JP2006045191A - 炎症予防・抗炎症剤、医薬品、飲食品及び香粧品 - Google Patents
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Abstract
【課題】 通年性アレルギー性鼻炎、花粉症、アレルギー性副鼻腔炎等の鼻炎の炎症症状の予防または治療として有用な、また、薬物に比べて副作用が少なく長期にわたって服用しても安全な炎症予防・抗炎症剤を提供する。
【解決手段】 リンゴ由来のポリフェノールを有効成分として含有することを特徴とする、炎症を予防しかつ抗炎症作用を有する炎症予防・抗炎症剤。
【選択図】 なし
【解決手段】 リンゴ由来のポリフェノールを有効成分として含有することを特徴とする、炎症を予防しかつ抗炎症作用を有する炎症予防・抗炎症剤。
【選択図】 なし
Description
本発明は、天然品由来の炎症予防・抗炎症剤に関し、さらに炎症予防・抗炎症剤を含有する医薬、飲食品及び香粧品に関する。
炎症症状を呈するアレルギー性鼻炎は代表的なI型アレルギーであり、くしゃみ、鼻汁、鼻閉を3大特徴とする。これらの症状はスギ花粉やハウスダストなどの抗原を反復吸入することにより感作された鼻組織が再び抗原に暴露されることにより惹起される。(非特許文献1)。
アレルギー性鼻炎は1960年の前半から始まった慢性副鼻腔炎の減少、軽症化と逆比例して1965年後半から増加し始め、1970年に入り数倍に急増し、なお増加を続けている。最近の増加はスギ花粉症で著明であり、室内塵アレルギーは都市部でややプラトーになったが、町村部でなお増加の傾向にある。最近のデータではアレルギー性鼻炎の患者は1,800〜2,300万人で、その診療費は年間1,200〜1,500億円(1994年)にも上ると推定される。(非特許文献2)
ヒトのアレルギー性鼻炎は複雑に絡み合った生体反応の結果としてあらわれるが、その多くは抗原抗体反応が引金となってマスト細胞や好塩基球から遊離される様々な化学伝達物質が、末梢血管の透過性を亢進するなどして炎症を引き起こすことに起因すると考えられている。
現在、根治が期待できる唯一の治療法である減感作療法は、医師が診察して、原因となる抗原を突きとめ、その抗原の成分を注射することによって、人為的に抗原にならしてしまおうという、いわば「予防接種」のようなものである。しかし、効果が現れるまでに通常3〜4年もかかる上、完全に治る人の割合はおおむね6割以下にとどまっており、まだま
だ、改良の余地があるのが現状である。
だ、改良の余地があるのが現状である。
また、花粉症の症状が出る前に抗アレルギー薬を予防的に用いる方法があり、花粉が飛び始める2週間ほど前からあらかじめ用いておくことで、症状を軽くすることができると
いうものである。この方法は、シーズン中の薬の効果をより高めるための“助走”と考えられ、病院や診療所で診察を受け、医師の指導と薬の処方に従って使用しなければならない。
このような状況のもと、現在、薬品として、抗ヒスタミン剤、ステロイド剤などが開発され使用されている。これら薬品は、長期投与による症状悪化、中枢神経に作用することによる眠気、内分泌系への影響などの副作用を伴い、また、薬理効果も強いため、医師の管理下で使用することが必要である。一方、従来食品の中に、抗炎症作用を持つものが探索され、食品素材としての開発が試みられている。
いうものである。この方法は、シーズン中の薬の効果をより高めるための“助走”と考えられ、病院や診療所で診察を受け、医師の指導と薬の処方に従って使用しなければならない。
このような状況のもと、現在、薬品として、抗ヒスタミン剤、ステロイド剤などが開発され使用されている。これら薬品は、長期投与による症状悪化、中枢神経に作用することによる眠気、内分泌系への影響などの副作用を伴い、また、薬理効果も強いため、医師の管理下で使用することが必要である。一方、従来食品の中に、抗炎症作用を持つものが探索され、食品素材としての開発が試みられている。
例えば、甜茶の茶葉から熱水抽出された甜茶エキス(特許文献1)、シソの葉から熱水抽出されたシソ葉エキス(特許文献2、特許文献3)がある。しかしながら、風味に問題があるため飲食品として用いるにはおのずと制限があり、予防的効果についてはまったく言及されていなかった。
また、バラ科果実未熟果由来のポリフェノールをアレルギー抑制剤等として用いる従来技術(特許文献4)がある。しかしながら、特許文献4には、バラ科果実未熟果由来のポリフェノールに関するヒアルロニターゼ阻害作用及びヒスタミン遊離抑制作用について報告されているが、鼻炎に対する予防作用については全く言及されていない。
従って、安全かつ有効な医薬品に使用でき、しかも日常的に摂取、使用される飲食品や香粧品に配合して炎症に対する症状の改善や予防に有効な炎症予防・抗炎症剤の開発が望まれていた。
鼻アレルギー 基礎と臨床、奥田稔著、医薬ジャーナル社、1999年 鼻アレルギー診療ガイドライン2002年版、鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会編(2002)、ライフ・サイエンス社 特開平6−192114号公報
特開平1−121217号公報
特開平7−215884号公報
特開平7−285876号公報
