JP2006064190A - Refrigerator - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、冷凍食品の凍結乾燥を低減した冷凍室を有する冷蔵庫に関する。 The present invention relates to a refrigerator having a freezing room in which freeze-drying of frozen food is reduced.
家庭用冷蔵庫では、冷蔵温度帯に冷却される冷蔵室、野菜室、及び冷凍温度帯に冷却される冷凍室などを有しており、一般的に冷凍室では、冷却温度が低いほど冷凍食品の保存期間が長くなることから、収納容器の背面上部に冷気吹出口を設けて−30℃程度の冷気を直接収納容器内に送風している。(例えば、特許文献1)
しかしながら、従来の冷凍室の構成では冷凍食品を収納した容器内に直接冷気が送風されることから、食品を入れた袋などが急激に冷却され、この袋と食品との温度差が大きくなることによって食品の水分が昇華して袋の内面に霜となって付着するいわゆる凍結乾燥現象によって、袋詰めなどされた冷凍食品から多くの水分が昇華して、袋などの内周面に着霜することになり、特に冷凍食品の表面や隅部が乾燥してしまう問題がある。このように冷凍食品が凍結乾燥してしまうと、冷凍食品を調理して食する際に食品がパサパサして食感が大きく悪化してしまうという問題がある。前記のような凍結乾燥現象を防ぐためには、野菜室の冷却に採用している間接的な冷却方式を行えばよいが、冷凍室は−18℃以下の低温に冷却する必要があり、間接的な冷却だけでは、所定の冷凍食品を冷凍温度帯まで冷却できず、冷凍保存できない恐れもある。 However, in the conventional freezer configuration, since cold air is blown directly into the container containing the frozen food, the bag containing the food is rapidly cooled, and the temperature difference between the bag and the food becomes large. As a result of the so-called freeze-drying phenomenon in which the moisture in the food sublimes and adheres to the inner surface of the bag as a frost, a large amount of moisture sublimates from the frozen food that has been packed in the bag and forms frost on the inner peripheral surface of the bag, etc. In particular, there is a problem that the surface and corners of the frozen food are dried. When the frozen food is freeze-dried in this way, there is a problem that when the frozen food is cooked and eaten, the food is rustling and the texture is greatly deteriorated. In order to prevent the freeze-drying phenomenon as described above, the indirect cooling method employed for cooling the vegetable room may be performed, but the freezer room needs to be cooled to a low temperature of -18 ° C or lower, and indirectly. Only with simple cooling, a predetermined frozen food cannot be cooled to a freezing temperature zone, and there is a possibility that it cannot be stored frozen.
本発明はこの点に着目してなされたもので、冷凍食品を最適に保存しながら、簡単な構造で冷凍食品の水分の昇華による貯蔵食品の乾燥を防止することができる冷蔵庫を提供することを目的とする。 The present invention has been made paying attention to this point, and provides a refrigerator capable of preventing drying of stored food by sublimation of moisture of frozen food with a simple structure while optimally storing frozen food. Objective.
上記課題を解決するために、本発明は、背面上方に設けた冷気吹出口から吹出される冷気によって冷凍温度帯に冷却される冷凍室と、この冷凍室内に設けらた上面を開口した収納容器と、この収納容器における少なくとも前記冷気吹出口に対向する後方の上面開口を蓋体によって閉塞したことを特徴する。 In order to solve the above-described problems, the present invention provides a freezer compartment that is cooled to a freezing temperature zone by cold air blown from a cold air outlet provided above the back surface, and a storage container having an upper surface provided in the freezer compartment. And at least a rear upper surface opening facing the cold air outlet in the storage container is closed by a lid.
上記発明によれば、収納容器に収納された冷凍食品に対して、蓋体により直接冷気が収納容器内の冷凍食品に送風されることがないため、冷凍食品を収納した袋などが急激に冷却されることを防止することができる。もって、冷凍食品と袋などとの温度差が小さくなり、これらの温度差に起因する水分の移動が抑えられるので、冷凍食品からの水分の昇華を抑制し乾燥することを防ぐことができる。 According to the above invention, the frozen food stored in the storage container is not directly blown by the lid to the frozen food in the storage container, so the bag storing the frozen food is rapidly cooled. Can be prevented. Accordingly, the temperature difference between the frozen food and the bag becomes small, and the movement of moisture due to these temperature differences is suppressed, so that sublimation of moisture from the frozen food can be suppressed and drying can be prevented.
