JP2006046178A - 電動ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来に比してポンプ効率を向上させることが可能な電動ポンプを提供する。
【解決手段】 本発明は、ポンプケーシング10と、羽根車21を有して構成されたロータ20と、ステータ30を備え、ポンプケーシング10とステータ30との間に環状流路Rが形成されてなる全周流型の電動ポンプ1に関する。ステータ30は、径方向外側へ延出する支柱35によってポンプケーシング10に支持固定され、支柱35は、環状流路Rを流れる取扱液を案内する案内形状により構成されている。さらに、支柱35には、ステータ30と制御ユニット40とを配線接続する給電ハーネス36が挿通されており、ターミナルケースが不要となっている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電動ポンプに係り、特にポンプケーシングとステータとの間に環状の流路が形成された全周流型の電動ポンプに関する。
従来から、ポンプケーシングとステータとの間に環状の流路が形成された全周流型の電動ポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の例について簡単に説明すると、電動ポンプには、ポンプケーシングが設けられており、このポンプケーシングの内部には、羽根車が固定されたキャンドモータが配設されている。キャンドモータには、モータフレーム外胴が設けられており、このモータフレーム外胴の外周部には、放射状に複数の支柱(ステー)が形成されている。
そして、この複数の支柱の外側面がポンプケーシングの内周面に嵌合されると共に、支柱とポンプケーシングが溶接によって接続されることにより、キャンドモータがポンプケーシングに固定されている。この構成により、ポンプケーシングの吸込ノズルより吸い込まれた取扱液は、吸込側ケーシング内を通過した後にポンプケーシング外筒とキャンドモータのモータフレーム外胴との間に形成された環状流路を流下し、その後、吐出側ケーシングの吐出ノズルより外部に吐出されるようになっている。
ポンプケーシングの外側面には、アルミ合金からなるブラケットが取り付けられており、このブラケットには、制御ユニット(周波数変換器組立体)が取り付けられている。制御ユニットは、周波数変換器(インバータ)と制御回路を有して構成されている。制御ユニットに設けられたベースとブラケットには、周波数変換器から延びるリード線をモータフレーム外胴側へ導出するための穴が形成されている。
モータフレーム外胴には、ターミナルケースが溶接によって固定されており、このターミナルケースを介して周波数変換器から延びるリード線がモータフレーム外胴内のステータコイルに接続されている。
特開2000−352391(第5−7頁、図3)
しかしながら、上記特許文献1に記載の例では、ポンプケーシング外筒とキャンドモータのモータフレーム外胴との間に形成された環状流路内に複数の支柱が配設されている。従って、環状流路内に複数の支柱が配設されたことにより、環状流路内を流れる取扱液に対する抵抗が増加し、これによってポンプ効率が低下するという問題がある。また、支柱は、単に角柱状又は円柱状に構成されているため、環状流路を流れる取扱液が支柱に衝突することによって乱流が発生し、これによってもポンプ効率が低下するという問題がある。
また、上記特許文献1に記載の例において、ポンプケーシング外筒とキャンドモータのモータフレーム外胴との間に形成された環状流路内には、キャンドモータをポンプケーシングに固定するための支柱の他に、制御ユニットに設けられた周波数変換器とキャンドモータとを配線接続するリード線を挿通するためのターミナルケースが別途設けられている。
このように、環状流路内に支柱の他にターミナルケースが別途設けられていると、環状流路内に配設される部材が増加することによって環状流路の体積が減少する。このため、これによってもポンプ効率が低下するという問題がある。また、ターミナルケースを別途設けることによって構成部材が増加し、これに伴ってコストが増加するという問題がある。
さらに、特許文献1に記載の例では、制御ユニットに発熱電子部品を含む周波数変換器が設けられているが、この周波数変換器は、ブラケット、ベースおよびカバーによって単に囲まれた構成となっている。ここで、特許文献1に記載の例では、ブラケット、ベースおよびカバーはアルミ合金からなる熱良導体にて構成されているが、周波数変換器に発生した熱を効率良く拡散する構成とはなっておらず、周波数変換器に対する熱対策が不十分であるという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、従来に比してポンプ効率を向上させることが可能な電動ポンプを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、部材点数を削減し、コストを低減することが可能な電動ポンプを提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、制御ユニットに設けられた発熱電子部品を効率良く確実に冷却することが可能な電動ポンプを提供することにある。
