JP2006068675A - リフター機構、これを備えた液滴吐出装置、並びに電気光学装置の製造方法、電気光学装置、および電子機器 - Google Patents

リフター機構、これを備えた液滴吐出装置、並びに電気光学装置の製造方法、電気光学装置、および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 駆動用モータの動力伝達機構により、リフター機構の高さが高くなることのないリフター機構等を提供する。
【解決手段】 アクチュエータ191により正逆回転されるリードねじ192と、左右雄ねじ部202a、bにそれぞれ螺合する左右雌ねじ部材193,193と、左右雌ねじ部材193,193のスライド移動を動力変換して、これを昇降させる運動変換機構194と、を備え、運動変換機構194は、右雌ねじ部材193に固定され第1カム溝233を有する第1運動変換部材221と、左雌ねじ部材193に固定され第2カム溝233を有する第2運動変換部材221と、第1、第2運動変換部材をスライド自在に支持するスライドガイド222と、第1、第2カム溝233,233にそれぞれ係合する第1、第2従動子253、233を有し、ピンベース172を昇降自在に支持する昇降部材223と、を有する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ワークをセットするセットテーブルに形成した複数の遊挿孔から複数のリフターピンを出没させ、セットテーブルの直上に位置しワークが搬出入される搬出入位置と、セットテーブル上に位置するセット位置と、の間でワークを昇降させるリフター機構、これを備えた液滴吐出装置、並びに電気光学装置の製造方法、電気光学装置、および電子機器に関するものである。
従来から、セットテーブル(基板保持台)に形成した複数の遊挿孔から複数のリフターピン(突き上げピン)を昇降させることにより、セットテーブルに対してワーク(基板)を離接させるリフター機構(基板突き上げ機構)が知られている。リフター機構は、複数のリフターピンと、複数のリフターピンを立設したピンベース(突き上げ板)と、ピンベースに配設した2個の従動子と、2個の従動子に係合する2条のカム溝を有した円筒溝カムと、減速器を介して駆動用モータおよび円筒溝カムを連結するベルトプーリ機構と、を備えている。ベルトプーリ機構は、ピンベースの昇降に干渉しないように、円筒溝カムの下側に設けられており、円筒溝カムの下端部には、タイミングベルトを架け渡すための(従動)プーリが固定されている。そして、駆動用モータを駆動すると、ベルトプーリ機構を介して円筒溝カムが正逆回転して、2個の従動子がカム溝を昇降する。これにより、ピンベースが昇降され、リフターピンの昇降が行われる。
特開2002−198353号公報
このように、従来のリフター機構では、駆動用モータの動力伝達機構を構成するベルトプーリ機構を円筒カムの下側に設けており、ピンベースの昇降範囲を逃げてベルトプーリ機構を配設するようにしている。このため、リフター機構には、円筒カムの高さに加え、ベルトプーリ機構を収容するための高さ(空間)が必要となり、リフター機構全体の高さが高くなるといった問題が生じる。
そこで、本発明は、駆動用モータの動力伝達機構により、リフター機構の高さが高くなることのないリフター機構、これを備えた液滴吐出装置、並びに電気光学装置の製造方法、電気光学装置、および電子機器を提供することを課題としている。
本発明は、複数のリフターピンを立設したピンベースを昇降させることにより、ワークをセットするセットテーブルに形成した複数の遊挿孔から複数のリフターピンを出没させ、セットテーブルの直上に位置しワークが搬出入される搬出入位置と、セットテーブル上に位置するセット位置と、の間でワークを昇降させるリフター機構において、ピンベースを昇降させるための動力源となるアクチュエータと、同軸上に同一ピッチの右雄ねじ部および左雄ねじ部を有して水平に延在し、アクチュエータにより正逆回転されるリードねじと、右雄ねじ部に螺合する右雌ねじ部材と左雄ねじ部に螺合する左雌ねじ部材と、ピンベースを昇降自在に支持し、右雌ねじ部材および左雌ねじ部材のスライド移動をピンベースの昇降動に動力変換して、ピンベースを昇降させる運動変換機構と、を備え、運動変換機構は、右雌ねじ部材に固定され、右雌ねじ部材の進退方向に延在する第1カム溝を有する第1運動変換部材と、左雌ねじ部材に固定され、第1カム溝と鏡映対称な第2カム溝を有する第2運動変換部材と、リードねじの延在方向に対して、第1運動変換部材および第2運動変換部材をスライド自在に支持するスライドガイドと、第1カム溝に係合する第1従動子と第2カム溝に係合する第2従動子とを有し、ピンベースを水平姿勢のまま昇降自在に支持する昇降部材と、を有していることを特徴とする。
また、本発明は、複数のリフターピンを立設したピンベースを昇降させることにより、ワークをセットするセットテーブルに形成した複数の遊挿孔から複数のリフターピンを出没させ、セットテーブルの直上に位置しワークが搬出入される搬出入位置と、セットテーブル上に位置するセット位置と、の間でワークを昇降させるリフター機構において、ピンベースを昇降させるための動力源となるアクチュエータと、同軸上に同一ピッチの右雄ねじ部および左雄ねじ部を有して水平に延在し、アクチュエータにより正逆回転されるリードねじと、右雄ねじ部に螺合する右雌ねじ部材と左雄ねじ部に螺合する左雌ねじ部材と、ピンベースを昇降自在に支持し、右雌ねじ部材および左雌ねじ部材のスライド移動をピンベースの昇降動に動力変換して、ピンベースを昇降させる運動変換機構と、を備え、運動変換機構は、右雌ねじ部材に固定され、右雌ねじ部材の進退方向に延在する第1リブを有する第1運動変換部材と、左雌ねじ部材に固定され、第1リブと鏡映対称な第2リブを有する第2運動変換部材と、リードねじの延在方向に対して、第1運動変換部材および第2運動変換部材をスライド自在に支持するスライドガイドと、第1リブを挟持する一対の第1従動子と第2リブを挟持する一対の第2従動子とを有し、ピンベースを水平姿勢のまま昇降自在に支持する昇降部材と、を有していることを特徴とする。
これらの構成によれば、運動変換機構により、右雌ねじ部材および左雌ねじ部材のスライド移動をピンベースの昇降動に動力変換し、運動の向きを変換している。したがって、ピンベースの移動方向となる上下方向に、アクチュエータおよびその動力を伝達するためのリードねじを(直列に)連ね、ピンベースの昇降範囲を高さ方向に外れてこれらを配設する必要がない。このため、ピンベースの昇降範囲となる空間を利用して、アクチュエータおよびリードねじを配設することができ、リフター機構全体の高さを抑えることができる。
そして、請求項1の発明では、第1運動変換部材および第2運動変換部材を溝カムとする直進カム機構が構成されており、請求項2の発明では、第1運動変換部材および第2運動変換部材をリブカムとする直進カム機構が構成されている。したがって、これらの発明では、第1運動変換部材および第2運動変換部材をスライド移動させると、第1従動子および第2従動子に案内されて、昇降部材が昇降する。このとき、第1運動変換部材および第2運動変換部材は、右雌ねじ部材および左雌ねじ部材のスライド移動を受けてスライドするため、これらは逆方向に等距離スライド移動する。このため、第1従動子に生じるスライド方向(水平方向)の分力は、第2従動子に生じるスライド方向の分力に相殺され、ピンベースを安定した状態で昇降させることができる。なお、請求項2の発明では、リブと従動子との間にバックラッシがなく、リブに対して従動子を確動的に摺接させることができ、より安定的にピンベースを昇降させることができる。
この場合、ピンベースおよび運動変換機構は、重なり合うよう配設されており、ピンベースには、スライド移動する第1運動変換部材および第2運動変換部材との干渉を避けるための開口が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、ピンベースおよび運動変換機構を重なり合うように配設しても、ピンベースの下降時には、第1運動変換部材および第2運動変換部材のピンベースよりも高く部分は開口に臨んで収まり、第1運動変換部材および第2運動変換部材のスライド移動が開口により許容される。したがって、ピンベースと、第1運動変換部材および第2運動変換部材とを水平面内において重ねて配設して、運動変換機構をコンパクトに配置することができ、リフター機構のコンパクト化を図ることができる。
この場合、第1従動子および第2従動子は、ローラフォロアで構成されていることが好ましい。
この構成によれば、第1従動子および第2従動子は、第1運動変換部材および第2運動変換部材のスライド方向に回転自在なローラフォロアで構成されているため、これらを案内するカム溝またはリブを摺接するときに生じる摩擦を低減させることができる。
この場合、スライドガイドは、第1運動変換部材を支持する第1スライダと、第2運動変換部材を支持する第2スライダと、リードねじの延在方向に延在し、第1スライダおよび第2スライダをスライド自在に支持すると共に、これらのスライド移動を案内するスライドレールと、を有するLMガイドで構成されていることが好ましい。
この構成によれば、スライドガイドがLMガイドで構成されているため、第1運動変換部材および第2運動変換部材を滑らかにスライド移動させることができ、ピンベースを安定して昇降させることができる。また、LMガイドでは、スライドレールと各スライダとの間にはボール軸受けが設けられている。したがって、スライドレールと各スライダとの摩擦が小さく抑えられており、第1運動変換部材および第2運動変換部材のスライド移動を繰り返し行っても、常にこれらを適切にガイドしながらスライド移動させることができるようになっている。
この場合、右雄ねじ部とこれに螺合する右雌ねじ部材、および記左雄ねじ部およびこれに螺合する左雌ねじ部材は、それぞれボールねじで構成されていることが好ましい。
