JP2005502933A - 小売店をクロスして個別設定した価格差別化ネットワークシステムと方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、データ分析によってある消費者が消費者の用事に関して競合する店で買物をする可能性が示された場合、第1の小売店で買物をするようにインセンティブを消費者にオファーすることによって、消費者の小売店買物挙動に影響を与えるコンピュータネットワークシステムと、このシステムを使用する方法を提供する。本発明はまた、消費者が第1の小売店ではなく競合する小売店で買物をした場合の消費者にとっての価額差を示すデータと、消費者の予想される購入が第1の小売店で行われた場合、第1の小売店にとっての価額を示すデータとに基づいて、オファーされるインセンティブを受け取る消費者に与えられる価額と課せられる条件とを決定する手段を提供する。
Description
【0001】
(技術分野)
本発明は、インターネットを使用した消費者向けマーケティングの分野に関する。
【0002】
(背景技術)
小売店で商品を購入する際の割引のインセンティブは、インターネット上でオファーされている。インターネット上のインセンティブオファーの1形態は、スーパーマーケットの販売時点端末にあるプリンタで顧客が注文した商品項目に印刷されたバーコードが走査され、そのスーパーマーケットで購入することでインセンティブオファーの条件(condition)が満たされていると、顧客が次の購入に使用できるクレジットバウチャーを受け取る、印刷可能なバーコードを定義するデータである。バウチャーの価額は、顧客が注文した商品項目に使用可能なすべての割引の合計価額と等しくてもよい。www.supermarketsonline.comを参照されたい。このようなシステムは、Srcoggieらによる米国特許第5,970,469号に記述されている。上述のシステムでは、消費者はインセンティブオファーに定義されたインセンティブを受け取る条件として買物をしなければならないスーパーマーケットを選択できる。
【0003】
(発明の開示)
本発明は、競合する小売店のうちどの小売店(competing retail stores)で買物をするか消費者が選択する際に影響を与える事に関する。競合する小売店とは、所定の商品を求める消費者の用件に関して競合する可能性のある小売店のことである。これらの競合する店は共通して、消費者にアクセス可能でなければならず(消費者がこれらの店で買物をする妥当なチャンスがあるように、インターネットを介するか、または、消費者の場所に地理的に十分に近いかのいずれか)、また、互いに同じ一般的なタイプの商品を販売していなければならない。一般的な商品の例は、食料雑貨品、家庭用品、紳士用衣類、婦人用衣類、ガソリンと関連する燃料製品、処方薬と市販薬および関連する健康関連商品、便利品、自動車、調理済み食品などである。スーパーマーケット同士は競合する店である。デパート同士も競合する店である。紳士用衣料品店同士も競合する店である。ガソリンスタンド同士も競合する店である。薬局同士も競合する店である。コンビニエンスストア同士も競合する店である。自動車販売会社同士も競合する店である。レストラン同士も競合する店である。
【0004】
消費者が提供する情報が、第1の小売店で買おうとする動機および/または第1の小売店からの購入物を消費者に供給することによって、競合する第2の小売店で消費者がその商品および/またはサービスを得るつもりにさせることを示したならば、第1の小売店で第1の小売店によって供給される商品および/またはサービスをもくろむ消費者に働きかけるように、消費者が提供する情報を第1の小売店の利点を、有利に使用することが出願人によって実現された。これらの商品および/またはサービスを買おうとしている消費者に影響を与えることができると気づいた。
【0005】
出願者は、消費者が多数の商品項目を扱う小売店から購入する場合、小売業者にとっての価額は、単一の項目しか扱わない小売業者からの購入と比較すると高いことに気づいた。出願者は、多数の項目を第2の小売店から購入するなど価値のある購入を意図している顧客に、第2の小売店ではなく第1の小売店からこの購入を行うように動機付ける(incent)ためには、第1の小売業者は比較的多額の金を払うであろうことに気づいた。
【0006】
出願者は、現在の購入インセンティブ配布システムは、消費者に、第2の小売店ではなく第1の小売店で購入するように動機付ける際に、この事実を十分に活用していないことに気づいた。現在の購入インセンティブ配布システムは、顧客が第1の小売店で購入するように動機づけるかどうかを決定することと、どのように動機付けるかを決定するに際して、第2の小売店において予想される消費者の購入が第1の小売店にとってどのくらいの価額(value、価値、対価)であるかを知らず、この情報を使用していない。さらに、現在の購入インセンティブ配布システムは、第2の小売店ではなく第1の小売店で買物をするように消費者を動機付ける方法を決定するに際して、異なる小売店において買物をした場合の、消費者のコストの差に関する情報を利用しない。次に論じるように、本発明は、こういったアイディアを利用する手段を提供するものである。
【0007】
従って本発明の1つの目的は、消費者がどこで購入したいと考えているかに関する情報を利用して、他の方法では競合する第2の小売店が得ることになってしまう売り上げを第1の小売店に向けることによって第1の小売店が得られる価額を利用することである。第1の小売店と第2の小売店は従来型店舗であってもよいし、インターネットベースの(ウェブサイト)小売店(「オンライン(etail、電子、電子取引)」小売店または「オンライン小売業者(etailer、電子小売店)」と定義される)であってもよい。以下では、特段の記載のない限り、小売店という用語は従来型の小売店とオンライン小売店の両方を指す。
【0008】
本発明の別の目的は、(1)消費者が第1の小売店で買物をするようにインセンティブをオファーするかどうかを決定することによって、(2)消費者に第1の小売店で買物をするようにオファーされるインセンティブの価額を決定することによって、(3)インセンティブを得るために消費者が満たさなければならない条件(condition)を決定することによって、消費者を第1の小売店で購入させることの、第1の小売店にとっての価額を利用し、(4)これらの決定を、消費者の今後の購入と以前の購入に関する情報を含む情報に基づいて行い、この情報は、(a)消費者がどこで購入しようとしているか、(b)消費者が何を購入しようとしているか、(c)次の購入で消費者が支出するつもりのある金額を示す。
【0009】
本発明の別の具体的な目的は、消費者が競合する小売店で購入する意図を示した場合のみ、消費者に第1の小売店(または1つの小売チェーンの任意の小売店)から購入するインセンティブを提供することである。
【0010】
本発明の別の目的は、第1の小売店で買物または購入をするように消費者に動機づけるために消費者にオファーするインセンティブの価額を決定することであり、オファーされるインセンティブの価額は、各個別の消費者が競合する第2の小売店ではなく第1の小売店で購入する場合の相対的なコストの推定(時間、金額、店の好み(store preferences)のうち、任意の要因またはすべての要因)に少なくとも部分的に基づいている。
【0011】
本発明の別の目的は、第1の小売店で買物または購入するように消費者を動機づけるために消費者にオファーするインセンティブの価額を決定することであり、インセンティブの価額は消費者の予想される購入を第1の小売店が得た場合に第1の小売店が受け取る金額の推定額に少なくとも部分的に基づく。
【0012】
本発明の別の目的は、(1)消費者が競合する第2の小売店ではなく第1の小売店で買物をする場合の、消費者にとっての相対的なコストと、(2)第1の小売店が消費者の予想される購入を得た場合の、第1の小売店にとっての価額の組み合わせに少なくとも部分的に基づいて、第1の小売店で買物または購入をするように消費者を動機付けるために消費者にオファーするインセンティブの価額を決定することである。
【0013】
本発明の別の目的は、(1)消費者が第1の小売店で買物をする意図がないことを示す指標、(2)この特定の消費者が競合する第2の小売店ではなく第1の小売店で購入する場合の相対的なコストの推定額、(3)この特定の消費者の予想される購入の、第1の小売店にとっての相対的な価値の推定額のうち1つに少なくとも部分的に基づいて、第1の小売店で買物をするインセンティブを消費者に提供する、ネットワークで実装されるシステムおよび方法を提供することである。
【0014】
本発明の別の目的は、特定の各消費者にインセンティブをオファーするかどうか、また、どのタイプのインセンティブをオファーするかを決定することによって、第1の小売店の商品とサービスを消費者に売り込む方法を第1の小売店に提供することであり、この決定は、(1)消費者が競合する小売店ではなく第1の小売店で買物をした場合の、その消費者にとっての相対的なコストに関する情報、(2)各特定の消費者の予想される購入を得ることで、第1の小売店にとっての価額、(3)各特定の消費者が購入したい小売店と購入したいと思っている物に関して、各特定の消費者から提供される情報、(5)各特定の消費者が以前に何を買ったかに関する情報、(5)その消費者がどのようなインセンティブオファーを以前に選択したかに関する情報、(6)その消費者がどのようなインセンティブオファーを以前に受け入れたかに関する情報のうち、少なくとも1つに少なくとも部分的に依存する。
【0015】
これらの目的および他の目的は、コンピュータネットワークシステムとこのシステムを使用する方法によって提供され、このシステムは、消費者のコンピュータ、および、インセンティブサーバコンピュータ、インセンティブサーバコンピュータがアクセスできる情報のデータベース、インターネットまたはダイアルアップ接続など消費者のコンピュータとインセンティブサーバコンピュータがデータを交換できる手段とを備える。このシステムを使用して、(1)消費者は消費者のコンピュータを介して、消費者が買い物をしようとしている場所および消費者が購入したいものなど、消費者に関する情報をインセンティブサーバコンピュータに提供することができ、(2)インセンティブサーバコンピュータは消費者のコンピュータを介して、第1の小売店(または第1の小売店チェーンの任意の小売店)で購入または買物をするインセンティブをオファーすることができる。好ましくは、このシステムはインセンティブサーバコンピュータと小売店コンピュータの間の通信リンクを含み、インセンティブサーバコンピュータは小売店コンピュータとの間で情報を通信できるので、小売店の販売時点(POS)端末における消費者の取引に関する情報をインセンティブサーバコンピュータに通信することができる。小売店コンピュータは、小売店のPOS端末において受信される情報へのアクセスを有するコンピュータである。小売店コンピュータはPOS端末を制御できるか、または、POS端末が使用する情報とPOSコントローラが使用する情報とを記憶するために使用される同じデータ記憶ユニットで通信できる。POSコントローラが使用する情報は、統一商品コード(UPC、universal product codes)などの商品識別コード、および、識別された各項目の価格、商品項目の在庫の入手可能性を含んでいてもよい。
【0016】
インセンティブを消費者にオファーするかどうか、消費者にどのようなインセンティブをオファーするかを決定する手段が提供され、これらの手段はインセンティブサーバコンピュータの一部であってもよいし、または、インセンティブサーバコンピュータと通信できる別のコンピュータと関連づけてもよい。
【0017】
本発明は、データ分析によりある消費者が自分の用事に関して競合する店で買物をする可能性が示された場合、第1の小売店において買物をするインセンティブを消費者にオファーすることによって、消費者の小売店での買物挙動に影響を与えるコンピュータネットワークシステムと、このシステムを使用する方法を提供する。本発明はまた、消費者が第1の小売店ではなく競合する小売店で買物をした場合の差額を示すデータと、この購入が第1の小売店で行われた場合、消費者の予想される購入の第1の小売店にとっての価額を示すデータとに基づいて、オファーされるインセンティブを受け取る消費者に与えられる価額と課される条件を決定する手段を提供する。
【0018】
(発明を実施するための最良の形態)
本発明の他の態様と利点、および顧客にインセンティブを与えるかどうかと与えるインセンティブのタイプを決定する具体的な実施形態と、そのために使用されるデータの具体的なタイプは、次に簡単に説明する図面と共に次の詳細な説明を読むと明らかになるであろう。次に、図面を参照すると、同様な参照番号は同一の要素または対応する要素を示す。
【0019】
図1は、第1の小売店データベース3と通信できる第1の小売店コンピュータ1を備えるコンピュータネットワークシステムを示す。第1の小売店コンピュータ1は第1の小売店と関連づけられ、消費者が商品を第1の小売店から購入できる第1の小売店の販売時点端末と関連づけられている。POS端末は従来型店舗にある従来のPOSシステム端末であってもよいし、または、消費者がインターネット上で購入を行う場合には、消費者の家庭、会社、旅行先にある消費者のクライアントコンピュータ4であってもよい。第1の小売店コンピュータ1はインターネット13に接続することができる。
【0020】
クライアントコンピュータ4はインターネット13と接続できる。クライアントコンピュータ4の使用は、典型的には所定の消費者または消費者の家族に関連づけられている。
【0021】
第2の小売店のコンピュータ7は第2の小売店のデータベース8と相互作用し、インターネット13に接続できる。第2の小売店のコンピュータ7は第2の小売店と関連づけられており、消費者が第2の小売店から商品を購入できるPOS端末と関連づけられている。
【0022】
インセンティブサーバコンピュータ9はデータベース10と相互作用し、インターネット14に接続される。
【0023】
オンライン小売業者はインターネットを介して商品および/またはサービスを販売する小売店であり、消費者はあらかじめプログラミングされたオンライン小売業者のサーバコンピュータと相互作用することによって商品またはサービスを購入する。オンライン小売業者のオンライン小売業者サーバコンピュータ11は、オンライン小売業者サーバデータベース15と相互作用し、インターネット13に接続される。
