JP2005532570A - pHの非侵襲的測定法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
【解決手段】 医療社会では、介護する際において重要な生理学的パラメータを測定する非侵襲性機器に対する必要性がある。このような技術は、患者の重要な介護管理の間に一般にモニターされた生理学的パラメータの多様性に適用可能である。本発明は、患者における組織のpHの測定方法に関する。この方法は、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)のような、蛍光がpH感応性である種からの光信号を測定すること、ならびに、FADのような第2の生理学的マーカーからの光信号、実質的にpH非感応性である第2のマーカーからの蛍光を測定することを含む。この方法は、第1及び第2の光信号を用いて患者のpHを決定することを含む。
【解決手段】 医療社会では、介護する際において重要な生理学的パラメータを測定する非侵襲性機器に対する必要性がある。このような技術は、患者の重要な介護管理の間に一般にモニターされた生理学的パラメータの多様性に適用可能である。本発明は、患者における組織のpHの測定方法に関する。この方法は、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)のような、蛍光がpH感応性である種からの光信号を測定すること、ならびに、FADのような第2の生理学的マーカーからの光信号、実質的にpH非感応性である第2のマーカーからの蛍光を測定することを含む。この方法は、第1及び第2の光信号を用いて患者のpHを決定することを含む。
Description
本発明は、一般に医療機器を対象とし、より具体的には生理学的パラメータの非侵襲的光センサーを対象とする。
分光学的手法は、医学界における様々な用途を目的として開発されてきた。例えば、パルスオキシメトリーおよびカプノグラフィ用測定器は病院において、手術室および術後ICUで広く使用されている。これらの技術は、歴史的には吸収をベースとした分光学的手法に基づくものであり、通常は救命環境におけるトレンドモニターとして使用されている。このような環境では、患者の生命パラメータが大きな生理的変化を受けているかどうかを素早く判定することが求められている。この動作環境では、救命状況にある患者のリアルタイムでのポイントオブケアのデータについての臨床上の必要性から、これらの機器の精密さおよび正確さの要求性能がある程度において緩和されていることは許容できるものであった。
パルスオキシメトリーおよびカプノグラフィ用測定器はどちらも、測定するために外皮または組織を突き通す必要がなく、個々の患者に対して測定器を個別に校正するための患者からの血液または血清試料を必要としないという点で、非侵襲的であるというレッテルを貼ることができる。これらの測定器は、通常、大きな患者母集団での臨床試験結果から求められた、予め選択されたグローバルな校正係数を持っている。臨床試験結果は、患者の年齢、性別、人種などの変数全体の統計的な平均値を表している。
しかし、命にかかわる状況にある患者について迅速かつ正確なデータが求められる、緊急救命室、救命ICU、および外傷センターなどの領域に使用するための非侵襲的測定器について、医学界において要望が増大している。これらの環境において必要なこうした測定の1つは、血液および/または組織のpHレベルである。この値は、遊離水素イオン濃度を評価する基準である。これは、細胞内物質代謝の重要な評価基準である。ヒトの身体内の生物学的プロセスは正常な機能のために狭い範囲のpHを必要とし、pHがこの範囲から著しく変化すると命にかかわる虞がある。
pHの他にも、血液ガス(O2およびCO2)、血液電解質、心イベント酵素マーカー、およびグルコースなどのその他の血液化学パラメータなど、その他の生理学的パラメータを救命救急処置の間測定し監視することも通常行われている。これらの測定を行う技術は、50年近くも病院の検査室にあるものである。患者の血液から採取した血液試料でこれらの測定を行った後、血液試料は検査室に送られて分析される。これらの検査室の測定は一般に電気化学的センサーで行われる。
