JP2006013064A - コモンモードチョークコイル及びそのインピーダンス調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 必要なインダクタンス値を得つつ、必要な特性インピーダンスを得ることができるコモンモードチョークコイル及びそのインピーダンス調整方法を提供する。
【解決手段】 コモンモードチョークコイル31において、巻線36はボビン32の筒状胴部33の外周に単層密巻きされている。巻線37は巻線36の上に重ねて単層密巻きされている。巻線46はボビン42の筒状胴部43の外周に単層密巻きされている。巻線47は巻線46の上に重ねて単層密巻きされている。巻線36,37,46,47は、同相のノイズ電流が流れたときに相互に磁束を強め合うように巻回されている。巻線36,37及び巻線46,47はその導体径、絶縁皮膜の厚み又は絶縁皮膜の比誘電率の少なくとも一つを調整することによって巻線36,37間及び巻線46,47間のインピーダンスが調整されている。巻線36,37間及び巻線46,47間に絶縁シートを介在させてもよい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、コモンモードチョークコイル及びそのインピーダンス調整方法、特に、通信と給電の機能を有する信号線に挿入されるインピーダンスマッチング用のコモンモードチョークコイル及びそのインピーダンス調整方法に関する。
従来の差動伝送回路は通信を目的に利用されている。差動伝送ではペア線のそれぞれに逆相の信号を流し、どちらの信号線の電位が高いかでHigh/Lowを判断する。例えば、パソコン用LANの規格として現在最も一般的なのがEthernet(登録商標)である。
ところで、最近、米国電気電子技術者協会(Institute of Electrical and Electronic Engineers)では、IEEE802.3afという規格が提案されている。この規格は、従来の差動伝送回路に給電回路が取り付けられた回路の規格であり、信号の送受信を行うLANケーブルなどの信号線を通して給電も行う規格である。この規格は、LANケーブルに接続されるIP電話や無線LANのアクセスポイント等の機器に適用される。
この差動伝送回路には、比較的低い周波数帯の伝送線路を伝う伝導ノイズと、比較的高い周波数帯の放射ノイズが侵入し、これらのノイズ対策が必要となる。
通常、前記Ethernetのインターフェースにはパルストランスが取り付けられる。そして、ケーブルからのノイズ放射が大きい場合、パルストランスの前後にコモンモードチョークコイルが用いられる。
コモンモードチョークコイルを用いる効果は、ペア線に逆相で流れる信号には影響せず、コモンモードノイズに対しては制限作用が働くことである。つまり、差動伝送回路では同じ大きさの電流が逆相でペア線のそれぞれに流れるため、差動信号電流により発生する磁束は磁性体コア内で打ち消し合う。一方、同相で通過しようとするノイズ電流により発生する磁束は磁性体コア内で互いに強め合う。従って、信号には影響を与えず、コモンモードノイズを除去可能となる。
ちなみに、差動伝送通信には100MHz以上の信号を用いることもあり、信号の周波数とノイズの周波数帯が重なることが多い。従って、ノーマルモードチョークコイルのようなローパスフィルタでは、ノイズを制御すると同時に信号も制御してしまうため、利用することが難しい。
前記IEEE802.3af規格では、Ethernetに比べて、電源電流が通電される。信号線のノイズ対策にコモンモードチョークコイルを使用すると、電源電流により発生する磁束はコモンモードチョークコイルの磁性体コア内で強め合う向きに発生する。そのため、電源電流で発生する磁束により磁性体コアの磁束密度が飽和磁束密度に近くなり、コモンモードインダクタンスが低下してノイズ対策効果が低減する。
磁束密度を大きくさせないための対策としては、磁性体コアの断面積を大きくする方法がある。しかし、磁性体コアサイズと同時に部品サイズが大きくなる。また、磁性体コアは部品材料費の多くを占めているため、磁性体コアサイズが大きくなることは部品価格に大きく影響する。
また、巻線のターン数を小さくすれば、磁性体コア内に発生する磁束が小さくなり、飽和しにくくなる。しかし、インダクタンスを小さくすることになり、ノイズ対策効果が低減する。
従来より、電話回線へノイズが侵入するのを防止するコモンモードチョークコイルとして、特許文献1に記載のものが知られている。このコモンモードチョークコイル1は、図12に示すように、U字形状の二つのコア部材10,11からなる磁性体コアと、二つのボビン2,3と、四つの巻線4,5,6,7とを備えている。
