JP2006052475A - 股付き衣類 - Google Patents

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Abstract

【課題】
ガードルのような着用者の人体(少なくともボトム部)にフィットする股付き衣類を改良する。
【解決手段】
長手方向に緊締力を有する2本の緊締ライン部21,22は、体前面側(F)と体後面(R)側で1本ずつに繋がり、クロッチ部から上方に向かって左右に離れるように延びるので、体前面側では着用者は腹部に力を入れやすくなり、体後面側では仙腸関節をサポートして腰を安定させ、歩行時にヒップを左右別々に動かしやすくする。そして、体後面側で緊締ライン部21R,22Rは仙骨部の脇寄りを通るので、臀裂をサポートしないこととなり、臀裂の皮膚の伸びを阻害せず、歩行時に脚が出しやすくなる。
【選択図】
図2

Description

本発明は、例えばガードルのような着用者の人体(少なくとも股部を含む腰部)にフィットする股付き衣類に関する。
このような股付き衣類には、着用者の体形を補整または整形するものの他に、姿勢を矯正するものや、運動機能性の向上に配慮したものなどがある。この中で、緊締力を有する帯状ないしベルト状の布地を使用した股付き衣類の従来例として、以下の特許文献1(特許第2921737号公報)がある。このフィットタイプの股付き衣類は、緊締力を有する帯状のヒップ引き上げ部などを有しており、脚部が動かしやすくて着用感に優れ、ヒップアップ機能も実現されている。
また、以下の特許文献2(実開昭58−46313号公報)では、弾性力の強いベルトを、着用者の体前面側と体後面側の双方に有する女性用骨盤サポータが開示されている。体前面側の弾性ベルトは、クロッチ部(股部)から上方に延びて、恥骨部の上部において左右に分かれ、女性の骨盤をサポートするようになっている。そして、左右に分かれた体前面側の弾性ベルトに挟まれたフロント部は、伸縮性に乏しい布材で構成されている。また、体後面側の弾性ベルトは、クロッチ部から上方に延びて臀裂を覆い、仙骨部の上部で左右に分かれている。
特許第2921737号公報 実開昭58−46313号公報
ショーツを穿いてウオーキングする場合、早歩きすると腰が安定せず、体がふらついたりする。そこで、姿勢矯正機能や運動機能性を高めた股付き衣類を着用して体を安定させようとすると、歩行時に脚の動きが阻害されたり、歩行時の姿勢を安定性が不十分であったりする問題があった。このような不具合は、特許文献2の股付き衣類によっても解消できず、かえって脚を動かし難くなる等の問題が新たに生じていた、本発明は、このような課題を解決した股付き衣類を提供することを目的とする。
本発明は、伸縮性を有する素材で形成された本体部と、この本体部よりも強い緊締力を有する素材で形成された緊締部とを備え、着用者の人体にフィットするように構成された股付き衣類であって、この緊締部は、少なくとも長手方向に緊締力を有すると共に、着用状態において体前面側の左右の側腹部またはその下方からクロッチ部を経由して、体後面側の左右の側腹部または腰部もしくはその下方に延びる2本の緊締ライン部を有し、この2本の緊締ライン部は、体前面側では鼠径溝の前中心寄りを通りつつ、上方に向かって鼠径溝から離れるように延びて鼠径部にフィットし、体後面側では仙骨部の脇寄りを通りつつ、上方に向かって左右に離れるように臀部にフィットしている、ことを特徴とする。
ここで、着用者の人体における側腹部、クロッチ部、腰部、鼠径溝、鼠径部、仙骨部および臀部の位置は、図7に示す通りである。同図は女性の下半身の身体部位を説明しており、同図(a)は正面図、同図(b)は背面図、同図(c)は側面図である。下腹部の前中心は恥骨部、その下方の外陰部および背面側の肛門部はクロッチ部、その背面側の上方は仙骨部と呼ばれる。クロッチ部の体前面側(外陰部)と恥骨部の境界は恥丘の近辺であり、クロッチ部の体後面側(肛門部)と仙骨部の境界は尾骨の近辺である。鼠径溝は下腹部と大腿部の境界にあり、立位では伸展して消えるが座位では溝となって現れる。
