JP2006024528A - 静電気除去装置 - Google Patents

静電気除去装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006024528A
JP2006024528A JP2004203679A JP2004203679A JP2006024528A JP 2006024528 A JP2006024528 A JP 2006024528A JP 2004203679 A JP2004203679 A JP 2004203679A JP 2004203679 A JP2004203679 A JP 2004203679A JP 2006024528 A JP2006024528 A JP 2006024528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge electrode
blower unit
air
unit
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004203679A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuaki Taguchi
康明 田口
Tetsuzo Aoyama
哲三 青山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Vessel Industrial Co Inc
Nihon Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Vessel Industrial Co Inc
Nihon Seimitsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Vessel Industrial Co Inc, Nihon Seimitsu Co Ltd filed Critical Vessel Industrial Co Inc
Priority to JP2004203679A priority Critical patent/JP2006024528A/ja
Publication of JP2006024528A publication Critical patent/JP2006024528A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Elimination Of Static Electricity (AREA)

Abstract

【課題】小型かつ軽量であり、セル生産方式の作業台の支柱や天板にも取り付けられ、しかも、該作業台の支柱や天板などの離れた場所からでもイオン化空気が除電対象物に届く高性能な静電気除去装置を提供すること。
【解決手段】送風機ユニット1と、該送風機ユニット1の風上に隣接配置された放電電極ユニット2とを備え、該放電電極ユニット2の放電電極2dの先端2d’を前記送風機ユニット1のファンブレード1cの空気取り入れ側のエッジ1c’に近接させて配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路や液晶表示板などの電子部品の製造や組み立て段階において発生する静電気を短時間で除去し、さらに長時間にわたって除電性能を維持することを可能にする静電気除去装置に関するものである。
電子部品の製造や組み立て段階で部品トレイや作業台に静電気が発生すると、静電気放電により電子部品が破壊される恐れがある。そこで、静電気除去装置を用いて除電が必要となる部分にイオン化された空気を流して静電気を中和するようにしている。このような用途の静電気除去装置としては正イオンを発生する放電電極と負イオンを発生する放電電極を等間隔に配置した直流式静電気除去装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
米国特許第6,118,645号明細書
前記特許文献1の装置は、軸流ファンのファンブレードの空気取り入れ側に放電電極ユニットを設けたものであるが、送風機ユニットを空気取り入れ側端部でスパイダー状ステーを介してファンケーシングに支持させている。そのため、放電電極ユニットの電極先端をファンブレードの空気取り入れ側のエッジに近接して配置しようとすると、スパイダー状ステーが障害物となり、上記のような電極先端の配置構成を採用することができない。そのため、放電電極の先端付近は送風機ユニットのファンブレードによる空気の移動速度の最も速い部分(ファンブレードの空気取り入れ側のエッジ部分)から遠く離れた位置に配置せざるを得ない。しかしながら、このような電極先端の配置構造であると、放電電極の先端から生成されたイオンを送風機ユニットの空気取り入れ側から効率よく取り入れて空気吹き出し側から遠方まで搬送させることができない。従って、電子部品のセル生産方式の作業台の支柱や天板などの離れた場所から除電対象物にイオン化空気を効率よく搬送させることができない。