【0024】
第1の小売店コンピュータ1と第2の小売店コンピュータ7、オンライン小売業者サーバコンピュータ11は、ダイアルアップ直接接続15などインセンティブサーバコンピュータへのダイアルアップ通信接続を有していてもよい。
【0025】
クライアントコンピュータ4は従来のデスクトップ型パーソナルコンピュータであってもよいが、TVに接続されたセットトップボックスであってもよいし、ワイヤ接続またはワイヤレス接続のどちらを介して命令を受信してもよいし、個人情報端末や携帯型コンピュータであってもよいし、インターネットまたはダイアルアップ回線にワイヤ接続またはワイヤレス接続を有していてもよい。
【0026】
小売店コンピュータ1と7は、それぞれの小売店の場所にあってもよいし、それぞれの小売店から離れた場所にあってもよい。さらに、小売店コンピュータ1と7は各々、小売店チェーンの複数の小売店と通信できる。小売店サーバは小売店または小売店チェーンの販売時点システムの制御コンピュータであってもよい。インセンティブサーバコンピュータ9はウェブサーバソフトウェアを実行し、インターネット13を通じた送信を介して受信された、クライアントコンピュータ4などのクライアントコンピュータからの命令に応答することができる。
【0027】
消費者はクライアントコンピュータ4と、ウェブブラウザソフトウェアまたはダイアルアップ接続ソフトウェアなどのクライアントコンピュータ4のソフトウェアを使用して、インターネット上でデータを送受信し(たとえば、グラフィカルファイル情報を受信してクライアントコンピュータのディスプレイモニタ装置上に表示するウェブブラウザプログラム)、特に、インセンティブサーバコンピュータ9との間でデータを送受信する。
【0028】
次の議論では、消費者が情報を送受信するという表現は、インセンティブサーバコンピュータ9に指令し、そのコンピュータから受信された、クライアントコンピュータ4によって情報が送受信されることを意味する。
【0029】
消費者のクライアントコンピュータ4から受信されるデータ
消費者に所定の小売店で購入するインセンティブを提供するかどうかの決定は、好ましくは、(1)クライアントコンピュータ4とインセンティブサーバコンピュータ9の間で通信セッションが行われている間、消費者のクライアントコンピュータ4から送信されインセンティブサーバコンピュータ9が受信したデータに含まれる情報、(2)通信セッションの前にインセンティブサーバコンピュータのデータベース10にすでに記憶されているデータに含まれる情報のうち少なくとも1つに基づく。
【0030】
インターネット上のデータの送信はステートレスと考えられるが、いわゆるセッション変数、または、クッキー、特定の順序で行き来することが意図されているリンクを介した論理的な進行のいずれかの使用によって、クライアントコンピュータとウェブサイトの相互作用を論じる時には、状態とセッションの意味はよく知られている。従って、状態に関するセッションもよく定義された意味を有し、消費者が指定された目的のためにウェブサイトを使用していることに関連する。セッション管理変数の値はセッションが終了した時を示し、そのセッションについてインセンティブサーバコンピュータ9が受信した信号源の識別を示すことができる。さらに、セッションは消費者のクライアントコンピュータが、インセンティブサーバコンピュータのウェブサイトからウェブページを要求する論理的進行に関連する。セッションは典型的には1時間以上は続かない。
【0031】
消費者から受信するデータは、名前、番号、英数字識別子、電子メールアドレス、社会保障番号、得意客(frequent shopper)カード識別、虹彩スキャンパターン、指紋スキャンパターン、その他のバイオメトリックパターン、銀行口座番号、クレジットカード番号、個人のインターネットアドレス、住まいの住所、郵送の住所などの消費者を識別する消費者識別データを含んでいてもよい。
【0032】
消費者から受信するデータはまた、消費者がこれまでに購入したことがある小売店、消費者が好む小売店、消費者が嫌う小売店、消費者が今後購入したいと思う小売店、消費者が今後購入したくないと思う小売店を示すデータなど、消費者の小売店の好み(consumer retail store preference)に関するデータを含んでいてもよい。
【0033】
消費者から受信する、消費者の小売店の好みに関するデータはまた、消費者が得意客プログラムの会員になっている小売店を識別する、消費者の得意客会員データ(frequent shopper membership data)を含んでいてもよい。得意客プログラムは、消費者が得意客アカウントの識別を提供することによって割引を受ける任意のプログラムであり、好ましくは、購入取引の間にPOS端末のチェックアウトにおいて割引を受けるが、購入取引の間でなくてもよいしPOS端末のチェックアウトでなくてもよい。
【0034】
消費者の小売店の好みに関するデータはまた、消費者が競合する第2の小売店ではなく第1の小売店から購入するために消費者が受け取る金額、言い換えれば、競合する第2の小売店に対して第1の小売店において購入することに関連する消費者の個人的なコスト差を示す、消費者の差額データ(differential money amount data)を含んでいてもよい。
【0035】
消費者から受信するデータはまた、GPS座標データ、地図の座標データ、道路の断面図データ、道路のデータ、町のデータ、地域のデータ、州のデータ、郵便番号データなど、消費者(または消費者のコンピュータ)の地理的な場所を示す消費者の場所のデータを含んでいてもよい。
【0036】
消費者から受信するデータはまた、消費者の今後の購入の金額または金額の範囲を示す消費者購入価額データを含んでいてもよく、価額はたとえば、消費者の今後の購入のドル価額、消費者が今後行う商品購入取引の金額または金額の範囲である。好ましくはこのデータは、第1の小売店が販売するタイプの商品とサービスを購入する消費者の次の取引に関するものである。第1の小売店は食料雑貨品、便利品、燃料製品、食事などのうち1つまたは複数を販売してよい。
【0037】
消費者からのデータはまた、消費者が選択する商品項目のリストなど消費者の商品選択データを含んでいてもよい。消費者商品選択データで識別される項目は、インセンティブサーバコンピュータからの、消費者が購入したい商品に関する問い合わせ、消費者が受け取りたいインセンティブオファーに関する問い合わせ(指定された商品の購入を求めるインセンティブに関して)、消費者が情報を受けとりたい商品に関する問い合わせ、消費者が商品識別で応答する任意の他の問い合わせに応答していてもよい。
【0038】
消費者からのデータはまた、消費者の一般的な食品タイプ選択データを含んでいてもよく、このデータは食品のタイプを指定し、オプションとしては食品の量を指定するが、ブランドまたは商品項目は指定しない。たとえば、消費者は紙皿の量を指定できるが、その紙皿のブランド項目名は指定できず、5ポンド袋の砂糖は指定できるが、5ポンド袋の砂糖について特定のブランドおよび商品項目は指定できない。
【0039】
消費者からのデータはまた、消費者レシピ選択データを含んでいてもよく、消費者レシピ選択データは少なくとも1つの指定されたレシピを含む。各レシピは料理を準備するために必要な食品の一般的なタイプを要求するか、および/またはその料理を準備するために必要な特定のブランドの商品を要求すると定義される。
【0040】
さらに、クライアントコンピュータ4から送信されるデータは、クライアントコンピュータ送信フォーマットデータを含み、クライアントコンピュータ送信フォーマットデータは、標準のHTML W3Cバージョン4.0フォーマットまたはWAPフォーマットなど、インセンティブサーバコンピュータ9がクライアントコンピュータ4にデータを送信すべきフォーマットを示す。WAPフォーマットはワイヤレス通信を使用する携帯型コンピュータ装置に適している。インセンティブサーバコンピュータは、消費者のクライアントコンピュータから受信されるウェブページに関する問い合わせに基づいて、インセンティブサーバが従来のHTML標準の送信ではなくWAPでフォーマットされた送信を要求しているかどうかを決定し、この情報を消費者の識別と関連づけてデータベースに記憶することができる。他のデータフォーマットは特にワイヤレス通信に適しており、クライアントコンピュータ4が要求するデータのフォーマットはクライアントコンピュータ4が前のセッションでワイヤレス通信機器を使用していたかどうか、または現在のセッションでワイヤレス通信機器を使用しているかどうかを示すことができる。
【0041】
データベースに記憶されるデータ
インセンティブサーバコンピュータ9がアクセスを有するインセンティブサーバデータベース10に記憶されるデータは、好ましくは、消費者と関連づけられた情報、小売店と関連づけられた情報、商品項目と関連づけられた情報、製造業者のインセンティブオファーすなわち製造業者が支払いに同意したインセンティブのオファーと関連づけられた情報、小売店が提供するインセンティブオファーと関連づけられた情報、指定された小売店で入手可能な商品に関連づけられた情報、小売店が提供するインセンティブオファーを決定するために使用されるアルゴリズムと関連づけられた情報、小売店のレベルと過剰在庫状態と関連づけられた情報を含む。
【0042】
インセンティブサーバコンピュータデータベース10にすでに記憶されている、消費者に関するデータは、消費者のコンピュータとインセンティブサーバコンピュータの間の以前の通信セッションで消費者から受信されたデータを含んでいてもよく、このデータの中には消費者の識別、これに関連づけられた、消費者の小売店の好みに関するデータ、消費者の場所のデータ、消費者の購入額データ、消費者の商品と一般的な食品の選択データ、消費者のレシピのデータを含んでいるが、これらに限定されるものではない。消費者に関するこのデータは、前の通信で消費者がインセンティブサーバコンピュータに提供したものであってもよい。本明細書においては、以前の通信という用語は、消費者が少なくとも1つの商品項目を選択した、消費者のクライアントコンピュータとインセンティブサーバコンピュータの間の以前のセッションの期間を指す。
【0043】
インセンティブサーバコンピュータデータベース10に記憶されるデータは、好ましくは以前の購入データも含み、以前の購入データは各消費者の識別と関連づけて、消費者が以前に購入した商品項目の識別、これらの項目の料金、消費者の以前の購入の金額、以前に購入したのはいつか、以前に購入した小売店の名前、この店の小売チェーンの名前を含み、本明細書ではこのデータを集合的に以前の購入データまたは購入履歴データと呼ぶ。
【0044】
さらに、インセンティブサーバコンピュータデータベース10に記憶されたデータは好ましくは、以前の購入データから導出された情報を含み、これらの情報は、消費者の以前の購入の頻度、指定された商品に関する消費者の以前の購入の頻度、その消費者が他の商品項目に比べて頻繁に購入している商品項目(すなわち、各消費者が購入する項目について購入の相対的な頻度)、消費者が買物をする傾向がある曜日と時間帯、消費者が種々の小売店で購入する傾向があるかどうか、その消費者にインセンティブが以前にオファーされ引き換えられたことがあるかどうか、そのインセンティブのタイプなどである。コンピュータまたは人間は、以前の購入データの日付から、その消費者の以前の購入の頻度、所定の曜日や所定の時間帯に購入する傾向があるかどうか、種々の小売店で購入する傾向があるかどうか、以前にインセンティブがオファーされ引き換えられたことがあるかどうかとそのインセンティブのタイプ、消費者がインセンティブを引き換える時に比較的高額の購入を行う傾向があるかどうかを決定することができる。
【0045】
インセンティブサーバコンピュータデータベース10に記憶されたデータはまた、好ましくは、インセンティブサーバコンピュータ9と消費者の以前の通信が、W3C HTMLバージョン4.0フォーマットなどの従来のフォーマットのウェブページを介しているか、またはWAPフォーマットなどワイヤレス通信に適したフォーマットであるかどうかを示すデータを含む。
【0046】
インセンティブサーバコンピュータデータベース10に記憶されるデータは、好ましくは、小売店と関連づけられた情報を含み、この情報には、小売店の場所、これらの小売店の各々が請求する商品項目の価格、これらの小売店が請求する価格の差の基準、互いに競合するのはどの小売店かが含まれる。価格の差の基準は、平均のマーケットバスケットの価格であってもよい。別法としては、消費者の以前の購入データに含まれる商品項目の少なくとも一部を購入した各店のコストに基づいて、消費者ごとに基準を個別設定してもよい。
【0047】
各小売店に関連づけられたインセンティブサーバコンピュータデータベース10に記憶されるデータはまた、好ましくは、小売店が在庫する商品項目を識別するデータ、各項目に請求される価格、小売店の場所、各小売店が使用する得意客割引プログラムを含む。
【0048】
各小売店に関連づけられたインセンティブサーバコンピュータデータベース10に記憶されるデータはまた、好ましくは、小売店と関連づけて、製造業者のインセンティブが入手可能な小売店が在庫する商品を示すデータを含む。
【0049】
製造業者のインセンティブとは、消費者が商品項目を購入することを条件として最終的には製造業者が支払うインセンティブを意味する。インセンティブはたとえば、その製造業者の製品の販売を促進するために、その製造業者が製造する商品の購入を条件として、製造業者が提供してもよい。割引された商品項目を販売していない競合店で競合する商品項目を購入するより、割引された商品項目を販売している店から商品項目を購入して割引を得る方が消費者にとっては節約になるので、種々の小売店における製造業者のインセンティブが入手可能な商品に関する入手可能性の情報は、異なる店で消費者が購入する際の相対的なコストに関連する。
【0050】
データを使用したインセンティブアルゴリズム
インセンティブサーバコンピュータまたは他のコンピュータは、インセンティブオファー決定アルゴリズムを実行して任意のインセンティブオファーを消費者に提供するかどうか、および、インセンティブオファーに含むべきターム(term、項目、期間、条件)を決定する。
【0051】
