JP2005505388A - 生体物質に電気的刺激を与える電極装置およびそのような電極装置において使用される多電極アレイ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、生体物質16に刺激信号を与えることができる少なくとも1個の刺激電極12を有する、生体物質16に電気的刺激を与える電極装置10に関する。さらに、刺激電極12に対するカウンタポールを形成する少なくとも1個の対極14を有する。本発明は、さらに、刺激電極12を横切る分極電圧を決定できる少なくとも1個のセンサ電極18が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
【0001】
本発明は、生体物質に刺激信号を与えることができる少なくとも1個の刺激電極と、前記刺激電極に対するカウンタポールを形成する少なくとも1個の対極とを有する、生体物質に電気的刺激を与える電極装置に関する。
本発明はさらにそのような電極装置において使用される多電極アレイに関する。
【背景技術】
【0002】
前記タイプの電極装置および対応する多電極アレイは、たとえば下記特許文献1に開示されている。
下記特許文献1は、いわゆる網膜インプラント、すなわち眼の網膜領域に挿入されるべきインプラントについて説明している。網膜インプラントは、この分野における方法で配置された多数の刺激電極を有しており、それらにより人工的に発された刺激信号が網膜内の特定身体細胞に与えられる。これらの刺激信号は、光感知素子を介して発される。網膜インプラントは、多数のこのような光感知素子を有している。前記インプラントは、たとえば網膜色素変性症を患った結果視力を失った人々に少なくともある程度の視力を回復させるためのものである。
【0003】
インプラント手術後、前記網膜インプラントの刺激電極は、周囲の細胞組織および細胞組織領域に存在する体液と直接接触している。金属電極と電解液との間の相転移において通常生じるように、いわゆるヘルムホルツ二重層が電極と細部組織および体液とのインタフェースに形成される。この層が形成されるのは、前記物質内に異なるタイプの電荷移動が起こるためである。ヘルムホルツ二重層は、第1近似として細胞組織の刺激により再充電される電気キャパシタを構成する。この効果は当業者に、特に電極分極として知られている。分極電圧として下記に記述される電圧が、この時充電電極キャパシタを横切って存在する。
【0004】
分極電圧がある閾値を超えると、望まないレドックス反応が起きて、修復不可能な組織損傷をもたらす。これを防ぐための種々の方法が先行技術において知られている。
下記特許文献1においては、刺激電極と少なくとも1個の対極(そこではグランドコンダクタと呼ばれている)との間に大きいレジスタを配置して、このレジスタを介して分極電圧を低減することが提案されている。さらに別の解決法として、分極化傾向のきわめて小さいバリウムチタネートまたはイリジウムで電極をコーティングすることが提案されている。さらに、インタフェースキャパシタが常に繰り返し放電されるように、平均値がゼロである矩形波の交流信号で、電気刺激を行うようにされている。
【0005】
ドイツの本である下記非特許文献1において、前記問題に関してインタフェースにおける迅速な電荷減少を達成するために、刺激電極と対極とをいわゆるオートショートスイッチにより循環的に短絡することが提案されている(下記非特許文献1の49頁)。
望まない反応を避けるための他のアプローチは、分極電圧を最小にするために相転移のキャパシタンスを電極面の形状によりできるだけ大きくすることである。さらに、特にパルス持続時間やパルス振幅のような刺激信号のパラメータの大きさを、最悪の場合の条件下でも望まない反応を避けるように選択することができる。最後に、刺激信号のパルス持続時間およびパルス振幅から分極電圧を計算し、それらの結果に基づいて刺激を制御することは原則的に可能である。
【0006】
しかしながら、公知のどの方法も最適ではない。正確にいえば、上記最後の方法も、特に過渡プロセスが検知されるが、時と共に生じる静電電極分極が計算に入れられないという欠点を有している。したがって、実際には大きさの調節においては安全のための予備を計算に入れることが必要であり、このことは、細胞組織の最適な刺激を依然として困難にしている。
【0007】
