JP2006068045A - 空気清浄器 - Google Patents

空気清浄器 Download PDF

Info

Publication number
JP2006068045A
JP2006068045A JP2004251449A JP2004251449A JP2006068045A JP 2006068045 A JP2006068045 A JP 2006068045A JP 2004251449 A JP2004251449 A JP 2004251449A JP 2004251449 A JP2004251449 A JP 2004251449A JP 2006068045 A JP2006068045 A JP 2006068045A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
air
odorous compound
contact
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004251449A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichiro Yoshida
恵一郎 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2004251449A priority Critical patent/JP2006068045A/ja
Publication of JP2006068045A publication Critical patent/JP2006068045A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 特別な薬剤を用いない空気清浄器を提供すること。
【解決手段】 本発明の空気清浄器は、臭気化合物を含んだエアーと水とを接触させて臭気化合物を水に捕捉させる接触手段と、接触手段において臭気化合物を捕捉した水に超音波振動を付与する振動付与手段と、を有することを特徴とする。本発明の空気清浄器は、臭気化合物を水で捕捉し、臭気化合物を捕捉した水に超音波振動を付与することで臭気化合物を分解浄化するため特別な薬剤を必要としていない。この結果、薬剤を用いることで生じていた不具合が起こらなくなっている。
【選択図】 なし

Description

本発明は、空気清浄器に関し、詳しくは、エアーに含まれる臭気化合物を水で捕捉しその水を処理することで臭気化合物を除去する空気清浄器に関する。
大気中には、微細な粉塵等の汚染物質が含まれている。近年の環境の清浄化における要求においては、この汚染物質を除去することが求められている。大気中の汚染物質の除去は空気清浄器により行われる。汚染物質の除去を行う空気清浄器は、たとえば、特許文献1に開示されている。
特許文献1には、散水装置により水を悪臭ガスに散布して悪臭ガスを除去し、悪臭ガスが溶解した水に臭素系の酸化剤を発生させることで水を浄化し、散水装置に供給する脱臭装置が開示されている。特許文献1に記載された脱臭装置は、酸化剤の原材料としてヨウ素を含む薬品を備える必要があり、このヨウ素による二次汚染のおそれがあった。さらに、酸化剤を含む水が悪臭ガスと接触するため、悪臭ガスの流れにのって酸化剤が拡散するおそれもあった。
特開2003−103137号公報
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、特別な薬剤を用いない空気清浄器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明者らは検討を重ねた結果、前記臭気化合物を捕捉した水に超音波振動を付与して臭気化合物を分解浄化する空気清浄器とすることで上記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明の空気清浄器は、臭気化合物を含んだエアーと水とを接触させて臭気化合物を水に捕捉させる接触手段と、接触手段において臭気化合物を捕捉した水に超音波振動を付与する振動付与手段と、を有することを特徴とする。
