JP2005512629A - 区別的不整脈分類に対する調律による移行 - Google Patents

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Abstract

【課題】 心室不整脈を監視し、かつ/または、処置する医療デバイスを提供する。
【解決手段】 医療デバイスにおいて、「正常」処理動作モードおよび「保護」処理動作モードを備えている。2つのモード間の移行は心臓調律による。良性の調律は、正常処理モードで処理され、良性でない調律は、保護処理モードで処理される。正常処理モードにおいて、デバイスは、計算に関して要求が厳しくない機能を行うが、保護処理モードにおいて、デバイスは、不整脈を分類する計算に関して要求の厳しい機能を行う。治療が必要であると考えられる場合、デバイスは、保護処理モードにおいて治療を供給することができる。

Description

本発明は、心臓信号の処理に関し、より詳細には、心臓不整脈の監視に関する。
多くの埋め込み式心臓デバイスは、頻脈性不整脈を求めて心臓の電気活動を監視する。埋め込み式デバイスが可能性のある頻脈性不整脈を検知すると、埋め込み式デバイス内のプロセッサは、頻脈性不整脈を分類するための計算を行う。頻脈性不整脈を分類することは、非持続性心室頻脈、持続性心室頻脈または二腔頻脈などの頻脈性不整脈の形態を識別する、すなわち区別することを含んでよい。ある形態の頻脈性不整脈は生命にかかわるが、他の形態の頻脈性不整脈は患者の生命に対してほとんど危険を呈しない。埋め込み式デバイスは生命にかかわる頻脈性不整脈を識別すると、抗頻脈ペーシング、カーディオバージョンまたはディフィブリレーションなどの治療を心臓に供給することができる。
頻脈性不整脈を分類することは、強力な区別的(discriminatory)アルゴリズムを適用することを含み、その結果、プロセッサによる大量の計算を含む。分類計算は、多くの他のプロセッサ演算より時間がかかり、したがって、多くの他のプロセッサ演算より多くのエネルギーを消費する。結果として、分類計算は一般に、他のプロセッサ演算と比較して、埋め込み式デバイスの電池に対してより大きな電流ドレイン(drain)として作用する。
頻脈性不整脈を分類するための区別的アルゴリズムは、より洗練されたものになってきており、分類に関連する計算の努力が増加した。より洗練された分類アルゴリズムは、より多くの計算を要求し、電池からより多くのエネルギーを消耗させる。
電池寿命を延ばすために、埋め込み式デバイスは、限定した状況のセットの中で分類計算を行う。患者の心拍数が正常である時、たとえば、プロセッサは、不整脈を全く分類する必要がないため、エネルギー要求の厳しい分類計算を行うことを避ける。プロセッサは、患者の心拍数が正常である時の低エネルギー状態で動作することができ、各心臓周期について短い持続期間の最小の計算を行い、それによって、エネルギーをほとんど消費しない。プロセッサは、低エネルギー状態から、エネルギー要求の厳しい計算を要する条件が存在する時の高エネルギー計算状態への移行を行う。
従来の埋め込み式心臓デバイスにおいて、低エネルギー状態から高エネルギー計算状態への移行は心拍数によっている。言い換えれば、デバイスは、心室および/または心房の活性化(activation)レートを監視し、レートが、所定持続期間の間、所定のしきい値を超えると、高エネルギー計算状態への移行を行う。しきい値レートおよび持続期間は通常、患者の医師によって設定される。等価的に、医師は、しきい値レートに反比例する活性化と活性化の間のしきい値時間間隔を設定してもよい。こうした1つのしきい値間隔は、頻脈検出間隔(TDI)として定義される。しきい値持続期間は、プログラムされる検出までの間隔数(NID)として設定されることができる。少なくともNIDの連続した拍動について、TDIより短い間隔を有する調律は、高エネルギー計算状態に入るように促す。以下で論ずることは間隔およびレートに言及するであろうが、等しく両方に当てはめることができる。
従来の埋め込み式心臓デバイスを用いると、患者が、TDIより長い間隔を有する頻脈性不整脈を経験すると、デバイスは、高エネルギー計算状態に入らず、その結果、不整脈を分類しない。間隔がTDIより長い場合、デバイスは、心室頻脈などの頻脈性不整脈を分類することができない場合がある。心室頻脈は、深刻で、おそらく生命にかかわる事象である可能性がある。
実際的な問題として、頻脈性不整脈の分類は、効果的な処置にとって必須のものである。頻脈性不整脈が分類されないと、デバイスは通常、頻脈性不整脈を処置する治療を供給しないであろう。残念ながら、しきい値を横切りそこねた頻脈性不整脈の中には、生命にかかわる可能性のあるものがあるが、未処置のままになる場合がある。
患者の医師は、より容易に横切られるしきい値を設定することによって、より緩慢な頻脈性不整脈を検出し処置しようと望む場合がある。より緩慢な頻脈性不整脈が必ずしも患者にとって危険であるわけではないが、しかし、より容易に横切られるしきい値によって、プロセッサが、分類計算を行う高エネルギー計算状態で多くの時間を費やす可能性がある。次に、高エネルギー計算状態の時間の増加によって、デバイスの電池に対する要求がより大きくなる。したがって、埋め込み式デバイスは、かなりのエネルギーを費やして、調律(その多くが危険ではない)を分類する場合がある。