ボビン2,3は、その筒状胴部2a,3aが互いに平行になるように配置されている。そして、筒状胴部2a,3aの穴2b,3bに、コア部材10,11の脚部10b,11bがそれぞれ挿通されている。これらコア部材10,11は、そのそれぞれの両脚部10b,11bの先端面が穴2b,3b内で互いに衝き合わされて一つの閉磁路を形成している。
巻線4,5は、ボビン2の筒状胴部2aに一層だけバイファイラ巻きされている。同様に、巻線6,7は、ボビン3の筒状胴部3aに一層だけバイファイラ巻きされている。そして、巻線4〜7は、同相の電流が流れたときに磁性体コア内で相互に磁束を強め合うように巻回されている。
以上の構成からなるコモンモードチョークコイル1において、巻線4と5、又は、巻線6と7が隣接する巻線部分は図12において左右方向の2箇所だけであり、隣接する巻回部分に発生する浮遊容量は、巻回数分だけ直列に接続される。従って、浮遊容量を小さくでき、高帯域におけるノイズ侵入阻止能力を向上させることができる。
しかしながら、特許文献1に記載のコモンモードチョークコイル1は、巻線4と5、又は、巻線6と7を交互に筒状胴部2a,3aに一層だけ巻回する、いわゆるバイファイラ巻き構造であるため、単位長さ当たりの巻線4〜7のターン数が少なく、ボビン2,3の大きさに比べて得られるインダクタンスが小さいという問題点を有していた。
さらに、このようなバイファイラ巻き構造にするためには、高い精度の巻線機が必要となる。それは、IEEE802.3af規格で用いられるコモンモードチョークコイルの場合、該チョークコイルの特性インピーダンスを周辺回路の特性インピーダンスに整合させて、信号の入出力時の反射を抑える必要があるため、巻線の巻乱れが発生すると、その部分で特性インピーダンスがずれる結果、信号の反射を発生させるという問題を有するからである。
従来、コモンモードチョークコイルにおいて、特性インピーダンスを調整するためには、図13に示すように、二つの巻線4,5をその間に一定の空間距離Cを保ってバイファイラ巻きすることが知られている。即ち、空間距離Cを設け、空気の比誘電率(=1)を巻線4,5間に介在させ、この距離Cに応じて特性インピーダンスが調整されることになる。
しかし、コモンモードチョークコイルの特性インピーダンスを調整するための距離Cは、外力により容易に変動し、これでは特性インピーダンスに乱れが生じる。その結果、コモンモードチョークコイルの特性インピーダンスが伝送回路のものと一致しなくなり、信号の反射が生じ、信号波形を歪ませる。
また、前述の如くバイファイラ巻では、1ラインが巻回できる領域は両側鍔部の間の距離の半分であり、特に限られたサイズのコモンモードチョークコイルにおいて、インダクタンス値を大きくするために、コイルの巻回数を多くするということと、特性インピーダンスを調整するためにラインの間隔を広げるということは、相反する関係となる。
実開平4−4712号公報
そこで、本発明の目的は、必要なインダクタンス値を得つつ、必要な特性インピーダンスを得ることができるコモンモードチョークコイル及びそのインピーダンス調整方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、前記目的を達成するとともに、小型でインダクタンスが大きいコモンモードチョークコイルを提供することにある。特に、IEEE802.3afの規格が適用される信号線回路に挿入することができる小型でインダクタンスが大きく高周波特性に優れたコモンモードチョークコイルを提供することにある。
前記目的を達成するため、第1の発明は、絶縁皮膜を有する少なくとも2本の巻線をボビンに巻回してなるコモンモードチョークコイルにおいて、一方の前記巻線が前記ボビンに単層密巻き状態で巻回されているとともに、他方の前記巻線が前記一方の巻線上に同じターン数だけ単層密巻き状態で巻回されており、前記二つの巻線の導体径、絶縁皮膜の厚み又は絶縁皮膜の比誘電率の少なくとも一つを調整することによって巻線間のインピーダンスが調整されていることを特徴とする。
第1の発明に係るコモンモードチョークコイルにあっては、少なくとも二つの巻線を単層密巻きで上下に重ねて巻回されていることで、必要なインダクタンス値を得ることができる。しかも、巻線の導体径、絶縁皮膜の厚み又は絶縁皮膜の比誘電率の少なくとも一つを調整することによって二つの巻線間のインピーダンスが調整されているため、必要な特性インピーダンスを得ることができる。
第1の発明に係るコモンモードチョークコイルにおいて、前記二つの巻線間に絶縁シートが介在されていてもよい。絶縁シートの厚さに応じてコモンモードチョークコイルが実装される伝送回路の有する特性インピーダンスに整合させることができる。
