JP2005501643A - 握力計および関連する測定方法 - Google Patents
握力計および関連する測定方法Info
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Abstract
手の水準に加わる力Fを測定する握力計1および関連する方法であり、前記握力計は、固定フレーム2と、使用者が握りやすい1対のレバー3、4と、少なくとも1本の可動レバーと、既知の抵抗力パラメータを有し、可動レバーの変位を対照するために、そのレバーに連結された対照要素と、可動レバーの変位θを計測するために、そのレバーに関連する変位計測手段10とを備える。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、手の水準に加わる力を測定する握力計および関連する測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
当業者に知られているように、運動学とは、解剖学、生理学、および力学の概念を組み合わせて、特に、ヒトおよび動物の動作の根本にある筋収縮の仕組みに関して前記動作を研究する学問分野である。
【0003】
運動学の特定の分野は手の研究である。この特定の分野では、診断目的にしばしば用いられる臨床試験の1つの種類は、手および/または個々の指の筋収縮力を測定するものであり、詳細には、1つまたは複数の標本筋肉における、随意選択的に様々な種類の刺激またはストレスに応答する、筋収縮力の水準および可能な変動値を検出するものである。
【0004】
患者の最終的な機能問題を浮き彫りにする際に、この種の試験は極めて重要であるにもかかわらず、今日まで、このような試験を実施するのに適切な技術的手段を使用することができない。
【0005】
実際に、前記試験はほとんどの場合、保健従事者によって、特に、医師または理学療法士である操作者によって手動で実施されているが、それには細心の注意力、技能、および感受性が必要である。しかし、このような3つの能力が備わっていても、試験結果がどうしても操作者の主観的な感覚に左右されがちであり、したがって、そのような試験結果は、異なる操作者はおろか同じ操作者によってもしばしば反復不可能である。しかも、このように実施された試験は、むしろ有用な診断上の指標をもたらす可能性のある力の微小な変化に対してほとんど感受性を欠く。
【0006】
以上を考慮すると、この種の試験は、科学および学問の世界では受け入れられない。
【0007】
さらに、人体が加え得る力の測定方法は知られており、それは綱と滑車式の変位システムに連結された既知の実体量の重りを使用し、前記重りを綱に付けた握りを使って患者が持ち上げるものである。これに代わる他の方法は、患者の動作が引き起こす半剛性の梃子の屈曲を計測することによって筋力を測るものである。
【0008】
しかし、これらの後者の方法で用いられる技術的手段は、およそのかつ低精度の力の計測値をもたらすに過ぎず、しかもかなり使い勝手が悪いものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の根本にある技術的な課題は、筋力計および関連する筋肉の仕事を測定する方法を提供し、知られた技術を参照して上に述べた欠点を克服することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この課題は、請求項1に記載の、手の水準に加わる力を測定する握力計によって解決される。
【0011】
本発明の構想によれば、本発明はさらに、請求項18に記載の、手の水準に加わる力を計測する方法に関する。
【0012】
本発明はいくつかの関連する利点を提供する。主要な利点は、本発明が、反復可能で、簡単な、かつ信頼性のある方式で、手の水準に加わる力を適切に測定する、かなりの程度の感受性を有する器具を提供することにある。
【0013】
本発明の他の利点、特徴、およびその使用方式は、非限定的な実施例として示されている、本発明の実施例に関する以下の詳細な説明から明らかになる。添付の図面の参照符号を参照する。
【実施例】
【0014】
最初に図1を参照すると、手の水準に加わる力を測定する握力計を全体として1で示す。以下の説明から明らかになるように、握力計1は、手全体および手の個々の指が加える力を測定するのに適切である。
【0015】
この握力計1は、実質的に直方体形の外箱2の形態にある固定フレームを備える。
【0016】
ここで図2も参照すると、第1および第2レバー3および4が、それぞれにフレーム2に連結されている。詳細には、第1レバー3が、従来の固定手段によってフレーム2に固定されている。第2レバー4は、固定されずにフレーム2に対して、したがって、第1レバー3に対して可動式であり、レバー4自体に固定された軸5によって回転自在にフレームに連結されている。
【0017】
レバー3および4は、これらのレバー自体の端部がフレーム2に前記のようにそれぞれ連結されている。さらに、これらのレバーは、それらの長さの大部分がフレームの細長い形状の正面細穴6からフレーム2の外側に突出する。
