JP2005501263A - 周波数応答及び部分放電測定用のタップスイッチ - Google Patents
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Abstract
変圧器(20)の各相内に取り付けられたタップスイッチ(10)を使用して電力用変圧器(20)のような生きた電力設備における診断業務を実施するシステム及び方法である。変圧器(20)が通電状態かつ使用中であるときに診断業務を実行するために、試験測定システム(40)に接続された適切な試験測定設備(60)とともにタップスイッチ(10)が使用される。タップスイッチ(10)により、試験測定設備(60)に接続し戻すためにブッシングタップ(21)の接続を外す危険なしに診断業務を実行することができる。タップスイッチ(10)は、部分放電及び周波数応答のような診断業務を使用して有り得る故障の早期確認のための生き診断の試験測定を提供する。そこで、電力用変圧器(20)の運転中にタップスイッチ(10)を使用して変圧器(20)について生き診断を行うことができ、停止時間の、従って費用の低減が得られる。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に電力システムに関し、特に電力用変圧器の診断業務に関する。
【背景技術】
【0002】
自由化された電力事業においては、電力用変圧器のような電気設備の診断業務についての多くの要求がある。これら診断業務の多くは、現在では電気設備(例えば変圧器)の停止、使用中止を必要とし、これは電力会社にとり費用が嵩む。電力用変圧器の有り得る故障の早期警告を確認するために使用し得る典型的な診断業務は、部分放電(PD)及び周波数応答である。しかし、診断業務を実行するための通常の技法は、要求された診断業務の実行のために、典型的に電力設備の停止及びオフラインで行うことを必要とする。
【0003】
電力設備内の電気的な故障の予兆は絶縁部品の化学的及び機械的な破壊の急増を起こすことがあり、修理しなければ、これらの電気故障の予兆は最終的には装置の故障を起こす可能性がある。これら内部的事象の可能性を減らすために多くの予防的な測定がなされるが、電気故障の予兆は電力設備においてまだ存在する。
【0004】
例えば、部分放電(PD)は、電気故障の予兆の最初の要素であり、典型的に可聴の事象が伴う。この現象は、放電の検出及び位置決めの幾つかの通常の音響的技術の基礎として働く。しかし、放電事象の検出及び位置決めのための通常の技術は、典型的に、所要の診断試験及び/又は測定を行うために電力用変圧器のような電力設備の停止、使用中止を必要とする。
【0005】
認め得るように、電力設備を停止に導く内部事象の可能性を検出するための通常の診断業務は、所要の診断業務の実行のために電力設備を停止させ又はオフラインで行うという事実のため、非常に侵襲性でありかつ費用が嵩む。装置を停止させ、送電を中止させることが作業員の負担となり、更に設備休止時間を増し費用を大きくする。従って、設備を停止させることなく又は設備を使用しないようにすることなく、電力設備における内部故障の可能性を検出するために診断業務を行う新規な正確かつ簡単な方法に対する要求がある。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、電力用変圧器のような電力設備における診断業務を実行するための装置、システム、及び方法であって、電力用変圧器の各相内に挿入されるタップスイッチを使用し、運転中でかつオンラインにある間の診断業務の実行を許す前記の装置、システム、及び方法に向けられる。
【0007】
装置は、試験測定設備の一部品を電力用変圧器に接続し、かつ変圧器が運転中でかつオンラインにある間に電力用変圧器について診断業務を実行し得る取付け形のタップスイッチを備える。タップスイッチは、タップスイッチが変圧器を接地するように接続する非診断位置とタップスイッチが変圧器を試験測定システムに接続する診断位置との間でタップスイッチを選択的に切り替えるための第1のスイッチと第2のスイッチとを備える。
【0008】
非診断位置においては、第1のスイッチは閉じられ、かつ第2のスイッチは開かれる。診断位置に切り替えるために、第2のスイッチが閉じられ、次いで第1のスイッチが開かれる。非診断位置に戻すには、第1のスイッチが閉じられ、次いで第2のスイッチが開かれる。ブッシングタップを跨ぐ火花放電を防ぐために、好ましくは、第1及び第2のスイッチの少なくも一方が常に閉じられる。また、試験測定設備は、好ましくは、容量結合によりブッシングタップから終わりにされる。
【0009】
タップスイッチは、電力用変圧器と試験測定システムとの間に配置されこの間の電気接続を選択的に形成し、従って、適用し得る診断装置は生きているオンラインの変圧器において診断の実行ができる。
【0010】
本発明の別の実施例により、使用中の生きている電力用変圧器において診断業務を実行するためのシステムは、電力用変圧器、タップスイッチ、及び試験測定システムを含む。電力用変圧器は、1以上の相及び各相用のブッシングタップを備える。タップスイッチは、ブッシングタップを経て各相に結合される。タップスイッチは、接地位置(例えば非診断位置)と試験測定位置(試験位置)との間を選択的に切り替えるために第1のスイッチと第2のスイッチとを備える。試験測定システムは、変圧器における診断の試験及び/又は測定を行うためにタップスイッチを経て変圧器に接続することができる。
【0011】
好ましくは、変圧器は、中程度の電力又はそれ以上を有する大型の電力用変圧器を含む。好ましくは、電力用変圧器は3相変圧器である。
【0012】
好ましくは、タップスイッチは、変圧器のハウジング上に取り付けられ、そしてタップスイッチを変圧器のブッシングタップに結合するための入力リード線、及びタップスイッチを試験測定システムに結合するための出力リード線を備える。
【0013】
好ましくは、試験測定システムは、変圧器の或る状態を示すデータを集めるために、種々の試験測定装置を試験測定システムに着脱自在に結合させることを許す接続具を備える。
【0014】
タップスイッチを使用して運転中の生きた変圧器において実行し得る典型的な診断業務は、部分放電及び周波数応答の試験測定の一方を含む。
【0015】
本発明の別な実施例により、電力用変圧器の各相にタップスイッチを配置し、試験測定システムをタップスイッチに接続し、タップスイッチを非診断位置から診断位置に切り替え、変圧器における診断業務を実行し、タップスイッチを診断位置から非診断位置に切り替える諸段階を含み、診断業務の実行中、変圧器が生きてオンライン状態にあるタップスイッチ使用のオンライン診断業務の実行方法が提供される。
