JP2006010297A - 太陽熱収集装置 - Google Patents

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    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers
    • Y02E10/44Heat exchange systems

Abstract

【課題】 構成が簡単で容易に製造できるとともに安価に得ることができ、また、設置作業も容易に行えるようにした太陽熱収集装置を得る。
【解決手段】 断熱性筺体2の上面に太陽光透過性素材で形成した太陽光透過窓3を設け、この断熱性筺体2にはその内部の一方から他方に空気を流通させる空気入口4と空気出口5を設け、前記断熱性筺体2内には熱伝導率が高い可撓性を有する線状体或いは帯状体からなる吸熱部材7又は熱伝導率が高い粒状体からなる吸熱部材7を、空気の流通可能な空隙を有するように収容した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、太陽熱を収集する太陽熱収集装置に関するものである。
従来から太陽熱を収集し、熱源として利用に供する太陽熱収集装置が広く使用されている。かかる太陽熱収集装置として、例えば、筺体の内部を真空にして、この筺体内に選択吸収膜が形成された吸熱板が配置され、更に、熱媒体を循環させる金属製パイプが配置され、前記吸熱板で吸熱した太陽熱を前記金属パイプ内を循環する熱媒体により外部に取り出すようにした太陽熱収集装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−14162号公報
しかしながら、上記の如き従来の太陽熱収集装置は、その構成が複雑であり、製造が面倒となっており、その分コスト高となる問題点があった。また、太陽熱収集装置は太陽熱を受けやすい場所に設置されるが、その設置作業も面倒な作業となっている。
本発明の目的は、構成が簡単で容易に製造できるとともに安価に得ることができ、また、設置作業も容易に行えるようにした太陽熱収集装置を提供することにある。
上記の目的を達成する本発明の構成を説明をすると、次の通りである。
請求項1に記載の太陽熱収集装置は、断熱性筺体の上面に太陽光透過性素材で形成された太陽光透過窓が設けられ、この断熱性筺体にはその内部の一方から他方に空気を流通させる空気入口と空気出口が設けられ、前記断熱性筺体内には熱伝導率が高い可撓性を有する線状体或いは帯状体からなる吸熱部材又は熱伝導率が高い粒状体からなる吸熱部材が、流体の流通可能な空隙を有して収容されていることを特徴とする。
かかる構成から、前記断熱性筺体内に収容された吸熱部材が、熱伝導率が高い可撓性を有する線状体或いは帯状体又は熱伝導率が高い粒状体からなるので、熱伝導が早く、太陽光透過窓を透過した太陽光による太陽熱が短時間で全体に伝導され、そして、その表面積が大きいので、前記太陽熱が極めて効率よく吸収され蓄熱される。そして、断熱性筺体に設けられている空気入口から断熱性筺体に空気を送り込むと、送り込まれた空気と前記太陽熱を極めて効率よく吸収し蓄熱した吸熱部材が熱交換し、高温となった空気が断熱性筺体に設けられている空気出口から外部に送り出される。この送り込まれた空気と前記太陽熱を吸収し蓄熱した吸熱部材との熱交換にあっては、前記のように吸熱部材の表面積が大きいので、吸熱部材の空隙を流通空気と極めて効率よく熱交換する。
また、製造にあっては、前記吸熱部材は熱伝導率が高い可撓性を有する線状体或いは帯状体又は熱伝導率が高い粒状体となっているので、該吸熱部材を単に断熱性筺体内に詰めるだけなので、製造が容易であり安価に得ることができ、また設置作業も容易に行うことができる。