第2の発明は、絶縁皮膜を有する少なくとも2本の巻線をボビンに巻回してなり、一方の巻線が前記ボビンに単層密巻き状態で巻回されているとともに、他方の巻線が一方の巻線上に同じターン数だけ単層密巻き状態で巻回されているコモンモードチョークコイルの巻線間のインピーダンス調整方法において、前記二つの巻線の導体径、絶縁皮膜の厚み又は絶縁皮膜の比誘電率の少なくとも一つを調整することによって巻線間のインピーダンスを調整することを特徴とする。
第2の発明に係るインピーダンス調整方法にあっては、前記第1の発明に係るコモンモードチョークコイルと同様に、必要なインダクタンス値を得つつ、必要な特性インピーダンスを容易に得ることができる。
第2の発明に係るインピーダンス調整方法において、前記二つの巻線間に絶縁シートを介在させることによって、さらに、コモンモードチョークコイルが実装される伝送回路の有する特性インピーダンスに整合させることが可能である。
第3の発明は、通信と給電の機能を有する信号線に挿入されるコモンモードチョークコイルであって、
(a)筒状胴部を有する第1ボビン及び第2ボビンと、
(b)第1ボビンの筒状胴部に設けられた単層密巻きの第1巻線及び該第1巻線の上に重ねて設けられた単層密巻きの第2巻線と、
(c)第2ボビンの筒状胴部に設けられた単層密巻きの第3巻線及び該第3巻線の上に重ねて設けられた単層密巻きの第4巻線と、
(d)第1ボビン及び第2ボビンのそれぞれの筒状胴部の穴に脚部が挿通され、閉磁路を構成する磁性体コアとを備え、
(e)第1巻線及び第2巻線は、同相のノイズ電流が流れたときに磁性体コア内に発生する磁束が相互に強め合うように同方向に巻回されるとともに、第3巻線及び第4巻線は、同相のノイズ電流が流れたときに磁性体コア内に発生する磁束が相互に強め合うように同方向に巻回され、かつ、第1巻線及び第2巻線と第3巻線及び第4巻線とは、同相のノイズ電流が流れたときに磁性体コア内に発生する磁束が相互に強め合うように巻回されており、
(f)前記第1巻線と第2巻線とのペア及び第3巻線と第4巻線とのペアの導体径、絶縁皮膜の厚み又は絶縁皮膜の比誘電率の少なくとも一つを調整することによって第1巻線と第2巻線間及び第3巻線と第4巻線間のインピーダンスが調整されていること、
を特徴とする。
第3の発明に係るコモンモードチョークコイルにおいては、第1〜第4巻線はそれぞれ単層密巻きされているため、単位長さ当たりのターン数が多くなり、ボビンの筒状胴部の長さが短くても、大きなインダクタンスが得られる。また、第1巻線と第2巻線、又は、第3巻線と第4巻線が隣接する巻回部分は上下方向の1箇所だけである。従って、隣接する巻回部分に発生する浮遊容量は巻回部分だけ並列に接続されるものの、その浮遊容量は小さい。それゆえ、IEEE802.3af規格の信号線回路に適したコモンモードチョークコイルが得られる。同時に前記第1の発明に係るコモンモードチョークコイルの作用効果をも奏する。
以下、本発明に係るコモンモードチョークコイル及びそのインピーダンス調整方法の実施例について添付の図面を参照して説明する。
本発明の一実施例であるコモンモードチョークコイル31の外観を図1に示し、その水平断面図を図2に示し、電気等価回路図を図3に示す。このコモンモードチョークコイル31は、U字形状を有する二つのコア部材50a,50bからなる磁性体コア50と、二つのボビン32,42と、四つの巻線36,37,46,47とを備えている。
ボビン32,42は、それぞれ、筒状胴部33,43と、該筒状胴部33,43の両側に形成した鍔部34,35、44,45とを有している。鍔部34,35,44,45にはそれぞれ一対のリード端子53a,54aと53b,54bと55a,56aと55b,56bとの八つの端子が植設されている。ボビン32,42は、樹脂などで形成され、その筒状胴部33,43が互いに平行になるように配置されている。
巻線36は筒状胴部33の外周に単層密巻きされている。巻線37は巻線36の上に重ねて単層密巻きされている。巻線36と37は、同相のノイズ電流が流れたときに相互に磁束を強め合うように同方向に等しいターン数で巻回されている。同様に、巻線46は筒状胴部43の外周に単層密巻きされている。巻線47は巻線46の上に重ねて単層密巻きされている。巻線46と47は、同相のノイズ電流が流れたときに相互に磁束を強め合うように同方向に等しいターン数で巻回されている。さらに、巻線36及び37と巻線46及び47とは、同相のノイズ電流が流れたときに相互に磁束を強め合うように等しいターン数で巻回されている。