【0016】
本方法は、タップスイッチ内に並列構成で配列された第1のスイッチと第2のスイッチであって、第1のスイッチは第2のスイッチが閉じられたときに開かれ、第2のスイッチは第1のスイッチが閉じられたときに開かれる前記第1スイッチときに第2のスイッチを設け、タップスイッチの入力を電力用変圧器の各相のブッシングタップに接続し、タップスイッチの出力を診断業務の実行のために使用される試験測定システムに接続し、タップスイッチの第1のスイッチ及び/又は第2のスイッチの開閉により診断位置と非診断位置との間で選択的に切り替えることを更に含む。
【0017】
本発明の別の態様により、本方法は、試験測定システムに接続された試験測定装置を使用する電力用変圧器の故障の予兆状態に関するデータを集める段階を更に含む。
【0018】
本発明の別の態様により、本方法は、部分放電及び周波数応答試験の一方を実行することを更に含む。
【0019】
本発明のその他の特徴は、以下説明される。
【0020】
以上の概要、並びに好ましい実施例に以下の詳細な説明は、付属図面に関連して読まれたときにより良く理解されるであろう。本発明の図解の目的で、図面に好ましい実施例が示されるが、本発明は、明らかにされた特定の方法及び手段には限定されない。
【実施例】
【0021】
本発明はその変圧器を遮断したり或いは該変圧器をオフラインにすることなく電力用変圧器の診断サービスを助けるために電力用変圧器20の各相に設置されるタップスイッチ10に関する。該タップスイッチ10は、該変圧器が生きて(live)、作動して(in-service)いながら、望まれる診断テストを完了するために、適当な診断用試験測定システム40と共に使用される。本発明の該タップスイッチ10は該変圧器20内で起こりうる故障の早期警告兆候(earlywarning sign)を識別するために生きた変圧器(live transformer)20について診断サービスを行うためのシステムと方法を提供する。
【0022】
タップスイッチ10は、該変圧器20が生きている時該変圧器20のブッシングタップ(bushing tap)21を通して部分放電(partial discharg)と周波数応答(frequency response)について試験し、それらを測定することを含めて、診断サービスを行うために、該試験測定システム40を通して接続された適当な試験測定機器60と共に使用されるよう電力用変圧器20の各相に設置される。該タップスイッチ10はそれを該試験測定システム40に戻し接続するために該ブッシングタップ21を切り離す(disconnecting)危険を取り除く。又、該診断サービス(複数を含む)は設置時又は修理後に行うことも出来て、周期的に繰り返すことも出来る。もし該診断サービスが、該変圧器20がその状況の急激な差異を示すことを指示すれば、それは、更に進んだ試験を行う及び/又は該変圧器20を修理用に作動から外すべき時であるかも知れない。
【0023】
該電力機器20がなお生きて、作動していながら診断サービスを行うためにタップスイッチ10を使う幾つかの利点は、該診断サービスを行うために該変圧器が遮断されたり、タグアウト(tagged-out)されたりそして送電系統(grid)から離されたりしないので、より少ないマンパワーしか要しないこと、該変圧器20のための休止時間の減少、該試験測定システム40への該試験測定機器60の簡単な設置、該タップスイッチ10生産を含めた低いコスト、等である。
【0024】
図1は本発明の電力機器の生きた部片(live piece)上で診断の試験測定を行うためのタップスイッチ10を有する例示的電力装置20を示す。図1に示す様に、該電力装置20は配電又は送電変圧器の様な、電力用変圧器を含む。好ましくは、該変圧器20は中間的電力以上を有する大型電力用変圧器を含むのがよい。該変圧器20は例えば、単相又は3相変圧器の様な、何相であることも可能である。図1に示す様に、該変圧器20はハウジング(housing)又は囲い(enclosure)22と、該ハウジング22上に設置されたタップスイッチ10を有する。該タップスイッチ10は従来の技術を用い該変圧器20のハウジング22に設置出来る。図1に示す様に、該試験測定システム40と該試験測定デバイス60は2つの別のユニットであるが、しかしながら、それらが単一ユニット(示されてない)に集積化され得ることも考慮されている。
【0025】
図2は図1の電力用変圧器20の断面図を示す。図2に示す様に、該ハウジング22はコア及びコイル、他の様な内部電気部品24を受け入れるためのキャビテイ(cavity)23を規定する。好ましくは該ハウジング22はシールされたハウジングであるのがよい。該キャビテイ23は、例えば、オイル、空気、圧縮空気、真空、固体絶縁物、ゴム、プラスチック、ペーパー、ポリウレタン等を含む、固体、流体、又は気体媒体の様な媒体25で充填されるのが典型的である。該媒体25は、該変圧器20により発生される熱を、該熱が周囲大気へ放出され得る外部のラジエーター状表面26へ伝送するために、該コイルを通して循環されるのが好ましい。
【0026】
図3は図1の該変圧器20の1つの例示的相の断面図を示す。図3に示す様に、該ブッシングタップ21はワイヤコネクター29を介してシリンダー28に接続されるタップコネクター27を有する。シリンダー28は高電圧ワイヤ31の周りに配置された金属パイプ30を囲む。磁器又はポリマーの様な絶縁体(insulator)32が該シリンダー28の周りに配置され、第2絶縁体33が該シリンダー28と該金属パイプ30の間に配置される。図3に示す構成は本発明を実施する1つの例示的方法であり、他の適当な構成も該ブッシングタップへの該タップスイッチ接続を実施するために使用出来る。
【0027】
図4は、診断サービスを行うための電力用変圧器20,タップスイッチ10,そして試験測定システム40を有する例示的電力システム50を示す。該タップスイッチ10は該電力用変圧器20と該試験測定システム40の間に電気的に接続される。入力リード41は該タップスイッチ10を該電力用変圧器20に接続し、出力リード42は該タップスイッチ10を該試験測定システム40に接続する。該変圧器20,タップスイッチ10,そして試験測定システム40は各々接地される。好ましくは、普通の接地物43が該変圧器20,タップスイッチ10、そして試験測定システム40を接続し、接地するのがよい。
【0028】
