JP2005502461A - Co2含有炭化水素資源からのco2の水中洗浄 - Google Patents

Co2含有炭化水素資源からのco2の水中洗浄 Download PDF

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Abstract

CO2含有炭化水素資源からCO2を除去する方法。この方法は、CO2含有炭化水素資源を水性液体流と水面下の位置で接触させ、前記炭化水素資源中のCO2少なくとも一部分を前記水性液体流中へ溶解し、CO2欠乏炭化水素資源及びCO2に富む水性流を形成することを含む。CO2に富む水性流は炭化水素資源から分離する。最後に、CO2に富む水性流を海洋環境、陸地構成物、又はそれらの組合せの少なくとも一つ中に廃棄する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、COに富む炭化水素資源からCO欠乏炭化水素を生成させることに関する。特に、本発明は、CO含有炭化水素資源から水性流を用いて水中洗浄し、CO欠乏炭化水素資源及びCOに富む水性流を生成させることに関する。
【背景技術】
【0002】
COは、温室効果により大気温暖化の誘因となる環境汚染であることはよく知られている。COは、例えば天然ガスのような炭化水素資源中の一般的汚染物である。一般に、合成ガス発生工程への天然ガス供給物中に許容されるわずかに最小限の量は、典型的には約10モル%未満、好ましくは約5モル%未満のCOにしかならない。残念ながら、COに富む炭化水素源は、約10モル%より大きなCOレベルを有する場合、その炭化水素資源からCOを除去するための経済的な方法は存在しない。更に、COを除去した場合、COの廃棄が問題である。
【0003】
COを圧縮ガスとして地下貯槽中へ注入することにより、それを廃棄する努力が行われてきた。また、COを深海環境中に廃棄することができるかどうかを決定する研究も行われてきた。しかし、現存するCO廃棄方法では、COは、それを圧縮するか、且つ/又は凝集することにより比較的純粋な状態で得られている。従って、そのような廃棄技術の欠点は、それらがCOを圧縮及び/又は凝縮するためにコストのかかる圧縮器及び/又は冷却器を必要としていることである。
【0004】
例えば、ムレイ(Murray)による米国特許第6,190,301号明細書には、COを廃棄するための方法及びビヒクルが記載されている。ムレイの方法では、先ずガス状COを固化し、次に戸外の水を通って海洋環境中に自由落下させ、そこで少なくとも部分的に沈積構成物中に埋め込まれるようにする。COの沈積により、海洋環境は、炭酸塩封鎖により炭素吸収体として確実に働く。従って、ムレイは、ガス状COを固体に転化することを記述し、高価な冷凍及び圧縮工程を使用する必要がある。
【0005】
また、ビテリ(Viteri)による米国特許第6,170,264号明細書には、乗り物のための動力供給又は他の動力用のための、汚染がないか又は少ないエンジンが記載されている。ビテリのエンジンでは、燃料と酸素はガス発生器中で燃焼され、炭素含有燃料により水及びCOを発生する。燃焼生成物、水蒸気、炭素含有燃料、及びCOは、次に凝縮器を通り、そこで水蒸気は凝縮し、COは収集されるか又は廃棄される。COを圧縮冷却し、それを液体又は超臨界状態にする。次に緻密な相のCOを更に加圧し、多孔質地質学的構成物、深い滞水層、深海部、又は他の陸地構成物の内部に深く存在している静水力学性の低い圧力ヘッド(a pressure, less hydrostatic head)に合った圧力にし、それらからCOが再び大気中へ戻るのを阻止する。従って、ビテリは、動力発生プラントからのCOガスを、先ず圧縮冷却して液相を形成し、次にその液体を静水力学的圧力ヘッドに合うまで圧縮することにより、そのCOを大洋又は陸地構成物中へ廃棄することを記載している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
結局、炭化水素資源から、コストのかかる圧縮及び/又は凝縮工程を用いる必要なく、COを経済的に除去することができ、その除去されたCOを、環境からそのCOを分離するやり方で廃棄することができる方法及び装置が緊急に必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、炭化水素資源からCOを経済的に除去するのみならず、その除去されたCOを、環境からそのCOを分離するやり方で廃棄する方法を与えることにより上記目的を達成する。
