JP2006025256A - 画像読取装置 - Google Patents

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裕次 岡本
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勝良 藤原
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Abstract

【課題】 機密性を有する原稿から読み取った画像データに基づく処理の実行を制限すると共に、正当な権限を有する者による実行指示であれば、前記処理の実行を許可する画像読取装置を提供することにある。
【解決手段】 複写機100 は、原稿読取部10によって原稿表面に記録された画像を読み取ると共に、1枚目の原稿裏面に記録された所定画像を読み取り、画像メモリ107 に記憶させる。検出部110 は、画像メモリ107 に記憶された画像データにおいて、1枚目の原稿裏面から読み取った画像データから所定画像を検出し、所定画像が検出できた場合、制御部101 は、当該原稿の複写が許可されているとして画像メモリ107 に記憶させてある画像データを印字部111 へ転送する。一方、検出部110 が所定画像を検出できない場合、制御部101 は、当該原稿の複写が許可されていないとして複写処理を中断し、画像メモリ107 に記憶させてある画像データを消去する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、機密性を有する文書を読み取って得られた画像データに基づく処理の実行を制限することが可能な画像読取装置に関する。
従来、パーソナルコンピュータのような情報処理装置と、プリンタ、複合機等の画像形成装置とを接続したプリントシステムが構築されており、情報処理装置にて作成されたドキュメント、グラフィックス等のデータが画像形成装置へ転送され、転送されたデータに基づく画像が画像形成装置にて用紙に形成される。情報処理装置が扱うデータには、企業秘密を記載したデータが含まれている場合があり、このような機密性を有するデータに基づく画像が形成された原稿を取り扱う利用者は、不正な複製を防止するために十分な注意を払う必要がある。
そこで、機密性を有する文書を取り扱う利用者の負担を軽減するために、バーコードのような特定の画像を原稿に付加しておくことにより、原稿を複写する際に前記バーコードを光学的に検出した場合、極秘文書であると判断して複写動作を自動的に中断する複写機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。同様に、特定のパターンを原稿に追加しておくことにより、原稿を複写する際に前記パターンを光学的に検出した場合、極秘文書であると判断して複写動作を自動的に停止する複写機が提案されている(例えば、特許文献2〜5参照)。更に、原稿を複写する際に特定のパターンを検出した場合、読み取った画像の画質を劣化させて出力する複写機が提案されている(例えば、特許文献5参照)。
特開昭54−32322号公報 特開平4−227365号公報 特開平5−12422号公報 特開平6−20027号公報 特開平7−38747号公報
しかし、上述したような複写機を用いる場合、例えば機密文書の作成者のように正当な権限を有する者であってもこの機密文書を複写することができないため、機密文書の複製が必要である場合には、プリンタによる画像出力を再度行なう必要があり、機密文書の取り扱いが非常に煩雑になるという問題がある。
一方、上述した複写機を、例えば認証によって正当であるとされた者においては、禁止されている機密文書の複写を可能とするように構成することもできる。しかし、このような複写機を用いた場合、上述したように極秘文書であることを示すためのバーコード又は特定のパターンが表面に付加された原稿を読み取ることになるので、本来の読取対象である画像のみならず、バーコード又は特定のパターンも読み取ってしまう。このため、読み取った画像を複写した場合に意味のない情報が原稿の画像に加えられることになり、画質の劣化を生じる虞がある。従って、利用者の意図した画像を得ることができない場合があり、利用者に不満を与えることがある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、裏面に所定画像が形成されている原稿の表面から読み取った画像データに基づく処理の実行を制限することができると共に、正当な権限を有する者による実行指示であれば、前記処理の実行を許可することが可能な画像読取装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、原稿の表面から読み取った画像データに基づく処理の実行を許可するか否かを示すための所定画像が裏面に形成された原稿を読み取ることにより、表面から読み取った画像データに基づいて画質の劣化を防止した処理の実行を可能とする画像読取装置を提供することにある。
本発明に係る画像読取装置は、原稿を読み取り、画像データを取得する画像読取装置において、原稿の一面に形成されている画像を読み取り、画像データを取得する読取手段と、前記原稿の他面に形成されている所定画像を検出する検出手段と、該検出手段が検出した所定画像に基づいて、前記読取手段が取得した画像データに基づく処理の実行が許可されているか否かを判断する判断手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、原稿の一面に形成された画像を読み取って画像データを取得する画像読取装置が、前記原稿の他面に形成された所定画像を検出した場合に、検出した所定画像に基づいて、読み取った画像データに基づく処理の実行が許可されているか否かを判断する。よって、例えば原稿の裏面に形成された所定画像に基づいて、原稿の表面から読み取った画像データに基づく処理の実行を制限することが可能となる。また、所定画像が裏面に形成された原稿を読み取るため、原稿の表面から読み取る画像データの画質の劣化を防止することが可能となる。
