釣りが娯楽であろうとスポーツであろうと、どの釣り人/漁師にも魚をうまく捕まえるために一定の釣り道具が必要であり、このような道具は、釣り竿とリール、タックル、誘引物/餌、及び/又はタックルボックス(釣り道具箱)を含むのが一般的である。また、魚の捕獲成功率を高めるために釣り竿を適切な角度づけ位置に保ち、そして他の作業のために両手をあけるようにロッドホルダをしばしば利用する釣り人が多い。しかし、一般に、市販のロッドホルダ/支持具の殆どには、その使用を非効率的、非実用的にし、厄介にする固有の欠点がある。
まず、機械加工されたロッドホルダや製造されたロッドホルダがない場合、陸上にいる釣師の多くは、両手をあけるために間に合わせのロッドホルダの利用を強いられるのが一般的である。このようなロッドホルダは、湿った地面に差し込まれたフォーク形の小枝から原始的な釣り竿ホルダを形成していたり、釣り竿を受けるように丸太に切り込みを形成していることが多い。しかし、このようなオプションには明らかな欠点がある。湿った土壌に固定されたフォーク形の小枝は、明らかに不安定であったり、弱すぎて従来の釣り竿を効果的に支持できなかったりする。切り込みを入れた丸太は、切り込みが浅すぎて配置される竿(ロッド)を完全に支持できない場合がある。更に、このようなオプションは、魚の捕獲に必要である適切な角度づけ位置を提供する可能性が低い。しかし、あいにく、機械加工されたロッドホルダや製造されたロッドホルダがなく、間に合わせの支柱もない場合、陸上にいる釣師には、他の作業をしようと両手を少しの間あけるために竿を地面に置かなければならない、というオプションしか残されていない。よって、望ましくないことに、釣り竿とこれに関連するリールでは、釣り竿の歯車機構や他の作動要素に埃/砂が入りこんでしまう。また、効果的なロッドホルダがない場合、釣り人は、魚が捕らえられるまで釣り竿の適切な角度づけ位置を保つことを強いられる。よって、不必要な身体のストレス、緊張及び/又は疲れが釣り人に生じる。
様々な陸上用釣り竿ホルダが市販されているにもかかわらず、これらの全てに、使用を不都合にする限界がある。たとえば、クランプ機構を備える一時的に取付可能なロッドホルダは、適切な取付のためにドック又は埠頭(即ち、レールなど)のような特定の取付面を必要とするため、一般に用途が限られている。しかし、このようなドックや埠頭のような場所は、最適の釣り条件を備えていない場合がある。また、このような一時的に取付可能なロッドホルダの殆どにおいて釣り竿の固定が必要になるため、竿の迅速な取り外しは難しくなる。
アイスボックスやタックルボックスに取り付ける釣り竿台も不便である。なぜなら、アイスボックスやタックルボックスは、上にロッドを適切に支持して取り付けるよう十分大きく、十分頑丈でなければならないからである。このような釣り竿台の殆どでは、全てのサイズの竿を受け入れられるわけではなく、更に、竿の迅速な取り外しを極めて難しくする態様で釣り竿をホルスターに入れることが必要となる。
独立型の釣り竿ホルダも市販されているが、平面上のみの用途に合わせて設計され、この用途に限られているため、土手での釣りに使用すると非実用的になる。また、このような独立型のロッドホルダは固定機構をもたないため、特にドックや埠頭で使用するにはあまりにも不安定であり、これらの場所ではホルダがひっくり返ったり引きずられてしまう可能性がある。市販されている独立型ホルダの殆ども、様々な種類やサイズの釣り竿を保持/支持する能力が限られており、更に、竿の取り外しを厄介で時間がかかるようにする態様でホルスターに入れることが必要となる。
効果的な地面取付用釣り竿ホルダの設計が試みられたにもかかわらず、このような市販の地面取付用ホルダの殆どには、使用を望ましくない非実用的なものにする明らかな欠点がある。具体的には、市販の地面取付用ホルダの殆どでは、ホルダが手の圧力によって地中に押し込まれることが必要となる。これは、硬かったり岩の多い地形では、不可能ではないが困難であることが多い作業である。更に、このような地面取付ユニットは土/地面への貫入のためだけに設計されるため、ドックや埠頭などの固体面に利用することができない。また、他のロッドホルダのように、市販の地面取付用ホルダの殆どでは支持可能な竿の種類とサイズが限られており、ホルダからの竿の迅速な取り外しを難しい作業にするような態様で竿をホルダ内に配置することがしばしば必要になる。