【0008】
本発明の方法は、炭化水素資源を水性流と、好ましくは上昇させた圧力で接触させることにより、炭化水素資源からCOを除去する。特に本発明の方法は、炭化水素資源を上昇させた圧力で水性流で洗浄し、例えば、海洋環境、陸地構成物、又はそれらの組合せの少なくとも一つに廃棄することができるCO含有水性流を生成させることによりその資源からCOを分離する。このように、本発明の一つの重要な利点は、コストのかかる圧縮及び/又は凝縮工程を用いる必要なく、炭化水素資源からCOを除去することができることである。更に別の利点は、本発明は、例えば海洋環境、陸地構成物、又はそれらの組合せ中に水性流として除去したCOを廃棄し、それによりCOを環境から効果的に分離することができることである。
【0009】
特に、本発明によれば、CO含有炭化水素資源からCOを除去するための方法は、炭化水素資源を水面下の位置にある水性流と接触させ、炭化水素資源中のCOの少なくとも一部分を水性流中へ溶解し、CO欠乏炭化水素資源と、COに富む水性流とを形成することを含む。次にCOに富む水性流を、炭化水素資源から分離する。最後に、COに富む水性流を、海洋環境、陸地構成物、又はそれら組合せの少なくとも一つ中に廃棄する。
【0010】
更に、本発明によれば、炭化水素/COガス混合物からCO欠乏炭化水素ガスを生成させる方法は、炭化水素/COガス混合物を水面下で水性流と接触させ、前記ガス混合物中のCOの少なくとも一部分を前記水性流中へ溶解し、CO欠乏炭化水素ガスと、COに富む水性流とを形成することを含む。次に、COに富む水性流を、前記ガス流から分離する。最後に、CO欠乏炭化水素ガスを生成させる。
【0011】
好ましい態様についての詳細な記述
本発明では、CO含有炭化水素中に存在するCOの少なくとも一部分を、そのCO含有炭化水素を水性流と、好ましくは上昇させた圧力で接触することにより除去する。COが除去されたならば、COに富む水性流が発生し、例えば海洋環境、陸地構成物、又はそれらの組合せの少なくとも一つ中に廃棄し、COを環境から充分分離する。
【0012】
このように、本発明では、例えば、天然ガスのような炭化水素資源中のCOを除去し、次に海水のような水性流を用いて水面下の位置で洗浄し、CO欠乏炭化水素資源及びCOに富む水性流を生成させることにより、環境から分離することができる。本発明の方法の一つの重要な利点は、それを水中で行うので、低コストの吸着剤として海水を用いて洗浄を安価に行うことができることである。本発明の別の利点は、その方法を水中で行うので、ほぼ大気圧より高い圧力で洗浄を安価に行い、それによりCOの溶解を増大することができることである。本発明の更に別の利点は、その方法を水中で行うため、炭化水素資源からCOを分離するために用いられる吸着剤の圧力を増大するためコストのかかるガス圧縮器及び/又は液体ポンプの必要性を実質的に最小限にするか、且つ/又は無くすことができることである。本発明の更に別の利点は、COに富む水性流を海洋環境、陸地構成物、又はそれらの組合せの少なくとも一つ中に廃棄することにより、本発明は除去されたCOを、環境からそのCOを分離するやり方で廃棄することである。
【0013】
本発明により、水性液体を用いたガスからのCOの洗浄は、メタン、CO、及び他の水和物の形成を回避するように、非極圧で行うのがよい。水中へのCOの溶解は上昇させた圧力で促進される。従って、できるだけ高い圧力で操作するのが好ましい。しかし、コストを最小限にするため、高価なガス圧縮工程を用いることなく、上昇させた圧力で操作するのが好ましい。
【0014】
圧力の外に温度及び塩分も処理中に重要になることがある。例えば、比較的高い温度では、水和物の形成が起きることがある。また、比較的低い温度では、達成することができる水に対するガスの溶解度は一層高くなり、メタン及び他の価値ある炭化水素よりもCOの除去に対する選択性は一層大きくなる。塩分も水に対する炭化水素の溶解度に影響を与える。例えば、メタンのような非イオン性炭化水素では、一層大きな「塩析(salting-out)」効果が起きることがある。従って本発明の方法では、水性流の温度及び塩分を、CO除去の選択性を最大にするように変化させることができる。更に、海水を水性流として用いる場合には、海水の塩が、水和物が形成される温度を低下する僅かな傾向を示すことがある。
【0015】
