JP2006058912A - ドープファイバ、そのスプライシング方法及び光増幅器 - Google Patents

ドープファイバ、そのスプライシング方法及び光増幅器 Download PDF

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Abstract

【課題】
増幅帯域の効果的な拡大が可能なドープファイバを提供することである。
【解決手段】 ドープファイバにおいて、第1のガラス組成からなるコアと、コアを囲む第2のガラス組成からなるクラッドとを備え、コア及びクラッドは光導波構造を提供するために断面方向に屈折率分布を有し、第1のガラス組成は、屈折率を高めるための第1のドーパントと、光ポンピングにより増幅帯域を提供するための第2のドーパントと、該増幅帯域を拡大するための第3のドーパントとを含み、第2のガラス組成は、第3のドーパントの濃度と同程度の濃度の第4のドーパントを含む拡散領域を上記コアの近傍に有する。
【選択図】図14

Description

本発明は、一般的に、光ポンピングにより増幅帯域を提供するための希土類元素(そのイオン及び化合物を含む)がドープされたドープファイバ及びその応用技術に関し、更に詳しくは、ドープファイバの構造とドープファイバのスプライシング方法とドープファイバを備えた光増幅器とに関する。
光ファイバ通信システムにおける伝送容量が増大している。波長が互いに異なる複数のチャネルの信号光を伝送するための波長分割多重(WDM)は、1つの光ファイバ伝送路における伝送容量を増大するための技術として有力である。
一方、ドープファイバを光増幅媒体として用いるEDFA(エルビウムドープファイバ増幅器)等の光増幅器が実用化レベルにある。この種の光増幅器をWDMに適用するために、光増幅器の増幅帯域の拡大が要望されている。ここで、「増幅帯域の拡大」というのは、増幅帯域の半値全幅を拡大することを含み、更に利得の波長特性におけるゲインチルトを平坦化することを含む意味で使用される。
第1端及び第2端を有するドープファイバを用いた光増幅器が知られている。ドープファイバには、その第1端及び第2端のいずれか一方から増幅すべき信号光が入力する。
ドープファイバは光ポンピング型の光増幅媒体であるから、ポンプ光を出力するポンプ光源が用いられる。ポンプ光はドープファイバにその第1端及び第2端の少なくともいずれか一方から供給される。
与えられた信号光の波長に対して、ドーパントの適切な選択とポンプ光波長の適切な設定とによって、この光増幅器は増幅帯域を有するようになる。例えば、波長1.55μm帯の信号光に対しては、ドーパントとしてエルビウム(Er)が適しており、この場合ポンプ光の波長は0.98μm帯又は1.48μm帯が有力である。
ドープファイバは、コアと、コアを囲むクラッドとを備えており、コア及びクラッドは光導波構造を提供するために断面方向に適切な屈折率分布を有している。即ち、一般的には、コアの屈折率はクラッドの屈折率よりも高い。
ドープファイバの主成分がシリカである場合、コアの屈折率を高めるための第1のドーパントは望ましくはゲルマニウム(Ge)であり、光ポンピングにより増幅帯域を提供するための第2のドーパントとしては、エルビウムがよく知られている。また、増幅帯域を拡大するための第3のドーパントとして、アルミニウム(Al)が知られている。
本発明の目的は、増幅帯域の効果的な拡大が可能なドープファイバを提供することにある。
本発明の他の目的は、ドープファイバに適したスプライシング方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、そのスプライシング方法に適用可能なドープファイバを提供することにある。
本発明の別の目的は、このようなドープファイバを備えた光増幅器を提供することにある。
