JP2005500506A - 力変動機械の適応ウォームアップ法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、測定パラメータを安定させ、ウォームアップサイクルを最適化するための、各タイヤに対する力変動機械の適応ウォームアップサイクルに関する。
Description
発明の分野
本発明は、タイヤの均一性(ユニホミティ:uniformity)を最適にする分野に関し、さらに詳しくは、測定周縁部(measurement perimeter)を安定させ、かつウォームアップ(warm−up)サイクルを最適にして正確なデータを得るとともに、力変動機械(フォースバリエーションマシン:force variation machine)の利用率を最高にするために、各タイヤのための力変動機械のウォームアップサイクルを適応化する方法に関する。
発明の背景
空気入りタイヤの製造技術においては、型内でのゴムの流れ、または、ベルト、ビード、ライナー、トレッド、ゴムを被覆されたコードプライの寸法の小さな違いが、最終的なタイヤの非均一性(non−uniformity)をもたらすことが時にある。非均一性が十分に大きいものであると、タイヤがその上で転がる、道路などの表面上で、それらの非均一性が力変動(フォースバリエーション:force variation)をもたらすことによって、タイヤが装着されている車両に振動および不快な音を生ずる。力変動の原因とは関係なく、そのような振動が許容最低レベルを超えると、そのようなタイヤを利用している車両の乗り心地が悪影響を受けるであろう。
非均一性の影響は、現在の応用においてとくに重要なものである、いくつかの種類の力が、表面に加えられる荷重の下でタイヤが回転している間にタイヤによって同時に加えられることに注目することにより、最も良く説明される。例えば、半径方向の突出(ランアウト:run−out)は、タイヤの「円形からの逸脱」として最も良く記述される固有のタイヤ非均一性である。また、半径方向の力はタイヤの半径方向に及ぼされ、あるいは、それの回転軸に垂直でかつ路面に対する接線方向でない方向に及ぼされる。さらに、タイヤの軸方向あるいはそれの回転軸に平行な方向に、横方向の力が及ぼされる。
非均一なタイヤでは、半径方向の突出と、半径方向の力と、タイヤにより加えられる横方向の力とは、それの回転中に変動すなわち変化する。いいかえると、半径方向の突出の大きさおよび/または方向と、タイヤにより加えられる半径方向の力および横方向の力は、それのトレッドのどの増加部分(increment)が表面に接触しているかに、依存する。
タイヤの回転中の半径方向の力の変化および横方向の力の変化は、タイヤの円周またはトレッド中心線を中心とする、タイヤのスチフネス(剛性)および/または形状における違いによって、通常ひき起こされる。それらの違いがわずかであるならば、半径方向の力変動と横方向の力変動はあまり大きくないと考えられ、タイヤが車両に装着された時にそれの影響は気付かれないと考えられる。しかし、それらの違いがあるレベルに達すると、半径方向および/または横方向の力変動が、乗り心地を悪くする状態および/または運転を困難にする状況をひき起こすのに十分なほど大きくなることがある。
したがって、研削などの手段によりタイヤトレッドの肩および/または中央領域からゴムを除去することによって、過大な力変動を修正するための方法が過去に開発されている。それらの修正方法のほとんどは、タイヤトレッドを一連の円周部の増加部分(increment)に索引付けるステップと、それらの増加部分が表面に接触する際にタイヤによって加えられる力を表わす一連の力測定値を得るステップとを含む。その後でこのデータは解釈され、この解釈に関連付けられているパターンで、タイヤトレッドからゴムが除去される。それらの方法は、自由に回転する与荷重ドラムの表面に対して試験タイヤを回転させる組立体を含む力変動機械で、一般に実施されている。このようにすると、回転しているタイヤによって加えられる力に依存する形態で与荷重ドラムが移動させられる結果となり、それによって、適切に置かれている測定装置によって力を測定できる。オハイオ州アクロン(Akron Ohio)所在のアクロン・スタンダード社(Akron Standard Co.)から入手できる型番D70LTWなどの、力変動機械(FVM)としても知られている精巧なタイヤ均一性機械(TUM;tire uniformity machine)では、力測定値は、コンピュータによって解釈され、そのコンピュータにより制御される研削機(グラインダー)によってゴムが除去される。それらの方法の例が、たとえば米国特許第3,739,533号、第3,946,527号、第4,914,869号、および第5,263,284号に開示されている。
過去において、力変動機械は、半径方向の力と、横方向の力と、半径方向の1次の調波(first harmonics)と、位相角との実時間解析によって、各タイヤに力変動機械を適応させる方法である適応ウォームアップサイクルを組み込んでいた。機械のウォームアップ期間は、それらの測定パラメータの安定化に応じて長くなったり短くなったりする。適応ウォームアップは、正確なデータを得るとともに、装置の利用度を最高にするために、タイヤウォームアップサイクルを最適にすることを意図されている。
力変動機械に対する現行のウォームアップ制御方法論は、タイヤに荷重を加える動作の開始時、またはタイヤへの荷重掛けが終わった後で始まる一定の時間関数で構成されている。一定時間のウォームアップが終了すると、データが得られ、その後でマシンサイクルは次のプログラムされたステップへ進む。
タイヤの多くは許されている所定の時間内に安定しウォームアップすることが、見出されている。ある場合には、状況の数が変化するという理由で、安定するためにタイヤはより長い時間を要する。しかし、割り当てられた変化しないウォームアップ時間より短い時間で、タイヤが安定することが、しばしばある。この結果として、力変動機械の利用率の低下がもたらされる。
本発明の目的は、先行技術方法の諸問題と諸制約を避けるための、力変動機械のためのウォームアップサイクルを提供することである。本発明のその他の目的は、下記の説明および請求の範囲から明らかであろう。
発明の要約
本発明にしたがって、試験されている各タイヤのための力変動機械に適応(adaptive)ウォームアップサイクルを組み込む方法の第1の態様が得られる。この方法は、力変動機械に装着されているタイヤを第1の向きに連続して2回転させるステップを含む。その後で、連続する2回転の各回転ごとに、測定されたパラメータに対するデータ値が計算され、対応する測定されたパラメータのおのおのごとに計算されたデータ値の間の差が、予め設定されている許容値と比較される。対応する各パラメータのデータ値の間の差が予め設定されている許容値より小さければ、2回目の回転中に測定された各パラメータのデータ値でタイヤは等級付けされる。さもなければ、2回目の回転と3回目の回転等の最中とに測定された測定パラメータについてのデータ値の間の差が予め設定されている許容値より小さくなるまで、タイヤは第1の向きにさらに回転させられる。次に、タイヤは、第2のすなわち逆方向に回転させられて、それらのステップが繰り返される。試験されているタイヤは、第1の方向および第2の逆向きの方向での最後の回転から測定されたパラメータのデータ値で等級付けされ、力変動機械が必要に応じて動作させられる。
さらに、本発明に従って、試験されている各タイヤのための力変動機械に適応ウォームアップサイクルを組み込む方法の第2の態様が得られる。この第2の態様は、タイヤが第1の向きに連続3回回転させられることと、測定されるパラメータに対するデータ値が連続する3回転のおのおのについて測定されることで、第1の態様とは異なる。その後で、連続回転の最初の2回の回転中に測定された対応する各パラメータに対する計算されたデータ値の間の差が、予め設定されている許容値と比較される。連続回転の最初の2回の回転中に測定された対応する各パラメータに対する計算されたデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より小さければ、2回目の回転中に測定された対応する測定された各パラメータのデータ値がタイヤの等級付けのために使用される。さもなければ、2回目の回転と3回目の回転中に測定された対応する各パラメータのデータ値の間の差が、予め設定されている許容値と比較されている間に、タイヤは4回目の回転をさせられ、その4回目の回転から測定されたパラメータに対するデータ値を計算する。これを、任意の連続2回転中に測定されたパラメータについての対応するデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より小さくなるまで、連続回転で続行する。逆向きである第2の向きにタイヤが回転させられている間にそれらのステップを繰り返すことによって、適応ウォームアップサイクルが続行する。試験されているタイヤが、第1の方向および第2の逆向きの方向の最後の回転から測定されたパラメータのデータ値で等級付けされ、力変動機械は必要に応じて運転させられる。また、本発明に従って、試験されている各タイヤのための力変動機械に適応ウォームアップサイクルを組み込む方法の第3の態様が得られる。
第3の態様は、タイヤが第1の向きに4回第1の向きに回転させられることと、タイヤの4回転についての各パラメータに対するデータ値の平均が、タイヤの4回目の回転中の対応するパラメータのデータ値と比較されることで、第1の態様および第2の態様とは異なる。平均データ値と4回目の回転のデータ値との差が、各パラメータに対して予め設定されている許容値より小さければ、タイヤはウォームアップされたと考えられ、マシンサイクルが続行される。しかし、各パラメータについての平均データ値と、4回目の回転中に発生されたデータから計算された対応するパラメータについてのデータ値との差が、予め設定されている許容値より大きければ、第1の向きでの次の4回転についての各パラメータに対するデータ値が計算される。その後で、8回目の回転からのデータ値が、4回目から8回目までの回転からの各パラメータに対するデータ値の平均からのデータ値と比較される。パラメータが大きく変化しない、すなわち、予め設定されている許容値よりパラメータが小さいことがそれらの比較によって示されるまで、この工程は続く。タイヤが逆向きである第2の向きに回転させられている間にこの工程を繰り返すことによって、適応ウォームアップサイクルは続行する。試験されているタイヤは、第1の方向とおよび第2の逆向きの方向の最後の回転から測定されたパラメータのデータ値で等級付けられ、力変動機械は必要に応じて運転させられる。
図面の簡単な説明
本発明の現在の好適な実施の形態の構造と、動作と、諸利点とは、添付図面を参照して下記の説明を考察すると、一層明らかになるであろう。
図1は、本発明に従ってタイヤが装着されている力変動機械の上面図の概略図解である。
図2は、肩および中心研削機組立体の相対的な場所位置を示す、図1の線2−2に沿う側面図である。
図3Aおよび図3Bは、本発明の第1の実施の形態の動作のフローチャートを示す図3をまとめて構成する。
図4Aおよび図4Bは、本発明の第2の実施の形態の動作のフローチャートを示す図4をまとめて構成する。
図5Aおよび図5Bは、本発明の第3の実施の形態の動作のフローチャートを示す図5をまとめて構成する。
発明の詳細な説明