インタフェースキャパシタの正常な、すなわち連続的な放電は、刺激信号の時間的な大きさ調節における自由度を損なう。同様に、ゼロポイント対称交流信号を使用すると、形状の自由が抑制される。さらに、いくつかの方法は、1個または数個の電極の領域における望まない反応を防止するには、確かに適している。しかしながら、複数の電極すなわち多電極アレイが、たとえば網膜インプラントにおけるような細胞組織の刺激に使用されると、望まない反応を避けるためのリアルタイムのモニタリングは非常に複雑になる。
【特許文献1】
米国特許第4,628,933号明細書
【特許文献2】
独国特許出願公開199 21 399号明細書
【特許文献3】
独国特許出願公開197 05 988号明細書
【特許文献4】
独国特許出願公開195 29 371号明細書
【非特許文献1】
Armin Boltz著「Die Bedeutung der Phasengrenze zwischen alloplastischen Festkoerpern und biologischen Geweben fuer die Elektrostimulation」(「電気刺激のための環境変容性個体と生体組織との間のインタフェースの重要性」)1994年 Fachverlag Schiele und Schoen 社刊
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記を考慮して、本発明の目的は、一方で刺激信号の形状に大きな自由度を与え、他方で望まない反応を確実に抑える、上記最初に述べたタイプの電極装置を特定することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は、さらに、少なくとも1個のセンサ電極を含み、それによって刺激電極を横切る分極電圧を決定できる、上記最初に述べたタイプの電極装置により達成できる。
本発明による電極装置は、多数の刺激電極と多数のセンサ電極とが共通の基板上に配置されている多電極アレイと組み合わせると特に有利である。
上記多数のアプローチとは異なり、ここに提案した解決法は、刺激信号を得られた実際の測定結果の関数として適切に制御できるように、刺激電極を横切る実際の分極をできるだけ正確に且つリアルタイムに検知するというアイデアに基づいている。このアプローチはまず、刺激電極の領域で制御を行うことなく且つ望まない反応のリスクを増すことなく、刺激信号の大きさ決定において高度に自由な形状を可能にする。従来のすべてのアプローチは意図的にまたは意図せずに追加電極によるさらに別のインタフェースの形成を避けたが、それは結局、望まない反応の基本的原因であり、本発明はこのアプローチを正確に採用した。つまり、驚くべきことに、形状の新しい可能性が、以前に予期されていた欠点を非常に適切に償うことが示された。
【0010】
特に、インタフェースを通る電流を減らすか大きく抑制すると、インタフェース面追加の結果として当然のこととして予期されていたリスクが実質的に減少することが示された。分極電圧の決定もまた感知できるほどの電流なしに実施できるので、このことは確かに本発明のセンサ電極に関するきわめて好ましい可能性を示す。したがって、驚くべきことには、望まないレドックス反応のリスクを増すことなしに本発明のセンサ電極を使用できる。
【0011】
刺激電極を横切る分極電圧が、組織に接触する追加センサ電極により決定できるとは、これまで予期されていなかった。
特に、多電極アレイとの組み合わせにより、本発明による解決法は、望まないレドックス反応がリアルタイムに避けられるので、細胞組織の損傷も特に確実に避けられるという利点を有する。さらに、この場合、電極分極の静電成分が確実に検知できるので、さらに安全性が増す。
【0012】
さらに他の利点は、刺激信号が、長期的インプラントの接触状態の緩慢な変化に適応できることである。接触状態の変化は、たとえば刺激の結果として電極領域に線維組織が形成されるときに生じる。
さらに、本発明によるセンサ電極もまた、まず、望まない反応の防止とは独立して、特にリアルタイムに且つ実際の環境条件の関数として、刺激信号の正確な制御ができる。したがって、目標通りに且つ処方した通りに組織の刺激ができる。
【0013】
本発明の一実施形態において、電極装置はさらに、少なくとも2個の入力部、すなわち刺激電極に接続された第1入力部とセンサ電極に接続された第2入力部とを有する差動素子を含む。
