JP2006003962A - ネットワークストレージシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザに対して複数のネットワークストレージを単一のネットワークストレージとして見せることを可能にしたネットワークストレージシステムを得る。
【解決手段】ネットワークストレージ20、30と独立して機能する分散制御部10は、クライアント40からのファイルアクセス要求を受信し、目的のファイルが格納されたネットワークストレージをクライアント40に通知して再接続を促す。また、分散制御部10は、各ファイルへのアクセス履歴をファイル管理テーブル16に記録し、各ネットワークストレージの空き容量を状態管理テーブル17に記録し、これらの情報に応じてネットワークストレージ間でファイルの移動やコピーを行う。これにより、各ネットワークストレージにかかる負荷を分散し、各ネットワークストレージの空き容量を平滑化することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ネットワークストレージシステムに係り、特に、ネットワークに接続された複数のネットワークストレージを備えて構成されたネットワークストレージシステムに関する。
近年、ネットワークで接続された複数のコンピュータからファイルを共有して利用するために、ファイルサーバやNAS(Network Attached Storage)等のネットワークに接続されたネットワークストレージを備えるネットワークストレージシステムを用いてファイルを共有する方法が広く利用されている。
前述したようなファイルの共有のために使用されるネットワークストレージシステムは、ネットワークストレージに物理的に搭載できるストレージ容量以上のストレージ容量が必要となった場合、新たなネットワークストレージをネットワークに接続することにより増設する必要があった。この場合、ファイルを利用するクライアントからは、ネットワークに接続された2つのネットワークストレージが別々に見えるため、目的のファイルがどちらのネットワークストレージに格納されているかということをユーザが把握しておく必要があった。また、ネットワークストレージシステムの管理者は、各ネットワークストレージのそれぞれの空き容量を確保するために、ネットワークストレージ相互間でファイルやディレクトリの移動を行う必要があるが、このような移動を行ったときに、その移動の結果をユーザに通知する必要があった。従って、前述のネットワークストレージシステムは、ネットワークストレージの数が増えるほど管理が煩雑になってしまうものであった。
また、従来から知られているファイルの共有のために使用されるネットワークストレージシステムは、ネットワークストレージそのものにファイルを共有させるための何らかの専用のハードウェアあるいはソフトウェア機構を具備して実現しており、分散ファイル共有のための機構を具備しない既存のネットワークストレージを利用することができないものであった。
なお、複数のネットワークストレージを利用して分散ファイルの共有を可能としたネットワークストレージシステムに関する従来技術として、例えば、特許文献1等に記載された技術が知られている。
特開2001−51890号公報
複数のストレージをネットワークに接続して構成された従来技術によるネットワークストレージシステムは、単一のユーザが複数のネットワークストレージを利用する際、複数のネットワークストレージが別々のストレージ領域として認識されるため、目的のファイルが格納されているネットワークストレージがどれであるかをユーザが把握しておかなければばならないという問題点を有している。
この問題を解決することができる従来技術による分散ファイルの共有を可能としたネットワークストレージシステムは、ファイルを共有させるための専用のハードウェアあるいはソフトウェア機構を具備したネットワークストレージを利用する必要があり、分散ファイル共有のための機構を具備しない既存のネットワークストレージを流用することができないという問題点があった。
また、従来技術によるネットワークストレージシステムは、ネットワークストレージを増設する際に、既存のネットワークストレージの空き容量を増加させるために、既存のネットワークストレージから増設するネットワークストレージにファイルを移動させなければならないという問題点を有している。