請求項2に記載の太陽熱収集装置は、請求項1に記載の前記断熱性筺体内に、前記空気入口側から前記空気出口側へ向けて仕切板で仕切られて複数の通路が並設され、各通路内に、前記熱伝導率が高い可撓性を有する線状体或いは帯状体からなる吸熱部材又は熱伝導率が高い粒状体からなる吸熱部材が、流体の流通可能な空隙を有して収容されており、前記断熱性筺体に設けられた空気入口から送り込まれた空気が前記各通路内を通って断熱性筺体に設けられた空気出口から流出するようになっていることを特徴とする。
かかる構成から、前記通路内に収容された吸熱部材に、太陽光透過窓を透過した太陽光による太陽熱が吸収され蓄熱され、そして、断熱性筺体に設けられている空気入口から断熱性筺体に空気を送り込むと、送り込まれた空気は前記複数の通路内に入り、該各通路内の隅々にまで流れて各通路内に収容され前記太陽熱を吸収し蓄熱した吸熱部材と熱交換し、高温となって空気出口から外部に送り出される。従って、前記断熱性筺体が大きくても、断熱性筺体内が仕切板で仕切られて断熱性筺体内に複数の通路が並設されていると、断熱性筺体に送り込まれた空気が断熱性筺体内の吸熱部材と万遍なく接触して熱交換することになり、効率よく熱交換することができる。
請求項3に記載の太陽熱収集装置は、請求項1に記載の前記断熱性筺体内に、太陽光透過性素材で形成された筒状体が、両端の開口部を前記空気入口側と空気出口側に開口するようにして複数並設され、各筒状体内に、前記熱伝導率が高い可撓性を有する線状体或いは帯状体からなる吸熱部材又は熱伝導率が高い粒状体からなる吸熱部材が、流体の流通可能な空隙を有して収容されており、前記断熱性筺体に設けられた空気入口から送り込まれた空気が前記各筒状体内を通って断熱性筺体に設けられた空気出口から流出するようになっていることを特徴とする。
かかる構成から、前記筒状体内に収容された吸熱部材に、太陽光透過窓を透過した太陽光による太陽熱が吸収され蓄熱され、そして、断熱性筺体に設けられている空気入口から断熱性筺体に空気を送り込むと、送り込まれた空気は前記複数の筒状体内に入り、該各筒状体内の隅々にまで流れて各筒状体内に収容され前記太陽熱を吸収し蓄熱した吸熱部材と熱交換し、高温となって空気出口から外部に送り出される。従って、前記断熱性筺体が大きくても、前記断熱性筺体内に、太陽光透過性素材で形成され吸熱部材を収容した複数の筒状体が並設されていると、断熱性筺体に送り込まれた空気が断熱性筺体内の吸熱部材と万遍なく接触して熱交換することになり、効率よく熱交換することができる。
請求項4に記載の太陽熱収集装置は、請求項1,2又は3に記載の前記熱伝導率の高い可撓性を有する線状体或いは帯状体からなる吸熱部材は金属削り屑で構成されていることを特徴とする。
かかる構成から、熱伝導率の高い線状体或いは帯状体を安価に入手することができるので、コストダウンをはかることができ、また、廃物利用といった面からも有用である。
請求項5に記載の太陽熱収集装置は、請求項1,2,3又は4に記載の前記断熱性筺体の内面には、太陽光を反射する光反射層が設けられていることを特徴とする。
かかる構成から、太陽光透過窓を透過して断熱性筺体に入射して吸熱部材の空隙を抜けた太陽光を断熱性筺体の内面に設けられた光反射層で反射させ、反射した太陽光を吸熱部材に投射させることができ、これにより太陽光による太陽熱を吸熱部材に極めて効率よく吸収させ蓄熱させることができる。
以上のように、請求項1に記載された発明に係る太陽熱収集装置によれば、断熱性筺体内に収容された吸熱部材は、熱伝導率が高い可撓性を有する線状体或いは帯状体又は熱伝導率が高い粒状体からなるので、熱伝導が早く、太陽光透過窓を透過した太陽光による太陽熱が短時間で全体に伝導され、そして、その表面積が大きいので、前記太陽熱を極めて効率よく吸収し蓄熱することができる。そして、断熱性筺体に設けられている空気入口から断熱性筺体に空気を送り込むことにより、この空気と前記太陽熱を吸収し蓄熱した吸熱部材が熱交換し、高温となった空気を断熱性筺体に設けられている空気出口から外部に取り出すことができる。
