JP2006021523A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フロント給排紙による操作性の向上と装置の小型化の両立を図りながら、給排紙動作の安定化に優れた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 画像形成装置は、給紙部100と、画像記録部400と、記録媒体Pを給紙部100から画像記録部400に向けて搬送する給紙搬送ローラ201、203と、複数枚の記録媒体Pから1枚を分離する分離手段204と、記録媒体Pを画像記録部400に沿って同一経路で往復させる第2のローラ対600と、記録媒体Pの排出方向を第2の位置x2、y2に向ける排出方向変更手段211とを有している。給紙搬送ローラ201、203は、記録媒体Pを、給紙搬送ローラ201、203の第2の位置x2、y2に当接させて排出させる。
【選択図】 図3

Description

本発明は画像形成装置に関し、特に装置の一の方向から給紙し、記録終了後に同一の方向へ排紙するスイッチバック搬送方式の画像形成装置に関する。
画像形成装置として広く知られているインクジェット記録装置は、低騒音、低ランニングコスト、装置の小型化やカラー化の容易性等の理由でプリンタや複写機に利用されている。
また、近年のデジタルカメラの普及に伴うフォト画像データを家庭で手軽に印刷したいという要求に応えて、パソコンを使わずにメモリカードダイレクト印刷やデジタルカメラダイレクト印刷が可能なA6判(写真・葉書きサイズ対応)のフォトプリンタが考案されている。
一般にA6判プリンタでは、幅広いユーザ層や多彩な使われ方(プリンタの設置方法)を考慮して、フロント給紙/フロント排紙を始めとする装置前面操作構成が用いられることが多く、装置のフロント側から給紙された記録紙を画像記録部へ送り込み、同じ搬送経路を通りながら画像を記録した後、排紙ローラで装置のフロント側へ送り出されるスイッチバック方式もその一つである。
このようなフロント給排紙のプリンタにおいては、装置前面に、記録用紙を積載する給紙機構が設けられ、そのすぐ上方(縦型プリンタでは側方)に、記録終了後の記録紙が排紙され積載される排紙機構が設けられる構成が一般的である。
特開2003−40505号公報
このように、フロント給排紙型のプリンタは、装置前面に給排紙機構を配置し、装置の奥側に画像記録部を配置する構成を取るため、従来技術においては、記録終了後に記録紙の後端が画像記録部の搬送手段であるローラ対の狭持から外れると、それ以上搬送力を発生させることができなくなる。このため、記録終了後に、記録紙の後端部が画像記録部のローラ対の近傍で、かつ給紙機構の上に載った状態で、排紙動作が完了することがあった。この状態で次の給紙動作がおこなわれると、記録終了後の記録紙が画像記録部のローラ対から再度装置内に引き込まれたり、給紙機構から新たに給紙される記録紙の搬送が記録終了後の記録紙によって妨害されて、用紙ジャムが起きるなどの不具合が生じるおそれがあった。
また、分離給紙手段の一部を用いて排紙動作を行うためには、分離・給紙を行う制御カム部に排紙制御を行う部分を盛り込むため、制御カムを大型化する必要が生じたり、制御カムの動作を断続するように、キャリッジ動作をトリガーとする切り替え手段や切り替えポジションを設ける必要が生じたりして、装置の小型化の制約となっていた。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、フロント給排紙による操作性の向上と装置の小型化の両立を図りながら、給排紙動作の安定化に優れた画像形成装置を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するため、画像記録部により記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、複数枚の記録媒体を積載する給紙部と、第1の位置で前記記録媒体に当接し、前記記録媒体を前記給紙部から前記画像記録部に向けて搬送するとともに、前記第1の位置と異なる第2の位置で前記記録媒体に当接し、前記記録媒体を排出する給紙ローラと、前記第1の位置で前記給紙ローラと当接し記録媒体を分離する分離手段と、前記給紙ローラと前記画像記録部との間に配され、前記記録媒体を前記画像記録部に搬送するとともに、前記画像記録部で記録された記録媒体を前記画像記録部から排出させるローラ対と、前記記録媒体の排出方向に前記給紙ローラの前記第2の位置に向ける変更手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、フロント給排紙による操作性の向上と装置の小型化を両立させながら、用紙ジャムの発生が起こりにくい、給排紙動作の安定化に優れた画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態に係るインクジェットプリンタの全体構成を示す斜視図である。
インクジェットプリンタ1は、記録前の複数枚の記録媒体Pを積載する給排紙トレー部100と、記録媒体Pを1枚ずつ分離し画像記録部400へ搬送するとともに、記録後の記録媒体Pを給排紙トレー部100へ排出させる分離給排紙部200と、インクジェット記録ヘッドを搭載し記録媒体Pに画像を形成する記録手段300と、記録媒体Pの搬送経路の一部を構成し、対向する記録手段300によって記録媒体Pに画像が形成される画像記録部400とを有している。また、インクジェットプリンタ1は、画像記録部400の記録媒体Pの給紙方向上流に配置された第2のローラ部600と、下流に配置された第1のローラ部500と、駆動力伝達部700とを有している。駆動力伝達部700は、分離給排紙部200を作動させる駆動力を発生させる駆動源と、駆動力を分離給排紙部200に伝える駆動力伝達経路とを有している。
