JP2006071332A - 演色性評価方法及びその装置並びにこの演色性評価方法で評価して製造した発光装置 - Google Patents

演色性評価方法及びその装置並びにこの演色性評価方法で評価して製造した発光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 演色性の優れた発光装置の製造を容易にする。
【解決手段】 評価対象物の発光波形と媒体吸収波形と基準白色色度とを計測手段11,12,13で計測し、前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データとからu’v’色度図上の面積を計算手段15で求め、前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データと前記基準白色色度の計測データとから最大輝度を計算手段16で求め、前記面積と前記最大輝度との積を演色性評価指標φとして計算手段17で求め、該φにより前記評価対象物の演色性を評価する。或いは、φを、前記発光波形の計測データの波長積分値で除算した値を演色性評価指標φとして計算手段18で求め、該φにより前記評価対象物の演色性を評価する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、各種光源等からの照明光の演色性を適切に評価する演色性評価方法及びその装置並びにこの演色性評価方法で評価して製造した発光装置に関する。
太陽光源下では自然に見える顔や服も、トンネル照明(低圧ナトリウムランプ)の下では、不自然な橙色になる。太陽光は物の色が自然に見える「良い照明」であり、トンネル照明は物の色が不自然に見える「悪い照明」と云える。
このような照明の善し悪しは「演色性」と呼ばれ、演色評価数(Color Rendering Index)により定量化される。演色評価数は、物の色が自然に見える「良い照明」=「基準光源」を満点(100点)とし、それ以外の試験光源については、「基準光源下での色」と「試験光源下での色」との色差ΔEとを用い、
演色評価数=100−4.6×ΔE
の式により表される。ここで、色差ΔEの「4.6」という係数は、演色性の許容限界と考えられる普通形蛍光ランプの数値が「50」となるように調整する係数である。
色差ΔEの算出には、JISで定められている15色の演色評価用試験色を用いて行われる。試験色毎の演色評価数を特殊演色評価数と呼び、次式の記号Ri
Ri=100−4.6×ΔEi
で表される。また、上記15色中のNo.1〜No.8の試験色を用いた特殊演色評価数の平均値を平均演色評価数と呼び、記号Raで表される。
平均演色評価数Raは、試験色を、試料光源と基準光とで夫々照明したときの色ずれの大きさを数値化したものであり、基準光で見たとき(満点100)に対し、色ずれが大きくなるに従って平均演色評価数Raの数値は小さくなる。
この演色評価数は、黒体放射との類似度を測っているに過ぎず、光源本来の好ましさを保証している訳ではない。例えば、白熱電球の演色性は必ずしも良くないが、黒体放射に従うので、定義より、演色評価数は満点(100点)になってしまう。
この問題を解決するため、演色性を表す種々の指標が従来から提案されている。例えば、下記非特許文献1で、W.A.Thomton(1971)は、平均演色評価数Raの計算に用いられる8種の色票に関するuv色度(1960)図上の面積を求め、この面積を照明の演色性指標とすることを提案している。
しかし、uv色度図は古く(1976年に、u’v’色度図に改良済み)、また、輝度や照度の向上に伴う彩度向上や明度向上を表すことができないという問題がある。
また、下記特許文献1や非特許文献2に記載の従来技術では、目立ち指数という新たな指標を導入し、光源の色特性のうちの目立ち感情に基づく演色性を評価している。しかし、この目立ち指数という演色性を表す指標は、一般的に用いられる表色系の色空間ではなく納谷モデルと呼ばれるブライトネス・カラフルネスの色空間を用いているため、一般的な指標との繋がりが悪いという問題がある。
特開平6―180248号公報 W.A.Thomton,Color-Discrimination Index,Journal of the Optical Society of America,62(2),pp191-194(1972) 照明学会誌79(11)p.639
上述した様に、照明光の演色性を適切に評価する指標であって一般的な色空間における指標との繋がりが良く、しかも、照度向上に伴う彩度向上や明度向上を適切に評価することができる指標がない。このため、光源の開発や、光源からの光を各色毎に分離するカラーフィルタの開発、EL装置等の発光装置の開発において、光源,カラーフィルタ,発光装置等によって照明される照明光の適切な演色性を評価できないため、良好な光源等の発光装置の開発に支障が生じている。
本発明の目的は、演色性を適切に評価することができる演色性評価方法及びその装置並びにこの演色性評価方法で評価し製造した発光装置を提供することにある。