本発明に係る画像読取装置は、前記判断手段は、前記検出手段が前記所定画像を検出した場合、前記読取手段が取得した画像データに基づく処理の実行が許可されていると判断するようにしてあることを特徴とする。
本発明によれば、原稿の他面から所定画像が検出された場合、原稿の一面から読み取った画像データに基づく処理の実行が許可されていると判断される。よって、機密性を有する原稿の他面には所定画像を形成しておかないことにより、当該原稿に基づく処理を禁止することが可能となる。
本発明に係る画像読取装置は、前記検出手段が前記所定画像を検出した場合に認証を行なう認証手段を備え、前記判断手段は、前記認証手段により正当であると認証された場合、前記読取手段が取得した画像データに基づく処理の実行が許可されたと判断するようにしてあることを特徴とする。
本発明によれば、原稿の他面から所定画像が検出された場合に認証を行ない、正当であると認証された場合に、原稿の一面から読み取った画像データに基づく処理の実行が許可されたと判断される。よって、機密性を有する原稿の他面に所定画像を形成しておくことにより、当該原稿に基づく処理を制限することが可能となる。
本発明に係る画像読取装置は、前記検出手段が前記所定画像を検出した時点で、前記読取手段による画像の読取を中断させる手段と、前記認証手段により正当であると認証された場合、中断していた画像の読取を前記読取手段に再開させる手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、例えば原稿の裏面に形成された所定画像を検出した時点で、前記原稿の読取を中断させ、認証結果が正当であれば中断していた画像の読取を再開させる。よって、認証結果が正当でない場合に無駄となる原稿の読取処理における処理負担を軽減することが可能である。
本発明に係る画像読取装置は、前記読取手段が取得した画像データに基づく処理の実行が許可されていないと前記判断手段が判断した場合、前記処理を実行できない旨を報知する手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、原稿の一面から読み取った画像データに基づく処理の実行が許可されていないと判断した場合、前記処理を実行できない旨を報知することにより、例えば原稿を複写しようとした利用者に、正当な権限を有さないために複写できない旨を通知することが可能となる。
本発明に係る画像読取装置は、前記読取手段が取得する画像データを記憶する記憶手段と、前記読取手段が取得した画像データに基づく処理の実行が許可されていないと前記判断手段が判断した場合、前記記憶手段に記憶させた前記画像データを消去する手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、原稿から読み取って取得した画像データを一時的に記憶しておく記憶手段を備えており、読み取った画像データに基づく処理の実行が許可されていないと判断した場合、前記記憶手段に記憶させた画像データを消去する。よって、利用者から指示された処理の実行ができない場合には、それまでに原稿から読み取った画像データを自身の装置内に保持しておかない。
本発明に係る画像読取装置は、前記原稿の他面に形成されている画像を読み取る他面読取手段を備え、前記検出手段は、該他面読取手段が読み取った画像から所定画像を検出するようにしてあることを特徴とする。
本発明によれば、原稿の一面に形成された画像を読み取る読取手段と、原稿の他面に形成された所定画像を読み取るための他面読取手段とを各別に設けることにより、原稿の表面及び裏面にそれぞれ形成された画像を同時に読み取ることが可能となる。
本発明に係る画像読取装置は、前記読取手段は、前記原稿の他面に形成されている画像を読み取るように構成してあり、前記検出手段は、前記読取手段が読み取った前記原稿の他面に形成されている画像から所定画像を検出するようにしてあることを特徴とする。
本発明によれば、原稿の一面に形成された画像を読み取る読取手段が、原稿の他面に形成された所定画像も読み取ることにより、原稿の表面及び裏面にそれぞれ形成された画像を同一の読取手段によって読み取ることが可能である。
本発明に係る画像読取装置は、前記検出手段は、前記読取手段が複数枚の原稿を読み取る場合、所定番目の原稿の他面に形成されている所定画像を検出するようにしてあることを特徴とする。
本発明によれば、複数枚の原稿からなる原稿束が機密文書である場合、所定番目の原稿の他面に形成されている所定画像に基づいて、全原稿の表面から読み取られた画像データに基づく処理の実行が許可されているか否かを判断する。よって、所定番目の原稿の例えば裏面から検出された所定画像に基づいて、原稿束の全原稿の複写処理を制限することが可能となる。
本発明に係る画像読取装置は、前記所定画像は、前記読取手段が原稿の前記一面から読み取った画像データに影響を与えない画像であることを特徴とする。
本発明によれば、例えば原稿の裏面に形成される所定画像が、原稿の表面に形成された画像を読み取って得られた画像データに影響を与えない画像であることにより、原稿の表面に形成された画像を複写する場合に、画質の劣化を防止した印刷物を生成することが可能となる。
本発明では、例えば原稿の表面に形成された画像を読み取って画像データを取得する画像読取装置が、原稿の裏面から検出した所定画像に基づいて、表面から読み取った画像データに基づく処理の実行を制限することができる。また、前記所定画像が裏面に形成された原稿を読み取るため、読み取った画像データに不要な情報が含まれず、画質の劣化を防止することができる。
