JP2006064408A - センサモジュールおよびこれを用いたロボットハンド - Google Patents
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Abstract
【課題】異なる圧力の作用状態を検出する3種類の感圧センサを所望する位置に円滑に混在させて配置することができるセンサモジュールおよびこれを用いたロボットハンドを提供する。
【解決手段】圧力の作用により抵抗値が個々に減少するように抵抗変化率を異ならせた3数種の感圧ゴム11a〜11cによって電極22を被覆してなる複数の感圧センサ13a〜13cと、これらの感圧センサにより検出された電極に対する抵抗値に基づいて圧力の作用状態を判断するCPUと、このCPUの判断情報を外部に通信によって伝達する接続端子とを備え、上記複数の感圧センサの電極、CPUおよび接続端子を電気的に接続してモジュール化している。
【選択図】図3
【解決手段】圧力の作用により抵抗値が個々に減少するように抵抗変化率を異ならせた3数種の感圧ゴム11a〜11cによって電極22を被覆してなる複数の感圧センサ13a〜13cと、これらの感圧センサにより検出された電極に対する抵抗値に基づいて圧力の作用状態を判断するCPUと、このCPUの判断情報を外部に通信によって伝達する接続端子とを備え、上記複数の感圧センサの電極、CPUおよび接続端子を電気的に接続してモジュール化している。
【選択図】図3
Description
本発明は、感圧手段の抵抗値に基づいて圧力の作用状態を判断可能に電気的に接続してモジュール化したセンサモジュールおよびこれを用いたロボットハンドに関する。
近年、ロボティクス分野において様々な研究が進められており、工業用のマニピュレータとして開発が進められてきたロボットハンドにおいて、人型のロボットに搭載するための新たな技術が開発されつつある。
このようなロボットハンドは、図14に示すように、圧力の作用により抵抗値が減少する感圧シートによって電極(図示せず)を被覆してなる複数の感圧センサaと、これらの感圧センサaにより検出された電極に対する抵抗値に基づいて圧力の作用状態を判断する判断手段bと、上記各感圧センサaおよび判断手段bに対し電気的に接続され、上記判断手段bにより得られた判断情報(センサ情報)を外部に通信によって伝達する伝達手段cとからなるセンサモジュールdを備え、上記各感圧センサaおよび判断手段bに対し伝達手段cを介して電気的に接続された処理部eに、判断手段bで得た判断情報を記録する記録部fを設けている。また、ロボットハンドは、把持対象に対する接触方向から把持を行うための動作源となるモータgと、このモータによる移動量を検出するモータエンコーダhと、このモータエンコーダhにより検出された移動量と上記処理部eから与えられる目標値とが合致するようにモータgに対し制御命令を出力する駆動制御部iとを備えている。そして、上記処理部eは、駆動制御部iおよび外部に対し電気的に接続され、判断手段bからの判断情報、駆動制御部iからの駆動制御および外部からの命令に関する値などを全て記録部fに記録するようになっている。
また、このようなロボットハンドに用いられるセンサモジュールとしては、図15および図16に示すように、指の腹に複数の感圧センサaを配置し、その裏側に判断手段bとしてのCPUが配置されるようにFPC基板j(フレキシブルプリント基板)上に形成された小型タイプのセンサモジュールxがある。
また、図17ないし図19に示すように、センサモジュールx上の各感圧センサaは、FPC基板j上に剥き出しに配置された2つの電極k,m上に、感圧ゴムnおよびシリコンゴムoを積層して構成されている。この場合、シリコンゴムoは、センサーモジュールxを実際に指先に装着した際に把持対象に対する摩擦力を大きくする上で有効なものとなる。
そして、電極k−m間の抵抗値は、感圧ゴムnに加えられる圧力に対して図20に示すように変化する。つまり、感圧ゴムnに圧力が加えられると電極k−m間の抵抗値が下がるようになっていて、把持対象と接触した際の圧力によって抵抗値が減少する「圧力−抵抗特性」を有する感圧センサaを構成している。
また、図21に示すように、FPC基板j上でのCPU(判断手段b)と複数の感圧センサx1,x2,…xnとが結線されている。そして、これらの感圧センサx1,x2,…xnにより検出されたセンサ抵抗値Rsensorと予めCPUによって定められた電圧Vrefと内部の抵抗Rrefとに基づいて、電圧値Vsensor(=Vref*Rsensor/(Rref+Rsensor))が得られる。この場合、図20に示す「圧力−抵抗特性」のグラフから、図22に示すような「圧力−電圧特性」のグラフが得られ、この「圧力−電圧特性」のグラフ上における電圧値Vsensorが、CPU内の回路において予め設定された電圧値Vth(一定の閾値)よりも高ければ非接触、低ければ接触していると判断されるようになっている。
ところで、上述の如き感圧センサx(x1,x2,…xn)では、把持対象と接触した際に複数の圧力の作用状態つまり判断手段による判断情報を得る上で、アナログ情報を用いて複数段階の値処理を行う複雑な回路構成が必要となる。