また、従来技術によるネットワークストレージシステムは、複数のネットワークストレージを利用して各ネットワークストレージの負荷分散を図ることができるものであるが、ファイルへのアクセス頻度が個々のファイルによって異なるため、ファイルの配置状況によっては特定のネットワークストレージに負荷が集中してしまう可能性があるという問題点を有している。
さらに、従来技術によるネットワークストレージシステムは、前述のように、特定のファイルにアクセスが集中すると、そのファイルを格納しているネットワークストレージの負荷が高くなるにも関わらず、そのファイルを格納していない他のネットワークストレージは何も処理を行うことができず、複数のネットワークストレージを利用しているメリットを享受することができないという問題点を有している。
本発明の目的は、前述した従来技術の問題点を解決し、ユーザから複数のネットワークストレージを単一のネットワークストレージとして見えるようにし、かつ、分散ファイル共有のための機能を具備しない既存のネットワークストレージを、そのネットワークストレージにハードウェアやソフトウェア機構を新たに追加することなく流用可能とした、複数のネットワークストレージをネットワークに接続して構成されたネットワークストレージシステムを提供することにある。
また、本発明の目的は、各ファイルへのアクセス頻度や各ネットワークストレージの空き容量に応じてネットワークストレージ相互間でファイルの移動やコピーを行って、複数のネットワークストレージの負荷分散を図り、空き容量の平滑化を可能とした、複数のネットワークストレージをネットワークに接続して構成されたネットワークストレージシステムを提供することにある。
本発明によれば前記目的は、ネットワークに接続された複数のネットワークストレージを備えて構成されたネットワークストレージシステムにおいて、ネットワークストレージとは独立した分散制御機構を備え、前記分散制御機構が、ネットワークストレージに格納されているファイルへのクライアントからのアクセス要求に対して、クライアントが要求するファイルが格納されているネットワークストレージへの再接続をクライアントに促す手段を備えることにより達成される。
本発明によれば、クライアントであるユーザに対して複数のネットワークストレージを単一のネットワークストレージとして見せることができるので、ユーザは、ファイルが格納されているネットワークストレージがどれかを把握していなくてもよいという効果得ることができる。
以下、本発明によるネットワークストレージシステムの実施形態を図面により詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態によるネットワークストレージシステムの構成を示すブロック図である。図1において、10は分散制御部、11、21、31はローカルファイルシステム、12、22、32は記憶装置、13はアクセス制御部、14はファイル管理部、15はファイル操作部、16はファイル管理テーブル、17は状態管理テーブル、20はネットワークストレージA、23、33はルートディレクトリ、24、34はディレクトリDa、25、35はディレクトリDb、26はファイルFa、30はネットワークストレージB、37はファイルFb、40はクライアント、50はネットワーク、60はプライベートネットワークである。
図1に示す本発明の第1の実施形態によるネットワークストレージシステムは、ネットワークストレージとは独立して設けられる分散制御機構である分散制御部10と、複数のネットワークストレージA20、B30と、クライアント40とが、LAN等のネットワーク50を介して接続されて構成されている。また、分散制御部10と、ネットワークストレージA20、B30とは、ネットワーク50とは独立したプライベートネットワーク60を介して接続されている。このプライベートネットワーク60は、イーサネット(登録商標)等によるネットワーク50と同様なネットワークであってよく、あるいは、ストレージ用に利用されているファイバチャネル等のネットワークであってもよい。分散制御部10は、ローカルファイルシステム11と、記憶装置12と、アクセス制御部13と、ファイル管理部14と、ファイル操作部15と、記憶装置12に格納されたファイル管理テーブル16及び状態管理テーブル17とを備えて構成される。また、ネットワークストレージA20、B30は、それぞれ、ローカルファイルシステム21、31と、記憶装置22、32と、記憶装置22、32に格納されたディレクトリ23、24、25、33、34、35と、ファイル26、37とを備えて構成される。
