JP2005507364A - ペプチドデホルミラーゼ阻害剤 - Google Patents

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Abstract

PDF阻害剤およびそれらの新規使用方法が提供される。

Description

【0001】
発明の分野
本発明は、新規抗細菌化合物、およびペプチドデホルミラーゼ阻害剤としてのこれらの化合物を含む医薬組成物に関する。
【0002】
発明の背景
細菌のイニシエーターであるメチオニルtRNAは、ホルミル−メチオニルtRNAを生じるメチオニルtRNAホルミルトランスフェラーゼ(FMT)により修飾される。次いで、ホルミルメチオニン(f−met)は、新たに合成されたポリペプチドのN−末端に取り込まれる。次いで、ポリペプチドデホルミラーゼ(PDFまたはDef)は一次翻訳産物を脱ホルミル化してN−メチオニルポリペプチドを生じさせる。大部分の細胞内蛋白はメチオニンアミノペプチダーゼ(MAP)によりさらにプロセッシングされて、成熟ペプチドおよび遊離メチオニンを生じ、遊離メチオニンは再利用される。PDFおよびMAPはいずれも細菌増殖に必須であり、PDFはMAP活性に必要である。この一連の反応はメチオニンサイクルと呼ばれる(図1)。
【化1】
Figure 2005507364
図1.メチオニンサイクル
【0003】
現在に至るまで、ポリペプチドデホルミラーゼホモログ遺伝子が細菌、葉緑体含有植物、マウスおよびヒトにおいて見出されている。植物蛋白は核にコードされているが、葉緑体局在化シグナルを担持していると思われる。このことは、葉緑体RNAおよび蛋白の合成がユーバクテリア(eubacteria)のそれと大変類似しているという観察結果と矛盾しない。哺乳動物PDF遺伝子ホモログの蛋白発現については情報が限られているが(Bayer Aktiengesellschaft, Pat. WO2001/42431)、かかる蛋白の機能的役割は今日に至るまで示されていない(Meinnel, T., Parasitology Today 16(4), 165-168, 2000)。
【0004】
ポリペプチドデホルミラーゼはすべてのユーバクテリアにおいて見出されており、それに関して広範なゲノム配列情報が利用可能である。PDFホモログ間の配列の多様性は大きく、関連性の低い配列間では20%程度の同一性しかない。しかしながら、活性部位周辺の保存性は非常に高く、数個の完全に保存された残基があり、それらは1個のシステインおよび2個のヒスチジンを含み、それらは活性部位金属との共同作用に必要である(Meinnel, T. et al, 1997, Journal of Molecular Biology, 267, 749-761)。
【0005】
PDFは、インビトロでの細菌増殖に必須であることが示されているので(Mazel, D. et al, EMBO J. 13 (4), 914-923, 1994)、魅力的な抗細菌標的であることが認識されているが、真核蛋白合成には関与するとは考えられておらず(Rajagopalan et al, J. Am. Chem. Soc. 119, 12418-12419, 1997)、原核細胞において保存されている(Kozak, M. Microbiol. Rev. 47, 1-45, 1983)。それゆえ、PDF阻害剤は広スペクトル抗細菌剤として役立つ可能性がある。
【0006】
発明の概要
本発明は、下式(I)により示される新規抗細菌化合物およびPDF阻害剤としてのそれらの使用を包含する。
【0007】
さらに本発明はヒトを包含する動物におけるPDF阻害方法も提供し、該方法は、治療を要する対象に有効量の下式(I)により示される化合物を投与することを特徴とする。
【0008】
発明の詳細な説明
本発明方法において有用な化合物は下式(I):
【化2】
Figure 2005507364
(I)
[式中、R1はC1−6アルキル、−C1−2アルキルAr、およびArからなる群より選択され;
R2は水素、C1−6アルキル、−(CHOH、−(CHAr’、−(CHHet、−Ar’、−SOR3、−C(O)R3、−C(O)NHR3、−C(O)OR3、−CH(R4)CONR5R6、および−CH(R4)COR7からなる群より選択され;
R3はC1−6アルキル、−C1−2アルキルAr’、およびAr’からなる群より選択され;
R4は水素、またはC1−6アルキルであり;
R5およびR6は水素、C1−6アルキル、−C1−2アルキルAr’、およびAr’からなる群より独立して選択され;あるいはR5、R6は一緒になって、−CHOR7により一置換されていてもよい5員または6員のシクロアルキル環を形成し;
R7は水素、およびC1−3アルキルからなる群より選択され;
Arはフェニル、フリル、およびチエニルからなる群より選択され;それらはいずれも1個またはそれ以上のZ基により置換されていてもよく;
