JP2005537776A - 予め定められた期間中に高電力を必要とする通信モジュールのための電源 - Google Patents

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Abstract

セルラー式電話のGPRSモジュール(2)の形をとった通信モジュールのための電源(1)を提供する。このモジュールは、予め定められた期間中に高電力を必要とする。電源(1)は、この実施例において約3.6ボルトの電源電圧をモジュール(2)に提供するためのバッテリモジュール(3)を含む。モジュール(3)は、予め定められた期間中に、電源電圧未満である第1の電圧において第1の電流を提供する。単一のスーパーキャパシタ(4)の形をとった超容量性デバイスが、モジュール(3)に並列接続されて、第1の電圧が電源電圧の約90%よりも上に維持されるように、予め定められた期間中にモジュール(2)に第2の電流を提供する。すなわち、第1の電圧は、約3.24ボルトよりも上に維持される。

Description

発明の分野
この発明は、電源に関し、特に、予め定められた期間中に高電力を必要とする通信モジュールのための電源に関する。
この発明は、主に、セルラー式電話用のGPRS通信モジュールと併用するために開発されており、以下において、この適用例を参照して説明する。しかしながら、この発明が、その特定の使用分野に限定されず、たとえばGSMモジュールか、モビテックス(Mobitex)モジュールか、PCMCIAカードか、Compact Flash(登録商標)カードか、ノート型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータ、もしくはタブレット(Tablet)コンピュータ用の通信カードまたは通信機器か、デスクトップ型もしくは他のコンピュータ等の無線LAN機器か、あるいは他の無線機器等の通信モジュールを含む、他のパルス電源負荷にも適することを認識されるであろう。
背景
公知のモバイル通信モジュール、たとえばGPRSモジュールは、セルラー式電気通信ハンドセットで用いられる。これらのモジュールは、要求される通信標準に従った情報の処理および送信を可能にするようにまとまって機能する多数の集積回路を含む。GPRS電話ハンドセットの場合、情報は通常、音声データであるが、非音声データも同様に送信される。他の適用例、たとえばラップトップ型コンピュータにおける専用の通信カードの場合、情報は通常、音声データ以外のものである。
GPRSモジュール内に一般に含まれる回路は、送信されるべきデータに応答して変調信号を提供するためのデジタル信号プロセッサ、搬送波信号を提供するためのRF発振器、および、搬送波信号と変調信号とを結合して伝送信号を生じるためのミキサーである。この伝送信号はRFパワーアンプに提供され、このRFパワーアンプは、アンテナを駆動して、この信号を基地局に無線で送信する。
この通信モジュールには一般に、1つのリチウムイオンバッテリもしくはリチウムポリマーバッテリを含むか、または、並列接続された多数のこのようなバッテリを含むバッテリモジュールから、電力が提供される。バッテリは、概念上、通信モジュールに約3.6Vのゼロ電流電圧を提供するが、この電圧は、放電サイクルの間にわたって約4.2Vから3.0Vの間で変動する。場合により、バッテリモジュールが、バッテリによって提供される電流を制限するための保護回路を含むことがある。いずれの場合も、バッテリモジュールが有限の出力インピーダンスを含むことから、通信モジュールへの電力の供給は、ゼロ電流電圧未満の電圧に置かれる。
GPRS信号に対する通信標準の結果、2つの別個の電力消費モードを有する通信モジュールが生じる。これらの電力消費モードは、データの送信または受信が生じない待機モードまたは低電力モードと、データの送信または受信が生じる高電力モードとである。高電力モード中に、モジュールの電力消費は、そのタイミングおよび持続期間が標準において設定されたパルスに集中される。GPRSクラス10の場合、パルスは1.15msecの持続期間を有し、3.45msecのギャップにより分離される。
高電力モードにおいて、消費電力の増大は、主として、RFパワーアンプがアンテナを
駆動するように活性化するか、またはアンテナが受信した信号を増幅することによって生じる。一般に通信モジュールは、送信中に、バッテリモジュールから約1〜2Ampを消費して、アンテナを約2ワットで駆動する。しかしながら、パワーアンプが一般に約40%から60%の効率を有するため、通信モジュールは、約3.3から5ワットを消費する。一般に通信モジュールは、受信中に、バッテリモジュールから約0.1〜0.3Ampを消費する。
通信機器、特に、セルラー式電話ハンドセット等のモバイル通信機器に対する設計制約は、バッテリの充電から次の充電までの期間を最大化しつつ、ハンドセットのサイズを最小化するように強く強いられる。このことは、バッテリが、できるだけ高いエネルギ密度を有するべきであることを示唆する。しかしながら、この種のバッテリは、一般に高い時定数を有しているため、機器の高電力モード中に、特にパルス中に所望の電圧および電流を提供する能力が損なわれる。したがって、より一般的な妥協案は、より低い出力密度を許容しつつ、より短い時定数を得るというものである。
この問題に対する部分的な解決策では、高電力モード中にバッテリを補助するための並列タンタルキャパシタのバンクを使用することが公知である。何らかのわずかな利点が得られるものの、この解決策は通常、これらのキャパシタのコストおよび嵩高さにより、妥当なものではない。
無線LAN、PCMCIAカード等のための無線通信機器の設計は、体積、ピーク消費電力、およびコストを同様に最小化しながら所望の機能を達成するように強いられる。機能の増大およびより広い帯域幅の通信に対する需要は、PCBの「面積」および実装体積を非常に重要視する。
本明細書全体にわたる先行技術の議論は、このような先行技術が、当該分野において周知であることまたは全般知識の一部を形成することの容認として捉えられるべきではない。
発明の概要
この発明の目的は、先行技術の欠点の少なくとも1つを克服もしくは改良するか、または有用な代替案を提供することである。
この発明の第1の局面に従い、予め定められた期間に高電力を必要とする通信モジュールのための電源が提供される。この電源は、
通信モジュールに電源電圧を提供するためのバッテリモジュールを含み、バッテリモジュールは、予め定められた期間中に、電源電圧未満である第1の電圧において第1の電流を提供し、この電源はさらに、
バッテリモジュールに並列接続されて、第1の電圧が電源電圧の約90%よりも上に維持されるように、予め定められた期間中に通信モジュールに第2の電流を提供するための超容量性(supercapacitive)デバイスを含む。
実施例によっては、電源が、通信モジュール以外の回路にも電源を提供する。
この発明の第2の局面に従い、予め定められた期間中に高電力を必要とする通信モジュールのための電源が提供される。この電源は、
通信モジュールに電源電圧を提供するためのバッテリモジュールを含み、バッテリモジュールは、予め定められた期間中に、電源電圧未満である第1の電圧において第1の電流
を提供し、この電源はさらに、
バッテリモジュールに並列接続されて、予め定められた期間中における第1の電圧の変動が電源電圧の約5%未満であるように、通信モジュールに第2の電流を提供するための超容量性デバイスを含む。
好ましくは、第1の電圧は、電源電圧の約92%よりも上で維持される。より一層好ましくは、第1の電圧は、電源電圧の約95%よりも上で維持される。
また好ましくは、バッテリモジュールは、リチウムイオンバッテリを含み、概念上の電源電圧は、約3.6Vである。
好ましい形態において、超容量性デバイスは、単一のスーパーキャパシタである。より好ましくは、スーパーキャパシタは、約380mFのキャパシタンスと、約100mΩ未満のESRとを有する。より一層好ましくは、スーパーキャパシタは、直列接続された2つの超容量性セルと、セルを収容するためのパッケージと、それぞれのセルに接続されてパッケージから延びる2つの端子とを含む。
好ましくは、通信モジュールは、
データに応答して第1の信号を生成するためのプロセッサと、
搬送波信号を提供するためのRF発振器と、
第1の信号で搬送波信号を変調して伝送信号を生成するためのミキサーと、
伝送信号に応答して、予め定められた期間中に無線送信機を駆動して伝送信号を送信するためのパワーアンプとを含む。
また好ましくは、通信モジュールは、GPRSモジュールである。他の実施例において、通信モジュールは、GSMまたはモビテックスモジュールである。
好ましい形態において、通信モジュールは、モバイル電気通信モジュールである。より好ましくは、通信モジュールは、GPRSモジュールまたはGSMモジュールである。しかしながら、他の実施例において、通信モジュールは、以下の機器、すなわち、PCMCIAカード、Compact Flash(登録商標)カード、ノート型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータ、タブレットコンピュータ、または無線LAN機器のうちの1つの一部である。
