JP2005534240A - 送信ノイズに関連したデジタルデータ圧縮ロバスト - Google Patents

送信ノイズに関連したデジタルデータ圧縮ロバスト Download PDF

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Abstract

【課題】一方でノイズにより引き起こされるビットエラーによってほとんど影響を受けず、他方でネットワークの帯域幅(つまり容量)の最適な使用を容易にする。
【解決手段】本発明は、デジタルデータ圧縮エンコーダに関し、そのエンコーダが、第1のデータフロー(S)のための入力および第2のデータフロー(S)と、第1のデータフローの記号と符号語とを整合をさせ、特定の記号について冗長と呼ばれ同じ記号に対応するワードが幾つか存在する符号化モジュールと、第2のデータフローの少なくとも一部に基づいて冗長なワードの中で選択することによって、その対応に基づいた第1のデータフローの記号を符号化するための処理モジュールとを備えている。

Description

本発明は、特にマルチメディア信号(オーディオ、画像、ビデオ、音声)のデジタルデータ圧縮と、無線通信ネットワークおよび移動体通信ネットワークなどのようなノイズの多いネットワーク上でのデータのロバスト伝送とに関する。
デジタルデータの伝送速度を低減するために、デジタルデータが圧縮され、それと同時に専門家が「信号エントロピー」と呼ぶ理論上の最大値が達成されるようにする。これを行うためには、多くの場合、可変長符号とも呼ばれる統計学的な符号、たとえばハフマン符号が利用される。しかしながら、これらの符号には伝送エラーに非常に敏感であるという欠点がある。ビットの逆転はデコーダの脱同期につながり、その結果誤りのあるビット位置の後のすべてのデータの復号化が間違ったものとなることがある。
ネットワーク上でのマルチメディア信号の圧縮、伝送、および解凍のための既存の解決策は、さらに言及されるが、データトランスポートサービスの一定品質が保証されているという仮説に基づいている。言い換えると、訂正符号の使用に依存することにより、トランスポート層とリンク層は(つまり、圧縮および解凍アプリケーションにより見られるように)擬似ヌルの残存誤り率を達成することを可能にしている。しかしながら、擬似ヌルの残留誤り率というこの仮定は、特に無線ネットワークと移動体ネットワークにおいておよびチャネル符号の現実的な複雑さについて経時的にチャネル特性が変わる(非静止チャネル)時には、もはや当てはまらなくなる。さらに訂正符号による冗長性の付加は効果的な速度の減速につながる。
したがって、伝送ノイズに対してロバストである解決策、つまり一方でノイズにより引き起こされるビットエラーによってほとんど影響を受けず、他方でネットワークの帯域幅(つまり容量)の最適な使用を容易にする解決策に対するニーズがある。
本発明はこの分野においてある程度の進展を提案するものである。
その態様の1つにおいて、本発明はデジタルデータ圧縮エンコーダを開示し、そのエンコーダは、
第1のデータフローのための入力(物理的またはそれ以外)、および第2のデータフローと、
第1のデータフローの記号と符号語とを整合させ、特定の記号に対して冗長と呼ばれるとともに同じ記号に対応するワードが幾つか存在する符号化モジュールと、
第2のデータフローの少なくとも一部に基づいて冗長なワードの中で選択することにより、整合に基づいた第1のデータフローの記号を符号化するための処理モジュールとを有するものである。
他の様々な態様では、
符号語が固定長であり、
処理モジュールが、符号化モジュールに基づいて前記第1のデータフローの現在の多重化容量を計算するための機能と、
冗長なワードによって運ばれるように、現在の多重化容量に基づいて決定された第2のデータフローから多重化部分を抽出するための機能とを備えており、
エンコーダが、特に、以下の表Cで記述される変換を使用して、多価可変フローへのバイナリフローの変換を備えており、
変形例として、エンコーダが、特に、後述される関係(E9)により与えられたグローバル変数に基づく一般化ユークリッド分解を使用して、多価可変フローへのバイナリフローの変換を備えている。
第1の変形例では、
符号化モジュールが、符号化テーブルを備え、
処理モジュールが、符号化テーブルに基づいた第1のデータフローのそれぞれの現在の記号における多重化容量を読み取るための機能と、
冗長なワードによって運ばれるように、多重化容量から決定された第2のデータフローの一部を抽出するための機能とを備えており、
符号化テーブルが、記号ごとに2の累乗に等しい符号語の関連数を含んでいる。
第2の変形例では、
符号化モジュールが、第1のデータフローの記号ごとに、可変長であり最大長より短い第1の符号語部分を含むバイナリ符号化ツリーを有し、
処理モジュールが、各記号の第1の符号語部分に基づく第1のデータフローの現在の記号ごとに、多重化容量を計算する機能と、
冗長なワードによって運ばれるように、多重化容量から決定された第2のデータフローの一部を抽出するための機能と備えており、
変形例として、各記号が記号のシーケンスを有している。
第3の変形例では、
各記号が記号のシーケンスを有し、
符号化モジュールが、第1のデータフローの記号シーケンスについて、可変長であり最大長より短い第1の符号語部分を計算するように設計された算術エンコーダを備え、
処理モジュールが、各記号の第1の符号語部分に基づく第1のデータフローの現在の記号ごとに多重化容量を計算するための機能と、
冗長なワードによって運ばれるように、記号ごとに多重化容量から決定された第2のデータフローの一部を抽出するための機能とを備えている。
第2および第3の変形例では、第2のデータフローの一部が、符号語の最大長まで第1の符号語部分と連結されている。