以下の説明では、給排紙トレー部100側をインクジェットプリンタ1の装置前面F(ユーザ操作側)とし、装置前面F側を「上流」、装置背面側を「下流」とする。記録媒体Pのセットや記録後の記録媒体Pの排出は、インクジェットプリンタ1の装置前面Fでおこなわれる。
図2、3は、インクジェットプリンタ1の上述した主要部の構成を示す側面図である。図2は、記録媒体Pの給紙動作中の状態を、図3は、記録媒体Pの排紙動作中の状態を各々示す。図2、3中の破線は記録媒体Pの搬送経路を示し、矢印は搬送方向を示す。また、図2、3では、左側が装置前面Fである。
装置前面Fに設けられる給排紙トレー部100は、記録媒体Pを積載保持する給紙トレー101と、記録後の記録媒体Pを保持する排紙トレー102とを有している。
分離給排紙部200は、第1の位置x1で記録媒体Pに当接し、給紙トレー101に積載された記録媒体Pを引き出すピックアップローラ201と、第1の位置x1で記録媒体Pをピックアップローラ201に圧接させる圧板202と、第1の位置y1で記録媒体Pに当接し、記録媒体Pを画像記録部400へ搬送する給紙ローラ203と、記録媒体Pが給紙ローラ203で搬送される際に、第1の位置y1で、給紙ローラ203との間に記録媒体Pを挟んで、記録媒体Pを1枚ずつに分離する分離機構204とを有している。
また、ピックアップローラ201および給紙ローラ203の第1の位置の反対側には、ピックアップローラ201および給紙ローラ203の各々に付勢して従動する第2排紙コロ205と、第1排紙コロ208が設けられている。第2排紙コロ205は第2の位置x2でピックアップローラ201に付勢し、第1排紙コロ208は第2の位置y2で給紙ローラ203に付勢している(図3参照)。第2排紙コロ205および第1排紙コロ208は、各々第2排紙コロホルダ206と第1排紙コロホルダ209に保持され、各々第2排紙コロバネ207と第1排紙コロバネ210によって付勢力を与えられている。なお、第2排紙コロ205、第1排紙コロ208、第2排紙コロホルダ206、第1排紙コロホルダ209、第2排紙コロバネ207、および第1排紙コロバネ210を合せて付勢手段という場合がある。
給紙ローラ203の下流側には、給紙時と排紙時の記録媒体Pの搬送経路を切り替えるフラッパ211が設けられている。フラッパ211は、給紙時には上側を向き、第1の位置x1、y1を通って搬送される記録媒体Pを画像記録部400に導く。フラッパ211は、排紙時には下側を向き、記録媒体Pが第2の位置x2、y2に向けて搬送されるように、記録媒体Pの排出方向を変更する。
画像記録部400には、下流プラテン401および上流プラテン402と、両プラテンの間に配された縁無し印字用のインク吸収体403とが設けられている。両プラテンは、インクジェット記録ヘッドを搭載するキャリッジ301と対向して記録媒体Pを保持するとともに、記録媒体Pの搬送経路を構成する。
上流プラテン402の上流側、すなわちピックアップローラ201および給紙ローラ203と画像記録部400との間には、第2のローラ部600を構成する排紙ローラ601と排紙ピンチローラ602とが配置されている。排紙ピンチローラ602は、排紙ピンチローラホルダ603によって保持され、排紙ローラ601に付勢・従動するように構成されている。下流プラテン401の下流側には、第1のローラ部500を構成する送紙ローラ501とピンチローラ502とが配置されている。ピンチローラ502は、ピンチローラホルダ503によって保持され、送紙ローラ501に付勢・従動するように構成されている。送紙ローラ501のさらに下流には、搬送された記録媒体Pを支持する紙ガイド504が設けられている。
図2を用いて記録媒体Pの給紙時の搬送動作を説明する。記録媒体Pは、第1の位置x1で圧板202によりピックアップローラ201に圧接されながら、第1の位置y1で給紙ローラ203と分離機構204とによって1枚ずつに分離され、上方を向いたフラッパ211に案内されて第2のローラ部600へと搬送される。記録媒体Pは次に、排紙ローラ601と排紙ピンチローラ602とによって狭持され、上流プラテン402と下流プラテン401にガイドされて第1のローラ部500へ導かれる。記録媒体Pはさらに、送紙ローラ501とピンチローラ502とによって狭持され、紙ガイド504により案内されながら、紙検出手段(図示せず)によって搬送量を制御され、端部が送紙ローラ501とピンチローラ502との狭持から脱落しない位置まで搬送される。以上で給紙動作が完了し、記録開始に備える。
次に、図3を用いて記録媒体Pの記録・排紙時の搬送動作を説明する。図2で説明したように最下流位置まで搬送され、送紙ローラ501とピンチローラ502とにより狭持された記録媒体Pは、記録が開始されると、送紙ローラ501とピンチローラ502とによって上流方向へ搬送される。記録媒体Pは、下流プラテン401と上流プラテン402とにガイドされ、インクジェット記録ヘッドを搭載するキャリッジ301と対向して、順次記録されながら、第2のローラ部600まで導かれる。記録媒体Pは、排紙ローラ601と排紙ピンチローラ602とに狭持されてさらに上流へ搬送され、下方を向いたフラッパ211によって、第2の位置x2、y2に向けて導かれ、排紙トレー102まで排出される。
前述したとおり、従来技術においては、記録媒体Pの後端が排紙ローラ601と排紙ピンチローラ602の狭持から外れると、それ以上の搬送力は発生しないため、記録媒体Pの後端部が排紙ローラ対の近傍にあり、かつ給紙機構の上に載った状態で排紙動作が完了し、用紙ジャムなどの不具合が生じるおそれがあった。これに対して、本発明においては、記録媒体Pを、ピックアップローラ201および給紙ローラ203の第1の位置x1、y1の反対側にある第2の位置x2、y2に搬送し、第2の位置x2、y2において、回転するピックアップローラ201および給紙ローラ203に接触させる。これによって、記録媒体Pは排紙ローラ601と排紙ピンチローラ602とから受ける搬送力が失われた後も、これらのローラから搬送力を受けることができるので、より確実に排紙トレー102まで排出される。