図2はファイル管理テーブル16の構成を示す図である。ファイル管理テーブル16は、ネットワークストレージA20、B30の記憶装置22、32に格納された全てのファイルのそれぞれに対して、フルパスファイル名161と、格納先ネットワークストレージ162と、アクセス回数163と、ファイルの属性164と記録しているテーブルである。このファイル管理テーブル16には、ファイルに対するアクセス権などシステムの動作に必要なその他のファイルに関する属性を追加することもできる。
図3は状態管理テーブル17の構成を示す図である。状態管理テーブル17は、ネットワークストレージA20、B30のそれぞれに対して、ネットワークストレージ名171と、ヘルスチェックの結果172と、記憶装置22、32の空き容量173とを記録しているテーブルである。前述のヘルスチェックとは、分散制御部10のファイル管理部14からの指示によりファイル操作部15を利用して、ネットワークストレージA20、B30が正常に共有ファイルサービスを提供できる状態にあるか否かを確認する動作のことである。また、このヘルスチェック動作の際に、同時に、そのネットワークストレージの空き容量173を確認するようにしてもよい。
ネットワークストレージA20、B30が持つ記憶装置22、32は、同一のディレクトリ構造及びアクセス権を持つものとする。すなわち、ネットワークストレージA20のルートディレクトリ23、ディレクトリDa24、ディレクトリDb25は、ネットワークストレージB30のルートディレクトリ33、ディレクトリDa34、ディレクトリDb35に相当する。
次に、前述したように構成される本発明の実施形態において、クライアント40がファイルFa26を読み出す場合の動作について図1を参照して説明する。
クライアント40は、分散制御部10に対してファイルFa26に対するアクセス要求を送信する。分散制御部10のアクセス制御部13は、クライアント40からのアクセス要求を受信し、ファイル管理テーブル16を参照して、要求されたファイルFa26の格納先ネットワークストレージを特定する。さらに、アクセス制御部13は、状態管理テーブル17を参照して格納先ネットワークストレージのヘルスチェック結果が正常であることを確認する。もし、格納先ネットワークストレージのヘルスチェック結果が異常を示している場合、アクセス制御部13は、クライアント40に対して、ファイルへのアクセス要求を処理することができない旨のエラーメッセージを送信する。一方、格納先ネットワークストレージのヘルスチェック結果が正常な場合、アクセス制御部13は、クライアント40に対して、格納先ネットワークストレージの名称、ここでは、ネットワークストレージA20を返信する。この返信の情報としては、クライアント40が要求したファイルを持つネットワークストレージへのアクセスを行うために使用することができる情報であればよく、例えば、IPアドレス、フルパスの情報等であってよく、また、クライアント40がネットワークストレージとIPアドレス等との対応表を有している場合には、ネットワークストレージの名称だけであってよい。また、アクセス制御部13は、ファイル管理テーブル16のファイルFa26に対応するアクセス回数を1増分する。
要求したファイルFa26の格納先ネットワークストレージの情報を受信したクライアント40は、ネットワークストレージA20に、ファイルFa26に対するアクセス要求を送信し、ネットワークストレージA20は、そのアクセス要求に従って要求を処理する。
前述した本発明の実施形態での動作は、ファイルに対する全ての操作に対して有効であるが、ファイルの移動、ファイル名の変更、ファイルの削除、ファイル属性の変更や削除が行われる場合、アクセス制御部13は、ファイル管理テーブル16の対応する内容を修正する。また、ファイルの更新や削除などにより、ネットワークストレージの空き容量が変更になる操作の場合、アクセス制御部13は、状態管理テーブル17の対応する空き容量173の内容を修正する。
本発明の実施形態は、前述したような動作を行っているため、クライアント40を使用しているユーザは、ファイルFa26が格納されているネットワークストレージを意識することなく、ファイルFa26に対するアクセス要求を常に分散制御部10に対して送信することにより、ファイルへのアクセスを行うことが可能になる。また、要求されたファイルを持つネットワークストレージA20は、クライアント40からのアクセスを処理するだけのため、本発明の実施に際して何らかのハードウェアまたはソフトウェア機構を追加する必要なく実現が可能である。また、ファイルFa26を格納していないネットワークストレージB30は、処理を行う必要がないため、全く負荷がかかることはない。