本発明の演色性評価方法は、評価対象物の発光波形と媒体吸収波形とを計測し、前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データとからu’v’色度図上の面積を求め、前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データと基準白色色度とから最大輝度を求め、前記面積と前記最大輝度との積を演色性評価指標とし該演色性評価指標により前記評価対象物の演色性を評価することを特徴とする。
本発明の演色性評価方法は、評価対象物の発光波形と媒体吸収波形とを計測し、前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データとからu’v’色度図上の面積を求め、前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データと基準白色色度とから最大輝度を求め、前記面積と前記最大輝度との積を前記発光波形の計測データの波長積分値で除算した値を演色性評価指標とし、該演色性評価指標により前記評価対象物の演色性を評価することを特徴とする。
本発明の演色性評価装置は、評価対象物の発光波形と媒体吸収波形とを計測する計測手段と、前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データとからu’v’色度図上の面積を求めると共に前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データと基準白色色度とから最大輝度を求め更に前記面積と前記最大輝度との積を前記評価対象物の演色性評価結果として出力する演算手段とを備えることを特徴とする。
本発明の演色性評価装置は、評価対象物の発光波形と媒体吸収波形とを計測する計測手段と、前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データとからu’v’色度図上の面積を求めると共に前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データと基準白色色度とから最大輝度を求め更に前記面積と前記最大輝度との積を前記発光波形の計測データの波長積分値で除算した値を前記評価対象物の演色性評価結果として出力する演算手段とを備えることを特徴とする。
本発明の演色性評価装置は、評価対象物の発光波形と媒体吸収波形とを計測する計測手段と、前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データとからu’v’色度図上の面積を求めると共に前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データと基準白色色度とから最大輝度を求め更に前記面積と前記最大輝度との積を前記発光波形の計測データの波長積分値で除算した値を求める演算手段と、前記積の値を第1の演色性評価指標として出力し前記除算した値を第2の演色性評価指標として出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
本発明の発光装置は、上記記載の演色性評価装置から出力される前記演色性評価結果が所定値以上となる様に製造されたことを特徴とする。
本発明の発光装置は、前記所定値が2であることを特徴とする。
本発明の発光装置は、図8に評価例として示される発光波形を有する発光素子と図4または図5に吸収波形が示されるR,G,Bのフィルタ材との組み合わせで構成されることを特徴とする。
本発明の発光装置は、図8に評価例として示される発光波形を有する発光素子と図4に吸収波形が示されるR,G,Bのフィルタ材との組み合わせで構成され、前記所定値が5であることを特徴とする。
本発明の発光装置は、図8に評価例として示される発光波形を有する発光素子と図5に吸収波形が示されるR,G,Bのフィルタ材との組み合わせで構成され、前記所定値が6であることを特徴とする。
本発明によれば、演色性を定量的且つ適切に評価しながら電界発光装置等の評価対象物を製造することが可能となり、演色性の優れた発光装置等を製造することが容易となる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1,図2は、本発明の一実施形態に係る演色性評価方法の説明図であり、図1は、公知のCIE1967UCS色度図(u’v’色度図)である。照明光で被写体(媒体)を照明したとき、被写体からの反射光の色(人間の目が感じる色)は、図1のほぼ正三角形で示される領域Iの内側にプロットされる。照明光の種類(すなわち照明発光波形)と、被写体の種類(すなわち媒体の吸収波形)との組み合わせにより、プロットされる領域II(例えば、図1中のRGBで示される三角形の範囲)の面積(以下、この面積をu’v’面積という。)は異なってくる。この図で、基準白色の位置を(u’,v’)とする。
本実施形態の演色性評価方法では、先ず、評価対象の照明光を所定被写体に照射したときに得られる反射光の色のu’v’色度図上の領域IIを求める。最初に反射光の色のuv色度図上の領域を求めた場合には、これをu’v’色度図上の領域IIに変換する。この変換は、u’=u、v’=1.5vとすることで行うことができる。
