JP2006050980A - 神経成長円錐局在分子Shootin1もしくはそのスプライシングバリアントを利用した神経軸索の形成・伸長と神経再生への応用 - Google Patents
神経成長円錐局在分子Shootin1もしくはそのスプライシングバリアントを利用した神経軸索の形成・伸長と神経再生への応用 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006050980A JP2006050980A JP2004235708A JP2004235708A JP2006050980A JP 2006050980 A JP2006050980 A JP 2006050980A JP 2004235708 A JP2004235708 A JP 2004235708A JP 2004235708 A JP2004235708 A JP 2004235708A JP 2006050980 A JP2006050980 A JP 2006050980A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shootin1
- nerve
- formation
- protein
- elongation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K14/00—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- C07K14/435—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
- C07K14/46—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates
- C07K14/47—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P25/00—Drugs for disorders of the nervous system
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K14/00—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- C07K14/435—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
- C07K14/46—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates
- C07K14/47—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals
- C07K14/4701—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals not used
- C07K14/4702—Regulators; Modulating activity
- C07K14/4705—Regulators; Modulating activity stimulating, promoting or activating activity
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K16/00—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
- C07K16/18—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K48/00—Medicinal preparations containing genetic material which is inserted into cells of the living body to treat genetic diseases; Gene therapy
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L2430/00—Materials or treatment for tissue regeneration
- A61L2430/32—Materials or treatment for tissue regeneration for nerve reconstruction
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Gastroenterology & Hepatology (AREA)
- Zoology (AREA)
- Toxicology (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Neurosurgery (AREA)
- Neurology (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Immunology (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Abstract
【解決手段】 神経細胞の極性形成前後で発現変動し、かつ、軸索の形成・伸長に重要な軸索先端の成長円錐に存在する新規分子としてShootin1が同定された。このShootin1は脳に特異的に発現し、その発現量は個体において軸索の形成が盛んな時期に大きく上昇する。Shootin1は軸索先端の成長円錐に強い濃縮が認められ、また、Shootin1を培養神経細胞に外来性に発現させると複数の軸索の形成が誘導された。このようにShootin1は軸索形成能を有することから、Shootin1もしくはそのスプライシングバリアントの発現または活性を正に制御することによって、神経細胞において軸索の形成または伸長を誘導、促進することができる。
【選択図】 図5
Description
A) 神経成長円錐局在分子Shootin1もしくはそのスプライシングバリアントの発現または活性を正に制御することにより、神経細胞における軸索の形成または伸長を誘導する方法。