そこで、従来より、FPC基板上に配置された電極とその上に配置される感圧導電ゴムシートとの間に、間隔を異ならせた2種類のスペーサを配置することによって、電極に対する抵抗変化率が互いに異なる2種類の感圧センサを構成し、この各感圧センサをFPC基板上においてマトリクス状に配置することで、各感圧センサにより検出された電極に対する抵抗値に基づいて2種類の圧力の作用状態を判断し、複雑な回路構成を採ることなく、単純なCPUでも複数の判断情報(圧力の作用状態)が得られるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−186078号公報
ところが、上記従来のものにおいても、以下に述べるような欠点を保有している。
つまり、FPC基板上の電極と感圧導電ゴムシートとの間において間隔を異ならせたスペーサのサイズによって2種類の感圧センサとしての感圧手段をそれぞれ構成しているため、その各感圧手段により検出された互いに異なる抵抗値に基づいて圧力の作用状態を検出する2種類の感圧手段を混在させる場合に、そのFPC基板上での2種類の感圧手段の配置に規制が生じることになる。つまり、把持対象と接触した際の低い圧力の作用状態を検出する場合にはFPC基板上において低圧検出用の感圧手段の配置に広い面積が必要となるため、その中央付近での高い圧力の作用状態を検出するに当たって低圧検出用の感圧手段の中央付近に高圧検出用の感圧手段を配置することができない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、異なる圧力の作用状態を検出する複数種類の感圧手段を所望する位置に円滑に混在させて配置することができるセンサモジュールおよびこれを用いたロボットハンドを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、センサモジュールとして、圧力の作用により抵抗値が個々に減少するように抵抗変化率を異ならせた複数種の感圧シートによって電極を被覆してなる複数の感圧手段と、これらの感圧手段により検出された電極に対する抵抗値に基づいて圧力の作用状態を判断する判断手段と、この判断手段の判断情報を外部に通信によって伝達する伝達手段とを備え、上記複数の感圧手段の電極、判断手段および伝達手段を電気的に接続してモジュール化している。
この特定事項により、抵抗変化率の異なる複数種の感圧シートよりなる複数の感圧手段により検出された電極に対する抵抗値に基づいて圧力の作用状態が判断されることになる。具体的には、各感圧手段により検出された電極に対する抵抗値が異なっていれば、そのそれぞれの抵抗値と、判断手段に予め定められている電圧および内部抵抗とに基づいて各感圧手段の電圧値が得られ、この各感圧手段の電圧値が、予め設定された電圧値(一定の閾値)よりも高ければ非接触、低ければ接触していると判断されることになる。つまり、判断手段により接触・非接触を判断するための一定の閾値によって、各感圧手段に対する圧力の作用状態がそれぞれ異なる圧力で判断されることになる。
これにより、複雑な回路構成を採ることなく一定の閾値で判断する単純な回路構成であっても、複数の接触情報が判断され、各感圧手段により検出された電極に対する抵抗値に基づいて複数種の圧力の作用状態を判断して複数の判断情報(圧力の作用状態)を得ることが可能となる。
その場合、各感圧手段が、それぞれ抵抗変化率を異ならせた複数種の感圧シートにより電極を被覆して構成されていることにより、スペーサのサイズによって複数種の感圧手段をそれぞれ構成しているもののように、FPC基板上においても低圧検出用の感圧手段の配置に広い面積を必要とすることなく、その中央付近に高圧検出用の感圧手段が支障なく配置される。このため、異なる圧力の作用状態を検出する複数種の感圧手段を配置するに当たって、規制されることなく所望する位置に抵抗変化率の異なる複数種の感圧手段を円滑に混在させて配置することが可能となる。
特に、感圧手段の種別を特定するものとして、以下の構成が掲げられる。
つまり、複数の感圧手段として、感圧シートへの圧力による抵抗値の減少量が大きい感圧手段を、感圧シートへの圧力による抵抗値の減少量が小さい感圧手段よりも多くするように異なる比率で適用している。
この特定事項により、圧力に対する抵抗変化率の高い感圧シートよりなる感圧手段が多く配置されている一方、圧力に対する抵抗変化率の低い感圧シートよりなる感圧手段が少なく配置されているので、センサモジュールとしては高い接触感度を優先した性格のものとなる。これにより、低圧力情報について高い面積分解能、たとえば軽量物を把持していなくとも接触しているか否かを判断するための面積分解能を必要とする制御を行うことが可能となる。