また、製造にあっては、前記吸熱部材は熱伝導率が高い可撓性を有する線状体或いは帯状体又は熱伝導率が高い粒状体となっているので、該吸熱部材を単に断熱性容器内に詰めるだけなので、製造が容易であり安価に得ることができ、また設置作業も容易に行うことができる。
請求項2に記載された発明に係る太陽熱収集装置によれば、前記断熱性筺体内に仕切板で仕切られて並設された複数の通路内に収容されている吸熱部材に、太陽光透過窓を透過した太陽光による太陽熱が吸収され蓄熱され、そして、空気入口から断熱性筺体に空気を送り込むことにより、送り込まれた空気が前記複数の通路内に入り、該各通路内の隅々にまで流れて各通路内に収容され前記太陽熱を吸収し蓄熱した吸熱部材と熱交換し、高温となった空気を空気出口から外部に取り出すことができる。このように、断熱性筺体に送り込まれた空気が断熱性筺体内に並設された複数の通路を通り、吸熱部材と万遍なく接触して熱交換することができるので、特に、断熱性筺体が大きい太陽熱収集装置に最適である。
請求項3に記載された発明に係る太陽熱収集装置によれば、前記断熱性筺体内に並設された、太陽光透過性素材で形成されている複数の筒状体内に収容されている吸熱部材に、太陽光透過窓を透過した太陽光による太陽熱が吸収され蓄熱され、そして、空気入口から断熱性筺体に空気を送り込むことにより、送り込まれた空気が前記複数の筒状体内に入り、該各筒状体内の隅々にまで流れて各筒状体内に収容され前記太陽熱を吸収し蓄熱した吸熱部材と熱交換し、高温となった空気を空気出口から外部に取り出すことができる。このように、断熱性筺体に送り込まれた空気が断熱性筺体内に並設された複数の筒状体を通り、吸熱部材と万遍なく接触して熱交換することができるので、特に、断熱性筺体が大きい太陽熱収集装置に最適である。
請求項4に記載の発明によれば、前記熱伝導率の高い可撓性を有する線状体或いは帯状体からなる吸熱部材が金属削り屑で構成されているので、このような線状体或いは帯状体を安価に入手することができることから、全体のコストダウンを図ることができ、また、廃物利用といった面からも有用である。
請求項5に記載の発明によれば、太陽光透過窓を透過して断熱性筺体に入射して吸熱部材の空隙を抜けた太陽光を断熱性筺体の内面に設けられた光反射層で反射させ、反射した太陽光を吸熱部材に投射させることができ、これにより太陽光による太陽熱を吸熱部材に極めて効率よく吸収させ蓄熱させることができる。
図1、図2は本発明に係る太陽熱収集装置を実施するための最良の形態の第一例を示したもので、図1は本例の太陽熱収集装置の平面図、図2は図1のA−A線断面図である。
図面において、1は本例の太陽熱収集装置、2は太陽熱収集装置1を構成する断熱性筺体である。この断熱性筺体2は気密性を有するように構成され、その上面には、太陽光透過性素材で形成された太陽光透過窓3が設けられている。
前記断熱性筺体2は、本例では、塩化ビニル等の合成樹脂製の外層2aと、グラスウール、ロックウール等の断熱材からなる中間層2bと、アルミニウムシート等の反射板からなる内層2cで構成されているが、断熱性を有する限りこれに限定されない。
本例のように断熱性筺体2が、塩化ビニル等の合成樹脂製の外層2aと、グラスウール、ロックウール等の断熱材からなる中間層2bと、アルミニウムシート等の反射板からなる内層2cとで構成されていると軽量化が図れ、取り扱いが容易となり、設置作業も容易に行うことができる。
また、アルミニウムシート等の反射板で内層2cを構成すると、太陽光透過窓3を透過して断熱性筺体2に入射し、後述する吸熱部材の空隙を抜けて内層2cに投射した太陽光が、内層2cにより反射して前記吸熱部材に投射し、これにより太陽光による太陽熱が吸熱部材に極めて効率よく吸収され蓄熱されることになる。
また、前記太陽光透過性素材で形成された太陽光透過窓3にあっては、本例では透明な合成樹脂で形成されているが、ガラスであってもよく、特に限定されるものではない。
前記断熱性筺体2には、その内部の一方から他方に空気を流通させる空気入口4と空気出口5が設けられており、空気入口4と空気出口5にはそれぞれ空気流通パイプ6が接続されている。