非侵襲的光学技術の近年の進歩は、救命監視および処置を行うために、これらの測定のいくつかを、十分な精密さと正確さでポイントオブケアで行うことができる可能性を持っている。また、自然界中に存在する生物分子の吸収および蛍光特性の両方を、非侵襲的光学測定用の生理的マーカーとして利用することへの関心が増大している。これらの技術はいずれも、皮膚のテクスチャおよび化学組成が患者間で異なることによって複雑になっている。これらはいずれも、皮膚の光学特性に影響を与え、こうした機器の統括的校正を困難なものにしている。
上記の状況において、医学界においては、ポイントオブケアでの重要な生理的パラメー
タを測定する非侵襲的測定器が求められている。こうした手法は、患者の救命救急管理中に通常監視している様々な生理パラメータに適用することができる。
タを測定する非侵襲的測定器が求められている。こうした手法は、患者の救命救急管理中に通常監視している様々な生理パラメータに適用することができる。
監視することが重要な具体的な生理パラメータの1つは患者のpHである。pH測定方法の一実施態様は、媒体中の、pHの影響を受けやすい蛍光特性を有する蛍光生体分子からの第1の光信号を測定することを含む。媒体中の、実質的にpHの影響を受けない蛍光マーカーからの第2の光信号を測定する。次いで、この第1および第2の光信号を用いて、媒体のpHを求める。
具体的な一実施態様においては、本方法は、媒体のpHに左右されるニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)からの蛍光信号を測定すること、ならびに、媒体のpHに実質的に左右されないフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)からの蛍光を測定することを含む。
本発明のもう1つの実施態様は、媒体中のpHを測定するシステムである。本システムは、媒体を光励起する光源と、その蛍光が媒体のpHに左右される、媒体中の蛍光生体分子からの第1の光信号を検出し、かつその蛍光が媒体のpHに実質的に左右されない、媒体中のマーカーからの第2の光信号を検出する検出装置とを含む。制御装置を結合して、第1および第2の光信号に関する、検出装置からの検出信号を受信し、これらの第1および第2の光信号に基づいて媒体のpHを求める。
上記の本発明の概要は、本発明の各実施態様の例示、またはすべての実施を説明するためのものではない。以下の図面および詳細な説明がこれらの実施態様をより具体的に例証する。
本発明は、添付の図面と関連付けて、本発明の様々な実施態様の以下の詳細な説明を加味することによって、より完全に理解することができるであろう。
本発明は様々な修正物および代替形態に適用できるが、その具体的内容は図に例示されており、以下に詳細に説明する。しかし、本発明を、説明する具体的な実施態様に限定することを目的とするものではないことを理解されたい。そうではなく、目的は、特許請求範囲に規定された本発明の精神および範囲に入るすべての修正物、等価物、および代替物をカバーすることである。
本発明は医療機器に適用できるものであり、非侵襲的な生理学的光センサーに特に有用であると思われる。一般に、本発明は、自然界中に存在する生物学的マーカーを用いて、ヒトの組織に非侵襲的な蛍光分光法を行うための測定法に関する。測定は、光検出器を用いて、ヒトの組織に直接接触させてもしくはほぼ接触させて行うことができ、あるいは、血液または他の体液もしくは組織がex−vivo測定用に抽出されているin−vitro環境において行うことができる。蛍光分光法の他に、吸光度分光法または光伝播分光法(photon migration spectroscopy)などの他の光学測定手法を、単独でまたは蛍光測定法と組み合わせて使用することもできる。外科的な処置なしに非侵襲的に部位にアクセスすることができ、同じ生理学的部位で非侵襲的に校正と分析測定の両方を行うことができる。発明者Victor Kimball、Steven Furlong、およびIrvin Pierskallaによる、Altera Law Group Docket#1535.3US01の、「Method For Measuring a Physiologic Parameter Using a Preferred Site」と題する、本明細書と同じ日に出願された米国特許出願第10/195005号には、上皮組織の利用に基づいて、非侵襲的な光学測定を行うためのいくつかの適切な部位が記載されている。