これに対し、複数の感圧手段として、感圧シートへの圧力による抵抗値の減少量が大きい感圧手段を、感圧シートへの圧力による抵抗値の減少量が小さい感圧手段よりも少なくするように異なる比率で適用している場合には、圧力に対する抵抗変化率の低い感圧シートよりなる感圧手段が多く配置されている一方、圧力に対する抵抗変化率の高い感圧シートよりなる感圧手段が少なく配置されているので、センサモジュールとしては低い接触感度を優先した性格のものとなる。これにより、高圧力情報について高い面積分解能、たとえば把持対象に加えられた外力に対して安定して把持しているか否かを判断するための面積分解能を必要とする制御を行うことが可能となる。
また、この他のセンサモジュールとして、圧力の作用により抵抗値が減少する感圧シートによって電極を被覆してなる複数の感圧手段と、これらの感圧手段により検出された電極に対する抵抗値に基づいて圧力の作用状態を判断する判断手段と、この判断手段の判断情報を外部に通信によって伝達する伝達手段と、上記複数の感圧手段の電極、判断手段および伝達手段が電気的な接続によりモジュール化されたセンサモジュールを前提とし、上記複数の感圧手段を積層配置するとともに、その積載された個々の感圧手段毎の電極に対する抵抗値に基づいて圧力の作用状態を上記判断手段によって判断するようにしている。
この特定事項により、感圧シートによって電極を被覆してなる感圧手段が積層配置されているので、同じ種類の感圧シートであっても電極に対する抵抗変化率が積層方向で順に異なることになる。このため、複雑な回路構成を採ることなく一定の閾値で判断する単純な回路構成であっても、複数の接触情報が判断され、各感圧手段により検出された電極に対する抵抗値に基づいて複数種の圧力の作用状態を判断して複数の判断情報(圧力の作用状態)を得ることが可能となる。
しかも、各感圧手段の積層によって、同じ種類の感圧シートであっても電極に対する抵抗変化率が積層方向で順に異なっていることにより、スペーサのサイズによって複数種の感圧手段をそれぞれ構成しているもののように、FPC基板上においても低圧検出用の感圧手段の配置に広い面積を必要とすることなく、その中央付近に高圧検出用の感圧手段が支障なく配置される。このため、異なる圧力の作用状態を検出する複数種の感圧手段を配置するに当たって、規制されることなく所望する位置に抵抗変化率の異なる複数種の感圧手段を円滑に混在させて配置することが可能となる。
特に、このようなセンサモジュールを用いたロボットハンドとして、以下の構成が掲げられる。
つまり、圧力の作用により抵抗値が個々に減少するように抵抗変化率を異ならせた複数種の感圧シートによって電極を被覆してなる複数の感圧手段と、これらの感圧手段により検出された電極に対する抵抗値に基づいて圧力の作用状態を判断する判断手段と、上記複数の感圧手段の電極および判断手段に対し電気的に接続され、上記判断手段の判断情報を外部に通信によって伝達する伝達手段とを備えたセンサモジュール、または圧力の作用により抵抗値が減少する感圧シートによって電極を被覆してなり、それぞれが積層配置されて上記感圧シートの抵抗変化率を個々に異ならせた複数の感圧手段と、その積層されている各感圧手段毎に検出された電極に対する抵抗値に基づいて圧力の作用状態を判断する判断手段と、上記複数の感圧手段の電極および判断手段に対し電気的に接続され、上記判断手段の判断情報を外部に通信によって伝達する伝達手段とを備えたセンサモジュールを用い、上記把持対象に対する接触方向から把持を行うための動作源となる駆動手段と、この駆動手段の移動量を検出する駆動出力値検出手段と、この駆動出力値検出手段により検出された出力値に基づいて目標値に合致するように駆動手段を制御する駆動制御手段と、上記伝達手段、駆動制御手段および外部に対し電気的に接続され、その伝達手段を介した判断手段からの判断情報、駆動制御手段からの駆動制御および外部からの命令に関する値を記録する記録手段を有し、把持対象を把持するための処理を行う処理手段とを備える。そして、上記記録手段に、各感圧手段毎にその位置情報、状態および種別を項目分けしたデータを配列してなる感圧手段テーブルを具備している。
この特定事項により、抵抗変化率の異なる複数種の感圧シートよりなる複数の感圧手段により検出された電極に対する抵抗値に基づいて圧力の作用状態が判断され、判断手段により接触・非接触を判断するための一定の閾値によって、各感圧手段に対する圧力の作用状態がそれぞれ異なる圧力で判断されることになり、複雑な回路構成を採ることなく一定の閾値で判断する単純な回路構成であっても、複数の接触情報が判断され、各感圧手段により検出された電極に対する抵抗値に基づいて複数種の圧力の作用状態を判断して複数の判断情報(圧力の作用状態)を得ることが可能となる。しかも、それぞれ抵抗変化率を異ならせた複数種の感圧シートにより電極を被覆して構成された各感圧手段により、低圧検出用の感圧手段の配置に広い面積を必要とすることなくその中央付近に高圧検出用の感圧手段が支障なく配置され、抵抗変化率の異なる複数種の感圧手段を規制されずに円滑に混在させて配置することが可能となる。
そして、記録手段に、各感圧手段毎にその位置情報、把持対象に対する接触または非接触などの状態、および抵抗変化率が異なる感圧シートの種別を項目分けしたデータを配列してなる感圧手段テーブルが記録されているので、感圧手段テーブルを参照することによって複数種の感圧手段毎の感度に応じてロボットハンドを精度よく制御することが可能となる。