また、前記断熱性筺体2内には熱伝導率が高い可撓性を有する線状体或いは帯状体からなる吸熱部材7又は熱伝導率が高い粒状体からなる吸熱部材7が、空気の流通可能な空隙を有して収容されている。
前記熱伝導率が高い吸熱部材7の材料として、銅、アルミニウム、真鍮等が挙げられるがこれに限定されるものではない。本例では、吸熱部材7として、可撓性を有する線状体或いは帯状体が使用されている。この吸熱部材7となる可撓性を有する線状体或いは帯状体として、金属削り屑を用いることができる。
上記のように構成された太陽熱収集装置1は、前記断熱性筺体2内に収容された吸熱部材7が、熱伝導率が高い可撓性を有する線状体或いは帯状体又は熱伝導率が高い粒状体からなるので、熱伝導が早く、太陽光透過窓3を透過した太陽光による太陽熱が短時間で吸熱部材7全体に伝導され、そして、その表面積が大きいので、前記太陽熱が極めて効率よく吸収され蓄熱される。さらに、太陽光透過窓3を透過して断熱性筺体2に入射し、吸熱部材7の空隙を抜けて内層2cに投射した太陽光は、内層2cにより反射して吸熱部材7に投射することから、太陽光による太陽熱は吸熱部材7に極めて効率よく吸収され蓄熱される。
そして、断熱性筺体2に設けられている空気入口4から断熱性筺体2に空気を送り込むと、送り込まれた空気と前記太陽熱を極めて効率よく吸収し蓄熱した吸熱部材7が熱交換し、高温となった空気が断熱性筺体2に設けられている空気出口5から外部に送り出される。この送り込まれた空気と前記太陽熱を吸収し蓄熱した吸熱部材7との熱交換にあっては、前記のように吸熱部材7の表面積が大きいので、吸熱部材7の空隙を流通空気と極めて効率よく熱交換する。
また、製造にあっては、前記吸熱部材7は熱伝導率が高い可撓性を有する線状体或いは帯状体又は熱伝導率が高い粒状体となっているので、該吸熱部材7を単に断熱性筺体2内に詰めるだけなので、製造が容易であり安価に得ることができ、また設置作業も容易に行うことができる。
また、前記熱伝導率の高い可撓性を有する線状体或いは帯状体からなる吸熱部材7が金属削り屑で構成されていると、線状体或いは帯状体からなる吸熱部材7を安価に入手することができるので、コストダウンを図ることができ、また、廃物利用といった面からも有用である。
図3は本発明に係る太陽熱収集装置1の使用例を示すものであり、本例では、本発明に係る太陽熱収集装置1を建築物の暖房用に使用した例を示している。本例では複数の太陽熱収集装置1が配置され、それぞれが空気流通パイプ6で直列に接続されている。前記空気流通パイプ6は、該空気流通パイプ6を流れる空気が前記直列に接続された複数の太陽熱収集装置1内を通り、そして循環するように構成されている。
前記空気流通パイプ6の途中には、空気流通パイプ6内の空気を強制的に循環させる循環ポンプ8と暖房用熱交換器9が接続されている。前記複数の太陽熱収集装置1は太陽光を受けるのに好適な箇所に配置されている。また、前記暖房用熱交換器9は建築物(図示せず)の床或いは壁に配置されている。
そして、前記循環ポンプ8を駆動して空気流通パイプ6内の空気を強制的に循環させることにより、循環する空気が太陽熱収集装置1の断熱性筺体2内で太陽光を受け太陽熱を吸収し蓄熱した吸熱部材7と熱交換して高温となり、このようにして太陽熱収集装置1で加熱され高温となった空気が空気流通パイプ6を通って暖房用熱交換器9で室内の空気と熱交換して放熱し、ここで低温となった空気は再び太陽熱収集装置1に送り出され、ここで加熱されて高温となり、高温となった空気が暖房用熱交換器9で室内の空気と熱交換するようになっている。
本例では複数の太陽熱収集装置1が空気流通パイプ6で直列に接続されて配置されいるが、太陽熱収集装置1が単数であってもよい。本例のように複数の太陽熱収集装置1が直列に接続されて配置されていると、より高温の空気を取り出すことができる。