メタン及びCOについて、種々の温度で水和物の形成を回避するために許容できる最大圧力は次の通りであることが当分野で知られている:
【0016】
【表1】
Figure 2005502461
【0017】
上記データーは、例えば、E.ダンディー・スローン・ジュニアー(E. Dundy Sloan, Jr.)による「天然ガスのクラスレート水和物」(Clathrate Hydrates of Natural Gases)〔マーセル・デッカー社(Marcel Dekker, Inc.)1990〕に見出すことができ、その開示の全体は参考のためここに入れてある。スローンは、ガス混合物及び得られる水和物形成温度/圧力についての数多くの例も与えている。適当な操作温度/圧力の組合せは、各ガス組成物について事例毎に決定されている。スローンは、適当な操作条件を概算する方法を記載している。例えば、典型的な軽質ガスの場合、約300psig及び約10℃での操作により、水和物の形成を回避することができる。
【0018】
一般に、水和物の形成を回避するため、最大圧力よりも低い圧力を用いなければならない。しかし、水和物形成は、反応速度及び/又は熱移動によっても制御することができる。従って、最大限界近辺又はそれより高い圧力を、滞留時間が最小限である限り、用いることができる。
【0019】
純粋な水及び海水中のCO及びCHについてのヘンリーの法則の定数は、例えば、クリフォードN.クリック(Clifford N. Click)による「廃水及び処理水VOC放出物に対するヘンリーの法則の適用」(Applications of Henry's Law to Waste and Process Water VOC Emissions)〔第85回空気及び廃棄物管理協会年次例会(85th Annual Meeting Air and Waste Management Association)〕に記載されており、次の通りである:
【0020】
【表2】
Figure 2005502461
【0021】
クリックは、水中の幾つかの軽質炭化水素ガスについてのヘンリーの法則の係数を、温度の関数として与えており、塩水効果についての式も与えている。ギアニ・アスタルチタ(Gianni Astartita)、デビッド・サバジ(David Savage)、及びアッチリオ・ビシオ(Attilio Bisio)による「化学溶媒によるガス処理」(Gas Treating with Chemical Solvents)〔ウィリー(Wiley)〕第208頁には、水に対するCOの物理的溶解度についてのヘンリーの法則の係数を、温度の関数としてプロットしたものが開示されている。更に、ジョン・ナイスワンダー(John Nighswander)、ニコラス・カロゲラキス(Nicholas Kalogerakis)、アニル・メーロトラ(Anil Mehrotra)による「10MPaまでの圧力及び80〜200℃の温度での水及び1重量%MaCl溶液に対する二酸化炭素の溶解度」(Solubilities of Carbon Dioxide in Water and 1 Wt% NaCl Solution at Pressures up to 10 MPa and Temperatures From 80 to 200 Degrees C)、J. Chem. Eng. Data, 34, 355-360 (1989)には、約80〜約200℃の範囲の温度で、10MPaまでの圧力に亘る水に対するCO溶解度に与える塩の影響は最小になることを開示している。スローン、クリック、アスタルチタ、及びナイスワンダーの開示は、参考のため全体的にここに入れてある。
【0022】
上記データーは、海水を用い、且つ/又は上昇させた温度で操作すると、CO除去の選択性を向上することができることを示している。しかし、或る状況下では、洗浄のため海水を用いることは、ガス流中に海水汚染物が入るため実施出来ない。例えば、これは、フィッシャー・トロプシュ又はメタン改質反応器へ再循環されるフィッシャー・トロプシュテイルガス流からCOを洗浄するため海水を用いた場合に起きる。一般に汚染物が存在しても、テイルガスから誘導されたフィッシャー・トロプシュ工程からの燃料ガス流を洗浄するため海水を使用することを妨げるべきではない。
【0023】