この構成によれば、右雄ねじ部とこれに螺合する右雌ねじ部材、および左雄ねじ部およびこれに螺合する左雌ねじ部材は、それぞれボールねじで構成されているので、精度よく右雌ねじ部材および左雌ねじ部材をスライド移動させることができると共に、これらの繰り返しのスライド移動により磨耗し難いようになっている。
本発明は、セットテーブルにセットしたワークに対して、機能液滴吐出ヘッドを相対的に移動させながら、機能液滴吐出ヘッドを駆動することにより、ワーク上に機能液を吐出して描画を行う液滴吐出装置において、上記のいずれかに記載のリフター機構を備え、当該リフター機構を用いて、セットテーブルに対して、ワークの除給を行うことを特徴とする。
この構成によれば、液滴吐出装置は、高さを抑えた上記のリフター機構を適用しているため、セットテーブルを配設する高さ位置を低くすることができる。したがって、セットテーブルに対する作業性が向上し、セットテーブルに対して効率よくワークを載せ換えすることができると共に、セットテーブルのメンテナンス性を高めることができる。また、液滴吐出装置の高さ自体も抑えることができ、装置のコンパクト化を図ることができる。
本発明の電気光学装置の製造方法は、上記に記載の液滴吐出装置を用い、ワーク上に機能液滴による成膜部を形成することを特徴とする。また、本発明の電気光学装置は、上記に記載の液滴吐出装置を用い、ワーク上に機能液滴による成膜部を形成したことを特徴とする。
これらの構成によれば、上記の液滴吐出装置を用いているため、精度良く成膜部を形成することができ、電気光学装置を効率よく製造することができる。なお、電気光学装置(デバイス)としては、液晶表示装置、有機EL(Electro-Luminescence)装置、電子放出装置、PDP(Plasma Display Panel)装置および電気泳動表示装置等が考えられる。なお、電子放出装置は、いわゆるFED(Field Emission Display)装置またはSED(Surface-Conduction Electron-Emitter Display)装置を含む概念である。さらに、電気光学装置としては、金属配線形成、レンズ形成、レジスト形成および光拡散体形成等を包含する装置が考えられる。
本発明の電子機器は、上記に記載の電気光学装置の製造方法により製造した電気光学装置、または上記に記載の電気光学装置を搭載したことを特徴とする。
この場合、電子機器としては、いわゆるフラットパネルディスプレイを搭載した携帯電話、パーソナルコンピュータの他、各種の電気製品がこれに該当する。
以下、添付の図面を参照して、本発明を適用した液滴吐出装置について説明する。この液滴吐出装置は、いわゆるフラットディスプレイの製造ラインに組み込まれるものであり、機能液滴吐出ヘッドを用いた液滴吐出法により、液晶表示装置のカラーフィルタや有機EL装置の各画素となる発光素子等を形成する。
図1および図2に示すように、液滴吐出装置1は、機台2と、機台2上の全域に広く載置され、機能液滴吐出ヘッド62を有する描画装置3と、機台2上で描画装置3に添設させたヘッド保守装置4と、制御装置5(図示省略)と、を備えている。そして、制御装置5による制御に基づいて、描画装置3が、図外のワーク移載ロボットから導入されたワークに対して、描画処理を行うと共に、ヘッド保守装置4が機能液滴吐出ヘッド62に対して適宜保守処理(メンテナンス)を行うようになっている。
描画装置3は、主走査方向(X軸方向)に延在するX軸テーブル11と、X軸テーブル11に直交するY軸テーブル12と、Y軸テーブル12に移動自在に取り付けられたメインキャリッジ13と、メインキャリッジ13に支持され、(複数の)機能液滴吐出ヘッド62を搭載したヘッドユニット14と、を備えている。
X軸テーブル11は、X軸方向の駆動系を構成するX軸モータ(図示省略)駆動のX軸スライダ21に、ワークWをセットするセットテーブル22を移動自在に搭載して構成されている。セットテーブル22は、ワークWを吸着セットする吸着テーブル23と、吸着テーブル23にセットしたワークWの位置をθ軸方向に補正するθテーブル24と、を有している。なお、詳細は後述するが、吸着テーブル23には、リフター機構161が組み込まれており、吸着テーブル23に対するワークの除給は、リフター機構161を介して行われる。
Y軸テーブル12は、X軸テーブル11と略同様に構成されており、Y軸方向の駆動系を構成するY軸モータ(図示省略)駆動のY軸スライダ31を有し、メインキャリッジ13をY軸方向に移動自在に搭載している。なお、Y軸テーブル12は、機台2上に立設した左右の支柱41を介して、機台2上に配設されたX軸テーブル11およびヘッド保守装置4を跨ぐように配設されており、X軸テーブル11およびY軸テーブル12が交わるエリアがワークWの描画を行う描画エリア42、Y軸テーブル12およびヘッド保守装置4が交わるエリアが機能液滴吐出ヘッド62に対する保守動作を行う保守エリア43となっている。
メインキャリッジ13は、ヘッドユニット14を支持するキャリッジ本体51と、キャリッジ本体51を介して、ヘッドユニット14のθ方向に対する位置補正を行うためのθ回転機構52と、θ回転機構52を介して、キャリッジ本体51(ヘッドユニット14)をY軸テーブル12に支持させる略I字状の吊設部材53と、で構成されている。
ヘッドユニット14は、ヘッドプレート61にヘッド保持部材(図示省略)を介して機能液滴吐出ヘッド62を搭載させて構成されている。図3に示すように、機能液滴吐出ヘッド62は、いわゆる2連のものであり、2連の接続針72を有する機能液導入部71と、機能液導入部71に連なる2連のヘッド基板73と、機能液導入部71の下方に連なり、内部に機能液で満たされるヘッド内流路が形成されたヘッド本体74と、を備えている。接続針72は、図外の機能液供給装置(機能液タンク)に接続され、機能液導入部71に機能液を供給する。ヘッド本体74は、キャビティ75(ピエゾ圧電素子)と、吐出ノズル78が開口したノズル面77を有するノズルプレート76と、で構成されている。ノズル面77には、多数(180個)の吐出ノズル78から成るノズル列が形成されている。機能液滴吐出ヘッド62を吐出駆動すると、キャビティ75のポンプ作用により、吐出ノズル78から機能液滴を吐出する。
描画処理時における描画装置3の一連の動作について説明する。先ず、機能液を吐出する前の準備として、ヘッドユニット14およびセットテーブル22にセットされたワークWの位置補正がなされる。次に、X軸テーブル11が、ワークWを主走査(X軸)方向に往復動させる。ワークWの往復動と同期して、複数の機能液滴吐出ヘッド62が駆動し、ワークWに対する機能液滴の選択的な吐出動作が行われる。ワークWが一往復動すると、Y軸テーブル12は、ヘッドユニット14を副走査(Y軸)方向に移動させる。そして、ワークWの主走査方向へ往復動と機能液滴吐出ヘッド62の駆動が再び行われる。すなわち、ヘッドユニット14の主走査移動と副走査移動を交互に繰り返しながら、機能液滴吐出ヘッドを選択的に吐出駆動させることにより、ワークWに対する描画処理が為され、ワークWの画素領域に機能液が吐出されてゆく。
ヘッド保守装置4は、機台2上に載置された移動テーブル81と、吸引ユニット82と、ワイピングユニット83と、を備えている。移動テーブル81は、X軸方向に移動可能に構成されている。吸引ユニット82およびワイピングユニット83は、X軸方向に並んで移動テーブル81上に設置されており、機能液滴吐出ヘッド62の保守時には、移動テーブル81が駆動され、吸引ユニット82およびワイピングユニット83が適宜保守エリア43に臨む構成となっている。
吸引ユニット82は、機能液滴吐出ヘッド62のノズル面77に密着させるキャップ91と、機能液滴吐出ヘッド62(ノズル面77)に対してキャップ91を離接させるキャップ昇降機構92(図示省略)と、キャップ91を介して機能液滴吐出ヘッド62を吸引可能な単一の吸引ポンプ93(図示省略)と、を有しており、キャップ91を介して機能液滴吐出ヘッド62(吐出ノズル78)を吸引することにより、吐出ノズル78から機能液を強制的に排出させる。機能液の吸引は、機能液滴吐出ヘッド62の目詰まりを解消/防止するために行われる他、液滴吐出装置1を新設した場合や、機能液滴吐出ヘッド62のヘッド交換を行う場合などに、機能液供給機構から機能液滴吐出ヘッド62に至る機能液流路に機能液を充填するために行われる。
なお、キャップ91は、機能液滴吐出ヘッド62の捨て吐出(予備吐出)により吐出された機能液を受けるフラッシングボックスの機能を有しており、ワークWの交換時のように、ワークWに対する描画を一時的に停止するときに行う定期フラッシングの機能液を受けるようになっている。この捨て吐出(フラッシング動作)では、キャップ昇降機構により、キャップ91は、その上面が機能液滴吐出ヘッド62のノズル面77から僅かに離間する位置まで移動させられる。
また、吸引ユニット82は、液滴吐出装置1の非稼動時に、機能液滴吐出ヘッド62を保管するためにも用いられる。この場合、保守エリア43にヘッドユニット14を臨ませ、機能液滴吐出ヘッド62のノズル面77にキャップ91を密着させることにより、ノズル面77を封止し、機能液滴吐出ヘッド62(吐出ノズル78)の乾燥を防止できるようになっている。
ワイピングユニット83は、洗浄液を噴霧したワイピングシート101で機能液滴吐出ヘッド62のノズル面77に付着した汚れを払拭するためのものであり、ロール状に巻回したワイピングシート101を繰り出しながら巻き取ってゆく巻取りユニット102と、繰り出したワイピングシート101に洗浄液を散布する洗浄液供給ユニット103と、洗浄液が散布されたワイピングシート101でノズル面77を拭取る拭取りユニット104と、を備えている。
