JP2006040427A

JP2006040427A - 光ディスク

Info

Publication number: JP2006040427A
Application number: JP2004219982A
Authority: JP
Inventors: Yasuki Ishida; 泰樹石田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2004-07-28
Filing date: 2004-07-28
Publication date: 2006-02-09

Abstract

【課題】ディスクの配布の形態に関わらず、ＩＤナンバー等の識別情報に第三者がアクセスするのを防ぐことが可能で、該識別情報が紛失されるおそれもない光ディスクを提供すること。
【解決手段】本発明は、識別情報（１６）が付され、前記識別情報（１６）がスクラッチ層（１４）により隠蔽されている光ディスク（１００）を提供する。本発明に係る光ディスクは、簡易な包装でも識別情報を隠蔽できるので、識別情報の漏洩や二重利用等を防ぐことができるとともに、ノベルティー等のマーケティングツールとしての配布にも適している。
【選択図】図１

Description

本発明は、パスワード、シリアル・ナンバー、ＩＤナンバー等の識別情報とともに供給される光ディスクであって、当該識別情報が第三者の目に触れることなく供給することができる光ディスクに関する。

近年、様々な目的の映像、音声、ソフトウエア等が記録されたＣＤやＤＶＤ等の光ディスクが流通している。しかしながら、光ディスクに記録された情報、即ちデジタルコンテンツは、コピーが容易であるため、不正コピーにより作成されたいわゆる海賊版が流通しやすい。このようなデジタルコンテンツの不正使用を防ぐために、光ディスクとともにシリアル・ナンバーやＩＤナンバー等の識別情報を供給し、これらを用いてユーザ登録がされた場合のみユーザサポートやアップデート情報を提供する方法が広く用いられている。

また、光ディスクは比較的安価に製造できることから、画像や音声を記録し、プロモーションやマーケティングツールとして無料で配布されるノベルティとして用いられることも多い。光ディスクを単独で、または特定の商品と共に配布する際、固有のＩＤナンバーを同時に配布して、このＩＤナンバーを用いて顧客にＩＤ登録をさせることにより、メーカー側は光ディスクの配布先、商品の購買先等の流通経路を把握することができる。さらに、ＩＤ登録とともに、キャンペーンへの応募等を介して顧客の個人情報を入手し、そのデータベースを作成することも可能であり、継続的に商品情報等を配信し宣伝・販売促進活動を行うこともできる。

一方、カード等に付された秘密情報を隠蔽するために、硬貨等で擦ることによって剥がせるスクラッチ層を秘密情報に重ねて形成する方法が知られており、例えば、カードに表示された暗証コードを隠蔽するスクラッチ層が形成されたプリペイドカードが提案されている（例えば、特許文献１を参照）。
特開平１０−２１４３２０号公報

光ディスクと共にシリアル・ナンバーやＩＤナンバー等の識別情報を配布する場合、識別情報の漏洩、二重利用等を避けるため、第三者が流通の過程で識別情報に容易にアクセスできないような手段を講じる必要がある。このために、例えば、光ディスクを格納するケースの内部に、識別情報を印字した印刷物等を入れておく方法がとられている。
しかしながら、雑誌に挟み込んだり、飲料・菓子などのノベルティとして配布する場合などは、包装が簡易化されており、第三者がアクセスできないよう安全に識別情報を配布することが困難である。また、識別情報を印刷物としてケースに格納できる場合も、かかる印刷物は紛失されやすい。
そこで、本発明は、ディスクの配布の形態に関わらず、識別情報に第三者がアクセスするのを防ぐことが可能で、該識別情報が紛失されるおそれもない光ディスクを提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本発明に係る光ディスクは、表面に識別情報が付され、前記識別情報がスクラッチ層により隠蔽されていることを特徴とする。