Ar’はフェニル、ナフチル、フリル、ピリジル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、ベンゾフラニル、インドリル、チアゾリジニル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリル、およびピリミジルからなる群より選択され、それらはいずれも1個またはそれ以上のZ基により置換されていてもよく;
はC1−3アルキル、−CN、F、Cl、Br、およびIからなる群より独立して選択され;
はC1−6アルキル、−OR2、−(CHCOR4、−C(O)NR5R6、−CN、−(CHOH、−NO、F、Cl、Br、I、−NR5R6、および−NHC(O)R1からなる群より独立して選択され;
mは2ないし5であり;
nは0ないし5である]から選択される。
【0009】
本明細書の用語「アルキル」は炭素−炭素一重結合により結合された炭化水素基をいう。アルキル炭化水素基は直鎖状、分枝状、あるいは環状であってもよい。
【0010】
本発明において有用な好ましい化合物は下記のものからなる群より選択される:
2-[4-ブチル-1-(5-ヒドロキシペンチル)-2-オキソピロリジン-3-イル]-N-ヒドロキシアセトアミド;
2-[(3R,4R)-4-ブチル-1-(5-ヒドロキシペンチル)-2-オキソピロリジン-3-イル]-N-ヒドロキシアセトアミド;および
2-[(3S,4S)-4-ブチル-1-(5-ヒドロキシペンチル)-2-オキソピロリジン-3-イル]-N-ヒドロキシアセトアミド。
【0011】
医薬上許容される塩および複合体、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩およびトリフルオロ酢酸塩、ならびにナトリウム、カリウムおよびマグネシウム塩も本発明に包含される。本発明の化合物は1個またはそれ以上の不斉炭素原子を含んでいてもよく、ラセミ体および光学活性体として存在してもよい。これらの化合物およびジアステレオマーはすべて本発明の範囲内にあると考える。
【0012】
本発明の化合物および方法は、下記の合成スキームと関連づけてよりよく理解されるであろうが、合成スキームは本発明の化合物の製造に関する単なる説明であり、特許請求の範囲に定義された本発明の範囲を限定するものではない。
【0013】
本発明は式(I):
【化3】
Figure 2005507364
(I)
で示される化合物を提供し、それは下記工程からなる方法により製造されうる:
式(2)の不飽和ラクトン:
【化4】
Figure 2005507364
(2)
を、例えば、触媒量の臭化銅(I)のごとき銅の塩、HMPAおよびクロロトリメチルシランの存在下、適当な温度においてグリニヤール試薬R1MgXと反応させて、式(3):
【化5】
Figure 2005507364
(3)
のラクトンを得る。
【0014】
式(3)のラクトンを、触媒量の三臭化リンおよびジメチルホルムアミドの存在下で臭素で処理し、次いで、塩化チオニルで処理して式(4):
【化6】
Figure 2005507364
(4)
の化合物を得る。
【0015】
式(4)の酸塩化物を、クロロホルムのごとき適当な溶媒中、水酸化ナトリウムのごとき塩基の存在下で式(5):
Figure 2005507364
のアミンと反応させ、次いで、例えば、還流トルエン中で水素化ナトリウムを用いる環化を行なって式(6):
【化7】
Figure 2005507364
(6)
のラクトンを得る。
【0016】
式(6)のα−ブロモ−ラクタムを、ジメチルホルムアミドのごとき適当な溶媒中で、例えば、t−ブチルメチルマロネートのナトリウム塩と反応させ、次いで、還流トルエン中、触媒量のp−トルエンスルホン酸の存在下において脱炭酸を行なって式(7):
【化8】
Figure 2005507364
(7)
の化合物を得る。
【0017】
R1および/またはR2中の保護基(もしあれば)の除去、次いで、ジオキサンのごとき適用な溶媒中の水中で50%ヒドロキシルアミンでの処理を行なって式(I)のラセミ化合物を得る。
【0018】
適当な溶媒中で水素化ホウ素ナトリウムのごとき適当な還元剤を用いて式(6)のブロモ−ラクタムを式(8):
【化9】
Figure 2005507364
(8)
のデス−ブロモ化合物に変換することができる。
【0019】
別法として、式(9):
R1CHO (9)
のアルデヒドから出発して式(8)の中間体を得ることができ、該アルデヒドはテトラヒドロフランのごとき溶媒中でPhP=CHCOEtと反応して式(10):
【化10】
Figure 2005507364
(10)
のα,β−不飽和エステルが生じる。
【0020】
Triton Bの存在下における式(10)の化合物のニトロメタンでの処理により式(11):
【化11】
Figure 2005507364
(11)
のMichael付加生成物が得られる。
【0021】