一般的には、
第2のデータフローが事前に符号化される;
第2のデータフローの残りが、送信されたデータと連結されている。
また、本発明は、様々な態様におけるエンコーダの演算に対して逆演算または反転演算を実行できるデコーダを開示している。
また、本発明は、デジタルデータ圧縮方法を開示し、その方法は、
a.第1のデータフローの記号と符号語との間の整合性を確立し、特定の記号について冗長と呼ばれ同じ記号に対応するワードが幾つか存在するステップと、
b.第2のデータフローの少なくとも一部に基づいて冗長なワードの中から選択することによって、ステップaに基づく第1のデータフローの記号を符号化するステップとを有している。
この方法は、符号化の他の態様を組み込むことができる。
さらに、本発明は、圧縮プロセスのステップと逆のステップを含むデジタルデータ解凍プロセスも開示している。
本発明の他の特徴および利点は、添付図面とともに以下の詳細な説明を検討することにより明らかになる。
図面および付属物には一定の文字の要素が本質的に含まれている。したがって、それらの要素は、明細書の記述の理解を助ける役割を果たすだけではなく、規定どおりに本発明の定義に貢献するものである。
一般的には、マルチメディア信号(画像、ビデオ、オーディオ、音声)用の圧縮システムは、可変長符号とも呼ばれる統計符号を使用している。これらにより、専門家が「信号エントロピー」と呼ぶものに近づく速度を得ることが可能になる。既存のシステムにおいて(特に規格において)最も広範囲に使用されている符号は、以下の論文、つまり、「最小冗長性符号の構築のための方法(A method for the construction of minimum redundancy codes)」、D.A.ハフマン、会報、IRE、40(1951年)、1098〜1101ページの中で説明されたハフマン符号である。
さらに最近では、圧縮に関して性能向上のために算術符号への関心が再び始まっている。実際には、これらの符号により、仮定されるソースモデルから符号化方法を切り離すことが可能になる。そのために、さらに高位の統計モデルの使用が容易になる。これらの算術符号は以下のような研究論文に記述され、すなわち、
「汎用化された不同および算術(Generalized kraft inequality and arithmetic)」、J.J.Rissanen、IBM、 J.Res. Develop、20:198〜203、1976年5月、
「数表現としての算術コード化(Arithmetic coding as number reprsentations)」、J.J.Rissanen、Acta Polytech.Scand.Math.、31:44〜51、1979年12月、
および以下のような米国特許に記述されている:
米国特許第4,286,256号、第4,467,317号、第4,652,856号。
最近まで、圧縮システムの設計は、トランスポートサービスの保証された品質を仮定して引き受けられてきている。実際に仮定されていることは、OSIモデルの下層が、本出願から理解されるように、擬似ヌルの残存誤り率を保証するエラー訂正符号を組み込んでいることである。
したがって、可変長符号は、それらの伝送ノイズに対してかなりの感度にも関わらず、幅広く使用可能である。バイナリトレイン(バイナリ列)におけるエラーによって、デコーダの脱同期化、それ故に復号化された情報ストリームへのエラーの伝播が引き起こされ得る。
この伝播の問題を緩和するために、第1世代規格(H.261、H.263、MPEG−1、MPEG−2)は、送信されたバイナリトレインの構文中に同期マーカを組み込んでいる。これらは、他の符号語内で発生するエラーによってエミュレートされず、それ故に、「1」に近い確率でデコーダにより認識され得る長い符号語(「0」が後に続く「1」に設定される15ビットまたは21ビットの文字列から構成される16ビットまたは22ビット)である。
これにより、この同期マーカによって区切られるパケット内にバイナリトレインが構築されるようになる。そのために、エラーの伝播がパケット内で限定されるようになる。しかしながら、エラーがパケットの開始時に発生した場合、パケットの残りが失われてしまう可能性がある。さらに、これらの同期マーカの頻度は、圧縮効率の不当な損失を回避するために制限されなければならない。
擬似ヌルの残存誤り率の仮定は、チャネル特性が経時的に変化する(非静止チャンネル)無線ネットワークおよび移動体ネットワークではもはや当てはまらない。ソース信号デコーダにより見られるこの残存誤り率は多くの場合決して無視できない。
そこで、新しい規格(H.263+とMPEG−4)は可逆可変長符号(RVLC)を採用している。これらの符号の特別な特徴は、パケット内の最初のビットから最後のビットまで復号化可能であり、およびパケットの最後のビットから最初のビットまで逆に復号化可能である。
エラーがパケットの真中で発生した場合、この符号の対称性により、同期マーカによって区切られたパケットの最後まで符号を伝播する代わりにパケットの真中のセグメントにエラー伝播を限定することが可能になる。しかしながら、符号対称性は、ハフマン符号と比較されると、10%のオーダーで圧縮効率の損失を生じさせる結果となる。加えて、可逆可変長符号はエラー伝播の問題を完全に克服していない。つまりエラーがパケットの開始時および終了時に発生すると、パケット全体が誤りとなる傾向がある。
したがって、圧縮タームの点で効率的であり同時に伝送ノイズに関してロバストである符号を設計することは、特に将来のマルチメディア(画像、ビデオ、オーディオ、音声)の移動体通信システムにとって重要な目標である。新しい規格が、ITTU(国際電気通信連合)およびISO(国際標準化機構)の双方の中でそのようなシステムのために開発中である。