このような構成とすることにより、光ディスクの流通時には識別情報は隠蔽されて見えず、消費者が硬貨等を使用してスクラッチ層を剥がすことによって初めて識別情報を見ることができる。スクラッチ層は、後述するように、印刷や、特定の媒体を貼付することによって形成することができ、一旦剥がすと再形成することができないものとなっている。これにより、第三者が不正に識別情報を入手したり、識別情報が二重利用されたりするのを防ぐことが可能となる。また、光ディスク自体に識別情報が付されているため、識別情報を紛失することもない。

本発明に係る光ディスクは、識別情報が非情報記録領域に付されていることが好ましい。ここで、情報記録領域とは、光ディスク基板のうちピットやグルーブが形成されることによりデータが記録された領域をいい、非情報記録領域とは、それ以外の部分をいう。より具体的には、非情報記録領域は、ディスクを再生装置に安定に載置するためのクランプ領域や、レーベルが印刷・貼付される非読取り面を意味する。非情報記録領域に識別情報を付せば、スクラッチ層をきれいに剥がさなくても光ディスクに記録された情報の読み出しができる。

本発明に係る光ディスクは、識別情報を情報記録領域に付してもよい。このような構成とすると、スクラッチ層を剥がすことによって始めて光ディスクに記録された情報の読み出しが可能となる。このような構成は、識別情報がユーザにとって必須でない場合も、ユーザがスクラッチ層を剥がす動機付けとなって好ましい。なお、情報記録領域に付す場合、識別情報は光透過性インクを用いた印刷によって付すとよい。光透過性インクを用いれば、識別情報が付されていても光ディスクの読取に影響を与えない。

本発明に係る光ディスクは、例えば、まず情報を記録した光ディスクの表面に識別情報を付し、次いでこの識別情報に重ねてスクラッチ層を形成して製造することができる。スクラッチ層は、スクラッチ・インクを用いたスクリーン印刷など、公知の方法に従って容易に形成することが可能である。

また、本発明に係る光ディスクに付される識別情報は、光ディスクに直接印刷等されていなくてもよく、例えば識別情報を付したシール等の媒体が光ディスクに貼付されていてもよい。このような構成の場合、本発明に係る光ディスクは、このシールに付された識別情報上にスクラッチ層を形成して識別情報を隠蔽し、該シールを光ディスクに貼り付けることによって製造することができる。シールへの識別情報の印刷は、光ディスクに直接印字するよりも容易にできて好ましい。

本発明に係る光ディスクによれば、シリアル・ナンバーやＩＤナンバーといった識別情報を隠蔽したまま光ディスクを配布することが可能となり、識別情報の漏洩、二重利用等を防ぐことができる。また、簡易な包装でも識別情報を隠蔽できるので、プロモーションやマーケティングツールとして雑誌や飲料・菓子のノベルティとして配布する場合や、ダイレクトハンド（路上配布）、ダイレクトメールによる配布にも適する。
また、識別情報は、光ディスク自体に付されるため紛失されるおそれもない。

以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。

＜第一の実施形態＞
図１に、本発明の一実施形態に係る光ディスクであるＤＶＤ１００の平面図を示す。ＤＶＤ１００には、例えば、特定の商品の広告などのコンテンツが記録されており、雑誌バンドル、飲料や菓子のノベルティ、ダイレクトハンド（路上配布）、またはダイレクトメールとして配布される。
図１（Ａ）に示すように、ＤＶＤ１００には、クランプ領域１２の周囲の情報記録領域１３にスクラッチ層１４が形成されている。そして、同図（Ｂ）に示すように、このスクラッチ層１４を硬貨等で剥離させることにより、識別情報であるＩＤナンバー１６が現れる。ＤＶＤ１００を入手したユーザは、スクラッチ層を完全に除去すると、「ＡＢＣ１２３」というＩＤナンバー１６を得ることができる（同図（Ｃ））。ＩＤナンバー１６は光透過性インクで印刷されているので、スクラッチ層を除去することにより、ＤＶＤ１００に記録されたコンテンツの視聴も可能となる。
ＤＶＤ１００のコンテンツにキャンペーンの情報を含め、ユーザが携帯電話やインターネットを通じてこのキャンペーンに応募する際、ＩＤナンバー１６を入力させることにより、ＤＶＤ１００の配布先を把握し、流通管理を行うことができる。同時に、キャンペーンの賞品の送付先等としてユーザの個人情報を獲得することができるので、これを用いて、ユーザパーミッションを得た上での顧客情報のデータベース構築が可能となる。かかるデータベースを利用すれば、メールマガジンを配信するなど継続的なコミュニケーションルート、すなわちマーケティングルートを確立することができ、ワン・トゥ・ワンマーケティング（one to one marketing）や、カスタマー・リレーションシップ・マネジメント（ＣＲＭ）に効果的に発展させることができる。ＤＶＤ１００は、音楽、映像、ゲームなどのコンテンツを記録しておくことができるので、キャンペーン等への参加意欲を高める仕組み作りも可能となって好ましい。