記録媒体Pは、このようにピックアップローラ201および給紙ローラ203に接触していれば、記録媒体Pの自重によってこれらのローラから搬送力を受ける。しかし、本実施形態では、2連の給送ローラを構成するピックアップローラ201と給紙ローラ203に、これらに付勢・従動する第2排紙コロ205と第1排紙コロ208とがそれぞれ設けられている。このような付勢手段の作用によって、記録媒体Pはより大きな搬送力を受け、記録媒体Pは排紙トレー102へより確実に排出される。
また、図3に示すように、第2排紙コロホルダ206は、第1排紙コロホルダ209に設けられた支点をヒンジとして第1排紙コロホルダ209とは独立して回動できるように構成されており、さらに第2排紙コロホルダ206と第1排紙コロホルダ209は、第2排紙コロバネ207と第1排紙コロバネ210によって各々独立して付勢されているので、記録媒体Pの剛性や挙動に適切に対応した搬送力が得られる。
次に、駆動力伝達部の構成を図4を用いて説明する。図4は分離給排紙部200と駆動力伝達部700の構成を示す部分斜視図である。
分離給排紙部200は、前述したとおり、ピックアップローラ201と、圧板202と、給紙ローラ203と、分離機構204とを有し、さらに、これらを保持するとともに記録媒体P搬送の案内部を形成する給紙ベース212を有している。また、分離給排紙部200は、第2排紙コロ205、第2排紙コロホルダ206、第1排紙コロ208、第1排紙コロホルダ209等からなる前述の付勢手段を有している。駆動力伝達部700は、構成部品を保持する駆動ベース701、駆動源を構成する給排紙モータ702、および駆動力を伝達する給排紙モータギア703や駆動力伝達ギア704等の駆動力伝達手段によって構成される。
駆動力伝達部700と分離給排紙部200は、一体的にユニット化して構成されており、駆動源から分離給排紙部200へ駆動力が伝達される。
次に、図4で説明した駆動力伝達手段の詳細を、図5〜8を用いて説明する。
図5は、駆動力伝達部の全体構成のうち、第1の駆動力伝達経路に係る構成部分を抽出して図示した、駆動源から分離給排紙部への第1の駆動力伝達経路を示す斜視図である。図6は第1の駆動力伝達経路による駆動力伝達過程を示す側面図である。ここで、第1の駆動力伝達経路は、図2に示す給紙動作の際の駆動力伝達経路に対応する。
駆動源を構成する給排紙モータ702で発生した駆動力は、給排紙モータギア703、駆動力伝達ギア704、705、706、707を介して給紙コントロールカム708へ伝達される。
給紙コントロールカム708は、歯車708aと、所定のカムプロファイルを有するカム708bとが同軸に連結されて構成されている。給紙コントロール軸214(図6参照)には、カム708bに従動するカムフォロア(図示せず)が備えられている。圧板202および分離機構204は、給紙動作中、図2に示すように、カムフォロアの作用によって給紙コントロール軸214を中心に回転して上にはね上がる。圧板202の先端部に載せられた複数枚の記録媒体Pの先端部は圧板202によって持ち上げられ、ピックアップローラ201と給紙ローラ203に圧接される。給紙コントロールカム708は、このようにして、給紙コントロール軸214を介して圧板202や分離機構204を規定のタイミングで作動させる。なお、給紙コントロールカム708の回転を圧板202と分離機構204の回転・圧接に変換できれば、他の構成も同様に適用できる。
給紙コントロールカム708に伝達された駆動力はまた、歯車708aから、駆動力伝達ギア709、710を介して、ピックアップローラ201と連結されたピックアップローラギア711および給紙ローラ203と連結された給紙ローラギア712に伝達される。この結果、図5、6に示すように、給排紙モータ702が矢印A方向(紙面上で反時計回り方向)に駆動されると、駆動力は第1の駆動力伝達経路を通って分離給排紙部200に伝達され、ピックアップローラ201と給紙ローラ203は矢印B方向(紙面上で反時計回り)に回転し、記録媒体Pを画像記録部400へ搬送する。
給紙コントロールカム708は、給紙コントロールカム708が1回転する間に、上記の分離給紙動作が完了し、記録媒体Pが装置内へ搬送されるように構成されている。また、給紙コントロールカム708の歯車708aは欠歯部708cを有しており、欠歯部708cが駆動力伝達ギア709と対向する位置が給紙コントロールカム708のホームポジションとなっている。このため、給紙コントロールカム708の1回転で1回の給紙動作が完了すると、給紙コントロールカム708はホームポジションに戻り、ピックアップローラ201側と給紙コントロールカム708とが切り離されるため、別の記録媒体Pが誤って搬送されることはない。
また、駆動力伝達ギア706には、不図示の一方向クラッチ(ワンウェイクラッチ)が設けられており、給排紙モータ702が矢印A方向に回転した時は、第1の駆動力伝達経路で駆動力が伝わり、逆回転した時(後述)は、第1の駆動力伝達経路には駆動力が伝わらないように構成されている。
このようにして、給紙動作中には、規定の駆動量が給紙コントロールカム708経由で伝達され、記録媒体Pは、圧板202や分離機構204に圧接されながら1枚ずつに分離され、ピックアップローラ201と給紙ローラ203とによって搬送力を与えられ、画像記録部400に向けて搬送される。
