JP2005529328A - 競合的結合1hnmr実験を用いたリガンドの同定方法 - Google Patents
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Abstract
Description
現在市場に出ている多くの薬品は、ハイスループットスクリーニング(HTS)から同定されたリードから開発された。HTSにおいて用いられた治療上関係のある標的は、多くの場合、異なる方法で発現されうるクローン遺伝子から産生された組み換えタンパク質である。大きい化合物コレクションは一般的に、阻害剤を同定するためにこれらのタンパク質に対してスクリーニングされる。
本発明は、合理的な薬品設計に関する。具体的には本発明は、標的分子(例えば典型的にはタンパク質)と相互作用する化合物についてのスクリーニングの核磁気共鳴(NMR)方法を提供する。この方法は、結合相互作用を検出するための1HNMR競合結合実験の使用を包含する。
本発明は、1HNMR競合結合実験の使用に関する。競合結合実験は、競合分子の存在下における標準化合物の置換を包含する。好ましくはこの標準化合物は、マイクロモル範囲内の結合親和性により、標的分子に結合する。好ましくはこのテスト化合物は、1マイクロモルよりも強い(すなわち1マイクロモル未満)(例えばナノモル範囲内の)結合親和性により標的分子に結合する。ただし、1マイクロモルよりも弱い(すなわち1マイクロモルよりも大きい)結合親和性により結合する化合物もまた、本発明の方法を用いて評価することができる。
この発明の目的および利点は、次の実施例によってさらに例証されるが、それらの実施例に挙げられた特定の材料およびこれらの量、ならびに他の条件および詳細は、この発明を極端に制限するものと解釈されるべきではない。
実験プロトコル
脂肪酸を含まないヒト血清アルブミン(A−3782)をシグマ(Sigma)から購入し、それ以上の精製を行わずに使用した。セリン/トレオニンp21−活性化キナーゼのキナーゼドメインMW〜34000を、E.Coli中GST融合タンパク質として発現させ、GSTタグの除去後に均質に至るまで精製した。スクロース(S7903)およびL−Trp(T0254)をシグマから購入し、5−CH3−D,L−Trp(69560)を、フルカ(Fluka)から購入した。ジアゼパムをイタリアのカルロエルバ(CarloErba,Italy)から購入した。
第一工程は、標的に対して中〜低親和性を有する標準化合物を同定することである。これを実施するために、非常に溶解性の高いよく特徴付けられた数百の分子を含んでいる小さいライブラリーを、WaterLOGSY方法を用いてスクリーニングする(C.Dalvitら、J.Biomol.NMR、18、65−68(2000);およびC.Dalvitら、J.Biomol.NMR、21、349−359(2000))。同定されたバインダーはその後、これらの結合定数を決定するために、等温滴定熱量測定法(ITC)実験を用いて調べる。これら化合物のうちの1つを、その結合定数に基づいて、その後の競合結合実験のための標準化合物として選択する。ついでNMRベースのHTSを、横緩和または縦緩和実験のいずれかを用いて実施することができる。
図1は、セリン/トレオニンp21−活性化キナーゼの不存在下および存在下における、選択された化合物の拡張スペクトル領域を示している。WaterLOGSYで同定された分子は、ITC測定から計算された場合、7.1μMのKDを有する(図2参照)。タンパク質の存在下におけるリガンドの共鳴について観察された横緩和速度定数(R2,obs=FWHH*π)は、次の等式によって与えられる(L.Y.Lianら、「高分子のNMR(NMR of Macromolecules)」(G.C.K.Roberts,Ed.)Oxford University Press,pp.153−182(1993):
(式中、[EL]は、結合リガンドの濃度であり、[LTOT]は、総リガンド濃度であり、R2,boundおよびR2,freeは、それぞれ結合および遊離状態におけるリガンドについての横緩和速度定数であり、δboundおよびδfreeは、それぞれ結合および遊離状態におけるリガンドの共鳴についての化学シフトであり、1/K1は、タンパク質に結合したリガンドの滞留時間である。リガンド共鳴の広域化に及ぶ増加が、タンパク質の存在下におけるリガンドのスペクトル中に観察される(図1a参照)。タンパク質の不存在下におけるリガンドのスペクトル中の最も鮮鋭な共鳴を表わし、7.13ppmにおける共鳴(図1b)は、タンパク質の存在下における有意な広域化を示す(図1a)。広範囲な拡大は、等式(1)の第三項の寄与の結果により生じる。この化合物は、キナーゼのATP結合ポケットにおいて結合する。この錯体のX線構造は、このリガンドプロトンのフェニルアラニンとの緊密な近接性を明らかにしている。したがって化学シフト差δfree−δboundは、このプロトン共鳴の場合大きいと予想される。交換項は、その他の共鳴のR2,obsに対して有意に寄与していない。