差動素子は、好ましくは公知の回路エンジニアリングで使用される差動増幅器である。そのような差動増幅器の高抵抗入力は、分極電圧および追加分極電圧の決定において電流をきわめて大きく減少させ、センサ電極を横切る測定信号のずれを防ぎ、したがって前記にすでに述べた利点が特に強力に実現する。さらに、この手段によれば、差動素子が直接的に且つ別の計算段階なしに刺激電極を横切る適切な分極電圧を提供するという利点がある。その結果、電極分極を簡単で効果的な方法によりリアルタイムにモニタできる。
【0014】
さらに別の実施形態において、電極装置はさらに、決定された分極電圧の関数として刺激信号を遮断する遮断器を含む。
この手段により実際に、電極分極が臨界値に達するとすぐに外部から加えられた刺激信号を遮断するための緊急停止スイッチを実施できる。それにより望まないレドックス反応がさらに確実に抑制され得る。
【0015】
上記手段の他の実施形態において、遮断器は、刺激電極と対極とを短絡させる切り替えスイッチである。
この手段により、臨界閾値に達したとき、電極分極を特に迅速に低減することができ、その結果装置の信頼性をさらに増すことができる。
他の実施形態において、電極装置はさらに、決定された分極電圧の関数として、刺激信号の少なくとも1つのパラメータを変化させる制御ループを含む。
【0016】
この手段は、望まないレドックス反応を避けるために刺激信号を突然切断することよりも、刺激信号の最適設定を行うことに重きを置いている。特に、刺激信号自体のパルス持続時間またはパルス振幅およびダイナミックレンジなどのパラメータを非常に正確に設定できる。この手段によれば、細胞組織の実際の刺激を最適の作動範囲で実施でき、同時に望まないレドックス反応を確実に防ぐことができる。したがって、刺激信号の突然の切断の大部分を避けることができる。
【0017】
さらに他の実施形態において、電極装置は、分極電圧の最大値を保存できるメモリを含む。このメモリは、ワイヤレスで書き込みおよび/または読み取りができることが好ましい。
この手段は、分極電圧の最大許容最高値を簡単に保存でき、電極装置を患者の個別の要件に容易に適用できるという利点を有する。保存された最大値は特に参照閾値として使用でき、この閾値を超えると上記の遮断器が刺激信号の緊急切断を行う。これとは別に、またはこれに加えて、電極装置の作動中に、メモリに分極電圧のそれぞれの最高値を書き込みできる。この手段によって、実施された刺激の後ほどの制御や文書化が可能になる。たとえば網膜インプラントの場合のように電極装置を人体に永久的にインプラントする場合には、メモリのワイヤレス接続が特に好ましい。この場合、外部からのメモリへのアクセスは簡単にできる。
【0018】
他の実施形態において、センサ電極は刺激電極のすぐ近くに配置されている。
この手段により、刺激電極の臨界分極の特に正確な決定が可能となる。したがって、刺激信号を、非常に小さい公差を有する最適範囲内へ導くことができる。
他の実施形態において、センサ電極は刺激電極に隣接して配置されている。
この手段は、製造技術に関して非常に簡単であり、したがって本発明の装置をコストの面で効果的に実施できる。
【0019】
他の実施形態において、センサ電極は刺激電極と同心(同軸)円状に配置されている。
この手段は、刺激電極の分極を、センサ電極により、できるだけ正確に且つ刺激電極の有効活性面積に関して妥協することなく検知するために特に有利である。上記にすでに説明したように、大きいインタフェースキャパシタは、電極分極を最小化するのに有利である。次に、大きいインタフェースキャパシタは刺激電極の最大可能面積により達成される。同心円状配置は、刺激電極の大きい面積の要件とセンサ電極の特にコンパクトでありながら限定的でない配置の要件との最適な組み合わせを可能にする。
【0020】
他の実施形態において、センサ電極は、少なくとも部分的に刺激電極を包囲している。
センサ電極が刺激電極を包囲する薄いリングであると、特に好ましい。これによって、電極装置を上記のパラメータに関して特に有効に最適化できる。
これに替わる実施形態において、センサ電極は刺激電極のカットアウトに配置されている。
【0021】
これもまた、センサ電極の最適な配置と刺激電極の最適化とに関して非常に適している。
さらに他の実施形態において、センサ電極と刺激電極とはプラナー構造である。
プラナー構造は、多数の電極をコスト面で有効に製造できるので、これは多電極アレイに関して特に有利である。前記の有利な改善は、特に、簡単でコスト面で有利に実施できる。