以下、本発明の第1実施形態について図1ないし図18を参照して説明する。 Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
図1は、冷蔵庫本体1の構成を概略的に示す縦断面図である。この図1において、冷蔵庫本体1は、前面が開口した断熱箱体2内に、上段から順に、冷蔵温度帯、例えば1〜5℃に冷却される冷蔵室3及び野菜室4と、冷凍温度帯、例えばー18〜ー25℃に冷却される第1冷凍室5及び第2冷凍室6を有して構成されていると共に、各貯蔵室3〜6は、ヒンジ開閉式の冷蔵室扉7、引出し式の野菜室扉8、第1冷凍室扉9、第2冷凍室扉10によりそれぞれ閉鎖されている。なお、図1には図示していないが、第1冷凍室5に並んで製氷用冷凍室が設けられており、製氷用冷凍室扉により閉鎖されている。
FIG. 1 is a longitudinal sectional view schematically showing the configuration of the
冷蔵室3及び野菜室4の間は仕切板11により上下に区画されており、野菜室4内には、野菜室扉8の裏面側に取付けられた野菜収納容器12が出し入れ可能に収納されている。
野菜室4と第1冷凍室5及び図示しない製氷用冷凍室との間は、断熱仕切壁13により上下に区画されており、第1冷凍室5及び製氷用冷凍室と第2冷凍室6との間は断熱仕切壁14によって上下に区画されていると共に、第1冷凍室5と製氷用冷凍室との間も図示しない断熱仕切壁によって左右に区画されており、これにより第1冷凍室5は他の室とは空間的及び熱的に独立した形態に構成されている。
この第1冷凍室5及び第2冷凍室6には、各扉9,10の裏面側に連結され開扉動作に応じて庫外に引出される収納容器50,80を出し入れ可能に収納している。
The refrigerator compartment 3 and the
A space between the
In the
一方、野菜室4の背面側部分には、冷蔵室用冷却器室(以下、Rエバ室)18を形成しており、このRエバ室18内には、冷凍サイクル装置17を構成する冷蔵室用冷却器(以下、Rエバ)19を設けているとともに、その上部に位置して可変速駆動可能(例えば1800〜2400rpm )な冷蔵室用送風ファン(以下、Rファン)20を設けている。このRファン20が駆動された状態では、Rエバ19により生成された冷気を、冷蔵室3及び野菜室4に供給した後、再びRエバ室18内の下部に戻されるという循環を行うようになっている。
On the other hand, a refrigeration room cooler room (hereinafter referred to as R-evaporation room) 18 is formed in the rear side portion of the
また、第1冷凍室5及び図示しない製氷用冷凍室並びに第2冷凍室6の上下に跨がる背面側部分には、冷凍室用冷却器室(以下、Fエバ室)22を形成しており、このFエバ室22内には、冷凍サイクル装置17を構成する冷凍室用蒸発器(以下、Fエバ)23を設けているとともに、その上部に位置して可変速駆動可能(例えば1800〜2400rpm )な冷凍室用送風ファン(以下、Fファン)24を設けている。なお、Fエバ23には、ここではパイプヒータよりなるFエバ除霜ヒータ25を設けている。
In addition, a freezer compartment cooler chamber (hereinafter referred to as F-evaporator chamber) 22 is formed on the back side of the
ここで、Fエバ室22に設けられたFファン24の下流側(冷気の吹出側)は、図2,3にも示すように第1冷凍室5につながる冷気流路と、第2冷凍室6につながる冷気流路とに分岐しており、Fファン24が駆動された場合には、冷気が第1冷凍室5、製氷用冷凍室及び第2冷凍室6へ供給された後、再びFエバ室22内の下部に戻されるという循環が行われるようになっている。
Here, the downstream side (cold air blowing side) of the
Fエバ23により生成された冷気を第1冷凍室5に送風する第1冷気吹出口31は、収納容器50の背面上部の対向する位置に設けられており、収納容器50の上面に対してほぼ平行して冷気が吹出されるよう庫内側に向け突出させている。また、Fエバ23により生成された冷気を第2冷凍室6に送風する第2冷気吹出口35は、同様に収納容器80の背面上部に対向する位置に設けられており、収納容器80の上面に対してほぼ平行して冷気が吹出されるよう庫内側に向け突出させている。
