JP2006058498A - デジタルカメラ - Google Patents

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富夫 清水
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智紀 増田
Takao Sasaki
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Abstract

【目的】 CCDを塵埃から保護するカバーガラスに付いた塵埃や傷等の障害物が撮影時に画像に映り込むことによる画質の低下を軽減する。
【構成】 CCD22の受光面22Aを塵埃から保護するカバーガラス24をパッケージ26に支持する支持部材36、37に圧電バイモルフ38、39が取付けられている。この圧電バイモルフ38、39には、撮影時に電圧が印加される。これによって、撮影時に、支持部材36、37が下方へ変位し、カバーガラス24が下方へ移動するので、カバーガラス24に付いた障害物が、撮影時に一定の場所に留まることなく下方へ移動される。従って、CCD22の受光面22Aに入射する光量の減少が分散され、画質の低下が軽減される。
【選択図】 図6

Description

本発明は、レンズによって結像された被写体の光学像が、撮像素子によって電気信号に変換されるデジタルカメラに関する。
従来から、カメラ本体内に存在する塵埃から撮像素子を保護する保護カバーを振動させて保護カバーに付着した塵埃を落下させる防塵機能付のデジタルカメラが考案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、保護カバーの振動で塵埃が保護カバーから落下されなかった場合、また、保護カバーに傷が付いている場合、撮影時に塵埃や傷等の障害物が画像に移り込み、画像に滲み、ボケ等が発生するという問題があった。
特開2003−333395号公報
本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、保護カバーに付いた塵埃や傷等の障害物が撮影時に画像に映り込むことによる画質の低下を軽減することを目的とする。
請求項1に記載のデジタルカメラは、被写体の光学像を結像するレンズと、カメラ本体内の前記レンズの光軸上に配設され、前記レンズによって結像された光学像を電気信号に変換する撮像素子と、前記カメラ本体内の前記撮像素子の受光面の前に配設されて前記受光面を保護し、前記レンズによって結像された光学像を透過する保護カバーと、前記保護カバー又は前記撮像素子を前記レンズの光軸と交差する方向に移動させる移動手段と、撮影時に前記移動手段を作動させる制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載のデジタルカメラでは、撮像素子がカメラ本体内のレンズの光軸上に配設され、保護カバーがカメラ本体内の撮像素子の受光面の前に配設されており、レンズによって結像された被写体の光学像が保護カバーを透過して撮像素子によって電気信号に変換される。
ここで、撮像素子の受光面を保護している保護カバーにはカメラ本体内に侵入した塵埃が付着する。この状態で撮影を行うと、保護カバーに付着した塵埃が画像に移り込み、画像に滲みやボケが発生する。また、保護カバーに傷が付いている場合も同様である。
そこで、制御手段は、撮影時に、移動手段を作動させて保護カバー又は撮像素子をレンズの光軸と交差する方向に移動させて、保護カバー撮像素子に対して相対的に移動させる。即ち、撮影時、保護カバーに付いた塵埃や傷等の障害物を、一定の場所に留まらせることなく移動させることで、保護カバーを透過して受光面へ入射する光量の減少を、保護カバーの移動方向へ分散させる。これによって、画質の滲みやボケが視認され難くなる。従って、保護カバーに付いた塵埃や傷等の障害物が画像に映り込むことによる画質の低下を低減できる。
請求項2に記載のデジタルカメラは、請求項1に記載のデジタルカメラであって、前記保護カバーと前記受光面との間を密封したことを特徴とする。