また、前記特許文献1の送風機ユニットは、モータの出力軸の一端(空気吹き出し側の端部)にファンブレードのハブを同軸上に回転するように取り付けた構造のものが図示されており、このファン構造では、モータ本体とファンブレードのハブとが軸線方向に並んで配置されているため、送風機ユニット全体の軸方向寸法が大きくなり、装置の小型化を阻害している。
また、ファン駆動回路の基板類を送風機ユニットに取り付ける場合、回転するファンブレードのハブを避けて静止するモータ本体側に取り付けるのが一般的であり、このようにした場合では、ファン駆動回路の基板類の取り付け位置が送風機ユニット全体に対して放電電極ユニットに近い側に位置しているため、該放電電極の先端から生成された空気イオンがファン駆動回路の基板類に短絡誘引されて該基板類に取り付けられている部品が破壊されたり、空気イオンの減少、消滅が引き起こされ易くなり、これを避けるために、放電電極を前記ファン駆動回路の基板類の配置位置からできるだけ遠ざけて配置せざるを得なくなるもので、この点においても、前記特許文献1の送風機ユニットは、放電電極の先端をファンブレードの空気取り入れ側のエッジに近づけて配置することができない。
また、前記特許文献1の装置は、直流式静電気除去装置であるため、放電電極が劣化したり埃が付着したりすると正負各々のイオンの生成量が変化して空気イオンのバランスが崩れることになる。電子部品によっては数十ボルトという微少な静電気量で破壊することがあるのでこの空気イオンのバランスの崩れた静電気除去装置は逆に帯電装置となって、電子部品を破壊することになる。
また、この種静電気除去装置は、電子部品の製造組み立てラインに設置されることになるので装置が小型であることが望ましい。しかも、一個の製品を一人の作業者が組み付けるセル生産方式では作業台の回りに多くの部品が並ぶので、大型の静電気除去装置を作業台に設置することは困難である。さらに、自動部品実装機械や検査機に取り付けて使う場合であってもこの種静電気除去装置が小型であることが望ましい。
そこで、本発明は上記現状に鑑みて開発されたもので、小型かつ軽量であり、セル生産方式の作業台の支柱や天板にも取り付けられ、しかも、該作業台の支柱や天板などの離れた場所からでもイオン化空気が除電対象物に届く高性能な静電気除去装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために本発明は、送風機ユニットと、該送風機ユニットの風上に隣接配置された放電電極ユニットとを備え、該放電電極ユニットの放電電極先端を前記送風機ユニットのファンブレードの空気取り入れ側のエッジに近接させて配置してあることを特徴としている。
この構成によれば、送風機ユニットの空気の移動速度の最も速い部分に近接して放電電極の先端を配置しているため、該放電電極先端から生成されるイオンを効率よく取り込んで遠くまで搬送させることができる。
また、前記放電電極ユニットは、筒状のケーシングと、該ケーシングの中心部に複数のスパイダー状ステーを介して支持された電極支持部材と、該電極支持部材に放射状に配置された複数の放電電極を備えており、各放電電極は先端が基部よりも前記送風機ユニット側に近接するように筒状ケーシングの中心軸線に対して傾斜して配置されており、各放電電極には電源ユニットから交流高周波高電圧が印可されて各放電電極の先端から正負各々のイオンが高周波数で交互に連続的に生成されることを特徴としている。
この構成によれば、放電電極ユニットは、筒状のケーシングと、該ケーシングの中心部に複数のスパイダー状ステーを介して支持された電極支持部材と、該電極支持部材に放射状に配置された複数の放電電極を備えているため、送風機ユニットの空気の流れを阻害せずに放電電極ユニットを小型コンパクトに構成することができ、装置の小型化が図れる。また、各放電電極は先端が基部よりも前記送風機ユニット側に近接するように筒状ケーシングの中心軸線に対して傾斜して配置されているため、各放電電極の先端を送風機ユニットのファンブレードの空気取り入れ側のエッジに一層近接して配置することができる。さらに、上記構成によれば、各放電電極に正、負の交流高周波高電圧を交互に印可させてコロナ放電を起こすことによりイオン化空気を生成させるので、放電電極に劣化や汚れが生じても、空気イオンの生成量が減少するだけで、正負イオンのバランスが崩れることは少ない。そのために電子部品の製造組み立てラインに用いて好適である。特に、各放電電極に交流高周波高電圧を印可しているため、正負各々のイオンを高周波数で交互に連続的に生成させることができ、イオン同士の打ち消しロスを殆どなくすことができる。
