JP2006021208A - 加工用管把持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】
銅配管などの溶接作業において、1人の作業員でも安全で迅速に溶接作業を行うことができ、作業効率を向上させる管加工用の把持具を提供する。
【解決手段】
溶接加工する管材を開閉自在の弾力により把持する把持部を設け、把持部は複数の管材を把持する複数の把持部を一体的に設け、複数の把持部は複数の管材を互いに平行或いは直角に把持し、把持部には自在パイプの一端を接続し、自在パイプの他端は基礎固定部に接続し、基礎固定部は所望の箇所に固定するとともに、基礎固定部には落下し散乱する溶接ロウを受ける受け皿を取付けた溶接加工用管把持具である。
【選択図】図1
銅配管などの溶接作業において、1人の作業員でも安全で迅速に溶接作業を行うことができ、作業効率を向上させる管加工用の把持具を提供する。
【解決手段】
溶接加工する管材を開閉自在の弾力により把持する把持部を設け、把持部は複数の管材を把持する複数の把持部を一体的に設け、複数の把持部は複数の管材を互いに平行或いは直角に把持し、把持部には自在パイプの一端を接続し、自在パイプの他端は基礎固定部に接続し、基礎固定部は所望の箇所に固定するとともに、基礎固定部には落下し散乱する溶接ロウを受ける受け皿を取付けた溶接加工用管把持具である。
【選択図】図1
Description
本発明は、管材を加工する際に、1人でも加工作業を容易にするための管把持具、特に、溶接加工作業を容易にするための管把持具の技術分野に属する。
従来より、銅管を接続して酸素溶接する際には、まず、銅管を酸素バーナーで800℃〜1200℃まで温度を上昇させる必要があり、酸素溶接を必要とする空調配管等の工事現場では、溶接加工作業が非常に危険なため、溶接する作業者以外にもう1人が、溶接する銅管が動いたり転がったりしないように、銅管を支える作業員が必要であった。
また、小型の配管の溶接においては、特許文献1に開示されているように、配管溶接スタンドも提案されているが、工事現場で使用するには、スタンドが嵩張るばかりか、大型の配管の溶接には不向きであった。
また、小型の配管の溶接においては、特許文献1に開示されているように、配管溶接スタンドも提案されているが、工事現場で使用するには、スタンドが嵩張るばかりか、大型の配管の溶接には不向きであった。
近時、溶接作業が多い工事現場でも作業効率の向上が叫ばれている。特に、工事現場等では、比較的大型の銅配管の危険な酸素溶接作業は少なくとも二人以上の作業員が必要とされ、1人の作業員でも溶接作業が安全で迅速に行われれば、作業効率が格段に向上する。
本発明は、従来の前記問題点に鑑みてなされたもので、銅配管などの溶接作業において、作業員が1人でも安全で迅速に行うことができ、作業効率を向上させる管加工用の把持具を提供しようとするものである。
本発明は、従来の前記問題点に鑑みてなされたもので、銅配管などの溶接作業において、作業員が1人でも安全で迅速に行うことができ、作業効率を向上させる管加工用の把持具を提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、加工する管材を開閉自在の弾力により把持する金属製の把持部を設け、該把持部には自在パイプの一端を接続し、該自在パイプの他端は基礎固定部に接続し、該基礎固定部は所望の箇所に固定することを特徴とする加工用管把持具である。
請求項2の発明は、請求項1の前記把持部が、バネによって開閉する一対の挟部からなり、該挟部は管材の長さ方向に沿って所望の幅を有し、かつ、少なくとも一方の挟部には開閉する内方に斜面を有する複数の鋸状歯部を有して、異形直径の管を把持できることを特徴とする請求項1に記載の加工用管把持具である。
