JP2006071035A - 二重殻タンクにおける漏れ検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 二重殻タンクに低沸点可燃物を貯蔵し、当該二重殻タンクから低沸点可燃物の漏れが発生した場合でも、これを迅速に且つ精度良く検知することが可能であると共に、タンクの内圧によるタンク本体の拡径による内部応力が発生する虞れのない、低沸点可燃物貯蔵用の二重殻タンクにおける漏れ検知装置を提供する。
【解決手段】本発明の漏れ検知装置は、鋼製タンクの表面に微小間隙を介して強化プラスチック層を被覆形成した強化プラスチックライニング二重殻タンクにおいて、前記微小間隙に連通した検知管を前記鋼製タンクに立設し、該検知管の鋼製タンク外の途中に微小間隙側からの所定圧力により開放する逆止弁を介在させると共に、当該検知管の先端を、前記鋼製タンクの上部に配設された検知箱の中で開放し、前記検知箱の内部に前記可燃物を検知するセンサーを配設したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば液化天然ガス(LPG)等の、沸点が常温(およそ20℃)以下の可燃物(以下、低沸点可燃物という)を貯蔵するために用いられる二重殻タンクにおける漏れ検知装置に関し、更に詳しくは、低沸点可燃物を貯蔵するために地下に埋設等して使用される、鋼製タンクの表面に強化プラスチック層を被覆形成した二重殻タンクにおける漏れ検知装置に関するものである。
危険物の規制に関する制令の一部を改正する法律、及び、危険物の規制に関する規則の一部を改正する規則が改正、施行され、地下に埋設した強化プラスチックライニング二重殻タンクによる危険物の貯蔵が可能となっている。
上記強化プラスチックライニング二重殻タンクとは、例えば図14及び図15に示すように、鋼製のタンクaの外側に、上部及びフランジ部(気相部G)以外の部分(液相部L)において微小間隙bを形成しつつ強化プラスチック層cを設けてタンク本体dとし、該タンク本体4の上部から底面へ、前記微小間隙2に連通する検知管eを挿入すると共に、図示はしていないが、前記検知管eの底部に、タンクaから漏洩する危険物及び強化プラスチック層cから流入する地下水の双方を検知することができるセンサーを配設し、更に適宜の箇所に該センサーからの出力を処理する検知装置を配してなるものである。
かかる二重殻タンクは、主として、ガソリンスタンド等に設置され、ガソリンなどの常温で液体の可燃物である危険物(第4類)を貯蔵する貯蔵タンクとして使用されているのが現状である。
ガソリンなどの常温で液体の可燃物である危険物を貯蔵するための二重殻タンクとしては、図14及び図15に示すように構成されたタイプのタンク以外に、海外ではタンクの外側にレベルセンサーを収容したパイプを配置したものや、微小空隙内に蒸気センサーを封入したものなどが市場に出回っている。
一方、上記二重殻タンクを低沸点可燃物貯蔵用のタンクとして使用する場合には、法規上、所定の水圧テスト等を実施して、当該水圧テスト等の結果が基準を満たすことが確認されるが、上記二重殻タンクは、長期間にわたって使用していると、内側の鋼製タンクが腐食等すると共に、低沸点可燃物であるから鋼製タンクにはその内部から高い圧力が掛かっているので、低沸点可燃物の漏れが発生する虞れがある。従って、低沸点可燃物の漏れが発生した場合に、これを迅速に且つ精度良く検知可能な構成を準備しておく必要がある。
しかしながら、図14及び図15に示すような、検知管の底部に水位レベルセンサーを配置した二重殻タンクを、そのまま低沸点可燃物貯蔵用のタンクとして使用しようとしても、上記水位レベルセンサーが使用できるか否かの境界は、常温で蒸気圧が100kpa以上の液体ということになり、LPG(ブタン、プロパン共)等の沸点が常温以下の低沸点可燃物を検知することはできないので、図14及び図15に示すような従来の方式では、低沸点可燃物の漏れが発生した場合に、これを検知することができない。
又、上記二重殻タンクにおいて低沸点可燃物の漏れを検知するためには、タンクの製造時に当該タンクの微小空隙内部に蒸気センサーを封入しておくことも考えられるが、この場合には、蒸気センサーが故障すると、タンクそのものが使用できなくなるという問題がある。
更に、低沸点可燃物の場合には、ガソリン等と異なって、タンクの内圧が高いため、タンクの使用時に内圧によってタンク本体の直径が大きくなるばかりか、気温によっても膨張収縮を繰り返すため、検知管eとタンクとの結合部に内部応力が発生したり、わずかであっても応力が断続的に加わるために、割れやひび等による低沸点可燃物の漏れが発生する虞れがあるという問題もある。