上記Shootin1等の「発現または活性を正に制御する」方法としては、(1)Shootin1遺伝子等を神経細胞に導入して外来性のShootin1等を発現させ、その細胞内発現量を高める方法、(2)内在性のShootin1等の発現を高める方法、および、(3)Shootin1等の活性を高める方法、などを挙げることができ、これらの方法を組み合わせてもよい。
また、上記「スプライシングバリアント」とは、alternative splicingにより形成されたmRNAから翻訳されたタンパク質の意味である。Shootin1の「スプライシングバリアント」としては、ゲノム解析により同定された後述のShootin2(p52b)、Shootin3(p52c)を挙げることができる。
神経細胞への遺伝子導入は、組換え発現ベクターを細胞にトランスフェクションする通常の方法にしたがって行うことができる。
「組換え発現ベクター」は、ウイルスベクター、プラスミド、ファージ、又はコスミドなどを使用することができ、特に限定されるものではない。また、宿主内で機能するプロモーターには様々なものが存在するので、目的用途に応じたプロモーターを選択し、Shootin1遺伝子等の上流に配置すればよい。
ヒト、ラット、およびマウス由来のShootin1のcDNA配列とアミノ酸配列については、それぞれ、配列表の配列番号1−3、4−6、7−9に示され、これらの情報に基づいて組換え発現ベクターを調製することができる。
上記遺伝子治療薬は、切断あるいは変性した神経細胞、神経組織の軸索再生治療に利用することができる。
(a)配列番号3に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質。
(b)配列番号3に示されるアミノ酸配列において、1もしくは数個のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、神経細胞において軸索の形成または伸長を誘導する作用を有するタンパク質。
本発明の「Shootin1タンパク質」は、付加的なポリペプチドを含むものであってもよい。このようなポリペプチドが付加される場合としては、たとえばHis やMyc 、flag等によってエピトープ標識されるような場合が挙げられる。
また、「1もしくは数個のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加された」とは、部位特異的突然変異誘発法等の変異タンパク質作製法により欠失、置換及び/又は付加できる程度の数のアミノ酸が欠失、置換及び/又は付加されることを意味する。このように、上記(b)のタンパク質は、換言すれば、上記(a)のタンパク質の変異タンパク質であり、ここにいう「変異」は、主として変異タンパク質作製法により人為的に導入された変異を意味するが、天然に存在する同様の変異タンパク質を単離精製したものであってもよい。
(a)配列番号6に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質。
(b)配列番号6に示されるアミノ酸配列において、1もしくは数個のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、神経細胞において軸索の形成または伸長を誘導する作用を有するタンパク質。
たとえば配列番号1または4に示される塩基配列を有する遺伝子を挙げることができる。本発明の「遺伝子」としてはcDNAが好ましいが、特に限定されるものではなく、RNAであってもゲノムDNAであってもよい。また、本発明の「遺伝子」は、Shootin1タンパク質をコードする配列以外に、非翻訳領域(UTR)の配列やベクター配列(発現ベクター配列を含む)などの配列を含むものであってもよい。
(a)配列番号1又は4に示される塩基配列からなるDNA。
(b)配列番号1又は4に示される塩基配列と相補的な塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列からなり、かつ、神経細胞において軸索の形成または伸長を誘導する作用を有するタンパク質をコードするDNA。
(c)抗Shootin1抗体により発現ライブラリーをスクリーニングして得られ、かつ、神経細胞において軸索の形成または伸長を誘導する作用を有するタンパク質をコードするDNA。
たとえば、(1)アフィニティーカラム法やYeast-two-hybrid法、免疫沈降法などのbinding assayによってShootin1等と結合し、その活性を高める物質のスクリーニング方法、(2)候補物質を神経細胞に投与し、内在性のShootin1等の発現量を上昇させる物質をスクリーニングする方法、を挙げることができる。
本発明の「抗体」は、検出対象となるShootin1等のタンパク質、またはその部分ペプチドを抗原として、公知の方法によりポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体として得られる抗体である。
RNAi試薬は、siRNA(short interference RNA)であってもよいし、RNAi発現ベクターであってもよい。siRNAおよびRNAi発現ベクターは、抑制対象となるShootin1等の遺伝子配列をもとに公知の方法にしたがって設計することができる。また、RNAi発現ベクターは、(1)1本のRNAで適当な長さのヘアピン構造をもつdsRNAを対象細胞内で発現させるように設計されたもの、(2)センス鎖、アンチセンス鎖それぞれを対象細胞内で発現させ、会合させるように設計されたもの、のいずれであってもよい。
図1には、本発明者による解析の結果明らかになったShootin1タンパク質の模式的構造が示される。Shootin1タンパク質は、全長456個のアミノ酸からなり、3箇所のCoiled-coil(図中、C.C1-3)領域と1箇所のProline-rich-regionが存在する。分子量が52.6 kDであったため、当初「p52a」と呼んでいたが、その後の解析により当該分子が神経軸索の先端で流れ星(shooting star)のように動くのが観察されたことから、最終的に「Shootin1」と命名した。
(1)抗Shootin1抗体を用いたウエスタンブロット解析によりラット各種臓器における発現の有無および発現時期の特異性を調べたところ、Shootin1は脳に特異的に発現し、その発現量は軸索の形成が盛んな生後4日目(P4)の脳に強い発現が認められた(図3)。
