JP2006010593A - 荷重検出システム及び荷重検出方法 - Google Patents

荷重検出システム及び荷重検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】走行中にタイヤにかかる荷重を適切かつ容易に検出可能な荷重検出システム及び荷重検出方法を提供する。
【解決手段】荷重検出システム100は、マイクロフォン10と、解析器20と、表示器30と、ECU40とを備える。解析器20は、計算部21と、記憶部22と、検出部23とを備える。タイヤから発生する基本周波数の音量と、その2倍の周波数の音量を計測し、各音量の比を計算し、その計算値に対応させて荷重を導出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、タイヤにかかる荷重を検出する荷重検出システム及び荷重検出方法に関する。特に、本発明は、走行中にタイヤにかかる荷重の検出に好適な荷重検出システム及び荷重検出方法に関する。
従来、タイヤにかかる荷重は、車両停止時の場合、タイヤを荷重計に一輪ずつ載せて計測することにより、車両走行中の場合、タイヤの回転軸と路面との距離からタイヤの変形量を求め、その変形量を荷重に換算することにより検出されている(例えば、特許文献1参照)。タイヤの回転軸と路面との距離を計測する計測器は、タイヤ内部等のタイヤ自体に取り付けられている。
特開2002−62103号公報
しかしながら、従来の変形量から荷重を検出する方法では、走行中にタイヤにかかる荷重を適切に検出することができなかった。しかも、従来の検出方法は、条件が厳しく、取り付けが困難なタイヤ内部等のタイヤ自体に計測器を取り付ける必要があり、導入が困難であった。例えば、コーナリング時に各タイヤにかかる荷重を知りたい場合等、全てのタイヤに計測器を取り付ける場合には、導入はより困難であった。
そこで、本発明は、走行中にタイヤにかかる荷重を適切かつ容易に検出可能な荷重検出システム及び荷重検出方法を提供することを目的とする。
本発明に係る荷重検出システムは、タイヤが路面を転動することにより発生する音の音量を測定する音量測定部と、その音量測定部によって測定された音の第1周波数における第1音量と第2周波数における第2音量との音量比を計算する計算部と、計算部によって計算された音量比の計算値に基づいてタイヤにかかる荷重を検出する検出部とを備えることを特徴とする。
荷重検出システムでは、音量測定部の測定対象が走行中に発生する音であるため、音量測定部をタイヤ周辺に設ければよく、タイヤ内部等のタイヤ自体に測定器を取り付ける必要がない。しかも、荷重検出システムは、第1周波数における第1音量と第2周波数における第2音量との音量比の計算値から荷重を検出するため、適切に荷重を検出できる。よって、荷重検出システムによれば、走行中にタイヤにかかる荷重を適切かつ容易に検出できる。
第1音量は基本周波数における音量であり、第2音量は基本周波数の2倍の周波数における音量であることが好ましい。これによれば、荷重検出システムは、より適切に荷重を検出できる。
更に、荷重検出システムは、荷重と音量比との対応関係データを記憶する記憶部を備えることが好ましい。そして、検出部は、音量比の計算値と対応関係データとを比較することにより荷重を検出することが好ましい。これによれば、荷重検出システムは、より容易により適切に荷重を検出できる。
更に、荷重検出システムは、タイヤの空気圧を測定する空気圧測定部を備えることが好ましい。そして、検出部は、音量比の計算値と空気圧の測定値に基づいて荷重を検出することが好ましい。タイヤが路面を転動することにより発生する音は、タイヤの空気圧の影響を受ける。そのため、荷重検出システムは、音量比の計算値と空気圧の測定値を用いて荷重を検出することにより、荷重検出の精度を向上できる。
本発明に係る荷重検出方法は、タイヤが路面を転動することにより発生する音の音量を測定するステップと、測定された音の第1周波数における第1音量と第2周波数における第2音量との音量比を計算するステップと、計算された音量比の計算値に基づいてタイヤにかかる荷重を検出するステップとを備えることを特徴とする。
更に、荷重検出方法は、タイヤの空気圧を測定するステップを備え、音量比の計算値と空気圧の測定値に基づいて荷重を検出することが好ましい。
本発明によれば、走行中にタイヤにかかる荷重を適切かつ容易に検出可能な荷重検出システム及び荷重検出方法を提供することができる。
〔第1の実施形態〕
(荷重検出システム)