また、前記送風機ユニットと放電電極ユニットは、中空箱状のハウジング内に収納されており、前記送風機ユニットの空気吹き出し側に対応する前記ハウジングの前面には吹き出し空気を直進案内する整流板を備えた空気出口通路が形成されていることを特徴としている。
この構成によれば、送風機ユニットと放電電極ユニットは、中空箱状のハウジング内に収納されているため、装置の取り扱いが容易となる。また、送風機ユニットの空気吹き出し側の空気をハウジング前面の空気出口通路の整流板によって直進させることができ、これによって正負各々の空気イオンが混じり合うことなく遠くまで搬送させることができるので、作業台の支柱や天板などの離れた場所からでもイオン化空気が除電対象物に届く高性能な静電気除去装置を提供することができる。
また、前記ハウジングの外面には、取付用クリップが取付方向及び取付角度調整可能に取り付けられていることを特徴としている。
この構成によれば、本発明装置を作業台の支柱や天板などに取付用クリップによって所望の向き及び角度に調整して簡単に取り付けることができ、また、クリップを外して機械の一部などに直接固定することも可能である。
また、前記静電気除去装置は、所定の累積使用時間経過毎に電極掃除の必要性を表示報知する手段を備えていることを特徴としている。
この構成によれば、放電電極の掃除の必要性を所定の累積使用時間毎に表示報知することができ、電極先端に付着した埃や炭化物等の汚れを清掃除去することにより、静電気除去性能を回復させることができる。
本発明によれば、小型かつ軽量であり、セル生産方式の作業台の支柱や天板にも取り付けられ、しかも、該作業台の支柱や天板などの離れた場所からでもイオン化空気が除電対象物に届く高性能な静電気除去装置を提供することができる。
以下、本発明装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明装置の縦断側面図であって、本発明装置は、図1に示すように、送風機ユニット1と、該送風機ユニット1の風上に隣接配置された放電電極ユニット2とを備え、該放電電極ユニット2の放電電極2dの先端2d’を前記送風機ユニット1のファンブレード1cの空気取り入れ側のエッジ1c’に近接させて配置してある。
前記送風機ユニット1は、図1及び図2に示すように、筒状のファンケーシング1aと、該ファンケーシング1aの中心部に配置されたステーター1bと、該ステーター1bの径方向外側に回転自在に配置され外周部にファンブレード1cを有するロータ1dとを備えた軸流ファンモータ1eとされている。前記ステーター1bは、前記ファンブレード1cの空気吹き出し側1fで前記ファンケーシング1aに複数のスパイダー状ステー1gを介して片持ち支持されている。より詳細には、円盤状のステーター支持部材1hが複数のスパイダー状ステー1gを介してファンケーシング1aの中心部に配置されており、このステーター支持部材1hにファン駆動回路の配線基板1iを挟んでステーター1bの一端(ファンブレード1cの空気吹き出し側の端部)が固着されている。上記ステーター1bの外周面には、コイル1jが装着され、該コイル1jに対応してマグネット1kがロータ1dの内周面に装着されている。上記コイル1jには、電源ユニット3により商用電源が低電圧の直流電圧に変換されて上記配線基板1iを通して供給され、上記マグネット1kを介してロータ1dに回転力を付与するものである。ロータ1dは、軸方向の一端(ファンブレード1cの空気吹き出し側の端部)が開放し、他端が底壁で閉じた円筒カップ形状とされている。ロータ1dの中心部にはファンシャフト1mの一端が固着されている。このファンシャフト1mは、ステーター1b、配線基板1i及びステーター支持部材1hの中心部を貫通し、ステーター1bの他端(ファンブレード1cの空気取り入れ側の端部)の中心部とステーター支持部材1hの中心部とに軸受1n、1oを介して回転自在に支持されている。軸受1oは、ラジアル荷重とスラスト荷重の両方を担持するタイプのものが使用される。ステーター支持部材1hの外径及びファン駆動回路の配線基板1iの外径は、ロータ1dの外径と略同径とされている。前記ファンケーシング1a、ステーター1b、ファンブレード1c、ロータ1d、スパイダー状ステー1g、ステーター支持部材1h、配線基板1i、ファンシャフト1mは、電気絶縁性物質、例えば、電気絶縁性樹脂で構成されている。