該タップスイッチ10が該診断サービス位置へスイッチされると、該電力用変圧器20は動作しており、オンラインにありながら、該試験測定システム40は適用可能な診断サービスを行うことが出来る。好ましくは、該試験測定システム40は、該試験測定システム40の互換性(interchangeability)が、該電力用変圧器について行われる種々の診断サービスに適合することを可能にするために、該タップスイッチ10に取り外し可能に接続されるのがよい。例示的試験測定はピーデー及び周波数応答を含む。
【0029】
図5と6は、該電力用変圧器20のブッシングタップ21と該試験測定システム40の間に接続された例示的タップスイッチ10を示す。タップスイッチ10は該変圧器20の各相に設置される。図5と6で示す様に、各タップスイッチ10は第1スイッチSW1と第2スイッチSW2を含む。
【0030】
図5は非診断位置45にあるタップスイッチ10を示す。図5に示す様に、該タップスイッチ10が該非診断位置45にある時は、該第1スイッチSW1は閉じ、該第2スイッチSW2は開いている。従って、該試験測定システム40は該電力用変圧器20から切り離されて、該ブッシングタップは該第1スイッチSW1を通して大地へ接続される。
【0031】
図6は診断位置46にある該タップスイッチ10を示す。図6に示す様に、該タップスイッチ10が該診断位置46にある時は、該第1スイッチSW1は開いており、該第2スイッチSW2は閉じている。従って、該試験測定システム40は該電力用変圧器20に接続される。
【0032】
該非診断位置45と診断位置46の間でスイッチする時、該タップスイッチ10は、火花放電(sparking)を防止するために少なくとも1つのスイッチが常に閉じるよう動作する。それで、該非診断位置45から診断位置46へスイッチする時、SW2が最初に閉じられ、次いでSW1が開かれる。同様に、該診断位置46から非診断位置45へスイッチする時、SW1が最初に閉じられ、次いでSW2が開かれる。
【0033】
電力用変圧器20はそれらの絶縁が良好な作動条件にあることを保証するために周期的試験(periodic testing)を要する。部分放電(ピーデー)と周波数応答の試験は変圧器試験用の良く知られた方法である。典型的にこれらの診断サービスは該ブッシングタップ21を試験測定システム40(例えばインピーダンスボックス)に接続することを要し、該システムは下記を含む幾つかの機能を有する:
1.該ブッシングタップ用の容量装荷(capacitive loading)を提供すること。
【0034】
2.高周波ピーデーと50/60Hz交流用の信号分離を提供する。
【0035】
3.クリーンでコヒーレントな信号用の信号調整(signal conditioning)を提供する。
典型的に、該試験測定システム40からの出力信号はA−D変換器{エイデーシー(ADC)}と記憶及び/又は解析用コンピュータ(示されてない)へ供給される。
【0036】
該変圧器20が動作している時、該ブッシングタップ21は接地されるか又は容量性負荷により成端させられるか何れかであり、さもなければそれは望ましくない危険な電弧(arc)を創生する。図4に示す様に、好ましくは、該電力用変圧器20,該タップスイッチ10,そして該試験測定システム40を接地するために共通の接地43が提供されるのがよい。
【0037】
図5と6の該タップスイッチ10は、該変圧器20がエネルギーを与えられた時該非診断位置45(図5に示される)の該接地されたブッシングタップを診断位置46(図6に示される)の該試験測定システム40へスイッチすることが出来るのが好ましい。好ましくは、より恒久的なベースでより高価な試験測定システム40を設置せねばならぬことを避けるためにタップスイッチ10が恒久的に該ブッシングタップ内に置かれるのがよい。
【0038】
本発明の該タップスイッチ10を使って行い得る1つの例示的診断試験は、該変圧器が生きている時該ブッシングタップを通して測定され得る部分放電(ピーデー)を含む。ピーデー測定は、ピーデーの近傍での電気的先行絶縁破壊の展開を識別するため使うことが出来る。ピーデーは電力機器での電気的絶縁破壊の初期部分であり、通常音響的イベントにより随伴される。この現象はピーデーの様な、電気的放電を検出し、標定する音響的技術の基礎として役立つ。かくして、該タップスイッチと本発明の方法とを使用することにより、該変圧器は動作しており、電力機器をオフラインにすることがない間に診断試験が行われ得る。これは、該機器が遮断されたり、オフラインにされる必要がなく、それはマンパワーとコストを節約すると言う事実を含め、多数の利点を提供する。
【0039】
部分放電試験は、インピーダンスボックスの様な試験測定システム40を該タップスイッチ10に接続することにより行い得る。該タップスイッチ10が図5の非診断位置45から図6の診断位置46へフリップ(flipped)される時、該試験測定システム40は該タップスイッチ10を通して該ブッシングタップへ接続されるであろう。該試験測定システム40は適当に接地されねばならず、該タップスイッチ10がフリップされた後該試験測定システム40は、ピーデー試験メーターの様な、適用可能な試験及び/又は測定デバイス60(図1参照)へ接続されることが可能である。
【0040】
ピーデーの校正(calibration)は典型的に該変圧器20の電気的遮断後の行われる。しかしながら、オンラインのピーデーの試験測定を行う本発明の該タップスイッチ10を使用して、該システムが生きている時に該校正が達成され得る。これは、例えば、高電圧校正カプラー(highvoltage calibration coupler)又は該高電圧ライン上に設置されたシーテー(CT)を使用することにより達成出来る。代わりに、該測定が該変圧器の設置に際して校正されることも可能で、校正パラメーターは測定中使用されるために記憶されることが可能である。その目的は該変圧器が設置され全ての接続が設置された後、送電系統電圧(gridvoltage)を使用して該ピーデー試験を行うことである。
【0041】
該試験測定データは、例えば、ピコクーロン(Pico Coulombs)と、位相角に対する放電位置を写像するピーデーマップの形で記憶され得る。後で周期的試験が行われた時比較が行えて、該試験器(tester)は続く測定間で測定結果の何等かの差を決定出来るであろう。
【0042】