本発明では、原稿の他面から所定画像が検出された場合、原稿の一面から読み取った画像データに基づく処理の実行が許可されていると判断することができる。よって、他面に所定画像が形成されていない原稿は、読み取った画像データに基づく処理の実行が許可されておらず、前記処理の実行が禁止される。従って、機密性を有する原稿の他面には所定画像を形成しておかないことにより、当該原稿に基づく処理を禁止することができ、機密文書を管理する管理者の負担を軽減することができる。
本発明では、原稿の他面から所定画像が検出された場合に認証を行ない、正当であると認証された場合に、原稿の一面から読み取った画像データに基づく処理の実行が許可されたと判断することができる。よって、機密性を有する原稿の他面に所定画像を形成しておくことにより、当該原稿に基づく処理を制限することができると共に、前記処理の実行が制限されている場合であっても、正当な権限を有する者の指示による場合は、前記処理を実行することができる。
本発明では、例えば原稿の裏面に形成された所定画像を検出した時点で、前記原稿の読取を中断させ、認証結果が正当であれば中断していた画像の読取を再開させることにより、正当であると認証されず、原稿から読み取った画像データに基づく処理が禁止された場合に無駄となる原稿の読取処理における処理負担を軽減することができる。特に、複数枚の原稿からなる原稿束の読み取りを行なっている場合に有効である。
本発明では、原稿の一面から読み取った画像データに基づく処理の実行が許可されていないと判断した場合にその旨を報知することにより、例えば原稿を複写しようとした利用者に、正当な権限を有さないために複写できない旨を通知することができる。また、読み取った画像データに基づく処理の実行が許可されていないと判断した場合に、原稿から読み取って一時的に記憶させてある画像データを消去する。よって、例えば複写するために原稿から読み取った画像データが、機密性を有するものである場合、又は複写処理を指示した利用者が正当な権限を有さない場合等のように、利用者から指示された処理の実行ができない場合には、それまでに原稿から読み取った画像データを自身の装置内に保持しておかないことにより、機密性を有する原稿から読み取った画像データの漏洩及び不正使用を確実に防止する。
本発明では、原稿の一面に形成された画像を読み取る読取手段と、原稿の他面に形成された所定画像を読み取るための他面読取手段とを各別に設けることにより、原稿の表面及び裏面にそれぞれ形成された画像を同時に読み取ることができる。また、原稿の一面に形成される画像と他面に形成される所定画像とをそれぞれ異なるインクによって形成する場合であっても、原稿の表面及び裏面のそれぞれに形成された画像を確実に読み取ることができる。一方、原稿の表面に形成された画像と裏面に形成された所定画像とを同一の読取手段によって読み取るように構成した場合には、読取手段を共有することができる。
本発明では、複数枚の原稿からなる原稿束が機密文書である場合であっても、所定番目の原稿のみ裏面に形成された所定画像を検出すればよく、所定番目の原稿の裏面から検出された所定画像に基づいて、全原稿の表面から読み取られた画像データに基づく処理の実行が許可されているか否かを判断することができる。よって、所定番目の原稿から検出された所定画像に基づいて、原稿束の全原稿の複写処理を制限することができる。
本発明では、例えば原稿の裏面に形成される所定画像が、原稿の表面に形成された画像を読み取って得られた画像データに影響を与えない画像であることにより、原稿の表面側から読み取った画像データに不要な情報が含まれないため、原稿を複写した場合に、画質の劣化を防止した印刷物を生成することができる。
以下に、本発明に係る画像読取装置を、その実施形態である複写機を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施形態1.
図1は本発明の画像読取装置を適用した実施形態1に係る複写機の機能構成例を示すブロック図である。本実施形態1の複写機100は、原稿の画像を読み取るスキャナ機能、読み取った画像に基づいてコピー用紙、OHPフィルム等のシート(以下、単に用紙と称する)上に画像を形成する複写機能、読み取った画像データを一時的に保存するファイリング機能等を有している。
複写機100は、各種の演算処理を実行するCPU、制御プログラムを格納しているROM、CPUの演算中に生成されるデータを一時的に保持するRAM等により構成される制御部101を備えている。制御部101のCPUは、ROMの制御プログラムをRAMにロードして実行することにより原稿読取部10、画像形成部20等の動作を制御する。
管理部102は、複写機100の動作中に必要となる各種のデータを記憶する不揮発性の半導体メモリである。管理部102が記憶するデータとしては、例えば利用者認証を行なうための認証用データが挙げられる。なお、制御部101のROMには、認証処理プログラムが予め格納されており、制御部101のCPUは、この認証処理プログラムに従って、操作パネル103を介して利用者から入力された認証データと、管理部102に記憶させてある認証用データとが一致するか否かを判断する認証手段として動作する。
報知部106は、複写機100を構成するハードウェア各部に生じた異常を制御部101が検出した場合に、その旨を周囲の利用者に報知する機能を有する。具体的には、報知部106は、警告音又は合成音声を出力する警報出力部、警告メッセージを表示するLCD(Liquid Crystal Display)のような表示パネル、LED(Light Emitting Diode)又は回転灯のような警告灯等を備える。