本発明の側面によると、第1のガラス組成からなるコアと、該コアを囲む第2のガラス組成からなるクラッドとを備え、該コア及び該クラッドは光導波構造を提供するために断面方向に屈折率分布を有し、上記第1のガラス組成は、屈折率を高めるための第1のドーパントと、光ポンピングにより増幅帯域を提供するための第2のドーパントと、該増幅帯域を拡大するための第3のドーパントとを含み、上記第2のガラス組成は、上記第3のドーパントの濃度と同程度の濃度の第4のドーパントを含む拡散領域を上記コアの近傍に有しているドープファイバが提供される。
本発明の側面によるドープファイバは、本発明のスプライシング方法に適している。このスプライシング方法は、ドープファイバ及び他のファイバを端面同士突き合わせるステップと、ドープファイバ及び他のファイバの端面近傍の部分を局部的に加熱してこれらを接続するステップとを備えている。
ドープファイバのコアの直径は、増幅効率を高めるために通常他のファイバのコアの直径よりも小さくされる。このため、スプライシングによる接続損失が大きくなる。
本発明のスプライシング方法では、ドープファイバの拡散領域の採用によって、接続損失を小さくすることができる。
本発明の側面によるドープファイバが用いられている場合には、接続損失が小さい光増幅器の提供が可能になる。
本発明のある側面によると、増幅帯域の効果的な拡大が可能なドープファイバの提供が可能になるという効果が生じる。
本発明の他の側面によると、ドープファイバに適したスプライシング方法の提供が可能になるという効果が生じる。
本発明の更に他の側面によると、本発明のスプライシング方法に適用可能なドープファイバの提供が可能になるという効果が生じる。
本発明の別の側面によると、本発明のドープファイバを備えた高性能な光増幅器の提供が可能になるという効果が生じる。
以下、本発明の望ましい実施の形態を添付図面に沿って詳細に説明する。以下の説明では、本発明の具体的な把握を容易にするために、コア及びクラッドの主成分はシリカ(SiO2 )であり、屈折率を高めるためのドーパントは主としてゲルマニウム(Ge)であり、光ポンピングにより増幅帯域を提供するためのドーパントはエルビウム(Er)であり、増幅帯域を拡大するためのドーパントはアルミニウム(Al)であるとする。
コア及び/又はクラッドの主成分はフッ化物等のハロゲン化物であってもよい。また、光ポンピングにより増幅帯域を提供するためのドーパントはネオジム(Nd)等の他の希土類元素であってもよい。
更に、本願明細書において「ファイバ」或いは「ドープファイバ」というときには、一般に光ファイバとその製造プロセスの中間媒体であるプリフォームとは相似な断面構造を有していることに鑑み、プリフォームを含むものとして理解すべきである。
図1の(A)及び図1の(B)を参照すると、従来のドープファイバの横断面構造及び屈折率分布がそれぞれ示されている。全図を通して、図面の明瞭さを確保するために、横断面図におけるハッチングは省略されている。
このドープファイバは、コア1と、コア1を囲むクラッド2とを備えている。コア1には、Ge,Er及びAlがドープされている。コア1の屈折率はGeのドープによりクラッド2の屈折率よりも高く、これにより光導波構造が提供されている。コア1及びクラッド2の直径はそれぞれ例えば2.7μm及び125μmである。
このドープファイバにおいては、コア1にAlが均一にドープされてしまい、Alを高濃度にすることができず、増幅帯域が効果的に拡大されないという問題がある。Alを均一に高濃度にドープすると、アルミニウム酸化物の結晶化による白濁が生じ、ファイバの構造損失が実用的でないレベルにまで大きくなる。
図2の(A)及び図2の(B)を参照すると、従来の他のドープファイバの横断面構造及び屈折率分布がそれぞれ示されている。このドープファイバは、コア11と、コア11を囲むクラッド12とを備えている。
コア11のガラス組成は、クラッド12により囲まれてGeがドープされる第1の領域13と、領域13により囲まれEr及びAlがドープされる第2の領域14とを有している。
第1の領域13の屈折率はクラッド12の屈折率よりも十分に高く、これにより光導波構造が提供されている。第2の領域14の屈折率はクラッド12の屈折率よりもわずかに高い。
コア11においては、Alが比較的狭い領域(領域14)にドープされているので、一見するとAlを高濃度にすることができそうである。