この特許出願を参照として本明細書において示す。同様に、場合によっては、主要な生理学的測定と同時に付加的な生理学的パラメータを測定することも有利であると思われるが、この手法の一例が、発明者Steven Furlongによる、「Simultaneous Dual Excitation/Single Emission Fluorescent Sensing Method For pH and pCO2」と題する米国特許第5672515号に記載されている。この特許を参照として本明細書に示す。
米国特許出願第10/196005号明細書
米国特許第5672515号
本発明の方法によれば、第1の光信号は、その蛍光がその環境のpHに左右される蛍光生体分子から得られる。第2の光信号は、その蛍光が環境のpHに実質的に左右されない蛍光マーカーから得られる。次いで、これら2つの光信号を用いて、この生体分子およびマーカーが置かれている環境のpHを求めることができる。
生理学的監視のために特別関心のある2つの自然界中に存在する生体分子は、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)およびフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)である。特に、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)の還元型は、pH依存の蛍光スペクトルをはっきり示すが、一方FADは実質上pHに依存しない蛍光スペクトルを有する。NADHとFADの組み合わせは、血液および/または組織のpHの非侵襲的光学測定に有用であると思われる。
NAD+およびNADHは、多くの異なる代謝反応で相互に変換する。身体ではNADHを使用して脂肪、砂糖、およびアミノ酸をアデノシン三リン酸(ATP)に酸化して、細胞のバイオエネルギーを生成している。分光法の視点からは、NADHはこの化学種の蛍光型であり、NADHをNAD+に変換する化学反応を、NADH発光に伴う波長で消光する蛍光として光学的に観察することができる。
NADHをNAD+に変換する1つの化学反応は、細胞呼吸に関するものである。
NADH+H++1/2O2+3H3PO4+3ADP→NAD++3ATP+4H2O
この式において、分子状酸素の存在下、過剰の水素イオン(H+)が導入されるにつれて反応は右へ進む。言い換えれば、水素イオンの添加によって溶液のpHが低下するにつれて、NADHはNAD+に変換され、利用できるNADH分子からの蛍光発光もこれに応じて低下する。pH=−Log[H+]であるから、水素イオンの添加はpHの低下を伴う。
NADH+H++1/2O2+3H3PO4+3ADP→NAD++3ATP+4H2O
この式において、分子状酸素の存在下、過剰の水素イオン(H+)が導入されるにつれて反応は右へ進む。言い換えれば、水素イオンの添加によって溶液のpHが低下するにつれて、NADHはNAD+に変換され、利用できるNADH分子からの蛍光発光もこれに応じて低下する。pH=−Log[H+]であるから、水素イオンの添加はpHの低下を伴う。
クエン酸回路とも呼ばれることがある、いわゆるクレブス回路において、同様のNADHからNAD+への変換が起こる。こうした例の1つはイソクエン酸の酸化であり、これは結局下に示す最終工程になる。
NADH+H++1/2O2→NAD++H2O
この式においても、分子状酸素の存在下、過剰の水素イオン(H+)が導入されるにつれて、言い換えれば環境のpHが低下すると、反応は右へ進む。
NADH+H++1/2O2→NAD++H2O
この式においても、分子状酸素の存在下、過剰の水素イオン(H+)が導入されるにつれて、言い換えれば環境のpHが低下すると、反応は右へ進む。
上記の化学反応はどちらも、NADHが、pHの非侵襲的光学測定用の自然中に存在する生物学的マーカーとして有用であることを示唆している。
上記に加えて、フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)も、下に示す中間工程で、クエン酸回路における役割を果たす。