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、二重殻タンクに低沸点可燃物を貯蔵し、当該二重殻タンクから低沸点可燃物の漏れが発生した場合でも、これを迅速に且つ精度良く検知することが可能であると共に、タンクの内圧によるタンク本体の拡径による内部応力が発生する虞れのない、低沸点可燃物貯蔵用の二重殻タンクにおける漏れ検知装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載された発明は、鋼製タンクの表面に微小間隙を介して強化プラスチック層を被覆形成した、沸点が常温以下の可燃物が貯蔵される強化プラスチックライニング二重殻タンクにおける漏れ検知装置であって、
前記微小間隙に連通した検知管を前記鋼製タンクに立設し、該検知管の鋼製タンク外の途中に微小間隙側からの所定圧力により開放する逆止弁を介在させると共に、当該検知管の先端を、前記鋼製タンクの上部に配設された検知箱の中で開放し、前記検知箱の内部に前記可燃物を検知するセンサーを配設したことを特徴とする二重殻タンクにおける漏れ検知装置である。
又、請求項2に記載された発明は、前記検知管は、その先端部を検知箱の内部に突出させると共に、前記先端部を除く主要部が鋼製タンクの内部に配設され、当該検知管の後端部を鋼製タンクの内側から前記微小間隙に連通させ、且つ、検知管の前記主要部が、少なくともその一部において曲管となっている請求項1に記載の二重殻タンクにおける漏れ検知装置である。
更に、請求項3に記載された発明は、前記検知管は、前記鋼製タンクに固着された板状部材を介して、前記微小間隙に連通するようにタンクに立設されている請求項1に記載の二重殻タンクにおける漏れ検知装置である。
又、請求項4に記載された発明は、検知管を鋼製タンクに立設するための前記板状部材は、鋼製タンクの表面に溶接されたボルトを介して、当該鋼製タンクに固着されている請求項3に記載の二重殻タンクにおける漏れ検知装置である。
更に、請求項5に記載された発明は、検知管を鋼製タンクに立設するための前記板状部材は、鋼製タンクの表面に接着剤よって固着されている請求項3に記載の二重殻タンクにおける漏れ検知装置である。
又、請求項6に記載された発明は、前記検知管には、前記検知箱内の逆止弁よりもタンク側の位置に分岐管を介在させた請求項1乃至5のいずれかに記載の二重殻タンクにおける漏れ検知装置である。
この発明によれば、二重殻タンクにLPG等の低沸点可燃物を貯蔵し、当該二重殻タンクから低沸点可燃物の漏れが発生した場合に、これを迅速に且つ精度良く検知することが可能であると共に、タンクの内圧によるタンク本体の拡径による内部応力が発生する虞れのない、低沸点可燃物貯蔵用の二重殻タンクにおける漏れ検知装置を提供することができる。
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1
図1及び図2は、この発明の実施の形態1に係る二重殻タンクにおける漏れ検知装置を適用した二重殻タンクを示す構成図である。
図1及び図2において、1はタンク本体を示すものであり、このタンク本体1は、所定の略円筒形状に形成された鋼製の内殻タンク1aから構成されている。上記鋼製の内殻タンク1aは、例えば、直径(外径)が1220mm、及び、長さが2257mmに設定されている(但し、後述する被覆層1dは含めない。)。尚、上記タンク本体1は、必ずしも、鋼製の内殻タンク1aそのものからなるものではなく、当該鋼製の内殻タンク1aの表面に、図3に示すように、錆止め塗装1b及びフィルム層1cなどにより、被覆する前の処理を施したものであっても勿論良い。又、上記タンク本体1の長手方向両端部には、図1に示すように、耐圧性などを向上させるため、所定の湾曲形状に形成された鏡板部2、3が設けられている。
本発明が適用されるタンクは、例えば、ガススタンド等の地中に埋設された状態で設置され、LPG等の低沸点可燃物を貯蔵する貯蔵タンクなどとして使用される。この貯蔵タンクは、鋼製の内殻タンク1aの外側に、必要に応じてFRP層などからなる被覆層1dを被覆した二重殻タンクとして構成されており、内殻タンク1aと被覆層1dとの間には、0.1mm程度の微小間隙4が形成されている。但し、この実施の形態では、後述する検知箱を載置するための部分1eにおいては、微小間隙4は形成されていない。