The first
冷蔵庫本体1の背面下部には機械室27を形成しており、この機械室27内には、冷凍サイクル装置17を構成する圧縮機28、及び図示しない凝縮器を冷却するための冷却ファン29を設けている。この圧縮機28は、インバータ制御により可変速で駆動(例えばインバータの運転周波数が30〜70Hz)されるようになっており、また、冷却ファン29も可変速駆動(例えば1800〜2000rpm )されるようになっている。
A
ここで、収納容器50について詳述する。図2は閉扉された状態の第1冷凍室を示す縦断面図であり、図3は開扉され蓋体70を後方に移動させた状態の第1冷凍室を示す縦断面図であり、図4は蓋体70を省略した収納容器50を示す分解図であり、図5は収納容器50を示す斜視図であり、図6は図5の蓋体70を後方に移動させた状態を示す斜視図であり、図7は蓋体70を底面54に載置した状態を示す上面図である。
Here, the
収納容器50は、上面を開口させた矩形状の箱体で合成樹脂、例えばポリプロピレンより成形されており、上面開口部54のフランジ部55には摺動自在に移動する蓋体70を着脱自在に設けている。蓋体70は、開口部54の後部を閉塞しており、第1冷気吹出口から吹出された冷気が、直接収納容器50内に送風されないようになっている。
The
図4に示すように収納容器50の前部51には凹部52を形成しており、この凹部52には飾り53を取付けている。
フランジ部55の両側方の裏面には、フランジ部55の外周縁から下方に延在させた折返し部56と収納容器50の外周壁間に嵌まり込むように、ほぼコ字状に成形させた補強部材57をネジ58により取付けている。
As shown in FIG. 4, a
The back surface on both sides of the
フランジ部55の両側方の後部には、フランジ部55との間に蓋体70を前後方向に摺動するようにレール作用を行うとともに、蓋体70の上方の動きを規制するように、L字状に形成した係止片61を立設させており、この係止片61の前部には、図9に示すように蓋体70を前方へ取出し易いように、上方に向けて傾斜させた立上り部62を形成している。
係止片61の前端よりも前方に位置するフランジ部55には、蓋体70の位置決めを行うリブ63a,63bをそれぞれ前後に立設させており、係止片61の後端よりも後方に位置するフランジ部55には、図8に示すように、蓋体70の裏面側の凹部を係合して蓋体70が所定距離以上後方に移動することを規制するストッパー64を設けている。
The rear portion on both sides of the
また、収納容器50の底面53には、図7に示すように取外した蓋体70を底面53に載置したときに開扉動作などで移動しないように位置決めを行うリブ53aを立設させている。
Further, a
次に、蓋体70について詳述する。図10は蓋体70を示す上面図であり、図11は図10の蓋体の分解図であり、図12は図10の蓋体を示す下から見た斜視図であり、図13は図12の角部を示す拡大図であり、図14は図10のA−A線に沿う断面図であり、図15は図10のC−C線に沿う断面図であり、図16は図10のD−D線に沿う断面図である。
Next, the
図10,11に示すように、蓋体70は、例えばアルミニウムなどからなる金属板71と、この金属板71の外周縁を覆い、ロ字状に形成された合成樹脂、例えばABS製の枠体75とから構成しており、金属板71には、位置決め用の貫通孔72を各辺のほぼ中央に穿設している。枠体75は、上枠体75aと下枠体75bとから構成しており、図11,図14,図16に示すように、下枠体75bには、金属板71の貫通孔72に挿通されて位置決めを行うリブ76を立設させている。こうして、蓋体70は、上記金属板71の貫通孔72を下枠体75bのリブ76に挿通させた状態で、上枠体75aを被せ、例えば超音波溶着により一体形成させている。
As shown in FIGS. 10 and 11, the
また、冷凍室など室温が低温の場合には各部材は収縮し、樹脂製の枠体75の収縮量は金属板71よりも大きいため、金属板71の外周面と枠体75の内周面との間、及び貫通孔72とリブ76との間には、この収縮差よりも大きい、例えば0.4〜1mm程度のクリアランスを設けている。
When the room temperature is low, such as a freezer compartment, each member contracts, and the amount of contraction of the
