JP2006055122A - 搾乳ユニットの自動搬送装置 - Google Patents

搾乳ユニットの自動搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006055122A
JP2006055122A JP2004242519A JP2004242519A JP2006055122A JP 2006055122 A JP2006055122 A JP 2006055122A JP 2004242519 A JP2004242519 A JP 2004242519A JP 2004242519 A JP2004242519 A JP 2004242519A JP 2006055122 A JP2006055122 A JP 2006055122A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
branch
standby
main
diverter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004242519A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3979472B2 (ja
Inventor
Koji Ohinata
好治 大日向
Masayuki Tanaka
昌幸 田中
Toshiyuki Okaya
利幸 岡谷
Yoshitaka Ibaraki
義孝 荊木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Orion Machinery Co Ltd
Original Assignee
Orion Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Orion Machinery Co Ltd filed Critical Orion Machinery Co Ltd
Priority to JP2004242519A priority Critical patent/JP3979472B2/ja
Publication of JP2006055122A publication Critical patent/JP2006055122A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3979472B2 publication Critical patent/JP3979472B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Branching, Merging, And Special Transfer Between Conveyors (AREA)

Abstract

【課題】 設備構成の簡略化及び小型化、更には低コスト化を図るとともに、分岐待機レールの数量を任意に設定可能にして、搬送機の数量増加に対しても容易かつ臨機応変に対応できるようにする。
【解決手段】 主待機レール4mから所定間隔おきに分岐することによりホームポジションPoに配した複数の分岐待機レール4a…を有する待機レール部4と、主待機レール4mとガイドレール部2を接続する配送レール部5と、各分岐待機レール4a…と主待機レール4m間の分岐部6a…に設けることにより進入位置Xi…又は通過位置Xp…に切換えるディバータ8…及びこのディバータ8…を分岐待機レール4a…に対する搬送機3a…の未進入時に進入位置Xi…に切換え、かつ進入時に少なくとも特定の切換位置Ps…で通過位置Xp…に切換える操作機構9…を有する切換機構7…とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、乳牛を係留する複数のストールに沿ったガイドレール部を自走して搾乳ユニットを搬送する複数の搬送機を備える搾乳ユニットの自動搬送装置に関する。
従来、乳牛を係留する複数のストールの配列方向に沿って配した主レール及びこの主レールから分岐してストール間に配した複数の分岐レールを有するガイドレール部と、このガイドレール部を自走して搾乳ユニットを搬送する複数の搬送機を備える搾乳ユニットの自動搬送装置としては、既に本出願人が提案した特開2004−65093号公報で開示される搾乳ユニットの自動搬送装置が知られている。
この自動搬送装置は、特に、ガイドレール部に、分岐レールを主レールのホームポジションに対して下流方向に湾曲させて当該主レールに合流させる分岐部と、この分岐部に対して主レールの上流側と下流側を接続する非合流位置又は主レールの下流側と分岐レール側を接続する合流位置に変位可能なディバータと、搾乳ユニット(搬送機)が主レールの上流側から下流側へ移動する際における分岐部より下流側の所定位置でディバータを合流位置に切換え、かつ搾乳ユニット(搬送機)が主レールの下流側から上流側へ移動する際における分岐部より下流側の所定位置でディバータを非合流位置に切換えるディバータ切換機構部を設けたものであり、装置全体のコストダウン,小型化及び軽量化を図ることができるとともに、長期使用によっても分岐レールへの円滑かつ確実な進入(退出)を可能にして動作の安定性及び信頼性を高めることができる。
この場合、主レールの一端側は、洗浄装置や充電装置等が設けられたホームポジションとなる処理室(管理室)の内部に至らせ、処理室の内部における主レールは、一対の分岐した待機用分岐レールに連通させるとともに、一方の待機用分岐レールは、主レールの一端側を利用して主レールの直線上に位置させ、かつ他方の待機用分岐レールは、主レールから直角方向に分岐させてL形に配設している。
特開2004−65093号
しかし、上述した従来における搾乳ユニットの自動搬送装置は、次のような解決すべき課題が存在した。
第一に、処理室に配設する待機用分岐レールは、ストール側に配設した分岐レールと同様に構成し、各ガイドレール部毎に設けるため、ストール側のガイドレール部から処理室までの距離が長い場合、各ガイドレール部と同数の主レールを配設する必要があるなど、ストール側のガイドレール部から処理室に至るまでの設備構成が煩雑化及び大型化し、占有スペースが大きく取られるとともに、コスト面でも不利になる。
