JP2005526328A - データの自動インポート - Google Patents

Abstract

クライアントからサーバ・システム上の宛先アプリケーションに、データをインポートする方法。クライアント・システムにおいて、この方法は、複数のデータ・アイテムのタイプ（２００）および場所（２１０）をインポートのために識別する（５００）ステップと、前記データ・アイテムのインポートを要求するステップとを含む。要求のそれぞれは、識別情報を含む。前記サーバ・システムにおいて、前記方法は、前記要求を受信するステップと、前記識別情報に基づき、前記クライアント・システムから前記データを検索し（２２０）かつ前記複数のデータ・アイテムを前記サーバ・システムにおいて個々に記憶する（２３０）ステップとを含む。前記サーバ・システムはまた、既定の基準に応じて、前記記憶されたデータ・アイテムを個々に検索し、かつ前記データ・アイテムを前記宛先アプリケーションにインポートする（２６０）。前記インポート中に、前記サーバはログ（３００）を発生し、かつ記憶する。ログ（３００）は、それぞれのデータ・アイテムの前記インポートに関する状態情報を含む。この情報は、インポート中に発生した統計情報およびエラー（３３０）を含む。

Description

（関連出願に対するクロスリファレンス）
本特許出願は、２００２年５月１７日に出願された「通信ネットワークを経てデータを自動インポートするシステムおよび方法」と題する米国仮特許出願第６０／３８１，５７６号の利益を受けており、また、これと同時に出願された所有者を共通とする米国特許出願第 号（代理人事案番号１０２３７６−２００）に関連している。これらの米国特許文献は、ここに完全に開示されているかの如く、それらを引用することにより本願に取り込まれる。
（著作権表示）
本特許文書の開示の部分は、著作権保護を受ける内容を含む。この著作権の所有者は、特許商標庁の特許ファイルまたは特許記録に現れているままの、本特許文書または本特許開示の何人による復刻版にも異議はないが、その他のいかなるものについても全ての著作権を留保する。
本発明は、一般的にはコンピュータ・ネットワーク通信に関し、特に、ネットワークに結合された装置間においてデータを双方向にインポートするシステムおよび方法に関する。

ネットワーク化されたコンピュータ・システム間における通信は公知である。ネットワークは、世界規模のネットワーク内に接続された数千のコンピュータ処理システムに物理的に近接して配置された、２つまたはそれ以上のコンピュータ処理システムを含む。図１は、全体を１０で示した、従来のコンピュータ処理ネットワークの簡単化されたブロック図である。ネットワーク１０は、例えば、インタネット、イントラネット、またはエクストラネットのような通信ネットワーク２８を経てサーバ３０に結合された、全体を２０で示した複数のクライアント・コンピュータ・システム（クライアント１−クライアントＮ）を含む。

一般に、クライアント・コンピュータ・システム２０は、データをサーバ３０に送信する。サーバ３０は、そのデータをデータ記憶装置４０内に記憶し、このデータは、全てのクライアント・コンピュータ・システム２０により、例えば、サーバ３０により課されたアクセス基準に従って、アクセスすることができる。マルチメディア・アプリケーションの登場により、クライアント・コンピュータ・システム２０からサーバ３０へ記憶およびその後の検索のために送信されるデータのタイプおよび量は増加した。そのデータは、例えば、テキスト・データ、オーディオ・データ、ビデオ・データおよびグラフィック・データを含むファイル、およびデータベース・ファイルおよびオペレーティング・システム・ファイルを含む。一般に、ネットワークは、データをその固有のフォーマットで（例えば、テキスト・ファイル・フォーマット、オーディオ・ファイル・フォーマット、ビデオ・ファイル・フォーマットおよびグラフィック・ファイル・フォーマットで）送信する。これらさまざまなデータ・タイプを受け取るデータ記憶装置は、データをその固有のフォーマットで、または一般的な方法で記憶するためのルーチンを用いる。一般的な記憶方法の１つのタイプは、データを２進大形オブジェクト（ＢＬＯＢ）として記憶する。比較的に大量のディジタルデータを速やかに、かつ効率的に移送するという、ネットワークに対する要求が絶えず増大するのに伴い、一般的記憶方法は、ネットワーク内で動作するシステムの遅延を最小化し、パフォーマンスを改善する方法と見られてきた。