規格は電気通信産業部門において顕著な役割を果たしているけれども、そのような符号のファミリによっても独自仕様の解決策を求めているすき間産業において用途が見出され得る。
一般的には、以下に提案されるデジタルデータ圧縮方法は、符号化モジュールおよび処理モジュールを含めた本発明によるデジタルデータ圧縮エンコーダにより実現される。
さらに詳細には、符号化モジュールは、第1のデータフローの記号と符号語(符号ワード)との間での整合性を確立しており、特定の記号については、冗長と呼ばれ同一記号に対応するワード(語)が幾つか存在する。一般的には、符号化モジュールは、前記に定義された整合性を与える任意形式のストレージ(記憶装置)、その整合性の任意形式の表現、または、その整合性を計算する任意の符号化関数である場合がある。したがって、ほんの一例として、符号化モジュールは、以下に詳説される圧縮方法に応じて、符号化テーブル、符号化ツリー(符号化系図)、または算術エンコーダである場合がある。
処理モジュールは、第1のデータフロー、第2のデータフロー、および符号化モジュールに基づいて、データ圧縮方法の段階を実現する。処理モジュールは、処理中に特定のステップを実行できる機能を含み、バイナリフローの多価変数フローへの変換を含む場合がある。これらの機能は、第1のデータフローと関連する多重化容量を計算または読み取るための機能と、第2のデータフローの一部分を抽出するための機能とを含む。これらの機能は、本明細書の記述の残りにおいてさらに詳細に展開される。対称的に、データ解凍方法は、本発明によるデコーダにより実現される。
一般的に、後述される方法は、より高い優先順位のソースデータ(フローS)について、幾つかの符号語をそのソースのそれぞれの可能な表現に割り当てることにより、固定長符号を作成することを必要とする。
したがって、記号を送信するために、後者のさまざまな可能な表現から選択することが可能である。多価変数である選択は、他のデータをともに送信するために使用できる記憶容量を定義する(以下に詳説される図5の例を参照)。これらは、Sと示されるフローによって表され記号の多数表示を介して表現される、より重要ではないデータである。
図1は、これらの符号を作成する方法を示し、もっと正確には、多重化符号の作成方法を示している。
ステップ100で、より高い優先順位のソースSが、添付された式(E1)により定義され得るΩ個の要素のアルファベットからその値を取る。このアルファベットでの記号の発生の確率法則μが既知であると仮定する。表記μは、式(E2)で表されるように、ソースSのアルファベットにおいて記号aと関連付けられる確率を表す。
次に、図1に示された符号を作成する方法は2つの主要なステップに分解可能である:
記号aごとに、この記号に割り当てられる符号語の数Nを選択し、
その記号に対して符号語を割り当てる。
第1のステップは、符号パラメータcの選択と、さまざまなステップ120、ステップ130、ステップ140、およびステップ150に分解された(N)の選択とを必要とする。
ステップ120−1では、ビット数で符号語長パラメータcが選択される。第1の実施の形態では(図2Aおよび図5に関して)、パラメータcは値c=4を取る。他の実施の形態では(図2B、図7、および図10に関して)、パラメータcは値3を取る。これは、アルファベットAの記号間で割り当てられる2個の符号語をステップ120−2で定義する。
ステップ130−1では、確率μの可能な値に応じて、アルファベットAの記号集合が、ステップ130−2およびステップ130−3で2つの部分集合AとAにそれぞれ区切られる。第1のものは、確率μが1/2以下である記号集合aであり、第2のものは、Aにおけるその対応物である。これらの集合のカージナル(基数)はそれぞれΩおよびΩと示される。
それから、ステップ140で確率法則バーμはAの記号で計算される。それは式(E3)により与えられる。
次に、ステップ150−1で部分集合Aについて式(E5)の制約を受けて、式(E4)をほぼ確認するように、記号ごとの符号語の数が選択される。従来の最適化アルゴリズムがこの目的で使用されても良い。ステップ150−2では、記号ごとの符号語の数がアルファベットAの記号集合について決定される。
ステップ120、ステップ130、ステップ140、およびステップ150を含んだ符号作成方法の変形例では、さらなるステップがステップ150の後に追加され、ステップ120−1およびステップ150−1は以下の形式を取る。
=2、f=3、f=5 ...fνをν個の第1の素数とする。ステップ120−1でのパラメータcに加えて、素数fνもまたこれらの素数から選択される。
ステップ150−1では、手順は同じであるが、各記号に関連付けられる符号語Nの数の選択時にステップ150−11でさらなる制約を備えている。つまり、すべてのNの素因数への分解はfより大きい素因数を含んではならない。
それから、ステップ150−1の後に、各Nの素因数への分解が実行され、1≦j≦νを満たす各素因数fがその分解で発生する場合の回数が、任意のNに対して計算される。この数はαijと示される。ここに、iは、考慮された記号aを示し、jは、考慮された素数fを示す。aと数αi,1...αi,vとの間での対応は、「アルファテーブル」と呼ばれる表に記憶可能である。
追加のステップは、符号語を記号に割り当てることを必要とする。このステップは、後述されるように、異なるステップ160とステップ180に分けられる。
ステップ160では、ほんの一例として、辞書編纂シーケンスで配列された記号のバイナリラベリング(0000、0001、...)が行われる。これにより、さまざまな記号にN個の符号語を割り当てることが可能になる。パラメータNは、前のステップ(150−2)で決定された整数である。このようにして、記号aに関連付けられた符号語の集合はa同値クラス(同値類)と呼ばれ、ステップ180でCと示される。