鼻アレルギー 基礎と臨床、奥田稔著、医薬ジャーナル社、1999年 鼻アレルギー診療ガイドライン2002年版、鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会編(2002)、ライフ・サイエンス社
本発明が解決しようとする課題は、通年性アレルギー性鼻炎、花粉症、アレルギー性副鼻腔炎等の鼻炎の炎症症状の予防及び治療として有用な、また、薬物に比べて副作用が少なく長期にわたって服用しても安全な炎症予防・抗炎症剤、及び炎症予防・抗炎症剤を含有する医薬、飲食品及び香粧品等を提供することである。
本発明者らはこのような状況に鑑み、リンゴ由来のポリフェノールが、くしゃみをはじめとする炎症の予防作用及び抗炎症作用を有していることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は以下の通りである。
(1) リンゴ由来のポリフェノールを有効成分として含有することを特徴とする、炎症を予防しかつ抗炎症作用を有する炎症予防・抗炎症剤。
(2) 前記炎症が鼻炎であることを特徴とする(1)に記載の炎症予防・抗炎症剤。
(3) (1)に記載の炎症予防・抗炎症剤を含有することを特徴とする炎症予防・抗炎症用医薬。
(4) (1)に記載の炎症予防・抗炎症剤を含有することを特徴とする炎症予防・抗炎症用飲食品。
(5) (1)に記載の炎症予防・抗炎症剤を含有することを特徴とする炎症予防・抗炎症用香粧品。
(1) リンゴ由来のポリフェノールを有効成分として含有することを特徴とする、炎症を予防しかつ抗炎症作用を有する炎症予防・抗炎症剤。
(2) 前記炎症が鼻炎であることを特徴とする(1)に記載の炎症予防・抗炎症剤。
(3) (1)に記載の炎症予防・抗炎症剤を含有することを特徴とする炎症予防・抗炎症用医薬。
(4) (1)に記載の炎症予防・抗炎症剤を含有することを特徴とする炎症予防・抗炎症用飲食品。
(5) (1)に記載の炎症予防・抗炎症剤を含有することを特徴とする炎症予防・抗炎症用香粧品。
本発明の炎症予防・抗炎症剤は、炎症、例えばアレルギー性鼻炎の主症状であるくしゃみ、鼻汁を改善または予防する効果があり、かつ、副作用は見られないことより、安心して長期間摂取することができる。従って、本発明の炎症予防・抗炎症剤は医薬の有効成分としてのみならず、炎症予防・抗炎症を期待して飲食品、香粧品にも好適に用いることができ、これらに抗炎症作用や炎症予防作用を付与することができる。また、炎症を阻害することにより抗アレルギー作用を発揮するため、通年性アレルギー性鼻炎、花粉症、アレルギー性副鼻腔炎等の鼻炎症状の改善が可能である。
本発明の炎症予防・抗炎症剤の有効成分は、リンゴ由来のポリフェノールである。
本発明におけるリンゴ由来のポリフェノールとは、リンゴの果実若しくは未熟果実から抽出・精製されたポリフェノール画分からなるものである。
当該ポリフェノール画分は、まず原料果実の搾汁果汁もしくは水やエタノールなどの有機溶媒を用いて抽出した抽出液を用いることができる。前記搾汁果汁や有機溶媒を除去した抽出液はそのままでも使用することは可能であるが、必要によりペクチナーゼ等の酵素で清澄化し、遠心分離やろ過等の通常の分離工程を経て、清澄な果汁若しくは抽出液が得られる。ポリフェノール画分を含む清澄な果汁若しくは抽出液はさらに、イオン交換樹脂や合成吸着樹脂、或いはシリカゲル等の吸着剤やゲルろ過剤等によってポリフェノール画分として精製される。
リンゴ由来のポリフェノールが、炎症、特にアレルギー性鼻炎の予防と、その発症の治療に有効である理由は不明であるが、マスト細胞や好塩基球の安定化(Biosci. Biotech.Biochem., 62, 1284,1998)や、経口免疫寛容(日本薬学会2004年度大会)への貢献が報告されている。
当該ポリフェノール画分は、次いで濃縮することにより液体製剤を得ることができ、さらに、濃縮液を噴霧乾燥もしくは凍結乾燥処理することにより粉末製剤を得ることもできる。液体製剤にはエタノール等の有機溶媒やクエン酸などの有機酸等の助剤を用いることができ、粉末製剤にはデキストリンや糖類等を賦形剤として用いることができる。
リンゴ由来のポリフェノールは、ポリフェノール濃度が高く好ましい。また果実としては成熟果実、未熟果実ともに用いることができるが、より多くのポリフェノールを含有すること、及び広範な生理機能性を有する各種活性成分を多く含有することから、未熟果実が特に好ましい。
本発明の炎症予防・抗炎症剤は、通年性アレルギー性鼻炎、花粉症、アレルギー性副鼻腔炎等の鼻炎をはじめとする炎症の予防及び治療に有効である。
本発明の炎症予防・抗炎症剤は、炎症の予防効果があるので、炎症を発症する前に予防的に用いてもよく、また炎症の治療作用もあるので、炎症に罹患後に、抗炎症剤として用いてもよい。
本発明に記載した炎症予防・抗炎症剤を経口剤として用いる場合の投与量は、投与の目的や投与対象者の性別、年齢、体重、健康状況等により異なるが、乾燥ポリフェノール画分の重量として1mg/kg体重から100mg/kg体重の範囲で投与することができる。
前記のようにして得られるポリフェノール画分は、クロロゲン酸等のカフェ酸誘導体(エステル)やp-クマル酸誘導体、フラバン−3−オール類(カテキン類)、ケルセチン配糖体等のフラボノール類、フロレチン配糖体等のカルコン類、プロシアニジンB−2等のプロシアニジン類等のポリフェノール類で構成され、中でもプロシアニジン類を主要成分とする組成である。