本発明の空気清浄器は、臭気化合物を捕捉した水に超音波振動を付与することで捕捉された臭気化合物を分解浄化している。すなわち、水以外の特別な薬剤を必要としていない。このことは、薬剤が外部に漏出することによる二次汚染を生じさせないことを示す。また、薬剤を必要としないことで、薬剤に要していたコストを必要としなくなるため、空気清浄器のコストを低減できることを示す。さらに、薬剤の貯留や保持が必要でなくなることから、貯留や保持のためのスペースをなくすことができ、空気清浄器の体格を低減できる効果を発揮する。
本発明の空気清浄器は、接触手段と、振動付与手段と、を有する。
接触手段は、気化合物を含んだエアーと水とを接触させて臭気化合物を水に捕捉させる手段である。エアーと水とが気液接触をすると、エアー中の臭気化合物と水滴とが接触し、臭気化合物が水滴中に溶解あるいは分散する。また、臭気化合物が大きな分子である場合には、臭気化合物に水滴が付着し、臭気化合物全体の重量が増加し、重力により下降する。すなわち、臭気化合物が水に捕捉される。
本発明の空気清浄器により分解浄化される臭気化合物は、特に限定されるものではない。たとえば、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、酢酸等の揮発性有機化合物(VOC)、アンモニアやNOx,SOxをあげることができる。
また、接触手段によりエアーに接触する水は、水(H2O)だけでなく、臭気化合物の種類によってはそのpHを調整した水を用いてもよい。
接触手段は、臭素化合物を含んだエアーと水とを接触させる(気液接触が生じる)ことができる手段であればよい。エアーと水との接触量(接触面積)が大きくなるほど、水が臭気化合物を捕捉する量が増加するため、接触手段はエアー中に水を散水する手段であることが好ましい。そして、散水手段は、散水された水の表面積が大きくなる手段であることが好ましい。すなわち、接触手段は、エアー中に水滴を噴霧する噴霧装置であることや、通気性をもつ通風材と通風材表面に水を供給する供給手段とから構成される装置であることが好ましい。
振動付与手段は、接触手段において臭気化合物を捕捉した水に超音波振動を付与する手段である。振動付与手段により臭気化合物を捕捉した水に振動を付与することで、臭素化合物が分解され浄化できる。具体的には、臭気化合物が溶解あるいは分散した水に超音波振動を付与すると、超音波振動により水に粗の部分と密の部分とが発生する。そして、粗の部分においては、圧力が蒸気圧以下となりキャビテーション気泡が発生する。このとき、発生した気泡中に臭気化合物も移動する。その後、キャビテーション気泡は、超音波振動の密の部分に曝される。密の部分に曝されると、キャビテーション気泡は急速に収縮し、断熱圧縮により局所的に高温・高密度となる(数百気圧、数千度)。局所的に生じた高温・高密度な条件により気泡中あるいは界面に存在する水分子からヒドロキシラジカル(OH・)が発生する。そして、発生したヒドロキシラジカルが臭気化合物と反応し、臭気化合物を酸化分解する。
振動付与手段により付与される振動数は、臭気化合物を分解できる振動数であれば特に限定されるものではないが、振動数が高ければ高いほど好ましい。超音波振動は、20KHz以上の振動であることが好ましい。20KHz以上となることで可聴域以上の振動となり、振動付与手段の作動時の騒音が聞こえなくなる。
振動付与手段は、臭気化合物を捕捉した水を貯留する水槽と、水槽と一体にもうけられ水槽を振動させる超音波振動子と、を有することが好ましい。水槽で臭気化合物を捕捉した水を集積貯留し、この水槽を振動させることで、多数の臭気化合物を捕捉した水に超音波振動をムラなく付与することが可能となる。また、超音波振動子の数は限定されるものではないが、一つであることが好ましい。一つの超音波振動子で水槽を振動させることができるため、超音波振動子の数が増加することにより生じる空気清浄器の体格の粗大化や制御に要するコストの上昇が抑えられる。
水槽を構成する材質については特に限定されるものではないが、超音波振動子により付与された超音波振動を貯留した水に伝達できる材質よりなる。すなわち、剛性を有する材質よりなることが好ましい。このような材質としては、樹脂、金属、ガラス繊維強化樹脂などのコンポジット材料等をあげることができる。超音波を反射することが可能であることから、金属を用いることが好ましい。
超音波振動子についても所望の振動を付与できる振動子であれば特に限定されるものではない。たとえば、磁歪振動子や電歪振動子を用いることができる。