図12,図15に示すように蓋体70の裏面左右側方の中央部には、収納容器50のストッパー64と当接して蓋体70の後方移動を規制する凸部78を設けており、この凸部78の前後には、ストッパー64が摺動する溝部77を形成している。また、この溝部77の前後端には、リブ63bが嵌まり込んで蓋体70の位置決めを行う切欠き79を穿設している。
この凸部78と溝部77は、前後対称となるように設けており、どちらの向きからでも蓋体70は収納容器50に取付けられるようになっている。
As shown in FIGS. 12 and 15, a
The
次に、蓋体70の動作について、図2,図3,図5,図6を参照して説明する。
図2,図5に示すように、蓋体70が収納容器50に取付けられた状態では、蓋体70の両側辺がフランジ部55上に載置されており、蓋体70の前部と切欠き79がそれぞれのリブ63a,63bと当接して位置決めされている。このとき、ストッパー64は蓋体70の溝部77内に位置している。
Next, the operation of the
As shown in FIGS. 2 and 5, in a state where the
使用者が冷凍食品を取出す際、図3に示すように扉9を引出すことで、収納容器50が庫外に引出されるが、蓋体50があると冷凍食品が取出し難くなるため、蓋体50を後方に移動させる。このとき、蓋体50の前方を持ち上げながら後方に押し出すことで、リブ63bが切欠き79から外れ、後方に移動可能となり、ストッパー64が溝部77内を摺動しながら蓋体70が後方に移動する。そして、所定距離まで後方に移動させると、蓋体70の凸部78がストッパー64と当接して、蓋体70の後方への落下を防止している。
When the user takes out the frozen food, the
また、移動の際などに蓋体70が収納容器50から落下しないように、係止片61と当接することで上・左右方向の動きを規制している。
Further, the movement of the upper and left and right directions is restricted by contacting the locking
使用者が冷凍食品を取出した後は、蓋体70を前方に移動させリブ63a,63bに前部及び切欠き79を当接させてから閉扉させるが、使用者が前方の位置に戻すことを忘れても、蓋体70の後端面が背面壁と当接して自動的に蓋体70が閉じて開口部54を閉塞するようになっている。
After the user has taken out the frozen food, the
また、背の高い冷凍食品を貯蔵するときや、本発明の用途を必要としない使用者には、蓋体70の前部を立上り62の形状に併せて斜め前方に引出すことで、蓋体70の側辺が係止片61内を摺動し、係止片61の規制が解除されて、収納容器50から取外すことができるようになっている。
Moreover, when storing tall frozen foods or for a user who does not need the use of the present invention, the front part of the
このとき、蓋体70の幅寸法を収納容器50の奥行き寸法以下とし、蓋体70の奥行き寸法を収納容器50の幅寸法以下とすることで、図7に示すように収納容器50の底面54に載置することができる。このため、必要に応じて迅速に蓋体70を取付けることができるとともに、不要の際は、収納容器50の底面に載置することで蓋体70の紛失を防止することができる。さらには、蓋体70を金属板とすることで、冷却パネルとして冷凍能力の向上を図ることができる。
At this time, by setting the width dimension of the
次に、本発明の作用について説明する。一般に、冷凍食品は食品内の水分の凍結状態を維持したまま調理すれば、良好な食感で食することができるものの、冷凍食品には水分の昇華による食感の悪化という問題を有する。 Next, the operation of the present invention will be described. In general, frozen foods can be eaten with a good texture if cooked while maintaining the frozen state of moisture in the food, but frozen foods have the problem of deterioration in texture due to sublimation of moisture.