第二に、待機用分岐レールは、主レールと分岐レールの原理をそのまま利用し、各搬送機(搾乳ユニット)に対する専用の待機用分岐レールとして構成するため、待機用分岐レールの数量が限定され、特に、搬送機の数量増加に容易かつ臨機応変に対応できない。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した搾乳ユニットの自動搬送装置の提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、乳牛C…を係留する複数のストールA…に沿ったガイドレール部2…を自走して搾乳ユニット3ax,3ay…を搬送する複数の搬送機3a…を備える搾乳ユニットの自動搬送装置1を構成するに際して、主待機レール4m及びこの主待機レール4mから所定間隔おきに分岐することによりホームポジションPoに配した少なくとも搬送機3a…の数量に対応した複数の分岐待機レール4a,4b,4c…を有する待機レール部4と、主待機レール4mとガイドレール部2を接続する配送レール部5と、各分岐待機レール4a…と主待機レール4m間の分岐部6a,6b,6c…に設けることにより主待機レール4mの下流側(配送レール部5側)からの搬送機3a…の走行に対して分岐待機レール4a…への進入を許容する進入位置Xi…又は主待機レール4mの上流側へ通過させる通過位置Xp…に切換えるディバータ8…及びこのディバータ8…を分岐待機レール4a…に対する搬送機3a…の未進入時に進入位置Xi…に切換え、かつ進入時に少なくとも特定の切換位置Ps…で通過位置Xp…に切換える操作機構9…を有する切換機構7…とを備えることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、操作機構9…は、ディバータ8…を進入位置Xi…側に付勢する弾性部材11…と、搬送機3a…との係合に基づく変位量をディバータ8…に伝達して通過位置Xp…に切換える伝達リンク機構12…と、進入時の搬送機3a…を切換位置Ps…で停止させる制御機能部13…とを備えて構成する態様を採用してもよいし、或いは、搬送機3a…が分岐待機レール4a…に進入することによりディバータ8…を通過位置Xp…に切換え、かつ搬送機3a…が分岐待機レール4a…から退出することによりディバータ8…を進入位置Xi…に切換えるとともに、通過位置Xp…と進入位置Xi…におけるディバータ8…の位置を保持する位置保持機構14を備えて構成する態様を採用してもよい。なお、主待機レール4mは、配送レール部5に対して直線方向Fd又は直角方向Frに接続することができ、特に、配送レール部5に対して主待機レール4mを直角方向Frに接続する際は、最初の分岐待機レール4aを配送レール部5に対して直線方向Frdに接続し、かつ当該最初の分岐待機レール4aに、他の分岐待機レール4b…に設ける切換機構7…に対して逆方向の切換えを行う逆切換機構7sを配設することができる。一方、ホームポジションPoには、搾乳ユニット3ax,3ay…を搬送機3a…に搭載した状態で各搾乳ユニット3ax,3ay…の洗浄を行う洗浄装置16を設けることができる。
このような構成を有する本発明に係る搾乳ユニットの自動搬送装置1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 各分岐部6a…に設けて進入位置Xi…又は通過位置Xp…に切換えるディバータ8…及びこのディバータ8…を搬送機3a…の未進入時に進入位置Xi…に切換え、かつ進入時に通過位置Xp…に切換える操作機構9…を有する切換機構7…を備えるため、主待機レール4mとガイドレール部2を接続する配送レール部5は、各ガイドレール部2…の設置数に関係なく一本で足り、ストールA…側のガイドレール部2…に対して処理室Hが離れている場合であっても、ストールA…側のガイドレール部2…から処理室Hに至るまでの設備構成の簡略化(単純化)及び小型化、更には占有スペースの縮小を図れるとともに、低コストに実施できる。
(2) 主待機レール4m及びこの主待機レール4mから所定間隔おきに分岐することによりホームポジションPoに配した少なくとも搬送機3a…の数量に対応した複数の分岐待機レール4a…を有する待機レール部4を備えるため、主待機レール4mに接続する分岐待機レール4a…の数量は、制限されることなく任意に設定することができ、特に、搬送機3a…の数量増加に対しても容易かつ臨機応変に対応できる。
(3) 好適な態様により、配送レール部5に対して主待機レール4mを直角方向Frに接続するとともに、最初の分岐待機レール4aを配送レール部5に対して直線方向Frdに接続し、かつ当該最初の分岐待機レール4aに、他の分岐待機レール4b…に設ける切換機構7…に対して逆方向の切換えを行う逆切換機構7sを配設すれば、処理室Hの場所や形態等に応じて配送レール部5の導入経路を設計できるなど、設備に対する設計自由度を高めることができる。
(4) 好適な態様により、ホームポジションPoに、搾乳ユニット3ax,3ay…を搬送機3a…に搭載した状態で各搾乳ユニット3ax,3ay…の洗浄を行う洗浄装置16を設ければ、各搾乳ユニット3ax,3ay…を搬送機3a…に搭載したままで容易かつ迅速に洗浄できるとともに、密閉された衛生的な洗浄水経路を有する洗浄装置16を容易に構築できる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る自動搬送装置1の全体構成について、図1〜図9を参照して説明する。
図中、2,2は左右一対のガイドレール部であり、このガイドレール部2,2には、直線状に配した主レール21,21と、この主レール21,21から直角方向に突出した複数の分岐レール22…,22…が含まれるとともに、ガイドレール部2と2の間には、作業者が通行できる搾乳通路Rが設けられる。また、搾乳通路Rの両側には多数のストールA…が搾乳通路Rに沿って設けられ、各ストールA…には、図9に示すように、乳牛C…が係留される。なお、左右のガイドレール部2,2の基本構成は、左右対称に構成する点を除いて同じである。
一方のガイドレール部2は、主レール21から直角方向に突出した複数の分岐レール22…を有する。各分岐レール22…は配列するストールA…に対して一つ置きに設け、一対のストールAとA…間に配するとともに、先端はミルクラインL付近まで延設する。なお、ミルクラインLには真空ラインが含まれ、図2に示すように、ミルクラインLの所定位置には、各ストールA…に対応して一対のミルクタップMx,My…が設けられる。
任意の分岐レール22は、ホームポジションPoを上流側とした場合、主レール21に対して下流方向に湾曲させて当該主レール21に合流させる分岐部23を有するとともに、この分岐部23には、分岐部23に対する主レール21の上流側と下流側又は主レール21の下流側と分岐レール22側を接続可能なディバータ(切換レール)24(図2)を内蔵する。なお、他の分岐レール22…も同様に構成する。