好ましくは、予め定められた期間に通信モジュールが必要とする電力は、実質的に均一な中間電力需要により分離される、高電力需要の周期パルスを含む。より好ましくは、中間需要は、高電力需要の持続期間の約3倍にわたって持続する。
この発明の第3の局面に従い、予め定められた期間中に高電力を必要とする通信モジュールのための電源が提供される。この電源は、
通信モジュールに電源電圧を提供するためのバッテリモジュールを含み、バッテリモジュールは、予め定められた期間中に、電源電圧未満である第1の電圧において第1の電流を提供し、この電源はさらに、
バッテリモジュールに並列接続されて、第1の電圧と電源電圧との差が約300mV未満であるように、予め定められた期間中に通信モジュールに第2の電流を提供するための超容量性デバイスを含む。
この発明の第4の局面に従い、予め定められた期間中に高電力を必要とする通信モジュールのための電源が提供される。この電源は、
通信モジュールに電源電圧を提供するためのバッテリモジュールを含み、バッテリモジ
ュールは、予め定められた期間中に、電源電圧未満である第1の電圧において第1の電流を提供し、この電源はさらに、
バッテリモジュールに並列接続されて、予め定められた期間中における第1の電圧の変動が約200mV未満であるように、通信モジュールに第2の電流を提供するための超容量性デバイスを含む。
好ましくは、バッテリモジュールは、リチウムイオンバッテリまたはリチウムポリマーバッテリを含み、電源電圧は、約3.6Vである。より好ましくは、第1の電圧と電源電圧との差は、約250mV未満である。
バッテリモジュールは、好ましい形態において、
バッテリ電圧を提供するための充電式バッテリと、
両端に電源電圧が提供される2つの端子と、
バッテリと端子との間に配置されてバッテリから消費される電流を制限するための保護回路とを含む。
他の実施例において、バッテリモジュールはバッテリを備える。
好ましくは、通信モジュールは、
データに応答して第1の信号を生成するためのプロセッサと、
搬送波信号を提供するためのRF発振器と、
第1の信号で搬送波信号を変調して伝送信号を生成するためのミキサーと、
伝送信号に応答して、予め定められた期間中に無線送信機を駆動して伝送信号を送信するためのパワーアンプとを含む。
また好ましくは、通信モジュールは、GPRSモジュールである。他の実施例において、通信モジュールは、モビテックスモジュールまたは3Gモジュールである。
好ましくは、回路は、バッテリから消費されるピーク電流を制限する。より好ましくは、回路は、予め定められた期間中にバッテリから消費される平均電流も制限する。
また好ましくは、バッテリモジュールは、予め定められた出力インピーダンスを有し、超容量性デバイスは、その出力インピーダンス未満である、予め定められたESRを含む。バッテリモジュールがバッテリを含む実施例において、出力インピーダンスは、バッテリの内部抵抗の総和に等しい。
好ましい形態において、超容量性デバイスの体積は、約2.7cc未満である。より好ましくは、超容量性デバイスは、1.5cc未満の実装体積を有する単一のスーパーキャパシタである。
この発明の第5の局面に従い、予め定められた期間中に高電力を必要とする通信モジュールのための電源が提供される。この電源は、
通信モジュールに電源電圧VSVを提供するためのバッテリモジュールを含み、バッテリモジュールは、予め定められた期間中に、VSV未満である第1の電圧vsにおいて第1の電流ibを提供し、この電源はさらに、
予め定められた等価直列抵抗RSを有してバッテリモジュールに並列接続された超容量性デバイスを含み、スーパーキャパシタは、予め定められた期間の全体にわたり、(VSV−vs)≦RS・(ib+is)となるように、予め定められた期間中に通信モジュールに第2の電流を提供する。
好ましくは、バッテリモジュールは、バッテリを含む。より好ましくは、バッテリは、リチウムイオンバッテリであり、VSVは約3.6Vである。より一層好ましくは、(VSV−vs)は、約300mV未満である。しかしながら、他の実施例において、(VSV−vs)は、約250mV未満である。
好ましくは、超容量性デバイスは、複数の超容量性セルを有する単一のスーパーキャパシタを含む。より好ましくは、セルは直列接続される。より一層好ましくは、セルは、同一パッケージ内に収容される。しかしながら、他の実施例において、セルは別個のパッケージ内に収容される。
この発明の第6の局面に従い、予め定められた期間中に高電力を必要とする通信モジュールのための電源が提供される。この電源は、
或る出力インピーダンスを有し、かつ、通信モジュールに電源電圧を提供するバッテリモジュールを含み、バッテリモジュールは、予め定められた期間中に、電源電圧未満である第1の電圧において第1の電流を提供し、この電源はさらに、
バッテリモジュールに並列接続されて、出力インピーダンス未満である等価直列抵抗を有する超容量性デバイスを含み、超容量性デバイスは、第1の電圧が予め定められたしきい値に、または予め定められたしきい値よりも上に維持されるように、予め定められた期間中に通信モジュールに第2の電流を提供する。
好ましくは、しきい値は、電源電圧の約90%である。より好ましくは、しきい値は、電源電圧の約92%である。より一層好ましくは、しきい値は、電源電圧の約95%である。
また好ましくは、しきい値は、電源電圧よりも約300mV小さい。より好ましくは、しきい値は、電源電圧よりも約250mV小さい。より一層好ましくは、しきい値は、電源電圧よりも約200mV小さい。
好ましい形態において、バッテリモジュールは1つのバッテリを含み、超容量性デバイスは、スーパーキャパシタを含む。しかしながら、他の実施例において、バッテリモジュールは、電気的に接続された複数のバッテリを含み、超容量性デバイスは、電気的に接続された複数のスーパーキャパシタを含む。
好ましくは、バッテリモジュールは、バッテリと、間に第1の電圧が提供される2つの端子と、バッテリおよび端子の間に配置されて第1の電流を制限するための保護回路とを含む。より好ましくは、第1の電流は、瞬間的なピーク値に制限される。より一層好ましくは、第1の電流は、予め定められた期間中に平均値に制限される。
この発明の第7の局面に従い、交互に高電力消費モードと低電力消費モードとになるモバイルGPRS通信モジュールのための電源が提供される。この電源は、
通信モジュールに電源電圧を提供するためのバッテリモジュールと、
バッテリモジュールに並列接続されたスーパーキャパシタとを含み、スーパーキャパシタは、100mΩ未満の等価直列抵抗と、300mF以上のキャパシタンスと、2.7cc未満の体積とを有する。
この発明の第8の局面に従い、予め定められた期間中に高電力を必要とする通信モジュールのための電源が提供される。この電源は、
通信モジュールに電源電圧を提供するための供給レールを含み、供給レールは、予め定められた期間中に、電源電圧以下である第1の電圧において第1の電流を提供し、この電源はさらに、
バッテリモジュールに並列接続されて、予め定められた期間中における第1の電圧の変動が、電源電圧の約5%未満であるように、通信モジュールに第2の電流を提供するための超容量性デバイスを含む。
好ましくは、供給レールは、バッテリモジュールに接続される。しかしながら、他の実施例において、供給レールは調整電源に接続される。
この発明の第9の局面に従い、予め定められた期間中に高電力を必要とする通信モジュールのための電源が提供される。この電源は、
通信モジュールに電源電圧を提供するための供給レールを含み、供給レールは、予め定められた期間中に、電源電圧未満である第1の電圧において第1の電流を提供し、この電源はさらに、
供給レールに並列接続されて、予め定められた期間中における第1の電圧の変動が約200mV未満であるように、通信モジュールに第2の電流を提供するための超容量性デバイスを含む。
より好ましくは、予め定められた期間中における第1の電圧の変動は、約150mV未満である。
この発明の第10の局面に従い、パワーアンプ回路と、出力信号を提供する発振器回路とに電力を同時に供給するための電源が提供される。これらの回路は集合的に、予め定められた期間中に高電力を必要とし、パワーアンプ回路は、これらの期間中に、時間間隔の空いた高電力のパルスを必要とし、この電源は、
回路に電源電圧を提供するための供給レールを含み、供給レールは、予め定められた期間中に、電源電圧未満である第1の電圧において第1の電流を提供し、この電源はさらに、
供給レールに並列接続されて、出力信号の変動が減じられるように、予め定められた期間中における第1の電圧の変動を減じるための超容量性デバイスを含む。
この発明の第11の局面に従い、予め定められた期間中に高電力を必要とする通信モジュールを有する無線電気通信機器が提供される。この電気通信機器は、