図1に示す荷重検出システム100は、タイヤにかかる荷重を検出する。荷重検出システム100は、マイクロフォン10と、解析器20と、表示器30と、エンジン制御部(Engine Control Unit、以下「ECU」と表す)40とを備える。これらのマイクロフォン10、解析器20、表示器30、ECU40は、車体60に設けられる。
マイクロフォン10は、空気入りタイヤ等のタイヤ50が路面Aを転動することにより発生する音の音量を測定する音量測定部である。タイヤ50が発生する音は、主に、タイヤ50の周方向に延びる主溝内で発生する共鳴音(以下「主溝共鳴音」という)である。特に、タイヤ50が高速に回転すると、主溝共鳴音がタイヤ50が発生する音において支配的になる。マイクロフォン10は、音量の測定値を電気信号に変換し、解析器20に入力する。マイクロフォン10と解析器20は、有線により接続されてもよく、無線により接続されてもよい。
マイクロフォン10は、タイヤ50の周辺に設けられる。例えば、マイクロフォン10は、タイヤ50が路面Aと接する位置の近くに設けることができる。マイクロフォン10は、車体60が備えるタイヤ50毎に設けることができ、各マイクロフォン10が各タイヤ50について音量を測定する。例えば、マイクロフォン10は、右前輪(FR)、左前輪(FL)、右後輪(RR)、左後輪(RL)毎に設けることができる。尚、荷重検出システム100は、1つのタイヤ50が発生する音を測定するマイクロフォン10を複数備えてもよい。
解析器20は、図2に示すように、計算部21と、記憶部22と、検出部23とを備える。図2は、解析器20に、右前輪(FR)、左前輪(FL)、右後輪(RR)、左後輪(RL)毎に設けられたマイクロフォン10から音量の測定値が入力される場合を示す。
計算部21は、マイクロフォン10によって測定された音の第1周波数における第1音量と、第2周波数における第2音量との音量比を計算する。異なる周波数の一方を「第1周波数」、他方を「第2周波数」という。第1周波数における音量を「第1音量」、第2周波数における音量を「第2音量」という。
第1周波数は、タイヤ50が発生する音の基本周波数であり、第1音量は基本周波数における音量であることが好ましい。この場合、第2周波数は、基本周波数の2倍の周波数(以下「2倍周波数」という)であり、第2音量は2倍周波数における音量であることが好ましい。これによれば、荷重検出システム100は、より適切に荷重を検出できる。基本周波数は、タイヤ50が発生する主溝共鳴音の基本周波数を用いることができる。主溝共鳴音の基本周波数は、走行速度がある程度以上になったときに、音量がピーク値となる周波数である。主溝共鳴音の基本周波数は、走行速度に依らず0.6〜1.0kHz程度である。タイヤ50が発生する音の基本周波数は約1kHz、2倍周波数は約2kHzとなることが多い。
計算部21は、マイクロフォン10から音量の測定値を取得する。計算部21は、音量の測定値を高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform、以下「FFT」と表す)し、周波数に対して示される音量に変換する。例えば、計算部21は。図3に示すような周波数に対して変化する音量の測定値1,2に変換する。図3では、横軸が周波数を示し、縦軸が音量を示している。又、実線で示される音量の測定値1はタイヤ50にかかる荷重が小さい場合であり、点線で示される音量の測定値2はタイヤ50にかかる荷重が大きい場合である。
計算部21は、FFT後の音量の測定値から、第1音量と第2音量を抽出する。計算部21は、例えば、音量の測定値のピークが現れる周波数を基本周波数と判定できる。計算部21は、音量の測定値のピーク値を基本周波数における第1音量(Pa,Pb)として抽出する。計算部21は、判定した基本周波数を2倍し、2倍周波数を求める。計算部21は、求めた2倍周波数における音量の測定値を第2音量(Qa,Qb)として抽出する。
計算部21は、抽出した第1音量と第2音量との音量比を計算する。計算部21は、音量比として「第2音量/第1音量(Qa/Pa、Qb/Pb)を計算してもよく、「第1音量/第2音量(Pa/Qa、Pb/Qb)」を計算してもよい。計算部21は、音量比の計算値を検出部23に入力する。
記憶部22は、荷重と音量比との対応関係データを記憶する。荷重検出システム100は、荷重検出の準備(以下「キャリブレーション」という)として対応関係データを求め、記憶部22に格納する。タイヤ50が発生する音は、タイヤサイズによって大きく異なるため、実際に荷重を検出したいタイヤ50を用いてキャリブレーションを行う。