前記した課題を解決するため、本発明は、吸込口と吐出口とを連通する連通路を備えてなるポンプケーシングと、前記連通路の内側に配設されると共に羽根車を有して構成されたロータと、該ロータの径方向外側で前記連通路の内側に配設されたステータと、を備え、前記ポンプケーシングと前記ステータとの間に環状流路が形成されてなる全周流型の電動ポンプにおいて、前記ステータは、径方向外側へ延出する支柱によって前記ポンプケーシングに支持固定され、前記支柱には、前記環状流路を流れる取扱液を案内する案内面が形成されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、ステータをポンプケーシングに支持固定するための支柱には、環状流路を流れる取扱液を案内する案内面が形成されているので、この支柱に形成された案内面によって環状流路を流れる取扱液を下流側へ円滑に案内することができる。これにより、環状流路を流下する取扱液が支柱に接した場合でも、取扱液に乱流等が発生することを防止することができる。また、支柱に案内面を形成することにより、支柱を単に円柱状や角柱状に構成した場合に比して、環状流路内を流れる取扱液に対する抵抗を低減することができる。
ここで、上記支柱は、より具体的には、該支柱によって取扱液の流れを二分する一方の側に第一案内面を有すると共に他方の側に第二案内面を有して構成され、第一案内面と第二案内面とは、環状流路を流れる取扱液に対して先尖り状に連結されることを特徴とする。このように構成されていると、環状流路を流れる取扱液を下流側へより円滑に案内することができると共に、支柱を単に円柱状や角柱状に構成した場合に比して、環状流路内を流れる取扱液に対する抵抗を確実に低減することができる。
なお、第一案内面と第二案内面とは、前記環状流路の下流側に向かうに従って先尖り状となるように連結されていても良い。このように構成されていると、支柱によって二分された取扱液を第一案内面および第二案内面にそれぞれ沿った状態で流下させてから合流させることができる。従って、支柱の下流側において乱流等が発生することを防止することができる。また、支柱によって二分された取扱液を第一案内面および第二案内面にそれぞれ沿った状態で流下させることにより、取扱液が第一案内面および第二案内面から剥離することを防止することができる。従って、電動ポンプの作動中に異音が生じたり、ポンプ効率が低下したりすることを防止することが可能である。
さらに、第一案内面と第二案内面とは、互いに異なる面形状により構成されていても良い。つまり、羽根車から流下する取扱液の流れ方向に沿うように第一案内面と第二案内面を互いに適宜異なる面形状としても良い。これにより、環状流路を流れる取扱液を下流側へより円滑に案内することができる。
ここで、ポンプケーシングの外側にステータに電源を供給する制御ユニットが配設され、制御ユニットから導出された給電部材が支柱の内部に挿通されてステータに配線接続されていると、給電部材を挿通するためのターミナルケースを別途設ける必要が無いので、取扱液の流路の体積を十分に確保することができる。また、ターミナルケースを不要とすることにより、部材点数を削減することができる。
また、制御ユニットに放熱板と発熱電子部品とが設けられ、放熱板がポンプケーシングの外表面に配設され、発熱電子部品が放熱板に配設されていると、電動ポンプが作動しているときには、ポンプケーシングの内表面に新鮮な取扱液が常に接するため、放熱板を効率良く冷却することができる。従って、発熱電子部品(例えば、パワートランジスタ等)が発熱した場合でも、この発熱電子部品を効率良く冷却することができる。
このように、本発明によれば、支柱に案内面を形成することにより、支柱を単に円柱状や角柱状に構成した場合に比して、環状流路を流れる取扱液を下流側へより円滑に案内することができると共に、環状流路内を流れる取扱液に対する抵抗を低減することができる。これにより、従来に比してポンプ効率を向上させることが可能となる。
また、本発明によれば、ターミナルケースを不要とすることにより、部材点数を削減することができるので、これにより、コストを低減することが可能となる。
さらに、本発明によれば、電動ポンプが作動しているときには、ポンプケーシングの内表面に新鮮な取扱液が常に接するため、放熱板を効率良く冷却することができる。これにより、発熱電子部品を効率良く冷却することができるので、発熱電子部品の破損を防止することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