前記放電電極ユニット2は、筒状のケーシング2aと、該ケーシング2aに複数のスパイダー状ステー2bを介して支持された電極支持部材2cと、該電極支持部材2cに取付金具2eを介して放射状に配置された複数の放電電極2dを備えており、各放電電極2dの先端2d’は先鋭化された針状に加工されており、各放電電極2dは先端2d’が基部よりも前記送風機ユニット1側に近接するように筒状ケーシング2aの中心軸線に対して傾斜して配置されている。そして、各放電電極2dには電源ユニット3から交流高周波高電圧が印可され、各放電電極2dの先端から正負各々のイオンが高周波数で交互に連続的に生成される。前記ケーシング2a、スパイダー状ステー2b、電極支持部材2cは、電気絶縁性物質、例えば、電気絶縁性樹脂で構成されている。放電電極2dの設置数は3本の場合を例示しているが、これに限定するものではなく実験などによって正負各々のイオンが混じり合わない適当な本数を設定すればよい。
前記送風機ユニット1と放電電極ユニット2は、中空箱状のハウジング4内に収納されており、前記送風機ユニット1の空気吹き出し側1fに対応する前記ハウジング4の前面には、図1及び図3に示すように、吹き出し空気を直進案内する整流板4aを備えた空気出口通路4bが形成されている。上記整流板4aは十字状とされ、送風機ユニット1の軸線と平行方向に延長して形成されている。上記ハウジング4の後面には、図1に示すように、複数のスパイダー状ステー4cを備えた空気入口通路4dが形成されている。この空気入口通路4dには、空気を濾過するフィルタ4eが装着されている。上記ハウジング4は、前後方向に2分割して構成され、複数箇所でボルトナット等の締結部材により一体に結合されている。このハウジング4は、電気絶縁性物質、例えば、電気絶縁性樹脂で構成されている。
前記ハウジング4の外面には、図4の(B)に示すように、取付用クリップ5が取付方向及び取付角度調整可能に取り付けられている。この取付角度調整機構は、本実施形態においては、図5にも示すように、ハウジング4の底面中央部に第1部材6がねじ7aとナット7bで固着され、この第1部材6に第2部材8が締め付けねじ9を介して水平軸回りで任意の角度に調整可能に支持され、この第2部材8に取付用クリップ5の一方のレバー5aが締め付けねじ10aとナット10bを介して垂直軸回りで任意の方向に調整可能に支持されている。上記第1部材6及び第2部材8は、何れもコ字形の部材の開口端同士を対向状に組み合わせて締め付けねじ9により水平軸回りで回動・固定可能に接合しているが、この形状に制約されるものではない。
前記ハウジング4の内面上部には、主配線基板11が配置されている。この主配線基板11上には、図3及び図4の(D)に示すように、自動・手動の運転モード切替スイッチ12、風量ボリューム13、電源ON/OFFスイッチ14、電源ランプ15、高圧警告ランプ16、ファン警告ランプ17がハウジング4の分割面に沿って配置され、該ハウジング4に形成された窓孔より露出せしめられている。
上記自動・手動の運転モード切替スイッチ12は、自動モード(始動時ONの状態)では自動機への取り付けなどで外部からON/OFFを制御する場合に用いられる。この自動運転中、電源ON/OFFスイッチ14を1回押すと電源の供給が止まり、運転が一時停止する。手動モードでは、上記スイッチ12をON/OFFさせて始動・停止させる場合に用いる。また、風量ボリュウーム13は、送風機ユニット1の風量を無段階に調整するための調整器である。さらに、高圧警告ランプ16は、高圧回路に異常が発生すると点灯(赤色)し、また、ファン警告ランプ17は、ファン駆動回路に異常が発生すると点灯(赤色)し、これらのランプ表示と警報の出力が可能な端子を有する安全回路に接続されている。また、電源ランプ15は、自動モードで運転中と手動モードで電源ON/OFFスイッチ14がONとされて電源が供給されているとき点灯(緑色)するものである。なお、本実施形態においては、マイコン制御回路によってタイマー機能を設けて所定の使用時間(例えば、100時間)が累積経過した際に上記電源ランプ15を点滅させて電極掃除の必要性を表示報知するようにしている。しかし、上記電源ランプ15とは別に、所定の累積使用時間経過毎に電極掃除の必要性を表示報知する手段(ランプやブザー等)を設けてもよい。
前記ハウジング4の内面下部には、電源ユニット3が設置されている。この電源ユニット3は、商用電源を変換器により低電圧の直流電圧(例えば、DC24V)に変換し、この直流電圧を発振回路により交流高周波に変換すると共に、高周波圧電トランスにより高電圧に昇圧してから高圧配線18(図1参照)を介して各放電電極2dに供給するように構成されている。
ハウジング4の後面には、図4の(C)に示すように、電源へ接続するためにコネクタ19が設置されており、また、アース線20が接続可能とされている。