請求項2に記載のデジタルカメラでは、保護カバーと撮像素子の受光面との間が密閉されているので、カメラ本体内に侵入した塵埃が撮像素子の受光面に付着することはない。そして、保護カバーは、撮影時に撮像素子に対して相対的に、レンズの光軸と交差する方向へ移動されるので、カメラ本体内に侵入した塵埃が撮像素子の受光面の前で一定の場所に留まることが無い。従って、カメラ本体内に侵入した塵埃が画像に映り込むことによる画質の低下を低減できる。
請求項3に記載のデジタルカメラは、請求項1又は2に記載のデジタルカメラであって、前記移動手段は、前記保護カバー又は前記撮像素子を前記カメラ本体内で変位可能に支持する支持部材と、前記支持部材に取付けられ、電圧を印加されて前記支持部材を前記レンズの光軸と交差する方向に変位させる圧電素子と、を有することを特徴とする。
請求項3に記載のデジタルカメラでは、保護カバー又は撮像素子がカメラ本体内で、支持部材によって変位可能に支持されている。この支持部材には圧電素子が取付けられており、支持部材は、圧電素子に電圧が印加されると、レンズの光軸と交差する方向へ変位され、保護カバーをレンズの光軸と交差する方向へ変位させる。
請求項4に記載のデジタルカメラは、請求項3に記載のデジタルカメラであって、前記支持部材を、前記レンズの光軸と交差するX−Y平面内でX方向及びY方向の2次元方向へ変位させる複数の前記圧電素子を設けたことを特徴とする。
請求項4に記載のデジタルカメラでは、複数の圧電素子が、支持部材をレンズの光軸と交差するX−Y平面内でX方向及びY方向の2次元方向へ変位させる。これによって、X方向のみ又はY方向のみの1次元方向へ支持部材を変化させる場合と比して、保護カバーの移動量を大きくすることができ、撮像素子の受光面に入射する光量の減少を広範囲に分散できる。
請求項5に記載のデジタルカメラは、請求項1乃至4の何れか1項に記載のデジタルカメラであって、前記制御手段は、シャッター速度が上がるのに応じて前記移動手段による前記保護カバー又は前記撮像素子の移動速度を上げることを特徴とする。
ここで、シャッター速度に関わらず移動手段による保護カバーの移動速度を一定とした場合、シャッターが開放している間に保護カバーが移動できる距離に差が生じ、撮像素子の受光面に入射する光量の減少が分散される度合にも差が生じる。
そこで、請求項5に記載のデジタルカメラでは、制御手段が、シャッター速度が上がるのに応じて移動手段による保護カバー又は撮像素子の移動速度を上げる。これによって、シャッターが開放されている時間が短くでも、保護カバーの移動距離を十分に取ることができ、撮像素子の受光面に入射する光量の減少を十分に分散することができる。
請求項6に記載のデジタルカメラは、請求項1乃至5に記載のデジタルカメラであって、前記レンズが配設されたレンズユニットが前記カメラ本体に着脱可能とされたことを特徴とする。
請求項6に記載のデジタルカメラでは、レンズが備えられたレンズユニットがカメラ本体に着脱可能とされている。このため、レンズユニットをカメラ本体から外した際、カメラ本体内に塵埃が侵入する恐れがあるが、上述したように、カメラ本体内の塵埃が、撮影時に撮像素子の受光面の前で一定の場所に留まることがないので、カメラ本体内の塵埃が画質に与える影響は少ない。
本発明は上記構成にしたので、保護カバーに付いた塵埃や傷等の障害物が撮影時に画像に映り込むことによる画質の低下を軽減できる。
以下に図面を参照しながら本実施形態について説明する。
図1、図2に示すように、デジタルカメラ10は、主に静止画像を撮影する一眼レフタイプのデジタルカメラである。このデジタルカメラ10は、カメラ本体12の前面(正面)部にレンズマウント部14が備えられ、レンズマウント部14を介してレンズユニット16が着脱可能に装着される。即ち、レンズユニット16が交換可能となっている。また、シャッターボタン18が正面に向かって左上部に配置されている。
図3に示すように、デジタルカメラ10の背面外装部には、光学ファインダ60、表示パネル62、液晶モニタ64、十字ボタン66、メニュー/実行ボタン67、バックボタン68、ファンクションボタン63などが設けられている。
液晶モニタ64には、被写体像及び記録済み画像の再生画像を表示させることができる。また、現在設定されているモードの情報、画像の圧縮率の情報、日時情報、コマ番号なども表示される。更に、ユーザーが各種の設定操作等を行う際のユーザインターフェース用表示画面としても利用され、必要に応じて設定項目などのメニュー情報も表示される。