NADH+FAD+H+→FADH2+NAD+
この式では、FADがNADHからNAD+への変換を促進する。このことから、FADによってNADHの蛍光が局部的なpH環境の影響を受けやすくなっている可能性が研究された。この亢進は、NADHからNAD+への変換に複数の経路があるために起こっている可能性があり、これはpHの単位変化当りのNADH蛍光の変化の増大として実験的に観察されている。以下の実験結果は、この亢進作用を探る研究を概説するものである。
NADH+FAD+H+→FADH2+NAD+
この式では、FADがNADHからNAD+への変換を促進する。このことから、FADによってNADHの蛍光が局部的なpH環境の影響を受けやすくなっている可能性が研究された。この亢進は、NADHからNAD+への変換に複数の経路があるために起こっている可能性があり、これはpHの単位変化当りのNADH蛍光の変化の増大として実験的に観察されている。以下の実験結果は、この亢進作用を探る研究を概説するものである。
図1は、H2Oに希釈されたNADH(Sigma Aldrich Corp.、St. Louis、part# N8129)の0.06ミリモル溶液の、正規化された吸収スペクトルおよび蛍光発光スペクトルを示す。これらのスペクトルは、スペクトル解像度が1ナノメートル(nm)の蛍光光度計SPEX FluoroLog 2を用いて得たものである。この装置は、以下に述べる他のすべてのスペクトル測定にも用いられた。図1は、半値全幅(FWHM:a full−width half−maximum)が約58nmの、338nm近傍に吸収ピークを持つ吸収スペクトルを示している。
図1はまた、338nmの吸収ピーク近傍で励起された場合の、同じNADH溶液の蛍光スペクトルも示している。得られた蛍光スペクトルは、454nm近傍に発光ピークを持ち、半値全幅が約89nmである。
図2は、H2Oに希釈されたFAD(Sigma Aldrich Corp.、St. Louis、part# F6625)の0.14ミリモル溶液の、正規化された吸収スペクトルおよび蛍光発光スペクトルを示す。吸収スペクトルは二頂分布(bi−modal distribution)をなしており、375nm近傍の短波長の局部的吸収ピークと、半値全幅が約87nmの450nm近傍の第2の最大吸収ピークとがある。図2はまた、450nmの吸収ピーク近傍で励起された場合の、同じFAD溶液の蛍光スペクトルも示している。得られた蛍光スペクトルは、528nm近傍に発光ピークを持ち、半値全幅が約77nmである。
図3は、pH範囲6.0〜8.0におけるNADH蛍光のpH感応性を示す、異なるpH値で得られた3つの蛍光曲線を提示するものである。このpH範囲は、正常なヒトの生理的pH範囲を包含している。3つのNADH・Na2HPO4(リン酸ナトリウム)・H2O溶液を、NADHとNa2HPO4の比を変えて別々に調製し、pH=6、pH=7およびpH=8の所望のpH値を得た。蛍光は、360nm近傍の励起波長を用いて各溶液について測定した。
これらの一連のデータから得られた計算の結果、50ミリpH(0.050)単位のpHレベルの変化に対して、蛍光強度が0.08%変化する感応性が得られた。病院の緊急救命室およびICUで使用されている市販のin−vitroのpHセンサーの多くは、50ミリpH範囲の精密さおよび正確さの仕様を持っているので、結果をこのような形で表すことは有用である。
図4は、pH範囲6.0〜8.0におけるFAD蛍光のpH感受応性実測値を示す、異なるpH値で得られた3つの蛍光曲線を提示するものである。3つのFAD・Na2HPO4(リン酸ナトリウム)・H2O溶液を、FADとNa2HPO4の比を変えて別々に調製し、pH=6、pH=7およびpH=8の所望のpH値を得た。蛍光は、450nm近傍の励起波長を用いて測定した。これらの一連のデータから得られた計算の結果、水素イオン(H+)濃度が100倍変化する範囲である6.0〜8.0のpH範囲で、FAD蛍光の変化はほとんど識別できなかった。