或る出力インピーダンスを有し、かつ、通信モジュールに電源電圧を提供するバッテリモジュールを含み、バッテリモジュールは、予め定められた期間中に、電源電圧未満である第1の電圧において第1の電流を提供し、この電気通信機器はさらに、
バッテリモジュールに並列接続されて、出力インピーダンス未満である等価直列抵抗を有する超容量性デバイスを含み、超容量性デバイスは、第1の電圧が予め定められたしきい値以上に維持されるように、予め定められた期間中に通信モジュールに第2の電流を提供する。
この発明の第12の局面に従い、予め定められた期間中に高電力を必要とする通信モジュールを有する無線電気通信機器が提供される。この電気通信機器は、
或る出力インピーダンスを有する供給レールを含み、供給レールは、通信モジュールに電源電圧を提供し、供給レールは、予め定められた期間中に、電源電圧未満である第1の電圧において第1の電流を提供し、電気通信機器は、
バッテリモジュールに並列接続されて、出力インピーダンス未満である等価直列抵抗を有する超容量性デバイスを含み、超容量性デバイスは、第1の電圧が予め定められたしきい値以上に維持されるように、予め定められた期間中に通信モジュールに第2の電流を提供する。
好ましくは、無線電気通信機器は、セルラー式電話用のハンドセットである。より好ま
しくは、通信モジュールは、GPRSモジュール、GSMモジュール、またはモビテックスモジュールである。しかしながら、他の実施例において、電気通信機器は、PCMCIAカードもしくは Compact Flash(登録商標)カード、または、このようなカードを含む、ノート型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータ、タブレットコンピュータ、もしくは無線LAN機器である。
この発明の第13の局面に従い、予め定められた期間中に高電力を必要とする通信モジュールを有する無線電気通信機器が提供される。この電気通信機器は、
通信モジュールに電源電圧VSVを提供するためのバッテリモジュールを含み、バッテリモジュールは、予め定められた期間中に、VSV未満である第1の電圧vsにおいて第1の電流ibを提供し、この電気通信機器はさらに、
予め定められた等価直列抵抗RSを有してバッテリモジュールに並列接続された超容量性デバイスを含み、スーパーキャパシタは、予め定められた期間の全体にわたって(VSV−vs)≦RS・(ib+is)であるように、予め定められた期間中に通信モジュールに第2の電流を提供する。
この発明の第14の局面に従い、電気通信システムが提供される。この電気通信システムは、
少なくとも1つの基地局と、
第11、第12、および第13の局面の1つ以上の複数の電気通信モジュールとを含み、電気通信モジュールは、基地局と選択的に無線で通信する。
この発明の第15の局面に従い、予め定められた電流限界まで電源電流を提供するための電源を含むコンピューティング装置のためのカードが提供される。このカードは、
基板と、
基板上に実装されて電源からパルス電力を消費するための電気的負荷とを含み、この負荷は、予め定められた電流限界よりも大きなピーク電流を必要とし、このカードはさらに、
基板に実装されて、負荷に並列接続されて、ソース電流が予め定められた電流限界よりも下に確実に抑制されるようにする超容量性デバイスを含む。
一実施例において、電荷蓄積デバイスはスーパーキャパシタである。好ましくは、スーパーキャパシタは、700mm2未満のフットプリントを含む。より一層好ましくは、スーパーキャパシタは、外部の回路にスーパーキャパシタを接続することを可能にするための複数の端子を含み、これらの端子はフットプリントを超えて延びる。
一実施例において、スーパーキャパシタは、基板に対して垂直な、2.3mm未満の高さ(H)を含む。
一実施例において、電荷蓄積デバイスのESRは、約115mΩ未満である。
一実施例において、電荷蓄積デバイスのキャパシタンスは、90mFよりも大きい。
この発明の第16の局面に従い、負荷のための電源が提供される。この電源は、
負荷に電圧を提供するための電圧レールと、
予め定められたフットプリントおよび予め定められたESRを有して、負荷に並列接続されたレールに接続するための超容量性デバイスとを含み、予め定められたフットプリントと予め定められたESRとの商は、約4mm2/mΩよりも大きい。
一実施例において、商は、約5mm2/mΩよりも大きい。或る実施例では、商は、約
10mm2/mΩよりも大きく、また或る実施例では、商は、66mm2/mΩよりも大きい。
この発明の第17の局面に従い、負荷用の電源が提供される。この電源は、
負荷に電圧を提供するための電圧レールと、
予め定められたキャパシタンスおよび予め定められたフットプリントを有して、負荷に並列接続されたレールに接続するための超容量性デバイスとを含み、予め定められたキャパシタンスと予め定められたフットプリントとの商は、約0.15mF/mm2よりも大きい。
一実施例において、商は、約0.5mF/mm2よりも大きい。実施例によっては、商が、約1mF/mm2よりも大きいものもある。
この発明の第18の局面に従い、負荷用の電源が提供される。この電源は、
負荷に電圧を提供するための電圧レールと、
予め定められた体積および予め定められたESRを有して、負荷に並列接続されたレールに接続するための超容量性デバイスとを含み、予め定められた体積と予め定められたESRとの商は、約6mm3/mΩよりも大きい。
一実施例において、商は、約20mm3/mΩよりも大きい。他の実施例において、商は、約100mm3/mΩよりも大きい。
一実施例において、スーパーキャパシタは、2.3mm未満の高さを有する。
この発明の第19の局面に従い、負荷用の電源が提供される。この電源は、
負荷に電圧を提供するための電圧レールと、
予め定められたキャパシタンスおよび予め定められた体積を有して、負荷に並列接続されたレールに接続するための超容量性デバイスとを含み、予め定められたキャパシタンスと予め定められた体積との商は、約0.09mF/mm3よりも大きい。
一実施例において、商は、約0.5mF/mm3よりも大きい。他の実施例において、商は、約2mF/mm3よりも大きい。
一実施例において、スーパーキャパシタは、2.3mm未満の高さを有する。
この発明の第20の局面に従い、負荷用の電源が提供される。この電源は、
負荷に電圧を提供するための電圧レールと、
予め定められた時定数および予め定められたフットプリントを有して、負荷に並列接続されたレールに接続するための超容量性デバイスとを含み、予め定められた時定数と予め定められたフットプリントとの商は、約15μsec/mm2よりも大きい。
一実施例において、商は、40μsec/mm2よりも大きい。他の実施例において、商は、約120μsec/mm2よりも大きい。
この発明の第21の局面に従い、負荷電流を消費する負荷に、予め定められた電流限界を有する電源電流を提供する電源を接続するためのインターフェイスが提供され、このインターフェイスは、
電源に接続された入力端子と、
負荷に接続された出力端子と、
入力端子または出力端子に並列接続されて、予め定められた電流限界未満に電源電流を
維持しながら、予め定められた電流限界を負荷電流が一時的に超えることを可能にするための超容量性デバイスとを含む。
この発明の第22の局面に従い、電源が提供される。この電源は、
負荷電流を消費する負荷に対し、予め定められた電流限界までの電源電流を提供する供給レールと、
供給レールまたは負荷に並列接続されて、予め定められた電流限界未満に電源電流を維持しながら、予め定められた電流限界を負荷電流が一時的に超えることを可能にするための超容量性デバイスとを含む。
一実施例において、超容量性デバイスは、0.03msecパルスに対して10%以上の実効キャパシタンスを有する。好ましくは、超容量性デバイスは、1msecパルスに対して35%以上の実効キャパシタンスを有する。より好ましくは、超容量性デバイスは、10msecパルスに対して55%以上の実効キャパシタンスを有する。
この発明の第23の局面に従い、超容量性デバイスが提供される。この超容量性デバイスは、
対向しかつ間隔を空けて配置された少なくとも2つの電極と、
予め定められたフットプリントを有する、電極および電解質を収容するためのパッケージと、
パッケージから延びて、電極との外部における電気的接続を可能にするための少なくとも2つの端子とを含み、デバイスは、予め定められたESRを有し、予め定められたフットプリントと予め定められたESRとの商は、約4mm2/mΩよりも大きい。
一実施例において、商は、約5mm2/mΩよりも大きい。或る実施例では、商は、約10mm2/mΩよりも大きく、また或る実施例では、商は、66mm2/mΩよりも大きい。
一実施例において、超容量性デバイスは、0.03msecパルスに対して10%以上の実効キャパシタンスを有する。好ましくは、超容量性デバイスは、1msecパルスに対して35%以上の実効キャパシタンスを有する。より好ましくは、超容量性デバイスは、10msecパルスに対して55%以上の実効キャパシタンスを有する。
この発明の第24の局面に従い、超容量性デバイスが提供される。この超容量性デバイスは、