原稿読取部10は、操作パネル103、ADF104、光学式読取ユニット105等を備えている。操作パネル103は、利用者による操作指示を受け付ける操作部と利用者に対して報知すべき情報を表示する表示部とからなる。操作部は、利用者による操作指示を受け付けるための各種操作キーを備えており、機能の切替操作、各機能における設定値の入力、処理の実行開始指示等を受け付ける。表示部は、液晶ディスプレイを備えており、複写機100の動作状況、操作部を通じて入力された各種の設定値、利用者に対して報知すべき情報等を表示する。また、表示部の一部には各種の選択操作を受け付けるように構成したタッチパネル方式のソフトウェアボタンが配置される。
ADF(Automatic Document Feeder)104は、原稿トレイ11a、呼込ローラ13a等を備えており(図2参照)、原稿トレイ11aにフェイスダウンの状態で積層された原稿を呼込ローラ13aにより1枚ずつ取り込む構成となっている。
光学式読取ユニット(読取手段)105は、CIS(Contact Image Sensor)14、光源ユニット15、ミラーユニット17、結像レンズ18、CCDラインセンサ19等を備えており(図2参照)、ADF104によって取り込んだ原稿の表面に光源ユニット15が読取用の光を照射し、原稿からの光像をミラーユニット17及び結像レンズ18を用いてCCDラインセンサ19に結像させ、原稿表面(一面)に記録された画像を読み取るように構成されている。また、原稿裏面(他面)に記録された画像についてはCIS(他面読取手段)14が同時的に読み取るように構成されている。
画像形成部20は、画像メモリ107、検出部110、印字部111等により構成されている。画像メモリ(記憶手段)107は、原稿読取部10にて取得した画像データを一時的に記憶するためのページメモリであり、画像メモリ107に記憶された画像データは、制御部101からの指示により目的に応じた転送先へ転送される。具体的には、画像データは、ファイリング機能により保存する場合には、HDDインタフェース108へ転送され、印字処理を行なう場合には、印字部111へ転送される。
画像メモリ107には、HDDインタフェース108を介してディスク状の磁気記録媒体を有するHDD109が接続されている。HDDインタフェース108は、HDD109のインタフェース規格に準拠したコマンドを発行し、そのコマンドを実行することにより、HDD109に保存させる画像データの書込処理、保存された画像データの読出処理、及び不要となった画像データの消去処理を実行する。HDD109の記憶領域の一部は、画像データ等を記憶するためのデータエリアとして利用されており、大量の原稿を読み取った場合等に読み取った画像データをHDD109に蓄積させる。
印字部111は、感光体ドラム23を所定の電位に帯電させる帯電器25、外部から受け付けた画像データに応じてレーザ光を発して感光体ドラム23上に静電潜像を生成させるレーザ書込装置21、感光体ドラム23表面に形成された静電潜像にトナーを供給して顕像化する現像器22、感光体ドラム23表面に形成されたトナー像を用紙上に転写する転写器26等(図2参照)を備えており、電子写真方式にて利用者が所望する画像を用紙上に形成する。
上述した構成の複写機100は、原稿読取部10によって読取対象の原稿から読み取った画像データに基づく画像を画像形成部20の印字部111によって用紙上に形成する複写処理を行なう。ここで、本実施形態1の複写機100は、読取対象の原稿が1枚である場合と、複数枚の原稿からなる原稿束である場合とに拘わらず、1枚目の原稿裏面に所定の文字列又は画像が形成されているか否かを検出部110により判断する。
具体的には、光学式読取ユニット105は、原稿トレイ11aに積層された原稿(1枚でも良い)表面に形成された画像を光源ユニット15により照射された光に基づいてCCDラインセンサ19で取得しつつ、CIS14によって1枚目の原稿のみ裏面に形成された画像を読み取るように構成されている。このように原稿表面及び1枚目の原稿裏面から読み取られた画像データは、画像メモリ107に記憶される。なお、本実施形態1の複写機100は、1枚目の原稿裏面に所定の文字列又は画像を形成するというルールの下で動作しているが、利用者による設定によって、所定番目の原稿に変更することができる。
検出部(検出手段)110は、上述したように1枚目の原稿裏面から読み取られ、画像メモリ107に一時的に保持されている画像データに所定の文字列、又は画像が含まれているか否かを検出するための画像処理回路である。即ち、本実施形態1では、読取対象の原稿が機密性を有するものであるか否かを検出するために、文字認識又はパターンマッチングを行なって、所定の文字列又は画像(以下、所定画像という)が、1枚目の原稿裏面に形成されているか否かを検出している。
なお、本実施形態1では、1枚目の原稿裏面に形成される所定画像は、当該原稿の複写処理の実行が許可されている旨を示すものであり、制御部(判断手段)101は、検出部110により所定画像を検出した場合、当該原稿の複写処理の実行が許可されていると判断し、画像メモリ107に記憶してある画像データを印字部111へ転送させる。なお、所定画像はどのようなものであっても良いが、その大きさ、色、濃度等があまり目立たないものであることが望ましい。特に、原稿表面に形成された画像を読み取った場合に得られる画像データに影響を与えないものであることが望ましい。また、所定画像は例えば、文字列、図形又はそれらの組み合わせたものであっても良い。
一方、検出部110により所定画像が検出されなかった場合、制御部101は、当該原稿の複写処理の実行が許可されていないと判断し、複写処理の実行ができない旨を操作パネル103に表示させて利用者に通知する。なお、操作パネル103によるメッセージの表示のほか、報知部106による報知処理を行なうことにより、複写処理の実行ができない旨を確実に利用者へ通知することができる。