(2)Shootin1は、胎生18日のラット海馬より調製した培養神経細胞では伸長しつつある軸索先端の成長円錐に強い濃縮が認められた(図4)。
(3)Shootin1を培養海馬神経細胞に外来性に発現させると複数の軸索の形成が誘導された(図5)。また、Shootin1を神経細胞に外来性に発現させたときにも、Shootin1は軸索先端の成長円錐への局在を示した(図6)。
(4)Shootin1は軸索の形成、伸長中の成長円錐に小胞状に局在し、成長円錐においてダイナミックな動きを示した。
本発明者は最近、高感度の2次元電気泳動法を開発した(Inagaki N. and Katsuta K, Curr. Proteomics 1, 35-39, 2004)。この方法を用いてラット培養海馬神経細胞の約6,200個のタンパク質をスクリーニングし、神経軸索形成に伴って発現量が上昇する277個のタンパク質スポットを検出した。
フォワードプライマー: 5’-GCGGATCCATGAACAGCTCGGACGAAGAGAAGCAGCTGCAGCTCATTACCAGTCTGAAG(配列番号10)
リバースプライマー:5’-GCGGATCCCTACTGGGAGGCCAGTATTC(配列番号11)
フォワードプライマー:5’-CCGCTCGAGATGAACAGCTCGGACGAGGAGAAG(配列番号12)
リバースプライマー:5’-CCGCTCGAGTTACTGGGAGGCCAGGATTCCCTTCAG(配列番号13)
クローニングしたShootin1のcDNA配列およびアミノ酸配列は、配列番号4−6に示される。
抗Shootin1抗体の作成および精製
上記方法によってクローニングしたヒトShootin1のGST融合タンパク質を大腸菌にて発現させ、Glutathion Sepharose 4Bカラムを用いて精製した。精製タンパク質よりプロテアーゼを用いてGSTを切断除去し、得られたShootin1をウサギに免疫して常法に従い抗体を作成した。また得られた抗体はShootin1をリガンドとしてカラム精製を行い、全ての実験には精製抗体を用いた。
Wistar系ラット各種組織よりSDS化サンプルを調製して15μgづつ各サンプルを10%ポリアクリルアミドゲルにて分離した。その後タンパク質をPVDF膜に転写し、上記抗Shootin1抗体(1000倍希釈)、HRP標識抗ウサギIgG抗体(2000倍希釈)およびECL試薬(アマシャムバイオサイエンス)にてShootin1の検出を行った。その結果、図3に示すように、Shootin1は脳に特異的に発現し、その発現量は軸索が形成される生後4日目(P4)に大きな上昇が見られた。
ラット培養海馬神経細胞の調製
胎生18日目のWistar系ラットの海馬を摘出し、パパインを用いて酵素消化を行って分離神経細胞を調製した。得られた神経細胞はpoly-D-lysineおよびlamininコートされたカバーグラス上に培養液(Neurobasal Medium、B-27 supplement 、1 mM グルタミン、2.5μM cytosine β-D-arabinofuranoside)中、37℃、5%CO2の条件化で培養した。
培養3日目のラット培養海馬神経細胞を3.7%ホルマリンにて氷上で10分間固定し、−20℃メタノールにて10分間膜透過処理を行った。その後一次抗体として前記抗Shootin1抗体(5000倍希釈)にて4℃1昼夜反応を行い、さらに2次抗体としてALEXA488標識抗ウサギIgG抗体(1000倍希釈)にて室温1時間反応を行いShootin1の可視化を行った。その結果が図4に示される。同図に示すように、胎生18日のラット海馬より調製した培養神経細胞では、伸長しつつある軸索先端の成長円錐にShootin1の強い濃縮が認められた。
Myc-タグを付加したヒトのShootin1をアクチンプロモーターを有する哺乳類細胞発現ベクターpCAGGS(Niwa et al., Gene 108 (1991), p193-200参照)にサブクローニングしてShootin1発現ベクターを作成した。
配列番号2:ヒト由来Shootin1のcDNA配列とそれによってコードされるアミノ酸配列
配列番号3:ヒト由来Shootin1のアミノ酸配列
配列番号4:ラット由来Shootin1のcDNA配列
配列番号5:ラット由来Shootin1のcDNA配列とそれによってコードされるアミノ酸配列
配列番号6:ラット由来Shootin1のアミノ酸配列
配列番号7:マウス由来Shootin1のcDNA配列
配列番号8:マウス由来Shootin1のcDNA配列とそれによってコードされるアミノ酸配列
配列番号9:マウス由来Shootin1のアミノ酸配列
配列番号10:ヒトcDNAクローニング用のPCRフォワードプライマー配列
配列番号11:ヒトcDNAクローニング用のPCRリバースプライマー配列
配列番号12:ラットcDNAクローニング用のPCRフォワードプライマー配列
配列番号13:ラットcDNAクローニング用のPCRリバースプライマー配列
Claims (15)
- 神経成長円錐局在分子Shootin1もしくはそのスプライシングバリアントの発現または活性を正に制御することにより、神経細胞における軸索の形成または伸長を誘導する方法。
- Shootin1もしくはそのスプライシングバリアントの遺伝子を神経細胞に導入することにより、Shootin1もしくはそのスプライシングバリアントの細胞内発現を正に制御することを特徴とする、請求項1記載の神経軸索形成/伸長誘導法。
- 神経成長円錐局在分子Shootin1もしくはそのスプライシングバリアントの遺伝子を神経細胞において発現するよう構築された組換え発現ベクターからなる神経軸索形成/伸長誘導剤。
- 組換え発現ベクターが、ヒト、ラットまたはマウス由来のShootin1もしくはそのスプライシングバリアントの遺伝子を発現するよう構築された、請求項3記載の神経軸索形成/伸長誘導剤。
- 神経成長円錐局在分子Shootin1もしくはそのスプライシングバリアントの遺伝子を神経細胞において発現するよう構築された組換え発現ベクターからなる神経再生用遺伝子治療薬。
- 組換え発現ベクターが、ヒト、ラットまたはマウス由来のShootin1もしくはそのスプライシングバリアントの遺伝子を発現するよう構築された、請求項5記載の神経再生用遺伝子治療薬。
- 以下の(a)又は(b)に示されるヒト由来Shootin1タンパク質。
