JP2006003401A - 車載端末装置 - Google Patents

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弘毅 林
Naoki Ushiki
直樹 牛来
Satoshi Kitano
聡 北野
Koichi Kishida
晃一 岸田
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Abstract

【課題】他の車載端末装置との通信により、ユーザの嗜好により合致するコンテンツを推薦する。
【解決手段】あるユーザがコンテンツQ、A、B、C、Dを購入し、高い頻度で再生している場合、これらのコンテンツは、共通する嗜好性を備えたコンテンツである。そして、試聴コンテンツQに付加される属性情報としては、コンテンツB、C、D、Eの再生履歴が付加される。従って、コンテンツA、B、C、D、Eを車載端末装置で高頻度で再生しているユーザにとってみると、コンテンツQは、ユーザの嗜好に合致しており推薦してほしいコンテンツであるといえる。そこで推薦に適しているコンテンツのうち、自装置が保有しないコンテンツを、順序付けしてユーザに推薦する。すなわち順序付けしたコンテンツに付いて、順次、試聴用のデータを再生することで、ユーザに推薦する。
【選択図】図7

Description

本発明は、車載端末装置に係り、例えば、他の車載端末装置から音楽データや映像データ等のコンテンツを取得して再生する車載端末装置に関する。
従来、車両において音楽や映像等のコンテンツを入手しようとする場合、以下の方法によっていた。
すなわち、贔屓のアーティスト、評判、評論家、専門家のコメントなどの情報を収集して、入手(データの購入、ダウンロード等)をしていた。
また、「Aというコンテンツを購入した人がBというコンテンツを購入した場合、ほかの人も同様の購入傾向がある」という前提のもとで、ユーザに購入を推薦するという、「協調フィルタリング」の技術を使用して推薦されたコンテンツを入手する方法がある。
一方、車両間でお互いが保有しているコンテンツを送受信することでコンテンツを入手する方法について、本特許出願人が特許文献1で提案している。
特願2003−394927
しかし、ユーザが情報を収集する方法は、趣味の広がりに乏しく、情報の収集にも手間がかかるという問題がある。
また、協調フィルタリングによる購入傾向から推薦する方法は、あくまでも購入時の傾向だけであり、購入後にユーザが満足しているかどうかは不明である。さらに、大量の購入履歴情報を保持して一元的に管理しなければならないため、クライアント−サーバシステムが必須となり、システムに多大なコストが必要となる。
また、特許文献1の技術では、コンテンツを他の車両から入手可能であるが、取得したコンテンツがユーザの嗜好に合致しているか否かは不明である。
そこで本発明は、他の車載端末装置との通信により、ユーザの嗜好により合致するコンテンツを推薦することが可能な車載端末装置を提供することを目的とする。
(1)請求項1記載の発明では、音楽データと、音楽データ毎の再生頻度情報を記憶するデータ記憶手段と、他の車載端末装置から、当該他の車載端末装置が保有する音楽データを取得するとともに当該他の車載端末装置における音楽データ毎の再生頻度情報を取得するデータ取得手段と、前記取得した再生頻度情報と、前記データ記憶手段に記憶された再生頻度情報とから、前記取得した各音楽データに対する嗜好共通度を算出する嗜好共通度算出手段と、前記算出した嗜好共通度が予め定められた値よりも高い場合に、前記他車両の再生頻度情報が高い順に自車において他車から取得した音楽データを再生する再生手段と、を車載端末装置に具備させて前記目的を達成する。
(2)請求項2に記載した発明では、請求項1に記載の車載端末装置において、前記再生頻度情報は、前記他の車載端末装置で再生された音楽データの音楽データ名及び当該再生された音楽データ毎の再生回数が記憶され、前記嗜好共通度算出手段は、前記データ記憶手段に記憶されている音楽データ名と、前記データ取得手段で取得した再生頻度情報の音楽データ名との一致数が多いほど嗜好共通度を高くし、前記一致する音楽データ名のうち前記データ格納手段に格納されている音楽データの再生回数が多いほど嗜好共通度を高くする、ことを特徴とする。
(3)請求項3に記載した発明では、請求項1又は2に記載の車載端末装置において、前記データ記憶手段は、前記データ記憶手段に記憶された音楽データの再生頻度情報と、前記データ取得手段で取得した再生頻度情報とに基づき、再生頻度情報を更新する更新手段と、を備え、前記更新した再生頻度情報と音楽データとを、他の車載端末装置に送信することを特徴とする。
本発明では、他の車載端末装置から、当該他の車載端末装置が保有する音楽データを取得するとともに当該他の車載端末装置における音楽データ毎の再生頻度情報を取得し、取得した再生頻度情報と、自装置の再生頻度情報とから、取得した各音楽データに対する嗜好共通度を算出し、嗜好共通度が予め定められた値よりも高い場合に、他車両の再生頻度情報が高い順に取得した音楽データを再生する、ようにしたので、ユーザの嗜好により合致したコンテンツを推薦することができる。
以下、本発明の車載端末装置における好適な実施の形態について、図1から図8を参照して詳細に説明する。
(1)実施形態の概要
本実施形態の車載端末装置では、当該車載端末装置のユーザ(以下単にユーザという)が購入やダウンロードにより入手したコンテンツ(音楽データ、映像データ等)が保存される。そして、保存されているコンテンツを過去一定期間の間にユーザが再生した履歴が自端末再生履歴として保存される。この自端末再生履歴は、再生回数と、正規化された頻度(正規化再生頻度)とともに記録されていて順位付けされている。
そして、あるコンテンツNを推薦するために、コンテンツNには、コンテンツN以外のコンテンツの再生履歴が属性情報として付加される。
このコンテンツNと付加された属性情報は、端末間ローカル通信(UWB(Ultra Wide Band)、無線LAN、WLAN、ブルートゥース(Bluetooth)等の無線通信)により、各車載端末装置間で交換、流通される。
車載端末装置では、受信したコンテンツに付加されている属性情報と、自装置の再生履歴(自装置再生履歴)とを比較し、自装置が既に入手しているコンテンツが多く含まれているコンテンツほど推薦に適していると考えられる。
例えば、あるユーザがコンテンツQ、A、B、C、Dを購入し、高い頻度で再生している場合、これらのコンテンツQ、A、B、C、Dは、そのユーザにとって共通する嗜好性を備えたコンテンツであるということができる。
そして、試聴用のコンテンツQに付加される属性情報としては、コンテンツA、B、C、Dの再生履歴が付加される。
従って、コンテンツA、B、C、Dを車載端末装置で高頻度で再生しているユーザにとってみると、コンテンツQは、ユーザの嗜好に合致しており推薦してほしいコンテンツであるといえる。
逆に、コンテンツG、H、I、Jを車載端末装置で高頻度で再生しているユーザにとって、コンテンツQは、嗜好が異なるものであり興味ないコンテンツであると考えられ、推薦してほしくないコンテンツであるといえる。
そこで推薦に適しているコンテンツのうち、自装置が保有しないコンテンツを、順序付けしてユーザに推薦する。すなわち順序付けしたコンテンツに付いて、順次、試聴用のデータを再生することで、ユーザに推薦する。
この再生履歴(基礎情報)の交換方法は、コンテンツ(試聴用のデータ)自体に履歴を組み込む方法(第1実施形態)と、再生履歴テーブルのみを交換しコンテンツを別途入手する方法(第2実施形態)がある。
第1実施形態の場合、コンテンツファイルに多数の(コンテンツを購入、複数回再生した)ユーザの再生履歴が重畳されることになる。
この実施形態では、コンテンツそのものが基礎情報(再生履歴)の情報コンテナとして使用される。これにより、別にまとめて送る場合の大変さ、別に個別に送る場合の煩雑さが回避される。
また、コンテンツを購入したユーザがある程度再生をする必要があるが、各車載端末装置間で次々とコンテンツ(試聴用データ)の送受信がなされて、再生履歴が更新されることで、再生履歴の確信度が上がる。すなわち、多くのユーザにより再生履歴が更新されることにより、そのコンテンツの嗜好性がより特徴付けられることになる。
更に、そのコンテンツを購入し、ある程度聴いた人が良く聞く他の曲で、自分が知らないものを推薦してもらうことができる。
また、実際にコンテンツを購入し、更に、頻繁に再生をしたコンテンツの再生履歴を使用して属性情報が作成されるので、購入後の再生実態により合致した推薦がなされる。
一方、第2実施形態の場合は、端末ごとの再生履歴が、そのままの形で交換・保存される。
この第2実施形態の場合、受け取った再生履歴を、ローカルのストレージに記録しておく。
そして、自分の再生履歴により近い再生履歴を選び出し、これに含まれる未知(自端末では)のコンテンツが推薦される。
また、他の車載端末装置から優先的に取得するコンテンツファイルを決めることができる。
また、特定車載端末装置ユーザの再生履歴を継続して監視(受信)し、間接的にそのユーザから推薦してもらうことができる。
なお、本実施形態において、他の車載端末装置から受信するコンテンツ(試聴用のデータ)としては、購入やダウンロードした場合と同一で使用制限があるフルコンテンツの場合と、試聴用に加工された一部のデータである場合がある。
フルコンテンツの使用制限としては、無料で再生可能な回数が規定されていてる場合がある。この場合、所定回数以降に再生するには、データそのものの購入や、再生毎の課金が要求されることになる。
また、一部のデータである場合としては、フルコンテンツのうち一定時間だけ再生可能なデータである場合と、全時間再生可能であるがフルコンテンツにくらべて画質や音質が低く設定されている場合等がある。
以下の説明においては、試聴用に存在するコンテンツ(全部の場合と一部の場合、制限がある場合を含む)を試聴コンテンツといい、購入やダウンロード等によりユーザが制限なく自由に全てを再生することが可能なコンテンツ(課金される場合を含む)をフルコンテンツという。
(2)実施形態の詳細
図1は、車載端末装置の構成を表したものである。
この図1に示されるように、車載端末装置は、制御部21、無線通信装置22、プログラム記憶部23、データストレージ24、入出力装置25、その他の装置26を備えており、それぞれデータバス等のバスラインで接続されている。
制御部21はCPU(中央演算処理装置)や作業領域としてのRAM備えており、プログラム記憶部23に格納された各種プログラムを実行することで、データ取得手段、嗜好共通度算出手段、再生手段、更新手段等の各種手段として機能する。
無線通信装置22は、無線通信により、試聴コンテンツと再生履歴からなる流通コンテンツファイルを中心とする各種情報の送受信を行う。
無線通信装置22は、主として他の車載端末装置との間で流通コンテンツファイルの受信を行うが、流通コンテンツを専用に配信する配信センタやサーバから受信する場合もある。
無線通信装置22は、車載端末装置の存在を他の車載端末装置に告知するための、特定周波数(例えば、2.45GHz)の電波を発信することで存在告知手段として機能する。
本実施形態において無線通信装置22は、車両のイグニッションオン、オフに係わらずに告知用の電波を発信しているが、イグニッションオンの場合に発信し、イグニッションオフの場合には発信しないようにしてもよい。
プログラム記憶部23は、流通コンテンツファイル送受信プログラム231、流通コンテンツ受信監視プログラム232、コンテンツ再生プログラム233、コンテンツ再生監視プログラム234及びその他のプログラム235を備えている。
通信プログラム231は、他の車載端末装置の存在を監視し、通信可能範囲内に存在する他の車載端末装置との間で試聴コンテンツに属性情報が付加された流通コンテンツファイルの送受信やその他のデータの送受信を行うためのプログラムである。
試聴コンテンツは、上述したように再生回数、時間が制限されたり、画質や音質が低く設定されたデータで構成される。
コンテンツ受信監視プログラム232は、他の車載端末装置以外から流通コンテンツファイルを受信したか否かを監視し、受信したコンテンツファイルの属性情報に基づいて、自車載端末装置に保存されている流通コンテンツファイルの属性情報を更新する。
また、受信した流通コンテンツファイルの試聴コンテンツに対応するフルコンテンツを自車載端末装置が所有(記憶)していない場合には、受信した試聴コンテンツがユーザの嗜好に合致しているか否かを判断し、合致している場合にはそのコンテンツをユーザに推薦する。
推薦された試聴コンテンツは、その再生順序が決定され推薦再生順データ245に保存される。
コンテンツ再生プログラムは、自端末が所有(記憶)しておりユーザにより指定されたフルコンテンツを再生する。
また、コンテンツ再生プログラムは、コンテンツ受信監視プログラム232により推薦された試聴コンテンツを、推薦再生順に順次再生する。
その他のプログラム235としては、推薦されて再生された試聴コンテンツを気に入った場合に、所定のサーバからフルコンテンツをダウンロードしたり、パスワードを取得したりすることで、フルコンテンツ購入するためのプログラムや、走行経路、各種交通情報、POI情報等に基づく各種処理を行うナビゲーションプログラム等がある。
データストレージ24は、各種データを記憶する記憶手段であり、大容量の記憶媒体が使用される。大容量の記憶媒体としては、ハードディスク、半導体メモリ、DVD等の各種記憶媒体が1又は複数使用される。
データストレージ24は、コンテンツ保存部242、自端末再生履歴243、流通コンテンツファイル244、推薦再生順データ245、その他の記憶部を備えている。
その他の記憶部は、各車載端末装置ごとに固有の記憶部が設けられており、例えば、ナビゲーション処理に使用される地図データ、音声出力用の音声データ等が記憶される。
コンテンツ保存部242は、車載端末装置のユーザが購入やダウンロードとうにより入手し再生可能なコンテンツ(音楽データ、映像データ等)が保存される。
自端末再生履歴243は、詳細は後述するが、コンテンツ保存部242に保存されているコンテンツ(以下、自装置コンテンツという)を、コンテンツ再生プログラム233で再生した履歴が保存される。
流通コンテンツファイル244は、詳細は後述するが、自端末再生履歴243及び、他の車載端末装置から受信した流通コンテンツファイルから作成及び更新がされる。
推薦再生順データは、他の車載端末装置等から受信した試聴コンテンツのうち、ユーザの嗜好と共通していると判定されたものが、共通度が高い順(再生順)に格納される。
入出力装置25は、入力装置と出力装置であり、車載端末装置によってそれぞれ固有の入力装置、出力装置が接続される。
例えば、出力装置として液晶表示装置等の表示装置や音声出力装置、プリンタ等が該当する。
また、入力装置としてはキーボードやタッチパネル等の入力装置や音声認識装置など車載端末装置に固有な各種入力装置が接続される。
その他の装置26も同様に、車載端末装置によってそれぞれ固有の装置が必要に応じて接続される。
例えば、車両の現在位置を取得するための現在位置取得装置(例えば、GPS装置やジャイロセンサ、車速検出装置等)や、ビーコン受信装置等の各種装置が接続される。
図2は、自端末再生履歴243の内容を概念的に表したものである。
この図2に示されるように、自端末再生履歴243は、順位、コンテンツ特定情報、再生回数、正規化再生回数の各データで構成されている。
順位は、再生回数が多いほど上位になるように決められる。再生回数が変化するとソート処理により、順位が変更される。
コンテンツ特定情報はコンテンツを特定する情報が格納される。例えば、音楽データの場合であればタイトルとアーティスト情報や、ISRC(International Standard Recording Code)コードなどコンテンツを一意に特定できる情報が使用される。
なお、コンテンツ特定情報は、試聴コンテンツと、フルコンテンツとを共通に(同一のものとして)特定する情報が使用される。
再生回数は、コンテンツ再生プログラム234で再生された回数が格納され、再生される毎に該当するコンテンツの再生回数が1つづつ増加する。
なお、再生回数は、コンテンツの再生回数は、過去の一定期間(例えば、過去2週間、1ヶ月間、半年間、1年間等)の間にユーザが再生した回数を保存するようにしてもよい。この場合、毎回の再生日時も併せて保存されることになる。
正規化再生回数は、各コンテンツの再生回数の上位L1(本実施形態ではL1=5)を対象として、設定される。
正規化再生回数は、再生回数の順位をn、再生回数をa、正規化再生回数をP、母数をMとした場合、順位n番目のコンテンツ(再生回数an)の正規化再生回数Pnは次の式(1)(2)で計算される。
Pn=an/M
M=Σan(n=1〜L1)
本実施形態において、正規化再生回数は、再生回数が上位L1までのコンテンツに対して算出され記憶される。なお、正規化再生回数については、記憶対象とせず、必要とされる都度算出するようにしてもよい。
また、順位については、データ更新時に再生回数でデータをソートすることで上位L1までのデータ格納順から決定可能であり、順位のデータを記憶対象としないことも可能である。
更に、順位のデータを記憶する場合、全てのコンテンツについての順位を格納することも可能であるが、上位L1までの順位を格納し、L1未満の順位は格納しないようにしてもよい。
図3は、流通コンテンツファイル244の内容を概念的に表したものである。
この図3に示されるように、流通コンテンツファイルは、試聴コンテンツのコンテンツ特定データと、試聴コンテンツ(コンテンツのデータ)、及びそのコンテンツの属性情報が保存される。
流通コンテンツファイルは、属性情報が付加又は関連付けられた状態で各試聴コンテンツ毎にファイル化されている。
コンテンツの属性情報としては、試聴コンテンツ以外のフルコンテンツについての、コンテンツ特定情報とその再生履歴情報(正規化再生回数、母数)で構成される。
なお、属性情報には、その他、必要に応じて課金のための情報が含まれている。課金のための情報とは、DRM(デジタルライツマネージメント)などを実現するための情報が該当する。
コンテンツ特定情報は、自端末再生履歴243(図2)におけるコンテンツ特定情報と同一である。
この、属性情報のコンテンツ特定情報と同一のコンテンツ特定情報が自端末再生履歴243に存在しなければ、その試聴コンテンツに対するフルコンテンツをユーザは保有していず、コンテンツ保存部242に保存されていないことになる。
正規化再生回数は、コンテンツ特定情報で特定されるフルコンテンツが再生された回数を母数で割った値である。
この正規化再生回数と母数(再生履歴情報)は、自端末再生履歴243のそれとは異なり、いずれか1の車載端末装置における再生回数ではなく、流通コンテンツファイルが各車載端末装置間で交換、流通しながら更新されることで、流通した車載端末装置のユーザがフルコンテンツを再生した回数に基づいて算出される。すなわち、自端末再生履歴はその車載端末装置における再生履歴が反映される、流通コンテンツファイルの属性情報は、流通した各車載端末装置におけるフルコンテンツの再生履歴が反映される。
このように、フルコンテンツを購入したユーザがある程度再生をする必要があるが、各車載端末装置間で次々と流通コンテンツファイルの送受信がされるに従って属性情報の確信度が上がる。すなわち、多くのユーザにより再生履歴が更新されることによりその試聴コンテンツに対応するフルコンテンツを再生するユーザの嗜好がより強く反映され、特徴付けられることになる。
流通コンテンツファイルの属性情報は、自端末再生履歴243が更新され所定条件が満たされた場合に更新される。
また、他の車載端末装置から流通コンテンツファイルを受信した場合も、受信した試聴コンテンツに対応する属性情報が更新される。
試聴コンテンツに対応する流通コンテンツファイルが新たに作成される場合としては、自端末再生履歴から作成される場合と、他の車載端末装置から受信して作成される場合とがある。
自端末再生履歴から作成される場合としては、例えば、フルコンテンツEが再生されることで再生回数が増え、図2に例示したように、新たに上位L1位となった場合がある。
この場合、図3に例示されるに、フルコンテンツEの試聴コンテンツEとそのコンテンツ特定情報が新たに流通コンテンツファイルに格納されると共に、自端末再生履歴243における試聴コンテンツE以外のフルコンテンツA、B、C、Dに対する再生履歴情報(正規化再生回数と母数)が付加される。
流通コンテンツファイルは、複数の車載端末装置を流通し更新される過程で、新たなコンテンツ特定情報とその再生履歴情報(正規化回数、母数)が追加される。また、あらゆるジャンルの流通コンテンツファイルを他の車載端末装置から受信することになる。
このため、流通コンテンツファイル244のデータが膨大な量になる可能性ある。
そこで、本実施形態では、流通コンテンツファイルの属性情報に格納可能なコンテンツ特定情報とその再生履歴情報の数が、正規化再生回数が大きい上位L2までに制限されている。
また、流通コンテンツファイル242の数が多くなり、割り当てられている領域よりも大きくなる場合には、自端末再生履歴243と比較し、後述する嗜好共通度を算出して、共通度が低いものを削除するようになっている。
次に、以上のように構成された車載端末装置における動作について説明する。
図4は、コンテンツ再生監視処理の動作を表したフローチャートである。
制御部21は、ユーザの操作に従って、コンテンツ保存部242に保存されている自装置コンテンツ(フルコンテンツ)の再生を実行する。
制御部21は、自装置コンテンツ再生を監視しており、自装置コンテンツが再生されると(ステップ41;Y)、再生した自装置コンテンツに対応する再生回数を1増やしてa=a+1とする(ステップ42)。
ついで、制御部21は、再生回数aで自端末再生履歴243をソートすることで、順位を入れ替える(ステップ43)。
そして、再生した自装置コンテンツがソート後に上位L1内のコンテンツか否かを判断し(ステップ44)、L1外である場合(ステップ44;N)にはメインルーチンにリターンする。
一方、再生した自装置コンテンツがL1内である場合(ステップ44;Y)、制御部21は、自装置再生履歴243を更新する。
すなわち、制御部21は、自装置コンテンツが再生されてその再生回数aが1増加することで、母数が1増加することになるため、自端末再生履歴243の上位L1までのコンテいつ特定情報に対応する各正規化再生回数を算出して更新する。
ついで、制御部21は、次の2つの条件の一方又は双方を満たしているか判断する。
ここで、再生回数をa、正規化再生回数をP、順位をL1とし、再生回数集合をY1=(a1,a2,〜aL1)、正規化再生回数集合をY2=(A1,A2,〜AL1)、C1とC2を定数とする。
Σai(i=1〜L1)<C1 …条件1
ΣPi(i=1〜p)>C2 …条件2
上記条件1を満たす場合には再生数が少ないため、また条件2を満たす場合には再生に偏りがあるため(ステップ46;Y)流通コンテンツファイル244の属性情報を更新することなくメインルーチンにリターンする。
一方、条件1、条件2共に満たしていない場合、制御部21は、自端末再生履歴243を使用して、流通コンテンツファイル244の属性情報更新処理を行い(ステップ47)メインルーチンにリターンする。
属性情報更新処理については後述する。
図5は、流通コンテンツファイル受信監視処理の動作を表したフローチャートである。
制御部21は、無線による通信可能範囲に存在する他の車載端末装置との間で流通コンテンツファイルの送受信により交換を行う。
制御部21は、車載端末装置外部から流通コンテンツファイルを受信すると、RAMに格納する。
そして、制御部21は、流通コンテンツファイルを車載端末装置外部から受信したか否かを監視しており(ステップ51)、受信すると(;Y)、RAMに格納された流通コンテンツファイルを使用して、自装置の流通コンテンツファイル244のデータを更新する(ステップ52)。
更に制御部21は、受信した流通コンテンツファイルが自装置が保有しているコンテンツか否かを判断する(ステップ53)。
すなわち、制御部21は、受信した流通コンテンツファイルから試聴データのコンテンツ特定情報を読み込み、自端末再生履歴243に存在するか否かを確認する。
自端末再生履歴243にコンテンツ特定情報が存在(対応する自装置コンテンツを保有)している場合(ステップ53;Y)、制御部21はメインルーチンにリターンする。
一方、自装置装置コンテンツを保有していない試聴コンテンツである場合(ステップ53;N)、制御部21は、コンテンツの推薦処理を行い(ステップ54)、メインルーチンにリターンする。
次に、コンテンツの推薦処理について説明する。
このコンテンツ推薦処理は、フルコンテンツを自装置で保有していない試聴コンテンツを受信した場合に、受信した試聴コンテンツがユーザの嗜好に合致している程度を表す嗜好共通度を算出して、コンテンツの推薦処理を行う処理である。
自装置でフルコンテンツを保有していない試聴コンテンツを受信すると、制御部21は、その試聴コンテンツの属性情報に自装置が保有しているコンテンツが存在するか否かを調べる。すなわち、その試聴コンテンツに付加された属性情報のコンテンツ特定情報が、自端末再生履歴243に存在するか否かを判断する。
存在する場合、制御部21は、次の数式(3)に従って、各試聴コンテンツに対して、その試聴コンテンツがどの程度ユーザの嗜好に合致しているかの指標となる嗜好共通度Sを算出する。
なお、同一のコンテンツでも、通信経路の違うもの(交換と更新が繰り返され、それぞれ別の端末を経由してきたもの)は、通常属性情報の内容が異なる。
嗜好共通度S=Σ(Pci・αi) (i=1〜m) …(3)
ここで、Pciは、計算対象となっている試聴コンテンツに付加されている属性情報のうち最上位からi番目の「正規化再生回数」である。
また、αiは、計算対象となっている試聴コンテンツに付加されている属性情報のうち最上位からi番目のコンテンツ特定情報が、自端末再生履歴243の上位L1内に存在する場合に値「1」、それ以外の場合に値「0」である。
このように、i番目のコンテンツ特定情報が、自端末再生履歴243の上位L1に存在する場合に値「1」とすることで、購入実績による嗜好ではなく、購入後に実際に再生した実績に基づく嗜好を判断することができる。
制御部21は、嗜好共通度S<C3(定数)である試聴コンテンツは、嗜好の共通度が低いとして推薦対象からはずす。
そして、制御部21は、S≧C3である試聴コンテンツについて算出した嗜好共通度Sが大きい程、同様なコンテンツをユーザが多く再生しているので推薦する価値が高いと判断し、嗜好共通度の値が大きい順に、その試聴コンテンツのコンテンツ特定情報を推薦再生順データ245に格納する。
制御部21は、コンテンツ再生プログラム233に従って、推薦再生順データ245に格納されているコンテンツ特定情報の順に試聴コンテンツの再生を行うことで、ユーザの嗜好に合致していると推定される順にコンテンツの「推薦」が行われる。
なお、嗜好共通度Sの値が同じである場合、制御部21は、属性情報の全母数の合計値が大きい順に推薦順序を決定する。
また、早く受信した試聴コンテンツの優先順位を高くするようにしてもよい。
試聴の途中で、他の車載端末装置端末間で流通コンテンツファイルの交換取得がされた場合、受信した試聴コンテンツに対し上記した演算を行うので、推薦順序が途中で変更されることがあり得る。
この場合、次の規則に従うものとする。
(a)現在再生されているものは最後まで再生する。
(b)その後未再生交換コンテンツでもっとも再生優先度の高いものを優先再生(試聴)する。
図6は、属性情報更新処理の動作を表したフローチャートである。
図7は、他の車載端末装置から受信した流通コンテンツファイルを使用して、自装置の流通コンテンツファイル244を更新する状態を表したものである。
図6に示した属性情報更新処理は、コンテンツ再生監視処理(図4)において自装置再生履歴243を使用して更新する場合と、流通コンテンツ受信処理(図5)において受信した属性情報を使用して更新される場合とがある。
この処理において制御部21は、対象となるコンテンツファイルXを、データストレージ24の流通コンテンツファイル244から取り出す(ステップ61)。
すなわち、自装置再生履歴243を使用して更新する場合には、更新後の自端末再生履歴243の上位1位からL1位までのコンテンツ特定情報に対応する流通コンテンツファイル244が順次対象となる。
一方、受信した流通コンテンツファイルを使用して更新する場合には、試聴ファイルのコンテンツ特定情報と同一の流通コンテンツファイル244が対象となる。
図7において、(b)に示すように試聴コンテンツXの流通コンテンツファイルを受信した場合、(a)に示す対象コンテンツファイルXをデータストレージ24から取り出す。
そして、制御部21は、取り出したコンテンツファイルXから、属性情報Yを取り出し(ステップ62)、属性情報Yに情報が格納されているか否かを判断し(ステップ63)、情報が格納されていなければ(ステップ63;N)、ステップ70に移行する。
一方、属性情報Yに情報が格納されている場合(ステップ63;Y)、制御部21は、カウント用のNを1に設定し(ステップ64)、属性情報Yの順位Nのコンテンツ特定情報が使用属性情報に存在するか否かを判断する(ステップ65)。
ここで、使用属性情報は、自端末再生履歴243(図4の場合)又は使用する属性情報(図5の場合)をいうものとする(以下同じ)。
順位Nのコンテンツ特定情報が存在する場合(ステップ65;Y)、制御部21は、数式(4)、(5)に従って、コンテンツ特定情報(順位N)の正規化再生回数P1と、母数M1を、Pnew、Mnewに更新する(ステップ66)。
Pnew=(P1×M1+P2×M2)/(M1+M2) …(4)
Mnew=M1+M2 …(5)
ここで、P1は属性情報Y1の正規化再生回数、M1は属性情報Y1の母数である。
また、P2は使用属性情報Y2の正規化再生回数、M2は使用属性情報Y2の母数である。
また、Pnewは属性情報Y1の更新後の正規化再生回数、Mnewは更新後の属性情報Y1の母数である。
一方、順位Nのコンテンツ特定情報が存在しない場合(ステップ65;N)、制御部21は、式(6)に示すように、属性情報Y1の正規化回数PをPnewとし、母数M1をMnewとする(ステップ67)。
Pnew=P1、Mnew=M1 …(6)
次に、制御部21は、Nに1を加え(N=N+1)る(ステップ68)。
そして、制御部21は、新たなNがL3より大きくなったか否か、すなわち全てのコンテンツ特定情報についての判断が終了したか否かを判断し(ステップ69)、N≦L3である場合(ステップ69;N)、ステップ65に戻りステップ69までの処理を繰り返す。
ここで、L3は、属性情報Y1に存在するコンテンツ特定情報数であり、最大値がL2である。
ここで、以上のステップ65〜ステップ69の各処理について、図7を例に説明する。
N=1の場合、図7(a)に示されるように、属性情報Y1におけるN=1位のコンテンツ特定情報はQなので、制御部21は、(b)の使用属性情報Y2にコンテンツ特定情報Qが存在するか判断する(ステップ65)。
この場合、存在しないので(ステップ65;N)、コンテンツ特定情報Qに対する正規化再生回数Pnew=P1=0.32、母数Mnew=M1=50とする(ステップ67)。
ついで、制御部21は、Nを2とする(ステップ68)。
図7(a)の例では、コンテンツ特定情報が3つなのでL3=3である。従って、順位N(=2)≦L3(=3)なので(ステップ69;N)、ステップ65に戻る。
そして、図7(a)で属性情報Y1の順位N=2位のコンテンツ特定情報Aが、図7(b)に示されるように使用属性情報Y2に存在する(ステップ65;Y)。
そこで、制御部21は、属性情報Y1の正規化再生回数P1=0.31、母数M1=50と、使用属性情報Y2の正規化再生回数P2=0.29、母数M2=45とから、コンテンツ特定情報A(順位N=2)の新たな正規化再生回数Pnewと母数Mnewを数式(4)、(5)から算出する(ステップ66)。
Pnew=(0.31×50+0.29×45)/(50+45)=0.30
Mnew=50+45=95
制御部21は、算出したPnew=0.30とMnew=95を一時記憶しておく。
そして、制御部21は、Nを3に増加させ(ステップ68)、N(=3)≦L3(=3)なので(ステップ69;N)、ステップ65に戻り、以降;N>L3になるまで継続する。
すなわち、順位N=3位の場合、属性情報Y1のコンテンツ特定情報Qは、使用属性情報Y2に存在しないので、PnewとMnewは計算しない。
そして、Nを4に増加させると、N(=4)>L3(=3)であり(ステップ69;Y)、属性情報Y1のコンテンツ特定情報についての確認と更新が終了したので、ステップ70に移行する。
ステップ70において制御部21は、属性情報Y1のPnew、Mnewと、使用属性情報Y2内のP2、M2(属性情報Y1内に存在するものを除く)とを合わせて、正規化再生回数の降順にソートし、制限数である上位L2までを対象コンテンツファイルXの付属情報Y1として再設定する。
すなわち、データストレージ24の流通コンテンツファイルXの属性情報を更新する。
図7に示した例の場合、コンテンツX対して、自装置の属性情報Y1にはコンテンツ特定情報がQ、A、Rの順位で存在し(図7(a))、受信した使用属性情報Y2にはコンテンツ特定情報A、C、D、E、Bの順位で存在する(図7(b))。
そして、両属性情報Y1、Y2に共通するコンテンツ特定情報Aについての正規化再生回数Pnewと母数Mnewが新たに算出され、属性情報Y1にのみ存在するコンテンツ特定情報Qの正規化再生回数はPnew=P1、母数はMnew=M1である。
従って、属性情報Y1のPnew、Mnewと、使用属性情報Y2内のP2、M2(属性情報Y1内に存在するものを除く)とを合わせて正規化再生回数の降順にソートすると、Q、A、C、D、R、Bとなる。
このうち、制限数である上位L2=5までを対象コンテンツファイルXの付属情報Y1として再設定すると、図7(c)に示されるようになる。
次に第2実施形態について説明する。
上記した第1実施形態では、試聴コンテンツの属性情報が試聴コンテンツに付加され、試聴コンテンツとともに送信されるが、この第2の実施形態では、各車載端末装置の自端末再生履歴が相互に交換され、試聴コンテンツは別途情報センタや車載端末装置に要求して取得する。
また、第1実施形態では、受信した試聴コンテンツの属性情報を使用して自装置の属性情報を更新するが、第2実施形態では、属性情報の更新はされず、純粋に試聴コンテンツと属性情報を送信した車載端末装置のユーザ個人の再生履歴が反映された属性情報から、推薦対象となるコンテンツと推薦の順序が決定される。
第2実施形態における車載端末装置では、図1における流通コンテンツファイル244の代わりに、情報センタや他の車載端末装置に要求することで個別に受信した試聴ファイルがコンテンツ特定情報に関連付けて保存される。
また、自端末再生履歴243は、第1実施例では図2に示されるデータ構造であるのに対して、第2実施形態では、正規化再生回数は存在しない。ただし、第1実施形態と同様のデータ構成とし、生回数が更新されて上位L1位までの再生回数が変化した際に、正規化再生回数も更新するようにしてもよい。
図8は、第2実施形態における各車載端末装置が保有する自端末再生履歴の状態を表したものである。
例えば、自装置における過去2週間の自端末の自端末再生履歴が図8(a)に示されるようになっているものとする。この例では、便宜上順位を5位(L1=5)までの再生履歴を交換するものとする。
ここで、再生回数aを、順位をnとし、再生回数集合をX=(a1,a2,…ai…,an)とする。
また、順位係数Sを、S=(s1,s2,…s3…,sn)と予め決めておく。
端末Xの再生履歴に対する優先度をRXとした場合、再生回数Xと順位計数Sの内積で算出する。
RX=(a1,a2,…ai…,an)・(s1,s2,…s3…,sn)
自装置の車載端末装置が他の車載端末装置B、C、Dとの間で交換した再生履歴が、図8(b)、(c)、(d)となっているものとする。
車載端末装置の制御部21は、他の車載端末装置から受信した各再生履歴から、ユーザの嗜好に合致した試聴コンテンツを推薦する。
制御部21は、受信した各再生履歴に含まれるコンテンツ特定情報に対する優先度Rを算出する。
今、前提条件として順位係数S=(1.0,0.8,0.6,0.4,0.2)と定めるものとする。
車載端末装置Bの再生履歴の優先度Rは、内積で表す。
装置Bと自装置とはコンテンツAが共通しており、装置Bは共通するコンテンツAが3位である(図8(a)、(b)参照)。
また、装置Cと自装置とはコンテンツCとEが共通しており、装置Cは共通するコンテンツCが2位、コンテンツEが5位である。
また、装置Cと自装置とは共通するコンテンツが存在しない。
従って、装置Bの再生履歴の優先度RB、装置Cの再生履歴の優先度RC、及び装置Rの再生履歴の優先度PDはそれぞれ次のようになる。
RB=(0,0,a1,0,0)・(s1,s2,s3,s4,s5)
=a1×s3=13×0.6
=7.8
RC=(0,a2,0,0,a5)・(s1,s2,s3,s4,s5)
=a2×s2+a5×s5
=8×0.8+6×0.2
=7.6
RD=(0,0,0,0,0)・(s1,s2,s3,s4,s5)
=0.0
次に、端末B、CおよびDの再生履歴より、再生回数を正規化する。これは、端末の使用頻度による差を吸収するためである。
各端末の母数MB、MC、MDは各再生回数の合計であるから次のようになる。
MB=50+35+28+23+10=146
MC=8+6+5+4+3=26
MD=13+11+6+3+2=35
また、正規化された再生回数をそれぞれPB、PC、PDとすると、端末BにおけるコンテンツFの正規化再生回数はPB(F)=50/146=0.34である。同様にして他も求めると以下のようになる。
PB=(0.34,0.24,0.19,0.16,0.68)
PC=(0.31,0.23,0.19,0.15,0.12)
PD=(0.37,0.31,0.17,0.086,0.057)
実際の、コンテンツごとの再生優先度は次の通りである。
RB×PB=7.8×(0.34,0.24,0.19,0.16,0.68)
=(2.65,1.87,1.48,1.25,0.530)
RC×PC=7.6×(0.31,0.23,0.19,0.15,0.12)
=(2.35,1.75,1.44,1.14,0.91)
RD×PD=0.0×(0.37,0.31,0.17,0.086,0.057)
=(0.0,0.0,0.0,0.0,0.0)
以上により算出した再生優先度が高い順に並べると、次のようになる。
F→J→G→C→A→K→H→L→E→I
ただし、同一のコンテンツについては再生優先度が高い方を採用する。
例えば、コンテンツJの場合、装置Cから算出した再生優先度が2.35で、装置Dから算出した再生優先度が0.0なので、高い方の2.35がコンテンツJの再生優先度となる。
「推薦」の試聴の場合は、自端末が所有する(購入した)コンテンツの再生は不要なのである。
従って、最終的な再生順(推薦順)は次の通りとなる。
F→J→G→K→H→L→I
なお、実際の演算では、大量車載端末装置間での再生履歴が交換されるため、その全てについて定期的に演算を繰り返すと処理量が増加するため、所定時間毎に再生履歴の優先度Rの値が大きい上位所定数の再生履歴を残し、他のデータは廃棄(削除)する。
この試聴の途中で、別の車載端末装置Dの再生履歴が交換取得された場合、再度上記演算を行い、順序を算出し直すことになるが、次の規則に従うものとする。
(a)一度再生されたものは、再生しない(ユーザが途中でスキップした場合も1回と数える)。
(b)現在再生されているものは最後まで再生する。
(c)(a)と(b)の条件を満たし、交換コンテンツで最も再生優先度の高いものを優先再生(試聴)する。
ただし、すべて再生が終了した場合(再生順に含まれるコンテンツの試聴が終了した場合)、まず、現在の再生順のコンテンツの、アーティストが同じで未試聴のコンテンツを優先的に再生する。それでも再生が終了した場合は、2回以上の試聴が許可されているコンテンツがあれば、2回目以降の再生を行う。
また、端末同士のコンテンツ交換で取得できなかった(交換完了前に通信エリア外になった、など)もので「推薦」試聴の順番にエントリーしているものは、取得予約コンテンツとして登録され、他の端末とコンテンツ交換を行うとき、(その端末が所有していれば)優先的に取得が試みられる。試聴途中で優先順位が高いコンテンツが取得できたときは、現在再生されているコンテンツが再生終了後、このコンテンツを再生する。
取得した別の端末の再生履歴は、各端末の履歴ごとに閲覧することができる。これにより、特定の別端末の再生履歴を選択的に再生できる。例えば、好みが合う人がいて、その人の端末と頻繁に出会う場合(例えば通勤中に毎日出会う車の場合など)、その人の再生履歴を受信すると、その人の再生履歴に新規にランクインした曲や、新規に入手した曲を優先的に再生するようにできる。
以上、本発明の車載端末装置における実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
例えば、説明した第1実施形態では、ユーザが保有しているコンテンツ(自装置コンテンツ)はコンテンツ保存部242に保存されていることを前提に説明したが、必ずしもコンテンツ保存部242に保存されている必要がなく、CD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)、DVD等に保存されているコンテンツもユーザが所有しているコンテンツとしてもよい。
この場合、例えば、CDを再生した曲毎に、コンテンツ特定情報でその曲が特定され、新規購入したCDであれば該当曲が最初に再生される毎に、自端末再生履歴に当該曲(コンテンツ)に対する履歴が新規に保存される。
また、第1実施形態では、式(3)において、αiの値は上位からi番目のコンテンツ特定情報が、自端末再生履歴243の上位L1内に存在するか否かによって「1」か「0」のいずれかが選択されるようにした。
これに対して、第2実施形態における順位係数Sを採用し、存在するコンテンツ特定データに対して順位に応じた重み付けをするようにしてもよい。なお、存在しない場合には「0」である。
また、説明した第2実施形態において、全てのコンテンツについての再生優先度を算出したが、母数Mの値が所定値以下である再生履歴を計算対象から除外し、データから削除するようにしてもよい。
また、母数Mではなく、再生回数が少ないコンテンツが少なく所定値以下であるデータを削除するようにしてもよい。
本発明の実施形態における車載端末装置の構成図である。 同上、実施形態における自端末再生履歴の内容を概念的に表した説明図である。 同上、実施形態における流通コンテンツファイルの内容を概念的に表した説明図である。 同上、実施形態におけるコンテンツ再生監視処理の動作を表したフローチャートである。 同上、実施形態における流通コンテンツファイル受信監視処理の動作を表したフローチャートである。 同上、実施形態における属性情報更新処理の動作を表したフローチャートである。 同上、実施形態において、他の車載端末装置から受信した流通コンテンツファイルを使用して、自装置の流通コンテンツファイルを更新する状態を表した説明図である。 同上、実施形態における各車載端末装置が保有する自端末再生履歴の状態を表した説明図である。
符号の説明
21 制御部
22 無線通信装置
23 プログラム記憶部
24 データストレージ
25 入出力装置

Claims (3)

  1. 音楽データと、音楽データ毎の再生頻度情報を記憶するデータ記憶手段と、
    他の車載端末装置から、当該他の車載端末装置が保有する音楽データを取得するとともに当該他の車載端末装置における音楽データ毎の再生頻度情報を取得するデータ取得手段と、
    前記取得した再生頻度情報と、前記データ記憶手段に記憶された再生頻度情報とから、前記取得した各音楽データに対する嗜好共通度を算出する嗜好共通度算出手段と、
    前記算出した嗜好共通度が予め定められた値よりも高い場合に、前記他車両の再生頻度情報が高い順に自車において他車から取得した音楽データを再生する再生手段と、を具備することを特徴とする車載端末装置。
  2. 前記再生頻度情報は、前記他の車載端末装置で再生された音楽データの音楽データ名及び当該再生された音楽データ毎の再生回数が記憶され、
    前記嗜好共通度算出手段は、前記データ記憶手段に記憶されている音楽データ名と、前記データ取得手段で取得した再生頻度情報の音楽データ名との一致数が多いほど嗜好共通度を高くし、前記一致する音楽データ名のうち前記データ格納手段に格納されている音楽データの再生回数が多いほど嗜好共通度を高くする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載端末装置。
  3. 前記データ記憶手段は、前記データ記憶手段に記憶された音楽データの再生頻度情報と、前記データ取得手段で取得した再生頻度情報とに基づき、再生頻度情報を更新する更新手段と、を備え、
    前記更新した再生頻度情報と音楽データとを、他の車載端末装置に送信する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載端末装置。
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