JP2006042509A - リニアアクチュエータ - Google Patents

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祐也 長谷川
Katsuhiro Hirata
勝弘 平田
Yoshio Mitsutake
義雄 光武
Tomohiro Ota
智浩 太田
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Abstract

【課題】 プランジャーに生じる推力を向上できる、効率の良いリニアアクチュエータを提供する。
【解決手段】
プランジャー1が、固定部Sに移動可能に支持され、固定部Sは、移動方向に平行な基礎ヨーク3と、基礎ヨーク3に直交する磁極部材4a〜4cを基礎ヨーク3に移動方向に3つ並設した並列磁極部材4と、並列磁極部材4の隣り合う磁極部材4a,4b間でプランジャー1に巻回されたコイル5を備えるリニアアクチュエータであって、プランジャー1は、端部に鍔部1aを有し、並列磁極部材4の隣り合う磁極部材間の一方にコイル5を、他方に鍔部1aを配し、並列磁極部材4の両端の磁極部材4a,4cとプランジャー1と基礎ヨーク3とを経路に有する磁路の磁気抵抗を、並列磁極部材のうちコイル5の両側にある隣り合う磁極部材とプランジャー1と基礎ヨーク3とを経路に有する磁路よりも小さくした。
【選択図】図1

Description

本発明は、永久磁石を用いる有極型のリニアアクチュエータに関する。
有極型のリニアアクチュエータは、可動部と固定部とで形成される磁路に永久磁石を有し、この磁路に巻かれたコイルに電流を流すことにより、磁路に流れる磁束を制御して直線運動を得るものである。この種のリニアアクチュエータの一例としては、特許文献1に記載されているようなプランジャー型電磁石がある。
特許文献1に記載されたプランジャー型電磁石は、ヨークと、ヨークに固設された固定鉄心と、固定鉄心に当接するプランジャーと、固定鉄心とプランジャーを所定間隔離間させるスプリングと、固定鉄心、プランジャー及びヨークで構成される回路を通電によって磁化し、スプリングの付勢力に抗してプランジャーを固定鉄心に吸着させるコイルと、コイルに通電しないときにもプランジャーを固定鉄心に吸着保持する円環状永久磁石を有して構成されている。また、このプランジャー型電磁石は、円環状永久磁石に平行して、ヨーク1からプランジャーに向けて伸びる磁性部材を有している。
特開平2−165606号公報(第2頁、第6図)
特許文献1に開示されたプランジャー型電磁石は、円環状永久磁石に平行して、ヨーク1からプランジャーに向けて伸びる磁性部材を有しているので、コイル電流による磁束の磁路の磁気抵抗が小さくなり、小さい電流で吸着力を低減できる感度の良いものとなっている。
しかしながら、プランジャー型電磁石の外径と、コイルの巻数などを決定すると、プランジャー径などの他の部分の寸法が定まるので、円環状永久磁石により生じる磁束のうち吸着力に寄与するものが通る磁路の磁気抵抗を低減するなどして吸着力を向上することは困難である。
本発明は、上記事由を考慮してなされたもので、その目的とするところは、プランジャーに生じる推力を向上できる、効率の良いリニアアクチュエータを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、柱状のプランジャーが、固定部に直線的に移動できるように支持され、固定部は、プランジャーの移動方向に平行な板状の基礎ヨークと、基礎ヨークに略直交する磁極部材を基礎ヨークのプランジャー側の面にプランジャーの移動方向に3つ並べて設けられた並列磁極部材と、並列磁極部材の隣り合う磁極部材間においてプランジャーの周囲に巻回されたコイルとを備えるリニアアクチュエータであって、前記プランジャーは、端部近傍に鍔部を有し、並列磁極部材の隣り合う磁極部材間のうち一方に前記コイルを、他方に前記プランジャーの鍔部を配するとともに、並列磁極部材の両端の磁極部材とプランジャーと基礎ヨークとを経路に有する磁路の磁気抵抗を、並列磁極部材のうちコイルの両側にある隣り合う磁極部材とプランジャーと基礎ヨークとを経路に有する磁路の磁気抵抗よりも小さくしている。