本発明に従ってタイヤ12が装着されている力変動機械(FVM)10が示されている図1および図2を参照する。タイヤ12は、典型的には、上部肩領域13aと、下部肩領域13bと、上部肩領域と下部肩領域の間の中央領域13cとを備える周面タイヤトレッドを有する空気入りタイヤである。タイヤ12は、最初に、力変動機械10のリム14に装着され、1平方センチメートル当り約2.1キログラム(1平方インチ当り約30ポンド(psi))まで膨脹させられる。変速モータ(不図示)が、タイヤ12を軸17を中心として回転させる。タイヤ12には、ロードホイール(荷重輪)18によって、荷重(ロード)が掛けられる。そのロードホイールは、そのロードホイールの両側で軸受ブロック20によって回転できるようにして支持されている。軸受ブロック20は、タイヤ12に係合させたりタイヤとの係合を解除させたりするためにロードホイール18を動かす、たとえばボール−スクリュー結合などの装置を介して動作する、電動機22などの手段によって動くことができる。肩研削組立体24が、ロードホイール18からタイヤ12に関してほぼ180°の位置に配置されている。肩研削組立体24は上部肩研削機24aと下部肩研削機24bを含む。それらの肩研削機24aと24bは、モータ27aと27bによって動力を供給され、肩領域13aと肩領域13bにそれぞれ係合させられたり、係合から引き離されたりするように独立に動かされる砥石車25aと25bをそれぞれ含む。上部肩研削機24aと下部肩研削機24bは、液圧サーボ装置(不図示)などの、任意の従来の手段によって肩部に係合させられたり、係合から引き離されたりするために、動かされることができる。中央研削機組立体26が、ロードホイール18から逆時計回り(CCW)に約90°離れて配置されている。中央研削機組立体26は、モータ(不図示)によって動力を供給され、液圧サーボ装置(不図示)などの従来の手段によってトレッドの中央領域13cに係合させられたり係合から引き離されたりするために動かされる砥石車29を有する。
膨脹させられたタイヤに指定されている力(たとえば、約27.2〜408kg(600〜900lb))を掛けてタイヤのトレッドが回転する相手方である道路状況を模擬するために、ロードホイール18が用いられる。タイヤ12がロードホイール18に対して回転するにつれてタイヤに伝えられる力を測定するために、半径方向のロード(荷重)セル部と横方向のロードセル部を含む、従来のロードセル28がロードホイール18の両側でそれの車軸に装着されている。電気信号調整器34が、荷重セル28によって検出された力測定値を、コンピュータ32によって受けられてそれに保存される電気信号に変換する。横方向のロードセル部は、タイヤ12によって、ロードホイール18に加えられる、それを中心としてロードホイールが回転する延長している回転軸に平行な方向の横方向の力を測定する。半径方向のロードセル部は、タイヤ12によって、タイヤ12とロードホイール18との交点に加えられる半径方向の力を測定する。
図1に示されている、半径方向突出トランスデューサ31が、タイヤの周面の周りでのトレッド直径の変化を検出するために、タイヤ12のトレッド表面またはそれの近くに配置されている。トランスデューサ31は、信号調整器30を介して突出信号をコンピュータ32へ出力する。コンピュータ32は、信号調整器30と34から受けた電気信号を格納し、力値をタイヤ外周の多数の増加部分のおのおのに割り当てる。
種々の増加部分(出っ張り:increment)の力値の差が、選択された第1の限界値の組より上か下かを判定するために、コンピュータ32はプログラムされている。種々の出っ張りの力値が、選択された第1の限界値の組より上か下である場合には、力値は、選択された第1の限界値の組のそれぞれ上および下である選択された第2の限界値の組と比較される。力値が、選択された第2の限界値の組より上か下である場合には、タイヤは、機械から外されて、等級付けられ、必要があればスクラップにされる。選択された限界値の2つの組が、横方向の力値と、半径方向の突出と、半径方向の力値とに対して用いられる。タイヤの力値のいずれかが選択された第1の限界値の組の外側で、かつ選択された第2の限界値の組の内側であると、下で一層詳しく説明するように、コンピュータ32は、修正研削動作をとることを決定する。この情報を基にして、コンピュータ32は、研削組立体を求めに応じて配置することを肩研削組立体24または中央研削組立体26に指令する。
タイヤ12が力変動機械10のリム14に装着され、所望の圧力まで膨脹させられた後で、ロードホイール18をタイヤとの係合状態になるように動かすことにより、タイヤには荷重が掛けられる。タイヤ12を実際に研削する前に、力変動機械10は適応ウォームアップサイクルを実行されて測定周縁部を安定にし、ウォームアップサイクルを最適にして正確なデータを得、力変動機械の利用率を最大にする。運転データが集められる前にタイヤ12を何回転か回してタイヤをウォームアップすることによって、適応ウォームアップサイクルは開始される。タイヤを曲げ、タイヤのカーカスを安定させ、かつロードホイール18に対するそれのトラッキッング位置を安定にして力変動機械10がタイヤを正確に試験することを確実にするために、このウォームアップサイクルが要求される。
現行のウォームアップ手順は、指定されたウォームアップ時間、すなわち、タイヤの一方の側で約4秒ないし約10秒、を用いていた。その後でタイヤは引っくり返されて逆向きに同じ指定されたウォームアップ時間だけ回転させられる。指定された時間は経験的に決定され、マシンサイクル時間と、データが集められる前にタイヤが安定することを確実にすることとの二律背反性を含んでいる。
本発明は、タイヤが安定される時をコンピュータが判定する期間である適応ウォームアップサイクルを指向している。適応ウォームアップサイクルの第1の実施形態の説明は、次の通りである。この第1の実施形態に対する方法ステップのフローチャートが示されている図3を参照する。タイヤがリム14に装着されて、指定された荷重でロードホイール18によって係合された後で、タイヤは第1の向きに2回転させられ、コンピュータ32が、各回転ごとに、選択されたパラメータについてのデータ値を計算する。典型的には、以下のパラメータ、すなわち、半径方向の力変動(ピーク−ピーク)と、半径方向の力の1次の調波の位相角と、横方向の力変動(ピーク−ピーク)と、横方向の力の平均と、円錐度との少なくとも1つについてのデータ値が、タイヤの各回転ごとに計算される。それらの測定されたパラメータについての論考が、本発明の譲り請け人である、グッド・イヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(Goodyear Tire & Rubber Company)に譲渡された、「空気入りタイヤにおいて円錐度と、半径方向の突出と、力変動とを修正する方法(METHOD OF CORRECTING CONICITY、RADIALRUN OUT,AND FORCE VARIATIONS IN A PNEUMATIC TIRE)」という名称の米国特許出願一連番号08/534,809号に開示されている。それの全部がここに組み込まれる。上記測定値についてのパラメータが、計算において通常用いられるが、所望により、これらパラメータの任意の組合わせ、または他のパラメータでさえも使用することは、本発明の範囲内である。
タイヤの1回目の回転中に測定されたパラメータについてのデータ値は、タイヤの2回目の回転中の同じパラメータからの対応するデータ値と比較される。対応するデータ値の間の差が各パラメータごとの予め設定されている許容値より小さければ、タイヤはウォームアップされたと考えられ、マシンサイクルは続行する。しかし、各パラメータごとの対応するデータ値の間の差が予め設定されている許容値より大きければ、タイヤは3回目の回転をさせられ、選択されたパラメータについてロードセル28により測定されたデータが、タイヤの3回目の回転に関してコンピュータ32に入力される。3回目の回転に対する上記パラメータのデータ値が再び計算され、2回目の回転の対応するデータ値と比較される。これは、選択されたパラメータの対応するデータ値の間の差が、ある回転から次の回転までで予め設定されている許容値より小さくなるまで、続行される、すなわち、3回目、4回目等々の回転に対して続行される。集められた、選択されたパラメータについてのデータの最後の回転は、タイヤに等級をつけるためにその後で用いられる。典型的には、タイヤ製造者により決定されていることであるが、ウォームアップ手順を実行できるタイヤの回転回数には限度がある。
前記のように、ウォームアップ手順がひとたび終了されると、タイヤは最初の手順とは逆向きに回転させられ、第1の実施形態の適応ウォームアップ手順を再び実行する。タイヤの連続2回転の対応するパラメータの間の差が、第2の向きの回転中に予め設定されている許容値より小さいと、第2の向きに回転させられているタイヤから集められたデータの最後の回転が、その後でタイヤの等級付けのために用いられる。第1の向きおよび第2の向きでのタイヤの最後の回転の最中に集められたパラメータのデータを用いて、力変動機械10はそれのプログラムを続行し、タイヤを必要に応じて研削する。
第1の実施形態の適応ウォームアップ手順を用いて、下記のステップが実行される。
1.力変動機械が起動させられる。
2.タイヤが力変動機械に装着される。
3.タイヤが所望の試験圧まで膨脹させられる。
4.ロードホイールがタイヤに対して進められて所望の荷重を掛ける。
5.タイヤの連続2回転の各回転ごとに計算された半径方向の力変動と、半径方向の力の1次の調波位相角と、横方向の力変動と、横方向の力平均と、円錐度との少なくとも1つを含む測定されたパラメータのデータ値の間の差を計算し、比較するために、タイヤの種類と、測定されている各パラメータごとの予め設定されている許容値とが、力変動機械のコンピュータに入力される。
6.タイヤは、力変動機械で第1の向きに連続2回転させられる。
7.測定されたパラメータについてのデータ値が連続2回転の各回転に対して計算される。
8.最初の連続2回転中に測定された各対応する測定されたパラメータごとの計算されたデータ値の間の差が、予め設定されている許容値と比較される。
9.最初の連続2回転中に測定された各対応するパラメータのデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より小さければ、2回目の回転中に測定された各パラメータのデータ値が、力変動機械で試験されているタイヤを等級付けるために用いられる
10.最初の連続2回転中に測定された各対応するパラメータごとのデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より大きければ、タイヤは要求に応じて第1の向きに追加の回転をさせられ、測定されたパラメータに対するデータ値が再び計算される。
11.連続2回転中に測定されたパラメータに対する対応するデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より小さくなるまで、2回目と3回目との回転中に測定された、および3回目と4回目等々の連続回転中に測定された、各対応するパラメータごとに計算されたデータ値の間の差が、予め設定されている許容値と比較される。最後の連続2回転中に測定された各対応するパラメータごとに計算されたデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より小さい時に、最後の回転からの測定されたパラメータのデータ値が、力変動機械で試験されているタイヤを等級付けるために用いられる。