【0022】
さらに他の実施形態において、センサ電極は刺激電極と比較して小さい。
この場合、サイズの設計は、主に、センサ電極の活性面積または刺激電極の活性面積に関係している。センサ電極が小さければ小さいほど、刺激電極のために使用できるスペースが大きくなり、その結果、上記の有利な大きいキャパシタを得ることができる。さらに、小さいセンサ電極の場合、細胞組織の刺激は悪い影響を受けない。
【0023】
さらに他の実施形態において、センサ電極および刺激電極は、同じ材料から製造される。
これによって、上記2つの電極を共通の製造段階において製造できるので、このことは、特に製造コストに関して有利である。さらに、2つの電極間の電気化学的電圧は避けられるが、そうでなければ、この電圧のいくらかは、測定信号および刺激信号の両方に悪い影響を与える。
【0024】
さらに他の実施形態において、共通基板上に多数の刺激電極と多数のセンサ電極とが配置されている。
この手段は同様に、本発明による装置を特にコスト面において有効で合理的な製造を可能にする。
上記手段のさらに他の実施形態において、少なくとも1個のセンサ電極が各刺激電極の領域内に配置されている。
【0025】
この手段により、刺激信号の特に正確な制御が可能となる。この手段は、多電極アレイの場合に、およびさらに上記の幾何学的電極形状と組み合わせると、特に有利である。
上記の手段およびさらに下記に説明したものは、それぞれ特記した組み合わせだけでなく、本発明の範囲から離れることなく他の組み合わせまたはそれ自体で使用できることはいうまでもない。
【0026】
本発明の実施形態は添付図面に示されており且つ下記の文章に詳細の説明されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の電極装置は、図1において、全体として参照番号10で示されている。
電極装置10は、プラナー技術を用いて製造された刺激電極12を含む。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではない。他の実施形態において、刺激電極およびセンサ電極は、「3−D配置」され、すなわち互いにオフセットな面において配置されている。参照番号14は、刺激電極12のためのカウンタポール(グランド)を形成する対極を示す。2個の電極12、14は、生体物質、この例の場合では細胞組織16をそれ自体公知の方法で電気的に刺激するためのものである。
【0028】
本発明の好ましい実施形態において、細胞組織16は人間の眼の網膜領域における組織である。刺激電極12および下記に説明する電極装置10の他の構成部分は、この場合、網膜上または網膜下において患者の眼にインプラントされている。
他の好ましい実施形態において、細胞組織16は、脳または末梢神経系領域の組織である。
【0029】
本発明によれば、参照番号18は、刺激電極12の間近に、しかしそれとは独立して配置されたセンサ電極を示している。センサ電極18の面積は、刺激電極12の面積に比べて小さい。
参照番号20は、刺激電極12を2つの択一的な電位の1つに任意に接続する切り替えスイッチを示す。参照番号22は、対極の永久電位と等しいグランド電位を示す。センサ電極18により刺激電極12の臨界分極が検知されたとき、切り替えスイッチ20は、刺激電極12をグランド電位22に接続する。このようにして、細胞組織16領域における望まないレドックス反応を防ぐために、刺激電極12の臨界分極をきわめて迅速に低減することができる。
【0030】
別の第2スイッチ位置において、切り替えスイッチ20は刺激電極12を信号増幅器24の出力部に接続する。信号増幅器24の入力部26には、刺激信号を入力できる。電極装置10の適切な作動における通常の場合、切り替えスイッチ20はこのスイッチ位置にされる。
電極装置10が網膜インプラントの構成部分である好ましい実施形態において、刺激信号は光感知素子(ここには図示されていないマルチフォトダイオードアレイ)により生成される。このような網膜インプラントの基本的設計は、たとえば上記特許文献2、上記特許文献3または上記特許文献4から理解される。網膜インプラントのさらに詳細な部分について、ここではこれらを全面的に参照する。
【0031】