したがって、プランジャーの端部近傍に鍔部を有し、並列磁極部材の隣り合う磁極部材間のうち一方に前記コイルを、他方に前記プランジャーの鍔部を配したので、鍔部と並列磁極部材の中の端の磁極部材との対向面積を広く取ることができ、推力に寄与する磁束の通る磁路の磁気抵抗を低減することができる。そのため、プランジャーに生じる推力を向上することができる。また、コイルに電流を流すことにより生じる磁束が、プランジャーと並列磁極部材の両端の磁極部材と基礎ヨークとを有する磁路を主に通るので、永久磁石を有して磁気抵抗の大きな中央の磁極部材を通らない。そのため、プランジャーの動作を、少ない電流で効率よく制御することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1記載のリニアアクチュエータにおいて、前記鍔部と基礎ヨークとの距離は、前記鍔部と前記並列磁極部材の端の磁極部材との距離よりも長くしている。
したがって、プランジャーの推力に対する寄与が少ない、基礎ヨークと鍔部との間で直接行き来する磁束を減少させ、プランジャーの推力を向上することができる。
本願発明のリニアアクチュエータによれば、鍔部と並列磁極部材の中の端の磁極部材との対向面積を広く取ることができ、推力に寄与する磁束の通る磁路の磁気抵抗を低減して、プランジャーに生じる推力を向上することができる。また、コイルに電流を流すことにより生じる磁束が、プランジャーと並列磁極部材の両端の磁極部材と基礎ヨークとを有する磁路を主に通るので、永久磁石を有して磁気抵抗の大きな中央の磁極部材を通らない。そのため、プランジャーの動作を、少ない電流で効率よく制御することができる。したがって、プランジャーに生じる推力を向上できる、効率の良いリニアアクチュエータを提供することが可能となっている。
本願発明に係るリニアアクチュエータの実施形態について、図1〜図3に基づいて説明する。ここでは、リニアアクチュエータの一例として、リニアオシレータを取り上げて説明する。本実施形態のリニアオシレータは、図1に示すように、プランジャー1と、基礎ヨーク3と、並列磁極部材4と、コイル5とを磁気回路構成部材として有している。
プランジャー1は、例えば電磁軟鉄などの磁性材料により端部に円板状の鍔部1aを有する円柱状に形成されたものであり、その底面間に中心軸が一致する円柱状の貫通孔を有している。そして、プランジャー1は、その貫通孔に軸が嵌め合わされ、軸部2が形成されている。なお、このプランジャー1は、一体で成型されるものでなくてもよく、鍔部1aをリング状の磁性体として別体で形成し、円柱状のプランジャー1に嵌め合わせるような他の方法で形成されていても良い。
基礎ヨーク3は、例えば電磁軟鉄などの磁性材料により円筒状に形成されたものであり、組立時には軸部2の軸方向(以後、軸方向という)に延伸した板状の磁性材料のように設けられる。そのため、基礎ヨーク3は、プランジャー1の移動方向に平行になっている。ここでは、基礎ヨーク3として、円筒状のものとしているが、それに限るものではなく、プランジャー1に向く面を持つ板状のものであれば良い。ここでは、板状のものの特殊な形としてプランジャー1を取り囲む円筒状のものを用いている。
並列磁極部材4は、3つの磁極部材4a,4b,4cを有して形成され、これらの磁極部材4a,4b,4cの形状は、板厚と、外径が等しく、内径が磁極部材4a、磁極部材4b、磁極部材4cの順で小さくなっている。並列磁極部材4は、基礎ヨーク3のプランジャー1側の面に、3つの磁極部材4a,4b,4cが基礎ヨーク3に直交するように設けられており、組立時には軸方向に直交する磁極部材4a,4b,4cを基礎ヨーク3のプランジャー1側の面に軸方向に3つ並べて設けたようになっている。ここで、磁極部材4a,4bの内径は、プランジャー1の鍔部1aでない部分の外径よりも大きく形成されており、磁極部材4cの内径は、プランジャー1の鍔部1aの外径より小さく、軸部2の外径よりも大きく形成されている。また、並列磁極部材4の中央の磁極部材4bは、組立時に着磁方向が軸方向に略直交するリング状の永久磁石を有しており、並列磁極部材4の端の磁極部材4a,4cは、例えば電磁軟鉄などのリング状の磁性材料により形成されている。