図１に示されているような従来のシステムにおいては、クライアント・システム２０の１つを操作するユーザは、サーバ３０に対しデータを直列にインポート（例えば、アップロード）する。すなわち、ユーザは、第１のデータ・アイテムのインポートを手動で開始し、そのインポートが順調に完了したことの表示を待ち、次に、次のデータ・アイテムのインポートを開始し、というように、ユーザがサーバ３０へ送信したい全てのデータ・アイテムが完了するまで、これを続ける。インポートされたデータ・アイテムのあるものが、多数のさまざまなデータ・タイプを含む時は、インポート・プロセスの開始と、順調な完了との間に、比較的に長い遅延が生じうる。さらに、ユーザが、開始されたインポートの完了を待っている時に、一般に（もしあれば）短い状態（ステータス）表示がユーザに対し提供されるのみである。さらに、処理システムが厳しい使用状態にある時に大量のさまざまなデータをインポートすると、インポート・プロセスと、同時に行われている他の機能との双方を劣化させる。

従って、本発明者は、ユーザが１つよりも多くのデータ・アイテム（およびデータ・タイプ）のインポートを一時に要求でき、またユーザが、要求したインポートの成功および失敗の状態表示の提供を受け得る、双方向マルチステップ・インポート・プロセスが必要とされていることを認識した。

従って、本発明は、データをクライアント・システムからサーバ・システム上の宛先アプリケーションにインポートする統合システムおよび方法を提供することを目的とする。
本発明のもう１つの目的は、１つよりも多くのデータ・アイテムおよびデータ・タイプを一時にインポートし、かつ要求したインポートの成功および失敗の状態表示を提供する機構を含む、データをクライアント・システムからサーバ・システム上の宛先アプリケーションにインポートするシステムおよび方法を提供することである。
本発明のその他の目的は、図面および以下の説明の考察から、さらに明らかとなろう。

上述の目的およびその他の目的は、データをクライアント・システムからサーバ・システム上の宛先アプリケーションにインポートするシステムおよび方法により達成される。前記クライアント・システムにおいて、前記方法は、インポートする複数のデータ・アイテムのタイプおよび場所を識別するステップと、前記データ・アイテムのインポートを要求するステップとを含む。前記要求のそれぞれは、識別情報を含む。前記サーバ・システムにおいて、前記方法は、前記要求を受信するステップと、前記識別情報に基づき前記データを前記クライアント・システムから検索するステップと、前記データを前記サーバ・システムに個々に記憶するステップとを含む。前記サーバ・システムはまた、既定の基準に応じて、前記記憶されたデータを検索し、かつ該データを前記宛先アプリケーションにロードする。このローディング中に、前記サーバは、ログを発生しかつ記憶する。このログは、前記ローディングに関する状態情報を含む。この状態情報は、ローディング中に生じた統計情報およびエラーを含む。

１つの実施例においては、検索およびローディングのための前記既定の基準は、所定のタイム・スケジュールを含む。もう１つの実施例においては、前記既定の基準は、インポート要求を処理するための一組のルールを含む。この一組のルールは、例えば、先入れ先出しシーケンスをなす要求を処理するための第１のルールと、既定スレショルドを超えたデータ・ファイルは、比較的に重要度の低いシステム処理の期間中（例えば、深夜、早朝、週末、休日、など）に処理されるという第２のルールとの一方を含む。

本発明の特徴および利点は、以下に与える実施例の詳細な説明を添付図面と共に考察するとき、さらによく理解されよう。
添付図面においては、同じ構成には同じ参照番号が割り当てられているが、説明内において全ての図が参照されるわけではない。

図２は、データをアセンブルし、クライアント・システムからサーバへさまざまなデータ・タイプのインポートを開始し、クライアント・システムからサーバへデータのインポートの状態を受信するという、ここで説明した技術を実施するための本発明の１つの実施例により構成されかつ動作するデータ処理システム１００を示す。システム１００は、例えば、インタネット、イントラネット、またはエクストラネットのような通信ネットワーク１２８を経て、全体が１３０で示す複数のサーバに結合された、全体を１２０で示す複数のクライアント・コンピュータ・システム（ユーザ・ワークステーション１−ユーザ・ワークステーションＭ）を含む。この複数のクライアント・コンピュータ・システム１２０は、有線または無線接続を経て通信ネットワーク１２８に結合されたリモートおよび／またはローカル・クライアント・コンピュータ・システムを含む。クライアント・コンピュータ・システム１２０のそれぞれは、処理ユニット１２６に結合された入力装置１２２および出力装置１２４を含む。入力装置１２２は、情報をクライアント・コンピュータ・システム１２０に入力するための、例えば、キーボード、マウス、タッチセンシティブ・スクリーン、電子スタイラス、または他の従来の入力装置を含む。出力装置１２４は、情報を受け取ってクライアント・コンピュータ・システム１２０のユーザに提示するための、例えば、ディスプレイ装置すなわちモニタ、プリンタまたは他の従来の出力装置を含む。処理ユニット１２６は、例えば、パーソナル・コンピュータ、ワーク・ステーションまたは、ラップトップまたはタブレット・コンピュータ、パーソナル・データ・アシスタント（ＰＤＡ）などのような携帯計算装置を含む。ある実施例においては、入力装置１２２、出力装置１２４および処理ユニット１２６は、上述のラップトップおよびＰＤＡにおけるように、単一フォーム・ファクタ内に取り入れられる。