それから、ここで状態と呼ばれる0とN−1との間の値が、それぞれの同値クラスの符号語に割り当てられる。この値は、同値クラス内の符号語を識別する。
したがって、各符号語cは、式(E6)により示されるように、記号aに関連付けられるとともに、0とN−1との間の状態変数に関連付けられる。
このように構築された符号の例は、f=5およびc=4について図2Aの表Aに示される。列13−A内の記号aごとに表Aは、クラスCを含む列11−Aと、各クラスに割り当てられた符号語を含む列12−Aと、クラスごとに符号語の数Nを含む列14−Aと、各クラスに関連付けられる確率μiを含む列15−Aと、クラス内の各符号語の状態qを含む列16−Aとを有している。この例では、記号aは、アルファベットの4個の要素を含んでいる。
構築された符号の変形例はf=2およびc=3について表B、図2Bに示される。表Bは、バイナリ多重化符号を定義し、すなわち、任意の記号aに対して、関連付けられた同値クラスの基数Nが2の整数乗であるような多重化符号を定義する。このような整数乗liが示されると、同値クラスの基数NがE(11)を確認する。列13−B内の記号aごとに表Bは、クラスCを含む列11−Bと、各クラスに割り当てられた符号語を含む列12−Bと、クラスごとに符号語の数Nを含む列14−Bとを有している。この例では、状態変数qは存在しないが、他の要素が存在し、それらの関数は本明細書の記述を読むことによってさらに良く理解可能になる。すなわち、列15−Bはクラスに割り当てられた確率μを含み、列18−Bは記憶可能なビットの数Diを含み(Diは各クラスに関連付けられ)、列17−Bはクラス内の符号語ごとにDi個のビットの集合バーUを含む。この例では、記号aは、1〜4の値を取るiに対してアルファベットの4個の要素を含む。
同値クラスの基数に対する条件(E11)は、同値クラス内の符号語の選択によって、同値クラスの基数に対しての基底2の対数に等しいビットの整数を記憶できるようになる。それ故に、このようなビットDiの数は(E12)に従って作成可能である。Diは一定の記号の多重化容量を表す。表Aおよび表Bは、多重化符号語表または多重化符号表とも呼ばれる符号化テーブルである。
第3の実施の形態では、バイナリ多重化符号は、符号語接頭辞と関連付けられたバイナリ符号化ツリーから構築可能でもあり、その接頭辞は、図7で与えられるハフマン符号などのように、可変長であるが、ツリーの高さである最大長よりも小さい。関係「小さい」は「より小さいまたは等しい」を意味すると理解されなければならない。最初に、ツリーは、値1と値0をそれぞれ取る2つの枝に分けられている。頻繁に、ツリーの各枝は値0と値1をそれぞれ取る2つの枝に分けられる。パラメータcはツリーの高さによって、つまり、ツリーの最長接頭辞の長さ(例ではc=3)によって与えられる。同値クラスCiは、共通接頭辞と呼ばれる共通の第1の部分をそれぞれ有する固定長符号語の集合により定義される。この共通接頭辞は、記号aを表すために使用される可変長と、実線として図示された連続的な枝によって図7で示された可変長とを備えた符号語の一部である。記号aを表す特定の実線の経路に対して、接尾辞と呼ばれる符号語の第2の部分をそれぞれ表す点線の経路が特定数残っている。符合語の接尾辞は、図面の矢印で示されるようなビット集合Uiを定義している。
このように、符号化ツリーは、優先順位データフローの記号と符号語とを整合させる符号化モジュールとして定義されており、特定の記号に対して、冗長と呼ばれ同じ記号に対応する語(ワード)が幾つか存在する。これらの符号語は、固定長であり、第1および第2の符号語部分、すなわち、可変長の接頭辞と接尾辞とを含んでいる。変形例では、第1および第2の符号語部分が、符号語の接尾辞と接頭辞にそれぞれ対応する場合がある。さらに一般的には、符号語は幾つかの符号部分を含む場合がある。
図2および図3は、符号化とも呼ばれる符号方法を示している。
符号化方法は以下のように分解される。
ステップ1:ステップ1−1で低重要度Sのデータフローは、ステップ1−2での可逆符号化を使用してバイナリシーケンスb=(b,b, ...bKB)で符号化される。この目的のために、ハフマン型可逆エンコーダまたは算術エンコーダ(制限されない)が使用できる。これにより、ステップ1−3でbと示されたビットのシーケンスの生成が生じる。
ステップ2:ステップ2−1でのフローSの記号シーケンスs,s,...sKHと、ステップ2−2での多重化符号語の表の読み取りとから、関連付けられた値n,n,...nKHがステップ2−3で引き出される。たとえば、多重化符号語の表中の記号aに対応する記号sに対して、n1は、記号aの表現に対応するNの値を取る。
ステップ3:値Λが、ここではステップ3−1で式(E7)を使用して導かれる。多重化符号の本来の冗長性を使用して記憶することが可能なビットの数K’は、ステップ3−2で式(E8)を使用して計算される。このようなビットの数K’は、この符号化方法のためのフローSの多重化容量を表している。
ステップ4:ステップ4−1においてK<KB’である場合には、フローbのK’個のビット、たとえばフローb(ステップ4−2とステップ4−3)の最後のK’個のビットを使って、式(E9)によりここで与えられる長い整数γ(ステップ4−5)を計算する(ステップ4−4)。これは、バイナリフローの最後のK’個のビットをグローバル変数に変換することに対応している。条件K<KB’がステップ4−1で確認されない場合には、このプロセスは、値Kを削減する(ステップ4−11)ことによってステップ2−1で再び始まる。
ステップ5:次に、添付のアルゴリズム(A1)で示されているように、たとえば一般化されたユークリッド分解方法(ステップ5−1)を使用して、値γは状態q、1≦t≦Kを計算する(ステップ5−2)ために使用可能である。これは、状態qのフローを生成することを必要とするものであり、ここに、qは多価変数である。
