JP2006030968A - 湿式画像形成装置 - Google Patents

湿式画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006030968A
JP2006030968A JP2005166678A JP2005166678A JP2006030968A JP 2006030968 A JP2006030968 A JP 2006030968A JP 2005166678 A JP2005166678 A JP 2005166678A JP 2005166678 A JP2005166678 A JP 2005166678A JP 2006030968 A JP2006030968 A JP 2006030968A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
forming apparatus
image forming
toner
developing solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005166678A
Other languages
English (en)
Inventor
Motohiro Sakugi
基宏 柵木
Hidetaka Yamaguchi
秀孝 山口
Hiroyuki Saito
裕行 齋藤
Masatoshi Takano
正寿 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Pentax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentax Corp filed Critical Pentax Corp
Priority to JP2005166678A priority Critical patent/JP2006030968A/ja
Publication of JP2006030968A publication Critical patent/JP2006030968A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Wet Developing In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 大型化やコストアップを抑えつつ現像ムラを防止する。
【解決手段】 トナーによって現像される潜像が形成される潜像担持体と、該潜像担持体にトナーを供給するトナー供給手段と、該トナー供給手段表面に現像液を均一に塗布する現像液塗布手段と、該現像液塗布手段表面に当接し、当該表面に現像液を供給する現像液供給手段と、該現像液塗布手段及び該現像液供給手段の両端面の各々に密着して設置された2つの壁部とを備えた湿式画像形成装置に、該現像液塗布手段と該現像液供給手段と該壁部とが成す現像液を溜める為の空間であって、該現像液供給手段側から該空間の幅方向全域に渡って該現像液が一様に溢れ出るよう当該現像液供給手段側に一部開放された空間を形成する。
【選択図】 図5

Description

この発明は、キャリア液中にトナーを含んだ現像液を用いて画像を形成する湿式画像形成装置に関する。
トナーを記録紙に転写させて画像を形成する装置には、例えば、紛状のトナーを現像ローラ(別の言い方をすると現像担持体)表面に担持させて画像を形成する乾式画像形成装置や、キャリア液中にトナーを含んだ現像液を現像ローラ表面に担持させて画像を形成する湿式画像形成装置が知られている(例えば特許文献1)。なお、後者の装置で用いられるトナーは前者の装置で用いられるトナーよりも微細である為、後者の装置では前者の装置よりも高画質な画像が形成できる。
特開2002−214920号公報
湿式画像形成装置の一例として、図1及び図2に示した構成を有したものがある。これらで示された構成は、湿式画像形成装置の中から、現像ローラ表面に均一に現像液DSを塗布するアニロクスローラ302近傍を抽出したものである。図1は当該構成を上側から観察したときの斜視図であり、図2は当該構成をその軸方向に沿って切断したときの断面図である。
現像液DSは、ピックアップローラ306によって現像液タンクからアッドローラ304にピックアップされる。そしてアニロクスローラ302と、それと当接した状態で自身も回転するアッドローラ304とが成す空間に溜められる。アニロクスローラ302表面に付着した現像液DSは、この当接部を通過した後、当該表面に当接されたブレードなどによって正確に計量されて現像ローラ表面に均一に塗布される。