図1乃至図4は本発明の一実施形態を示す図で、図1は電動ポンプの上面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は電動ポンプの一部を図1のB−B線で切断した側面図、図4は支柱の拡大図である。
はじめに、図1乃至図4を参照しながら、本発明の一実施形態に係る電動ポンプ1の構成について説明する。
本実施形態に係る電動ポンプ1は、いわゆるキャンドモータを備えた全周流型インラインポンプで構成されており、例えば、車両に設けられたラジエータの冷却液を循環させるのに好適に用いられるものである。本例の電動ポンプ1は、ポンプケーシング10と、ロータ20と、ステータ30と、制御ユニット40を有して構成されている。
ポンプケーシング10は、吸込側ケーシング11と吐出側ケーシング12により構成されている。吸込側ケーシング11には、軸方向に沿って延出する吸込ノズル11aが形成されており、この吸込ノズル11aには、軸方向に沿って吸込口11bが形成されている。また、本例の吸込側ケーシング11には、吸込ノズル11aと連続するように第一傾斜部11cが形成されている。本例の第一傾斜部11cは、軸方向下流側に向かうに従って拡径するように構成されており、この第一傾斜部11cの端部には、周方向に沿って第一フランジ11dが形成されている。
本例の第一傾斜部11cには、軸方向下流側に向かうに従って拡径する第一テーパ状凹部11eが形成されている。この第一テーパ状凹部11eは、吸込口11bと連通するように構成されている。この第一テーパ状凹部11eの内側には、シャフト22を支持するためのシャフト支持部11fが配置されている。シャフト支持部11fには、凹状の第一シャフト嵌合部11gが形成されており、この第一シャフト嵌合部11gには、シャフト22の一端が嵌合されている。本例のシャフト支持部11fには、放射状に複数の連結部11h(例えば、3箇所)が形成されており、この連結部11hの径方向外側が吸込ノズル11aおよび第一傾斜部11cの内壁に連結されることによって、シャフト支持部11fが吸込ノズル11aおよび第一傾斜部11cに一体に固定されている。
そして、本例では、上記構成により、吸込口11bから吸込まれた取扱液(図中矢印によりその流れを示す)が連結部11hの間を通過して吐出ノズル12g側へ搬送されるようになっている。ここで、本例のシャフト支持部11fには、軸方向下流側へ向かうに従って拡径するテーパ部11iが設けられている。このテーパ部11iは、吸込口11bから吸い込まれた取扱液の流れを軸方向下流側から径方向外側へ変換するためのものである。このように、取扱液を搬送する流路にテーパ部11iを配置することにより、吸込口11bから吸込まれた取扱液が吐出ノズル12g側へ円滑に案内されるようになっている。
吐出側ケーシング12には、内部空間部12aを有する筒状本体部12bが設けられており、この筒状本体部12bの端部には、周方向に沿って第二フランジ12cが形成されている。そして、本例では、第一フランジ11dと第二フランジ12cとの間にOリング12dを介在させた状態で第一フランジ11dと第二フランジ12cをネジ13によって連結することにより、吸込側ケーシング11と吐出側ケーシング12とが一体に組み付けられている。
筒状本体部12bには、後述するステータ30に形成された支柱35に対応する位置に孔部12eが設けられている。この孔部12eは、後述するように、ステータコイル34に接続された給電部材としての給電ハーネス36を筒状本体部12bの内部から外部に導出するためのものである。また、本例の吐出側ケーシング12には、筒状本体部12bと連続するように第二傾斜部12fが形成されている。
第二傾斜部12fは、軸方向下流側に向かうに従って縮径するように構成されており、この第二傾斜部12fの下流側には、軸方向に沿って延出する吐出ノズル12gが一体に形成されている。第二傾斜部12fには、軸方向下流側に向かうに従って縮径する第二テーパ状凹部12hが形成されており、吐出ノズル12gには、第二テーパ状凹部12hと連通する吐出口12iが軸方向に沿って形成されている。なお、第一テーパ状凹部11eと内部空間部12aと第二テーパ状凹部12hによって本発明に係る連通路が形成されている。
ロータ20は、羽根車21と、シャフト22と、軸受23,24と、バックヨーク25と、マグネット26を有して構成されている。羽根車21には、軸方向下流側に向かうに従って拡径する羽根車本体部21aが設けられており、この羽根車本体部21aの傾斜面には、複数の羽根21b(例えば、4枚)が螺旋状に形成されている。羽根車本体部21aの中央には、吸込ノズル11a側に開口を有する凹部21cが形成されており、この凹部21cには、シャフト支持部11fが遊挿されている。