図7は、駆動力伝達部の全体構成のうち、第2の駆動力伝達経路に係る構成部分を抽出して図示した、駆動源から分離給排紙部への第2の駆動力伝達経路を示す斜視図である。図8は第2の駆動力伝達経路による駆動力伝達過程を示す側面図である。ここで、第2の駆動力伝達経路は、図3に示す記録・排紙動作の際の駆動力伝達経路に対応する。
給排紙モータ702で発生した駆動力は、給排紙モータギア703、704、705を介し、ここから駆動力伝達ギア713、714を経由して、駆動力伝達ギア709、710へ伝達され、さらに、ピックアップローラ201と連結されたピックアップローラギア711および給紙ローラ203と連結された給紙ローラギア712に伝達される。
このとき、前述した一方向クラッチの作用により、駆動力伝達ギア706には駆動力が伝達されないため、駆動力が駆動力伝達ギア706を経由して給紙コントロールカム708に伝わることはない。また、給紙動作が既に完了しており給紙コントロールカム708はホームポジションにあるので、給紙コントロールカム708とピックアップローラ201は切り離された状態にあり、駆動力が駆動力伝達ギア709を経由して給紙コントロールカム708に伝わることもない。
この結果、図7、8に示すように、給排紙モータ702を矢印C方向(紙面上で時計回り方向)に駆動させたとき、駆動力は第2の駆動力伝達経路を伝達され、圧板202や分離機構204を作動させずに、ピックアップローラ201と給紙ローラ203(図8では不図示)は、矢印B方向(紙面上で反時計回り)に回転する。また、給排紙モータ702の駆動時間等を調整することで、ピックアップローラ201と給紙ローラ203とを任意の搬送量で駆動させることができる。
なお、駆動力伝達ギア714には、不図示の一方向クラッチ(ワンウェイクラッチ)が設けられており、給排紙モータ702が矢印C方向に回転した時(図8参照)は、第2の駆動力伝達経路で駆動力が伝わるが、矢印A方向に回転した時(図6参照)は、第2の駆動力伝達経路には駆動が伝わらないように構成されている。
以上説明したように、第1の駆動力伝達経路と第2の駆動力伝達経路は、給排紙モータ702から駆動力伝達ギア705までは共通であり、ここで分岐し、第1の駆動力伝達経路は、駆動力伝達ギア706、707、給紙コントロールカム708を経由して、駆動力伝達ギア709に至る。第2の駆動力伝達経路は、駆動力伝達ギア705で分岐し、駆動力伝達ギア713、714を経由して、駆動力伝達ギア709に至る。駆動力伝達ギア709から先は再び共通のルートとなり、駆動力は、駆動力伝達ギア710経由でピックアップローラギア711と給紙ローラギア712に伝達される。そして、第1の駆動力伝達経路と第2の駆動力伝達経路は、駆動力伝達ギア706、714に設けられた一方向クラッチのいずれが作動するかで自動選択される。
この結果、給排紙モータ702の回転方向によって、給紙コントロールカム708を経由するかどうか、すなわち、圧板202や分離機構204が作動するかが決定され、一方、ピックアップローラ201と給紙ローラ203は、給排紙モータ702の回転方向によらず常に同一方向に、かつ駆動力伝達経路に応じて記録媒体Pを適切に給排紙する方向に回転する駆動力伝達機構が実現される。
以上説明したように、本発明のインクジェットプリンタ1は、このような駆動力伝達機構を用いて、排紙動作中も、記録媒体Pに、ピックアップローラ201と給紙ローラ203による搬送力を与え、記録媒体Pを排紙トレー102に確実に排出することが可能である。
さらに、ピックアップローラ201と給紙ローラ203の第2の位置x2、y2の側には、第2排紙コロ205と第1排紙コロ208が付勢・従動するように設けられているので、第2の駆動力伝達経路を介して伝達された駆動力により、必要かつ十分な搬送量を記録完了後の記録媒体Pに与えることができ、より確実に、記録媒体Pを排紙トレー102に排出することが可能である。
また、1回転で記録媒体Pの排紙まで行なわせるように給紙コントロールカム708の外径を大きくしたり、給紙時と排紙時に給紙コントロールカム708の動作を断続するようにキャリッジ動作をトリガーとする切り替え手段や切り替えポジションを設けることは不要なので、記録媒体Pの確実な給排紙動作と装置サイズの小型化の両立が実現できる。
<第2の実施形態>
図9に、本発明の第2の実施形態を説明する模式的側面図を示す。
本実施形態では、ピックアップローラ201と給紙ローラ203に記録媒体Pを付勢させる付勢手段として、例えばポリエステルフィルムなどの可湾性の薄型フィルム215、216を用いている。可湾性薄型フィルムは、ピックアップローラ201、給紙ローラ203のいずれか一方だけに用い、他方はコロ部材を用いる構成も可能である。本実施形態は、特に、記録媒体Pや記録材(インク)の特性によって、回転するコロ部材で付勢することが必須でない場合に有効で、可湾性薄型フィルムを用いることにより、更なる装置の小型化や軽量化、低価格化を図ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、フロント給排紙によるユーザの操作性向上と装置の小型化の両立を図りながら、給排紙動作の安定化に優れた画像形成装置を提供することができる。
<第3の実施形態>
図10は、本発明の第3の実施形態による記録装置の全体構成を示す断面図である。
図10に示す記録装置850は、大別すると、記録媒体Pにインクを吐出して記録を施す記録部831(記録手段)と、その記録部831に隣接して配置され、記録部831に給紙する記録媒体Pを収容すると共に記録が終了した記録媒体Pが排紙される給排紙トレー部832とに分けられる。
記録部831は、この種の記録装置では一般的な公知の構成となっており、記録ヘッド813を搭載して記録媒体Pの幅方向に往復移動するキャリッジ819と、記録時に記録媒体Pを支持するプラテン812と、キャリッジ819を挟んで両側にそれぞれ配置された記録媒体Pの搬送機構とを有している。