一方、各ガイドレール部2,2における主レール21,21の一端側は、図1に示すように分岐部23pにより合流させ、配送レール部5を介して処理室H(ホームポジションPo)に至らせる。この場合、配送レール部5は、L形に接続した第一配送レール5a及び第二配送レール5bを有する。また、処理室Hには待機レール部4を配設する。この待機レール部4は、直線状に配設した主待機レール4mと、この主待機レール4mから所定間隔おきに分岐することによりホームポジションPoに配した少なくとも搬送機3a…の数量に対応した複数(六本)の分岐待機レール4a,4b,4c,4d,4e,4fを有し、主待機レール4mの一端は配送レール部5(第二配送レール5b)に接続する。この場合、主待機レール4mは第二配送レール5bに対して直線方向Fdに接続する。
さらに、各分岐待機レール4a…と主待機レール4m間には、分岐部6a,6b,6c,6d,6e,6fを備える。図3及び図4は一つの分岐部6a(他の分岐部6b…も同じ)を示す。分岐部6aの内部には、図4に示すように、支軸31により回動自在に支持されたディバータ(切換レール)8を備える。このディバータ8は、支軸31を支点に回動変位し、主待機レール4mの下流4ms側(配送レール部5側)からの搬送機3a…の走行に対して分岐待機レール4aへの進入を許容する図4に実線で示す進入位置Xi又は主待機レール4mの上流4mf側へ通過させる図4に仮想線で示す通過位置Xpに、後述する操作機構9により選択的に切換えられる。
また、分岐待機レール4aには、図3〜図5に示すように、ディバータ8を進入位置Xi側に付勢するスプリング(弾性部材)11と、搬送機3a…に備える後述するカムプレート77…との係合に基づく変位量をディバータ8に伝達して通過位置Xpに切換える伝達リンク機構12と、進入時の搬送機3a…を切換位置Psで停止させる制御機能部13とを備える操作機構9を配設する。
この場合、伝達リンク機構12は、図5に示すように、分岐待機レール4aの側面に、支軸32により回動自在に支持され、かつ下端に、回動自在のローラ34を有するL形のフォローレバー33と、分岐部6aの上面に支軸35により回動自在に支持され、一端をディバータ8の上面に支軸36により回動自在に取付けたL形のレバープレート37と、このレバープレート37の他端とフォローレバー33の上端間を連結した連結ロッド38を備える。なお、連結ロッド38は、前後一対のスプリング38f,38rを介してフォローレバー33の上端に結合するとともに、スプリング11は、支軸36と分岐部6aの上面間に架設される。4asは、分岐待機レール4aの上面に形成した円形の開口部であり、ディバータ8の上面に設けた支軸36は、開口部4asを通して上方に突出する。一方、分岐待機レール4aの下面には、進入時の搬送機3a…が切換位置Ps、即ち、フォローレバー33に係合する位置に達したことを検出する停止ドグ39を配設する。これにより、操作機構9とディバータ8は切換機構7を構成するとともに、停止ドグ39と後述する検出スイッチ56及びコントローラ42は制御機能部13を構成する。
さらに、処理室H(ホームポジションPo)には、搾乳ユニット3ax,3ay…を搬送機3a…に搭載した状態で各搾乳ユニット3ax,3ay…の洗浄を行うことができる洗浄装置16を設ける。これにより、各搾乳ユニット3ax,3ay…を搬送機3a…から取外し、別途設けた洗浄場所に持って行くことにより、洗浄液を収容した非密閉式の洗浄バス等により洗浄するタイプの洗浄装置とは異なり、各搾乳ユニット3ax,3ay…を搬送機3a…に搭載したままで容易かつ迅速に洗浄できるとともに、密閉された衛生的な洗浄水経路を有する洗浄装置16を容易に構築できる。
他方、ガイドレール部2における各レール21,22…、配送レール部5における各レール5a,5b、待機レール部4における各レール4m,4a…は、図7に示すように、断面矩形の内部を中空に形成し、底面にはレールとして機能するスリットSr…を有する。そして、各レール部2…には、当該各レール部2…に沿って自走する複数台(三台)の搬送機3a,3b,3cを収容する。なお、図2は、搬送機3a,3bのみを示す。
搬送機3a(他の搬送機3b…も同じ)は、図6〜図9に示すように、各レール部2…に吊り下げられる自走部41とこの自走部41の下方に支持されるコントローラ42を備える。コントローラ42は、制御機能部13…を構成する制御系や自走部41の制御等を司る各種制御系、更には衝突防止回路等を有するコントローラ本体,バッテリボックス,外面に有する操作パネル等を備える。また、自走部41には、左右に突出した一対の吊下アーム43x,43yを備え、各吊下アーム43x,43yには、それぞれ搾乳ユニット3ax,3ay(図9)を吊下げることができる。なお、図6は、各搾乳ユニット3ax,3ayを吊下げる前の搬送機3aを示す。同図中、44x,44yは、ディストリビュータ装着部であり、各搾乳ユニット3ax,3ayに備えるディストリビュータは、このディストリビュータ装着部44x,44yに装着される。そして、このディストリビュータは、ミルクラインLに設けたミルクタップMx,Myにそれぞれ接続される。これにより、各搾乳ユニット3ax,3ayは、それぞれ独立して搾乳を行うことができる。各搾乳ユニット3ax,3ayに備えるディストリビュータとミルクタップMx,Myの接続は、特許第2987749号で開示する自動着脱部或いは特願2002−30441の着脱機構等を用いて自動で接続(接続解除)することができる。例示の搾乳ユニット3ax(搾乳ユニット3ayも同じ)は、作業者が、ティートカップ45…を乳牛Cに対して装着すれば、以後は、自動搾乳処理が行われる。したがって、搾乳終了は自動で検知され、ティートカップ45…の自動離脱処理が行われる。自動離脱処理により、ティートカップ45…はロープ46により図9に示す非使用位置Phまで引き戻される。
また、自走部41は、図6及び図7に示すように、ベース部51を備え、このベース部51の上面に走行モータ52及びこの走行モータ52の回転を減速する減速機構部53を搭載する。一方、左右一対の走行用車輪54,54を各レール部2…の内部に収容し、この走行用車輪54,54と減速機構部53を、回転伝達機構部55により接続する。さらに、ベース部51の上面には、コントローラ42に接続し、前述した停止ドグ39…及び後述する可動ドグ57…等により操作される検出スイッチ56を配設する。なお、56dは上方に突出した検出スイッチ56のスイッチレバーを示す。
ところで、本実施形態に係る自動搬送装置1では、ホームポジションPoから各ガイドレール部2…に対してそれぞれ複数台の搬送機3a…を自走させた際に、いずれかの搬送機3a…が各分岐レール22…に一回進入して退出し、かつ複数台の搬送機3a…が分担して全部の分岐レール22…に対して順次進入して退出するとともに、各搬送機3a…がガイドレール部2…の途中又は終端からホームポジョンPoに戻る自走経路が設定され、特に、各搬送機3a…の搾乳時間に対応して、搾乳時に各搬送機3a…の自走経路がいわば自動的に設定される。