インセンティブオファー決定アルゴリズムは、消費者のクライアントコンピュータ4がインセンティブサーバコンピュータ9とセッションを行っている間に実行してもよいし、または、インセンティブオファーの決定はセッションとセッションの間に行ってもよい。セッションとセッションの間に決定が行われる場合、決定は消費者と消費者が購入する可能性のある小売店とに関連する、インセンティブサーバコンピュータデータベース10に記憶された所定のデータに基づいて行われる。
【0052】
インセンティブを消費者にオファーするかどうかの決定は、好ましくは、(1)消費者が以前に第1の小売店で購入したことがあるか、または、競合する第2の小売店から購入したことがあるか、(2)消費者が第1の小売店で購入する意思を示しているか、または、競合する第2の小売店から購入する意思を示しているか、(3)消費者の以前の購入のドル価額、(4)消費者が選択した項目のドル価額、(5)消費者がワイヤレス機器プロトコルを使用してインセンティブサーバコンピュータ9と通信したかどうかのうち少なくとも1つに基づく。
【0053】
第1の小売店で買物をするインセンティブを消費者にオファーするかどうかの決定の実質的な要因は、消費者が次の購入で競合する小売店で買物をする意図があることを情報が示しているかどうかである。つまり、インセンティブサーバコンピュータ9が消費者から受信する情報と、インセンティブサーバコンピュータのデータベース10に記憶された情報が、消費者が次の購入の際に第1の小売店で買物をしない可能性を示す場合、インセンティブオファー決定アルゴリズムは消費者に、次の購入で第1の小売店で買物をするインセンティブをオファーするように決定する。
【0054】
別法としては、消費者にオファーされるインセンティブは、消費者が第1の小売店で買物をする可能性があるか、またどの程度の可能性があるかを示す情報に依存していてもよい。
【0055】
逆に、インセンティブサーバコンピュータ9が消費者から受信した情報と、インセンティブサーバコンピュータのデータベース10に記憶された情報とが、消費者が、消費者は次の購入では第1の小売店で買物をする可能性があることを示した場合、インセンティブオファー決定アルゴリズムは第1の店で次の買物をするようなインセンティブはその消費者にはオファーしないと決めてもよいし、第1の小売店で買物をするために消費者に低い価額のインセンティブをオファーすると決めてもよいし、第1の小売店から消費者が以前に買ったことのない商品を販売促進する目的でインセンティブをオファーするように決めてもよいし、第1の小売店で以前には売られていなかった商品の販売を促進するために消費者にインセンティブをオファーするように決めてもよいし、または、製造業者のインセンティブだけを消費者にオファーするように決めてもよい。
【0056】
消費者が第1の小売店で買物をする意図があることの1つの指標は、消費者が第1の小売店で入手可能なクーポンを選択したことである。別の指標は、消費者のクライアントコンピュータがWAPなどのワイヤレスプロトコルを使用しており、第1の小売店を選択してそのセッションの間に消費者が実際にその第1の小売店にいる可能性を示し、どのようなインセンティブがオファーされても第1の小売店で買物をする可能性が高いということである。
【0057】
消費者のクライアントコンピュータがWAPなどのワイヤレスプロトコルを使用し、第1の小売店と競合している小売店を選択している場合、そのセッションの間に実際には第2の小売店にいる可能性があることを示しているので、第2の小売店で買物をする可能性が非常に高い。この場合は、インセンティブサーバコンピュータは、消費者が競合する小売店から第1の小売店に行くように動機付けるために、消費者が第1の小売店で買物をするように比較的価額の高いインセンティブをオファーする。比較的価額の高いインセンティブは同じ時間または同じ日に受け取らなければならないなど、短期間の有効期間を有していてもよい。
【0058】
インセンティブ選択決定アルゴリズムは好ましくは、プログラミングされたコンピュータによって実装され、消費者にオファーするインセンティブを決定するが、人間が実行してもよく、または、データベースクエリーと更新操作などのコンピュータに基づいたツールを使用してコンピュータと人間の両方が一部ずつを実装してもよい。プログラミングされたコンピュータはインセンティブサーバコンピュータ9、または、小売店コンピュータ1、7、11のうち1台、インセンティブサーバコンピュータ9と通信する別のコンピュータであってもよい。
【0059】
インセンティブ選択決定アルゴリズムは、好ましくは、消費者が第1の小売店で購入するようにオファーするインセンティブの決定に導くステップを含む。インセンティブ選択決定アルゴリズムは、消費者のクライアントコンピュータ9がインセンティブサーバコンピュータ9とセッションしている間、または、セッションとセッションの間に実行することができる。
【0060】
好ましくは、インセンティブ価額決定アルゴリズムを使用して消費者にオファーするインセンティブの価額を決定することができ、決定は好ましくは、(1)消費者の以前の購入のドル価額、(2)消費者が選択した項目のドル価額、(3)消費者の以前の各々の購入の、小売店にとっての価額、(4)消費者が選択した項目の購入の、小売店にとっての価額のうち少なくとも1つに基づく。インセンティブ価額決定アルゴリズムは好ましくは、コンピュータが使用してインセンティブに割り当てる価額を決定するが、人間が実行してもよく、または、データベースクエリーと更新操作などコンピュータに基づくツールを使用してコンピュータと人間が一部ずつ実装してもよい。インセンティブ価額決定アルゴリズムは、消費者のクライアントコンピュータ4とインセンティブサーバコンピュータ9がセッションを行っている間に行ってもよいし、または、セッションとセッションの間に行ってもよい。
【0061】
好ましくは、インセンティブ価額決定アルゴリズムは、消費者の予想される購入が行われた場合、第1の小売店が得る価額よりも少ない価額のインセンティブをオファーするように限定する。この点で、インセンティブ価額決定アルゴリズムは単に、消費者の予想される購入の1パーセント、または、3パーセント、5パーセント、10パーセントなど、予想されるドル価額の簡単な分数であってもよい。予想されるドル価額は、たとえば消費者の以前の購入の平均ドル価額、または、消費者の商品選択データで識別された商品のドル価額に基づいて、消費者が購入するだろうと予想される商品の合計の販売価格である。
【0062】
消費者のクライアントコンピュータがWAPなどのワイヤレスプロトコルを使用し、第1の小売店と競合する小売店を選択している場合、消費者はそのセッションの間に実際には第2の小売店にいる可能性があり、第2の小売店で買物をする可能性が非常に高いことを示している。この場合、インセンティブサーバコンピュータは、競合する小売店から第1の小売店に行き第1の小売店から購入するように消費者に動機付けるために、消費者に第1の小売店で買物をするように比較的価額の高いインセンティブをオファーする。比較的価額の高いインセンティブは同じ時間内または同じ日に受け入れなければならないなど、短い有効期間を有していてもよい。
【0063】
好ましくは、消費者の予想される購入の第1の小売店にとっての価額は、たとえば消費者の以前の購入履歴および/または商品選択データが示す、消費者が購入する可能性のある特定の商品項目または商品カテゴリに関する、第1の小売店にとっての利益マージンの情報に基づいて推定される。たとえば、ベーカリー商品を10ドル販売した時の第1の小売店にとっての利益は1ドルであり、缶詰商品を10ドル販売した時の店にとっての利益は1ドルの10分の1である場合がある。消費者の以前の購入履歴は50ドルの平均購入を示し、消費者が次の取引でも約50ドルを購入する可能性があることを示している場合がある。これらの要因は、たとえば、オファーされるインセンティブの価額が、第1の小売店が消費者の購入を得ることから予想される利益を超えないように、消費者にオファーするインセンティブの価額を決定する際に含めることができる。
【0064】
第1の小売店にとっての価額は、消費者の予想される購入の相対的なドル価額の関数であってもよく、たとえば、販売のドル価額が増大すると共に増大する、販売価格の一部であってもよい。たとえば、消費者が指定された商品を100ドル購入する場合の第1の小売店にとっての利益は10ドル、すなわち、10パーセントの利益マージンである場合があるが、間接費要因および取引コスト要因があるため、消費者が10ドルしか買わない場合の第1の小売店にとっての利益はとるに足らない、すなわち利益マージンはゼロパーセントにしかならない場合がある。
【0065】
インセンティブサーバコンピュータが提供するインセンティブオファーの価額と条件は、(1)データベースに記憶されたインセンティブのリスト(1つまたは複数)から選択してもよいし、(2)消費者から受信した情報、データベースに記憶された情報、一連のインセンティブ選択アルゴリズムに基づいて導出してもよい。
【0066】
インセンティブは、指定された小売店で消費者が購入することを条件としていてもよいし、指定された小売店の組のうち1軒の小売店で購入することを条件としていてもよい。
【0067】
インセンティブオファーは、消費者が指定された商品項目を購入することを条件にした割引であってもよいし、または、商品項目の量を購入すること、指定されたブランドの商品を購入すること、商品のグループを購入することのいずれかを条件にした割引であってもよい。
【0068】
インセンティブオファーは消費者がインセンティブを消費者にオファーしてから1日、1週間、1ヶ月など、限定された期間の間に行動することを条件にしていてもよい。
【0069】
インセンティブオファーは、データベースに記憶された消費者の以前の購入履歴によって消費者が購入する可能性が示された商品項目の購入を条件にしていてもよい。
【0070】
インセンティブオファーは、たとえば、消費者の以前の購入履歴の分析によって消費者が購入する可能性が示され、第1の小売店が相対的に高い利益マージンを有する商品の購入を条件にしていてもよい。たとえば、利益マージンは典型的には、缶詰商品よりもデリカテッセン項目のほうが高いので、第1の小売店はインゲン豆の缶詰などの缶詰商品より同等な価格のポテトサラダなどのデリカテッセン項目の購入を条件としてより多い割引をオファーしても、デリカテッセン項目の販売で利益を得ることができる。
【0071】
インセンティブオファーは、データベースに記憶された消費者の以前の購入履歴が、消費者が購入する可能性はないが第1の小売店にとっては比較的高い利益マージンを有する商品項目の購入を条件としていてもよい。
【0072】
インセンティブオファーは任意の購入に対する割引であってもよいし、予定された金額を超えた任意の購入に対する割引であってもよい。インセンティブオファーの価額は消費者の以前の購入または次の購入のドル価額に依存していてもよい。
【0073】
インセンティブオファーは、消費者が第1の場所の小売店に行ったという条件だけで無料の項目または賞品を受け取るオファーであってもよい。すなわち、オファーされるインセンティブは消費者が第1の小売店で購入することを条件としなくてもよい。別法としては、オファーされるインセンティブは、消費者が指定された第1の小売店(または同じ小売チェーン内の小売店)で購入したことだけを条件としていてもよい。すなわち、消費者がなにを購入したかを条件としなくてもよい。
【0074】
本発明の例を次に示す。
例1
図2に示されるように、オプションとしてはステップ21で消費者はコンピュータ9に消費者の小売店の好みに関するデータを送信する。
【0075】
ステップ22では、システムは、消費者が第1の小売店で買物をする可能性があるかどうか、または競合する第2の小売店で買物をする可能性があるかどうかを決定する。
【0076】
オプションとしてはステップ23で、システムはインセンティブサーバコンピュータのデータベース10の消費者の記録にアクセスする。これは、ステップ21でクライアントコンピュータが消費者識別データをインセンティブサーバコンピュータに送信しており、インセンティブサーバコンピュータが消費者の記録を識別できることを前提としている。
【0077】
ステップ24では、システムは消費者にオファーするインセンティブを決定する。
【0078】
ステップ26では、インセンティブサーバコンピュータ9(または別のコンピュータ)は、インセンティブオファーを示すデータをクライアントコンピュータ4に送信する。
【0079】
オプションとしてはステップ27で、インセンティブサーバコンピュータ(または別のコンピュータ)は、オファーの存在、および、インセンティブがオファーされた消費者の識別、オファーのターム(term、項目、期間、条件)など、インセンティブオファーに関連するデータを第1の小売店コンピュータに送信し、第1の小売店コンピュータがオファーとオファーの引換を追跡できるようにする。
【0080】
例1に関して必要なステップは、消費者の識別と関連づけられた消費者の小売店の好みに関するデータをインセンティブサーバコンピュータ9が受信していること、消費者の小売店の好みに関するデータに基づいてシステムがインセンティブを決定していること、インセンティブオファーを消費者に送信することのみである。消費者の小売店の好みに関するデータは、通信セッションの間である必要はなく、以前の購入履歴に基づくだけでもよい。インセンティブの消費者への送信は、消費者の電子メールアドレスに送られる電子メールメッセージを介していてもよい。インセンティブは、インセンティブサーバコンピュータのデータベース10と通信できる任意のコンピュータなど、インセンティブサーバコンピュータ9以外のコンピュータ上でインセンティブ決定アルゴリズムを実行することによって決定してもよい。
【0081】
例2
ステップ21では、コンピュータ9は消費者が第2の小売店で買物をする意図があることを示す、消費者の小売店の好みに関するデータを受信する。
【0082】