本発明のタップスイッチ10を用いて行えるもう1つの例示的診断試験は周波数応答を含んでおり、それも又該変圧器20が生きている時に該ブッシングタップ21を通して測定出来る。この試験は、該ブッシングタップ21を通して行えるが、それは該タップが高電圧ラインと容量性結合を有するからである。該ブッシングタップ21は、該試験測定システム40の入力を跨いで火花放電が起こらないことを保証するためにキャパシター(示されてない)により成端されるべきである。該入力は何れかの相に接続され得て、そのリードバックは他の相の何れかに接続され得る(The input can be connected to either phase and the read-back can beconnected to either of other phases)。部分放電測定用の場合がそうである様に、周波数応答用試験は設置時に行われ得て、後刻の試験と比較され得る。該試験結果は、例えば、A−B、A−C、B−A、B−C、C−A、そしてC−Bの形であり、そこでは第1文字が入力信号が接続される相を代表し、第2文字が該出力又はリードバック信号が接続される相を代表する。又この方法は該試験を速め人的誤差を減らすために自動化され得る。
【0043】
生きた状態での、オンラインの診断サービスを行う該装置、システム及び方法は、必要な診断の試験及び/又は測定を行うために該電力機器が遮断され、オフラインとされることを典型的に要求する従来のシステムに勝る改良である。該タップスイッチ10はオンラインの電気機器20の生きた診断サービスを提供し、それは電力会社にコスト節約を提供する。これは、送電系統(power grid)(示されてない)からの変圧器切り離しの解消による、利用での少ない休止時間と少ない試験時間に帰着する、電力機器20がなお動作しており、作動中である事実のために、充分な労働とコストの節約に導く。
【0044】
図7は、タップスイッチを使って、動作しており、作動中の電力用変圧器に関して診断サービスを行う例示的方法のフローチャートを示す。図7に示す様に、該例示的方法100は:過程105で、タップスイッチを電力用変圧器の各相に設置し、過程110で、試験測定システムを該タップスイッチに接続し、過程115で、該タップスイッチを非診断位置から診断位置へスイッチし、過程120で、該変圧器について診断サービスを行い、そして過程125で、該タップスイッチを該診断位置から該非診断位置へスイッチする、ことを含む。
【0045】
過程130で、該試験測定システムは切り離される。追加的試験が望まれる/必要とされるかどうかに関して、決定が過程135で行われる。もしイエスなら、該方法は過程110へ戻り続けられる。もしノーなら、該方法は終わり、該変圧器の普通の動作が過程140で再開される。
【0046】
本方法は更に並列構成で配置された該タップスイッチ内の第1スイッチ及び第2スイッチを提供する過程を含んでおり、該第2スイッチが閉じている時該第1スイッチは開いており、そしてその逆も存在する。タップスイッチの入力は該電力用変圧器の各相でブッシングタップに接続され、該タップスイッチの出力は、該診断サービスを行うため使用される該試験測定システムに接続される。該タップスイッチは、該タップスイッチの該第1スイッチ及び/又は第2スイッチを閉じる及び開くことにより診断位置と非診断位置の間を選択的にスイッチされる。
【0047】
本方法は更に、該試験測定システムに接続された試験測定デバイスを使って、該電力用変圧器の先行絶縁破壊条件を示すデータを集める過程を含む。該方法は更に、部分放電と周波数応答試験の1つを行う過程を含む。
【0048】
本発明の該タップスイッチは新しく製造された変圧器上に置かれるのみならず既に作動中の現在の変圧器上に置かれることも可能である。
【0049】
しかしながら、本発明の数多くの特徴と利点が、本発明の構造と機能の詳細と共に、前記説明で表明されたが、該開示は図解用に過ぎず、付属する請求項が表される用語の広く一般的な意味で示された充分な程度での本発明の原理内では、特に形状、寸法及び部品配置の問題での詳細への変更が行われてもよいことは理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】例示的な電力用変圧器を示す。
【図2】図1の電力用変圧器の断面図である。
【図3】図1の電力用変圧器の一つの相の切断線3−3に沿って得られた断面図である。
【図4】電力用変圧器、タップスイッチ、及び本発明によるオンライン診断業務を行いための試験測定システムを含んだ例示的な電力システムを示す。
【図5】接地されたブッシングタップを変圧器に給電されたときに抵抗に切り替えための例示的タップスイッチの線図でありSW1が閉じられSW2が開かれたことを示している。
【図6】接地されたブッシングタップを変圧器に給電されたときに抵抗に切り替えための例示的タップスイッチの線図でありSW2が閉じられSW1が開かれたことを示している。
【図7】本発明により電力用変圧器の各相内に取り付けられたタップスイッチを使用してオンラインで診断業務を行うための例示的な方法を示す流れ図である。
【0001】
本発明は、一般に電力システムに関し、特に電力用変圧器の診断業務に関する。
【背景技術】
【0002】
自由化された電力事業においては、電力用変圧器のような電気設備の診断業務についての多くの要求がある。これら診断業務の多くは、現在では電気設備(例えば変圧器)の停止、使用中止を必要とし、これは電力会社にとり費用が嵩む。電力用変圧器の有り得る故障の早期警告を確認するために使用し得る典型的な診断業務は、部分放電(PD)及び周波数応答である。しかし、診断業務を実行するための通常の技法は、要求された診断業務の実行のために、典型的に電力設備の停止及びオフラインで行うことを必要とする。
【0003】
電力設備内の電気的な故障の予兆は絶縁部品の化学的及び機械的な破壊の急増を起こすことがあり、修理しなければ、これらの電気故障の予兆は最終的には装置の故障を起こす可能性がある。これら内部的事象の可能性を減らすために多くの予防的な測定がなされるが、電気故障の予兆は電力設備においてまだ存在する。
【0004】
例えば、部分放電(PD)は、電気故障の予兆の最初の要素であり、典型的に可聴の事象が伴う。この現象は、放電の検出及び位置決めの幾つかの通常の音響的技術の基礎として働く。しかし、放電事象の検出及び位置決めのための通常の技術は、典型的に、所要の診断試験及び/又は測定を行うために電力用変圧器のような電力設備の停止、使用中止を必要とする。
【0005】
認め得るように、電力設備を停止に導く内部事象の可能性を検出するための通常の診断業務は、所要の診断業務の実行のために電力設備を停止させ又はオフラインで行うという事実のため、非常に侵襲性でありかつ費用が嵩む。装置を停止させ、送電を中止させることが作業員の負担となり、更に設備休止時間を増し費用を大きくする。従って、設備を停止させることなく又は設備を使用しないようにすることなく、電力設備における内部故障の可能性を検出するために診断業務を行う新規な正確かつ簡単な方法に対する要求がある。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、電力用変圧器のような電力設備における診断業務を実行するための装置、システム、及び方法であって、電力用変圧器の各相内に挿入されるタップスイッチを使用し、運転中でかつオンラインにある間の診断業務の実行を許す前記の装置、システム、及び方法に向けられる。