次に、u’v’色度図上の領域IIを、L色空間上の体積Vに変換する。L色空間のLは明度を示し、輝度Yの1/3乗で定義される。また、
=L・(u’−u’)
=L・(v’−v’)
である。
ここで、(u’−u’),(v’−v’)は、夫々、図1上において、基準白色位置Oと、領域IIの境界線たとえばG点とを結ぶ線のu’成分,v’成分であり、これらに夫々明度Lを乗算した値がu,vとなる。L色空間の原点位置(0,0,0)に、図1に示す基準白色位置Oが射影される。
図2は、図1に示すu’v’色度図上の領域IIをL色空間に変換する説明図である。上記の式において、L=1とすることで、
=u’−u
=v’−v
となる。即ち、L色空間においてL=1とした平面上に図1の領域IIが投影され、その面積はu’v’面積となる。図2上の領域IIは、L(明度)=1の平面であるが、照明光の明度は任意である。
そこで、今、照明光の明度の最大値をmaxLとすると、原点と図2上の領域IIとを結んだ線をL=maxLの位置まで延長して形成される領域III(図2に示す逆円錐の底面)の面積は、領域IIの面積を、u軸方向にmaxL倍,v軸方向にmaxL倍した値となる。
原点と領域IIIを結んで形成される逆円錐は、ある照明下で得られる複数被写体の(L,u,v)の存在範囲の最大範囲を示し、その体積Vは、
V≦1/3・高さ・底面面積
=1/3・(maxL)・(領域IIIの面積)
=1/3・(maxL)・(maxL・(領域IIの面積)
=1/3・(maxL・(u’v’面積)
=1/3・(maxY)・(u’v’面積)
と表される。ここで、maxYは、定義(明度Lは輝度Yの1/3乗)により最大輝度である。
このように、体積Vは、ある照明下で得られる被写体の存在範囲の最大範囲を示し、演色性を評価する指標として適切であると考えられる。そこで、本実施形態では、第1の演色性評価指標φを、
φ=(maxY)・(u’v’面積)
と定める。この指標φの単位は、輝度(cd/m)である。指標φを求めるには、最大輝度(maxY)を求める必要があるが、これは下記の数1により算出する。
一般に、照明用途によって好ましい白色は異なる。例えば、応接間や和室では、色温度の低い(黄色)落ち着いた色調が好まれるのに対して、台所等では比較的色温度の高い(青色)すっきりした色調が好まれる。つまり、用途に応じて基準白色は異なる。このため、本実施形態では、最大白色輝度を次の数1により定義する。尚、数1中で、f(λ)等の「(λ)」の標記は省略しており、r,g,bは赤色,緑色,青色を表す。
Figure 2006071332
Figure 2006071332
数2中で、x,yは基準白色のxy色度を表す。また、数2中に3行3列で表した9個の要素(a(λ)・b(λ)・c(λ))は、次の数3に示す様に、波長380nm〜780nmの可視域での積分を表す。
Figure 2006071332
照明分野では、照明の性能をエネルギー相当量で規格化して比較する習慣がある。従って、本実施形態では、放射輝度(W/sr・m)当たりの第2の演色性評価指標φを、次の数4で定義する。単位は、視感効率(lm/W)である。
Figure 2006071332
図3は、上述した演色性評価指標を用いた評価方法を実施する演色性評価装置のブロック構成図である。この演色性評価装置は、照明発光波形を計測する照明発光波形計測手段11と、媒体の吸収波形を計測する媒体吸収波形計測手段12と、基準白色色度x,yを決定する基準白色色度決定手段13と、これら各手段11,12,13の計測データ,決定データを取り込み演算処理を行う演算手段14とからなる。演算手段14は、例えばパーソナルコンピュータでなり、照明発光波形データと媒体吸収波形データとからu’v’面積を算出するu’v’面積算出手段15と、上記の数1の演算式により最大輝度Yを算出する最大輝度算出手段16と、u’v’面積と最大輝度(maxY)とから第1の演色性評価指標φを算出するφ算出手段17と、φと照明発光波形データとから第2の演色性評価指標φを算出するφ算出手段18とを備える。
算出されたφ,φは、パーソナルコンピュータ等の出力手段であるモニタの画面に出力され、あるいはプリントアウトされる。これらの算出手段15,16,17,18は、夫々の算出用プログラムをパーソナルコンピュータのCPUが実行することで実現される。
次に、上述した第1,第2の演色性評価指標φ,φによる評価の適切性についての評価結果を説明する。
〔評価例1〕
各種の黒体輻射光源(A光源,C光源,D50光源,D55光源,D65光源,D75光源)の演色性を評価した。平均演色評価数Raによる評価では、何れも100点(満点)になってしまうが、実際に人間の目で見たA光源(タングステン)の演色性は悪く、C光源の演色性が良いことは経験的に知られている。
図4は、この評価で使用した第1の媒体(R,G,Bのカラーフィルタを構成するフィルタ材)のR,G,Bの透過特性(吸収特性)を示すグラフである。このフィルタ材をR37,G37,B37とする。