サーバ１３０はそれぞれ、マイクロプロセッサのようなコントローラ１３２と、コントローラ１３２の動作中に用いられるアプリケーション・プログラミング・ロジック、変数および／またはパラメータを記憶するための、例えば、ＲＯＭ、ＲＡＭおよび／または不揮発性メモリ成分を有するメモリ装置１３４とを含む。図２に示されているように、サーバ１３０は、本技術分野において公知のように、それぞれのサーバがデータ記憶装置１４０に直接、またはデータバスにより結合されるという、さまざまな構成で実施される。データ記憶装置１４０は、ディジタル・データを記憶するための、例えば、磁気的、光学的、または他の不揮発性装置のような、任意のタイプの記憶装置であってよいことを認識すべきである。好ましくは、サーバ１３０およびデータ記憶装置１４０は、インタネットに基づく環境内に設置される。

インタネット環境においては、サーバ１３０は、複数のクライアント・コンピュータ・システム１２０からの要求を通信ネットワーク１２８を経て受信する。それらの要求は、例えば、クライアント・コンピュータ・システム１２０の１つからの、複数のデータ・タイプをサーバ１３０の１つへデータ記憶装置１４０内への記憶のためにインポートせよとの要求を含む。すなわち、それらの要求は、時間効率よくデータ記憶装置１４０内に記憶させるための、１つまたはそれ以上のクライアント・システム１２０からネットワーク１２８を経てサーバ１３０への、さまざまなタイプの比較的に大量のデータをインポートせよとの要求を含む。本発明によれば、このインポートは、必要なユーザの努力を最小化し、また、ユーザが、進行中のインポート要求の状態をモニタし、完了したインポート要求の統計情報およびエラーについてチェックするための機構を備えている。

図３は、本発明によるデータ・インポート・プロセスにおけるデータ・フローの１つの実施例を示す。ブロック２００において、クライアント・システム１２０の１つを操作するユーザは、サーバ１３０の１つへの要求をフォーマットすることにより、データ・インポート・プロセスを開始する。その要求を作成するプロセスの第１のステップは、ユーザがサーバ１３０の１つへインポートすることを望むデータの１つまたはそれ以上のタイプを指定することである。１つの実施例においては、データのタイプは、クライアント・システム１２０の出力装置１２４上にあるグラフィック・ユーザ・インタフェース（ＧＵＩ）上の、ユーザに対し提示されるタイプのリストから選択される。例えば、ユーザは、クライアント・システム１２０上において実行されるウェブ・ブラウザを操作して、出力装置１２４上に提示されたインポート・ウェブ・ページから、データの１つまたはそれ以上のタイプを選択する。

図５は、インタネットにより使用可能にされるインポート要求画面５００の１つの実施例を示す。インポート画面５００は、記録（例えば、１つまたはそれ以上のフィールド）を有する情報がどのようにしてデータ記憶装置１４０にインポートされるべきかを定める、（全体が５４０で示されている）１つまたはそれ以上の記録およびパラメータのインポートを計画するための、（全体が５１０に示されている）パラメータを含む。後述の、本願と同時に出願された所有者を共通とする米国特許出願第 号（代理人事案番号１０２３７６−２００）に説明されているように、計画用パラメータ５１０は、インポートされる情報を定める、例えば、その情報が、エクイティおよびパフォーマンス補償プランの加入者（ｐａｒｔｉｃｉｐａｎｔ）またはプラン自体に関する情報を含むかどうかを定める、インポート・タイプ５１２を含む。以下に説明するように、計画用パラメータ５１０はまた、インポートされるべき記録を含むファイルの場所５１４を定めるパラメータを含み、制御パラメータ５１６は、記録およびこれに含まれるデータが、新しい記録としてデータ記憶装置１４０内にインポートされるべきかどうか、または、インポートされた情報が、データ記憶装置１４０内にすでに記憶されている現存の記録を更新するかどうか、に関するルールを与える。インポート・パラメータ５４０はまた、（上述の記録レベル・ルール５１０に加えて）フィールド・レベル・インポート・ルールを定める規制（ｃｏｎｔｒｏｌ）を含む。このフィールド・レベル・ルールは、例えば、インポートされるべき記録のフォーマットを定め、例えば、セバレータ・ルール５４２は、記録上のフィールドが「カンマ」、「タブ」などにより分離されるかどうかを定め、一方、記録セバレータ・ルール５４４は、新しい記録が次の行から始まるかどうかを定める。