図5は、異なるpH値で得られた3つの蛍光曲線を提示するものであり、pH範囲6.0〜8.0におけるNADHとFADの混合物の蛍光のpH感応性実測値を示している。3つのNADH・FAD・Na2HPO4(リン酸ナトリウム)・H2O溶液を、NADH/FADとNa2HPO4の比を変えて別々に調製し、pH=6、pH=7およびpH=8の所望のpH値を得た。3つの溶液すべてにおいて、NADHとFADはどちらも約0.042ミリモルであった。蛍光は、370nm近傍の励起波長を用いて測定された。この励起波長は、NADHとFAD両方の蛍光を同時に励起するために選択された。図1および図2から分かるように、NADHとFADはどちらも半値全幅が50nmより広い吸収帯を有しており、かなり重なり合っている。これにより、共通の励起帯で両化学種を励起するための適切な波長を選択する自由度が増す。励起波長選択のこの自由度により、3つ以上の自然界に存在する生体分子が同じ波長領域に入る吸収帯を有する、より複雑な分光系を励起させる可能性がもたらされる。一方、この自由度は、励起帯を特定の波長領域へかたよらせて、ヘモグロビン、コラーゲン、エラスチン、またはトリプトファンなどの妨害化学種からの蛍光の励起を回避することもできる。
これらの曲線は、約425nm〜475nmの領域の蛍光信号の強度がpH値に非常に依存していることを示している。特に、450nm(NADH蛍光ピークのすぐそば)におけるpH感応性は、NADH単独の溶液より約20倍大きい、即ち50ミリpH単位当り約1.6%である。この約425nm〜475nmの波長範囲に狭帯域の帯域フィルタを戦略的に配置して、さもなければpH感応性を損なう恐れのある、望まない/妨害化学種からの蛍光を避けることができる。500nm〜600nmの波長範囲の信号の蛍光は実質的にpHの影響を受け難く、特に約540nm〜600nmの範囲ではpHの影響を受けにくい。この波長範囲は、主としてFADからの蛍光に相当している。約560nm以上の波長では、蛍光信号は実質的にpHの影響を受けない。したがって、この波長領域の信号は、安定した基準信号として用いることができる。560nm近くの領域の、この安定した、pHの影響を受けない(FAD蛍光からの)基準信号を用いて、光伝播または吸収分光法などの代替の光学測定手法を増強し、pHを測定することもできる。ほぼ560nm以上の波長におけるpHの影響を受けない領域の広帯域性により、この領域の戦略的波長において狭帯域の帯域フィルタリングを行って、さもなければpH感応性を損なう恐れのある、望まない/妨害化学種からの蛍光を避けることができる。NADH/FADからの蛍光に基づくpH測定用の非侵襲的生理学的監視装置600の具体的な一実施態様が、図6に概略図で示されている。光源602が、pH測定に使用される、自然中に存在する蛍光化学種の吸収スペクトルと重なり合う光放射線604を発光する。光源602は、狭帯域放射線を発光することができ、または広帯域放射線を発光することができる。放射線が広帯域の場合は、光帯域フィルタ606を組み込んで、所望の波長範囲にある波長だけがプローブされる媒体614に、確実に、最後に到達するようにできる。例えば、その蛍光がpHに左右される蛍光化学種がNADHであり、その蛍光がほとんどpHに左右されないマーカーがFADである場合は、所望の励起波長範囲がNADHとFAD両方の吸収ピーク下にあることが好ましい。したがって、NADH/FADについては、通常、励起波長は340nm〜380nmの範囲にある。
光放射線608は、所定値より短い波長を通過させ、この所定値より長い波長を反射するように設計されているダイクロイックフィルタ610を通して伝送される。光放射線612は、患者のインターフェース615を介して、試験下の媒体614に入射し、入射放射線の一部がNADHとFADによって吸収される。媒体614は、患者の組織、例えば上皮組織とすることができるが、他の種類の組織、例えば臓器の組織であってもよい。媒体614は、血液、血清または組織液などの生物流体であってもよい。媒体614は、in vivoでもin vitroでもよい。
励起光612によって照射されて、NADHとFADはこれらに付随した発光波長で蛍光発光し、蛍光放射線616がNADHとFADの蛍光の重ね合わせとして媒体614から出てくる。蛍光放射線616は、ダイクロイックフィルタ610で反射して、反射光線618として波長検出分離装置620に入射する。波長検出分離装置620は、重ね合わされたFAD蛍光信号SFADからNADH蛍光信号SNADHを分離する波長分散型装置とすることもできる。検出器622と624が、信号SNADHとSFADを検出するために配置され、媒体614のpHを測定する検光子/制御装置626に結合されている。