本発明の医薬は、リンゴ抽出物をそのままもしくはこれを公知の医薬用担体と共に製剤化することにより調製される。本発明の医薬は、炎症予防・抗炎症作用を有する医薬である。本発明の医薬は、錠剤、顆粒剤、粉剤、シロップ剤等の経口剤としてもよく、坐剤、外用剤等の非経口剤としてもよい。
また、飲食品にリンゴ由来ポリフェノールを配合してもよい。飲食品としては、例えばキャンディー、トローチ、ガム、ヨーグルト、アイスクリーム、プディング、ゼリー、水羊羹、コーヒー飲料、ジュース、炭酸飲料、清涼飲料水、牛乳、乳性飲料及び乳酸菌飲料等を挙げることができる。リンゴ由来ポリフェノールを配合した飲食品を摂取することにより、炎症の予防及び抗炎症作用を期待することができる。
また、香粧品にリンゴ由来ポリフェノールを配合してもよい。本発明おける香粧品とは、化粧品、身体洗浄剤、口腔剤、入浴剤等の人体に適用する一連の製品を意味する。化粧品としては、例えば化粧水、化粧クリーム、乳液、ファンデーション、おしろい、口紅、整髪料、ヘアトニック、育毛料、ヘアリンス等を挙げることができる。身体洗浄剤としては、例えば洗顔料、シャンプー、ボディーソープ等を挙げることができる。口腔剤としては、例えば練り歯磨き、洗口液等を挙げることができる。リンゴポリフェノールを配合した香粧品を用いることにより、炎症の予防及び抗炎症作用を期待することができる。
本発明の医薬の調製に用いることのできる医薬用担体としては、特に制限はなく、通常用いられているものを使用することができるが、その例としては、澱粉、乳糖、白糖、マンニット、カルボキシメチルセルロース、コーンスターチ、無機塩等の固形担体、蒸留水、生理食塩水、ブドウ糖水溶液、エタノール等のアルコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の液体担体、各種の動植物油、白色ワセリン、パラフィン、ロウ等の油性担体等があげられる。
また、本発明の炎症防止・抗炎症剤を用いて、上記の飲食品や香粧品を製造するには、その製品の種類に応じて通常用いられている適当な成分を配合することができる。例えば、飲食品を調製する場合には、ブドウ糖、果糖、ショ糖、マルト−ス、ソルビトール、ステビオサイド、ルブソサイド、コーンシロップ、乳糖、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L−アスコルビン酸、α−トコフェロール、エリソルビン酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アラビアガム、カラギナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒天、ビタミンB類、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、アミノ酸類、カルシウム塩類、色素、香料、保存剤等、通常、飲食品原料として使用されているものを適宜配合して製造することができる。
さらに、香粧品を調製する場合には、植物油等の油脂類、ラノリンやミツロウ等のロウ類、炭化水素類、脂肪酸、高級アルコール類、エステル類、種々の界面活性剤、色素、香料、ビタミン類、植物・動物抽出成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、防腐・殺菌剤等、通常の香粧品原料として使用されているものを適宜配合して製造することができる。
リンゴは古くより世界中で食されている長い食経験をもつ果物であり、動物、細胞を用いた毒性試験においても安全であることが確認されているため、本発明で使用するその抽出物は非常に高い安全性を有する。
次に、本発明の理解を容易にするために実施例、試験例をあげるが、本発明がこれに限定されるわけではないことは言うまでもない。
青森県産リンゴ幼果300kgを破砕、圧搾し果汁210kgを得た。得られた果汁にペクチナーゼ30ppmで清澄化を行い、遠心分離後、珪藻土(シリカ300S、中央シリカ社製)濾過により清澄化を行い清澄果汁を得た。
清澄果汁を吸着カラム(セパビーズSP−850、三菱化学社製)に通液し、ポリフェノール類を吸着させた。続いて純水を通液し、カラム中の非吸着物質(糖類、有機酸類など)を除去したのち、80%アルコールで溶出した。
得られた画分からアルコールを減圧濃縮し、抽出粉末品約2kgを調製した。
抽出粉末品を逆相系高速液体クロマトグラフィーを用いて検定したところ、クロロゲン酸類(約20%)、フロレチン配糖体類(約5%)、フラボノール類(約15%)、 プロアントシアニジン類(約50%)及びその他褐変物質(約10%)からなることが確認できた。更に、このプロアントシアニジン類はマトリックス支援レーザーイオン化−飛行時間型質量分析計(MALDI-TOF/MS、アプライドバイオシステム社製)による解析の結果、フラボノール類であるカテキンやエピカテキンから構成される2量体から15量体までのオリゴマーやポリマーであることが確認された。(M. Ohnishi-Kameyama et al., Mass Spectrometry, 11, 31-36, 1997)。
試験例1