本発明装置の実施形態は、以上の構成からなり、次に、使用方法及び動作を説明する。
例えば、電子部品の作業台や天板等に取付用クリップ5を介して本発明装置を取り付ける。運転モード切替スイッチ12を自動運転に切り替えた場合は、コネクタ19に電源アダプタまたは付属ケーブルで電源を接続すると、電源が入力され、電源ランプ15が点灯し、運転が開始される。これにより、送風機ユニット1のロータ1dが回転し、放電電極ユニット2の各放電電極2dの先端2d’からイオンが生成される。
送風機ユニット1は、ロータ1dが回転すると、ハウジング4の後面の空気入口通路4dから外気をフィルタ4eを通して濾過して吸入し、放電電極ユニット2の筒状ケーシング2a内を通してハウジング4の前面の空気出口通路4bより放出される。該空気出口通路4bには整流板4aが設けてあるため、放出される空気は直進性を付与されて遠くまで飛ばされる。
本発明装置におけるイオンの発生方法はコロナ放電式で、針状に加工された各放電電極2dの先端2d’に高電圧を印可して該電極先端2d’での電界集中により空気を絶縁破壊して空気イオンを生成している。本実施形態においては、±3kV、70kHzの交流高周波高電圧が各放電電極2dに供給される。この交流電界の切り替わりにより正負両方のイオンを交互に発生させている。このイオンが除電対象物に向けて送風機ユニット1により搬送され、除電対象物の静電気とぶつかり、中和・消滅させる。この時、イオンは磁石のように同極性では反発し異極性では引きつけ合うので、自動的に反発・中和を繰り返しながら静電気を除去していく。なお、余ったイオンは空気中でお互いに結合し中和されて消滅する。また、正負各イオンを高周波数で交互に連続的に発生させているため、イオン同士の打ち消しロスが少なくでき、イオンバランスが良好となり、逆帯電も回避することができる。
上記において本発明装置の実施形態は、各放電電極2dの先端2d’を送風機ユニット1のファンブレード1cの空気取り入れ側のエッジ1c’に近接して配置してあるため、各放電電極2dの先端2d’から放出されたイオンを空気の移動速度の最も速い部分から効率よく取り入れていることになり、これによって、各放電電極2dの先端2d’で発生したイオンを効率よく取り入れることができ、しかも、送風機ユニット1で空気搬送させる際、ハウジング4の前面の空気出口通路4bから整流板4aで直進性を付与して遠くまで搬送させることができる。
ところで、空気を効率よくイオン化することやイオン化空気を目的とする除電対象物へより速く移動させるには、放電電極2dの配置は大変重要である。また、空気の流れを発生させイオン化空気を除電対象物に搬送させる送風機ユニット1には、従来、各種のファンモータやブロワが使用されているが、小型かつ軽量の効果を得るためには本実施形態で示す軸流ファンモータ1eが有効である。軸流ファンモータ1eは図1に示すように、回転中心から一定の半径の位置に配置された多数枚の翼つまりファンブレード1cを有するファンロータ1dからなり、このファンロータ1dはファンケーシング1a内で回転自在となっている。ファンケーシング1aにはファンロータ1dに対して軸方向に空気が案内され、ファンロータ1dの回転によってファンブレード1cに沿って円環状に吐出される。ファンブレード1cの空気吹き出し側の回転中心部に、ファン駆動回路の配線基板1iが配置されている。したがって、ファンブレード1cは必然的にファンケーシング1aの空気取り入れ側へ少し移動した位置に配置され、放電電極2dの先端2d’に一層近接されている。
また、軸流ファンモータ1eの空気吹き出し側は空気の移動速度が遅くなり、空気の流れが乱れやすい環境であり、ここに放電電極2dを配置すると正負各々のイオンが混じり合い、中和されることで、イオンの生成量が著しく減少する。このようなことから、軸流ファンモータ1eの空気の取り入れ側に放電電極2dをファンブレード1cのエッジぎりぎりに近づけて配置することは、最も速い移動速度で効率よく空気イオンを取り込むことができるだけでなく、放電電極2dの配置スペースが節約でき、静電気除去装置を小型化することができる。
さらに、本発明では、空気吹き出し側のハウジング4内側に十字型の整流板4aを突設形成しており、空気の乱れを抑制している。前述のように、軸流ファンモータ1eの吹き出し側は空気の流れが乱れやすいので、整流板4aに一旦当てることで流路をつくり、さらに、空気吹き出し側のハウジング4から直線的に空気イオンを吐出させる。これにより正負各々の空気イオンが混じり合うことなく遠くまで搬送させることができるので、作業台の支柱や天板などの離れた場所からでもイオン化空気が除電対象物に届く、高性能な静電気除去装置を提供することができる。