信号SNADHとSFADの比をとって、以下の形のpH依存性の代数式を形成することができる。
RPH=(SNADH/SFAD)
式中、分子項SNADHはpH依存性であり、分母SFADは、励起信号612の振幅を変えることになる光源の変動または同様の影響を補償する、安定な基準信号を提供することができる。組織のpHは、上記の式1に示したRphの関係を用いて計算することができる。
この手法は、in−vitroの測定にも適用することができる。その場合は、構成要素614は、全血もしくは希釈血液、血清または組織液を充填した光学セルとすることができる。
RPH=(SNADH/SFAD)
式中、分子項SNADHはpH依存性であり、分母SFADは、励起信号612の振幅を変えることになる光源の変動または同様の影響を補償する、安定な基準信号を提供することができる。組織のpHは、上記の式1に示したRphの関係を用いて計算することができる。
この手法は、in−vitroの測定にも適用することができる。その場合は、構成要素614は、全血もしくは希釈血液、血清または組織液を充填した光学セルとすることができる。
システム600の様々な修正および改造版を使用できることが分かるであろう。例えば、光612を、光ファイバを介して患者のインターフェース615に導くことができる。さらに、媒体614から受ける光616は、励起光612を送り出すのと同じファイバを通ることができる。別の実施態様では、信号光616を、励起光を送り出すファイバとは異なるファイバを介して、分離装置620に伝送することができる。この場合は、フィルタ610を省略することができる。
これまでシステムの説明は媒体からの蛍光信号の検出を対象としてきたが、本発明は蛍光信号の利用に限られるものではない。例えば、NADHの吸収もまたpHの変化によって影響を受ける。したがって、装置600によって検出される光信号は、NADHとFADの一方または両方に関連した吸収信号を利用することができる。このような場合、一般に光608は、それぞれNADHとFADによる吸収に関わる2つの異なる波長の光を含む。これらの異なる波長は、例えばフィルタ606を調整することによって得ることができ、あるいは光源602自体を調整することによっても得ることができる。その他の手法を利用して2つの異なる励起波長で光を得ることもできる。一般に、励起波長は、NADHが吸収するための励起光はFADによって著しく吸収されず、FADのための励起光はNADHによって著しく吸収されないように選択される。例えば、NADHのための励起波長は約300nmとすることができ、一方FADのための励起波長は400nm〜500nmの範囲とすることができる。
吸光度測定の場合は、一般に患者のインターフェース715は、図7に示すように、励起光を媒体614に伝送する励起口720と、この励起口720からずれた位置にある、励起波長で散乱/吸収された光を受けるための少なくとも1つの検出口722とを含む。患者のインターフェース715は、励起口720から異なる距離で間隔をおいて配置された、少なくとも2つの検出口722および724を含むことが好ましい。励起口720から第1および第2検出口722および724へ励起光が移動した光路長の差によって、媒体における励起光の吸収のより正確な推定が可能になる。検出器622を使用して第1検出口722から受信した信号を検出することができ、一方、検出器624を使用して第2検出口724から受信した信号を検出することができる。追加の検出器を使用することもできる。検光子装置726は、検出器622および624で測定された信号から、1つの励起波長での吸光度を求め、次いで別の励起波長での吸光度を求める。次いで、これら2つの吸光度信号の組み合わせを用いてpHを求める。
NADHおよびFADを使用するという観点から本発明を説明してきたが、本発明を、