(a)配列番号3に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質。
(b)配列番号3に示されるアミノ酸配列において、1もしくは数個のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、神経細胞において軸索の形成または伸長を誘導する作用を有するタンパク質。 - 以下の(a)又は(b)に示されるラット由来Shootin1タンパク質。
(a)配列番号6に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質。
(b)配列番号6に示されるアミノ酸配列において、1もしくは数個のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、神経細胞において軸索の形成または伸長を誘導する作用を有するタンパク質。 - 請求項7又は8記載のタンパク質をコードするShootin1遺伝子。
- 以下の(a)〜(c)のいずれかのDNA。
(a)配列番号1又は4に示される塩基配列からなるDNA。
(b)配列番号1又は4に示される塩基配列と相補的な塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列からなり、かつ、神経細胞において軸索の形成または伸長を誘導する作用を有するタンパク質をコードするDNA。
(c)抗Shootin1抗体により発現ライブラリーをスクリーニングして得られ、かつ、神経細胞において軸索の形成または伸長を誘導する作用を有するタンパク質をコードするDNA。 - 神経成長円錐局在分子Shootin1もしくはそのスプライシングバリアントの発現または活性を正に制御する物質を探索することを特徴とする、神経再生用治療薬のスクリーニング方法。
- 神経軸索の形成もしくは伸長又は神経再生に関する研究用試薬であって、Shootin1もしくはそのスプライシングバリアントを特異的に検出する抗体。
- ヒト又はラット由来のShootin1タンパク質を特異的に検出する抗Shootin1抗体である、請求項12記載の抗体。
- 請求項10のDNAのうち(c)に示されるDNAであって、抗体が請求項12または13の抗体である、DNA。
- 神経軸索の形成もしくは伸長又は神経再生に関する研究用試薬であって、Shootin1もしくはそのスプライシングバリアントの発現を特異的に抑制するために細胞内に導入されるRNAi試薬。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004235708A JP4592352B2 (ja) | 2004-08-13 | 2004-08-13 | 神経成長円錐局在分子Shootin1もしくはそのスプライシングバリアントを利用した神経軸索の形成・伸長と神経再生への応用 |
PCT/JP2005/002534 WO2006016429A1 (en) | 2004-08-13 | 2005-02-10 | Axon formation and elongation employing nerve growth cone localized molecule shootin1 or its splicing variants, and applications for nerve regeneration |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004235708A JP4592352B2 (ja) | 2004-08-13 | 2004-08-13 | 神経成長円錐局在分子Shootin1もしくはそのスプライシングバリアントを利用した神経軸索の形成・伸長と神経再生への応用 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006050980A true JP2006050980A (ja) | 2006-02-23 |
JP4592352B2 JP4592352B2 (ja) | 2010-12-01 |
Family
ID=35839205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004235708A Expired - Fee Related JP4592352B2 (ja) | 2004-08-13 | 2004-08-13 | 神経成長円錐局在分子Shootin1もしくはそのスプライシングバリアントを利用した神経軸索の形成・伸長と神経再生への応用 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4592352B2 (ja) |
WO (1) | WO2006016429A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103341234A (zh) * | 2013-07-01 | 2013-10-09 | 李晓明 | 一种远程激活神经元的医疗仪器 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003031940A2 (en) * | 2001-10-12 | 2003-04-17 | Incyte Genomics, Inc. | Structural and cytoskeleton-associated proteins |
-
2004
- 2004-08-13 JP JP2004235708A patent/JP4592352B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2005
- 2005-02-10 WO PCT/JP2005/002534 patent/WO2006016429A1/en active Application Filing