トルエンのごとき適当な溶媒中、適当な温度において水素添加条件下での式(11)の化合物中のニトロ基の還元および分子内環化を行なって、R2がHである式(8)のラクタムを得て、アルキル化反応により、これをR2がH以外の式(8)の化合物に変換することができる。
【0022】
R2=Hである式(8)の化合物のラクタム窒素を、標準的な条件下でBoc基のごとき適当な保護基を用いて保護することができ、式(12):
【化12】
Figure 2005507364
(12)
の多用途中間体が得られる。
【0023】
式(8)のラクタムから得られたエノレートを、乾テトラヒドロフランのごとき適当な溶媒中でブロモ酢酸エチルのごとき適当なアルキル化剤で処理して式(13):
【化13】
Figure 2005507364
(13)
のエステルを得る。
【0024】
トリフルオロ酢酸のごとき適当な酸を用いて式(13)の化合物からBoc基を除去して式(14):
【化14】
Figure 2005507364
(14)
の化合物を得る。
【0025】
次いで、ハロゲン化アルキル、塩化スルホニル、酸塩化物またイソシアネートでの処理、次いで、50%ヒドロキシアミン溶液での処理により式(14)のラクタムを式(I)の目的化合物に容易に変換する。
【0026】
トルエンのごとき適当な溶媒中で還流させて2−ヒドロキシピリジンのごとき触媒の存在下において、式(3)のラクトンを(S)−メチルフェニルアミンのごときキラルアミンで処理して、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより容易に分離できる式(15)および(16):
【化15】
Figure 2005507364
の二種のジアステレオマーを得ることにより、光学活性のある式(I)の化合物を得ることができる。
【0027】
式(15)または(16)の化合物の分子内Mitsunobu反応により、それぞれ式(17)または(18):
【化16】
Figure 2005507364
のラクタムが得られる。
【0028】
液体アンモニア中ナトリウムを用いて式(17)または(18)の化合物のラクタムのN−保護基の除去を行なって光学的に純粋な式(19)または(20):
【化17】
Figure 2005507364
のラクタムをそれぞれ得る。
【0029】
ジメチルホルムアミドまたは塩化メチレンのごとき適当な溶媒中、水素化ナトリウムまたはトリエチルアミンのごとき塩基の存在下において式(21):
Figure 2005507364
の化合物での式(19)または(20)のラクタムの処理により式(22)または(23):
【化18】
Figure 2005507364
の化合物を得る。
【0030】
次いで、式(8)のラセミ化合物の式(I)のラセミ化合物への変換に関して上で説明した試薬および条件を用いて、式(22)または(23)のキラルラクタムの、式(I)のキラル目的化合物への変換を行なうことができる。
【0031】
本発明の化合物を下記実施例によりさらに説明するが、実施例は本発明の説明であり、本発明を何ら限定しない。
【0032】
実施例1
2-[4- ブチル -1-(5- ヒドロキシペンチル )-2- オキソピロリジン -3- イル ]-N- ヒドロキシアセトアミドの調製
1(a) 1-(5-ベンジルオキシペンチル)-3-ブロモ-4-ブチルピロリジン-2-オン
4−ブチルジヒドロフラン−2−オン(4.26g,30mmol)および三臭化リン(0.052mL,0.55mmol)の混合物をアルゴン雰囲気下で110℃に加熱した。反応物を50℃までゆっくりと冷却し、ジメチルホルムアミド(0.003mL)を添加した。90℃まで加熱後、塩化チオニル(2.58ml,30mmol)をゆっくりと添加し、同じ温度で反応を3時間継続した。揮発性物質を減圧除去して、おそらく塩化2,4-ジブロモ-3-ブチルブチリルと思われる9.0g(94%)の褐色油状物質を得て、これを精製せずに次工程に直接使用した。この粗化合物の一部(2.5g,7.7mmol)をクロロホルム(10mL)に溶解し、0℃まで冷却した。この冷溶液に、クロロホルム(10mL)中5−ベンジルオキシペンチルアミン(1.5g,7.7mmol)を添加した。10分後、激しく撹拌しながら水(3mL)中水酸化ナトリウム(0.34g,8.5mmol)を添加した。反応を0℃で1時間継続し、有機相を分離し、0.5N HCl(10ml)、水(10mL)、飽和NaHCO(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、次いで、乾燥させた(NaSOで)。濾過後、溶媒を減圧除去した。残さをベンゼン(20mL)に溶解し、アイスバスで冷却し、少量の水素化ナトリウム(鉱油中60%、0.31g,7.7mmol)で注意深く処理した。30分後、反応混合物を氷水中に注ぎ、有機相を分離し、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥させた(NaSOで)。濾過し、溶媒を除去した後、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、1:3 EtOAc/ヘキサン)により残さを精製して、1.6g(52%)の標記化合物を黄色油状物質として得た:1H NMR (CDCl3) δ 7.34 (m, 5 H), 4.53 (s, 2 H), 4.32 (d, 1 H), 3.65 (m, 2 H), 3.48 (t, 2 H), 3.29 (m, 2 H), 2.48 (m, 1 H), 1.24-1.70 (m, 12 H), 0.91 (t, 3 H). MS(ES) m/e 396 [M+H]+