請求項3の発明は、請求項1又は2の前記把持部は、複数の管材を把持する複数の把持部を設け、該複数の把持部の挟部の一部を共有して一体的に設けるとともに、該複数の把持部は複数の管材を互いに平行、或いは、直角に把持する把持部としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の加工用管把持具である。
請求項4の発明は、溶接加工する管材を開閉自在の弾力により把持する金属製の把持部を設け、該把持部には自在パイプの一端を接続し、該自在パイプの他端は基礎固定部に接続し、該基礎固定部は所望の箇所に固定するとともに、該基礎固定部の所望の箇所には散乱する溶接ロウを受ける受け皿を取付けたことを特徴とする溶接加工用管把持具である。
請求項2の発明は、請求項1の前記把持部が、バネによって開閉する一対の挟部からなり、該挟部は管材の長さ方向に沿って所望の幅を有し、かつ、少なくとも一方の挟部には開閉する内方に斜面を有する複数の鋸状歯部を有して、異形直径の管を把持できることを特徴とする請求項1に記載の加工用管把持具である。
請求項3の発明は、請求項1又は2の前記把持部は、複数の管材を把持する複数の把持部を設け、該複数の把持部の挟部の一部を共有して一体的に設けるとともに、該複数の把持部は複数の管材を互いに平行、或いは、直角に把持する把持部としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の加工用管把持具である。
請求項4の発明は、溶接加工する管材を開閉自在の弾力により把持する金属製の把持部を設け、該把持部には自在パイプの一端を接続し、該自在パイプの他端は基礎固定部に接続し、該基礎固定部は所望の箇所に固定するとともに、該基礎固定部の所望の箇所には散乱する溶接ロウを受ける受け皿を取付けたことを特徴とする溶接加工用管把持具である。
本発明によれば、工事現場等の比較的大型の銅配管の危険な酸素溶接作業等において、複数の銅管等を同時に把持固定することができ、微妙な位置合わせも簡単に行え、従来2人以上の作業員が必要であった溶接作業等でも、作業員が1人で溶接作業等を安全で迅速に行うことができ、また、高温の溶接ロウが床に落ちるのを簡単な装置で防止でき、危険でなく安全に溶接作業を行うことができ、作業効率が格段に向上するという効果を奏する。
本発明の好適な実施例を図面に沿って説明するが、図1は本実施例の使用状態の概略を示すもので、溶接加工すべき銅管Aは管把持部1に把持され、管把持部1は自由に変形可能な自在パイプ2の一方の端部21に連結固定し、自在パイプ2の他方の端部22は基礎固定部3に連結固定して接続支持部2を形成し、基礎固定部3は工事現場等の適宜の台Bに固定して管把持部1を固定する。
基礎固定部3には複数の方向の異なった支持管を固定する固定部材4が設けられ、そのうちの一つの固定部材4(4a)には支持管5を立てて、銅管Aの溶接部の下方に位置するように受け皿6を固定する。これは、溶接加工の際にどうしてもロウの一部が落下するが、その落下する溶接ロウが床に落ちないように溶接ロウを受け皿6で受けるものである。
基礎固定部3には複数の方向の異なった支持管を固定する固定部材4が設けられ、そのうちの一つの固定部材4(4a)には支持管5を立てて、銅管Aの溶接部の下方に位置するように受け皿6を固定する。これは、溶接加工の際にどうしてもロウの一部が落下するが、その落下する溶接ロウが床に落ちないように溶接ロウを受け皿6で受けるものである。
[管把持部1]
上述した管把持部1の第1の実施例の詳細を図1〜3に沿って説明すると、管把持部1は主把持部1aと付属把持部1bとが上下に一体に設けられ平行して銅管を保持できるが、主把持部1aはバネ11によって開閉する一対の下部挟部12aと中間挟部12bからなり、付属把持部1bは同様にバネ13によって開閉する一対の中間挟部12bと上部挟部12cから構成されている。