上記被覆層1dは、樹脂にガラス繊維等を充填して固化させたものが用いられる。樹脂としては、イソフタル酸系不飽和ポリエステル樹脂、ビスフェノール系不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂又はエポキシ樹脂などが用いられる。又、ガラス繊維としては、ガラスチョップドストランドマット、ガラスロービング、処理ガラスクロス又はガラスロービングクロス等が用いられる。
ところで、この実施の形態に係る二重殻タンクにおける漏れ検知装置は、鋼製タンクの表面に微小間隙を介して強化プラスチック層を被覆形成した、沸点が常温以下の可燃物が貯蔵される強化プラスチックライニング二重殻タンクにおける漏れ検知装置であって、前記微小間隙に連通した検知管を前記鋼製タンクに立設し、該検知管の鋼製タンク外の途中に微小間隙側からの所定圧力により開放する逆止弁を介在させると共に、当該検知管の先端を、前記鋼製タンクの上部に配設された検知箱の中で開放し、前記検知箱の内部に前記可燃物を検知するように構成されている。
即ち、図2に明らかなように、検知管5が、その先端部5aを、前記の通りタンク本体1の上方中央部に載置した中空直方体状の検知箱6の内部に突出させると共に、前記先端部を除く主要部5bがタンク本体1の内部に配設され、検知管5の後端部5cをタンク本体1の内側から前記微小間隙4に連通させ、且つ、検知管の前記主要部5bが、少なくともその一部において曲管となっているのである。尚、検知管5の後端部5cは、タンク本体1の内側において、タンク本体1の半径方向に沿って固定されることが好ましい。
又、検知管の前記主要部5bは、少なくともその一部において曲管となっていればよく、その一部が直管であっても差し支えないし、更に、検知管5の後端部5cのタンク本体1の内側における固定位置も、図2に示したものに限定されることはなく、例えば図5や図6に示した位置でも差し支えない。
一方、タンク本体1上の検知箱6の内部に突出させた検知管5の先端部5aには、検知装置7が配設されている。この検知装置7は、図4に示すように、検知管5の先端部5aに介在させた逆止弁8と、この逆止弁8を内包するU字管9とにより構成されている。この逆止弁8は、コイルスプリング10によって球体状に形成された弁体11を弁座12に圧接させ、通常は、検知管5を閉塞して、特に水蒸気を含む外気が微小間隙4に入り込んだり、タンク1本体のほぼ全面に塗布された防錆塗料が酸素と触れることを防止し、同時に、タンク本体1の微小間隙4内の圧力が所定値以上に上昇した場合に、弁体11がコイルスプリング10の押圧力に抗して上方に移動し、微小間隙4内に漏出した低沸点可燃物を検知箱6内に放出するように構成されている。尚、上記逆止弁8が動作する圧力は、例えば、常圧を10〜50kpa程度超えた数値に設定されている。
検知装置7の構成は上記に限定されることはなく、通常は、検知管5を閉塞し、同時に、微小間隙4内の圧力が所定値以上に上昇した場合に漏出した低沸点可燃物を検知箱6内に放出できればよいから、例えば、検知管5の先端部5aを、球体の外形形状の一部を形成するように形成し、当該先端部5aに、球体の外形形状に形成された弁体を嵌合させるようにしてもよい。
検知箱6内に放出された、微小間隙4内に漏出した低沸点可燃物は、検知箱6の内部に設置された、低沸点可燃物を検知するガス検知センサーGDにより検知され、このガス検知センサーGDの出力が図示しない警報装置を作動させることにより、低沸点可燃物が微小間隙4内に漏出した事実が警報される。尚、このガス検知センサーGDとしては、通常のものを使用することができるが、検知精度の高いものを使用することが望ましい。
実施の形態2
この実施の形態では更に、前記検知箱6内の逆止弁8よりもタンク本体1側の位置に、分岐管13と弁14を介在させてあり、通常は分岐管13の分岐15は閉じられ、弁14は開放されていて、タンク本体1側は逆止弁8に開放されているが、分岐管13の分岐15を開け、弁14は閉じれば、タンク本体1側は分岐管13の分岐15に対して開放されるようになっている。
上記分岐管13は、タンク本体1の漏れの有無等を定期的に検査する際に使用されるものであり、図7に示すように、検査時には、分岐管13の分岐15を開け、弁14は閉じることにより、タンク本体1側を分岐管13の分岐15に対して開放した状態で、分岐管13に接続された検査機器16によって、検知管5を介して、タンクの微小間隙4に正圧を印加したり、負圧(−100kpa程度)に吸引することによって、当該印加された正圧や負圧の変化を、検査機器16によって計測することにより、定期検査を実施することができる。