【0033】
1(b) 1-(5-ベンジルオキシペンチル)-4-ブチル-2-オキソピロリジン-3-イル]酢酸メチルエステル
ジメチルホルムアミド(10mL)中のt−ブチルメチルマロネート(0.69g,3.9mmol)の溶液を、60℃において水素化ナトリウム(鉱油中60%、0.16g,3.9mmol)で30分間処理した。室温まで冷却後、ジメチルホルムアミド(10mL)中の実施例1(a)の化合物(1.2g,3.0mmol)を滴下した。室温で一晩撹拌後、反応混合物を酢酸エチル/ヘキサン(1:1、100mL)で希釈し、水(5x50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、次いで、乾燥させた(NaSOで)。溶媒を減圧除去した後、残さをトルエン(100mL)に溶解し、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.2g,1.0mmol)を添加した。得られた混合物を加熱して2時間還流させた。室温まで冷却後、混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、飽和NaHCO(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、次いで、乾燥させた(NaSOで)。溶媒を減圧除去後、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、1:4 EtOAc/ヘキサン)により残さを精製して、0.47g(40%)の標記化合物を褐色油状物質として得た:1H NMR (CDCl3) δ 7.34 (m, 5 H), 4.55 (s, 2 H), 3.67 (s, 3 H), 3.54 (m, 3 H), 3.33 (m, 2 H), 3.05 (m, 1 H), 2.68 (m, 3 H), 2.16 (m, 1 H), 1.25-1.70 (m, 12 H), 0.93 (t, 3 H). MS(ES) m/e 390 [M+H]+
【0034】
1(c) 2-[4-ブチル-1-(5-ヒドロキシペンチル)-2-オキソピロリジン-3-イル]-N-ヒドロキシアセトアミド
メタノール(3mL)中の実施例1(b)(50mg,0.13mmol)の溶液を、活性炭上パラジウムの存在下、水素バルーン下において、室温で一晩、撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮して、おそらく(+/-)-[4-ブチル-1-(5-ヒドロキシペンチル)-2-オキソピロリジン-3-イル]酢酸メチルエステルと思われる37mg(95%)の透明油状物質を得た。MS(ES) m/e 300 [M+H]+。この化合物をジオキサン(1.5mL)に溶解し、水中ヒドロキシルアミン(50%、2mL)にて室温で一晩処理した。反応混合物を減圧濃縮し、自動HPLCにより精製して25mg(68%)の標記化合物を透明ガラス状物質として得た:1H NMR (CD3OD) δ 3.56 (m, 3 H), 3.33 (m, 2 H), 3.07 (m, 1 H), 2.53 (m, 2 H), 2.18 (m, 1 H), 2.12 (m, 2 H), 1.31-1.70 (m, 12 H), 0.93 (t, 3 H). MS(ES) m/e 301 [M+H]+
【0035】
実施例2
2-[(3R,4R)-4- ブチル -1-(5- ヒドロキシペンチル )-2- オキソピロリジン -3- イル ]-N- ヒドロキシアセトアミドの調製
2(a) (R)-3-ヒドロキシメチルヘプタン酸,(S)-1-フェニルエチルアミド