ここで、複数の感圧手段として、把持対象に対し摩擦力が作用しない未作用状態での接触状態を判断する接触判断感圧手段と、把持対象を把持する圧力が把持対象に対し十分に作用していることを判断する把持判断感圧手段と、駆動手段に機械的破壊の危険が生じるほど圧力が把持対象に対し作用していることを判断する危険判断感圧手段とを適用し、記録手段の感圧手段テーブルに、上記接触判断感圧手段、把持判断感圧手段および危険判断感圧手段の3種の種別を項目分けして登録している場合には、感圧手段テーブルを参照することによって、簡易なセンサモジュールであっても、摩擦力の未作用状態での把持対象に対する接触状態の判断、把持対象に対する把持可能の判断、機械的破壊の危険回避の判断が行え、この3種の感圧手段毎の感度に応じてロボットハンドをより精度よく制御することが可能となる。
以上、要するに、圧力の作用による抵抗変化率を異ならせた複数種の感圧シートによって電極を被覆してなる複数の感圧手段を構成することで、判断手段により接触・非接触を判断するための一定の閾値によって各感圧手段に対する圧力の作用状態をそれぞれ異なる圧力で判断し、複雑な回路構成を採ることなく一定の閾値で判断する単純な回路構成であっても複数の接触情報を判断でき、各感圧手段により検出された電極に対する抵抗値に基づいて複数種の圧力の作用状態を判断して複数の判断情報を得ることができる。しかも、低圧検出用の感圧手段の配置に広い面積を必要とすることなくその中央付近に高圧検出用の感圧手段を支障なく配置でき、抵抗変化率の異なる複数種の感圧手段を円滑に混在させて配置することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、センサモジュールをロボットハンドに用いた場合について説明する。
図1はロボットハンドの2本の指部により把持対象を把持しようとする状態を示す図であって、このロボットハンドAの各指マニピュレータA1,A2先端の把持部A11,A12にはそれぞれセンサモジュール1,1が取り付けられている。図2に示すように、上記各センサモジュール1は、把持対象Wを各指マニピュレータA1,A2により把持する際の圧力の作用により抵抗値が個々に減少するように抵抗変化率を異ならせた3種の感圧シートとしての導電性の感圧ゴム11(後述する)によって電極12(後述する)を被覆してなる複数の感圧手段としての感圧センサ13,…と、これらの感圧センサ13,…により検出された電極12に対する抵抗値に基づいて圧力の作用状態を判断する判断手段としてのCPU14と、このCPU14の判断情報を外部に通信によって伝達する伝達手段としての接続端子15とを備えている。そして、上記複数の感圧センサ13,…の電極12、CPU14および接続端子15がハーネス(図示せず)を介した電気的な接続によりモジュール化されている。
上記各感圧センサ13およびCPU14に対し接続端子15を介して電気的に接続された処理部19には、CPU14で得た判断情報を記録する記録部19aが設けられている。また、ロボットハンドAは、把持対象Wに対する接触方向から把持を行うための動作源となる駆動手段としてのモータ16,…と、この各モータ16による移動量を検出する駆動出力値検出手段としてのモータエンコーダ17,…と、この各モータエンコーダ17により検出された移動量と上記処理部19から与えられる目標値とが合致するように各モータ16に対し制御命令を出力する駆動制御手段としての駆動制御部18とを備えている。そして、上記処理部19は、駆動制御部18および外部に対し電気的に接続され、CPU14からの判断情報、駆動制御部18からの駆動制御および外部からの命令に関する値などが全て記録部19aで記録されるようになっている。
また、図3に示すように、感圧センサ13としては、電極12を3段階の圧力−抵抗比の異なる第1ないし第3感圧ゴム11a,11b,11cによりそれぞれ被覆してなる3種の第1ないし第3感圧センサ13a,13b,13cが適用されている。そして、図4に示すように、これらの感圧センサ13a〜13cは、FPC基板10(フレキシブルプリント基板)上にマトリックス状にほぼ均等な比率で規則的に配置されている。各感圧センサ13a〜13cは、ロボットハンドAの各指マニピュレータA1,A2先端(把持部A11,A21)の腹側に位置するようになっている。この場合、図5に示すように、上記記録部19aには、各感圧センサ13a〜13c毎にそのFPC基板10上での位置情報、接触または非接触状態、および種別を項目分けしたデータを配列してなる感圧センサテーブル(感圧手段テーブル)が設けられている。