ステップ22では、コンピュータ9は第1の小売店が第2の小売店と競合している店であるかどうかを決定する。これには、コンピュータ9がステップ22で、2つの店が競合する店であるかどうかに関するデータベース10(またはデータがコンピュータ9に入手可能であれば他の場所)のデータにアクセスして、第1の小売店が第2の小売店と比較的近いかどうかを決定することを含んでいてもよく、データは第1の小売店の競合店のルックアップ表でもよく、店の場所に関するデータを含んでいてもよく、商品市場データを含んでいてもよい。相対的な近さは、第2の小売店が同じ国、町、郵便番号、さらに下の区画の場所にあることによって決定できる。相対的な近さは、GPSデータなど絶対的な位置データに基づいて決定してもよく、または、移動ルートデータ、すなわち、www.mapquest.comが提供する移動ルートなど位置データと地図データに基づいて自動的に決定されるルートと、消費者の場所と第1の小売店の場所の間の距離と道のタイプによって決定される移動時間とによって決定してもよい。道のタイプは、ハイウェイかまたは一般道か、および、それぞれの道のタイプに関連する対応する速度制限、これらの道にある停止標識と停止信号の数を指す。
【0083】
ステップ23と24では、コンピュータ9が第1の小売店と第2の小売店が競合する店であり、消費者が第2の小売店で買物をする意図があることを決定した場合、コンピュータ9は顧客に、第2の小売店ではなく第1の小売店で買物をするように動機付けるインセンティブオファーを生成する。ステップ23では、コンピュータ9はインセンティブサーバコンピュータデータベース10の中の顧客記録にアクセスし、顧客にオファーするインセンティブの価額と条件の決定に関するデータのすべてを含め、ついでステップ24でこの情報を使用してインセンティブの価額と条件を決定する。
【0084】
ステップ25では、コンピュータ9はインセンティブオファーを定義するデータを消費者のクライアントコンピュータに送信する。インセンティブオファーは典型的には、第1の小売店のPOS端末のバーコード読取装置が読み取ることのできるバーコードマシンを定義するデータを含む。しかし、第1の小売店のPOSシステムが認識できる限りで、インセンティブオファーを磁気媒体、または個人情報端末(PDA)機器のRAMに記憶するなど、インセンティブオファーをエンコードする別の形態も可能である。データは自己実行可能、または、グラフィックファイル、HTMLファイル(ウェブページ)のグラフィック、PDAまたはセル電話に記憶できPOSシステムがたとえば赤外線送信を介してこれらの機器から読み取ることのできるデータの形態であってよい。
【0085】
最後に、ステップ26でインセンティブオファーを定義するデータを第1の小売店のコンピュータ1に送信し、第1の小売店のコンピュータは第1の小売店にオファーされるすべてのインセンティブが有効であることを確認してもよい。
【0086】
消費者はついで、第1の小売店で買物をする時にインセンティブオファーを提示する。第1の小売店がオンライン小売店である場合、消費者はインセンティブオファーを定義するデータをオンライン小売店に送信してもよいし、消費者のコンピュータ上のインセンティブオファーデータを自動的に検出してオンライン小売店のコンピュータにアップロードするプログラムを実装する、オンライン小売店が提供するウェブページのボタンをクリックしてもよい。
【0087】
消費者が第1の小売店で買物をし、第1の小売店が好ましくはチェックアウトにPOS端末を有する従来型店舗である場合、消費者はインセンティブオファーを提示する。チェックアウトにおいて顧客の注文で指定された項目が購入されている、指定された最低ドル価額を購入している、または、インセンティブオファーをただ提示したという、インセンティブオファーのすべての条件が満たされている場合、インセンティブオファーが識別する価額を消費者に提供する。
【0088】
例3
消費者はコンピュータ9に識別データと場所のデータを送信する
コンピュータ9は、第1の小売店が消費者の場所と比較的近い場所にあるかどうかを、すでに決定しているか、または、識別データの受信に応答して決定する。コンピュータ9が消費者が第1の小売店に比較的近いことをすでに決定しているかまたはこの時点で決定し、消費者の小売店の好みに関するデータが消費者が別の競合する小売店から購入する可能性があることを示す場合、コンピュータ9は消費者に第1の小売店から購入するインセンティブを定義するインセンティブオファーを消費者に送信する。
【0089】
例4
ステップ21で、消費者はインセンティブサーバコンピュータ9に、消費者識別データ、消費者が第2の小売店から購入する意図があることを示す、消費者の小売店の好みに関するデータ、商品項目選択データを送信する。
【0090】
ステップ24で、インセンティブサーバコンピュータ9は、消費者が第2の小売店から購入する項目に関して使用可能なインセンティブを決定し、好ましくはすべての項目は、項目選択データによって識別されている。インセンティブは消費者が選択したいくつかの商品項目またはすべての商品項目に関する製造業者の割引の価額を含んでいてもよい。インセンティブサーバコンピュータは、消費者が第1の小売店で購入することを条件として、消費者にオファーする追加の価額を決定する。
【0091】
ステップ25では、インセンティブサーバコンピュータ9は、消費者が選択した商品項目に関する多数の製造業者の割合の価額と、他の小売店ではなく第1の小売店で購入することを条件にしたオファーの追加の価額とを組み合わせたインセンティブオファーを定義するデータを消費者に送信する。
【0092】
追加の価額は、選択した項目の数の関数であってもよいし、消費者の以前の商品購入履歴の価額であってもよいし、または、選択された項目の価額であってもよい。
【0093】
例5
例5は例4と同じであるが、インセンティブサーバコンピュータ9は、追加の金額が、金額データのドル金額、すなわち、第1の小売店ではなく第2の小売店で消費者が買物をする場合の、消費者にとっての金額の指標のドル金額と等しいかまたはそれより大きくなるように決定する点が異なる。
【0094】
例6
例6は例4と同じであるが、インセンティブサーバコンピュータは、消費者の場所から第1の小売店の場所へ行くための距離または推定移動時間と、消費者の場所からその消費者が購入する意図を示している店の場所まで行くための距離または推定移動時間の差に基づいて、第1の小売店ではなく第2の小売店で買物をした場合の消費者にとってのコストの差として決定された金額よりも、追加の価額が大きくなるように決定する点が異なる。
【0095】
例7
消費者は消費者のクライアントコンピュータ4のウェブブラウジングプログラムを、インセンティブサーバコンピュータ9がホストするウェブサイトのユニバーサルリソースロケータ(URL)へポイントする。
【0096】
サーバコンピュータ9はクライアントコンピュータ4に、好ましくはウェブページに含まれるフォームに消費者の識別データ(住居の住所、および、電子メールアドレス、電話の地域番号、郵便番号、名前、パスワードなど)を記入して提供し、ユーザ名を選択することを消費者に求める要求を含むホームページウェブページを送信する。ホームページウェブページはまた、消費者が消費者のユーザ名と、オプションとしては消費者のパスワードとを入力するためのフォームを含んでいてもよい。
【0097】
消費者はホームページウェブページ上のフォームに記入して消費者識別情報をサーバコンピュータ9に提供し、フォーム内の情報をサーバコンピュータ9に送信する。
【0098】
サーバコンピュータ9は、オファーをその消費者に個別化するための情報を提供するように消費者に求めるフォームを含むウェブページファイルをクライアントコンピュータ4に送信し、このフォームはたとえば消費者の収入レベル、家庭の収入、記念日、誕生日、所有する家の数、ホームオフィスの存在、ペットの存在、教育レベル(たとえば高校終了、大学終了、大学院終了)、職業、所有する自動車の数など人口統計上の情報と、たとえばニュースレター、クーポン、自動車、衣類、食事、食料雑貨品、家と庭、映画、食事、玩具、乳児、コンピュータ、投資、ペット、スポーツ、旅行など消費者が興味を持つ情報のカテゴリとを要求する。
【0099】
インセンティブサーバコンピュータ9はこれに応答して、店において商品またはサービスを購入すると割引オファーが入手可能な小売店または小売店チェーンを選択するようにユーザに求めるウェブページファイルを、クライアントコンピュータに送信する。
【0100】
消費者のクライアントコンピュータはこれに応答して、サーバコンピュータ9に、第2の小売店または第2の小売店チェーンを選択したことを示すデータを送信して戻す。
【0101】
サーバコンピュータ9はこれに応答して、クライアントコンピュータに、消費者が選択した第2の小売店で選択できるインセンティブオファーを表示したウェブページを送信する。インセンティブオファーは、(1)製造業者からのオファー(すなわち最終的に製造業者が支払うオファー)、(2)第2の小売店からのオファー(すなわち第2の小売店が支払うオファー)を含んでいてもよい。
【0102】
クライアントコンピュータはこれに応答して、サーバコンピュータに、消費者が提供してもらいたい第2の小売店に関して選択できるインセンティブオファーを示すインセンティブオファー選択データを送信する。
【0103】
サーバコンピュータ9はこれに応答して、クライアントコンピュータ4に、消費者が選択したインセンティブを定義するデータを送信する。
【0104】
さらに、消費者の用事に関して第1の小売店と第2の小売店が競合している場合、サーバコンピュータ9はクライアントコンピュータ4に、第1の小売店で買物をするインセンティブを定義するデータを送信する。第1の小売店で買物をするインセンティブは、第2の小売店で買物をすることに関して消費者に提供される製造業者のインセンティブをすべて含んでいてもよい。さらに、インセンティブオファーは、第1の小売店で買物をするように消費者に動機付けるための、第1の小売店からのインセンティブオファーを含む。第1の小売店のインセンティブオファーは上記の形態のうち任意の形態を取ることができ、別の方法では競合する小売店のものになってしまう売り上げを第1の小売店が得るためのメカニズムを提供する。別法としては、消費者が第1の小売店で買物をするように提供されるインセンティブは消費者の電子メールアドレスに電子メールで送信してもよく、または消費者の郵便の住所に郵送してもよい。
【0105】
要約すれば、本発明は、第1の小売店が消費者へ販売するという利益を得るために、第1の小売店と競合する店で買物をする可能性のある消費者に第1の小売店で買物をするようにインセンティブを提供する。本発明は、好ましくはインターネットを含むコンピュータネットワークを使用して実装される。好ましくは、消費者に情報を提供するインセンティブサーバがネットワーク上にあり、情報は、消費者が自然に店の選択を提供して選択した店から得られる割引を確認できるような、競合する店で商品を購入すると入手可能になる製造業者の割引などであり、これによって、第1の小売店は第1の小売店で買物をする計画のない消費者をターゲットにして第1の小売店で買物をするインセンティブを送るチャンスを得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
インセンティブサーバコンピュータとクライアントコンピュータを含むコンピュータネットワークシステムを示す概念図である。
【図2】
図1に示されたネットワークの動作の間に発生するステップを示すフローチャートである。
(技術分野)
本発明は、インターネットを使用した消費者向けマーケティングの分野に関する。
【0002】
(背景技術)
小売店で商品を購入する際の割引のインセンティブは、インターネット上でオファーされている。インターネット上のインセンティブオファーの1形態は、スーパーマーケットの販売時点端末にあるプリンタで顧客が注文した商品項目に印刷されたバーコードが走査され、そのスーパーマーケットで購入することでインセンティブオファーの条件(condition)が満たされていると、顧客が次の購入に使用できるクレジットバウチャーを受け取る、印刷可能なバーコードを定義するデータである。バウチャーの価額は、顧客が注文した商品項目に使用可能なすべての割引の合計価額と等しくてもよい。www.supermarketsonline.comを参照されたい。このようなシステムは、Srcoggieらによる米国特許第5,970,469号に記述されている。上述のシステムでは、消費者はインセンティブオファーに定義されたインセンティブを受け取る条件として買物をしなければならないスーパーマーケットを選択できる。
【0003】
(発明の開示)
本発明は、競合する小売店のうちどの小売店(competing retail stores)で買物をするか消費者が選択する際に影響を与える事に関する。競合する小売店とは、所定の商品を求める消費者の用件に関して競合する可能性のある小売店のことである。これらの競合する店は共通して、消費者にアクセス可能でなければならず(消費者がこれらの店で買物をする妥当なチャンスがあるように、インターネットを介するか、または、消費者の場所に地理的に十分に近いかのいずれか)、また、互いに同じ一般的なタイプの商品を販売していなければならない。一般的な商品の例は、食料雑貨品、家庭用品、紳士用衣類、婦人用衣類、ガソリンと関連する燃料製品、処方薬と市販薬および関連する健康関連商品、便利品、自動車、調理済み食品などである。スーパーマーケット同士は競合する店である。デパート同士も競合する店である。紳士用衣料品店同士も競合する店である。ガソリンスタンド同士も競合する店である。薬局同士も競合する店である。コンビニエンスストア同士も競合する店である。自動車販売会社同士も競合する店である。レストラン同士も競合する店である。
【0004】
消費者が提供する情報が、第1の小売店で買おうとする動機および/または第1の小売店からの購入物を消費者に供給することによって、競合する第2の小売店で消費者がその商品および/またはサービスを得るつもりにさせることを示したならば、第1の小売店で第1の小売店によって供給される商品および/またはサービスをもくろむ消費者に働きかけるように、消費者が提供する情報を第1の小売店の利点を、有利に使用することが出願人によって実現された。これらの商品および/またはサービスを買おうとしている消費者に影響を与えることができると気づいた。
【0005】
出願者は、消費者が多数の商品項目を扱う小売店から購入する場合、小売業者にとっての価額は、単一の項目しか扱わない小売業者からの購入と比較すると高いことに気づいた。出願者は、多数の項目を第2の小売店から購入するなど価値のある購入を意図している顧客に、第2の小売店ではなく第1の小売店からこの購入を行うように動機付ける(incent)ためには、第1の小売業者は比較的多額の金を払うであろうことに気づいた。
【0006】