結果として、レートによる移行は、つまらないトレードオフを含む場合がある。TDIをあまりに高く設定すると、埋め込み式デバイスの電池を不必要に消耗する無駄な計算努力につながる可能性がある。TDIと、結果として生じる計算要求の間の関係は、ほぼ指数関数的であるため、TDIを少しだけ増加させることは、計算活動および電池消耗の大幅な増加を生じる場合がある。しかし、TDIをあまりに低く設定すると、分類されずかつ未処置の、危険になる可能性のある頻脈性不整脈を生ずる場合がある。
〔発明の概要〕
概して、本発明は、埋め込み式医療デバイスにおいて、「正常」処理動作モードおよび「保護」処理動作モードを確立するようになっており、心臓調律に応じて2つのモード間の移行を行う。正常処理モードにおいて、デバイスは、計算に関しては要求が厳しくない、比較的少ないエネルギーを消費する、かなり簡易的な調律解析を行う。簡易的な調律解析の目的は、調律が、良性の調律のセットのうちの1つであるかどうかの判断を試みることである。良性の調律の例としては、正常洞調律、洞頻脈、心房細動、心房粗動、1:1上室性頻脈、主にペーシングされた調律、二連脈、および非持続性異所性心拍を挙げることができる。調律が良性であると判断すると、動作を正常処理モードに維持し、したがって、非常に区別的であるが、計算に関して要求の厳しい不整脈分類アルゴリズムの適用を禁ずる。
現在の調律が良性の調律のセットから逸脱していると、正常処理モードから保護処理モードへの移行が強制される。保護処理モードにおいて、非常に区別的であるが計算に関して要求の厳しい不整脈分類が始動され、適切ならば治療を送出することができる。いくつかの状況では、不整脈の分類は、監視すなわち治療の送出なしで不整脈についての情報を格納することを伴う場合がある。良性の調律が戻る時、すなわち、治療に応答して不整脈が終わる時、デバイスは正常処理モードに戻る。
正常処理モードと保護処理モードとの間の移行は心臓調律によるが、本発明は、必要ではないが、レートによる移行に対処する。言い換えれば、デバイスは、一連の間隔がプログラムされたTDIより低くなると、保護処理モードへ移行することができるが、レートによる移行は、本発明に不可欠ではない。
一実施形態において、本発明は、プロセッサを第1の計算状態で動作させること、および、良性でない心臓調律に応答して、プロセッサを第2の計算状態で動作させることを含む方法を提供する。第2の計算状態において、方法は、区別的な不整脈分類アルゴリズムを実行することを含む。第1の計算状態は、低エネルギーの正常処理状態であり、第2の計算状態は、高エネルギー計算の保護処理状態である。プロセッサは、房室解離およびR−R間隔の安定性についての、たとえば、二腔頻脈の兆候が存在する時、あるいは、心房細動、心房粗動、または洞頻脈の兆候が存在する時に第2の計算状態に入る。
別の実施形態において、本発明は、心臓調律を検知すること、検知された心臓調律が良性の調律である時にプロセッサを第1の計算状態で動作させること、および検知された心臓調律が良性でない調律である時にプロセッサを第2の計算状態で動作させることを含む方法を提供する。良性の調律は、限定はしないが、正常洞調律、洞頻脈、心房細動、心房粗動、1:1上室性頻脈、ペーシングされた調律、二連脈、および非持続性異所性心拍を含む。良性の調律は、ほとんど計算努力することなく識別されることができる。調律が良性でない時、プロセッサは、区別的不整脈分類アルゴリズムを実行して心臓調律を分類する。
本発明は、プログラム可能なプロセッサに方法を実行させる命令を有するコンピュータ読み取り可能な媒体において具体化されることができる。本発明はさらに、方法を実行することができるデバイスとして具体化されてもよい。デバイスは、心臓の心室に近接したセンサ、および心拍数に関係なく、センサによって検知された心臓調律に応じて、第1の計算状態と第2の計算状態のうちの一方で動作するプロセッサを備えることができる。プロセッサは、プロセッサが第2の計算状態にある時に区別的不整脈分類アルゴリズムを実行する。
本発明は、1つまたは複数の利点を提供する。調律による移行を用いて、本発明は、予め選択したTDIより狭い間隔を有するレートだけではなく、全てのレートの頻脈性不整脈を監視し、かつ/または、処置する。いくつかの実施形態において、医師が、TDIのしきい値を指定することは必要でない。正常処理モードで行われるかなり簡易的な調律解析が全てのレートでの調律を評価する。デバイスは、調律がレートにかかわらず危険である可能性がある時に保護処理モードへの移行を行う。
正常処理モードにおいて行われる調律による解析は、レートが所定のしきい値を超えるかどうかを判断するよりも進んだ解析であるが、正常処理モードにおける調律解析は、保護処理モードにおける不整脈分類よりも計算に関しては要求がはるかに厳しくない。正常処理モードにおいて行われる調律による解析は、より複雑な分類計算を必要とする可能性のあるような調律を識別する。正常処理モードにおいて調律による解析を行うことによって、デバイスは、分類が必要とされる可能性のある時に保護処理状態へ移行を行うことによって計算資源を保存する。不必要な分類の可能性が少ないため、デバイスの電池に対する不必要な電流ドレインが少ない。