なお、放電電極2dの先端2d’が汚れるとイオンの生成量が減少するので、定期的な掃除が必要である。放電電極2dの先端2d’に付着した埃や炭化物を除去すると静電気除去性能が回復する。そこで、本実施形態においては、マイコン制御回路によってタイマー機能を設けて所定の使用時間(例えば、100時間)が累積経過した際に電源ランプ15を点滅させて電極掃除の必要性を表示報知するようにしている。この場合、放電電極2dをファンロータ1dから離れた位置に配置した場合、ハウジング4の前面側から電極掃除用の綿棒などが挿入しづらくなり、掃除の簡便性が失われることになるが、前記のように放電電極2dの先端2d’をファンロータ1dのファンブレード1cのエッジ1c’に近接配置した構成とすることにより、電極掃除が容易となる。
上記動作説明は、自動モードの場合であるが、手動モードの場合においても、ほぼ同様である。
上記本発明の実施形態において、送風機ユニット1のモータ本体を構成するロータ1dをファンブレード1cのハブとしているため、送風機ユニット1の軸方向寸法を短縮することができ、装置の小型化が図れる。また、ステーター1bをファンブレード1cの空気吹き出し側でファンケーシング1aに複数のスパイダー状ステー1gを介して片持ち支持したことにより、ファンブレード1cの空気取り入れ側から障害物を排除してロータ1dのファンブレード1cを放電電極ユニット2側に近接して配置することができるため、放電電極先端2d’から生成されるイオンを一層効率よく取り込んで遠くまで搬送させることができる。また、ファン駆動回路の配線基板1iを放電電極2dの設置側と反対側に配置しているため、放電電極2dから出るイオンによって前記配線基板1iの部品が破壊されることを防止することができ、これによって、放電電極2dの先端2d’をファンブレード1cの空気取り入れ側のエッジ1c’に近接配置することができ、送風機ユニット1と放電電極ユニット2を相互に接近して配置して装置の一層の小型化が可能となる。
本発明装置の実施形態は以上であるが、本発明はこの実施形態にのみ制約されるものではなく、特許請求の範囲に記載された意味と範囲内において適宜変更して実施してもよい。
本発明装置の実施形態を示す縦断側面図である。 図1の送風機ユニット部分の拡大縦断側面図である。 本発明装置の外観斜視図である。 (A)は本発明装置の正面図、(B)は側面図、(C)は背面図、(D)は平面図、(E)は底面図である。 取付用クリップの調整手段の分解斜視図である。
符号の説明
1 送風機ユニット
1a ファンケーシング
1b ステーター
1c ファンブレード
1d ロータ
1e 軸流ファンモータ
1f 空気吹き出し側
1g スパイダー状ステー
1h ステーター支持部材
1i ファン駆動回路の配線基板
1j コイル
1k マグネット
1m ファンシャフト
1n、1o 軸受
2 放電電極ユニット
2a 筒状ケーシング
2b スパイダー状ステー
2c 電極支持部材
2d 放電電極
2e 取付金具
3 電源ユニット
4 ハウジング
4a 整流板
4b 空気出口通路
4c スパイダー状ステー
4d 空気入口通路
4e フィルタ
5 取付用クリップ
11 主配線基板
12 自動・手動の運転モード切替スイッチ
13 風量ボリューム
14 電源ON/OFFスイッチ
15 電源ランプ
16 高圧警告ランプ
17 ファン警告ランプ
18 高圧配線
19 コネクタ
20 アース線

Claims (5)

  1. 送風機ユニットと、該送風機ユニットの風上に隣接配置された放電電極ユニットとを備え、該放電電極ユニットの放電電極先端を前記送風機ユニットのファンブレードの空気取り入れ側のエッジに近接させて配置してあることを特徴とする静電気除去装置。
  2. 前記放電電極ユニットは、筒状のケーシングと、該ケーシングの中心部に複数のスパイダー状ステーを介して支持された電極支持部材と、該電極支持部材に放射状に配置された複数の放電電極を備えており、各放電電極は先端が基部よりも前記送風機ユニット側に近接するように筒状ケーシングの中心軸線に対して傾斜して配置されており、各放電電極には電源ユニットから交流高周波高電圧が印可されて各放電電極の先端から正負各々のイオンが高周波数で交互に連続的に生成されることを特徴とする請求項1に記載の静電気除去装置。
  3. 前記送風機ユニットと放電電極ユニットは、中空箱状のハウジング内に収納されており、前記送風機ユニットの空気吹き出し側に対応する前記ハウジングの前面には吹き出し空気を直進案内する整流板を備えた空気出口通路が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の静電気除去装置。