次に、図4を参照しながら液滴吐出装置1の主制御系について説明する。液滴吐出装置1は、描画装置3を有し、ワークWに描画を行う描画部111と、ヘッド保守装置4を有し、機能液滴吐出ヘッド62を保守するヘッド保守部112と、後述するリフター機構161を有し、セットテーブル22に対してワークを除給するための除給材部113と、描画装置3やヘッド保守装置4の各種センサ(後述する上限位置検出センサ291および下限位置検出センサ292を含む)を有し、各種検出を行う検出部114、各種ドライバを有し、各部を駆動する駆動部115と、各部に接続され、液滴吐出装置1全体の制御を行う制御部116(制御装置5)と、を備えている。
制御部116は、描画装置3およびヘッド保守装置4を接続するためのインタフェース121と、一時的に記憶可能な記憶領域を有し、制御処理のための作業領域として使用されるRAM122と、各種記憶領域を有し、制御プログラムや制御データを記憶するROM123と、ワークWに描画を行うための描画データや、描画装置3およびヘッド保守装置4からの各種データ等を記憶すると共に、各種データを処理するためのプログラム等を記憶するハードディスク124と、ROM123やハードディスク124に記憶されたプログラム等に従い、各種データを演算処理するCPU125と、これらを互いに接続する内部バス126と、を備えている。
そして、制御部116は、描画装置3、ヘッド保守装置4等からの各種データを、インタフェース121を介して入力すると共に、ハードディスク124に記憶された(または、CD−ROMドライブ等の外部入力装置から順次読み出される)プログラムに従ってCPU125に演算処理させ、その処理結果を、インタフェース121を介して描画装置3やヘッド保守装置4等に出力することにより、両装置3、4の各手段を制御している。
ところで、上記した吸着テーブル23には、リフター機構161が組み込まれており、液滴吐出装置1では、リフター機構161を介してワークWの除給が行われる。すなわち、リフター機構161は、ワーク移載ロボット(ロボットアーム)から未処理のワークWを受け取って、これを吸着テーブル23に受け渡すと共に、処理済みのワークWをセットテーブル22からリフトアップさせて受け取り、これをワーク移載ロボットに受け渡す。
以下、リフター機構161の説明を行うが、これに先立ち、先ず吸着テーブル23の構成について説明する。吸着テーブル23は、ワークWを吸着セットするテーブル本体131と、θテーブル24に着脱可能に固定されたテーブルベース132と、テーブル本体131をテーブルベース132に支持させるテーブル支持機構133と、を有している。
図5(a)に示すように、テーブル本体131は、石材等の厚板で構成されており、平面視方形に形成されている。テーブル本体131には、リフター機構161の複数のリフターピン171(後述する)を遊挿する複数の遊挿孔141が(縦6列に)整列して形成されていると共に、テーブル本体131のワークWをセットする側の面(セット面131a)には、遊挿孔141を逃げるように、ワークWを吸着(吸引)するための吸引溝142が形成されている。吸引溝142には、図外のエアー吸引装置(図示省略)に接続された吸引孔(図示省略)が連通しており、ワークWを吸引セットするための吸引力は、吸引溝142を介して作用する。
テーブルベース132上には、テーブル支持機構133を介してテーブル本体131が支持されている他、リフター機構161、吸引孔に接続するエアー配管(図示省略)等が配設されている(図5(b)参照)。そして、テーブルベース132は、吸着テーブル23の重心がθテーブル24の回転軸(θ軸)と一致するように、θテーブル24に固定されており、θテーブル24は、安定して吸着テーブル23をθ回転させることができるようになっている。
テーブル支持機構133は、3本の柱状支持部材152によりテーブル本体131を3点支持する3点支持機構151を有している。3本の柱状支持部材152は、テーブルベース132に略正三角形状に配設・固定され、各柱状支持部材152が、テーブル本体131の重量を略均等に支えている。なお、本実施形態では、各柱状支持部材152に、テーブル本体131の支持高さを微調整するテーブル高さ調整機構(図示省略)が組み込まれている。したがって、1つの柱状支持部材152のテーブル本体131の支持高さを基準として、他の2つの柱状支持部材152の支持高さをテーブル高さ調整機構で調整することにより、テーブル本体131の水平面に対する平行度を高精度に調整可能である。
次にリフター機構161について説明する。図5に示すように、リフター機構161は、X軸方向を列方向として6列に整列させた複数のリフターピン171を有しており、中央2列のリフターピン171をテーブル本体131から出没させる第1リフターユニット162と、外側に位置する各2列のリフターピン171をテーブル本体131から出没させる一対(2個)の第2リフターユニット163と、で構成されている。第1リフターユニット162および第2リフターユニット163は、ユニット内におけるリフターピン171の列間ピッチ(Y軸方向におけるリフターピン171同士の間隔)が異なる(第1リフターユニット162の列間ピッチの方が第2リフターユニット163の列間ピッチよりも広くなっている)点を除いては、同一の構成であるため、ここでは第1リフターユニット162を例に説明する。
図6および図7に示すように、第1リフターユニット162は、2列(22本)のリフターピン171と、2列のリフターピン171を支持するピンベース172と、ピンベース172を昇降自在に支持し、2列のリフターピン171を同時に昇降させるリフター昇降機構173と、リフター昇降機構173を支持し、テーブルベース132上に固定されたリフターベース174と、を備えている。
ピンベース172は、X軸方向に平行に延在する一対(2本)のピン支持部181と、所定の間隙を有するように一対のピン支持部181を連結し、かつY軸方向に平行に配置された一対(2本)の連結部182と、を一体に構成したものであり、対称形に形成されている。各ピン支持部181には、上記した吸着テーブル23(テーブル本体131)の遊挿孔141の配置に倣って、1列11本のリフターピン171が等間隔(等ピッチ)に支持されている。
リフター昇降機構173は、ピンベース172を昇降させるための動力源となる昇降モータ191(サーボモータ:アクチュエータ)と、X軸方向に延在し、昇降モータ191により正逆回転する昇降リードねじ192と、昇降リードねじ192に螺合し、X軸方向に(水平)移動する一対の雌ねじ部材193と、一対(2個)の雌ねじ部材193の水平移動(水平運動)を上下運動に変換し、ピンベース172の昇降移動させる運動変換機構194と、ピンベース172の昇降移動をガイドする2組4本のベース昇降ガイド195と、を有している。昇降モータ191を除いて、リフター昇降機構173は鏡映対称(X軸方向を左右方向としたときに左右対称)に構成されており、ピンベース172を均等に支持すると共に、これを安定した状態で昇降させることができるようになっている。
昇降モータ191の出力軸は、X軸方向に延在しており、カップリング201を介して昇降リードねじ192に接続されている。昇降リードねじ192は、右ねじ部202aと左ねじ部202bとを同一軸上に有する、いわゆる複合ねじで構成されており、軸受け203に両持ちで支持されている。右ねじ部202aおよび左ねじ部202bは、同一ピッチに形成されており、右ねじ部202aには雌ねじ部材193の一方(右雌ねじ部材)が、左ねじ部202bには雌ねじ部材193の他方(左雌ねじ部材)が螺合している。すなわち、昇降モータ191を駆動すると、昇降リードねじ192が正逆回転して、一対の各雌ねじ部材193が逆方向に等距離進退し、X軸方向に離接する。右ねじ部202aとこれに螺合する雌ねじ部材193、および左ねじ部202bとこれに螺合する雌ねじ部材193は、いわゆるボールねじであり、これらの間にはボールが介設されている。なお、昇降モータ191および昇降リードねじ192は、第1リフターユニット162(第2リフターユニット163)のY軸方向略中間位置に配設されている(図5参照)。各雌ねじ部材193は、昇降リードねじ192に螺合する雌ねじ部211と、雌ねじ部211に固定され、雌ねじ部211と各運動変換機構194とを固定する固定片212と、で構成されている。
図6ないし図8に示すように、運動変換機構194は、一対の各雌ねじ部材193にそれぞれ固定され、X軸方向にスライド移動可能に構成された一対(2個)の運動変換部材221と、一対の運動変換部材221をスライド自在に支持し、各運動変換部材221のスライド移動を案内するスライドガイド222と、ピンベース172(一対の連結部182)の下面に固定されると共に、運動変換部材221に昇降自在に支持された2組4個の昇降部材223と、を備えている。
図6に示すように、各運動変換部材221は、略直角三角形に形成した1対2個の三角板231と、一対の三角板231の対辺同士を連結する方形の連結板232と、を備え、三角柱状に構成されている。各三角板231には、同一方向(X軸方向)に傾斜して延在するカム溝233が形成されており、このカム溝233に(2組4個の)昇降部材223が1個ずつ係合している。カム溝233は、三角板231の斜辺に略沿うように形成されていると共に、ピンベース172(リフターピン171)の昇降速度が目標値となるように所定の傾斜(カーブ)に形成されている。一対の各運動変換部材221は、連結板232を内側に向け連結板232同士が対面する状態でスライドガイド222に支持されている。この場合、一対の運動変換部材221に形成したカム溝233同士は、鏡映対称となっており、X軸方向において逆傾斜となっている。連結板232には、雌ねじ部材193の固定片212がねじ止めされている。
スライドガイド222は、LMガイド(リニアモーションガイド)であり、リフターベース174の短辺方向(Y軸方向)の中間位置に固定され、昇降リードねじ192と並んでX軸方向に延在する一対(2本)のスライドガイドレール241と、一対のスライドガイドレール241に係合した状態でこれにスライド自在に支持され、一対の運動変換部材221を支持する一対(2個)のスライダ242と、スライドガイドレール241およびスライダ242間に介設された転がり軸受け部(図示省略)を有している。