さらに、本発明の種々の実施形態は、一定の患者には特に有利である場合がある。たとえば、徐脈を監視するデバイスは、頻脈性不整脈監視機能を含むが心室治療機能は含まない場合がある。別の実施形態では、頻脈性不整脈治療およびペーシングを供給するデバイスは、個別の頻脈性不整脈監視及び治療ゾーンから利益を得る場合がある。
本発明の1つまたは複数の実施形態の詳細が、添付図面及び以下の説明において述べられる。本発明の他の特徴、目的、及び利点は、説明及び図から、並びに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
図1は、本発明を実施する例示的なシステム10を示すブロック図である。システム10は、ペースメーカまたはペースメーカ−ディフィブリレータなどの埋め込み式医療デバイスの一部である。システム10はまた、データを収集するが、患者に対して治療は供給しない不整脈監視モニタに含まれることができる。
システム10は、心房センサ12、14を介して心房信号を受信し、心室センサ16、18を介して心室信号を受信する。心房センサ12、14および心室センサ16、18は、たとえば、それぞれ、右心房および右心室に近接するペース/検知電極であってよい。検知増幅器20は、心房センサ12、14からの電気信号を受信し、信号を増幅し、フィルタリングし、信号が心房活性化を示すかどうかを検知する。本明細書で用いられる時、活性化は、心臓組織を伝播する電気的興奮として定義される。増幅器20は、信号を検知しきいと比較するなどの技法によって、心房活性化を検知することができる。増幅器20が心房活性化を検知すると、増幅器20は、P OUT線22上にデジタル信号を生成する。
同様に、検知増幅器24は、心室センサ16、18からの電気信号を受信し、信号を増幅し、フィルタリングし、信号が心室活性化を示すかどうかを検知する。増幅器24が心室活性化を検知すると、増幅器24は、R OUT線26上にデジタル信号を生成する。
本発明は、システム10以外のシステムについて実施することができる。たとえば、本発明は、単一の心電図(ECG)信号を受信する埋め込み式不整脈モニタにおいて実施されることができる。心房活性化を示すP波は、ECG信号から区別されることができ、P OUT線22上にデジタル信号を生成する。同様に、心室活性化を示すR波は、ECG信号から区別されることができ、R OUT線26上にデジタル信号を生成する。
プロセッサ28は、P OUT線22およびR OUT線26からの信号を受信する。プロセッサ28は、「正常」処理モードまたは「保護」処理モードにおいて信号を処理する。プロセッサ28は、保護処理モードにおいて、非常に区別的であるが、計算に関しては要求の厳しい不整脈分類を行うが、正常処理モードにおいては行わない。一般に、プロセッサ28は、信号が良性調律を示すかどうかを判定する。良性調律は、正常処理モードにおいて処理される。良性でない調律は保護処理モードにおいて分類される。
一実施態様において、「良性」の調律は、たとえば、正常洞調律(NSR)、心房細動(AF)、心房粗動(AFL)、1:1上室性頻脈(SVT)を含む。ペースメーカを含む実施形態において、ペーシングされた調律は、良性であると考えられる。二段脈および非持続性異所性心拍もまた、良性であると考えることができる。これらの条件のそれぞれは、最小量の計算努力で識別することができ、これらの条件を分類する保護処理モードに入ることは必要ではない。これらの条件のそれぞれは、生命にかかわらないと考えることができる。
調律の中には、長い間隔で良性であるが、短い間隔で良性でない場合があるものがある。たとえば、1:1SVTまたは洞頻脈(ST)などのエピソードは、300ミリ秒(すなわち、200拍数/分未満)の間隔を超えると良性と考えられ、300ミリ秒の間隔を下回ると良性でないと考えることができる。したがって、良性と良性でないのを分離する間隔は、医師が選択するTDIなどのしきい値によって指定されることができる。
プロセッサ28が、調律が良性でないと判定すると、プロセッサ28は、保護処理モードに入る。保護処理モードにおいて、不整脈は、慎重に分類され、監視され、状況が許せば、治療を用いて処置されることができる。分類は、P OUT線22上の最近のP波のタイミングおよびR OUT線26上の最近のR波のタイミングのほかに、心室センサ16、18が検知する波形の解析を含む場合がある。波形の解析は一般に、解析のために、アナログ電気信号をデジタル信号に変換することを含む。
スイッチマトリクス34は、デジタル信号解析において用いるために、利用可能なセンサのうちのどれを広帯域(0.5〜200Hz)増幅器35に結合するかを選択する。プロセッサ28はセンサの選択を制御する。選択されたセンサからの信号は、マルチプレクサ36に供給され、アナログ/デジタル(A/D)変換器38によってマルチビットデジタル信号に変換される。デジタル心房波形、デジタル心室波形、または、その両方を含む可能性がある、デジタル信号は、プロセッサ28によって解析されることができる。分類は、形態解析などの計算に関して要求の厳しい技法を含む場合がある。形態解析は、たとえば、ウェーブレット解析、フーリエ解析、または、テンプレートマッチングを含んでよい。結果として、保護処理モードは、正常処理モードに比べて、計算に関してより要求が厳しく、エネルギーをより多く要求する。