しかしながら、発明者らの分析によると、領域13及び14の界面近傍において相互拡散が生じ、Alが低濃度になっていることが明らかになった。
図3及び図4はそれぞれコア11の第2領域14(図2参照)にドープされたAlが多いとき及び少ないときのドーパント(Ge及びAl)の直径方向における濃度分布を示す図である。ドーパントの検出には、EPMA(エレクトロンプローブマイクロアナライザ)によるプリフォームの直径方向についての線分析が用いられた。図3及び図4において、縦軸にはそれぞれGeO2 及びAl23のwt%の目盛が付されている。
図3及び図4でGeの濃度分布を比較すると、Alが少ないときに比べてAlが多いときの方が、Geの第1の領域13から第2の領域14への拡散が顕著である。また、Aで示されるコア11とクラッド12の界面近傍においては、Geの拡散が極めて小さい。
これらからすると、Geがドープされている領域13にクラッドよりもドーパント濃度の高い領域14が密接していることにより、Geが高濃度領域14へ拡散しやすくまたAlが高濃度領域14から領域13へ拡散しやすくなり、Alが低濃度になっているものと考察される。
従って、図2の構造によっても増幅帯域を効果的に拡大することができない。
図5の(A)及び図5の(B)を参照すると、それぞれ本発明の第1実施形態におけるドープファイバの横断面構造及び屈折率分布が示されている。このドープファイバはコア21とコア21を囲むクラッド22とを備えている。
コア21のガラス組成は、クラッド22により囲まれGeがドープされる第1の領域23と、領域23により囲まれEr及びAlがドープされる第2の領域24と、領域23及び24間に介在しドーパントを含まず低い不純物濃度の第3の領域25とを有している。第3の領域25には、クラッド22と同様ドーパントは予定されていない。
コア21の第1の領域23の屈折率は、クラッド22の屈折率よりも十分に高いので、これにより光導波構造が得られている。第2の領域24の屈折率は、Er及びAlの適切なドーピングによって、第3の領域25及びクラッド22の屈折率よりもわずかに高い。
コア21のガラス組成においては、クラッド22と同等の不純物濃度の第3の領域25が、第1の領域23と第2の領域24との間に介在しているので、ドープファイバ又はそのプリフォームの製造プロセスにおいて、Geの領域23から領域24への拡散及びAlの領域24から領域23への拡散が阻止され、Er及びAlを狭い領域に閉じこめることができる。その結果、増幅帯域の効果的な拡大が可能なドープファイバの提供が可能になる。
図6及び図7は、本発明の第1実施形態によるドープファイバのそれぞれ吸収及び放射の波長特性を図1の従来のドープファイバと比較して示す図である。図6において、縦軸は最大吸収量を1としたときの吸収量の規格値を示しており、横軸は波長を示している。
図7において、縦軸は最大放射量を1としたときの放射量の規格値を示しており、横軸は波長を示している。図7の放射は、波長0.98μm帯のポンピング光をドープファイバに供給したときのASE光(増幅された自然放出光)についてのものである。
図6において、符号102は図1のドープファイバの特性を示しており、符号104は本発明の第1実施形態によるドープファイバの特性を示している。図7において、符号106は図1のドープファイバの特性を示しており、符号108は本発明の第1実施形態によるドープファイバの特性を示している。
一般に、吸収及び放射の波長特性は、ドープファイバの小信号利得の波長特性を反映する。
従って、図6及び図7から、本発明の第1実施形態によって、増幅帯域が広がっていることがわかる。
Alのドープ濃度を高めるのに従って増幅帯域が拡大されることが明らかになった。
図8は放射の半値幅(nm)とAlのドープ濃度(wt%)との関係を示すグラフである。Alのドープ濃度が高くなるに従って、放射の半値幅が大きくなっており、増幅帯域が効果的に拡大されていることが明らかである。
図9を参照すると、第1実施形態におけるAlのドープ濃度の分布が示されている。縦軸はAl2 3 のwt%によるAlドープ濃度を示しており、横軸はプリフォームの直径方向における位置を示している。
