JP2006059034A - タッチパネルおよびこれを備えた表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 タッチパネル専用FPCの廃止を可能とする。タッチパネル一体型表示装置の薄型化、狭額縁化、表示品位の向上を図る。トータルコストの引き下げを図る。
【解決手段】 タッチパネルは、上部抵抗膜8を有する上部フィルム3と、上部抵抗膜8に対向する下部抵抗膜9を有し、かつスペーサ13を介して上部フィルム3に貼り合わせられた下部フィルム4とを有する。下部フィルム4は、下部抵抗膜9の形成面と反対側の面に、上部抵抗膜8に接続された一対の上部電極11,11と、下部抵抗膜9に接続された一対の下部電極12,12とを有する。
【選択図】 図4
【解決手段】 タッチパネルは、上部抵抗膜8を有する上部フィルム3と、上部抵抗膜8に対向する下部抵抗膜9を有し、かつスペーサ13を介して上部フィルム3に貼り合わせられた下部フィルム4とを有する。下部フィルム4は、下部抵抗膜9の形成面と反対側の面に、上部抵抗膜8に接続された一対の上部電極11,11と、下部抵抗膜9に接続された一対の下部電極12,12とを有する。
【選択図】 図4
Description
本発明はタッチパネルおよびこれを備えた表示装置、例えば液晶表示装置に関する。
ITO(インジウム錫酸化物)に代表される透明導電膜を使用したタッチパネルは、液晶パネルや有機エレクトロルミネッセント(EL)パネルなどの表示パネルと組み合わせて、家電製品や情報機器などの操作盤として広く用いられている。このタッチパネルによれば、裏面に設けられた表示パネルの表示を切り換えることにより、一つのスイッチに複数の機能を付与できるので、限定された面積に多機能な操作盤を配置することができる。また、表示の切り換えによって操作手順も分かり易くなり、初心者にとって取り扱いが容易になるという利便性もある。
図5は従来のタッチパネルを備えた液晶表示装置を模式的に示す断面図である。図5に示す液晶表示装置は、液晶表示パネルと、固定用テープ(スペーサ)109を介して液晶表示パネルの一方面に設けられたタッチパネルとを備える。液晶表示パネルは、TFT(薄膜トランジスタ)基板102と、TFT基板102に対向配置された対向ガラス基板101と、両基板101,102間に介在する液晶層(不図示)と、両基板101,102の外側面に設けられた一対の偏光フィルム105,106とを有する。
図6は従来のタッチパネルを模式的に示す正面(操作面)図であり、図7は図6中のVII−VII線断面図である。タッチパネルは、上部フィルム103と、両面テープ(スペーサ)を介して上部フィルム103に貼り合わされた下部ガラス基板104とを有する。上部フィルム103は、下部ガラス基板104に対向する面に、上部抵抗膜(不図示)と、上部フィルム103の一方向(図5では上下方向)両端部に形成され、上部抵抗膜に接続された一対の上部電極111とを有する。同様に、下部ガラス基板104は、上部フィルム103に対向する面に、下部抵抗膜(不図示)と、下部ガラス基板104の一方向(図5では左右方向)両端部に形成され、下部抵抗膜に接続された一対の下部電極112とを有する。上部電極111は導電ペースト113を介して下部ガラス基板104の一方面104aにトランスファ(電極転移)されている。
液晶表示パネルには液晶表示パネルを駆動するための液晶パネル用FPC(フレキシブルプリント基板)107が設けられ、タッチパネルにはタッチパネルを駆動するためのタッチパネル用FPC108が設けられている。すなわち、液晶表示パネルとタッチパネルは別々のFPCが必要である。タッチパネルの外形が同じであっても、FPCの形状がユーザ毎に異なるので、従来のタッチパネル一体型液晶表示装置はカスタム性の高い、言い換えれば汎用性の低い表示装置であった。
汎用性を高める手段として、タッチパネル用FPC108を廃止して、FPCを一本化することが考えられる。例えば特許文献1には、ラバーコネクタにより液晶表示板とタッチパネルとを接続することが開示されている。しかし、特許文献1の方法では、タッチパネルの端子とラバーコネクタとの接続およびラバーコネクタと液晶表示板の端子との接続を保持するための押さえわくが別途必要になる。したがって、ラバーコネクタだけでなく、押さえわくも必要となるので、製造コストが増大するという問題がある。