巻線36の各端末はリード端子53a,53bにそれぞれ電気的に接続され、巻線37の各端末はリード端子54a,54bにそれぞれ電気的に接続されている。同様に、巻線46の各端末はリード端子55a,55bにそれぞれ電気的に接続され、巻線47の各端末はリード端子56a,56bにそれぞれ電気的に接続されている。
磁性体コア50を構成しているコア部材50a,50bは、それぞれ、腕部51a,51bと、該腕部51a,51bの両端から直角方向に延在した脚部52a,52bとを有している。そして、筒状胴部33,43の穴33a,43aには、コア部材50a,50bの脚部52a,52bがそれぞれ挿入されている。これらコア部材50a,50bは、両脚部52a,52bの先端面が穴33a,43a内で互いに衝き合わされて一つの閉磁路を形成している。
コア部材50a,50bの材料には、Mn−Zn系もしくはNi−Zn系のフェライト、もしくは、両方が用いられる。Mn−Zn系フェライトは高透磁率を有するため、Ni−Zn系フェライトに比べて大きなインダクタンス(数百μH〜数mH)を得ることができる。
ちなみに、低周波帯域(数百kHz)からのノイズ電圧を抑制するためには、数百μH〜数mHのインダクタンスを必要とする。一方、Ni−Zn系フェライトは透磁率の周波数特性が優れているため、Mn−Zn系フェライトに比べて高い周波数(数十〜数百MHz)で大きなインダクタンス特性を得ることができる。また、Mn−Zn系とNi−Zn系のフェライトを両方用いて広範囲の周波数帯域で大きなインダクタンスを得ることができる構成もある。
さらに、コア部材50a,50bの衝き合わせ面を密着させるためにコ字型止め金具(図示せず)がはめ込まれる。なお、止め金具に代えて、接着剤を用いてコア部材50a,50bを堅固に密着させてもよい。各部品32,42,50a,50bは、固定治具(図示せず)により固定したり、必要最低限の量の接着剤やワニス(図示せず)をボビン32,42とコア部材50a,50bとの間に塗布して固定されている。
以上の構成からなるコモンモードチョークコイル31は、巻線36,37,46,47がそれぞれ単層密巻きされているので、単位長さ当たりのターン数が多くなり、ボビン32,42の筒状胴部33,43の長さが短くても、大きなインダクタンスを得ることができる。また、巻線36と37、又は、巻線46と47が隣接する巻回部分は、図3において上下方向の1箇所だけである。従って、隣接する巻回部分に発生する浮遊容量は抑えられる。この結果、高周波帯域でのノイズ除去性能の優れた4端子コモンモードチョークコイルを得ることができる。
ここで、IEEE802.3af規格では低周波領域から高周波領域までのノイズ除去が必要であり、通信信号の波形を形成する成分もノイズ対策が必要な周波数帯と重なっているため、コモンモードチョークコイル31には大きなインダクタンスと、低い漏れインダクタンスと、高周波特性とが要求される。また、通信線に対して低周波領域(30MHz以下)の雑音端子電圧規制が適用されても、コモンモードチョークコイル31は、低周波領域から高周波領域までのノイズ除去を行うのに適しており、低周波領域(30MHz以下)における雑音端子電圧に対しても、高周波領域(30MHz以上)における放射ノイズに対しても除去効果を有している。従って、コモンモードチョークコイル31はIEEE802.3afの規格に適したチョークコイルと言える。
図4は、このコモンモードチョークコイル31を、通信と給電の両方の機能をもたせることを目的としたIEEE802.3af規格が適用される信号線71〜74に接続した回路を示すものである。例えば、信号線71〜74は、信号の送受信を行うLANケーブルに電源電流を重畳させたものである。図4において、61A,61BはLANスイッチ側のパルストランス、62は給電源、65,66はコネクタ(規格RJ−45)、68は負荷、69A,69Bはデータ端末側のパルストランスである。
次に、図5に示す概略図を用いてコモンモードチョークコイル31の作用効果を説明する。差動伝送通信では、2組の一対の巻線36と37、並びに、46と47のそれぞれに同じ大きさで逆相の差動信号電流が流れる。そのため、一対の巻線36,37のうち一方の巻線36に信号電流が流れることにより発生する磁性体コア50内の磁束φ1は、他方の巻線37に信号電流が流れることにより発生する磁性体コア50内の磁束φ1と同じ大きさだが、逆向きに発生する。従って、両方の磁束φ1とφ1は打ち消し合う。一対の巻線46,47に対しても、同様である。
また、この磁束を打ち消し合う現象は、それぞれの一対の巻線36と37、並びに46と47で独立して生じている。従って、二つの異なる差動信号電流が2組の一対の巻線36,37、並びに巻線46,47によってそれぞれ同時に伝送される場合も、磁気結合により磁性体コア50内で干渉し合うことはない。