これらの挟部12a,12b,12cは両側面の一対の挟支持部14によって支持されているが、挟部12a,12b,12cの支持部14を介して反対側にはそれぞれ手で操作する握り部15a,15b,15cが設けられ、特に、上部挟部12cに対応する握り部15cは、逆L字状に形成している。これは、中間挟部12bと上部挟部12cとが直線状では、握り部15cと握り部15bとの間隔が狭くなり、作業員が主把持部1aを操作しようとしたときに、手部が握り部15bを握れなくなるため、握るための作業員の手部が楽に握り部15bを握れるように、握り部15cは逆L字状にして握り部15cとの隙間を広くしている。
そして、下部挟部12aは挟支持部14の下端部14aに固定され、中間挟部12bは挟支持部14の中間位置の軸14bに回動可能に軸支され、上部挟部12cは挟支持部14の上端部14cに回動自在に軸14dに支持されている。
主把持部1aの開閉する下部挟部12aの内側の加工銅管を挟む部分には、複数の鋸状歯部16を設け、鋸状歯部16は軸14a方向に傾斜する斜面161を有していて、且つ、把持する銅管に沿って有る程度の幅が必要であるが、本実施例では幅1.5cmの中空のアルミ角材を使用して、異形直径の銅管を把持できるように構成されている。把持部の素材は銅管の溶接加工を行う治具であることから、熱に強い素材であることが求められる。
上述した管把持部1の第1の実施例の詳細を図1〜3に沿って説明すると、管把持部1は主把持部1aと付属把持部1bとが上下に一体に設けられ平行して銅管を保持できるが、主把持部1aはバネ11によって開閉する一対の下部挟部12aと中間挟部12bからなり、付属把持部1bは同様にバネ13によって開閉する一対の中間挟部12bと上部挟部12cから構成されている。
これらの挟部12a,12b,12cは両側面の一対の挟支持部14によって支持されているが、挟部12a,12b,12cの支持部14を介して反対側にはそれぞれ手で操作する握り部15a,15b,15cが設けられ、特に、上部挟部12cに対応する握り部15cは、逆L字状に形成している。これは、中間挟部12bと上部挟部12cとが直線状では、握り部15cと握り部15bとの間隔が狭くなり、作業員が主把持部1aを操作しようとしたときに、手部が握り部15bを握れなくなるため、握るための作業員の手部が楽に握り部15bを握れるように、握り部15cは逆L字状にして握り部15cとの隙間を広くしている。
そして、下部挟部12aは挟支持部14の下端部14aに固定され、中間挟部12bは挟支持部14の中間位置の軸14bに回動可能に軸支され、上部挟部12cは挟支持部14の上端部14cに回動自在に軸14dに支持されている。
主把持部1aの開閉する下部挟部12aの内側の加工銅管を挟む部分には、複数の鋸状歯部16を設け、鋸状歯部16は軸14a方向に傾斜する斜面161を有していて、且つ、把持する銅管に沿って有る程度の幅が必要であるが、本実施例では幅1.5cmの中空のアルミ角材を使用して、異形直径の銅管を把持できるように構成されている。把持部の素材は銅管の溶接加工を行う治具であることから、熱に強い素材であることが求められる。
この主把持部1aの動作を図3を用いて説明すると、握り部15a,15bを手で握り、バネ11(図1,2)の閉じる方向の付勢に抗して一対の下部挟部12aと中間挟部12bとを開き、銅管Aを挿入して銅管が把持される所望の鋸状歯部16で係止し、バネ11の付勢により抑え把持する。この時、比較的小さな直径の銅管は、一点鎖線で示すように先端の傾斜角度の大きな鋸状歯部16aに係止すればよく、比較的大きな直径の銅管は、二点鎖線で示すように次の傾斜角度が小さい鋸状歯部16bに係止すればよく、中間の直径の大きさの銅管は、実線で示すように奥の傾斜角度が中間の鋸状歯部16c等の適当な鋸状歯部16に係止すればよい。
この把持部は、主把持部1aの中間挟部12bの背の部分にも上向きの鋸状歯部16を設けて、付属把持部1bの下部の挟部12bとし、中間挟部12bの背の部分と上部挟部12cとで把持部を形成したもので、二つの主把持部1aと付属把持部1bとをコンパクトに形成することができる。