また、現行のロッドホルダは、全てではないにしてもその殆どが、運搬するにはあまりにも大きく、扱いにくいようである。
従って、任意の種類の地形及び/又は表面上で利用でき、配置される任意の種類及びサイズの釣り竿を効果的に支持して適切な角度づけ位置に保つ、広く適用可能な釣り竿支持具が必要であることは、容易に明らかである。釣り人は、釣り竿支持具から釣り竿を妨害されずに迅速に取り外すと、受動的な取り組みから能動的な取り組みに移ることができ、釣り竿支持具は釣り竿と共に1つの位置から別の位置へ容易に運搬される。
図1乃至図11に示すような本発明の好適な実施の形態及び他の実施の形態を説明するにあたり、明確化のために特定の用語が用いられる。しかし、本発明はそのように選択された特定の用語に限定されることを意図するものではなく、各々の特定の要素が、同様の機能を成し遂げるために同様の方法で機能する技術的な同等物を全て含むことを理解されたい。
ここで図1を参照すると、本発明は好適な実施の形態において装置10であり、装置10は、第1の竿支持部材20、第2の竿支持部材40及びベース部材60を有する釣り竿支持具である。好ましくは、より十分に後述するように、第1の竿支持部材20及び第2の竿支持部材40を個々に使用したり、ベース部材60と共に使用したり、ベース部材60なしで使用したりすることができる。
ここで図2乃至図3Aを参照すると、第1の竿支持部材20は単一の金属棒22から形成されることが好ましく、棒22は第1の竿支持部材20の独特の機能的な形状を形成するように公知の金属屈曲方法によって処理されることが好ましい。具体的には、棒22はU字形の受け台(cradle)24を有し、第1の脚部26及び第2の脚部28が受け台からほぼ下方に延びることが好ましい。U字形の受け台24は、図2に最も良く示されるように、第1の脚部26及び第2の脚部28にほぼ平行であることが好ましい。受け台24は、例えば、単なる例示の目的で、矩形の樋形など、他のいかなる適切な形状を有してもよいことが他の実施の形態において熟慮される。U字形の受け台24は、配置される釣り竿の任意のサイズ及び/又は形状を受けるように寸法決めされることが好ましい。第1の竿支持部材20はU字形の受け台24を有することが好ましいが、第1の竿支持部材20は、複数の釣り竿を角度をつけて位置決めし、配置するために任意の数の受け台を有してもよいことが他の実施の形態において熟慮される。第1の竿支持アセンブリ20は、第1の竿支持部材20が地面に配置される際に第1の竿支持部材20の安定性及び/又は剛性を増加させるように、U字形の受け台24から延びる任意の数の脚部を有してもよいことが他の実施の形態において更に熟慮される。また、一般的には金属が棒22及び第1の竿支持部材20の好適な材料であるが、例えば、単なる例示の目的で、耐久性があるが弾性もあるプラスチックなど、棒22を他のいかなる適切な材料から形成してもよいことが他の実施の形態において熟慮される。
第1の竿支持部材20の棒22の第2の脚部28は、より十分に後述するように、第1の竿支持部材20の地面への配置を容易にするために棒22の第1の脚部26よりもわずかに長いことが好ましい。第1の脚部26の端部26A及び第2の脚部28の端部28Aは、第1の脚部26及び第2の脚部28による地中/土への貫入を容易にするように尖っていることが好ましい。第1の脚部26の端部26A及び第2の脚部28の端部28Aはそれぞれ尖っていることが好ましいが、第1の竿支持部材20の第1の脚部26及び第2の脚部28の地中/土への貫入及び地中/土の中における保持を容易にするために、端部26A及び28Aを丸くしてもよいし、平らにしてもよいし、上に向かって延びる鉤の形状にしてもよいし、鋸歯状にしてもよいことが他の実施の形態において熟慮される。