対向しかつ間隔を空けて配置された少なくとも2つの電極と、
予め定められたフットプリントを有する、電極および電解質を収容するためのパッケージと、
パッケージから延びて、電極との外部における電気的に接続を可能にするための少なくとも2つの端子とを含み、デバイスは、予め定められたキャパシタンスを有し、予め定められたキャパシタンスと予め定められたフットプリントとの商は、約0.15mF/mm2よりも大きい。
一実施例において、商は、約0.5mF/mm2よりも大きい。実施例によっては、商が、約1mF/mm2よりも大きいものがある。
一実施例において、超容量性デバイスは、0.03msecパルスに対して10%以上の実効キャパシタンスを有する。好ましくは、超容量性デバイスは、1msecパルスに対して35%以上の実効キャパシタンスを有する。より好ましくは、超容量性デバイスは、10msecパルスに対して55%以上の実効キャパシタンスを有する。
この発明の第25の局面に従い、超容量性デバイスが提供される。この超容量性デバイスは、
対向しかつ間隔を空けて配置された少なくとも2つの電極と、
予め定められた体積を有する、電極および電解質を収容するためのパッケージと、
パッケージから延びて、電極との外部における電気的接続を可能にするための少なくとも2つの端子とを含み、デバイスは、予め定められたESRを有し、予め定められた体積と予め定められたESRとの商は、約6mm3/mΩよりも大きい。
一実施例において、商は、約20mm3/mΩよりも大きい。他の実施例において、商は、約100mm3/mΩよりも大きい。
一実施例において、スーパーキャパシタは、2.3mm未満の高さを有する。
一実施例において、超容量性デバイスは、0.03msecパルスに対して10%以上の実効キャパシタンスを有する。好ましくは、超容量性デバイスは、1msecパルスに対して35%以上の実効キャパシタンスを有する。より好ましくは、超容量性デバイスは、10msecパルスに対して55%以上の実効キャパシタンスを有する。
この発明の第26の局面に従い、超容量性デバイスが提供される。この超容量性デバイスは、
対向しかつ間隔を空けて配置された少なくとも2つの電極と、
予め定められた体積を有する、電極および電解質を収容するためのパッケージと、
パッケージから延びて、電極との外部における電気的接続を可能にするための少なくとも2つの端子とを含み、デバイスは、予め定められたキャパシタンスを有し、予め定められたキャパシタンスと予め定められた体積との商は、約0.09mF/mm3よりも大きい。
一実施例において、商は、約0.5mF/mm3よりも大きい。他の実施例において、商は、約2mF/mm3よりも大きい。
一実施例において、スーパーキャパシタは、2.3mm未満の高さを有する。
一実施例において、超容量性デバイスは、0.03msecパルスに対して10%以上の実効キャパシタンスを有する。好ましくは、超容量性デバイスは、1msecパルスに対して35%以上の実効キャパシタンスを有する。より好ましくは、超容量性デバイスは、10msecパルスに対して55%以上の実効キャパシタンスを有する。
この発明の第27の局面に従い、超容量性デバイスが提供される。この超容量性デバイスは、
対向しかつ間隔を空けて配置された少なくとも2つの電極と、
予め定められたフットプリントを有する、電極および電解質を収容するためのパッケージと、
パッケージから延びて、電極との外部における電気的接続を可能にするための少なくとも2つの端子とを含み、デバイスは、予め定められた時定数を有し、予め定められた時定数と予め定められたフットプリントとの商は、約15μsec/mm2よりも大きい。
一実施例において、商は、40μsec/mm2よりも大きい。他の実施例において、商は、約120μsec/mm2よりも大きい。
一実施例において、超容量性デバイスは、0.03msecパルスに対して10%以上の実効キャパシタンスを有する。好ましくは、超容量性デバイスは、1msecパルスに対して35%以上の実効キャパシタンスを有する。より好ましくは、超容量性デバイスは、10msecパルスに対して55%以上の実効キャパシタンスを有する。
この発明の第28の局面に従い、超容量性デバイスが提供される。この超容量性デバイスは、
対向しかつ間隔を空けて配置された少なくとも2つの電極と、
電極および電解質を収容するためのパッケージと、
パッケージから延びて、電極との外部における電気的接続を可能にするための少なくとも2つの端子とを含み、デバイスにより与えられる実効キャパシタンスは、予め定められた時定数を有し、予め定められた時定数と予め定められたフットプリントとの商は、約15μsec/mm2よりも大きい。
一実施例において、超容量性デバイスは、0.03msecパルスに対して10%以上の実効キャパシタンスを有する。好ましくは、超容量性デバイスは、1msecパルスに対して35%以上の実効キャパシタンスを有する。より好ましくは、超容量性デバイスは、10msecパルスに対して55%以上の実効キャパシタンスを有する。
文脈が明らかに要求しない限り、説明および請求項の全体における「備える」、「備えている」、「含む」、「含んでいる」等の語は、排他的または網羅的な意味とは対照的な包含的な意味に、すなわち、「含んでいるが、それらに限定されない」という意味に解釈されるべきである。
次に、同じ参照符号が同様の要素を示す添付の図面において、限定ではなく例示としてのみ、この発明の実施例を説明する。この開示における「或る1つの」または「1つの」実施例に対する言及が、必ずしも同一の実施例に対するものである必要はなく、このような言及が、少なくとも1つを意味することに注意されるべきである。
実施例の詳細な説明
図1を参照すると、セルラー式電話GPRSモジュール2の形をとった通信モジュールのための電源1が概略的に示される。このモジュールは、予め定められた期間中に高電力を必要とする。電源1は、この実施例において約3.6ボルトの電源電圧をモジュール2に提供するためのバッテリモジュール3を含む。モジュール3は、予め定められた期間中に、電源電圧未満である第1の電圧において第1の電流を提供する。単一のスーパーキャパシタ4の形をとった超容量性デバイスは、モジュール3に並列接続されて、第1の電圧が電源電圧の約90%よりも上に維持されるように、予め定められた期間中にモジュール2に第2の電流を提供する。すなわち、第1の電圧は、約3.24ボルトよりも上に維持される。
モジュール2は、セルラー式電話のためのハンドセット5の一部であり、ともに統合されて表面実装され、かつ、必要とされる機能を実行する多くの電子回路を含む。はっきりさせるために、回路の一部を概略的に示す。より具体的に、モジュール2は、入力バス8上で中継されるデータ信号に応答して出力バス9上に変調信号を提供するためのデジタル信号プロセッサ7により制御される中間周波数段を含む。線11上に搬送波信号を提供するためのRF発振器10が含まれる。バス9および線11は、ミキサー12に変調信号および搬送波信号を提供し、ミキサー12はそれらに応答して、GPRS標準に準拠する8PSK信号を生成し、この信号は線13上に提供される。
他の実施例において、モジュール2は、ラップトップ型もしくは他のコンピュータ、または独立型の通信ハンドセットのいずれであるにせよ、無線個人用携帯型情報端末(PDA)または他の無線機器の一部である。さらなる実施例において、モジュール2は、GPRSとは異なる無線通信標準に合致する。このような標準の例には、GSM、モビテックス、3G等が含まれる。
線13上の8PSK信号は、パワーアンプ14に対する入力を形成する。この増幅器は、入力に応答して、アンテナ15を駆動するための出力信号を提供する。この出力信号は、標準において設定された電力レベルにあり、一般に約4から5ワットである。
ほとんどのデジタル電気通信標準におけるように、GPRS標準に従ったデータの送信は、送信が生じずかつ規定された期間により分離される、規定された持続期間を有する一連の送信パルスを含む。GPRS信号に関し、送信パルスは、0.577、1.154、または2.308msecの持続期間を有し、中間期間はそれぞれ、4.039、3.462、または2.308msecの持続期間を有する。パルス中および中間期間中に、ハンドセット5内に収容された回路の電力消費は、それぞれ高電力消費モードおよび低電力消費モードを取る。高電力消費モードにおいて消費電力のレベルが上昇するのは、主として増幅器14のパルス動作によるものである。しかしながら、最も大きな可能性として、他の回路が同時に活性化するときにも消費電力のレベルは上昇する。
一例として、典型的なハンドセットは、低電力消費モード中に約0.5ワットを用い、高電力消費モード中に約4.5ワットを用いる。異なる製造業者によるハンドセット間で何らかの変動が生じることが認識されるであろう。
アンテナ15は、入来する信号も受信する。図面に示していないが、これらの信号は、RF受信増幅器の入力に渡されて増幅された後に、復調のために入力ミキサーに渡される。発振器10または他の同様の発振器は、ミキサー12に搬送波信号を提供して、復調が生じるようにする。したがって、データの転送におけるときと同様に、かなりの活動および電力消費が生じる。しかしながら、データを受信する場合、モジュール3から消費される一般的な電流は、送信中に必要とされる1から2Ampとは対照的に、約0.3Ampである。