次に本発明に係る太陽熱収集装置を実施するための最良の形態の第二例について図4及び図5を参照して説明する。図4は本例の太陽熱収集装置の一部切欠平面図、図5は図4のB−B線断面図である。これらの図面において、上記第一例と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図面において、10は本例の太陽熱収集装置であり、この太陽熱収集装置10を構成する断熱性筺体2に、断熱性筺体2の一方から他方に空気を流通させる前記空気入口4と空気出口5とが設けられている。前記空気入口4にあっては、本例では、断熱性筺体2の側壁部11に、後述する通路の入口側開口部と直交する方向に開口している。
本例では、断熱性筺体2内に複数の仕切板12が、前記側壁部11と平行に設けられ、この仕切板12で仕切られて前記空気入口4から空気出口5へ向けて複数の通路13が並設されている。
前記仕切板12はその前端部と前壁部14との間に、前記空気入口4と連通する入口側空間部16が形成され、また、後端部と断熱性筺体2の後壁部15との間に、前記空気出口5と連通する出口側空間部17が形成されている。そして、前記入口側空間部16に前記仕切板12で仕切られて形成された各通路13の入口側開口部13aが開口し、出口側空間部17に各通路13の出口側開口部13bが開口している。
そして、空気入口4から断熱性筺体2内に送り込まれた空気は、入口側空間部16を通って入口側空間部16に開口する各通路13の入口側開口部13aから各通路13内に流れ込み、出口側開口部13bから出口側空間部17に流れ出て、空気出口5から外部に送り出されるようになっている。
前記通路13内には、前記吸熱部材7が空気の流通可能な空隙を有して収容されている。通路13の入口側開口部13aと出口側開口部13bは、通路13内に収容されている吸熱部材7が入口側空間部16、出口側空間部17に出ないように網状体18により塞がれている。
上記のように構成された太陽熱収集装置10によれば、前記通路13内に収容された吸熱部材7に、太陽光透過窓3を透過した太陽光による太陽熱が上記第一例と同様にして極めて効率よく吸収され蓄熱される。さらに、太陽光透過窓3を透過して断熱性筺体2に入射し、吸熱部材7の空隙を抜けて内層2cに投射した太陽光は、内層2cにより反射して吸熱部材7に投射することから、太陽光による太陽熱は吸熱部材7に極めて効率よく吸収され蓄熱される。
そして、断熱性筺体2に設けられている空気入口4から断熱性筺体2内に空気を送り込むと、送り込まれた空気が入口側空間部16に入り、入口側空間部16から通路13内に流れ込み、該通路13内の隅々にまで流れて通路13内に収容され前記太陽熱を吸収し蓄熱した吸熱部材7と熱交換し、高温となった空気が出口側空間部17に流れ出て、空気出口5から外部に送り出される。
本例では、前記空気入口4は断熱性筺体2の側壁部11に、通路13の入口側開口部13aと直交する方向に開口しているので、断熱性筺体2に設けられている空気入口4から断熱性筺体2内に送り込まれた空気は、入口側空間部16全体を満たした状態から通路13内に流れ込む様を呈し、各通路13内に概ね均等に流れ込むことになる。これにより、各通路13内に収容され前記太陽熱を吸収し蓄熱した吸熱部材7と確実に熱交換することになり、無駄が無く、より効率の良い熱交換が行え、より高温の空気を外部に取り出すことができる。
したがって、本例のように、断熱性筺体2内に、仕切板12で仕切られて並設された複数の通路13を持つ太陽熱収集装置10は、特に、断熱性筺体2が大きいものである場合に最適である。
以上説明した本例の太陽熱収集装置10も、上記第一例と同様にして使用することができ、使用例については第一例を援用してその説明を省略する。