ここで上述の空間に現像液DSが溜められていくと、それは、アニロクスローラ302及びアッドローラ304の両端部の各々からオーバーフローして現像液タンクの周辺部近傍に流れ落ちる。現像液DSは、比較的粘度が高く流動性が悪い為、図2に示したように落下地点(すなわち現像液タンク周辺部)近傍に多く溜まって中央部近傍には少量しか流れ込まない。この為、ピックアップローラ306でピックアップされる軸方向の液量分布や、アニロクスローラ302に供給される軸方向の液量分布なども、現像液タンク内の液量分布と同様に、周辺部と中央部とにおいて不均一になる。この結果、現像ローラ表面に塗布される現像液DSの分布も周辺部が高く且つ中央部が低くなる。つまり現像ローラ表面に現像液DSが不均一に塗布される為、感光ドラムの潜像を現像したときに現像ムラが発生してしまう。このような問題を解決する為に、例えば特許文献2の如き湿式画像形成装置が提案されている。
特開2000−250318号公報
しかしながら上記特許文献2に示したような湿式画像形成装置では、現像液を実質的に密閉する空間を形成したり、当該空間に供給する液量を制御装置などによってコントロールしたりする必要がある為、当該装置の大型化やコストアップを余儀なくされる。
そこで、本発明は上記の事情に鑑み、大型化やコストアップを抑えつつ現像ムラを防止できる湿式画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決する本発明の一態様に係る湿式画像形成装置は、キャリア液中にトナーを含んだ現像液を用いて画像を形成するものであり、トナーによって現像される潜像が形成される潜像担持体と、該潜像担持体にトナーを供給するトナー供給手段と、該トナー供給手段表面に現像液を均一に塗布する現像液塗布手段と、該現像液塗布手段表面に当接し、当該表面に現像液を供給する現像液供給手段と、該現像液塗布手段及び該現像液供給手段の両端面の各々に密着して設置された2つの壁部とを備えており、該現像液塗布手段と該現像液供給手段と該壁部とが成す現像液を溜める為の空間であって、該現像液供給手段側から該空間の幅方向全域に渡って該現像液が一様に溢れ出るよう当該現像液供給手段側に一部開放された空間が形成されている。
また、上記湿式画像形成装置において、現像液供給手段の最上部が現像液塗布手段の最上部より低くなるように当該現像液供給手段を設置しても良い。
また、上記湿式画像形成装置は、現像に用いられなかった現像液を回収する現像液回収タンクと、該現像液回収タンクの現像液を前記空間にピックアップする現像液ピックアップ手段とをさらに備えたものであっても良い。
また、上記湿式画像形成装置において、幅方向の長さが同一となるように現像液塗布手段と現像液供給手段を形成しても良く、この場合、両端面の各々が同一平面上に位置するように互いを配置することができる。
また、上記湿式画像形成装置において、壁部は、その上部が現像液塗布手段の最上部よりも高くなるよう設置されたものであっても良い。
また、上記湿式画像形成装置は、少なくとも現像液塗布手段及び現像液供給手段を保持するハウジングを更に備えたものであっても良く、この場合、壁部が、ハウジングと両端面の各々との間に挿入されて弾性変形し、各両側面に密着した弾性部材であっても良い。なお、この弾性部材は例えばゴム材であり、より具体的にはウレタンゴムやシリコンゴムで形成されたものであっても良い。
また、上記湿式画像形成装置は、少なくとも現像液塗布手段及び現像液供給手段を保持するハウジングと、ハウジングと両端面の各々との間に設けられた付勢手段とを更に備えたものであっても良く、壁部が、付勢手段により両端面の各々に密着された金属板であっても良い。
本発明の湿式画像形成装置によると、現像液が溜められる空間からオーバーフロー分の現像液がその幅方向全域に渡って流れ落ちる為、現像液タンク内に現像液が一様に分布するようになる。この為、現像液タンクから現像液塗布手段に向けてピックアップされる液量、さらには現像液塗布手段表面に付着する液量が上記幅方向全域に渡って均一になり、結果、現像ローラに均一に現像液が塗布されて現像ムラが無くなる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の湿式画像形成装置である湿式プリンタについて説明する。
図3は、本実施形態の湿式プリンタ100の構成を示した側断面図である。湿式プリンタ100は、キャリア液中にトナーを含んだ現像液DSを現像ローラ表面に担持させて画像を形成する装置であって、コンピュータ等の外部機器から入力される文字または画像情報を、レーザビームを利用した電子写真法によって記録紙Pにプリントして出力する装置である。