具体的には、まず、タイヤ50に荷重をかけ、その荷重をかけたときにタイヤ50が発生する音の音量をマイクロフォン10が測定する。そして、計算部21が音量の測定値から、第1音量と第2音量との音量比を計算する。タイヤ50にかける荷重を順次変化させていき、マイクロフォン10が複数の荷重に対する音量を測定し、計算部21が音量比を計算する。そして、計算部21は、荷重と音量比とを対応付けた対応関係データを記憶部22に格納する。キャリブレーションでは、同じ荷重について複数回測定を行い、音量比の平均値を求めることが好ましい。
尚、タイヤ50を車体60に装着させる前に予めキャリブレーションを行って対応関係データを求め、その対応関係データを記憶部22に格納しておくこともできる。この場合には、ユーザはキャリブレーションを省略できる。装着前のキャリブレーションは、例えば、無響室内において、ドラム試験機のドラム表面にタイヤ50を荷重をかけて圧着し、転動させて行うことができる。
検出部23は、計算部21によって計算された音量比の計算値に基づいてタイヤ50にかかる荷重を検出する。タイヤ50に荷重がかかるとタイヤ50と路面Aとの接地長が変化し、タイヤ50が発生する音が変化する。そのため、荷重と音量比との間には相関があり、一定関係が成立する。例えば、図3の場合、音量比の計算値(Qa/Pa、Qb/Pb)と荷重は比例関係になる。又、音量比の計算値(Pa/Qa、Pb/Qb)と荷重は反比例関係になる。よって、検出部23は、音量比の計算値に基づいて、荷重と音量比との関係から荷重を推定することにより、荷重を検出できる。
検出部23は、計算部21から音量比の計算値を取得する。検出部23は、記憶部22を参照し、音量比の計算値と対応関係データとを比較することにより荷重を検出することが好ましい。例えば、検出部23は、音量比の計算値と対応関係データの音量比とを比較し、最も近い音量比に対応付けられている対応関係データの荷重を、タイヤ50にかかっている荷重と推定することにより、荷重を検出できる。この場合、検出部23は、最も近い音量比と音量比の計算値との差を求め、対応関係データの荷重と実際の荷重との差分を推定してもよい。そして、検出部23は、推定した差分を対応関係データの荷重に加算又は減算し、タイヤ50にかかっている荷重を検出してもよい。
検出部23は、荷重の検出値を表示器30に出力する。表示器30は、検出部23から取得した検出値を表示する。表示器30に表示された検出値は、例えば、車体60のセッティングや車体60の制御に活用することができる。又、検出部23は、荷重の検出値をECU23に入力する。ECU23は、検出部23から取得した荷重の検出値に基づいて、エンジン制御を行う。
解析器20、表示器30、ECU40は、例えば、車体60のインスツルメントパネルの内側やエンジンルーム内等に設けることができる。又、解析器20としては、例えば、PLC(Programmable Logic Controller)や、オペレーティングシステム(OS)によって動作するコンピュータ等を用いることができる。又、検出部23は、オンラインで接続された他の装置に荷重の検出値を送信するようにしてもよい。
(荷重検出方法)
次に、荷重検出システム100を用いた荷重検出方法の手順を説明する。図4に示すように、荷重検出システム100は、まず、タイヤ50にかける荷重を順次変化させていき、タイヤ50が発生する音の音量を測定し(S101)、その音量比を計算する(S102)。そして、荷重検出システム100は、各荷重と音量比とを対応付けた対応関係データを記憶部22に格納する(S103)。このようにして、荷重検出システム100はキャリブレーションを行う。
次に、実際の荷重検出を行う。まず、荷重検出システム100は、タイヤ50が路面Aを転動することにより発生する音の音量を測定する(S104)。荷重検出システム100は、音量の測定値をFFTし、第1音量(基本周波数における音量)と、第2音量(2倍周波数における音量)を抽出する。荷重検出システム100は、抽出した第1音量と第2音量との音量比を計算する(S105)。荷重検出システム100は、計算された音量比の計算値に基づいてタイヤ50にかかる荷重を検出する(S106)。そして、荷重検出システム100は、表示器30に荷重の検出値を表示したり、ECU40に荷重の検出値を入力したりする。
(実施例)
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。荷重検出システム100を用い、無響室内において、主溝のみを備えるタイヤに荷重2kN、3kN、4.5kNをかけ、タイヤの蹴り出し付近で、タイヤが発生する音の音量を測定した。そして、音量の測定値をFFTし、周波数に対して示される音量に変換した。荷重が2kNの結果を図5に、荷重が3kNの結果を図6に、荷重が4.5kNの結果を図7に示す。図5〜7において横軸は周波数(Hz)、縦軸は音量(dB)を示す。