12.その後でタイヤは力変動機械で逆向きに回転させられ、適応ウォームアップサイクルが実行されてステップ6〜11を再び繰り返す。
13.タイヤがいずれかの向きに所定の回転回数より多く回転させられたときは、適応ウォームアップサイクルが中断され、典型的にはタイヤは等級付けられ、必要があれば捨てられる。
14.タイヤの逆方向の2回転の最後からのパラメータの計算されたデータ値を基にして、力変動機械が運転させられる。
15.タイヤは指定された限度まで必要に応じて研削される。タイヤを正確に等級付けるための力変動機械の能力を適応ウォームアップ手順の使用が低下させないことを確実にするため、適応ウォームアップ手順が試験されてきた。試験のためには2つの着目点、すなわち、調波マーキング確度と全体のデータ確度があった。
データ確度が、最初に、以下の手順を用いて調べられた。既知の比較的大きい半径方向の力変動を有するタイヤが選択された。現行のウォームアップ手順には、第1の回転の向きに対して、6秒のウォームアップ時間が伴った。選択されたタイヤは20回試行され、半径方向の力の1次の調波の高い点の場所を示すマークがタイヤに付けられた。この結果として、マークが20度の角度に及ぶグループにまとめられた。マーキングの標準偏差は、6度であると計算された。その後で、力変動機械10についての適応ウォームアップ手順は、本発明の第1の態様に従って、コンピュータ32において実行された。そして、選択されたタイヤが引っくり返されて再び20回試行させられた。1回目の試験と同様に、半径方向の力の1次の調波の高い点の場所を示すマークがタイヤに付けられた。後の試験では、20個のデータ点が13度に及ぶグループにまとめられる結果となった。このデータの標準偏差は5度であった。2回の試験の結果は、適応ウォームアップ手順を用いた時に獲得されたデータが一層良かったことを示した。すなわち、各回転から獲得されたデータは相互に近かった。
2つの方法を用いて全体のデータ確度をさらに調べた。実験室における最初の試験は、ウォームアップ手順は第1の実施形態で、すなわちウォームアップするために6秒の固定された時間を用いて動作する力変動機械10で、同じタイヤを24回試行した。試験されている力の標準偏差と、試験を行うためにコンピュータによって必要とされる時間の標準偏差とが、下の表Iに示されている。従来のウォームアップサイクルを用いる試験のおのおのについてのコンピュータ制御のための平均時間は19.58秒である。
その後で、従来のウォームアップサイクルを用いる試験のために用いられたタイヤと同じタイヤを24回試行したが、それには本発明の適応ウォームアップ方法の特徴を含むソフトウエアプログラムで行った。試験されている力の標準偏差と、同じタイヤの第2の試験を行うためにコンピュータにより要求される時間の標準偏差が、下の表IIに示されている。第2の試験のそれぞれに対するコンピュータ制御の平均時間は18.92秒であった。
表IとIIに示されている2つの試験の結果は、半径方向の力変動を除いて、他のパラメータに対する偏差が小さくなり、コンピュータが試験で用いた平均時間も短くなったことを示した。半径方向の力変動の標準偏差が大きくなることを許容できると仮定すると、新しい適応ウォームアップサイクルが有利である。その理由は、それが、試験を行うために必要な時間を短くするためである。すなわち、タイヤ当り0.66秒が短縮される。タイヤが製造されている場所である工場の環境におけるこの時間短縮は大変に重要であり、必要とする設備の節約と製造時間の短縮とを表す。
データ確度を調べるために用いられる第2の方法は、製造環境における5×5試験であった。5×5試験というのは、既知の値の5本のタイヤがおのおの5回試験されることを意味する。最初の試験は、各タイヤごとに6秒の時間のウォームアップに設定された現行のウォームアップサイクルでプログラムされている製造環境内での力変動機械で行われた。最初の試験からの標準偏差が下の表IIIに示されている。それらの最初の試験を行うための平均コンピュータ時間は21秒であった。
2回目の試験は、本発明で述べられているような適応ウォームアップサイクルでプログラムされている製造環境における同じ力変動機械で行った。2回目の試験からの標準偏差が下の表IVに示されている。これらの2回目の試験のおのおのを行うための平均コンピュータ時間は17秒まで短縮した。
製造環境における2つの試験の結果は、表IIIとIVに示されているように、パラメータについての標準偏差の多くが、現行のウォームアップ手順の代わりに適応ウォームアップサイクルを用いると大きくなったが、コンピュータが試験に使用した平均時間は4秒だけ短くなったことを示す。いくつかのパラメータの標準偏差の増大は製造環境においては許されるために、適応ウォームアップサイクルの使用によるコンピュータ時間の短縮は極めて重要である。その理由は、そうするとウォームアップサイクルが短縮し、適切に正確なデータが得られ、そのためにタイヤ製造中の力変動機械の利用率が最高になるためである。
本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態の一般的な原理に従う適応ウォームアップサイクルを含み、かつコンピュータによりデータを計算し、タイヤが安定した時を決定するために要する時間を一層最適化する。第2の実施形態についての適応ウォームアップサイクルの説明は、次の通りである。
タイヤが力変動機械10のリム14に装着され、指定された荷重でロードホイール18によって係合された後で、タイヤは第1の向きに回され、コンピュータ32は、最初の3回転について、選択されたパラメータに対するデータ値を計算する。典型的には、以下のパラメータ、すなわち半径方向の力変動(ピーク−ピーク)と、半径方向の力の1次調波の位相角と、横方向の力変動(ピーク−ピーク)と、横方向の力の平均と、円錐度との少なくとも1つについてのデータ値が、タイヤの各回転ごとに計算される。上で指定された測定値についてのパラメータが、計算において通常用いられるが、所望により、これらパラメータの任意の組合わせ、または他のパラメータでさえも使用することは、本発明の範囲内である。
タイヤの1回目の回転に対する選択されたパラメータについてのデータ値は、タイヤの2回目の回転中の対応するパラメータのデータ値と比較される。対応するパラメータのデータ値の間の差が、各パラメータごとに予め設定されている許容値より小さいときは、タイヤはウォームアップされていると考えられ、マシンサイクルが続行される。しかし、対応するパラメータごとのデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より大きいときは、2回目の回転からのパラメータのデータ値が、3回目の回転からの対応するパラメータのデータ値と比較され、その間に4回目の回転の選択されたパラメータについてのデータ値がコンピュータによって同時に計算される。この過程は、選択されたパラメータの対応するデータ値の間の差が、ある回転から次の回転までで予め設定されている許容値より小さくなるまで、続く。集められたデータの最後の回転−−その場合には各パラメータごとのデータ値の間の差が予め設定されている許容値より小さい−−が、タイヤの等級付けのためにその後で用いられる。典型的には、タイヤ製造者により決定されていることであるが、適応ウォームアップ手順を実行できるタイヤの回転回数には限度がある。
上記のように、適応ウォームアップサイクルがひとたび終了させられると、タイヤは第1の手順とは逆の向きに回転させられ、適応ウォームアップ手順が再び実行される。選択されたパラメータの対応するデータ値の間の差が、ある回転から次の回転までで予め設定されている許容値より小さいと、集められた選択されたパラメータについてのデータの最後の回転が、その後でタイヤの等級付けのために用いられる。典型的には、タイヤ製造者により決定されていることであるが、適応ウォームアップ手順を実行できるタイヤの回転回数には限度がある。力変動機械は、相互に逆向きの回転のおのおのにおける最後の回転からの選択されたパラメータからのデータを用いてそれのプログラムを続け、必要に応じてタイヤを研削する。
図4に全体的に示されている、第2の実施形態の適応ウォームアップ手順を用いて、以下のステップが実行される。
1.力変動機械が起動させられる。
2.タイヤが力変動機械に装着される。
3.タイヤが所望の試験圧まで膨脹させられる。
4.ロードホイールがタイヤに対して進められて所望の荷重を掛ける。
5.タイヤの連続2回転の各回転ごとに計算された半径方向の力変動と、半径方向の力の1次の調波位相角と、横方向の力変動と、横方向の力平均と、円錐度との少なくとも1つを含む測定されたパラメータのデータ値の間の差を計算し、比較するために、タイヤの種類と、測定されている各パラメータごとの予め設定されている許容値とが、力変動機械のコンピュータに入力される。
6.タイヤは、力変動機械で第1の向きに連続2回転させられる。
7.測定されたパラメータについてのデータ値が連続2回転の各回転に対して計算される。
8.最初の連続2回転中に測定された各対応する測定されたパラメータごとの計算されたデータ値の間の差が、予め設定されている許容値と比較される。
9.最初の連続2回転中に測定された各対応するパラメータごとのデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より小さければ、2回目の回転中に測定された各パラメータごとのデータ値が、力変動機械によりタイヤを等級付けるために用いられる。
10.最初の連続2回転中に測定された各対応するパラメータごとのデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より大きければ、2回目の回転と3回目の回転との最中に測定された各対応するパラメータのデータ値の間の差が、予め設定されている許容値と比較され、それとともに、コンピュータが、4回目の回転からの測定されたパラメータに対するデータ値を計算する。
11.この過程は、タイヤの連続2回転の最中に測定された対応するパラメータに対するデータ値における差が、予め設定されている許容値より小さくなるまで、続く。タイヤの連続2回転の最後の回転からの測定されたパラメータのデータ値が、予め設定されている許容値より小さい時に、そのデータ値が、力変動機械で試験されているタイヤを等級付けるために用いられる。
12.その後でタイヤは、力変動機械における最初の試験から逆向きに回転させられ、適応ウォームアップサイクルが実行されてステップ6〜11を再び繰り返す。
13.タイヤがいずれかの向きに所定の回転回数より多く回転させられるときは、適応ウォームアップサイクルが中断され、タイヤは、典型的には、廃棄される。
14.タイヤの2回の逆回転の最後からのパラメータの計算されたデータ値を基にして、力変動機械が運転させられる。
15.その後で、タイヤは、指定された限度まで、必要に応じて研削される。
本発明の第3の実施形態は、第1の実施形態および第2の実施形態の一般的な原理に従う適応ウォームアップサイクルを包含するものであって、コンピュータによってデータを計算し、タイヤが安定した時を判定するために必要な時間をさらに最適化する、別のデータ収集ステップを含む。第3の実施形態のための適応ウォームアップサイクルの説明は次の通りである。