鼠径溝と恥骨部に挟まれた左右の三角領域が鼠径部であり、恥骨部と左右の鼠径部で下腹部が構成される。恥骨部の上方に位置するのは臍部であり、その両側が側腹部であって、この臍部と側腹部により中腹部が構成される。左右の側腹部は鼠径部の上方の中腹部領域に広がると共に、背面(体後面)側にも延び、背面側の腰部と側腹部の境界は臀部の中間位置の近辺である。背面側において、仙骨部の上方は脊柱部であり、これは左右の腰部に挟まれている。なお、立った状態の開脚で窪みが生じやすい大転子部は、臀部の脇側に位置する。大腿部は前大腿部と後大腿部からなり、臀部と前大腿部と側腹部に挟まれる三角領域は寛骨部である。
本発明の股付き衣類によると、長手方向に緊締力を有する2本の緊締ライン部は、体前面側と体後面側で1本ずつに繋がり、クロッチ部から上方に向かって左右に離れるように延びるので、体前面側では着用者は腹部に力を入れやすくなり、体後面側では仙腸関節をサポートして腰を安定させ、歩行時にヒップを左右別々に動かしやすくする。また、体前面側では緊締ライン部は鼠径溝から離れるように延びているので、皮膚の伸びを阻害せず、着用感を劣化させない。そして、体後面側で緊締ライン部は仙骨部の脇寄りを通るので、臀裂をサポートしないこととなり、臀裂の皮膚の伸びを阻害せず、歩行時に脚が出しやすくなる。
また本発明は、伸縮性を有する素材で形成された本体部と、この本体部よりも強い緊締力を有する素材で形成された緊締部とを備え、着用者の人体にフィットするように構成された股付き衣類であって、この緊締部は、少なくとも長手方向に緊締力を有すると共に、着用状態においてクロッチ部から体前面側の左右の上方に向って延びる体前面側の緊締ライン部と、少なくとも長手方向に緊締力を有すると共に、着用状態においてクロッチ部から体後面側の左右の上方に向って延びる体後面側の緊締ライン部と、を含み、体前面側の緊締ライン部は、着用状態においてクロッチ部と恥骨部との境界部またはその下方で左右に離れており、体後面側の緊締ライン部は、着用状態においてクロッチ部と仙骨部との境界部またはその下方で左右に離れている、ことを特徴とする。
本発明の股付き衣類によると、長手方向に緊締力を有する体前面側の緊締ライン部はクロッチ部と恥骨部との境界またはその下方で左右に離れているので、着用者は腹部に力を入れやすくなり、長手方向に緊締力を有する体後面側の緊締ライン部はクロッチ部と仙骨部との境界またはその下方で左右に離れているので、仙腸関節をサポートして腰を安定させ、歩行時にヒップを左右別々に動かしやすくする。そして、体後面側の緊締ライン部はクロッチ部と仙骨部との境界またはその下方で左右に離れるので臀溝部をサポートしないこととなり、臀溝部の皮膚の伸びを阻害せず、歩行時に脚が出しやすくなる。
ここで、左右の前記緊締ライン部は、クロッチ部において左右に離れてそれぞれ別体であっても良く、クロッチ部において互いに接続または一体とされていても良い。いずれの場合であっても、体前面側と体後面側の緊締ライン部がクロッチ部で前後に繋がることにより、1本のライン状の緊締部を構成することになるので、骨盤を持ち上げて腰を高い位置に上げる働きをし、歩行時の姿勢が安定して颯爽とした歩行を可能にする。
本発明において、左右の体前面側の緊締ライン部は、着用状態において左右の前腸棘点にそれぞれフィットしても良く、左右の体後面側の緊締ライン部は、着用状態において左右の後腸棘点にそれぞれフィットしても良い。ここで、着用者の人体における前腸棘点および後腸棘点の位置は、図7(a)および(b)に示す通りである。前腸棘点および後腸棘点は、いずれも骨盤における部位を指しているが、前腸棘点は鼠径部の脇寄り上部の位置、後腸棘点は臀部の脇側の仙骨寄りの位置にある。これにより、歩行時に腰部の安定性がさらに向上する。
本発明において、体前面側の左右の前記緊締ライン部に挟まれたフロント部は、緊締ライン部の長手方向と交差する方向において当該緊締ライン部よりも伸縮性を有することが望ましい。これにより、腹部をサポートしつつ、腹部に力を入れやすくできる。