また、貼り合わせ装置の仕様の都合上、タッチパネルの下部ガラス基板104を上側偏光フィルム106に直接貼り付けると、異物を噛み込むおそれがある。また偏光フィルムをタッチパネルの上部フィルム103上に設けて、下部ガラス基板104を液晶表示パネルの対向ガラス基板101に貼り付ける場合には、ガラス基板同士の貼り合わせとなるので、両基板101,104間に生じた気泡を抜くのが困難である。そこで、図5に示すように、固定用テープ109をシャーシやガラス基板に設けることにより、タッチパネルと液晶表示パネルとが貼り付けられている。
しかし、固定用テープ109がタッチパネルと液晶表示パネルとの間に介在することにより、上側偏光フィルム106と下部ガラス基板104との間に空気の層が形成される。したがって、空気層が介在することにより透過率が低下し、表示品位を低下させる要因にもなっていた。空気層の介在による透過率の低下を抑えるために、低反射膜などを下部ガラス基板104に設けることも考えられるが、その場合、トータルコストを上昇させることになる。
さらに、従来のタッチパネル一体型液晶表示装置では、狭額縁化が困難であるという問題がある。液晶表示パネルについては、COG(Chip On Glass )実装からモノリシックへ移行しつつあり、狭額縁化が進んでいる。しかし、従来のタッチパネル一体型液晶表示装置では、タッチパネルに接続された専用のFPC108から駆動信号が入力されるので、タッチパネルに形成された4つの電極111,112とFPC108を接続するための引き回し配線が必要である。すなわち、タッチパネルの狭額縁化は困難である。したがって、液晶表示パネルを狭額縁化しても、狭額縁化が困難なタッチパネルの外形を基準として設計しなければならず、結果的に液晶表示装置の狭額縁化が困難である。
特開昭61−7872号公報
本発明の目的の1つは、タッチパネル専用FPCの廃止を可能とすることである。本発明の他の目的は、タッチパネル一体型表示装置の薄型化、狭額縁化、表示品位の向上を図ることである。本発明のさらなる他の目的は、トータルコストの引き下げを図ることである。
本発明のタッチパネルは、上部抵抗膜を有する上部フィルムと、前記上部抵抗膜に対向する下部抵抗膜を有し、かつスペーサを介して前記上部フィルムに貼り合わせられた下部フィルムとを有するタッチパネルであって、前記下部フィルムは、前記下部抵抗膜の形成面と反対側の面に、前記上部抵抗膜に接続された一対の上部電極と、前記下部抵抗膜に接続された一対の下部電極とを有する。
本明細書において「フィルム」とは、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂を含む柔軟な透光性基板であって、膜厚が200μm以下のものを言う。熱可塑性樹脂としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPEN(ポリエチレンナフタレート)などのポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルスルフォン樹脂、アモルファスポリオレフィン樹脂などが挙げられる。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などが挙げられる。
本発明のタッチパネルは、下部フィルムの裏面(下部抵抗膜の形成面と反対側の面)に上部電極および下部電極が形成されているので、表示パネル側に電極転移させることができる。したがって、本発明のタッチパネルによれば、タッチパネル専用インターフェース(例えばFPC)の廃止が可能となる。言い換えれば、タッチパネル専用FPCに接続するための引き回し配線が不要となるので、タッチパネルの狭額縁化が可能となる。
また、本発明のタッチパネルは、下部フィルムが柔軟性を有するので、表示パネルの上側基板に直接貼り付けることができる。したがって、タッチパネルの薄型化が可能となる。
さらに、下部フィルムはスルーホールの形成が可能であるので、スルーホールを介して上部抵抗膜および下部抵抗膜にそれぞれ接続された上部電極および下部電極を下部フィルムの裏面に形成することができる。下部フィルムの裏面に、ITOなど透明電極を用いて上部電極および下部電極を形成することにより、電極の面積を広くしても、タッチパネルのキーエリアに影響を及ぼすことがないので、タッチパネルの狭額縁化が可能となる。したがって、本発明のタッチパネルは、システム化された周辺回路が液晶基板上に形成されたシステム液晶などの狭額縁化が可能な表示デバイスに適している。