2組4個の昇降部材223は、各運動変換部材221に1組ずつ対応しており、各昇降部材223は、それぞれ各三角板231に対応している。各昇降部材223は、ピンベース172の連結部182(の長手方向中間位置から僅かに外れた位置)に固定される固定部251と、固定部251から下方に垂設された垂設部252と、垂設部252からY軸方向(運動変換部材221側)に延び、上記したカム溝233に係合する係合部253と、を有している。2組4個の昇降部材223は、ピンベース172に対して対称に配置されており、ピンベース172を4個の昇降部材223で均等かつ水平に一対の運動変換部材221に支持させることができるようになっている。各係合部253は、Y軸方向に延びる回転軸261と、回転軸261にX軸方向(運動変換部材221のスライド方向)に回転自在に軸支され、カム溝233に当接するローラ262(ローラフォロア)と、で構成されている。したがって、運動変換部材221をX軸方向にスライド移動させると、ローラ262が回転しながらカム溝233を摺接するため、係合部253とカム溝233との摩擦を著しく低減させることができる。
4本の各ベース昇降ガイド195は、リフターベースに立設されたガイドシャフト271と、ピンベース172に固定され、かつガイドシャフト271に摺動自在に係合するフランジ付きリニアブシュ272(ボールスプライン)と、で構成されている。4本のベース昇降ガイド195は、ピンベース172の一対のピン支持部181と一対の連結部182とが交わる4交点に対応して配置されている。すなわち、2組4本のベース昇降ガイド195は、ピンベース172に対してX軸方向に対して対称に配置されており、ピンベース172の昇降を安定してガイドできるようになっている。
ここで、運動変換機構194の動作について説明する。昇降モータ191の正駆動により、一対の雌ねじ部材193がX軸方向に離間してゆくと、スライドガイド222に案内されながら、各運動変換部材221がX軸方向にスライド移動し、一対の運動変換部材221も離間してゆく。このとき、2組4個の各昇降部材223(係合部253)は、移動する各運動変換部材221のカム溝233(の上側の辺233a)に案内されながらこれを摺接してゆき、当該カム溝233を登り上がってゆく。これにより、2組の昇降部材223に固定されたピンベース172が、4本のベース昇降ガイド195に案内されて水平姿勢のまま上昇し、これと共に2列のリフターピン171も上昇(リフトアップ)する。
一方、昇降モータ191の逆駆動により、一対の雌ねじ部材193がX軸方向に接近してゆくと、スライドガイド222に案内されながら、一対の運動変換部材221もX軸方向に接近してゆく。このとき、2組4個の各昇降部材223は、カム溝233(の下側の辺233b)に案内されながらこれを滑り下りてゆく。この昇降部材223の下降に伴って、ベース昇降ガイド195に案内された状態でピンベース172も水平姿勢で下降してゆき、2列のリフターピン171が下降する。
すなわち、運動変換機構194では、各運動変換部材221を駆動節(溝カム)、各昇降部材223(係合部253)を従動節(従動子)とする直進カム機構が構成されている。したがって、リフター昇降機構173では、一対の運動変換部材221をX軸方向に往復動(水平移動)させるという比較的簡易な構成で、雌ねじ部材193の水平運動を昇降部材223の上下運動に変換して、ピンベース172昇降させることができるようになっている。また、X軸方向における2組4個の各昇降部材223の進退方向は相互に逆方向となるため、各昇降部材223が対応するカム溝233を摺接するときに生じるX軸方向(水平方向)の分力は相互に相殺され、安定した状態でピンベースを昇降させることができる。
なお、運動変換機構194では、2組の昇降部材223がピンベース172の連結部182に固定されており、運動変換部材221およびスライドガイド222は、ピンベース172の一対のピン支持部181の間に位置している。したがって、X軸方向にスライド移動する各運動変換部材221に、昇降するピンベース172(の一対のピン支持部181)が干渉することなく、各運動変換部材221は、一対のピン支持部181と一対の連結部182とに囲まれた空間(開口部281)からピンベース172の高さ位置より高い部分を突出させて収まるようになっている。このように、ピンベース172の開口部281により、各運動変換部材221のスライド移動が許容されるため、本実施形態では、ピンベース172および各運動変換部材221を重なり合わせて配設し、運動変換機構194をコンパクトに配置することができるようになっている。また、運動変換部材221の連結板232の高さ(直角三角形の対辺の長さ)分をピンベース172の昇降距離(リフターピン171のストローク距離)とすることができ、リフター昇降機構173自体の厚みをピンベース172の昇降距離と略同様の長さに抑えることができる。
また、一対の各運動変換部材221は、カム溝233同士が、一対の運動変換部材221のスライド方向(X軸方向)に対して相互に逆傾斜となるように配置すればよく、一対の各運動変換部材221の連結板232を外側に向けて配置させることも可能である。この場合、一対のピン支持部181と各連結部182とによって形成される「コ」字状(または逆「コ」字状)の一対の開口に、一対の運動変換部材221のピンベース172の高さ位置より高い部分が臨むようになっている。
図中の符号291は、各運動変換部材221(または各雌ねじ部材193)の(X軸方向の)位置に基づいて、ピンベース172の上限位置を検出する一対(2個)の上限位置検出センサであり、符号292は、運動変換部材221の位置に基づいて、ピンベース172の下限位置を検出する一対(2個)の下限位置検出センサである。これら両検出センサ291、292を介して、リフターピン171の上動端位置および下動端位置を検出し、リフターピン171を適切な昇降範囲で昇降可能に構成されている。
次に、リフター機構161の一連の動作について説明する。上述したように、リフター機構161は、第1リフターユニット162と、第1リフターユニット162の両側に位置する一対(2個)の第2リフターユニット163と、で構成されており、これら各ユニット162,163を協働させることにより、未処理のワークWを適切に吸着テーブル23に載置できると共に、吸着テーブル23から処理済みのワークWをリフトアップすることができるようになっている。
未処理のワークWを吸着テーブル23に載置する場合、先ず、第1リフターユニット162および第2リフターユニット163の昇降モータ191を駆動して、(6列66本)の全リフターピン171を上動端位置まで移動させておき、図外のワーク移載ロボットにより搬入されたワークWを、全リフターピン171により吸着テーブル23の直上部、すなわちワーク搬出入位置で受け取る。次に、第1リフターユニット162の昇降モータ191のみを駆動し、第1リフターユニット162のリフターピン171のみを下降させていく。これによりワークWは自重で歪み、上反り状態で6列のリフターピン171に支持される。続いて、第1リフターユニット162の昇降モータ191を駆動したまま、一対の第2リフターユニット163の昇降モータ191を駆動して、第2リフターユニット163のリフターピン171も下降させ、ワークWを吸着テーブル23(のセット位置)に載置する。
このように、未処理のワークWをワーク搬出入位置で受け取った後、第2リフターユニット163に先行して、第1リフターユニット162のリフターピン171を下降させることにより、先ずワークWの(Y軸方向)中央部を吸着テーブル23に接触させ、これに追従するようにワークWの(Y軸方向)両端部を吸着テーブル23に接触させている。これにより、ワークWおよび吸着テーブル23間の空気は、ワークWの中央部から両端部に向けて押し出されるように逃げてゆくため、ワークWと吸着テーブル23との間に空気を残留させることなく、吸着テーブル23にワークWを載置することができる。
一方、描画処理を終えたワークWを吸着テーブル23(のセット位置)から持ち上げる(引き剥がす)ときには、ワークWを載置する場合の逆順序で第1リフターユニット162および第2リフターユニット163を駆動する。すなわち、先ず、一対の各第2リフターユニット163のリフターピン171を同時に上昇させ、ワークWの両端部を突き上げるように持ち上げてから、第1リフターユニット162を駆動して、ワークWの中央部分も持ち上げるようにする。このように、ワークWを弧状に反らせた状態で吸着テーブル23から引き剥がすことにより、ワークWとテーブル本体131との間に、その端から徐々に空気を流入させることができ、ワークWに無理な力をかけることなくワークWを吸着テーブル23から離間させることができるようになっている。そして、吸着テーブル23からワークWが完全に引き剥がされた後、第1リフターユニット162および第2リフターユニット163の全リフターピン171は、上動端位置まで達するまで上昇し、ワークWがワーク搬出入位置までリフトアップされる。
なお、カム溝233をS字カーブ状に形成し、ワークWを吸着テーブル23に離接させる瞬間のリフターピン171の昇降速度を抑えるように構成することが好ましい。これにより、吸着テーブル23からの離接により、ワークWが受ける衝撃を小さく抑えると共に、ワークWの昇降にかかる時間を削減することが可能である。なお、カム溝233を直線状に形成し、昇降モータ191の駆動を制御し、リフターピン171の昇降速度を調整することによっても、同様の効果を得ることができる。
次に、本実施形態のリフター機構161の変形例について説明する。変形例のリフター機構161も、運動変換機構194の一部を除いて、上記リフター機構161と略同様に構成されており、ピンベース172の昇降範囲に併せてその高さが抑えられている。以下、運動変換機構194を中心に説明を行う。この運動変換機構194は、上記リフター機構161の運動変換機構194と同様、一対の各雌ねじ部材193にそれぞれ固定され、X軸方向にスライド移動可能に構成された一対の運動変換部材221と、一対の運動変換部材221をスライド自在に支持し、各運動変換部材221のスライド移動を案内するスライドガイド222と、ピンベース172(一対の連結部182)の下面に固定されると共に、運動変換部材221に昇降自在に支持された2組の昇降部材223と、を備えている。