また、巻線36と37を合わせて(並列接続して)電源電流の往路のラインとして使用し、巻線46と47を合わせて(並列接続して)電源電流の復路のラインとして使用する。この場合、巻線36,37を通電する電源電流の総和と、巻線46,47を通電する電源電流の総和とは大きさが等しくかつ位相が逆である。従って、巻線36,37によって磁性体コア50内に発生する磁束φ2と巻線46,47によって磁性体コア50内に発生する磁束φ2とは打ち消し合う。この結果、磁性体コア50が磁気飽和せず、小型の磁性体コア50であっても、巻線36,37,46,47のターン数を多くして、インダクタンスを大きくすることができる。
こうして、コモンモードチョークコイルとしての性能を十分に発揮することができる。さらに、巻線36と37を合わせ、巻線46と47を合わせることで、ラインに流すことができる許容電流が大きくなる。
一方、コモンモードチョークコイル31は、巻線36,37,46,47のそれぞれにコモンモード(同相)ノイズ電流Icが流れると、巻線36,37,46,47により磁性体コア50内にそれぞれ同一方向に磁束φcが発生する。この磁束φcは磁性体コア50内を強め合いながら周回する。この結果、コモンモードノイズ電流Icに対するインピーダンスが大きくなり、コモンモードノイズ電流Icが抑制される。ちなみに、コモンモードノイズ電流Icはピークで数mA程度であり、電源電流は数百mA程度を想定している。
ここで、信号の反射による特性インピーダンスのずれを調整する第1、第2及び第3実施例について説明する。以下に示す各実施例では、ボビン32と巻線36,37について説明するが、いま一つのボビン42と巻線46,47についても同じ説明が妥当する。
第1実施例は、図6に示すように、巻線36(37)はそれぞれ導体36a(37a)を絶縁皮膜36b(37b)で被覆したもであるが、その導体径を異ならすことで巻線36(37)の自己インダクタンス値を調整する。
まず、第1実施例では、図2で説明したように、単層密巻きにより巻線36,37の位置が固定されるため、巻線36,37のがたつき(線間隔のばらつき)、即ち、コモンモードチョークコイルの特性インピーダンスのばらつきが抑えられる。また、巻線36,37を上下に平行に単層密巻きすることで、1ラインが利用できる巻幅が鍔部34,35間の距離になる。
そのため、バイファイラ巻きと比較すると、同じボビンにおいて達成できる最大インダクタンスは4倍となる。即ち、従来の交互に1列に2ラインを単層巻きするバイファイラ巻きと比べて、2ラインを巻軸の内側と外側に配置し、それぞれのラインは密に単層巻きすることで、単層巻きの高周波特性を活かしながら最大限のインダクタンスを得ることができる。
そして、導体36a,37aの直径を適宜選択することによって、巻線36,37の自己インダクタンスを調整することができる。よって、コモンモードチョークコイルの特性インピーダンスを調整でき、コモンモードチョークコイルと伝送回路の特性インピーダンスの整合をとることができる。
ところで、特性インピーダンスZは、Z=√(L/C)で表される。Lは巻線のインダクタンス、Cは線間のキャパシタンスである。
各巻線36,37の導体径を小さくしてそのインダクタンスLを大きくすることで、特性インピーダンスZが増大する。逆に、各巻線36,37の導体径を大きくしてそのインダクタンスLを小さくすることで、特性インピーダンスZが減少する。
本第1実施例によれば、巻線36,37の外径精度を利用して密巻きすることで精度よく巻線36,37の位置関係を保持することができ、導体径を適宜選択することで巻線36,37間の特性インピーダンスのばらつきを抑えることができる。そして、コモンモードチョークコイルと伝送回路の特性インピーダンスの整合がとれることで、信号の反射が抑制され、信号波形に影響を及ぼすことなくノイズのみを除去することができる。
本発明者らは、図2に示したように、鍔部34,35、鍔部44,45を備えたプラスチック製のボビン32,42と、透磁率が7500のコ字状コア部材50a,50bを準備した。そして、特性インピーダンスを100Ωとするため、巻線36,37,46,47の導体径について検討した。
コイル線材として、ポリウレタンで被覆された銅線を用い、皮膜厚さ3種類(0.022mm、0.015mm、0.008mm)について、導体径を直径0.06〜0.1mmの間で変更し、2本の巻線を単層密巻きで巻回し、特性インピーダンスを調べた。
その結果は図10に示すとおりであり、例えば、皮膜厚さが0.007mmの巻線では、その導体径が0.07mmであることにより、特性インピーダンスを100Ωとすることができた。