冷凍食品から水分が昇華する理由は次のような現象による。つまり、図23に示すように冷凍食品90は袋やサランラップまたはタッパーなどの保存部材91で包装されているのが通常であることから、第1冷凍室5に貯蔵された状態では、冷気吹出口31からの冷気流が保存部材91に直接当たることで、保存部材91の温度が最も低くなる。つまり、第1冷凍室5の目標温度が−18℃、冷気の温度が−30℃とすると、冷凍食品90の温度が−18℃であるのに対して、保存部材91の温度は−30℃とみなすことができる。
The reason why moisture sublimates from frozen food is due to the following phenomenon. That is, as shown in FIG. 23, the
このように保存部材91の温度が冷凍食品90よりも極端に低い状態では、冷凍食品90から水分が昇華した保存部材91の内面に霜として付着するようになる。この場合、冷凍食品90から昇華した水分は全て保存部材91の内面に霜として付着する結果、保存部材91内の飽和水蒸気密度が上昇することはなく、冷凍食品90から水分が継続して昇華すると共にその昇華した水分が保存部材91の内面に霜として付着するようになる。このような現象の結果、冷凍食品90の水分が保存部材91の内側に移動することになるから、冷凍食品90から多くの水分が昇華することになる。
Thus, in the state where the temperature of the preservation | save
また、除霜運転においてFエバ除霜ヒータ25の通電による暖められた空気の侵入によって第1冷凍室5の温度が上昇し、冷凍食品90の温度が保存部材91内空気の温度よりも低下したときは、保存部材91内に付着していた霜が昇華し、今度は、図24に示すように、冷凍食品90に霜として付着するようになるものの、除霜運転が終了して冷却運転が開始されると、冷気の送風により再び保存部材91の温度が冷凍食品90よりも急激に低下して、冷凍食品90の表面に付着した霜は昇華して保存部材91の内側に付着するようになる。
Moreover, the temperature of the
以上のような繰返しにより、冷凍食品90から多くの水分が保存部材91の内側に移動することになる。このため、このように水分が昇華した冷凍食品90を調理して食すると、食品がパサパサして食感が大幅に悪化する。
By repeating as described above, a large amount of moisture moves from the frozen
これに対して、本実施形態では、収納容器50の背面上方に設けられた冷気吹出口31からFエバ23により生成された冷気が送風される収納容器50開口部54の後部を蓋体70により閉塞しているので、収納容器50の背面上部に設けられた冷気吹出口31から送風される冷気は、蓋体70に当たって遮断され収納容器50内の上面を通風して循環するようになる。これにより、収納容器50内の冷凍食品に冷気が直接的に当たる構成と比較して、冷凍食品と接触する冷気の勢いが大幅に弱められるので、冷凍食品90と保存部材91との温度差が大きくならないように冷却することができる。
On the other hand, in this embodiment, the rear part of the
一方、どのように冷却しても冷凍食品90から水分は昇華していくが、このように冷凍食品90と保存部材91の温度差が大きくならないように冷却することで、冷凍食品90から昇華した水分が、保存部材91の内面ばかりでなく冷凍食品90の表面にも付着するようになる。つまり、冷凍食品90から水分が昇華するにしても、その水分の一部は冷凍食品90に戻ることから、やがて冷凍食品90からの水分の昇華と冷凍食品90への霜の戻りが均衡するようになり、冷凍食品90からの水分の昇華が停止するようになる。
On the other hand, water is sublimated from the frozen
また、除霜後など保存部材91の温度が冷凍食品90の温度よりも高くなった場合は、保存部材91内に付着していた霜が昇華して冷凍食品90の表面に付着するようになるものの、再び冷気の送風により保存部材91の温度が冷凍食品90の温度よりも低下した場合は、冷凍食品90と保存部材91との温度差は大きくないことから、冷凍食品90の表面に付着していた霜が保存部材91の内面に完全に移動することはなく、冷凍食品90から水分が昇華することはない。
Moreover, when the temperature of the preservation | save
さらには、蓋体70は、除霜運転中に暖められた空気が収納容器50内に侵入することを抑制するため、除霜運転中の冷凍食品90の温度上昇を低くすることができる。このため、冷却運転開始後において、保存部材91温度が急激に低下しても、冷凍食品90との温度差を小さく保持することができ、もって冷凍食品90からの水分の昇華を抑制することができる。
Furthermore, since the
したがって、冷凍食品90からの水分の移動が停止するようになるので、冷凍食品90を調理して食した際に、パサパサ感がなくなり、良好な食感で食することができる。ひいては乾燥により食品が多孔質状となり、表面積が増えることによる食品成分の酸化(所謂冷凍やけ)促進をも抑えることができる。
Therefore, since the movement of moisture from the frozen