図9に示すように、一対の各運動変換部材221は、上記各運動変換部材221と略同様に構成されているが、一対の各三角板231にはカム溝が形成されておらず、X軸方向に延在して傾斜するリブ301が突設されている。リブ301の傾斜は、上記のカム溝233の傾斜と同様となっている。2組の昇降部材223も、上記各昇降部材223と略同様に構成されているが、係合部253に代えて挟持部302を有している。挟持部302は、上側の上ローラ303と下側の下ローラ304とから成り、これら両ローラ303,304でリブ301を挟持するようになっている。
したがって、運動変換部材221がX軸方向にスライド移動すると、上ローラ303がリブ301の上端面を摺接すると共に、下ローラ304がリブ301の下端面を摺接し、挟持部302に案内された状態で、昇降部材223がリブ301の傾斜を昇降する。すなわち、この運動変換機構194では、一対の各運動変換部材221がリブカムに相当し、従動子となる昇降部材223がリブ301により案内される。この場合、リブ301と昇降部材223との間にバックラッシが生じることがないため、昇降部材223の水平姿勢を維持した状態で、がたつきなくこれを昇降させることができる。
以上のように、本実施形態の液滴吐出装置1は、上記のリフター機構161を備えているため、これを組み込む吸着テーブル23の厚みを抑えることができ、吸着テーブル23(テーブル本体131)のセット面の高さ位置(ワークWのセット位置)を低くすることができる。また、吸着テーブル23に対してワークWを適切に離接させることができる。したがって、吸着テーブル23に対して、効率よくワークWの載せ換えを行うことができ、各ワークWに対する全体の処理効率を向上させることができる。
次に、本実施形態の液滴吐出装置1を用いて製造される電気光学装置(フラットパネルディスプレイ)として、カラーフィルタ、液晶表示装置、有機EL装置、プラズマディスプレイ(PDP装置)、電子放出装置(FED装置、SED装置)、更にこれら表示装置に形成されてなるアクティブマトリクス基板等を例に、これらの構造およびその製造方法について説明する。なお、アクティブマトリクス基板とは、薄膜トランジスタ、及び薄膜トランジスタに電気的に接続するソース線、データ線が形成された基板を言う。
先ず、液晶表示装置や有機EL装置等に組み込まれるカラーフィルタの製造方法について説明する。図10は、カラーフィルタの製造工程を示すフローチャート、図11は、製造工程順に示した本実施形態のカラーフィルタ600(フィルタ基体600A)の模式断面図である。
まず、ブラックマトリクス形成工程(S101)では、図11(a)に示すように、基板(W)601上にブラックマトリクス602を形成する。ブラックマトリクス602は、金属クロム、金属クロムと酸化クロムの積層体、または樹脂ブラック等により形成される。金属薄膜からなるブラックマトリクス602を形成するには、スパッタ法や蒸着法等を用いることができる。また、樹脂薄膜からなるブラックマトリクス602を形成する場合には、グラビア印刷法、フォトレジスト法、熱転写法等を用いることができる。
続いて、バンク形成工程(S102)において、ブラックマトリクス602上に重畳する状態でバンク603を形成する。即ち、まず図11(b)に示すように、基板601及びブラックマトリクス602を覆うようにネガ型の透明な感光性樹脂からなるレジスト層604を形成する。そして、その上面をマトリクスパターン形状に形成されたマスクフィルム605で被覆した状態で露光処理を行う。
さらに、図11(c)に示すように、レジスト層604の未露光部分をエッチング処理することによりレジスト層604をパターニングして、バンク603を形成する。なお、樹脂ブラックによりブラックマトリクスを形成する場合は、ブラックマトリクスとバンクとを兼用することが可能となる。
このバンク603とその下のブラックマトリクス602は、各画素領域607aを区画する区画壁部607bとなり、後の着色層形成工程において機能液滴吐出ヘッド62により着色層(成膜部)608R、608G、608Bを形成する際に機能液滴の着弾領域を規定する。
以上のブラックマトリクス形成工程及びバンク形成工程を経ることにより、上記フィルタ基体600Aが得られる。
なお、本実施形態においては、バンク603の材料として、塗膜表面が疎液(疎水)性となる樹脂材料を用いている。そして、基板(ガラス基板)601の表面が親液(親水)性であるので、後述する着色層形成工程においてバンク603(区画壁部607b)に囲まれた各画素領域607a内への液滴の着弾位置精度が向上する。
次に、着色層形成工程(S103)では、図11(d)に示すように、機能液滴吐出ヘッド62によって機能液滴を吐出して区画壁部607bで囲まれた各画素領域607a内に着弾させる。この場合、機能液滴吐出ヘッド62を用いて、R・G・Bの3色の機能液(フィルタ材料)を導入して、機能液滴の吐出を行う。なお、R・G・Bの3色の配列パターンとしては、ストライプ配列、モザイク配列およびデルタ配列等がある。
その後、乾燥処理(加熱等の処理)を経て機能液を定着させ、3色の着色層608R、608G、608Bを形成する。着色層608R、608G、608Bを形成したならば、保護膜形成工程(S104)に移り、図11(e)に示すように、基板601、区画壁部607b、および着色層608R、608G、608Bの上面を覆うように保護膜609を形成する。
即ち、基板601の着色層608R、608G、608Bが形成されている面全体に保護膜用塗布液が吐出された後、乾燥処理を経て保護膜609が形成される。
そして、保護膜609を形成した後、カラーフィルタ600は、次工程の透明電極となるITO(Indium Tin Oxide)などの膜付け工程に移行する。
図12は、上記のカラーフィルタ600を用いた液晶表示装置の一例としてのパッシブマトリックス型液晶装置(液晶装置)の概略構成を示す要部断面図である。この液晶装置620に、液晶駆動用IC、バックライト、支持体などの付帯要素を装着することによって、最終製品としての透過型液晶表示装置が得られる。なお、カラーフィルタ600は図11に示したものと同一であるので、対応する部位には同一の符号を付し、その説明は省略する。
この液晶装置620は、カラーフィルタ600、ガラス基板等からなる対向基板621、及び、これらの間に挟持されたSTN(Super Twisted Nematic)液晶組成物からなる液晶層622により概略構成されており、カラーフィルタ600を図中上側(観測者側)に配置している。
なお、図示していないが、対向基板621およびカラーフィルタ600の外面(液晶層622側とは反対側の面)には偏光板がそれぞれ配設され、また対向基板621側に位置する偏光板の外側には、バックライトが配設されている。
カラーフィルタ600の保護膜609上(液晶層側)には、図12において左右方向に長尺な短冊状の第1電極623が所定の間隔で複数形成されており、この第1電極623のカラーフィルタ600側とは反対側の面を覆うように第1配向膜624が形成されている。
一方、対向基板621におけるカラーフィルタ600と対向する面には、カラーフィルタ600の第1電極623と直交する方向に長尺な短冊状の第2電極626が所定の間隔で複数形成され、この第2電極626の液晶層622側の面を覆うように第2配向膜627が形成されている。これらの第1電極623および第2電極626は、ITOなどの透明導電材料により形成されている。
液晶層622内に設けられたスペーサ628は、液晶層622の厚さ(セルギャップ)を一定に保持するための部材である。また、シール材629は液晶層622内の液晶組成物が外部へ漏出するのを防止するための部材である。なお、第1電極623の一端部は引き回し配線623aとしてシール材629の外側まで延在している。
そして、第1電極623と第2電極626とが交差する部分が画素であり、この画素となる部分に、カラーフィルタ600の着色層608R、608G、608Bが位置するように構成されている。
通常の製造工程では、カラーフィルタ600に、第1電極623のパターニングおよび第1配向膜624の塗布を行ってカラーフィルタ600側の部分を作成すると共に、これとは別に対向基板621に、第2電極626のパターニングおよび第2配向膜627の塗布を行って対向基板621側の部分を作成する。その後、対向基板621側の部分にスペーサ628およびシール材629を作り込み、この状態でカラーフィルタ600側の部分を貼り合わせる。次いで、シール材629の注入口から液晶層622を構成する液晶を注入し、注入口を閉止する。その後、両偏光板およびバックライトを積層する。
実施形態の液滴吐出装置1は、例えば上記のセルギャップを構成するスペーサ材料(機能液)を塗布すると共に、対向基板621側の部分にカラーフィルタ600側の部分を貼り合わせる前に、シール材629で囲んだ領域に液晶(機能液)を均一に塗布することが可能である。また、上記のシール材629の印刷を、機能液滴吐出ヘッド62で行うことも可能である。さらに、第1・第2両配向膜624,627の塗布を機能液滴吐出ヘッド62で行うことも可能である。
図13は、本実施形態において製造したカラーフィルタ600を用いた液晶装置の第2の例の概略構成を示す要部断面図である。
この液晶装置630が上記液晶装置620と大きく異なる点は、カラーフィルタ600を図中下側(観測者側とは反対側)に配置した点である。
この液晶装置630は、カラーフィルタ600とガラス基板等からなる対向基板631との間にSTN液晶からなる液晶層632が挟持されて概略構成されている。なお、図示していないが、対向基板631およびカラーフィルタ600の外面には偏光板等がそれぞれ配設されている。