タイヤが力変動機械10のリム14に装着され、指定された荷重までロードホイール18によって係合された後で、タイヤは第1の向きに回され、コンピュータ32は第1の向きでの4回転についてのデータ値を計算する。典型的には、以下のパラメータ、すなわち、半径方向の力変動(ピーク−ピーク)と、半径方向の力の1次調波の位相角と、横方向の力変動(ピーク−ピーク)と、横方向の力の平均と、円錐度との少なくとも1つについてのデータ値が、タイヤの各回転ごと計算される。上で指定された測定値についてのパラメータが、計算において通常用いられるが、所望により、これらパラメータの任意の組合わせを使用することは、本発明の範囲内である。
タイヤの4回転に対する各パラメータごとのデータ値の平均が、タイヤの4回目の回転中の対応するパラメータのデータ値と比較される。平均データ値と4回目の回転のデータ値との差が、各パラメータごとの予め設定されている許容値より小さいときは、タイヤはウォームアップされていると考えられ、マシンサイクルは続行する。しかし、各パラメータごとの平均データ値と4回目の回転中に発生されたデータから計算された対応するパラメータについてのデータ値との差が、予め設定されている許容値より大きいときは、第1の向きでの次の4回転についての各パラメータごとのデータ値をコンピュータ32が計算する。その後で、8回目の回転からのデータ値が、4回目から8回目までの回転からの各パラメータごとのデータ値の平均からのデータ値と比較される。この比較が、パラメータが大きく変化しない、すなわち、パラメータが予め設定されている許容値より小さい、ことを示すまで、この過程は続行する。各パラメータごとのデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より小さい場合に、集められたデータの最後の回転が、その後でタイヤの等級付けに用いられる。典型的には、タイヤ製造者により決定されていることであるが、適応ウォームアップ手順を実行できるタイヤの回転回数には限度がある。
上記のように、第3の実施形態の適応ウォームアップサイクルがひとたび終了させられると、タイヤは第1の手順とは逆の向きに回転させられ、適応ウォームアップ手順が再び実行される。第2の向きでの回転中に試験されているパラメータが、ある回転から次の回転まで大きく変化しないときは、力変動機械はそれのプログラムを続行して、必要に応じてタイヤを研削する。
図5に全体的に示されている、第3の実施形態の適応ウォームアップ手順を用いて、以下のステップが実行される。
1.力変動機械が起動させられる。
2.タイヤが力変動機械に装着される。
3.タイヤが所望の試験圧まで膨脹させられる。
4.ロードホイールがタイヤに対して進められて所望の荷重を掛ける。
5.タイヤの連続2回転の各回転ごとに計算された半径方向の力変動と、半径方向の力の1次の調波位相角と、横方向の力変動と、横方向の力平均と、円錐度との少なくとも1つを含む測定されたパラメータのデータ値の間の差を計算し、比較するために、タイヤの種類と、測定されている各パラメータごとの予め設定されている許容値とが、力変動機械のコンピュータに入力される。
6.タイヤは、力変動機械で第1の向きに連続4回転させられる。
7.測定されたパラメータについての平均データ値が、連続4回転に対して計算される。
8.最初の連続4回転中に測定されたパラメータごとのデータ値の平均と、4回目の連続回転中に測定された各パラメータごとのデータ値との間の差が、予め設定されている許容値と比較される。
9.最初の連続4回転中に測定された各パラメータの平均データ値と、4回目の回転中に測定された各パラメータのデータ値との間の差が、予め設定されている許容値より小さければ、4回目の回転中に測定された各パラメータのデータ値が、力変動機械によりタイヤを等級付けるために用いられる。
10.最初の連続4回転中に測定された各パラメータの平均データ値と、4回目の回転中に測定された各対応するパラメータのデータ値との間の差が、予め設定されている許容値より大きければ、タイヤはさらに4回転させられる。
11.第1の向きの次の4回転に対する各対応するパラメータごとの平均データ値と、8回目の回転の対応するパラメータについてのデータ値との間の差が、予め設定されている許容値と比較される。
12.この過程は、タイヤの連続4回転中に測定された対応するパラメータに対する平均データ値と、タイヤの連続4回転の最後の回転中に測定された対応するパラメータに対する平均データ値との差が、予め設定されている許容値より小さくなるまで、続く。タイヤの最後の連続2回転中に測定された各対応するパラメータごとの計算されたデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より小さい時に、最後の回転からの測定されたパラメータのデータ値が、力変動機械で試験されているタイヤを等級付けるために用いられる。
13.その後でタイヤは、力変動機械で逆向きに回転させられ、適応ウォームアップサイクルが実行されてステップ6〜12を再び繰り返す。
14.タイヤがいずれかの向きに所定の回転回数より多く回転させられたときは、適応ウォームアップサイクルが中断され、タイヤは、典型的には、等級付けられ、および/または、廃棄される。
15.タイヤの2回の逆回転の最後からのパラメータの計算されたデータ値を基にして、力変動機械が運転させられる。
16.タイヤは、指定された限度まで、必要に応じて研削される。それらの回転の最後からのデータ値が、力変動機械を運転させるために用いられる。
上記実施例の適応ウォームアップ手順の使用にはいくつかの利点がある。それらは、本来の製造仕様に従って動作しない機械によってひき起こされるかもしれない時折のランダムな擾乱を除去するために、適応ウォームアップの測定を含む。また、このプロセスを、タイヤの製造機または製造法における異常を検出するための診断ツールとして使用できる。製造方法がある限度内で変化するのは、正常な条件の下である。したがって、異常な指示値が検出されたときに、機械または方法における諸問題を認識できる。また、種々の機械に同じ種類のタイヤを用いることによって、機械を相互に比較できる。さらに、機械におけるランダムな擾乱も検出できる。
力変動機械のための適応ウォームアップサイクルのいくつかの実施形態が本発明に従って得られたことが明らかである。
本発明をそれの諸実施形態との組合わせで説明したが、多くの代替実施態様、変更、および変形が、以上の教示に照らして当業者には明らかであろう。したがって、本発明はそのような代替実施態様、変更、および変形の全てを、添付されている請求の範囲内に入るものとして含むことを意図するものである。
本発明は、タイヤの均一性(ユニホミティ:uniformity)を最適にする分野に関し、さらに詳しくは、測定周縁部(measurement perimeter)を安定させ、かつウォームアップ(warm−up)サイクルを最適にして正確なデータを得るとともに、力変動機械(フォースバリエーションマシン:force variation machine)の利用率を最高にするために、各タイヤのための力変動機械のウォームアップサイクルを適応化する方法に関する。
発明の背景
空気入りタイヤの製造技術においては、型内でのゴムの流れ、または、ベルト、ビード、ライナー、トレッド、ゴムを被覆されたコードプライの寸法の小さな違いが、最終的なタイヤの非均一性(non−uniformity)をもたらすことが時にある。非均一性が十分に大きいものであると、タイヤがその上で転がる、道路などの表面上で、それらの非均一性が力変動(フォースバリエーション:force variation)をもたらすことによって、タイヤが装着されている車両に振動および不快な音を生ずる。力変動の原因とは関係なく、そのような振動が許容最低レベルを超えると、そのようなタイヤを利用している車両の乗り心地が悪影響を受けるであろう。
非均一性の影響は、現在の応用においてとくに重要なものである、いくつかの種類の力が、表面に加えられる荷重の下でタイヤが回転している間にタイヤによって同時に加えられることに注目することにより、最も良く説明される。例えば、半径方向の突出(ランアウト:run−out)は、タイヤの「円形からの逸脱」として最も良く記述される固有のタイヤ非均一性である。また、半径方向の力はタイヤの半径方向に及ぼされ、あるいは、それの回転軸に垂直でかつ路面に対する接線方向でない方向に及ぼされる。さらに、タイヤの軸方向あるいはそれの回転軸に平行な方向に、横方向の力が及ぼされる。
非均一なタイヤでは、半径方向の突出と、半径方向の力と、タイヤにより加えられる横方向の力とは、それの回転中に変動すなわち変化する。いいかえると、半径方向の突出の大きさおよび/または方向と、タイヤにより加えられる半径方向の力および横方向の力は、それのトレッドのどの増加部分(increment)が表面に接触しているかに、依存する。
タイヤの回転中の半径方向の力の変化および横方向の力の変化は、タイヤの円周またはトレッド中心線を中心とする、タイヤのスチフネス(剛性)および/または形状における違いによって、通常ひき起こされる。それらの違いがわずかであるならば、半径方向の力変動と横方向の力変動はあまり大きくないと考えられ、タイヤが車両に装着された時にそれの影響は気付かれないと考えられる。しかし、それらの違いがあるレベルに達すると、半径方向および/または横方向の力変動が、乗り心地を悪くする状態および/または運転を困難にする状況をひき起こすのに十分なほど大きくなることがある。
したがって、研削などの手段によりタイヤトレッドの肩および/または中央領域からゴムを除去することによって、過大な力変動を修正するための方法が過去に開発されている。それらの修正方法のほとんどは、タイヤトレッドを一連の円周部の増加部分(increment)に索引付けるステップと、それらの増加部分が表面に接触する際にタイヤによって加えられる力を表わす一連の力測定値を得るステップとを含む。その後でこのデータは解釈され、この解釈に関連付けられているパターンで、タイヤトレッドからゴムが除去される。それらの方法は、自由に回転する与荷重ドラムの表面に対して試験タイヤを回転させる組立体を含む力変動機械で、一般に実施されている。このようにすると、回転しているタイヤによって加えられる力に依存する形態で与荷重ドラムが移動させられる結果となり、それによって、適切に置かれている測定装置によって力を測定できる。オハイオ州アクロン(Akron Ohio)所在のアクロン・スタンダード社(Akron Standard Co.)から入手できる型番D70LTWなどの、力変動機械(FVM)としても知られている精巧なタイヤ均一性機械(TUM;tire uniformity machine)では、力測定値は、コンピュータによって解釈され、そのコンピュータにより制御される研削機(グラインダー)によってゴムが除去される。それらの方法の例が、たとえば米国特許第3,739,533号、第3,946,527号、第4,914,869号、および第5,263,284号に開示されている。
過去において、力変動機械は、半径方向の力と、横方向の力と、半径方向の1次の調波(first harmonics)と、位相角との実時間解析によって、各タイヤに力変動機械を適応させる方法である適応ウォームアップサイクルを組み込んでいた。機械のウォームアップ期間は、それらの測定パラメータの安定化に応じて長くなったり短くなったりする。適応ウォームアップは、正確なデータを得るとともに、装置の利用度を最高にするために、タイヤウォームアップサイクルを最適にすることを意図されている。