また、制御部101は、当該原稿の複写処理の実行が許可されていないと判断した場合、原稿読取部10により原稿から読み取られて画像メモリ107に一時的に記憶されている画像データを消去することにより、画像の無効化を実行する。このように、複写処理を行なうために一時的に記憶された画像データを複写機100内に保持しておかないことにより、機密性を有するデータの不正使用を防止することができる。
図2は複写機100の機械的内部構成例を示す縦断面図である。複写機100の最上段には原稿読取部10が設けられており、その下側に画像形成部20及び排紙部40が並列に配置され、更にそれらの下側に給紙部50が配置されている。
原稿読取部10に搭載されているADF104は、読取用の原稿をフェイスダウンの状態で積層するための原稿トレイ11a、積層された原稿の幅方向の位置を規制する原稿規制板12a、原稿トレイ11a上の原稿の有無を検知する原稿検知センサ12b,12c、原稿トレイ11aに積層された原稿を最下層から1枚ずつ取り込むための呼込ローラ13a、呼込ローラ13aにより取り込んだ原稿を所定の読取位置まで搬送する搬送ローラ13b,13c、画像を読み取った後に原稿を排紙トレイ16へ排出する排紙ローラ13dにより構成されている。ADF104は、操作パネル103を利用した利用者の指示をトリガーにして取り込みを開始し、原稿トレイ11aに積層された原稿を1枚ずつ取り込んで順次的に原稿の表面及び裏面に記録された画像を読み取るように構成されている。
原稿読取部10に搭載されている光学式読取ユニット105は、原稿の裏面に記録された画像を読み取るためのCIS14と、原稿の表面に記録された画像を読み取るために光源ユニット15、ミラーユニット17、結像レンズ18、及びCCDラインセンサ19等を備えている。
CIS14は、例えば、アレイ状に配列されたイメージセンサ及び導光手段(セルフォックスレンズ等のレンズアレイ)、並びに光源(LEDアレイ光源又は蛍光灯)等を備えており、適宜の読取位置に設置されている。ここで、図3はCIS14による原稿裏面の読取処理の様子を示す模式図であり、図2で示す原稿読取部10を上方から見た状態を示している。CIS14は、原稿読取部10のADF104から順次供給され、図3中に白抜き矢符で示す方向に搬送される原稿の裏面を読み取っており、読取用の原稿がCIS14の前面を通過する際に適宜のサンプリング周期でデータを取得することにより原稿裏面の全面の画像データを取得するように構成されている。
ここで、本実施形態1の複写機100は、上述したように、1枚目の原稿裏面に所定画像が形成されているか否かを検出部110により判断するため、CIS14は、制御部101からの制御に従って1枚目の原稿裏面のみを読み取るように構成されている。なお、CIS14によって全原稿の裏面を読み取る場合であっても、検出部110によって1枚目の原稿裏面のみ所定画像の有無を検出するため、このようなCIS14の制御は特に必要ではない。
図3において、原稿裏面の中央位置のハッチングを付した領域は、上述した所定画像を示しているが、このような形成位置に限られない。即ち、CIS14は原稿裏面の全面を読み取るため、図3に示すような中央箇所に所定画像を形成する必要はない。
光源ユニット15は、露光ランプから照射される読取用の照明光を凹面のリフレクタにより原稿台11bの適宜の読取位置に集光させ、原稿台11bの面に対して反射面を45°に設置したミラーによって原稿からの反射光の光路を90°変更してミラーユニット17へと導くように構成されている。ミラーユニット17は、光源ユニット15のミラーによって光路を90°変更された光の光路を更に180°変更するために、反射面が相互に直交するように配置された一対のミラーを備えている。ADF104から供給される原稿を読み取る場合には、光源ユニット15は所定の読取位置(CIS14の対面位置)に保持された状態で画像を読み取り、原稿台11bにセットされた原稿を読み取る場合には、光源ユニット15を原稿台11bの面に平行に走査させるように構成されている。
ミラーユニット17によって導かれた光は結像レンズ18の作用によりCCDラインセンサ19に結像する。CCDラインセンサ19は入力された光をその光量に応じたアナログ電気信号に変換して出力する。CCDラインセンサ19から出力されたアナログ電気信号は、図示していないAD変換器によりデジタル信号に変換され、原稿読取時の光源の配光特性、CCDラインセンサ19の感度ムラ等の補正が施された後、画像データとして生成される。生成された画像データは画像形成部20の画像メモリ107(図1参照)へ出力される。
画像形成部20は、感光体ドラム23、感光体ドラム23を帯電させる帯電器25、帯電した感光体ドラム23上に潜像を書き込むレーザ書込装置21、感光体ドラム23上の潜像を現像する現像器22、感光体ドラム23上に残留している現像材を除去して感光体ドラム23を再生するクリーニングユニット24等からなる電子写真方式のプロセス部を備えており、このプロセス部に用紙を搬送することによって画像形成を行なう。
また、画像形成部20は、プロセス部の下方(上流側)に用紙を収容するための給紙カセット30を備えており、この給紙カセット30に収容された用紙を用紙搬送路S1の近傍に設けられたピックアップローラ30aによって1枚ずつ分離給送する。給紙カセット30から分離給送された用紙がプロセス部へ搬送された場合、その用紙はレジストローラ31によって一旦保持される。レジストローラ31は、図示していないレジスト前検知スイッチの検知信号に基づいて、感光体ドラム23上のトナー像の先端が、用紙の画像形成領域の先端に一致するようにタイミングを制御して、感光体ドラム23の回転に合わせて用紙をプロセス部へ搬送するようにしている。