出願者は、現在の購入インセンティブ配布システムは、消費者に、第2の小売店ではなく第1の小売店で購入するように動機付ける際に、この事実を十分に活用していないことに気づいた。現在の購入インセンティブ配布システムは、顧客が第1の小売店で購入するように動機づけるかどうかを決定することと、どのように動機付けるかを決定するに際して、第2の小売店において予想される消費者の購入が第1の小売店にとってどのくらいの価額(value、価値、対価)であるかを知らず、この情報を使用していない。さらに、現在の購入インセンティブ配布システムは、第2の小売店ではなく第1の小売店で買物をするように消費者を動機付ける方法を決定するに際して、異なる小売店において買物をした場合の、消費者のコストの差に関する情報を利用しない。次に論じるように、本発明は、こういったアイディアを利用する手段を提供するものである。
【0007】
従って本発明の1つの目的は、消費者がどこで購入したいと考えているかに関する情報を利用して、他の方法では競合する第2の小売店が得ることになってしまう売り上げを第1の小売店に向けることによって第1の小売店が得られる価額を利用することである。第1の小売店と第2の小売店は従来型店舗であってもよいし、インターネットベースの(ウェブサイト)小売店(「オンライン(etail、電子、電子取引)」小売店または「オンライン小売業者(etailer、電子小売店)」と定義される)であってもよい。以下では、特段の記載のない限り、小売店という用語は従来型の小売店とオンライン小売店の両方を指す。
【0008】
本発明の別の目的は、(1)消費者が第1の小売店で買物をするようにインセンティブをオファーするかどうかを決定することによって、(2)消費者に第1の小売店で買物をするようにオファーされるインセンティブの価額を決定することによって、(3)インセンティブを得るために消費者が満たさなければならない条件(condition)を決定することによって、消費者を第1の小売店で購入させることの、第1の小売店にとっての価額を利用し、(4)これらの決定を、消費者の今後の購入と以前の購入に関する情報を含む情報に基づいて行い、この情報は、(a)消費者がどこで購入しようとしているか、(b)消費者が何を購入しようとしているか、(c)次の購入で消費者が支出するつもりのある金額を示す。
【0009】
本発明の別の具体的な目的は、消費者が競合する小売店で購入する意図を示した場合のみ、消費者に第1の小売店(または1つの小売チェーンの任意の小売店)から購入するインセンティブを提供することである。
【0010】
本発明の別の目的は、第1の小売店で買物または購入をするように消費者に動機づけるために消費者にオファーするインセンティブの価額を決定することであり、オファーされるインセンティブの価額は、各個別の消費者が競合する第2の小売店ではなく第1の小売店で購入する場合の相対的なコストの推定(時間、金額、店の好み(store preferences)のうち、任意の要因またはすべての要因)に少なくとも部分的に基づいている。
【0011】
本発明の別の目的は、第1の小売店で買物または購入するように消費者を動機づけるために消費者にオファーするインセンティブの価額を決定することであり、インセンティブの価額は消費者の予想される購入を第1の小売店が得た場合に第1の小売店が受け取る金額の推定額に少なくとも部分的に基づく。
【0012】
本発明の別の目的は、(1)消費者が競合する第2の小売店ではなく第1の小売店で買物をする場合の、消費者にとっての相対的なコストと、(2)第1の小売店が消費者の予想される購入を得た場合の、第1の小売店にとっての価額の組み合わせに少なくとも部分的に基づいて、第1の小売店で買物または購入をするように消費者を動機付けるために消費者にオファーするインセンティブの価額を決定することである。
【0013】
本発明の別の目的は、(1)消費者が第1の小売店で買物をする意図がないことを示す指標、(2)この特定の消費者が競合する第2の小売店ではなく第1の小売店で購入する場合の相対的なコストの推定額、(3)この特定の消費者の予想される購入の、第1の小売店にとっての相対的な価値の推定額のうち1つに少なくとも部分的に基づいて、第1の小売店で買物をするインセンティブを消費者に提供する、ネットワークで実装されるシステムおよび方法を提供することである。
【0014】
本発明の別の目的は、特定の各消費者にインセンティブをオファーするかどうか、また、どのタイプのインセンティブをオファーするかを決定することによって、第1の小売店の商品とサービスを消費者に売り込む方法を第1の小売店に提供することであり、この決定は、(1)消費者が競合する小売店ではなく第1の小売店で買物をした場合の、その消費者にとっての相対的なコストに関する情報、(2)各特定の消費者の予想される購入を得ることで、第1の小売店にとっての価額、(3)各特定の消費者が購入したい小売店と購入したいと思っている物に関して、各特定の消費者から提供される情報、(5)各特定の消費者が以前に何を買ったかに関する情報、(5)その消費者がどのようなインセンティブオファーを以前に選択したかに関する情報、(6)その消費者がどのようなインセンティブオファーを以前に受け入れたかに関する情報のうち、少なくとも1つに少なくとも部分的に依存する。
【0015】
これらの目的および他の目的は、コンピュータネットワークシステムとこのシステムを使用する方法によって提供され、このシステムは、消費者のコンピュータ、および、インセンティブサーバコンピュータ、インセンティブサーバコンピュータがアクセスできる情報のデータベース、インターネットまたはダイアルアップ接続など消費者のコンピュータとインセンティブサーバコンピュータがデータを交換できる手段とを備える。このシステムを使用して、(1)消費者は消費者のコンピュータを介して、消費者が買い物をしようとしている場所および消費者が購入したいものなど、消費者に関する情報をインセンティブサーバコンピュータに提供することができ、(2)インセンティブサーバコンピュータは消費者のコンピュータを介して、第1の小売店(または第1の小売店チェーンの任意の小売店)で購入または買物をするインセンティブをオファーすることができる。好ましくは、このシステムはインセンティブサーバコンピュータと小売店コンピュータの間の通信リンクを含み、インセンティブサーバコンピュータは小売店コンピュータとの間で情報を通信できるので、小売店の販売時点(POS)端末における消費者の取引に関する情報をインセンティブサーバコンピュータに通信することができる。小売店コンピュータは、小売店のPOS端末において受信される情報へのアクセスを有するコンピュータである。小売店コンピュータはPOS端末を制御できるか、または、POS端末が使用する情報とPOSコントローラが使用する情報とを記憶するために使用される同じデータ記憶ユニットで通信できる。POSコントローラが使用する情報は、統一商品コード(UPC、universal product codes)などの商品識別コード、および、識別された各項目の価格、商品項目の在庫の入手可能性を含んでいてもよい。
【0016】
インセンティブを消費者にオファーするかどうか、消費者にどのようなインセンティブをオファーするかを決定する手段が提供され、これらの手段はインセンティブサーバコンピュータの一部であってもよいし、または、インセンティブサーバコンピュータと通信できる別のコンピュータと関連づけてもよい。
【0017】
本発明は、データ分析によりある消費者が自分の用事に関して競合する店で買物をする可能性が示された場合、第1の小売店において買物をするインセンティブを消費者にオファーすることによって、消費者の小売店での買物挙動に影響を与えるコンピュータネットワークシステムと、このシステムを使用する方法を提供する。本発明はまた、消費者が第1の小売店ではなく競合する小売店で買物をした場合の差額を示すデータと、この購入が第1の小売店で行われた場合、消費者の予想される購入の第1の小売店にとっての価額を示すデータとに基づいて、オファーされるインセンティブを受け取る消費者に与えられる価額と課される条件を決定する手段を提供する。
【0018】
(発明を実施するための最良の形態)
本発明の他の態様と利点、および顧客にインセンティブを与えるかどうかと与えるインセンティブのタイプを決定する具体的な実施形態と、そのために使用されるデータの具体的なタイプは、次に簡単に説明する図面と共に次の詳細な説明を読むと明らかになるであろう。次に、図面を参照すると、同様な参照番号は同一の要素または対応する要素を示す。
【0019】
図1は、第1の小売店データベース3と通信できる第1の小売店コンピュータ1を備えるコンピュータネットワークシステムを示す。第1の小売店コンピュータ1は第1の小売店と関連づけられ、消費者が商品を第1の小売店から購入できる第1の小売店の販売時点端末と関連づけられている。POS端末は従来型店舗にある従来のPOSシステム端末であってもよいし、または、消費者がインターネット上で購入を行う場合には、消費者の家庭、会社、旅行先にある消費者のクライアントコンピュータ4であってもよい。第1の小売店コンピュータ1はインターネット13に接続することができる。
【0020】
クライアントコンピュータ4はインターネット13と接続できる。クライアントコンピュータ4の使用は、典型的には所定の消費者または消費者の家族に関連づけられている。
【0021】
第2の小売店のコンピュータ7は第2の小売店のデータベース8と相互作用し、インターネット13に接続できる。第2の小売店のコンピュータ7は第2の小売店と関連づけられており、消費者が第2の小売店から商品を購入できるPOS端末と関連づけられている。
【0022】
インセンティブサーバコンピュータ9はデータベース10と相互作用し、インターネット14に接続される。
【0023】
オンライン小売業者はインターネットを介して商品および/またはサービスを販売する小売店であり、消費者はあらかじめプログラミングされたオンライン小売業者のサーバコンピュータと相互作用することによって商品またはサービスを購入する。オンライン小売業者のオンライン小売業者サーバコンピュータ11は、オンライン小売業者サーバデータベース15と相互作用し、インターネット13に接続される。
【0024】
第1の小売店コンピュータ1と第2の小売店コンピュータ7、オンライン小売業者サーバコンピュータ11は、ダイアルアップ直接接続15などインセンティブサーバコンピュータへのダイアルアップ通信接続を有していてもよい。
【0025】
クライアントコンピュータ4は従来のデスクトップ型パーソナルコンピュータであってもよいが、TVに接続されたセットトップボックスであってもよいし、ワイヤ接続またはワイヤレス接続のどちらを介して命令を受信してもよいし、個人情報端末や携帯型コンピュータであってもよいし、インターネットまたはダイアルアップ回線にワイヤ接続またはワイヤレス接続を有していてもよい。
【0026】
小売店コンピュータ1と7は、それぞれの小売店の場所にあってもよいし、それぞれの小売店から離れた場所にあってもよい。さらに、小売店コンピュータ1と7は各々、小売店チェーンの複数の小売店と通信できる。小売店サーバは小売店または小売店チェーンの販売時点システムの制御コンピュータであってもよい。インセンティブサーバコンピュータ9はウェブサーバソフトウェアを実行し、インターネット13を通じた送信を介して受信された、クライアントコンピュータ4などのクライアントコンピュータからの命令に応答することができる。
【0027】
消費者はクライアントコンピュータ4と、ウェブブラウザソフトウェアまたはダイアルアップ接続ソフトウェアなどのクライアントコンピュータ4のソフトウェアを使用して、インターネット上でデータを送受信し(たとえば、グラフィカルファイル情報を受信してクライアントコンピュータのディスプレイモニタ装置上に表示するウェブブラウザプログラム)、特に、インセンティブサーバコンピュータ9との間でデータを送受信する。
【0028】
次の議論では、消費者が情報を送受信するという表現は、インセンティブサーバコンピュータ9に指令し、そのコンピュータから受信された、クライアントコンピュータ4によって情報が送受信されることを意味する。
【0029】
消費者のクライアントコンピュータ4から受信されるデータ
消費者に所定の小売店で購入するインセンティブを提供するかどうかの決定は、好ましくは、(1)クライアントコンピュータ4とインセンティブサーバコンピュータ9の間で通信セッションが行われている間、消費者のクライアントコンピュータ4から送信されインセンティブサーバコンピュータ9が受信したデータに含まれる情報、(2)通信セッションの前にインセンティブサーバコンピュータのデータベース10にすでに記憶されているデータに含まれる情報のうち少なくとも1つに基づく。
【0030】
インターネット上のデータの送信はステートレスと考えられるが、いわゆるセッション変数、または、クッキー、特定の順序で行き来することが意図されているリンクを介した論理的な進行のいずれかの使用によって、クライアントコンピュータとウェブサイトの相互作用を論じる時には、状態とセッションの意味はよく知られている。従って、状態に関するセッションもよく定義された意味を有し、消費者が指定された目的のためにウェブサイトを使用していることに関連する。セッション管理変数の値はセッションが終了した時を示し、そのセッションについてインセンティブサーバコンピュータ9が受信した信号源の識別を示すことができる。さらに、セッションは消費者のクライアントコンピュータが、インセンティブサーバコンピュータのウェブサイトからウェブページを要求する論理的進行に関連する。セッションは典型的には1時間以上は続かない。
【0031】
消費者から受信するデータは、名前、番号、英数字識別子、電子メールアドレス、社会保障番号、得意客(frequent shopper)カード識別、虹彩スキャンパターン、指紋スキャンパターン、その他のバイオメトリックパターン、銀行口座番号、クレジットカード番号、個人のインターネットアドレス、住まいの住所、郵送の住所などの消費者を識別する消費者識別データを含んでいてもよい。
【0032】
消費者から受信するデータはまた、消費者がこれまでに購入したことがある小売店、消費者が好む小売店、消費者が嫌う小売店、消費者が今後購入したいと思う小売店、消費者が今後購入したくないと思う小売店を示すデータなど、消費者の小売店の好み(consumer retail store preference)に関するデータを含んでいてもよい。
【0033】