そこで、皮膜厚さが0.008mmで導体径が0.07mmのコイル線材を、一方の巻線を25ターン単層密巻きし、他方の巻線を一方の巻線の上に同じターン数だけ単層密巻きした。これら二つのボビンを透磁率7500のコア部材に取り付けて閉磁路を形成したところ、特性インピーダンスが100Ωのコモンモードチョークコイルが得られた。
前記コモンモードチョークコイルを20個製作し、特性インピーダンスのばらつきとインダクタンス値とを以下の表1に発明例1として示す。また、比較例1,2,3として、同じ皮膜厚さ(0.008mm)であって導体径が0.10mm、0.08mm、0.07mmの巻線を、同じサイズのボビンに、特性インピーダンスが100Ωになるように二つの巻線の間に空間を設けて1列にバイファイラ巻きした。これらの比較例1,2,3での特性インピーダンスのばらつきとインダクタンス値とを表1に併せて示す。
Figure 2006013064
表1から明らかなように、発明例1では、インピーダンスのばらつきが±5%であるのに対して、比較例1,2,3では±20%を超えるばらつきが発生した。さらに、発明例1ではインダクタンス値が約700μHまで大きくすることができたのに対して、比較例1,2,3ではその約1/4以下のインダクタンス値しか得られなかった。
前記の如く巻線の導体径を細くすると、特性インピーダンスは増大し、導体径が0.07mmで被膜厚さが0.008mmのポリウレタン銅線を用いたとき、伝送回路の特性インピーダンス100Ωに対して±5Ωのばらつきでマッチングした。ばらつきは±15Ωが許容値である。
また、単層巻で高周波特性を改善する場合、ターン数を大きくできない問題があるが、単層密巻きされた一方の巻線の上から他方の巻線を重ねて同じターン数で単層密巻きすることで、一つのボビンに最大ターン数で巻回することができる。このため、単層密巻きで作製したコモンモードチョークコイルでは、重ね巻きしない単層巻きと比較して4倍のインダクタンスが得られた。また、巻回時にワイヤを繰り出すノズルの位置により線間に一定距離が空くバイファイラ巻きと比較して、絶縁皮膜によって線間に一定距離が形成される単層密巻きのほうが、線間のばらつきが抑えられ、それゆえ特性インピーダンスのばらつきが抑えられることになる。
なお、図10から明らかなように、導体径については、0.06〜0.08mmの範囲であれば、特性インピーダンス100Ω±15Ωが達成される。
次に、第2実施例について説明する。第2実施例は、図7に示すように、巻線36(37)はそれぞれ導体36a(37a)を絶縁皮膜36b(37b)で被覆したものであるが、その皮膜36a(37a)の厚さを異ならすことで巻線36,37間の距離を変化させてインダクタンス値を調整する。
第2実施例では、前記第1実施例と同様に、単層密巻きにより巻線36,37の位置が固定されるため、巻線36,37のがたつき(線間隔のばらつき)、即ち、コモンモードチョークコイルの特性インピーダンスのばらつきが抑えられる。また、巻線36,37を上下に平行に単層密巻きすることで、1ラインが利用できる巻幅が鍔部34,35間の距離になる。そのため、バイファイラ巻きと比較すると、同じボビンにおいて達成できる最大インダクタンスは4倍となる。
そして、絶縁皮膜36b,37bの厚さを選択することによって巻線36,37の距離を適宜に設定することで、巻線36,37のインダクタンスを調整することができる。よって、コモンモードチョークコイルの特性インピーダンスを調整でき、コモンモードチョークコイルと伝送回路の特性インピーダンスの整合をとることができる。
ところで、特性インピーダンスZは、前述の如く、Z=√(L/C)で表される。従って、巻線36,37の線間距離を大きくしてキャパシタンスを小さくすることで特性インピーダンスZが増大する。逆に、巻線36,37の線間距離を小さくしてキャパシタンスを大きくすることで特性インピーダンスZが減少する。
本第2実施例によれば、巻線36,37の外径精度を利用して密巻きすることで精度よく巻線36,37の位置関係を保持することができ、皮膜厚さを適宜選択することで巻線36,37間の特性インピーダンスのばらつきを抑えることができる。そして、コモンモードチョークコイルと伝送回路の特性インピーダンスの整合がとれることで、信号の反射が抑制され、信号波形に影響を及ぼすことなくノイズのみを除去することができる。
本発明者らは、図2に示したように、鍔部34,35、鍔部44,45を備えたプラスチック製のボビン32,42と、透磁率が7500のコ字状コア部材50a,50bを準備した。そして、特性インピーダンスを100Ωとするため、巻線36,37,46,47の皮膜厚さについて検討した。