【0007】
装置は、試験測定設備の一部品を電力用変圧器に接続し、かつ変圧器が運転中でかつオンラインにある間に電力用変圧器について診断業務を実行し得る取付け形のタップスイッチを備える。タップスイッチは、タップスイッチが変圧器を接地するように接続する非診断位置とタップスイッチが変圧器を試験測定システムに接続する診断位置との間でタップスイッチを選択的に切り替えるための第1のスイッチと第2のスイッチとを備える。
【0008】
非診断位置においては、第1のスイッチは閉じられ、かつ第2のスイッチは開かれる。診断位置に切り替えるために、第2のスイッチが閉じられ、次いで第1のスイッチが開かれる。非診断位置に戻すには、第1のスイッチが閉じられ、次いで第2のスイッチが開かれる。ブッシングタップを跨ぐ火花放電を防ぐために、好ましくは、第1及び第2のスイッチの少なくも一方が常に閉じられる。また、試験測定設備は、好ましくは、容量結合によりブッシングタップから終わりにされる。
【0009】
タップスイッチは、電力用変圧器と試験測定システムとの間に配置されこの間の電気接続を選択的に形成し、従って、適用し得る診断装置は生きているオンラインの変圧器において診断の実行ができる。
【0010】
本発明の別の実施例により、使用中の生きている電力用変圧器において診断業務を実行するためのシステムは、電力用変圧器、タップスイッチ、及び試験測定システムを含む。電力用変圧器は、1以上の相及び各相用のブッシングタップを備える。タップスイッチは、ブッシングタップを経て各相に結合される。タップスイッチは、接地位置(例えば非診断位置)と試験測定位置(試験位置)との間を選択的に切り替えるために第1のスイッチと第2のスイッチとを備える。試験測定システムは、変圧器における診断の試験及び/又は測定を行うためにタップスイッチを経て変圧器に接続することができる。
【0011】
好ましくは、変圧器は、中程度の電力又はそれ以上を有する大型の電力用変圧器を含む。好ましくは、電力用変圧器は3相変圧器である。
【0012】
好ましくは、タップスイッチは、変圧器のハウジング上に取り付けられ、そしてタップスイッチを変圧器のブッシングタップに結合するための入力リード線、及びタップスイッチを試験測定システムに結合するための出力リード線を備える。
【0013】
好ましくは、試験測定システムは、変圧器の或る状態を示すデータを集めるために、種々の試験測定装置を試験測定システムに着脱自在に結合させることを許す接続具を備える。
【0014】
タップスイッチを使用して運転中の生きた変圧器において実行し得る典型的な診断業務は、部分放電及び周波数応答の試験測定の一方を含む。
【0015】
本発明の別な実施例により、電力用変圧器の各相にタップスイッチを配置し、試験測定システムをタップスイッチに接続し、タップスイッチを非診断位置から診断位置に切り替え、変圧器における診断業務を実行し、タップスイッチを診断位置から非診断位置に切り替える諸段階を含み、診断業務の実行中、変圧器が生きてオンライン状態にあるタップスイッチ使用のオンライン診断業務の実行方法が提供される。
【0016】
本方法は、タップスイッチ内に並列構成で配列された第1のスイッチと第2のスイッチであって、第1のスイッチは第2のスイッチが閉じられたときに開かれ、第2のスイッチは第1のスイッチが閉じられたときに開かれる前記第1スイッチときに第2のスイッチを設け、タップスイッチの入力を電力用変圧器の各相のブッシングタップに接続し、タップスイッチの出力を診断業務の実行のために使用される試験測定システムに接続し、タップスイッチの第1のスイッチ及び/又は第2のスイッチの開閉により診断位置と非診断位置との間で選択的に切り替えることを更に含む。
【0017】
本発明の別の態様により、本方法は、試験測定システムに接続された試験測定装置を使用する電力用変圧器の故障の予兆状態に関するデータを集める段階を更に含む。
【0018】
本発明の別の態様により、本方法は、部分放電及び周波数応答試験の一方を実行することを更に含む。
【0019】
本発明のその他の特徴は、以下説明される。
【0020】
以上の概要、並びに好ましい実施例に以下の詳細な説明は、付属図面に関連して読まれたときにより良く理解されるであろう。本発明の図解の目的で、図面に好ましい実施例が示されるが、本発明は、明らかにされた特定の方法及び手段には限定されない。
【実施例】
【0021】
本発明はその変圧器を遮断したり或いは該変圧器をオフラインにすることなく電力用変圧器の診断サービスを助けるために電力用変圧器20の各相に設置されるタップスイッチ10に関する。該タップスイッチ10は、該変圧器が生きて(live)、作動して(in-service)いながら、望まれる診断テストを完了するために、適当な診断用試験測定システム40と共に使用される。本発明の該タップスイッチ10は該変圧器20内で起こりうる故障の早期警告兆候(earlywarning sign)を識別するために生きた変圧器(live transformer)20について診断サービスを行うためのシステムと方法を提供する。
【0022】
タップスイッチ10は、該変圧器20が生きている時該変圧器20のブッシングタップ(bushing tap)21を通して部分放電(partial discharg)と周波数応答(frequency response)について試験し、それらを測定することを含めて、診断サービスを行うために、該試験測定システム40を通して接続された適当な試験測定機器60と共に使用されるよう電力用変圧器20の各相に設置される。該タップスイッチ10はそれを該試験測定システム40に戻し接続するために該ブッシングタップ21を切り離す(disconnecting)危険を取り除く。又、該診断サービス(複数を含む)は設置時又は修理後に行うことも出来て、周期的に繰り返すことも出来る。もし該診断サービスが、該変圧器20がその状況の急激な差異を示すことを指示すれば、それは、更に進んだ試験を行う及び/又は該変圧器20を修理用に作動から外すべき時であるかも知れない。
【0023】