この把持部は、主把持部1aの中間挟部12bの背の部分にも上向きの鋸状歯部16を設けて、付属把持部1bの下部の挟部12bとし、中間挟部12bの背の部分と上部挟部12cとで把持部を形成したもので、二つの主把持部1aと付属把持部1bとをコンパクトに形成することができる。
[接続支持部2]
本発明の特徴の一つは、管把持部1が、自由に変形可能なステンレス自在パイプ2で、工事現場等の適宜の台Bに固定された基礎固定部3に接続されていることである。
即ち、変形可能な熱に強いステンレス製の自在パイプ2の一方の端部21に管把持部1を連結固定し、自在パイプ2の他方の端部22を基礎固定部3に連結固定したもので、自由に変形可能な自在パイプ2は管把持部1は勿論のこと、加工すべき銅管を変形しないで支えるだけの強度が必要であるが、同時に、作業員の操作によって微妙な位置や方向に固定できるものでなければならない。これは、銅管と銅管の接合溶接作業は、位置決めが大切な要件であって、自在に角度を変えることができる自在パイプ2としたものである。
もっとも、自在パイプ2と、同じ機能を有するものであれば調整可能な多関節の支持棒であってもよい。
本発明の特徴の一つは、管把持部1が、自由に変形可能なステンレス自在パイプ2で、工事現場等の適宜の台Bに固定された基礎固定部3に接続されていることである。
即ち、変形可能な熱に強いステンレス製の自在パイプ2の一方の端部21に管把持部1を連結固定し、自在パイプ2の他方の端部22を基礎固定部3に連結固定したもので、自由に変形可能な自在パイプ2は管把持部1は勿論のこと、加工すべき銅管を変形しないで支えるだけの強度が必要であるが、同時に、作業員の操作によって微妙な位置や方向に固定できるものでなければならない。これは、銅管と銅管の接合溶接作業は、位置決めが大切な要件であって、自在に角度を変えることができる自在パイプ2としたものである。
もっとも、自在パイプ2と、同じ機能を有するものであれば調整可能な多関節の支持棒であってもよい。
[基礎固定部3]
図1及び図2において、パイプ2の他方の端部22を基礎固定部3に連結固定するが、この基礎固定部3は、図1に示すように、工事現場等の適宜の台B等に固定するが、中央部31とその両端には締付部32(321〜323)と締付受部33が設けられ、大凡コ字型の所謂クランプである。
前記中央部31のほぼ中央部分には、自在パイプ2の他方の端部22を基礎固定部3に連結固定してあり、上側の締付受部33を台Bの上面に載置し、下側の締付部32に設けられたネジ321を備えた締具322を回動することによって、回動締具322の先端部323が上昇に、台Bの下側を押圧することによって、基礎固定部3を確実に台Bに固定する。
基礎固定部3の締付受部33は、複数の方向の異なった支持管5を固定する固定部材4が設けられ、この支持管には必要に応じて、落下する溶接ロウの屑を受けるようにロウ受け皿6を固定したり、別の管把持部1を取り付けるのに用いる。
図1及び図2において、パイプ2の他方の端部22を基礎固定部3に連結固定するが、この基礎固定部3は、図1に示すように、工事現場等の適宜の台B等に固定するが、中央部31とその両端には締付部32(321〜323)と締付受部33が設けられ、大凡コ字型の所謂クランプである。
前記中央部31のほぼ中央部分には、自在パイプ2の他方の端部22を基礎固定部3に連結固定してあり、上側の締付受部33を台Bの上面に載置し、下側の締付部32に設けられたネジ321を備えた締具322を回動することによって、回動締具322の先端部323が上昇に、台Bの下側を押圧することによって、基礎固定部3を確実に台Bに固定する。
基礎固定部3の締付受部33は、複数の方向の異なった支持管5を固定する固定部材4が設けられ、この支持管には必要に応じて、落下する溶接ロウの屑を受けるようにロウ受け皿6を固定したり、別の管把持部1を取り付けるのに用いる。
[ロウ受け皿6]