能動感作により作製したアレルギー性鼻炎モデルを用いて、抗原点鼻により誘発したくしゃみに対する実施例1で得たリンゴ由来のポリフェノールの作用を検討した。Kud:Hartleyの雄性モルモット(6週齢、n=8/群)をオボアルブミン吸入により能動感作し、抗原液(オボアルブミン溶液)の鼻腔内投与により抗原抗体反応を惹起した媒体対照群は、抗原液惹起後15分間で平均16.0回のくしゃみが観察された。リンゴ由来のポリフェノールを10、100及び1000mg/kgの用量で感作開始の3日前から抗原惹起当日まで18日間連続で経口投与した群のくしゃみは、それぞれ、平均8.9、7.6及び3.5回であり、媒体対照群と比較して100及び1000mg/kgの用量で有意にくしゃみの発生を抑制した。比較対照物質として用いたケトチフェンを1mg/kgの用量で抗原惹起の1時間前に経口投与した群のくしゃみは、平均2.8回で、媒体対照群と比較して有意にくしゃみの発生を抑制した。リンゴ由来のポリフェノールはアレルギー性鼻炎モデルにおいて、くしゃみの発生を用量依存的に抑制した。
能動感作により作製したアレルギー性鼻炎モデルを用いて、抗原点鼻により誘発したくしゃみに対する実施例1で得たリンゴ由来のポリフェノールの作用を検討した。Kud:Hartleyの雄性モルモット(6週齢、n=8/群)をオボアルブミン吸入により能動感作し、抗原液(オボアルブミン溶液)の鼻腔内投与により抗原抗体反応を惹起した媒体対照群は、抗原液惹起後15分間で平均16.0回のくしゃみが観察された。リンゴ由来のポリフェノールを10、100及び1000mg/kgの用量で感作開始の3日前から抗原惹起当日まで18日間連続で経口投与した群のくしゃみは、それぞれ、平均8.9、7.6及び3.5回であり、媒体対照群と比較して100及び1000mg/kgの用量で有意にくしゃみの発生を抑制した。比較対照物質として用いたケトチフェンを1mg/kgの用量で抗原惹起の1時間前に経口投与した群のくしゃみは、平均2.8回で、媒体対照群と比較して有意にくしゃみの発生を抑制した。リンゴ由来のポリフェノールはアレルギー性鼻炎モデルにおいて、くしゃみの発生を用量依存的に抑制した。
その結果を図1に示した。
試験例2
感作が終了してから連続投与を行うことが可能な基本モデルの作製を検討した。Kud:Hartleyの雄性モルモット(6週齢、n=4/群)をオボアルブミン吸入により能動感作し、抗原液(オボアルブミン溶液)の鼻腔内投与により抗原抗体反応を惹起した。
感作が終了してから連続投与を行うことが可能な基本モデルの作製を検討した。Kud:Hartleyの雄性モルモット(6週齢、n=4/群)をオボアルブミン吸入により能動感作し、抗原液(オボアルブミン溶液)の鼻腔内投与により抗原抗体反応を惹起した。
吸入感作を2回とし、初回感作から惹起実施までの期間を28日間とした試験群(i)及び吸入感作を4回とし、初回感作から惹起実施までの期間を28日間とした試験群(ii)の抗原液を鼻腔内に投与した後の15分間のくしゃみ回数は、平均4.0及び3.0回であった。吸入感作を2回とし、初回吸入感作から14日後に8日間連続で抗原液を鼻腔内に投与し、抗原抗体反応を惹起した試験群(iii)の15分間のくしゃみ回数は、最大10.8回(惹起1日目)、最低1.6回(惹起6日目)を示した。また、初回吸入感作より21日後に8日間連続で抗原液を鼻腔内に投与し、抗原抗体反応を惹起した試験群(iv)の15分間のくしゃみ回数は、最大8.4回(惹起5日目)、最低1.6回(惹起6日目)を示した。なお、試験群(iii)及び(iv)は2〜3日を周期とするくしゃみの反応が認められた。特に、試験群(iii)の14日目は試験例1の試験系と同じで、くしゃみの反応性がよかったことより、2〜3日間隔で連続惹起すれば反応性が維持され、被験物質の連続投与試験に応用できることが明らかとなった。
試験例3
予防作用検証試験に相当する、即ち、能動感作により作製したアレルギー性鼻炎モデルを用いて、抗原点鼻により誘発したくしゃみに対する実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール前投与作用を検討した。
予防作用検証試験に相当する、即ち、能動感作により作製したアレルギー性鼻炎モデルを用いて、抗原点鼻により誘発したくしゃみに対する実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール前投与作用を検討した。
Kud:Hartleyの雄性モルモット(6週齢、n=8/群)をオボアルブミン吸入により能動感作し、抗原液(オボアルブミン溶液)の鼻腔内投与により抗原抗体反応を惹起し、その後、2日おきに連続3回(合計4回)の惹起を実施し、惹起後15分間のくしゃみの回数を測定した。
その結果、媒体対照群は惹起1回目のくしゃみ回数は平均で9.1回を示した。惹起の回数を重ねるにつれ、くしゃみの回数は減少し、その後3回の惹起で平均6.4〜4.4回を示した。また、惹起4回のくしゃみの総数は平均24.4回であった。
初回惹起開始時より投与を開始した実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール(i)群の惹起1回目におけるくしゃみ回数は、平均4.0回、その後3回の惹起で平均1.9〜4.1回を示した。また、くしゃみの総数は平均13.5回を示した。媒体対照群と比較して惹起1、2、3回目及び総数でくしゃみの有意な抑制が認められた。