区別的分類アルゴリズムは、ランダムアクセスメモリ(RAM)30および/または消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)32などのメモリ部品に格納される命令の一シーケンスとして符号化されることができる。プロセッサ28は、不整脈を分類する時にRAM30またはEPROM32から命令をロードすることができる。RAM30またはEPROM32はまた、システム10が、正常処理モードか、保護処理モードのいずれをとるべきかを判定するアルゴリズムを命令のシーケンスとして格納することができる。以下でより詳細に述べられるこれらのアルゴリズムは、保護処理モードにおける不整脈分類アルゴリズムに比べて、計算に関して要求が厳しくなく、電池電力の消費が少ない。
さらに、経験した心房または心室エピソードの数およびエピソードに応答して供給される治療などの患者の状態および/または処置に関するデータはRAM30に格納されることができる。
図2は、本発明の例示的な実施形態の状態図である。プロセッサ28は、正常処理モード40および保護処理モード42において動作することができる。図2で述べる実施形態において、保護処理モード42は、監視される処理ゾーン44および心室治療処理ゾーン46を含む。両ゾーン44、46において、プロセッサ28は、計算に関して要求の厳しい分類操作を行う。監視される処理ゾーン44において、不整脈が分類され、監視される。心室治療処理ゾーン46において、不整脈が、分類され、監視され、治療を用いて処置されることができる。「監視」は、患者の医師が後で取り出すために、ランダムアクセスメモリ30に不整脈についての情報を格納することを含んでもよい。
ある状況では、エピソ−ドが独自に打ち切られ、良性調律が戻り、プロセッサが正常処理モード40へ戻る移行54を行う。他の状況において、分類された不整脈に対する治療が指示される場合があり、プロセッサ28は、心室治療処理モード46への移行48を行う。この移行48を許可することができる状況は以下に述べられる。
本発明のこの例示的な実施形態は、心室不整脈に焦点を当てており、心室不整脈は普通、心房不整脈より深刻である。この例示的な実施形態において、多くの心房不整脈は、良性であると考えられ、プロセッサ28に、正常処理モード40から保護処理モード42への移行50を行わせないであろう。したがって、心室治療処理ゾーン46は、心房よりむしろ心室の治療に焦点を当てている。しかし、1:1房室(AV)伝導を有する上室性頻脈などのいくつかの形態の心房性不整脈は、良性とは考えられず、プロセッサ28に、保護処理モード42への移行を行わせるであろう。
さらに、本発明は、良性と考えられる心房不整脈に対する治療を排除しない。逆に、本発明は、心房不整脈を処置する技法と共に実施されることができる。たとえば、1:1を超えるAV伝導を有する心房不整脈などの心房エピソードの検出およびそれに対する治療は、心室エピソードの検出、監視、および処置とは無関係に処理されることができる。プロセッサ28は、正常処理モード40においてであろうが、保護処理モード42の監視された処理ゾーン44においてであろうが、心房エピソードの検出、監視、および処置を行ってよい。しかし、プロセッサ28が保護処理モード42の心室治療処理ゾーン46にある時には、心室治療が優先されるため、心房治療は停止される場合がある。
心室治療処理ゾーン46にある間に、プロセッサ28は治療の施行を始動することができる。プロセッサ28は、不整脈が存在する限り、心室治療処理ゾーン46内にとどまる。不整脈は、治療の施行に続いて終了する可能性があるが、プロセッサ28は、短時間の間、心室治療処理ゾーン46内にとどまって、エピソードの終了を確認するようにすることができる。不整脈が終了するとプロセッサ28は、保護処理モード42から正常処理モード40への移行56を行う。
図3は、正常処理モード40におけるプロセッサ28による計算解析の例を示すフロー図である。解析は、保護処理モード42の計算に比べて、計算に関して要求が厳しくない。心室の電気的活性化に続いて(70)、プロセッサ28は、現在の拍動のR波と以前の拍動のR波の間の間隔(R−R間隔)を計算する。直近のR−R間隔におけるP波およびR波のタイミングに基づいて、プロセッサ28は、ST、AF、およびAFLの現在の兆候を更新する(72)。
兆候は拍動ごとに更新されるが、兆候は所定の期間にわたって蓄積される。兆候を更新することは、たとえば、P波およびR波のタイミングによって開示された、心房および心室パターン情報に応じて、カウンタをインクリメントすること、または、デクリメントすることを含んでもよい。カウンタは、患者が心房エピソードを経験しているかどうかを示す。AFまたはAFLの妥当な(moderate)兆候が存在する時、たとえば、プロセッサ28は、「心房エピソードが進行中である」ことを認識し、フラグがそのように指示するように設定することによって応答することができる。フラグが設定されるかどうかは、保護処理モード42へ移行するかどうかを判定する時(86)の一要因になる場合がある。AFおよびAFLの兆候が連続して蓄積されるため、プロセッサ28は、心房エピソードの発現をすぐに認識する。カウンタをインクリメントまたはデクリメントすることは、ST、AF、およびAFLの兆候を更新する(72)例示的な技法であり、本発明は、その技法に限定されない。