さらに、本発明の実施形態は、クライアント40とネットワークストレージA20とが直接通信を行うため、ネットワークストレージA20そのものが持つ機能をそのまま利用することが可能となる。この機能には、例えば、クライアントとネットワークストレージとの間でのセキュリティを確保した通信を行う機能、ファイルのアクセス権制御の機能、複数のクライアントから同時にアクセスがあった場合のファイルのロック機能、ネットワークインターフェイスが具備するフェイルオーバー機能、ロードバランス機能等があるが、これに限られることはない。
次に、ディレクトリに対する操作を行う際の本発明の実施形態の動作について図1を参照して説明する。
ディレクトリの操作は、その操作を全てのネットワークストレージに反映する必要がある。例えば、クライアント40がディレクトリDa24の名前を新たなディレクトリDcに変更する場合、クライアント40は、ファイル操作の場合と同様に分散制御部10にアクセス要求を送信する。分散制御部10のアクセス制御部13は、クライアント40からのこのアクセス要求を受信すると、ファイル操作部15を使用して全てのネットワークストレージA20、B30に対してディレクトリDa24の名前をディレクトリDcに変更するアクセス要求を送信する。
この場合の分散制御部10のアクセス制御部13からネットワークストレージA20、B30へのアクセス要求は、ネットワーク50を経由して実行することもできるが、プライベートネットワーク60を経由して送信することもでき、これにより、クライアント40が接続されたネットワーク50に全く負荷をかけずにネットワークストレージA20、B30へのアクセス要求を行うことができる。また、アクセス制御部13は、ファイル管理テーブル16のフルパスファイル名161の内、パス名にディレクトリDaが含まれる全てのパス名をディレクトリDcに置換する。
本発明の実施形態は、前述したような動作を行うことにより、クライアント40に提供する共有ファイルのディレクトリ構造を全てのネットワークストレージに具備させるようにすることができ、システム全体のディレクトリ構造の整合性を取ることができる。
分散制御部10は、前述したようなクライアントからのファイルへのアクセスを処理するだけでなく、ファイルへのアクセス回数や各ネットワークストレージの空き容量に応じてネットワークストレージ相互間でファイルの移動を行うことができる。次に、この場合の動作について説明する。
図4はファイル移動時の状態遷移について説明する図である。図4には、ネットワークストレージA20、B30の記憶装置22、32内のディレクトリ構造と、ファイル管理テーブル16とを示している。図4において、28はファイルFcであり、他の符号は図1、図2の場合と同一である。
図4(a)に示す状態(a)は、ファイル移動前の状態を示しており、この状態において、ネットワークストレージA20内の記憶装置22は、ファイルFa26とファイルFc28とを格納しており、ネットワークストレージB30内の記憶装置32は、ファイルFb37を格納しているものとする。この場合、分散制御部10のファイル管理テーブル16の状態は、状態(a)として示す枠内のテーブル16に示すようになっていたものとする。
分散制御部10のファイル管理部14は、1日毎や1週間毎等、一定の時間間隔毎にファイル管理テーブル16を参照し、各ネットワークストレージに格納されているファイルのアクセス回数の総和を求める。状態(a)に示す例では、ネットワークストレージA20に格納されるファイルのアクセス回数の総和は、10+5=15であり、また、ネットワークストレージB30に格納されるファイルのアクセス回数の総和は1である。ファイル管理部14は、ネットワークストレージA20、B30のアクセス回数の総和の差がなるべく小さくなり、かつ、各ネットワークストレージの空き容量が0にならないようにファイルの移動を行う。図4(a)に示している例の場合、ファイルFc28をネットワークストレージA20からネットワークストレージB30に移動することにより、ネットワークストレージAに格納されるファイルのアクセス回数の総和は10となり、また、ネットワークストレージBに格納されるファイルのアクセス回数の総和は1+5=6となって、アクセス回数の総和の差は4となり最小となる。なお、この場合、各ネットワークストレージの空き容量は十分にあるものとする。