図1に示す実施例では、垂直に支持管5を立てることができる固定部材4a,4bとネジ41a,41bによって基礎固定部3に支持管5を固定し、銅管Aの溶接部の下方に位置するように、ロウ受け皿6が取り付けてある。
このロウ受け皿6は、支持管5にL字型の受皿固定台61を固定し、その受け皿固定台61にロウ受け皿6を載置して取り付けており、受け皿6の内部には水を浸み込ませたロックウール62を敷き詰めてある。なお、ロックウール62に代えて水を浸み込ませた布、雑巾などでもよく、要は、高熱の溶接ロウを危険のない常温までに低下させればよい。
すなわち、従来、管溶接加工において、落下する高熱の溶接ロウのたれ落ちる屑はどうしても発生するが、このたれ落ちる溶接ロウは非常に高温で、床に落ちると一瞬に孔を開け、床を損傷することになる。それを防ぐために、床に防護マット等を引き詰める必要があったが、受け皿6を溶接加工の下部周辺に設けることにより、溶接ロウが床に落ちるのを防止でき、また、作業員に対しても危険でなく、安全に溶接作業を行うことができる。
図1に示す実施例では、垂直に支持管5を立てることができる固定部材4a,4bとネジ41a,41bによって基礎固定部3に支持管5を固定し、銅管Aの溶接部の下方に位置するように、ロウ受け皿6が取り付けてある。
このロウ受け皿6は、支持管5にL字型の受皿固定台61を固定し、その受け皿固定台61にロウ受け皿6を載置して取り付けており、受け皿6の内部には水を浸み込ませたロックウール62を敷き詰めてある。なお、ロックウール62に代えて水を浸み込ませた布、雑巾などでもよく、要は、高熱の溶接ロウを危険のない常温までに低下させればよい。
すなわち、従来、管溶接加工において、落下する高熱の溶接ロウのたれ落ちる屑はどうしても発生するが、このたれ落ちる溶接ロウは非常に高温で、床に落ちると一瞬に孔を開け、床を損傷することになる。それを防ぐために、床に防護マット等を引き詰める必要があったが、受け皿6を溶接加工の下部周辺に設けることにより、溶接ロウが床に落ちるのを防止でき、また、作業員に対しても危険でなく、安全に溶接作業を行うことができる。
以上のような第1の実施例の構成であるから、工事現場等の比較的大型の銅配管の危険な酸素溶接作業において、1人の作業員でも安全で迅速に作業を行うことができ、且つ、複数の銅管等を同時に把持固定することができ、微妙な位置合わせも簡単に行え、また、危険な溶接ロウが床に落ちるのも簡単な装置で防止できる。
[第2の実施例の管把持部7]
次ぎに、管把持部についての第2の実施例を図4、図5を用いて説明するが、他の基礎固定部3等の構成は第1の実施例と同じであるので省略する。
この第2の実施例の管把持部7が第1の実施例の管把持部1と大きく異なるのは、二つの把持部の管を把持する方向が直角であることである。
図4において、管把持部7は銅管を垂直に把持する水平把持部7aと、銅管を水平に把持する垂直把持部7bとが、部材を共有して一体に設けられ互いに直交して銅管を保持でき、水平把持部7aは水平バネ71によって開閉する一対の水平回動挟部72aと共有固定挟部72bからなり、垂直把持部7bは同様に垂直バネ73によって開閉する一対の共有固定挟部72bと垂直回動挟部72cから構成されている。
水平把持部7aの水平回動挟部72aと共有固定挟部72bは、上下の一対の水平挟支持部74aによって支持されているが、水平回動挟部72aと共有固定挟部72bの水平挟支持部74aの反対側にはそれぞれ手で操作する握り部75a,75bが設けられている。
同様に、垂直把持部7bも垂直回動挟部72cと共有固定挟部72bは、前後の一対の垂直挟支持部74bによって支持されているが、垂直回動挟部72cと共有固定挟部72bの垂直挟支持部74bの反対側には、それぞれ手で操作する握り部75b(共用),75cが設けらている。
そして、水平部挟部72aは水平挟支持部74aの一端部74a1に回動可能に軸支され、共有固定挟部72bは水平挟支持部74aの他端部の軸74a2に固定されている。同様に、垂直回動挟部72cは垂直挟支持部74bの上端の軸74b1に回動可能に軸支され、共有固定挟部72bは垂直挟支持部74bの下端部74b2に固定されている。