R−R間隔は、対象の最大間隔を表すモニタ検出間隔(MDI)と比較される(74)場合がある。たとえば、600ミリ秒のMDI(すなわち、100拍動/分未満の心拍数)を超える間隔は、良性であると考えられる場合がある。しかし、上述したように、本発明は、全ての心拍数で、すなわち、MDIを必要とすることなく実施され、処理状態間の移行に無関係に、心房不整脈を処置する技法と共に実施されることができる。AF、AFL、または非持続性心房頻脈(AT−NS)の場合(76)、MDIを超えるR−R間隔はやはり、心房状態の記録、解析、および治療(Rx)をもたらす場合(78)がある。プロセッサ28は、正常処理モード40にとどまり、保護処理モード42へは移行しない。
R−R間隔がMDI未満であると、プロセッサ28は、解析を行って、正常処理モード40にとどまるかどうか、または、保護処理モード42へ移行するかどうかが判定される(80)。プロセッサ28は、3つの個別の経路のうちの任意の経路に沿って保護処理モード42へ移行することができる。
第1経路において、プロセッサ28は、心室活性化があまりに急に起こる場合(82)、保護処理モード42へ移行する場合がある。心室活性化が急に起こることは、あまりに早いために、拡張期に、適度の心拍出量が得られないか、または、心臓組織の適度な灌流が得られない可能性のある調律を示す。この移行についてのしきい値は、TDIかまたは医師が設定する細動検出間隔(FDI)であってよい。中央値R−R間隔は、現在のR−R間隔および以前のR−R間隔を含むいくつかの間隔測定値による。中央値R−R間隔は、たとえば、7〜12拍動にわたって計算することができる。中央値R−R間隔がTDI(またはFDI)未満である時、プロセッサ28は、経路84によって保護処理モード42へ移行する。TDI(またはFDI)より短い単一のR−R間隔は普通、プロセッサ28に、保護処理モード42へ移行させないであろう。
多くの場合、患者の医師は、より遅い頻脈性不整脈もまた監視し、処置することに関心がある場合がある。保護処理への第2および第3の経路は、より遅い頻脈性不整脈に関連している。
第2の経路は二腔頻脈に関連しており、二腔頻脈では、心房および心室は、無関係にかつ位相がずれた状態で高速に拍動する。心房エピソードが進行しており(86)、その時、AV解離の兆候があり(88)、R−R間隔に十分な安定性がある(90)場合、二腔頻脈の可能性がある。二腔頻脈は良性調律ではなく、プロセッサ28は、保護処理モード42への移行を行う。心房監視および治療もまた供給されることができる(92)。
第3の経路は他の不整脈に関連している。洞頻脈は、良性調律であり、洞頻脈の兆候が十分に存在すると(94)、洞頻脈としての状態の分類を確認するためのある付加的な処理(96、98)が行われる場合がある。医療デバイスの中には、STについての情報を格納することに関心がなく、付加的な処理(96、98)を行わないものもある。付加的な処理(96、98)を行っても行わなくても、プロセッサ28は、正常処理モード40にとどまる。STの兆候が不十分である場合、プロセッサ28は、R−R安定性があるか調律をチェックする(100)。十分なR−R安定性がない(100)ことは、二段脈または非持続性異所性心拍を示唆し、良性調律として分類され、同様に、保護処理モード42をもたらさない。
保護処理モード42へ移行するかどうかを判定する(80)解析は、計算に関する比較的少ない努力を用いる。調律が、解析における3つの岐路のうちの1つの経路のテストを満たすと(80)、プロセッサ28は、保護処理モード42への移行を行う。
図4は、保護処理モード42におけるプロセッサ28による計算解析の例を示すフロー図である。保護処理モード42は、監視される処理ゾーン44および治療処理ゾーン46を含む。図4に示す実施形態において、プロセッサ28は、正常処理モード40から監視される処理ゾーン44に入る。
監視される処理ゾーン44に入った後に心室の電気的活性化が起こると(110)、プロセッサ28は、プログラムされたTDI(またはFDI)以下の連続したR−R間隔の数が、検出される間隔の数(NID)と呼ばれるプログラムされたしきい値持続期間を超えるかどうかを判定する(112)。NIDは医師によってプログラムされる。NIDの目的は、孤立したすなわち短時間活動する不整脈の処置を回避することである。良性でない調律の間隔の数が、NIDしきい値を超える時、治療が指示され、プロセッサ28は心室治療処理ゾーン46への移行48を行う。良性でない調律の間隔の数が、NIDしきい値未満の時、プロセッサ28は監視された処理ゾーン44にとどまる。
プロセッサ28は心房エピソードが進行中であるかどうかを検知する(114)。上述したように、AFおよびAFLは、P波およびR波のタイミングを評価することによって検出されることができ、この兆候は所定の期間にわたって蓄積される。AFまたはAFLの付加的な兆候が得られると、記録、解析、および/または治療が施行されることができる(116)。とりわけ、心房エピソードの検出、解析、および処置は、正常処理モード40(76、78、86、92)において、および保護処理モード42の監視される処理ゾーン44(114、116)において処理されることができる。その結果、心房エピソードの検出、監視、および処置は、心室エピソードの検出、監視、および処置に依存することが多い。