尚、三方コックを使用すれば、分岐管13と弁14を別個に使用する必要がなくなる。
実施の形態3
この実施の形態では、前記検知管は、前記鋼製タンクに固着された板状部材を介して、前記微小間隙に連通するようにタンクに立設されるように構成されている。
即ち、この実施の形態では、図8及び図9に示すように、実施の形態1におけるものと同様のタンク本体1上部の中央に、外径が11mm程度の金属製(例えば、鋼管)の検知管17が立設されている。この検知管17の下端部には、図10、図11に示すような検知管取付用の板材18が溶接等によって固着されており、当該検知管17の内部は、図12に示すように、検知管取付用の板材18に穿設された連通孔19を介して、検知管取付用板材18の裏面側に連通するように構成されている。上記検知管取付用板材18としては、厚さ0.6〜2.0mm程度、例えば1.6mmの鉄製の板材が用いられる。
又、上記検知管取付用板材18は、図11(b)及び(c)に示すように、内殻タンク1aの外周面と略同一の曲率半径を有し、内殻タンク1aの片側に長く、又は内殻タンク1aの両側に長く湾曲した形状に形成されており、当該内殻タンク1a上部の所定位置に溶接等によって立設されたボルト20を介して、丸平座21及びナット22により内殻タンク1aの外周面に固着されている。尚、上記ボルト19の先端部は、検知管取付用板材18を固着した後に、余分に突出した部分が切断される。更に、上記検知管取付用板材18は、図12に示すように、被覆層1dによって覆われており、上記検知管17は、タンク本体1の微小間隙4と連通するように構成されている。
上記検知管取付用板材18には、図11(a)に示すように、その下端に長孔23が設けられていて、タンク本体1の拡径によるボルト20間の距離の変化を吸収することができるようになっている。又、検知管取付用板材18は、図12に示すように、この実施の形態ではボルト20及びFRP層などからなる被覆層1dにより、強固にタンク本体1に固定されることになる。
又、上記タンク本体1に設けられた微小間隙4は、図8乃至10に示すように、実施の形態1におけるものと同様の検知箱24に対応した領域を除いた部分に設けられており、検知箱に対応した領域には微小間隙4が設けられておらず、一層構造となっている。尚、上記検知管取付用板材18の下部には、図12に示すように、微小間隙4と同様の間隙25が設けられており、二層構造となっている。
尚、間隙25は、検知管取付用板材18を、ワッシャ等を介してタンク本体1から離隔して取り付けることにより確保してもよいが、検知管取付用板材18とタンク本体1の形状の微細な相違により自然に形成されるものであってもよい。
一方、上記検知管取付用板材18は、タンク本体1の外周にボルト止めする場合に限定されるものではなく、図13に示すように、検知管取付用板材18を内殻タンク1aに接着剤で固定し、その際に、ベルト26によって仮着して、接着完了後にベルト26を取り外すように構成しても良い。
この場合、検知管取付用板材18は、その裏面の全面ではなく、一部においてタンク本体1に接着するようにし、タンク本体1の拡径による検知管取付用板材18とのずれを吸収することができるようになっている。又、検知管取付用板材18は、図13(b)に示すように、接着力及びFRP層などからなる被覆層1dにより、強固にタンク本体1に固定されることになる。
いずれの場合も、この実施の形態では、検知箱24中の検知管17の先端には、検知装置27が取り付けられているが、その構成及び作用は、前記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
又、この実施の形態でも、実施の形態2で説明した構成を採用することにより、検査機器16で計測して定期検査を実施することができる。
以上の構成において、本発明に係る二重殻タンクにおける漏れ検知装置は、次のようにして、二重殻タンクに低沸点可燃物を貯蔵し、当該二重殻タンクから低沸点可燃物の漏れが発生した場合に、これを迅速に精度良く検知することを可能とすると共に、タンクの内圧によるタンク本体の拡径による内部応力が発生する虞れを排除したものである。