接触手段は、その外表面に沿って水が流れる通気性をもつ捕集部材と、捕集部材の表面に水を供給する水供給装置と、を有することが好ましい。捕集部材を有することで、臭気化合物を捕捉した水をすばやく集めることができ、振動付与手段に水を導くことができる。また、捕集部材の表面で水による臭気化合物の捕捉を行うことができる。さらに、捕集部材を有することで、エアーの流れにのって外部に散水された水が漏出することを抑えることができる。捕集部材は、表面を水が流れることができる通気性をもつ部材であれば特に限定されるものではない。たとえば、セルロース、布、多孔性セラミックス等の透水性をもつ材質よりなるコルゲート、プリーツ、ハニカムや、金属、樹脂、セラミックス等の透水性をもたない材質よりなるコルゲート、ハニカム等をあげることができる。表面に沿って流れ落ちた水が水槽内に落下することから、捕集部材は水槽に貯留した水の液面の上方に間隔を隔てた状態で配置されたことが好ましい。捕集部材が振動を反射できる材質よりなるときには、捕集部材が水に付与された視運動を吸収しないため捕集部材の下端が水槽に貯留した水に浸漬してもよい。水供給手段は、捕集部材の表面に水を供給できる装置であれば特に限定されるものではない。また、水供給手段が捕集部材の表面に水を供給する形態についても特に限定されるものではない。たとえば、捕集部材と間隔を隔てた位置に噴霧口が開口した水滴を噴霧する噴霧装置や、捕集部材の上方あるいは上部に水が出るノズルをもうける装置等の装置をあげることができる。
振動付与手段は、通気性を有し、臭気化合物を捕捉した水が付着する通気性部材と、通気性部材を振動させる超音波振動子と、を有することが好ましい。ここで、通気性部材は、上記した捕集部材と同様に、水を捕捉する。すなわち、接触手段により散水された水が臭気化合物を捕捉した状態で通気性部材に付着し、この通気性部材の表面で超音波振動が付与されることとなる。通気性部材を振動させることで、臭気化合物を捕捉した水を集積貯留する必要がなくなり、空気清浄器の体格の粗大化を抑えることができる。さらに、臭気化合物を捕捉した水を貯留する必要がなくなるため、空気清浄器の設置の自由度が向上する効果を示す。
通気性部材を構成する材質については特に限定されるものではないが、超音波振動子により付与された超音波振動を表面に付着した水に伝達できる材質よりなる。すなわち、剛性を有する材質よりなることが好ましい。このような材質としては、樹脂、金属、ガラス繊維強化樹脂などのコンポジット材料等をあげることができる。超音波を反射することが可能であることから、金属を用いることが好ましい。
超音波振動子についても所望の振動を付与できる振動子であれば特に限定されるものではない。たとえば、磁歪振動子や電歪振動子を用いることができる。
臭気化合物を捕捉した水であって超音波振動を付与された水を接触手段に循環する循環手段を有することが好ましい。循環手段を有することで、分解された臭気化合物を含む水を接触手段に送り、新たに臭気化合物を捕捉させることができる。循環手段を有することで、新たな水の補給が必要でなくなる。
エアーの流れ方向の下流にミスト除去手段をもつことが好ましい。ミスト除去手段を有することで、接触手段から散水された水や臭気化合物を捕捉した水がエアーの流れにのって空気清浄器の外部に漏れなくなる。ここで、ミスト除去手段は、上記した捕集部材として用いてもよい。また、ミスト除去手段によりエアーから除去された水は、振動付与手段に送られ、超音波振動が付与されることが好ましい。
接触手段に臭気化合物を含むエアーを送風する送風手段を有することが好ましい。送風手段を有することで、接触手段にエアーを供給でき、気液接触により接触手段により散水された水に臭気化合物を捕捉させることができる。
接触手段は、エアー中の水を凝縮させる凝縮手段であることが好ましい。エアー中の水を凝縮しこの水に臭気化合物を捕捉させることは、空気清浄器にあらかじめ水を準備する必要がなくなる。すなわち、空気清浄器の体格を低減できると共にコストを低下させることができる。
凝縮手段は、エアー中の水を凝縮させることができる手段であれば特に限定されるものではない。たとえば、空調装置等の熱交換器、ペルチェ素子、あるいはこれらの冷却面に取り付けられた熱交換器をあげることができる。