本例の羽根車21には、羽根車本体部21aと一体となるように概略円柱状のボス部21dが形成されている。このボス部21dは、羽根車本体部21aの外周部よりも径方向内側へオフセットされており、このオフセットした部分には、ステータ30が配置されている。これにより、本例の羽根車本体部21aの傾斜面は、後述する第一ステータハウジング31に形成された外壁31bと連続する構成となっている。
ボス部21dの中央には、軸方向に沿って孔部21eが形成されており、この孔部21eには、シャフト22が遊挿されている。また、ボス部21dの径方向内側の部分には、シャフト22に対して羽根車21を回転自在にする軸受23,24が設けられている。さらに、ボス部21dの径方向外側の部分には、周方向に沿ってバックヨーク25とマグネット26が配設されている。
ステータ30は、第一ステータハウジング31と、第二ステータハウジング32と、ステータコア33と、ステータコイル34を有して構成されている。本例では、ロータ20およびステータ30によってブラシレスモータが構成されている。第一ステータハウジング31には、筒状の内壁31aが設けられており、この内壁31aの外側には、空間部を隔てて同じく筒状の外壁31bが設けられている。内壁31aと外壁31bとは、環状の上壁31cによって連結されており、内壁31aの吐出ノズル12g側には、概略円板状の底壁31dが一体に形成されている。底壁31dの中央には、凹状の第二シャフト嵌合部31eが形成されており、この第二シャフト嵌合部31eには、シャフト22の他端が嵌合されている。
底壁31dは、第二ステータハウジング32の中央部にネジ38によって固定されており、これにより、第一ステータハウジング31と第二ステータハウジング32とが一体に組み付けられている。外壁31bは、第二ステータハウジング32の端部にOリング31fを介して接続されている。また、本例の外壁31bは、第二ステータハウジング32に形成されたテーパ部32aと連続するように構成されている。この第二ステータハウジング32に形成されたテーパ部32aは、軸方向下流側に向かうに従って縮径するように構成されている。
そして、本例では、第一ステータハウジング31の内壁31aと底壁31dとによって形成された凹部に羽根車21のボス部21dが回転自在に収容されている。また、内壁31aと外壁31bとによって形成された環状の収容部には、ステータコア33およびステータコイル34が収容されている。本例のステータ30は、上述のように、いわゆるキャンド構造となっており、内壁31aと外壁31bとの間に形成された環状の収容部には、取扱液が浸入することができないようになっている。
第一ステータハウジング31の外壁31bには、径方向外側へ延出する支柱35が複数(例えば、5本)形成されている。この支柱35は、ポンプケーシング10に対してステータ30を固定するためのものであり、各支柱35の径方向先端部は、筒状本体部12bの内周面に接続固定されている。これにより、吐出側ケーシング12内の中央位置にステータ30が配置され、吐出側ケーシング12の内周面とステータ30の外周面との間には環状流路Rが形成されている。
ここで、本例の支柱35は、図3およびその要部拡大図である図4に示すように、支柱35によって流れを二分する一方の側に軸方向に沿って形成された第一案内面35aを有し、他方の側に第二案内面35bを有して構成されている。第一案内面35aと第二案内面35bとは、環状流路Rを流れる取扱液に対して先尖り状に連結されている。この形状により、環状流路Rを流れる取扱液に対する抵抗を低減できると共に、環状流路Rを流れる取扱液を下流側へ円滑に案内することができるようになっている。
さらに、第一案内面35aおよび第二案内面35bには、軸方向下流側に向かうに従って支柱35が先尖り状となるように形成されている。この形状により、支柱35によって二分された取扱液を第一案内面35aおよび第二案内面35bにそれぞれ沿った状態で流下させてから合流させることができるようになっている。なお、第一案内面35aおよび第二案内面35bによって本発明に係る案内面が形成されている。
本例のステータ30に設けられた複数の支柱35のうち所定の支柱には、径方向に沿って孔部35eが形成されている。この支柱35に形成された孔部35eには、図2に示すように、ブッシュ37が挿入配置されており、このブッシュ37には、給電ハーネス36を挿通するための孔部37aが形成されている。そして、本例では、ステータコイル34に接続された給電ハーネス36は、支柱35に形成された孔部35eおよびブッシュ37の内孔に順次挿通された後、吐出側ケーシング12に形成された孔部12eを介して外部に導出されている。