本発明による、CO含有炭化水素からのCO欠乏炭化水素を水中洗浄により生成させる方法の好ましい態様が、図1に描かれている。この態様では、CO含有炭化水素資源流11を、CO含有炭化水素資源の源10から与える。もし必要ならば、CO含有炭化水素資源流11の圧力を、圧力減少機12中で減少する。次にCO含有炭化水素資源流11は、洗浄器13に入る。海水14の流れが洗浄器13に入る。洗浄を行い、CO欠乏炭化水素流15及びCO含有海水流18を生ずる。CO欠乏炭化水素流15は、水の表面16の上を移動し、そこで電力発生、燃料、合成ガス発生(それらに限定されるものではない)を含めた用途のため貯蔵されるか、又は使用される。CO含有海水流18は、海洋環境又は海底17中のCO廃棄貯槽20の少なくとも一つ中へ廃棄流19として注入することにより廃棄する。この態様の重要な利点は、洗浄に用いられる海水と、炭化水素ガス資源との両方が上昇した圧力にあり、COの海水中への溶解を促進することである。
【0024】
COに富む水性流を分離した後、CO欠乏炭化水素資源を更に処理することができる。例えば、COに富む水性流を分離した後、得られたCO欠乏炭化水素資源を、圧縮、凝縮、液体分離、硫黄除去、脱水、水銀除去、ラドン除去、他のガス流との混合、加熱、バルブ調節、それらの組合せ等(それらに限定されるものではない)を含めた少なくとも一つを適当な処理工程を用いて処理することができる。更に、COに富む水性流の分離及び/又は更に処理した後、CO欠乏炭化水素資源を種々の用途で用いるために市場へ輸送することができる。例えば、本発明により生成したCO欠乏炭化水素資源に適した用途には、電力発生、炉燃料、合成ガス発生、GTL供給原料、メタノール供給原料、それらの組合せ等が含まれるが、それらに限定されるものではない。
【0025】
図1に描いた洗浄器は、水の表面と海底との間に位置しているが、洗浄器は、産出プラットホームの所の海面の直ぐ下、産出プラットホームと海底との間、海底の上、時には海底の下(それらに限定されるものではない)を含めた水の中のどの場所にあってもよい。しかし、炭化水素ガス資源流が、洗浄器の場所の静水圧ヘッドよりも大きな圧力になっているならば、炭化水素資源の圧力を、洗浄器の静水圧まで減少することができる。炭化水素ガス資源流が、海底の静水圧ヘッドよりも大きな圧力になっている場合、洗浄器は海底上に配置するのが好ましく、この位置に配置した他の生産設備を伴っている。また、炭化水素資源流の圧力が、海底の静水圧よりも低いならば、資源の圧力が海底に配置されるよりも、その静水圧に合うか又はそれを越える海底よりも高い位置に洗浄器を配置するのが好ましい。海底よりも高く洗浄器を配置することにより、本発明は、静水圧を達成するため炭化水素資源流を圧縮しなければならないことを回避することができる。炭化水素資源流の圧力が、海底の静水圧よりも低いならば、洗浄器は産出プラットホームの所の海面の直ぐ下に配置するのが好ましく、この場所に位置する他の生産設備を伴っている。更に、好ましい態様として、水性液体流と炭化水素資源との接触は、静水圧が炭化水素資源の源の圧力に等しいか又はそれより低い深さの所で行う。
【0026】
洗浄器の温度は制御しないままにし、周囲条件のままになっているのが好ましい。しかし、或る条件下では、炭化水素ガス資源流からのCOの除去を促進するため、洗浄器を加熱するか又は冷却するのが好ましいことがある。例えば、炭化水素ガス資源流が、粘稠な液体を含む場合、加熱するのが望ましい。更に、炭化水素ガス資源流から一層多量のCOを除去したい場合、冷却が望ましいであろう。
【0027】
本発明の方法では、海水又は別の水性液体の源は、洗浄器に隣接していてもよく、或は洗浄器から或る距離離れた所に位置していてもよい。例えば、もし冷たい海水が望まれ、その冷たい海水が別の場所で入手できる場合、その冷たい海水は、例えば、パイプを通って洗浄器へ送ってもよい。海水又は別の水性液体の源は、洗浄器に近接しているのが好ましい。好ましい態様として、水性液体源は、洗浄器から約1km以内にあり、一層好ましくは洗浄器から約100m以内にある。
【0028】
本発明の方法では、かなりの量の液体炭化水素を含有する流れを洗浄することは回避するのが好ましい。なぜなら、かなりの量の液体炭化水素が存在すると、COの分離を一層困難にすることがあるからである。従って、CO含有炭化水素資源流中に存在する液体炭化水素は、洗浄前に分離するのが好ましい。CO含有炭化水素資源流からの液体炭化水素の分離は、水中でも行うことができる。
【0029】