図5は、この評価で使用した第2の媒体のR,G,Bの透過特性(吸収特性)を示すグラフである。このフィルタ材を、R61,G61,B61とする。
図6は、この評価で使用した第3の媒体のR,G,Bの透過作成(吸収特性)を示すグラフである。この第3の媒体としては、富士写真フィルム社製のリバーサルフィルム,プロビア100F(プロビアは登録商標)を用いた。
図4,図5に示す媒体は、液晶のカラーフィルタとして使用するフィルタ材であり、輝度を確保するために、RGBの透過波形間のオーバーラップが大きく、しかも、透過率を大きくしている。これに対し、図6の媒体は、透明陽画の色再現性および黒の締まりを確保するため、RGBの透過波形間のオーバーラップが小さく、且つ、透過率も小さくしている。
これらの媒体の吸収波形と上記各光源の発光波形とに基づいて計算処理を行い、u’v’面積とφを求めた結果が図7である。上述した様に、平均演色評価数Raでは、特にA光源とC光源は共に100点であり、その差を評価することができず、実際の経験則と大きく異なっていたが、本実施形態のφを求めるu’,v’面積は、数値がA光源で小さくなっており、演色性を的確に評価できることが分かる。また、第2の演色性評価指標φは、A光源における数値がC光源の数値より更に小さくなっているため、更に演色性の評価が適切に行われることが分かる。
〔評価例2〕
図8は、上述したφ,φで評価しながら製造した電界発光装置を100V,1kHzで駆動したときの発光波形を示すグラフである。この電界発光装置は、波長495nmと610nmの2ヶ所に極大波長を持っており、視認した結果、演色性の優れた電界発光装置となっているが、本実施形態では、以下の様にしてその演色性を評価した。図8の比較例は、日本イルミネーション社製のELシートである。
評価例の電界発光装置は、次の様にして製造した。平均粒子サイズが15μmの銅と塩素を付活した硫化亜鉛粒子と30質量%のシアノエチルセルロース溶液を1.2:1の比で混合・分散した後、厚さ100ミクロンのポリエチレンテレフタレート上にITOをスパッターにより40nmの厚さに均一に付着したフィルム上に発光粒子層の厚みが50μmになる様に塗布した。この塗布物を温風乾燥機を用いて110℃で5時間乾燥した後、平均粒子サイズが0.2μmのBaTiOの微粒子と平均粒子サイズが0.06μmのBaTiOを混合したものを30質量%シアノエチルセルロース溶液に分散した溶液を塗布し、110℃で5時間乾燥した。このBaTiO層(光散乱層)の厚みを、この例では、12μmとした。この塗布乾燥物にシンロイヒ社製赤色顔料(シンロイヒFA−007)、30質量%をシクロヘキサノールに分散した溶液をその上に塗布し、110℃で2時間乾燥し、顔料層を形成した。赤色顔料の塗布量は出来上がりの素子の色度図上の座標がx、yともに0.32から0.34までの間にある様に調整した。この様にして得られたシートを、平均粒子サイズが0.2μmのBaTiOの微粒子を30質量%シアノエチルセルロース溶液に分散して、厚み75μmのアルミシート上に塗布したシートと熱圧着した。この様にして得られたELシートにリード片を載設、防湿フィルム挟み封止して製造した。
この電界発光装置に、図4に示す吸収波形を持つフィルタ材(R37,G37,B37)または図5に示す吸収波形を持つフィルタ材(R61,G61,B61)を組み合わせたものに対し、上記の演色性評価方法を適用してu’v’面積、φ、φを計算し求めた結果が図9である。
図9から分かる通り、比較例と評価例の夫々平均演色評価数Raの差はわずかであり、演色性の違いを平均演色評価数Raで定量的に評価するのは困難である。これに対し、第1の演色性評価指標φの値の差は、比較例と評価例とで大きく異なり、φを用いて評価しながら電界発光装置を製造することで、またフィルタ材との組み合わせを評価することで、演色性の優れた装置を得ることができることが分かる。
図9によれば、R37,G37,B37やR61,G61,B61に対して2≦φとなるように電界発光装置を製造することで、演色性が優れる。あるいは、R37,G37,B37に対して5≦φとなるように電界発光装置を製造することで、また、R61,G61,B61に対して6≦φとなるように電界発光装置を製造することで、演色性が優れる。
尚、評価対象物がバックライトの場合、基準白色色度の決め方には大きく2種類がある。室内照明など、実物(評価対象物とは異なる)の計測データに基づいて決定される場合と、規格などにより先験的に決定される場合である。例えば、テレビジョン規格中、NTSCでは基準白色色度は(x,y)=(0.310,0.316)、HDTVでは(x,y)=(0.313,0.329)と規定されている。本実施形態では、基準白色色度はいずれの方法で決めてもよく、その決定方法には限定されない。
本発明によれば、演色性を適切に評価可能であるため、演色性の優れた光源や発光装置、カラーフィルタの開発を行うのが容易になるという効果を奏し、光源や発光装置の開発技術として有用である。