本発明のタッチパネルは、前記一対の上部電極が前記下部フィルムの第1方向の両端縁近傍に形成され、前記一対の下部電極が前記下部フィルムの前記第1方向に対して略直交する第2方向の両端縁近傍に形成されていることが好ましい。下部フィルム裏面の各辺近傍に4つの電極を形成することにより、表示パネル側に電極転移させることが容易となる。
本発明の表示装置は、表示パネルと、前記表示パネルの一方面に設けられたタッチパネルと、前記表示パネルに接続され、かつ前記表示パネルを駆動させるための第1信号配線を有する配線基板とを備えた表示装置であって、前記タッチパネルが本発明のタッチパネルであり、前記表示パネルは、前記一方面に、前記タッチパネルが有する前記一対の上部電極および前記一対の下部電極と接続される表示パネル側電極群を有しており、前記配線基板は前記タッチパネルを駆動させるための第2信号配線をさらに有しており、前記表示パネル側電極群は前記第2信号配線と接続されている。
本発明のタッチパネルは、下部フィルムの裏面に上部電極および下部電極が形成されているので、タッチパネルを表示パネルの一方面に貼り合わせることにより、下部フィルムの裏面に形成された上部電極および下部電極が表示パネルの一方面に形成された表示パネル側電極群に接続される。すなわち、タッチパネルを表示パネルに貼り合わせることにより、上部電極および下部電極を表示パネル側電極群に接続することができる。言い換えれば、貼り合わせることが電極の接続を兼ねており、工数の削減に繋がる。上部電極および下部電極の面積を広くするか、または表示パネル側電極群の面積を広くすることで、貼り合せ精度を現状の基準で管理できる。また電極面積を広く取ればとるほど接続抵抗も低減できる。特にITOなどからなる透明電極を用いることにより、面積を広く取ることができるので、接続抵抗がさらに低減される。
さらに、表示パネル駆動用の配線基板(例えばFPC)の第2信号配線に表示パネル側電極群を接続することにより、タッチパネルを駆動させることができる。言い換えれば、1つの配線基板を用いて、表示パネルだけでなく、タッチパネルをも駆動させることができる。すなわち、FPCの共通化が図られ、タッチパネル専用FPCが不要となる。したがって、コストダウンが可能になるとともに、タッチパネルの汎用性が高くなり、タッチパネルの標準化にも繋がる。
本発明の液晶表示装置は、液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルの一方面に設けられたタッチパネルとを備えた液晶表示装置であって、前記タッチパネルが本発明のタッチパネルであり、前記液晶表示パネルは、前記一方面に、前記タッチパネルが有する前記一対の上部電極および前記一対の下部電極と接続される表示パネル側電極群を有しており、前記タッチパネルの上面および前記液晶表示パネルの下面にそれぞれ貼り合わされた一対の偏光フィルムをさらに備える。
タッチパネルの上面に上側偏光フィルムを貼り付けることにより、タッチパネルを液晶表示パネルに直接貼り付けることができるので、両パネル間に空気層がなくなる。したがって、液晶表示パネルからの光の透過率が上がり、表示品位の向上に繋がる。また、空気層がなくなることで、偏光板やタッチパネル裏面に施していた低反射膜等を削減することができ、トータルコストの大幅な引き下げが可能になる。
本発明によれば、タッチパネル専用のインターフェース(例えばFPC)を廃止することができる。タッチパネル一体型表示装置の薄型化、狭額縁化、表示品位の向上を図ることができる。さらにトータルコストを引き下げることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。以下の実施形態では、表示装置の例として、液晶表示パネルとタッチパネルとを備える液晶表示装置について説明する。しかし、本発明の表示装置は、液晶表示装置だけでなく、無機または有機EL表示装置、プラズマディスプレイパネル、発光ダイオード表示装置、蛍光表示管、電界放出型表示装置、電気泳動表示装置、エレクトロクロミック表示装置、CRT(陰極線管)表示装置などの各種の表示装置を包含する。
図1は実施形態の液晶表示装置を模式的に示す断面図である。図1に示す液晶表示装置は、液晶表示パネル10と、液晶表示パネル10の一方面10aに設けられたタッチパネル20と、液晶表示パネル10に接続され、かつ液晶表示パネル10を駆動させるための第1信号配線およびタッチパネル20を駆動させるための第2信号配線を有するFPC7と、液晶表示パネル10およびタッチパネル20の外側面に設けられた一対の偏光フィルム5,6を備える。なお、必要に応じて、液晶表示パネル10およびタッチパネル20の外側面に位相差フィルムが設けられることがある。