また、光学ファインダ60では、レンズユニット16(図1参照)からの被写体像を、そのまま見ることができる。
図4に示すように、カメラ本体12の内部には、クイックリターンミラー203がレンズ201の光軸L上に配設されている。クイックリターンミラー203は、レンズユニット16で結像された被写体の光学像を光学ファインダ60の光路系へ導く位置(斜設位置)と撮影光路外に退避する位置(退避位置)との間を移動する。(所謂、ミラーダウンとミラーアップという)。なお、図4においては、クイックリターンミラー203がミラーダウンした斜設位置にある。
クイックリターンミラー203の上方には、光学ファインダ60に導かれる被写体の光学像が結像するピント板204が配設されている。ピント板204の上方には、光学ファインダ60の視認性を向上させるためのコンデンサレンズ205が設けられている。そして、ペンタゴナルダハプリズム206で、ピント板204とコンデンサレンズ205とを通った被写体の光学像を、光学ファインダ60用の接眼レンズ208へ導く。
一方、クイックリターンミラー203の後方には、上下方向にシャッター32が開閉するフォーカルプレーンシャッター型のシャッター機構30が配置されている。なお、図3ではシャッター32が開放している。シャッター機構30の後方には、撮像素子であるCCD22が配置され、CCD22の受光面22Aはカバーガラス24で保護されている。CCD22の受光面22Aには多数のフォトダイオード(図示省略)が平面的に配列されている。
そして、クイックリターンミラー203が撮影光路外に退避する位置(退避位置)にミラーアップし、シャッター32を開放することによって、シャッター機構30の後方に配置されているCCD22の受光面22Aに光学像が結像され、電荷が蓄積される。そして、画像データが、記録メディア120(図5参照)に記録される。
また、図5は、デジタルカメラ10(カメラ本体12及びレンズユニット16)の内部構成を示すブロック図である。レンズユニット16は、絞り機構80とフォーカシングレンズなどの複数のレンズ201とを備えるとともに、絞り機構80を駆動する手段としてのアイリスモータ83及びその駆動回路(モータドライバ)84、フォーカシングレンズを駆動する手段としてのAFモータ86及びその駆動回路(モータドライバ)87、並びに制御用の中央処理装置(以下、レンズCPUという。)88、各種データが格納されているROM89等が内蔵されている。
不揮発性記憶手段であるROM89は書き換え不能なものであってもよいし、EEPROMのように書き換え可能なものでもよい。ROM89には当該レンズユニット16の型名、焦点距離、Fナンバー、その他のレンズ性能に関する各種情報(以下、「レンズ情報」という。)が格納されている。
レンズユニット16をカメラ本体12のレンズマウント部14に装着(図1と図2参照)すると、レンズマウント部14に設けられている電気接点部14Aとレンズユニット16の電気接点部16Aとを介してレンズユニット16とカメラ本体12が電気的に接続され、デジタルカメラ10内のCPU(以下、カメラCPUという。)90とレンズCPU88の間で信号の受渡しが可能となる。
カメラCPU90は、所定のプログラムに従って本カメラシステムを統括制御する制御手段として機能するとともに、AE/AF演算など各種の演算を実施する演算手段として機能する。カメラCPU90に接続されているROM91には、カメラCPU90が実行するプログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されており、RAM92はカメラCPU90の作業用領域として利用される。不揮発性記憶手段であるROM91は書き換え不能なものであってもよいし、EEPROMのように書き換え可能なものでもよい。
カメラCPU90は、カメラ本体12に設けられている電源スイッチ93、モード選択スイッチ94、及びレリーズ検出スイッチ95その他の操作部96からの指示信号に基づいてデジタルカメラ10内の各回路の動作を制御する。なお、操作部96は図3で説明した十字ボタン66、メニュー/実行ボタン67、バックボタン68、ファンクションボタン63等の各種の操作手段を含むブロックである。