本発明において、緊締ライン部は、緊締力を有する帯形状の布材を、本体部に縫着、縫合、貼着または接着することにより構成されていても良く、編み立て一枚布のパワー切り替えにより緊締力と伸縮性が異なるように形成されていても良い。
本発明の股付き衣類としては、ガードル、スパッツ、水着、タイツ、パンティストッキング、スポーツ用タイツ、レオタード、ボディスーツ、男性用のパンツ、ガードル、スパッツ、水着、スポーツ用タイツのいずれかであっても良い。

本発明の股付き衣類によれば、歩行時の腰の動きが安定性し、颯爽とした歩行が可能になる効果がある。
本発明にかかる股付き衣類の詳細な構成や機能を、体軸安定型のウォーキングパンツの実施形態により説明する。なお、図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複説明は省略する。
実施形態にかかるウォーキングパンツの狙いとコンセプトは、以下の通りである。例えば、成年女性がショーツを穿いて歩行した場合には、早歩きすると腰が安定せず、体がふらつきやすい。また、脚が軽やかに出せず、早く歩けないことがあり、お尻や腿の筋肉が揺れて気持ち悪く感じることもある。このような、脚の「動かし難さ」や「不快な思い」をせずに、颯爽と格好よく歩行したい、という着用者のニーズを満足させることが本実施形態の「狙い」とするところであり、そのコンセプトは、着用者の骨盤周りを支えるようなサポートラインで体軸を安定させること、である。
このようなコンセプトは、本発明者らによる以下の検討から見出されたものである。すなわち、颯爽とした歩行をするためには、歩幅を大きくし、かつ、素早く歩行することが必要である。このためには、第1に、下腹部から臀部および腰部にかけてボトム部の重心を高くして上半身を前に出し、脚を前に出しやすい姿勢にすることが必要であり、第2に、背骨を軸にして骨盤を回転させることが必要である。図1は、その概念を模式的に示しており、同図(a)の姿勢においてボトム部を矢印A1方向に持ち上げ、かつ、背骨を矢印A2方向に回転させると、同図(b)のような姿勢となり、歩幅が大きく、スムーズに脚が前方に繰り出されるような歩行が可能になる。
図1(a)に示す矢印A1、A2の働きを、女性用のウォーキングパンツによって実現するために、本発明者は骨盤と腹筋に着目し、着用者の骨盤周りのボトム部を支えるのに好適なサポートラインの位置を検討した。まず、体後面側のサポートについて言えば、仙腸関節(骨盤と仙骨のつなぎ目)を支えることで腰が安定する。仙骨の下点の仙骨点と上点近くの後腸棘点は、歩行中も皮膚の動きが少ない部位である。そこで、臀裂部の下方から左右に開くように上方に延びる(略V字状の)サポートラインを設定し、仙骨部分を後ろから支えると、着用者の脚の動きを妨げることなく腰を高い位置にできる、との知見を得た。
次に、体前面側のサポートについて言えば、腹筋にサポート力が働かないと、腰を高い位置にしても力が入らない。人体構造について考察すると、体前面側には腹部を斜めに走る外腹斜筋がある。そこで、恥骨近傍から左右に開くように上方に延びる(略V字状の)サポートラインを設定し、外腹斜筋をサポートすると、背骨を軸に骨盤を回転させ得る、との知見を得た。
実施形態に係る女性用ウォーキングパンツは、このような知見に基づき着想されたもので、この基本構成は図2(a)〜(c)に示される。同図(a)は着用状態で左の太腿を上げた正面図、同図(b)はその背面図、同図(c)はその左側面図であり、着用者の前腸棘点、後腸棘点および仙骨点の位置は、図中で丸印にて示している。このウォーキングパンツ1は、いわゆるロングタイプのガードルを基本構成としており、サポートラインにはベルト状の緊締ライン布2(21,22)が縫着、縫合、貼着または接着することにより設けられている。なお、ウォーキングパンツ1のサポートラインの緊締力を高める手法としては、編み立て一枚布のパワー切り替えにより、サポートラインと他の部分で緊締力と伸縮性が異なるようにして、実質的にベルト状の緊締ライン布を形成しても良い。
