JP2005513296A - 高光沢度炭酸カルシウム塗工組成物およびこれより製造される塗工紙および板紙 - Google Patents

高光沢度炭酸カルシウム塗工組成物およびこれより製造される塗工紙および板紙 Download PDF

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Abstract

第一および第二の個別のアラゴナイト状沈澱炭酸カルシウム(PCC)粒子の混合物を含む紙塗工顔料を供給する。混合された顔料の第一の粒子は約0.4ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有し、混合された顔料の第二の粒子は約0.5ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有する。混合された顔料は約50:50ないし約80:20の重量比を有するのが好ましく、60:40の重量比が最も好ましい。混合アラゴナイト状PCC顔料の調製と、バインダーの添加と、バインダーおよび/または添加物を含むスラリーとしての顔料の原紙への塗工とを含む塗工紙の調製方法も提供する。混合されたアラゴナイト状沈澱炭酸カルシウム顔料は混合物の約30重量%ないし約85重量%で、残りの約70重量%ないし約15重量%はスラリー調製前のクレーであることが好ましい。

Description

本発明は高いシート光沢度を有する高品質塗工紙の製造に用いられる炭酸カルシウム粒子混合物に関する。
製紙において、紙の白度などの種々の性質を改良するために炭酸カルシウムがその優れた白色度の故に用いられてきた。製紙工業において、天然および合成炭酸カルシウムの両者が用いられる。天然炭酸カルシウム、すなわち石灰石は紙に用いる前に小粒子径に粉砕され、一方合成炭酸カルシウムは沈澱反応で製造され、沈澱炭酸カルシウム(PCC)と称される。沈澱炭酸カルシウムは粒子の形状、粒度、および粒度分布、あるいは製造時の炭酸カルシウムの純度が制御できるので、製紙において一般に粉砕炭酸カルシウムより好まれる。
製紙工業用の添加剤として用いるときは、炭酸カルシウムは一般に水酸化カルシウムの水スラリー(石灰乳)の二酸化炭素による炭酸化によって製造される。次いで沈澱炭酸カルシウムと接着剤を含む水スラリーを紙に塗布することにより、沈澱炭酸カルシウムを紙に付着させる。
炭酸カルシウムは水溶液から、熱力学的に不安定なバテライト型、最も安定で天然に最も豊富なカルサイト型、および自然の温度および圧力条件下で準安定であるが高温でカルサイト型に変化するアラゴナイト型という三つの異なる結晶形に析出させることができる。アラゴナイト型は斜方晶系を有し、凝集したあるいはしない長細い針状に晶出する。カルサイト型は数種の異なる形状で存在し、最も一般的なのは凝集したまたはしていない結晶を有する菱面体晶形と一般に凝集していないスカレノヘドロン型である。炭酸カルシウムのこれらの型は全て業界で知られるプロセス条件の適切な変更により石灰乳の炭酸化で調製できる。
紙塗工用顔料として用いると板状粒子を含むカオリンクレーと比較して白色度と印刷インキ吸収度に優れるが、通常の炭酸カルシウム顔料はこれを用いて塗工した紙のシート光沢度が一般に劣るという欠点を有する。今日まで塗工処方、特に単一塗工用途において沈澱炭酸カルシウムを多量に用いるとカオリンベースの処方に比べて光沢が劣る結果が得られてきた。したがって、沈澱炭酸カルシウム粒子は顔料としてカオリンベースの組成物中に25重量%以下という少量で用いられてきた。
関連技術
米国特許第5,861,209号はロートグラビア印刷紙塗工用アラゴナイト状沈澱炭酸カルシウム顔料、その顔料の調製方法、その塗工顔料で塗工した紙、およびその紙の調製方法を開示している。沈澱炭酸カルシウムは約3:1ないし約15:1、好ましくは約4:1ないし約7:1のアスペクト比および多峰、好ましくは二峰または三峰粒子径分布を有する。アラゴナイト状沈澱炭酸カルシウムは塗工顔料中に約20%ないし約100%存在するのが好ましい。この顔料は二酸化チタン、タルク、焼成クレー、サテンホワイト、プラスチック顔料、水酸化アルミニウム、雲母、またはこれらの混合物と共に用いてもよい。
J. Drechselによる論文「In Search of Synergy: Engineering Coatings for Maximum Performance: Optimizing Pigment Blends for Maximum Performance」(1999 Coating Conference, pp. 413−432)は塗工紙の印刷光沢度を改良するために微粒子径カオリンと微粉砕炭酸塩を用いることを示している。