電源スイッチ93は、デジタルカメラ10の主電源をON/OFFする操作手段である。カメラCPU90は電源スイッチ93の状態を監視し、その状態に応じて電源回路97を制御する。すなわち、電源スイッチ93の閉(ON)状態を検出すると、カメラCPU90は電源回路97に対して起動指令の信号を与え、電源回路97を起動させる。
電源回路97はDC/DCコンバータを含む。デジタルカメラ10に装填されている電池98から供給される電力は、電源回路97のDC/DCコンバータによって所要の電圧に変換された後、電源回路97よりデジタルカメラ10内の各回路ブロックに供給される。電源スイッチ93の開(OFF)状態を検出すると、カメラCPU90は電源回路97に対して停止指令の信号を与え、電源回路97からの電力供給を停止させる。なお、主電源のON/OFFについては、電源スイッチ93の操作に限らず、オートパワーON機能(設定された時刻にパワーONする機能)やオートパワーOFF機能(一定時間の無操作状態が継続した場合や設定された時刻に自動的にパワーOFFする機能)によって切り換わる態様もある。
また、カメラCPU90は、電気接点部14Aを介して伝達される電気信号に基づいてレンズユニット16の着脱を検出することができるとともに、装着されたレンズユニット16からレンズ情報を取得することができる。取得したレンズ情報はデジタルカメラ10のEEPROM(不揮発性記憶手段)99に記憶され、その情報内容は電源OFFの状態においても保持される。カメラCPU90はEEPROM99内に保持しているデータと、電源ON時に新たにレンズユニット16から取得したレンズ情報を比較することによって、レンズ交換が行われたか否かを判断する。
モード選択スイッチ94は、デジタルカメラ10の動作モードを設定する手段であり、このモード切換スイッチを操作することによって「撮影モード」(撮影を行うモード)や「再生モード」(記録画像を再生するモード)などの各モードに設定できる。レリーズ検出スイッチ95は、シャッターボタン18(図1参照)の内部に配設される検出スイッチであり、シャッターボタン18の半押し時にONするS1スイッチと、全押し時にONするS2スイッチから構成される。
モード選択スイッチ94によって「撮影モード」が選択されると、デジタルカメラ10は撮影可能な状態になる。カメラCPU90がシャッターボタン18の半押し(S1=ON)を検出すると、AE及びAF処理を実施し、その後、シャッターボタン18の全押し(S2=ON)を検知すると、記録用の画像を取り込むためのCCD露光及び読み出し制御を開始する。
デジタルカメラ10に搭載されたAE機能はTTL方式のAEであり、デジタルカメラ10内部には、検出系としてのAEセンサ(受光素子)100と、撮影レンズの透過光を分岐してAEセンサ100まで導く検出光路を形成する光学系(不図示)とが設けられている。また、デジタルカメラ10のAF機能はTTL位相差式AFであり、デジタルカメラ10内部には位相差式AFの検出系であるAFモジュール101と、検出光路の形成に必要な光学系(不図示)とが配設されている。AEセンサ100やAFモジュール101の配置構造や光学系の構成などについては、本発明の実施において特に限定されるものではく、一眼レフカメラの分野において知られる様々な態様を適用できる。また、AE/AF機能を実現する手段は、上述の例に限定されず、他のAE/AF方式を用いてもよい。
シャッターボタン18が「半押し」されると(S1=ON)、カメラCPU90は、AFモジュール101からの検出信号に基づいてピント状態を判定し、フォーカシングレンズ82の移動制御信号を生成する。この移動制御信号はレンズCPU88に送られる。レンズCPU88はカメラCPU90からの信号に基づいてモータドライバ87を制御してAFモータ86を作動させ、フォーカシングレンズ82を合焦位置に移動させる。
また、カメラCPU90は、AEセンサ100からの検出信号に基づいてAE演算を行い、絞り値やシャッタースピードを算出する。カメラCPU90で生成された絞り制御信号はレンズCPU88に送られる。レンズCPU88はカメラCPU90からの信号に基づいてモータドライバ84を制御してアイリスモータ83を作動させ、絞り機構80を所要の開口にする。