更に、画像形成部20の下側には、複数種の用紙を収容するために給紙カセット51,52,53が設けられた給紙部50が設置されている。給紙部50では、上述した給紙カセット30と同様に、給紙カセット51,52,53に夫々収容された用紙を各給紙カセット51,52,53が備えるピックアップローラ51a,52a,53aにより1枚ずつ分離給送し、用紙搬送路S1を通じて画像形成部20のプロセス部へ搬送する。
プロセス部にてトナー像が転写された用紙は、プロセス部の下流側に設置された定着ユニット27へと搬送される。定着ユニット27は、ヒートローラ及び加圧ローラを備えており、トナー像が転写された用紙を両ローラが挟んで回転させることにより、ヒートローラの熱でトナー像を用紙上に加熱定着させる。
定着ユニット27によりトナー像が加熱定着された用紙は、複写機100が備える幾つかの排紙トレイのいずれかに排出される。デフォルトの設定では、排紙すべき用紙が排紙トレイ34へ導かれるように搬送ローラ32及び切替ゲート33が制御される。従って、排紙ローラ34aを通じてフェイスダウンの状態で排紙トレイ34上に用紙が排出される。一方、利用者が排紙部40に搭載されている排紙トレイ41,42,43のいずれかへ排出することを指定した場合、切替ゲート33が切り替えられて搬送ローラ35により排紙部40へ用紙が導かれ、排紙トレイ41,42,43のいずれかに用紙が排出される。
一方、フェイスアップの状態で用紙を排出する場合、又は用紙の両面に画像形成を行なう場合には、搬送ローラ32,35により用紙を一旦把持した後、搬送ローラ32,35を逆方向に回転駆動させて搬送ローラ36により両面原稿搬送路S2へ用紙を導く。フェイスアップの状態で排紙を行なう場合には、排紙ローラ37aを通じて排紙トレイ37へ用紙を排出する。また、用紙の裏面に画像形成を行なう場合には、用紙を両面原稿搬送路S2を介して再び画像形成部20のレジストローラ31へ導き、画像形成部20のプロセス部において用紙の裏面側にトナー像の形成を行なう。なお、両面原稿搬送路S2の下端側には手差トレイ38が設置されており、給紙カセット30,51,52,53に収容されていない種類の用紙をピックアップローラ38aにより取り込めるようにしている。
以下に、上述した構成の複写機100による複写処理について説明する。図4は実施形態1に係る複写機100による複写処理の際の処理手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、制御部101のROMに格納されている制御プログラムに従って制御部101のCPUが実行する。
複写機100の原稿トレイ11aに原稿が載置され、操作パネル103を通じて原稿の複写指示がなされた場合、制御部101は、ADF104の呼込ローラ13aを駆動して原稿の給送を開始する(ステップS1)。呼込ローラ13aによって1枚ずつ分離給送された1枚目の原稿は、CIS14の対面位置を通過する際に、原稿裏面の画像がCIS14によって、原稿表面に記録された画像がCCDラインセンサ19によってそれぞれ読み取られる(ステップS2)。
CIS14及びCCDラインセンサ19が読み取った画像は画像データとして出力され、画像メモリ107に保持される(ステップS3)。そして、CIS14が読み取った画像に基づいて検出部110が所定画像の検出を行なう(ステップS4)。制御部101は、検出部110が所定画像を検出したか否かを判断し(ステップS5)、所定画像が検出されたと判断した場合(S5:YES)、複写を許可し(ステップS6)、全原稿の読取が終了するまで原稿の読取を続行する(ステップS7)。
制御部101は、原稿検知センサ12b,12cが検知する原稿トレイ11a上の原稿の有無に基づいて、全原稿の読取が完了したか否かを判断する(ステップS8)。制御部101は、全原稿の読取が完了していないと判断した場合(S8:NO)、処理をステップ7へ戻して原稿の読取を続行し(ステップS8)、完了したと判断した場合(S8:YES)、原稿から読み取って画像メモリ107に保持させた画像データを印字部111へ転送して印字処理を実行する(ステップS9)。
制御部101は全原稿の印字が完了したか否かを判断し(ステップS10)、全原稿の印字が完了していないと判断した場合(S10:NO)、処理をステップS9へ戻して印字処理を続行し、全原稿の印字が完了したと判断した場合(S10:YES)、印字処理を終了する。
また、制御部101は、ステップS5において、所定画像が検出されなかったと判断した場合(S5:NO)、複写を許可しない。この場合、原稿読取部10が原稿を読取中であれば制御部101は原稿の読取を中断させる(ステップS11)。ただしこの場合にも、制御部101は、原稿トレイ11aに載置された原稿の給送は中断させずに続行させる(ステップS12)。次に制御部101は、当該原稿の複写処理が行なえない旨を示すメッセージを操作パネル103に表示して利用者に通知し(ステップS13)、画像メモリ107が保持している画像データを消去することにより、読み取った画像を無効化する(ステップS14)。
上述したように、1枚目の原稿裏面に所定画像が形成されている場合は、1枚目を含む全原稿について複写が許可されているので、複写を指示した利用者はセキュリティを意識することなく機密文書の複写を行なうことができる。一方、1枚目の原稿裏面に所定画像が形成されていない場合は、1枚目を含む全原稿について複写が許可されないので複写を禁止することができる。また、複写が禁止されている原稿について、原稿の読取時において、当該原稿が複写を禁止されたものであることを検出した時点で原稿の読取を中断することにより、不要な読取処理を停止させることができる。更に、読取処理を中断させた場合であっても、全原稿の給送を行なうことにより、複写の禁止指示がどの原稿に付加されているのかを利用者に察知されることを防止できる。
実施形態2.