L.Jamstromらによる論文「Structure of the Coating Layer and Optical Properties of Coated Paper」、Wochenblatt f. Papierfabrikation 17,736−741,(1996)は、沈澱炭酸カルシウムを板状のカオリンと混合して塗工組成物とすると、より高い不透明度と明確な相乗効果が得られることを示している。
R.Knappichらによる論文「Optimized Binder Systems for Natural Calcium Carbonate Pigments with Narrow Particle Size Distribution」、PTS Coating Symposium(1999),pp.13E〜13E−16は粒度分布の狭い天然粉砕炭酸カルシウムを用いると塗工紙および板紙に高白度、高不透明度、および優れた被覆率が付与されることを示している。
P.G.Drageらによる論文「Factors Governing Print Performance in Offset Printing of Matt Papers」、1998 TAPPI Coating/Papermakers Conference,pp.413−433は、粉砕炭酸カルシウムを粗い成分とする、粗い成分と超微細成分との二峰混合物を用いる絹目顔料および絹目および低光沢紙の製造を示している。
日本特許出願第10232253号は、乾燥強度、シート光沢度、重色印刷光沢度および耐ブリスター性を有するオフセット輪転印刷用多層塗工紙を開示している。多層紙は中空または椀型ポリマー粒子を有する塗工層を含む。
日本特許出願第10−340790号は、湿式粉砕した針状または柱状沈殿炭酸カルシウムを40ないし100重量%含む顔料成分の下地塗工液を用いて製したシート光沢度を有するオフセット印刷用塗工紙を開示している。
日本特許出願第11−065703号は、主として60ないし90重量%の紡錘状湿式粉砕苛性化沈澱炭酸カルシウムを含む顔料と50〜80nmの平均粒子径と30〜50重量%のゲル含有率を有するコポリマーラテックスからなる塗工層によって付与される印刷光沢性を有するオフセット印刷用塗工紙を開示している。
日本特許出願第11−008162号は、シート光沢度が極めて低いグラビア印刷用絹目塗工紙を開示している。原紙の少なくとも片面が、二次粒子形状で3.0μmないし5.0μmの平均粒子径を有する凝集性の紡錘状沈澱炭酸カルシウム75重量%ないし85重量%と1.0μmないし2.0μmの平均粒子径を有するカオリン15重量%ないし25重量%とを有する組成物で塗工される。
日本特許出願第11−069426号は、シート光沢度と印刷光沢度を有するオフセット印刷用軽量塗工紙を開示している。この紙は二層塗工され、両層とも顔料と接着剤を含み、上の塗工層は顔料100重量部に対して50重量部ないし85重量部の0.2μm以上0.5μm未満の平均粒子径を有する顔料としての炭酸カルシウムと8重量部ないし15重量部の50nmないし70nmの平均粒子径と50%ないし70%のゲル含有率を有する接着剤としてのコポリマーラテックスを有する。
したがって、高いシート光沢度紙製造用の改良された塗工グレードの炭酸カルシウム顔料の需要が残されている。
発明の概要
本発明は第一および第二の別個のアラゴナイト状沈澱炭酸カルシウム(PCC)粒子の混合物を含む紙塗工顔料に関する。混合顔料の第一の粒子は約0.4ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有し、混合顔料の第二の粒子は約0.5ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有する。この顔料は約50:50ないし約80:20重量比の第一の0.4ミクロンの粒子と第二の0.5ミクロンの粒子を含むのが好ましく、約60:40重量比が最も好ましい。
本発明はまた、アラゴナイト状沈澱炭酸カルシウム顔料を調製し、クレーを添加し、その顔料をバインダーおよびその他の添加物を含むスラリーとして原紙に塗工することを含む塗工紙の製造方法にも関する。混合アラゴナイト状沈澱炭酸カルシウムは混合物の約30重量%ないし約85重量%の量で存在し、残りの約70重量%ないし15重量%はスラリー調製前のクレーであることが好ましい。