したがって、ガイドレール部2及び搬送機3a…には、このような自走経路を設定するための構成を備えている。まず、検出スイッチ56…は、主レール21における所定の設定位置、即ち、図1に示すように、主レール21の外側面であって、各分岐部23…から下流側(ホームポジションPoに対して反対側)へ所定距離離れた位置、具体的には、搬送機3a…が分岐部23…を完全に通過し終え、かつ無用に下流側へ走行しない位置に取付けた可動ドグ(後退用ドグ)57を備え、搬送機3a…は、この可動ドグ57に達することにより、検出スイッチ56…がオンせしめられる。
可動ドグ57は、第7図及び第8図に示すように、一側を主レール21の上面に固定したL形の支持プレート61の他側に位置する垂直支持板62に取付ける。この場合、可動ドグ57の上部を回動軸63により回動自在に取付ける。そして、可動ドグ57の下端に、水平方向に折曲したドグ本体部58を一体形成するとともに、可動ドグ57の中間位置に、ドグ本体部58に対して横方向に離間した係合板部64を固定する。また、可動ドグ57の中間位置と垂直支持板62の上部間にはスプリング65を架設する。よって、不図示のストッパにより可動ドグ57の回動角範囲を規制すれば、可動ドグ57は、回動軸63を支点として、第8図に示す実線で示す検出可能位置Xsと仮想線で示す検出不能位置Xrに座屈的に変位する。
一方、搬送機3a(他の搬送機3b…も同じ)における検出スイッチ56の近傍であって、その後側(下流側)には、可動ドグ57を変位させる切換操作部66を配設する。切換操作部66は、ベース部51の上面に垂直支持板67を固定し、この垂直支持板67の一方の面における上部の前端付近に、前操作部66fを配設するとともに、他方の面における上部の後端付近には後操作部66rを配設する。前操作部66fは、回動軸67fにより回動自在に支持された前操作レバー69fと、垂直支持板67に形成して前操作レバー69fの一方向の回動を規制するストッパ片70fと、前操作レバー69fを回動規制される方向に付勢するスプリング71fを備えており、自然状態の前操作レバー69fは、第8図に示すように、略垂直に起立し、ストッパ片70fに係止する。したがって、前操作レバー69fの上端は、後方(上流側)へは規制されるも、前方(下流側)へはスプリング71fの弾性に抗して傾けることができる。また、前操作レバー69fの上端は、ドグ本体部58に対して係合可能となる。
他方、後操作部66rは、回動軸67rにより回動自在に支持された後操作レバー69rと、垂直支持板67に形成して後操作レバー69rの一方向の回動を規制するストッパ片70rと、後操作レバー69rを回動規制される方向に付勢するスプリング71rを備えており、自然状態の後操作レバー69rは、図8に示すように、略垂直に起立し、ストッパ片70rに係止する。したがって、後操作レバー69rの上端は、前方(下流側)へは規制されるも、後方(上流側)へはスプリング71rの弾性に抗して傾けることができる。また、後操作レバー69rの上端は、係合板部64に対して係合可能となる。その他、図示は省略したが、減速用検出スイッチ,終了用検出スイッチ,充電用検出スイッチ等を、それぞれ左右方向に離間して配設する。各検出スイッチ56…には、リミットスイッチを利用できる。なお、75,75はガイドレール部2に収容する左右一対の空転用車輪を示す。
さらに、搬送機3aには、図5及び図7に示すカムプレート77を備える。カムプレート77は、図5に示すように、分岐待機レール4a(他の分岐待機レール4b…も同じ)における切換位置Psに達した際に、フォローレバー33の下端に係合し、フォローレバー33を回動変位させる機能を有する。即ち、搬送機3aが主待機レール4m側から進入(矢印Fi方向)する際には、フォローレバー33を反時計方向となる実線で示す位置に回動変位させるとともに、搬送機3aが分岐待機レール4aの先端側から主待機レール4m側へ走行(矢印Fm方向)する際には、フォローレバー33を時計方向となる仮想線33rで示す位置に回動変位させる機能を有する。
また、図7に示すように、ガイドレール部2における主レール21にも、カムプレート77に係合する同様の機能を有するフォローレバー78を備えており、フォローレバー78のカムプレート77に対する動きは、フォローレバー33と同じになる。これにより、フォローレバー78は、搬送機3aが主レール21の上流側から下流側へ移動する際における分岐部23よりも下流側の所定位置でディバータ24を主レール21の下流側と分岐レール22側を接続する合流位置に切換え、かつ搬送機3aが主レール21の下流側から上流側へ移動する際における分岐部23よりも下流側の所定位置でディバータ24を主レール21の上流側と下流側を接続する非合流位置に切換える機能を有するディバータ切換機構76が構成される。
次に、本実施形態に係る自動搬送装置1の要部の動作を含む全体動作について、図1〜図11を参照して説明する。
最初に、搾乳時における各部の動作について説明する。図10は、搾乳時における待機レール部4に関連する動作のフローチャートを示す。なお、例示は、六台の搾乳ユニット3a…を使用し、二本のガイドレール部2,2に対して三台ずつ使用する場合を例示する。この場合、基本的な動作は双方とも同じになる。
今、全搬送機3a…がホームポジションPoで待機している状態を想定する。したがって、各搬送機3a…は、それぞれ分岐待機レール4a…に進入し、分岐待機レール4a…の先端位置、即ち、図1に仮想線で示す搬送機3bの位置において停止している(ステップS1)。
一方、搾乳予定時間になったなら、ホームポジションPoで待機している任意の搬送機、例えば、搬送機3aを作動させる。これにより、自走部41の走行用車輪54,54が回転し、予め設定された比較的高速で前進走行する(ステップS2,S3)。なお、作動させる搬送機3a…は、必ずしも順番である必要はない。これにより、搬送機3aは、図5に示す矢印Fm方向に走行し、フォローレバー33を通過する。この際、フォローレバー33は、カムプレート77により図5に仮想線で示す位置33rに変位し、連結ロッド38を矢印Fr方向に変位させるが、ディバータ8は、スプリング11により進入位置Xi側に切換わっているため、搬送機3aはそのまま分岐部6aを通過する(ステップS4,S5,S6)。そして、主待機レール4mを通り、更に、配送レール部5を通り、一方のガイドレール部2(主レール21)に配送される(ステップS7)。
主レール21に配送された搬送機3aは、まず、最初の分岐部23に対して上流側(ホームポジションPo側)から進入し、そのまま下流側へ通過する。搬送機3aが分岐部23を通過し終えた直後には、1番目の分岐レール22に対応する可動ドグ57に達するため、検出スイッチ56が当該可動ドグ57によりオンする。また、ディバータ切換機構76により、ディバータ24を対応する分岐レール22と主レール21を接続する合流位置に切換える。この際、可動ドグ57は、検出可能位置Xsに変位した状態にあるため、搬送機3aに備える検出スイッチ56によって検出される。