また、この外部に導出された給電ハーネス36は、回路ケーシング41に形成された孔部41aを介して回路ケーシング41内に挿入されている。給電ハーネス36の導出端部には、コネクタ36aが設けられており、このコネクタ36aは、回路ケーシング41内に収容された制御回路基板42のコネクタ42aに接続されている。このように、本例によれば、従来のように、給電ハーネス36を挿通するためのターミナルケースを別途設ける必要が無いので、取扱液の流路の体積を十分に確保することができる。また、ターミナルケースを不要とすることにより、部材点数を削減することができる。
制御ユニット40は、吐出側ケーシング12に形成された第二傾斜部12fの外側に配設されている。本例では、制御ユニット40が第二傾斜部12fに設けられているので、制御ユニット40を筒状本体部12bの外周部に設けた場合に比して、電動ポンプ1が径方向に小型化されている。
制御ユニット40には、ステータ30への通電を制御する制御回路基板42が配設されており、この制御回路基板42には、ステータコイル34に転流信号を出力するパワートランジスタ等の発熱電子部品44が実装されている。この発熱電子部品44は、例えば接着剤によって放熱板43に固定されている。放熱板43は、アルミ合金等の熱伝達率の高い材料により構成されており、吐出側ケーシング12の第二傾斜部12fの外表面と面接触するように配設されている。
次に、上記構成からなる電動ポンプ1の動作について説明する。
不図示の外部電源より制御ユニット40に電源を供給すると、制御回路基板42において転流信号が生成され、この転流信号が給電ハーネス36を介してステータコイル34に出力される。このようにして、ステータコイル34に転流信号が出力されると、ステータコイル34に駆動磁界が生じ、この駆動磁界に対してマグネット26が吸引・反発することにより羽根車21が回転する。
羽根車21が回転すると、吸込口11bから取扱液(図中矢印によりその流れを示す)が吸い込まれる。吸込口11bから吸い込まれた取扱液は、シャフト支持部11fのテーパ部11iによってその流れの向きが軸方向下流側から径方向外側へと変換される。テーパ部11iによって径方向外側へ流れの向きが変換された取扱液は、羽根車本体部21aの傾斜面および羽根21bの間を通過した後、筒状本体部12bの内周面によって軸方向に流れの向きが変換され、筒状本体部12bの内周面と第一ステータハウジング31の外壁31bとの間に形成された環状の環状流路Rを吐出ノズル12g側へ向けて搬送される。
このとき、筒状本体部12bの内周面とステータ30の外壁31bの外周面との間に形成された環状の環状流路Rには、上述のように、ポンプケーシング10に対してステータ30を固定するための支柱35が存在する。ところが、本例の支柱35は、上述のように、第一案内面35aおよび第二案内面35bを備え、取扱液を下流側へ円滑に案内する案内板の機能を有する。
つまり、取扱液は、図3およびその要部拡大図である図4に示すように、羽根21bの回転によって螺旋を描きながら下流側へ搬送されるが、支柱35の一方の側を通過する取扱液は、支柱35の一方の側に形成された軸方向と平行な第一案内面35aに沿って軸方向下流側へ案内される。また、支柱35の他方の側を通過する取扱液は、支柱35の他方の側に形成された第二案内面35bに沿って軸方向下流側へ案内される。
このように、本例によれば、環状流路Rを流れる取扱液を支柱35に形成された第一案内面35aおよび第二案内面35bによって下流側へ円滑に案内することができる。これにより、環状流路Rを流下する取扱液が支柱35に接した場合でも、取扱液に乱流等が発生することを防止することができる。また、支柱35の第一案内面35aおよび第二案内面35bが先尖り状に連結されているので、支柱35を単に円柱状や角柱状に構成した場合に比して、環状流路R内を流れる取扱液に対する抵抗を低減することができる。従って、従来に比してポンプ効率を向上させることができる。
そして、支柱35の第一案内面35aに沿って案内された取扱液と第二案内面35bに沿って案内された取扱液は、第一案内面35aおよび第二案内面35bに沿ってそれぞれ案内された後に合流する。このとき、支柱35の第一案内面35aおよび第二案内面35bには、軸方向下流側に向かうに従って支柱35が先尖り状となるように形成されているので、支柱35によって二分された取扱液を第一案内面35aおよび第二案内面35bにそれぞれ沿った状態で流下させてから合流させることができる。従って、支柱35の下流側において乱流等が発生することを防止することができる。
また、支柱35によって二分された取扱液を第一案内面35aおよび第二案内面35bにそれぞれ沿った状態で流下させることにより、取扱液が第一案内面35aおよび第二案内面35bから剥離することを防止することができる。従って、電動ポンプ1の作動中に異音が生じたり、ポンプ効率が低下したりすることを防止することが可能である。