ステップ6:1≦t≦Kとなるようなtに対して、記号Sと前のステップで計算された状態qとを知ることによって、符号語が多重化符号語の表から選択可能になる(ステップ6−1)。多重化フローmは、符号語mからMKHを含んで得られる(ステップ6−2)。
ステップ7:それから、低重要度のフローのK−K’個のビット(ステップ7−1)は、過去に構築された(ステップ7−2)多重化符号語のシーケンスに連結されて、送信されたフローが形成される(ステップ7−3)。
少なくともステップ3は、処理モジュールの計算機能により実現される。ステップ4、ステップ5、およびステップ6は少なくとも処理モジュールの抽出機能により実現される。
一般的には、符号化方法に対して、関連付けられた復号化プロセスは、符号化方法の演算と逆の演算を実行することにより実施される。
符号化方法の変形例は、図4で示され、長い整数での計算の実行を回避している。符号化方法の変形例は以下のように分解される。
ステップ21:これらは図3のステップ1に対応する。
ステップ22:これらは図3のステップ2に対応する。
ステップ23:次に、それぞれの素因数fが変数Nのシーケンスの因数への分解の集合において出現する総数が、いわゆる「アルファ」テーブル(ステップ23−1およびステップ23−2)から決定される。この数は、以下にdと示され、フローSで多重化可能なf値変数の数を表している。したがって、各素因数fについて、dは変数nのシーケンス内のαt,jの合計を表す。
ステップ24:それから、バイナリトレインをそのようなf値変数に変換するために使用される変換が選択される(ステップ24−1)。これらの変換は、選択されたfの値に依存している。f=5に使用される変換は図5の表Cで与えられる。
それらは、添付の式(E10)に示される形式で与えられる。
したがって、各変換Tzは、(一定のzに対して簡略化によりuと以下に示される)入力でuTzビットを取り、それらをそれぞれ2、3、5...、f値のvT,1,vT,2...,vT,v個の変数に変換する。f=5に対して表Cの例では、列31の各変換Tzが入力として列32内のu個のビットを取り、それらをそれぞれ列33、34、35内の2、3、5値のvT,1,vT,2,vT,3個の変数に変換する。各種の変数の必要とされる数は既知である。すなわち、変数fの種ごとに、それはdである(ステップ23−2を参照)。
添付のアルゴリズムA2を使って、0からzmaxまでの範囲の変数zに対して変換Tzが使用されなければならない(ステップ24−2)回数gTzを計算する。(その変換は表中の関連性の降順で配列されていると仮定される)。
ステップ25:KB′すなわち多重化ビットの数は、変換Tzが使用されなければならない回数gTzと、変換の入力でのビット数uとの積を求めることによって、および、使用されているすべての変換zに対してそれらの積を同時に加算することによって計算される。このようなビットの数K’は符号化方法についてフローSの多重化容量を表している。このステップ25は図3のステップ3に対応している。次のステップ26−1、ステップ26−2、ステップ26−3、およびステップ26−11は図3のステップ4−1、ステップ4−2、ステップ4−3、およびステップ4−11に対応している。
ステップ27:使用される各種の変換の数を選択した後に、それらはバイナリフローbの最後に適用される(ステップ27−1)。
それぞれの変換Tzに対して、u個の入力ビットが整数eのバイナリ表現と見られる。
それから、この整数は、式(E10)に示されているように、幾つかのf値変数に分解される。これらの変数はer,jと示される。ここに、jは、求められた値がf値変数の表現であることを示し、rは、f値変数の数を示している。
r,jの値はアルゴリズムA3の方法を使用してeから求めることができる。このアルゴリズムは、変換TzごとにgTz回反復される。
このステップ27−1の完了時に、得られた結果が式(E10)の形式で与えられ、使用可能な変数のν個のシーケンスを得るために連結され(ステップ27−2)、
と示される第1番目のものは2値変数(ビット)の長さdのシーケンスであり、
と示される第j番目のものはf値変数の長さdのシーケンスである。tと示される位置ポインタがシーケンスに割り当てられ、各シーケンスの開始時に最初に位置決めされる。
ステップ28:状態のフロー(ステップ28−1)はこれらの変数から計算され、その結果は(ステップ28−2)であり、
q=(q、q・・・、qKH)である。
この計算は、以下のような手順により実行されても良い:
1≦t≦Kを満たすtに対して、したがって各記号sに対して、nの素因数への分解によって、各種の変数(2値,...f値...f値、jは1からνの範囲)の数αtjが決定可能になる。過去に求められたそれぞれのシーケンスFは1からKの範囲のtについてαtj個のビットを備えるK個の連続セグメントに分割される。そのプロセスは、1からνまでの範囲のjについて繰り返される。各n値変数(q)は、f値変数のセグメントFtjに適用される反復ユークリッド分解の逆のプロセスによって求められる。このプロセスの実現の例は、アルゴリズムA4によって説明される。なお、これらのステップ28の最後で、フローFのすべての変数が使用されている。
ステップ29:1≦t≦Kを満たすtに対して、記号sと、前のステップで計算された状態qとを知ることによって、符号語が多重化符号語の表から選択可能になる(ステップ29−1)。次に、多重化フローmが得られる(ステップ29−2)。
ステップ30:それから、低重要度のフローのK−K’個のビット(ステップ30−1)は、過去に評価された多重化符号語のシーケンスに連結される(ステップ30−2)。送信されるフロー(送信フロー)が得られる(ステップ30−3)。