キャリッジ819は、ガイド軸に沿って記録媒体Pの搬送方向と交差する方向、すなわち記録媒体Pの幅方向に移動自在に構成されている。また、プラテン812は、記録ヘッド813の吐出口面に対向する位置に設けられており、これにより、プラテン812と記録ヘッド813の吐出口面との間が記録媒体Pの搬送経路の一部となっている。なお、プラテン812は、記録媒体Pを全幅にわたって支持できるように記録媒体Pの幅寸法より幅広に形成されている。
記録媒体Pを搬送するための搬送機構としては、キャリッジ819の図示左側に配置された排紙ローラ809と、キャリッジ819を挟んで排紙ローラ809の反対側に配置された送紙ローラ817とが設けられている。排紙ローラ809、送紙ローラ817はいずれも記録媒体Pの裏面に当接するものである。排紙ローラ809、送紙ローラ817の上方には、排紙ピンチローラ810、ピンチローラ818が対向して設けられている。この構成により、排紙ローラ9は排紙ピンチローラ810と協働して、また、送紙ローラ817はピンチローラ818と協働して記録媒体Pを挟持して搬送できるように構成されている。本実施形態では、排紙ローラ809、送紙ローラ817はいずれも正逆回転自在に構成されており、記録媒体Pは双方向に搬送可能となっている。なお、記録媒体Pは、排紙ローラ809、送紙ローラ817の両者によって搬送されることもあるし、いずれか一方のローラのみで搬送されることもある。また、排紙ピンチローラ810のやや下流側には、記録媒体Pをプラテン812の上面に押し付けるための補助ローラ816が配置されている。
給排紙トレー部832は、仕切板803によって上下2つに仕切られており、下側が所定サイズの記録媒体Pを多数枚収容するための給紙トレー804となっており、上側が記録が終了した記録媒体Pが排紙される排紙トレー805となっている。
給排紙トレー部832の側方には、記録媒体Pを給紙する際に記録媒体Pをガイドする給紙ベース802が隣接して設けられている。給紙ベース802は、給紙される記録媒体Pの先端Paを記録部831側に導くために排紙ローラ809付近まで延在するように形成されており、この給紙ベース802の上面側が記録媒体Pを送り出すための送出部840となっている。給紙ベース802の上面または側面の一部には、記録媒体Pの裏面に当接することで記録媒体Pをガイドするためのリブ802bが設けられている。
給紙トレー804から1枚の記録媒体Pを分離して給紙するための機構部はこの給紙ベース802に設けられている。この機構部について以下、より詳細に説明する。
まず、記録媒体Pの給紙方向の最上流側(図示左側)には、収容された複数の記録媒体Pのうちの数枚を搬送するためのピックアップローラ824が設けられている。ピックアップローラ824の下方には、記録媒体Pをピックアップローラ824の下側に押し当てるようにして支持する圧板806が設けられている。圧板806は、その片端が支点806aによって回動自在に支持されると共に、不図示の付勢部材により、通常状態では常に記録媒体Pをピックアップローラ824に押し当てるように構成されている。この付勢状態を解除するために、圧板806の周辺には不図示の下降機構が設けられている。この下降機構は、上記不図示の付勢部材の付勢力に抗するようにして圧板806を下降させるものである。この下降機構を必要に応じて駆動することにより、圧板806が下降し、記録媒体Pがピックアップローラ824から離間する。なお、圧板806のピックアップローラ824に対向する部位は、記録媒体Pをその全幅にわたって均一にピックアップローラ824側に押し当てることができるように、板状に形成されている。
ピックアップローラ824の図示右側、すなわち給紙方向の下流側には、ピックアップローラ824と隣接するようにして給紙ローラ807が配置されている。また、給紙ローラ807の下方には、給紙ローラ807と協働して記録媒体Pを挟持する分離ローラ825が設けられている。
ピックアップローラ824、給紙ローラ807、および分離ローラ825はいずれも円筒形状であり、その外周面は記録媒体Pを良好に搬送できるようにゴム等の摩擦抵抗の大きい部材で覆われている。また、ピックアップローラ824と給紙ローラ807とは、その外径がほぼ同一に設けられている。これら3つのローラ824、807、825のうち、ピックアップローラ824および給紙ローラ807は、後述する共通の駆動源により同時駆動されるものである。一方、分離ローラ825は回転駆動されるものではなく、不図示の付勢手段によって給紙ローラ807側に付勢され、これにより、給紙ローラ807と協働して記録媒体Pを挟持できるようになっている。また、分離ローラ825には、トルクリミッタの機能が設けられている。
このように構成された各ローラ824、807、825および圧板806を利用することで、1枚の記録媒体Pが次のように分離、給紙される。
まず、複数枚の記録媒体Pを給紙トレー804にセットすると、圧板806の作用によりその複数枚の記録媒体Pがピックアップローラ824側に押し付けられ、最上面の1枚がピックアップローラ824の下側に圧接される。次いで、この状態でピックアップローラ824を図示L方向に回転させると、最上面の1枚を含む数枚の記録媒体Pが一体に搬送され、その先端が給紙ローラ807と分離ローラ825との間に送り込まれる。次いで、給紙ローラ807と分離ローラ825により、記録媒体Pは搬送された数枚のうちから最上面の1枚のみが分離され、記録部831側に向かってさらに搬送される。このような一連の動作により、給紙トレー804内に収容された複数枚の記録媒体Pから1枚の記録媒体Pのみが分離されて記録部831に給紙される。なお、図10では、記録媒体Pのこの給紙方向が矢印C方向として示されている。