振動付与手段は、凝縮手段と一体にもうけられ凝縮手段を振動させる超音波振動子であることが好ましい。凝縮手段を振動させることで、凝縮手段において凝縮されエアーと接触してエアー中の臭気化合物をその場で分解浄化できる。
本発明の空気清浄器は、空調装置と一体に用いられることが好ましい。
以下、実施例を用いて本発明を説明する。
本発明の実施例として、空気清浄器を作製した。
(実施例1)
実施例の空気清浄器の構成を図1に示した。図1にその構成を示したように、本実施例において作製された空気清浄器は、浄化される空気および浄化されたエアーが流れるエアー流路を区画する略筒状の通風管1と、通風管1の一方の開口部10にもうけられ通風管1の外部の空気を通風管1内に導入し導入された空気を通風管1内に流すファン15と、通風管1内であってファン15の下流側に配設された不織布よりなる集塵フィルタ16と、通風管1内であって集塵フィルタ16の下流側の位置に配設された水を噴霧する散水装置2と、散水装置2の下方に配設され散水装置2から散水された水を貯留する水槽3と、先端部が水槽3の底面部に当接した状態で配設された超音波振動子4と、通風管1内の散水装置2の下流側に配設されたミスト除去フィルタ5と、水槽3から接触手段2に水を供給する循環手段6と、をもつ。また、図2に、本実施例の空気清浄器の散水装置2、水槽3および超音波振動子4近傍の構成を示した。
散水装置2は、略鉛直下方に向かって水を微細な液滴状態で噴霧する。
水槽3は、金属よりなる槽状を有し、散水装置2の鉛直下方にその開口部が開口した状態でもうけられている。水槽3は、散水装置2から噴霧された液滴が上部の開口部からその内部に入る。
超音波振動子4は、図3に示したように、先端部が水槽3の底面部に当接した状態で配設されている。超音波振動子4は、水槽3の底面に対して垂直な方向(図3の上下方向)に振動する。超音波振動子4は、図示されない制御手段により振動が制御されており、20KHz以上の周波数で振動する。
ミスト除去フィルタ5は、散水装置2の下流側であって、水槽3の開口部の上方に配設されている。すなわち、ミスト除去フィルタ5に付着した水滴は、自身の重さによりミスト除去フィルタ5の表面に沿って流れ落ち、水槽3内にためられる。
循環手段6は、水槽3に溜まり臭気化合物が分解された水を散水装置2に供給する。循環手段6は、水槽3と散水装置2とをつなぐ管路60と、管路60内にもうけられ水槽3から散水装置2に向かって管路60内に水を流すポンプ61と、を有する。
本実施例の空気清浄器の動作を以下に説明する。
まず、ファン15を稼働させて通風管1内に浄化される臭気化合物を含むエアーを一方の開口部10から導入する。通風管1内に導入されたエアーは、空気流路を進み、集塵フィルタ16を透過する。エアー中の大きなほこりは、集塵フィルタ16の不織布の繊維のすき間を透過することができない。このため、集塵フィルタ16を透過したエアーは大きなほこりが除去される。集塵フィルタ16を透過したエアーは、大きなほこりは除去されたが臭気化合物は除去されない。そして、空気流路に沿って流れ、散水装置2,水槽3が設置された部分に到達する。
散水装置2は、下方に向かって水を微少な水滴で噴霧する。散水装置2から噴霧された水滴が落下する中を臭気化合物を含むエアーが通過する。そして、エアー中の臭気化合物が水滴と接触し、臭気化合物が水滴中に溶解あるいは分散し、臭気化合物が水滴に捕捉される。臭気化合物を捕捉した水滴は、さらに落下を続け、水槽3に落ち入り、貯留される。また、エアーの流れにのって下流側に流れた水滴は、ミスト除去フィルタ5と当接し、その表面に付着する。ミスト除去フィルタ5の表面に付着した水滴は、ミスト除去フィルタ5の表面に沿って下方に流れ落ち、水槽3内に貯留される。
水槽3は、図3に示したように、その底面に超音波振動子4の先端部が当接している。そして、超音波振動子4が超音波振動を発生すると、振動は水槽3を介して水槽3に貯留した水に伝達される。そして、水槽3に貯留された水は、超音波振動により部分的に粗の部分が発生し、キャビテーション気泡が発生する。このとき、発生した気泡中に臭気化合物も移動する(図4(a))。その後、キャビテーション気泡は、超音波振動の密の部分に曝される。密の部分に曝されると、キャビテーション気泡は急速に収縮し、断熱圧縮により局所的に数百気圧、数千度の高温・高密度となる(図4(b))。局所的に生じた高温・高密度な条件により気泡中あるいは界面に存在する水分子からヒドロキシラジカル(OH・)が発生する。そして、発生したヒドロキシラジカルが臭気化合物と反応し、臭気化合物を酸化分解する(図4(c))。