【0018】
それぞれのレバー3、4は、前記突出部分に握りの輪郭、詳細には、3つのベイ7が付けてあり、それぞれが1本の指を適切に受け入れる。
【0019】
常に図2を参照すると、可動レバー4は、フレーム2の内部に位置するその中間部分が、このレバー4の動きに対して所定の抵抗力で適切に対抗するための対照要素8にさらに連結されている。詳細には、本実施例では、この対照要素は、既知の剛性を有する螺旋延長部からなる。このばねは、その端部に、可動レバー4とフレーム2にそれぞれ適切に連結する留め部分を有する。詳細には、ばね8とフレーム2をこのフレームの内部レッジ9で連結する。
【0020】
静止状態、すなわち、可動レバー4に力が印加されていない状態では、ばね8は、張力が存在しない状態にあり、このばねは、前者を固定レバー3から角度的に離間した位置を保持する。
【0021】
握力計1は、フレーム2に固定された角度ポテンシオメータ10を備え、前記軸5はその一部である。ポテンシオメータ10は、使用者がばね8の弾性戻り力に対抗して力を加えた後で、可動レバー4の角変位を計測するのに適切である。
【0022】
ポテンシオメータ10は知られた市販の種類であり、よってその詳しい説明を割愛する。
【0023】
具体的には、握力計1を実施するのに適切な市販のポテンシオメータの1つの種類は、「MEGGITT CLITEC」ポテンシオメータであり、次の仕様、すなわち、抵抗器要素:CERMET;電力定格:70°で2W;最大動作電圧:315W;抵抗許容差:+/−10%;抵抗温度係数:+/−150ppm/℃;最終抵抗:最大3W;回転定格:電気式で210°、機械式で270°;回転持続動作:25.000;動作温度範囲:−55℃から+125℃まで;本体寸法:直径21mm、長さ12.7mm;軸(金属):直径6.35mm、長さ25mm;取付ブッシュ(金属):直径9.35mm、長さ10mmである。
【0024】
本発明の実施例では、図3に示すように、本発明の握力計はまた、ハードウェアとソフトウェアの計測値処理手段、詳細には、従来型のデータ受信/送信回線によってポテンシオメータに接続されたパーソナル・コンピュータ・プロセッサ11を備える。詳細には、このプロセッサ11は、螺旋ばね8の剛性値とポテンシオメータ10によって供給される変位計測値に従って、使用者が加えた力ばかりでなく、他の導関数量、例えば、前記力が行った仕事を計算するのに適切である。
【0025】
前記データから、弾性戻り力8に対抗して使用者が加えた力の計算は、レバーに印加された起動力、この場合は使用者が加えた力、に関する既知の公式を採用し、抵抗力、この場合はばね8の弾性戻り力と、関連するレバー・アームを知り、かつレバー4の支点が、軸5の軸線に対応する、レバーの一端に位置することを考慮して、単に三角関数のアルゴリズムを用いるだけで実施可能であることが理解される。
【0026】
詳細には、図4を参照すると、可動レバー4にばね8を留める箇所とピン5の中心の間に介在する(設定)距離をLによって表し、かつ使用者がレバーに対して加えた作用力によって引き起こされ、ポテンシオメータ10によって計測されたレバー4自体の角変位をθによって表すと、ばね8の対応する伸びAは、角θに対する円弧に近似し得る。すなわち、次式を得る。
A≒Lθ
【0027】
別法として、伸びAは、常に角θに対する弦に近似し得る。すなわち、次式を得る。
A≒2Lsin(θ/2)
【0028】
このような両方の近似式は、実施するべき測定の種類の関係では、また関与する小さい角変位を考慮すれば、完全に許容可能である。さらには、関与する変位のこのような小さい実体量によって、常に、剪断応力によるばね8の横断方向の変形は無視可能である。
【0029】
伸びAを計算するとき、処理手段11は、次式の既知の関係式に従ってばね8の戻り力Fを計算する。
F=kA
上式で、kは、ばね8の(既知の)剛性を表す。
【0030】
次いで、レバー4の支点から握りの箇所までの距離、すなわち、実施する試験の種類によって変化する距離も同様に考慮して、使用者が加えた実際の力を推定することができる。明らかであるが、握りの種類は同じであり、抵抗力Fも、使用者が実際に加えた起動力の推定値と見なすことができる。
【0031】
さらに、臨床的には、ある仕事量またはエネルギーの次元を有するが、次に力として表されかつ(kgfm)の単位で測定され、例えば、力Fに関して、次式のように計算できる実体量F’をしばしば用いる。
F’=FA
【0032】
したがって、この実体量も手段11によって計算可能である。
【0033】
さらには、処理手段11は、常に従来型のデータ送信回線によって、本実施例では結果を図式的に表示するのに適切な表示画面である、計測結果の表示手段12に接続されている。
【0034】
これまで説明した処理および表示手段は、当業者にはよく知られ、ヒトの動作分析のための生体力学的な研究室での計測を実施するために広範に使用されており、よってその詳細な説明は割愛する。特に、これらの手段は、知られた種類のハードウェアおよびソフトウェア・ツールで実行可能な、計測値の非常に多様な処理および表示を行う付加機能を提供する。