さらに、本例では、ステータ30がキャンド構造となっている一方で、ステータ30の内壁31aと底壁31dとによって形成された凹部には、上壁31cと羽根車本体部21aとの間に形成された隙間や、シャフト支持部11fと羽根車本体部21aとの間に形成された隙間から取扱液が入り込む構成となっている。従って、この凹部に入り込んだ取扱液によって軸受23,24を潤滑することができると共に、ロータ20を冷却することができる。
そして、上述のようにして、支柱35によって案内された取扱液は、第二傾斜部12fの内周面と第二ステータハウジング32のテーパ部32aとの間に形成された流路に搬送され、その後、吐出口12iより外部へ吐出される。ここで、電動ポンプ1の作動に伴って制御回路基板42に実装された発熱電子部品44(例えば、パワートランジスタ等)が発熱することがある。
しかしながら、本例では、電動ポンプ1が作動しているときには、第二傾斜部12fの内表面に新鮮な取扱液が常に接するため、放熱板43を効率良く冷却することができる。従って、制御回路基板42に実装された発熱電子部品44(例えば、パワートランジスタ)が発熱した場合でも、本例の上記構成によれば、この発熱電子部品44を効率良く冷却することができる。これにより、発熱電子部品44の破損を防止することができる。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(イ)本実施形態によれば、ステータ30をポンプケーシング10に支持固定するための支柱35には、環状流路Rを流れる取扱液を案内する案内面としての第一案内面35aおよび第二案内面35bが形成されているので、環状流路Rを流れる取扱液を下流側へ円滑に案内することができる。これにより、環状流路Rを流下する取扱液が支柱35に接した場合でも、取扱液に乱流等が発生することを防止することができる。また、支柱35に第一案内面35aおよび第二案内面35bを形成することにより、支柱35を単に円柱状や角柱状に構成した場合に比して、環状流路R内を流れる取扱液に対する抵抗を低減することができる。これにより、従来に比してポンプ効率を向上させることが可能となる。
(ロ)また、本実施形態によれば、支柱35によって二分された取扱液を第一案内面35aおよび第二案内面35bにそれぞれ沿った状態で流下させてから合流させることができる。従って、支柱35の下流側において乱流等が発生することを防止することができる。また、支柱35によって二分された取扱液を第一案内面35aおよび第二案内面35bにそれぞれ沿った状態で流下させることにより、取扱液が第一案内面35aおよび第二案内面35bから剥離することを防止することができる。従って、電動ポンプ1の作動中に異音が生じたり、ポンプ効率が低下したりすることを防止することが可能である。
(ハ)さらに、本実施形態によれば、給電部材を挿通するためのターミナルケースを別途設ける必要が無いので、取扱液の流路の体積を十分に確保することができる。また、ターミナルケースを不要とすることにより、部材点数を削減することができる。これにより、コストを低減することが可能となる。
(ニ)また、本実施形態によれば、電動ポンプ1が作動しているときには、ポンプケーシング10の内表面に新鮮な取扱液が常に接するため、放熱板43を効率良く冷却することができる。従って、発熱電子部品44(例えば、パワートランジスタ等)が発熱した場合でも、この発熱電子部品44を効率良く冷却することができる。これにより、発熱電子部品44の破損を防止することができる。
なお、本発明の実施の形態は、以下のように改変することができる。
(1)上記実施形態では、支柱35に形成された第一案内面35aが電動ポンプ1の軸方向に沿って形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。その他にも、例えば、図5に示すように改変することができる。図5は本実施形態の改変例を示す図である。図5に示すように、支柱135に形成された第一案内面135aは、電動ポンプ101の軸方向に対して傾斜して形成されていても良い。このように、羽根車21から流下する取扱液の流れ方向や流量に応じて支柱135に形成された案内面を適宜変形させても良いことは勿論である。なお、図5において、上記実施形態に係る部材と同一の部材については同一符号を用いて示してある。
(2)上記実施形態では、第二ステータハウジング32に5本の支柱35が形成され、このうちの1本の支柱35に給電ハーネス36が挿通される構成であったが、本発明はこれに限定されるものではない。その他にも、給電ハーネス36(例えば、陽極線と陰極線)が複数の支柱35に振り分けられて挿通される構成であっても良い。このように、給電ハーネス36を複数の支柱35に振り分けて挿通すると、支柱35に形成する孔部35eの孔径を小さくすることができるので、孔部35eを設けたことによる支柱35の強度低下を防止することができる。また、給電ハーネス36を複数の支柱35に振り分けて挿通することにより、支柱35の外径を小さくすることができるので、取扱液に対する抵抗を低く抑えることができる。