次ぎに、管把持部についての第2の実施例を図4、図5を用いて説明するが、他の基礎固定部3等の構成は第1の実施例と同じであるので省略する。
この第2の実施例の管把持部7が第1の実施例の管把持部1と大きく異なるのは、二つの把持部の管を把持する方向が直角であることである。
図4において、管把持部7は銅管を垂直に把持する水平把持部7aと、銅管を水平に把持する垂直把持部7bとが、部材を共有して一体に設けられ互いに直交して銅管を保持でき、水平把持部7aは水平バネ71によって開閉する一対の水平回動挟部72aと共有固定挟部72bからなり、垂直把持部7bは同様に垂直バネ73によって開閉する一対の共有固定挟部72bと垂直回動挟部72cから構成されている。
水平把持部7aの水平回動挟部72aと共有固定挟部72bは、上下の一対の水平挟支持部74aによって支持されているが、水平回動挟部72aと共有固定挟部72bの水平挟支持部74aの反対側にはそれぞれ手で操作する握り部75a,75bが設けられている。
同様に、垂直把持部7bも垂直回動挟部72cと共有固定挟部72bは、前後の一対の垂直挟支持部74bによって支持されているが、垂直回動挟部72cと共有固定挟部72bの垂直挟支持部74bの反対側には、それぞれ手で操作する握り部75b(共用),75cが設けらている。
そして、水平部挟部72aは水平挟支持部74aの一端部74a1に回動可能に軸支され、共有固定挟部72bは水平挟支持部74aの他端部の軸74a2に固定されている。同様に、垂直回動挟部72cは垂直挟支持部74bの上端の軸74b1に回動可能に軸支され、共有固定挟部72bは垂直挟支持部74bの下端部74b2に固定されている。
図4、図5に示すように、共有固定挟部72bは、水平把持部7aと垂直把持部7bの加工銅管を挟む部分を形成し、それぞれの内側に向けて2方向に複数の鋸状歯部76を設けてある。この鋸状歯部76は軸74a及び74b方向に傾斜する斜面76を有していて、且つ、把持する銅管に沿って有る程度の幅が必要であるが、本実施例では幅1.5cmの中空のアルミ角材を使用して、異形直径の銅管を把持できるように構成されている。把持部の素材は銅管の溶接加工を行う治具であることから、熱に強い金属等の素材が良い。
この鋸状歯部76は、第1の実施例では1.5cm角のアルミ角材を削って形成したが、本第2の実施例では、1.5cm角のアルミ角材上に別の図4、5で示すような傾斜する斜面76を有する鋸状歯部76a,b,c,dを溶着固定しており、削ることによる強度低下を防いでいる。鋸状歯部76a,b,c,dの形状と作用については図3の説明と同じである。
また、握り部75bや共有固定挟部72bの外側には、基礎固定部3や支持管に連結する連結部材21’を設け、第1の実施例のように、自在パイプの接続支持部2を連結すればよく、また、単に、基礎固定部3の固定部材4の支持管に管把持部7を取り付けてもよい。
この鋸状歯部76は、第1の実施例では1.5cm角のアルミ角材を削って形成したが、本第2の実施例では、1.5cm角のアルミ角材上に別の図4、5で示すような傾斜する斜面76を有する鋸状歯部76a,b,c,dを溶着固定しており、削ることによる強度低下を防いでいる。鋸状歯部76a,b,c,dの形状と作用については図3の説明と同じである。
また、握り部75bや共有固定挟部72bの外側には、基礎固定部3や支持管に連結する連結部材21’を設け、第1の実施例のように、自在パイプの接続支持部2を連結すればよく、また、単に、基礎固定部3の固定部材4の支持管に管把持部7を取り付けてもよい。
把持方法は、第1の実施例の図3と同じで、水平把持部7aを使用する場合は、握り部75a,75bを手で握り、水平バネ71の閉じる方向の付勢に抗して水平回動挟部72aと共有固定挟部72bとを開き、水平に銅管を挿入して銅管が把持される所望の鋸状歯部76の係止し水平バネ71の付勢により抑え把持する。