バリア領域25(図5の(A)参照)の存在によって、Alが比較的高濃度で領域24に閉じこめられていることがわかる。領域24におけるAlのドープ濃度は約10%に達しており、これにより増幅帯域の効果的な拡大が可能になっていることがわかる。また、領域24において比較的均一なドープ濃度が得られていることがわかる。
本発明のドープファイバの製造プロセスは、MCVD法及び含浸法を組み合わせてプリフォームを製造するステップと、このプリフォームを加熱して線引きするステップとを含む。
MCVD法では、原料ガスとして、室温で気化する反応物質が用いられる。例えば、主成分のSiO2 を得るためにSiCl4 が用いられ、屈折率を高めるためのGeO2 を得るためにGeCl4 が用いられる。
含浸法は、室温で十分に気化する適当な反応物質を得ることができないEr及びAlのドーピングに適用される。例えば、これらのドーパントの化合物を溶質とした水溶液或いはアルコール溶液が用いられる。
図10は本発明のドープファイバの製造に適用可能なプリフォームの製造装置を示す図である。符号112は石英反応管114を回転可能に支持するガラス製造用の旋盤を示している。反応管114は、その長手方向に沿って往復動作するバーナ116により外側から加熱される。
バーナ116に供給されるO2 及びH2 の流量は、温度制御装置118により調整される。
ガラス旋盤112は反応管114の両端を支持するためのコネクタ120を有している。コネクタ120にはガス供給管122が接続されており、この供給管122を介して原料ガスやO2 等が反応管114の内部に送り込まれる。
符号124はSiCl4 ,GeCl4 等の原料ガスの供給器であり、その供給量は、マスフローメータ126を介して送り込まれるO2 等のキャリアガスの流量によって制御される。
図5のドープファイバの製造方法を具体的に説明する。反応管114(図10参照)がそのままクラッドになるようにして、その内壁にコア層を堆積させてもよいが、クラッドのコア近傍の部分の純度を高めて低損失化を図る場合には、まず、反応管114の内壁にクラッド層を堆積させる。
即ち、まず原料ガス(SiCl4 )及びキャリアガスが送り込まれている反応管114を回転させながら、バーナ116により反応管114を外部から加熱すると、反応管114内にはSiO2 を主成分とするクラッドになるべき酸化物ガラス微粉末が堆積し、この微粉末はバーナ116による加熱によって即座にガラス化される。バーナ116の往復動作を複数回行うことによって、予め定められた屈折率を有するクラッドガラスが反応管114の内壁に一様に形成される。
次いで、原料ガスにGeCl4 を加えて同じようにバーナ116の往復動作を複数回行うと、Geがドープされたコア21の第1の領域23が形成される。
その後、原料ガスを再びSiCl4 だけにして、不純物濃度の低い第3の領域25を形成する。
そして、第3の領域25が形成された後、原料ガスは同じくSiCl4 にしたままで、バーナ116による加熱温度を下げ、バーナ116の往復動作を複数回行う。このとき、第3の領域25の内側に堆積した酸化物ガラス微粉末は、加熱温度が比較的低いことにより、完全に透明ガラス化はせずに多孔質状(スート状)になる。
この多孔質層にErの化合物及びAlの化合物を溶質とする溶液を含浸させる。含浸の後、溶液の溶媒は加熱等により除去される。ErのドーピングとAlのドーピングは別のプロセスで行ってもよい。各溶質の化合物は例えばそれぞれ塩化物である。
溶媒が除去された後、Er及びAlがドープされた層を加熱して完全にガラス化させ、最後に更に高温で反応管114を加熱してコラプスを行う。これによりプリフォームが得られる。多孔質層のガラス化とコラプスとを同時に行ってもよい。
このプリフォームの製造プロセスでは、第1の領域23と第3の領域25とを完全にガラス化させた後に含浸のための多孔質層を形成しているので、この多孔質層のガラス化或いはコラプスを行うに際して第3の領域25がバリア層として作用し、Ge及びAlの相互拡散が防止されている。