コイル線材として、ポリウレタンで被覆された銅線を用い、導体径を0.10mmとし、皮膜厚さを0.009〜0.022mmの間で変更し、2本の巻線を単層密巻きで巻回し、特性インピーダンスを調べた。
その結果は図11に示すとおりであり、例えば、導体径が0.10mmの巻線ではその皮膜厚さが0.022mmであることにより、特性インピーダンスを100Ωとすることができた。
そこで、導体径が0.10mmで皮膜厚さが0.022mmのコイル線材を、一方の巻線を15ターン単層密巻きし、他方の巻線を一方の巻線の上に同じターン数だけ単層密巻きした。これら二つのボビンを透磁率7500のコア部材に取り付けて閉磁路を形成したところ、特性インピーダンスが100Ωのコモンモードチョークコイルが得られた。
前記コモンモードチョークコイルを20個製作し、特性インピーダンスのばらつきとインダクタンス値とを以下の表2に発明例2として示す。また、比較例4として、同じ導体径(0.10mm)であって皮膜厚さが0.009mmの巻線を、同じサイズのボビンに、特性インピーダンスが100Ωになるように二つの巻線の間に空間を設けて1列にバイファイラ巻きした。この比較例4での特性インピーダンスのばらつきとインダクタンス値とを表2に併せて示す。
Figure 2006013064
表2から明らかなように、発明例2では、インピーダンスのばらつきが±5%であるのに対して、比較例4では±20%のばらつきが発生した。さらに、発明例2ではインダクタンス値が約250μHまで大きくすることができたのに対して、比較例4ではその約1/3以下のインダクタンス値しか得られなかった。
前記の如く巻線の皮膜厚さを大きくすることで特性インピーダンスは増大し、皮膜厚さが0.022mmで導体径が0.10mmのポリウレタン銅線を用いたとき、伝送回路の特性インピーダンス100Ωに対して±5Ωのばらつきでマッチングした。ばらつきは±15Ωが許容値である。
他の作用効果は前記第1実施例と同様である。また、図11から明らかなように、皮膜厚さについては、0.018〜0.025mmの範囲であれば、特性インピーダンス100Ω±15Ωが達成される。
また、皮膜材料については、ポリウレタン以外にも、比誘電率2〜8の材料(例えば、ポリエチレン:比誘電率2〜3、ポリエステルイミド:比誘電率3〜4、ポリアミド:比誘電率3〜4、塩化ビニル:比誘電率5〜8)を用いることができ、皮膜厚さは0.002〜0.03mmである。
第3実施例は、このように、絶縁皮膜36b(37b)を比誘電率が異なる皮膜36b’(37b’)(図8参照)に変更することによってコモンモードチョークコイルの特性インピーダンスを調整する。これにて、コモンモードチョークコイルと伝送回路のインピーダンスとのマッチングをとることができる。
次に、第4実施例について説明する。第4実施例は、図9に示すように、巻線36,37間に絶縁シート38を介在させ、該シート38によって巻線36,37間の距離を最適値に設定することでインダクタンス値を調整する。このような調整によって、コモンモードチョークコイルと伝送回路の特性インピーダンスの整合をとることができる。
本第4実施例によれば、巻線36,37の外径精度を利用して密巻きすることで精度よく巻線36,37の位置関係を保持することができ、皮膜厚さを適宜選択することで巻線36,37間の特性インピーダンスのばらつきを抑えることができる。そして、コモンモードチョークコイルと伝送回路の特性インピーダンスの整合がとれることで、信号の反射が抑制され、信号波形に影響を及ぼすことなくノイズのみを除去することができる。
具体的には、図2に示したように、鍔部34,35、鍔部44,45を備えたプラスチック製のボビン32,42と、透磁率が7500のコ字状コア部材50a,50bを準備した。ポリウレタン銅線(導体径:0.10mm、皮膜厚:0.009mm)を、一方の巻線として18ターン単層密巻きし、厚さ0.026mmのポリウレタンシートを介在させた上に、他方の巻線として同じポリウレタン銅線を同じターン数だけ単層密巻きした。これら二つのボビンを誘電率7500のコア部材に取り付けて閉磁路を形成したところ、特性インピーダンスが100Ωのコモンモードチョークコイルが得られた。
また、ポリウレタン銅線を導体径が0.10mm、皮膜厚さが0.015mmのものに変更し、ターン数を16ターンとし、さらに、厚さ0.014mmのポリウレタンシートを介在させたところ、特性インピーダンスは100Ωであった。
このように、二つの巻線の間に絶縁シートを介在させることで特性インピーダンスの調整が可能であり、前記第1、第2又は第3実施例と組み合わせることでも特性インピーダンスの調整が可能である。