乾トルエン(50mL)中の(+/−)−4−ブチルジヒドロフラン−2−オン(3.9g,27.4mmol)、2−ヒドロキシピリジン(3.1g,32.9mmol)および(S)−1−フェニルエチルアミン(7.8mL,60.3mmol)の混合物を加熱して一晩還流させた。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(100mL)で希釈し、1N HCl(2x50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSOで)、次いで、濃縮した。フラッシュクカラムロマトグラフィー(シリカゲル、8:2 EtOAc/ヘキサン)により残さを精製して、2種の化合物を白色固体として得た。最初に溶出したフラクションは(S)-3-ヒドロキシメチルヘプタン酸、(S)-1-フェニル−エチルアミド(2.8g,39%)であり、これを実施例3に使用する。1H NMR (CDCl3) δ 7.33 (m, 5 H), 6.07 (bs, 1 H), 5.11 (q, 1 H), 3.63 (m, 1 H), 3.48 (m, 1 H), 3.29 (bs, 1 H), 2.29 (m, 2 H), 1.95 (m, 1 H), 1.50 (d, 2 H), 1.28 (m, 6 H), 0.88 (t, 3 H). MS(ES) m/e 264 [M+H]+。次に溶出したフラクションは標記化合物であった(2.6g,36%)。1H NMR (CDCl3) δ 7.29 (m, 5 H), 6.34 (bs, 1 H), 5.09 (q, 1 H), 3.64 (m, 1 H), 3.57 (bs, 1 H), 3.48 (m, 1 H), 2.28 (m, 2 H), 1.93 (m, 1 H), 1.48 (d, 2 H), 1.28 (m, 6 H), 0.88 (t, 3 H). MS(ES) m/e 264 [M+H]+
【0036】
2(b) (R)-4-ブチル-1-[(S)-1-フェニルエチル]ピロリジン-2-オン
アルゴン雰囲気下のテトラヒドロフラン(25mL)中のジ−t−ブチルアゾジカルボン酸(2.1g,9.1mmol)の溶液にトリブチルホスフィン(2.27mL,9.1mmol)を添加した。混合物を5分間撹拌し、0℃の乾THF(10mL)中の実施例2(a)の化合物(1.84g,7.0mmol)の溶液にゆっくりと添加した。反応物を室温まで温め、反応混合物を一晩撹拌した。飽和NaHCO(100mL)を反応混合物に添加し、得られた混合物をCHCl(2x100mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を乾燥させ(NaSOで)、濾過し、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、1:4 EtOAc/ヘキサン)により残さを精製して、1.4g(82%)の標記化合物を透明油状物質として得た。1H NMR (CDCl3) δ 7.33 (m, 5 H), 5.48 (q, 1 H), 3.06 (t, 1 H), 2.92 (t, 1 H), 2.53 (q, 1 H), 2.06 (m, 2 H), 1.51 (d, 3 H), 1.20-1.46 (m, 6 H), 0.88 (t, 3 H)。MS(ES) m/e 246 [M+H]+
【0037】
2(c) (R)-4-ブチルピロリジン-2-オン
−78℃の乾テトラヒドロフラン(10mL)中の実施例2(b)の化合物(1.4g,5.7mmol)の溶液に濃液体アンモニア(100mL)を添加した。新たにカットしたナトリウム(0.66g,28.5mmol)を添加し、得られた混合物を−78℃で2時間撹拌した。固体塩化アンモニウムで反応を不活性化させた。反応混合物を室温までゆっくりと温めることによりアンモニアを蒸発させた。水(50mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(3x50mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を乾燥させ(NaSOで)、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、8:2 EtOAc/アセトン)により残さを精製して、0.7g(87%)の標記化合物を透明油状物質として得た:[a]D = +0.95°(c = 0.60, CH2Cl2) {(S)-エナンチオマーに関する文献値 [a]D = -0.67°(c = 0.60, CH2Cl2), Meyers, A.I. and Snyder, L. 1993, J. Org. Chem. 58, 36-42}; 1H NMR (CDCl3) δ 6.07 (bs, 1 H), 3.48 (t, 1 H), 3.02 (t, 1 H), 2.45 (m, 2 H), 1.99 (m, 1 H), 1.22-1.50 (m, 6 H), 0.90 (t, 3 H)。MS(ES) m/e 142 [M+H]+
【0038】
2(d) (R)-1-(5-ベンジルオキシペンチル)-4-ブチルピロリジン-2-オン