湿式プリンタ100は、大別して、プリント制御動作や搬送制御動作等を司る制御ユニット20と、各種機構を駆動させる駆動ユニット30と、プリント情報に応じて変調されたレーザ光を出力するレーザスキャニングユニット(Laser Scanning unit、以下、LSUと略記)40と、形成された文字やプリント情報に応じた潜像を、電子写真法によって現像液DSを用いて現像する現像ユニット50と、現像ユニット50で現像されたトナー像を転写位置において記録紙P上に転写する転写部70と、記録紙Pを搬送する搬送機構と、搬送機構により搬送される記録紙P上に転写されたトナー像を定着させる定着ユニット80から構成されている。
湿式プリンタ100の各種機構の駆動源である駆動ユニット30は、各種機構を駆動させるアクチュエータを複数備えている。これらのアクチュエータは、全て制御ユニット20に接続されており、この制御ユニット20より駆動制御されている。駆動ユニット30は、例えば、現像ユニット50を構成する現像ローラ55や感光ドラム61、定着ユニット80を構成するヒートローラ81などを回動させることができる。
湿式プリンタ100のハウジングの一端側の側面には、記録紙Pがセットされる給紙トレイ11及び記録紙Pが導入される搬入口12が形成されており、他端側の側面にも、記録紙Pが排出される排出口15及び排紙トレイ16が形成されている。搬入口12から湿式プリンタ100内部に搬送された記録紙Pは、搬送路13を搬送されて転写部70が成す転写位置においてその表面にプリント情報を示したトナーが転写され、搬送路14を搬送されて定着ユニット80が成す定着位置においてそのトナーが定着され、排出口15から湿式プリンタ100外部に排出される。
転写部70において記録紙Pに転写されるプリント情報を示したトナーは、先ず、制御ユニット20及びLSU40によって生成される。このLSU40は、感光ドラム61表面に潜像を形成する為の露光手段の一例であり、光源部であるレーザダイオード41、コリメータレンズ42、シリンドリカルレンズ43と、ポリゴンミラー44、結像レンズ45、偏向ミラー46から構成されている。なお、LSU40以外の露光手段は、例えばLED(Light Emitting Diode)や縮小光学系を採用したものであっても良い。
レーザダイオード41は、レーザ光を射出する。また、このレーザダイオード41は、制御ユニット20によって駆動制御され、入力される文字・画像情報に基づいて点灯/消灯する(すなわち変調する)。そしてレーザダイオード41から射出されたレーザ光は、コリメータレンズ42に入射し、これによって拡散光から平行光束に変換される。
平行光束に変換されたレーザ光は、シリンドリカルレンズ43によってポリゴンミラー44反射面近傍において副走査方向にのみ収束される。なお、ここでいう副走査方向とは図3の紙面と平行な方向(感光ドラム61周面上ではその回転軸と直交する(接線)方向)であり、これに直交する方向であって、感光ドラム61上においてレーザ光が走査される方向を主走査方向(感光ドラム61上ではその軸方向)とする。
ポリゴンミラー44は図示しないモータによって回転している為、シリンドリカルレンズ43によってポリゴンミラー44反射面のある部分において線状に収束(副走査方向にのみ収束)したレーザ光は、主走査方向に走査するよう偏向され、結像レンズ45に入射される。そしてこのレーザ光は、結像レンズ45によって感光ドラム61上において主走査方向に一定速度で走査するよう変換される。変換されたレーザ光は、偏向ミラー46によって感光ドラム61に偏向され、当該感光ドラム61上において結像する。ここで、レーザ光が主走査しつつ変調する為、文字・画像情報に応じた走査ラインが感光ドラム61上に形成される。また、感光ドラム61が副走査方向に回転する為、当該感光ドラム61上において走査ラインが副走査方向に複数形成される。この結果、感光ドラム61上に2次元の文字・画像情報の潜像が形成される。なお、レーザ光は、副走査方向に関して、ポリゴンミラー44反射面と感光ドラム61上とにおいて共役である。この為、ポリゴンミラー44の面倒れが発生しても、副走査方向の走査ラインピッチのずれは発生しない。