感作終了時より投与を開始した実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール(ii)群の惹起1回目におけるくしゃみ回数は平均で4.1回を示した。その後3回の惹起で平均2.4〜4.5回を示した。また、惹起4回のくしゃみの総数は平均13.4回を示した。媒体対照群と比較して惹起1、4回目及び総数でくしゃみの有意な抑制が認められた。
初回感作終了後より投与を開始した実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール(iii)群は惹起1回目のくしゃみ回数は平均で2.5回を示した。その後3回の惹起で平均1.6〜4.0回を示した。また、惹起4回のくしゃみの総数は平均9.8回を示した。媒体対照群と比較して惹起1,2,4回目及び総数でくしゃみの有意な抑制が認められた。また、リンゴ由来ポリフェノール(i)群と比較して惹起4回目及び総数で、ポリフェノール(ii)群と比較して惹起2回目にくしゃみの有意な抑制が認められた。以上より、実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノールはいずれのタイミングで投与を開始してもモルモットアレルギー性鼻炎モデルにおけるくしゃみ反応に抑制作用を示すことが明らかとなった。さらに、惹起前の前投与期間が長いほどくしゃみの抑制効果が強い傾向が認められ、予防効果が証明された。
その結果を図2に示した。
(飲料1)
1000Lの水に加糖ブドウ糖液糖200kg、リンゴ透明濃縮果汁8.5kg、マルトデキストリン1.5kg、クエン酸三ナトリウム1.2kg、アスコルビン酸0.3kg、無水クエン酸2.7kgを混合して清涼飲料を調整した。清涼飲料の調合においては、香味原料を適宜添加することができる。例えば、果汁や乳製品、アルコール等を添加してもよい。
1000Lの水に加糖ブドウ糖液糖200kg、リンゴ透明濃縮果汁8.5kg、マルトデキストリン1.5kg、クエン酸三ナトリウム1.2kg、アスコルビン酸0.3kg、無水クエン酸2.7kgを混合して清涼飲料を調整した。清涼飲料の調合においては、香味原料を適宜添加することができる。例えば、果汁や乳製品、アルコール等を添加してもよい。
(飲料2)
1000Lの水に実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール1.4kg、加糖ブドウ糖液糖200kg、リンゴ透明濃縮果汁8.5kg、マルトデキストリン1.5kg、クエン酸三ナトリウム1.2kg、アスコルビン酸0.3kg、無水クエン酸2.7kgを混合して清涼飲料を調整した。清涼飲料の調合においては、香味原料を適宜添加することができる。例えば、果汁や乳製品、アルコール等を添加してもよい。
1000Lの水に実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール1.4kg、加糖ブドウ糖液糖200kg、リンゴ透明濃縮果汁8.5kg、マルトデキストリン1.5kg、クエン酸三ナトリウム1.2kg、アスコルビン酸0.3kg、無水クエン酸2.7kgを混合して清涼飲料を調整した。清涼飲料の調合においては、香味原料を適宜添加することができる。例えば、果汁や乳製品、アルコール等を添加してもよい。
(飲料3)
1000Lの水に実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール3.5kg、加糖ブドウ糖液糖200kg、リンゴ透明濃縮果汁8.5kg、マルトデキストリン1.5kg、クエン酸三ナトリウム1.2kg、アスコルビン酸0.3kg、無水クエン酸2.7kgを混合して清涼飲料を調整した。清涼飲料の調合においては、香味原料を適宜添加することができる。例えば、果汁や乳製品、アルコール等を添加してもよい。
1000Lの水に実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール3.5kg、加糖ブドウ糖液糖200kg、リンゴ透明濃縮果汁8.5kg、マルトデキストリン1.5kg、クエン酸三ナトリウム1.2kg、アスコルビン酸0.3kg、無水クエン酸2.7kgを混合して清涼飲料を調整した。清涼飲料の調合においては、香味原料を適宜添加することができる。例えば、果汁や乳製品、アルコール等を添加してもよい。
試験例4
通年性アレルギー鼻炎の重症度が中等症以上で3年以上のダニに対する中等症以上のアレルギーのある15〜65歳の男女33名に試験食である比較例1及び実施例1〜2で作製した飲料(対照群(実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール0mg:11名)、低用量群(実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール200mg:11名)、高用量群(実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール500mg:11名))を1日1回1本(150ml)4週間飲用させた。