一方、検出スイッチ56のオンにより、コントローラ42は走行モータ52を停止制御する。この場合、搬送機3aの停止位置は、前操作レバー69fと後操作レバー69r間に可動ドグ57が位置するように制御(設定)する。これにより、前操作レバー69fが可動ドグ57を通過するため、この際、前操作レバー69fがドグ本体部58を押して検出不能位置Xrへ変位させる。したがって、可動ドグ57は、検出スイッチ56による一回目の検出により、検出不能位置Xrに変位させられる。この結果、可動ドグ57は上方へ跳ね上がった状態となり、次に通過する搬送機、例えば、2番目の搬送機3bは、検出スイッチ56のスイッチレバー56dが可動ドグ57に触れることなく通過する。
また、搬送機3aは、停止後、直ちに後退走行し、主レール21の下流側から分岐部23にガイドされて、1番目の分岐レール22に進入する。そして、搬送機3aが進入した分岐レール3の減速用ドグ81(図1)を通過すれば、減速用検出スイッチ(不図示)がオンし、自走部41は、予め設定した比較的低速に切換えられる。減速用検出スイッチがオンすれば、所定の設定時間だけ後退走行して停止する。この設定時間は、各ディストリビュータを各ミルクタップMx,Myに接続できる時間を選定する。これにより、各ディストリビュータは、対応するミルクタップMx,Myに自動で接続される。ミルクタップMx,Myにディストリビュータが接続されることにより、接続終了が報知されるため、作業者は分岐レール22に位置する各搾乳ユニット3ax,3ayのティートカップ45…(図9)を二頭の乳牛C,Cにそれぞれ装着する。これにより、二頭の乳牛C…に対する搾乳処理が同時に行われる。一方、搾乳終了は自動で検知され、ティートカップ45…の自動離脱処理が行われる。自動離脱処理により、ティートカップ45…は、ロープ46によって図9に示す非使用位置Phまで引き戻されるとともに、不図示の噴射ノズルから消毒液が各乳牛C…の乳房に噴射される。この後、自走部41は再度前進走行する。
他方、搬送機3aがホームポジションPoから前進走行した後、適当な時間を見計らって、2番目の搬送機、例えば、搬送機3bをホームポジションPoから前進走行させるとともに、以後、同様に全部(六台)の搬送機3c…をホームポジションPoから前進走行させる(ステップS8,S3…)。この場合、搬送機3a以外の各搬送機3b…が通過する各分岐部6a…におけるディバータ8…は、各搬送機3b…が通過する際に、通過を許容する方向に逃がされる。また、各搬送機3a…は、三台ずつ各ガイドレール部2…に進入するように、分岐部23pにおけるディバータが切換えられる。
一方、ホームポジションPoから前進走行する搬送機3bは、搬送機3aと同様に、待機レール部4及び配送レール部5を通ってガイドレール部2(主レール21)に配送される。そして、最初の分岐部23を通過する。この際、1番目の分岐レール22に対応する可動ドグ57は、検出不能位置Xrに変位しているため、搬送機3bによっては検出されない。したがって、搬送機3bは、最初の可動ドグ57を通過し、2番目の分岐レール22に向かって走行する。なお、後操作レバー69rは、係合板部64に当接するが、後方へ傾いて逃がされる。そして、搬送機3aは、2番目の分岐レール22における分岐部23を通過する。この分岐部23を通過することにより、2番目の分岐レール22に対応する可動ドグ57に達するが、この可動ドグ57には、搬送機3bが最初に達するため、前述した搬送機3aが1番目の分岐レール22に進入した場合と同様の動作が行われるとともに、搬送機3bは、2番目の分岐レール22に進入し、同様の搾乳処理が行われる。
さらに、搬送機3cにおいても搬送機3a及び3cと同様の動作が行われる。この際、1番目と2番目の分岐レール22…に対応する可動ドグ57…は、検出不能位置Xrに変位しているため、搬送機3cによっては検出されない。したがって、搬送機3cは、これらの可動ドグ57…を通過し、3番目の分岐レール22に向かって走行する。
そして、搬送機3aが1番目の分岐レール22における搾乳を終了したなら、前述したように再度前進走行し、この後、4番目の分岐レール22に進入することになる。この場合、搬送機3aによる1番目の分岐レール22における搾乳が長引き、搬送機3aによる2番目の分岐レール22における搾乳が早く終了した場合には、搬送機3bが4番目の分岐レール22に進入して搾乳を行うことになる。このように、本実施形態に係る自動搬送装置1によれば、搾乳可能な搬送機3a…によって未搾乳のストールA…から順番に搾乳を行うことができる。
次に、搾乳終了時における各部の動作について説明する。図11は、搾乳終了時における待機レール部4に関連する動作のフローチャートを示す。
全ての搾乳が終了した時点では、各搬送機3a…が衝突防止回路の機能等により主レール21上に停止している。まず、ホームポジションPoに最も近い搬送機、例えば、搬送機3cを後退走行させる(ステップS11)。後退時には、ディバータ切換機構76によりディバータ24が切換られ、分岐部23に対する主レール21の上流側と下流側が接続される。また、搬送機3cは、可動ドグ57…を通過するが、全ての可動ドグ57…が検出不能位置Xrに変位した状態となっているため、後操作レバー69rが係合板部64を押して検出可能位置Xsへ変位させる。そして、搬送機3cは、主レール21から配送レール部5を通り、主分岐レール4mに進入する。この際、全てのディバータ8…は、スプリング11…により進入位置Xi…に切換わっているため、搬送機3cは、最初の分岐部6aから待機分岐レール4aに進入する(ステップS12)。なお、図8中、矢印Fi方向は、搬送機3bの後退方向を示している。
待機分岐レール4aに進入した搬送機3cは、待機分岐レール4aに沿って走行、即ち、図5中、矢印Fi方向に走行する(ステップS13)。そして、搬送機3cが特定の切換位置Ps、即ち、フォローレバー33の位置に達すれば、カムプレート77がフォローレバー33に係合し、同図中、フォローレバー33を実線で示す位置に回動変位させる。この回動変位に基づく変位量は、連結ロッド38を矢印Ff方向に変位させ、図4に示すように、レバープレート37を、同図中、時計方向へ回動変位させ、ディバータ8を仮想線で示す通過位置Xpに切換える(ステップS14,S15)。また、同時に、この切換位置Psでは、停止ドグ39により検出スイッチ56がONし、搬送機3cの走行動作が停止する(ステップS16,S17)。即ち、搬送機3cは、ディバータ8を通過位置Xpに切換えた状態で停止する。図1に仮想線で示す搬送機3aの位置が切換位置Psとなる。したがって、この切換位置Psでは、搬送機3cに対する外部の汚れ等に対する洗浄やメンテナンスを行うことができる(ステップS18)。