上記二重殻タンクは、長期間使用している間に、内殻タンク1aに微細な亀裂等が発生する場合があり、貯蔵された低沸点可燃物が漏れ出る虞れを有している。上記内殻タンク1aから漏れ出た低沸点可燃物は、二重殻タンクの微小間隙4を介して、当該微小間隙4又は間隙25に連通した検知管5、17に流入し、逆止弁15を通過して検知箱6、24の内部に放出されることになる。その結果、上記検知箱6、24の内部に配設されたガス検知センサーGDによって検知され、低沸点可燃物の漏れが検知されることになる。
このように、本発明では、二重殻タンクに低沸点可燃物を貯蔵し、当該二重殻タンクから低沸点可燃物の漏れが発生した場合に、検知管5、17を介し、ガス検知センサーGDによって、これを迅速に精度良く検知することができる。又、上記二重殻タンクの内部に直径の大きな検知管を挿通させたり、センサーを封入させたりする必要がないので、タンクの内圧によってタンク本体が拡径することによる内部応力が発生する虞れもなく、万一発生しても、実施の形態1では曲管である検知管5が吸収し、実施の形態3では検知管取付用板材18の固定方法を工夫することにより、その影響を最小限とすることができる。
図1はこの発明の実施の形態1に係る二重殻タンクにおける漏れ検知装置を適用した強化プラスチックライニング二重殻タンクの要部を示す断面図である。 図2はこの発明の実施の形態1に係る二重殻タンクにおける漏れ検知装置を適用した強化プラスチックライニング二重殻タンクの要部を示す断面図である。 図3はタンク本体の一部の層断面図である。 図4は検知装置の構成を示す断面図である。 図5は検知管の取り付け状態を示す構成図である。 図6は検知管の取り付け状態を示す構成図である。 図7は検査機器の取り付け状態を示す構成図である。 図8はこの発明の実施の形態3に係る二重殻タンクにおける漏れ検知装置を適用した強化プラスチックライニング二重殻タンクの要部を示す断面図である。 図9はこの発明の実施の形態3に係る二重殻タンクにおける漏れ検知装置を適用した強化プラスチックライニング二重殻タンクを示す、図8のA−A線断面図である。 図10はこの発明の実施の形態3に係る二重殻タンクにおける漏れ検知装置を適用した強化プラスチックライニング二重殻タンクの要部を示す断面図である。 図11はこの発明の実施の形態3に係る二重殻タンクにおける検知管取付用板材を示す構成図である。 図12は検知管取付用板材の取り付け状態を示す構成図である。 図13は検知管取付用板材の取り付け状態を示す構成図である。 図14は従来の強化プラスチックライニング二重殻タンクを示す断面図である。 図15は従来の強化プラスチックライニング二重殻タンクを示す断面図である。
符号の説明
1:タンク本体
2、3:鏡板部
4:微小間隙
5、17:検知管
6、24:検知箱
7、27:検知装置
8:逆止弁
GD:ガス検知センサー
13:分岐管
14:弁
18:検知管取付用板材
25:間隙

Claims (6)

  1. 鋼製タンクの表面に微小間隙を介して強化プラスチック層を被覆形成した、沸点が常温以下の可燃物が貯蔵される強化プラスチックライニング二重殻タンクにおける漏れ検知装置であって、
    前記微小間隙に連通した検知管を前記鋼製タンクに立設し、該検知管の鋼製タンク外の途中に微小間隙側からの所定圧力により開放する逆止弁を介在させると共に、当該検知管の先端を、前記鋼製タンクの上部に配設された検知箱の中で開放し、前記検知箱の内部に前記可燃物を検知するセンサーを配設したことを特徴とする二重殻タンクにおける漏れ検知装置。
  2. 前記検知管は、その先端部を検知箱の内部に突出させると共に、前記先端部を除く主要部が鋼製タンクの内部に配設され、当該検知管の後端部を鋼製タンクの内側から前記微小間隙に連通させ、且つ、検知管の前記主要部が、少なくともその一部において曲管となっている請求項1に記載の二重殻タンクにおける漏れ検知装置。
  3. 前記検知管は、前記鋼製タンクに固着された板状部材を介して、前記微小間隙に連通するようにタンクに立設されている請求項1に記載の二重殻タンクにおける漏れ検知装置。
  4. 検知管を鋼製タンクに立設するための前記板状部材は、鋼製タンクの表面に溶接されたボルトを介して、当該鋼製タンクに固着されている請求項3に記載の二重殻タンクにおける漏れ検知装置。
  5. 検知管を鋼製タンクに立設するための前記板状部材は、鋼製タンクの表面に接着剤よって固着されている請求項3に記載の二重殻タンクにおける漏れ検知装置。
  6. 前記検知管には、前記検知箱内の逆止弁よりもタンク側の位置に分岐管を介在させた請求項1乃至5のいずれかに記載の二重殻タンクにおける漏れ検知装置。
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