ハンドセット5が待機モードにあるとき、すなわち、送信モードまたは受信モードにないとき、電力の要件は最小となる。一般にハンドセットは、待機モードにあるとき、約0.05から0.1Ampを消費する。
ほとんどのデジタル回路は、最終的にバッテリにより供給を受けるか、または他の電源により供給を受けるかに関わらず、供給レールからの定電圧と、変化する電源電流とに対して設計される。しかしながら、「待機電流」と「高電力消費」電流との間の数桁の差により、低電圧リプルと、その電圧リプルを抑制するための回路のコストとの間に最良の妥協案を打ち出すことは難しい。待機電流がほとんどの時間にわたって消費され、かつ、機器が高電力消費モードを取るときに短い時間期間にのみピーク電流が消費されることにより、このことはさらに増長される。しかしながら、本発明者らは、負荷に並列接続された超容量性デバイス、多くは単一の超容量性デバイスを含むことにより、先行技術の欠点を改善できることを発見した。
この実施例において、ハンドセット5は、このハンドセットから遠隔のセルラー基地局21と無線で通信する。他の実施例において、ハンドセットは、局21の代わりに、または局21に加え、他のモバイル機器と通信する。局21とハンドセット5との通信が双方向であることも認識されるであろう。
局21は、間隔を空けて配置された、複数の同様の基地局(図示せず)と、基地局を介して互いに選択的に無線で通信する複数のハンドセットとを含む、より大きなセルラーネットワークの一部である。
局21は、ハンドセット5が提供する無線信号を受信するためのアンテナ22を含む。この信号は、パワーアンプ23に渡され、増幅された信号は次に、線24上でミキサー25に提供される。ローカルRF発振器26は、標準により規定されかつ発振器10が提供した信号の周波数に対応する周波数で搬送波信号を生成し、この信号を線27を介してミキサー25に供給する。ミキサー25から結果的に得られる信号は、バス28上に出力されて、デジタル信号プロセッサ29を含むIF受信段に渡される。プロセッサ29は次に、この信号を用いて、バス8上に元々提供されたデータの再構築または表現を行なう。
この実施例において、モジュール3は、ハンドセット5から離れているがハンドセット5と着脱可能な態様で機械的に相互接続され得る筐体(図示せず)に内蔵される。モジュール3はまた、筐体がハンドセット5と相互接続されているときにモジュール2の相補的な接点36と電気的に係合するための端子35も含む。
他の実施例において、モジュール3は、ハンドセットの筐体内に収容された他の回路と統合される。
モジュール3は、並列接続され、かつ、端子35において3.6ボルトの電源電圧を提供するための2つのリチウムイオンバッテリ37および38を含む。他の実施例では1つのバッテリのみが用いられるが、さらなる実施例では、3つ以上のバッテリが用いられる。主として高いエネルギ密度のため、携帯用機器にとってはバッテリが好ましいエネルギ蓄積手段であるが、実施例によっては、モジュール3がバッテリ以外のエネルギ蓄積手段を含むことも認識されるであろう。たとえば、燃料バッテリ、キャパシタ、および他のエネルギ蓄積デバイス等の手段が、単独でまたは組合わせて含まれる。
バッテリ37および38と端子35との間に、バッテリ内における所望しない電流を防止するための保護回路39が配置される。この実施例において、回路39は、バッテリから消費され得る許容電流の上限を設ける。他の実施例において、回路39は、予め定められた期間にわたり、平均電流が予め規定されたしきい値を超えることも防止する。これらの処置は、過電流の状態でバッテリに損傷を与える危険性を最小限にするように行なわれる。いくつかの場合において、このような過電流の状態が生じた場合、回路39は、バッテリからの電流の供給を遮断する。しかしながら、他の実施例において、電流は単に制限される。
バッテリ37および38の放電サイクルにわたり、ゼロ電流または電源電圧は漸進的に低下する。典型的なリチウムイオンバッテリの場合、バッテリが完全に充電されると電源電圧は約4.2ボルトになり、バッテリが実質的に消費されると約2.9ボルトになる。
この実施例において、バッテリの妥当な動作上の放電寿命の期間中に、第1の電圧が電源電圧の予め定められた割合以上に確実に維持されるように、超容量性デバイスが選択される。このことは、高電力モード中に生じる第1の電圧の変動を減じる効果も有する。
反対に、他の実施例では、やはりバッテリの妥当な動作上の放電寿命の期間中に、高電力モード中に生じる第1の電圧の変動を減じるように超容量性デバイスが選択される。このことは、第1の電圧と電源電圧との差がより厳密に抑制され得るという利点も有する。
スーパーキャパシタ4は、約29mm×18mm×3mmの概算寸法を含み、約1.5ccの総体積を提供する。このスーパーキャパシタ4はまた、約380mFのキャパシタンスと約70mΩのESRとを有する。約0.24mF/mm3である、単位体積当たりのキャパシタンスは、タンタルキャパシタが提供するキャパシタンスよりも2〜3桁大きい。
次に、この発明の一実施例により提供される、性能の改善を示す図3から図5を参照する。より具体的に、図3は、高電力消費モードで作動中のGPRSモジュール2に供給を行なうモジュール3についての電圧および電流の波形の掃引線である。この実施例において、バッテリモジュールは、600mAmp・hoursの容量と、約250mΩの内部抵抗とを有するLiイオンバッテリを含む。図3における上方の掃引線41は、端子35における電圧を表わし、下方の掃引線42は、バッテリから消費される電流を表わす。これらの結果については、端子35に並列接続された超容量性デバイスが存在しないことを認識されるであろう。すなわち、図3は先行技術の構成の1つを表わす。
バッテリモジュール3は、図示される高電力消費モードにおいて、負荷電流がバッテリから消費されるのに伴い、約3.13ボルトの電圧をモジュール2に提供する。すなわち、バッテリ3の有限出力インピーダンス、すなわち内部抵抗により、電源電圧が、確実に概念上のバッテリ電圧未満になるようにする。さらに、この高電力消費期間中において、参照番号43により表示される、規定された間隔期間が存在し、ここで増幅器14は約2Ampを消費する。間隔期間43が開始すると、バッテリ電圧は、約510mVだけ急速に下がり、その後、この間隔期間の全体にわたり、初期電圧よりも約551mVだけ低い電圧まで、一層漸進的に下がる。間隔期間43の終了時に、バッテリ電圧は初期電圧まで戻るが、バッテリの時定数によって何らかの遅延が生じる。
対応する掃引線45および46が図4に提示されるが、この場合、バッテリモジュールは、470μFの8個のタンタルキャパシタに並列接続される。すなわち、各々が約0.13ccの実装体積と、PCB上に実装されたときのデバイス間の間隔を見込んだ約1.5ccの総体積とを有するこれらのデバイスにより、約3.76mFの総キャパシタンスが提供される。これは、約0.0025mF/mm3である、単位体積当たりのキャパシタンスに等しい。
タンタルキャパシタが用いられる場合、図4に示すように、対応する間隔期間43の間に、端子35において提供された電圧が急速に下がった後、僅かに遅い速度で、初期電圧よりも391mVだけ低い電圧まで一定の割合で減少することが分かる。その時点で、増幅器14は伝送電流を消費するのを止め、バッテリはキャパシタの充電を開始する。この充電は、次の間隔期間43の開始前にのみ生じる。図3の場合におけるように、バッテリから消費されたピーク電流は、約2Ampから約1.5Ampまで下がる。通信モジュールが消費した電流の残りは、タンタルキャパシタから供給される。
したがって、8個のタンタルキャパシタを用いることにより、バッテリに対して補助が行なわれない場合に生じるよりも約160mV良好な電圧において、間隔期間43中に供給される最小電圧が維持される。キャパシタの費用およびこれらのキャパシタが占める多大な空間と比べたとき、僅かなこの利点は、概して、このようなキャパシタが使用されないか、または、費用もしくは実装が重要な設計の要因ではない適用例においてのみ使用されるということを確信させるのに十分なものである。
タンタルキャパシタが、全部合わせた多大な実装体積にもかかわらず、間隔期間43中にバッテリを十分に補助するには不十分なエネルギ蓄積量しか有していないことが、掃引線45および46から明らかである。並列接続されたより多くのキャパシタを配置するこ
とにより、このことを克服することが可能だが、この容量を提供する量産原価が、一般には販売上容認し得ないものとなり、電源によっては、関連する電子機器内の体積の制約、または関連する回路基板上のフットプリントの制約により、単に物理的に不可能となる。