次に本発明の特徴部であるフラッパ808の構成および動作について説明する。
フラッパ808は、図11に示すように、回動基部808aと開閉板808bとから構成され、回動基部808aは給紙ローラ807を支持している回転軸807aによって回動自在に支持されている。ここで、回動基部808aは回転軸807aに固定されているものではなく、したがって給紙ローラ807を回転させるために回転軸807aを回転させたとしてもフラッパ808が回転軸807a回りに回動することはない。開閉板808bは舌辺状に形成され、回動基部808aから前述した記録部831の排紙ローラ809付近まで延在している。これにより、フラッパ808は回転軸807aを中心として上下に回動変位することで、開閉板808bの先端で記録媒体Pの搬送経路である送出部840を開閉制御できるようになっている。
開閉板808bは、上方に変位したとき(図11の状態)にその下面と記録媒体Pの上面とが触れることないよう、給紙ベース802の上面との間に十分な隙間を形成するように構成されている。このような構成とすることで、給紙される記録媒体Pに開閉板808bの下面が接触することがなく、給紙時に記録媒体Pが傷つくことが防止される。また、開閉板808bは下方に変位したときに、その先端側の上面が排紙ローラ809の上面より低い位置となるように構成されており、これにより、後述する記録媒体Pの排紙動作の際に記録媒体Pの後端Pbが開閉板808bの上面に円滑に乗り上がるようになっている。
開閉板808bの先端側と基部側との間の略中間位置に設けられたカムフォロア808cは、後述する駆動部のカムに当接するものである。この構成により、カムの回転に応じてフラッパ808が上下に回動変位するように構成されている。なお、開閉板808bは記録媒体Pの幅寸法より幅広に形成されており、カムフォロア808cはその開閉板808bの端部に設けられている。したがって、記録媒体Pの給紙または排紙動作の際に記録媒体Pがカムフォロア808cと干渉することはない。
以下、フラッパ808を回動変位させるための駆動部について、図12、図13を参照して説明する。図12は、駆動部の構成を示すための拡大図であり、図13は、図12の駆動部によって回動変位させられるフラッパの動作を説明するための図である。
図12に示すように、駆動部830は、記録媒体Pを分離、給紙するためのピックアップローラ824および給紙ローラ807周辺に設けられており、コントロールギア814を始めとして複数のギアを有している。
コントロールギア814は、不図示のモータ等を駆動源として回転駆動される回転軸に固定されており、この回転軸の位置は上述したフラッパ808のカムフォロア808cの下方となっている。コントロールギア814は、その回転駆動力を伝達するためのギア歯と、カムフォロア808cに当接してフラッパ808を変位させるためのカム814aとを有している。カム814aの外周は、フラッパ808を上方に移動させるための大径部と、フラッパ808を下方に移動させるための小径部とが形成されている。大径部および小径部はいずれも、コントロールギア814を支持する回転軸と同心円形状に形成されている。小径部は、カム814aの外周の大半を占める大径部の一部を切り欠くようにして形成されており、その径は大径部よりも小さくなっている。したがって、カムフォロア808cが小径部に位置する状態では、フラッパ808は下方に変位するものとなる。
コントロールギア814の回転駆動力は、ダブルギア820およびアイドラギア821を介して、アイドラギア821にそれぞれ係合するピックアップローラギア822および給紙ローラギア823に伝達されるようになっている。ピックアップローラギア822および給紙ローラギア823はそれぞれ、上述したピックアップローラ824と給紙ローラ807と同軸に設けられたものであり、それらのピッチ円直径は同一となっている。これにより、例えば、コントロールギア814を図示矢印E方向に回転させると、その動力がダブルギア820およびアイドラギア821に伝達され、ピックアップローラ824および給紙ローラ807が同一の回転速度で図示矢印L方向に同時に回転する。
次に、図13を参照して、フラッパ808が上下に変位する動作について説明する。
図13(a)は、カムフォロア808cがカム814aの小径部に位置している状態を示している。この状態では、フラッパ808の開閉板808bが自重により下方(図示矢印G方向)に変位し、記録媒体Pの搬送経路である送出部840が開閉板808bの先端によって閉塞される。なお、カム814aの小径部は、図示するように、開閉板808bの先端が送出部840を閉塞した状態で、カムフォロア808aの下部と小径部の外周とが当接しない程度に設けられている。
次いで、図13(b)に示すように、コントロールギア814を矢印E方向にさらに回転させると、カムフォロア808cはカム814aの大径部に当接するようになり、フラッパ808は上方(図示矢印F方向)に押し上げられるようにして変位し、これにより送出部840が開放される。
次いで、図13(c)に示すように、コントロールギア814を矢印E方向にさらに回転させると、カムフォロア808aは再びカム814aの大径部から小径部に係合することとになり、これによりフラッパ808は再び下方(図示矢印G方向)に変位して送出部840を閉塞する。
以上のように構成された本実施形態の記録装置850の動作について図14を参照して以下に説明する。