低い[EL]/[LTOT]において、NMRスペクトルは、タンパク質の不存在下におけるリガンドのスペクトルに近づいてゆく。7.13ppmにおける共鳴の測定された線幅、または図4に示されているようにより精密な測定である、7.13ppmにおける共鳴を別のリガンド共鳴によって割った信号強度比が、[EL]/[LTOT]の関数としてプロットされている。ついで同定されたNMRヒット(NMR hit)の解離結合定数の近似値を引き出すために、フィッティング関数(fitting function)が用いられる。
NMR−由来結合定数とITC−測定結合定数との間の良好な定性的一致は、非常に有望である。NMR−由来値は、一点測定から得られることを指摘すべきであろう。ここで提案されている方法の利点は、[I]の濃度の決定を可能にするという点である。このような課題は、正確な濃度が知られている標準分子の共鳴の積分と、競合分子の共鳴の積分とを単に比較することによって達成される。これは、結合定数として有意な値を得るために重要である。分子の低い溶解性または低い純度のいずれかによる、競合分子の有効濃度の誤差は、結果として結合定数の決定における大きい誤差を生じるであろう。
高分子と弱い相互作用を行う分子の観察された縦緩和率R1,obsは、次の等式によって与えられる(G.Valensinら、J.Magn.Reson.46、23−29(1982)):
ジアゼパムについてのNMRに由来する結合定数は、文献(U.Kragh−Hansen、Biochem、J.、273、641−644(1991))において報告されている平衡透析によって測定された値と、大きさが非常に似ているが、幾分さらに大きい。この小さな差はおそらく、Trpについての低親和性第二結合部位の存在によるものと考えることができる。20℃の場合のこの部位への親和性は、NMRによって以前に測定されたように数百μM程度のものである。インドール−3−酢酸についても同様な発見事項が観察された(データは示されていない)。このような問題があるにもかかわらず、NMRスクリーニング実験から迅速に導き出されるこれらの値は、薬品発見の初期段階における目的の大部分に役立つ。
実験プロトコル
脂肪酸を含まないヒト血清アルブミン(A−3782)を、シグマから購入し、それ以上の精製を行わずに使用した。NMRサンプルは、5μM EDTAの存在下、リン酸緩衝生理食塩水(PBS、コード:P−3813、シグマのロット番号100K8211)pH7.4中のものであった。D2Oを、ロック信号のための溶液(8%最終濃度)に添加した。小さい分子を、重水素化DMSOまたは水中の濃縮保存溶液中で調製し、253Kで保存した。
(式中、Fは測定された蛍光であり、αおよびβは比例定数であり、W0は当初リガンド濃度であり、B0はアルブミン濃度であり、Kdは平衡解離定数である)。データは、Origin7.0ソフトウエア(マサチューセッツ州ノーサンプトンのオリジンラブ社(OriginLab Co.,Northampton,MA))において入手しうる非線形最小2乗方法を用いて適合させた。すべてのパラメーターは、適合手順の間変動することが可能となった。ただし検体の濃度は、3.0μMに保持された。滴定は反復され、報告された親和性は、これら2つの滴定の平均である。
対照およびスパイ分子の選定
2つの分子が、多選択的実験において検出される。該受容体に結合しない対照分子、および受容体に対して弱〜中程度の結合親和性により相互作用する化合物である(B.J.Stockmanら、Progr.Nucl.Magn.Res.Spec.41、187−231(2002);A.H.Siriwardenaら、Angew.Chem.Int.Ed.、41、3454−3457(2002);およびC.Dalvitら、Comb.Chem.HTS、5、605−611(2002))。後者は、標準または「スパイ」分子と呼ばれる。この最も単純な事例では、スペクトルオーバーラップの可能性がない隔離されたスペクトル領域に一重項共鳴を有する対照およびスパイ分子が選択される。