超音波振動により臭気化合物が分解した分解生成物を含む水は、循環手段6により散水装置2に送られる。そして、散水装置2から、再び噴霧され臭気化合物の捕捉に用いられる。
そして、散水装置2から散水された水により臭気化合物が捕捉されて臭気化合物が除去されたエアーは、ミスト除去フィルタ5を透過することで水滴も除去され、通気管1の他方の開口部11から外部に放出される。
本実施例の空気清浄器は、臭気化合物を捕捉した水に超音波振動を付与することで捕捉された臭気化合物を分解浄化している。すなわち、水以外の薬剤を必要としていない。このことは、薬剤が外部に漏出することによる二次汚染を生じさせない効果を示している。また、薬剤を必要としないことで、薬剤に要していたコストを必要としなくなるため、空気清浄器のコストを低減できる効果を示している。さらに、薬剤の貯留や保持が必要でなくなることから、貯留や保持のためのスペースをなくすことができ、空気清浄器の体格を低減できる効果を示している。
(実施例2)
本実施例は、超音波振動子4の配置の形態が異なる以外は実施例1と同様な構成の空気清浄器である。図5に本実施例の空気清浄器の超音波振動子4および水槽3の構成を示した。なお、本実施例において用いられる各部材は、実施例1において用いられた部材と同じ部材を用いた。
本実施例の超音波振動子4は、その先端部が水槽3の底面から突出した位置で底面部と当接するように配設されている。また、水槽3の底面部は、超音波振動子4の突出した形状に合わせて凸となる突部が形成されている。
本実施例は、超音波振動子4の超音波振動が水槽3の突出部の側壁面からも付与されることから、超音波振動の伝達効率が向上している。
(実施例3)
本実施例は、散水装置2が流水状態で水を流出させ、散水装置2の下方でありかつ水槽3内の水の液面から間隔を隔てて配設された捕集部材7と、をもつとともに、ミスト除去フィルタをもたない以外は実施例1と同様な構成の空気清浄器である。図6に本実施例の空気清浄器の接触手段2、水槽3および捕集部材7の構成を示した。なお、本実施例において用いられる各部材は、実施例1において用いられた部材と同じ部材を用いた。
本実施例の空気清浄器において、散水装置2は、流水状態の水を下方に流出させる。ここで、流水状態とは、散水装置2から流出した時点で水が液滴状をなしていない状態を示す。また、捕集部材7は、プリーツ状に曲成された布よりなる。
本実施例の空気清浄器は、接触手段2から流出した水が捕集部材7の表面に沿って流れ落ちる。水は捕集部材7の表面に沿って流れ落ちる間に捕集部材7の表面においてエアーと気液接触を生じ、エアー中の臭気化合物が水に捕捉される。水は臭気化合物を捕捉した後も捕集部材7の表面を流れ落ちる。そして、捕集部材7の下端から水槽3内に落下し、水槽3内に貯留され、超音波振動子4に付与された振動により臭気化合物が分解浄化される。
すなわち、本実施例の空気清浄器は、散水装置2が微少な水滴を噴霧する必要がないため、噴霧するために要する高圧ポンプが必要でないため散水装置2の構造を簡素化することができる。さらに、微少な液滴を用いないため、ミスト除去フィルタを必要としない。すなわち、本実施例の空気清浄器を低コストで製造することができるとともにその維持のコストを低減できることができる。
(実施例4)
本実施例は、散水装置2が流水状態で水を流出させ、散水装置2の下方でありかつ水槽3内の水の液面から間隔を隔てて配設された通気性部材8と、をもつとともに、超音波振動子4が通気性部材8を振動させる構成とした以外は実施例3と同様な構成の空気清浄器である。図7に本実施例の空気清浄器の接触手段2、水槽3、超音波振動子4および通気性部材8の構成を示した。なお、本実施例において用いられる各部材は、実施例3において用いられた部材と同じ部材を用いた。
本実施例の空気清浄器において、散水装置2は、流水状態の水を下方に流出させる。ここで、流水状態とは、散水装置2から流出した時点で水が液滴状をなしていない状態を示す。また、通気性部材8は、多孔性セラミックスよりなるハニカム担体である。
