JP2005351566A - Heating cooker - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は被加熱物の温度を赤外線センサによって検出する加熱調理器に関する。 The present invention relates to a cooking device that detects the temperature of an object to be heated by an infrared sensor.
加熱調理器、例えば電子レンジにあっては、食品(被加熱物)から放射される赤外線を受光する赤外線センサを設け、この赤外線センサの検出出力に基づいて食品の温度を検出し、高周波加熱を制御することが行われている。この場合、赤外線センサは加熱室の上部外側に配置され、加熱室の上部に形成された窓を通じて加熱室内から放射される赤外線を受光するようになっている。 In a heating cooker, for example, a microwave oven, an infrared sensor that receives infrared rays emitted from food (a heated object) is provided, the temperature of the food is detected based on the detection output of the infrared sensor, and high-frequency heating is performed. To be controlled. In this case, the infrared sensor is disposed outside the upper portion of the heating chamber, and receives infrared rays emitted from the heating chamber through a window formed in the upper portion of the heating chamber.
上記の電子レンジに用いられる赤外線センサは、一般に、複数個の赤外線検出素子を有し、それら赤外線検出素子を取付基体に一列に並べて構成されている。そして、この赤外線センサは、歯車減速器付きステッピングモータなどの駆動装置によって往復回転され、この往復回転によって赤外線検出素子の視野が移動して加熱室の底面のどこに食品が置かれていても、当該食品から放射される赤外線を検出できるように構成している(例えば、特許文献1〜3)。
赤外線センサは、より広い検出視野を確保するために、加熱室の中心の真上ではなく、加熱室の上部後方、或は上部側方に配置される。この場合、赤外線センサは傾斜状態に配置され、これにより、一列に並ぶ複数個の赤外線検出素子の視野が加熱室の底面に対して赤外線センサの配置側の端部から反対側の端部にまで亘るようにしている。
ところが、従来では、駆動装置と温度センサとが直線状に並ぶ状態、つまり駆動装置の出力軸の回転中心軸線の延長線上に複数個の赤外線検出素子が一列に並ぶように構成されているため、特に、赤外線センサが回転されて加熱室の底面の端の方を検出する状態では、加熱室の底面上での赤外線検出素子の視野の密度が低くなり、検出精度が悪くなるという問題があった。また、赤外線センサと駆動装置とが一直線上に並ぶため、駆動装置を含めた赤外線センサの長さが長くなり、駆動装置が他の部品の配置の邪魔になったりするという問題があった。
In order to ensure a wider detection field of view, the infrared sensor is not located directly above the center of the heating chamber, but at the upper rear of the heating chamber or at the upper side. In this case, the infrared sensor is arranged in an inclined state, whereby the field of view of the plurality of infrared detection elements arranged in a row extends from the end of the infrared sensor to the opposite end with respect to the bottom surface of the heating chamber. It is going to cross.
However, conventionally, the drive device and the temperature sensor are arranged in a straight line, that is, a plurality of infrared detection elements are arranged in a line on the extended line of the rotation center axis of the output shaft of the drive device. In particular, when the infrared sensor is rotated to detect the end of the bottom surface of the heating chamber, there is a problem that the density of the field of view of the infrared detection element on the bottom surface of the heating chamber is low and the detection accuracy is deteriorated. . In addition, since the infrared sensor and the drive device are arranged in a straight line, the length of the infrared sensor including the drive device becomes long, and there is a problem that the drive device interferes with the arrangement of other components.
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、赤外線検出素子の視野を密にすることができると共に、駆動装置を含めた赤外線センサの長さを短縮することができる加熱調理器を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide cooking that can reduce the length of the infrared sensor including the driving device while making the field of view of the infrared detecting element dense. Is to provide a vessel.
請求項1の発明は、加熱室内に収容した被加熱物を加熱する加熱手段と、
一列に並べられた複数個の赤外線検出素子を有し、前記加熱室の上部に形成された窓を通じて前記加熱室の外側で当該加熱室内からの赤外線を検出する赤外線センサと、
前記赤外線センサを取り付けた出力軸を備え、前記赤外線検出素子の検出視野を移動させるために当該赤外線センサを正逆回転させる駆動装置とを備えた加熱調理器において、
前記駆動装置は、前記出力軸がほぼ水平となるように配設され、
前記赤外線センサは、前記出力軸に、前記複数個の赤外線検出素子を結ぶ直線が前記出力軸の回転中心軸線に対して傾斜するように取り付けられていることを特徴とする加熱調理器にある。
The invention of
An infrared sensor having a plurality of infrared detection elements arranged in a row, and detecting infrared rays from the heating chamber outside the heating chamber through a window formed in an upper portion of the heating chamber;
In a heating cooker comprising an output shaft to which the infrared sensor is attached, and a drive device that rotates the infrared sensor forward and backward in order to move the detection visual field of the infrared detection element,
The drive device is disposed so that the output shaft is substantially horizontal,
The infrared sensor is provided in the heating cooker, wherein a straight line connecting the plurality of infrared detection elements is attached to the output shaft so as to be inclined with respect to a rotation center axis of the output shaft.