対応する掃引線47および48が図5に提示されているが、この場合、バッテリモジュール3は、スーパーキャパシタ4に並列接続されている。掃引線から明らかなように、間隔期間43の開始時にバッテリ電圧に僅かな減少があるものの、これらの間隔期間中に著しい電圧の減衰はない。なぜなら、スーパーキャパシタ4が、この間隔期間の持続期間にわたってピーク負荷を送出するのに必要とされるエネルギを蓄積するのに十分なキャパシタンスを有するためである。負荷の間における電圧降下は、バッテリのみの場合、551mVから302mVだけ減少し、スーパーキャパシタに並列接続されたバッテリの場合、249mVまで減少する。加えて、高電力消費のパルス列中の端子35における電圧の変化量は、551mVから140mVまで減少する。
間隔期間43と間隔期間43との間の期間において、バッテリ電圧は、図3および図4の構成に対する場合における電圧よりも僅かに低くなる。このことは、スーパーキャパシタに対して必要とされる充電電流によるものである。バッテリが、より多くの定電流ドレインとともにより効果的に作動する場合、スーパーキャパシタの使用が有利となる。
加えて、スーパーキャパシタのESRが低いため、この受動素子には、極めて低いI2Rの損失のみが生じる。
スーパーキャパシタ4の使用は、費用有効性および空間有効性の高い態様でモジュール2に対する負荷変動率の著しい改善をもたらす。負荷変動率の改善は、ほとんどの適用例にとって有利であり、この実施例では、さらなる利点を生じる。特に、増幅器が間隔期間43においてピーク電流を消費し、それによって端子35における電圧を次第に引き下げる場合、このことは、モジュール3内の他の回路が利用することのできる電源電圧も下げる。このことから、発振器10が生じた搬送波信号の周波数が、電源電圧の変化に応じた変動の影響を強く受けやすいことが、本発明者らにより判明した。影響の大きさはより小さいものの、同様のことがミキサー12の出力信号にも当てはまる。
上述の実施例ではバッテリモジュールにより提供された既存の電源レールに並列接続されたスーパーキャパシタを用いることにより、先行技術の方法によって提供されたものよりも搬送波信号の周波数の変動を減じるように、レールが維持される。
搬送波信号の周波数の変動は、受信端における位相エラーとして現われる。図6に示される8PSKの変調方式に関し、受信機における位相エラーの影響を示す。位相エラーが増大するにつれて、受信機の、元のデータを効果的に再構築する能力が下がる。すなわち、電源レールの調整不良による位相エラーは、モジュール2により実施されている送信のビット誤り率を最終的に悪化させる。したがって、ここで認識されるように、この発明の好ましい実施例を用いることにより、バッテリの実効的な寿命の全体にわたり、ビット誤り率を下げることができる。
バッテリモジュール以外の電源が用いられる他の実施例においても、この発明の適用は有利である。なぜなら、この発明により、電源から消費されたピーク電流が、少なくとも短期間にわたり、その電源がレギュレータであるか否かに関係なく電源電圧を損なわずに信頼可能な態様で供給することのできる容認可能なピーク電流を超え得るようにするためである。このことは、電源で作動し、かつ、最大電流を定格とする内部のレギュレータを有する通信モジュールで生じる。モジュール内の多数のサブ回路が高電流を同時に必要とする場合、供給過剰状態へとレギュレータを作動させるか、または代替的に、仕様よりも
下のレベルまで電源電圧を降下させて、ビット誤り率を悪化させること等によってモジュールの機能を低下させると十分であることが考えられる。通信モジュールに関し、ピーク電流が仕様を上回る期間は、多くの場合はごく短く、時間的に十分な間隔が空いていることが、本発明者により認識された。
ここで理解されているように、図1の実施例は、以下の1つ以上により、誤り率を低下させる。
1.間隔期間43中において、モジュール3が提供した電圧の変動を、モジュール2のゼロ電流電源電圧の予め定められたしきい値未満まで抑制すること。好ましくは、そのしきい値は、約5%であり、より好ましくは約3%である。
2.モジュール2に提供された電圧を、モジュール2のゼロ電流電源電圧の予め定められたしきい値よりも上に維持すること。好ましくは、しきい値は、約90%であるが、より好ましくは約92%であり、最も好ましくは約95%である。
3.間隔期間43中に、モジュール3により提供された電圧の変動を、予め定められたしきい値未満に抑制すること。好ましくは、そのしきい値は、約200mVである。
4.電源の出力インピーダンス未満のESRを有するスーパーキャパシタを用いること。電源がバッテリである場合、ESRは、そのバッテリの内部抵抗未満である。
5.スーパーキャパシタが十分なエネルギの蓄積を確実に生じるようにし、それによってピーク負荷中の電圧の減衰が、スーパーキャパシタのESRの降下未満になるようにすること。すなわち、電圧の減衰が、スーパーキャパシタのESR×ピーク負荷電流未満になるようにする。
6.利用可能なキャパシタンスに対し、小体積のスーパーキャパシタを設けること。
7.低ESRを有するスーパーキャパシタを設けること。より好ましくは、ESRは100mΩ未満である。より好ましくは、ESRは70mΩ未満である。
上述の5番を表現するための代替的な態様を以下に示す。予め定められた期間中に高電力を必要とする通信モジュールのための電源は、
通信モジュールに電源電圧VSVを提供するためのバッテリモジュールを含み、バッテリモジュールは、予め定められた期間中に、VSV未満である第1の電圧vsにおいて第1の電流ibを提供し、この電源はさらに、
予め定められた等価直列抵抗RSを有してバッテリモジュールに並列接続された超容量性デバイスを含み、スーパーキャパシタは、予め定められた期間中にわたって(VSV−vs)≦RS・(ib+is)であるように、予め定められた期間中に通信モジュールに第2の電流を提供するものとして規定される。
好ましくは、バッテリモジュールはバッテリを含む。より好ましくは、バッテリはリチウムイオンバッテリであり、VSVは約3.6Vである。より一層好ましくは、(VSV−vs)は、約300mV未満である。しかしながら、他の好ましい実施例において、(VSV−vs)は、約250mV未満である。
電源51の形をとった、この発明の代替的な一実施例を図7に開示する。図7において、対応する特徴は、対応する参照番号によって表示される。この実施例において、電源51は、バッテリモジュールではなく、レギュレータ53から発出する供給レール52を含
む。このレギュレータは、ラップトップ型コンピュータまたはデスクトップ型コンピュータ(図示せず)用のPCMCIAカードに実装されている。
レギュレータ53は、カード自体の設計パラメータによって主に制限される、指定された電流容量を有する。すなわち、本線電源が利用可能である間、利用可能な領域の僅かな部分にのみレギュレータが割当てられるため、或る一定のしきい値の平均消費電力を効果的に調整することができる。モジュール2におけるように、レギュレータの負荷は、低電力消費モードと高電力消費モードとの間でパルス化されて、所望の無線送信を行なう。先行技術の電源の設計に関し、レギュレータは一般に、ピーク期間中に適切に作動することが難しい。しかしながら図7の実施例では、スーパーキャパシタ4を含むことにより、レギュレータ53上のピーク負荷が減り、それによってレギュレータが設計パラメータ内で作動できるようにする。
この発明の実施例は、単位体積当たりのESRが低く、かつ、キャパシタンスが高いスーパーキャパシタを利用する。この高い効率により、ハンドセットまたは他の通信機器内における効果的な実装が可能になる。この要因は、携帯型機器の設計および受容において最高となる。この要因はまた、空間効率の上昇および性能の改善によって他の構成要素がより大きな体積を有することを可能にするのに伴い、通信モジュールを含むPCカードおよび他の構成要素の設計を助ける。
図8は、この発明の実施例で用いるのに適した、シングルセルスーパーキャパシタ61の上面図である。このスーパーキャパシタは、周辺の4つの端縁63、64、65、および66により規定された、ほぼ矩形の上面62を含む。長いほうの端縁63および65は、スーパーキャパシタ61の、約39mmである長手方向の長さ「L1」を規定し、短いほうの端縁64および66は、スーパーキャパシタ61の、約17mmである横方向の幅「W1」を規定する。図8において、L1およびW1は、それぞれ線67および68により示される。スーパーキャパシタ61はまた、端縁64および66のそれぞれから外側に長手方向に延びて、スーパーキャパシタを周辺の回路に電気的に接続することのできる端子69および70も含む。端子の長手方向の範囲を考慮すると、スーパーキャパシタ61の長手方向の長さ「L2」は、約42.5mmである。図8において、L2は、線71により示される。
スーパーキャパシタ61は、同じ寸法を有するが下向きである点で面62と同様の底面(図示せず)を含む。この底面は、使用時に、スーパーキャパシタが実装されている回路基板(図示せず)の付近に近接するか、または回路基板に接する。加えて、端子69および70は、使用時に、回路基板上のそれぞれの接点にはんだ付けされるか、または電気的に接続されて、他の構成要素との電気的接続に影響に作用する。