特に断りのない限り、ここにおける部または%は全て重量%を示す。
本発明は炭酸カルシウム粒子混合物を含む紙塗工組成物、シート光沢度を改良するための組成物の使用方法、高いシート光沢度を有する紙の製造プロセス、およびそのプロセスで製造される紙に関する。炭酸カルシウムは沈澱アラゴナイト(斜方晶系)であるのが好ましい。顔料処方に用いると、本発明の炭酸カルシウム顔料混合物は通常の従来の塗工グレード炭酸塩に比してシート光沢度を改善し、板紙を含む高光沢度紙の製造に特に有利である。
この混合顔料を用いる塗工紙のシート光沢度における改良が期待され、それは混合顔料における平均値が0.1ミクロンないし0.2ミクロン異なる粒子サイズ分布を有する粒子の使用による相乗効果に起因する。さらに、本発明の炭酸カルシウム顔料は、カレンダ加工の容易さおよびこの顔料混合物を用いて得られるシート光沢度と印刷光沢度を含め、他の炭酸カルシウム顔料より明らかに有利である。
本発明の混合炭酸カルシウム顔料混合物に有用な炭酸カルシウム粒子は水酸化カルシウムの水スラリー(石灰乳)の二酸化炭素ガスによる炭酸化によって合成(沈澱)し、個別のアラゴナイト粒子とするのが好ましい。好ましい実施態様において、本発明の混合炭酸カルシウムの製造は、ニューヨーク州ニューヨーク市のMinerals Technologies Inc.より夫々OPACARB(登録商標)A40PCCおよびOPACARB(登録商標)A50PCCとして市販されている平均粒子サイズ0.40ミクロンおよび0.50ミクロンの成分粒子を混合することにより達成される。
より詳しくは、OPACARB(登録商標)A40PCCおよびOPACARB(登録商標)A50PCCは、夫々平均粒子サイズ約0.4ミクロンおよび0.5ミクロンで、平均の±0.02ミクロンの狭い粒子サイズ分布を有するアラゴナイト状沈澱炭酸カルシウムである。
本発明に従う粒子の平均粒子サイズは、粘稠な液体中での小球の落下速度を与える、ストークスの法則(CRC Handbook of Chemistry and Physics, 69th Edition 1988−1989, p. F−105)を用いて粒子径分布測定器であるMicromeritics Sedigraph 5100 Analyzerを用いて測定された。
本発明のアラゴナイト状PCC顔料を単独または他の通常の塗工顔料との混合物として用いて、改良された塗工結果が得られる。クレーと混合されたときの顔料のPCC含有率は塗工処方の約30重量%ないし約85%の範囲でありうるが、60重量%が好ましい。本発明の顔料混合物は高光沢度紙に用いるのが特に有利であり、業界で周知の通常のバインダー、増粘剤および/または潤滑剤の一つ以上と混合してもよい。塗料はその最終固形分含有率を約50重量%ないし70重量%の範囲に入れるのに必要な量の希釈水を含むこともできる。
本発明の実施態様を以下の実施例を参照することによってのみ、実施例により記述する。以下の非限定の実施例は本発明の説明のために過ぎず、本発明を制限するものと解釈してはならず、発明の展望は付記される請求項によって定義される。
各実験処方において、全体で40部の沈澱炭酸カルシウム顔料を用い、フラットブレードCowles型ミキサーを用いて72%固形分含有率を有する塗量グレードのクレーと混合した。以下の全ての実施例に用いたクレーはHuber Corporationから市販されているALPHAGLOSS(登録商標)であった。OPACARB(登録商標)A40PCC、OPACARB(登録商標)A50PCCおよびALBAGLOS(登録商標)S PCC粒子は単独または組み合わせて供給し、種々の炭酸カルシウム粒子の効果を評価した。
具体的には、第一および第二の塗工混合物は、OPACARB(登録商標)A40PCCアラゴナイト状粒子およびOPACARB(登録商標)A50PCCアラゴナイト状粒子をそれぞれ単独でALPHAGLOSS(登録商標)クレーと共に用いたときの効果を評価するために供給した。第2、第3、および第4の塗工混合物は、OPACARB(登録商標)A40PCCアラゴナイト状粒子の、従来からクレー系紙塗工組成物と共に用いられるALBAGLOS(登録商標)S PCCカルサイト粒子と約40:60ないし約60:40の範囲の種々の重量比で用いたときの効果を評価するために提供された。第6および第5の塗工混合物は、OPACARB(登録商標)A40PCCアラゴナイト状粒子とOPACARB(登録商標)A50PCCアラゴナイト状粒子を本発明に従う重量比で有する混合アラゴナイト状PCC顔料を評価するために供給された。