カラーフィルタ600の保護膜609上(液晶層632側)には、図中奥行き方向に長尺な短冊状の第1電極633が所定の間隔で複数形成されており、この第1電極633の液晶層632側の面を覆うように第1配向膜634が形成されている。
対向基板631のカラーフィルタ600と対向する面上には、カラーフィルタ600側の第1電極633と直交する方向に延在する複数の短冊状の第2電極636が所定の間隔で形成され、この第2電極636の液晶層632側の面を覆うように第2配向膜637が形成されている。
液晶層632には、この液晶層632の厚さを一定に保持するためのスペーサ638と、液晶層632内の液晶組成物が外部へ漏出するのを防止するためのシール材639が設けられている。
そして、上記した液晶装置620と同様に、第1電極633と第2電極636との交差する部分が画素であり、この画素となる部位に、カラーフィルタ600の着色層608R、608G、608Bが位置するように構成されている。
図14は、本発明を適用したカラーフィルタ600を用いて液晶装置を構成した第3の例を示したもので、透過型のTFT(Thin Film Transistor)型液晶装置の概略構成を示す分解斜視図である。
この液晶装置650は、カラーフィルタ600を図中上側(観測者側)に配置したものである。
この液晶装置650は、カラーフィルタ600と、これに対向するように配置された対向基板651と、これらの間に挟持された図示しない液晶層と、カラーフィルタ600の上面側(観測者側)に配置された偏光板655と、対向基板651の下面側に配設された偏光板(図示せず)とにより概略構成されている。
カラーフィルタ600の保護膜609の表面(対向基板651側の面)には液晶駆動用の電極656が形成されている。この電極656は、ITO等の透明導電材料からなり、後述の画素電極660が形成される領域全体を覆う全面電極となっている。また、この電極656の画素電極660とは反対側の面を覆った状態で配向膜657が設けられている。
対向基板651のカラーフィルタ600と対向する面には絶縁層658が形成されており、この絶縁層658上には、走査線661及び信号線662が互いに直交する状態で形成されている。そして、これらの走査線661と信号線662とに囲まれた領域内には画素電極660が形成されている。なお、実際の液晶装置では、画素電極660上に配向膜が設けられるが、図示を省略している。
また、画素電極660の切欠部と走査線661と信号線662とに囲まれた部分には、ソース電極、ドレイン電極、半導体、およびゲート電極とを具備する薄膜トランジスタ663が組み込まれて構成されている。そして、走査線661と信号線662に対する信号の印加によって薄膜トランジスタ663をオン・オフして画素電極660への通電制御を行うことができるように構成されている。
なお、上記の各例の液晶装置620,630,650は、透過型の構成としたが、反射層あるいは半透過反射層を設けて、反射型の液晶装置あるいは半透過反射型の液晶装置とすることもできる。
次に、図15は、有機EL装置の表示領域(以下、単に表示装置700と称する)の要部断面図である。
この表示装置700は、基板(W)701上に、回路素子部702、発光素子部703及び陰極704が積層された状態で概略構成されている。
この表示装置700においては、発光素子部703から基板701側に発した光が、回路素子部702及び基板701を透過して観測者側に出射されるとともに、発光素子部703から基板701の反対側に発した光が陰極704により反射された後、回路素子部702及び基板701を透過して観測者側に出射されるようになっている。
回路素子部702と基板701との間にはシリコン酸化膜からなる下地保護膜706が形成され、この下地保護膜706上(発光素子部703側)に多結晶シリコンからなる島状の半導体膜707が形成されている。この半導体膜707の左右の領域には、ソース領域707a及びドレイン領域707bが高濃度陽イオン打ち込みによりそれぞれ形成されている。そして陽イオンが打ち込まれない中央部がチャネル領域707cとなっている。
また、回路素子部702には、下地保護膜706及び半導体膜707を覆う透明なゲート絶縁膜708が形成され、このゲート絶縁膜708上の半導体膜707のチャネル領域707cに対応する位置には、例えばAl、Mo、Ta、Ti、W等から構成されるゲート電極709が形成されている。このゲート電極709及びゲート絶縁膜708上には、透明な第1層間絶縁膜711aと第2層間絶縁膜711bが形成されている。また、第1、第2層間絶縁膜711a、711bを貫通して、半導体膜707のソース領域707a、ドレイン領域707bにそれぞれ連通するコンタクトホール712a,712bが形成されている。
そして、第2層間絶縁膜711b上には、ITO等からなる透明な画素電極713が所定の形状にパターニングされて形成され、この画素電極713は、コンタクトホール712aを通じてソース領域707aに接続されている。
また、第1層間絶縁膜711a上には電源線714が配設されており、この電源線714は、コンタクトホール712bを通じてドレイン領域707bに接続されている。
このように、回路素子部702には、各画素電極713に接続された駆動用の薄膜トランジスタ715がそれぞれ形成されている。
上記発光素子部703は、複数の画素電極713上の各々に積層された機能層717と、各画素電極713及び機能層717の間に備えられて各機能層717を区画するバンク部718とにより概略構成されている。
これら画素電極713、機能層717、及び、機能層717上に配設された陰極704によって発光素子が構成されている。なお、画素電極713は、平面視略矩形状にパターニングされて形成されており、各画素電極713の間にバンク部718が形成されている。
バンク部718は、例えばSiO、SiO2、TiO2等の無機材料により形成される無機物バンク層718a(第1バンク層)と、この無機物バンク層718a上に積層され、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂等の耐熱性、耐溶媒性に優れたレジストにより形成される断面台形状の有機物バンク層718b(第2バンク層)とにより構成されている。このバンク部718の一部は、画素電極713の周縁部上に乗上げた状態で形成されている。
そして、各バンク部718の間には、画素電極713に対して上方に向けて次第に拡開した開口部719が形成されている。
上記機能層717は、開口部719内において画素電極713上に積層状態で形成された正孔注入/輸送層717aと、この正孔注入/輸送層717a上に形成された発光層717bとにより構成されている。なお、この発光層717bに隣接してその他の機能を有する他の機能層を更に形成しても良い。例えば、電子輸送層を形成する事も可能である。
正孔注入/輸送層717aは、画素電極713側から正孔を輸送して発光層717bに注入する機能を有する。この正孔注入/輸送層717aは、正孔注入/輸送層形成材料を含む第1組成物(機能液)を吐出することで形成される。正孔注入/輸送層形成材料としては、公知の材料を用いる。
発光層717bは、赤色(R)、緑色(G)、又は青色(B)の何れかに発光するもので、発光層形成材料(発光材料)を含む第2組成物(機能液)を吐出することで形成される。第2組成物の溶媒(非極性溶媒)としては、正孔注入/輸送層717aに対して不溶な公知の材料を用いることが好ましく、このような非極性溶媒を発光層717bの第2組成物に用いることにより、正孔注入/輸送層717aを再溶解させることなく発光層717bを形成することができる。
そして、発光層717bでは、正孔注入/輸送層717aから注入された正孔と、陰極704から注入される電子が発光層で再結合して発光するように構成されている。
陰極704は、発光素子部703の全面を覆う状態で形成されており、画素電極713と対になって機能層717に電流を流す役割を果たす。なお、この陰極704の上部には図示しない封止部材が配置される。
次に、上記の表示装置700の製造工程を図16〜図24を参照して説明する。
この表示装置700は、図16に示すように、バンク部形成工程(S111)、表面処理工程(S112)、正孔注入/輸送層形成工程(S113)、発光層形成工程(S114)、及び対向電極形成工程(S115)を経て製造される。なお、製造工程は例示するものに限られるものではなく必要に応じてその他の工程が除かれる場合、また追加される場合もある。
まず、バンク部形成工程(S111)では、図17に示すように、第2層間絶縁膜711b上に無機物バンク層718aを形成する。この無機物バンク層718aは、形成位置に無機物膜を形成した後、この無機物膜をフォトリソグラフィ技術等によりパターニングすることにより形成される。このとき、無機物バンク層718aの一部は画素電極713の周縁部と重なるように形成される。
無機物バンク層718aを形成したならば、図18に示すように、無機物バンク層718a上に有機物バンク層718bを形成する。この有機物バンク層718bも無機物バンク層718aと同様にフォトリソグラフィ技術等によりパターニングして形成される。
このようにしてバンク部718が形成される。また、これに伴い、各バンク部718間には、画素電極713に対して上方に開口した開口部719が形成される。この開口部719は、画素領域を規定する。
表面処理工程(S112)では、親液化処理及び撥液化処理が行われる。親液化処理を施す領域は、無機物バンク層718aの第1積層部718aa及び画素電極713の電極面713aであり、これらの領域は、例えば酸素を処理ガスとするプラズマ処理によって親液性に表面処理される。このプラズマ処理は、画素電極713であるITOの洗浄等も兼ねている。
また、撥液化処理は、有機物バンク層718bの壁面718s及び有機物バンク層718bの上面718tに施され、例えば4フッ化メタンを処理ガスとするプラズマ処理によって表面がフッ化処理(撥液性に処理)される。