少なくともステップ25は処理モジュールの計算機能により実現される。少なくともステップ27は処理モジュールの抽出機能により実現される。
図2、図3、および図4に関して与えられる符号化方法は、図8の符号化プロセスに従って一般化可能である:
多重化符号語の表と記号のシーケンスSとに基づいて、関連付けられた値n、n,...nKHを計算して、ステップIでの記号のシーケンスSの多重化容量K’を計算し、
事前に符号化されたフローbは、多重化容量K’に関してステップIIで2つの部分b′およびb″に分割され、
フローの部分b′は、ステップVで値n、n,...nKHを使用して一続きの状態qに変換され、
この一続きの状態qおよび多重化符号語の表に基づいて、ステップVIIで多重化符号語が選択され、
これらの符号語を集めて、ステップVIIIで多重化フローmを形成し、
フローbの連結部分b″は、ステップIXで多重化フローmに連結される。
少なくともステップIは、処理モジュールの計算機能により実現される。少なくともステップIIは処理モジュールの抽出機能により実現される。
本発明による記憶容量作成の例は図5に示されている。したがって、データフローSの記号sごとに,対応するクラスCおよび関連付けられた符号語Ct,qが符号化テーブルに関して割り当てられる。データフローqのそれぞれの状態qは、多重化符号語の表から符号語ct,qtを選択した後に同時に記憶可能である。
より低い優先順位のバイナリトレインを変換する場合には、f=2を満たす符号化方法の変形例が使用可能である。図9に関して後述される他の変形例は有利に使用可能である。図2Bの表Bがこの例で使用されている。
したがって、バイナリトレインについての変換プロセスの一部は以下のステップからなる。
ステップ40:図3のステップ1に対応する。
ステップ42:関連付けられた値Dは、記号sを読み取るとともにバイナリ多重化符号の表を読み取ることによって引き出される。この値Dは、sを使って同時に符号化可能であるビット数に対応する。Dは、一定の記号の多重化容量である。
ステップ44:事前に符号化されたバイナリトレインbの次のD個のビットが読み取られる。なお、バイナリトレインは、位置決めポインタに関して漸次的に読み取られる。その次のD個のビットはバーUと示され、状態(q)と同じ役割を果す。
ステップ46:符号語cst、バーuは、記号sとビット(バーu)との関数としてバイナリ多重化符号の表から選択され、表はaとバーUとによって索引が付けられる。この符号はチャネル上で送信される。
ステップ48:1からKの範囲にあるtを使ってフローSの記号sごとに、ステップ42からステップ46が実行される。
少なくともステップ42は処理モジュールの計算機能により実現される。少なくともステップ44は、処理モジュールの抽出機能により実現される。
図9におけるプロセスの適用の一例として、長さK=10で送信される最高の優先順位のシーケンスS=aと、事前に符号化され低い優先順位のバイナリトレインb=0101010101010とが検討されている。Sの各表現で多重化できるビット数は、1からKの範囲にあるtに対して(D)=(1,2,2,0,2,1,2,0,1,2)により与えられる。バイナリトレインbの中のビットdの数は、シーケンスビット(バーu,…,バーuKH)=(0、10,10,φ,10,1,01,φ、0,10)を得るために、1からKの範囲にあるtに対して漸次的に読み取られる。任意のtに対して、組合せ(at,バーu)が、バイナリ多重化符号表の中の符号語に索引を付ける。実際に送信されたバイナリトレインは、000 100 100 110 100 001 011 111 000 100である。
変形例として、図9のプロセスは符号化ツリーも使用可能である。この変形例では、ステップ42からステップ46が以下の形式をとる。
ステップ42:記号sを読み取るとともにバイナリ符号化ツリーを読み取ることによって、記号sの符号語接頭辞が得られる。この接頭辞のビット数を使って、符号化ツリーの高さに等しい全長を有するビットのシーケンスを形成するためにsと一緒に符号化できるビット数Dを引き出す。Dは一定の記号の多重化容量である。
ステップ44:事前に符号化されたバイナリトレインbの次のD個のビットが読まれる。なお、バイナリトレインは位置決めポインタに関して漸次的に読まれる。このような次のビットDはバーuと示される。
ステップ46:チャネル上で送信された符号語は、記号sの符号語接頭辞とバイナリトレインbのビット(バーu)との連結から生じる。したがって、バイナリトレインbを利用することにより、一定の記号について図7の符号化ツリー上で点線として示された可能な符号語間で選択が可能になる。
少なくともステップ44は処理モジュールの抽出機能によって実現される。
一例として、図10の場合で過去に示されたシーケンスsおよびバイナリトレインbと、図7での符号化ツリーとを使用して符号語接頭辞を決定するので、符号語フローmが接頭辞および接尾辞バーuの連結により得られる。
一般的には、符号化ツリーにより、特定の記号に対して幾つかの可能な符号語を定義するのと等価である符号語接頭辞がフローsの記号ごとに定義可能になる。ひとたび符号語の接尾辞を決定するためにバイナリ符号が読み取られ符号語が接頭辞と接尾辞の連結により形成されると、そのような可能な符号語の中で選択が行われる。フローsを形成する記号に関連付けられたDの集合の合計を計算することにより、フローSの多重化容量が決定可能になる。
符号化方法の他の変形例は、図11および図12に関して後述される。