スーパーキャパシタ61は、隣接する端縁63から66の間において、理想的には直交する交差部分を有して示されているが、通常の製造状況下では、たとえば丸くなった角部等の何らかの変形がここから必然的に生じ、実質的に垂直な端縁等が示されているにすぎない。
1とW1との積は、スーパーキャパシタ61のフットプリントに対する定量化を行なう。そして、このフットプリントは、スーパーキャパシタが実装されるべき回路基板上でスーパーキャパシタが必要とする最小面積であり、上で言及した製造上の通常の変動に適応しなければならない。一般に、このようなフットプリントは、基板の設計者によって規定され、L1およびW1の両方が設定される。他の実施例では、面積が指定されてL1および/またはW1がスーパーキャパシタの製造により求められるため、設計上のより多くの柔軟性が提供される。
スーパーキャパシタ61は、39mm×17mm、すなわち約663mm2のフットプリントを含む。しかしながら、回路基板の設計者の中には、フットプリント内において、端子69および70が占める回路基板の面積を含む者もある。この場合、スーパーキャパシタ61は、42.5mm×17mm、すなわち約722.5mm2のフットプリントを含む。便宜上、端子を除外したスーパーキャパシタ61のフットプリントを、「フットプリント」と呼び、端子を含むスーパーキャパシタのフットプリントを、「総フットプリント」と呼ぶ。
スーパーキャパシタ61は、面62に対して垂直に測定されたスーパーキャパシタの最大高さである、高さ「H」(図示せず)を有する。実際に、この高さは、スーパーキャパシタ61が実装されるべき回路基板に対して垂直に測定される。梱包の観点から見たスーパーキャパシタの体積は、フットプリント(または総フットプリント)と高さとの積であるが、これは、スーパーキャパシタが取って代わった実際の体積よりも僅かに大きいことが考えられる。
表1は、この発明の実施例と併用するのに適した、炭素二重層スーパーキャパシタの形をとった超容量性デバイスの多数の例を含む。シングルセルスーパーキャパシタは、そのそれぞれのモデル名の最初の数字として「1」を含み、2.25ボルトの動作電圧を有する。このモデル名は、本願の共同出願人によってデバイスに適用されたものである。
図9は、2つのセル(図示せず)を有するスーパーキャパシタ75の形をとったマルチセルスーパーキャパシタの上面図であり、ここでは、対応する特徴が、対応する参照番号によって記されている。スーパーキャパシタ75の端子69および70はいずれも、端縁66から長手方向に延び、第3の端子76は、端縁64から反対方向の長手方向に延びる。端子76は、2つのセル間の接続に対する、外部からの電気的アクセスを提供して、主に、それらのセルの両端の電圧の平衡を保つ。スーパーキャパシタ75についてのL1、L2、およびW1は、それぞれ28.5mm、32.5mm、および17mmである。
表1は、この発明の実施例とともに用いるのに適した、炭素二重層スーパーキャパシタの形をとった超容量性デバイスの多数の例を含む。モデル番号は、本願の共同出願人によってデバイスに割当てられたものである。マルチセルスーパーキャパシタは、そのそれぞれのモデル名における最初の数字として「2」を含み、4.5ボルトの動作電圧を有する。
Figure 2005537776
Figure 2005537776
上の表において、第2列は、それぞれのスーパーキャパシタの動作電圧を指し、第3列、第4列、および第5列はそれぞれ、ミリメートルで表示された、L1、W1、およびHの値を指す。第6列は、mm2表示のフットプリントを提示するための、L1とW1との単なる積である。総フットプリントが要求される場合、L1よりもL2が用いられる。第7列は、スーパーキャパシタの実装体積を提示し、第8列は、スーパーキャパシタについてのESRを含む。提示された値は公称値であり、通常の製作公差により、同様のデバイス間で変動する。
これらのスーパーキャパシタは、この発明の実施例に適する。なぜなら、これらのスー
パーキャパシタが、所定のフットプリントおよび所定の実装体積に対して相対的に高いキャパシタンスと低いESRとを達成するためである。一例として、図10を参照する。図10は、上述の表に記載されたスーパーキャパシタに関し、キャパシタンスおよびESRがともにフットプリントに対して正規化されたときの、それぞれのESRの逆数に対するキャパシタンスのプロットを提示する。すなわち、x軸は、フットプリント/ESR(Efpと呼ばれる)であり、mm2/mΩで表示され、y軸は、キャパシタンス/フットプリント(Cfpと呼ばれる)であり、ミリファラド(mm2で表示される。上述のスーパーキャパシタに関し、(Efp+Cfp0.5は、約4よりも大きい。しかしながら好ましくは、(Efp+Cfp0.5は、約5よりも大きい。図9から注目されるように、スーパーキャパシタの中には、約10よりも大きな(Efp+Cfp0.5を提供するものもあり、また或る場合、(Efp+Cfp0.5は、約66よりも大きい。
フットプリントではなく総フットプリントが用いられる場合、上述の数字はそれに応じて再び計算される。
この発明の或る実施例の設計では、ESRがより重要な設計の要件であり、この発明のまた或る実施例の設計では、キャパシタンスがより重要な設計の要件であることを、当業者は認識するであろう。このことは、用いられるバッテリまたは他の電源の出力インピーダンス、負荷の入力インピーダンス、および負荷のパルス特性を含む多数の要因に依存する。
ESRが実施例に対してより重要な設計の要件である場合、この要件は、Efpを約4mm2/mΩよりも大きく、より好ましくは約5mm2/mΩよりも大きく選択することにより、最良の態様で満たされる。或る実施例において、Efpは、約10mm2/mΩよりも大きく、また或る実施例において、Efpは、66mm2/mΩよりも大きい。
キャパシタンスが実施例に対してより重要な設計の要件である場合、この要件は、Cfpを約0.15mF/mm2よりも大きく、より好ましくは約0.5mF/mm2よりも大きく選択することにより、最良の態様で満たされる。実施例によっては、Cfpが、約1mF/mm2よりも大きいものがある。
この発明の実施例の中には、スーパーキャパシタのフットプリントだけでなく、高さにも厳しい制約が存在するものがある。たとえば、PCMCIAカードで用いるための実施例について、カード自体の高さは単に約5mmであるが、他の構成要素が収容されると、この高さは、スーパーキャパシタに対して約2.3mm未満の無歪み余裕(headroom)しか残さない。経験する電流および電圧の負荷に対し、所定の体積に対する相対的に高いキャパシタンスと相対的に低いESRとを提供することが必要とされる。このことは、上記の表のスーパーキャパシタで見受けられるもの等の特性を有するスーパーキャパシタを選択することにより、この発明の実施例によって達成され得る。
図11は、表1のスーパーキャパシタのすべてについての、mm3/mΩで表示された単位体積当たりのESRの逆数(Evolと呼ばれる)に対する、mF/mm3で表示された単位体積当たりのキャパシタンス(Cvolと呼ばれる)のプロットを提示する。すべてのスーパーキャパシタが、6mm3/mΩよりも大きなEvolを提供し、或るスーパーキャパシタは、約20mm3/mΩよりも大きなEvolを提供し、また或るスーパーキャパシタは、約100mm3/mΩよりも大きなEvolを提供する。Cvolに関し、すべてのスーパーキャパシタは少なくとも0.09mF/mm3を提供するが、或るスーパーキャパシタは約0.5mF/mm3よりも大きなものを提供する。また或るスーパーキャパシタに関し、Cvolは、約2mF/mm3よりも大きい。
図12は、図11に類似しており、2.3mm未満の厚さを有する表1のスーパーキャパシタのみについての、対応するデータを示す。これらのデバイスは、PCMCIAカードで用いるのに特に適しており、この発明の1つ以上の局面に従い、負荷の特性に依存して一般に作動し得る。すなわち、電源によって供給される電流を、その容認可能な最大限度内に抑制する一方で、負荷(PCMCIAカードまたはそのカード内の構成要素、たとえばGSM通信モジュール)が、容認可能な最大限度よりも大きくかつ短い持続期間の最大電流を、周期的、断続的等の態様で消費することを可能にする。
次に図13を参照する。図13では、表1のスーパーキャパシタに関し、フットプリントに対して正規化されたときの、μsec/mm2で表わされたそれぞれのRC時定数(Tfpと呼ばれる)のプロットを示す。この発明で企図される負荷に関し、約15μsec/mm2よりも大きなTfpを有する超容量性デバイスが、最も良く用いられることが分かっている。実施例の中には、Tfpが40μsec/mm2よりも大きいものがある。さらに別の実施例において、Tfpは、約120μsec/mm2よりも大きい。