いずれの荷重の場合も、音量の測定値がピークとなっている基本周波数は、約1kHz、2倍周波数は約2kHzとなった。荷重が2kNの場合の基本周波数における第1音量を「P」、2倍周波数における第2音量を「Q」、荷重が3kNの場合の基本周波数における第1音量を「P」、2倍周波数における第2音量を「Q」、荷重が4.5kNの場合の基本周波数における第1音量を「P4.5」、2倍周波数における第2音量を「Q4.5」と表す。
第1音量と第2音量の音量比として、第2音量/第1音量を計算した場合、音量比(Q/P,Q/P,Q4.5/P4.5)が大きいほど、荷重が大きくなり、比例関係が得られた。又、第1音量と第2音量の音量比として、第1音量/第2音量を計算した場合、音量比(P/Q,P/Q,P4.5/Q4.5)が小さいほど、荷重が大きくなり、反比例関係が得られた。
(効果)
このような荷重検出システム100及び荷重検出方法によれば、マイクロフォン10の測定対象が走行中に発生する音であるため、マイクロフォン10をタイヤ50周辺に設ければよく、条件が厳しく、取り付けが困難なタイヤ50内部等のタイヤ50自体に測定器を取り付ける必要がない。しかも、荷重検出システム100は、第1周波数における第1音量と第2周波数における第2音量との音量比の計算値から荷重を検出するため、適切に荷重を検出できる。
よって、荷重検出システム100及び荷重検出方法によれば、走行中にタイヤ50にかかる荷重を適切かつ容易に検出できる。又、荷重検出システム100は、車体60に設けることができるため、導入が容易となる。例えば、コーナリング時に各タイヤにかかる荷重を知りたい場合等にも、容易に対応できる。
更に、荷重検出システム100では、荷重と音量比との対応関係データを記憶する記憶部22を備え、検出部23は、音量比の計算値と対応関係データとを比較することにより荷重を検出できる。よって、荷重検出システム100は、より容易により適切に荷重を検出できる。
〔第2の実施形態〕
図8に示すように、荷重検出システム200は、マイクロフォン10と、解析器220と、表示器30と、ECU40と、空気圧センサ70を備える。図8において図1と実質的に同様の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
空気圧センサ70は、タイヤ50の空気圧を測定する空気圧測定部である。空気圧センサ70は、空気圧の測定値を電気信号に変換し、解析器220に入力する。空気圧センサ70と解析器220は、有線により接続されてもよく、無線により接続されてもよい。空気圧センサ70は、空気圧そのものを直接測定し、解析器220に入力する直接型TPMS(Tire Pressure Monitoring System:タイヤ空気圧監視システム)や、各タイヤ50の回転速度を測定し、タイヤ50間の回転速度の差から空気圧を測定する間接型TPMS等がある。
空気圧センサ70は、例えば、タイヤ50に取り付けられるホイール等に設けることができる。空気圧センサ70は、車体60が備えるタイヤ50毎に設けることができ、各空気圧センサ70が各タイヤ50について空気圧を測定する。例えば、空気圧センサ70は、右前輪(FR)、左輪(FL)、右後輪(RR)、左後輪(RL)毎に設けることができる。
図9に示すように、解析器220は、計算部221と、記憶部222と、検出部223とを備える。図9は、解析器220に、右前輪(FR)、左前輪(FL)、右後輪(RR)、左後輪(RL)毎に設けられた空気圧センサ70から空気圧の測定値が入力される場合を示す。
記憶部222は、荷重と音量比との対応関係データとして、タイヤ50の空気圧を変化させた対応関係データを記憶する。キャリブレーションは以下のように行われる。タイヤ50の空気圧を調整し、ある空気圧において、荷重を順次変化させていき、タイヤ50が発生する音の音量をマイクロフォン10が測定する。計算部221は音量の測定値から、ある空気圧において荷重を順次変化させたときの第1音量と第2音量との音量比を計算する。
タイヤ50の空気圧を順次変化させていき、マイクロフォン10が複数の空気圧において、複数の荷重に対する音量を測定し、計算部221が音量比を計算する。即ち、荷重検出システム200では、様々な空気圧において、荷重と音量比との対応を求める。そして、計算部221は、空気圧と荷重と音量比とを対応付けた対応関係データを記憶部222に格納する。
検出部223は、音量比の計算値と空気圧の測定値に基づいて荷重を検出する。タイヤ50が発生する音は、タイヤ50の空気圧によっても変化する。特に主溝共鳴音の周波数は、タイヤ50の主溝の路面Aとの接地長によって変化し、空気圧の影響を直接受ける。そのため、空気圧の変化が荷重と音量比との関係に影響を及ぼす。