コイル5は、電流を流すことによりプランジャー1の動作を制御するものであり、並列磁極部材4の隣り合う2つの磁極部材(ここでは磁極部材4a,4b)間において、プランジャー1の周囲にコイルボビンを介して巻回されている。このコイル5には、リニアオシレータとしての動作をさせるために、プランジャー1の質量とコイルばね10a,10bのばね定数で定まる機械的な共振周波数の近傍の周波数の交番電流が流される。ここで、交番電流の周波数を機械的な共振周波数の近傍の周波数とするのは、動作時の現象は、運動方程式と電気回路方程式との連立微分方程式になり、共振周波数が見かけ上シフトしたようになるためである。また、コイル5端は、基礎ヨーク3に設けられた孔部(図示せず)を介して外部に取り出される。
ベアリングケース6は、例えば樹脂などの非磁性体で断面視C字状に形成されたものであり、軸部2を通す貫通孔と、ベアリング7とばね受け8とを収納する同軸で径の異なる凹部を有している。ベアリングケース6の凹部は、ベアリング7、ばね受け8の順で収納し、ばね受け8は、ベアリング7をベアリングケース6内に収納したときに蓋の働きもしている。また、ベアリングケース6は、凹部を形成する縁の開放側の端部に基礎ヨーク3との嵌合部を有しており、基礎ヨーク3の両端にそれぞれ接続される。
ベアリング7は、リング状に形成された樹脂に潤滑油を塗布した滑らかな金属球をはめ込んだボールベアリングであり、プランジャー1の軸部2を金属球で支持し、プランジャー1がスムーズに直線運動できるようにしている。
ばね受け8は、樹脂で凹部を有する円板状に形成されたものであり、凹部の底面には、軸部2を通す貫通孔を有している。そして、ばね受け8は、凹部でコイルばね10a,10bの端部を嵌め合わせて固定する。
軸部ばね受け9a,9bは、例えば樹脂などの非磁性体により円筒の外周に鍔部を設けて形成されており、円筒形状の外周とコイルばね10a,10bの内径とが嵌め合わされるとともに鍔部でばねの端部位置を定めてコイルばね10a,10bを固定する。軸部ばね受け9a,9bの鍔部の位置は、プランジャー1の位置調整のために用いられており、本実施形態では、軸部ばね受け9bの方が軸部ばね受け9aよりも端部からの距離が長くなっている。また、軸部ばね受け9a,9bは、ばねへの差し込みやすさを向上するために、コイルばね側の端部にテーパが設けられている。
コイルばね10a,10bは、それぞれ同じばね特性を示すものであり、そのばね定数は、リニアオシレータの共振周波数を設定する際に定められる。ここで、ばねとしてコイルばね10a,10bを用いた例について示しているが、それに限るものではなく、強度や、振幅が対応すれば、板ばねなど他の種類のばねも用いることができる。
スペーサ11a〜11cは、例えば樹脂などの非磁性体で円筒形状に形成されたものであり、基礎ヨーク3の内径にすきま嵌めされるように外径が調整されている。スペーサ11a〜11cの肉厚は、強度を確保するのに必要な厚さとし、できる限り内部の空間を広く取れるようにしている。
本実施形態のリニアオシレータは、次のように組み立てられる。まず、ベアリングケース6にベアリング7とばね受け8を嵌め入れ、ベアリングケース6と基礎ヨーク3とを嵌め合わせる。そして、スペーサ11a、磁極部材4a、コイル5,磁極部材4b、スペーサ11bの順に基礎ヨーク3内に入れる。
一方、プランジャー1の貫通孔に軸を嵌め合わせて軸部2を形成し、プランジャー1の両側の軸部2に軸部ばね受け9aを取り付ける。そして、軸部ばね受け9aにコイルばね10aを取り付けてから、軸部2をベアリング7に挿入する。すると、コイルばね10aは、ばね受け8の凹部に嵌め合わされ固定される。そして、プランジャー1の軸部2を通して磁極部材4cを基礎ヨーク3内に入れ、軸部ばね受け9bを軸部2に取り付ける。そして、スペーサ11cを基礎ヨーク3内に入れる。
さらに、軸部ばね受け9bにコイルばね10bを差し込み、ベアリング7とばね受け8を嵌め入れた状態のベアリングケース6を基礎ヨーク3に嵌め合わせ、軸部2をベアリング7に挿入する。このように組み立てることにより、プランジャー1は、固定部Sに軸方向に直線的に移動できるように支持された状態となり、プランジャー1の鍔部1aは、中央の磁極部材4bと端の磁極部材4cとの間に端の磁極部材4cに近い状態に配されている。そのため、並列磁極部材4の隣り合う2つの磁極部材間のうち一方にコイル5を、他方にプランジャー1の鍔部1aを配した構成となっている。
また、ここで、固定部Sは、基礎ヨーク3、並列磁極部材4、コイル5、ベアリングケース6、ばね受け8、スペーサ11a,11b,11cを有している。そして、コイルばね10a,10bは、所定の変位が押し込まれた状態であり、プランジャーが両方向へ移動しても所定のばね定数を示すようになっている。また、ベアリングケース6と基礎ヨーク3との間は、適宜ねじ止め(図示せず)固定されている。