該電力機器20がなお生きて、作動していながら診断サービスを行うためにタップスイッチ10を使う幾つかの利点は、該診断サービスを行うために該変圧器が遮断されたり、タグアウト(tagged-out)されたりそして送電系統(grid)から離されたりしないので、より少ないマンパワーしか要しないこと、該変圧器20のための休止時間の減少、該試験測定システム40への該試験測定機器60の簡単な設置、該タップスイッチ10生産を含めた低いコスト、等である。
【0024】
図1は本発明の電力機器の生きた部片(live piece)上で診断の試験測定を行うためのタップスイッチ10を有する例示的電力装置20を示す。図1に示す様に、該電力装置20は配電又は送電変圧器の様な、電力用変圧器を含む。好ましくは、該変圧器20は中間的電力以上を有する大型電力用変圧器を含むのがよい。該変圧器20は例えば、単相又は3相変圧器の様な、何相であることも可能である。図1に示す様に、該変圧器20はハウジング(housing)又は囲い(enclosure)22と、該ハウジング22上に設置されたタップスイッチ10を有する。該タップスイッチ10は従来の技術を用い該変圧器20のハウジング22に設置出来る。図1に示す様に、該試験測定システム40と該試験測定デバイス60は2つの別のユニットであるが、しかしながら、それらが単一ユニット(示されてない)に集積化され得ることも考慮されている。
【0025】
図2は図1の電力用変圧器20の断面図を示す。図2に示す様に、該ハウジング22はコア及びコイル、他の様な内部電気部品24を受け入れるためのキャビテイ(cavity)23を規定する。好ましくは該ハウジング22はシールされたハウジングであるのがよい。該キャビテイ23は、例えば、オイル、空気、圧縮空気、真空、固体絶縁物、ゴム、プラスチック、ペーパー、ポリウレタン等を含む、固体、流体、又は気体媒体の様な媒体25で充填されるのが典型的である。該媒体25は、該変圧器20により発生される熱を、該熱が周囲大気へ放出され得る外部のラジエーター状表面26へ伝送するために、該コイルを通して循環されるのが好ましい。
【0026】
図3は図1の該変圧器20の1つの例示的相の断面図を示す。図3に示す様に、該ブッシングタップ21はワイヤコネクター29を介してシリンダー28に接続されるタップコネクター27を有する。シリンダー28は高電圧ワイヤ31の周りに配置された金属パイプ30を囲む。磁器又はポリマーの様な絶縁体(insulator)32が該シリンダー28の周りに配置され、第2絶縁体33が該シリンダー28と該金属パイプ30の間に配置される。図3に示す構成は本発明を実施する1つの例示的方法であり、他の適当な構成も該ブッシングタップへの該タップスイッチ接続を実施するために使用出来る。
【0027】
図4は、診断サービスを行うための電力用変圧器20,タップスイッチ10,そして試験測定システム40を有する例示的電力システム50を示す。該タップスイッチ10は該電力用変圧器20と該試験測定システム40の間に電気的に接続される。入力リード41は該タップスイッチ10を該電力用変圧器20に接続し、出力リード42は該タップスイッチ10を該試験測定システム40に接続する。該変圧器20,タップスイッチ10,そして試験測定システム40は各々接地される。好ましくは、普通の接地物43が該変圧器20,タップスイッチ10、そして試験測定システム40を接続し、接地するのがよい。
【0028】
該タップスイッチ10が該診断サービス位置へスイッチされると、該電力用変圧器20は動作しており、オンラインにありながら、該試験測定システム40は適用可能な診断サービスを行うことが出来る。好ましくは、該試験測定システム40は、該試験測定システム40の互換性(interchangeability)が、該電力用変圧器について行われる種々の診断サービスに適合することを可能にするために、該タップスイッチ10に取り外し可能に接続されるのがよい。例示的試験測定はピーデー及び周波数応答を含む。
【0029】
図5と6は、該電力用変圧器20のブッシングタップ21と該試験測定システム40の間に接続された例示的タップスイッチ10を示す。タップスイッチ10は該変圧器20の各相に設置される。図5と6で示す様に、各タップスイッチ10は第1スイッチSW1と第2スイッチSW2を含む。
【0030】
図5は非診断位置45にあるタップスイッチ10を示す。図5に示す様に、該タップスイッチ10が該非診断位置45にある時は、該第1スイッチSW1は閉じ、該第2スイッチSW2は開いている。従って、該試験測定システム40は該電力用変圧器20から切り離されて、該ブッシングタップは該第1スイッチSW1を通して大地へ接続される。
【0031】
図6は診断位置46にある該タップスイッチ10を示す。図6に示す様に、該タップスイッチ10が該診断位置46にある時は、該第1スイッチSW1は開いており、該第2スイッチSW2は閉じている。従って、該試験測定システム40は該電力用変圧器20に接続される。
【0032】
該非診断位置45と診断位置46の間でスイッチする時、該タップスイッチ10は、火花放電(sparking)を防止するために少なくとも1つのスイッチが常に閉じるよう動作する。それで、該非診断位置45から診断位置46へスイッチする時、SW2が最初に閉じられ、次いでSW1が開かれる。同様に、該診断位置46から非診断位置45へスイッチする時、SW1が最初に閉じられ、次いでSW2が開かれる。
【0033】
電力用変圧器20はそれらの絶縁が良好な作動条件にあることを保証するために周期的試験(periodic testing)を要する。部分放電(ピーデー)と周波数応答の試験は変圧器試験用の良く知られた方法である。典型的にこれらの診断サービスは該ブッシングタップ21を試験測定システム40(例えばインピーダンスボックス)に接続することを要し、該システムは下記を含む幾つかの機能を有する:
1.該ブッシングタップ用の容量装荷(capacitive loading)を提供すること。
【0034】
2.高周波ピーデーと50/60Hz交流用の信号分離を提供する。
【0035】
3.クリーンでコヒーレントな信号用の信号調整(signal conditioning)を提供する。
典型的に、該試験測定システム40からの出力信号はA−D変換器{エイデーシー(ADC)}と記憶及び/又は解析用コンピュータ(示されてない)へ供給される。
【0036】
該変圧器20が動作している時、該ブッシングタップ21は接地されるか又は容量性負荷により成端させられるか何れかであり、さもなければそれは望ましくない危険な電弧(arc)を創生する。図4に示す様に、好ましくは、該電力用変圧器20,該タップスイッチ10,そして該試験測定システム40を接地するために共通の接地43が提供されるのがよい。
【0037】