そして、上記CPU14では、上記各感圧センサ13a〜13cにより検出された3種類の感圧センサ抵抗値R1sensor,R2sensor,R3sensorと、予めCPU14によって定められた電圧Vrefと内部抵抗Rrefとに基づいて、第1感圧センサ13aの電圧値V1sensor(=Vref*R1sensor/(Rref+R1sensor))、第2感圧センサ13bの電圧値V2sensor(=Vref*R2sensor/(Rref+R2sensor))、第3感圧センサ13cの電圧値V3sensor(=Vref*R3sensor/(Rref+R3sensor))が得られる。この場合、図6に示すような第1ないし第3感圧センサ13a,13b,13cの「圧力−抵抗特性」のグラフから、図7に示すような第1ないし第3感圧センサ13a,13b,13cの「圧力−電圧特性」のグラフが得られ、この「圧力−電圧特性」のグラフ上において、各感圧センサ13a〜13cの電圧値V1sensorないしV3sensorが、CPU14内の回路において予め設定された閾値電圧Vthよりも高ければ非接触、低ければ接触していると判断されるようになっている。
上記各感圧センサ13a〜13cは、その各感圧ゴム11a〜11cへの圧力による感圧センサ抵抗値R1sensor〜R3sensorの減少量がそれぞれ段階的に異なっており、第1感圧センサ13aでは、第1感圧ゴム11aへの圧力による感圧センサ抵抗値R1sensorの減少量が最も大きくなるように設定され、把持対象Wに対し摩擦力が作用しない未作用状態での接触状態を検出する接触判断感圧手段としての機能を有している。また、第2感圧センサ13bでは、第2感圧ゴム11bへの圧力による感圧センサ抵抗値R2sensorの減少量が次点で大きくなるように設定され、把持対象Wを把持する圧力が把持対象Wに対し十分に作用していることを検出する把持判断感圧手段としての機能を有している。更に、第3感圧センサ13cでは、第3感圧ゴム11cへの圧力による感圧センサ抵抗値R3sensorの減少量が最も小さくなるように設定され、後述するモータ16に機械的破壊の危険が生じるほど圧力が把持対象Wに対し作用していることを検出する危険判断感圧手段としての機能を有している。
次に、ロボットハンドAにより把持対象Wを把持する際の駆動制御部18による制御の流れを図8のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、図8のステップST1において、外部からの把持命令が処理部19に与えられると、駆動制御部18からの命令によって各指マニピュレータA1,A2の把持動作を開始する。
次いで、ステップST2において、各指マニピュレータA1,A2先端の把持部A11,A21を把持対象に接触させて、把持可能か否かをCPU14で判断する。つまり、最初に把持対象Wに対し指マニピュレータA1,A2が接触すると、図5に示す感圧センサテーブルにおいて圧力の弱い接触情報として、第1種別の感圧センサ13a(ID:100,103,106)の『状態』欄が"OFF"から"ON"に更新される。このとき、第1種別の感圧センサ13aの状況を見て、把持可能か否かがCPU14で判断される。具体的には、接触面積が十分広いか否かを判断するために、一定個数以上の第1種別の感圧センサ13aの『状態』欄が"ON"に更新されているか否かで判断される。また、図9の(a)および(b)に示すように、『状態』欄が"ON"に更新されている感圧センサ13aに対して空間ベクトルを計算し、それぞれのベクトルの力を増幅させた場合に把持対象Wの重さからなる重量ベクトル以上となるか否かを計算して判断する方法もある。
それ以後、把持対象Wと指マニピュレータA1,A2の接触による各感圧センサ13a〜13cの情報は、CPU14を通じて処理部19の記録部19aに随時記録・更新される。
そして、上記ステップST2の判定が、把持不能であると判断されたNOの場合には、ステップST3で、把持可能な接触姿勢に変更するための接触姿勢補正動作を行う。具体的には、各指マニピュレータA1,A2の指先しか接触していない場合には腹部まで接触するように接触位置をずらす動作を行う。
一方、上記ステップST2の判定が、把持可能であると判断されたYESの場合には、ステップST4において、把持のための握りこみ動作を開始した後、ステップST5で、握りこみ動作による把持が十分であるか否かの把持判断を行う。このとき、把持判断は、第2種別の感圧センサ13b(ID:101,104)の『状態』の欄が"OFF"から"ON"に更新された状況を見て、握りこみ動作により把持可能か否かがCPU14で判断される。具体的には、接触面積が十分広いか否かを判断するために、一定個数以上の第2種別の感圧センサ13bの『状態』欄が"ON"に更新されているか否かで判断される。また、『状態』欄が"ON"に更新されている第2種別の感圧センサ13bに対して空間ベクトルを計算し、それぞれのベクトルの力を増幅させた場合に把持対象Wの重さからなる重量ベクトル以上となるか否かを計算して判断する方法もある。
そして、上記ステップST5の判定が、把持判断において握りこみ動作による把持が十分であるYESの場合には、その状態を維持し、待機状態に移行する。
一方、上記ステップST5の判定が、把持判断において握りこみ動作による把持が不十分であるNOの場合には、ステップST6で、把持力を高める把持補正動作を行う。その後、ステップST7で、把持補正動作による把持が危険であるか否かの危険判断を行う。