消費者から受信する、消費者の小売店の好みに関するデータはまた、消費者が得意客プログラムの会員になっている小売店を識別する、消費者の得意客会員データ(frequent shopper membership data)を含んでいてもよい。得意客プログラムは、消費者が得意客アカウントの識別を提供することによって割引を受ける任意のプログラムであり、好ましくは、購入取引の間にPOS端末のチェックアウトにおいて割引を受けるが、購入取引の間でなくてもよいしPOS端末のチェックアウトでなくてもよい。
【0034】
消費者の小売店の好みに関するデータはまた、消費者が競合する第2の小売店ではなく第1の小売店から購入するために消費者が受け取る金額、言い換えれば、競合する第2の小売店に対して第1の小売店において購入することに関連する消費者の個人的なコスト差を示す、消費者の差額データ(differential money amount data)を含んでいてもよい。
【0035】
消費者から受信するデータはまた、GPS座標データ、地図の座標データ、道路の断面図データ、道路のデータ、町のデータ、地域のデータ、州のデータ、郵便番号データなど、消費者(または消費者のコンピュータ)の地理的な場所を示す消費者の場所のデータを含んでいてもよい。
【0036】
消費者から受信するデータはまた、消費者の今後の購入の金額または金額の範囲を示す消費者購入価額データを含んでいてもよく、価額はたとえば、消費者の今後の購入のドル価額、消費者が今後行う商品購入取引の金額または金額の範囲である。好ましくはこのデータは、第1の小売店が販売するタイプの商品とサービスを購入する消費者の次の取引に関するものである。第1の小売店は食料雑貨品、便利品、燃料製品、食事などのうち1つまたは複数を販売してよい。
【0037】
消費者からのデータはまた、消費者が選択する商品項目のリストなど消費者の商品選択データを含んでいてもよい。消費者商品選択データで識別される項目は、インセンティブサーバコンピュータからの、消費者が購入したい商品に関する問い合わせ、消費者が受け取りたいインセンティブオファーに関する問い合わせ(指定された商品の購入を求めるインセンティブに関して)、消費者が情報を受けとりたい商品に関する問い合わせ、消費者が商品識別で応答する任意の他の問い合わせに応答していてもよい。
【0038】
消費者からのデータはまた、消費者の一般的な食品タイプ選択データを含んでいてもよく、このデータは食品のタイプを指定し、オプションとしては食品の量を指定するが、ブランドまたは商品項目は指定しない。たとえば、消費者は紙皿の量を指定できるが、その紙皿のブランド項目名は指定できず、5ポンド袋の砂糖は指定できるが、5ポンド袋の砂糖について特定のブランドおよび商品項目は指定できない。
【0039】
消費者からのデータはまた、消費者レシピ選択データを含んでいてもよく、消費者レシピ選択データは少なくとも1つの指定されたレシピを含む。各レシピは料理を準備するために必要な食品の一般的なタイプを要求するか、および/またはその料理を準備するために必要な特定のブランドの商品を要求すると定義される。
【0040】
さらに、クライアントコンピュータ4から送信されるデータは、クライアントコンピュータ送信フォーマットデータを含み、クライアントコンピュータ送信フォーマットデータは、標準のHTML W3Cバージョン4.0フォーマットまたはWAPフォーマットなど、インセンティブサーバコンピュータ9がクライアントコンピュータ4にデータを送信すべきフォーマットを示す。WAPフォーマットはワイヤレス通信を使用する携帯型コンピュータ装置に適している。インセンティブサーバコンピュータは、消費者のクライアントコンピュータから受信されるウェブページに関する問い合わせに基づいて、インセンティブサーバが従来のHTML標準の送信ではなくWAPでフォーマットされた送信を要求しているかどうかを決定し、この情報を消費者の識別と関連づけてデータベースに記憶することができる。他のデータフォーマットは特にワイヤレス通信に適しており、クライアントコンピュータ4が要求するデータのフォーマットはクライアントコンピュータ4が前のセッションでワイヤレス通信機器を使用していたかどうか、または現在のセッションでワイヤレス通信機器を使用しているかどうかを示すことができる。
【0041】
データベースに記憶されるデータ
インセンティブサーバコンピュータ9がアクセスを有するインセンティブサーバデータベース10に記憶されるデータは、好ましくは、消費者と関連づけられた情報、小売店と関連づけられた情報、商品項目と関連づけられた情報、製造業者のインセンティブオファーすなわち製造業者が支払いに同意したインセンティブのオファーと関連づけられた情報、小売店が提供するインセンティブオファーと関連づけられた情報、指定された小売店で入手可能な商品に関連づけられた情報、小売店が提供するインセンティブオファーを決定するために使用されるアルゴリズムと関連づけられた情報、小売店のレベルと過剰在庫状態と関連づけられた情報を含む。
【0042】
インセンティブサーバコンピュータデータベース10にすでに記憶されている、消費者に関するデータは、消費者のコンピュータとインセンティブサーバコンピュータの間の以前の通信セッションで消費者から受信されたデータを含んでいてもよく、このデータの中には消費者の識別、これに関連づけられた、消費者の小売店の好みに関するデータ、消費者の場所のデータ、消費者の購入額データ、消費者の商品と一般的な食品の選択データ、消費者のレシピのデータを含んでいるが、これらに限定されるものではない。消費者に関するこのデータは、前の通信で消費者がインセンティブサーバコンピュータに提供したものであってもよい。本明細書においては、以前の通信という用語は、消費者が少なくとも1つの商品項目を選択した、消費者のクライアントコンピュータとインセンティブサーバコンピュータの間の以前のセッションの期間を指す。
【0043】
インセンティブサーバコンピュータデータベース10に記憶されるデータは、好ましくは以前の購入データも含み、以前の購入データは各消費者の識別と関連づけて、消費者が以前に購入した商品項目の識別、これらの項目の料金、消費者の以前の購入の金額、以前に購入したのはいつか、以前に購入した小売店の名前、この店の小売チェーンの名前を含み、本明細書ではこのデータを集合的に以前の購入データまたは購入履歴データと呼ぶ。
【0044】
さらに、インセンティブサーバコンピュータデータベース10に記憶されたデータは好ましくは、以前の購入データから導出された情報を含み、これらの情報は、消費者の以前の購入の頻度、指定された商品に関する消費者の以前の購入の頻度、その消費者が他の商品項目に比べて頻繁に購入している商品項目(すなわち、各消費者が購入する項目について購入の相対的な頻度)、消費者が買物をする傾向がある曜日と時間帯、消費者が種々の小売店で購入する傾向があるかどうか、その消費者にインセンティブが以前にオファーされ引き換えられたことがあるかどうか、そのインセンティブのタイプなどである。コンピュータまたは人間は、以前の購入データの日付から、その消費者の以前の購入の頻度、所定の曜日や所定の時間帯に購入する傾向があるかどうか、種々の小売店で購入する傾向があるかどうか、以前にインセンティブがオファーされ引き換えられたことがあるかどうかとそのインセンティブのタイプ、消費者がインセンティブを引き換える時に比較的高額の購入を行う傾向があるかどうかを決定することができる。
【0045】
インセンティブサーバコンピュータデータベース10に記憶されたデータはまた、好ましくは、インセンティブサーバコンピュータ9と消費者の以前の通信が、W3C HTMLバージョン4.0フォーマットなどの従来のフォーマットのウェブページを介しているか、またはWAPフォーマットなどワイヤレス通信に適したフォーマットであるかどうかを示すデータを含む。
【0046】
インセンティブサーバコンピュータデータベース10に記憶されるデータは、好ましくは、小売店と関連づけられた情報を含み、この情報には、小売店の場所、これらの小売店の各々が請求する商品項目の価格、これらの小売店が請求する価格の差の基準、互いに競合するのはどの小売店かが含まれる。価格の差の基準は、平均のマーケットバスケットの価格であってもよい。別法としては、消費者の以前の購入データに含まれる商品項目の少なくとも一部を購入した各店のコストに基づいて、消費者ごとに基準を個別設定してもよい。
【0047】
各小売店に関連づけられたインセンティブサーバコンピュータデータベース10に記憶されるデータはまた、好ましくは、小売店が在庫する商品項目を識別するデータ、各項目に請求される価格、小売店の場所、各小売店が使用する得意客割引プログラムを含む。
【0048】
各小売店に関連づけられたインセンティブサーバコンピュータデータベース10に記憶されるデータはまた、好ましくは、小売店と関連づけて、製造業者のインセンティブが入手可能な小売店が在庫する商品を示すデータを含む。
【0049】
製造業者のインセンティブとは、消費者が商品項目を購入することを条件として最終的には製造業者が支払うインセンティブを意味する。インセンティブはたとえば、その製造業者の製品の販売を促進するために、その製造業者が製造する商品の購入を条件として、製造業者が提供してもよい。割引された商品項目を販売していない競合店で競合する商品項目を購入するより、割引された商品項目を販売している店から商品項目を購入して割引を得る方が消費者にとっては節約になるので、種々の小売店における製造業者のインセンティブが入手可能な商品に関する入手可能性の情報は、異なる店で消費者が購入する際の相対的なコストに関連する。
【0050】
データを使用したインセンティブアルゴリズム
インセンティブサーバコンピュータまたは他のコンピュータは、インセンティブオファー決定アルゴリズムを実行して任意のインセンティブオファーを消費者に提供するかどうか、および、インセンティブオファーに含むべきターム(term、項目、期間、条件)を決定する。
【0051】
インセンティブオファー決定アルゴリズムは、消費者のクライアントコンピュータ4がインセンティブサーバコンピュータ9とセッションを行っている間に実行してもよいし、または、インセンティブオファーの決定はセッションとセッションの間に行ってもよい。セッションとセッションの間に決定が行われる場合、決定は消費者と消費者が購入する可能性のある小売店とに関連する、インセンティブサーバコンピュータデータベース10に記憶された所定のデータに基づいて行われる。
【0052】
インセンティブを消費者にオファーするかどうかの決定は、好ましくは、(1)消費者が以前に第1の小売店で購入したことがあるか、または、競合する第2の小売店から購入したことがあるか、(2)消費者が第1の小売店で購入する意思を示しているか、または、競合する第2の小売店から購入する意思を示しているか、(3)消費者の以前の購入のドル価額、(4)消費者が選択した項目のドル価額、(5)消費者がワイヤレス機器プロトコルを使用してインセンティブサーバコンピュータ9と通信したかどうかのうち少なくとも1つに基づく。
【0053】
第1の小売店で買物をするインセンティブを消費者にオファーするかどうかの決定の実質的な要因は、消費者が次の購入で競合する小売店で買物をする意図があることを情報が示しているかどうかである。つまり、インセンティブサーバコンピュータ9が消費者から受信する情報と、インセンティブサーバコンピュータのデータベース10に記憶された情報が、消費者が次の購入の際に第1の小売店で買物をしない可能性を示す場合、インセンティブオファー決定アルゴリズムは消費者に、次の購入で第1の小売店で買物をするインセンティブをオファーするように決定する。
【0054】
別法としては、消費者にオファーされるインセンティブは、消費者が第1の小売店で買物をする可能性があるか、またどの程度の可能性があるかを示す情報に依存していてもよい。
【0055】
逆に、インセンティブサーバコンピュータ9が消費者から受信した情報と、インセンティブサーバコンピュータのデータベース10に記憶された情報とが、消費者が、消費者は次の購入では第1の小売店で買物をする可能性があることを示した場合、インセンティブオファー決定アルゴリズムは第1の店で次の買物をするようなインセンティブはその消費者にはオファーしないと決めてもよいし、第1の小売店で買物をするために消費者に低い価額のインセンティブをオファーすると決めてもよいし、第1の小売店から消費者が以前に買ったことのない商品を販売促進する目的でインセンティブをオファーするように決めてもよいし、第1の小売店で以前には売られていなかった商品の販売を促進するために消費者にインセンティブをオファーするように決めてもよいし、または、製造業者のインセンティブだけを消費者にオファーするように決めてもよい。
【0056】
消費者が第1の小売店で買物をする意図があることの1つの指標は、消費者が第1の小売店で入手可能なクーポンを選択したことである。別の指標は、消費者のクライアントコンピュータがWAPなどのワイヤレスプロトコルを使用しており、第1の小売店を選択してそのセッションの間に消費者が実際にその第1の小売店にいる可能性を示し、どのようなインセンティブがオファーされても第1の小売店で買物をする可能性が高いということである。
【0057】
消費者のクライアントコンピュータがWAPなどのワイヤレスプロトコルを使用し、第1の小売店と競合している小売店を選択している場合、そのセッションの間に実際には第2の小売店にいる可能性があることを示しているので、第2の小売店で買物をする可能性が非常に高い。この場合は、インセンティブサーバコンピュータは、消費者が競合する小売店から第1の小売店に行くように動機付けるために、消費者が第1の小売店で買物をするように比較的価額の高いインセンティブをオファーする。比較的価額の高いインセンティブは同じ時間または同じ日に受け取らなければならないなど、短期間の有効期間を有していてもよい。
【0058】
インセンティブ選択決定アルゴリズムは好ましくは、プログラミングされたコンピュータによって実装され、消費者にオファーするインセンティブを決定するが、人間が実行してもよく、または、データベースクエリーと更新操作などのコンピュータに基づいたツールを使用してコンピュータと人間の両方が一部ずつを実装してもよい。プログラミングされたコンピュータはインセンティブサーバコンピュータ9、または、小売店コンピュータ1、7、11のうち1台、インセンティブサーバコンピュータ9と通信する別のコンピュータであってもよい。