まず、図14(a)に示すように、給紙トレー804に複数枚の記録媒体Pをセットすると、圧板806の作用により複数枚の記録媒体Pのうちの最上面の1枚がピックアップローラ824の下部に圧接される。そして、この状態で駆動部830を駆動してピックアップローラ824と給紙ローラ807とを同時駆動する。すると、まずピックアップローラ824により、最上面の1枚を含む数枚の記録媒体Pが一体に給紙ローラ807側に搬送され、記録媒体Pの先端が給紙ローラ807と分離ローラ825との間に送り込まれる。続いて、給紙ローラ807と分離ローラ825の作用により記録媒体Pは最上面の1枚のみが分離され、1枚の記録媒体Pが記録部831側に向かって給紙される。なお、このときフラッパ808は上方に変位した状態となっており、送出部840が開放されている。
記録媒体Pの先端Paが排紙ローラ809まで送られると、記録媒体Pの先端側は、排紙ローラ809とそれに対向する排紙ピンチローラ810とによって挟持される。そして、排紙ローラ809を図示矢印方向に回転させることによって、記録媒体Pは記録ヘッド813とプラテン812との間を通過して、図示矢印C方向に向かってさらに搬送される。なお、図示する状態は、記録媒体Pの先端Paが送紙ローラ817を越えた状態を示しており、給紙動作の途中の状態を示している。
この給紙動作は、図14(b)に示すように、記録媒体Pの後端Pbが少なくともフラッパ808の先端を越え、所定の記録開始位置となるまで行われる。給紙動作が終了したら、駆動部830を駆動させてフラッパ808を下方に変位させて記録媒体Pの搬送経路である送出部840を閉塞する。この状態では、フラッパ808の先端は排紙ローラ809の上面より略下方の位置となる。また、不図示の下降機構を駆動して圧板806を下方に変位させる。これにより、圧板806上に保持された複数枚の記録媒体Pがピックアップローラ824から離間する。なお、この圧板806の下降動作は、図14(a)において記録媒体Pの先端Paが排紙ローラ809および排紙ピンチローラ810によって挟持されるタイミングで行われるものであってもよい。
このようにして記録媒体Pを所定の記録開始位置まで給紙したのち、記録媒体Pの搬送を停止して記録動作を開始する。すなわち、記録媒体Pの搬送を停止した状態で、記録部831のキャリッジ819を記録媒体Pの幅方向に移動させると共に、記録ヘッド813からインクを吐出することで1行分の記録を行う。続いて、送紙ローラ817を、給紙動作時とは逆方向に回転させて記録媒体Pを図示矢印D方向に搬送し、再び記録部831により1行分の記録を行う。このようにして搬送と記録とを繰り返すことで、記録媒体Pに所望の記録が行われる。
こうして記録動作を継続すると記録媒体Pは、図14(c)に示すように、図示矢印D方向に排紙されることとなる。このとき、フラッパ808は下方に変位した状態となっているため、送紙ローラ809を通過した記録媒体Pの後端Pbはフラッパ808の上面に乗り上がる。したがって、記録媒体Pはフラッパ808の上面でガイドされ、仕切板803によって仕切られた給排紙トレー部832の排紙トレー805側に排紙される。
以上の一連の動作により、給紙トレー804から給紙された記録媒体Pに所望の記録が行われ、記録が終了した記録媒体Pが、フラッパ808によって切換えられた記録媒体Pの搬送経路を通過して排紙トレー805側に排紙される。
以上説明したように、本実施形態の記録装置850によれば、記録媒体Pの搬送経路を切換えるためのフラッパ808が駆動部830によって変位させられるものであるため、給紙動作の間継続してフラッパ808を上方に変位させておくことが可能である。また、フラッパ808は、このように上方に変位した状態で、フラッパ808の下面と記録媒体Pの記録面とが接触しないように構成されたものであるため、給紙動作中に記録媒体Pが傷つくことが防止される。さらに、駆動部830は、コントロールギア814の回転駆動によりピックアップローラ824および給紙ローラ807を回転させる構造となっており、また、カム814aの回転によりフラッパ808を上下に変位させる構造となっている。そして、このコントロールギア814とカム814aとは同一の支持軸によって支持されているものであるため、この支持軸を単一の駆動源(モータ等)により回転させることでピックアップローラ824、給紙ローラ807、およびフラッパ808を同時に駆動することができる。したがって、駆動源を共通化することができ、各構造部を別個に駆動させるものに比べてその構成および制御も簡単なものとなる。この場合、フラッパ808の変位動作と、ピックアップローラ824等による給紙動作とが連動して行われるように駆動部830を構成することがより好ましい。すなわち、本実施形態では、例えばカム814aの形状が、ピックアップローラ824の外形寸法やギア列等に応じて適宜設計されており、1枚の記録媒体Pの給紙が終了するまでの間は、フラッパ808が上方に変位した状態に保持される構成となっている。このように、機構的に動作を連動させることは、別個に設けた幾つかの駆動部のそれぞれを制御することを必要としないため、駆動の制御が簡単なものとなる。
なお、以上に説明した本実施形態では、給紙ローラ807および分離ローラ825を用いて複数枚の記録媒体Pのうちから1枚を分離する方式のものについて説明したが、記録媒体Pの分離方式はこれに限定されるものではない。また、本発明は、記録装置の他にも、画像読取り装置を備えたスキャナ等にも適用することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係るインクジェットプリンタの全体構成を示す斜視図である。 図1に示すインクジェットプリンタの主要部の構成を説明する側面図である。 図1に示すインクジェットプリンタの主要部の構成を説明する側面図である。 図1に示すインクジェットプリンタの、分離給排紙部と駆動力伝達部の構成を示す斜視図である。 図1に示すインクジェットプリンタの、駆動源から分離給排紙部への第1の駆動力伝達経路を示す部分的斜視図である。 