また、本発明は、第1冷凍室は開扉動作により収納容器50が引出される引出し式の貯蔵室であるとともに、蓋体70は収納容器50の上面を後方に向けて摺動可能としたものであるため、簡素な構成とすることができるとともに、蓋体70の開閉動作が容易で冷凍食品の出し入れをし易くすることができる。また、使用者が冷凍食品を取出した後に、蓋体70を元に戻すことを忘れたとしても、閉扉よる容器50の後方移動により蓋体70の後端が庫内背面壁などと当接して収納容器50の開口部54を閉塞することができる。
Further, according to the present invention, the first freezing chamber is a drawer-type storage chamber from which the
さらに、本発明の収納容器50には蓋体70の上方向の動きを規制する係止片61を設けており、蓋体70を前方に摺動させることにより、係止片の規制を解除することで、蓋体70が不要な場合には容易に収納容器50から取外せることができるとともに、蓋体70を移動させる際に不用意に収納容器50から落下してしまうことを防止することができる。
Furthermore, the
さらにまた、本発明は、係止片61の前部には上方に向けて傾斜させた立上り部62を設けたことにより、前方摺動し位置決め片を乗り越えることで蓋体70を容易に収納容器50から取り外すことができる。
Furthermore, according to the present invention, the front portion of the locking
さらにまた、本発明は、収納容器50に、蓋体70の所定以上の後方移動を規制するストッパー64を設けたことにより、蓋体70を後方に移動させた際に、後方に落下してしまうことを防止することができる。
Furthermore, according to the present invention, when the
さらにまた、本発明は、蓋体70の裏面には、蓋体70を後方に移動させる際に収納容器50のストッパー64が摺動する溝部77と、蓋体70が所定間後方に移動した際に、ストッパー64と当接する凸部78とを設けたことにより、簡素な構成で蓋体70の前後移動を可能とすることができる。
Furthermore, according to the present invention, on the back surface of the
さらにまた、本発明は、蓋体70の溝部77及び凸部78を、前後対称に設けているため、使用者は取外した状態から、再び取付ける際に、前後のどちらからでも取付けることができ、使い勝手が向上する。なお、本実施形態では蓋体70の裏面にのみ溝部77を設けたが、表面にも設けることで、表裏どちらからでも取付け可能とすることができる。
Furthermore, according to the present invention, since the
さらにまた、収納容器50に撓み易いポリプロピレンなどの合成樹脂を採用した場合には、フランジ部50が外側に広がってしまい、蓋体70の前後移動ができなくなる恐れがあるが、本発明は、収納容器50の側方に撓みを抑制する補強部材57を設けたことにより、蓋体70が摺動するフランジ部55の撓みを防止して摺動性を向上させることができる。
Furthermore, when a synthetic resin such as polypropylene that is easily bent is adopted for the
さらにまた、図2の破線で示すように、蓋体70の前部を上方に向けて傾斜させることにより、後方から送風された冷気を上方に向かせることができるため、収納容器50内への直接的な冷気の送風をより抑制することができ、もって、冷凍食品90と保存部材91との温度差を小さくして、冷凍食品90からの水分の昇華を防止することができる。
Furthermore, as shown by the broken line in FIG. 2, by tilting the front part of the
さらにまた、本発明は、蓋体70を金属板71としたことにより、Fエバ23からの冷気の送風により蓋体70を極めて低い温度、例えば−30℃程度に短時間で冷却することができるので、蓋体70の下方に位置している食品を輻射熱により効率よく冷却することができる。
Furthermore, according to the present invention, since the
したがって、第1冷凍室5に収納される収納容器50の開口部54においてFエバ23から送風される冷気を金属板71による蓋体70で遮断することにより、収納容器50内に冷気が直接的に送風されないようにしたので、収納容器50内の温度をほぼ均一化することができる。このため、収納容器50に収納される冷凍食品90とそれを包装する保存部材91との温度差を小さくでき、冷凍食品90からの水分の昇華が継続してしまうことを防止することができるので、冷凍食品90を調理して食する際の食感が悪化してしまうことを防止できる。
Therefore, the cool air blown from the F-
さらにまた、濡れた手などで金属板71を掴んで前後移動させると、手の表面の水分が凍結してしまう恐れがあるが、本発明は、蓋体70を、金属板71と、金属板71の外周縁を覆う樹脂製の枠体75とから構成したことにより、金属板71より比熱の大きい枠体75を蓋体70の取手として使用することで、蓋体70の前後移動の際の手の凍結を確実に防止することができる