これらの化学種の使用に限定するつもりではないことを理解されたい。そうではなく、本発明は、その蛍光がpHに左右される第1の生物学的化学種、およびその蛍光が実質的にpHの影響を受けない第2の生物学的化学種の使用を対象として含むことを目的とするものである。「実質的に影響されない」とは、マーカーのpHに関連した蛍光の変化が、第1の生物学的化学種の変化より著しく小さいことを意味する。また、pHの変化によってマーカーの蛍光がいかに変化してもpH測定値の誤差とみなされるものであり、この誤差は、例えばノイズ、光源からの光出力の変化などに起因する計器誤差より小さいことを意味する。
これらの化学種の使用に限定するつもりではないことを理解されたい。そうではなく、本発明は、その蛍光がpHに左右される第1の生物学的化学種、およびその蛍光が実質的にpHの影響を受けない第2の生物学的化学種の使用を対象として含むことを目的とするものである。「実質的に影響されない」とは、マーカーのpHに関連した蛍光の変化が、第1の生物学的化学種の変化より著しく小さいことを意味する。また、pHの変化によってマーカーの蛍光がいかに変化してもpH測定値の誤差とみなされるものであり、この誤差は、例えばノイズ、光源からの光出力の変化などに起因する計器誤差より小さいことを意味する。
本発明は、上記の具体的な実施例に限定されると見なすべきではなく、むしろ、添付の特許請求の範囲に公正に記載された本発明のすべての態様を対象として含むものと理解されるべきである。本発明を適用することができる様々な修正、等価なプロセス、ならびに数多くの構造は、本明細書の評価について本発明を対象とする当分野の技術者には容易に明らかになるであろう。特許請求の範囲は、こうした修正や工夫も対象として含むものである。
Claims (38)
- 媒体中にあって、pHに対して感応性である蛍光特性を有する蛍光生体分子からの第1の光信号を測定し、
前記媒体中にあって、実質的にpHに対して非感応性である蛍光特性を有する蛍光マーカーからの第2の光信号を測定し、
前記第1及び第2の光信号を用いて前記媒体のpHを決定する、ことを含む媒体のpHを測定する方法。 - 前記蛍光生体分子がNADHである、請求項1に記載の方法。
- 前記第1の光信号が約435nm〜475nmの範囲の蛍光信号である、請求項2に記載の方法。
- 前記マーカーがFADである、請求項1に記載の方法。
- 前記第2の光信号が約510nm〜600nmの範囲の蛍光信号である、請求項4に記載の方法。
- 前記第1の光信号を測定することが、前記蛍光生体分子からの蛍光信号を測定することを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第1の光信号を測定することが、前記蛍光生体分子の吸光度を測定することを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第2の光信号を測定することが、前記マーカーからの蛍光信号を測定することを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第2の光信号を測定することが、前記マーカーの吸光度を測定することを含む、請求項1に記載の方法。
- 第1の励起波長の光を前記媒体に照射することによって前記第1の光信号を励起することを更に含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第1の励起波長が約340nm〜380nmの範囲である、請求項10に記載の方法。
- 約355nm〜395nmの間の範囲であって前記第1の励起波長とは異なる第2の励起波長の光を用いて、前記第2の光信号を励起することを更に含む、請求項11に記載の方法。
- 前記第1の励起波長の光を用いて前記第2の光信号を励起することを更に含む、請求項10に記載の方法。
- 前記第1の励起波長とは異なる第2の励起波長の光を前記媒体に照射することによって前記第2の光信号を励起することを更に含む、請求項10に記載の方法。
- 前記媒体における第1の部分を励起すること、ならびに、当該媒体の第1の部分からの前記第1及び第2の光信号の測定を含む当該第1及び第2の光信号を測定することを更に含む、請求項1に記載の方法。
- 前記媒体における第1の部分を励起すること、ならびに、当該第1の部分とは異なる前記媒体における第2及び第3の部分での吸光度信号の測定を含む前記第1及び第2の光信号の一つを測定することを更に含む、請求項1に記載の方法。
- 患者の組織からの前記第1及び第2の光信号を測定することを更に含む、請求項1に記載の方法。