COに富む海水、又は別の水性液体の流れを、海洋環境、陸地構成物、又はそれらの組合せ等の中への注入の少なくとも一つにより廃棄する間、注入に必要な圧力が、洗浄器を出るCO含有流の圧力より大きいことがある。そのような場合、液相ポンプを用いて圧力を安価に増大することができる。好ましい態様として、COに富む水性流を陸地構成物に注入するのに用いられるポンプは、COに富む水性流を炭化水素資源から分離する分離器の深さに等しいか又はそれより大きな深さの所に位置する。理想的にはCO含有流は、COが気化せずに、水性液体中に溶解したままになっているのを確実にするのに充分な圧力及び温度で注入する。
【0030】
COに富む水性流を廃棄するのに種々の陸地構成物が適している。例えば、適した陸地構成物には、炭化水素質構成物、非炭化水素質構成物、それらの組合せ物等が含まれるが、それらに限定されるものではない。特に適した陸地構成物には、地下天然液体及びガス状構成物、石炭床、メタン水和物、それらの組合せ等が含まれるが、それらに限定されるものではない。
【0031】
COに富む水性流を廃棄するのに適した海洋環境も数多く存在する。例えば、適切な海洋環境には、大洋、海、湖、泉、貯槽、プール、池、川、それらの組合せ等が含まれるが、それらに限定されるものではない。
【0032】
COに富む水性流のための海洋廃棄場所は、洗浄器に近い必要はなく、洗浄器から或る距離離れていてもよい。例えば、炭化水素生成設備が浅い水の所に位置するならば、その生産設備から或る距離離れた深水廃棄場所にCOに富む水性流を廃棄するのが望ましい。好ましくは、海洋廃棄場所は、洗浄器の約10km以内にあり、一層好ましくは洗浄器から約1kmにあり、最も好ましくは洗浄器から約100m以内にある。
【0033】
図1に描いたCO含有炭化水素資源の源は、水中に位置するもとして示されているが、CO含有炭化水素資源の源は水中である必要はない。例えば、炭化水素資源の源が海岸線近くに位置し、CO含有炭化水素資源を、COの水中洗浄が行われる沖合の場所へパイプラインで引くこともできる。更に、本発明の方法で洗浄するために海水を用いるのが好ましいが、CO含有炭化水素資源からCOを洗浄するために海水の代わりに、又は海水と組合せて用いることができる幾つかの適当な別の水性液体が存在する。適当な別の水性流には、フィッシャー・トロプシュ・気相から液相(Gas-to-Liquid)(GTL)工程で形成された反応水、フィッシャー・トロプシュGTL設備からの使用済み冷却用水、川の水、又はその他の運搬不可能な水、及び未加工物(crude)又はガス生産から回収された水が含まれるが、それらに限定されるものではない。
【0034】
理想的には、CO含有炭化水素資源からCOを洗浄するために用いられる水性流、好ましくは海水は、できるだけ高いpHを有する。好ましくは水性流のpHは、COの洗浄を促進するため約7.0より大きい。COを洗浄するために用いられる水性流のpHを増大するため、多くの適当な技術を用いることができる。pHを増大するのに適した一つの方法は、アルカリ及び/又は他の塩基性物質を添加することであり、それらの物質にはアンモニアが含まれるが、それに限定されるものではない。更に、添加した塩基性物質は洗浄後に捨てなければならないので、これらの物質が安価で、それらを廃棄しようとする環境に対し優しいものであるべきである。従って、与えられた経済的及び環境的制約では、好ましい水性源には、海水、川水、及び他の運搬不可能な水源が含まれるが、それらに限定されるものではない。
【0035】
フィッシャー・トロプシュGTL法の水は、CO洗浄のための特に適切な水性液体である。なぜなら、GTL工程水はフィッシャー・トロプシュGTL処理中に豊富に生成するからである。例えば、合成ガスからフィッシャー・トロプシュ生成物への全転化を支配する次の化学量論的式:nCO+2nH→nHO+nCH、(ここでnCHは、フィッシャー・トロプシュ工程からの炭化水素生成物を表す)は、転化中に生成する水対炭化水素の重量比が約1.25であることを示している。従って、典型的なフィッシャー・トロプシュ法は、重量に基づき、炭化水素よりも約25%多い水を生ずる。残念ながら、GTL法の水についての問題は、それが、例えば、酢酸のような酸性汚染物を含有することがあることである。酸性汚染物は、工程水のpHを低下し、それによりCOの溶解度を低下する。従って、GTL法の水をCO含有炭化水素資源からCOを洗浄するために用いた場合、それを洗浄流として用いる前に、GTL法の水から酸性汚染物を除去するのが好ましい。GTL法の水から酸性汚染物を除去するために種々の適当な方法が存在するが、それらには蒸留、アルミナ又は塩基性物質への吸着、及び酸化が含まれるが、それらに限定されるものではない。