【0035】
さらには、前者のハードウェアは、例えば、操作者が、実施した試験の種類に関するデータを入力できるようにするために、また随意選択的に、その結果を格納可能にするために、キーボードを備えるユーザー・インターフェイスを有するのが典型である。
【0036】
握力計1はさらに、ポテンシオメータ10と処理手段11の間に介在する知られた種類のアナログ/デジタル変換器ばかりでなく、従来型の電源手段13、例えば、ポテンシオメータ10およびプロセッサ11に接続可能な、随意選択的には知られた種類の変圧器に関連する、蓄電池も備える。このような処理手段は、電子的な較正工程も実施可能にする。
【0037】
当然であるが、本発明の握力計は、その常備施設の電源から電力を直接受け取ることもできる。
【0038】
図1に示してあるように、握力計1は、ON/OFF切換押しボタン14、プロセッサ11に接続するための接続端子15、および蓄電池13に接続するための端子16をフレーム2の側壁にさらに備える。これらの要素およびその関連構成要素も従来型であるので、それらの詳細な説明は割愛する。
【0039】
以後、本発明の握力計の操作を明らかにする。特に、手の水準における筋収縮力を計測する運動学的な試験を実施するために、操作者は、握力計を予め配置して、使用者に計測に関係する左または右手の指で握力計1の2つのレバー3および4を握らせる。例えば、試験の1つの種類では、親指と人差し指の屈筋に関連する力を測定する。したがって、この試験では、これら2本の指のそれぞれ1本をレバー3または4のベイ7にそれぞれにあてがう。
【0040】
次いで、使用者は2つのレバーに対して力を加え、ばね8の戻り力に対抗して動作し、ばねの長手方向の変形、したがって可動レバー4の角変位を計測する。このような変位をポテンシオメータ10によって検知かつ計測し、このポテンシオメータが関連データを処理ユニット11まで送信し、このユニットでは、加えられた力の値を上に例示したように計算する。
【0041】
次いで、これらによって計測された数量および計算された数量は、図式または数字で、随意選択的には時間グラフとして、表示画面12上に表示される。
【0042】
本発明の握力計は、使用者が加える力に関連する様々な実体量を測定する付属機能に関して極めて融通性があることが理解される。特に、上述の力および仕事などの量の推定以外にも、上に説明した量のような「外部から」実施された力の計測から、既知の経験関係式によって「内部の」筋収縮力を推定できることは当業者なら理解しよう。
【0043】
さらには、本発明の握力計は、正確かつ極めて高精度の計測を可能にする。特に、上述の構成要素では、約200gfmの分解能で、約2kgfmの最小値と約14kgfmの最大値を有する実体量F’が計測可能である。
【0044】
本発明の握力計は、寸法が小さく、かつ使用者および操作者にとって極めて使いやすいことがさらに分かる。
【0045】
レバーの握りの特有な3つのベイ構造によって、様々な握り方が可能になり、極めて多様な試験を実施できることも分かる。
【0046】
本発明は、これまでに説明した実施例とは別法のいくつかの実施例にも適切であり、そのいくつかを、これまで検討した第1実施例と区別する独自の態様を参照して以下に簡単に説明する。
【0047】
まず第1に、本発明の握力計は、上に説明した角度ポテンシオメータとは別の変位計測手段を有することができよう。当然であるが、これらの手段の種類は、同じく本発明の可動レバーの可動性に依拠するものである。後者の変位計測手段は、例えば、上に説明した実施例の回転自由度に対して別法として、またはそれに関連して、並進自由度を有することができよう。
【0048】
しかも、この変位計測手段は、可動レバーではなく、弾性要素に直接連結可能である。
【0049】
さらには、握力計、および特にその処理手段は、対向検知式の力の計測が可能なように予め設定可能である。例えば、上に説明した実施例に関して、弾性要素の伸びと圧縮の両方の変形が求められよう。
【0050】
上に説明した弾性要素はさらに、その静止状態にもなり得るが、予め張力を印加した状態、すなわち、事前負荷状態であり得る。しかも、別の実施例は、握力計の計測範囲を広げるために、複数の弾性要素を直列または並列に配置する。
【0051】
さらには、この握力計は、上に説明した弾性要素とは異なる対照要素、例えば、油圧要素などを備えることができる。したがって、後者は弾性要素自体の剛性とは異なる既知の抵抗力パラメータを有することになろう。
【0052】
さらには、握力計のレバーは、特定の試験の必要性を適切に満たすように、上に説明したものとは異なる握りを有することができよう。特に、運動学でより頻繁に採用される試験を最適に実施できるように、可動レバーが、人差し指を特に受け入れるようになされたベイと、随意選択的に中指を受け入れるのに適した別のベイを有し、かつ固定レバーを特に親指を受け入れるように造形することができる。