以下に、実施形態2に係る複写機について説明する。なお、本実施形態2の複写機の内部構成は上述の実施形態1と同様であるため、その説明を省略する。また、上述の実施形態1の複写機100は、原稿裏面に所定画像が形成されている場合に当該原稿の複写処理の実行が可能である構成としたが、本実施形態2の複写機は、原稿裏面に所定画像が形成されている場合に利用者の認証を行ない、利用者が認証された場合にのみ当該原稿の複写処理の実行を可能とする構成とする。
具体的には、本実施形態2において、1枚目の原稿裏面に形成される所定画像は、当該原稿の複写処理の実行が許可されていない旨、即ち利用者の認証を必要とする旨を示すものであり、制御部101は、検出部110により所定画像を検出した場合、操作パネル103に認証データの入力指示を表示させることにより、認証データの入力を要求する。そして、制御部101のCPUは、ROMに記憶してある認証処理プログラムをRAMにロードして実行することにより、利用者により入力された認証データと、管理部102に記憶してある認証のためのデータとが一致するか否かを判断する。
ここで、一致する場合、即ち正当な権限を有する利用者であると認証された場合、制御部101は、当該原稿の複写処理の実行が許可されたと判断し、原稿読取部10により読み取られて画像メモリ107に記憶された画像データを印字部111へ転送させる。一方、一致しない場合、即ち正当な権限を有する利用者であると認証されなかった場合、制御部101は、当該原稿の複写処理の実行が許可されなかったと判断し、複写処理の実行ができない旨を操作パネル103に表示させて利用者に通知する。また、制御部101は、当該原稿の複写処理の実行が許可されなかったと判断した場合、原稿読取部10により原稿から読み取られて画像メモリ107に一時的に記憶されている画像データを消去することにより、読み取った画像の無効化を実行する。
以下に、本実施形態2の複写機100による複写処理について説明する。図5は実施形態2に係る複写機100による複写処理の際の処理手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、制御部101のROMに格納されている制御プログラムに従って制御部101のCPUが実行する。
上述した実施形態1と同様にして、原稿の給送から所定画像を検出するまでの処理(ステップS21〜S24)を実行した後、制御部101は、所定画像が検出されたか否かを判断する(ステップS25)。所定画像が検出されたと判断した場合(S25:YES)、制御部101は認証要求を行なう(ステップS26)。具体的には、制御部101は、操作パネル103の表示部に認証データの入力を促す表示を行ない、複写指示を行なった利用者によって入力された認証データと管理部102に記憶してある認証用データとを比較検証して認証を行なう。
そして、制御部101は、利用者が認証されたか否かを判断し(ステップS27)、利用者が認証されたと判断した場合(S27:YES)、又はステップS25において所定画像が検出されなかったと判断した場合(S25:NO)、複写を許可し(ステップS28)、全原稿の読取が終了するまで原稿の読取を続行する(ステップS29)。
制御部101は、原稿検知センサ12b,12cが検知する原稿トレイ11a上の原稿の有無に基づいて、全原稿の読取が完了したか否かを判断する(ステップS30)。制御部101は、完了していないと判断した場合(S30:NO)、処理をステップ29へ戻して原稿の読取を続行し(ステップS29)、完了したと判断した場合(S30:YES)、原稿から読み取って画像メモリ107に保持させた画像データを印字部111へ転送して印字処理を実行する(ステップS31)。
制御部101は全原稿の印字が完了したか否かを判断し(ステップS32)、全原稿の印字が完了していないと判断した場合(S32:NO)、処理をステップS31へ戻して印字処理を続行し、全原稿の印字が完了したと判断した場合(S32:YES)、印字処理を終了する。
また、制御部101は、ステップS27において、利用者が認証されなかったと判断した場合(S27:NO)、複写を許可しない。この場合、原稿読取部10が原稿を読取中であれば制御部101は原稿の読取を中断させる(ステップS33)。ただしこの場合にも、制御部101は、原稿トレイ11aに載置された原稿の給送は中断させずに続行させる(ステップS34)。次に制御部101は、当該原稿の複写処理が行なえない旨を示すメッセージを操作パネル103に表示して利用者に通知し(ステップS35)、画像メモリ107が保持している画像データを消去することにより、読み取った画像を無効化する(ステップS36)。
上述したように、1枚目の原稿裏面に所定画像が形成されている場合は、1枚目を含む全原稿について利用者の認証が必要になるので、正当な権限を有する利用者であると認証された場合にのみ複写が許可される。これにより、正当な利用者以外の利用者による複写が禁止される。また、利用者が認証されずに複写処理が途中で中止された場合は、原稿の読取を中断することにより、不要な読取処理を停止させることができる。更に、読取処理を中断させた場合であっても、全原稿の給送を行なうことにより、複写の禁止指示がどの原稿に付加されているのかを利用者に察知されることを防止できる。
上述した実施形態2の複写機100では、1枚目の原稿裏面に所定画像が形成されていることとしてあるため、1枚目の原稿裏面に所定画像が形成されていることにより利用者認証を行ない、正当であると認証されなかった場合、原稿読取部10による原稿表面の読取を中断させているが、複数枚の原稿からなる原稿束における所定番目の原稿裏面に所定画像が形成されているというルールの下で複写機100が動作している場合、原稿の読取中に利用者認証が必要であると判断された時点で原稿の読取を中断させ、正当であると認証された場合に中断していた読取処理を再開させるように構成することができる。
上述した実施形態1及び2では、CIS14を用いて原稿の裏面を表面と同時的に読み取る構成としたが、必ずしも同時的に読み取る必要はない。例えば、図6に示すように、ADF104に読取用の原稿を表裏反転させる機構を搭載することにより、原稿の表面を読み取った後に原稿の表裏を反転させて原稿の裏面の画像を読み取る構成であっても良い。この場合、原稿の表面を読み取る読取機構と裏面を読み取る読取機構とを共用することができる。
図6は複写機100に設けられた原稿読取部10の構成の変形例を示す断面図である。図6に示す複写機100の最上段に設けられた原稿読取部10は、図2に示したCIS14を備えていないため、原稿の表面及び裏面の画像を同時的に読み取ることができないが、読取用の原稿を表裏反転させることによって原稿の表面及び裏面の画像をそれぞれ読み取るように構成されている。なお、図6に示す各部おいて、図2に示す各部と同一の機能を果たすものについては同一の符号を付して説明する。