力変動機械に対する現行のウォームアップ制御方法論は、タイヤに荷重を加える動作の開始時、またはタイヤへの荷重掛けが終わった後で始まる一定の時間関数で構成されている。一定時間のウォームアップが終了すると、データが得られ、その後でマシンサイクルは次のプログラムされたステップへ進む。
タイヤの多くは許されている所定の時間内に安定しウォームアップすることが、見出されている。ある場合には、状況の数が変化するという理由で、安定するためにタイヤはより長い時間を要する。しかし、割り当てられた変化しないウォームアップ時間より短い時間で、タイヤが安定することが、しばしばある。この結果として、力変動機械の利用率の低下がもたらされる。
本発明の目的は、先行技術方法の諸問題と諸制約を避けるための、力変動機械のためのウォームアップサイクルを提供することである。本発明のその他の目的は、下記の説明および請求の範囲から明らかであろう。
発明の要約
本発明にしたがって、試験されている各タイヤのための力変動機械に適応(adaptive)ウォームアップサイクルを組み込む方法の第1の態様が得られる。この方法は、力変動機械に装着されているタイヤを第1の向きに連続して2回転させるステップを含む。その後で、連続する2回転の各回転ごとに、測定されたパラメータに対するデータ値が計算され、対応する測定されたパラメータのおのおのごとに計算されたデータ値の間の差が、予め設定されている許容値と比較される。対応する各パラメータのデータ値の間の差が予め設定されている許容値より小さければ、2回目の回転中に測定された各パラメータのデータ値でタイヤは等級付けされる。さもなければ、2回目の回転と3回目の回転等の最中とに測定された測定パラメータについてのデータ値の間の差が予め設定されている許容値より小さくなるまで、タイヤは第1の向きにさらに回転させられる。次に、タイヤは、第2のすなわち逆方向に回転させられて、それらのステップが繰り返される。試験されているタイヤは、第1の方向および第2の逆向きの方向での最後の回転から測定されたパラメータのデータ値で等級付けされ、力変動機械が必要に応じて動作させられる。
さらに、本発明に従って、試験されている各タイヤのための力変動機械に適応ウォームアップサイクルを組み込む方法の第2の態様が得られる。この第2の態様は、タイヤが第1の向きに連続3回回転させられることと、測定されるパラメータに対するデータ値が連続する3回転のおのおのについて測定されることで、第1の態様とは異なる。その後で、連続回転の最初の2回の回転中に測定された対応する各パラメータに対する計算されたデータ値の間の差が、予め設定されている許容値と比較される。連続回転の最初の2回の回転中に測定された対応する各パラメータに対する計算されたデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より小さければ、2回目の回転中に測定された対応する測定された各パラメータのデータ値がタイヤの等級付けのために使用される。さもなければ、2回目の回転と3回目の回転中に測定された対応する各パラメータのデータ値の間の差が、予め設定されている許容値と比較されている間に、タイヤは4回目の回転をさせられ、その4回目の回転から測定されたパラメータに対するデータ値を計算する。これを、任意の連続2回転中に測定されたパラメータについての対応するデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より小さくなるまで、連続回転で続行する。逆向きである第2の向きにタイヤが回転させられている間にそれらのステップを繰り返すことによって、適応ウォームアップサイクルが続行する。試験されているタイヤが、第1の方向および第2の逆向きの方向の最後の回転から測定されたパラメータのデータ値で等級付けされ、力変動機械は必要に応じて運転させられる。また、本発明に従って、試験されている各タイヤのための力変動機械に適応ウォームアップサイクルを組み込む方法の第3の態様が得られる。
第3の態様は、タイヤが第1の向きに4回第1の向きに回転させられることと、タイヤの4回転についての各パラメータに対するデータ値の平均が、タイヤの4回目の回転中の対応するパラメータのデータ値と比較されることで、第1の態様および第2の態様とは異なる。平均データ値と4回目の回転のデータ値との差が、各パラメータに対して予め設定されている許容値より小さければ、タイヤはウォームアップされたと考えられ、マシンサイクルが続行される。しかし、各パラメータについての平均データ値と、4回目の回転中に発生されたデータから計算された対応するパラメータについてのデータ値との差が、予め設定されている許容値より大きければ、第1の向きでの次の4回転についての各パラメータに対するデータ値が計算される。その後で、8回目の回転からのデータ値が、4回目から8回目までの回転からの各パラメータに対するデータ値の平均からのデータ値と比較される。パラメータが大きく変化しない、すなわち、予め設定されている許容値よりパラメータが小さいことがそれらの比較によって示されるまで、この工程は続く。タイヤが逆向きである第2の向きに回転させられている間にこの工程を繰り返すことによって、適応ウォームアップサイクルは続行する。試験されているタイヤは、第1の方向とおよび第2の逆向きの方向の最後の回転から測定されたパラメータのデータ値で等級付けられ、力変動機械は必要に応じて運転させられる。
図面の簡単な説明
本発明の現在の好適な実施の形態の構造と、動作と、諸利点とは、添付図面を参照して下記の説明を考察すると、一層明らかになるであろう。
図1は、本発明に従ってタイヤが装着されている力変動機械の上面図の概略図解である。
図2は、肩および中心研削機組立体の相対的な場所位置を示す、図1の線2−2に沿う側面図である。
図3Aおよび図3Bは、本発明の第1の実施の形態の動作のフローチャートを示す図3をまとめて構成する。
図4Aおよび図4Bは、本発明の第2の実施の形態の動作のフローチャートを示す図4をまとめて構成する。
図5Aおよび図5Bは、本発明の第3の実施の形態の動作のフローチャートを示す図5をまとめて構成する。
発明の詳細な説明
本発明に従ってタイヤ12が装着されている力変動機械(FVM)10が示されている図1および図2を参照する。タイヤ12は、典型的には、上部肩領域13aと、下部肩領域13bと、上部肩領域と下部肩領域の間の中央領域13cとを備える周面タイヤトレッドを有する空気入りタイヤである。タイヤ12は、最初に、力変動機械10のリム14に装着され、1平方センチメートル当り約2.1キログラム(1平方インチ当り約30ポンド(psi))まで膨脹させられる。変速モータ(不図示)が、タイヤ12を軸17を中心として回転させる。タイヤ12には、ロードホイール(荷重輪)18によって、荷重(ロード)が掛けられる。そのロードホイールは、そのロードホイールの両側で軸受ブロック20によって回転できるようにして支持されている。軸受ブロック20は、タイヤ12に係合させたりタイヤとの係合を解除させたりするためにロードホイール18を動かす、たとえばボール−スクリュー結合などの装置を介して動作する、電動機22などの手段によって動くことができる。肩研削組立体24が、ロードホイール18からタイヤ12に関してほぼ180°の位置に配置されている。肩研削組立体24は上部肩研削機24aと下部肩研削機24bを含む。それらの肩研削機24aと24bは、モータ27aと27bによって動力を供給され、肩領域13aと肩領域13bにそれぞれ係合させられたり、係合から引き離されたりするように独立に動かされる砥石車25aと25bをそれぞれ含む。上部肩研削機24aと下部肩研削機24bは、液圧サーボ装置(不図示)などの、任意の従来の手段によって肩部に係合させられたり、係合から引き離されたりするために、動かされることができる。中央研削機組立体26が、ロードホイール18から逆時計回り(CCW)に約90°離れて配置されている。中央研削機組立体26は、モータ(不図示)によって動力を供給され、液圧サーボ装置(不図示)などの従来の手段によってトレッドの中央領域13cに係合させられたり係合から引き離されたりするために動かされる砥石車29を有する。
膨脹させられたタイヤに指定されている力(たとえば、約27.2〜408kg(600〜900lb))を掛けてタイヤのトレッドが回転する相手方である道路状況を模擬するために、ロードホイール18が用いられる。タイヤ12がロードホイール18に対して回転するにつれてタイヤに伝えられる力を測定するために、半径方向のロード(荷重)セル部と横方向のロードセル部を含む、従来のロードセル28がロードホイール18の両側でそれの車軸に装着されている。電気信号調整器34が、荷重セル28によって検出された力測定値を、コンピュータ32によって受けられてそれに保存される電気信号に変換する。横方向のロードセル部は、タイヤ12によって、ロードホイール18に加えられる、それを中心としてロードホイールが回転する延長している回転軸に平行な方向の横方向の力を測定する。半径方向のロードセル部は、タイヤ12によって、タイヤ12とロードホイール18との交点に加えられる半径方向の力を測定する。
図1に示されている、半径方向突出トランスデューサ31が、タイヤの周面の周りでのトレッド直径の変化を検出するために、タイヤ12のトレッド表面またはそれの近くに配置されている。トランスデューサ31は、信号調整器30を介して突出信号をコンピュータ32へ出力する。コンピュータ32は、信号調整器30と34から受けた電気信号を格納し、力値をタイヤ外周の多数の増加部分のおのおのに割り当てる。
種々の増加部分(出っ張り:increment)の力値の差が、選択された第1の限界値の組より上か下かを判定するために、コンピュータ32はプログラムされている。種々の出っ張りの力値が、選択された第1の限界値の組より上か下である場合には、力値は、選択された第1の限界値の組のそれぞれ上および下である選択された第2の限界値の組と比較される。力値が、選択された第2の限界値の組より上か下である場合には、タイヤは、機械から外されて、等級付けられ、必要があればスクラップにされる。選択された限界値の2つの組が、横方向の力値と、半径方向の突出と、半径方向の力値とに対して用いられる。タイヤの力値のいずれかが選択された第1の限界値の組の外側で、かつ選択された第2の限界値の組の内側であると、下で一層詳しく説明するように、コンピュータ32は、修正研削動作をとることを決定する。この情報を基にして、コンピュータ32は、研削組立体を求めに応じて配置することを肩研削組立体24または中央研削組立体26に指令する。
タイヤ12が力変動機械10のリム14に装着され、所望の圧力まで膨脹させられた後で、ロードホイール18をタイヤとの係合状態になるように動かすことにより、タイヤには荷重が掛けられる。タイヤ12を実際に研削する前に、力変動機械10は適応ウォームアップサイクルを実行されて測定周縁部を安定にし、ウォームアップサイクルを最適にして正確なデータを得、力変動機械の利用率を最大にする。運転データが集められる前にタイヤ12を何回転か回してタイヤをウォームアップすることによって、適応ウォームアップサイクルは開始される。タイヤを曲げ、タイヤのカーカスを安定させ、かつロードホイール18に対するそれのトラッキッング位置を安定にして力変動機械10がタイヤを正確に試験することを確実にするために、このウォームアップサイクルが要求される。
現行のウォームアップ手順は、指定されたウォームアップ時間、すなわち、タイヤの一方の側で約4秒ないし約10秒、を用いていた。その後でタイヤは引っくり返されて逆向きに同じ指定されたウォームアップ時間だけ回転させられる。指定された時間は経験的に決定され、マシンサイクル時間と、データが集められる前にタイヤが安定することを確実にすることとの二律背反性を含んでいる。