シャッターボタン18が「全押し」されると(S2=ON)、カメラCPU90は、AE演算の結果に基づいてシャッターユニット20の駆動部102を制御し、シャッターユニット20を開閉させるとともに、CCD22の電荷蓄積時間を制御する。
レンズユニット16を介してCCD22に結像された被写体の光学像は、CCD22によって光電変換される。
CCD22の各フォトダイオード(図示省略)に蓄積された信号電荷は、タイミングジェネレータ(TG)103から与えられるパルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(撮像信号)として順次読み出される。CCD22から出力された信号はアナログ処理部104に送られ、相関二重サンプリング(CDS)処理、色分離、ゲイン調整などの所要の処理が行われる。アナログ処理部104で生成された画像信号はA/D変換器106によってデジタル信号に変換された後、画像入力コントローラ108を介してメモリ110に格納される。なお、タイミングジェネレータ103は、カメラCPU90の指令に従ってCCD22、アナログ処理部104及びA/D変換器106に対してタイミング信号を与えており、このタイミング信号によって各回路の同期がとられている。
メモリ110に格納されたデータは、バス112を介して画像信号処理回路114に送られる。画像信号処理回路114は、輝度・色差信号生成回路、ガンマ補正回路、シャープネス補正回路、ホワイトバランス補正回路等を含む画像処理手段であり、カメラCPU90からのコマンドにしたがって、画像信号を処理する。
画像信号処理回路114に入力された画像データは、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施される。画像信号処理回路114で生成された画像データは圧縮伸長回路116に送られ、JPEGその他の所定の形式に従って圧縮される。圧縮された画像データは、メディアコントローラ118を介して記録メディア120に記録される。
圧縮形式はJPEGに限定されず、MPEGその他の方式を採用してもよい。また、画像データを保存する手段は、メモリカードで代表される半導体メモリに限定されず、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど、種々の媒体を用いることができる。また、リムーバブルメディアに限らず、デジタルカメラ10に内蔵された記録媒体(内部メモリなど)であってもよい。
モード選択スイッチ94によって「再生モード」が選択されると、記録メディア120から画像ファイルが読み出される。読み出された画像データは、圧縮伸長回路116によって伸長処理され、VRAM122に送られる。VRAM122に格納されたデータは、
ビデオエンコーダ124によって表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換された後、液晶モニタ64に供給される。こうして記録メディア120に格納されている画像が液晶モニタ64に表示される。
ところで、デジタルカメラ10は、ユーザーによって必要に応じ、レンズユニット16が交換される。その際、カメラ本体12の開口部17(図2参照)から、外部の塵埃など異物が、カメラ本体12の内部に侵入する。あるいは、生産時に混入した塵埃などの異物や駆動部分から発生する摩擦粉などの異物もカメラ本体12の内部に存在する。このような異物がカバーガラス24に付着すると、撮影画像に写り込んでしまう。
このため、図6、図7に示すように、カバーガラス24を上下方向に振動可能とし、カバーガラス24に付着した塵埃を落下させることができる構成としている。以下、カバーガラス24を上下方向に振動させる機構について説明する。
CCD22は、パッケージ26に収納されている。このパッケージ26は、受光面22Aの前側を開口されており、この開口にカバーガラス24がシール材28を介して取付けられている。シール材28は伸縮自在な環状の部材となっており、カバーガラス24とパッケージ26との間を密封している。即ち、CCD22は、カバーガラス24、パッケージ26、シール材28によって密封されているので、CCD22の受光面22Aにカメラ本体12内の塵埃が付着することはない。