調製された塗工混合物の組成物は炭酸カルシウム粒子の重量と以下の重量%のクレーと共に下の表1に示される。
Figure 2005513296
上記の塗工処方の混合の後、夫々にバインダーを加えて通常のフラットブレードCowles型ミキサーを用いて再び混合した。各々の炭酸カルシウム処方は11部のGencorp Corporation(現在Omnova Corporation)のスチレン/ブタジエンラテックスGENFLO(登録商標)5905、3部のPenford Starch Corportaionのヒドロキシエチル化澱粉PENFORD(登録商標)280ガム、および1部のステアリン酸カルシウム潤滑剤を含めた。Hercules Corporationの標準紙増粘剤ADMIRAL(登録商標)3089を各塗料サンプルに添加して目標のBrookfieldの1分間100回転(rpm)粘度1200センチポイズ(cps)を達成した。一般に、炭酸塩量が増加すると目標の粘度を達成するに必要な増粘剤の量が増加した。
固形分約60%になるように顔料塗料を調製し、固形分%とAA−GER法(米国Kaltec Scientific)で測定される保水性を試験した。低剪断粘度はBrookfield型RVT粘度計を用いて10rpm、20rpm、50rpm、および100rpmでセンチポイズで測定した。高剪断粘度測定は米国Kaltec ScientificのHercules高剪断粘度計を用いて測定した。Hecules粘度はE bob、スプリング定数400,000dyne−cm/cm、0rpm−4400rpm、室温の条件を用いて測定した。試験した塗工処方データを表2に示した。
Figure 2005513296
調製の後、Cylindrical Laboratory Coater(CLC−6000)を用いて原紙1リームにつき51.1ポンド(1平米70g)の塗料を塗布した。塗工重量目標は3300平方フィートにつき9ポンドであった。次いで塗工紙は二組のローラーを有するラボラトリ・スーパーカレンダで華氏150°で平方インチ当たり(psi)800ポンドを供給するmpsでカレンダ加工した。
塗工紙の標準試験はシート光沢度、印刷光沢度、白度、および不透明度とした。業界で周知の方法であるNancy Plowman試験法(NPA)による印刷光沢度値、および標準TAPPI試験法によるその他のデータなどの塗工紙の試験データを表3に示した。
Figure 2005513296
これらのデータは、本発明の塗工顔料によって提供される改良されたシート光沢度を示し、また、炭酸カルシウム塗工顔料が印刷光沢度を損なうことなく多量のクレーとの組み合わせで用いうることも示す。第6および第5のシート光沢度の比較において、OPACARB(登録商標)A40PCCアラゴナイト状粒子とOPACARB(登録商標)A50PCCアラゴナイト状粒子を約50:50ないし80:20、好ましくは60:40の重量比で有する本発明に従う混合炭酸カルシウム顔料を用いると顕著な改良が見られる。
さらに、これらの粒子混合物は高炭酸カルシウム含有率使用に通常伴う印刷光沢殿低減を伴うことなくシート光沢度の改善をもたらす。
具体的には、本発明に従う重量比のOPACARB(登録商標)A40PCC粒子とOPACARB(登録商標)A50PCC粒子を用いて達成された白紙および印刷光沢度74.6%−75.7%および91.6%Rapida SFO Black−91.8%Rapida SFO Blackは第七の塗料においてOPACARB(登録商標)A50PCCだけを用いて達成されたシート光沢度より高く、印刷光沢度は同等であった。さらに、OPACARB(登録商標)A40PCCのみとクレーとを用いて達成された(第1の塗料)非常に低い印刷光沢度(90.6%Rapida SFO Black)およびOPACARB(登録商標)A50PCCのみとクレーとを用いて達成された(第7の塗料)印刷光沢度(92.4%Rapida SFO Black)とは逆に、相乗効果はより高いOPACARB(登録商標)A40PCC対OPACARB(登録商標)A50PCC比を用いて観察された。
本発明のアラゴナイト状混合顔料の使用とカルサイト粒子を含むアラゴナイト混合物との比較においても改良されたシート光沢度が観察される。具体的には、OPACARB(登録商標)A40PCC粒子とOPACARB(登録商標)A50PCC粒子を本発明に従う重量比で用いる(第6および第5の塗料)とシート光沢度値はOPACARB(登録商標)A40PCCアラゴナイト状粒子とALBAGLOS(登録商標)S PCCカルサイト粒子とを40:60ないし60:40の重量比で用い(第2ないし第4の塗料)て得られたシート光沢度値72.1%ないし72.7%より著しく改良されて74.6ないし75.7%の範囲となった。さらに、混合アラゴナイト状顔料におけるシート光沢度のこの著しい改善は、アラゴナイト/カルサイト顔料混合物を含む顔料に相当する印刷光沢度と共に得られた。