本発明は、タイヤが安定される時をコンピュータが判定する期間である適応ウォームアップサイクルを指向している。適応ウォームアップサイクルの第1の実施形態の説明は、次の通りである。この第1の実施形態に対する方法ステップのフローチャートが示されている図3を参照する。タイヤがリム14に装着されて、指定された荷重でロードホイール18によって係合された後で、タイヤは第1の向きに2回転させられ、コンピュータ32が、各回転ごとに、選択されたパラメータについてのデータ値を計算する。典型的には、以下のパラメータ、すなわち、半径方向の力変動(ピーク−ピーク)と、半径方向の力の1次の調波の位相角と、横方向の力変動(ピーク−ピーク)と、横方向の力の平均と、円錐度との少なくとも1つについてのデータ値が、タイヤの各回転ごとに計算される。それらの測定されたパラメータについての論考が、本発明の譲り請け人である、グッド・イヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(Goodyear Tire & Rubber Company)に譲渡された、「空気入りタイヤにおいて円錐度と、半径方向の突出と、力変動とを修正する方法(METHOD OF CORRECTING CONICITY、RADIALRUN OUT,AND FORCE VARIATIONS IN A PNEUMATIC TIRE)」という名称の米国特許出願一連番号08/534,809号に開示されている。それの全部がここに組み込まれる。上記測定値についてのパラメータが、計算において通常用いられるが、所望により、これらパラメータの任意の組合わせ、または他のパラメータでさえも使用することは、本発明の範囲内である。
タイヤの1回目の回転中に測定されたパラメータについてのデータ値は、タイヤの2回目の回転中の同じパラメータからの対応するデータ値と比較される。対応するデータ値の間の差が各パラメータごとの予め設定されている許容値より小さければ、タイヤはウォームアップされたと考えられ、マシンサイクルは続行する。しかし、各パラメータごとの対応するデータ値の間の差が予め設定されている許容値より大きければ、タイヤは3回目の回転をさせられ、選択されたパラメータについてロードセル28により測定されたデータが、タイヤの3回目の回転に関してコンピュータ32に入力される。3回目の回転に対する上記パラメータのデータ値が再び計算され、2回目の回転の対応するデータ値と比較される。これは、選択されたパラメータの対応するデータ値の間の差が、ある回転から次の回転までで予め設定されている許容値より小さくなるまで、続行される、すなわち、3回目、4回目等々の回転に対して続行される。集められた、選択されたパラメータについてのデータの最後の回転は、タイヤに等級をつけるためにその後で用いられる。典型的には、タイヤ製造者により決定されていることであるが、ウォームアップ手順を実行できるタイヤの回転回数には限度がある。
前記のように、ウォームアップ手順がひとたび終了されると、タイヤは最初の手順とは逆向きに回転させられ、第1の実施形態の適応ウォームアップ手順を再び実行する。タイヤの連続2回転の対応するパラメータの間の差が、第2の向きの回転中に予め設定されている許容値より小さいと、第2の向きに回転させられているタイヤから集められたデータの最後の回転が、その後でタイヤの等級付けのために用いられる。第1の向きおよび第2の向きでのタイヤの最後の回転の最中に集められたパラメータのデータを用いて、力変動機械10はそれのプログラムを続行し、タイヤを必要に応じて研削する。
第1の実施形態の適応ウォームアップ手順を用いて、下記のステップが実行される。
1.力変動機械が起動させられる。
2.タイヤが力変動機械に装着される。
3.タイヤが所望の試験圧まで膨脹させられる。
4.ロードホイールがタイヤに対して進められて所望の荷重を掛ける。
5.タイヤの連続2回転の各回転ごとに計算された半径方向の力変動と、半径方向の力の1次の調波位相角と、横方向の力変動と、横方向の力平均と、円錐度との少なくとも1つを含む測定されたパラメータのデータ値の間の差を計算し、比較するために、タイヤの種類と、測定されている各パラメータごとの予め設定されている許容値とが、力変動機械のコンピュータに入力される。
6.タイヤは、力変動機械で第1の向きに連続2回転させられる。
7.測定されたパラメータについてのデータ値が連続2回転の各回転に対して計算される。
8.最初の連続2回転中に測定された各対応する測定されたパラメータごとの計算されたデータ値の間の差が、予め設定されている許容値と比較される。
9.最初の連続2回転中に測定された各対応するパラメータのデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より小さければ、2回目の回転中に測定された各パラメータのデータ値が、力変動機械で試験されているタイヤを等級付けるために用いられる
10.最初の連続2回転中に測定された各対応するパラメータごとのデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より大きければ、タイヤは要求に応じて第1の向きに追加の回転をさせられ、測定されたパラメータに対するデータ値が再び計算される。
11.連続2回転中に測定されたパラメータに対する対応するデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より小さくなるまで、2回目と3回目との回転中に測定された、および3回目と4回目等々の連続回転中に測定された、各対応するパラメータごとに計算されたデータ値の間の差が、予め設定されている許容値と比較される。最後の連続2回転中に測定された各対応するパラメータごとに計算されたデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より小さい時に、最後の回転からの測定されたパラメータのデータ値が、力変動機械で試験されているタイヤを等級付けるために用いられる。
12.その後でタイヤは力変動機械で逆向きに回転させられ、適応ウォームアップサイクルが実行されてステップ6〜11を再び繰り返す。
13.タイヤがいずれかの向きに所定の回転回数より多く回転させられたときは、適応ウォームアップサイクルが中断され、典型的にはタイヤは等級付けられ、必要があれば捨てられる。
14.タイヤの逆方向の2回転の最後からのパラメータの計算されたデータ値を基にして、力変動機械が運転させられる。
15.タイヤは指定された限度まで必要に応じて研削される。タイヤを正確に等級付けるための力変動機械の能力を適応ウォームアップ手順の使用が低下させないことを確実にするため、適応ウォームアップ手順が試験されてきた。試験のためには2つの着目点、すなわち、調波マーキング確度と全体のデータ確度があった。
データ確度が、最初に、以下の手順を用いて調べられた。既知の比較的大きい半径方向の力変動を有するタイヤが選択された。現行のウォームアップ手順には、第1の回転の向きに対して、6秒のウォームアップ時間が伴った。選択されたタイヤは20回試行され、半径方向の力の1次の調波の高い点の場所を示すマークがタイヤに付けられた。この結果として、マークが20度の角度に及ぶグループにまとめられた。マーキングの標準偏差は、6度であると計算された。その後で、力変動機械10についての適応ウォームアップ手順は、本発明の第1の態様に従って、コンピュータ32において実行された。そして、選択されたタイヤが引っくり返されて再び20回試行させられた。1回目の試験と同様に、半径方向の力の1次の調波の高い点の場所を示すマークがタイヤに付けられた。後の試験では、20個のデータ点が13度に及ぶグループにまとめられる結果となった。このデータの標準偏差は5度であった。2回の試験の結果は、適応ウォームアップ手順を用いた時に獲得されたデータが一層良かったことを示した。すなわち、各回転から獲得されたデータは相互に近かった。
2つの方法を用いて全体のデータ確度をさらに調べた。実験室における最初の試験は、ウォームアップ手順は第1の実施形態で、すなわちウォームアップするために6秒の固定された時間を用いて動作する力変動機械10で、同じタイヤを24回試行した。試験されている力の標準偏差と、試験を行うためにコンピュータによって必要とされる時間の標準偏差とが、下の表Iに示されている。従来のウォームアップサイクルを用いる試験のおのおのについてのコンピュータ制御のための平均時間は19.58秒である。
その後で、従来のウォームアップサイクルを用いる試験のために用いられたタイヤと同じタイヤを24回試行したが、それには本発明の適応ウォームアップ方法の特徴を含むソフトウエアプログラムで行った。試験されている力の標準偏差と、同じタイヤの第2の試験を行うためにコンピュータにより要求される時間の標準偏差が、下の表IIに示されている。第2の試験のそれぞれに対するコンピュータ制御の平均時間は18.92秒であった。
表IとIIに示されている2つの試験の結果は、半径方向の力変動を除いて、他のパラメータに対する偏差が小さくなり、コンピュータが試験で用いた平均時間も短くなったことを示した。半径方向の力変動の標準偏差が大きくなることを許容できると仮定すると、新しい適応ウォームアップサイクルが有利である。その理由は、それが、試験を行うために必要な時間を短くするためである。すなわち、タイヤ当り0.66秒が短縮される。タイヤが製造されている場所である工場の環境におけるこの時間短縮は大変に重要であり、必要とする設備の節約と製造時間の短縮とを表す。
データ確度を調べるために用いられる第2の方法は、製造環境における5×5試験であった。5×5試験というのは、既知の値の5本のタイヤがおのおの5回試験されることを意味する。最初の試験は、各タイヤごとに6秒の時間のウォームアップに設定された現行のウォームアップサイクルでプログラムされている製造環境内での力変動機械で行われた。最初の試験からの標準偏差が下の表IIIに示されている。それらの最初の試験を行うための平均コンピュータ時間は21秒であった。
2回目の試験は、本発明で述べられているような適応ウォームアップサイクルでプログラムされている製造環境における同じ力変動機械で行った。2回目の試験からの標準偏差が下の表IVに示されている。これらの2回目の試験のおのおのを行うための平均コンピュータ時間は17秒まで短縮した。
製造環境における2つの試験の結果は、表IIIとIVに示されているように、パラメータについての標準偏差の多くが、現行のウォームアップ手順の代わりに適応ウォームアップサイクルを用いると大きくなったが、コンピュータが試験に使用した平均時間は4秒だけ短くなったことを示す。いくつかのパラメータの標準偏差の増大は製造環境においては許されるために、適応ウォームアップサイクルの使用によるコンピュータ時間の短縮は極めて重要である。その理由は、そうするとウォームアップサイクルが短縮し、適切に正確なデータが得られ、そのためにタイヤ製造中の力変動機械の利用率が最高になるためである。
本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態の一般的な原理に従う適応ウォームアップサイクルを含み、かつコンピュータによりデータを計算し、タイヤが安定した時を決定するために要する時間を一層最適化する。第2の実施形態についての適応ウォームアップサイクルの説明は、次の通りである。