＜第二の実施形態＞
次に、図２を用いて、本発明の一実施形態に係る光ディスクであるＣＤ２００を説明する。ＣＤ２００にはコンピュータ・ソフトウエアが記録され、市販されている。
図２（Ａ）に示すように、ＣＤ２００には、非情報記録領域であるクランプ領域にスクラッチ層２２が形成されている。ユーザは、硬貨等でスクラッチ層２２を除去することにより、シリアル・ナンバー２４を得ることができる。スクラッチ層２２は非情報記録領域に形成されているので、きれいに除去しなくても、ＣＤ２００を機能させることが可能である。
ユーザはこのシリアル・ナンバー２４を用いて、インターネット等を通じたユーザ登録を行うことにより、ＣＤ２００の供給者からのユーザサポートやアップデート情報を得ることができる。ＣＤ２００を雑誌バンドルとして簡易な包装で配布しても、第三者がシリアル・ナンバー２４を見ることはできず、シリアル・ナンバー２４の二重利用をされるおそれもない。
また、このＣＤ２００を所有するユーザは、ＣＤ２００とシリアル・ナンバー２４とを一体として保管することができるので、シリアル・ナンバー２４を紛失することもない。
一方、ＣＤ２００の供給者側は、ユーザ登録の際、シリアル・ナンバーを入手することにより、ＣＤ２００の配布先や購買先等の流通ルートを把握することもでき、マーケティングに生かすことができる。
ＣＤ２００のスクラッチ層２２は、例えば図３に示すような媒体をＣＤに貼付することによって形成してもよい。図３（Ａ）は、ＣＤ２００に付される識別情報としてシリアル・ナンバー「ＸＹＺ４５６」を印刷したシール３００を示す。シール３００は、ＣＤ２００のクランプ領域に貼付することができるよう、ＣＤ２００の貫通孔と同一またはやや大きい直径を有する貫通孔をその中央に有する。同図（Ｂ）に示すように、シール３００に印刷されたシリアル・ナンバーに重ねてスクラッチ層２２を形成することによって識別情報が隠蔽され、このシールをＣＤのクランプ領域に貼付することによって、スクラッチ層の形成されたＣＤ２００を得ることができる。

本発明に係る光ディスクの一実施形態を示す説明図である。本発明に係る光ディスクの一実施形態を示す説明図である。図２に示す光ディスクに貼付される、スクラッチ層の形成されたシールを示す。

符号の説明

１００…ＤＶＤ、１２…クランプ領域、１４、２２…スクラッチ層、１６、２４…識別情報、２００…ＣＤ、３００…シール

Claims

識別情報が付された光ディスクであって、前記識別情報がスクラッチ層により隠蔽されている、光ディスク。
前記識別情報が非情報記録領域に付されている、請求項１に記載の光ディスク。
前記識別情報が情報記録領域に付されている、請求項１に記載の光ディスク。
前記識別情報が光透過性インクを用いた印刷によって付されている、請求項３に記載の光ディスク。
前記スクラッチ層が印刷により形成されている、請求項１から４のいずれか１項に記載の光ディスク。
前記識別情報が光ディスクに貼付された媒体に付され、前記スクラッチ層が該媒体上に形成されている、請求項１から４のいずれか１項に記載の光ディスク。