【0053】
別の簡素化された実施例によれば、本発明の握力計が、上に開示した第1実施例に関連して導入したレバーを収容するフレーム中に直接組み込まれた計測処理手段を備えることができる。この場合では、前記手段が、アナログ/デジタル変換器(これもフレーム内部に直接収容されている)を介在させることによって変位計測手段に接続されたマイクロ・プロセッサからなり得る。しかも、この実施例では、計測結果を表示する手段が、表示画面ではなく、到達した力の水準を操作者に知らせるのに適したより簡素なデジタル表示器からなり得る。前記デジタル表示器は、フレームに固定されるか、またはその付近に位置することができる。さらに、この場合では、握力計が電子的な較正が可能であるばかりでなく、適切な押しボタンの操作によってリセットも可能である。
【0054】
後者の実施例では、本発明の握力計は極めて持ち運びが容易であり、それによって「現場での」力の計測が容易に実行可能になり、すなわち、診療所内で実施する必要がない。
【0055】
さらには、本発明の握力計は、選択手段、例えば、レバーを収容するフレームまたは外箱上に直接位置する1つまたは複数の押しボタンを有し、計測作業の開始および/または実施するべき計測の種類の選択が適切にできる。
【0056】
さらには、握力計のレバーを両方とも可動式にすることもできる。
【0057】
別の実施例によれば、対照要素が、選択的に可変の抵抗力、特に調整可能な抵抗力を有し、それによって様々な力の範囲の計測、すなわち、より広い範囲の運動に関して実施することができる。このような可動レバーの動作に対抗する抵抗力の調整は、例えば、対照要素に、例えば上で導入した螺旋ばねに、事前負荷水準を適切に変更するためのアクチュエータを関連させて実現可能である。次に、同じ使用者が、適切な選択手段、例えば、それぞれが各抵抗力水準に対応する1組の押しボタンを操作することによって、知られた方式および手段を使用してこのアクチュエータを制御することができる。螺旋ばねの場合では、このアクチュエータが、電磁モータおよび関連する送信手段からなり得る。さらには、事前設定の抵抗力水準を適切な表示器上に表示することもできる。
【0058】
今では、本発明が、手の水準に加わる力を測定する測定方法を提供することも明らかであり、その工程は、
本発明の握力計に関してこれまでに説明した1対のレバーを使用者に片手で握らせる工程と、
前記対照要素の抵抗動作に対抗して使用者に力を加えさせる工程と、
使用者が可動レバーに与えた変位を計測する工程と、
既に説明した方式に従って、加えられた力を計算する工程と、を含む。
【0059】
以上に本発明をその特定の実施例に関連して説明した。本発明の核心に迫る他の実施例も存在可能であり、すべてが添付の特許請求の範囲の保護範囲内に入ることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明による握力計の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の握力計を示す部分断面斜視図である。
【図3】図1の握力計を示すブロック線図である。
【図4】動作時の図1の握力計を示す部分断面斜視図である。
【0001】
本発明は、手の水準に加わる力を測定する握力計および関連する測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
当業者に知られているように、運動学とは、解剖学、生理学、および力学の概念を組み合わせて、特に、ヒトおよび動物の動作の根本にある筋収縮の仕組みに関して前記動作を研究する学問分野である。
【0003】
運動学の特定の分野は手の研究である。この特定の分野では、診断目的にしばしば用いられる臨床試験の1つの種類は、手および/または個々の指の筋収縮力を測定するものであり、詳細には、1つまたは複数の標本筋肉における、随意選択的に様々な種類の刺激またはストレスに応答する、筋収縮力の水準および可能な変動値を検出するものである。
【0004】
患者の最終的な機能問題を浮き彫りにする際に、この種の試験は極めて重要であるにもかかわらず、今日まで、このような試験を実施するのに適切な技術的手段を使用することができない。
【0005】
実際に、前記試験はほとんどの場合、保健従事者によって、特に、医師または理学療法士である操作者によって手動で実施されているが、それには細心の注意力、技能、および感受性が必要である。しかし、このような3つの能力が備わっていても、試験結果がどうしても操作者の主観的な感覚に左右されがちであり、したがって、そのような試験結果は、異なる操作者はおろか同じ操作者によってもしばしば反復不可能である。しかも、このように実施された試験は、むしろ有用な診断上の指標をもたらす可能性のある力の微小な変化に対してほとんど感受性を欠く。
【0006】
以上を考慮すると、この種の試験は、科学および学問の世界では受け入れられない。
【0007】