同様に、次の搬送機、例えば、搬送機3bが主レール21の停止位置から戻される(ステップS19,S11…)。この場合、搬送機3bは、後操作レバー69rと係合板部64が接触することなくそのまま通過する。なお、前操作レバー69fは、ドグ本体部58に当接するが、前方(下流側)へ傾いて逃がされる。搬送機3bも搬送機3cと同様に、主レール21から配送レール部5を通り、主分岐レール4mに進入する。この場合、最初の分岐部6aにおけるディバータ8は、通過位置Xpに切換わっているとともに、他の分岐部6b…におけるディバータ8…は、スプリング11…により進入位置Xi…に切換わっているため、搬送機3bは、2番目の分岐部6bから待機分岐レール4bに進入する(ステップS12)。同様に、他のガイドレール部2における搬送機3a…を含め、残りの全搬送機3a…をホームポジションPoに戻すことができる。
この場合、戻される全て(六台)の搬送機3c…は、各待機分岐レール4a…に対して、最初の待機分岐レール4a…から順番に進入する(ステップS19,S11…)。処理室Hに戻された全ての搬送機3a…は、それぞれ切換位置Ps…に停止しているため、前述したように、各搬送機3a…(各搾乳ユニット3ax,3ay…)に対する外部の汚れ等に対する洗浄やメンテナンスを行うことができる。そして、外部洗浄等が終了したなら、各搬送機3a…を手動により待機分岐レール4a…の先端側(ホームポジションPo)に移動させ、各搾乳ユニット3ax,3ay…に対する内部洗浄を行う(ステップS20)。この場合、待機分岐レール4a…の先端に対向してティートカップ装着部82…を有するため、このティートカップ装着部82…に、各ティートカップ45…を装着し、洗浄装置16を用いて、搬送機3a…に搭載した状態で各搾乳ユニット3ax,3ay…の洗浄を行うことができる。そして、内部洗浄が終了したなら、そのままホームポジションPoに待機させる(ステップS21)。このように、ホームポジションPoには、搾乳ユニット3ax,3ay…を搬送機3a…に搭載した状態で各搾乳ユニット3ax,3ay…の洗浄を行う洗浄装置16を設けることができるため、各搾乳ユニット3ax,3ay…を搬送機3a…に搭載したままで容易かつ迅速に洗浄できるとともに、密閉された衛生的な洗浄水経路を有する洗浄装置16を容易に構築できる。
このような本実施形態に係る自動搬送装置1によれば、各分岐部6a…に設けて進入位置Xi…又は通過位置Xp…に切換えるディバータ8…及びこのディバータ8…を搬送機3a…の未進入時に進入位置Xi…に切換え、かつ進入時に通過位置Xp…に切換える操作機構9…を有する切換機構7…を備えるため、主待機レール4mとガイドレール部2を接続する配送レール部5は、各ガイドレール部2…の設置数に関係なく一本で足り、ストールA…側のガイドレール部2…に対して処理室Hが離れている場合であっても、ストールA…側のガイドレール部2…から処理室Hに至るまでの設備構成の簡略化(単純化)及び小型化、更には占有スペースの縮小を図れるとともに、低コストに実施できる。また、主待機レール4及びこの主待機レール4mから所定間隔おきに分岐することによりホームポジションPoに配した搬送機3a…の数量に対応した複数の分岐待機レール4a…を有する待機レール部4を備えるため、主待機レール4mに接続する分岐待機レール4a…の数量は、制限されることなく任意に設定することができ、特に、搬送機3a…の数量増加に対しても容易かつ臨機応変に対応できる。
次に、本発明の変更実施形態に係る自動搬送装置1について、図12〜図17を参照して説明する。
図12〜図14は、自動搬送装置1における操作機構9の変更例を示す。図1〜図8に示した操作機構9は、ディバータ8を進入位置Xi側に付勢する弾性部材11と、搬送機3a…との係合に基づく変位量をディバータ8に伝達して通過位置Xpに切換える伝達リンク機構12と、進入時の搬送機3a…を切換位置Psで停止させる制御機能部13とを備えて構成したものであるが、変更例に係る図12〜図14に示す操作機構9は、搬送機3a…が分岐待機レール4aに進入することによりディバータ8を通過位置Xpに切換え、かつ搬送機3a…が分岐待機レール4aから退出することによりディバータ8を進入位置Xiに切換えるとともに、通過位置Xpと進入位置Xiにおけるディバータ8の位置を保持する位置保持機構14を備えて構成したものである。
したがって、変更例の場合には、図12と図4の対比からも明らかなように、ディバータ8を進入位置Xi側に付勢する弾性部材11は使用しないとともに、図1〜図8における操作機構9とは異なり、必ずしも特定の切換位置Psで停止させる必要はなく、分岐待機レール4aにおける任意の位置で停止させることができる。また、図13と図5の対比からも明らかなように、通過位置Xpと進入位置Xiにおけるディバータ8の位置を保持する位置保持機構14を備えている。変更例では、これらの点が図1〜図8に示した操作機構9と異なる。この場合、位置保持機構14は、図13及び図14に示すように、分岐待機レール4aの側面に備える支軸32の下方位置に、掛止ピン91を突出させて設け、この掛止ピン91とローラ34のシャフト92間にスプリング93を介在させて構成する。なお、掛止ピン91とシャフト92間であって、スプリング93の内部には、伸縮式のガイドロッド94を介在させる。これにより、フォローレバー33は、図13に実線で示す位置と仮想線33rで示す各位置に座屈的に変位し、この結果、ディバータ8は、通過位置Xpと進入位置Xiにそれぞれ保持される。
よって、搬送機3aが主待機レール4m側へ前進走行、即ち、図13に示す矢印Fm方向に走行した際には、カムプレート77によりフォローレバー33を図13に仮想線で示す位置33rに変位させるとともに、連結ロッド38を矢印Fr方向に変位させ、ディバータ8を進入位置Xiに切換える。この結果、搬送機3aは分岐部6aを通過して、配送レール部5側へ配送される。そして、ディバータ8は、位置保持機構14により進入位置Xiに保持される。したがって、この場合、一番奥に位置する分岐待機レール4fから順に手前側の分岐待機レール4e…に対して配送する。よって、全部の搬送機3a…を配送した後は、各ディバータ8は、全て進入位置Xi…に切換わる。