この表面処理工程を行うことにより、機能液滴吐出ヘッド62を用いて機能層717を形成する際に、機能液滴を画素領域に、より確実に着弾させることができ、また、画素領域に着弾した機能液滴が開口部719から溢れ出るのを防止することが可能となる。
そして、以上の工程を経ることにより、表示装置基体700Aが得られる。この表示装置基体700Aは、図1に示した液滴吐出装置1のセットテーブル23に載置され、以下の正孔注入/輸送層形成工程(S113)及び発光層形成工程(S114)が行われる。
図19に示すように、正孔注入/輸送層形成工程(S113)では、機能液滴吐出ヘッド62から正孔注入/輸送層形成材料を含む第1組成物を画素領域である各開口部719内に吐出する。その後、図20に示すように、乾燥処理及び熱処理を行い、第1組成物に含まれる極性溶媒を蒸発させ、画素電極(電極面713a)713上に正孔注入/輸送層717aを形成する。
次に発光層形成工程(S114)について説明する。この発光層形成工程では、上述したように、正孔注入/輸送層717aの再溶解を防止するために、発光層形成の際に用いる第2組成物の溶媒として、正孔注入/輸送層717aに対して不溶な非極性溶媒を用いる。
しかしその一方で、正孔注入/輸送層717aは、非極性溶媒に対する親和性が低いため、非極性溶媒を含む第2組成物を正孔注入/輸送層717a上に吐出しても、正孔注入/輸送層717aと発光層717bとを密着させることができなくなるか、あるいは発光層717bを均一に塗布できない虞がある。
そこで、非極性溶媒ならびに発光層形成材料に対する正孔注入/輸送層717aの表面の親和性を高めるために、発光層形成の前に表面処理(表面改質処理)を行うことが好ましい。この表面処理は、発光層形成の際に用いる第2組成物の非極性溶媒と同一溶媒またはこれに類する溶媒である表面改質材を、正孔注入/輸送層717a上に塗布し、これを乾燥させることにより行う。
このような処理を施すことで、正孔注入/輸送層717aの表面が非極性溶媒になじみやすくなり、この後の工程で、発光層形成材料を含む第2組成物を正孔注入/輸送層717aに均一に塗布することができる。
そして次に、図21に示すように、各色のうちの何れか(図21の例では青色(B))に対応する発光層形成材料を含有する第2組成物を機能液滴として画素領域(開口部719)内に所定量打ち込む。画素領域内に打ち込まれた第2組成物は、正孔注入/輸送層717a上に広がって開口部719内に満たされる。なお、万一、第2組成物が画素領域から外れてバンク部718の上面718t上に着弾した場合でも、この上面718tは、上述したように撥液処理が施されているので、第2組成物が開口部719内に転がり込み易くなっている。
その後、乾燥工程等を行う事により、吐出後の第2組成物を乾燥処理し、第2組成物に含まれる非極性溶媒を蒸発させ、図22に示すように、正孔注入/輸送層717a上に発光層717bが形成される。この図の場合、青色(B)に対応する発光層717bが形成されている。
同様に、機能液滴吐出ヘッド62を用い、図23に示すように、上記した青色(B)に対応する発光層717bの場合と同様の工程を順次行い、他の色(赤色(R)及び緑色(G))に対応する発光層717bを形成する。なお、発光層717bの形成順序は、例示した順序に限られるものではなく、どのような順番で形成しても良い。例えば、発光層形成材料に応じて形成する順番を決める事も可能である。また、R・G・Bの3色の配列パターンとしては、ストライブ配列、モザイク配列およびデルタ配列等がある。
以上のようにして、画素電極713上に機能層717、即ち、正孔注入/輸送層717a及び発光層717bが形成される。そして、対向電極形成工程(S115)に移行する。
対向電極形成工程(S115)では、図24に示すように、発光層717b及び有機物バンク層718bの全面に陰極704(対向電極)を、例えば蒸着法、スパッタ法、CVD法等によって形成する。この陰極704は、本実施形態においては、例えば、カルシウム層とアルミニウム層とが積層されて構成されている。
この陰極704の上部には、電極としてのAl膜、Ag膜や、その酸化防止のためのSiO2、SiN等の保護層が適宜設けられる。
このようにして陰極704を形成した後、この陰極704の上部を封止部材により封止する封止処理や配線処理等のその他処理等を施すことにより、表示装置700が得られる。
次に、図25は、プラズマ型表示装置(PDP装置:以下、単に表示装置800と称する)の要部分解斜視図である。なお、同図では表示装置800を、その一部を切り欠いた状態で示してある。
この表示装置800は、互いに対向して配置された第1基板801、第2基板802、及びこれらの間に形成される放電表示部803を含んで概略構成される。放電表示部803は、複数の放電室805により構成されている。これらの複数の放電室805のうち、赤色放電室805R、緑色放電室805G、青色放電室805Bの3つの放電室805が組になって1つの画素を構成するように配置されている。
第1基板801の上面には所定の間隔で縞状にアドレス電極806が形成され、このアドレス電極806と第1基板801の上面とを覆うように誘電体層807が形成されている。誘電体層807上には、各アドレス電極806の間に位置し、且つ各アドレス電極806に沿うように隔壁808が立設されている。この隔壁808は、図示するようにアドレス電極806の幅方向両側に延在するものと、アドレス電極806と直交する方向に延設された図示しないものを含む。
そして、この隔壁808によって仕切られた領域が放電室805となっている。
放電室805内には蛍光体809が配置されている。蛍光体809は、赤(R)、緑(G)、青(B)の何れかの色の蛍光を発光するもので、赤色放電室805Rの底部には赤色蛍光体809Rが、緑色放電室805Gの底部には緑色蛍光体809Gが、青色放電室805Bの底部には青色蛍光体809Bが各々配置されている。
第2基板802の図中下側の面には、上記アドレス電極806と直交する方向に複数の表示電極811が所定の間隔で縞状に形成されている。そして、これらを覆うように誘電体層812、及びMgOなどからなる保護膜813が形成されている。
第1基板801と第2基板802とは、アドレス電極806と表示電極811が互いに直交する状態で対向させて貼り合わされている。なお、上記アドレス電極806と表示電極811は図示しない交流電源に接続されている。
そして、各電極806,811に通電することにより、放電表示部803において蛍光体809が励起発光し、カラー表示が可能となる。
本実施形態においては、上記アドレス電極806、表示電極811、及び蛍光体809を、図1に示した液滴吐出装置1を用いて形成することができる。以下、第1基板801におけるアドレス電極806の形成工程を例示する。
この場合、第1基板801を液滴吐出装置1のセットテーブル23に載置された状態で以下の工程が行われる。
まず、機能液滴吐出ヘッド62により、導電膜配線形成用材料を含有する液体材料(機能液)を機能液滴としてアドレス電極形成領域に着弾させる。この液体材料は、導電膜配線形成用材料として、金属等の導電性微粒子を分散媒に分散したものである。この導電性微粒子としては、金、銀、銅、パラジウム、又はニッケル等を含有する金属微粒子や、導電性ポリマー等が用いられる。
補充対象となる全てのアドレス電極形成領域について液体材料の補充が終了したならば、吐出後の液体材料を乾燥処理し、液体材料に含まれる分散媒を蒸発させることによりアドレス電極806が形成される。
ところで、上記においてはアドレス電極806の形成を例示したが、上記表示電極811及び蛍光体809についても上記各工程を経ることにより形成することができる。
表示電極811の形成の場合、アドレス電極806の場合と同様に、導電膜配線形成用材料を含有する液体材料(機能液)を機能液滴として表示電極形成領域に着弾させる。
また、蛍光体809の形成の場合には、各色(R,G,B)に対応する蛍光材料を含んだ液体材料(機能液)を機能液滴吐出ヘッド62から液滴として吐出し、対応する色の放電室805内に着弾させる。
次に、図26は、電子放出装置(FED装置あるいはSED装置ともいう:以下、単に表示装置900と称する)の要部断面図である。なお、同図では表示装置900を、その一部を断面として示してある。
この表示装置900は、互いに対向して配置された第1基板901、第2基板902、及びこれらの間に形成される電界放出表示部903を含んで概略構成される。電界放出表示部903は、マトリクス状に配置した複数の電子放出部905により構成されている。
第1基板901の上面には、カソード電極906を構成する第1素子電極906aおよび第2素子電極906bが相互に直交するように形成されている。また、第1素子電極906aおよび第2素子電極906bで仕切られた部分には、ギャップ908を形成した導電性膜907が形成されている。すなわち、第1素子電極906a、第2素子電極906bおよび導電性膜907により複数の電子放出部905が構成されている。導電性膜907は、例えば酸化パラジウム(PdO)等で構成され、またギャップ908は、導電性膜907を成膜した後、フォーミング等で形成される。
第2基板902の下面には、カソード電極906に対峙するアノード電極909が形成されている。アノード電極909の下面には、格子状のバンク部911が形成され、このバンク部911で囲まれた下向きの各開口部912に、電子放出部905に対応するように蛍光体913が配置されている。蛍光体913は、赤(R)、緑(G)、青(B)の何れかの色の蛍光を発光するもので、各開口部912には、赤色蛍光体913R、緑色蛍光体913Gおよび青色蛍光体913Bが、上記した所定のパターンで配置されている。
そして、このように構成した第1基板901と第2基板902とは、微小な間隙を存して貼り合わされている。この表示装置900では、導電性膜(ギャップ908)907を介して、陰極である第1素子電極906aまたは第2素子電極906bから飛び出す電子を、陽極であるアノード電極909に形成した蛍光体913に当てて励起発光し、カラー表示が可能となる。