  4. 前記ハウジングの外面には、取付用クリップが取付方向及び取付角度調整可能に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の静電気除去装置。
  5. 前記静電気除去装置は、所定の累積使用時間経過毎に電極掃除の必要性を表示報知する手段を備えていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の静電気除去装置。
JP2004203679A 2004-07-09 2004-07-09 静電気除去装置 Pending JP2006024528A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004203679A JP2006024528A (ja) 2004-07-09 2004-07-09 静電気除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004203679A JP2006024528A (ja) 2004-07-09 2004-07-09 静電気除去装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006024528A true JP2006024528A (ja) 2006-01-26

Family

ID=35797640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004203679A Pending JP2006024528A (ja) 2004-07-09 2004-07-09 静電気除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006024528A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100813032B1 (ko) 2006-04-18 2008-03-14 (주)선재하이테크 직진형 송풍 방식의 이온 블로어
JP2015176762A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 株式会社キーエンス 除電装置および除電ヘッド
CN115413100A (zh) * 2022-10-27 2022-11-29 江油星联电子科技有限公司 一种电路板除静电装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5428633A (en) * 1977-08-08 1979-03-03 Canon Inc Corona dis charger
JPH08298197A (ja) * 1995-04-26 1996-11-12 Huegle Electron Kk 交流式イオナイザ
JPH09306690A (ja) * 1996-05-20 1997-11-28 Kasuga Denki Kk パチンコ機等の遊技機の除電方法及び除電装置
JPH11185931A (ja) * 1997-12-18 1999-07-09 Canon Inc コロナ放電装置
JP2002231418A (ja) * 2000-12-08 2002-08-16 Illinois Tool Works Inc <Itw> エミッタ・アセンブリおよび該エミッタ・アセンブリを備えたイオン送風機
JP2002373761A (ja) * 1999-07-05 2002-12-26 Koji Abu 空気清浄装置
JP2003017293A (ja) * 2001-07-02 2003-01-17 Kasuga Electric Works Ltd 除電器のクリーニング時期表示装置
JP2004158305A (ja) * 2002-11-06 2004-06-03 Vessel Industrial Co Ltd 直流方式静電気除去装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5428633A (en) * 1977-08-08 1979-03-03 Canon Inc Corona dis charger
JPH08298197A (ja) * 1995-04-26 1996-11-12 Huegle Electron Kk 交流式イオナイザ
JPH09306690A (ja) * 1996-05-20 1997-11-28 Kasuga Denki Kk パチンコ機等の遊技機の除電方法及び除電装置
JPH11185931A (ja) * 1997-12-18 1999-07-09 Canon Inc コロナ放電装置
JP2002373761A (ja) * 1999-07-05 2002-12-26 Koji Abu 空気清浄装置