このとき、危険判断は、第3種別の感圧センサ13c(ID:102,105)の『状態』の欄が"OFF"から"ON"に更新された状況を見て、把持補正動作による把持が危険か否かがCPU14で判断される。具体的には、第3種別の感圧センサ13cの『状態』欄が"ON"に更新されているか否かで判断される。
そして、上記ステップST7の判定が、把持補正動作による把持が危険であるYESの場合には、ステップST8において、それ以上の把持力の向上を止める回避動作を行い、把持位置調整まで戻って、再度把持を行うか否かの命令に備えて待機状態に移行する。
したがって、上記実施例では、3段階に抵抗変化率を異ならせた第1ないし第3感圧ゴム11a〜11cよりなる複数の感圧センサ13a〜13cにより検出された電極12に対する感圧センサ抵抗値R1sensor,R2sensor,R3sensorに基づいて把持対象Wに対する圧力の作用状態が判断されることになる。具体的には、各感圧センサ13a〜13cにより検出された電極12に対する感圧センサ抵抗値R1sensor,R2sensor,R3sensorが異なっていれば、そのそれぞれの感圧センサ抵抗値R1sensor,R2sensor,R3sensorと、CPU14に予め定められている電圧Vrefおよび内部抵抗Rrefとに基づいて各感圧センサ13a〜13cの電圧値V1sensor〜V3sensorが得られ、この各感圧センサ13a〜13cの電圧値V1sensor〜V3sensorが、予め設定された閾値電圧Vthよりも高ければ非接触、低ければ接触していると判断されることになる。つまり、CPU14により接触・非接触を判断するための閾値電圧Vth(一定の閾値)によって、各感圧センサ13a〜13cに対する圧力の作用状態がそれぞれ異なる圧力で判断されることになる。
これにより、複雑な回路構成を採ることなく一定の閾値電圧Vthで判断する単純な回路構成であっても、複数の接触情報が判断され、各感圧センサ13a〜13cにより検出された電極12に対する感圧センサ抵抗値R1sensor,R2sensor,R3sensorに基づいて3段階の圧力の作用状態を判断して3種の判断情報(圧力の作用状態)を得ることができることになる。
その場合、各感圧センサ13a〜13cが、それぞれ抵抗変化率を異ならせた3種の感圧ゴム11a〜11cにより電極12を被覆して構成されていることにより、スペーサのサイズによって複数種の感圧手段をそれぞれ構成しているもののように、FPC基板上においても低圧検出用の感圧手段の配置に広い面積を必要とすることなく、その中央付近に高圧検出用の感圧手段が支障なく配置される。このため、異なる圧力の作用状態を検出する3種の感圧センサ13a〜13cをFPC基板10上にマトリックス状に配置するに当たって、規制されることなく所望する位置に抵抗変化率の異なる3種の感圧センサ13a〜13cを円滑に混在させて配置することができる。
また、処理部19の記録部19aに、各感圧センサ13a〜13c毎にその位置情報、把持対象に対する接触または非接触などの状態、および抵抗変化率が異なる感圧ゴム11a〜11cの種別を項目分けしたデータを配列してなる感圧センサテーブルが記録されているので、感圧センサテーブルを参照することによって3種の感圧センサ13a〜13c毎の感度に応じてロボットハンドAを精度よく制御することができる。
更に、第1ないし第3感圧センサ13a〜13cは、接触判断感圧手段、把持判断感圧手段、危険判断感圧手段としての機能を個々に有しているので、感圧センサテーブルを参照することによって、簡易なセンサモジュールであっても、摩擦力の未作用状態での把持対象に対する接触状態の判断、把持対象に対する把持可能の判断、機械的破壊の危険回避の判断が行え、この3種の感圧センサ13a〜13c毎の感度に応じてロボットハンドAをより精度よく制御する上で非常に有利なものとなる。
なお、上記実施例1では、第1ないし第3感圧センサ13a〜13cをFPC基板10上にほぼ均等な比率で配置したが、図10に示すように、第1感圧ゴム11aへの圧力による感圧センサ抵抗値R1sensorの減少量が大きい第1感圧センサ13aが、第3感圧ゴム11cへの圧力による感圧センサ抵抗値R3sensorの減少量が小さい第3感圧センサ13cよりも多くなるような異なる比率で各感圧センサ13a〜13cがそれぞれFPC基板10上においてマトリックス状に配置されていてもよい。この場合には、圧力に対する抵抗変化率の高い感圧ゴム11aよりなる感圧センサ13aが多く配置されている一方、圧力に対する抵抗変化率の低い感圧ゴム11cよりなる感圧センサ13cが少なく配置されているので、センサモジュールとしては高い接触感度を優先した性格のものとなる。これにより、低圧力情報について高い面積分解能、たとえば軽量の把持対象を把持していなくとも接触しているか否かを判断するための面積分解能を必要とする制御を行うことができることになる。