また、カバーガラス24は、細長い可撓性を有する金属製の支持部材36、37によってパッケージ26に支持されている。支持部材36は、CCD22よりも上側に受光面22Aと光軸L(図4参照)方向に重ならないように配置され、長手方向一端部をカバーガラス24の裏面に取付けられ、長手方向他端部をパッケージ26に取付けられている。また、支持部材37は、CCD22よりも下側に受光面22Aと光軸L(図4参照)方向に重ならないように配置され、長手方向一端部をカバーガラス24の裏面に取付けられ、長手方向他端部をパッケージ26に取付けられている。また、支持部材36、37の配置は、受光面22Aの中心点に対して略対称となっている。
また、支持部材36、37は、両面を上下方向に向けており、支持部材36、37の両面にはそれぞれ圧電バイモルフ38、39が取付けられている。図8に示すように、圧電バイモルフ38、39は、電圧を印加されると、それぞれ支持部材36、37を図中鎖線で示すように、下方へ変位させる。これによって、カバーガラス24によって付着した塵埃が落下する。
しかし、カバーガラス24の振動で塵埃がカバーガラス24から落下されなかった場合、また、カバーガラス24に傷が付いている場合、撮影時に塵埃や傷等の障害物が画像に移り込む。このため、本実施形態のデジタルカメラ10では、カバーガラス24に付いた塵埃や傷等の障害物が撮影時に画像に映り込むことによる画質の低下を軽減させるための制御を行う。
以下、この制御方法を、図9に示すフローチャートを参照して説明する。
カメラCPU90は、モード選択スイッチ94によって「撮影モード」が選択されると制御フローを開始し、ステップ1へ進む。ステップ1では、シャッターボタン18が全押しされレリーズ検出スイッチ95のS2スイッチがオンになるまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ2へ進む。
ステップ2では、シャッターユニット20の駆動部102を駆動し、シャッタユニット20を開閉させると共に、圧電バイモルフ38、39に電圧を印加する。ここでは、選択されたシャッター速度に基づいて駆動電圧波形の立ち上げ勾配を変化させて、圧電バイモルフ38、39の変位速度を変化させる。即ち、シャッター速度が速い時は、カバーガラス24の移動速度を速くし、シャッター速度が遅い時は、カバーガラス24の移動速度を遅くする。
これによって、レンズ201によって結像された被写体の光学像がカバーガラス24を透過する際、カバーガラス24に付いた塵埃や傷等の障害物Pが、一定の場所に留まることなく下方向へ移動する。従って、カバーガラス24を透過して受光面22Aへ入射する光量の減少が、カバーガラス24の移動方向である下方へ分散される。
例えば、カバーガラス24に付着した1画素のサイズの塵埃を、シャッタユニット20が開放されている間に、10画素分だけ移動させると、移動する塵埃によって光を遮られる10画素の光量の減少は、塵埃を1画素に留まらせた場合の1画素の光量減少と比して1/10となる。これによって、画質の滲みやボケ等は視認され難くなり、カバーガラス24に塵埃が付着していない状態で撮影した場合と比較しても画質上は問題が無いレベルまで改善される。
なお、カバーガラス24の移動距離は、長ければ長い程、画質が向上するが、障害物Pを数画素分移動させるだけでも、障害物Pを1画素に留まらせた場合と比較すると明確な効果が得られる。
そして、ステップ3へ進み、圧電バイモルフ38、39への電圧印加を解除し、カバーガラス24を元の位置へ復帰させる。そして、本フローを終了する。
なお、本実施形態では、レリーズ検出スイッチ95のS2スイッチがオンになってからシャッターユニット20を開放するのと同時に、カバーガラス24を移動させたが、これに限らず、レリーズスイッチ95のS1スイッチがオンになってから、即ち、シャッターユニット20が開放される前から作動させておいても良い。
また、スルー画が液晶モニタ64に表示されるデジタルファインダ機能を有し、シャッタユニット20を備えないデジタルカメラであれば、少なくとも記録メディアやメモリに格納される画像データに変換される画像がCCD22に取込まれる間にカバーガラス24が移動されていれば良く、スルー画を表示させるための画像がCCD22に取込まれている間、即ち、モード選択スイッチ94によって「撮影モード」が選択されてからカバーガラス24を移動させておいても良い。