足支持ループ30が第1の脚部26の中間領域の下に形成されることが好ましい。足支持ループ30は、公知の金属屈曲方法によって第1の脚部26に形成されることが好ましい。足支持ループ30は、第1の脚部26を地中に貫入させて打ち込むための足の圧力を受けるように機能することが好ましい。図3Aに最も良く示されるように、足支持ループ30は、全体的な強度及び耐久性のために、また、足の圧力がかけられた際その圧力に耐えるために、第1の脚部26に点溶接されていることが好ましい。第1の脚部26は足支持ループ30のみを有することが好ましいが、第1の脚部26を地中/土に貫入させて打ち込むのを更に容易にするために、第1の脚部26は、追加の足支持ループを有したり、足支持ループ30の反対側に形成され、配置される追加の足支持ループを有してもよいことが他の実施の形態において熟慮される。
同様に、足支持ループ32が第2の脚部28の中間領域の下に形成されることが好ましい。足支持ループ32は、公知の金属屈曲方法によって第2の脚部28に形成されることが好ましい。足支持ループ32も、第2の脚部28を地中に貫入させて打ち込むための足の圧力を受けるように機能することが好ましい。図3Aに最も良く示されるように、足支持ループ32は、全体的な強度及び耐久性のために、また、足の圧力がかけられた際その圧力に耐えるために、第2の脚部28に点溶接されていることが好ましい。第2の脚部28は足支持ループ32のみを有することが好ましいが、第2の脚部28を地中/土に貫入させて打ち込むのを更に容易にするために、第2の脚部28は、追加の足支持ループを有したり、足支持ループ32の反対側に形成され、配置される追加の足支持ループを有してもよいことが他の実施の形態において熟慮される。
ここで図4乃至図5Aを参照すると、第2の竿支持部材40は単一の金属棒42から形成されることが好ましく、棒42は第2の竿支持部材40の独特の機能的な形状を形成するように公知の金属屈曲方法によって処理されることが好ましい。具体的には、棒42はU字形の受け台44を有し、第1の脚部46及び第2の脚部48は受け台からほぼ下方に延びることが好ましい。U字形の受け台44は、図4に最も良く示されるように、第1の脚部46及び第2の脚部48にほぼ平行であることが好ましい。受け台44は、例えば、単なる例示の目的で、矩形の樋形など、他のいかなる適切な形状を有してもよいことが他の実施の形態において熟慮される。U字形の受け台44は、配置される釣り竿の任意のサイズ及び/又は形状を受けるように寸法決めされることが好ましい。第2の竿支持部材40はU字形の受け台44を有することが好ましいが、第2の竿支持部材40は、複数の釣り竿を角度をつけて位置決めし、配置するために任意の数の受け台を有してもよいことが他の実施の形態において熟慮される。第2の竿支持アセンブリ40は、第2の竿支持部材40が地面に配置される際に第2の竿支持部材40の安定性及び/又は剛性を増加させるように、U字形の受け台44から延びる任意の数の脚部を有してもよいことが他の実施の形態において更に熟慮される。また、一般的には金属が棒42及び第2の竿支持部材40の好適な材料であるが、例えば、単なる例示の目的で、耐久性があるが弾性もあるプラスチックなど、棒42を他のいかなる適切な材料からも形成してもよいことが他の実施の形態において熟慮される。
第2の竿支持部材40の棒42の第2の脚部48は、より十分に後述するように、第2の竿支持部材40の地面への配置を容易にするために棒42の第1の脚部46よりもわずかに長いことが好ましい。第1の脚部46の端部46A及び第2の脚部48の端部48Aは、第1の脚部46及び第2の脚部48による地中/土への貫通を容易にするように尖っていることが好ましい。第1の脚部46の端部46A及び第2の脚部48の端部48Aはそれぞれ尖っていることが好ましいが、第2の竿支持部材40の第1の脚部46及び第2の脚部48の地中/土への貫入及び地中/土の中における保持を容易にするために、端部46A及び48Aを丸くしてもよいし、平らにしてもよいし、上に向かって延びる鉤の形状にしてもよいし、鋸歯状にしてもよいことが他の実施の形態において熟慮される。
足支持ループ50が第1の脚部46の中間領域の下に形成されることが好ましい。足支持ループ50は、公知の金属屈曲方法によって第1の脚部46に形成されることが好ましい。足支持ループ50は、第1の脚部46を地中に貫入させて打ち込むための足の圧力を受けるように機能することが好ましい。図1に最も良く示されるように、足支持ループ50は、全体的な強度及び耐久性のために、また、足の圧力がかけられた際その圧力に耐えるために、第1の脚部46に点溶接されていることが好ましい。第1の脚部46は足支持ループ50のみを有することが好ましいが、第1の脚部46を地中/土に貫入させて打ち込むのを更に容易にするために、第1の脚部46は、追加の足支持ループを有したり、足支持ループ50の反対側に形成され、配置される追加の足支持ループを有してもよいことが他の実施の形態において熟慮される。