次に、本実施形態のリニアオシレータに存在する磁路について、図2を用いて説明する。磁極部材4bの永久磁石による磁束は、中央の磁極部材4b→空隙Gb→プランジャー1→空隙Ga→端の磁極部材4a→基礎ヨーク3→中央の磁極部材4bを経路とする磁路Caを流れるとともに、中央の磁極部材4b→空隙Gb→プランジャー1→空隙Gc→端の磁極部材4c→基礎ヨーク3→中央の磁極部材4bを経路とする磁路Cbを流れる。ただし、中央の磁極部材4bの永久磁石の着磁方向が逆のときには、磁束は、上述の磁路Ca,Cbを逆順に流れる。
一方、コイル5に電流を流したときの磁束は、例えば紙面に向けて電流が流れているとすると、端の磁極部材4a→空隙Ga→プランジャー1→空隙Gc→端の磁極部材4c→基礎ヨーク3→端の磁極部材4aの経路である磁路Ccを流れる。これは、磁路Ccの磁気抵抗は、端の磁極部材4a→空隙Ga→プランジャー1→空隙Gb→中央の磁極部材4b→基礎ヨーク3→端の磁極部材4aを通る磁路の磁気抵抗よりも小さくなるためである。
ここで、プランジャー1の端部に設けられた鍔部1aは、並列磁極部材4の隣り合う2つの磁極部材4b,4c間に配されているので、磁極部材4b,4c間の空間を利用してプランジャー1の鍔部1aと並列磁極部材4の端の磁極部材4cとの対向面積を広く取ることができる。そのため、プランジャー1の鍔部1aと並列磁極部材4の端の磁極部材4cとの間の磁気抵抗を低減して、推力に寄与する磁束を増加することにより、プランジャー1に生じる推力を向上することができる。
また、プランジャー1の移動する範囲において、磁極部材4aのプランジャー1側の面は、全面にわたりプランジャー1の鍔部1aでない側面と対向するようになっている。したがって、端の磁極部材4aとプランジャー1との間の磁束は、プランジャー1の移動方向である軸方向にほぼ直交し、磁極部材4cによりプランジャー1に生じる推力を低減する力を生じさせない。そのため、プランジャー1に大きな推力を発生するようになっている。
そして、端の磁極部材4aの内径を大きくし、磁極部材4aとプランジャー1の鍔部1aでない側面との間の空隙Gaを大きくすることにより、磁路Cbを通る磁束をさらに増加することができる。ただし、この空隙Gaは、磁路Ccの磁気抵抗が端の磁極部材4a→空隙Ga→プランジャー1→空隙Gb→中央の磁極部材4b→基礎ヨーク3→端の磁極部材4aを通る磁路の磁気抵抗よりも小さくなる範囲で変更する必要がある。
また、図3に示すように、プランジャー1の鍔部1aと基礎ヨーク3との距離をL2とし、プランジャー1の鍔部1aと並列磁極部材4の端の磁極部材4cとの距離L1よりも長くしている。そのため、プランジャー1を通る磁束は、そのほとんどが端の磁極部材4cに流れるので、プランジャー1の推力を大きくすることができる。しかしながら、プランジャー1の鍔部1aと基礎ヨーク3との距離をL3とすると、プランジャー1を通る磁束は、その多くが端の磁極部材4cを通らずに、直接、基礎ヨーク3を通る。そのため、プランジャー1の推力に寄与する磁束が減少するので、推力が減少する。したがって、プランジャー1の鍔部1aの長さは、プランジャー1の鍔部1aと基礎ヨーク3との距離が、プランジャー1の鍔部1aと並列磁極部材4の端の磁極部材4cとの距離よりも長くなる範囲とするのが好ましい。
次に、本実施形態のリニアオシレータの動作について説明する。コイル5に電流を流さないとき、プランジャー1は、図1に示すように、コイルばね10a,10bのばね力と、中央の磁極部材4bの永久磁石によりプランジャー1に加わるディテント力とが釣り合う位置で停止している。ここで、コイル5に交番電流を流すとプランジャー1は、動作をはじめる。例えば、図2のような位置関係及び磁束の流れのときにはプランジャー1には磁極部材4c側への推力が生じる。そして、コイル5に流れる電流の向きが逆方向になると、プランジャー1には逆方向の推力が生じる。この交番電流の周波数は、上述のように、プランジャー1の質量と、コイルばね10a,10bのばね定数とで定まる機械的な共振周波数の近傍としているので、効率よく振動を得ることができる。