タイヤが力変動機械10のリム14に装着され、指定された荷重でロードホイール18によって係合された後で、タイヤは第1の向きに回され、コンピュータ32は、最初の3回転について、選択されたパラメータに対するデータ値を計算する。典型的には、以下のパラメータ、すなわち半径方向の力変動(ピーク−ピーク)と、半径方向の力の1次調波の位相角と、横方向の力変動(ピーク−ピーク)と、横方向の力の平均と、円錐度との少なくとも1つについてのデータ値が、タイヤの各回転ごとに計算される。上で指定された測定値についてのパラメータが、計算において通常用いられるが、所望により、これらパラメータの任意の組合わせ、または他のパラメータでさえも使用することは、本発明の範囲内である。
タイヤの1回目の回転に対する選択されたパラメータについてのデータ値は、タイヤの2回目の回転中の対応するパラメータのデータ値と比較される。対応するパラメータのデータ値の間の差が、各パラメータごとに予め設定されている許容値より小さいときは、タイヤはウォームアップされていると考えられ、マシンサイクルが続行される。しかし、対応するパラメータごとのデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より大きいときは、2回目の回転からのパラメータのデータ値が、3回目の回転からの対応するパラメータのデータ値と比較され、その間に4回目の回転の選択されたパラメータについてのデータ値がコンピュータによって同時に計算される。この過程は、選択されたパラメータの対応するデータ値の間の差が、ある回転から次の回転までで予め設定されている許容値より小さくなるまで、続く。集められたデータの最後の回転−−その場合には各パラメータごとのデータ値の間の差が予め設定されている許容値より小さい−−が、タイヤの等級付けのためにその後で用いられる。典型的には、タイヤ製造者により決定されていることであるが、適応ウォームアップ手順を実行できるタイヤの回転回数には限度がある。
上記のように、適応ウォームアップサイクルがひとたび終了させられると、タイヤは第1の手順とは逆の向きに回転させられ、適応ウォームアップ手順が再び実行される。選択されたパラメータの対応するデータ値の間の差が、ある回転から次の回転までで予め設定されている許容値より小さいと、集められた選択されたパラメータについてのデータの最後の回転が、その後でタイヤの等級付けのために用いられる。典型的には、タイヤ製造者により決定されていることであるが、適応ウォームアップ手順を実行できるタイヤの回転回数には限度がある。力変動機械は、相互に逆向きの回転のおのおのにおける最後の回転からの選択されたパラメータからのデータを用いてそれのプログラムを続け、必要に応じてタイヤを研削する。
図4に全体的に示されている、第2の実施形態の適応ウォームアップ手順を用いて、以下のステップが実行される。
1.力変動機械が起動させられる。
2.タイヤが力変動機械に装着される。
3.タイヤが所望の試験圧まで膨脹させられる。
4.ロードホイールがタイヤに対して進められて所望の荷重を掛ける。
5.タイヤの連続2回転の各回転ごとに計算された半径方向の力変動と、半径方向の力の1次の調波位相角と、横方向の力変動と、横方向の力平均と、円錐度との少なくとも1つを含む測定されたパラメータのデータ値の間の差を計算し、比較するために、タイヤの種類と、測定されている各パラメータごとの予め設定されている許容値とが、力変動機械のコンピュータに入力される。
6.タイヤは、力変動機械で第1の向きに連続2回転させられる。
7.測定されたパラメータについてのデータ値が連続2回転の各回転に対して計算される。
8.最初の連続2回転中に測定された各対応する測定されたパラメータごとの計算されたデータ値の間の差が、予め設定されている許容値と比較される。
9.最初の連続2回転中に測定された各対応するパラメータごとのデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より小さければ、2回目の回転中に測定された各パラメータごとのデータ値が、力変動機械によりタイヤを等級付けるために用いられる。
10.最初の連続2回転中に測定された各対応するパラメータごとのデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より大きければ、2回目の回転と3回目の回転との最中に測定された各対応するパラメータのデータ値の間の差が、予め設定されている許容値と比較され、それとともに、コンピュータが、4回目の回転からの測定されたパラメータに対するデータ値を計算する。
11.この過程は、タイヤの連続2回転の最中に測定された対応するパラメータに対するデータ値における差が、予め設定されている許容値より小さくなるまで、続く。タイヤの連続2回転の最後の回転からの測定されたパラメータのデータ値が、予め設定されている許容値より小さい時に、そのデータ値が、力変動機械で試験されているタイヤを等級付けるために用いられる。
12.その後でタイヤは、力変動機械における最初の試験から逆向きに回転させられ、適応ウォームアップサイクルが実行されてステップ6〜11を再び繰り返す。
13.タイヤがいずれかの向きに所定の回転回数より多く回転させられるときは、適応ウォームアップサイクルが中断され、タイヤは、典型的には、廃棄される。
14.タイヤの2回の逆回転の最後からのパラメータの計算されたデータ値を基にして、力変動機械が運転させられる。
15.その後で、タイヤは、指定された限度まで、必要に応じて研削される。
本発明の第3の実施形態は、第1の実施形態および第2の実施形態の一般的な原理に従う適応ウォームアップサイクルを包含するものであって、コンピュータによってデータを計算し、タイヤが安定した時を判定するために必要な時間をさらに最適化する、別のデータ収集ステップを含む。第3の実施形態のための適応ウォームアップサイクルの説明は次の通りである。
タイヤが力変動機械10のリム14に装着され、指定された荷重までロードホイール18によって係合された後で、タイヤは第1の向きに回され、コンピュータ32は第1の向きでの4回転についてのデータ値を計算する。典型的には、以下のパラメータ、すなわち、半径方向の力変動(ピーク−ピーク)と、半径方向の力の1次調波の位相角と、横方向の力変動(ピーク−ピーク)と、横方向の力の平均と、円錐度との少なくとも1つについてのデータ値が、タイヤの各回転ごと計算される。上で指定された測定値についてのパラメータが、計算において通常用いられるが、所望により、これらパラメータの任意の組合わせを使用することは、本発明の範囲内である。
タイヤの4回転に対する各パラメータごとのデータ値の平均が、タイヤの4回目の回転中の対応するパラメータのデータ値と比較される。平均データ値と4回目の回転のデータ値との差が、各パラメータごとの予め設定されている許容値より小さいときは、タイヤはウォームアップされていると考えられ、マシンサイクルは続行する。しかし、各パラメータごとの平均データ値と4回目の回転中に発生されたデータから計算された対応するパラメータについてのデータ値との差が、予め設定されている許容値より大きいときは、第1の向きでの次の4回転についての各パラメータごとのデータ値をコンピュータ32が計算する。その後で、8回目の回転からのデータ値が、4回目から8回目までの回転からの各パラメータごとのデータ値の平均からのデータ値と比較される。この比較が、パラメータが大きく変化しない、すなわち、パラメータが予め設定されている許容値より小さい、ことを示すまで、この過程は続行する。各パラメータごとのデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より小さい場合に、集められたデータの最後の回転が、その後でタイヤの等級付けに用いられる。典型的には、タイヤ製造者により決定されていることであるが、適応ウォームアップ手順を実行できるタイヤの回転回数には限度がある。
上記のように、第3の実施形態の適応ウォームアップサイクルがひとたび終了させられると、タイヤは第1の手順とは逆の向きに回転させられ、適応ウォームアップ手順が再び実行される。第2の向きでの回転中に試験されているパラメータが、ある回転から次の回転まで大きく変化しないときは、力変動機械はそれのプログラムを続行して、必要に応じてタイヤを研削する。
図5に全体的に示されている、第3の実施形態の適応ウォームアップ手順を用いて、以下のステップが実行される。
1.力変動機械が起動させられる。
2.タイヤが力変動機械に装着される。
3.タイヤが所望の試験圧まで膨脹させられる。
4.ロードホイールがタイヤに対して進められて所望の荷重を掛ける。
5.タイヤの連続2回転の各回転ごとに計算された半径方向の力変動と、半径方向の力の1次の調波位相角と、横方向の力変動と、横方向の力平均と、円錐度との少なくとも1つを含む測定されたパラメータのデータ値の間の差を計算し、比較するために、タイヤの種類と、測定されている各パラメータごとの予め設定されている許容値とが、力変動機械のコンピュータに入力される。
6.タイヤは、力変動機械で第1の向きに連続4回転させられる。
7.測定されたパラメータについての平均データ値が、連続4回転に対して計算される。
8.最初の連続4回転中に測定されたパラメータごとのデータ値の平均と、4回目の連続回転中に測定された各パラメータごとのデータ値との間の差が、予め設定されている許容値と比較される。
9.最初の連続4回転中に測定された各パラメータの平均データ値と、4回目の回転中に測定された各パラメータのデータ値との間の差が、予め設定されている許容値より小さければ、4回目の回転中に測定された各パラメータのデータ値が、力変動機械によりタイヤを等級付けるために用いられる。
10.最初の連続4回転中に測定された各パラメータの平均データ値と、4回目の回転中に測定された各対応するパラメータのデータ値との間の差が、予め設定されている許容値より大きければ、タイヤはさらに4回転させられる。
11.第1の向きの次の4回転に対する各対応するパラメータごとの平均データ値と、8回目の回転の対応するパラメータについてのデータ値との間の差が、予め設定されている許容値と比較される。
12.この過程は、タイヤの連続4回転中に測定された対応するパラメータに対する平均データ値と、タイヤの連続4回転の最後の回転中に測定された対応するパラメータに対する平均データ値との差が、予め設定されている許容値より小さくなるまで、続く。タイヤの最後の連続2回転中に測定された各対応するパラメータごとの計算されたデータ値の間の差が、予め設定されている許容値より小さい時に、最後の回転からの測定されたパラメータのデータ値が、力変動機械で試験されているタイヤを等級付けるために用いられる。
13.その後でタイヤは、力変動機械で逆向きに回転させられ、適応ウォームアップサイクルが実行されてステップ6〜12を再び繰り返す。
14.タイヤがいずれかの向きに所定の回転回数より多く回転させられたときは、適応ウォームアップサイクルが中断され、タイヤは、典型的には、等級付けられ、および/または、廃棄される。
15.タイヤの2回の逆回転の最後からのパラメータの計算されたデータ値を基にして、力変動機械が運転させられる。
16.タイヤは、指定された限度まで、必要に応じて研削される。それらの回転の最後からのデータ値が、力変動機械を運転させるために用いられる。