さらに、人体が加え得る力の測定方法は知られており、それは綱と滑車式の変位システムに連結された既知の実体量の重りを使用し、前記重りを綱に付けた握りを使って患者が持ち上げるものである。これに代わる他の方法は、患者の動作が引き起こす半剛性の梃子の屈曲を計測することによって筋力を測るものである。
【0008】
しかし、これらの後者の方法で用いられる技術的手段は、およそのかつ低精度の力の計測値をもたらすに過ぎず、しかもかなり使い勝手が悪いものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の根本にある技術的な課題は、筋力計および関連する筋肉の仕事を測定する方法を提供し、知られた技術を参照して上に述べた欠点を克服することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この課題は、請求項1に記載の、手の水準に加わる力を測定する握力計によって解決される。
【0011】
本発明の構想によれば、本発明はさらに、請求項18に記載の、手の水準に加わる力を計測する方法に関する。
【0012】
本発明はいくつかの関連する利点を提供する。主要な利点は、本発明が、反復可能で、簡単な、かつ信頼性のある方式で、手の水準に加わる力を適切に測定する、かなりの程度の感受性を有する器具を提供することにある。
【0013】
本発明の他の利点、特徴、およびその使用方式は、非限定的な実施例として示されている、本発明の実施例に関する以下の詳細な説明から明らかになる。添付の図面の参照符号を参照する。
【実施例】
【0014】
最初に図1を参照すると、手の水準に加わる力を測定する握力計を全体として1で示す。以下の説明から明らかになるように、握力計1は、手全体および手の個々の指が加える力を測定するのに適切である。
【0015】
この握力計1は、実質的に直方体形の外箱2の形態にある固定フレームを備える。
【0016】
ここで図2も参照すると、第1および第2レバー3および4が、それぞれにフレーム2に連結されている。詳細には、第1レバー3が、従来の固定手段によってフレーム2に固定されている。第2レバー4は、固定されずにフレーム2に対して、したがって、第1レバー3に対して可動式であり、レバー4自体に固定された軸5によって回転自在にフレームに連結されている。
【0017】
レバー3および4は、これらのレバー自体の端部がフレーム2に前記のようにそれぞれ連結されている。さらに、これらのレバーは、それらの長さの大部分がフレームの細長い形状の正面細穴6からフレーム2の外側に突出する。
【0018】
それぞれのレバー3、4は、前記突出部分に握りの輪郭、詳細には、3つのベイ7が付けてあり、それぞれが1本の指を適切に受け入れる。
【0019】
常に図2を参照すると、可動レバー4は、フレーム2の内部に位置するその中間部分が、このレバー4の動きに対して所定の抵抗力で適切に対抗するための対照要素8にさらに連結されている。詳細には、本実施例では、この対照要素は、既知の剛性を有する螺旋延長部からなる。このばねは、その端部に、可動レバー4とフレーム2にそれぞれ適切に連結する留め部分を有する。詳細には、ばね8とフレーム2をこのフレームの内部レッジ9で連結する。
【0020】
静止状態、すなわち、可動レバー4に力が印加されていない状態では、ばね8は、張力が存在しない状態にあり、このばねは、前者を固定レバー3から角度的に離間した位置を保持する。
【0021】
握力計1は、フレーム2に固定された角度ポテンシオメータ10を備え、前記軸5はその一部である。ポテンシオメータ10は、使用者がばね8の弾性戻り力に対抗して力を加えた後で、可動レバー4の角変位を計測するのに適切である。
【0022】
ポテンシオメータ10は知られた市販の種類であり、よってその詳しい説明を割愛する。
【0023】
具体的には、握力計1を実施するのに適切な市販のポテンシオメータの1つの種類は、「MEGGITT CLITEC」ポテンシオメータであり、次の仕様、すなわち、抵抗器要素:CERMET;電力定格:70°で2W;最大動作電圧:315W;抵抗許容差:+/−10%;抵抗温度係数:+/−150ppm/℃;最終抵抗:最大3W;回転定格:電気式で210°、機械式で270°;回転持続動作:25.000;動作温度範囲:−55℃から+125℃まで;本体寸法:直径21mm、長さ12.7mm;軸(金属):直径6.35mm、長さ25mm;取付ブッシュ(金属):直径9.35mm、長さ10mmである。
【0024】
本発明の実施例では、図3に示すように、本発明の握力計はまた、ハードウェアとソフトウェアの計測値処理手段、詳細には、従来型のデータ受信/送信回線によってポテンシオメータに接続されたパーソナル・コンピュータ・プロセッサ11を備える。詳細には、このプロセッサ11は、螺旋ばね8の剛性値とポテンシオメータ10によって供給される変位計測値に従って、使用者が加えた力ばかりでなく、他の導関数量、例えば、前記力が行った仕事を計算するのに適切である。
【0025】