参照番号28は、差動増幅器を示す。この差動増幅器の第1入力部に、センサ電極18によりピックアップされた電圧Useが存在する。第2入力部に存在するのは信号増幅器24の出力信号であり、それは、電極装置10の通常の作動における刺激電極12の作動電圧Ustに対応する。差動増幅器28は、2つの電圧UseとUstとの差を形成し、これは適切な分極電圧Up(Up=Ust−Use)に対応する。差動増幅器28の出力、すなわち特定分極電圧Upは、コンパレータ30の第1入力部に入力される。その第2入力部32に存在するのは、図の好ましい実施形態においては最大許容分極電圧Upmaxを構成する参照電圧である。コンパレータ30の出力信号は、切り替えスイッチ20のスイッチ位置を決定する。さらに、それは、本発明の好ましい実施形態において、信号増幅器24のゲイン、そのダイナミックレンジまたは他の適切なパラメータをも決定する。この依存性は、図1の信号タップ34により示されている。この結果、刺激信号の最適設定のための制御ループが得られる。
【0032】
図1の実施形態とは異なる実施形態において、信号タップ34はまた、差動増幅器28の出力部において直接取り出すことができる。この場合、信号増幅器24のための制御信号は、決定された分極電圧に直接比例し、すなわち、それはコンパレータにより「デジタル化」されない。
参照番号36は、ここではワイヤレスで外から書き込みおよび読み取りができるメモリを示している。これは矢印38により示されている。分極電圧の最大許容最高値Upmaxは、ここでメモリ36に保存される。さらに、それぞれ測定された分極電圧の最高値Upまたは図1に示されているように、コンパレータ30の出力信号は、後に刺激のモニタリングおよび文書化ができるように、メモリ36に保存される。
【0033】
電極装置10は、刺激信号の種々の制御および調整を可能にする。たとえば、刺激電極12を横断して存在する電圧がキャパシタの公知の充電曲線に応じて上昇する状態において、細胞組織16を電流パルスにより刺激することができる。刺激電極12の分極が最大許容値Upmaxを超えたとき、センサ電極18と差動増幅器28とを用いて、電流パルスをスイッチオフすることができる。この場合、電極装置10は、いわば安全回路を含んでいる。
【0034】
別の適用例において、電極装置10は、むしろ、最適刺激信号を設定するための適合回路として作用する。センサ電極18によりそれぞれ現在の分極電圧Upを決定することにより、刺激信号の最大許容パラメータ(振幅、パルス持続時間等)を決定および設定できる。いくつかの適用例において、差動増幅器28の出力信号もまた、外部調整および測定回路のための測定値として利用できるように、この場合はタップ(ここでは独立して図示せず)を介して外部に導かれる。
【0035】
網膜インプラントへの電極装置10の好ましい適用例において、差動増幅器28の出力信号はまた、作動点およびしたがって光感知素子の光感度を設定するために用いると有利である。上記特許文献2による網膜インプラントの場合に、そこに記載されている参照要素の作動点もまたこのような方法で有利に設定できる。
電極装置10は、好ましくはCMOS技術により製造され、そのある部分は、使用されるアナログ部品に基づいて非常に簡単に且つコスト上有効に製造できる。
【0036】
刺激電極12とセンサ電極18との好ましい実施形態が、図2〜図4に示されている。この場合の参照番号は、図1の参照番号と対応する。図2のセンサ電極18は刺激電極12と比べて小さく、刺激電極12に隣接して配置されているパッチである。図3において、センサ電極18は、薄い環の形状で刺激電極12を同心(同軸)円状に包囲している。図4において、センサ電極18は、刺激電極12の中心の切り込み(カットアウト)の中心に配置されている。この場合、刺激電極12はセンサ電極18を同心(同軸)円状に包囲している。
【0037】
刺激電極12は、これら3つの場合のすべてにおいて円として示されている。このようなデザインは実際に有利であることが判明している。しかしながら、さらに、他の形状たとえば四角形の電極面もまた可能である。この場合のセンサ電極18は、それに合わせて適切に構成された形状を有する。
図5において、本発明による多電極アレイは全体として参照番号40で示されている。好ましい実施形態による網膜インプラントの構成部である多電極アレイは、その上に複数の刺激電極12とセンサ電極18とが配置された基板42を含む。さらに、基板42には、それ自体公知の方法でCMOS構造44が埋設されており、それによって、切り替えスイッチ20、信号増幅器24、差動増幅器28、コンパレータ30および他の詳細には図示されていない回路構成部が実施される。網膜インプラントの場合、基板42(チップ)は、光感知素子と、さらに必要な制御エレクトロニクスとをさらに含む。