このため、ファイル管理部14は、ファイル操作部15を利用してネットワークストレージA20からネットワークストレージB30へファイルFc28を移動する要求を行う。この場合の要求は、前述で説明した場合と同様に、ネットワーク50を経由して実行することもできるが、プライベートネットワーク60を経由して送信することもでき、これにより、クライアント40が接続されたネットワーク50に全く負荷をかけずにこの処理を行うことができる。また、ファイル管理部14は、ファイル管理テーブル16のうちファイルFc28の格納先ネットワークストレージをネットワークストレージA20からネットワークストレージB30に変更し、図4には示していない状態制御テーブル17のネットワークストレージA20及びB30の空き容量を変更する。この動作が終了した状態が図4(b)に状態(b)として示している状態である。ファイル管理部14がこのファイルの移動動作を行う時間間隔は、予め決められた時間毎に行うこととしてもよく、また、システム管理者が設定することとしてもよい。
本発明の実施形態は、前述したようなファイルの移動動作を行うことにより、各ネットワークストレージにかかる負荷を平滑化することが可能になる。
本発明の実施形態による前述のファイル移動の動作は、システムに新たなネットワークストレージを増設する際にも使用することができ、次に、この場合の動作について、図1の構成において、新たなネットワークストレージCを増設する際の動作を例として説明する。
増設するネットワークストレージCは、ネットワークストレージA20、B30と同様に、ローカルファイルシステムと記憶装置とを具備するものとする。そして、システム管理者は、ネットワークストレージCをネットワークに接続した後、分散制御部10に対して、ネットワークストレージCを追加する設定を行う。この設定が指示されると、まず、ファイル管理部14は、ファイル操作部15を利用して、ネットワークストレージCに対するヘルスチェックと空き容量の確認とを行い、状態管理テーブル17にネットワークストレージCの情報を追加する。次に、ファイル管理部14は、ファイル操作部15を利用して、他のネットワークストレージと同一のディレクトリ構造をコピーし、次に、前述で説明したと同様にしてファイル移動動作を実施する。
本発明の実施形態は、前述したようなネットワークストレージ増設時の動作により、ネットワークストレージの数を増加させることが可能である。本発明の実施形態は、これにより、ネットワークストレージの空き容量が不足した場合に、クライアントのユーザにネットワークストレージの増加を意識させることなくシステム全体の空き容量を増やすことが可能となる。また、本発明の実施形態は、単一のネットワークストレージだけで運用していたシステムにおいても、分散制御部と別のネットワークストレージとを追加することにより、既存のネットワークストレージのハードウェアやソフトウェアに変更を加えることなく、システム全体の空き容量を増やすことが可能となる。
本発明の実施形態は、特に頻繁にアクセスされるファイルについて、複数のネットワークストレージに同一のファイルのコピーを設けておくようにすることができる。この場合、ファイル管理テーブル16の格納先ネットワークストレージ162に複数のネットワークストレージ名が記載される。
そして、クライアント40から該当するファイルへのアクセス要求があった場合、アクセス制御部13は、ファイル管理テーブル16に記載されたどれか1つのネットワークストレージ名を返信する。その際、どのネットワークストレージ名を返信するかを決定するアルゴリズムとしては、ネットワークストレージ名のリストの先頭から順にアクセス毎に返信するラウンドロビン方式や、ヘルスチェック時の応答時間がもっとも早いネットワークストレージ名を返信する方法等を使用することができるが、その方法は任意である。また、コピーされたファイルの内、いずれかに対して変更や削除等が行われた場合、ファイル管理部14は、ファイル操作部15を利用して、全てのコピーに対して同一の処理を行うように、各ネットワークストレージに要求を行う。
本発明の実施形態は、前述したようなファイルのコピーを行うことにより、頻繁にアクセスされるファイルを複数のネットワークストレージが同時に処理することができ、クライアントに対する応答性能を向上させることができる。
図5は前述した本発明の実施形態において、クライアント40がファイルへのアクセス要求を行った場合の処理動作を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。