前記データから、弾性戻り力8に対抗して使用者が加えた力の計算は、レバーに印加された起動力、この場合は使用者が加えた力、に関する既知の公式を採用し、抵抗力、この場合はばね8の弾性戻り力と、関連するレバー・アームを知り、かつレバー4の支点が、軸5の軸線に対応する、レバーの一端に位置することを考慮して、単に三角関数のアルゴリズムを用いるだけで実施可能であることが理解される。
【0026】
詳細には、図4を参照すると、可動レバー4にばね8を留める箇所とピン5の中心の間に介在する(設定)距離をLによって表し、かつ使用者がレバーに対して加えた作用力によって引き起こされ、ポテンシオメータ10によって計測されたレバー4自体の角変位をθによって表すと、ばね8の対応する伸びAは、角θに対する円弧に近似し得る。すなわち、次式を得る。
A≒Lθ
【0027】
別法として、伸びAは、常に角θに対する弦に近似し得る。すなわち、次式を得る。
A≒2Lsin(θ/2)
【0028】
このような両方の近似式は、実施するべき測定の種類の関係では、また関与する小さい角変位を考慮すれば、完全に許容可能である。さらには、関与する変位のこのような小さい実体量によって、常に、剪断応力によるばね8の横断方向の変形は無視可能である。
【0029】
伸びAを計算するとき、処理手段11は、次式の既知の関係式に従ってばね8の戻り力Fを計算する。
F=kA
上式で、kは、ばね8の(既知の)剛性を表す。
【0030】
次いで、レバー4の支点から握りの箇所までの距離、すなわち、実施する試験の種類によって変化する距離も同様に考慮して、使用者が加えた実際の力を推定することができる。明らかであるが、握りの種類は同じであり、抵抗力Fも、使用者が実際に加えた起動力の推定値と見なすことができる。
【0031】
さらに、臨床的には、ある仕事量またはエネルギーの次元を有するが、次に力として表されかつ(kgfm)の単位で測定され、例えば、力Fに関して、次式のように計算できる実体量F’をしばしば用いる。
F’=FA
【0032】
したがって、この実体量も手段11によって計算可能である。
【0033】
さらには、処理手段11は、常に従来型のデータ送信回線によって、本実施例では結果を図式的に表示するのに適切な表示画面である、計測結果の表示手段12に接続されている。
【0034】
これまで説明した処理および表示手段は、当業者にはよく知られ、ヒトの動作分析のための生体力学的な研究室での計測を実施するために広範に使用されており、よってその詳細な説明は割愛する。特に、これらの手段は、知られた種類のハードウェアおよびソフトウェア・ツールで実行可能な、計測値の非常に多様な処理および表示を行う付加機能を提供する。
【0035】
さらには、前者のハードウェアは、例えば、操作者が、実施した試験の種類に関するデータを入力できるようにするために、また随意選択的に、その結果を格納可能にするために、キーボードを備えるユーザー・インターフェイスを有するのが典型である。
【0036】
握力計1はさらに、ポテンシオメータ10と処理手段11の間に介在する知られた種類のアナログ/デジタル変換器ばかりでなく、従来型の電源手段13、例えば、ポテンシオメータ10およびプロセッサ11に接続可能な、随意選択的には知られた種類の変圧器に関連する、蓄電池も備える。このような処理手段は、電子的な較正工程も実施可能にする。
【0037】
当然であるが、本発明の握力計は、その常備施設の電源から電力を直接受け取ることもできる。
【0038】
図1に示してあるように、握力計1は、ON/OFF切換押しボタン14、プロセッサ11に接続するための接続端子15、および蓄電池13に接続するための端子16をフレーム2の側壁にさらに備える。これらの要素およびその関連構成要素も従来型であるので、それらの詳細な説明は割愛する。
【0039】
以後、本発明の握力計の操作を明らかにする。特に、手の水準における筋収縮力を計測する運動学的な試験を実施するために、操作者は、握力計を予め配置して、使用者に計測に関係する左または右手の指で握力計1の2つのレバー3および4を握らせる。例えば、試験の1つの種類では、親指と人差し指の屈筋に関連する力を測定する。したがって、この試験では、これら2本の指のそれぞれ1本をレバー3または4のベイ7にそれぞれにあてがう。
【0040】
次いで、使用者は2つのレバーに対して力を加え、ばね8の戻り力に対抗して動作し、ばねの長手方向の変形、したがって可動レバー4の角変位を計測する。このような変位をポテンシオメータ10によって検知かつ計測し、このポテンシオメータが関連データを処理ユニット11まで送信し、このユニットでは、加えられた力の値を上に例示したように計算する。
【0041】
次いで、これらによって計測された数量および計算された数量は、図式または数字で、随意選択的には時間グラフとして、表示画面12上に表示される。
【0042】
本発明の握力計は、使用者が加える力に関連する様々な実体量を測定する付属機能に関して極めて融通性があることが理解される。特に、上述の力および仕事などの量の推定以外にも、上に説明した量のような「外部から」実施された力の計測から、既知の経験関係式によって「内部の」筋収縮力を推定できることは当業者なら理解しよう。