得られたプリフォームを通常の方法により線引きすることによって、ドープファイバを得ることができる。この線引きのプロセスにおいても、第3の領域25がバリア層として機能し、Ge及びAlの相互拡散が防止される。
このように、得られたドープファイバにおいては、Ge及びAlの共ドープが防止されているので、このドープファイバを用いて増幅帯域の広い光増幅器を構成することができる。
図11の(A)及び(B)を参照すると、それぞれ本発明の第2実施形態におけるドープファイバの横断面構造及び屈折率分布が示されている。このドープファイバは、コア31と、コア31を囲むクラッド32とを備えている。
コア31のガラス組成は、クラッド32により囲まれGeがドープされる第1の領域33と、領域33により囲まれEr及びAlがドープされる第2の領域34と、領域33及び34間に介在し、ドーパントを含まず不純物濃度が低い第3の領域35とを有している。
クラッド32のガラス組成は、Er及びAlがドープされる第4の領域36と、第1の領域33及び第4の領域36間に介在しドーパントを含まず不純物濃度が低い第5の領域37とを有している。
第1の領域33の屈折率はGeがドープされていることからクラッド32の屈折率よりも十分に高く、これにより光導波構造が得られている。
コア31の各領域の構造的配置は図5の(A)の第1実施形態とほぼ同様であるが、第2の領域34におけるEr及びAlのドープ濃度を図5の(A)の領域24における同ドープ濃度よりも低くしている。その代わりに、この実施形態では、Er及びAlがドープされる第4の領域36をクラッド32に設けているのである。
ドープファイバがシングルモードタイプである場合、導波される光の電界振幅は一般にコアの中心で最も大きくなり、該中心から離れるのに従って次第に小さくなる。この電界振幅の分布はガウス分布であり、その外縁はクラッドのコア近傍の部分に重複する。
この実施形態では、ガウス分布内の広範囲に渡ってEr及びAlを分布させることができるので、Er及びAlのドープ濃度をそれほど高くすることなしに、増幅作用を生じさせることができる。その結果、ドープファイバの損失が小さくなり、与えられたパワーのポンプ光によってより長いドープファイバのポンピングが可能になり、効率的な光増幅が可能になる。
また、Geがドープされている領域33の内側及び外側にそれぞれ不純物濃度が低い領域35及び37を設けているので、ドープファイバの製造プロセスにおけるドーパントの拡散を阻止してGe及びAlの共ドープを防止することができる。
尚、このドープファイバのプリフォームの製造に際しては、第1実施形態におけるMCVD法及び含浸法の順序を変更すれば足りるので、その詳細な説明は省略する。
図12の(A)及び図12の(B)を参照すると、それぞれ本発明の第3実施形態におけるドープファイバの横断面構造及び屈折率分布が示されている。このドープファイバは、コア41と、コア41を囲むクラッド42とを備えている。 コア41のガラス組成は、Geを含む。
クラッド42のガラス組成は、Er及びAlがドープされる領域43と、領域43及びコア41間に介在しドーパントを含まず不純物濃度が低い領域44とを有している。
コア41の屈折率はGeがドープされていることからクラッド42の屈折率よりも十分に高く、これにより光導波構造が得られている。
この実施形態では、導波される光の電界振幅が最も大きい部分にはEr及びAlがドープされておらず、電界振幅が比較的小さくなる領域(43)にだけEr及びAlがドープされているので、与えられたパワーのポンプ光によりポンピングすることができるドープファイバの長さを長くすることができる。その結果、効率的なドープファイバの光ポンピングが可能になる。
また、領域41及び43間に不純物濃度の低い領域44を設けているので、ドープファイバの製造プロセスにおいてGe及びAlの相互拡散を阻止することができる。その結果、増幅帯域の効率的な拡大が可能になる。
図13の(A)及び図13の(B)はドープファイバの従来のスプライシング方法を説明するための図である。図13の(A)において左側に示されるドープファイバは図1の(A)に示されるもので、Ge,Er及びAlがドープされた比較的小径なコア1を有している。