また、垂直把持部7bを使用する場合は、同様に、握り部75b,75cを手で握り、垂直バネ73の閉じる方向の付勢に抗して垂直回動挟部72cと共有固定挟部72bとを開き、銅管を垂直に挿入して銅管が把持される所望の鋸状歯部76の係止し垂直バネ73の付勢により抑え把持する。
第2の実施例の把持部は、二つの水平把持部7aと垂直把持部7bとをコンパクトに形成することは、第1の実施例と同じであるが、必要に応じてどちらか一方を使用しても、両方を同時に使用してもよく、更に、銅管を垂直に把持する水平把持部7aと、銅管を水平に把持する垂直把持部7bとが直角方向に存在することから、垂直把持部7bで銅管を水平に把持した場合には、管の下面を平行する水平把持部7aが補助的に支えるので、重い大きな管を把持する場合や、アルミ角材の幅が小さい場合には有効である。勿論、垂直把持部7bを水平状態で使用するときは、この垂直把持部7bも補助的な支えになる。
また、垂直把持部7bを使用する場合は、同様に、握り部75b,75cを手で握り、垂直バネ73の閉じる方向の付勢に抗して垂直回動挟部72cと共有固定挟部72bとを開き、銅管を垂直に挿入して銅管が把持される所望の鋸状歯部76の係止し垂直バネ73の付勢により抑え把持する。
第2の実施例の把持部は、二つの水平把持部7aと垂直把持部7bとをコンパクトに形成することは、第1の実施例と同じであるが、必要に応じてどちらか一方を使用しても、両方を同時に使用してもよく、更に、銅管を垂直に把持する水平把持部7aと、銅管を水平に把持する垂直把持部7bとが直角方向に存在することから、垂直把持部7bで銅管を水平に把持した場合には、管の下面を平行する水平把持部7aが補助的に支えるので、重い大きな管を把持する場合や、アルミ角材の幅が小さい場合には有効である。勿論、垂直把持部7bを水平状態で使用するときは、この垂直把持部7bも補助的な支えになる。
なお、本発明の特徴を損うものでなければ、上記の実施例に限定されるものでないことは勿論である。
1…管把持部、1a…主把持部、1b…付属把持部、11,13…バネ、
12a…下部挟部、12b…中間挟部、12c…上部挟部、
14…一対の支持部、14a…下端部、14b,14d…軸、14c…上端部、
15,15a,15b,15c…握り部、15c…L字型握り部、16,16a,16b,16c…鋸状歯部、
161…斜面、
2…自在パイプ(接続支持部)、21,22…端部、21’…連結部材、
3…基礎固定部、31…中央部、32…締付部、321…ネジ、322…回動締具、
323…先端部、33…締付受部
4,4a,4b…管固定部材、41a,41b…固定ネジ、5…支持管、
6…ロウ受け皿、61…受皿固定台61
62…ロックウール
7…管把持部、7a…水平把持部、7b…垂直把持部、71…水平バネ、
72a…水平回動挟部、72b…共有固定挟部、72c…垂直回動挟部、
73…垂直バネ、
74a…一対の水平挟支持部、74a1…一端部、74a2…軸、
74b…一対の垂直挟支持部、74b1…軸、74b2…下端部
75a,75b,75c…握り部、76,76a,76b,76c,76d…鋸状歯部、761…斜面
12a…下部挟部、12b…中間挟部、12c…上部挟部、
14…一対の支持部、14a…下端部、14b,14d…軸、14c…上端部、
15,15a,15b,15c…握り部、15c…L字型握り部、16,16a,16b,16c…鋸状歯部、
161…斜面、
2…自在パイプ(接続支持部)、21,22…端部、21’…連結部材、
3…基礎固定部、31…中央部、32…締付部、321…ネジ、322…回動締具、
323…先端部、33…締付受部
4,4a,4b…管固定部材、41a,41b…固定ネジ、5…支持管、
6…ロウ受け皿、61…受皿固定台61
62…ロックウール
7…管把持部、7a…水平把持部、7b…垂直把持部、71…水平バネ、
72a…水平回動挟部、72b…共有固定挟部、72c…垂直回動挟部、