【0036】
使用する洗浄用液体が海水ではなく、空気を含有するならば、その洗浄用液体は洗浄前に脱気するのが好ましい。洗浄用液体の脱気は、COを吸着する液体の能力を増大し、CO含有炭化水素ガス流中へ空気が入るのを最小限にする。水性流を脱気する方法はよく知られており、例えば、淡水化プラント及びボイラー供給水の製造のために用いられている。そのような方法は、例えば、ジョンH.ペリー(John H. Perry)の「化学工学便覧」(Chemical Engineering Handbook)(マクグロー・ヒル出版社(McGraw Hill Book Co.)、1963)第4版、第9頁〜第51頁(その全体的記載は参考のためここに入れてある)に詳細に記載されている。
【0037】
或る状況では、COに富む炭化水素資源を供給するのに用いたのと同じ構成物中にCOに富む水性流を廃棄するのが好ましい。例えば、炭化水素資源が供給されたのと同じ構成物中にCOに富む水性流を廃棄して、その構成物の圧力を維持及び/又は増大するのが好ましい。更に、圧力の維持が望まれる場合、ポンプで送る前又は送っている間よりもむしろ注入中にCOを少なくとも部分的に気化するのが有利である。COの気化は、水性流のpHを減少することにより達成することができる。水性流のpHを減少するのに適した方法は、酸を注入することである。本発明の方法では、酸は、GTL設備により生成した酸性廃水から便利に得ることができる。従って、好ましい態様として、COに富む水性流を、炭化水素資源流から除去されたCOを廃棄するのみならず、構成物中の圧力を維持するために、構成物中へ注入する。更に、酸性流は、水性流のpHを減少することによりCOの気化を誘発するために構成物中へ注入することができる。酸性流とCOに富む水性流との混合は、種々の適当な場所で行うことができる。しかし、圧縮に伴われることがある問題を最小限にするため、酸性溶液とCOに富む水性流とを、それらを別々に圧縮した後に混合するのが好ましい。混合は、例えば別の井戸を用いるか、又は流れの注入を変えることにより、構成物中で行うことができる。混合は、それら液体を加圧した後に地上で行なってもよい。
【0038】
構成物圧力を維持及び/又は増大すること外に、水性流を、できれば界面活性剤を添加して、陸地構成物中へ注入することにより、炭化水素資源の回収及び/又は生産を促進することができる。
【0039】
もしCOに富む炭化水素資源流が、他のガスと比較してCOの含有量が比較的低いならば、水性流はCOの洗浄に対し極めて選択的になることはないであろう。そのような場合、複数の段階で洗浄を行うのが好ましいであろう。例えば、第一の選択的CO洗浄操作を行い、次に脱着操作を行い濃厚なCOガス流を生成させ、次に水性流で洗浄を行なってもよい。COを選択的に洗浄する技術は当分野でよく知られており、アミンを用いるのが典型的である。
【0040】
操作条件を変化させることができるが、好ましい態様として、操作条件は、炭化水素資源が水性液体流と接触している間、気相になっているのを確実にするように調節する。即ち、好ましい態様では、温度、圧力、pH、及び接触時間は、重量で炭化水素資源の少なくとも75%、一層好ましくは少なくとも約85%、最も好ましくは少なくとも約90%が気相になっているのを確実にするのに充分なものであるべきである。更に、炭化水素資源と水性液体流との接触中、且つ/又は接触後のCOに富む水性流の分離中、操作条件を調節及び/又は固定し、水性液体流中のメタンに比較したCOの溶解度を増大させるのが好ましい。同様に、例えば、圧力、温度、pH、及び接触時間のような操作条件を、接触及び/又は分離中に固定及び/又は調節してメタン水和物の形成を最小限にすることが好ましい。
【0041】
最後に、好ましい態様として、COに富む水性流の廃棄は、炭化水素資源から除去されたCOの少なくとも約75%、一層好ましくは少なくとも約85%、最も好ましくは少なくとも約90%が水性流中に溶解したままになっているを確実にするのに充分な深さ、圧力、温度、及びpHで行うべきである。
【0042】
本発明に関連して用いることができる多くの適当な洗浄器が存在するが、水中で操作することができる洗浄器が好ましい。特に、ポンプ及び制御バルブのような複雑な備品の使用を最小限にする洗浄器が特に好ましい。