図5と6の該タップスイッチ10は、該変圧器20がエネルギーを与えられた時該非診断位置45(図5に示される)の該接地されたブッシングタップを診断位置46(図6に示される)の該試験測定システム40へスイッチすることが出来るのが好ましい。好ましくは、より恒久的なベースでより高価な試験測定システム40を設置せねばならぬことを避けるためにタップスイッチ10が恒久的に該ブッシングタップ内に置かれるのがよい。
【0038】
本発明の該タップスイッチ10を使って行い得る1つの例示的診断試験は、該変圧器が生きている時該ブッシングタップを通して測定され得る部分放電(ピーデー)を含む。ピーデー測定は、ピーデーの近傍での電気的先行絶縁破壊の展開を識別するため使うことが出来る。ピーデーは電力機器での電気的絶縁破壊の初期部分であり、通常音響的イベントにより随伴される。この現象はピーデーの様な、電気的放電を検出し、標定する音響的技術の基礎として役立つ。かくして、該タップスイッチと本発明の方法とを使用することにより、該変圧器は動作しており、電力機器をオフラインにすることがない間に診断試験が行われ得る。これは、該機器が遮断されたり、オフラインにされる必要がなく、それはマンパワーとコストを節約すると言う事実を含め、多数の利点を提供する。
【0039】
部分放電試験は、インピーダンスボックスの様な試験測定システム40を該タップスイッチ10に接続することにより行い得る。該タップスイッチ10が図5の非診断位置45から図6の診断位置46へフリップ(flipped)される時、該試験測定システム40は該タップスイッチ10を通して該ブッシングタップへ接続されるであろう。該試験測定システム40は適当に接地されねばならず、該タップスイッチ10がフリップされた後該試験測定システム40は、ピーデー試験メーターの様な、適用可能な試験及び/又は測定デバイス60(図1参照)へ接続されることが可能である。
【0040】
ピーデーの校正(calibration)は典型的に該変圧器20の電気的遮断後の行われる。しかしながら、オンラインのピーデーの試験測定を行う本発明の該タップスイッチ10を使用して、該システムが生きている時に該校正が達成され得る。これは、例えば、高電圧校正カプラー(highvoltage calibration coupler)又は該高電圧ライン上に設置されたシーテー(CT)を使用することにより達成出来る。代わりに、該測定が該変圧器の設置に際して校正されることも可能で、校正パラメーターは測定中使用されるために記憶されることが可能である。その目的は該変圧器が設置され全ての接続が設置された後、送電系統電圧(gridvoltage)を使用して該ピーデー試験を行うことである。
【0041】
該試験測定データは、例えば、ピコクーロン(Pico Coulombs)と、位相角に対する放電位置を写像するピーデーマップの形で記憶され得る。後で周期的試験が行われた時比較が行えて、該試験器(tester)は続く測定間で測定結果の何等かの差を決定出来るであろう。
【0042】
本発明のタップスイッチ10を用いて行えるもう1つの例示的診断試験は周波数応答を含んでおり、それも又該変圧器20が生きている時に該ブッシングタップ21を通して測定出来る。この試験は、該ブッシングタップ21を通して行えるが、それは該タップが高電圧ラインと容量性結合を有するからである。該ブッシングタップ21は、該試験測定システム40の入力を跨いで火花放電が起こらないことを保証するためにキャパシター(示されてない)により成端されるべきである。該入力は何れかの相に接続され得て、そのリードバックは他の相の何れかに接続され得る(The input can be connected to either phase and the read-back can beconnected to either of other phases)。部分放電測定用の場合がそうである様に、周波数応答用試験は設置時に行われ得て、後刻の試験と比較され得る。該試験結果は、例えば、A−B、A−C、B−A、B−C、C−A、そしてC−Bの形であり、そこでは第1文字が入力信号が接続される相を代表し、第2文字が該出力又はリードバック信号が接続される相を代表する。又この方法は該試験を速め人的誤差を減らすために自動化され得る。
【0043】
生きた状態での、オンラインの診断サービスを行う該装置、システム及び方法は、必要な診断の試験及び/又は測定を行うために該電力機器が遮断され、オフラインとされることを典型的に要求する従来のシステムに勝る改良である。該タップスイッチ10はオンラインの電気機器20の生きた診断サービスを提供し、それは電力会社にコスト節約を提供する。これは、送電系統(power grid)(示されてない)からの変圧器切り離しの解消による、利用での少ない休止時間と少ない試験時間に帰着する、電力機器20がなお動作しており、作動中である事実のために、充分な労働とコストの節約に導く。
【0044】
図7は、タップスイッチを使って、動作しており、作動中の電力用変圧器に関して診断サービスを行う例示的方法のフローチャートを示す。図7に示す様に、該例示的方法100は:過程105で、タップスイッチを電力用変圧器の各相に設置し、過程110で、試験測定システムを該タップスイッチに接続し、過程115で、該タップスイッチを非診断位置から診断位置へスイッチし、過程120で、該変圧器について診断サービスを行い、そして過程125で、該タップスイッチを該診断位置から該非診断位置へスイッチする、ことを含む。
【0045】
過程130で、該試験測定システムは切り離される。追加的試験が望まれる/必要とされるかどうかに関して、決定が過程135で行われる。もしイエスなら、該方法は過程110へ戻り続けられる。もしノーなら、該方法は終わり、該変圧器の普通の動作が過程140で再開される。
【0046】
本方法は更に並列構成で配置された該タップスイッチ内の第1スイッチ及び第2スイッチを提供する過程を含んでおり、該第2スイッチが閉じている時該第1スイッチは開いており、そしてその逆も存在する。タップスイッチの入力は該電力用変圧器の各相でブッシングタップに接続され、該タップスイッチの出力は、該診断サービスを行うため使用される該試験測定システムに接続される。該タップスイッチは、該タップスイッチの該第1スイッチ及び/又は第2スイッチを閉じる及び開くことにより診断位置と非診断位置の間を選択的にスイッチされる。
【0047】
本方法は更に、該試験測定システムに接続された試験測定デバイスを使って、該電力用変圧器の先行絶縁破壊条件を示すデータを集める過程を含む。該方法は更に、部分放電と周波数応答試験の1つを行う過程を含む。
【0048】