同様に、足支持ループ52が第2の脚部48の中間領域の下に形成されることが好ましい。足支持ループ52は、公知の金属屈曲方法によって第2の脚部48に形成されることが好ましい。足支持ループ52も、第2の脚部48を地中に貫入させて打ち込むための足の圧力を受けるように機能することが好ましい。図1に最も良く示されるように、足支持ループ52は、全体的な強度及び耐久性のために、また、足の圧力がかけられた際その圧力に耐えるために、第2の脚部48に点溶接されていることが好ましい。第2の脚部48は足支持ループ52のみを有することが好ましいが、第2の脚部48を地中/土に貫入させて打ち込むのを更に容易にするために、第2の脚部48は、追加の足支持ループを有したり、足支持ループ52の反対側に形成され、配置される追加の足支持ループを有してもよいことが他の実施の形態において熟慮される。
第2の竿支持部材40は、第1の竿支持部材20とほぼ同じであることが好ましいが、第1の竿支持部材20よりも長さが短いことが好ましい。これにより、図5Bに最も良く示されるように、第1の竿支持部材20の受け台24及び第2の竿支持部材40の受け台44内にそれぞれ配置される釣り竿AAの適切な/所望の鋭い角度づけが容易になる。
ここで図5Bを更に詳しく参照すると、使用の際、まず、第1の脚部26の端部26Aが地面に軽く接触/当接するまで、第1の竿支持部材20の第2の脚部28の端部28Aを最小の手の圧力によって地面に打ち込むことが好ましい。この後、第1の脚部26と第2の脚部28との間、そして足支持ループ30及び32の上に使用者の足を入れるのに十分な距離だけ、第1の脚部26を第2の脚部28からわずかに引き離すことが好ましい。次いで、使用者は足支持ループ30及び32に足の圧力をかけ、第1の脚部26及び第2の脚部28を地中へ所望の深さまで力強く打ち込む。同様に、第2の竿支持部材40が、第1の竿支持部材20から所望の距離でこれと平行に配置され、まず、第1の脚部46の端部46Aが地面に軽く接触/当接するまで、第2の竿支持部材40の第2の脚部48の端部48Aを最小の手の圧力によって地面に打ち込むことが好ましい。この後、第1の脚部46と第2の脚部48との間、そして足支持ループ50及び52の上に使用者の足を入れるのに十分な距離だけ、第1の脚部46を第2の脚部48からわずかに引き離すことが好ましい。次いで、使用者は足支持ループ50及び52に足の圧力をかけ、第1の脚部46及び第2の脚部48を地中へ所望の深さまで力強く打ち込む。この後、第1の竿支持部材20の受け台24及び第2の竿支持部材40の受け台44内に釣り竿AAを配置し、よって釣り竿AAを適切な/所望の角度づけ位置に定めることが好ましい。図11に最も良く示されるように、2本の釣り竿AA及びBBを支持しながら角度づけるために第1の竿支持部材20及び/又は第2の竿支持部材40をそれぞれ個々に用いてもよいことが他の実施の形態において熟慮される。
第1の竿支持部材20を地面から取り外すと、第1の脚部26及び第2の脚部28が共に弾性によってはねもどり、足ループ30及び32が互いに重なり、よって、図3に最も良く示されるように、折り畳まれた、及び/又はコンパクトな第1の竿支持部材20を生じることが好ましい。同様に、第2の竿支持部材40を地面から取り外すと、第1の脚部46及び第2の脚部48が共に弾性によってはねもどり、足ループ50及び52が互いに重なり、よって、図5に最も良く示されるように、折り畳まれた、及び/又はコンパクトな第2の竿支持部材40を生じることが好ましい。
ここで図6乃至図7Aを参照すると、第1の竿支持部材20及び第2の竿支持部材40の使用者がドックや埠頭などの固体面上で第1の竿支持部材20及び第2の竿支持部材40の利用を望む場合、ベース部材60がこれらと共に利用されることが好ましい。