実施形態に係るウォーキングパンツの構成と機能を、図2を参照して詳細に説明する。まず、このウォーキングパンツは着用者の人体(ボトム部)にフィットするものであって、長手方向に強い緊締力を有するベルト状の布材で構成された緊締ライン布2を備える。緊締ライン布2は、クロッチ部から体前面側の左右の上方に向って略V字状に延びる2本の体前面側緊締ライン布21F,22Fと、クロッチ部から体後面側の左右の上方に向って略V字状に延びる2本の体後面側緊締ライン布21R,22Rと、を含み、クロッチ部で前後に離れることなく、体前面側から体後面側に繋がる左右1本ずつの緊締ライン布21,22を構成している。このため、骨盤を持ち上げて腰を高い位置に上げる働きをし、歩行時の姿勢が安定して颯爽とした歩行を可能にする。
なお、左右2本の緊締ライン布21,22は、クロッチ部で左右が一体化または互いに接して縫着されていても良いが、左右に離れていて別体(別の布材)とされていても良い。いずれであっても、体前面側から体後面側に繋がる2本の緊締ライン布21,22が、着用者の腰を高くする働きは変わらない。
左右の体前面側緊締ライン布21F,22Fは、着用状態において左右の前腸棘点にそれぞれフィットしており、左右の体後面側緊締ライン布21R,22Rは、着用状態において左右の後腸棘点にそれぞれフィットしている。そして、左右の体前面側緊締ライン布21F,22Fに挟まれたフロント布部24は、左右の方向において体前面側緊締ライン布21F,22Fよりも伸縮性を有する布材で構成されている。このように、長手方向に緊締力を有する体前面側緊締ライン布21F,22Fは、前腸棘点より下方で左右に離れており、その間は伸縮性の高いフロント布部24で覆われているので、着用者は腹部に力を入れやすくなる。
一方、長手方向に緊締力を有する体後面側緊締ライン布21R,22Rは、仙骨部の下方から左右に離れているので、仙腸関節をサポートして腰を安定させ、歩行時にヒップを左右別々に動かしやすくする。そして、体後面側緊締ライン布21R,22Rは恥骨部の下方から左右に離れるので、それ自身が臀溝はもちろん臀裂をサポートすることはなくなり、それらの皮膚の伸びを阻害せず、歩行時に脚が出しやすくなる。
本発明に係るショートタイプのガードルの実施例を、図3〜5を参照して説明する。図3はその構成を示し、同図(a)は正面図、同図(b)は背面図である。
それぞれ略V字状に延びる左右の体前面側緊締ライン布21F,22Fと体後面側緊締ライン布21R,22Rは、それぞれ図(a),(b)中に矢印で示す方向(長手方向)に強い緊締力を有し、クロッチ部で接して縫着されている。体前面側緊締ライン布21F,22Fは3〜6cm程度の幅を有し、上方に向かって徐々に幅広になっている。このため、着用状態では鼠径溝の前中心側に沿うように鼠径部にフィットし、かつ前腸棘点にもフィットする。緊締ライン布21F,22Fは鼠径溝の前中心側に沿いながらも、上方に向かって鼠径溝から徐々に離れており、いずれにせよ鼠径溝を覆うことはないので、着用感を劣化させない。
体前面側緊締ライン布21F,22Fはクロッチ部の体前面側(特に外陰部)と恥骨部の境界部にある恥丘の近辺で左右に分かれており、ここに逆三角形状のフロント布部24が挟まれる。フロント布部24は、逆三角形状で伸縮性の乏しいフロント押さえ布24Aと、左右の体前面側緊締ライン布21F,22Fとフロント押さえ布24Aに挟まれた略V字状のフロント伸縮布24Bとで構成される。フロント伸縮布24Bは左右の方向(左右の体前面側緊締ライン布21F,22Fの緊締方向と交差する方向)に高い伸縮性を有している。
体後面側緊締ライン布21R,22Rは5〜8cm程度の幅を有し、着用状態では後腸棘点にフィットしながら、下方に向かって徐々に幅広になっている。このため、無理なく臀部を下方から持ち上げ得るようになっている。体後面側の緊締ライン布21R,22Rはクロッチ部の体後面側(特に外陰部)と仙骨部の境界部にある尾骨の近辺で左右に分かれており、左右の臀部にフィットする。このため、臀裂は覆わないので皮膚の動きを妨げず、着用感を劣化させない。体後面側緊締ライン布21R,22Rの側部には、伸縮性を有する本体布11が縫着され、体後面側緊締ライン布21R,22Rに挟まれた逆三角形の部位には、同様に伸縮性を有する後中心布12が縫着されている。