現像ユニット50は、当該ユニットの各構成要素を支持したハウジングであり現像液DSを溜めておく現像液タンク51と、この現像液タンク51から現像液DSをピックアップするピックアップローラ52aと、ピックアップされた現像液DSを溜める為のアッドローラ52bと、溜められた現像液DSが供給される計量ローラ53と、計量ローラ53に供給された現像液DSを計量する計量ブレード54と、計量された現像液DSを担持する現像ローラ55と、現像ローラ55を帯電させる現像ローラ用帯電コロナ56と、現像ローラ55表面から現像液DSを掻き取り除去する現像ローラ用クリーニングブレード58とによって構成される。また、現像ユニット50近傍には、LSU40によりプリント情報の潜像が形成されて現像ローラ55から供給されるトナーによってその潜像が現像される感光ドラム61と、感光ドラム61表面の潜像部分にトナーを付着させる為に当該感光ドラム61を帯電させる感光ドラム用帯電コロナ62が配置されている。またさらに、転写部70が有する後述の中間転写ロール71に転写されることなく残留した感光ドラム61表面のトナーを掻き取る感光ドラム用クリーニングブレード63が配置されている。
ここで、現像ユニット50内における現像液DSの流れを説明し、当該ユニット50において行われる現像処理について説明する。図4から図6は、計量ローラ53近傍の構成を抽出して示した図である。図4は、当該構成をその軸方向と直交する方向に沿って切断したときの側断面図である。また、図5は、当該構成を上側から観察したときの斜視図である。また、図6は、当該構成をその軸方向に沿って切断したときの断面図である。
ハウジングとして機能する現像液タンク51は、組立状態において各ローラの両端面の各々を覆うように位置する壁部51aを有しており、この壁部51aに形成された各穴部によって各ローラを軸支している。
ピックアップローラ52aは、その大部分が現像液タンク51内に溜められた現像液DSに浸されている。ピックアップローラ52aが図3及び図4に示したように時計回りに回転駆動すると、その表面に付着した現像液DSは、ピックアップされてアッドローラ52bとの当接部近傍において当該ローラ52bに供給される。このアッドローラ52bは、図3及び図4に示したように時計回りに回転駆動しており、その表面に付着した現像液DSを計量ローラ53に供給している。なお、現像液タンク51内部に溜められた現像液DSは、図示しない攪拌機構によって攪拌され、その温度も図示しない温度制御機構によって制御されている。
計量ローラ53は、図3及び図4に示したように反時計回りに回転駆動しており、その表面に所定のピッチで刻まれたラインであって、当該表面に対して凹部に形成されたラインを複数本有している。また、計量ブレード54は、図3及び図4に示されるように計量ローラ53表面に当接し、その表面に付着した余分な現像液DSを掻き取る。また、弾性部材521は、例えば現像液に対する耐性の高いウレタンゴムやシリコンゴムを用いて形成されており、アッドローラ52bの回転軸を挿通させる穴部521a及び計量ローラ53の回転軸を挿通させる穴部521bを有している。この弾性部材521は、アッドローラ52b及び計量ローラ53の両端面の隣接部の各々において、各回転軸を各穴部521a、521bに挿通させた状態で且つ当該端面と壁部51aとの間に弾性変形されて設置されている。弾性変形された弾性部材521は、自然状態に戻ろうと作用する為、当該端面及び壁部51aに力を及ぼして密着した状態となる。なお、アッドローラ52b及び計量ローラ53は、回転軸方向の長さが同一となるように形成され、現像液タンク51に組み込まれたときに互いの両端面の各々が同一平面上に位置するように配置される。
アッドローラ52b及び計量ローラ53並びに2つの弾性部材521を現像液タンク51に組み込むと、上記2つのローラの当接部を底部とし且つその四方を上記2つのローラ表面の一部及び2つの弾性部材521で囲んだ空間Sが形成される。ここで、アッドローラ52bは、空間Sに溜められた現像液DSがオーバーフローして計量ローラ53を乗り越えて現像ローラ55や感光ドラム61に付着することを防止し且つ後述するように現像液DSを現像ローラ55表面に均一に塗布する為に、その最上部hが計量ローラ53の最上部hより低くなるように形成されている。従って、空間Sは、前方(より正確には計量ローラ53側)及び両側面が閉ざされ、後方(より正確にはアッドローラ52b側)の一部(最上部hと最上部hとの高さ方向の差分に相当)及び上方がその幅方向(別の言い方をするとローラの回転軸方向)全域に渡って開放されている。なお、現像液DSに浸される計量ローラ53の表面領域を少しでも多く確保する為に、最上部hの高さ方向の位置は、最上部hの高さ方向の位置に接近して位置するよう設計されている。