以上および図面においては、エクイティおよびパフォーマンス補償プランに関連して説明したが、本発明は、経済上のアプリケーションにおける情報のインポートに制限されるものではないことを認識すべきである。経済データをインポートするシステムとしての実施例においては、（例えば、５１２で定められている）データのタイプは、例えば、株（ｓｈａｒｅｓ）／権利のキャンセル、為替レート、補助金、団体（加入者団体および補助金団体の双方を含む）、加入者データ、物価、税の種類（種類、階級区分および税率を含む）、および取引（実行、販売、報酬および税を含む）を含む。他の実施例においては、インポートされるデータのタイプは変化することがある。

制御はブロック２１０へ進み、そこではユーザは、（例えば、画面５００のフィールド５１４を用いて）インポートされるべきデータの場所を指定する。一般に、場所とは、ユーザのローカル・マシン（例えば、クライアント・システム１２０の１つ）上のパス名およびファイル名である。タイプおよび場所の情報は、前記要求内にフォーマットされ、その要求は次にサーバ１３０の１つに送信される。ブロック２２０において、要求を受信したサーバ１３０は、前記ファイルを検索することにより応答する（例えば、場所情報を用い、標準インタネット通信プロトコルを用いている前記ファイルの内容を捜し出してコピーする）。１つの実施例においては、前記ファイル（例えば、データ）は、要求を行っているクライアント（例えば、クライアント・システム１２０の１つ）からターゲット・サーバ（例えば、サーバ１３０の１つ）へ、インタネット１２８を経てテキストとして送信される。

好ましくは、前記サーバは、（ブロック２３０において）データ記録４００を作成してデータ記憶装置１４０内に記憶する。１つの実施例においては、（図４に示されている）データ記録４００は、全体が４１０で示されているタグ・フィールド、およびデータ・フィールド４２０を含む。タグ・フィールド４１０は、（例えば、このデータが前述の株、権利、為替レート、補助金などを含む時）例えば、このデータに対応する会社または加入者を識別する情報のような識別情報と、（ブロック２００においてユーザにより指定された）データ・タイプ情報と、（ブロック２１０において指定された）パス名およびファイル名と、記録４００が作成されてデータ記憶装置１４０に追加された時点（例えば、システム時刻）を表すタイム・スタンプとを含む。このタイム・スタンプは、データ記録が全て処理され終わったことを周期的に確認するために利用される。本発明によれば、タグ・フィールド４１０は状態フィールド４１２を含む。以下に説明するように、状態フィールド４１２は、インポート・プロセスの現在の状態を反映するように周期的に更新される。

データ・フィールド４２０は、要求しているユーザがシステム１００へインポートすることを望む（例えば、システム１００内の指定された宛先へインポートすることを望む）データを含む。１つの実施例においては、このデータは、サーバ１３０の１つまたはそれ以上において実行される宛先アプリケーションのための情報を含む。宛先アプリケーションという用語は、サーバ１３０において実行される１つまたはそれ以上のアプリケーション・プログラムにより用いられるデータ・ベース・テーブルおよび／または変数またはパラメータを含む、システム１００の広い特徴および機能のカテゴリーを表す意図で用いられていることを認識すべきである。本発明によれば、データ・フィールド４２０内のデータは、ＢＬＯＢとして記憶される。例えば、１つの実施例においては、そのデータは、クライアント・システム１２０の要求を行っている１つに、（例えば、テキスト、オーディオ、ビデオおよびグラフィック・ファイル・フォーマットである）その固有のフォーマットとは無関係に、テキストとして記憶される。