プロセッサ28は、形態解析および/またはP波およびR波間隔情報に対して作用するアルゴリズムなどの計算に関して要求の厳しい区別的技法を用いて不整脈を分類する(118)。形態解析は、テンプレートマッチング、ウェーブレット解析、フーリエ解析などの技法を含んでもよい。分類(118)は、時間がかかり、したがって、正常処理モード40で行われる解析よりも大きなエネルギーを必要とする。不整脈を識別するのに加えて、分類(118)はまた、医師が取り出すための、不整脈についての記録データを含むことができる。こうして、プロセッサ28は、不整脈を監視するが、治療は供給しない。
分類(118)に続いて、プロセッサ28は、解析を行って、保護処理モード42にとどまるかどうか、または、正常処理モード40へ移行するかどうかが判定される(120)。この解析は、正常処理モード40における解析(80)を補足するものである。プロセッサ28は、3つの個別の経路のうちの任意の経路を介して保護処理モード42にとどまる場合がある。
第1の経路において、プロッセサ28は、心室の活性化があまりに急に起る場合(122)、保護処理モード42にとどまる場合がある。解析(122)は正常処理モード40における解析(82)と同じである。
プロセッサ28は、二腔頻脈が停止すると、保護処理モード42にとどまる場合がある。正常処理モード40(86、88、90)の場合と同様に、この第2の経路は、心房エピソードが進行中であり(124)、その時、AV解離の兆候があり(128)、十分なR−R安定性があるかどうかを判定すること(130)を含む。
正常処理モード40(94、100)における第3の経路と同様に、監視される処理ゾーン44(126、132)における第3の経路は、他の不整脈に関連する。ST、二段脈、または非持続性異所性心拍などの不整脈は、プロセッサ28に、保護処理モード42にとどまらせないであろう。
調律が3つの経路のうちの任意の経路に従わない時、プロセッサ28は、事象の診断のために格納すること(134)を決定し、現在監視されている良性でない任意の調律が終了したと考える場合がある。プロセッサ28は、正常処理モード40へ戻る(54)。しかし、3つの経路のうちの1つの経路に従わない調律は、プロセサ28に、監視される処理ゾーン44にとどまるようにさせる。プロセッサ28は、次の心室の活性化を待ち(110)、この拍動を処理する。とりわけ、プロセッサ28は、拍動ごとに監視される処理ゾーン44において解析を行い、プロセッサ28を監視される処理ゾーン44に入らせた条件が消えた時、プロセッサ28は、正常処理モード40への移行54を素早く行う。
プロセッサ28が、NIDしきい値が越えられたと判定すると(112)、プロセッサ28は、心室治療処理ゾーン46への移行48を行う。プロセッサ28は、調律が分類をVTでない調律かまたはVF調律として維持しているかどうか(140)、および、中央値R−R間隔が、SVT限界未満か、または、高いレート(HR)タイムアウトが起こるかどうか(138)に応じて治療を施行する(142)ことができる。SVT限界およびHRタイムアウトは、分類を保留にする緊急状態の場合に治療を控えないようにする「安全ネット」機構である。R−R中央値が、プログラムされたSVT限界パラメータ未満であると、調律は、速すぎてSVTにはなれず、分類を待つことなく即座に治療が送出される(142)。同様に、長い期間にわたってレートが非常に高いままであって、そのため、調律が、SVTよりも心室頻脈の可能性が高いと、プログラム可能なHRタイムアウトが、分類を待つことなく治療の即座の送出をトリガする場合がある(142)。状態が緊急でない場合、プロセッサ28はさらに、不整脈を分類し、処置可能な調律が検出されるかどうかを評価する(140)。分類(140)に続いて、調律が、心室細動の心室頻脈である可能性がほとんどない時に治療を阻止することができる。そうでなければ、治療が送出される(142)。
治療が供給されるかどうかにかかわらず、プロセッサ28は、心室治療処理ゾーン46にとどまる。プロセッサ28は、各拍動についてデータを受信し(144)、心室エピソードが終了したかどうかを判定する(146)。エピソード終了の1つのテストは、拍動の所定数がしきい値間隔を超えているかどうかであってよい。たとえば、連続した8回の拍動がTDIより遅い場合、プロセッサ28は、エピソードが終了したと判定し、正常処理モード40への移行(56)を行ってもよい。遅い拍動の数が、そうである必要はないが、NIDしきい値の間隔数と同じであってもよい。
ある場合には、一定の遅い拍動が存在してもよいが、プロセッサ28に正常処理モード40への移行(56)を行わせるのに必要な数よりも少ない。プロセッサ28は、不整脈が戻る場合、心室治療処理ゾーン46にとどまる。TDIより大きな単一のR−R間隔は、NIDカウンタをクリアする。プロセッサ28は、NIDしきい値が越えられたかどうかを判定し(148)、そうであれば、付加的な治療が供給されることができる(142)。
監視される処理ゾーン44と違って、心室治療処理ゾーン46は、心房治療を含まない。心室治療処理ゾーン46において、プロセッサ28は、心室治療が優先であるために、心房治療を停止する。