アルゴン雰囲気下のジメチルホルムアミド(10mL)中の実施例2(c)の化合物(0.42g,2.9mmol)の溶液に、0℃において、水素化ナトリウム(鉱油中60%、0.14g,3.5mmol)をゆっくりと添加した。0℃で30分撹拌後、臭化5−ベンジルオキシペンチル(0.9g,3.5mmol)を滴下した。得られた混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、酢酸エチル(50mL)で希釈した。有機溶液を水(4x30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSOで)、次いで、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、1:1 EtOAc/ヘキサン)により残さを精製して、0.73g(95%)の標記化合物を透明油状物質として得た:1H NMR (CDCl3) δ 7.33 (m, 5 H), 4.51 (s, 2 H), 3.45 (m, 3 H), 3.27 (t, 2 H), 2.99 (dd, 1 H), 2.52 (dd, 1 H), 2.32 (m, 1 H), 2.06 (m, 1 H), 1.24-1.71 (m, 12 H), 0.93 (t, 3 H)。MS(ES) m/e 318 [M+H]+
【0039】
2(e) [(3R,4R)-1-(5-ベンジルオキシペンチル)-4-ブチル-2-オキソピロリジン-3-イル]酢酸,エチルエステル
アルゴン雰囲気下、−78℃において、THF(2mL)中のリチウムジイソプロピルアミド(0.47mL,0.94mmol)の2M溶液に乾THF(3mL)中の実施例2(d)の化合物(0.25g,0.79mmol)の溶液をゆっくりと添加した。同じ温度で1時間撹拌後、ブロモ酢酸エチル(0.1mL,0.94mmol)を滴下した。得られた混合物を3時間撹拌し続け、次いで、飽和塩化アンモニウム(10mL)で反応を不活性化させた。混合物を酢酸エチル(3x10mL)で抽出し、一緒にした有機抽出物を乾燥させ(NaSOで)、濾過し、次いで、濃縮した。残さをHPLCにより精製して、0.11g(35%)の標記化合物を褐色油状物質として得た:1H NMR (CDCl3) δ 7.35 (m, 5 H), 4.51 (s, 2 H), 4.16 (q, 2 H), 3.48 (t, 2 H), 3.44 (m, 1 H), 3.29(m, 2 H), 2.98 (m, 1 H), 2.75 (m, 1 H), 2.52 (m, 1 H), 2.08 (m, 1 H), 1.31-1.72 (m, 12 H), 1.29 (t, 3 H), 0.91 (t, 3 H)。MS(ES) m/e 404 [M+H]+
【0040】
2(f) 2-[(3R,4R)-4-ブチル-1-(5-ヒドロキシペンチル)-2-オキソピロリジン-3-イル]-N-ヒドロキシアセトアミド
実施例1(b)の化合物のかわりに実施例2(e)の化合物を用いること以外は実施例1(c)の手順に従って、標記化合物を得た(50%)。1H NMR (CD3OD) δ 3.56 (m, 3 H), 3.32 (m, 2 H), 3.07 (m, 1 H), 2.54 (m, 2 H), 2.18 (m, 1 H), 2.11 (m, 2 H), 1.33-1.79 (m, 12 H), 0.94 (t, 3 H)。MS(ES) m/e 301 [M+H]+
【0041】
実施例3
2-[(3S,4S)-4-ブチル-1-(5-ヒドロキシペンチル)-2-オキソピロリジン-3-イル]-N-ヒドロキシアセトアミドの調製
(R)-3-ヒドロキシメチルヘプタン酸,(S)-1-フェニルエチルアミドのかわりに(S)-3-ヒドロキシメチルヘプタン酸,(S)-1-フェニルエチルアミドを用いること以外は、実施例2(b)〜2(f)の手順に従って、標記化合物を調製した。それは実施例2(f)の化合物と同じH NMRおよびMSを有する。
【0042】
化学官能基を適当に処理および保護して、上記実施例セクションと同様の方法により残りの式(I)の化合物を合成する。
【0043】
式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩をヒトおよび他の哺乳動物の治療に使用するために、通常には、それを標準的な製薬慣習に従って医薬組成物として処方する。
【0044】
本発明の化合物は呼吸器感染および/またはグラム陽性菌感染(これらに限らない)を包含する細菌感染の治療に有用である。
【0045】
式(I)の化合物およびそれらの医薬上許容される塩を、抗生物質に関する標準的な方法で、例えば、経口投与、非経口投与、舌下投与、皮膚から、経皮的に、直腸から、吸入によりあるいは頬側から投与してもよい。
【0046】