図13の(A)において右側に示されるのはこのドープファイバをスプライシング接続すべき他のファイバを示しており、このファイバは、比較的大径なコア51とコア51を囲むクラッド52とを備えている。
コア1の直径は例えば3μmよりも小さく、コア51の直径は通常は5μmよりも大きい。ドープファイバのコア径を小さくしているのは、ポンプ光パワーを集中して効率的な光増幅を可能にするためである。
このようにコア径に差があると、図13の(B)に示されるようにスプライシング接続した後に、コア径が不連続になり、1〜2dB程度の接続損失が生じる。
図14の(A)及び図14の(B)を参照すると、それぞれ本発明の第4実施形態におけるドープファイバの横断面構造及び屈折率分布が示されている。このドープファイバは、コア61と、コア61を囲むクラッド62とを備えている。
コア61のガラス組成は、Ge,Er及びAlを含んでいる。
クラッド62のガラス組成は、コア61のAlと同程度のドープ濃度の第4のドーパントを含む拡散領域63を有している。この実施形態では、拡散領域63はコア61のすぐ外側に設けられている。
プリフォームの製造プロセスの簡略化を図るために、第4のドーパントはコア61で用いられるAlであるのが望ましい。
コア61にGeがドープされていることからその屈折率はクラッド62の屈折率よりも十分に高く、これにより光導波構造が得られている。
このドープファイバは本発明のスプライシング方法の実施に適している。具体的には次の通りである。
図15の(A)及び図15の(B)はドープファイバの本発明のスプライシング方法の実施形態を示す図である。図15の(A)において左側に示されているのは図14の(A)のドープファイバであり、右側に示されているのはこのドープファイバをスプライシング接続すべき他のファイバである。ドープファイバのコア61の直径は右側のファイバのコア51の直径よりも小さく、ドープファイバの拡散領域63の直径は右側のファイバのコア51の直径にほぼ等しい。
まず、図15の(A)に示されるように両ファイバを端面同士突き合わせる。
次いで、突き合わせた端面近傍の部分を例えばアーク放電により局部的に加熱する。アーク放電は通常のスプライシング装置における対向電極間に発生する。
そして、加熱部分を冷却することにより、図15の(B)に示されるようにスプライシング接続が完了する。
端面近傍の部分の局部的な加熱に際しては、ドープファイバが拡散領域63を有していることにより、接続端面近傍においてはドープファイバの高屈折領域が実質的に拡大し、これにより、ドープファイバのコア61の直径は接続端面に近付くに従って連続的に増大する。
即ち、ドープファイバのコア63の先端は概略逆円錐形状をなす。このようになるのは、従来のドープファイバを用いたスプライシング方法と比べて、スプライシングのための加熱によって、屈折率を高めているGeがコア61から拡散領域63に熱拡散して、コア61の直径が実質的に拡大するからである。
また、スプライシング接続後においてドープファイバのコア61の直径が連続的に変化しているのは、局部加熱に際しての加熱中心から離れるのに従って温度が低下するような温度勾配がスプライシングに際して生じているからである。
このように本発明のスプライシング方法によると、接続点においてコア径が不連続になりにくいので、接続損失が小さくなる。本発明の適用によって、接続損失を例えば0.0dB〜0.4dBにすることができる。
図16の(A)及び図16の(B)を参照すると、本発明の第5実施形態におけるドープファイバの横断面構造及び屈折率分布がそれぞれ示されている。このドープファイバは、コア71と、コア71を囲むクラッド72とを備えている。
コア71のガラス組成は、Ge,Er及びAlを含んでいる。
クラッド72のガラス組成は、コア71をその近傍で囲みAlを含む拡散領域73と、拡散領域73及びコア71間に介在し各ドーパントの濃度よりも低い不純物濃度のバリア領域74とを有している。