図3および図4に示す実施形態は、例示的であり、特定の埋め込み可能医療デバイスについて変更されることができる。たとえば、埋め込み可能カーディオバータ・ディフィブリレータ(ICD)は、正常処理モード40または保護処理モード42において付加的な技法を含んでもよい。ICDは、付加的な事象カウンタまたは図3または図4に示さない他の基準を考慮してもよい。徐脈を監視するデバイスは、頻脈を処置するための装備をしていない場合があり、その結果、徐脈デバイスは、心室治療処理ゾーン46を完全に省くであろう。換言すれば、徐脈デバイスは、不整脈を処置することができずに不整脈を分類することができる。
図3および図4の例示的な実施形態は、TDIまたはFDIなどの医師の指定した間隔を受け入れる。以下に示すように、本発明は、医師によりプログラムされた間隔を含む必要はない。換言すれば、本発明は、調律に基づいて、かつ、レートに関係なく正常処理モード40と保護処理モード42の間を移行することができる。プロセッサ28は、効率よく、全てのレートの良性でない調律について、分類し、監視し、かつ/または、治療を送出する。
図5は、本発明の別の例示的な実施形態の状態図である。図2と同様に、プロセッサ28は、正常処理モード40および保護処理モード42で動作することができる。保護処理モード42における監視される処理ゾーン44と心室治療処理ゾーン46を見分ける図2に示すプロセスと違って、図5のプロセスにはこうした相違点がない。本発明は、別個の監視される処理ゾーンおよび心室治療処理ゾーンを有するデバイスに限定されない。プロセッサ28が、保護処理モード42にある時、プロセッサ28は、調律に依存して、監視を行うかまたは治療を供給する。保護処理モード42において、生命にかかわらないと分類される良性でない調律は監視される場合があるが、VT、VF、または二腔頻脈と分類される調律は治療を受ける場合がある。
図5の正常処理モード40は、図3に示すものとほぼ同じであってよく、すなわち、正常処理モード40は、どちらか一方の計算解析を使用することができる。図6は、正常処理モード40における、プロセッサ28によるどちらか一方の計算解析の例を示すフロー図である。図6は、図3と同じであるが、患者のレートを、TDIまたはFDIなどの医師がプログラムしたしきい値(図3の82)と比較していない。プロセッサ28は、患者のレートではなく、もっぱら患者の調律に応じて保護処理モード42への移行50を行う。
図7は、保護処理モード42における、プロセッサ28による計算解析の例を示すフロー図である。図7は図4と同じであるが、NIDしきい値(図4の112)はない。むしろ、プロセッサ28は、調律を分類し(118)、心室頻脈、心室細動、または、二腔頻脈が存在する時に治療を送出する(170、172)。プロセッサ28は、解析を行って、保護処理モード42にとどまるかどうか、または、正常処理モード40へ移行するかどうかを判定する(124)。さらに、図7の計算解析は、患者のレートを、医師がプログラムしたしきい値(図4の122)と比較しない。プロセッサ28は、患者のレートではなく、患者の調律に応じて保護処理モード42にとどまる。
図6および図7の例示的な実施形態において、プロセッサ28は、調律に基づいて、しかし、レートに無関係に計算を行う。したがって、患者の医師が、TDIまたはFDIなどのレートによるしきい値間隔を指定することは不必要である。結果として、医師は、不適切なしきい値間隔を選択することを気にする必要がない。さらに、プロセッサ28は有利には、全てのレートを監視し、かつ/または、処置する。プロセッサ28は、良性の調律のために正常処理モード40にとどまり、良性でない調律のために保護処理モード42への移行を行う。
図4に示されるような、個別の監視される処理ゾーン44および心室治療処理ゾーン46を維持することは、全ての患者について必要としないが、ある患者には有利である場合がある。個別のゾーン44、46は、たとえば、単一の埋め込み式デバイスを用いて、患者の心臓をペーシングし、不整脈治療を供給する時に有利である場合がある。心室治療処理ゾーン46において、頻脈性不整脈治療および徐脈ペーシングは、本発明のある実施態様においては両立しない。しかし、図4に示す監視される処理ゾーン44において、頻脈性不整脈治療はなく、徐脈ペーシングを供給することができる。
先に述べた例示的な実施形態は、必要な時に分類計算を行う。調律がゆっくりで良性である時、分類計算は必要とされない。しかし、調律が良性でない時には、調律がかなりゆっくりであっても、分類計算が行われる。したがって、埋め込み式医療デバイスは、全てのレートにおいて有害である可能性のある不整脈に応答することができる。必要である時に分類計算を行う付加的な利点は、埋め込み式医療デバイスの電池寿命が延びる可能性があることである。
本発明の種々の実施形態が述べられた。これらおよび他の実施形態は、添付の特許請求項の範囲内にある。
本発明を実施する例示的なシステムを示すブロック図である。 正常処理モードおよび保護処理モードならびに保護処理モードにおける監視された処理ゾーンおよび心室治療処理ゾーンを示す状態図である。 正常処理モードにおける処理を示すフロー図である。 図2に示す保護処理モードにおける処理を示すフロー図である。 正常処理モードおよび保護処理モードの代替の実施態様を示す状態図である。 正常処理モードの処理の代替の実施態様を示すフロー図である。 保護処理モードにおける監視を示すフロー図である。