液晶表示パネル10は、TFT基板2と、これに対向配置されたCF(カラーフィルタ)基板1と、両基板1,2に挟まれた液晶層(不図示)とを有する。TFT基板2は、列方向に延びる複数のソース線と、ソース線に交差して行方向に延びる複数のゲート線と、ソース線およびゲート線の交差部近傍に設けられたTFTと、TFTを介してソース線に接続され、マトリクス状に配置された画素電極と、画素電極を覆い、ポリイミドなどからなる液晶配向膜を有する。CF基板1は、赤緑青の三色のカラーフィルタ層と、クロムや黒色樹脂からなる遮光層と、ITOなどからなる共通透明電極と、共通透明電極を覆う液晶配向膜を有する。
FPC7は液晶表示パネル10の端子領域にてACF(異方導電性フィルム)を介して接続されている。FPC7の第1信号配線は例えばソース線駆動回路やゲート線駆動回路である。ソース線駆動回路は、外部から入力される信号に基づいて信号処理を行なう液晶コントローラと接続され、液晶コントローラからの指示に基づいて映像信号を出力する。ゲート線駆動回路は、液晶コントローラからの指示に基づいて走査パルスを出力する。
図2はタッチパネル20を模式的に示す背面(表示パネル側面)図であり、図3は図2中のIII −III 線断面図、図4は図2中のIV−IV線断面図である。なお、分かり易さのために、図2では抵抗膜やスペーサの記載を省いている。
タッチパネル20は、アナログ膜抵抗式のタッチパネルであり、上部抵抗膜8を有する上部フィルム3と、上部抵抗膜8に対向する下部抵抗膜9を有し、かつスペーサ13を介して上部フィルム3に貼り合わせられた下部フィルム4とを有する。なお、下部フィルム4の下部抵抗膜9上には、透明絶縁体からなるドットスペーサ(不図示)が一定間隔で二次元的に設けられている。
下部抵抗膜9は、下部フィルム4の周縁部分を除く全面に形成され、下部フィルム4に形成されたスルーホール4aを介して、下部フィルム4の裏面に形成された一対の下部電極12,12に接続されている。一対の下部電極12,12は、下部フィルム4の行方向の両端縁近傍に形成され、列方向(行方向に対して略直交する方向)に延びる略矩形状の透明電極である。スルーホール4a内には例えば導電性ペースト14が注入され、これにより下部抵抗膜9と一対の下部電極12,12とが電気的に接続される。
上部抵抗膜8は上部フィルム3の周縁部分を除く全面に形成されている。下部フィルム4の裏面には、上部抵抗膜8に接続された一対の上部電極11,11が形成されている。一対の上部電極11,11は、下部フィルム4の列方向の両端縁近傍に形成され、行方向に延びる略矩形状の透明電極である。下部フィルム4にはスルーホール4bが形成され、スルーホール4b内には例えば導電性ペースト14が注入されている。さらにスルーホール4b上にも導電性ペースト15が設けられている。これにより上部抵抗膜8と一対の上部電極11,11とが電気的に接続される。
液晶表示パネル10の一方面10aには、タッチパネル20の一対の上部電極11,11および一対の下部電極12,12と接続される表示パネル側電極群(不図示)が形成されている。表示パネル側電極群は4つの透明電極から構成され、各透明電極は上部電極11,11および下部電極12,12のそれぞれと略同じパターンを有する。ただし、タッチパネル20を液晶表示パネル10に貼り合わせる際の公差の観点から、各透明電極はタッチパネル20の各電極11,12よりも一回り小さいことが好ましい。
液晶表示パネル10とタッチパネル20とは、ACF、ACP(異方導電性ペースト)、導電両面テープなどを介して貼り合わせられる。これにより、タッチパネル20の一対の上部電極11,11および一対の下部電極12,12が表示パネル側電極群を構成する4つの透明電極と電気的に接続される。表示パネル側電極群を構成する4つの透明電極は、液晶表示パネル10とタッチパネル20を挟むガラスクリップ(不図示)の導電層を介して、液晶表示パネル10のTFT基板2の一方面2aにトランスファ(電極転移)され、さらにFPC7の第2配線に接続されている。
FPC7の第2配線はタッチパネル20を駆動させるための配線であり、FPC7の第2配線を介して一対の上部電極11,11および一対の下部電極12,12に電圧が印加される。上部電極11,11に接続された上部抵抗膜8と一対の下部電極12,12に接続された下部抵抗膜9とが面内のある位置で接触すると、その位置に応じて行方向および列方向のそれぞれにおける分圧が得られる。これらの分圧がx座標検出信号およびy座標検出信号として検出回路(不図示)へ出力され、接触位置が検出される。