このように、本実施形態のリニアオシレータは、プランジャー1の端部近傍に鍔部1aを有し、並列磁極部材4の隣り合う2つの磁極部材間のうち一方にコイル5を、他方にプランジャー1の鍔部1aを配したので、鍔部1aと並列磁極部材4の中の端の磁極部材4cとの対向面積を広く取ることができ、推力に寄与する磁束の通る磁路の磁気抵抗を低減することができる。そのため、プランジャーに生じる推力を向上することができる。また、並列磁極部材4の両端の磁極部材4a,4cとプランジャー1と基礎ヨーク3とを経路に有する磁路の磁気抵抗を、並列磁極部材4のうちコイル5の両側にある隣り合う磁極部材4a,4bとプランジャー1と基礎ヨーク3とを経路に有する磁路の磁気抵抗よりも小さくしているので、コイル5に電流を流すことにより生じる磁束が、永久磁石を有して磁気抵抗の大きな中央の磁極部材4bを通らない。そのため、プランジャー1の動作を、少ない電流で効率よく制御することができる。
また、プランジャー1の鍔部1aと基礎ヨーク3との距離は、プランジャー1の鍔部1aと並列磁極部材4の端の磁極部材4cとの距離よりも長くしているので、プランジャー1の推力に対する寄与が少ない、基礎ヨーク3とプランジャー1の鍔部1aとの間で直接行き来する磁束を減少させ、プランジャー1の推力を向上することができる。
なお、円筒形状のリニアアクチュエータについてのみ説明したが、それに限るものではなく、基礎ヨーク3や並列磁極部材4は一部が円形の一部が切除されていても良いし、軸部2を軸中心として軸対称に配されている必要はない。
また、本実施形態のリニアアクチュエータの一例としてリニアオシレータを取り上げて説明したが、それに限るものではなく、コイルばね10a,10bの存在しないものでもよい。さらに、並列磁極部材4の磁極部材4a,4b,4cは、それぞれすべての部分が磁性体もしくは永久磁石で形成されているものについて説明したが、磁性体と永久磁石を複合していてもよく、例えば、磁極部材4bの永久磁石の端部に磁性体を設けていてもよい。
また、基礎ヨーク3と、並列磁極部材4との間に空隙などの非磁性体が存在しないものについて説明したが、それに限るものでなく、並列磁極部材4が非磁性体を介して基礎ヨーク3に接続されていても良い。
本願発明のリニアアクチュエータの構成を示す中央断面図である。 本願発明のリニアアクチュエータ内の磁路を示す断面図である。 本願発明のリニアアクチュエータの、プランジャーの鍔部と並列磁極部材及び基礎ヨークとの位置関係を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 プランジャー
2 軸部
3 基礎ヨーク
4 並列磁極部材
4a,4b,4c 磁極部材
5 コイル
Ga,Gb,Gc 空隙
S 固定部

Claims (2)

  1. 柱状のプランジャーが、固定部に直線的に移動できるように支持され、固定部は、プランジャーの移動方向に平行な板状の基礎ヨークと、基礎ヨークに略直交する磁極部材を基礎ヨークのプランジャー側の面にプランジャーの移動方向に3つ並べて設けられた並列磁極部材と、並列磁極部材の隣り合う磁極部材間においてプランジャーの周囲に巻回されたコイルとを備えるリニアアクチュエータであって、前記プランジャーは、端部近傍に鍔部を有し、並列磁極部材の隣り合う磁極部材間のうち一方に前記コイルを、他方に前記プランジャーの鍔部を配するとともに、並列磁極部材の両端の磁極部材とプランジャーと基礎ヨークとを経路に有する磁路の磁気抵抗を、並列磁極部材のうちコイルの両側にある隣り合う磁極部材とプランジャーと基礎ヨークとを経路に有する磁路の磁気抵抗よりも小さくしたことを特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. 前記鍔部と基礎ヨークとの距離は、前記鍔部と前記並列磁極部材の端の磁極部材との距離よりも長くしたことを特徴とする請求項1記載のリニアアクチュエータ
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008172993A (ja) * 2006-12-14 2008-07-24 Shinko Electric Co Ltd リニアアクチュエータ
JP2009050145A (ja) * 2007-07-25 2009-03-05 Shinko Electric Co Ltd リニアアクチュエータ

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