この場合も、他の実施形態と同様に、第1素子電極906a、第2素子電極906b、導電性膜907およびアノード電極909を、液滴吐出装置1を用いて形成することができると共に、各色の蛍光体913R,913G,913Bを、液滴吐出装置1を用いて形成することができる。
第1素子電極906a、第2素子電極906bおよび導電性膜907は、図27(a)に示す平面形状を有しており、これらを成膜する場合には、図27(b)に示すように、予め第1素子電極906a、第2素子電極906bおよび導電性膜907を作り込む部分を残して、バンク部BBを形成(フォトリソグラフィ法)する。次に、バンク部BBにより構成された溝部分に、第1素子電極906aおよび第2素子電極906bを形成(液滴吐出装置1によるインクジェット法)し、その溶剤を乾燥させて成膜を行った後、導電性膜907を形成(液滴吐出装置1によるインクジェット法)する。そして、導電性膜907を成膜後、バンク部BBを取り除き(アッシング剥離処理)、上記のフォーミング処理に移行する。なお、上記の有機EL装置の場合と同様に、第1基板901および第2基板902に対する親液化処理や、バンク部911,BBに対する撥液化処理を行うことが、好ましい。
また、他の電気光学装置としては、金属配線形成、レンズ形成、レジスト形成および光拡散体形成等の装置が考えられる。上記した液滴吐出装置1を各種の電気光学装置(デバイス)の製造に用いることにより、各種の電気光学装置を効率的に製造することが可能である。
本発明の実施形態に係る描画装置の平面模式図である。 本発明の実施形態に係る描画装置の正面模式図である。 機能液滴吐出ヘッドの外観斜視図である。 液滴吐出装置の主制御系を示したブロック図である。 吸着テーブル廻りの説明図であり、(a)は、テーブル本体の平面図、(b)は、テーブル本体を除いた吸着テーブルの平面図である。 第1リフターユニット(第2リフターユニット)の外観斜視図である。 (ピンベースを上限位置まで移動させたときの)第1リフターユニット(第2リフターユニット)の側面図(Y軸方向における正面図)である。 運動変換機構廻りの説明図である。 変形例におけるリフター機構の運動変換機構廻りの説明図である。 カラーフィルタ製造工程を説明するフローチャートである。 (a)〜(e)は、製造工程順に示したカラーフィルタの模式断面図である。 本発明を適用したカラーフィルタを用いた液晶装置の概略構成を示す要部断面図である。 本発明を適用したカラーフィルタを用いた第2の例の液晶装置の概略構成を示す要部断面図である。 本発明を適用したカラーフィルタを用いた第3の例の液晶装置の概略構成を示す要部断面図である。 有機EL装置である表示装置の要部断面図である。 有機EL装置である表示装置の製造工程を説明するフローチャートである。 無機物バンク層の形成を説明する工程図である。 有機物バンク層の形成を説明する工程図である。 正孔注入/輸送層を形成する過程を説明する工程図である。 正孔注入/輸送層が形成された状態を説明する工程図である。 青色の発光層を形成する過程を説明する工程図である。 青色の発光層が形成された状態を説明する工程図である。 各色の発光層が形成された状態を説明する工程図である。 陰極の形成を説明する工程図である。 プラズマ型表示装置(PDP装置)である表示装置の要部分解斜視図である。 電子放出装置(FED装置)である表示装置の要部断面図である。 表示装置の電子放出部廻りの平面図(a)およびその形成方法を示す平面図(b)である。
符号の説明
1 液滴吐出装置 5 制御装置
22 セットテーブル 62 機能液滴吐出ヘッド
141 遊挿孔 171 リフターピン
172 ピンベース 161 リフター機構
191 昇降モータ 192 昇降リードねじ
193 雌ねじ部材 194 運動変換機構
202a 右雌ねじ部 202b 左雌ねじ部
221 運動変換部材 222 スライドガイド
223 昇降部材 233 カム溝
241 スライドガイドレール 242 スライダ
262 ローラ 281 開口部
301 リブ 302 挟持部
303 上ローラ 304 下ローラ
W ワーク

Claims (10)

  1. 複数のリフターピンを立設したピンベースを昇降させることにより、ワークをセットするセットテーブルに形成した複数の遊挿孔から前記複数のリフターピンを出没させ、前記セットテーブルの直上に位置しワークが搬出入される搬出入位置と、前記セットテーブル上に位置するセット位置と、の間でワークを昇降させるリフター機構において、
    前記ピンベースを昇降させるための動力源となるアクチュエータと、
    同軸上に同一ピッチの右雄ねじ部および左雄ねじ部を有して水平に延在し、前記アクチュエータにより正逆回転されるリードねじと、
    前記右雄ねじ部に螺合する右雌ねじ部材と
    前記左雄ねじ部に螺合する左雌ねじ部材と、
    前記ピンベースを昇降自在に支持し、前記右雌ねじ部材および前記左雌ねじ部材のスライド移動を前記ピンベースの昇降動に動力変換して、前記ピンベースを昇降させる運動変換機構と、を備え、
    前記運動変換機構は、前記右雌ねじ部材に固定され、前記右雌ねじ部材の進退方向に延在する第1カム溝を有する第1運動変換部材と、
    前記左雌ねじ部材に固定され、前記第1カム溝と鏡映対称な第2カム溝を有する第2運動変換部材と、
    前記リードねじの延在方向に対して、前記第1運動変換部材および前記第2運動変換部材をスライド自在に支持するスライドガイドと、
    前記第1カム溝に係合する第1従動子と前記第2カム溝に係合する第2従動子とを有し、前記ピンベースを水平姿勢のまま昇降自在に支持する昇降部材と、を有していることを特徴とするリフター機構。
  2. 複数のリフターピンを立設したピンベースを昇降させることにより、ワークをセットするセットテーブルに形成した複数の遊挿孔から前記複数のリフターピンを出没させ、前記セットテーブルの直上に位置しワークが搬出入される搬出入位置と、前記セットテーブル上に位置するセット位置と、の間でワークを昇降させるリフター機構において、
    前記ピンベースを昇降させるための動力源となるアクチュエータと、
    同軸上に同一ピッチの右雄ねじ部および左雄ねじ部を有して水平に延在し、前記アクチュエータにより正逆回転されるリードねじと、
    前記右雄ねじ部に螺合する右雌ねじ部材と
    前記左雄ねじ部に螺合する左雌ねじ部材と、
    前記ピンベースを昇降自在に支持し、前記右雌ねじ部材および前記左雌ねじ部材のスライド移動を前記ピンベースの昇降動に動力変換して、前記ピンベースを昇降させる運動変換機構と、を備え、
    前記運動変換機構は、前記右雌ねじ部材に固定され、前記右雌ねじ部材の進退方向に延在する第1リブを有する第1運動変換部材と、
    前記左雌ねじ部材に固定され、前記第1リブと鏡映対称な第2リブを有する第2運動変換部材と、
    前記リードねじの延在方向に対して、前記第1運動変換部材および前記第2運動変換部材をスライド自在に支持するスライドガイドと、
    前記第1リブを挟持する一対の第1従動子と前記第2リブを挟持する一対の第2従動子とを有し、前記ピンベースを水平姿勢のまま昇降自在に支持する昇降部材と、を有していることを特徴とするリフター機構。
  3. 前記ピンベースおよび前記運動変換機構は、重なり合うよう配設されており、
    前記ピンベースには、スライド移動する前記第1運動変換部材および前記第2運動変換部材との干渉を避けるための開口が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のリフター機構。
  4. 前記第1従動子および前記第2従動子は、ローラフォロアで構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のリフター機構。
  5. 前記スライドガイドは、前記第1運動変換部材を支持する第1スライダと、
    前記第2運動変換部材を支持する第2スライダと、
    前記リードねじの延在方向に延在し、前記第1スライダおよび前記第2スライダをスライド自在に支持すると共に、これらのスライド移動を案内するスライドレールと、を有するLMガイドで構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のリフター機構。
  6. 前記右雄ねじ部とこれに螺合する前記右雌ねじ部材、および前記左雄ねじ部およびこれに螺合する左雌ねじ部材は、それぞれボールねじで構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のリフター機構。
  7. セットテーブルにセットしたワークに対して、機能液滴吐出ヘッドを相対的に移動させながら、前記機能液滴吐出ヘッドを駆動することにより、前記ワーク上に機能液を吐出して描画を行う液滴吐出装置において、
    請求項1ないし6のいずれかに記載のリフター機構を備え、当該リフター機構を用いて、前記セットテーブルに対して、ワークの除給を行うことを特徴とする液滴吐出装置。
  8. 請求項7に記載の液滴吐出装置を用い、前記ワーク上に機能液滴による成膜部を形成することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  9. 請求項7に記載の液滴吐出装置を用い、前記ワーク上に機能液滴による成膜部を形成したことを特徴とする電気光学装置。
  10. 請求項8に記載の電気光学装置の製造方法により製造した電気光学装置または請求項9に記載の電気光学装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
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