通年性アレルギー鼻炎の重症度が中等症以上で3年以上のダニに対する中等症以上のアレルギーのある15〜65歳の男女33名に試験食である比較例1及び実施例1〜2で作製した飲料(対照群(実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール0mg:11名)、低用量群(実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール200mg:11名)、高用量群(実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール500mg:11名))を1日1回1本(150ml)4週間飲用させた。
鼻症状では、高用量群でくしゃみ発作、鼻汁で摂取前後においてそれぞれ有意な改善が認められた(p<0.05、p<0.01)。低用量群でもくしゃみ発作の有意な改善が認められた(p<0.05)。さらに、鼻症状の改善度判定では改善以上の効果が投与群でくしゃみ発作、鼻汁において対照群と比較して大きいことが確認され、鼻所見の改善度判定では、下鼻甲介粘膜の腫脹において改善以上の効果が投与群で大きいことが確認された。また、各種血液検査、尿検査から異常は認められなかった。飲用期間中、問題となるような訴えは全く見られなかった。
試験例5
実施例2で得られた飲料を用い、成人12人のパネラー(男性8人、女性4人)に各々試飲させ、その飲みやすさと美味しさとを次に示す判定基準によって感覚で判定させた。比較の為、実施例2におけるリンゴ由来ポリフェノールの代わりに甜茶エキスあるいはシソエキスを添加した飲料を作製した。以上の成人12人のパネラーの判定結果の平均値を下記表1にまとめた。
実施例2で得られた飲料を用い、成人12人のパネラー(男性8人、女性4人)に各々試飲させ、その飲みやすさと美味しさとを次に示す判定基準によって感覚で判定させた。比較の為、実施例2におけるリンゴ由来ポリフェノールの代わりに甜茶エキスあるいはシソエキスを添加した飲料を作製した。以上の成人12人のパネラーの判定結果の平均値を下記表1にまとめた。
{飲みやすさの判定基準}
1・・・・・飲んだ後、気持ちが悪くなり、飲みにくい。
2・・・・・飲んだ後、若干気持ちが悪くなり、やや飲みにくい。
3・・・・・飲んだ後、やや不快な感じが出ることはあるが、飲める。
4・・・・・飲んだ後、特に不快な感じは出ず、よく飲める。
5・・・・・飲んだ後、快適であり、気持ちよく飲める。
{美味しさの判定基準}
1・・・・・臭いが強く、口当たり喉越しが悪く極めてまずい。
2・・・・・臭いが気になり、口当たり喉越しが悪くまずい。
3・・・・・少し臭い気になり、口当たり喉越しもやや悪いが飲める。
4・・・・・臭いも気にならず、口当たり喉越しも悪くなく美味しく飲める。
5・・・・・臭いも、口当たりも喉越しもよく美味しく飲める。
1・・・・・飲んだ後、気持ちが悪くなり、飲みにくい。
2・・・・・飲んだ後、若干気持ちが悪くなり、やや飲みにくい。
3・・・・・飲んだ後、やや不快な感じが出ることはあるが、飲める。
4・・・・・飲んだ後、特に不快な感じは出ず、よく飲める。
5・・・・・飲んだ後、快適であり、気持ちよく飲める。
{美味しさの判定基準}
1・・・・・臭いが強く、口当たり喉越しが悪く極めてまずい。
2・・・・・臭いが気になり、口当たり喉越しが悪くまずい。
3・・・・・少し臭い気になり、口当たり喉越しもやや悪いが飲める。
4・・・・・臭いも気にならず、口当たり喉越しも悪くなく美味しく飲める。
5・・・・・臭いも、口当たりも喉越しもよく美味しく飲める。
(点鼻剤)
実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール500mg、ソルビトール50gおよびパラオキシ安息香酸メチル20mgを注射用蒸留水に溶解し、リン酸バッファーにてpHを6.5に調整し、全量を1000mlとした。これを0.45μmのメンブランフィ
ルターでろ過後、ろ液を無菌的に点鼻びんに分注し、点鼻剤とした。
実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール500mg、ソルビトール50gおよびパラオキシ安息香酸メチル20mgを注射用蒸留水に溶解し、リン酸バッファーにてpHを6.5に調整し、全量を1000mlとした。これを0.45μmのメンブランフィ
ルターでろ過後、ろ液を無菌的に点鼻びんに分注し、点鼻剤とした。
(錠剤)
実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール50gとラクトース90gとコーンスターチ17gとを混合し、この混合物をあらかじめコーンスターチ70gから調整したペーストとともに顆粒化した。得られた顆粒にステアリン酸マグネシウム1gを加えてよく混合し、この混合物を打錠機にて打錠して錠剤1000個を製造した。
実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール50gとラクトース90gとコーンスターチ17gとを混合し、この混合物をあらかじめコーンスターチ70gから調整したペーストとともに顆粒化した。得られた顆粒にステアリン酸マグネシウム1gを加えてよく混合し、この混合物を打錠機にて打錠して錠剤1000個を製造した。
(キャンディー)