一方、各搬送機3a…がホームポジションPoに戻される場合には、各ディバータ8は、全て進入位置Xi…に切換わっているため、最初の搬送機3aは、最初の分岐待機レール4aに進入する。分岐待機レール4aに進入した際は、図13に示す矢印Fi方向に走行し、フォローレバー33を通過する。この際、カムプレート77により、フォローレバー33を図13に仮想線で示す位置33rに変位させるとともに、連結ロッド38を矢印Ff方向に変位させ、ディバータ8を通過位置Xpに切換える。そして、ディバータ8は、位置保持機構14により通過位置Xpに保持される。よって、最初の分岐待機レール4aから順に搬送機3a…を進入させることができる。変更例に係る操作機構9のその他の構成及び機能は、図1〜図11に示した操作機構9の場合と同じになる。このため、図12〜図14において、図1〜図11と同一部分には同一符号を付し、その構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
他方、図15〜図17は、自動搬送装置1における待機レール部4の変更例を示す。図1〜図8における待機レール部4は、主待機レール4mを配送レール部5に対して直線方向Fdに接続した場合を示したが、変更例に係る図15〜図17に示す待機レール部4は、図15に示すように、配送レール部5に対して主待機レール4mを直角方向Frに接続するとともに、最初の分岐待機レール4aを配送レール部5に対して直線方向Frdに接続し、かつ当該最初の分岐待機レール4aに、他の分岐待機レール4b…に設ける切換機構7…に対して逆方向の切換えを行う逆切換機構7sを配設したものである。
この場合、切換機構7は、図4に示すように、L形のレバープレート37を利用し、連結ロッド38を矢印Fr方向へ変位させた際に、ディバータ8を進入位置Xiに切換える機能を有するのに対して、逆切換機構7sは、図16及び図17に示すように、L形のレバープレート37の代わりに、蛇腹式の伸縮リンク機構96を利用するものであり、この伸縮リンク機構96は、中央を支軸97により支持するとともに、一端に連結ロッド38を連結し、かつ他端にディバータ8側の支軸36を連結した構成を備える。これにより、連結ロッド38を矢印Fr方向へ変位させた際は、ディバータ8を通過位置Xp、即ち、切換機構7に対して逆方向の切換えを行うことができる。
このような図15〜図17に示す待機レール部4を用いることにより、主待機レール4mを配送レール部5に対して直線方向Fdに接続する態様に加え、主待機レール4mを配送レール部5に対して直角方向Frに接続する態様を選択可能になるため、処理室Hの場所や形態等に応じて配送レール部5の導入経路を設計できるなど、設備に対する設計自由度を高めることができる。変更例に係る待機レール部4のその他の構成及び機能は、図1〜図11に示した待機レール部4の場合と同じになる。このため、図15〜図17において、図1〜図11と同一部分には同一符号を付し、その構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
以上、各種実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,数量,素材,手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、一つのガイドレール部2…に三台の搬送機3a…を用いた場合を例示したが、任意台数の搬送機3a…により実施することができる。また、操作機構9…や分岐レール部4等の構成は、同一機能を発揮する他の構成により置換することができ、例えば、操作機構9…は、機械的な操作機構のみならず、位置検出スイッチと電磁プランジャ等の動力手段を利用した電気的な操作機構により置換することも可能である。
本発明の最良の実施形態に係る搾乳ユニットの自動搬送装置の全体を示す平面図、 同自動搬送装置の模式的斜視図、 同自動搬送装置における待機レール部の一部を示す斜視図、 同自動搬送装置の待機レール部における分岐部の一部断面平面図、 同自動搬送装置の待機レール部における切換機構の一部を示す側面図、 同自動搬送装置に備える搬送機の斜視図、 同自動搬送装置の搬送機に備える自走部の断面正面図、 同自動搬送装置に備える可動ドグと自走部の一部を示す側面図、 同自動搬送装置に備える搾乳ユニットを搭載した搬送機の正面図、 同自動搬送装置の搾乳時における待機レール部4に関連する動作のフローチャート、 同自動搬送装置の搾乳終了時における待機レール部に関連する動作のフローチャート、 本発明の変更実施形態に係る自動搬送装置の待機レール部における分岐部の一部断面平面図、 同変更実施形態に係る自動搬送装置の待機レール部における切換機構の一部を示す側面図、 同変更実施形態に係る自動搬送装置の待機レール部における切換機構の一部を示す断面正面図、 本発明の他の変更実施形態に係る自動搬送装置の一部を示す平面図、 同変更実施形態に係る自動搬送装置の待機レール部における分岐部の一部断面平面図、 同変更実施形態に係る自動搬送装置の待機レール部における切換機構の一部を示す拡大平面図、
符号の説明
1 自動搬送装置
2… ガイドレール部
3a… 搬送機
3ax 搾乳ユニット
3ay 搾乳ユニット
4 待機レール部
4m 主待機レール
4a… 分岐待機レール
5 配送レール部
6a… 分岐部
7… 切換機構
7s… 逆切換機構
8… ディバータ
9… 操作機構
11… 弾性部材
12… 伝達リンク機構
13… 制御機能部
14 位置保持機構
16 洗浄装置
C… 乳牛
A… ストール
Po ホームポジション
Xi 進入位置
Xp 通過位置
Ps 切換位置
Fd 直線方向
Fr 直角方向
Frd 直線方向

Claims (6)

  1. 乳牛を係留する複数のストールに沿ったガイドレール部を自走して搾乳ユニットを搬送する複数の搬送機を備える搾乳ユニットの自動搬送装置において、主待機レール及びこの主待機レールから所定間隔おきに分岐することによりホームポジションに配した少なくとも前記搬送機の数量に対応した複数の分岐待機レールを有する待機レール部と、前記主待機レールと前記ガイドレール部を接続する配送レール部と、各分岐待機レールと主待機レール間の分岐部に設けることにより主待機レールの下流側(配送レール部側)からの前記搬送機の走行に対して分岐待機レールへの進入を許容する進入位置又は主待機レールの上流側へ通過させる通過位置に切換えるディバータ及びこのディバータを前記分岐待機レールに対する前記搬送機の未進入時に前記進入位置に切換え、かつ進入時に少なくとも特定の切換位置で前記通過位置に切換える操作機構を有する切換機構とを備えることを特徴とする搾乳ユニットの自動搬送装置。
  2. 前記操作機構は、前記ディバータを前記進入位置側に付勢する弾性部材と、前記搬送機との係合に基づく変位量を前記ディバータに伝達して前記通過位置に切換える伝達リンク機構と、前記進入時の前記搬送機を前記切換位置で停止させる制御機能部とを備えることを特徴とする請求項1記載の搾乳ユニットの自動搬送装置。