本発明によれば、データ記録４００は、データ記憶装置１４０から検索されて処理される。好ましくは、データ記憶装置１４０は、システム１００のアドミニストレータにより確立された所定のスケジュールまたは他の基準に従って、周期的に検索される。１つの実施例においては、この基準はブロック２４０において確立され、ブロック２４０において前記アドミニストレータは、例えば、インポート要求を処理するための一組のルールを定める。これらのルールは、例えば、特定の会社に対応する加入者データが序列の順序で処理されるという条件に基づく条件処理を含む。処理ルールはまた、例えば、要求が先入れ先出しシーケンスをなして処理されるように確立される。インポート要求を処理するための他のルール、例えば、既定スレショルドを超えたデータ・ファイルは、比較的に重要度の低いシステム処理の期間中（例えば、夜間またはオフシフト（ｏｆｆ−ｓｈｉｆｔ））においてのみ処理されるというルールを用いることもできることを認識すべきである。

ブロック２５０においては、設定されたルールが評価され、もし１つまたはそれ以上のルールが満たされていれば（例えば、システム時刻が、インポート処理動作のための既定時刻に等しければ）、処理は継続される。ブロック２６０において、データ記憶装置１４０は、データ記録４００がデータ記憶装置１４０内に存在するかどうかを決定できるための照会を受ける。もしデータ記録４００が存在すれば、制御はブロック２７０へ進み、そこでは、（インポートされるべきＢＬＯＢデータ４２０を含んだ）データ記録４００が、データ記憶装置１４０から抽出される。図３に示されているように、待ちループは、データ記録４００がデータ記憶装置１４０内に存在する場合にのみ、インポート処理が、指定された時刻（または別のルールが満たされる）まで開始されないようにする。

ブロック２８０において、データはインポートされ、例えば、宛先アプリケーションへロードされる。このインポート・プロセスは、さまざまなデータ・バリデーション・プロシージャおよび／またはセキュリティ・プロトコルをトリガし、宛先アプリケーションの完全性を保守することを認識すべきである。この結果、インポート・プロセスの順調な完了を妨げるエラーが発生することがある。例えば、データ・フィールド４２０内の値が、宛先アプリケーションにより受け入れられないことがある。１つの実施例においては、アップロード状態情報は、「アップロード失敗」および「アップローディング」という値を含む。さらに、宛先アプリケーション自体が動作不能であり、従ってインポート・プロセスが失敗することもありうる。ブロック２９０においては、ログが作成される。このログは、例えば、処理中に発生するかもしれない統計情報およびエラーを含む状態情報を記録する。第２の実施例においては、状態情報は以下の値を含む：「キャンセル済」、「完了」、「エラーがある完了」、「失敗」、「保留」、および「処理」。

ブロック３００において、前記ログは、データ記憶装置１４０に書き込まれる。上述のように、状態情報はまた、データ記録４００内に含まれている。従って、ブロック３００において、データ記録４００は、アップロード・プロセスの現在の状態を反映するように更新される。もしエラーが処理中に発生すれば（ブロック３１０）、制御はブロック３２０へ進み、そこではエラー記録が抽出され、（ブロック３３０において）データ記憶装置１４０に書き込まれる。（ブロック３１０において）もしエラーが発生しなければ、または、エラーが抽出された時は（ブロック３２０）、制御はブロック２６０へ戻り、そこでは次のデータ記録４００が処理される。

ユーザが多重データ記録のインポートを要求した時は、ユーザの要求の中間状態を決定するためにログを参照できることを認識すべきである。例えば、もしユーザが５つのデータ記録がインポートされることを要求した（例えば、ユーザが、これらの要求に対応する５つのデータ記録４００がデータ記憶装置１４０内に存在するように、５つのデータ・インポートを開始した）とすれば、中間状態は任意の時刻に参照されて、進行中のインポート・プロセスの統計情報を提供する。すなわち、ブロック３４０において、ユーザはログを評価して、ユーザの要求のインポートが開始されたかどうかを決定する（ブロック３５０）。ブロック３６０において、ユーザは、例えば、５つのデータ記録４００のうちの２つが処理され終わったというような、中間状態メッセージを見ることができる。要求のこの中間状態は、従来のシステムによっては現在提供されていない、本発明の利点であると見られる。

図６は、例えば、詳細ログ情報画面６００上に提示されるレポートの１つの実施例を示す。画面６００は、詳細情報、例えば、インポート統計情報６１０、プロセス・パラメータ６２０およびインポートされたデータ６３０を提供する。

ブロック３７０において、ユーザは、インポート・プロセス中にエラーが発生したかどうかを決定する。もしエラーが発生していたならば、ユーザは、（ブロック３８０において）エラー記録を見る。その結果として、ユーザは、例えば、データ記録４００内の不正確なデータ値を補正し、インポート要求を再送信する（例えば、ブロック２００においてプロセスを開始し直す）などの補正操作を行うことができる。