さらにまた、冷凍室など室温が低温の場合には金属板71及び枠体75は収縮し、樹脂製の枠体75の収縮量は金属板71よりも大きいため、インサート成形など金属板71と枠体75とを密着させると変形やクラックなどの弊害が発生する可能性がある。そこで、本発明では、金属板の外周面と枠体の内周面との間に、隙間を設けたことにより、上記した弊害を防止することができる。
Furthermore, when the
さらにまた、本発明は、蓋体70の幅寸法を収納容器50の奥行き寸法以下とし、蓋体70の奥行き寸法を収納容器50の幅寸法以下としたことにより、蓋体70を収納容器50の底面54に載置することができる。このため、必要に応じて迅速に蓋体70を取付けることができるとともに、蓋体70の紛失を防止することができる。
Furthermore, according to the present invention, the
次に、他の実施形態について図17ないし図19を参照して説明する。本実施形態では、蓋体70を収納容器50の開口部54の全面を閉塞させたものである。上記したように蓋体70が存在すると、冷気が直接的に送風されないため冷却不足となるが、冷凍能力や送風量などに応じて冷却不足とならない場合には、図17、図18に示すように、全面を閉塞させた蓋体70としてもよい。この場合、完全に密閉するのではなく、収納容器50との間に隙間を設けたり、金属板71の上面に冷気の通り孔などを設けることが好ましい。
Next, another embodiment will be described with reference to FIGS. In the present embodiment, the
また、蓋体70の幅寸法が収納容器50の奥行き寸法以上又は、蓋体70の奥行き寸法を収納容器50の幅寸法以上となる場合には、蓋体70の幅寸法は他の貯蔵室、ここでは、図19に示すように、第2冷凍室6に設けられた収納容器80の奥行き寸法以下とし、蓋体の奥行き寸法は前記収納容器の幅寸法以下とすることで、収納容器80の底面81に載置することができる。このため、同収納容器内に載置した場合と同様に、必要に応じて迅速に蓋体70を取付けることができるとともに、蓋体70の紛失を防止することができる。さらには、蓋体70を金属板とすることで、冷却パネルとして冷凍能力の向上を図ることができる。
In addition, when the width dimension of the
一方、上記した実施形態では、収納容器の全幅に亙って開口部が閉塞されるものであったが、図20ないし図22に示すように、収納容器の一部に蓋体70を設け、本発明の効果を奏する貯蔵空間としてもよい。
On the other hand, in the above-described embodiment, the opening is closed over the entire width of the storage container. However, as shown in FIGS. 20 to 22, a
具体的には、例えば、第2冷凍室6の収納容器80の上段容器82に、左右方向の貯蔵空間を区画する仕切83を底面から立設させるとともに、一方の内側壁にフランジ部84を立設させ、蓋体70がこの仕切83の上面とフランジ部84を上記実施形態と同様に前後に移動可能とすることで、蓋体70を取付けた貯蔵部分を、本発明の効果を奏する貯蔵空間とすることができる。この場合、使用者は、単に冷却が必要な食品と、水分の昇華による乾燥を防止したい食品とを区別して貯蔵することができるため、使用者の使い勝手を向上させることができる。
Specifically, for example, the
なお、上述した構成は、一実施形態に過ぎず発明の要旨を変更しない範囲で、種々の変更が可能である。例えば、蓋体70は収納容器の上面をスライドさせる形態に限らず、内箱などで形成するなど冷蔵庫本体1に取付けられていてもよく、また、冷気が直接収納容器50内に侵入しないように冷気吹出口31の形状を斜め上方に傾斜させてもよい。
In addition, the structure mentioned above is only one Embodiment, A various change is possible in the range which does not change the summary of invention. For example, the
本発明は、冷凍温度帯に冷却される冷凍室を有する冷蔵庫に適応可能である。 The present invention can be applied to a refrigerator having a freezing room cooled to a freezing temperature zone.
1…冷蔵庫本体 2…冷蔵室 5…第1冷凍室
6…第2冷凍室 23…Fエバ 24…Fファン
25…Fエバ除霜ヒータ 31…第1冷気吹出口 35…第2冷気吹出口
50…収納容器 54…開口部 55…フランジ部
57…補強部材 61…係止片 62…立上り部
63a,63b…リブ 64…ストッパー 70…蓋体
71…金属板 75…枠体 77…溝部
78…凸部
DESCRIPTION OF
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