ショ糖300gと水飴250gに水を加えて加熱溶解後、150℃までミックス液を平鍋で煮詰め、水分2.5%のキャンディーベースを得た。このキャンディーベースを品温が130℃になるまで冷却し、実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール1.2gとクエン酸5gと香料1gと色素1gとを添加して平鍋中で均一になるまで混練した。この混練物をスタンピング成型機を用いて成型し、キャンディーを得た。
ショ糖300gと水飴250gに水を加えて加熱溶解後、150℃までミックス液を平鍋で煮詰め、水分2.5%のキャンディーベースを得た。このキャンディーベースを品温が130℃になるまで冷却し、実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール1.2gとクエン酸5gと香料1gと色素1gとを添加して平鍋中で均一になるまで混練した。この混練物をスタンピング成型機を用いて成型し、キャンディーを得た。
(クリーム)
ワセリン30g、流動パラフィン20g、パラフィン7g、ラノリン4gの油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、セスキオレイン酸ソルビタン4g、プロピレングリコール2.5g、硫酸マグネシウム0.2g、パラオキシ安息香酸メチル0.2g、精製水31.7gの水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに香料0.2gを加え、ホモミキサーにて均一に分散させた。この水相成分に前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化した。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール0.2gの成分を加え、均一に混合した。
ワセリン30g、流動パラフィン20g、パラフィン7g、ラノリン4gの油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、セスキオレイン酸ソルビタン4g、プロピレングリコール2.5g、硫酸マグネシウム0.2g、パラオキシ安息香酸メチル0.2g、精製水31.7gの水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに香料0.2gを加え、ホモミキサーにて均一に分散させた。この水相成分に前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化した。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール0.2gの成分を加え、均一に混合した。
(化粧水)
エチルアルコール10gにリンゴ由来のポリフェノール0.2g、1,3−ブチレングリコール6g、グリセリン5g、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)1g、パラオキシ安息香酸メチル0.2g、香料0.2gを溶解する。溶解後、精製水77.39g、クエン酸0.01gを順次添加した後、十分に攪拌し、均一に混合した。
エチルアルコール10gにリンゴ由来のポリフェノール0.2g、1,3−ブチレングリコール6g、グリセリン5g、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)1g、パラオキシ安息香酸メチル0.2g、香料0.2gを溶解する。溶解後、精製水77.39g、クエン酸0.01gを順次添加した後、十分に攪拌し、均一に混合した。
(入浴剤)
実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール3g、炭酸水素ナトリウム55g、硫酸ナトリウム40g、色素1g、香料1gを均一に混合した。
実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノール3g、炭酸水素ナトリウム55g、硫酸ナトリウム40g、色素1g、香料1gを均一に混合した。
{14日間反復投与毒性試験}
SD系ラット(日本チャールスリバー)の雌雄を各3匹に分け、実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノールを2000、3000mg/kg量、胃ゾンデにて14日間投与を行った。実験時の一般状態、体重に異常は見られず、実験終了後の一般血液検査及び解剖所見も異常が見られなかった。
SD系ラット(日本チャールスリバー)の雌雄を各3匹に分け、実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノールを2000、3000mg/kg量、胃ゾンデにて14日間投与を行った。実験時の一般状態、体重に異常は見られず、実験終了後の一般血液検査及び解剖所見も異常が見られなかった。
{90日間反復投与毒性試験}
SD系ラット(日本チャールスリバー)の雌雄を各10匹に分け、実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノールを500、1000、2000mg/kg量、胃ゾンデにて90日間投与を行った。実験時の一般状態、体重に異常は見られず、実験終了後の一般血液検査及び解剖所見も異常が見られなかった。