次に、第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図10、図11に示すように、カバーガラス24は、上下方向の中央部且つ横方向の一端部を、パッケージ26の横方向一端部に立設された回転軸46によって回転可能に支持されている。また、カバーガラス24は、細長い可撓性を有する金属製の支持部材47、48によってパッケージ26に支持されている。支持部材47は、CCD22よりも上側に受光面22Aと光軸L(図4参照)方向に重ならないように配置され、長手方向一端部をカバーガラス24の裏面の横方向他端部に取付けられ、長手方向他端部をパッケージ26の横方向一端部に取付けられている。また、支持部材48は、CCD22よりも下側に受光面22Aと光軸L(図4参照)方向に重ならないように配置され、長手方向一端部をカバーガラス24の裏面の横方向他端部に取付けられ、長手方向他端部をパッケージ26の横方向一端部に取付けられている。
また、支持部材47、48は、両面を上下方向に向けており、支持部材47、48の両面にはそれぞれ圧電バイモルフ50、51が取付けられている。図12に示すように、圧電バイモルフ50、51は、電圧を印加されると、それぞれ支持部材47、48を図中鎖線で示すように、下方へ変位させる。これによって、カバーガラス24の横方向他端部に下向きの力が作用し、回転軸46回りに下向きに回転する。従って、カバーガラス24に付いた障害物Pが一定の場所に留まることなく回転軸46回りに下方向へ回動する。従って、カバーガラス24を透過して受光面22Aへ入射する光量の減少が、カバーガラス24の移動方向へ分散される。
次に、第3の実施形態について説明する。なお、第1、第2の実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図13、図14に示すように、カバーガラス24は、L字状の可撓性を有する金属製の支持部材40、41によってパッケージ26に支持されている。支持部材40、41は、光軸L(図4参照)方向に受光面22Aと重ならないように配置され、長手方向の一端部をカバーガラス24の裏面に取付けられ、長手方向の他端部をパッケージ26に取付けられている。また、支持部材40、41は、受光面22Aの中心に対して略対称に配置され、上下左右に対向している。
支持部材40、41の横方向に延出し、長手方向の一端部をパッケージ26に取付けられた第1支持部40A、41Aの両面には圧電バイモルフ42、43が取付けられている。また、支持部材40、41の縦方向に延出し、長手方向の一端部をカバーガラス24の裏面に取付けられた第2支持部40B、41Bの両面には圧電バイモルフ44、45が取付けられている。
図15に示すように、圧電バイモルフ42、43は、電圧を印加されると、それぞれ第1支持部40A、41Aを図中鎖線で示すように、下方へ変位させる。また、圧電バイモルフ44、45は、電圧を印加されると、それぞれ第2支持部40B、41Bを図中鎖線で示すように、横方向の一側へ変位させる。
そして、圧電バイモルフ42、43、44、45に同時に電圧を印加すると、支持部材40、41は、図中鎖線で示すように、光軸L(図4参照)と交差するX−Y平面内におけるX方向及びY方向の2次元方向に変位される。
これによって、X方向のみ又はY方向のみの1次元方向へ支持部材40、41を変化させる場合と比して、カバーガラス24の移動量を大きくすることができ、受光面22Aに入射する光量の減少を広範囲に分散できる。
なお、第1乃至第3実施形態では、カバーガラス24とCCD22を相対的に移動させるためにカバーガラス24を移動させたが、これに限らず、カバーガラス24を固定し、CCD22を移動させても良い。
また、本実施形態では、圧電素子として圧電バイモルフを使用したが、印加電圧に応じて厚さが変化するタイプの圧電素子を用いても良い。この場合、圧電素子は、カバーガラス24、又はCCD22の側面に押し付けてカバーガラス24、またはCCD22をスライドさせるように構成することも可能である。
また、第1乃至第3実施形態では、一眼レフタイプのデジタルカメラを例に取って本発明を説明したが、クイックターンミラー203やシャッタユニット20等を備えない、所謂コンパクトタイプのデジタルカメラにも本発明を適用可能である。
