JP2005511317A - 圧延ミルコイリングヘッド用の分割リングガイド - Google Patents

Abstract

コイリング部（laying）は軸線Ｘ周りで回転可能なクイル１４と、このクイルに担持されたパイプ１４とを有する。パイプ１４は、製品が供給される入口端１４ａと、入口端１４ａから放出端１４ｃに続く曲がったガイドパスを規定する中間部１４ｂとを有する。放出端１４ｃはクイルの軸線Xから半径方向に離れた所にあり、ここから、製品が螺旋リング列として排出される。ガイドはガイドパスを螺旋状に延長した部分を規定し、クイル１２から外側に突き出した螺旋支持板２２を有する。複数の溝型ガイドセグメント２０が端と端とを付き合わせた状態で螺旋支持板２２上に支持される。ガイドセグメント２０は半径方向外側に向いた切片による螺旋溝１６を形成し、周囲を円筒シュラウド１８によって囲まれている。円筒シュラウド１８はガイドセグメント２０と協働して、ガイドパスを半径方向かつ軸方向に制限する螺旋状の延長部を形成する。

Description

関連出願へのクロスレファレンス
本明細書は、米国暫定特許出願第６０／３４０，１８０号（２００１年１２月１４日出願）および米国実用特許第１０／３１３，９３８号（２００２年１２月６日出願）の優先権を主張する。

本発明は、高速ロッド圧延ミルに関し、特に、このようなミルで使用して、熱間圧延された製品をリング列にするコイリングヘッドの改良に関する。

図１を参照する。一般的なコイリングヘッドは、回転可能に駆動される中空クイル１２を囲むハウジング１０を有する。３次元的に曲がったコイリングパイプ１４がクイル１２に担持されている。コイリングパイプは、クイルの回転軸線Ｘと整列する入口端１４ａと、軸線Ｘから半径方向に離れた場所にある放出端１４ｃに続く曲がった中間部１４ｂとを有する。

熱間圧延スチールロッドが軸線Ｘに沿って放出パイプの入口端１４ａに運ばれ、放出端１４ｃから螺旋状リングとして放出される。

コイリングパイプの放出端１４ｃから排出されるとリングは更に拘束され、周囲を円筒シュラウド１８に囲まれた螺旋溝１６によって前進させられる。

ガイド溝１６は、円筒シュラウド１８と協働して、コイリングパイプによって形成されたガイドパスの、軸方向かつ半径方向に拘束された螺旋状の延長部を形成するような構成および寸法を有する。このように延長された拘束部は、コイリングパイプを通過した製品の後端が歪んだり捩れたりしないようにするために非常に有用であることが証明されている。しかし、ガイド溝を一体的に構成することで生じる問題もある。例えば、容易に螺旋形状に形成または加工できる物質は比較的柔らかいので、熱間圧延製品と摩擦接触することで摩耗が加速されやすい。摩耗は通常、ガイドパスに沿った短い部分において局所的に加速されるだけだが、この摩耗部分が使用に耐えられなくなると溝全体を交換しなければならない。また、ガイド溝の寸法は、特定の製品の大きさにぴったり拘束するように決められているので、圧延段取りにおいて違う寸法の製品を圧延する変更を行う場合には通常、その製品に対応する適切な寸法の溝を有するガイド溝に全交換しなければならない。

本発明によると、周知の一体型ガイド溝を、螺旋支持板の周辺部に担持された複数の溝型ガイドセグメントによって置き換える。ガイドセグメントはそれぞれ同一であって、互いに間隔をあけて配置され、支持板に着脱可能に担持されていることが好適である。これにより、支持板を、強度および成形性が優れているために選択したＡＳＴＭ Ａ５０２等の材料によって製造し、ガイドセグメントを、摩耗に対する耐性が優れているために選択した、上記とは異なる、例えばＡＳＴＭ４１４０等の材料によって鋳造または加工してもよい。摩耗が進んだたガイドセグメントを交換する際に、他のガイドセグメントは交換せずに更に継続して使用することができる。製品の寸法を変更する場合もガイドセグメントを交換するだけでよく、螺旋支持板を交換する必要がない。