(1)クライアント40は、ファイルの読み出し、ファイルの移動、ファイル名の変更、ファイルの削除、ファイル属性の変更や削除等がユーザから要求された場合、ファイル名と共にファイルへのアクセス要求を分散制御部10に送信する(ステップ501)。
(2)分散制御部10のアクセス制御部13は、クライアント40からのファイルへのアクセス要求を受信すると、ファイル管理テーブル16を参照して、要求されたファイルの格納先ネットワークストレージを特定すると共に、状態管理テーブル17を参照して要求されたファイルの格納先ネットワークストレージのヘルスチェック結果が正常であることを確認する(ステップ502)。
(3)その後、分散制御部10のアクセス制御部13は、クライアント40に対して、格納先ネットワークストレージの名称、ここでは、ネットワークストレージA20を返信すると共に、ファイル管理テーブル16のアクセス対象ファイルに対応するアクセス回数を1増分してテーブル16を更新する(ステップ503、504)。
(4)クライアント40は、アクセスを要求したファイルの格納先ネットワークストレージの情報を受信すると、そのネットワークストレージ、ここでは、ネットワークストレージA20に、ファイルに対するアクセス要求を送信する(ステップ505)。
(5)ファイルに対するアクセス要求を受信したネットワークストレージ、ここでは、ネットワークストレージA20は、そのアクセス要求に従って要求を処理し、その要求に対する応答を行う(ステップ506)。
前述までに説明した本発明の実施形態は、ファイルへのアクセス要求時、要求されたファイルの格納先ネットワークストレージのヘルスチェック結果が正常であることを確認して、処理を進めるとして説明しているが、本発明は、ヘルスチェックを行うことなく、ファイルへのアクセス要求の処理を進めるようにすることもできる。この場合、クライアント40は、ファイルの格納先ネットワークストレージから処理不可能であるという応答を受けるか、あるいは、処理のタイムアウトにより処理が不可能であることにより、ファイルへのアクセスを行うことができないことを知ることができる。
図6は前述した本発明の実施形態において、クライアント40がディレクトリ名の変更要求を行った場合の処理動作を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。
(1)クライアント40は、ディレクトリ名の変更がユーザから要求された場合、そのディレクトリ変更の要求、あるディレクトリの名前を別の新たな名前に変更する要求を分散制御部10に送信する(ステップ601)。
(2)分散制御部10アクセス制御部13は、前述のディレクトリ名変更の要求を受信すると、ファイル操作部15を使用して全てのネットワークストレージ、ここで説明している例ではネットワークストレージA20、B30に対して、あるディレクトリの名前を別の新たな名前に変更する要求を送信する(ステップ602)。
(3)ディレクトリ名変更の要求を受信した全てのネットワークストレージのそれぞれは、要求に従ってディレクトリ名の変更を行い、分散制御部10にディレクトリ名の変更に対する応答を送信する(ステップ603、604)。
(4)アクセス制御部13は、全てのネットワークストレージのそれぞれからの応答を受信すると、ファイル管理テーブル16のフルパスファイル名161の内、パス名に旧ディレクトリ名が含まれる全てのパス名を新たなディレクトリ名に置換してテーブル16を更新し、その後、クライアント40に、ディレクトリ名の変更要求に対する応答を送信する(ステップ605、606)。
図7はファイル移動時の処理動作を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。
(1)分散制御部10のファイル管理部14は、図4により既に説明したようにして、1日毎や1週間毎等、一定の時間間隔毎にファイル管理テーブル16を参照して移動するファイルを決定すると、ファイルの移動要求を、移動元となるネットワークストレージと移動先となるネットワークストレージとに、ここでは、ネットワークストレージA20、B30に送信する(ステップ701、702)。
(2)ファイルの移動要求を受信したネットワークストレージA20、B30のそれぞれは、受信したファイルの移動要求に従ってファイルの移動処理を行い、ファイルの移動要求に対する応答を分散制御部10に送信する(ステップ703〜706)。