空間Sの両側面を弾性部材521によって閉ざすことにより、現像液DSは、当該空間Sの前方または後方からオーバーフローして現像液タンク51に流れ落ちる。本実施形態では上述したようにアッドローラ52bの最上部hの方が計量ローラ53の最上部hより低い。また、アッドローラ52b及び計量ローラ53は、その両側面全域が弾性部材521に密着している。また、弾性部材521は、その上部が最上部hよりも高くなるよう配置されている。この為、空間Sのキャパシティを超えた現像液DSは、アッドローラ52b表面上を、その回転軸方向全域においてオーバーフローする。従って、現像液タンク51に流れ落ちてくる現像液DSは、当該タンク51の幅方向全域に及ぶ。この結果、現像液タンク51には、現像液DSが、従来の如く周辺部に集中して溜まることなく、周辺部から中央部に掛けて比較的均一に溜まる。なお、図6において上下方向の矢印によって現像液DSの流れを示しているが、実際には、このときアッドローラ52b(及びピックアップローラ52a)表面上には、現像液タンク51からピックアップされる現像液DSの層(当該表面に接する層)と、空間Sからオーバーフローする現像液DSの層(当該表面から離れた層)との計2つが積層したように現れる。
現像液タンク51に溜まる現像液DSの分布が上記幅方向全域において均一になることにより、アッドローラ52b(及びピックアップローラ52a)にピックアップされる現像液DSの分布も当該幅方向全域において均一となる。これにより、計量ローラ53に供給される現像液DSの分布も当該幅方向全域において均一となる為、現像ローラ55に対する塗布ムラが無くなる。
空間Sにおいて計量ローラ53全面に現像液DSが付着する。そしてアッドローラ52bと計量ローラ53との当接部を通過した現像液DSは、計量ブレード54によってその一部が掻き取られる(すなわち計量される)。ここで、計量ローラ53に供給された現像液DSの一部は、上述した凹部に収容される為、計量ブレード54によって掻き取られることがない。従って、計量ローラ53表面には凹部に収容された現像液DSであって、正確に計量された現像液DSのみが残り、計量ローラ53と転接した現像ローラ55にムラの無い状態で現像液DSが塗布される。
計量ローラ53から現像ローラ55に塗布された直後の現像液DSはトナーの濃度が均一である。この為、計量ローラ53と現像ローラ55との転接部近傍ではキャリア液中にトナーが一様に分布している。ここで、現像ローラ55は図3及び図4において時計回りに回転駆動している。上述の一様な現像液DSは、現像ローラ55表面に担持された状態で、次に現像ローラ用帯電コロナ56を通過する。
現像ローラ55は、その表面が導電性を有する部材で形成されており、現像ローラ用帯電コロナ56によるコロナ帯電によってその表面が一様に帯電される。この帯電の作用によって現像ローラ55と現像液DS表層間に電界が発生し、上述した如き液中に一様に分布したトナーは、キャリア液中を移動して現像ローラ55表面側に移動して圧着された状態になる。すなわち現像液DSは、キャリア液のみの層と、キャリア液中に従前より高濃度でトナーを含んだ層の2層に分離される。なお、後者の層が現像ローラ55表面に接した層となる。
2層に分離された現像液DSは、感光ドラム61との転接部に到達する。ここで、感光ドラム61表面には、上述したLSU40からのレーザ光によってプリント情報の潜像が形成されている。感光ドラム61は、感光ドラム用帯電コロナ62の作用によって現像ローラ55より高電位に帯電される。また、上記レーザ光によってプリント情報が潜像された部分は、当該レーザ光の作用によって現像ローラ55より低電位となる。この為、感光ドラム61表面の非潜像部分と現像ローラ55表面との間では、トナーは、両者の中で電位の低い方すなわち現像ローラ55表面側に圧着されたままであり、上記非潜像部分に移動しない。つまり非潜像部分では現像されることはない。また、感光ドラム61表面の潜像部分と現像ローラ55表面との間では、トナーは、両者の中で電位の低い方すなわち感光ドラム61表面の潜像部分に向けて電気永動してその表面に付着する。これにより、感光ドラム61表面の潜像が現像されてトナー像となる。
現像に用いられなかったトナーを含む現像液DSは、現像ローラ55表面に当接された現像ローラ用クリーニングブレード58によって掻き取られ、現像液タンク51内に回収される。
感光ドラム61表面の現像に用いられたトナー像は、転写部70によって記録紙Pに転写される。この転写部70は、中間転写ロール71と、キャリア液スクイーズロール72と、キャリア液クリーニングブレード73と、二次転写ロール74と、中間転写ロール用クリーニングユニット75から構成されている。
中間転写ロール71にはトナーと逆極性の転写バイアスが印加されており、感光ドラム61表面の現像に用いられたトナー像は、感光ドラム61と中間転写ロール71との転接部において、中間転写ロール71表面に一次転写される。なお、前記の転接部において転写されず感光ドラム61表面に付着したままの未転写トナーは、感光ドラム用クリーニングブレード63によりその表面から除去される。また、トナー像と共に中間転写ロール71表面に付着したキャリア液は、キャリア液スクイーズロール72によってその表面から圧搾される。そしてキャリア液クリーニングブレード73によってキャリア液スクイーズロール72表面から除去された後、廃トナーとして図示しない廃トナーボックスに回収される。