73…垂直バネ、
74a…一対の水平挟支持部、74a1…一端部、74a2…軸、
74b…一対の垂直挟支持部、74b1…軸、74b2…下端部
75a,75b,75c…握り部、76,76a,76b,76c,76d…鋸状歯部、761…斜面
Claims (4)
- 加工する管材を開閉自在の弾力により把持する金属製の把持部を設け、該把持部には自在パイプの一端を接続し、該自在パイプの他端は基礎固定部に接続し、該基礎固定部は所望の箇所に固定することを特徴とする加工用管把持具。
- 請求項1の前記把持部は、バネによって開閉する一対の挟部からなり、該挟部は管材の長さ方向に沿って所望の幅を有し、かつ、少なくとも一方の挟部には開閉する内方に斜面を有する複数の鋸状歯部を有し、異形直径の管を把持できることを特徴とする請求項1に記載の加工用管把持具。
- 請求項1又は2の前記把持部は、複数の管材を把持する複数の把持部を設け、該複数の把持部の挟部の一部を共有して一体的に設けるとともに、該複数の把持部は複数の管材を互いに平行、或いは、直角に把持する把持部としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の加工用管把持具。
- 溶接加工する管材を開閉自在の弾力により把持する金属製の把持部を設け、該把持部には自在パイプの一端を接続し、該自在パイプの他端は基礎固定部に接続し、該基礎固定部は所望の箇所に固定するとともに、該基礎固定部の所望の箇所には散乱する溶接ロウを受ける受け皿を取付けたことを特徴とする溶接加工用管把持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004199884A JP2006021208A (ja) | 2004-07-06 | 2004-07-06 | 加工用管把持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004199884A JP2006021208A (ja) | 2004-07-06 | 2004-07-06 | 加工用管把持具 |
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JP2006021208A true JP2006021208A (ja) | 2006-01-26 |
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ID=35794862
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006021208A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101703523B1 (ko) * | 2015-11-05 | 2017-02-07 | 김원현 | 이음관 고정용 지그 |
US11534765B2 (en) | 2017-09-29 | 2022-12-27 | Siemens Healthcare Diagnostics Inc. | Test tube vacuum retainer |
-
2004
- 2004-07-06 JP JP2004199884A patent/JP2006021208A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101703523B1 (ko) * | 2015-11-05 | 2017-02-07 | 김원현 | 이음관 고정용 지그 |
US11534765B2 (en) | 2017-09-29 | 2022-12-27 | Siemens Healthcare Diagnostics Inc. | Test tube vacuum retainer |
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