JP2002231418A (ja) * 2000-12-08 2002-08-16 Illinois Tool Works Inc <Itw> エミッタ・アセンブリおよび該エミッタ・アセンブリを備えたイオン送風機
JP2003017293A (ja) * 2001-07-02 2003-01-17 Kasuga Electric Works Ltd 除電器のクリーニング時期表示装置
JP2004158305A (ja) * 2002-11-06 2004-06-03 Vessel Industrial Co Ltd 直流方式静電気除去装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100813032B1 (ko) 2006-04-18 2008-03-14 (주)선재하이테크 직진형 송풍 방식의 이온 블로어
JP2015176762A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 株式会社キーエンス 除電装置および除電ヘッド
CN115413100A (zh) * 2022-10-27 2022-11-29 江油星联电子科技有限公司 一种电路板除静电装置
CN115413100B (zh) * 2022-10-27 2023-03-14 江油星联电子科技有限公司 一种电路板除静电装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1809243B (zh) 静电消除器和放电模块
EP2537536B1 (en) Ion generating device and air cleaning device
US20060159594A1 (en) Air sanitizer
JP6673918B2 (ja) 過酸化水素を生成するデバイス及び方法
WO2006012526A2 (en) Air conditioner device with enhanced germicidal lamp
US6717792B2 (en) Emitter assembly
WO2006012596A2 (en) Air conditioner device with removable driver electrodes
US20070009363A1 (en) Ceiling fan air purification system
JPH02227151A (ja) 空気清浄機およびフイルター
JP2006024528A (ja) 静電気除去装置
US5491602A (en) Air distributing and ionizing systems
JP2002151293A (ja) 静電気除去装置
JP4431625B2 (ja) イオン発生装置
WO2022198935A1 (zh) 集尘机构、车载空气净化器和风扇
WO2006060741A2 (en) Air conditioner device with individually removable driver electrodes
JP6027179B1 (ja) 空気清浄機
WO2013121669A1 (ja) イオン発生素子及びそれを備えたイオン発生装置
CN214592099U (zh) 一种涡轮式静电消除器
KR200277509Y1 (ko) 컴퓨터용 소형전기집진장치
WO2006060689A2 (en) An enhanced germicidal lamp
KR102603263B1 (ko) 회전하는 플라즈마 전극을 포함하는 공기 정화 장치
CN211623767U (zh) 带净化功能的风扇
EP2420259A1 (en) Ion generating apparatus and air cleaning apparatus
KR200341521Y1 (ko) 코로나 방전식 정전기 제거장치
KR20030075698A (ko) 공기 청정기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20070416

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091127

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20091208

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20100406

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02