本発明の一実施形態に係る演色性評価方法を説明するu’v’色度図である。 本発明の一実施形態に係る演色性評価方法の説明図である。 本発明の一実施形態に係る演色性評価装置のブロック構成図である。 本発明の一実施形態の演色性評価方法で用いた第1の媒体(フィルタ材)の吸収波形(透過波形)図である。 本発明の一実施形態の演色性評価方法で用いた第2の媒体(フィルタ材)の吸収波形(透過波形)図である。 本発明の一実施形態の演色性評価方法で用いた第3の媒体の吸収波形(透過波形)図である。 本発明の一実施形態の演色評価方法の第1の評価例の結果を示す図である。 本発明の一実施形態による演色評価方法の評価対象とした電界発光装置の発光波形を示す図である。 本発明の一実施形態の演色評価方法の第2の評価例の結果を示す図である。
符号の説明
11 照明発光波形計測手段
12 媒体吸収波形計測手段
13 基準白色色度計測手段
14 演算手段
15 u’v’面積算出手段
16 maxY算出手段
17 φ算出手段
18 φ算出手段

Claims (11)

  1. 評価対象物の発光波形と媒体吸収波形とを計測し、前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データとからu’v’色度図上の面積を求め、前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データと基準白色色度とから最大輝度を求め、前記面積と前記最大輝度との積を演色性評価指標とし該演色性評価指標により前記評価対象物の演色性を評価することを特徴とする演色性評価方法。
  2. 評価対象物の発光波形と媒体吸収波形とを計測し、前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データとからu’v’色度図上の面積を求め、前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データと基準白色色度とから最大輝度を求め、前記面積と前記最大輝度との積を前記発光波形の計測データの波長積分値で除算した値を演色性評価指標とし、該演色性評価指標により前記評価対象物の演色性を評価することを特徴とする演色性評価方法。
  3. 評価対象物の発光波形と媒体吸収波形とを計測する計測手段と、前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データとからu’v’色度図上の面積を求めると共に前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データと基準白色色度とから最大輝度を求め更に前記面積と前記最大輝度との積を前記評価対象物の演色性評価結果として出力する演算手段とを備えることを特徴とする演色性評価装置。
  4. 評価対象物の発光波形と媒体吸収波形とを計測する計測手段と、前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データとからu’v’色度図上の面積を求めると共に前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データと基準白色色度とから最大輝度を求め更に前記面積と前記最大輝度との積を前記発光波形の計測データの波長積分値で除算した値を前記評価対象物の演色性評価結果として出力する演算手段とを備えることを特徴とする演色性評価装置。
  5. 評価対象物の発光波形と媒体吸収波形とを計測する計測手段と、前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データとからu’v’色度図上の面積を求めると共に前記発光波形の計測データと前記媒体吸収波形の計測データと基準白色色度とから最大輝度を求め更に前記面積と前記最大輝度との積を前記発光波形の計測データの波長積分値で除算した値を求める演算手段と、前記積の値を第1の演色性評価指標として出力し前記除算した値を第2の演色性評価指標として出力する出力手段とを備えることを特徴とする演色性評価装置。
  6. 請求項3に記載の演色性評価装置から出力される前記演色性評価結果が所定値以上となる様に製造されたことを特徴とする発光装置。
  7. 前記所定値が2であることを特徴とする請求項6に記載の発光装置。
  8. 図8に評価例として示される発光波形を有する発光素子と図4または図5に吸収波形が示されるR,G,Bのフィルタ材との組み合わせで構成されることを特徴とする請求項7に記載の発光装置。
  9. 請求項4に記載の演色性評価装置から出力される前記演色性評価結果が所定値以上となる様に製造されたことを特徴とする発光装置。
  10. 図8に評価例として示される発光波形を有する発光素子と図4に吸収波形が示されるR,G,Bのフィルタ材との組み合わせで構成され、前記所定値が5であることを特徴とする請求項9に記載の発光装置。
  11. 図8に評価例として示される発光波形を有する発光素子と図5に吸収波形が示されるR,G,Bのフィルタ材との組み合わせで構成され、前記所定値が6であることを特徴とする請求項9に記載の発光装置。
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