【0043】
さらには、本発明の握力計は、正確かつ極めて高精度の計測を可能にする。特に、上述の構成要素では、約200gfmの分解能で、約2kgfmの最小値と約14kgfmの最大値を有する実体量F’が計測可能である。
【0044】
本発明の握力計は、寸法が小さく、かつ使用者および操作者にとって極めて使いやすいことがさらに分かる。
【0045】
レバーの握りの特有な3つのベイ構造によって、様々な握り方が可能になり、極めて多様な試験を実施できることも分かる。
【0046】
本発明は、これまでに説明した実施例とは別法のいくつかの実施例にも適切であり、そのいくつかを、これまで検討した第1実施例と区別する独自の態様を参照して以下に簡単に説明する。
【0047】
まず第1に、本発明の握力計は、上に説明した角度ポテンシオメータとは別の変位計測手段を有することができよう。当然であるが、これらの手段の種類は、同じく本発明の可動レバーの可動性に依拠するものである。後者の変位計測手段は、例えば、上に説明した実施例の回転自由度に対して別法として、またはそれに関連して、並進自由度を有することができよう。
【0048】
しかも、この変位計測手段は、可動レバーではなく、弾性要素に直接連結可能である。
【0049】
さらには、握力計、および特にその処理手段は、対向検知式の力の計測が可能なように予め設定可能である。例えば、上に説明した実施例に関して、弾性要素の伸びと圧縮の両方の変形が求められよう。
【0050】
上に説明した弾性要素はさらに、その静止状態にもなり得るが、予め張力を印加した状態、すなわち、事前負荷状態であり得る。しかも、別の実施例は、握力計の計測範囲を広げるために、複数の弾性要素を直列または並列に配置する。
【0051】
さらには、この握力計は、上に説明した弾性要素とは異なる対照要素、例えば、油圧要素などを備えることができる。したがって、後者は弾性要素自体の剛性とは異なる既知の抵抗力パラメータを有することになろう。
【0052】
さらには、握力計のレバーは、特定の試験の必要性を適切に満たすように、上に説明したものとは異なる握りを有することができよう。特に、運動学でより頻繁に採用される試験を最適に実施できるように、可動レバーが、人差し指を特に受け入れるようになされたベイと、随意選択的に中指を受け入れるのに適した別のベイを有し、かつ固定レバーを特に親指を受け入れるように造形することができる。
【0053】
別の簡素化された実施例によれば、本発明の握力計が、上に開示した第1実施例に関連して導入したレバーを収容するフレーム中に直接組み込まれた計測処理手段を備えることができる。この場合では、前記手段が、アナログ/デジタル変換器(これもフレーム内部に直接収容されている)を介在させることによって変位計測手段に接続されたマイクロ・プロセッサからなり得る。しかも、この実施例では、計測結果を表示する手段が、表示画面ではなく、到達した力の水準を操作者に知らせるのに適したより簡素なデジタル表示器からなり得る。前記デジタル表示器は、フレームに固定されるか、またはその付近に位置することができる。さらに、この場合では、握力計が電子的な較正が可能であるばかりでなく、適切な押しボタンの操作によってリセットも可能である。
【0054】
後者の実施例では、本発明の握力計は極めて持ち運びが容易であり、それによって「現場での」力の計測が容易に実行可能になり、すなわち、診療所内で実施する必要がない。
【0055】
さらには、本発明の握力計は、選択手段、例えば、レバーを収容するフレームまたは外箱上に直接位置する1つまたは複数の押しボタンを有し、計測作業の開始および/または実施するべき計測の種類の選択が適切にできる。
【0056】
さらには、握力計のレバーを両方とも可動式にすることもできる。
【0057】
別の実施例によれば、対照要素が、選択的に可変の抵抗力、特に調整可能な抵抗力を有し、それによって様々な力の範囲の計測、すなわち、より広い範囲の運動に関して実施することができる。このような可動レバーの動作に対抗する抵抗力の調整は、例えば、対照要素に、例えば上で導入した螺旋ばねに、事前負荷水準を適切に変更するためのアクチュエータを関連させて実現可能である。次に、同じ使用者が、適切な選択手段、例えば、それぞれが各抵抗力水準に対応する1組の押しボタンを操作することによって、知られた方式および手段を使用してこのアクチュエータを制御することができる。螺旋ばねの場合では、このアクチュエータが、電磁モータおよび関連する送信手段からなり得る。さらには、事前設定の抵抗力水準を適切な表示器上に表示することもできる。
【0058】
今では、本発明が、手の水準に加わる力を測定する測定方法を提供することも明らかであり、その工程は、
本発明の握力計に関してこれまでに説明した1対のレバーを使用者に片手で握らせる工程と、
前記対照要素の抵抗動作に対抗して使用者に力を加えさせる工程と、
使用者が可動レバーに与えた変位を計測する工程と、
既に説明した方式に従って、加えられた力を計算する工程と、を含む。
【0059】