次に本発明に係る太陽熱収集装置を実施するための最良の形態の第三例について図6〜図8を参照して説明する。図6は本例の太陽熱収集装置の一部切欠平面図、図7は図6のC−C線断面図、図8は図6のD−D線拡大断面図である。これらの図面において、上記第一例及び第二例と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図面において、20は本例の太陽熱収集装置であり、太陽熱収集装置20を構成する断熱性筺体2に、断熱性筺体2の一方から他方に空気を流通させる前記空気入口4と空気出口5とが設けられている。前記空気入口4にあっては、本例にあっても、前記第二例と同様、断熱性筺体2の側壁部11に、後述する筒状体の入口側の開口部と直交する方向に開口している。
本例では、断熱性筺体2内に、太陽光透過性素材で形成された筒状体21が、両端の開口部21a,21bを前記空気入口4側と空気出口5側に開口するようにして複数並設されている。筒状体21は、断熱性筐体2内に設けられた前側仕切壁22と後側仕切壁23によってその両端部が支持されている。
前記前側仕切壁22は断熱性筺体2の前壁部14側に、前壁部14と所定の間隔を空けて設けられ、また、後側仕切壁23は断熱性筺体2の後壁部15側に、後壁部15と所定の間隔を空けて設けられ、前記前側仕切壁22と後側仕切壁23により、断熱性筺体2内は、入口側空間部24と出口側空間部25と筒状体21が設けられている部分の3つの空間に仕切られている。そして、入口側空間部24と空気入口4が連通し、出口側空間部25と空気出口5が連通している。
前記筒状体21は、その両端部が前側仕切壁22と後側仕切壁23に設けられた貫通孔26,27に挿入されて支持されており、入口側の開口部21aが入口側空間部24に開口し、出口側の開口部21bが出口側空間部25に開口している。前記筒状体21は、断熱性筺体2の幅などに応じ、適当な本数で断熱性筺体2内に設けられる。
前記筒状体21は、透明な合成樹脂やガラス等の太陽光透過性素材で形成されており、筒状体21内には、前記吸熱部材7が空気の流通可能な空隙を有して収容されている。筒状体21の入口側の開口部21aと出口側の開口部21bは、筒状体21内に収容されている吸熱部材7が入口側空間部24、出口側空間部25に出ないように網状体28で塞がれている。
上記のように構成された太陽熱収集装置20によれば、前記筒状体21内に収容された吸熱部材7に、太陽光透過窓3を透過した太陽光による太陽熱が上記第一例と同様にして極めて効率よく吸収され蓄熱される。さらに、太陽光透過窓3を透過して断熱性筺体2に入射し、隣り合う筒状体21の間の隙間や筒状体21内の吸熱部材7の空隙を抜けて内層2cに投射した太陽光は、図8において矢印で示すように、内層2cにより反射して吸熱部材7に投射することから、太陽光による太陽熱は吸熱部材7に極めて効率よく吸収され蓄熱される。
そして、断熱性筺体2に設けられている空気入口4から断熱性筺体2内に空気を送り込むと、送り込まれた空気が入口側空間部24に入り、入口側空間部25から筒状体21内に流れ込み、該筒状体21内の隅々にまで流れて筒状体21内に収容され前記太陽熱を吸収し蓄熱した吸熱部材7と熱交換し、高温となった空気が出口側空間部25に流れ出て、空気出口5から外部に送り出される。
本例では、前記空気入口4は断熱性筺体2の側壁部11に、筒状体21の入口側の開口部21aと直交する方向に開口しているので、断熱性筺体2に設けられている空気入口4から断熱性筺体2内に送り込まれた空気は、入口側空間部24全体を満たした状態から筒状体21内に流れ込む様を呈し、各筒状体21内に概ね均等に流れ込むことになる。これにより、各筒状体21内に収容され前記太陽熱を吸収し蓄熱した吸熱部材7と確実に熱交換することになり、無駄が無く、より効率の良い熱交換が行え、より高温の空気を外部に取り出すことができる。
したがって、本例のように、断熱性筺体2内に並設された複数の筒状体21を持つ太陽熱収集装置20は、前記第二例と同様、特に、断熱性筺体2が大きいものである場合に最適である。
以上説明した本例の太陽熱収集装置20も、上記第一例と同様にして使用することができ、使用例については第一例を援用してその説明を省略する。