SD系ラット(日本チャールスリバー)の雌雄を各10匹に分け、実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノールを500、1000、2000mg/kg量、胃ゾンデにて90日間投与を行った。実験時の一般状態、体重に異常は見られず、実験終了後の一般血液検査及び解剖所見も異常が見られなかった。
{変異原性試験}
SD系ラット(日本チャールスリバー)の雄性を5匹に分け、実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノールを500、1000、2000mg/kg量、胃ゾンデにて投与を行った。一般状態、体重に異常は見られず、小核をもつ多染性赤血球及び多染性赤血球の出現頻度において、陰性対照群と比較して有意な差はなく、小核誘発性は陰性であった。
SD系ラット(日本チャールスリバー)の雄性を5匹に分け、実施例1で得られたリンゴ由来のポリフェノールを500、1000、2000mg/kg量、胃ゾンデにて投与を行った。一般状態、体重に異常は見られず、小核をもつ多染性赤血球及び多染性赤血球の出現頻度において、陰性対照群と比較して有意な差はなく、小核誘発性は陰性であった。
本発明の抗炎症剤は、アレルギー性鼻炎の主症状であるくしゃみ、鼻汁を改善または予防する効果があり、かつ、副作用は見られないことより、安心して長期間摂取することができる。従って、本発明の抗炎症剤は医薬の成分としてのみならず、飲食品、香粧品等にも好適に用いることができ、これらに抗炎症作用や炎症予防作用を付与することができ極めて有用である。
また、炎症を阻害することにより抗アレルギー作用を発揮するため、通年性アレルギー性鼻炎、花粉症、アレルギー性副鼻腔炎等の鼻炎症状の改善が可能である。
(i):吸入感作を2回とし、初回感作から惹起実施までの期間を28日間としたリンゴ由
来ポリフェノール試験群
(ii):吸入感作を4回とし、初回感作から惹起実施までの期間を28日間としたリンゴ由来ポリフェノール試験群
(iii):吸入感作を2回とし、初回吸入感作から14日後に8日間連続で抗原液を鼻腔内
に投与し、抗原抗体反応を惹起したリンゴ由来ポリフェノール試験群
来ポリフェノール試験群
(ii):吸入感作を4回とし、初回感作から惹起実施までの期間を28日間としたリンゴ由来ポリフェノール試験群
(iii):吸入感作を2回とし、初回吸入感作から14日後に8日間連続で抗原液を鼻腔内
に投与し、抗原抗体反応を惹起したリンゴ由来ポリフェノール試験群
Claims (5)
- リンゴ由来のポリフェノールを有効成分として含有することを特徴とする、炎症を予防しかつ抗炎症作用を有する炎症予防・抗炎症剤。
- 前記炎症が鼻炎であることを特徴とする請求項1に記載の炎症予防・抗炎症剤。
- 請求項1に記載の炎症予防・抗炎症剤を含有することを特徴とする炎症予防・抗炎症用医薬。
- 請求項1に記載の炎症予防・抗炎症剤を含有することを特徴とする炎症予防・抗炎症用飲食品。
- 請求項1に記載の炎症予防・抗炎症剤を含有することを特徴とする炎症予防・抗炎症用香粧品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005124439A JP2006045191A (ja) | 2004-07-06 | 2005-04-22 | 炎症予防・抗炎症剤、医薬品、飲食品及び香粧品 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004199676 | 2004-07-06 | ||
JP2005124439A JP2006045191A (ja) | 2004-07-06 | 2005-04-22 | 炎症予防・抗炎症剤、医薬品、飲食品及び香粧品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006045191A true JP2006045191A (ja) | 2006-02-16 |
Family
ID=36024184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005124439A Pending JP2006045191A (ja) | 2004-07-06 | 2005-04-22 | 炎症予防・抗炎症剤、医薬品、飲食品及び香粧品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006045191A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101310981B1 (ko) * | 2006-06-05 | 2013-09-25 | 충북대학교 산학협력단 | 괴각 추출물을 유효성분으로 함유하는 알레르기 질환의예방 및 개선용 조성물 |
-
2005
- 2005-04-22 JP JP2005124439A patent/JP2006045191A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101310981B1 (ko) * | 2006-06-05 | 2013-09-25 | 충북대학교 산학협력단 | 괴각 추출물을 유효성분으로 함유하는 알레르기 질환의예방 및 개선용 조성물 |
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