アルファベットではなく「プロダクトアルファベット」上で多重化符号の作成を考慮することが有効なこともある。用語「プロダクトアルファベット」は、記号から構成されるのではなく、記号のシーケンスから構成されるアルファベットを言う。図11における例では、ソースs50がK個の記号からなる。それが、(長さK/Cの)Hと示されたC組の(C-uplet)(C個の要素からなる)ソースに変換される。これらのC組は、H1、H2、H3...HK/Cで指定され、51、52、53、および55とそれぞれ番号付けされている。記号の任意のC組には発生可能性(E13)がある。それを使って、C組と関連付けられた確率分布μの計算を導く。(「プロダクトバイナリ符号化ツリー」と呼ばれる)バイナリ符号化ツリーは、C組ごとに、(E13)で与えられる長さCの各シーケンスの発生可能性を考慮することにより作成される。記号のシーケンスと関連付けられた符号語接頭辞は、符号化ツリーから読み取られる。
図11によれば、記号のシーケンスごとに、多重化関数62は、図9の変形プロセスに対応するステップを実行する特定数の関数からなる。各ステップでは、「記号」は「記号のシーケンス」で置換される。このようにして、符号化ツリーを使用する符号化方法は、ソースHのC組の表現に直接的に適用される。
アルファベットAがあまりにも大きすぎるので符号化ツリーを使用できない場合には、図12で示されるような算術符号で「プロダクト符号化ツリー」を置換することもできる。このようにして、ソースs70はC組に分割され、それによってK/Cに等しいC組の数をもたらす。これらのC組は、相対的に長く、独立した算術(制限されない)エンコーダによって符号化される。図12の例では、それぞれのC組が、別個の算術エンコーダ71、72、73、および75によって符号化される。これらの算術エンコーダの出力は、81−1、82−1、85−1と番号付けられた可変長のビットのシーケンスH、H、HK/Cから構成される。符号語の長さcは算術エンコーダの出力でのビットHtの最長可能なシーケンスに対応する。次に、ビットの各シーケンスは符号語接頭辞として見られている。長さcよりも厳密に短い長さの接頭辞ごとに、同じ記号に対応する長さcの符号語が幾つか存在する。
符号語の形成は、「プロダクトアルファベット」の変形例と同様である。したがって、90と番号付けられ符号化されたバイナリフローbを漸次的に読み取って接尾辞81−2、82−2、85−2を形成し、それにより接頭辞81−1、82−1、85−1を補足するとともに多重化符号語を形成する。数K/Cが整数ではない場合には、最後のC′=K−C[K/C]個の記号が、算術的に符号化されたC′組を形成する。
図9について示されるように、接頭辞のビット数を使って、Hと一緒に符号化できるビット数D(1<t<k)を導き、符号化ツリーの高さに等しい全長を有するビットのシーケンスを形成する。Dは記号の一定シーケンスの多重化容量である。ソースHを形成する記号シーケンスと関連付けられたDの集合の合計を計算することによって、フローsの多重化容量が決定可能になる。
一般的には、算術エンコーダまたは符号化ツリーを使って、記号のシーケンスごとに、特定の記号シーケンスに対して幾つかの可能な符号語を規定するのと等価な符号語接頭辞を決定する。ひとたび符号語接尾辞を決定するためにバイナリ符号が読み取られ符号語が接頭辞と接尾辞との連結により形成されると、そのような可能な符号語の中で選択が行われる。
したがって、本発明は、より重要なまたはより高い優先順位として指定されたそれらSのうちの1つのエラー感度を低減するために、2つのデータフローSとSの多重化を可能にする。これら2つのフローは、特にSおよびS個のソースの以下の例と同様に、同じ信号ソースで区別可能になる:
信号のマルチ解像度分解(フィルタバンク、ウェーブレット変換)により抽出された低周波数および高周波、
テクスチャ情報(たとえばDCT係数、ウェーブレット係数)および移動情報、
信号のウェーブレット係数または定量化サンプルの最上位ビットおよび最下位ビット。
言うまでもなく、前述の列挙は決して網羅的ではない。
さらに、符号語が固定長であるという点で(または同期マーカが使用される場合には)、本発明を使って、2つのフローを同時に記述できる多重化符号を作成することができ、その少なくとも1つが完全な同期という利益を有するものである。
符号作成方法を示すフロー図である。 主要な変形例における符号化方法の概観を与える図である。 4つの要素を備えた多重化符号の簡略化例を示す図である。 構築された符号の変形例を示す図である。 詳細な符号化方法の第1の実施の形態を示す図である。 図3の方法における代替の実施の形態を示す図である。 幾つかの符号語を1つの記号に割り当てることによって記憶容量と、一緒に記憶可能なデータフローqとの作成の1例を示す図である。 パラメータfが5に等しい例において使用される変換を示す図(表C)である。 4つの要素が多重化された符号の他の簡略化例を示す図である。 図3および図4についての一般的な符号化方法を示す図である。 詳細な符号化方法の第2の実施の形態を示す図である。 図9による符号化方法の第2の実施の形態における第1の変形例の結果表を示す図である。 図9による符号化方法の第2の実施の形態における第2の変形例の概観を示す図である。 図9による符号化方法の第2の実施の形態における第3の変形例の概観を示す図である。 [付録1] 本明細書中の記載において使用される式を含む。
付録1
Figure 2005534240
[付録2]
本明細書中の記載において使用される自然言語アルゴリズムを含む。
付録2
Figure 2005534240
Figure 2005534240
符号の説明
SH 第1のデータフロー
SL 第2のデータフロー

Claims (18)

  1. デジタルデータ圧縮エンコーダであって、
    第1のデータフロー(S)のための入力、および第2のデータフロー(S)と、
    前記第1のデータフローの記号と符号語とを整合させ、特定の記号に対して冗長と呼ばれるとともに同じ記号に対応するワードが幾つか存在する符号化モジュールと、