ここで、中間転写ロール71と二次転写ロール74は、記録紙Pの搬送路を挟んで対向する位置に設置されており、所定のニップ圧で転接している。中間転写ロール71表面に転写されたトナー像は、二次転写ロール74との転接部において転写電界やニップ圧等の作用によって搬送路を搬送される記録紙Pに転写される。なお、中間転写ロール71は、二次転写ロール74とのニップ圧が感光ドラム61に直接掛かることを防止する為に、これらの間に介在している。また、記録紙Pへの転写後に未転写トナーとして中間転写ロール71表面に付着したままのトナーは、中間転写ロール用クリーニングユニット75によって除去された後、廃トナーとして上記廃トナーボックスに回収される。
トナー像が転写された記録紙Pは搬送路14によって定着ユニット80に導かれる。この定着ユニット80は、記録紙P上のトナー像(すなわちプリント情報)を加熱及び加圧によって定着させるものであり、記録紙Pを加熱するヒートローラ81と、搬送路を挟んでヒートローラ81と対向した位置に設置されたローラであって、自身とヒートローラ81とによって記録紙Pを挟んで加圧するプレスローラ82から構成されている。この定着ユニット80によってプリント情報が定着された記録紙Pは、排出口15から排出される。
以上が本発明の実施形態である。本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく様々な範囲で変形が可能である。
図7は、別の実施形態の湿式プリンタに備えられた手段であって、空間Sの両側面を密閉する手段(すなわち上述の実施形態の弾性部材521に相当する手段)近傍を抽出して示した図である。なお、この別の実施形態の湿式プリンタにおいて、図3から図6に示す上述の実施形態の湿式プリンタ100と同一の構成には、同一の符号を付してここでの詳細な説明は省略する。
この別の実施形態の湿式プリンタでは、アッドローラ52b及び計量ローラ53の両端面の隣接部の各々に、空間Sの両側面を密閉する手段として、金属板522と2つの圧縮コイルバネ523が設置されている。この金属板522には、弾性部材521と同様に、前記の2つのローラを挿通させる2つの穴部が形成されている。
この別の実施形態において空間Sの両側面を密閉状態にする場合、先ず、アッドローラ52bと計量ローラ53の各回転軸を金属板522の各穴部に挿通させる。そしてそれぞれの圧縮コイルバネ523を各回転軸に通す。この状態で、前記の2つのローラを現像液タンク51に取り付ける。これにより、圧縮コイルバネ523の各々は、壁部51aと金属板522との間において圧縮された状態となる。圧縮された圧縮コイルバネ523は、自然長に戻ろうと作用する為、金属板522及び壁部51aに力を及ぼす。この為、金属板522の各々は前記の2つのローラの両端面に圧接されて密着し、空間Sの両側面は密閉状態となる。
なお、上述した2つの実施形態では弾性部材521や金属板522に回転軸を挿通させる為の穴部が形成されているが、別の実施形態ではDカットのような切り欠き部を形成することもできる。この場合、アッドローラ52bと計量ローラ53を現像液タンク51に取り付けた後に、弾性部材521や金属板522を、それらの両端面の隣接部の各々に取り付けることができる。
また、本実施形態ではアッドローラ52bと計量ローラ53の幅方向の長さを同一に形成しているが、別の実施形態ではこれらを異なる長さに形成しても良い。なお、この場合、弾性部材521や金属板522が各ローラの端面に密着するように、これらを、各ローラ長の差分に応じた段差形状を有するように形成する必要がある。
従来の湿式画像形成装置の中からアニロクスローラ近傍の構成を抽出して示した斜視図である。 従来の湿式画像形成装置の中からアニロクスローラ近傍の構成を抽出して示した断面図である。 本発明の実施形態の湿式プリンタの構成を示した側断面図である。 本発明の実施形態の湿式プリンタの中から計量ローラ近傍の構成を抽出して示した側断面図である。 本発明の実施形態の湿式プリンタの中から計量ローラ近傍の構成を抽出して示した斜視図である。 本発明の実施形態の湿式プリンタの中から計量ローラ近傍の構成を抽出して示した断面図である。 別の実施形態の湿式プリンタの空間Sの両側面を密閉する手段近傍を抽出して示した図である。
符号の説明
50 現像ユニット
51 現像液タンク
51a 壁部
52a ピックアップローラ