実施例に係るガードルの上辺は、着用状態において、体前面側にて下腹部と中腹部の境界を越えて中腹部(特に側腹部)の下部に延び、体後面側では臀部の上部あるいは側腹部や腰部の下部まで延びる。このため、寛骨部の上部において、体前面側緊締ライン布21F,22Fの脇側の一部が体後面側緊締ライン布21R,22Rの脇側の一部と重なり、互いに縫着されている。なお、以下の着用テストに使用した実施例品は、緊締ライン布21,22の部分で本体布11を切り取り、肌側と外側の両方から緊締力を有する布材を縫着して構成したガードルタイプのウォーキングパンツである。
図3のガードルを実施例とし、一般的なショーツを第1比較例とし、市販のガードル(GRC480)を第2比較例とし、体軸のブレ改善を検証した。それぞれをモニターが着用して歩行練習機上で歩行し、背後から骨盤(特に仙骨稜)の動きをテレビカメラ観察した結果を、図4(a)〜(c)に示す。
図4(a)中の屈曲線Aは、第1比較例(ショーツ)の場合の仙骨点の動き、同図(b)中の屈曲線Bは、第1比較例(市販のガードル)の場合の仙骨点の動きを示しており、いずれも体軸が不安定な動きをしている。左右に骨盤が揺れて、さらに脂肪まで揺れて体ごと左右に揺れており、結果として仙骨点の動きが左右にばらついている。
図4(c)中の屈曲線Cは、実施例の場合の仙骨点の動きを示しており、体軸の動きが極めて安定していることが理解できる。すなわち、体軸を中心として骨盤が回転するように動くので、仙骨点の動きが一定になっている。図5は、計9名のモニターが10mの距離を歩行したときの平均速度を示している。実施例による姿勢安定の効果が颯爽とした歩行を可能にし、これが歩行速度の向上をもたらしていることが確認された。
また、着用感テストにおいても、計9名のモニターのうち7名が「運動中の使用感がすぐれている」と判定した。その理由(フリーアンサーで出された理由)は、「脚が前に出しやすい」と「腰が安定する」が多く、「ずれにくい」と「ヒップアップされる」という回答もあった。さらに、屋外歩行テストでは、「脚が前に出しやすい」と「腰が安定する」の他に、「脚が軽くなった感じがする」という回答も目立った。
上記の実施例品は、緊締ライン布21,22の部分で本体布11を切り取り、肌側と外側の両方から緊締力を有する布材を縫着して構成しているが、帯状の部分(サポートライン)を切り替えず(本体布11をカットせず)、本体布11に緊締力を有する布材を裏打ち(当て布)として縫合または接着しても良い。そのようなガードルの製造プロセスは図6に示す通りである。同図(a)のように、本体布11を展開した状態で緊締力を有するベルト状の2本の当て布を縫合し、同図(b)のように折り返して本体布11の両脇部を突き合わせ、両者を縫い合わせる。同図(c)は、その製品状態を前側から観察した図である。
本発明は、ガードル、スパッツ、水着、タイツ、パンティストッキング、スポーツ用タイツ、レオタード、ボディスーツ、男性用のパンツ、ガードル、スパッツ、水着、スポーツ用タイツなどの股付き衣類に利用できる。
本発明の着想に至る原理を説明する図。 実施形態の基本構成と作用を説明する図。 実施例に係るガードルの構成を説明する図。 実施例の効果を、比較例との対比で説明する図。 実施例の効果を、比較例との対比で説明する図。 別の実施例に係るガードルの製造プロセスを説明する図。 人体の下半身の部位を説明する図。
符号の説明
1・・・ウォーキングパンツ、11・・・本体布、12・・・後中心布、2(21,22)・・・緊締ライン部、21F,22F・・・体前面側の緊締ライン布、21R,22R・・・体後面側の緊締ライン布、24F・・・フロント布、24A・・・フロント押さえ布、24B・・・フロント伸縮布。