これに対し、図11に示すように、第1感圧ゴム11aへの圧力による感圧センサ抵抗値R1sensorの減少量が大きい感圧センサ13aが、感圧ゴム11cへの圧力による感圧センサ抵抗値R3sensorの減少量が小さい感圧センサ13cよりも少なくなるような異なる比率で各感圧センサ13a〜13cがそれぞれFPC基板10上においてマトリックス状に配置されていてもよい。この場合には、圧力に対する抵抗変化率の低い感圧ゴム11cよりなる感圧センサ13cが多く配置されている一方、圧力に対する抵抗変化率の高い感圧ゴム11aよりなる感圧センサ13aが少なく配置されているので、センサモジュールとしては低い接触感度を優先した性格のものとなる。これにより、高圧力情報について高い面積分解能、たとえば把持対象に加えられた外力に対して安定して把持しているか否かを判断するための面積分解能を必要とする制御を行うことができることになる。
次に、本発明の実施例2を図12および図13に基づいて説明する。
この実施例では、センサモジュールの構成を変更している。なお、センサモジュールを除くその他の構成は、上記実施例1の場合と同じであり、同一の部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
すなわち、本実施例では、図12および図13に示すように、圧力の作用により抵抗値が減少する感圧シートとしての感圧ゴム21によって電極22を被覆してなり、それぞれがFPC基板20上に順次積層配置されて上記感圧ゴム21の抵抗変化率を個々に異ならせた複数の感圧センサ23と、その積層されている各感圧センサ23毎に検出された電極22に対する抵抗値に基づいて圧力の作用状態を判断する判断手段としてのCPU(図示せず)と、上記積層された複数の感圧センサ23の電極22およびCPUに対しハーネス(図示せず)を介して電気的に接続され、上記CPU24の判断情報を外部に通信によって伝達する伝達手段としての接続端子(図示せず)とを備えたセンサモジュール2を構成している。
また、上記各感圧センサ23は、同一種類の感圧ゴム21によって電極22を被覆してなり、積層によって3段階の圧力−抵抗比の異なる第1ないし第3種別の第1ないし第3感圧センサ23a,23b,23cを構成している。そして、上記各感圧センサ23a〜23cは、積層によって各層の感圧ゴム21への圧力による感圧センサ抵抗値R1sensor〜R3sensorの減少量がそれぞれ段階的に異なっており、最下層に位置する第1感圧センサ23aでは、感圧ゴム21への圧力による感圧センサ抵抗値R1sensorの減少量が最も大きくなるように設定され、把持対象Wに対し摩擦力が作用しない未作用状態での接触状態を検出する接触判断感圧手段としての機能を有している。また、中間層に位置する第2感圧センサ23bでは、感圧ゴム21への圧力による感圧センサ抵抗値R2sensorの減少量が次点で大きくなるように設定され、把持対象Wを把持する圧力が把持対象Wに対し十分に作用していることを検出する把持判断感圧手段としての機能を有している。更に、最上層に位置する第3感圧センサ23cでは、感圧ゴム21への圧力による感圧センサ抵抗値R3sensorの減少量が最も小さくなるように設定され、モータ16に機械的破壊の危険が生じるほど圧力が把持対象Wに対し作用していることを検出する危険判断感圧手段としての機能を有している。上記最下層の第1感圧センサ23aの電極22は、FPC基板20上におけるFPC非コーティング部(図13に白抜き円で示す)に配置されている。この場合、電極22に対する最上層の第3感圧センサ23cの抵抗値、電極22に対する中層の第2感圧センサ23bの抵抗値、電極22に対する最下層の第1感圧センサ23aの抵抗値の比率は、ほぼ1:2:3となる。
なお、最上層の第3感圧センサ23cの感圧ゴム21の上面は、シリコンゴム27によって被覆され、センサーモジュール2を実際にロボットハンドAの各指マニピュレータA1,A2の指先に装着した際に把持対象Wに対する摩擦力が大きく確保されるようになっている。
したがって、上記実施例では、感圧ゴム21によって電極22を被覆してなる3つの感圧センサ23a〜23cが下から順に積層配置されているので、同じ種類の感圧ゴム21であっても電極22に対する抵抗変化率が積層方向で順に異なることになる。このため、複雑な回路構成を採ることなく一定の閾値電圧で判断する単純な回路構成であっても、複数の接触情報が判断され、各感圧センサ23a〜23cにより検出された電極22に対する感圧センサ抵抗値に基づいて3種の圧力の作用状態を判断して複数の判断情報(圧力の作用状態)を得ることができる。
しかも、各感圧センサ23a〜23cの積層によって、同じ種類の感圧ゴム21であっても電極22に対する抵抗変化率が積層方向で順に異なっていることにより、スペーサのサイズによって複数種の感圧手段をそれぞれ構成しているもののように、FPC基板上においても低圧検出用の感圧手段の配置に広い面積を必要とすることなく、その中央付近に高圧検出用の感圧手段が支障なく配置される。このため、異なる圧力の作用状態を検出する複数種の感圧センサ23a〜23cを配置するに当たって、規制されることなく所望する位置に抵抗変化率の異なる3種の感圧センサ23a〜23cを円滑に混在させて配置することができる。
1 センサモジュール
11a〜11c 感圧ゴム(感圧シート)
12 電極
13a 第1感圧センサ(感圧手段、接触判断感圧手段)