【0059】
インセンティブ選択決定アルゴリズムは、好ましくは、消費者が第1の小売店で購入するようにオファーするインセンティブの決定に導くステップを含む。インセンティブ選択決定アルゴリズムは、消費者のクライアントコンピュータ9がインセンティブサーバコンピュータ9とセッションしている間、または、セッションとセッションの間に実行することができる。
【0060】
好ましくは、インセンティブ価額決定アルゴリズムを使用して消費者にオファーするインセンティブの価額を決定することができ、決定は好ましくは、(1)消費者の以前の購入のドル価額、(2)消費者が選択した項目のドル価額、(3)消費者の以前の各々の購入の、小売店にとっての価額、(4)消費者が選択した項目の購入の、小売店にとっての価額のうち少なくとも1つに基づく。インセンティブ価額決定アルゴリズムは好ましくは、コンピュータが使用してインセンティブに割り当てる価額を決定するが、人間が実行してもよく、または、データベースクエリーと更新操作などコンピュータに基づくツールを使用してコンピュータと人間が一部ずつ実装してもよい。インセンティブ価額決定アルゴリズムは、消費者のクライアントコンピュータ4とインセンティブサーバコンピュータ9がセッションを行っている間に行ってもよいし、または、セッションとセッションの間に行ってもよい。
【0061】
好ましくは、インセンティブ価額決定アルゴリズムは、消費者の予想される購入が行われた場合、第1の小売店が得る価額よりも少ない価額のインセンティブをオファーするように限定する。この点で、インセンティブ価額決定アルゴリズムは単に、消費者の予想される購入の1パーセント、または、3パーセント、5パーセント、10パーセントなど、予想されるドル価額の簡単な分数であってもよい。予想されるドル価額は、たとえば消費者の以前の購入の平均ドル価額、または、消費者の商品選択データで識別された商品のドル価額に基づいて、消費者が購入するだろうと予想される商品の合計の販売価格である。
【0062】
消費者のクライアントコンピュータがWAPなどのワイヤレスプロトコルを使用し、第1の小売店と競合する小売店を選択している場合、消費者はそのセッションの間に実際には第2の小売店にいる可能性があり、第2の小売店で買物をする可能性が非常に高いことを示している。この場合、インセンティブサーバコンピュータは、競合する小売店から第1の小売店に行き第1の小売店から購入するように消費者に動機付けるために、消費者に第1の小売店で買物をするように比較的価額の高いインセンティブをオファーする。比較的価額の高いインセンティブは同じ時間内または同じ日に受け入れなければならないなど、短い有効期間を有していてもよい。
【0063】
好ましくは、消費者の予想される購入の第1の小売店にとっての価額は、たとえば消費者の以前の購入履歴および/または商品選択データが示す、消費者が購入する可能性のある特定の商品項目または商品カテゴリに関する、第1の小売店にとっての利益マージンの情報に基づいて推定される。たとえば、ベーカリー商品を10ドル販売した時の第1の小売店にとっての利益は1ドルであり、缶詰商品を10ドル販売した時の店にとっての利益は1ドルの10分の1である場合がある。消費者の以前の購入履歴は50ドルの平均購入を示し、消費者が次の取引でも約50ドルを購入する可能性があることを示している場合がある。これらの要因は、たとえば、オファーされるインセンティブの価額が、第1の小売店が消費者の購入を得ることから予想される利益を超えないように、消費者にオファーするインセンティブの価額を決定する際に含めることができる。
【0064】
第1の小売店にとっての価額は、消費者の予想される購入の相対的なドル価額の関数であってもよく、たとえば、販売のドル価額が増大すると共に増大する、販売価格の一部であってもよい。たとえば、消費者が指定された商品を100ドル購入する場合の第1の小売店にとっての利益は10ドル、すなわち、10パーセントの利益マージンである場合があるが、間接費要因および取引コスト要因があるため、消費者が10ドルしか買わない場合の第1の小売店にとっての利益はとるに足らない、すなわち利益マージンはゼロパーセントにしかならない場合がある。
【0065】
インセンティブサーバコンピュータが提供するインセンティブオファーの価額と条件は、(1)データベースに記憶されたインセンティブのリスト(1つまたは複数)から選択してもよいし、(2)消費者から受信した情報、データベースに記憶された情報、一連のインセンティブ選択アルゴリズムに基づいて導出してもよい。
【0066】
インセンティブは、指定された小売店で消費者が購入することを条件としていてもよいし、指定された小売店の組のうち1軒の小売店で購入することを条件としていてもよい。
【0067】
インセンティブオファーは、消費者が指定された商品項目を購入することを条件にした割引であってもよいし、または、商品項目の量を購入すること、指定されたブランドの商品を購入すること、商品のグループを購入することのいずれかを条件にした割引であってもよい。
【0068】
インセンティブオファーは消費者がインセンティブを消費者にオファーしてから1日、1週間、1ヶ月など、限定された期間の間に行動することを条件にしていてもよい。
【0069】
インセンティブオファーは、データベースに記憶された消費者の以前の購入履歴によって消費者が購入する可能性が示された商品項目の購入を条件にしていてもよい。
【0070】
インセンティブオファーは、たとえば、消費者の以前の購入履歴の分析によって消費者が購入する可能性が示され、第1の小売店が相対的に高い利益マージンを有する商品の購入を条件にしていてもよい。たとえば、利益マージンは典型的には、缶詰商品よりもデリカテッセン項目のほうが高いので、第1の小売店はインゲン豆の缶詰などの缶詰商品より同等な価格のポテトサラダなどのデリカテッセン項目の購入を条件としてより多い割引をオファーしても、デリカテッセン項目の販売で利益を得ることができる。
【0071】
インセンティブオファーは、データベースに記憶された消費者の以前の購入履歴が、消費者が購入する可能性はないが第1の小売店にとっては比較的高い利益マージンを有する商品項目の購入を条件としていてもよい。
【0072】
インセンティブオファーは任意の購入に対する割引であってもよいし、予定された金額を超えた任意の購入に対する割引であってもよい。インセンティブオファーの価額は消費者の以前の購入または次の購入のドル価額に依存していてもよい。
【0073】
インセンティブオファーは、消費者が第1の場所の小売店に行ったという条件だけで無料の項目または賞品を受け取るオファーであってもよい。すなわち、オファーされるインセンティブは消費者が第1の小売店で購入することを条件としなくてもよい。別法としては、オファーされるインセンティブは、消費者が指定された第1の小売店(または同じ小売チェーン内の小売店)で購入したことだけを条件としていてもよい。すなわち、消費者がなにを購入したかを条件としなくてもよい。
【0074】
本発明の例を次に示す。
例1
図2に示されるように、オプションとしてはステップ21で消費者はコンピュータ9に消費者の小売店の好みに関するデータを送信する。
【0075】
ステップ22では、システムは、消費者が第1の小売店で買物をする可能性があるかどうか、または競合する第2の小売店で買物をする可能性があるかどうかを決定する。
【0076】
オプションとしてはステップ23で、システムはインセンティブサーバコンピュータのデータベース10の消費者の記録にアクセスする。これは、ステップ21でクライアントコンピュータが消費者識別データをインセンティブサーバコンピュータに送信しており、インセンティブサーバコンピュータが消費者の記録を識別できることを前提としている。
【0077】
ステップ24では、システムは消費者にオファーするインセンティブを決定する。
【0078】
ステップ26では、インセンティブサーバコンピュータ9(または別のコンピュータ)は、インセンティブオファーを示すデータをクライアントコンピュータ4に送信する。
【0079】
オプションとしてはステップ27で、インセンティブサーバコンピュータ(または別のコンピュータ)は、オファーの存在、および、インセンティブがオファーされた消費者の識別、オファーのターム(term、項目、期間、条件)など、インセンティブオファーに関連するデータを第1の小売店コンピュータに送信し、第1の小売店コンピュータがオファーとオファーの引換を追跡できるようにする。
【0080】
例1に関して必要なステップは、消費者の識別と関連づけられた消費者の小売店の好みに関するデータをインセンティブサーバコンピュータ9が受信していること、消費者の小売店の好みに関するデータに基づいてシステムがインセンティブを決定していること、インセンティブオファーを消費者に送信することのみである。消費者の小売店の好みに関するデータは、通信セッションの間である必要はなく、以前の購入履歴に基づくだけでもよい。インセンティブの消費者への送信は、消費者の電子メールアドレスに送られる電子メールメッセージを介していてもよい。インセンティブは、インセンティブサーバコンピュータのデータベース10と通信できる任意のコンピュータなど、インセンティブサーバコンピュータ9以外のコンピュータ上でインセンティブ決定アルゴリズムを実行することによって決定してもよい。
【0081】
例2
ステップ21では、コンピュータ9は消費者が第2の小売店で買物をする意図があることを示す、消費者の小売店の好みに関するデータを受信する。
【0082】
ステップ22では、コンピュータ9は第1の小売店が第2の小売店と競合している店であるかどうかを決定する。これには、コンピュータ9がステップ22で、2つの店が競合する店であるかどうかに関するデータベース10(またはデータがコンピュータ9に入手可能であれば他の場所)のデータにアクセスして、第1の小売店が第2の小売店と比較的近いかどうかを決定することを含んでいてもよく、データは第1の小売店の競合店のルックアップ表でもよく、店の場所に関するデータを含んでいてもよく、商品市場データを含んでいてもよい。相対的な近さは、第2の小売店が同じ国、町、郵便番号、さらに下の区画の場所にあることによって決定できる。相対的な近さは、GPSデータなど絶対的な位置データに基づいて決定してもよく、または、移動ルートデータ、すなわち、www.mapquest.comが提供する移動ルートなど位置データと地図データに基づいて自動的に決定されるルートと、消費者の場所と第1の小売店の場所の間の距離と道のタイプによって決定される移動時間とによって決定してもよい。道のタイプは、ハイウェイかまたは一般道か、および、それぞれの道のタイプに関連する対応する速度制限、これらの道にある停止標識と停止信号の数を指す。
【0083】
ステップ23と24では、コンピュータ9が第1の小売店と第2の小売店が競合する店であり、消費者が第2の小売店で買物をする意図があることを決定した場合、コンピュータ9は顧客に、第2の小売店ではなく第1の小売店で買物をするように動機付けるインセンティブオファーを生成する。ステップ23では、コンピュータ9はインセンティブサーバコンピュータデータベース10の中の顧客記録にアクセスし、顧客にオファーするインセンティブの価額と条件の決定に関するデータのすべてを含め、ついでステップ24でこの情報を使用してインセンティブの価額と条件を決定する。
【0084】
ステップ25では、コンピュータ9はインセンティブオファーを定義するデータを消費者のクライアントコンピュータに送信する。インセンティブオファーは典型的には、第1の小売店のPOS端末のバーコード読取装置が読み取ることのできるバーコードマシンを定義するデータを含む。しかし、第1の小売店のPOSシステムが認識できる限りで、インセンティブオファーを磁気媒体、または個人情報端末(PDA)機器のRAMに記憶するなど、インセンティブオファーをエンコードする別の形態も可能である。データは自己実行可能、または、グラフィックファイル、HTMLファイル(ウェブページ)のグラフィック、PDAまたはセル電話に記憶できPOSシステムがたとえば赤外線送信を介してこれらの機器から読み取ることのできるデータの形態であってよい。
【0085】
最後に、ステップ26でインセンティブオファーを定義するデータを第1の小売店のコンピュータ1に送信し、第1の小売店のコンピュータは第1の小売店にオファーされるすべてのインセンティブが有効であることを確認してもよい。
【0086】
消費者はついで、第1の小売店で買物をする時にインセンティブオファーを提示する。第1の小売店がオンライン小売店である場合、消費者はインセンティブオファーを定義するデータをオンライン小売店に送信してもよいし、消費者のコンピュータ上のインセンティブオファーデータを自動的に検出してオンライン小売店のコンピュータにアップロードするプログラムを実装する、オンライン小売店が提供するウェブページのボタンをクリックしてもよい。
【0087】
消費者が第1の小売店で買物をし、第1の小売店が好ましくはチェックアウトにPOS端末を有する従来型店舗である場合、消費者はインセンティブオファーを提示する。チェックアウトにおいて顧客の注文で指定された項目が購入されている、指定された最低ドル価額を購入している、または、インセンティブオファーをただ提示したという、インセンティブオファーのすべての条件が満たされている場合、インセンティブオファーが識別する価額を消費者に提供する。
【0088】
例3
消費者はコンピュータ9に識別データと場所のデータを送信する
コンピュータ9は、第1の小売店が消費者の場所と比較的近い場所にあるかどうかを、すでに決定しているか、または、識別データの受信に応答して決定する。コンピュータ9が消費者が第1の小売店に比較的近いことをすでに決定しているかまたはこの時点で決定し、消費者の小売店の好みに関するデータが消費者が別の競合する小売店から購入する可能性があることを示す場合、コンピュータ9は消費者に第1の小売店から購入するインセンティブを定義するインセンティブオファーを消費者に送信する。
【0089】
例4
ステップ21で、消費者はインセンティブサーバコンピュータ9に、消費者識別データ、消費者が第2の小売店から購入する意図があることを示す、消費者の小売店の好みに関するデータ、商品項目選択データを送信する。
【0090】