上記およびこれ以外の本発明の特徴や効果を、添付の図面を参照しながら、より詳細に説明する。

併せて図２も参照すると、本発明に係る螺旋溝１６’が、溝型のガイドセグメント２０を端と端とを付き合わせた状態で螺旋支持板２２上に支持したものであって、螺旋支持板２２が、クイル１２の端部に回転可能に設けられたハブ２４を有していることが分かる。

図３は、クイルから外した、螺旋支持板２２とガイドセグメント２０とのアセンブリを示す。図４はこのアセンブリの構成部品の分解図である。図５は螺旋支持板２２のみを示し、図６は典型的なガイドセグメントを端から見た図である。個々のガイドセグメント２０は、装着フランジ２６を有する略Ｕ型のガイド溝を有する。装着フランジ２６は、それぞれのガイド溝に対して角を有するようにオフセットされており、横方向に突出した肩部２８が設けられていることは都合がよい。この肩部２８は、螺旋支持板２２の側面の周りに位置する凹状平面取付面３１に設けられた位置決め溝３０に嵌合する構造および寸法を有する。ガイドセグメントは、ボルト３２等によって中央で着脱可能に装着される。この時、熱膨張に対処するために、図２および図３において参照番号３４で示すように、互いに空間をあけて設けることが好適である。

ガイドセグメント２０は、例えばチタン等といった軽量物質から鋳造された、正確な寸法の外装鋳物を有してもよい。また、ガイドセグメントに耐摩耗および耐熱性のセラミックライナ等を設けてもよい。

個々のガイドセグメントにおいて摩耗が加速された場合、あまり摩耗していないセグメントを交換せずに、摩耗したセグメントを交換してもよい。また、異なる寸法の製品を圧延する場合には、ガイドセグメントのみを交換する必要がある。

一般的なコイリングヘッドの部分断面図である。 本発明の好適な実施形態に係る螺旋アウトポート板と切片ガイド溝とを備えるコイリングパイプクイルおよびコイリングパイプの斜視図である。 区切られたガイド溝と螺旋支持板との斜視図である。 図３に示す構成要素の展開斜視図である。 螺旋支持板の斜視図である。 複数の溝部分の中の１個の端部図である。

Claims (8)

1. 軸方向に移動する、引き伸ばされた製品を螺旋リング列に形成するコイリングヘッドであって、
   前記コイリングヘッドは軸線周りに回転可能なクイルと、前記クイルに担持されたパイプとを有し、
   前記パイプは前記軸線に沿って配置され前記製品が供給される入口端と、前記入口端から、前記軸線から半径方向に離れた位置にあって前記製品が前記螺旋リング列として排出される排出端まで続く曲がったガイドパスを形成する中間部分とを有し、
   さらに前記ガイドパスの螺旋状の延長部を形成するガイドを有するコイリングヘッドにおいて、
   前記ガイドは、
   前記クイルから外側に突出した螺旋支持板と、
   端部と端部とを付き合わせた状態で前記螺旋支持板上に支持された、複数のチャネル型ガイドセグメントと、を有し、
   前記ガイドセグメントは半径方向外側に向いた分割された螺旋溝を形成し、
   前記ガイドは更に、前記ガイドセグメントの周囲を囲み、これと協働して、前記ガイドパスの半径方向および軸方向に拘束された螺旋状の延長部を形成する円筒シュラウドを有する、
   ガイド。
2. 前記ガイドセグメントは、前記螺旋支持板に回転可能に設けられている、請求項１に記載のガイド。
3. 前記ガイドセグメントは、前記螺旋支持板の周囲に沿って互いに間隔をあけて設けられている、請求項１に記載のガイド。
4. 前記ガイドセグメントには、前記螺旋支持板の側面に沿って半径方向内側に突出したフランジが設けられており、前記フランジは中央において前記側面に固定される、請求項３に記載のガイド。
5. 前記側面は平坦な装着面を有し、前記フランジはこの平坦な装着面に対して固定される、請求項４に記載のガイド。
6. 前記フランジには、前記平坦な装着面における溝に嵌合する、横方向に突出した突起部が設けられている、請求項５に記載のガイド。
7. 前記ガイドセグメントは、互いに類似しており、相互に交換できる、請求項１に記載のガイド。
8. 前記ガイドセグメントは、前記螺旋支持板の材料の摩耗に対する耐性と比べて、より大きな、摩耗に対する耐性を有する材料から形成される、請求項１に記載のガイド。
   
   

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