なお、本発明に係るコモンモードチョークコイルは前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
例えば、磁性体コアとして口字型の一体コアや日字型の一体コアを使用し、ボビンとして2以上に分割させた歯車構造のボビンを使用してもよい。
本発明に係るコモンモードチョークコイルの一実施例を示し、(A)は平面図、(B)はその正面図である。 前記コモンモードチョークコイルの水平断面図である。 前記コモンモードチョークコイルの電気等価回路図である。 前記コモンモードチョークコイルをIEEE802.3afが適用される信号線に接続した回路を示すブロックである。 前記コモンモードチョークコイルの作用効果の説明図である。 第1実施例である調整方法を説明するためのコイル線材の断面図である。 第2実施例である調整方法を説明するためのコイル線材の断面図である。 第3実施例である調整方法を説明するためのコイル線材の断面図である。 第4実施例である調整方法を説明するためのコモンモードチョークコイルの部分断面図である。 前記第1実施例での特性インピーダンスの変化を示すグラフである。 前記第2実施例での特性インピーダンスの変化を示すグラフである。 従来のコモンモードチョークコイルを示す水平断面図である。 従来のコモンモードチョークコイルにおけるバイファイラ巻きの一形態を示し、(A)は巻線部分の断面図、(B)は外観の模式図である。
符号の説明
31…コモンモードチョークコイル
32,42…ボビン
36,37,46,47…巻線
36a,37a…導体
36b,37b…絶縁皮膜
38…絶縁シート
50…磁性体コア

Claims (5)

  1. 絶縁皮膜を有する少なくとも2本の巻線をボビンに巻回してなるコモンモードチョークコイルにおいて、
    一方の前記巻線が前記ボビンに単層密巻き状態で巻回されているとともに、他方の前記巻線が前記一方の巻線上に同じターン数だけ単層密巻き状態で巻回されており、
    前記二つの巻線の導体径、絶縁皮膜の厚み又は絶縁皮膜の比誘電率の少なくとも一つを調整することによって巻線間のインピーダンスが調整されていること、
    を特徴とするコモンモードチョークコイル。
  2. 前記二つの巻線間に絶縁シートが介在されていることを特徴とする請求項1に記載のコモンモードチョークコイル。
  3. 絶縁皮膜を有する少なくとも2本の巻線をボビンに巻回してなり、一方の巻線が前記ボビンに単層密巻き状態で巻回されているとともに、他方の巻線が一方の巻線上に同じターン数だけ単層密巻き状態で巻回されているコモンモードチョークコイルの巻線間のインピーダンス調整方法において、
    前記二つの巻線の導体径、絶縁皮膜の厚み又は絶縁皮膜の比誘電率の少なくとも一つを調整することによって巻線間のインピーダンスを調整すること、
    を特徴とするコモンモードチョークコイルのインピーダンス調整方法。
  4. 前記二つの巻線間に絶縁シートを介在させることを特徴とする請求項3に記載のコモンモードチョークコイルのインピーダンス調整方法。
  5. 通信と給電の機能を有する信号線に挿入されるコモンモードチョークコイルであって、
    筒状胴部を有する第1ボビン及び第2ボビンと、
    第1ボビンの筒状胴部に設けられた単層密巻きの第1巻線及び該第1巻線の上に重ねて設けられた単層密巻きの第2巻線と、
    第2ボビンの筒状胴部に設けられた単層密巻きの第3巻線及び該第3巻線の上に重ねて設けられた単層密巻きの第4巻線と、
    第1ボビン及び第2ボビンのそれぞれの筒状胴部の穴に脚部が挿通され、閉磁路を構成する磁性体コアとを備え、
    第1巻線及び第2巻線は、同相のノイズ電流が流れたときに磁性体コア内に発生する磁束が相互に強め合うように同方向に巻回されるとともに、第3巻線及び第4巻線は、同相のノイズ電流が流れたときに磁性体コア内に発生する磁束が相互に強め合うように同方向に巻回され、かつ、第1巻線及び第2巻線と第3巻線及び第4巻線とは、同相のノイズ電流が流れたときに磁性体コア内に発生する磁束が相互に強め合うように巻回されており、
    前記第1巻線と第2巻線とのペア及び第3巻線と第4巻線とのペアの導体径、絶縁皮膜の厚み又は絶縁皮膜の比誘電率の少なくとも一つを調整することによって第1巻線と第2巻線間及び第3巻線と第4巻線間のインピーダンスが調整されていること、
    を特徴とするコモンモードチョークコイル。
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