図1に示すタッチパネル一体表示装置は、タッチパネル20の下部基板を従来のガラス基板からフィルムに変更しているので、スルーホール4a,4bを形成することが可能となり、下部フィルム4の裏面に形成された電極11,12と抵抗膜8,9とを接続することができる。また、タッチパネル20の下部基板を従来のガラス基板からフィルムに変更することにより、タッチパネル20の薄膜化が可能となる。具体的には、現状のガラス基板の厚みは0.7mm程度が標準であるが、膜厚0.2mm以下、例えば0.188mm程度のフィルムに変更することにより、タッチパネル20が0.5mm程度薄くなる。
一対の上部電極11,11および一対の下部電極12,12は、一箇所へ配線することなく、下部フィルム4の裏面の各辺(上下左右の辺)近傍に形成されているので、狭額縁化に対応することができる。電極11,12としてITOなどからなる透明電極を用いることにより、電極11,12の面積が広くなってもタッチパネル20のキーエリアに影響を及ぼすことがない。また、透明電極の面積を広く取ることで、接続抵抗の低減に繋がる。
従来ではCF基板1上に貼られていた上側偏光板をタッチパネル20の上部フィルム3上に貼り付けて、偏光板一体型のタッチパネル20とすることができ、さらにタッチパネル20と液晶表示パネル10との直接貼りあわせが可能となる。これにより、両パネル10,20間で従来生じていた空気層がなくなるので、液晶表示パネル10とタッチパネル20を組み合わせたときの透過率が上がり、表示品位が向上する。また空気層がなくなることで、低反射膜等を施す必要もなくなり、トータルコストの大幅な引き下げも可能になる。また、タッチパネル20を液晶表示パネル10へ貼ることで電極の接続も行われるので、工数削減に繋がる。
液晶表示パネル10の一方面10aに表示パネル側電極群が形成されているので、タッチパネル20を貼ることにより電極の接続が可能となり、タッチパネル20の電極11,12が表示装置側へ転移される。言い換えれば、液晶表示パネル10のCF基板1にも4つの透明電極を形成し、偏光板一体型タッチパネルをCF基板1に貼ることで、タッチパネル20の電極11,12を表示パネル10側へ接続し、表示パネル10側のFPC7の第2配線に接続することができる。すなわち、FPCの共通化が図られるとともに、タッチパネル専用のFPCを廃止することに伴うコストダウンが可能になる。また、タッチパネルの汎用性が高くなり、タッチパネルの標準化にも繋がる。
なお、本実施形態では一対の上部電極11,11が下部フィルム4の裏面の上下辺近傍に形成され、一対の下部電極12,12が下部フィルム4の裏面の左右辺近傍に形成されているが、一対の上部電極11,11が下部フィルム4の左右辺近傍に形成され、一対の下部電極12,12が下部フィルム4の上下辺近傍に形成されていても良い。
次に、本実施形態の液晶表示装置の製造方法について説明する。まずタッチパネル20の製造方法について説明する。片面にITOなどの透明導電膜が形成された下部フィルム4を準備し、透明導電膜の周辺部分をフォトリソグラフィ法により除去することにより、下部抵抗膜9を形成する。下部抵抗膜9上に、例えばアクリル系の透明絶縁材料を用いて、印刷法によりドットスペーサを形成する。パンチングなどによりフィルム4の所定箇所にスルーホール4a,4bを形成した後、スルーホール4a,4b内に導電性ペースト14をディスペンス法により注入する。プラズマCVD法などにより、下部フィルム4の裏面にITOなどの透明導電膜を成膜する。透明導電膜をパターニングして、一対の上部電極11,11および一対の下部電極12,12を形成する。下部フィルム4の周縁に沿って、枠状の透明絶縁層(スペーサ)13を印刷する。さらに、導電性ペースト14が注入されたスルーホール4bの上に、印刷法によりスポット状に導電性ペースト15を設ける。
一方、片面にITOなどの透明導電膜が形成された上部フィルム3を準備し、透明導電膜の周辺部分をフォトリソグラフィ法により除去することにより、上部抵抗膜8を形成する。上部抵抗膜8を下部抵抗膜9に対向させて、上部フィルム3をと下部フィルム4とを貼り合わせる。必要に応じて、導電性ペースト14,15や透明絶縁層13を焼成して固める。