- 患者の生体液からの前記第1及び第2の光信号を測定することを更に含む、請求項1に記載の方法。
- 前記生体液が血液、介在液及び血清の少なくとも一つを含む、請求項18に記載の方法。
- 前記第1の光信号を測定することが、第1の光検出器で前記第1の光信号を検出することを含み、前記第2の光信号を測定することが、前記第1の光検出器で前記第2の光信号を検出することを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第1の光信号を測定することが、第1の光検出器で前記第1の光信号を検出することを含み、前記第2の光信号を測定することが、前記第1の光検出器とは異なる第2の光検出器で前記第2の光信号を検出することを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記媒体のpHを決定することが、R=S1/S2の比を計算すること、ならびに、当該Rを用いて前記媒体のpHを計算することを含み、ここで、S1は前記第1の光信号を示す信号であり、S2は前記第2の光信号を示す信号である、請求項1に記載の方法。
- 媒体を光学的に励起する光源と、
蛍光が前記媒体のpHに依存する媒体中の蛍光生体分子からの第1の光信号を検出し、かつ、蛍光が前記媒体のpHに実質的に依存しない媒体中のマーカーからの第2の光信号を検出する検出ユニットと、
前記検出ユニットからの、前記第1及び第2の光信号に関する検出信号を受信し、かつ、前記第1及び第2の光信号に基づいて媒体のpHを決定するように結合された制御器と、を含む媒体のpHを測定するシステム。 - 前記媒体に結合可能な患者のインターフェースを更に含み、当該患者のインターフェースが、前記媒体の光源からの光を直接励起する励起部と、前記媒体からの光を受信し、かつ、当該受信した光を前記検出ユニットに向ける少なくとも一つの検出部とを含む、請求項23に記載のシステム。
- 前記検出ユニットが前記蛍光生体分子からの蛍光を検出する、請求項24に記載のシステム。
- 前記検出ユニットが、約435〜475nmの範囲における前記蛍光生体分子からの蛍光を検出する、請求項25に記載のシステム。
- 前記検出ユニットが前記マーカーからの蛍光を検出する、請求項24に記載のシステム。
- 前記検出ユニットが、約510〜600nmの範囲における前記マーカーからの蛍光を検出する、請求項27に記載のシステム。
- 前記検出ユニットが、前記蛍光生体分子によって吸収される光に対する吸光度信号を検出する、請求項24に記載のシステム。
- 前記検出ユニットが、約330〜390nmの範囲の光に対する吸光度信号を検出する、請求項24に記載のシステム。
- 前記検出ユニットが、前記マーカーによって吸収される光に対する吸光度信号を検出する、請求項24に記載のシステム。
- 前記検出ユニットが、約340〜405nmの範囲の光に対する吸光度信号を検出する、請求項24に記載のシステム。
- 前記検出ユニットが、前記媒体から受信した光を、前記蛍光生体分子から受信した第1の光信号と第2の光信号とに分離する波長光分離器を含み、かつ、前記第1及び第2の光信号を検出する第1及び第2の光検出器を含む、請求項23に記載のシステム。
- 前記検出ユニットが、スペクトル走査デバイスを通って光センサへ向かう分光依存路を含み、前記スペクトル走査デバイスが、前記蛍光生体分子からの第1の光信号と結合する第1の配置と前記マーカーからの第2の光信号と結合する第2の配置において機能する、請求項23に記載のシステム。
- 前記検出ユニットが、NADHの蛍光からの400nm〜500nmの範囲にある光を検出する、請求項23に記載のシステム。
- 前記マーカーがFADである、請求項23に記載のシステム。
- 前記検出ユニットが、FADの蛍光からの500nm〜600nmの範囲にある光を検出する、請求項36に記載のシステム。
- 前記制御器が、S1を前記第1の光信号を示す信号としS2を前記第2の光信号を示す信号として、R=S1/S2の比を計算することによって前記媒体のpHを決定し、かつ、前記Rを用いて前記媒体のpHを計算する、請求項23に記載のシステム。
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