本実施例の空気清浄器は、接触手段2から流出した水が通気性部材8の表面に沿って流れ落ちる。水は通気性部材8の表面に沿って流れ落ちる間に通気性部材8の表面においてエアーと気液接触を生じ、エアー中の臭気化合物が水に捕捉される。水は臭気化合物を捕捉した後も通気性部材8の表面を流れ落ちる。このとき、超音波振動子4が通気性部材8を振動させているため、通気性部材8の表面で水中の臭気化合物が分解される。そして、通気性部材8の下端から水槽3内に落下し、水槽3内に貯留され、循環手段6により再度散水装置2に送られ浄化が行われる。
すなわち、本実施例の空気清浄器は、散水装置2が微少な水滴を噴霧する必要がないため、噴霧するために要する高圧ポンプが必要でないため散水装置4の構造を簡素化することができる。微少な液滴を用いないため、ミスト除去フィルタを必要としない。さらに、通気性部材8のみを振動させるため、水槽3を振動させるよりも振動する部位が少なくなり、捕手および維持が容易となる。すなわち、本実施例の空気清浄器を低コストで製造することができるとともにその維持のコストを低減できることができる。
(実施例5)
実施例の空気清浄器の構成を図8に示した。図8にその構成を示したように、本実施例において作製された空気清浄器は、浄化される空気および浄化されたエアーが流れるエアー流路を区画する略筒状の通風管1と、通風管1の一方の開口部10にもうけられ通風管1の外部の空気を通風管1内に導入し導入された空気を通風管1内に流すファン15と、通風管1内であってファン15の下流側に配設された不織布よりなる集塵フィルタ16と、通風管1内であって集塵フィルタ3の下流側の位置に冷却面9aが通風管1の外部に加熱面9bが配設されたペルチェ素子9と、先端部がペルチェ素子9に当接した状態で配設された超音波振動子4と、をもつ。なお、本実施例を構成する部材は、特に限定されるものではなく、市販のペルチェ素子および上記実施例1〜4において用いられた部材を使用した。
本実施例の空気清浄器は、実施例1のときと同様にファン15を稼働させて通風管1内に浄化される臭気化合物を含むエアーを導入し、集塵フィルタ16を透過させる。
集塵フィルタ16を透過したエアーは、ペルチェ素子9がもうけられた位置に到達する。ペルチェ素子9は通電されており、通風管1内に位置する冷却面9aは温度が低下している。このため、冷却面9aと当接するエアーは、ペルチェ素子9により冷却され、飽和水蒸気圧が低下することで、エアー中の水分が冷却面9aに凝縮する。そして、冷却面9a表面に凝縮した水は、エアー中の臭気化合物を捕捉する。これにより、ペルチェ素子9の冷却面9aの表面上に臭気化合物を捕捉した水が存在するようになる。
そして、超音波振動子4がペルチェ素子9を振動させる。ペルチェ素子9が振動すると、その振動は冷却面9aの表面上に存在する水にも伝わり、水中の臭気化合物が無害な分解生成物に分解される。そして、実施例の空気清浄器の外部に放出される。
本実施例の空気清浄器は、エアー中の水を凝縮しこの水に臭気化合物を捕捉させることは、空気清浄器にあらかじめ水を準備する必要がなくなる。すなわち、空気清浄器の体格を低減できると共にコストを低下させることができる。
(実施例6)
本実施例は、ペルチェ素子9の冷却面9aおよび加熱面9bに熱交換器90、91を取り付けた以外は、実施例5と同様な構成の空気清浄器である。図9に本実施例の空気清浄器の主な構成を示した。なお、本実施例において用いられる各部材は、実施例5において用いられた部材と同じ部材を用いた。
熱交換器90、91は、高い熱伝導性をもつ金属よりなり、ペルチェ素子9の冷却面9aおよび加熱面9bに取り付けられている。また、熱交換器90は、通風管1の内周形状と略一致する見かけ上の外周形状を有している。すなわち、ペルチェ素子9が配設された部分においては、通風管1の内部には熱交換器90が充填されている。
本実施例は、ペルチェ素子9に付与された超音波振動がペルチェ素子9を介して熱交換器90にエアー中の水分の凝縮および臭気化合物の分解が熱交換器90の表面で進行する以外は、実施例5と同様にして臭気化合物の分解浄化を行う。
本実施例の空気清浄器は、臭気化合物を含むエアーと凝縮水との接触面積が大きくなっており、臭気化合物の分解量が増加している。
(実施例7)
本実施例は、車両用空調装置と一体にもうけられた空気清浄器である。本実施例の車両用空調装置および空気清浄器の構成を図10に示した。