なお、本実施形態では、各電極11,12がそれぞれ2つのスルーホール4a,4bを介して抵抗膜8,9に接続されているが、スルーホール4a,4bの数はこれに限定されない。スルーホール4a,4bの数が多ければ多いほど、抵抗の変動が少なくなり好ましい。
液晶表示パネル10は公知の方法、例えば印刷法やフォトリソグラフィ法により製造することができる。例えば、表示パネル側電極群は、液晶表示パネル10の一方面10aにITOなどの透明導電膜をプラズマCVD(化学気相成長)法などにより成膜した後、フォトリソグラフィ法によりパターニングすることによって形成される。
タッチパネル20の電極11,12形成面を液晶表示パネル10の一方面10aに対向させ、両パネル10,20を貼り合わせる。タッチパネル20がフィルム状であるので、現状の貼り合わせ装置を用いて貼り合わせことができる。ガラスクリップ(不図示)を用いて液晶表示パネル10とタッチパネル20を挟み込み、ガラスクリップの導電層を介して、表示パネル側電極群をTFT基板2の一方面2aにトランスファ(電極転移)する。上側偏光フィルム6をタッチパネル20(上部フィルム3)の外側面に貼り合わせ、下側偏光フィルム5を液晶表示パネル10(TFT基板2)の外側面に貼り合わせる。液晶表示パネル10(TFT基板2)の端子領域にて、FPC7を接続する。以上の工程を経て、本実施形態の液晶表示装置が製造される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲に限定されない。上記実施形態が例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せに、さらにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。例えば、本実施形態では液晶駆動素子としてTFTが用いられているが、MIM(Metal Insulator Metal) などの他のアクティブ駆動素子を用いても良く、あるいは駆動素子を用いないパッシブ(マルチプレックス)駆動でも良いことは当業者に理解されるところである。またTN(Twisted Nematic )モード、IPS(In-Plane Switching)モード、MVA(Multi-domain Vertical Alignment )モードなどの種々の方式に適応可能であること、透過型や反射型、透過反射両用型のいずれのタイプにも適用可能であることは当業者に理解されるところである。
本発明のタッチパネルは、各種の表示パネルと組み合わせることによりタッチパネル一体型の表示装置に利用することができる。例えば、LCD、PDP、無機または有機EL表示装置、LED表示装置、蛍光表示管、電界放出型表示装置、電気泳動表示装置、エレクトロクロミック表示装置、CRT表示装置などの各種の表示装置に利用することができる。また本発明の表示装置は各種の電気機器に利用することができる。例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance )、パーソナルコンピュータ、薄型テレビ、医療用ディスプレイ、カーナビゲーションシステム、アミューズメント機器などに利用することができる。
1 CF基板
2 TFT基板
2a TFT基板の一方面
3 上部フィルム
4 下部フィルム
4a,4b スルーホール
5 下側偏光フィルム
6 上側偏光フィルム
7 FPC
8 上部抵抗膜
9 下部抵抗膜
10 液晶表示パネル
10a 液晶表示パネルの一方面
11 上部電極
12 下部電極
13 スペーサ
14,15 導電性ペースト
20 タッチパネル
101 対向ガラス基板
102 TFT基板
103 上部フィルム
104 下部ガラス基板
104a 下部ガラス基板の一方面
105,106 偏光フィルム
108 タッチパネル用FPC
109 固定用テープ
111 上部電極
112 下部電極
113 導電ペースト
2 TFT基板
2a TFT基板の一方面
3 上部フィルム
4 下部フィルム
4a,4b スルーホール
5 下側偏光フィルム
6 上側偏光フィルム
7 FPC
8 上部抵抗膜
9 下部抵抗膜
10 液晶表示パネル
10a 液晶表示パネルの一方面
11 上部電極
12 下部電極
13 スペーサ
14,15 導電性ペースト
20 タッチパネル
101 対向ガラス基板
102 TFT基板
103 上部フィルム
104 下部ガラス基板
104a 下部ガラス基板の一方面
105,106 偏光フィルム
108 タッチパネル用FPC
109 固定用テープ
111 上部電極
112 下部電極