図1に示すインクジェットプリンタの、第1の駆動力伝達経路による駆動力伝達過程を示す側面図である。 図1に示すインクジェットプリンタの、駆動源から分離給排紙部への第2の駆動力伝達経路を示す斜視図である。 図1に示すインクジェットプリンタの、第2の駆動力伝達経路による駆動力伝達過程を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態を説明する側面図である。 本発明の第3の実施形態による記録装置の全体構成を示す断面図である。 フラッパの構成を説明するための部分拡大図である。 駆動部の構成を説明するための拡大図である。 駆動部によって回動変位させられるフラッパの動作を説明するための図である。 図10の記録装置による記録動作を説明するための図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
100 給排紙トレー部
101 給紙トレー
102 排紙トレー
200 分離給排紙部
201 給紙ローラ
202 圧板
203 搬送ローラ
204 分離機構
205 第1排紙コロ
208 第2排紙コロ
211 フラッパ
215、216 可湾性薄型フィルム
300 記録手段
400 画像記録部
500 第1のローラ部
600 第2のローラ部
700 駆動力伝達部
702 給排紙モータ
708 給紙コントロールカム
x1、y1 第1の位置
x2、y2 第2の位置

Claims (14)

  1. 画像記録部により記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
    複数枚の記録媒体を積載する給紙部と、
    第1の位置で前記記録媒体に当接し、前記記録媒体を前記給紙部から前記画像記録部に向けて搬送するとともに、前記第1の位置と異なる第2の位置で前記記録媒体に当接し、前記記録媒体を排出する給紙ローラと、
    前記第1の位置で前記給紙ローラと当接し記録媒体を分離する分離手段と、
    前記給紙ローラと前記画像記録部との間に配され、前記記録媒体を前記画像記録部に搬送するとともに、前記画像記録部で記録された記録媒体を前記画像記録部から排出させるローラ対と、
    前記記録媒体の排出方向を前記給紙ローラの前記第2の位置に向ける変更手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記給紙ローラおよび前記分離手段を駆動する駆動力を発生させる駆動源と、
    前記駆動力を前記給紙ローラおよび前記分離手段に伝達する第1の経路と、前記駆動力を前記分離手段に伝達せずに前記給紙ローラのみに伝達する第2の経路と、を備える駆動力伝達部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記駆動源はモータであり、該モータが第1の方向に回転すると前記第1の経路を選択し、該モータが第1の方向と逆方向に回転すると前記第2の経路を選択することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記駆動力伝達部は、前記第1、第2の経路のいずれが選択されたときも、前記給紙ローラを同一方向に回転させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記給紙ローラの前記第2の位置に対向して設けられ、記録された記録媒体を前記給紙ローラに付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記付勢手段は、前記給紙ローラに従動するコロ部材であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 記録媒体の給紙方向に対して前記給紙ローラの上流側に、前記給紙部に積載された記録媒体を引き出すピックアップローラを有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記記録手段は、記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録ヘッドを有することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記給紙ローラと前記ローラ対との間に配され、記録媒体を前記画像記録部に向けて搬送する第1の状態と、前記画像記録部で記録された記録媒体を排出する第2の状態と、に切り換えるためのガイド部材を有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記ガイド部材を前記第1の状態と前記第2の状態とに変位させる駆動部を有することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記ガイド部材は、前記第1の状態において記録媒体と接触しないことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記ガイド部材は、前記給紙ローラを駆動するための駆動源により駆動されることを特徴とする請求項10または11に記載の画像形成装置。
  13. 前記ガイド部材の変位動作と、前記給紙ローラの給紙動作と、が連動して行われることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記駆動部は、前記ガイド部材を変位させるカム部材を有することを特徴とする請求項10ないし13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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