対照分子およびスパイ分子を選択した後、多選択的1HNMRスペクトルが、タンパク質濃度の関数として実施される(C.Dalvitら、J.Am.Chem.Soc.,124、7702−7709(2002);C.Dalvitら、Comb.Chem.HTS、5、645−650(2002);および上記実施例(I))。この滴定は、その後のNMRベースのスクリーニング実験およびNMRヒットの結合定数を導き出すために最適な条件を特定するために必要となる。図12は、二重選択的R1フィルター実験で得られた滴定実験を示している。このスペクトルは、これら2つの分子のメチル共鳴の同時選択的反転および0.4秒のフィルター遅延を用いて記録された。これら2つの分子の濃度は同じ(25μM)であるが、ワルファリンの信号は、タンパク質の不存在下に記録されたスペクトルにおいてさらにマイナスであるように思われる(図12左)。このことは、Trp誘導体メチル基(0.77s−1)と比較してワルファリンメチル基(0.50s−1)のより長い選択的R1によって引起こされる。緩和におけるこの差は、これら2つの分子のメチル基の近くにおける異なるプロトン密度によって容易に説明することができる。図12に示されているように、5−CH3Trp信号は、タンパク質に結合しないためで、タンパク質濃度の関数となる強度を変化させることがなく、そのためこれは内部標準を表わす。これに対して信号の弱化は、タンパク質濃度の増加とともにワルファリン共鳴について観察される。
多選択的一次元COSYおよびTOCSY実験
オーバーラップの問題には、標準および対照分子が上記基準にしたがって選択される時でさえ直面する可能性がある。これは、複合化学混合物がスクリーニングされる時、および/または緩衝液または洗浄液から生じる大きいNMR信号が存在する時に発生しうる。この問題を回避するのに都合のよい方法は、多重項共鳴のこれらNMRスペクトル中の存在による分子の選択である。このスペクトルは、少なくとも1つの二重項共鳴、または最良の場合、改良された感度を得るために弱くスカラカップリングされた2つのスピン系を含むべきである。観察された共鳴が、スクリーニングされた混合物の他の信号と重なり合う場合、スカラカップリングメカニズムを通じてこれを別の共鳴に中継することによって、その緩和特性を引き出すことも今や可能である(B.Boulatら、J.Am.Chem.Soc.、114、5412−5414(1992))。中継プロセスは、COSYまたはTOCSYのいずれかのコヒーレント磁化移動を用いて達成することができる。この研究に用いられた1D多選択的COSYおよび再結像COSY実験が、図16に記載されている。すべてのリガンドベースの競合結合スクリーニング方法を用いた場合のように、スクリーニングされることになる実際の化合物の共鳴は評価されない。その代わり、両方のパルスシーケンスにおけるτ期間は、受容体についてのその既知の結合定数に基づくスパイ分子の共鳴のために最適化される。(3)(標準分子)のC3,5−H2共鳴(7.35ppm)は、HSAの存在下に有意な広域化を受けるため、その強度は、競合結合実験において観察される。残念ながら信号は、図17(下の図)の例に見られるように有意なオーバーラップが存在する場合、化学シフトのところで共鳴する。したがってその強度は、正確に測定することができない。選択的COSYの使用によって、7.69ppmでスカラカップリングされたC2,6−H2共鳴を介して間接的にその強度を観察することができる(図17(上の図))。
適切に設計された競合結合実験を用いて、高〜中程度の親和性を有するリガンドの検出のためにNMRでのHTSを実施することが可能なことが証明された。この方法の最初の工程は一般的に、中〜低親和性リガンドの同定、およびITC測定でのその結合定数の決定を包含する。横断またはR1,s実験は、異なる[LTOT]または[ETOT]において記録され、異なる実験観察可能事項は、[EL]/[LTOT]の関数としてプロットされる。これらのグラフは、NMR実験の適切な設定を設計するため、および検出されたリガンドの結合定数についてのおよその値を引き出すために用いられる。この方法を用いて、タンパク質またはDNAおよびRNA断片に対して、数千の化合物を迅速にスクリーニングすることが可能である。この方法はまた、植物および菌類抽出物のスクリーニングにも拡大適用することができる。
Claims (24)
- 標的分子へのリガンドの同定方法であって、
標的分子と相互作用する標準化合物を供給する工程;
標的分子の存在下に標準化合物の1D1H核磁気共鳴スペクトルを収集する工程;
少なくとも1つのテスト化合物を含んでいるテストサンプルを供給する工程;
各テストサンプルおよび標的分子の存在下に標準化合物の1D1H核磁気共鳴スペクトルを収集する工程;
標的分子の存在下における標準化合物のスペクトルと、各テストサンプルおよび標的分子の存在下における標準化合物のスペクトルとを比較し、標準化合物共鳴の1つまたはそれ以上における変化を決定する工程;および
標的分子と相互作用する少なくとも1つのテスト化合物を同定する工程であって、テスト化合物が標準化合物を置換する工程
を含む方法。 - テスト化合物が、標準化合物のものと少なくとも同程度に堅固な結合親和性を有する、請求項1に記載の方法。
- 標準化合物共鳴の1つまたはそれ以上における変化が、少なくとも1つの標準共鳴における信号強度の増加を含む、請求項1に記載の方法。