ステップ24で、インセンティブサーバコンピュータ9は、消費者が第2の小売店から購入する項目に関して使用可能なインセンティブを決定し、好ましくはすべての項目は、項目選択データによって識別されている。インセンティブは消費者が選択したいくつかの商品項目またはすべての商品項目に関する製造業者の割引の価額を含んでいてもよい。インセンティブサーバコンピュータは、消費者が第1の小売店で購入することを条件として、消費者にオファーする追加の価額を決定する。
【0091】
ステップ25では、インセンティブサーバコンピュータ9は、消費者が選択した商品項目に関する多数の製造業者の割合の価額と、他の小売店ではなく第1の小売店で購入することを条件にしたオファーの追加の価額とを組み合わせたインセンティブオファーを定義するデータを消費者に送信する。
【0092】
追加の価額は、選択した項目の数の関数であってもよいし、消費者の以前の商品購入履歴の価額であってもよいし、または、選択された項目の価額であってもよい。
【0093】
例5
例5は例4と同じであるが、インセンティブサーバコンピュータ9は、追加の金額が、金額データのドル金額、すなわち、第1の小売店ではなく第2の小売店で消費者が買物をする場合の、消費者にとっての金額の指標のドル金額と等しいかまたはそれより大きくなるように決定する点が異なる。
【0094】
例6
例6は例4と同じであるが、インセンティブサーバコンピュータは、消費者の場所から第1の小売店の場所へ行くための距離または推定移動時間と、消費者の場所からその消費者が購入する意図を示している店の場所まで行くための距離または推定移動時間の差に基づいて、第1の小売店ではなく第2の小売店で買物をした場合の消費者にとってのコストの差として決定された金額よりも、追加の価額が大きくなるように決定する点が異なる。
【0095】
例7
消費者は消費者のクライアントコンピュータ4のウェブブラウジングプログラムを、インセンティブサーバコンピュータ9がホストするウェブサイトのユニバーサルリソースロケータ(URL)へポイントする。
【0096】
サーバコンピュータ9はクライアントコンピュータ4に、好ましくはウェブページに含まれるフォームに消費者の識別データ(住居の住所、および、電子メールアドレス、電話の地域番号、郵便番号、名前、パスワードなど)を記入して提供し、ユーザ名を選択することを消費者に求める要求を含むホームページウェブページを送信する。ホームページウェブページはまた、消費者が消費者のユーザ名と、オプションとしては消費者のパスワードとを入力するためのフォームを含んでいてもよい。
【0097】
消費者はホームページウェブページ上のフォームに記入して消費者識別情報をサーバコンピュータ9に提供し、フォーム内の情報をサーバコンピュータ9に送信する。
【0098】
サーバコンピュータ9は、オファーをその消費者に個別化するための情報を提供するように消費者に求めるフォームを含むウェブページファイルをクライアントコンピュータ4に送信し、このフォームはたとえば消費者の収入レベル、家庭の収入、記念日、誕生日、所有する家の数、ホームオフィスの存在、ペットの存在、教育レベル(たとえば高校終了、大学終了、大学院終了)、職業、所有する自動車の数など人口統計上の情報と、たとえばニュースレター、クーポン、自動車、衣類、食事、食料雑貨品、家と庭、映画、食事、玩具、乳児、コンピュータ、投資、ペット、スポーツ、旅行など消費者が興味を持つ情報のカテゴリとを要求する。
【0099】
インセンティブサーバコンピュータ9はこれに応答して、店において商品またはサービスを購入すると割引オファーが入手可能な小売店または小売店チェーンを選択するようにユーザに求めるウェブページファイルを、クライアントコンピュータに送信する。
【0100】
消費者のクライアントコンピュータはこれに応答して、サーバコンピュータ9に、第2の小売店または第2の小売店チェーンを選択したことを示すデータを送信して戻す。
【0101】
サーバコンピュータ9はこれに応答して、クライアントコンピュータに、消費者が選択した第2の小売店で選択できるインセンティブオファーを表示したウェブページを送信する。インセンティブオファーは、(1)製造業者からのオファー(すなわち最終的に製造業者が支払うオファー)、(2)第2の小売店からのオファー(すなわち第2の小売店が支払うオファー)を含んでいてもよい。
【0102】
クライアントコンピュータはこれに応答して、サーバコンピュータに、消費者が提供してもらいたい第2の小売店に関して選択できるインセンティブオファーを示すインセンティブオファー選択データを送信する。
【0103】
サーバコンピュータ9はこれに応答して、クライアントコンピュータ4に、消費者が選択したインセンティブを定義するデータを送信する。
【0104】
さらに、消費者の用事に関して第1の小売店と第2の小売店が競合している場合、サーバコンピュータ9はクライアントコンピュータ4に、第1の小売店で買物をするインセンティブを定義するデータを送信する。第1の小売店で買物をするインセンティブは、第2の小売店で買物をすることに関して消費者に提供される製造業者のインセンティブをすべて含んでいてもよい。さらに、インセンティブオファーは、第1の小売店で買物をするように消費者に動機付けるための、第1の小売店からのインセンティブオファーを含む。第1の小売店のインセンティブオファーは上記の形態のうち任意の形態を取ることができ、別の方法では競合する小売店のものになってしまう売り上げを第1の小売店が得るためのメカニズムを提供する。別法としては、消費者が第1の小売店で買物をするように提供されるインセンティブは消費者の電子メールアドレスに電子メールで送信してもよく、または消費者の郵便の住所に郵送してもよい。
【0105】
要約すれば、本発明は、第1の小売店が消費者へ販売するという利益を得るために、第1の小売店と競合する店で買物をする可能性のある消費者に第1の小売店で買物をするようにインセンティブを提供する。本発明は、好ましくはインターネットを含むコンピュータネットワークを使用して実装される。好ましくは、消費者に情報を提供するインセンティブサーバがネットワーク上にあり、情報は、消費者が自然に店の選択を提供して選択した店から得られる割引を確認できるような、競合する店で商品を購入すると入手可能になる製造業者の割引などであり、これによって、第1の小売店は第1の小売店で買物をする計画のない消費者をターゲットにして第1の小売店で買物をするインセンティブを送るチャンスを得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
インセンティブサーバコンピュータとクライアントコンピュータを含むコンピュータネットワークシステムを示す概念図である。
【図2】
図1に示されたネットワークの動作の間に発生するステップを示すフローチャートである。
Claims (19)
- コンピュータネットワークで実装される方法であって、前記方法は、
消費者の消費者識別と関連づけられた、消費者の小売店の好みに関するデータから、店選択決定を決定するステップであって、前記店選択決定は、前記消費者が第1の小売店と競合する第2の小売店で買物をする可能性があるかどうかを示すか、または、前記消費者が前記第1の小売店で買物をする可能性があるかどうかを示す、前記決定するステップと、
少なくとも部分的に前記店選択決定に基づいて、前記第1の小売店のインセンティブ決定を決定するステップであって、前記第1の小売店のインセンティブ決定は、前記消費者に前記第1の小売店で買物をするように動機付けるインセンティブオファーを前記消費者に送信するかどうかを示す、前記決定するステップと
を含む前記方法。 - 前記店選択決定が、前記消費者が前記第2の小売店で買物をする可能性があることを示した場合、前記第1の小売店のインセンティブ決定は、前記消費者が前記第1の小売店で買物をするように動機付けるインセンティブオファーを前記消費者に送信することを示す請求項1に記載の方法。
- 前記インセンティブオファーを前記消費者識別と関連づけられたクライアントコンピュータに送信することをさらに含む請求項1に記載の方法。
- 前記小売店の好みに関するデータは、小売店名の選択、前記消費者の得意客会員データ、前記消費者の差額データ、前記消費者の場所のデータ、前記消費者の購入履歴データのうち少なくとも1つを含む請求項1に記載の方法。
- 前記小売店の好みに関するデータは小売店名の選択を含む請求項1に記載の方法。
- 前記小売店の好みに関するデータは、前記消費者の差額データと前記消費者の場所のデータのうち少なくとも1つを含む請求項1に記載の方法。
- 前記店選択決定は、前記クライアントコンピュータとサーバコンピュータが通信セッションを行っている間に行われる(occur、発生する)請求項1に記載の方法。
- 前記クライアントコンピュータから前記サーバコンピュータに、前記消費者識別と小売店名を示すデータを送信するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
- 前記店選択決定は、前記クライアントコンピュータから前記サーバコンピュータへ送信される前記データに少なくとも部分的に基づく請求項8に記載の方法。
- 前記店選択決定と前記第1の小売店のインセンティブ決定は、前記クライアントコンピュータと前記サーバコンピュータの間で通信セッションが行われている間に行われる請求項9に記載の方法。
- コンピュータネットワークで実装される方法であって、前記方法は、
消費者の識別と関連づけられた、消費者の小売店の好みに関するデータから、店選択決定を決定するステップであって、前記店選択決定は、前記消費者が第1の小売店と競合する第2の小売店で買物をする可能性があるかどうかを示すか、または、前記消費者が前記第1の小売店で買物をする可能性があるかどうかを示す、前記決定するステップと、
前記消費者が前記第1の小売店で買物をするように動機付けるインセンティブオファーのタームを、前記店選択決定に少なくとも部分的に依存させるステップと
を含む前記方法。 - コンピュータネットワークで実装される方法であって、前記方法は、
第2の小売店の代わりに第1の小売店で消費者が購入した場合の相対的なコストを決定するステップと、
前記消費者に対するインセンティブオファーの価額を前記相対的なコストに少なくとも部分的に依存させるステップと、
前記消費者が前記第1の小売店で買物をするようなインセンティブオファーを、前記消費者の消費者識別と関連づけられたクライアントコンピュータに送信するステップと
を含む前記方法。 - 前記相対的なコストは、前記消費者の得意客会員データ、前記消費者の差額データ、前記消費者の場所のデータ、前記小売店の場所のデータ、クライアントコンピュータ送信フォーマットデータのうち少なくとも1つに基づいて決定される請求項12に記載の方法。
- コンピュータネットワークで実装される方法であって、前記方法は、
消費者が予想される購入を第2の小売店の代わりに第1の小売店で行う場合の、消費者にとっての相対的なコストを決定するステップと、
前記予想される購入がなされる際の、前記第1の小売店にとっての取引額を決定するステップと、
前記消費者が前記第1の小売店で買物をするようにインセンティブオファーのインセンティブ価額を、前記相対的なコストと前記取引額とに少なくとも部分的に依存させるステップと、
前記消費者が前記第1の小売店で買物をする、前記インセンティブ価額を有するインセンティブオファーを、前記消費者の消費者識別と関連づけられたクライアントコンピュータに送信するステップと
を含む前記方法。 - 前記取引価額は、前記消費者の商品選択データ、前記消費者の一般的な食品タイプ選択データ、前記消費者のレシピ選択データ、前記消費者の購入履歴データのうち少なくとも1つに依存する請求項14に記載の方法。
- コンピュータネットワークで実装される方法であって、前記方法は、
消費者識別と関連づけられたクライアントコンピュータ送信フォーマットデータと店の名前選択データとから、前記消費者識別に関する店選択決定を決定するステップであって、前記店選択決定は、前記消費者識別と関連づけられた消費者が第1の小売店と競合する第2の小売店で買物をする可能性があるかどうかを示すか、または、前記消費者が前記第1の小売店で買物をする可能性があるかどうかを示す、前記決定するステップと、
前記店選択決定に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の小売店インセンティブ決定を決定するステップであって、前記第1の小売店インセンティブ決定は、前記消費者が前記第1の小売店で買物をするように動機付けるインセンティブオファーを前記消費者に送信するかどうかを示すステップと
を含む前記方法。 - コンピュータネットワークであって、
消費者の消費者識別と関連づけられた、消費者の小売店の好みに関するデータから、店選択決定を決定する手段であって、前記店選択決定は、前記消費者が第1の小売店と競合する第2の小売店で買物をする可能性があるかどうかを示すか、または、前記消費者が前記第1の小売店で買物をする可能性があるかどうかを示す、前記決定する手段と、
少なくとも部分的に前記店選択決定に基づいて、第1の小売店のインセンティブ決定を決定する手段であって、前記第1の小売店のインセンティブ決定は、前記消費者に前記第1の小売店で買物をするように動機付けるインセンティブオファーを前記消費者に送信するかどうかを示す、前記決定する手段と
を備えた前記コンピュータネットワーク。 - コンピュータネットワークであって、
消費者の識別と関連づけられた、消費者の小売店の好みに関するデータから、店選択決定を決定する手段であって、前記店選択決定は、前記消費者が第1の小売店と競合する第2の小売店で買物をする可能性があるかどうかを示すか、または、前記消費者が前記第1の小売店で買物をする可能性があるかどうかを示す、前記決定する手段と、
前記消費者が前記第1の小売店で買物をするように動機付けるインセンティブオファーのタームを、前記店選択決定に少なくとも部分的に依存させる手段と
を備えた前記コンピュータネットワーク。 - 実装されるコンピュータネットワークであって、
第2の小売店の代わりに第1の小売店で消費者が購入した場合の相対的なコストを決定する手段と、
前記消費者に対するインセンティブオファーの価額を前記相対的なコストに少なくとも部分的に依存させる手段と、
前記消費者が前記第1の小売店で買物をするようなインセンティブオファーを、前記消費者の消費者識別と関連づけられたクライアントコンピュータに送信する手段と
を備えた前記コンピュータネットワーク。
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