上記実施例の適応ウォームアップ手順の使用にはいくつかの利点がある。それらは、本来の製造仕様に従って動作しない機械によってひき起こされるかもしれない時折のランダムな擾乱を除去するために、適応ウォームアップの測定を含む。また、このプロセスを、タイヤの製造機または製造法における異常を検出するための診断ツールとして使用できる。製造方法がある限度内で変化するのは、正常な条件の下である。したがって、異常な指示値が検出されたときに、機械または方法における諸問題を認識できる。また、種々の機械に同じ種類のタイヤを用いることによって、機械を相互に比較できる。さらに、機械におけるランダムな擾乱も検出できる。
力変動機械のための適応ウォームアップサイクルのいくつかの実施形態が本発明に従って得られたことが明らかである。
本発明をそれの諸実施形態との組合わせで説明したが、多くの代替実施態様、変更、および変形が、以上の教示に照らして当業者には明らかであろう。したがって、本発明はそのような代替実施態様、変更、および変形の全てを、添付されている請求の範囲内に入るものとして含むことを意図するものである。
Claims (21)
- a)タイヤの種類と、測定されているタイヤの各パラメータごとに予め設定されている許容値とを、試験されている前記タイヤが装着されている力変動機械に入力するステップと、
b)前記タイヤを第1の向きに連続2回転させるステップと、
c)前記連続2回転の各回転中に測定されている前記パラメータごとにデータ値を計算するステップと、
d)前記第1の連続2回転の各回転中に測定されている前記パラメータごとの計算されたデータ値と前記予め設定されている許容値との間の差を、測定されている前記パラメータごとに決定するステップと、
e)前記第1の連続2回転中に測定された各前記対応するパラメータのデータ値の間の差が前記予め設定されている許容値の対応する1つより小さければ、タイヤを等級付けるために前記2回目の回転中に測定されている各前記パラメータの前記データ値を選択するステップと、
f)前記タイヤを前記力変動機械で第2の逆向きに回転して、適応ウォームアップサイクルを実行してステップc)ないしe)を再び繰り返すステップと、
を備える、力変動機械で試験されている各タイヤに対して適応ウォームアップサイクルを繰り返す方法。 - g)前記第1の連続2回転中に測定された各前記対応するパラメータのデータ値の間の差が前記予め設定されている許容値の対応する1つより大きければ、前記タイヤをもう1回またはそれ以上回転させ、測定されたパラメータについてのデータ値を再び計算するステップと、
h)任意の連続2回転中に測定されたパラメータについての対応するデータ値の間の差が前記予め設定されている許容値より小さくなるまで、前記2回目の回転後の連続回転中に測定された各対応するパラメータごとの前記計算されたデータ値と、前記予め設定されている許容値との間の差を決定するステップと、
i)ステップf)ないしh)を繰り返すステップと、
を含む、請求の範囲第1項に記載の方法。 - タイヤの最後の連続2回転中に測定された各対応するパラメータごとの計算されたデータ値の差が、前記予め設定されている許容値より小さい時に、前記力変動機械で試験されている前記タイヤを、最後の回転から測定されたパラメータの前記データ値で等級付けるステップと、
前記タイヤの前記第1および第2の逆向きの回転の最後からのパラメータの前記計算された前記データ値を用いて、前記力変動機械を運転するステップと、
を含む請求の範囲第1項に記載の方法。 - タイヤの最後の連続2回転中に測定された各対応するパラメータごとの計算されたデータ値の差が、前記予め設定されている許容値より小さい時に、前記力変動機械で試験されている前記タイヤを、最後の回転から測定されたパラメータの前記データ値で等級付けるステップと、
前記タイヤの前記第1および第2の逆向きの回転の最後からのパラメータの前記計算された前記データ値を用いて、前記力変動機械を運転するステップと、
を含む請求の範囲第2項に記載の方法。 - 前記タイヤを所望の試験圧まで膨脹させるステップを含む請求の範囲第1項に記載の方法。
- 半径方向の力変動と、半径方向の力の1次の調波位相角と、横方向の力変動と、横方向の力平均と、円錐度との少なくとも1つを含む群から前記パラメータを選択するステップを含む請求の範囲第1項に記載の方法。
- 前記タイヤが前記第1の向きまたは前記第2の向きとのいずれかで所定の回転回数より多く回転させられたときに、前記適応ウォームアップサイクルを中断するステップを含む請求の範囲第2項に記載の方法。
- a)タイヤの種類と、測定されているタイヤの各パラメータごとに予め設定されている許容値とを、試験されている前記タイヤが装着されている力変動機械に入力するステップと、
b)前記タイヤを第1の向きに連続3回転させるステップと、
c)前記連続3回転の各回転中に測定されている前記測定されたパラメータごとにデータ値を計算するステップと、
d)前記第1の連続2回転の各回転中に測定されている前記パラメータごとの計算されたデータ値と前記予め設定されている許容値との間の差を、測定されている前記パラメータごとに決定するステップと、
e)前記第1の連続2回転中に測定された各前記対応するパラメータのデータ値の間の差が前記予め設定されている許容値の対応する1つより小さければ、タイヤを等級付けるために前記2回目の回転中に測定されている各前記パラメータの前記データ値を選択するステップと、
f)前記タイヤを前記力変動機械で第2の逆向きに回転して、適応ウォームアップサイクルを実行してステップc)ないしe)を再び繰り返すステップと、
を備える、力変動機械で試験されている各タイヤに対して適応ウォームアップサイクルを繰り返す方法。 - g)前記第1の連続2回転中に測定された各前記対応するパラメータのデータ値の間の差が前記予め設定されている許容値より大きければ、前記タイヤを4回目に回転させ、2回目および3回目の回転中に測定された各対応するパラメータのデータ値と、前記予め設定されている許容値との間の差を決定し、かつ前記4回目の回転中に測定されたパラメータについてのデータ値を同時に計算するステップと、
h)任意の連続2回転中に測定されたパラメータについての対応するデータ値の間の差が前記予め設定されている許容値より小さくなるまで、前記3回目および前記4回目の回転後の連続回転中に測定された前記パラメータごとの計算されたデータ値と、前記予め設定されている許容値との間の差を決定するステップと、
i)ステップf)ないしh)を繰り返すステップと、
を含む請求の範囲第8項に記載の方法。 - 前記タイヤの最後の連続2回転中に測定された各対応するパラメータごとの計算されたデータ値の差が、前記予め設定されている許容値より小さい時に、前記力変動機械で試験されている前記タイヤを、最後の回転から測定されたパラメータの前記データ値で等級付けるステップと、
前記タイヤの前記第1および第2の逆向きの回転の最後からのパラメータの前記計算された前記データ値を用いて、前記力変動機械を運転するステップと、
を含む請求の範囲第8項に記載の方法。 - 前記タイヤの最後の連続2回転中に測定された各対応するパラメータごとの計算されたデータ値の差が、前記予め設定されている許容値より小さい時に、前記力変動機械で試験されている前記タイヤを、最後の回転から測定されたパラメータの前記データ値で等級付けるステップと、
前記タイヤの前記第1および第2の逆向きの回転の最後からのパラメータの前記計算された前記データ値を用いて、前記力変動機械を運転するステップと、
を含む請求の範囲第9項に記載の方法。 - 前記タイヤを所望の試験圧まで膨脹させるステップを含む請求の範囲第8項に記載の方法。
- 半径方向の力変動と、半径方向の力の1次の調波位相角と、横方向の力変動と、横方向の力平均と、円錐度との少なくとも1つを含む群から前記パラメータを選択するステップを含む請求の範囲第8項に記載の方法。
- 前記タイヤがいずれかの方向に所定の回転回数より多く回転させられたときに、前記適応ウォームアップサイクルを中断するステップを含む請求の範囲第8項に記載の方法。
- a)タイヤの種類と、測定されているタイヤの各パラメータごとに予め設定されている許容値とを、前記タイヤが試験されている力変動機械に入力するステップと、
b)前記タイヤを第1の向きに連続4回転させるステップと、
c)前記連続4回転中の各回転ごとに測定された各パラメータに対する平均データ値を計算するステップと、
d)最初の連続4回転中に測定された各対応する測定されたパラメータごとに計算されたデータ値の平均と前記予め設定されている許容値との間の差を計算するステップと、
e)前記最初の連続4回転中に測定された各前記対応するパラメータの前記平均データ値のおのおのの間の差が前記対応する予め設定されている許容値より小さければ、前記タイヤを等級付けるために、前記4回目の回転中に測定されている各パラメータの前記データ値を選択するステップと、
f)前記タイヤを前記力変動機械で第2の逆向きに回転して、前記適応ウォームアップサイクルを実行してステップc)ないしe)を再び繰り返すステップと、を備える、力変動機械で試験されている各タイヤに対して適応ウォームアップサイクルを繰り返す方法。 - g)前記タイヤを追加の連続4回転の1組またはそれ以上で回転させ、前記追加の1組またはそれ以上の4回転中に測定された各対応するパラメータの前記平均データ値の間の差が前記予め設定されている許容値より大きければ、測定されたパラメータについての平均データ値を再び計算するステップと、
h)対応するデータ値の平均と測定されたパラメータの最後の回転についてのデータ値との間の差が前記予め設定されている許容値より小さくなるまで、連続4回転の最後の組中に測定された各対応するパラメータの平均データ値と、連続4回転の最後の組の最後の回転中に測定された各対応するパラメータのデータ値との間の差を決定するステップと、
i)ステップf)ないしh)を繰り返すステップと、
を含む請求の範囲第15項に記載の方法。 - 前記タイヤの連続4回転中に測定された各対応するパラメータごとの計算された平均データ値と、前記連続4回転の最後の回転中に測定された各対応するパラメータについて計算された平均データ値との間の差が、前記予め設定されている許容値より小さい時に、前記力変動機械で試験されている前記タイヤを、最後の回転から測定されたパラメータの前記データ値で等級付けるステップと、
前記タイヤの前記第1および第2の逆向きの4回連続回転の最後からのパラメータの前記計算された前記データ値を用いて前記力変動機械を運転するステップと、
を含む請求の範囲第15項に記載の方法。 - タイヤの2回の逆連続の最後の回転中に測定された各対応するパラメータごとの計算されたデータ値の差が、前記予め設定されている許容値より小さい時に、前記力変動機械で試験されている前記タイヤを、最後の回転から測定されたパラメータの前記データ値で等級付けるステップと、
前記タイヤの前記第1および第2の逆向きの回転の最後からのパラメータの前記計算された前記データ値を用いて、前記力変動機械を運転するステップと、
を含む請求の範囲第16項に記載の方法。 - 前記タイヤを所望の試験圧まで膨脹させるステップを含む請求の範囲第15項に記載の方法。
- 半径方向の力変動と、半径方向の力の1次の調波位相角と、横方向の力変動と、横方向の力平均と、円錐度との少なくとも1つを含む群から前記パラメータを選択するステップを含む請求の範囲第15項に記載の方法。
- 前記タイヤがいずれかの方向に所定の回転回数より多く回転させられたときに、前記適応ウォームアップサイクルを中断するステップを含む請求の範囲第16項に記載の方法。
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