次に、図14を参照する。図14では、所定のパルス幅に対する超容量性デバイスの実効キャパシタンス(Ceff)のプロットが示される。そのパルス中に、通信モジュールは、超容量性デバイスを含む電源からの実質的な定電流を必要とする。Ceffは、超容量性デバイスに対する公称DCキャパシタンスの割合として表わされる。この特定の例において、超容量性デバイスは、モデル名GW209Dを有しかつ120mFの公称DCキャパシタンスを有する、表1のスーパーキャパシタである。パルス幅が狭くなるにつれてCeffが下がることに注目されるべきである。GPRS信号を例にとると、スーパーキャパシタが負荷に電流を供給する期間は、送信パルス中であり、これは、0.577、1.154、または2.308msecの持続期間を有する。Ceffに対して決定的な期間は、送信パルス中である。図14に提示した例に関しては、所定のパルス幅に対し、Ceffは、約30%よりも依然として大きい。表1の他のスーパーキャパシタに対しても同様の結果が得られる。したがって、このスーパーキャパシタが、
・単位体積当たりの高キャパシタンス、
・単位フットプリント当たりの高キャパシタンス、
・通信モジュールで一般に使用されるパルス幅に対する高い実効キャパシタンス、
・単位フットプリント当たりの低ESR、
・単位体積当たりの低ESR、および
・単位フットプリント当たりの高時定数
を提供することが分かった。
単位体積または単位フットプリント当たりの高キャパシタンスの組合せは、スーパーキャパシタが経験するパルス幅に対する高い実効キャパシタンスと組合わせると、特に有利である。
表1に記載したスーパーキャパシタはすべて、その内容がこの明細書において相互参照により援用されるPCT特許出願第PCT/AU01/01613号に開示された方法に従って形成された、炭素二重層スーパーキャパシタである。このスーパーキャパシタは、封止されたパッケージ内で積み重ねられた、炭素被覆アルミニウムシート電極の1つ以上の対を含む。スーパーキャパシタの高さに対する設計上の制約がある場合、可能であれば、被覆電極のできるだけ多くの対を使用することが、発明者により認識されている。上で言及した特許出願から理解されるように、スタック内の代替電極が互いに電気的に接続されて、パッケージから延びるそれぞれの端子に接続される。この発明においてより多くの数の電極の対を使用することは、所定のフットプリントおよび体積に対するキャパシタンスを最大にしかつESRを最小にする効果を有する。
表1で言及したスーパーキャパシタはすべて、そのそれぞれの筐体内に少なくとも1対の電極を有する。しかしながら、一般的な対の数は、3から6個である。他の実施例において、特に高さの要件が許す場合、7つ以上の対の電極を有する超容量性デバイスが用いられる。
この明細書においてその開示内容が相互参照により援用される、PCT特許出願第PCT/AU99/01081号は、重量測定および容積測定のFOMを教示している。なぜなら、スーパーキャパシタは、被覆の厚さと同じ大きさの次数の直径を有する炭素粒子を含む被覆を用いることにより、改良されるためである。発明者は、薄い被覆が、本願で開示されたこの発明の実施例の性能の利点に寄与することを認識している。すなわち、薄い被覆は、
・所定のパッケージの高さ内における1つ以上の追加の電極の対に対する余地、
・絶対的かつ容量測定の意味におけるESRの低下、
・DCキャパシタンスの向上、および
・パルス応答の向上
を提供する。
この発明の実施例は、50ミクロン未満の厚さ、好ましくは約36ミクロン未満の厚さの、電極上の被覆を用いる。GPRS信号に関する実施例に関し、厚さが約14ミクロン未満の、電極上の被覆が用いられる。しかしながら、実施例の中には、厚さが約6ミクロン未満の被覆が用いられる。
この発明の実施例によって提供されるもの等の、より良好な負荷の調整は、実行時間(runtime)の増大、より低いビット誤り率、より少ない位相エラー等を含む多くの利点を提供する。特に図1は、ビット誤り率(Bit Error Rate(BER))を求めるために、受信されたデータと送信されたデータとの比較を示す。負荷の調整が改善されることにより、発振器回路および変調回路の性能が向上し、それによって位相エラーを減らし、それによってBERを下げる。これにより、モジュール2における位相エラーが仕様を超える前に、より長いバッテリの実行時間が可能になり、すなわち、バッテリのより多くの放電を可能にする。
この明細書の教示から、他の実施例において、電源51が、コンピュータ内に配置され、かつこのコンピュータが無線LANと通信することを可能にする無線通信カードに関連付けられていることを当業者は認識するであろう。コンピュータは、或る実施例ではデスクトップ型コンピュータであるが、また或る実施例ではラップトップ型コンピュータまたは他のコンピュータが用いられる。
特定の例を参照してこの発明を説明してきたが、この発明が他の多くの形態で実現され得ることを当業者は認識するであろう。
この発明に従った電源を含むセルラー式電話のハンドセットの概略図である。 図1の電源の拡大概略図である。 高電力消費モードで作動しているGPRSモジュールに供給を行なうバッテリモジュールについての電圧および電流の波形の掃引線を示す図である。 図3のバッテリモジュールが8個の470Fのタンタルキャパシタに並列接続された場合における、そのバッテリモジュールについての、対応する電圧および電流の波形の掃引線を示す図である。 図3のバッテリモジュールが70mΩのESRを有する1つの380mFスーパーキャパシタに並列接続された場合における、そのバッテリモジュールについての、対応する電圧および電流の波形の掃引線を示す図である。 8PSK変調方式についての位相図である。 この発明の別の実施例に従った電源の概略図である。 この発明の電源で用いるのに適したシングルセルスーパーキャパシタの上面図である。 この発明の電源で用いるのに適したマルチセルスーパーキャパシタの上面図である。 この発明の実施例で用いられる複数のスーパーキャパシタについてのプロットを示す図であり、このプロットは、スーパーキャパシタについての、キャパシタンスとESRとの両方がフットプリントに対して正規化されたときのキャパシタンスとESRの逆数とを有する。 この発明の実施例で用いられる複数のスーパーキャパシタについてのプロットを示す図であり、このプロットは、スーパーキャパシタについての、キャパシタンスとESRとの両方が実装体積に対して正規化されたときのキャパシタンスとESRの逆数とを有する。 2.3mm未満の高さを有するスーパーキャパシタにのみについての、図11と同様のプロットを示す図である。 この発明の実施例で用いられる複数のスーパーキャパシタについてのプロットを示す図であり、このプロットは、スーパーキャパシタについての、フットプリントに対して正規化されたときのRC時定数を有する。 超容量性デバイスが曝されるパルス幅の範囲に対する、このデバイスにより提供される実効キャパシタンスのプロットを示す図である。

Claims (14)

  1. 負荷電流を消費する負荷に対し、予め定められた電流限界までの電源電流を提供する供給レールと、
    供給レールまたは負荷に並列接続されて、予め定められた電流限界未満に電源電流を維持しながら、予め定められた電流限界を負荷電流が一時的に超えることを可能にするための超容量性デバイスとを備える、電源。
  2. 超容量性デバイスは、0.03msecパルスに対して10%以上の実効キャパシタンスを有する、請求項1に記載の電源。
  3. 超容量性デバイスは、1msecパルスに対して35%以上の実効キャパシタンスを有する、請求項1に記載の電源。
  4. 超容量性デバイスは、10msecパルスに対して55%以上の実効キャパシタンスを有する、請求項1に記載の電源。
  5. 負荷のための電源であって、
    負荷に電圧を提供するための電圧レールと、
    予め定められたフットプリントおよび予め定められたESRを有して、負荷に並列接続されたレールに接続するための超容量性デバイスとを備え、予め定められたフットプリントと予め定められたESRとの商は、約4mm2/mΩよりも大きい、電源。
  6. 商は、約5mm2/mΩよりも大きい、請求項5に記載の電源。
  7. 商は、約10mm2/mΩよりも大きい、請求項5に記載の電源。
  8. 商は、約66mm2/mΩよりも大きい、請求項1に記載の電源。
  9. 負荷のための電源であって、
    負荷に電圧を提供するための電圧レールと、
    予め定められた体積および予め定められたESRを有して、負荷に並列接続されたレールに接続するための超容量性デバイスとを備え、予め定められた体積と予め定められたESRとの商は、約6mm3/mΩよりも大きい、電源。
  10. 商は、約20mm3/mΩよりも大きい、請求項9に記載の電源。
  11. 商は、約100mm3/mΩよりも大きい、請求項10に記載の電源。
  12. スーパーキャパシタは、2.3mm未満の高さを有する、請求項9に記載の電源。
  13. 電圧レールは、バッテリ電源により供給を受ける、請求項9に記載の電源。
  14. 電圧レールは、調整電源により供給を受ける、請求項9に記載の電源。
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