    前記第2のデータフローの少なくとも一部に基づいて冗長なワードの中で選択することにより、整合に基づいた前記第1のデータフローの記号を符号化するための処理モジュールとを有することを特徴とするデジタルデータ圧縮エンコーダ。
  2. 請求項1に記載のエンコーダにおいて、
    前記符号語が固定長であることを特徴とするデジタルデータ圧縮エンコーダ。
  3. 請求項1または2に記載のエンコーダにおいて、
    前記処理モジュールが、前記符号化モジュールに基づいて前記第1のデータフロー(S)の現在の多重化容量を計算するための機能と、
    前記冗長なワードによって運ばれるように、前記現在の多重化容量に基づいて決定された前記第2のデータフロー(S)から多重化部分を抽出するための機能とを備えていることを特徴とするデジタルデータ圧縮エンコーダ。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載のエンコーダにおいて、
    前記エンコーダが、多価可変フローへのバイナリフローの変換を備えていることを特徴とするデジタルデータ圧縮エンコーダ。
  5. 請求項4に記載のエンコーダにおいて、
    前記エンコーダが、特に表Cで記述される変換を使用して、多価可変フローへのバイナリフローの変換を備えていることを特徴とするデジタルデータ圧縮エンコーダ。
  6. 請求項5に記載のエンコーダにおいて、
    前記エンコーダが、特に関係(E9)により与えられたグローバル変数に基づく一般化ユークリッド分解を使用して、多価可変フローへのバイナリフローの変換を備えていることを特徴とするデジタルデータ圧縮エンコーダ。
  7. 請求項1または2に記載のエンコーダにおいて、
    前記符号化モジュールが、符号化テーブルを備え、
    前記処理モジュールが、符号化テーブルに基づいた前記第1のデータフロー(S)のそれぞれの現在の記号における多重化容量を読み取るための機能と、
    前記冗長なワードによって運ばれるように、前記多重化容量から決定された第2のデータフロー(S)の一部を抽出するための機能とを備えていることを特徴とするデジタルデータ圧縮エンコーダ。
  8. 請求項7に記載のエンコーダにおいて、
    前記符号化テーブルが、記号ごとに2の累乗に等しい符号語の関連数を含むことを特徴とするデジタルデータ圧縮エンコーダ。
  9. 請求項1または2に記載のエンコーダにおいて、
    前記符号化モジュールが、前記第1のデータフローの記号ごとに、可変長であり最大長より短い第1の符号語部分を含むバイナリ符号化ツリーを有し、
    前記処理モジュールが、各記号の前記第1の符号語部分に基づく前記第1のデータフロー(S)の現在の記号ごとに、前記多重化容量を計算する機能と、
    前記冗長なワードによって運ばれるように、前記多重化容量から決定された前記第2のデータフロー(S)の一部を抽出するための機能と備えていることを特徴とするデジタルデータ圧縮エンコーダ。
  10. 請求項9に記載のエンコーダにおいて、
    各記号が記号のシーケンスを有することを特徴とするデジタルデータ圧縮エンコーダ。
  11. 請求項1または2に記載のエンコーダにおいて、
    各記号が記号のシーケンスを有し、
    前記符号化モジュールが、前記第1のデータフローの記号シーケンスについて、可変長であり最大長より短い第1の符号語部分を計算するように設計された算術エンコーダを備え、
    前記処理モジュールが、各記号の前記第1の符号語部分に基づく前記第1のデータフロー(S)の現在の記号ごとに前記多重化容量を計算するための機能と、
    前記冗長なワードによって運ばれるように、記号ごとに前記多重化容量から決定された前記第2のデータフロー(S)の一部を抽出するための機能とを備えていることを特徴とするデジタルデータ圧縮エンコーダ。
  12. 請求項9または11に記載のエンコーダにおいて、
    前記第2のデータフローの一部が、前記符号語の最大長まで前記第1の符号語部分と連結されていることを特徴とするデジタルデータ圧縮エンコーダ。
  13. 請求項1〜12の何れか一項に記載のエンコーダにおいて、
    前記第2のデータフローが事前に符号化されていることを特徴とするデジタルデータ圧縮エンコーダ。
  14. 請求項1〜13の何れか一項に記載のエンコーダにおいて、
    前記第2のデータフローの残りが、送信されたデータと連結されていることを特徴とするデジタルデータ圧縮エンコーダ。
  15. デコーダであって、
    請求項1〜14の何れか一項に記載されたエンコーダの演算に対して逆演算を実行するように設計されたことを特徴とするデコーダ。
  16. デジタルデータ圧縮方法であって、
    a.第1のデータフローの記号と符号語との間で整合性を確立し、特定の記号について冗長と呼ばれ同じ記号に対応するワードが幾つか存在するようにし、
    b.第2のデータフローの少なくとも一部に基づいて冗長なワードの中で選択することによって、ステップaで得られた前記整合性に基づく第1のデータフローの記号を符号化することを特徴とするデジタルデータ圧縮方法。
  17. 請求項16に記載の方法において、
    前記方法が、請求項1〜14の何れか一項に記載の補助機能を備えることを特徴とするデジタルデータ圧縮方法。
  18. デジタルデータ解凍方法であって、
    デジタルデータ解凍方法が、請求項16または17に記載のデジタルデータ圧縮方法のステップと逆のステップによって実行されることを特徴とするデジタルデータ解凍方法。
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