  3. 前記操作機構は、前記搬送機が前記分岐待機レールに進入することにより前記ディバータを前記通過位置に切換え、かつ前記搬送機が分岐待機レールから退出することにより前記ディバータを前記進入位置に切換えるとともに、前記通過位置と前記進入位置におけるディバータの位置を保持する位置保持機構を備えることを特徴とする請求項1記載の搾乳ユニットの自動搬送装置。
  4. 前記主待機レールは、前記配送レール部に対して直線方向又は直角方向に接続することを特徴とする請求項1記載の搾乳ユニットの自動搬送装置。
  5. 前記配送レール部に対して前記主待機レールを直角方向に接続するとともに、最初の分岐待機レールを前記配送レール部に対して直線方向に接続し、かつ当該最初の分岐待機レールに、他の分岐待機レールに設ける前記切換機構に対して逆方向の切換えを行う逆切換機構を配設することを特徴とする請求項4記載の搾乳ユニットの自動搬送装置。
  6. 前記ホームポジションには、前記搾乳ユニットを前記搬送機に搭載した状態で各搾乳ユニットの洗浄を行う洗浄装置を備えることを特徴とする請求項1記載の搾乳ユニットの自動搬送装置。
JP2004242519A 2004-08-23 2004-08-23 搾乳ユニットの自動搬送装置 Expired - Lifetime JP3979472B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004242519A JP3979472B2 (ja) 2004-08-23 2004-08-23 搾乳ユニットの自動搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004242519A JP3979472B2 (ja) 2004-08-23 2004-08-23 搾乳ユニットの自動搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006055122A true JP2006055122A (ja) 2006-03-02
JP3979472B2 JP3979472B2 (ja) 2007-09-19

Family

ID=36103107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004242519A Expired - Lifetime JP3979472B2 (ja) 2004-08-23 2004-08-23 搾乳ユニットの自動搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3979472B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013022005A (ja) * 2011-07-26 2013-02-04 Orion Machinery Co Ltd 牛床番号識別方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013022005A (ja) * 2011-07-26 2013-02-04 Orion Machinery Co Ltd 牛床番号識別方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3979472B2 (ja) 2007-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2441327B1 (en) Autonomous movable vehicle having a fillable container and an assembly including the autonomous movable vehicle and a filling station
US20210121588A1 (en) Systems and methods for sanitizing amusement park equipment
JPS62170536A (ja) 精紡機における粗糸ボビン用搬送システム
CN104284581A (zh) 挤奶台系统的空间划分器和挤奶台系统
US20210145995A1 (en) Systems and methods for sanitizing amusement park equipment
JP2002087250A (ja) 搬送設備
US4809720A (en) Brushless vehicle washing apparatus
JP3979472B2 (ja) 搾乳ユニットの自動搬送装置
US3048123A (en) Automatic dispatch conveyor systems
JP4128113B2 (ja) 搾乳ユニットの自動搬送装置
JP2010263862A (ja) 搾乳ユニットの自動搬送システム
JP2010263861A (ja) 搾乳ユニットの自動搬送システム
JP3619470B2 (ja) 搾乳ユニットの自動搬送装置
JP4400476B2 (ja) 洗車機
JP3760145B2 (ja) 搾乳ユニットの自動搬送装置
US3107676A (en) Automatic vehicle washing plant
JP4022179B2 (ja) 自動搬送装置用自走搬送部の間隔制御装置
JP5936179B2 (ja) 単軌条運搬機の停止位置自動制御装置
KR102704075B1 (ko) 놀이 공원 장비를 살균하기 위한 시스템 및 방법
JP2013129298A (ja) 洗車機
JP3759528B2 (ja) 搾乳ユニットの自動搬送装置
CA3204222A1 (en) Systems and methods for sanitizing amusement park equipment
JPH0855278A (ja) カップ式飲料自動販売機
JP2013022006A (ja) 搾乳機の接触回避方法
JPH0435384B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060526

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3979472

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120706

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120706

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130706

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250