具体的には、ベース部材60は第1のアーム62及び第2のアーム64を有する。第1のアーム62は、ほぼ連続した不断の柱状であることが好ましい。第2のアーム64も柱状であるが、中心をわずかに外れて形成されたループ65を有することが好ましい。ループ65は、間隙65Aを有するオープンループであることが好ましい。図7及び7Aに最も良く示されるように、間隙65Aは、第1のアーム62がピボットロック接続されるように、第1のアーム62の間隙65Aへの差込を許容することが好ましい。第1のアーム62及び第2のアーム64は金属から形成されることが好ましいが、例えば、単なる例示の目的で、耐久性のあるプラスチック及び/又は木材など、他の適切な材料を用いてもよい。
L字形のコイル76及び78が、第1のアーム62の端部62A及び62Bとそれぞれ連通していることが好ましい。コイル76は、第1のコイル部分76A及び第2のコイル部分76Bを有することが好ましい。図6Aに最も良く示されるように、第1のコイル部分76Aは、第1のアーム62の端部62Aと接触しており、第1のアーム62の打押(スタンプ)領域63A及び63Bによって固定されることが好ましい。第2のコイル部分76Bは、第1のコイル部分76Aと連通していることが好ましく、第1のアーム62に対して垂直であることが好ましい。第2のコイル部分76Bは、より十分に後述するように、第2の竿支持部材40の第1の脚部46の端部46Aを受け入れる凹部76Cを有することが好ましい。同様に、コイル78は第1のコイル部分78A及び第2のコイル部分78Bを有することが好ましく、第1のコイル部分78Aは、第1のアーム62の端部62Bと接触しており、第1のアーム62の打押(スタンプ)領域63C及び63Dによって固定されることが好ましい。第2のコイル部分78Bは、第1のコイル部分78Aと連通していることが好ましく、第1のアーム62に対して垂直であることが好ましい。第2のコイル部分78Bは、より十分に後述するように、第1の竿支持部材20の第2の脚部28の端部28Aを受け入れる凹部78Cを有することが好ましい。第1のコイル部分及び76A及び78Aはそれぞれ、そこから延びるU字形の延長部76D及び78Dを有することが好ましい。延長部76D及び78Dは、第1のアーム62が第2のアーム64の上に配置され、かつ第2のアーム64のループ65を貫通して配置されている際の第1のアーム62固有の高い位置により、ベース部材60を安定させるように機能することが好ましい。
L字形のコイル80及び82が、第2のアーム64の端部64A及び64Bとそれぞれ連通していることが好ましい。コイル80は、第1のコイル部分80A及び第2のコイル部分80Bを有することが好ましい。第1のコイル部分80Aは、第2のアーム64の端部64Aと接触しており、第2のアーム64の打押(スタンプ)領域66A及び66Bによって固定されることが好ましい。第2のコイル部分80Bは、第1のコイル部分80Aと連通していることが好ましく、第2のアーム64に対して垂直であることが好ましい。第2のコイル部分80Bは、より十分に後述するように、第2の竿支持部材40の第2の脚部48の端部48Aを受け入れる凹部80Cを有することが好ましい。同様に、コイル82は第1のコイル部分82A及び第2のコイル部分82Bを有することが好ましく、第1のコイル部分82Aは、第2のアーム64の端部64Bと接触しており、第2のアーム64の打押(スタンプ)領域66C及び66Dによって固定されることが好ましい。第2のコイル部分82Bは、第1のコイル部分82Aと連通していることが好ましく、第2のアーム64に対して垂直であることが好ましい。第2のコイル部分82Bは、より十分に後述するように、第1の竿支持部材20の第1の脚部26の端部26Aを受け入れる凹部82Cを有することが好ましい。
第2の竿支持部材40が第1の竿支持部材20よりも低く短いため、第2の竿支持部材40の第1の脚部46と第2の脚部48との間の分離可能距離も、第1の竿支持部材20の第1の脚部26と第2の脚部28との間の分離の距離よりも小さい。よって、ベース部材60の第2のアーム64のループ65は、第1の竿支持部材20及び第2の竿支持部材40の異なる分離の距離を許容するように、第2のアーム64の中心から外れて位置決めされる/形成されることが好ましい。