- 少なくとも1つのテスト化合物の同定が、各テスト化合物および標的分子の存在下における標準化合物個別の1D1H核磁気共鳴スペクトルを記録することを含む、請求項1に記載の方法。
- さらに、
標準化合物の異なる濃度において、標的分子の存在下における標準化合物の1D1H核磁気共鳴スペクトルを収集する工程;および
テスト化合物の解離定数を決定する工程
を含む、請求項1に記載の方法。 - さらに、標的分子の異なる濃度において、標的分子の存在下における標準化合物の1D1H核磁気共鳴スペクトルを収集する工程;および
テスト化合物の解離定数を決定する工程
を含む、請求項1に記載の方法。 - 比較工程における使用のための標的分子の存在下における標準化合物の1D1H核磁気共鳴スペクトルの収集に先立って、
標的分子の異なる濃度または標準化合物の異なる濃度において、標的分子の存在下における標準化合物の1D1H核磁気共鳴スペクトルを収集する工程;および
標的分子と相互作用する少なくとも1つのテスト化合物を同定するための最適な実験条件を決定する工程
を含む、請求項1に記載の方法。 - 標的分子が高分子である、請求項1に記載の方法。
- 高分子がポリペプチドまたはポリヌクレオチドである、請求項8に記載の方法。
- 高分子がタンパク質である、請求項8に記載の方法。
- テスト化合物が、わずか約10マイクロモルにすぎない水中溶解性を有する、請求項1に記載の方法。
- 標準化合物が、マイクロモル範囲内の結合親和性により標的分子に結合する、請求項1に記載の方法。
- 標準化合物の結合親和性が、等温滴定熱量測定法または蛍光分光法によって決定される、請求項12に記載の方法。
- テスト化合物が、1マイクロモルよりも強い結合親和性により標的分子に結合する、請求項1に記載の方法。
- さらに、
標的分子の不存在下に潜在的標準化合物のWaterLOGSY核磁気共鳴スペクトルを収集する工程;
標的分子の存在下に潜在的標準化合物のWaterLOGSY核磁気共鳴スペクトルを収集する工程;および
この潜在的標準化合物が標的分子と相互作用するかどうかを確認するために、WaterLOGSYスペクトルを比較する工程
を含む、標準化合物の同定工程も含む、請求項1に記載の方法。 - テストサンプルが、2つまたはそれ以上のテスト化合物の混合物を含んでいる、請求項1に記載の方法。
- さらに、
テスト化合物および標的分子の存在下に標準化合物の1D1H核磁気共鳴スペクトルを収集する工程;および
標的分子の存在下における標準化合物のスペクトルと、テスト化合物および標的分子の存在下における標準化合物のスペクトルとを比較し、選択された標準化合物共鳴における変化を決定する工程
も含む、請求項16に記載の方法。 - テスト化合物が、標準化合物のものよりも堅固な結合親和性を有する、請求項1に記載の方法。
- 1D1H核磁気共鳴スペクトルの収集が、1D1H選択的または多選択的T2加重スペクトルの収集を含む、請求項1に記載の方法。
- 1D1H核磁気共鳴スペクトルの収集が、1D1H核磁気共鳴選択的または多選択的縦緩和スペクトルの収集を含む、請求項1に記載の方法。
- 1D1H核磁気共鳴スペクトルの収集が、選択的T2加重TOCSYスペクトルもしくは多選択的T2加重TOCSYスペクトル、選択的T2加重COSYスペクトルもしくは多選択的T2加重COSYスペクトルの収集を含む、請求項1に記載の方法。
- 標準化合物の供給が、標準化合物および非相互作用化合物の供給を含み;
標的分子の存在下における標準化合物の1D1H核磁気共鳴スペクトルの収集が、標的分子の存在下における標準化合物および非相互作用化合物のスペクトルの収集を含み;かつ
テストサンプルおよび標的分子の存在下における標準化合物の1D1H核磁気共鳴スペクトルの収集が、テストサンプルおよび標的分子の存在下における標準化合物および非相互作用化合物のスペクトルの収集を含む、
請求項1に記載の方法。 - 標準化合物の供給が、標準化合物、および規定された線幅、振幅、および周波数のERETIC信号の供給を含み;
標的分子の存在下における標準化合物の1D1H核磁気共鳴スペクトルの収集が、標的分子の存在下におけるERETIC信号を有する標準化合物のスペクトルの収集を含み;かつ
テストサンプルおよび標的分子の存在下における標準化合物の1D1H核磁気共鳴スペクトルの収集が、テストサンプルおよび標的分子の存在下におけるERETIC信号を有する標準化合物のスペクトルの収集を含む、
請求項1に記載の方法。 - テストサンプルの供給が複数のテストサンプルの供給を含み、各テストサンプルが、少なくとも1つのテスト化合物を含む、請求項1に記載の方法。
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