本発明に従う混合物に用いられる粒子は、平均値の差が約0.1ミクロンないし約0.2ミクロンという粒子サイズ分布を示すことが観察されるであろう。同様の粒子サイズ分布差を有する他の混合物が塗工白紙に対して同様の相乗効果を示すであろうことが想定される。さらに、アラゴナイト/アラゴナイト混合物に加えて、上記の粒子サイズ分布基準に合致する他の類似の炭酸カルシウム形状の混合物(カルサイト/カルサイトなど)も塗工白紙特性に同様の相乗効果を示すことが期待される。
本発明の実施態様および応用を示し、述べてきたが、ここに記した発明の概念から逸脱することなく修正および具体化が可能であることを当業者は理解するであろう。したがって、付記する請求項は本発明の真の精神と展望の範囲内の全てのかような修正および具体化を網羅することが意図される。

Claims (24)

  1. 高いシート光沢度を有する表面仕上げを提供する塗工組成物に用いられる炭酸カルシウム製品であって、その製品が
    第一の平均値を有する第一の粒子サイズ分布を有する第一の炭酸カルシウム粒子と
    第二の平均値を有する第一の粒子サイズ分布を有する第一の炭酸カルシウム粒子と
    を含み、第一と第二の平均値が約0.1ミクロンないし約0.2ミクロンの差を有し、
    第一の炭酸カルシウム粒子と第二の炭酸カルシウム粒子が夫々約50:50ないし約80:20の重量比で供給されている炭酸カルシウム製品。
  2. 第一の炭酸カルシウム粒子対第二の炭酸カルシウム粒子の重量比が約60:40であることを特徴とする、請求項1に記載の炭酸カルシウム製品。
  3. 第一の炭酸カルシウム粒子および第二の炭酸カルシウム粒子がアラゴナイト状沈澱炭酸カルシウム(PCC)粒子であることを特徴とする、請求項1に記載の炭酸カルシウム製品。
  4. 第一の炭酸カルシウム粒子が約0.4ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有し、第二の炭酸カルシウム粒子が約0.5ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有することを特徴とする、請求項1に記載の炭酸カルシウム製品。
  5. 第一の炭酸カルシウム粒子が約0.4ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有し、第二の炭酸カルシウム粒子が約0.5ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有することを特徴とする、請求項2に記載の炭酸カルシウム製品。
  6. 第一の炭酸カルシウム粒子が約0.4ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有し、第二の炭酸カルシウム粒子が約0.5ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有することを特徴とする、請求項4に記載の炭酸カルシウム製品。
  7. 紙塗工顔料であって、
    第一の平均値を有する第一の粒子径分布を有する第一の炭酸カルシウム粒子と
    第二の平均値を有する第一の粒子径分布を有する第一の炭酸カルシウム粒子と
    を含み、第一と第二の平均値が約0.1ミクロンないし約0.2ミクロンの差を有し、
    第一の炭酸カルシウム顔料と第二の炭酸カルシウム顔料が夫々約50:50ないし約80:20の重量比で供給されている紙塗工顔料。
  8. 第一の炭酸カルシウム顔料対第二の炭酸カルシウム顔料が供給される重量比が約60:40であることを特徴とする、請求項7に記載の紙塗工顔料。
  9. 第一の炭酸カルシウム顔料と第二の炭酸カルシウム顔料がアラゴナイト状沈殿炭酸カルシウム(PCC)顔料であることを特徴とする、請求項7に記載の紙塗工顔料。
  10. 第一の炭酸カルシウム粒子が約0.4ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有し、第二の炭酸カルシウム粒子が約0.5ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有することを特徴とする、請求項7に記載の紙塗工顔料。