(3)上記実施形態では、ステータ30と制御ユニット40とが給電ハーネス36により配線接続されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。その他にも、ステータ30と制御ユニット40とが給電ターミナル等によって接続される構成であっても良い。
本発明の一実施形態に係る電動ポンプの上面図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明の一実施形態に係る電動ポンプの一部を図1のB−B線で切断した側面図である。 本発明の一実施形態に係る支柱の構成を示す拡大図である。 本実施形態の改変例に係る電動ポンプの構成を示す図である。
符号の説明
1,101 電動ポンプ、10 ポンプケーシング、11 吸込側ケーシング、11a 吸込ノズル、11b 吸込口、11c 第一傾斜部、11d 第一フランジ、11e 第一テーパ状凹部、11f シャフト支持部、11g 第一シャフト嵌合部、11h 連結部、11i テーパ部、12 吐出側ケーシング、12a 内部空間部、12b 筒状本体部、12c 第二フランジ、12d Oリング、12e 孔部、12f 第二傾斜部、12g 吐出ノズル、12h 第二テーパ状凹部、12i 吐出口、13 ネジ、20 ロータ、21 羽根車、21a 羽根車本体部、21b 羽根、21c 凹部、21d ボス部、21e 孔部、22 シャフト、23,24 軸受、25 バックヨーク、26 マグネット、30 ステータ、31 第一ステータハウジング、31a 内壁、31b 外壁、31c 上壁、31d 底壁、31e 第二シャフト嵌合部、31f Oリング、32 第二ステータハウジング、32a テーパ部、33 ステータコア、34 ステータコイル、35,135 支柱、35a,135a 第一案内面、35b 第二案内面、35e 孔部、36 給電ハーネス、36a コネクタ、37 ブッシュ、38 ネジ、40 制御ユニット、41 回路ケーシング、41a 孔部、42 制御回路基板、42a コネクタ、43 放熱板、44 発熱電子部品

Claims (6)

  1. 吸込口と吐出口とを連通する連通路を備えてなるポンプケーシングと、
    前記連通路の内側に配設されると共に羽根車を有して構成されたロータと、
    該ロータの径方向外側で前記連通路の内側に配設されたステータと、を備え、
    前記ポンプケーシングと前記ステータとの間に環状流路が形成されてなる全周流型の電動ポンプにおいて、
    前記ステータは、径方向外側へ延出する支柱によって前記ポンプケーシングに支持固定され、
    前記支柱には、前記環状流路を流れる取扱液を案内する案内面が形成されたことを特徴とする電動ポンプ。
  2. 前記支柱は、該支柱によって取扱液の流れを二分する一方の側に第一案内面を有すると共に他方の側に第二案内面を有して構成され、
    前記第一案内面と前記第二案内面とは、前記環状流路を流れる取扱液に対して先尖り状に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の電動ポンプ。
  3. 前記支柱は、該支柱によって取扱液の流れを二分する一方の側に第一案内面を有すると共に他方の側に第二案内面を有して構成され、
    前記第一案内面と前記第二案内面とは、前記環状流路の下流側に向かうに従って先尖り状となるように連結されていることを特徴とする請求項1に記載の電動ポンプ。
  4. 前記支柱は、該支柱によって取扱液の流れを二分する一方の側に第一案内面を有すると共に他方の側に第二案内面を有して構成され、
    前記第一案内面と前記第二案内面とは、互いに異なる面形状により構成されたことを特徴とする請求項1に記載の電動ポンプ。
  5. 前記ポンプケーシングの外側には、前記ステータに電源を供給する制御ユニットが配設され、
    前記制御ユニットから導出された給電部材は、前記支柱の内部に挿通されて前記ステータに配線接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電動ポンプ。
  6. 前記ポンプケーシングの外側には、放熱板と発熱電子部品とを有し前記ステータに電源を供給する制御ユニットが配設され、
    前記放熱板は、前記ポンプケーシングの外表面に配設され、
    前記発熱電子部品は、前記放熱板に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の電動ポンプ。
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