Claims (21)

  1. 良性でない心臓調律に応答するプロセッサを用いて区別的不整脈分類アルゴリズムを実行すること、および、
    前記心臓調律を分類すること、
    を含む方法。
  2. 心拍数を考慮せずに区別的不整脈分類アルゴリズムを実行することをさらに含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記良性でない調律は、心室頻脈、心室細動、または二腔頻脈のうちの少なくとも1つを含む請求項1に記載の方法。
  4. 前記良性でない心臓調律に応答するプロセッサを用いて区別的不整脈分類アルゴリズムを実行することは、P波およびR波の測定されたタイミングに応答するプロセッサを用いて区別的不整脈分類アルゴリズムを実行することを含む請求項1に記載の方法。
  5. 前記良性でない心臓調律に応答するプロセッサを用いて区別的不整脈分類アルゴリズムを実行することは、洞頻脈、心房細動、および心房粗動のうちの少なくとも1つの蓄積された兆候に応答するプロセッサを用いて区別的不整脈分類アルゴリズムを実行することをさらに含む請求項1に記載の方法。
  6. 前記分類に応じて心臓に治療を送出すること、および/または、前記分類に応じて前記調律を監視することをさらに含む請求項1ないし5のいずれかに記載の方法。
  7. 良性の心臓調律に応答して第1の計算状態でプロセッサを動作させること、
    良性でない心臓調律に応答して第2の計算状態で前記プロセッサを動作させること、および、
    前記プロセッサが前記第2の計算状態にある時に、前記プロセッサを用いて区別的不整脈分類アルゴリズムを実行すること、
    を含む請求項6に記載の方法。
  8. 心拍数を考慮せずに前記第1の計算状態で前記プロセッサを動作させること、および/または、心拍数を考慮せずに前記第2の計算状態で前記プロセッサを動作させることをさらに含む請求項7に記載の方法。
  9. 良性でない心臓調律に応答して前記第2の計算状態で前記プロセッサを動作させることは、房室解離およびR−R間隔の安定性についての心房細動および心房粗動のうちの1つの兆候に応答して前記第2の計算状態で前記プロセッサを動作させることを含む請求項7に記載の方法。
  10. 心房細動および/または心房粗動および/または洞頻脈のうちの1つの前記兆候は、P波およびR波のタイミングに応じる請求項10に記載の方法。
  11. 良性でない心臓調律に応答して前記第2の計算状態で前記プロセッサを動作させることは、心房細動と心房粗動と洞頻脈の不十分な兆候に応答し、かつ、R−R間隔の安定性の十分な兆候に応答して前記第2の計算状態で前記プロセッサを動作させることを含む請求項1に記載の方法。
  12. 前記良性の調律は、正常洞調律、洞頻脈、心房細動、心房粗動、1:1上室性頻脈、ペーシングされた調律、二連脈、および非持続性異所性心拍のうちの少なくとも1つを含む請求項7に記載の方法。
  13. 前記第2の計算状態で前記プロセッサを動作させることは、前記プロセッサを、監視ゾーンおよび治療ゾーンのうちの1つで動作させることを含み、前記プロセッサを、前記監視ゾーンで動作させることは、心臓に治療を送出することなく前記調律を監視することを含む請求項1に記載の方法。
  14. 前記プロセッサは、埋め込み式の心臓監視デバイスに含まれる請求項1に記載の方法。
  15. 前記区別的不整脈分類アルゴリズムは、P波のタイミングに関する形態的解析、操作、およびR波のタイミングに関する操作のうちの少なくとも1つを含む請求項1または7に記載の方法。
  16. プログラム可能プロセッサ上で実行されると、前記プロセッサに、請求項1ないし15のいずれかに記載の方法を行うようにさせる命令を含むコンピュータ読み取り可能媒体。
  17. 心臓の心室に近接するセンサと、
    前記センサによって検知された心臓調律に応じて第1の計算状態および第2の計算状態のうちの1つで動作するプロセッサと、
    を備え、
    前記プロセッサは、該プロセッサが前記第2の計算状態にある時に、区別的不整脈分類アルゴリズムを実行するデバイス。
  18. 前記センサによって検知されたアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器をさらに備える請求項17に記載のデバイス。
  19. 前記プロセッサは、前記調律が良性である時に前記第1の計算状態で、前記調律が良性でない時に前記第2の状態で動作する請求項17に記載のデバイス。
  20. 良性の調律は、正常洞調律、洞頻脈、心房細動、心房粗動、1:1上室性頻脈、ペーシングされた調律、二連脈、および非持続性異所性心拍のうちの少なくとも1つを含む請求項19に記載のデバイス。
  21. 心臓の心房に近接する第2のセンサをさらに備え、前記プロセッサは、前記第2のセンサによって検知された心臓調律に応じて前記第1の計算状態および前記第2の計算状態のうちの1つで動作する請求項17に記載のデバイス。
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