第1実施形態のデジタルカメラを示す斜視図である。 第1実施形態のデジタルカメラを示す斜視図である。 第1実施形態のデジタルカメラの背面を示す正面図である。 第1実施形態のデジタルカメラの内部構成を示す図である。 第1実施形態のデジタルカメラの内部構成を示すブロック図である。 第1実施形態のデジタルカメラのCCDを示す正面図である。 図6の7−7断面図である。 第1実施形態のデジタルカメラのカバーガラス、支持部材の動作を示す図である。 第1実施形態のデジタルカメラの撮影時の制御方法を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態のデジタルカメラのCCDを示す正面図である。 図10の11−11断面図である。 第2実施形態のデジタルカメラのカバーガラス、支持部材の動作を示す図である。 第3実施形態のデジタルカメラのCCDを示す正面図である。 図13の14−14断面図である。 第3実施形態のデジタルカメラのカバーガラス、支持部材の動作を示す図である。
符号の説明
10 デジタルカメラ
12 カメラ本体
16 レンズユニット
22 CCD(撮像素子)
24 カバーガラス(保護カバー)
36 支持部材(移動手段)
37 支持部材(移動手段)
38 圧電バイモルフ(移動手段、圧電素子)
39 圧電バイモルフ(移動手段、圧電素子)
40 支持部材(移動手段)
41 支持部材(移動手段)
42 圧電バイモルフ(移動手段、圧電素子)
43 圧電バイモルフ(移動手段、圧電素子)
44 圧電バイモルフ(移動手段、圧電素子)
45 圧電バイモルフ(移動手段、圧電素子)
47 支持部材(移動手段)
48 支持部材(移動手段)
50 圧電バイモルフ(移動手段、圧電素子)
51 圧電バイモルフ(移動手段、圧電素子)
90 カメラCPU(制御手段)
201 レンズ
L 光軸

Claims (6)

  1. 被写体の光学像を結像するレンズと、
    カメラ本体内の前記レンズの光軸上に配設され、前記レンズによって結像された光学像を電気信号に変換する撮像素子と、
    前記カメラ本体内の前記撮像素子の受光面の前に配設されて前記受光面を保護し、前記レンズによって結像された光学像を透過する保護カバーと、
    前記保護カバー又は前記撮像素子を前記レンズの光軸と交差する方向に移動させる移動手段と、
    撮影時に前記移動手段を作動させる制御手段と、
    を有することを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 前記保護カバーと前記受光面との間を密封したことを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  3. 前記移動手段は、
    前記保護カバー又は前記撮像素子を前記カメラ本体内で変位可能に支持する支持部材と、
    前記支持部材に取付けられ、電圧を印加されて前記支持部材を前記レンズの光軸と交差する方向に変位させる圧電素子と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタルカメラ。
  4. 前記支持部材を、前記レンズの光軸と交差するX−Y平面内でX方向及びY方向の2次元方向へ変位させる複数の前記圧電素子を設けたことを特徴とする請求項3に記載のデジタルカメラ。
  5. 前記制御手段は、シャッター速度が上がるのに応じて前記移動手段による前記保護カバー又は前記撮像素子の移動速度を上げることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のデジタルカメラ。
  6. 前記レンズが配設されたレンズユニットが前記カメラ本体に着脱可能とされたことを特徴とする請求項1乃至5に記載のデジタルカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008236706A (ja) * 2007-02-20 2008-10-02 Canon Inc 撮像装置
WO2023021812A1 (ja) * 2021-08-18 2023-02-23 株式会社村田製作所 筐体およびセンサ装置

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