52b アッドローラ
53 計量ローラ
54 計量ブレード
55 現像ローラ
56 現像ローラ用帯電コロナ
58 現像ローラ用クリーニングブレード
61 感光ドラム
62 感光ドラム用帯電コロナ
63 感光ドラム用クリーニングブレード
100 湿式プリンタ
521 弾性部材

Claims (9)

  1. キャリア液中にトナーを含んだ現像液を用いて画像を形成する湿式画像形成装置において、
    トナーによって現像される潜像が形成される潜像担持体と、
    該潜像担持体にトナーを供給するトナー供給手段と、
    該トナー供給手段表面に現像液を均一に塗布する現像液塗布手段と、
    該現像液塗布手段表面に当接し、当該表面に現像液を供給する現像液供給手段と、
    該現像液塗布手段及び該現像液供給手段の両端面の各々に密着して設置された2つの壁部と、を備え、
    該現像液塗布手段と該現像液供給手段と該壁部とが成す現像液を溜める為の空間であって、該現像液供給手段側から該空間の幅方向全域に渡って該現像液が一様に溢れ出るよう当該現像液供給手段側に一部開放された空間を形成したこと、を特徴とする湿式画像形成装置。
  2. 前記現像液供給手段の最上部が前記現像液塗布手段の最上部より低くなるように当該現像液供給手段を設置したこと、を特徴とする請求項1に記載の湿式画像形成装置。
  3. 現像に用いられなかった現像液を回収する現像液回収タンクと、
    該現像液回収タンクの現像液を前記空間にピックアップする現像液ピックアップ手段と、をさらに備えたこと、を特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の湿式画像形成装置。
  4. 幅方向の長さが同一となるように前記現像液塗布手段と前記現像液供給手段を形成し、且つ前記両端面の各々が同一平面上に位置するように互いを配置したこと、を特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の湿式画像形成装置。
  5. 前記壁部は、その上部が前記現像液塗布手段の最上部よりも高くなるよう設置されていること、を特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の湿式画像形成装置。
  6. 少なくとも前記現像液塗布手段及び前記現像液供給手段を保持するハウジングを更に備え、
    前記壁部が、前記ハウジングと前記両端面の各々との間に挿入されて弾性変形し、各前記両側面に密着した弾性部材であること、を特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の湿式画像形成装置。
  7. 前記弾性部材はゴム材であること、を特徴とする請求項6に記載の湿式画像形成装置。
  8. 前記ゴム材は、ウレタンゴムまたはシリコンゴムのいずれかであること、を特徴とする請求項7に記載の湿式画像形成装置。
  9. 少なくとも前記現像液塗布手段及び前記現像液供給手段を保持するハウジングと、
    前記ハウジングと前記両端面の各々との間に設けられた付勢手段と、を更に備え、
    前記壁部が、前記付勢手段により前記両端面の各々に密着された金属板であること、を特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の湿式画像形成装置。
JP2005166678A 2004-06-14 2005-06-07 湿式画像形成装置 Withdrawn JP2006030968A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005166678A JP2006030968A (ja) 2004-06-14 2005-06-07 湿式画像形成装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004175555 2004-06-14
JP2005166678A JP2006030968A (ja) 2004-06-14 2005-06-07 湿式画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006030968A true JP2006030968A (ja) 2006-02-02

Family