図７は、例えば、不良インポート・データ情報画面７００上に提示されるレポートの１つの実施例を示す。画面７００は、インポート・プロセスが失敗した記録に関する詳細な情報７１０を提供する。

上述のように、本発明は、従来のインポートのシステムおよび方法に対する実質的な改善を提供していることがわかる。多重インポート要求を行う機能は、インポート要求を手動で開始する必要と、第２の要求を開始する前に処理が完了するようにインポートを待つ必要とを解消する。さらに、本発明は、インポートの予定はあるが、まだ固有フォーマットのデータ記録（例えば、タグ・エンコード・データ記録４００）をデータベース（例えば、データ記憶装置１４０）内に記憶することにより処理されていない情報を、誤って削除したり、またはそれに上書きしたりする可能性を解消する。

本発明のデータ・インポート・システム１００を、実施例に関連して説明し、また図示してきたが、当業者にとっては明らかなように、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、多くの変形および改変を行うことができる。そのような変形および改変は、本発明の範囲内に含まれるように意図されているので、本発明は、上述の方法および構成の正確な細部に制限されるものではない。

従来のネットワーク化されたコンピュータ処理システムの簡単化されたブロック図である。 本発明の１つの実施例により構成されかつ動作する、ネットワーク化されたコンピュータ処理システムの簡単化されたブロック図である。 複数のデータ・アイテムをクライアント・システムからサーバ・システム上の宛先アプリケーションにインポートするための、本発明の１つの実施例による、アプリケーション・プログラミング・ロジック採用技術の稼働を示すフロー・ダイアグラムである。 本発明の１つの実施例によるデータ要求記録を示す。 本発明の１つの実施例により、インポート要求機能およびインポート・ログ機能を提供する、グラフィック・ユーザ・インタフェースを示す。 本発明の１つの実施例により、インポート要求機能およびインポート・ログ機能を提供する、グラフィック・ユーザ・インタフェースを示す。 本発明の１つの実施例により、インポート要求機能およびインポート・ログ機能を提供する、グラフィック・ユーザ・インタフェースを示す。

Claims (5)

1. ネットワーク構成のデータ処理システム（１００）において、クライアント・システム（１２０）からサーバ・システム（１３０）上の宛先アプリケーションにデータをインポートする方法であって、
   前記クライアント・システム（１２０）において、前記方法は、
   複数のデータ・アイテム（４２０）のそれぞれのタイプ（２００）および場所（２１０）をインポートのために識別する（５００）ステップと、
   前記複数のデータ・アイテム（４２０）のインポートを要求する（５００）ステップであって、それぞれの要求は識別情報（４１０）を含む前記ステップと、を含み、
   前記サーバ・システム（１３０）において、前記方法は、
   前記要求を受信するステップと、
   前記識別情報（４１０）に基づき、前記クライアント・システム（１２０）から前記複数のデータ・アイテム（４２０）を検索し（２２０）、かつ前記複数のデータ・アイテム（４２０）を前記サーバ・システム（１３０）において個々に記憶する（２３０）ステップと、
   既定の基準（２４０）に応じて、前記記憶された複数のデータ・アイテム（４２０）のそれぞれを個々に検索し（２７０）、かつ前記複数のデータ・アイテム（４２０）を前記宛先アプリケーションにインポートする（２８０）ステップと、
   ログ（６００）を発生し（２９０）かつ記憶する（３００）ステップであって、前記ログ（６００）は前記複数のデータ・アイテム（４２０）のそれぞれの前記インポートに関する状態情報（４１２、６１０、６２０、６３０）を含む前記ステップと、を含む、
   前記方法。
2. 前記既定の基準（２４０）は所定のタイム・スケジュールを含む、請求項１記載の方法。
3. 前記既定の基準（２４０）はインポート要求を処理するための一組のルールを含む、請求項１記載の方法。
4. 前記一組のルールは、先入れ先出しシーケンスをなす要求を処理するための第１のルールと、既定スレショルドを超えたデータ・ファイルは、比較的に重要度の低いシステム処理の期間中に処理されるという第２のルールとの一方を含む、請求項３記載の方法。
5. 前記状態情報（４１２、６００）は、インポート中に発生した統計情報（６１０、６２０、６３０）およびエラー（７００、７１０）を含む、請求項１記載の方法。
   

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