原稿読取部10に搭載されているADF104は、読取用の原稿をフェイスアップの状態で積層するための原稿トレイ11a、載置された原稿の幅方向の位置を規制する原稿規制板12a、原稿トレイ11aに積層された原稿を最上層から1枚ずつ取り込むための呼込ローラ13a、呼込ローラ13aにより取り込んだ原稿を原稿台11bまで搬送する搬送ローラ13b,13c、原稿台11b上の原稿を排紙トレイ16の方向へ又はその逆の方向へ搬送する搬送ベルト13d、画像を読み取った後に原稿を排紙トレイ16へ排出する排紙ローラ13e,13fにより構成されている。
また、図6に示すADF104は、原稿台11bから排紙トレイ16の方向とは逆の方向へ搬送ベルト13dによって搬送された原稿を搬送経路S3へ誘導する搬送ローラ13g、搬送ローラ13gによって搬送された原稿をそのまま搬送ローラ13cまで搬送する搬送ローラ13hを更に備えている。これにより、ADF104は、原稿トレイ11a上に積層された原稿を最上層から1枚ずつ取り込んで原稿台11bまで搬送し、原稿の表面に記録された画像を読み取った後、搬送ローラ13g,13hによって表裏反転させた上で再度原稿台11bまで搬送し、原稿の裏面に記録された画像を読み取るように構成されている。また、表面及び裏面を読み取られた原稿は、排紙トレイ16へ排出される。
なお、原稿読取部10が備える光源ユニット15、ミラーユニット17、結像レンズ18、及びCCDラインセンサ19、及び原稿読取部10の下側に配置されている画像形成部20、排紙部40及び給紙部50は、図2に示すものと同一であるため説明を省略する。
上述した実施形態1及び2では、本発明の画像読取装置を、スキャナ機能、コピー機能及びファイリング機能を備えた複写機100に適用した例として説明したが、外部の装置及び通信回線に接続可能に構成することにより、外部から送信されたプリントデータを受信して用紙上に画像を形成するプリント機能、画像読取装置によって原稿から読み取った画像データを外部の装置へ送信するイメージ送信機能等を有するプリンタ又はファクシミリ装置等の各種の画像処理装置、及びこれらの機能を複合した複合機においても利用することができる。
また、上述した実施形態では、原稿裏面に所定画像が形成されているか否かに基づいて複写処理の実行を制限するように構成した例について説明したが、例えばファクシミリ送信及びLAN等の通信回線を介したネットワーク送信の実行を制限することもできる。更に、上述したように、複写処理の実行が許可された場合に原稿表面の画像を複写するだけでなく、所定の原稿裏面に形成された画像も複写するように構成することもでき、この場合には、機密文書の複製においても、複写処理の実行を制限することができ、セキュリティの更なる強化を図ることができる。
実施形態1に係る複写機の機能構成例を示すブロック図である。 複写機の機械的内部構成例を示す縦断面図である。 CISによる原稿裏面の読取処理の様子を示す模式図である。 実施形態1に係る複写機による複写処理の際の処理手順を示すフローチャートである。 実施形態2に係る複写機による複写処理の際の処理手順を示すフローチャートである。 原稿読取部の機械的内部構成の変形例を示す縦断面図である。
符号の説明
100 複写機(画像読取装置)
101 制御部(判断手段、認証手段)
105 光学式読取ユニット(読取手段)
107 画像メモリ(記憶手段)
110 検出部(検出手段)
14 CIS(他面読取手段)

Claims (10)

  1. 原稿を読み取り、画像データを取得する画像読取装置において、
    原稿の一面に形成されている画像を読み取り、画像データを取得する読取手段と、
    前記原稿の他面に形成されている所定画像を検出する検出手段と、
    該検出手段が検出した所定画像に基づいて、前記読取手段が取得した画像データに基づく処理の実行が許可されているか否かを判断する判断手段と
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記判断手段は、前記検出手段が前記所定画像を検出した場合、前記読取手段が取得した画像データに基づく処理の実行が許可されていると判断するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記検出手段が前記所定画像を検出した場合に認証を行なう認証手段を備え、
    前記判断手段は、前記認証手段により正当であると認証された場合、前記読取手段が取得した画像データに基づく処理の実行が許可されたと判断するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 前記検出手段が前記所定画像を検出した時点で、前記読取手段による画像の読取を中断させる手段と、
    前記認証手段により正当であると認証された場合、中断していた画像の読取を前記読取手段に再開させる手段と
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記読取手段が取得した画像データに基づく処理の実行が許可されていないと前記判断手段が判断した場合、前記処理を実行できない旨を報知する手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかひとつに記載の画像読取装置。
  6. 前記読取手段が取得する画像データを記憶する記憶手段と、
    前記読取手段が取得した画像データに基づく処理の実行が許可されていないと前記判断手段が判断した場合、前記記憶手段に記憶させた前記画像データを消去する手段と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかひとつに記載の画像読取装置。
  7. 前記原稿の他面に形成されている画像を読み取る他面読取手段を備え、
    前記検出手段は、該他面読取手段が読み取った画像から所定画像を検出するようにしてあることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかひとつに記載の画像読取装置。
  8. 前記読取手段は、前記原稿の他面に形成されている画像を読み取るように構成してあり、
    前記検出手段は、前記読取手段が読み取った前記原稿の他面に形成されている画像から所定画像を検出するようにしてあることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかひとつに記載の画像読取装置。
  9. 前記検出手段は、前記読取手段が複数枚の原稿を読み取る場合、所定番目の原稿の他面に形成されている所定画像を検出するようにしてあることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかひとつに記載の画像読取装置。
  10. 前記所定画像は、前記読取手段が原稿の前記一面から読み取った画像データに影響を与えない画像であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかひとつに記載の画像読取装置。
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