ID=35897324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005166678A Withdrawn JP2006030968A (ja) 2004-06-14 2005-06-07 湿式画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006030968A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009116032A (ja) * 2007-11-06 2009-05-28 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2013003366A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Konica Minolta Holdings Inc 湿式画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009116032A (ja) * 2007-11-06 2009-05-28 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2013003366A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Konica Minolta Holdings Inc 湿式画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100914799B1 (ko) 현상제 용기, 현상장치 및 프로세스 카트리지
US7085516B2 (en) Process cartridge and electrophotographic image forming apparatus
JP7187305B2 (ja) プロセスカートリッジ及び現像カートリッジ
JP2004206070A (ja) 電子写真装置
JP2006031006A (ja) 廃トナー収集装置,及びそれを備える電子写真方式の画像形成装置
JP7483847B2 (ja) 現像カートリッジ
US20060251447A1 (en) Image forming apparatus
US7764919B2 (en) Image forming apparatus with a waste storage container
US9164422B2 (en) Developer storage body, developing device and image forming apparatus having swing member
CA2252305C (en) Developing device, image forming unit and color image forming apparatus, both having the developing device
US20060051127A1 (en) Unit for screening photosensitive medium and electrophotographic image forming apparatus having the same
JP2006030968A (ja) 湿式画像形成装置
US7362992B2 (en) Developing unit and image forming apparatus
JP2005345931A (ja) 湿式画像形成装置
CN108957976A (zh) 成像单元
US20050281587A1 (en) Wet type image forming apparatus
JP2005345932A (ja) 湿式画像形成装置
JP2006072334A (ja) 湿式画像形成装置
JP2006064816A (ja) 現像液塗布ローラ、現像液塗布手段、及び湿式画像形成装置
JP2005352217A (ja) 湿式画像形成装置
JP2022099437A (ja) 画像形成装置
US20070248385A1 (en) Material supply device
CN100375936C (zh) 清洁装置、处理盒、清洁构件和电摄影成像设备
JP4545817B2 (ja) 電子写真装置
KR100577695B1 (ko) 화상형성 및 코팅장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080313

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080501

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20081105

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761