本実施例は、エアー導入口13とエアー排出口14とを備えたエアー流路を区画するケース12と、ケース12内に配設されたエアー導入口13から臭気化合物を含むエアーを導入するシロッコファン17と、エアーの流れにおいてシロッコファン17の下流側に配設されたエバポレータ92と、エバポレータ92と一体にもうけられエバポレータ92に超音波振動を付与する超音波振動子4と、を有する。また、本実施例は、車両用空調装置と一体にもうけられた空気清浄器であるため、ヒーターHやエアミックスドア(図示せず)等の部材を有する。
本実施例は、実施例6と同様に、凝縮水の生成と臭気化合物の分解が同時に行われている。この結果、実施例5および6と同様な効果を発揮する。
実施例1の空気清浄器の構成を示した図である。 実施例1の空気清浄器の臭気化合物の分解を行う部分の構成を示した図である。 実施例1の空気清浄器の超音波振動子の配置された状態を示した図である。 超音波振動による臭気化合物の分解の様子を模式的に示した図である。 実施例2の空気清浄器の超音波振動子の配置された状態を示した図である。 実施例3の空気清浄器の臭気化合物の分解を行う部分の構成を示した図である。 実施例4の空気清浄器の臭気化合物の分解を行う部分の構成を示した図である。 実施例5の空気清浄器の構成を示した図である。 実施例6の空気清浄器の構成を示した図である。 実施例7の空気清浄器の構成を示した図である。
符号の説明
1…通風管 10,11…開口部
12…ケース 13…エアー導入口
14…エアー排出口 15…ファン
16…集塵フィルタ 17…シロッコファン
2…散水装置
3…水槽
4…超音波振動子
5…ミスト除去フィルタ
6…循環手段
7…捕集部材
8…通気性部材
9…ペルチェ素子 90、91…熱交換器
92…エバポレータ

Claims (11)

  1. 臭気化合物を含んだエアーと水とを接触させて該臭気化合物を水に捕捉させる接触手段と、
    該接触手段において該臭気化合物を捕捉した水に超音波振動を付与する振動付与手段と、
    を有することを特徴とする空気清浄器。
  2. 前記超音波振動は、20KHz以上の振動である請求項1記載の空気清浄器。
  3. 前記振動付与手段は、
    前記臭気化合物を捕捉した水を貯留する水槽と、
    該水槽と一体にもうけられ該水槽を振動させる超音波振動子と、
    を有する請求項1記載の空気清浄器。
  4. 前記接触手段は、前記エアー中に水を噴霧する噴霧装置である請求項1記載の空気清浄器。
  5. 前記接触手段は、
    その外表面に沿って水が流れる通気性をもつ捕集部材と、
    該捕集部材の表面に水を供給する水供給装置と、
    を有する請求項1記載の空気清浄器。
  6. 前記振動付与手段は、
    通気性を有し、前記臭気化合物を捕捉した水が付着する通気性部材と、
    該通気性部材を振動させる超音波振動子と、
    を有する請求項1記載の空気清浄器。
  7. 前記臭気化合物を捕捉した水であって超音波振動を付与された水を前記接触手段に循環させる循環手段を有する請求項1記載の空気清浄器。
  8. 前記エアーの流れ方向の下流にミスト除去手段をもつ請求項1記載の空気清浄器。
  9. 前記接触手段に前記臭気化合物を含むエアーを送風する送風手段を有する請求項1記載の空気清浄器。
  10. 前記接触手段は、前記エアー中の水を凝縮させる凝縮手段である請求項1記載の空気清浄器。
  11. 前記振動付与手段は、前記凝縮手段と一体にもうけられ該凝縮手段を振動させる超音波振動子である請求項10記載の空気清浄器。
JP2004251449A 2004-08-31 2004-08-31 空気清浄器 Pending JP2006068045A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004251449A JP2006068045A (ja) 2004-08-31 2004-08-31 空気清浄器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004251449A JP2006068045A (ja) 2004-08-31 2004-08-31 空気清浄器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006068045A true JP2006068045A (ja) 2006-03-16