コア71の屈折率は、Geがドープされていることにより、クラッド72の屈折率よりも十分に高く、これにより光導波構造が得られている。
望ましくは、バリア領域74の厚みは、このドープファイバの製造に際してのMCVD及び線引きのための加熱によっては拡散領域73のAlがコア71に到達しない程度に厚く、且つ、このドープファイバの他のファイバとのスプライシングに際しての局部的な加熱によってコア71のGeがコア71から拡散領域73に到達する程度に薄く設定される。
このドープファイバを用いて本発明のスプライシング方法を実施することによっても、接続損失を小さくすることができる。バリア領域74の厚みの2つの条件のうち、前者は、屈折率が高く実質的にコアとして作用する部分の径がドープファイバの設計値と異なるようになるのを防止するための条件であり、後者は、本発明のスプライシング方法の実施による接続損失の低減を効果的にするための条件である。
図16の(A)に示されるドープファイバにおいては、コア71に代えて、図5の(A)に示される第1実施形態のコア21の構造を採用することもできる。
この場合には、コア21におけるGeがドープされる領域23と拡散領域73との間にバリア領域74が介在しているので、本発明のスプライシング方法に適用可能で且つ増幅帯域の効果的な拡大が可能なドープファイバの提供が可能になる。
図17は本発明の光増幅器の実施形態を示すブロック図である。この光増幅器は、第1端128A及び第2端128Bを有する本発明のドープファイバ128と、ポンプ光を出力するポンプ光源130と、WDM(波長分割多重)用の光カプラ132とを備えている。
光カプラ132は4つのポートを有しており、1つのポートには波長1.55μm帯の信号光が供給される。他の2つのポートはそれぞれポンプ光源130及びドープファイバ128の第1端128Aに接続され、残りの1つのポートは無反射終端にされている。
ポンプ光源130としてはレーザダイオードが用いられ、ポンプ光の波長は例えば0.98μm帯にある。
信号光は光カプラ132を介してドープファイバ128にその第1端128Aから入射し、ポンプ光は光カプラ132で信号光に結合され、同じく第1端128Aからドープファイバ128に入射する。
ポンプ光によりドープファイバ128が光ポンピングされている状態で信号光が導波されると、誘導放出の原理に従って信号光は増幅され、増幅された信号光は、ドープファイバ128の第2端128Bから出力される。
増幅された信号光は、光バンドパスフィルタ134を通って図示しない光伝送路に送出される。
ドープファイバ128が例えば図5の(A)に示される構造を有している場合には、そのドープファイバのメリットにより、広い増幅帯域即ちゲインチルトの小さい光増幅器の提供が可能になる。
一方、ドープファイバ128が図14の(A)に示される構造を有している場合には、第1端128A及び/又は第2端128Bについての接続に本発明のスプライシング方法を適用することによって、接続損失が小さい即ち利得が大きい光増幅器の提供が可能になる。
図17には、信号光とポンプ光がドープファイバ内を同方向に導波される所謂フォワードポンピングの光増幅器が示されているが、信号光及びポンプ光がドープファイバ内を互いに逆方向に導波されるバックワードポンピングを採用してもよい。
従来のドープファイバを示す図である。 従来の他のドープファイバを示す図である。 Alが多いときのドーパント濃度の分布を示す図である。 Alが少ないときのドーパント濃度の分布を示す図である。 本発明のドープファイバの第1実施形態を示す図である。 ドープファイバの吸収の波長特性を示す図である。 ドープファイバの放射の波長特性を示す図である。 放射の半値幅とAl濃度の関係を示す図である。 Alのプリフォーム直径方向の濃度分布を示す図である。 プリフォームの製造装置を示す図である。 本発明のドープファイバの第2実施形態を示す図である。 本発明のドープファイバの第3実施形態を示す図である。 ドープファイバのスプライシング方法(従来技術)を示す図である。 本発明のドープファイバの第4実施形態を示す図である。 本発明のスプライシング方法の実施形態を示す図である。 本発明のドープファイバの第5実施形態を示す図である。 本発明の光増幅器の実施形態を示すブロック図である。