113 導電ペースト
Claims (4)
- 上部抵抗膜を有する上部フィルムと、前記上部抵抗膜に対向する下部抵抗膜を有し、かつスペーサを介して前記上部フィルムに貼り合わせられた下部フィルムとを有するタッチパネルであって、
前記下部フィルムは、前記下部抵抗膜の形成面と反対側の面に、前記上部抵抗膜に接続された一対の上部電極と、前記下部抵抗膜に接続された一対の下部電極とを有するタッチパネル。 - 前記一対の上部電極が前記下部フィルムの第1方向の両端縁近傍に形成され、前記一対の下部電極が前記下部フィルムの前記第1方向に対して略直交する第2方向の両端縁近傍に形成されている、請求項1に記載のタッチパネル。
- 表示パネルと、前記表示パネルの一方面に設けられたタッチパネルと、前記表示パネルに接続され、かつ前記表示パネルを駆動させるための第1信号配線を有する配線基板とを備えた表示装置であって、
前記タッチパネルは請求項1または2に記載のタッチパネルであり、
前記表示パネルは、前記一方面に、前記タッチパネルが有する前記一対の上部電極および前記一対の下部電極と接続される表示パネル側電極群を有しており、
前記配線基板は前記タッチパネルを駆動させるための第2信号配線をさらに有しており、
前記表示パネル側電極群は前記第2信号配線と接続されている表示装置。 - 液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルの一方面に設けられたタッチパネルとを備えた液晶表示装置であって、
前記タッチパネルは請求項1または2に記載のタッチパネルであり、
前記液晶表示パネルは、前記一方面に、前記タッチパネルが有する前記一対の上部電極および前記一対の下部電極と接続される表示パネル側電極群を有しており、
前記タッチパネルの上面および前記液晶表示パネルの下面にそれぞれ貼り合わされた一対の偏光フィルムをさらに備えた液晶表示装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004238737A JP2006059034A (ja) | 2004-08-18 | 2004-08-18 | タッチパネルおよびこれを備えた表示装置 |
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JP2004238737A JP2006059034A (ja) | 2004-08-18 | 2004-08-18 | タッチパネルおよびこれを備えた表示装置 |
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JP2006059034A true JP2006059034A (ja) | 2006-03-02 |
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ID=36106468
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JP (1) | JP2006059034A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010095189A1 (ja) * | 2009-02-20 | 2010-08-26 | シャープ株式会社 | タッチパネル付き表示装置 |
CN102540567A (zh) * | 2011-12-09 | 2012-07-04 | 南京中电熊猫液晶显示科技有限公司 | 薄型平板显示装置 |
-
2004
- 2004-08-18 JP JP2004238737A patent/JP2006059034A/ja active Pending
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WO2010095189A1 (ja) * | 2009-02-20 | 2010-08-26 | シャープ株式会社 | タッチパネル付き表示装置 |
CN102540567A (zh) * | 2011-12-09 | 2012-07-04 | 南京中电熊猫液晶显示科技有限公司 | 薄型平板显示装置 |
CN102540567B (zh) * | 2011-12-09 | 2014-07-16 | 南京中电熊猫液晶显示科技有限公司 | 薄型平板显示装置 |
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