13b 第2感圧センサ(感圧手段、把持判断感圧手段)
13c 第3感圧センサ(感圧手段、危険判断感圧手段)
14 CPU(判断手段)
15 接続端子(伝達手段)
16 モータ(駆動手段)
17 モータエンコーダ(駆動出力値検出手段)
18 駆動制御部(駆動制御手段)
19 処理部(処理手段)
19a 記憶部(記憶手段)
2 センサモジュール
21 感圧ゴム(感圧シート)
22 電極
23a 第1感圧センサ(感圧手段、接触判断感圧手段)
23b 第2感圧センサ(感圧手段、把持判断感圧手段)
23c 第3感圧センサ(感圧手段、危険判断感圧手段)
11a〜11c 感圧ゴム(感圧シート)
12 電極
13a 第1感圧センサ(感圧手段、接触判断感圧手段)
13b 第2感圧センサ(感圧手段、把持判断感圧手段)
13c 第3感圧センサ(感圧手段、危険判断感圧手段)
14 CPU(判断手段)
15 接続端子(伝達手段)
16 モータ(駆動手段)
17 モータエンコーダ(駆動出力値検出手段)
18 駆動制御部(駆動制御手段)
19 処理部(処理手段)
19a 記憶部(記憶手段)
2 センサモジュール
21 感圧ゴム(感圧シート)
22 電極
23a 第1感圧センサ(感圧手段、接触判断感圧手段)
23b 第2感圧センサ(感圧手段、把持判断感圧手段)
23c 第3感圧センサ(感圧手段、危険判断感圧手段)
Claims (6)
- 圧力の作用により抵抗値が個々に減少するように抵抗変化率を異ならせた複数種の感圧シートによって電極を被覆してなる複数の感圧手段と、
これらの感圧手段により検出された電極に対する抵抗値に基づいて圧力の作用状態を判断する判断手段と、
この判断手段の判断情報を外部に通信によって伝達する伝達手段とを備え、
上記複数の感圧手段の電極、判断手段および伝達手段が電気的な接続によりモジュール化されていることを特徴とするセンサモジュール。 - 上記請求項1に記載のセンサモジュールにおいて、
複数の感圧手段としては、感圧シートへの圧力による抵抗値の減少量が大きい感圧手段が、感圧シートへの圧力による抵抗値の減少量が小さい感圧手段よりも多くなるような異なる比率で適用されていることを特徴とするセンサモジュール。 - 上記請求項1に記載のセンサモジュールにおいて、
複数の感圧手段としては、感圧シートへの圧力による抵抗値の減少量が大きい感圧手段が、感圧シートへの圧力による抵抗値の減少量が小さい感圧手段よりも少なくなるような異なる比率で適用されていることを特徴とするセンサモジュール。 - 圧力の作用により抵抗値が減少する感圧シートによって電極を被覆してなる複数の感圧手段と、
これらの感圧手段により検出された電極に対する抵抗値に基づいて圧力の作用状態を判断する判断手段と、
この判断手段の判断情報を外部に通信によって伝達する伝達手段と、
上記複数の感圧手段の電極、判断手段および伝達手段が電気的な接続によりモジュール化されたセンサモジュールにおいて、
上記複数の感圧手段は、積層配置されており、
上記判断手段は、その積載された個々の感圧手段毎の電極に対する抵抗値に基づいて圧力の作用状態を判断するようになされていることを特徴とするセンサモジュール。 - 上記請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載のセンサーモジュールを用い、
把持対象に対する接触方向から把持を行うための動作源となる駆動手段と、
この駆動手段の移動量を検出する駆動出力値検出手段と、
この駆動出力値検出手段により検出された出力値に基づいて目標値に合致するように駆動手段を制御する駆動制御手段と、
伝達手段、駆動制御手段および外部に対し電気的に接続され、その伝達手段を介した判断手段からの判断情報、駆動制御手段からの駆動制御および外部からの命令に関する値を記録する記録手段を有し、把持対象を把持するための処理を行う処理手段とを備えており、
上記記録手段には、各感圧手段毎にその位置情報、状態および種別を項目分けしたデータを配列してなる感圧手段テーブルを具備していることを特徴とするロボットハンド。 - 上記請求項5に記載のロボットハンドにおいて、
複数の感圧手段は、
把持対象に対し摩擦力が作用しない未作用状態での接触状態を判断する接触判断感圧手段と、
把持対象を把持する圧力が把持対象に対し十分に作用していることを判断する把持判断感圧手段と、
駆動手段に機械的破壊の危険が生じるほど圧力が把持対象に対し作用していることを判断する危険判断感圧手段とを備え、
記録手段の感圧手段テーブルの種別としては、上記接触判断感圧手段、把持判断感圧手段および危険判断感圧手段が適用され、これら3種が項目分けして登録されていることを特徴とするロボットハンド。
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JP2004244133A JP2006064408A (ja) | 2004-08-24 | 2004-08-24 | センサモジュールおよびこれを用いたロボットハンド |
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