ここで図7A乃至図9を更に詳しく参照すると、ベース部材60の第1のアーム62の中間領域は、ベースアセンブリ60の第2のアーム64のループ65の間隙65Aを通すことが好ましい。この後、第1のアーム62は、ループ65内で更なる旋回(ピボット)運動が妨げられるまでループ65でピボットされ、よって第1のアーム62の中間領域をループ65に対してロックすることが好ましい。このような構成において、コイル76、78、80及び82の第2のコイル部分76B、78B、80B及び82Bはそれぞれほぼ上向きに配置されており、好ましくは装置10が配置されている地面/表面に対して垂直である。図8に最も良く示されるように、第1の竿支持部材20の第1の脚部26の端部26A及び第2の脚部28の端部28Aはそれぞれ、ベース部材60のコイル82の凹部82C及びコイル78の凹部78C内にしっかりと受け入れられることが好ましい。同様に、図8に最も良く示されるように、第2の竿支持部材40の第1の脚部46の端部46A及び第2の脚部48の端部48Aはそれぞれ、ベース部材60のコイル76の凹部76C及びコイル80の凹部80C内にしっかりと受け入れる。この後、図8及び9に最も良く示されるように、釣り竿AAは、部材の適切な/所望の角度づけを許容するように第1の竿支持部材20の受け台24及び第2の竿支持部材40の受け台44内に配置されることが好ましい。
ここで図10を参照すると、組立/分解構成において、装置10は筒状のキャリングケース100に容易に収納され、運搬されることが好ましい。キャリングケース100は、分解後/組立前の装置10をケース100に入れるための開口部102を有することが好ましく、フラップ102が開口部102を覆うことが好ましい。ケース100は、釣り竿を結んで固定するためのひも104を有することが更に好ましい。また、ケース100は、ケース100、収納された装置10及び釣り竿を1つの位置から他の位置に都合よく運ぶために形成された取っ手108も有することが好ましい。
第1の竿支持部材20、第2の竿支持部材40、ベース部材60及び装置10は一般に、あらゆる使用者に適応させるために任意のサイズに製造できることが他の実施の形態において熟慮される。
第1の竿支持部材20、第2の竿支持部材40、ベース部材60及び装置10は一般に、全体の高さ及び/又は長さを調節するために高さ及び/又は長さ調節機構を有してもよいことが他の実施の形態において熟慮される。高さ及び/又は長さ調節機構は、例えば、単なる例示の目的で、ノッチ・ボール機構及び/又は入れ子式(テレスコーピング)機構など、当該技術において知られる任意の好適な高さ及び/又は長さ調節機構とすることができる。
第1の竿支持部材20、第2の竿支持部材40、ベース部材60及び/又は装置10は一般に、任意の所望の表面への常設的な取付を許容するために取付ブラケットを備えていてもよいことが他の実施の形態において熟慮される。
ベース部材60は、複数の竿支持部材を受け入れるように任意の数の受け入れユニットを有してもよいことが更に他の実施の形態において熟慮される。
任意の種類、サイズ及び/又は形の複数の釣り竿を装置上で支持できるように装置10を変更/改変できることが更に他の実施の形態において熟慮される。
第1の竿支持部材20及び第2の竿支持部材40はそれぞれ、複数の釣り竿を受け入れるために任意の数の受け台24及び44を有してもよいことが更に他の実施の形態において熟慮される。
第1の竿支持部材20、第2の竿支持部材40及びベース部材60を共に一体形成してもよいことが更に他の実施の形態において熟慮される。
第1の竿支持部材20、第2の竿支持部材40、ベース部材60及び/又は装置10は一般に、水上の環境で利用できるように浮揚デバイスを有してもよく、浮揚デバイスが浮動して流れ去ってしまうのを防ぐために固定機構を浮揚デバイスに関連させてもよいことが他の実施の形態において熟慮される。
本発明の例示的な実施の形態をこのように説明したが、これらの開示内容は単に例示的なものであり、様々な他の代替物、適応物及び変更物を本発明の範囲内で形成してもよいことが当業者によって注意されるべきである。従って、本発明は本明細書中に説明した特定の実施の形態に制限されず、下記の請求の範囲によってのみ制限されるものである。