符号の説明
1,11,21,31,41,51,61,71 コア
2,12,22,32,42,52,62,72 クラッド
114 石英反応管
128 ドープファイバ
130 ポンプ光源

Claims (9)

  1. 第1のガラス組成からなるコアと、
    該コアを囲む第2のガラス組成からなるクラッドとを備え、
    該コア及び該クラッドは光導波構造を提供するために断面方向に屈折率分布を有し、
    上記第1のガラス組成は、屈折率を高めるための第1のドーパントと、光ポンピングにより増幅帯域を提供するための第2のドーパントと、該増幅帯域を拡大するための第3のドーパントとを含み、
    上記第2のガラス組成は、上記第3のドーパントの濃度と同程度の濃度の第4のドーパントを含む拡散領域を上記コアの近傍に有しているドープファイバ。
  2. 上記第1及び第2のガラス組成の主成分はシリカであり、
    上記第1、第2及び第3のドーパントはそれぞれゲルマニウム、エルビウム及びアルミニウムである請求項1に記載のドープファイバ。
  3. 上記第4のドーパントはアルミニウムである請求項2に記載のドープファイバ。
  4. 上記第1のガラス組成は、
    上記クラッドにより囲まれ上記第1のドーパントを含む第1の領域と、
    該第1の領域により囲まれ上記第2及び第3のドーパントを含む第2の領域と、
    該第1及び第2の領域間に介在し上記第1乃至第3のドーパントの濃度よりも低い不純物濃度の第3の領域とを有する請求項1に記載のドープファイバ。
  5. 上記第2のガラス組成は、上記拡散領域及び上記コア間に介在し上記第1乃至第4のドーパントの濃度よりも低い不純物濃度のバリア領域を更に有する請求項1に記載のドープファイバ。
  6. 請求項5に記載のドープファイバであって、
    上記バリア領域は予め定められた厚みを有し、
    該予め定められた厚みは、該ドープファイバの製造に際しての加熱によっては上記第4のドーパントが上記コアに到達しない程度に厚く、且つ、該ドープファイバの他のファイバとのスプライシングに際しての加熱によって上記第1のドーパントが上記コアから上記拡散領域に到達する程度に薄く設定されるドープファイバ。
  7. そのいずれか一方から信号光を供給される第1端及び第2端を有するドープファイバと、
    ポンプ光を出力するポンプ光源と、
    該ポンプ光源並びに上記ドープファイバの第1端及び第2端の少なくともいずれか一方に動作的に接続され上記ポンプ光を上記ドープファイバに供給する光結合手段とを備え、
    上記ドープファイバは請求項1乃至6のいずれかに記載のものである光増幅器。
  8. ドープファイバ及び他のファイバを端面同士突き合わせるステップと、
    該ドープファイバ及び該他のファイバの端面近傍の部分を局部的に加熱してこれらを接続するステップとを備えたドープファイバのスプライシング方法であって、
    上記ドープファイバは、
    第1のガラス組成からなる第1のコアと、
    該第1のコアを囲む第2のガラス組成からなる第1のクラッドとを備え、
    該第1のコア及び該第1のクラッドは光導波構造を提供するために断面方向に屈折率分布を有し、
    上記第1のガラス組成は、屈折率を高めるための第1のドーパントと、光ポンピングにより増幅帯域を提供するための第2のドーパントと、該増幅帯域を拡大するための第3のドーパントとを含み、
    上記第2のガラス組成は、上記第3のドーパントの濃度と同程度の濃度の第4のドーパントを含む拡散領域を上記コアの近傍に有しており、
    上記他のファイバは、第2のコアと、該第2のコアを囲む第2のクラッドとを備え、
    上記第1のコアの直径は上記第2のコアの直径よりも小さい方法。
  9. 上記拡散領域の外径は上記第2のコアの直径にほぼ等しい請求項8に記載の方法。
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