  11. 第一の炭酸カルシウム粒子が約0.4ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有し、第二の炭酸カルシウム粒子が約0.5ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有することを特徴とする、請求項8に記載の紙塗工顔料。
  12. 第一の炭酸カルシウム粒子が約0.4ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有し、第二の炭酸カルシウム粒子が約0.5ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有することを特徴とする、請求項9に記載の紙塗工顔料。
  13. 高いシート光沢度を有する紙の製造方法であって、
    a)第一の平均値を有する第一の粒子サイズ分布を有する第一の炭酸カルシウム粒子を用意するステップと、
    b)第二の平均値を有する第二の粒子サイズ分布を有する第二の炭酸カルシウム粒子を用意するステップと、ここで第一と第二の平均値が約0.1ミクロンないし約0.2ミクロンの差を有する、
    c)第一の炭酸カルシウム粒子と第二の炭酸カルシウム粒子を夫々約50:50ないし80:20の重量比で混合して顔料混合物を形成するステップと、
    d)この顔料混合物を少なくとも一つのバインダーと混合して塗工スラリーを形成するステップと、
    e)この塗工スラリーで紙を塗工して塗膜を形成するステップと、
    f)この紙を乾燥しカレンダ加工して高いシート光沢度を有する塗工紙を形成するステップと
    を含む紙の製造方法。
  14. 第一の炭酸カルシウム粒子対第二の炭酸カルシウム粒子の重量比が約60:40であることを特徴とする、請求項13に記載のプロセス。
  15. 第一の炭酸カルシウム粒子および第二の炭酸カルシウム粒子がアラゴナイト状沈澱炭酸カルシウム(PCC)粒子であることを特徴とする、請求項13に記載のプロセス。
  16. クレーを用意し、そのクレーを約15重量%ないし約70重量%の範囲の量でステップc)の塗工混合物と混合するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載のプロセス。
  17. 第一の炭酸カルシウム粒子が約0.4ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有し、第二の炭酸カルシウム粒子が約0.5ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有することを特徴とする、請求項13に記載の紙塗工顔料。
  18. 第一の炭酸カルシウム粒子が約0.4ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有し、第二の炭酸カルシウム粒子が約0.5ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有することを特徴とする、請求項14に記載の紙塗工顔料。
  19. 第一の炭酸カルシウム粒子が約0.4ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有し、第二の炭酸カルシウム粒子が約0.5ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有することを特徴とする、請求項15に記載の紙塗工顔料。
  20. 第一の炭酸カルシウム粒子が約0.4ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有し、第二の炭酸カルシウム粒子が約0.5ミクロンの平均粒子サイズ(APS)を有することを特徴とする、請求項16に記載の紙塗工顔料。
  21. 請求項13に従うプロセスで製造された紙製品。
  22. 原紙を塗工するためのスラリーに請求項1に記載の組成物を加えるステップを含む、紙製品のシート光沢度を改良する方法。
  23. 原紙を塗工するためのスラリーに請求項5に記載の組成物を加えるステップを含む、紙製品のシート光沢度を改良する方法。
  24. 原紙を塗工するためのスラリーに請求項9に記載の組成物を加えるステップを含む、紙製品のシート光沢度を改良する方法。
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