以上に本発明をその特定の実施例に関連して説明した。本発明の核心に迫る他の実施例も存在可能であり、すべてが添付の特許請求の範囲の保護範囲内に入ることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明による握力計の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の握力計を示す部分断面斜視図である。
【図3】図1の握力計を示すブロック線図である。
【図4】動作時の図1の握力計を示す部分断面斜視図である。
Claims (23)
- 固定フレーム(2)と、
少なくとも一方(4)が前記フレームに対して可動式である、使用者が握りやすい1対のレバー(3、4)と、
既知の抵抗力パラメータ(k)を有し、前記少なくとも一方の可動レバーの変位を対照するために、それに連結された対照要素(8)と、
使用者の動作の後で、前記少なくとも一方のレバーの変位(θ)を計測するために、それに関連させた変位計測手段(10)と、を備える手の水準に加わる力(F)を測定する握力計(1)。 - 前記1対の少なくとも一方のレバー(3、4)が解剖学的構造の握り(7)を有する、請求項1に記載の握力計(1)。
- 前記解剖学的構造の握りが、指を受け入れるのに適した3つのベイ(7)を備える、請求項2に記載の握力計(1)。
- 前記1対の第1レバー(4)が、特に人差し指を受け入れるように造形されたベイ(7)を有し、かつ前記1対の他方のレバー(3)が、特に親指を受け入れるように造形されたベイ(7)を有する、請求項2または3に記載の握力計(1)。
- 前記第1レバー(4)が前記フレーム(2)に対して可動式であり、前記第2レバー(3)が前記フレームによって固定されている、前記請求項に記載の握力計(1)。
- 前記第1レバー(4)が、特に中指を受け入れるように造形されたベイ(7)をさらに有する、請求項4または5に記載の握力計(1)。
- 前記対照要素が既知の剛性を有する弾性要素(8)を備える、前記請求項のいずれか一項に記載の握力計(1)。
- 前記弾性要素が螺旋延長ばね(8)を備える、前記請求項に記載の握力計(1)。
- 前記対照要素(8)が調整可能な抵抗力を有する、前記請求項のいずれか一項に記載の握力計(1)。
- 請求項7または8に従属するとき、前記対照要素(8)の事前負荷水準を適切に変更するアクチュエータを備える、前記請求項に記載の握力計(1)。
- 前記対照要素(8)の抵抗力水準を選択するために、使用者によって動作可能な選択手段を備える、請求項9または10に記載の握力計(1)。
- 前記対照要素(8)の抵抗力水準を適切に示す表示手段を備える、請求項9から11までのいずれか一項に記載の握力計(1)。
- 前記少なくとも一方の可動レバー(4)が前記フレーム(2)に回転自在に連結されている、前記請求項のいずれか一項に記載の握力計(1)。
- 前記変位計測手段が、前記可動レバー(4)と前記フレーム(2)の間の前記回転自在の連結部に位置する角度ポテンシオメータ(10)を備える、前記請求項に記載の握力計(1)。
- 実施した計測を処理する手段(11)を備える、前記請求項のいずれか一項に記載の握力計(1)。
- 実施した計測の前記処理手段(11)が、仕事の物理的次元を有する実体量(F’)を適切に出力する、前記請求項に記載の握力計(1)。
- 実施した計測を図式的に表示する手段(12)を備える、前記請求項のいずれか一項に記載の握力計(1)。
- フレーム(2)上に位置し、使用者に少なくとも一方(4)が可動式である1対のレバー(3、4)を片手で握らせる工程と、
前記少なくとも一方の可動式レバーに連結され、かつ既知の抵抗力パラメータ(k)を有する対照要素(8)の抵抗作用に対抗して、使用者に力を加えさせる工程と、
前記少なくとも一方の可動レバーに対して使用者によって与えられた変位(θ)を計測する工程と、
前記計測された変位と前記対照要素の前記抵抗力パラメータに従って、加えられた力(F)を計算する工程と、を含む手の水準に加わる力を計測する方法。 - 使用者に1対のレバー(3、4)を握らせる前記工程では、使用者の手の親指と中指がそれぞれに、前記1対のそれぞれのレバーを握り、それによってこのような指の屈筋の力を測定することが可能になる、請求項18に記載の方法。
- 使用者に1対のレバー(3、4)を握らせる前記工程では、親指が前記固定レバー(3)を握り、人差し指と中指が前記可動レバー(4)を握る、請求項18に記載の方法。
- 前記抵抗作用が弾性戻り力である、請求項18から20までのいずれか一項に記載の方法。
- 前記少なくとも一方の可動レバー(4)に対して使用者によって与えられた変位を計測する前記工程では、前記レバーの角変位(θ)を計測する、請求項18から21までのいずれか一項に記載の方法。
- 計測するべき力(F)を加えるとき、使用者によって行われた仕事量(F’)を計算する工程をさらに含む、請求項18から22までのいずれか一項に記載の方法。
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