(3)分散制御部10のファイル管理部14は、ファイル管理テーブル16の移動させるファイルの格納先を、新たな移動先のネットワークストレージに変更し、状態制御テーブル17の移動元及び移動先の各ネットワークストレージの空き容量を変更してテーブル17の更新を行う(ステップ707)。
前述した本発明の実施形態における各処理は、処理プログラムとして構成することができ、この処理プログラムは、HD、DAT、FD、MO、DVD−ROM、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することができる。
図8は本発明の第2の実施形態によるネットワークストレージシステムの構成を示すブロック図である。図8において、70は分散制御部兼ネットワークストレージAであり、他の符号は図1の場合と同一である。ここで説明する本発明の実施形態は、前述までに説明した本発明の第1の実施形態の変形例であり、前述した本発明の第1の実施形態と同様に動作するので、以下では、相違部分についてのみ説明する。
本発明の第2の実施形態における分散制御部兼ネットワークストレージA70は、図1により説明した本発明の第1の実施形態における分散制御部10及びネットワークストレージA20のそれぞれが持つ機能の両方の機能を持つ装置である。
図8に示す本発明の第2の実施形態は、分散制御部が同時にネットワークストレージとしても機能するため、システム全体として必要なハードウェアの数を少なくすることができる。一方、分散制御部兼ネットワークストレージA70は、分散制御部としての動作と、ネットワークストレージAとしての動作との両方を行う必要があるため、ネットワークストレージ単独の場合に比べて負荷が高くなる。
本発明の第1の実施形態によるネットワークストレージシステムの構成を示すブロック図である。 ファイル管理テーブルの構成を示す図である。 状態管理テーブルの構成を示す図である。 ファイル移動時の状態遷移について説明する図である。 本発明の実施形態において、クライアントがファイルへのアクセス要求を行った場合の処理動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態において、クライアントがディレクトリ名の変更要求を行った場合の処理動作を説明するフローチャートである。 ファイル移動時の処理動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態によるネットワークストレージシステムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 分散制御部
11、21、31 ローカルファイルシステム
12、22、32 記憶装置
13 アクセス制御部
14 ファイル管理部
15 ファイル操作部
16 ファイル管理テーブル
17 状態管理テーブル
20 ネットワークストレージA
23、33 ルートディレクトリ
24、34 ディレクトリDa
25、35 ディレクトリDb
26 ファイルFa
28 ファイルFc
30 ネットワークストレージB
37 ファイルFb
40 クライアント
50 ネットワーク
60 プライベートネットワーク
70 分散制御部兼ネットワークストレージA

Claims (3)

  1. ネットワークに接続された複数のネットワークストレージを備えて構成されたネットワークストレージシステムにおいて、ネットワークストレージとは独立した分散制御機構を備え、前記分散制御機構は、ネットワークストレージに格納されているファイルへのクライアントからのアクセス要求に対して、クライアントが要求するファイルが格納されているネットワークストレージへの再接続をクライアントに促す手段を備えることを特徴とするネットワークストレージシステム。
  2. 前記分散制御機構は、前記ファイルへのアクセス履歴を記録する手段と、各ネットワークストレージの空き容量を確認する手段とを備え、前記クライアントからのファイルへのアクセス履歴と各ネットワークストレージの空き容量とに応じてネットワークストレージ間でファイルの移動を行う手段を備えることを特徴とする請求項1記載のネットワークストレージシステム。
  3. 前記分散制御機構は、アクセス頻度の高いファイルを複数のネットワークストレージにコピーする手段と、前記ファイルに関する複数のコピーの同一性を維持する手段とを備えること特徴とする請求項1または2記載のネットワークストレージシステム。
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