【0043】
本発明の更に好ましい態様が図2に描かれている。この態様では、CO含有炭化水素資源流22がCO含有炭化水素資源の源21から与えられている。CO含有炭化水素資源流22は、圧力減少機23を通過し、もし必要ならば、それは炭化水素資源流22の圧力を減少する。炭化水素資源流22は、次に洗浄器24へ入る。この態様では洗浄器24は、海水流26中の洗浄器24に入った下方へゆっくり移動する海水で満たされた長い管である。炭化水素資源流22は、好ましくはガスの形になっており、CO含有海水排出流30のための排出点より上の管の底部領域中へ注入される。ガス25の形の炭化水素資源流22は、管中を海水を通って上昇し、洗浄される。管の頂部の炭化水素資源ガス25の圧力は、ほぼ大気圧より高く維持し、管中の海水のレベルを周囲の海面よりも僅かに低く保つようにする。海水流26は希望の量のCOを除去するのに充分な速度で管中へポンプで送る。ポンプで送る速度は、希望のCO除去レベルに到達するように調節する。管の直径は、希望の海水ポンプ送入速度及び炭化水素生成速度で、海水の下方への流れが上昇気泡の速度を越えないように選択する。洗浄後、CO欠乏炭化水素流27は、界面28の上から工程を出る。同様に、洗浄後に、CO含有海水流30は、海洋廃棄及び地下貯槽32への廃棄の少なくとも一方のために洗浄器24を出る。もし地下貯槽32へ廃棄するならば、CO含有海水は海底29の下の地下CO廃棄貯槽32へ送る。
【実施例】
【0044】
例1
海底源からの天然ガスのCOに富む源が、次のモル組成で得られた:約80%のCH、約20%のCO、及び微量のHS。このガスを、約0℃、又は約30℃で、約300psigで脱気海水を用いて向流接触器で洗浄し、COの約90%を除去し、約2%のCOしか含まないガスを生成させた。約300psigの圧力は、約700ftの水深に相当する。ガス組成及び選択性と共に、ガス1モル当たり必要な水の最少量は次の通りであった:
【0045】
【表3】
Figure 2005502461
【0046】
上記表は、平衡条件と実際的水の必要量の両方についてのデーターを与えている。平衡値は、平衡定数を用いて計算した。実際には、吸着が平衡に近づくに従って起きることがある移行の低下を克復し、洗浄用流体として非脱気水を用いた場合に溶解空気により起こされる僅かな影響を補償するため、例えば約20%のような幾らかの水が必要であった。
【0047】
上記データーから、洗浄は、許容可能なメタンの損失でCOを効果的に除去することができることが分かる。効果的にCOを除去することの外に、上記方法は、硫化水素を除去する付加的利点を与えている。比較的低い温度での洗浄は、炭化水素の損失及び水流必要量を最小限にするため好ましい。
【0048】
本発明を特定の態様に関連して記述してきたが、特許請求の範囲の本質及び範囲を離れることなく当業者により行われる種々の変化及び置換も、本出願は包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】図1は、本発明によるCO欠乏炭化水素を生成させるための方法の好ましい態様についての模式図である。
【図2】図2は、本発明によるCO欠乏炭化水素を生成させるための方法の別の好ましい態様についての模式図である。

Claims (20)

  1. CO含有炭化水素資源からCOを除去する方法において、
    a) CO含有炭化水素資源を、水面下の位置で水性液体流と接触させ、前記炭化水素資源中のCOの少なくとも一部分を前記水性液体流中へ溶解し、CO欠乏炭化水素資源と、COに富む水性流を形成し、
    b) 前記COに富む水性流を前記炭化水素資源から分離し、そして
    c) 前記COに富む水性流を、海洋環境、陸地構成物、又はそれらの組合せの少なくとも一つ中へ廃棄する、
    ことを行うCO除去方法。
  2. 更に、炭化水素資源と水性液体流とを、静水圧が前記炭化水素資源を供給する源の圧力に等しいか又はそれより小さい深さの水中位置で接触させることを行う、請求項1に記載の方法。
  3. 更に、炭化水素資源からCOに富む水性流を、ほぼ大気圧より大きな圧力の水中位置で分離することを行う、請求項1に記載の方法。
  4. 水性液体流との接触中、温度、圧力、pH、及び接触時間が、炭化水素資源の少なくとも約90重量%が気相になっているのを確実にするのに充分である、請求項1に記載の方法。