Claims (10)

  1. 伸縮性を有する素材で形成された本体部と、この本体部よりも強い緊締力を有する素材で形成された緊締部とを備え、着用者の人体にフィットするように構成された股付き衣類であって、
    前記緊締部は、
    少なくとも長手方向に緊締力を有すると共に、着用状態において体前面側の左右の側腹部またはその下方からクロッチ部を経由して、体後面側の左右の側腹部または腰部もしくはその下方に延びる2本の緊締ライン部を有し、
    2本の前記緊締ライン部は、
    体前面側では鼠径溝の前中心寄りを通りつつ、上方に向かって鼠径溝から離れるように延びて鼠径部にフィットし、体後面側では仙骨部の脇寄りを通りつつ、上方に向かって左右に離れるように臀部にフィットしている、
    ことを特徴とする股付き衣類。
  2. 伸縮性を有する素材で形成された本体部と、この本体部よりも強い緊締力を有する素材で形成された緊締部とを備え、着用者の人体にフィットするように構成された股付き衣類であって、
    前記緊締部は、
    少なくとも長手方向に緊締力を有すると共に、着用状態においてクロッチ部から体前面側の左右の上方に向って延びる体前面側の緊締ライン部と、
    少なくとも長手方向に緊締力を有すると共に、着用状態において前記クロッチ部から体後面側の左右の上方に向って延びる体後面側の緊締ライン部と、
    を含み、
    体前面側の前記緊締ライン部は、着用状態においてクロッチ部と恥骨部との境界部またはその下方で左右に離れており、
    体後面側の前記緊締ライン部は、着用状態においてクロッチ部と仙骨部との境界部またはその下方で左右に離れている、
    ことを特徴とする股付き衣類。
  3. 左右の前記緊締ライン部は、前記クロッチ部において左右に離れてそれぞれ別体である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の股付き衣類。
  4. 左右の前記緊締ライン部は、前記クロッチ部において互いに接続または一体とされている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の股付き衣類。
  5. 体前面側の左右の前記緊締ライン部は、着用状態において左右の前腸棘点にそれぞれフィットする
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の股付き衣類。
  6. 体後面側の左右の前記緊締ライン部は、着用状態において左右の後腸棘点にそれぞれフィットする
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の股付き衣類。
  7. 体前面側の左右の前記緊締ライン部に挟まれたフロント部は、前記緊締ライン部の長手方向と交差する方向において当該緊締ライン部よりも伸縮性を有する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか記載の股付き衣類。
  8. 前記緊締ライン部は、緊締力を有する帯形状の布材を、前記本体部に縫着、縫合、貼着または接着することにより構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載の股付き衣類。
  9. 前記本体部と前記緊締ライン部は、編み立て一枚布のパワー切り替えにより緊締力と伸縮性が異なるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載の股付き衣類。
  10. ガードル、スパッツ、水着、タイツ、パンティストッキング、スポーツ用タイツ、レオタード、ボディスーツ、男性用のパンツ、ガードル、スパッツ、水着、スポーツ用タイツのいずれかである
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか記載の股付き衣類。
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