よって、検出部223は、音量比の計算値と空気圧の測定値に基づいて、荷重と音量比との関係からおおよその荷重を推定し、更に空気圧の影響を考慮して荷重を推定することにより、荷重を検出できる。検出部23は、空気圧センサ70から空気圧の測定値を取得する。検出部223は、記憶部222を参照し、音量比の計算値、空気圧の測定値と、対応関係データとを比較することにより荷重を検出することが好ましい。
例えば、検出部223は、音量比の計算値、空気圧の測定値と対応関係データの音量比とを比較し、最も近い音量比に対応付けられている対応関係データの荷重を、タイヤ50にかかっている荷重と推定することにより、荷重を検出できる。この場合も、検出部223は、最も近い音量比と音量比の計算値との差を求め、対応関係データの荷重と実際の荷重との差分を推定し、荷重に反映させてもよい。
尚、以上説明した点以外は、計算部221、記憶部222、検出部223は、図2に示した計算部21、記憶部22、検出部23と実質的に同様である。
このような荷重検出システム200によれば、荷重検出システム100により得られる効果に加え、音量比の計算値と空気圧の測定値を用いて荷重を検出することができ、荷重検出の精度を向上できる。
本発明の第1の実施形態に係る荷重検出システムが車体に設けられた状態を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る荷重検出システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るタイヤが発生する音の周波数と音量との関係を示すグラフ図である。 本発明の第1の実施形態に係る荷重検出方法の手順を示すフロー図である。 本発明の第1の実施形態に係る荷重2kNのときの周波数と音量との関係を示すグラフ図である。 本発明の第1の実施形態に係る荷重3kNのときの周波数と音量との関係を示すグラフ図である。 本発明の第1の実施形態に係る荷重4.5kNのときの周波数と音量との関係を示すグラフ図である。 本発明の第2の実施形態に係る荷重検出システムが車体に設けられた状態を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る荷重検出システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 マイクロフォン
20,220 解析器
21,221 計算部
22,222 記憶部
23,223 検出部
30 表示器
40 ECU
50 タイヤ
60 車体
70 空気圧センサ
100,200 荷重検出システム

Claims (6)

  1. タイヤが路面を転動することにより発生する音の音量を測定する音量測定部と、
    該音量測定部によって測定された音の第1周波数における第1音量と第2周波数における第2音量との音量比を計算する計算部と、
    該計算部によって計算された音量比の計算値に基づいて前記タイヤにかかる荷重を検出する検出部と
    を備えることを特徴とする荷重検出システム。
  2. 前記第1音量は基本周波数における音量であり、前記第2音量は前記基本周波数の2倍の周波数における音量であることを特徴とする請求項1に記載の荷重検出システム。
  3. 前記荷重と前記音量比との対応関係データを記憶する記憶部を備え、
    前記検出部は、前記音量比の計算値と前記対応関係データとを比較することにより前記荷重を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の荷重検出システム。
  4. 前記タイヤの空気圧を測定する空気圧測定部を備え、
    前記検出部は、前記音量比の計算値と前記空気圧の測定値に基づいて前記荷重を検出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の荷重検出システム。
  5. タイヤが路面を転動することにより発生する音の音量を測定するステップと、
    該測定された音の第1周波数における第1音量と第2周波数における第2音量との音量比を計算するステップと、
    該計算された音量比の計算値に基づいて前記タイヤにかかる荷重を検出するステップと
    を備えることを特徴とする荷重検出方法。
  6. 前記タイヤの空気圧を測定するステップを備え、
    前記音量比の計算値と前記空気圧の測定値に基づいて前記荷重を検出することを特徴とする請求項5に記載の荷重検出方法。


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