  5. COに富む水性相の廃棄を、炭化水素資源から除去されたCOの少なくとも約90%が前記水性相中に溶解したままになっているのを確実にするのに充分な深さ、温度、及びpHで行う、請求項1に記載の方法。
  6. 水性液体を、フィッシャー・トロプシュGTL工程で形成された反応水、フィッシャー・トロプシュGTL設備からの使用済み冷却用水、川の水、他の運搬不可能な水源、未加工物又はガス生成から回収された水、海水、及びそれらの組合せから本質的になる群から選択する、請求項1に記載の方法。
  7. 水性流が海水からなる、請求項1に記載の方法。
  8. 陸地構成物を、炭化水素質構成物、非炭化水素質構成物、及びそれらの組合せから本質的になる群から選択する、請求項1に記載の方法。
  9. 水本体の表面から隔たった水性液体の移動、及びCO含有炭化水素資源の水本体表面への移動を用いた装置内で接触を行う、請求項1に記載の方法。
  10. 炭化水素/COガス混合物からCO欠乏炭化水素ガスを生成させる方法において、
    a) 炭化水素/COガス混合物を、水面下で水性液体流と接触させ、前記ガス混合物中のCOの少なくとも一部分を前記水性液体流中へ溶解し、CO欠乏炭化水素ガスと、COに富む水性流を形成し、
    b) 前記COに富む水性流を前記炭化水素ガスから分離し、そして
    c) 前記CO欠乏炭化水素ガスを生成する、
    ことを行う炭化水素ガス生成方法。
  11. 更に、COに富む水性流を分離した後のCO欠乏炭化水素ガスを、圧縮、凝縮、液体分離、硫黄除去、脱水、水銀除去、ラドン除去、他のガス流との混合、加熱、バルブ調節、及びそれらの組合せからなる群から選択された処理工程を用いて処理することを行う、請求項10に記載の方法。
  12. ガス混合物から除去されたCOの少なくとも約90%が水性液体流中に溶解したままになっているのを確実にするのに充分である深さ、圧力、温度、及びpHで、COに富む水性流を廃棄することを行う、請求項10に記載の方法。
  13. 更に、海洋環境、陸地構成物、及びそれらの組合せの少なくとも一つ中にCOに富む水性流を廃棄することを行う、請求項10に記載の方法。
  14. 水性液体流が、フィッシャー・トロプシュGTL工程で形成された反応水、フィッシャー・トロプシュGTL設備からの使用済み冷却用水、川の水、他の運搬不可能な水源、未加工物又はガス生成から回収された水、海水、及びそれらの組合せから本質的になる群から選択された少なくとも一種類の液体である、請求項10に記載の方法。
  15. 陸地構成物を、炭化水素質構成物、非炭化水素質構成物、及びそれらの組合せから本質的になる群から選択する、請求項13に記載の方法。
  16. ガス混合物と水性液体流との接触を、静水圧が、ガス混合物を供給する源の圧力に等しいか又はそれより小さい深さの水中位置で行う、請求項10に記載の方法。
  17. 更に、炭化水素ガスからCOに富む水性流を、ほぼ大気圧より高い圧力で分離することを行う、請求項10に記載の方法。
  18. ガス混合物と水性液体流との接触を、前記水性液体流が水本体の表面から離れる方向へ移動し、前記ガス混合物が水本体の表面の方向へ移動する装置を用いて行う、請求項10に記載の方法。
  19. CO含有炭化水素資源からCOを除去する方法において、
    a) CO含有炭化水素資源を、水面下の位置で、海水からなる水性液体流と、ほぼ大気圧より高い圧力で接触させ、前記炭化水素資源中のCOの少なくとも一部分を前記水性液体流中へ溶解し、CO欠乏炭化水素資源と、COに富む水性流を形成し、
    b) 前記COに富む水性流を前記炭化水素資源から分離し、そして
    c) 前記COに富む水性流を、海洋環境、陸地構成物、又はそれらの組合せの少なくとも一つ中へ廃棄する、
    ことを行うCO除去方法。
  20. 炭化水素/COガス混合物からCO欠乏炭化水素ガスを生成する方法において、
    a) 炭化水素/COガス混合物を、水面下で、海水からなる水性液体流と、ほぼ大気圧より高い圧力で接触させ、前記ガス混合物中のCOの少なくとも一部分を前記水性液体流中へ溶解し、CO枯渇炭化水素ガスと、COに富む水性流を形成し、
    b) 前記COに富む水性流を前記炭化水素ガスから分離し、そして
    c) CO欠乏炭化水素ガスを生成させる、
    ことを行う炭化水素ガス生成法。
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