Family

ID=36149286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004251449A Pending JP2006068045A (ja) 2004-08-31 2004-08-31 空気清浄器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006068045A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013220183A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Denso Corp 浄化装置
KR101592433B1 (ko) * 2014-03-19 2016-02-05 (주)티에스앤이 공기청정기

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013220183A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Denso Corp 浄化装置
KR101592433B1 (ko) * 2014-03-19 2016-02-05 (주)티에스앤이 공기청정기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100652969B1 (ko) 오존 공급이 가능한 초음파 회절식 스크러버
JP4347012B2 (ja) 空気清浄化装置
KR101959980B1 (ko) 필터 없는 미세먼지 제거기
KR102022476B1 (ko) 미세분진 또는 수용성 악취 제거장치 및 그 방법
WO2010076853A1 (ja) 汚染ガスの水洗式除塵浄化方法
KR950012520B1 (ko) 먼지 및 화학 오염물질을 함유한 폐기 가스의 처리 방법 및 장치
US4957519A (en) Air-cleaning apparatus
JP4145701B2 (ja) 空気浄化装置
US7854791B2 (en) Method and means for simultaneously generating an aqueous froth and numerous micro-droplets for use in filtering a contaminated air stream
KR101055592B1 (ko) 수벽 회전식 오염공기 정화장치
KR101611538B1 (ko) 가스 처리용 와류 발생 분사 구조의 집진기
JP2006068045A (ja) 空気清浄器
US4153432A (en) Apparatus and method for collection of contaminants
JP2018102888A (ja) 室内空間にナノ微細粒子水を噴霧し、空間に浮遊している、細菌・臭気・粉塵・pm・coガス・油煙・ホルムアルデヒト・voc等の汚染物質をその微細水に捕捉、吸着回収する。その回収装置の製造方法。
JP2008161573A (ja) 空気浄化方法及びその装置
JP2004202306A (ja) 空気浄化装置
JP6073729B2 (ja) 脱臭装置
JP2004053238A (ja) 調湿機
JP2020138191A (ja) 湿式スクラバー
KR102159546B1 (ko) 필터 없는 미세먼지 제거장치
JP2005254043A (ja) 気体中に含まれるガス状物質の除去方法及び装置
KR20060108350A (ko) 진동자를 이용한 습식 공기청정기
JP2011177691A (ja) 空気浄化装置
JPH115009A (ja) オイルミスト除去換気装置
JPH08117536A (ja) 空気洗浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081111

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090305