経口投与された場合に活性のある式(I)の化合物およびそれらの医薬上許容される塩の組成物を、シロップ、錠剤、カプセル、クリームおよびロゼンジとして処方することができる。一般的には、シロップ処方は、香料または着色料を含有する液体担体、例えば、エタノール、ピーナッツ油、オリーブ油、グリセリンまたは水中の化合物または塩の溶液からなる。組成物が錠剤形態の場合、固体処方の調製に常用されるいずれの医薬担体を用いてもよい。かかる担体の例は、ステアリン酸マグネシウム、白陶土、タルク、ゼラチン、アラビアゴム、ステアリン酸、デンプン、乳糖およびショ糖を包含する。組成物がカプセル形態の場合、常用されるいずれのカプセル封入法であっても適合し、例えば、上記担体を硬ゼラチンカプセル殻中に用いてもよい。組成物が軟ゼラチン殻カプセル形態の場合、分散物または懸濁液を調製するために常用されるいずれの医薬担体を用いてもよく、例えば、水性ガム、セルロース、シリケートまたは油脂が軟ゼラチンカプセル殻中に含まれていてもよい。
【0047】
典型的な非経口組成物は、非経口的に許容される油脂、例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、レシチン、落花生油またはゴマ油を含んでいてもよい、滅菌済み水性または非水性担体中の化合物または塩の溶液または懸濁液からなる。
【0048】
典型的な吸入用組成物は、ジクロロジフルオロメタンまたはトリクロロフルオロメタンのごとき慣用的な噴射剤を用いて乾燥粉末あるいはエアロゾルの形態として投与されうる溶液、懸濁液またはエマルジョンの形態である。
【0049】
典型的な坐薬処方は、結合剤および/または滑沢剤、例えば、高分子グリコール、ゼラチン、カカオ脂または他の低融点植物ロウまたは油脂またはそれらの合成アナログとともに、このようにして投与された場合に活性のある式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を含む。
【0050】
典型的な皮膚および経皮処方は、慣用的な水性または非水性担体を含み、例えば、クリーム、軟膏またはパスタであるか、あるいは薬用プラスター、パッチまたは膜の形態である。
【0051】
好ましくは、組成物は単位投与形態であり、例えば、錠剤、カプセルまたは計量エアロゾルであり、患者が1回で投与できるものである。
【0052】
経口投与用の各投与単位は、適当には、0.1mgないし500mg/kgの式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩(遊離酸として計算)を含有し、好ましくは1mgないし100mg/kgの式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩(遊離酸として計算)を含有し、非経口投与用の各投与単位は、適当には、0.1mgないし100mg/kgの式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩(遊離酸として計算)を含有する。鼻腔内投与および経口吸入用の各投与単位は、適当には、1人あたり1〜400mg、好ましくは1人あたり10ないし200mgを含有する。局所処方は、適当には0.01ないし5.0%の式(I)の化合物を含有する。
【0053】
経口投与のための1日の投与規則は、適当には、約0.01mg/kgないし40mg/kgの式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩(遊離酸として計算)である。非経口投与のための1日の投与規則は、適当には、約0.001mg/kgないし40mg/kgの式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩(遊離酸として計算)である。鼻腔内投与および経口吸入のための1日の投与規則は、適当には、約10ないし約500mg/人である。所望活性を示すに十分な活性成分を1日1ないし6回投与してもよい。
【0054】
本発明の化合物を本発明に従って投与する場合、毒物学的効果は予想されない。
【0055】
式(I)の化合物の生物学的活性は下記試験により示される:
【0056】
生物学的アッセイ:
Lazennec および Meinnel, (1997) "Formate dehydrogenase-coupled spectrophotometric assay of peptide deformylase" Anal. Biochem. 244, pp.180-182により開発された連続酵素結合アッセイを少々改変して用いてS. aureusまたはE. coliのPDF活性を25℃で測定する。反応混合物は50μl中に50mMのリン酸カリウムバッファー(pH7.6)、15mMのNAD、0.25Uのギ酸デヒドロゲナーゼを含む。K濃度の基質ペプチド、f−Met−Ala−Serが含まれる。10nMのDef1酵素を添加して反応の引き金を引き、340nmの吸光度を20分間モニターする。
【0057】
抗微生物活性のアッセイ:
National Committee for Clinical Laboratory Standards (NCCLS)が推奨する方法、Document M7-A4, "Methods for Dilution Susceptibility Tests for Bacteria that Grow Aerobically" (参照により本明細書に記載されているものとする)を用いるブロスのマイクロダイリューション(microdilution)により全−細胞抗微生物活性を調べた。化合物を0.06から64mcg/mlの範囲で2倍系列希釈して試験した。アッセイにおいて12株のパネルを評価した。このパネルは下記の研究室株からなっていた:Staphylococcus aureus Oxford, Staphylococcus aureus WCUH29, Enterococcus faecalis I, Enterococcus faecalis 7, Haemophilus influenzae Q1, Haemophilus influenzae NEMC1, Moraxella catarrhalis 1502, Streptococcus pneumoniae 1629, Streptococcus pneumoniae N1387, Streptococcus pneumoniae N1387, E. coli 7623 (AcrABEFD+) および E. coli 120 (AcrAB-)。肉眼で見た場合に増殖を抑制した化合物の最小濃度として最小阻害濃度(MIC)を決定した。ミラーリーダー(mirror reader)を用いてMIC終点の決定をアシストした。
【0058】
本明細書にて引用された、特許および特許出願(これらに限らない)を包含するすべての刊行物を、参照によりそれらが完全に本明細書に記載されているものとする。
【0059】
上の説明は、本発明の好ましい具体例を含めて本発明を十分に開示するものである。本明細書に詳細に開示された具体例の修飾および改良は以下の特許請求の範囲内である。さらに努力することなく、当業者は、上の説明を用いて本発明を最大限に用いることができると確信する。それゆえ、本明細書の実施例は単なる説明と解すべきであり、本発明の範囲を限定するものと解釈してはならない。排他的な権利または特権が主張されている本発明の具体例を以下に定義する。

Claims (3)

  1. 式(I):
    Figure 2005507364
    (I)
    [式中、R1はC1−6アルキル、−C1−2アルキルAr、およびArからなる群より選択され;
    R2は水素、C1−6アルキル、−(CHOH、−(CHAr’、−(CHHet、−Ar’、−SOR3、−C(O)R3、−C(O)NHR3、−C(O)OR3、−CH(R4)CONR5R6、および−CH(R4)COR7からなる群より選択され;
    R3はC1−6アルキル、−C1−2アルキルAr’、およびAr’からなる群より選択され;
    R4は水素、またはC1−6アルキルであり;
    R5およびR6は水素、C1−6アルキル、−C1−2アルキルAr’、およびAr’からなる群より独立して選択され;あるいはR5、R6は一緒になって、−CHOR7により一置換されていてもよい5員または6員のシクロアルキル環を形成し;
    R7は水素、およびC1−3アルキルからなる群より選択され;
    Arはフェニル、フリル、およびチエニルからなる群より選択され;それらはいずれも1個またはそれ以上のZ基により置換されていてもよく;
    Ar’はフェニル、ナフチル、フリル、ピリジル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、ベンゾフラニル、インドリル、チアゾリジニル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリル、およびピリミジルからなる群より選択され、それらはいずれも1個またはそれ以上のZ2基により置換されていてもよく;
    はC1−3アルキル、−CN、F、Cl、Br、およびIからなる群より独立して選択され;
    はC1−6アルキル、−OR2、−(CHCOR4、−C(O)NR5R6、−CN、−(CHOH、−NO、F、Cl、Br、I、−NR5R6、および−NHC(O)R1からなる群より独立して選択され;
    mは2ないし5であり;
    nは0ないし5である]
    で示される化合物。
  2. 2-[4-ブチル-1-(5-ヒドロキシペンチル)-2-オキソピロリジン-3-イル]-N-ヒドロキシアセトアミド;
    2-[(3R,4R)-4-ブチル-1-(5-ヒドロキシペンチル)-2-オキソピロリジン-3-イル]-N-ヒドロキシアセトアミド;および
    2-[(3S,4S)-4-ブチル-1-(5-ヒドロキシペンチル)-2-オキソピロリジン-3-イル]-N-ヒドロキシアセトアミド
    からなる群より選択される請求項1記載の化合物。
  3. 治療を要する対象に請求項1記載の化合物を投与することによる細菌感染の治療方法。
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