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003031940A2 (en) * | 2001-10-12 | 2003-04-17 | Incyte Genomics, Inc. | Structural and cytoskeleton-associated proteins |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103341234A (zh) * | 2013-07-01 | 2013-10-09 | 李晓明 | 一种远程激活神经元的医疗仪器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2006016429A1 (en) | 2006-02-16 |
JP4592352B2 (ja) | 2010-12-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4986370B2 (ja) | Rgmおよびそのモジュレーターの用途 | |
WO2012178022A2 (en) | Therapeutic applications targeting sarm1 | |
Ohlmann et al. | Secreted glycoprotein myocilin is a component of the myelin sheath in peripheral nerves | |
JP2008237022A (ja) | 非小細胞肺がんの予防・治療剤および診断薬 | |
EP2026845A2 (en) | Novel therapeutic and diagnostic products and methods | |
US20080227745A1 (en) | Methods and compositions for soluble CPG15 | |
WO2006129867A2 (en) | ENHANCED EXPRESSION OF LACTOFERRIN mRNA BY LACRITIN | |
CN115475247B (zh) | β2-微球蛋白或其抑制剂的制药用途 | |
JP4592352B2 (ja) | 神経成長円錐局在分子Shootin1もしくはそのスプライシングバリアントを利用した神経軸索の形成・伸長と神経再生への応用 | |
US7648827B2 (en) | Use of eukaryotic genes affecting cell cycle control or cell cycle progression for diagnosis and treatment of proliferative diseases | |
JP2001501802A (ja) | ハンチンチン(huntingtin)結合蛋白質 | |
JP5378202B2 (ja) | 脳・神経に特異的あるいは神経分化に特異的なバイオマーカー | |
US7479369B2 (en) | Use of eukaryotic genes affecting spindle formation or microtubule function during cell division for diagnosis and treatment of proliferative diseases | |
US20100129288A1 (en) | Gliomedin, Fragments Thereof and Methods of Using Same | |
JP4952944B2 (ja) | Singarの発現または機能の抑制による神経軸索の形成・伸長と神経再生への応用 | |
EP1902729A1 (en) | Int6 PROTEIN INVOLVED IN HYPOXIA STRESS INDUCTION AND USE THEREOF | |
KR20060036466A (ko) | 수용체 | |
US20040102375A1 (en) | Methods to overcome inhibition of growth cone translocation | |
JP2011115117A (ja) | γセクレターゼ活性調節因子 | |
JP4300008B2 (ja) | 新規タンパク質およびそのdna | |
EP1908833A1 (en) | Novel temporal gene and application of the same | |
US20070042981A1 (en) | Use of eukaryotic genes affecting chromatin separation for diagnosis and treatment of proliferative diseases | |
JP2004337126A (ja) | 神経栄養因子の分泌を制御する遺伝子 | |
Zürner | The Liprin-α protein family | |
WO2005044196A2 (en) | Novel modulators of amyloid-beta production and uses thereof |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070329 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070808 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20080314 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20080321 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20080314 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100609 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100805 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100824 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100914 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4592352 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |