JP2006002625A - 車両用電源装置 - Google Patents
車両用電源装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006002625A JP2006002625A JP2004178408A JP2004178408A JP2006002625A JP 2006002625 A JP2006002625 A JP 2006002625A JP 2004178408 A JP2004178408 A JP 2004178408A JP 2004178408 A JP2004178408 A JP 2004178408A JP 2006002625 A JP2006002625 A JP 2006002625A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- capacitor
- battery
- power supply
- power
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
【課題】 装置の小型化を図るとともに、車載電装機器へ電力を確実に供給することができるようにする。
【解決手段】 車両に搭載された電装機器に対して電力を供給する車両用電源装置であって、満充電時の電圧が第1電圧である第1の蓄電器11と、この第1の蓄電器11と並列に接続され、満充電時の電圧が上記の第1電圧よりも低い第2電圧である第2の蓄電器12と、この第2の蓄電器の実電圧を上記第1電圧と上記第2電圧との差相当の第3電圧へ降圧し、この第3電圧を第2蓄電器12に対して直列に印加する降圧ユニット13とをそなえて構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 車両に搭載された電装機器に対して電力を供給する車両用電源装置であって、満充電時の電圧が第1電圧である第1の蓄電器11と、この第1の蓄電器11と並列に接続され、満充電時の電圧が上記の第1電圧よりも低い第2電圧である第2の蓄電器12と、この第2の蓄電器の実電圧を上記第1電圧と上記第2電圧との差相当の第3電圧へ降圧し、この第3電圧を第2蓄電器12に対して直列に印加する降圧ユニット13とをそなえて構成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両用電源装置に関するものである。
従来より、車載の電装機器は蓄電器からの電力によって作動し、また、この蓄電器は、車両のエンジンによって駆動された発電機によって発電された電力によって充電されるようになっている。
この蓄電装置としてはリチウムイオン電池や鉛電池のような充放電可能な化学電池(以下、バッテリという)が用いられる場合が一般的であるが、近年、このような一般的なバッテリに換えて、もしくはこのようなバッテリに加えて、電気二重層キャパシタ(以下、単に「キャパシタ」)が用いられる技術が開発されている。
この蓄電装置としてはリチウムイオン電池や鉛電池のような充放電可能な化学電池(以下、バッテリという)が用いられる場合が一般的であるが、近年、このような一般的なバッテリに換えて、もしくはこのようなバッテリに加えて、電気二重層キャパシタ(以下、単に「キャパシタ」)が用いられる技術が開発されている。
これらのバッテリおよびキャパシタは発電機によって発電された電力を蓄えるという点では共に同様の機能をそなえているが、バッテリが化学変化を介して電力を蓄えるのに対し、キャパシタは電力を電気のまま蓄える点で異なっている。また、キャパシタは大電力を短時間の間に放出するのに適している点でも、バッテリとはその性質が大きく異なっている。
ところで近年、車載の電装機器は多様化しており、バッテリだけでは安定して電力供給を行なうのが困難となりつつある。また、機器によって消費電力も異なり、車内灯,ナビゲーションシステム,オーディオ機器などのように消費電力が比較的小さい機器と、スタータモータ,空調装置,電動パワーステアリングシステム,ワイパーモータといった消費電力が比較的大きい機器とではバッテリに要求される能力も異なるものとなる。
このような場合、消費電力の大きい機器の回路には大電力を短時間の間に供給するのに適したキャパシタを配し、一方、消費電力の少ない機器の回路に安定した電力を安定して供給するのに適したバッテリを配することが考えられる。
そして、これらの2つの回路を並列に接続して、バッテリからの電力によってキャパシタを充電できるような回路構成にすることも可能であり、このような技術の一例として以下の特許文献1が挙げられる。
そして、これらの2つの回路を並列に接続して、バッテリからの電力によってキャパシタを充電できるような回路構成にすることも可能であり、このような技術の一例として以下の特許文献1が挙げられる。
この特許文献1には、車両のエンジンを始動するスタータモータに対して電力を供給するコンデンサ(キャパシタ)と、このコンデンサと並列に接続されたバッテリと、バッテリから出力される電力を昇圧してコンデンサへ供給する昇圧制御器(いわゆる、昇圧コンバータ)とから構成された回路が開示されている。
そして、このような構成により、コンデンサに蓄えられた電力を用いてエンジンのスタータモータを駆動するとともに、コンデンサに蓄えられている電圧が低下した場合には、バッテリに蓄えられた電圧が昇圧されてキャパシタへ印加されることによってコンデンサが充電される旨が記載されている。
特公平5−88390号公報
そして、このような構成により、コンデンサに蓄えられた電力を用いてエンジンのスタータモータを駆動するとともに、コンデンサに蓄えられている電圧が低下した場合には、バッテリに蓄えられた電圧が昇圧されてキャパシタへ印加されることによってコンデンサが充電される旨が記載されている。
しかしながら、上述した特許文献1の技術によれば、バッテリからの電圧を昇圧コンバータにより直接的に昇圧する構成であるため、当該昇圧コンバータに求められる電力容量を大きくする必要があり、装置が大型化してしまう。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、装置の小型化を図るとともに、車載電装機器へ電力を確実に供給することができるようにした車両用電源装置を提供することを目的とする。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、装置の小型化を図るとともに、車載電装機器へ電力を確実に供給することができるようにした車両用電源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車両用電源装置(請求項1)は、車両に搭載された電装機器に対して電力を供給する、車両用電源装置であって、満充電時の電圧が第1電圧である第1の蓄電器と、該第1の蓄電器と並列に接続され、満充電時の電圧が該第1電圧よりも低い第2電圧である第2の蓄電器と、該第2の蓄電器の実電圧を該第1電圧と該第2電圧との差相当の第3電圧へ降圧し、該第3電圧を該第2蓄電器に対して直列に印加する降圧ユニットとをそなえて構成されていることを特徴としている。
また、請求項1記載の内容において、該降圧ユニットは、該第2の蓄電器と並列に接続され、該第2の蓄電器の実電圧を直流から交流に変換する1次回路と、該1次回路と電磁的に接続されるとともに該第2蓄電器に対して直列に接続され、該1次回路によって交流に変換された該第2蓄電器の実電圧を直流に変換するとともに該第3電圧へ降圧する2次回路とを有することを特徴としている(請求項2)。
また、請求項2記載の内容において、該第1の蓄電器および該第2の蓄電器に接続され、該第1の蓄電器の実電圧および該第2の蓄電器の実電圧を比較するコンパレータをそなえ、該降圧トランスは、該第1の蓄電器の実電圧と該第2の蓄電器との差が所定の基準電圧よりも小さいことを示す出力が該コンパレータから出力される場合にのみ作動することを特徴としている(請求項3)。
また、請求項3記載の内容において、該基準電圧が、該第1電圧と該第2電圧との差相当の値であることを特徴としている(請求項4)。
また、請求項1〜4のうちいずれか1項記載の内容において、該第1の蓄電器が、キャパシタであって、該第2の蓄電器が、充放電可能な化学電池であることを特徴としている(請求項5)。
また、請求項1〜4のうちいずれか1項記載の内容において、該第1の蓄電器が、キャパシタであって、該第2の蓄電器が、充放電可能な化学電池であることを特徴としている(請求項5)。
本発明の車両用電源装置によれば、装置の小型化を図るとともに、装置中に設けられた複数の蓄電器のうち満充電時の電圧の高い方の蓄電器を確実かつ効率よく充電しながら該満充電時の電圧の高い方の蓄電器を利用して、車載電装機器へ電力を確実かつ効率良く供給することができる。(請求項1)
また、直流から交流へ変換し、その後再び、交流から直流へ変換する際に電磁誘導起電力によって第3電圧へ降圧し、この第3電圧を第1の蓄電器に対して直列印加することによって(即ち、第2電圧+第3電圧とすることで)、第1の蓄電器の満充電時の電圧である第1電圧を得ることができる。そして、この第2電圧と第3電圧とを加算して得られた第1電圧の電力を第1の蓄電器および電装機器へ第1電圧の電力を確実に供給することができるので、第1の蓄電器に対する充電と電装機器への給電とを即座に開始することが可能となる。(請求項2)
また、第1の蓄電器および第2の蓄電器に対して並列に接続されたコンパレータが、第1の蓄電器の実電圧および第2の蓄電器の実電圧を比較して、比較の結果、第1の蓄電器の実電圧と第2の蓄電器の実電圧との差が所定基準電圧より小さい場合にのみ降圧トランスを作動させることができる。これにより、必要に応じて第1の蓄電器を充電することが可能となるとともに、マイコン制御等の複雑な制御を行なわなくとも、第1の充電器に対する充電を自動的に行なうことができる(請求項3)。
また、直流から交流へ変換し、その後再び、交流から直流へ変換する際に電磁誘導起電力によって第3電圧へ降圧し、この第3電圧を第1の蓄電器に対して直列印加することによって(即ち、第2電圧+第3電圧とすることで)、第1の蓄電器の満充電時の電圧である第1電圧を得ることができる。そして、この第2電圧と第3電圧とを加算して得られた第1電圧の電力を第1の蓄電器および電装機器へ第1電圧の電力を確実に供給することができるので、第1の蓄電器に対する充電と電装機器への給電とを即座に開始することが可能となる。(請求項2)
また、第1の蓄電器および第2の蓄電器に対して並列に接続されたコンパレータが、第1の蓄電器の実電圧および第2の蓄電器の実電圧を比較して、比較の結果、第1の蓄電器の実電圧と第2の蓄電器の実電圧との差が所定基準電圧より小さい場合にのみ降圧トランスを作動させることができる。これにより、必要に応じて第1の蓄電器を充電することが可能となるとともに、マイコン制御等の複雑な制御を行なわなくとも、第1の充電器に対する充電を自動的に行なうことができる(請求項3)。
また、電装機器へ電力を供給する蓄電器を切り替える閾値(所定値)である基準電圧を、第1の蓄電器の満充電電圧と第2の蓄電器の満充電電圧との差相当の値とすることで、信頼性の高い制御を行なうことが可能となる(請求項4)。
また、第1の蓄電器がキャパシタであるとともに、第2の蓄電器が充放電可能な化学電池であることが好ましく、この場合、電装機器に対して、充放電可能な化学電池から通常電圧の電力を継続的に安定して供給することが可能になるとともに、キャパシタから短時間の間に大量の高圧電力を供給することが可能になる(請求項5)。
また、第1の蓄電器がキャパシタであるとともに、第2の蓄電器が充放電可能な化学電池であることが好ましく、この場合、電装機器に対して、充放電可能な化学電池から通常電圧の電力を継続的に安定して供給することが可能になるとともに、キャパシタから短時間の間に大量の高圧電力を供給することが可能になる(請求項5)。
以下、図面により、本発明の一実施形態に係る車両用電源装置について説明すると、図1はその構成を示す模式的な回路図、図2はその動作(作用)を判りやすく説明するためのフローチャートである。
この車両用電源装置10は、車両に搭載された電装機器に対して電力を供給するものであって、キャパシタ(第1の蓄電器)11,バッテリ(第2の蓄電器)12,降圧ユニット13,オルタネータ(発電機)14,コンパレータ15とから主に構成されている。なお、本実施形態においては、電装機器としてエンジン(図示略)を始動させるスタータモータ(モータ)16が適用されている。
この車両用電源装置10は、車両に搭載された電装機器に対して電力を供給するものであって、キャパシタ(第1の蓄電器)11,バッテリ(第2の蓄電器)12,降圧ユニット13,オルタネータ(発電機)14,コンパレータ15とから主に構成されている。なお、本実施形態においては、電装機器としてエンジン(図示略)を始動させるスタータモータ(モータ)16が適用されている。
このうち、キャパシタ11は、直流電力を蓄える電気二重層キャパシタであって、満充電時の電圧(即ち、定格電圧)は約18.4V(第1電圧)となるように設定されている。この電気二重層キャパシタは既に公知のものであるので、ここではその詳しい説明は省略するが、本実施形態においては、電極に活性炭を用いることで非常に大きな表面積を確保して、蓄電容量を大きくすることができるように構成されている。なお、このキャパシタ11から実際に出力される実電圧をキャパシタ電圧といい、また、図1中d点における電圧でもあるので単にd点電圧という場合もある。なお、図中c点およびe点はアースされており、実質的に0Vである。
バッテリ12は、キャパシタ11と並列に接続された化学電池、より具体的には鉛電池であって、満充電時の電圧(即ち、定格電圧)は約14.4V(第2電圧)となるように設定されている。なお、このバッテリ12から実際に出力される実電圧をバッテリ電圧といい、また、図1中b点における電圧でもあるので、単にb点電圧という場合もある。
これらのキャパシタ11とバッテリ12とはともに、電力を蓄えるという点では共に同様の機能をそなえているが、バッテリ12が化学変化を介して電力を蓄えるのに対し、キャパシタ11は電力を電気のまま蓄える点で異なっている。これにより、キャパシタ11には蓄えられる電力量が比較的少ないものの、短時間の間に大量の電力を放出するのに適しているという特徴を有し、一方、バッテリ12は、大量の電力を短時間の間に放出することはできないものの、蓄電容量が大きく、また、蓄えた電力を安定して供給できるという特徴を有している。
これらのキャパシタ11とバッテリ12とはともに、電力を蓄えるという点では共に同様の機能をそなえているが、バッテリ12が化学変化を介して電力を蓄えるのに対し、キャパシタ11は電力を電気のまま蓄える点で異なっている。これにより、キャパシタ11には蓄えられる電力量が比較的少ないものの、短時間の間に大量の電力を放出するのに適しているという特徴を有し、一方、バッテリ12は、大量の電力を短時間の間に放出することはできないものの、蓄電容量が大きく、また、蓄えた電力を安定して供給できるという特徴を有している。
また、キャパシタ11およびバッテリ12の内部抵抗は、バッテリ12よりもキャパシタ11の方が小さいので、図1に示すようにキャパシタ11とバッテリ12とを並列に接続した場合には、原則的に、バッテリ12よりも優先的にキャパシタ11からスタータモータ16へ電力が供給されるようになっている。
コンパレータ15は、キャパシタ11およびバッテリ12に接続され、キャパシタ電圧(d点電圧)とバッテリ電圧(b点電圧)との差である実電圧差が所定の基準電圧よりも小さい場合(即ち、実電圧差<基準電圧となった場合)に、ハイレベルの出力信号を降圧トランス13の1次回路17(後述する)に入力するようになっている。
コンパレータ15は、キャパシタ11およびバッテリ12に接続され、キャパシタ電圧(d点電圧)とバッテリ電圧(b点電圧)との差である実電圧差が所定の基準電圧よりも小さい場合(即ち、実電圧差<基準電圧となった場合)に、ハイレベルの出力信号を降圧トランス13の1次回路17(後述する)に入力するようになっている。
ここで、基準電圧とは、キャパシタ11の満充電時における電圧(即ち、キャパシタ定格電圧=18.4V)とバッテリ12の満充電時における電圧(即ち、バッテリ定格電圧=14.4V)との差に相当する値(即ち、4V)である。
また、降圧ユニット13は、1次回路17および2次回路18から構成されており、14.4Vのバッテリ電圧を4Vの補足電圧(第3電圧)へ降圧し、その後、この補足電圧をバッテリ12に対して直列に印加するものである。なお、ここで補足電圧は、キャパシタ11の定格電圧とバッテリ12の定格電圧との差に相当する値であって、具体的には4Vである。
また、降圧ユニット13は、1次回路17および2次回路18から構成されており、14.4Vのバッテリ電圧を4Vの補足電圧(第3電圧)へ降圧し、その後、この補足電圧をバッテリ12に対して直列に印加するものである。なお、ここで補足電圧は、キャパシタ11の定格電圧とバッテリ12の定格電圧との差に相当する値であって、具体的には4Vである。
この降圧ユニット13のうち、1次回路17は、バッテリ12と並列に接続されており、バッテリ電圧を直流から交流に変換するものであって、スイッチングコントローラ(SWコントローラ)19,AND素子20およびトランジスタ21から構成されている。
また、2次回路18はバッテリ12に対して直列に接続されるとともに1次回路17と電磁的に接続され、1次回路17によって変換された交流電圧を直流電圧に変換するとともに4Vの補足電圧に降圧するものであって、1次コイル22,鉄芯23,2次コイル24,ダイオード25およびコンデンサ26から構成されている。
また、2次回路18はバッテリ12に対して直列に接続されるとともに1次回路17と電磁的に接続され、1次回路17によって変換された交流電圧を直流電圧に変換するとともに4Vの補足電圧に降圧するものであって、1次コイル22,鉄芯23,2次コイル24,ダイオード25およびコンデンサ26から構成されている。
1次回路のAND素子20は、その入力側にスイッチングコントローラ19とコンパレータ15とが接続され出力側にトランジスタ21が接続されている。そして、このAND素子20は、スイッチングコントローラ19から入力されるパルス信号(後述する)がハイレベルで、且つ、上述したコンパレータ15から入力される比較結果信号がハイレベルである場合にハイレベルの出力を発生するよう構成されている。このため、AND素子20は、コンパレータ15からの出力がハイレベルの状態では、スイッチングコントローラ19からのパルス信号に同期したパルス信号をスイッチング信号としてトランジスタ21へ出力することになる。
また、スイッチングコントローラ19には、基準発振機やPWM回路など(いずれも図示略)が内蔵されており、上述したパルス信号を生成し、生成したパルス信号をAND素子20へ常に送出するようになっている。
また、トランジスタ21は1次コイル22に対して直列に接続され、バッテリ12から1次コイル22への電力供給を断接するスイッチとして機能するようになっている。また、この断接動作は、AND素子20から出力された信号に基づいて行なわれ、AND素子20からパルス状の信号が入力されると、バッテリ12から出力される電力を直流から交流へ変換できるようになっている。
また、トランジスタ21は1次コイル22に対して直列に接続され、バッテリ12から1次コイル22への電力供給を断接するスイッチとして機能するようになっている。また、この断接動作は、AND素子20から出力された信号に基づいて行なわれ、AND素子20からパルス状の信号が入力されると、バッテリ12から出力される電力を直流から交流へ変換できるようになっている。
一方、2次回路18の1次コイル22,鉄芯23,および2次コイル24は誘導起電力を生じさせて降圧を行なう降圧トランスとして機能するものである。また、ダイオード25は、2次コイル24に対して直列に接続されて整流を行なうものであり、また、コンデンサ26は、2次コイル24に対して並列に接続されて電流を平滑化するものであって、これらのダイオード25とコンデンサ26とがAC−DCコンバータとして機能するようになっている。
また、オルタネータ14はバッテリ12と接続され、図示しないエンジンによって駆動されることによってバッテリ12の定格電圧14.4Vの直流電力を発電し、バッテリ12を充電できるようになっている。
なお、バッテリ12には、このオルタネータ14のほかにも、車内灯,カーオーディオ,ナビゲーション(いずれも図示略)などの14.4V電圧の電力によって作動する機器が接続されている。
なお、バッテリ12には、このオルタネータ14のほかにも、車内灯,カーオーディオ,ナビゲーション(いずれも図示略)などの14.4V電圧の電力によって作動する機器が接続されている。
また、スタータモータ16は、バッテリ12およびキャパシタ11に対して並列に接続され、通常はキャパシタ11に蓄えられた直流電力によって駆動し、一方、このキャパシタ11の蓄電量が少なくなった場合(具体的には、実電圧差>基準電圧となった場合)には、バッテリ12に蓄えられた直流電力と降圧トランスからの直流電力とによって駆動するようになっている。
また、リレースイッチ27がスタータモータ16に対して直列に接続され、スタータモータ16への電力供給を断接できるようになっている。なお、本実施形態における当該リレースイッチ27は、スタータスイッチである。
また、ダイオード28がバッテリ12に対して直列に接続されるとともに、2次回路18と並列に接続されている。そして、スタータモータ16の消費電力が大きいために、キャパシタ11電圧がバッテリ電圧を下回ってしまうような場合(即ち、キャパシタ電圧<バッテリ電圧となる場合)には、ダイオード28の整流作用により、バッテリ12からスタータモータ16へ電力が供給されるようになっている。
また、キャパシタ11およびバッテリ12が満充電状態である場合には、キャパシタ電圧がバッテリ電圧を上回っている(即ち、キャパシタ電圧>バッテリ電圧となっている)が、ダイオード28がバッテリ12に対して直列に接続されているので、キャパシタ11からバッテリ12に対して電力が回り込むような事態を回避できるようになっている。
また、ダイオード28がバッテリ12に対して直列に接続されるとともに、2次回路18と並列に接続されている。そして、スタータモータ16の消費電力が大きいために、キャパシタ11電圧がバッテリ電圧を下回ってしまうような場合(即ち、キャパシタ電圧<バッテリ電圧となる場合)には、ダイオード28の整流作用により、バッテリ12からスタータモータ16へ電力が供給されるようになっている。
また、キャパシタ11およびバッテリ12が満充電状態である場合には、キャパシタ電圧がバッテリ電圧を上回っている(即ち、キャパシタ電圧>バッテリ電圧となっている)が、ダイオード28がバッテリ12に対して直列に接続されているので、キャパシタ11からバッテリ12に対して電力が回り込むような事態を回避できるようになっている。
本実施形態に係る本発明の車両用電源装置は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
図2は、本実施形態の作用の概略を判り易く図示したフローチャートである。図2で示すように、まず、キャパシタ電圧(d点電圧)とバッテリ電圧(b点電圧)とがコンパレータ15によって比較され(ステップS11)、両電圧の電圧差の方が基準電圧よりも小さい(即ち、実電圧差<基準電圧である)場合には、コンパレータ15から降圧ユニット13に対してハイレベル信号が出力される(ステップS12)。
図2は、本実施形態の作用の概略を判り易く図示したフローチャートである。図2で示すように、まず、キャパシタ電圧(d点電圧)とバッテリ電圧(b点電圧)とがコンパレータ15によって比較され(ステップS11)、両電圧の電圧差の方が基準電圧よりも小さい(即ち、実電圧差<基準電圧である)場合には、コンパレータ15から降圧ユニット13に対してハイレベル信号が出力される(ステップS12)。
そして、コンパレータ13からのハイレベル信号を降圧ユニット13が受信すると、降圧ユニット13の1次回路17内において、スイッチングコントローラ19のパルス出力に同期したパルス信号がAND素子20からトランジスタ21に対して出力され、トランジスタ21が同期的にスイッチング作動する(ステップS13)。
これにより、バッテリ電圧が直流から交流への変換された後に1次コイル22へ印加され、その後、1次コイル22,鉄芯23および2次コイル24との間で降圧され(ステップS14)、そして、交流電圧が直流電圧(補足電圧=4V)に変換された後にバッテリ12へ直列印加される(ステップS16)。したがって、14.4Vのバッテリ電圧と4Vの補足電圧とが加算され(ステップS15)、これにより、図1中符号aで示す点の電圧が、キャパシタ11の満充電時の電圧(キャパシタ定格電圧)である18.4Vとなり、キャパシタ11が充電される(ステップS16)。その後、リレースイッチ27がオンとなると(ステップS17参照)キャパシタ11からスタータモータ16へ18.4Vの電力が供給され、スタータモータ16が作動する(ステップS18)。
これにより、バッテリ電圧が直流から交流への変換された後に1次コイル22へ印加され、その後、1次コイル22,鉄芯23および2次コイル24との間で降圧され(ステップS14)、そして、交流電圧が直流電圧(補足電圧=4V)に変換された後にバッテリ12へ直列印加される(ステップS16)。したがって、14.4Vのバッテリ電圧と4Vの補足電圧とが加算され(ステップS15)、これにより、図1中符号aで示す点の電圧が、キャパシタ11の満充電時の電圧(キャパシタ定格電圧)である18.4Vとなり、キャパシタ11が充電される(ステップS16)。その後、リレースイッチ27がオンとなると(ステップS17参照)キャパシタ11からスタータモータ16へ18.4Vの電力が供給され、スタータモータ16が作動する(ステップS18)。
また、キャパシタ11の充電が完了する前にリレースイッチ27がオンとなった場合であっても、バッテリ12からのバッテリ電圧および降圧ユニット13からの補足電圧との合計電圧(18.4V)によってスタータモータ16を確実に作動させることが可能である(ステップS17およびS18)。
一方、実電圧差の方が基準電圧よりも小さくない(即ち、実電圧差>基準電圧である)場合には、コンパレータ15の出力がローレベルとなって降圧ユニット13は作動を停止し(ステップS19)、リレースイッチ27がオンとされると、キャパシタ11に蓄えられている電力がスタータモータ16に供給されて、スタータモータ16が作動する(ステップS17およびS18)。
一方、実電圧差の方が基準電圧よりも小さくない(即ち、実電圧差>基準電圧である)場合には、コンパレータ15の出力がローレベルとなって降圧ユニット13は作動を停止し(ステップS19)、リレースイッチ27がオンとされると、キャパシタ11に蓄えられている電力がスタータモータ16に供給されて、スタータモータ16が作動する(ステップS17およびS18)。
ここで、本実施形態の車両用電源装置と従来の電源装置とを改めて比較すると、従来は昇圧トランスによってバッテリ電圧を直接的にキャパシタ定格電圧まで昇圧する構成としていた。しかしながら、このような構成とした場合、どうしても昇圧トランスの回路の容量を大型のものにせざるを得ず、このため、装置全体の大きさが大きくなってしまい、さらには、昇圧トランスで生じる熱量が大きくなってしまう。
しかしながら、本実施形態に係る車両用電源装置によれば、バッテリ電圧を分岐した後に降圧トランス13によって降圧し、降圧して得られた電圧(即ち、補足電圧4V)を再びバッテリ12に対して直列に印加することによって、キャパシタ定格電圧(18.4V)を得る構成としている。
これにより、定格電圧が異なるキャパシタ11とバッテリ12とが設けられた電源装置10においても、これらの定格電圧の差を吸収してスタータモータ16を確実に駆動させることができ、さらに、装置の小型化にも寄与することができる。
これにより、定格電圧が異なるキャパシタ11とバッテリ12とが設けられた電源装置10においても、これらの定格電圧の差を吸収してスタータモータ16を確実に駆動させることができ、さらに、装置の小型化にも寄与することができる。
より具体的には、降圧ユニット13が、分岐された12.4Vのバッテリ電力を4Vの補足電圧へ降圧し、降圧して得られたこの4Vの補足電圧をバッテリ12に直列に印加することによって(即ち、バッテリ電圧+補足電圧とすることで)、満充電時のキャパシタ電圧(キャパシタ定格電圧)である18.4Vを得ることができる。したがって、バッテリ12からの電力に基づき、キャパシタ11およびスタータモータ16へ必要な電圧の電力を確実に供給することが可能となる。
また、ダイオード28がバッテリ12およびオルタネータ14に対して直列に接続されているので、14.4Vの通常電圧の電力によって作動する電装機器類(例えば、車内灯,カーオーディオ,ナビゲーションなど)には、キャパシタ11からの高圧電力は供給されず、バッテリ12やオルタネータ14から通常電圧の電力のみが供給される。これにより、バッテリ12および降圧ユニット13からの電力によるキャパシタ11への充電を可能にしながら、バッテリ12およびオルタネータ14からの通常電圧の電力によって作動する機器をそれぞれ確実に作動させることができる。
また、キャパシタ11とバッテリ12とを並列に接続しているので、スタータモータ16に対して、キャパシタ11から短時間の間に大きな電力を供給することが可能になるとともに、バッテリ12から安定して電力を供給することも可能になる。
また、キャパシタ11の内部抵抗はバッテリ12の内部抵抗よりも小さいので、通常は優先的にキャパシタ11からスタータモータ16へ電力を供給することができ、一方、キャパシタ11への充電が必要な場合には、バッテリ12と降圧ユニット13とから出力される電力によってキャパシタ11を充電しながらスタータモータ16を駆動することができる。
また、キャパシタ11の内部抵抗はバッテリ12の内部抵抗よりも小さいので、通常は優先的にキャパシタ11からスタータモータ16へ電力を供給することができ、一方、キャパシタ11への充電が必要な場合には、バッテリ12と降圧ユニット13とから出力される電力によってキャパシタ11を充電しながらスタータモータ16を駆動することができる。
更に降圧ユニット13の作動をコンパレータ15の出力で制御できるので、ECUなどの高価で複雑な制御機器を用いずとも、キャパシタ11への充電およびスタータモータ16への給電を確実且つ容易に制御することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上記の実施形態においては、電装機器としてスタータモータ16を適用した場合を例にとって説明したが、このようなものに限定するものではなく、例えば、ハイブリッド電気自動車の駆動用モータなど、種々の電装機器を適用することができる。
10 車両用電源装置
11 キャパシタ(第1の蓄電器)
12 バッテリ(化学電池;第2の蓄電器)
13 降圧ユニット
14 オルタネータ(発電機)
15 コンパレータ
16 スタータモータ(電装機器)
17 1次回路
18 2次回路
11 キャパシタ(第1の蓄電器)
12 バッテリ(化学電池;第2の蓄電器)
13 降圧ユニット
14 オルタネータ(発電機)
15 コンパレータ
16 スタータモータ(電装機器)
17 1次回路
18 2次回路
Claims (5)
- 車両に搭載された電装機器に対して電力を供給する、車両用電源装置であって、
満充電時の電圧が第1電圧である第1の蓄電器と、
該第1の蓄電器と並列に接続され、満充電時の電圧が該第1電圧よりも低い第2電圧である第2の蓄電器と、
該第2の蓄電器の実電圧を該第1電圧と該第2電圧との差相当の第3電圧へ降圧し、該第3電圧を該第2蓄電器に対して直列に印加する降圧ユニットとをそなえて構成されている
ことを特徴とする、車両用電源装置。 - 該降圧ユニットは、
該第2の蓄電器と並列に接続され、該第2の蓄電器の実電圧を直流から交流に変換する1次回路と、
該1次回路と電磁的に接続されるとともに該第2蓄電器に対して直列に接続され、該1次回路によって交流に変換された該第2蓄電器の実電圧を直流に変換するとともに該第3電圧へ降圧する2次回路とを有する
ことを特徴とする、請求項1記載の車両用電源装置。 - 該第1の蓄電器および該第2の蓄電器に接続され、該第1の蓄電器の実電圧および該第2の蓄電器の実電圧を比較するコンパレータをそなえ、
該降圧トランスは、
該第1の蓄電器の実電圧と該第2の蓄電器の実電圧との差が所定の基準電圧よりも小さいことを示す出力が該コンパレータから出力される場合にのみ作動する
ことを特徴とする、請求項2記載の車両用電源装置。 - 該基準電圧が、
該第1電圧と該第2電圧との差相当の値である
ことを特徴とする、請求項3記載の車両用電源装置。 - 該第1の蓄電器が、キャパシタであって、
該第2の蓄電器が、充放電可能な化学電池である
ことを特徴とする、請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の車両用電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004178408A JP2006002625A (ja) | 2004-06-16 | 2004-06-16 | 車両用電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004178408A JP2006002625A (ja) | 2004-06-16 | 2004-06-16 | 車両用電源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006002625A true JP2006002625A (ja) | 2006-01-05 |
Family
ID=35771237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004178408A Pending JP2006002625A (ja) | 2004-06-16 | 2004-06-16 | 車両用電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006002625A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011167001A (ja) * | 2010-02-12 | 2011-08-25 | Fuji Heavy Ind Ltd | 電源装置 |
-
2004
- 2004-06-16 JP JP2004178408A patent/JP2006002625A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011167001A (ja) * | 2010-02-12 | 2011-08-25 | Fuji Heavy Ind Ltd | 電源装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3676184B2 (ja) | 車両用電源装置 | |
JP5015807B2 (ja) | 電源制御装置 | |
JP4876773B2 (ja) | 電源装置 | |
US9475439B2 (en) | Battery system for micro-hybrid vehicles comprising high-efficiency consumers | |
WO2004055963A1 (ja) | 自動車用電力装置 | |
US9475456B2 (en) | Battery system for micro-hybrid vehicles comprising high-efficiency consumers | |
US9194357B2 (en) | Method for jump starting a vehicle | |
EP2706224A2 (en) | Jump starting a vehicle | |
JP5582173B2 (ja) | 充電装置 | |
US11230201B2 (en) | System of charging battery of vehicle and method for controlling the same | |
JP4468708B2 (ja) | 電源装置 | |
KR101643590B1 (ko) | 전기자동차용 배터리의 충전장치 및 충전 방법 | |
JP2012001159A (ja) | 車両電源制御装置 | |
JP6160285B2 (ja) | 給電制御装置 | |
JP2010220279A (ja) | 電源制御装置及び方法 | |
JP2008125159A (ja) | 電源装置 | |
JP7459286B2 (ja) | 双方向dc-dcコンバータ | |
JP2012035756A (ja) | 車両用電源装置 | |
JP4075836B2 (ja) | 車両用電源装置 | |
JP4315223B2 (ja) | 電力供給システム | |
KR100527501B1 (ko) | 연료 전지 하이브리드 전기 차량의 배터리 충전 제어장치및 방법 | |
JP2008079436A (ja) | 電源制御装置 | |
JP2013207836A (ja) | 車載充電システム | |
JP2007306778A (ja) | Dc/dcコンバータ及びdc/dcコンバータの電源切替え方法 | |
JP2010068650A (ja) | 電源システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061027 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081016 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081021 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090303 |