本発明の該タップスイッチは新しく製造された変圧器上に置かれるのみならず既に作動中の現在の変圧器上に置かれることも可能である。
【0049】
しかしながら、本発明の数多くの特徴と利点が、本発明の構造と機能の詳細と共に、前記説明で表明されたが、該開示は図解用に過ぎず、付属する請求項が表される用語の広く一般的な意味で示された充分な程度での本発明の原理内では、特に形状、寸法及び部品配置の問題での詳細への変更が行われてもよいことは理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】例示的な電力用変圧器を示す。
【図2】図1の電力用変圧器の断面図である。
【図3】図1の電力用変圧器の一つの相の切断線3−3に沿って得られた断面図である。
【図4】電力用変圧器、タップスイッチ、及び本発明によるオンライン診断業務を行いための試験測定システムを含んだ例示的な電力システムを示す。
【図5】接地されたブッシングタップを変圧器に給電されたときに抵抗に切り替えための例示的タップスイッチの線図でありSW1が閉じられSW2が開かれたことを示している。
【図6】接地されたブッシングタップを変圧器に給電されたときに抵抗に切り替えための例示的タップスイッチの線図でありSW2が閉じられSW1が開かれたことを示している。
【図7】本発明により電力用変圧器の各相内に取り付けられたタップスイッチを使用してオンラインで診断業務を行うための例示的な方法を示す流れ図である。
Claims (20)
- 使用中の電力用変圧器における生きた診断業務の実行を許すためのタップスイッチであって、
前記電力用変圧器の各相と試験測定システムとの間に配置されたタップスイッチを備え、前記タップスイッチは、
閉位置において選択的に接地される第1のスイッチ、及び
閉位置において選択的に前記試験測定システムに接続される第1のスイッチ
を備え、
前記第1のスイッチは前記第2のスイッチが閉じられたときに開かれ、そして
前記第1のスイッチは前記第2のスイッチが開かれたときに閉じられる
タップスイッチ。 - 前記タップスイッチが、
前記第1のスイッチが閉じられかつ前記第2のスイッチが開かれる非診断位置と、
前記第1のスイッチが開かれかつ前記第2のスイッチが閉じられる診断位置
との間で選択的に切り替えられる請求項1のタップスイッチ。 - 前記タップスイッチの各が、前記電力用変圧器に接続された入力リード線及び前記試験測定システムに接続された出力リード線を更に備える請求項1のタップスイッチ。
- 前記入力リード線の各が前記電力用変圧器の一つの相のブッシングタップに接続される請求項3のタップスイッチ。
- 前記タップスイッチが前記電力用変圧器に取り付けられる請求項1のタップスイッチ。
- 電力用変圧器におけるオンライン診断業務を実行するためのシステムであって、
1以上の相を有する電力用変圧器、
前記電力用変圧器の各相に接続されたタップスイッチ、
前記電力用変圧器がオンラインにおいて作動中に前記電力用変圧器における1以上の診断業務を実行するために前記タップスイッチに接続された試験測定システム
を備えるシステム。 - 前記電力用変圧器が3相及び3個のタップスイッチを有し、前記電力用変圧器の各相に1個のタップスイッチが取り付けられる請求項6のシステム。
- 請求項1のシステムであって、前記タップスイッチが
第1のスイッチ、及び
第2のスイッチ
を更に備え、
前記第1のスイッチは前記第2のスイッチが開かれたときに閉じられ、これにより前記変圧器が接地された非診断位置を定め、
前記第1のスイッチは前記第2のスイッチが閉じられたときに開かれ、これにより前記変圧器が診断業務の実行のために前記試験測定システムに接続される診断位置を定める
システム。 - 前記スイッチが、前記非診断位置と前記診断位置との間を選択的に切り替えられる請求項8のシステム。
- 前記電力用変圧器の各相にブッシングタップを更に備え、前記電力用変圧器の各ブッシングタップ内に1個のタップスイッチが挿入される請求項6のシステム。
- 火花放電を防ぐために前記ブッシングタップを終わるために各ブッシングタップに電気的に結合されたコンデンサーを更に備える請求項6のシステム。
- 前記試験測定システムが部分放電の試験測定システムを更に備える請求項6のシステム。
- 前記試験測定システムが周波数応答の試験測定システムを更に備える請求項6のシステム。
- 前記変圧器、前記タップスイッチ、及び前記試験測定システムが接地され、前記タップスイッチを跨ぐスパークを防ぐために前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチの少なくも一方が常に閉じられる請求項6のシステム。
- タップスイッチを使用して使用中の電力用変圧器における生きた診断業務を実行する方法であって、
電力用変圧器の各相にタップスイッチを挿入し、
前記タップスイッチに試験測定システムを接続し、
前記タップスイッチを、前記変圧器が前記タップスイッチを経て接地される非診断位置から前記変圧器が前記タップスイッチを経て前記試験測定システムに接続される診断位置に切り替え、
前記生きている使用中の電力用変圧器における診断業務を実行し、更に
前記タップスイッチを、前記診断位置から前記非診断位置に切り替える
諸段階を含む方法。 - 各タップスイッチにおいて並列構成に配置された第1及び第2のスイッチを設け、
前記電力用変圧器の各相におけるブッシングタップに各タップスイッチの入力を接続し、
前記診断業務を実行するために使用される前記試験測定システムに前記タップスイッチの出力を接続し、更に
前記タップスイッチの前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとをそれぞれ開閉することにより前記診断位置と前記非診断位置との間を選択的に切り替える
諸段階を更に含む請求項15の方法。 - 前記タップスイッチを前記診断位置に置くために前記第2のスイッチを閉じかつ前記第1のスイッチを開き、更に
前記タップスイッチを前記非診断位置に置くために前記第1のスイッチを閉じかつ前記第2のスイッチを開く
諸段階を更に含む請求項16の方法。 - 前記診断業務として部分放電及び周波数応答試験の一方を実行する段階を更に含む請求項15の方法。
- 前記タップスイッチを経て前記電力用変圧器に接続された前記試験測定システムを使用して前記電力用変圧器の故障前状態を示すデータを集める段階を更に含む請求項15の方法。
- 火花放電を防ぐために前記タップスを接地し又は容量負荷により終わる段階を更に含む請求項15の方法。
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