【0038】
上記の実施形態は、主に網膜インプラントの好ましい適用例に関して説明されているが、本発明の電極装置は、生体物質を刺激する何らかの他の適用例においても有利に使用できる。特に、刺激または診断目的で生体外において使用されるマイクロ電極アレイに有利に使用できる。本発明の電極装置の利点は、この場合、刺激電極の数およびしたがってパッキング密度が大きいほど、さらに大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明による好ましい電極装置の回路図である。
【図2】刺激電極およびセンサ電極の好ましい実施形態を示す。
【図3】刺激電極およびセンサ電極の好ましい実施形態を示す。
【図4】刺激電極およびセンサ電極の好ましい実施形態を示す。
【図5】図1に示した本発明の電極装置に、プラナーCMOS技術を用いた多電極アレイの略図である。
Claims (20)
- 生体物質(16)に刺激信号を与えることができる少なくとも1個の刺激電極(12)を有しており、且つ上記刺激電極(12)に対するカウンタポールを形成する少なくとも1個の対極(14)を有しており、さらに、上記刺激電極(12)を横切る分極電圧を決定できる少なくとも1個のセンサ電極(18)が設けられている、生体物質(16)に電気的刺激を与えるための電極装置。
- 少なくとも2個の入力部、すなわち上記刺激電極(12)に接続された第1入力部と、上記センサ電極(18)に接続された第2入力部とを有する差動素子(28)をさらに含む、請求項1に記載の電極装置。
- 決定された分極電圧の関数として刺激信号を遮断する遮断器(20)をさらに含む、請求項1または2に記載の電極装置。
- 上記遮断器(20)は、上記刺激電極(12)と上記対極(14)とを短絡させる切り替えスイッチである、請求項3に記載の電極装置。
- 刺激信号の少なくとも1個のパラメータを、決定された分極電圧の関数として変化させる制御ループ(28、30、34)をさらに含む、請求項1ないし4のいずれかに記載の電極装置。
- 分極電圧の最大値を保存できるメモリ(36)をさらに含む、請求項1ないし5のいずれかに記載の電極装置。
- 上記メモリ(36)に対しワイヤレスに(38)書き込みおよび/または読み取りができる、請求項6に記載の電極装置。
- 上記センサ電極(18)が上記刺激電極(12)のすぐ近くに配置されている、請求項1ないし7のいずれかに記載の電極装置。
- 上記センサ電極(18)が上記刺激電極(12)に隣接して配置されている、請求項1ないし8のいずれかに記載の電極装置。
- 上記センサ電極(18)が上記刺激電極(12)と同心円状に配置されている、請求項1ないし9のいずれかに記載の電極装置。
- 上記センサ電極(18)が上記刺激電極(12)を少なくとも部分的に包囲している、請求項1ないし10のいずれかに記載の電極装置。
- 上記センサ電極(18)が上記刺激電極(12)のカットアウトに配置されている、請求項1ないし10のいずれかに記載の電極装置。
- 上記センサ電極(18)と上記刺激電極(12)とがプラナー構造である、請求項1ないし12のいずれかに記載の電極装置。
- 上記センサ電極(18)が上記刺激電極(12)に比べて小さい、請求項1ないし13のいずれかに記載の電極装置。
- 上記センサ電極(18)と上記刺激電極(12)とが同じ材料から製造されている、請求項1ないし14のいずれかに記載の電極装置。
- 複数の刺激電極(12)と複数のセンサ電極(18)とが共通の基板(42)上に配置されている、請求項1ないし15のいずれかに記載の電極装置。
- 各刺激電極(12)の領域内に少なくとも1個のセンサ電極(18)が配置されている、請求項16に記載の電極装置。
- 共通の基板(42)上に配置された複数の刺激電極(12)と複数のセンサ電極(18)とを有する、請求項1ないし17のいずれかに記載の電極装置に使用するための多電極アレイ。
- 請求項1ないし17のいずれかに記載の電極装置を有する、網膜インプラント。
- 請求項1ないし17のいずれかに記載の電極装置を有する、神経インプラント。
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