本発明に係る太陽熱収集装置を実施するための最良の形態の第一例を示した平面図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明に係る太陽熱収集装置の使用の一例を示す説明図である。 本発明に係る太陽熱収集装置を実施するための最良の形態の第二例を示した一部切欠平面図である。 図4のB−B線断面図である。 本発明に係る太陽熱収集装置を実施するための最良の形態の第三例を示した一部切欠平面図である。 図6のC−C線断面図である。 図6のD−D線拡大断面図である。
符号の説明
1 太陽熱収集装置
2 断熱性筺体
2a 外層
2b 中間層
2c 内層
3 太陽光透過窓
4 空気入口
5 空気出口
6 空気流通パイプ
7 吸熱部材
8 循環ポンプ
9 暖房用熱交換器
10 太陽熱収集装置
11 側壁部
12 仕切板
13 通路
13a 入口側開口部
13b 出口側開口部
14 前壁部
15 後壁部
16 入口側空間部
17 出口側空間部
18 網状体
20 太陽熱収集装置
21 筒状体
21a 入口側の開口部
21b 出口側の開口部
22 前側仕切壁
23 後側仕切壁
24 入口側空間部
25 出口側空間部
26,27 貫通孔
28 網状体

Claims (5)

  1. 断熱性筺体の上面に太陽光透過性素材で形成された太陽光透過窓が設けられ、この断熱性筺体にはその内部の一方から他方に空気を流通させる空気入口と空気出口が設けられ、前記断熱性筺体内には熱伝導率が高い可撓性を有する線状体或いは帯状体からなる吸熱部材又は熱伝導率が高い粒状体からなる吸熱部材が、流体の流通可能な空隙を有して収容されていることを特徴とする太陽熱収集装置。
  2. 前記断熱性筺体内に、前記空気入口側から前記空気出口側へ向けて仕切板で仕切られて複数の通路が並設され、各通路内に、前記熱伝導率が高い可撓性を有する線状体或いは帯状体からなる吸熱部材又は熱伝導率が高い粒状体からなる吸熱部材が、流体の流通可能な空隙を有して収容されており、前記断熱性筺体に設けられた空気入口から送り込まれた空気が前記各通路内を通って断熱性筺体に設けられた空気出口から流出するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の太陽熱収集装置。
  3. 前記断熱性筺体内に、太陽光透過性素材で形成された筒状体が、両端の開口部を前記空気入口側と空気出口側に開口するようにして複数並設され、各筒状体内に、前記熱伝導率が高い可撓性を有する線状体或いは帯状体からなる吸熱部材又は熱伝導率が高い粒状体からなる吸熱部材が、流体の流通可能な空隙を有して収容されており、前記断熱性筺体に設けられた空気入口から送り込まれた空気が前記各筒状体内を通って断熱性筺体に設けられた空気出口から流出するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の太陽熱収集装置。
  4. 前記熱伝導率の高い可撓性を有する線状体或いは帯状体からなる吸熱部材は金属削り屑で構成されていることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の太陽熱収集装置。
  5. 前記断熱性筺体の内面には、太陽光を反射する光反射層が設けられていることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の太陽熱収集装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101160412B1 (ko) * 2010-06-18 2012-06-26 김성종 태양열을 이용한 자연대류식 웰빙 난방장치
CN102927692A (zh) * 2012-11-08 2013-02-13 浙江大学 基于固液气三相流的吸热腔及其方法
KR101515201B1 (ko) * 2013-05-08 2015-05-04 (유)정림 태양열을 이용한 열풍 제조장치

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