上記手段によれば、ほぼ水平の出力軸に対し、赤外線センサを傾けて取り付けたので、赤外線センサと駆動装置とが直線上に並ぶ構成のものに比べて、赤外線センサの視野の密度が高くなり、検出精度が向上する。また、駆動装置を含めた赤外線センサの長さが短くなるので、他の部材の配置の邪魔になる度合いが少なくなる。 According to the above means, since the infrared sensor is mounted to be inclined with respect to the substantially horizontal output shaft, the visual field density of the infrared sensor is higher than that of the configuration in which the infrared sensor and the drive device are arranged in a straight line. , Detection accuracy is improved. Further, since the length of the infrared sensor including the driving device is shortened, the degree of obstructing the arrangement of other members is reduced.
以下、本発明をオーブンレンジ(オーブン兼用の電子レンジ)に適用した一実施例につき図面を参照しながら説明する。
図5ないし図7に示すように、オーブンレンジの本体1は、前面を開放した矩形状の外箱2内に、同じく前面を開放した矩形状の内箱(筺体)3を固定して構成されている。内箱3の内部は加熱室4とされ、この加熱室4の前面開口部は、上下に回動する扉5によって開閉されるようになっている。
Hereinafter, an embodiment in which the present invention is applied to a microwave oven (a microwave oven combined with an oven) will be described with reference to the drawings.
As shown in FIGS. 5 to 7, the
扉5の前面部には、上部に手掛け部6が設けられ、下部に複数の操作部7および表示部8を有する操作パネル9が設けられている。操作部7は、加熱調理の調理モードや調理時間などを設定するためのものであり、また、表示部8は、選択された調理モードや調理時間などを表示するためのものである。このように操作パネル9を扉5の下部に設けることにより、操作パネル9を外箱2に扉5の右横に位置して設ける構成とは異なり、外箱2と内箱3との間の横方向隙間を小さくすることができて、外箱2を横方向に小型化することができる。
On the front surface of the
本体1内の背部には、外箱2と内箱3との間に位置する機械室10が形成されており、この機械室10の下部には、マグネトロン11の他、図示はしないがマグネトロン11の電源装置、マグネトロン11や電源装置を冷却する冷却ファン装置などが配設されている。マグネトロン11は高周波を発生するもので、その発生した高周波は、内箱3の下面に配設された導波管12を通して内箱3の底部に形成された励振口13から加熱室4内に供給されるようになっている。
A
内箱3の底部内側には段部14が形成され、この段部14にガラス板或はセラミックス板から形成された底板15が載置されている。この底板15は、実質的に加熱室4の底面を構成するもので、この底板15の下方の空間には、励振口13から供給された高周波を反射撹拌するための回転アンテナ16が配設されている。また、底板15の下方の空間には、回転アンテナ16を取り巻くようにしてシーズヒータなどからなる下ヒータ17が配設されていると共に、内箱3の上部には、面状ヒータなどからなる上ヒータ18が配設されている。これら上下両ヒータ17および18は、オーブンヒータとして機能する。
A
一方、内箱3の背面には、熱風発生装置19のケーシング20が固定されており、このケーシング20内には、ファンモータ21によって駆動される遠心型のファン22およびヒータ23が配設されている。そして、加熱室4の後面である内箱3の後面壁には、ファン22の中心側に対応位置して多数の小孔からなる吸気口24が形成されていると共に、吸気口24の上下両側部分に位置して同じく多数の小孔からなる吐気口25が形成されている。
On the other hand, a
上記の熱風発生装置19において、ファン22が回転すると、加熱室4内の空気が吸気口24からケーシング20内に吸引され、そしてヒータ23により加熱されて上下の吐気口25から加熱室4内に吐出される。このような熱風の循環によって加熱室4内が加熱されてオーブン調理が行われるようになっている。オーブン調理では、加熱室4内にオーブン調理皿(図示せず)を上下2段に配置することができるようになっているが、上記のように上下の吐気口25から同等量の熱風が供給されることによって、上下に配置されたオーブン調理皿上の食品が共に良好に調理することができる。
In the
さて、前記内箱3は鉄板などの金属板製のもので、前面部の矩形状のフランジ板26、上面板27、後面板28、左側板29、右側板30および底面板31からなる。そのうち、上面板27および後面板28は、一枚の板材をほぼL字形に折曲して形成されている。そして、これらの板26〜31は互いに溶接などによって接合され、前面部のフランジ板26が外箱2に溶接などによって接合されている。
The
斯かる内箱3の上部の稜角部のうち上部後側の稜角部、換言すれば、一枚の板から形成された上面板27および後面板28の境界部は、その全体が図1および図2にも示すように、後側に向って下降する傾斜面32に形成されている。そして、その傾斜面32の横(左右)方向中央部には、外方に向って膨出するほぼ四角錐台状の隆起部33が形成され、この隆起部33の傾斜せる上面(傾斜面32と平行)には、台形状の窓34が開口形成されている。
Among the ridge corners of the upper part of the
ここで、上面板27および後面板28を構成する一個の板材を、以下ではL形板材35と称することとする。このL形板材35の上面板27と後面板28の境界部に形成された前記傾斜面32には、隆起部33の前方を横切るようにして金属板製のケーシング取付部材36が溶接などによって接合されている。このケーシング取付部材36において、傾斜面36に接合された接合面部36a,36aには、2組の取付片36b,36bおよび36c,36cが形成されている。また、左右両側の接合面部36a,36aを繋いで隆起部33の前方を横切るように位置する部分は、内箱3の上面の上ヒータ18の後端部に対向する遮熱部36dとして形成されている。
Here, one plate material constituting the
ケーシング取付部材36に形成された2組の取付片36b,36bおよび36c,36cのうち、接合面部36a,36aの後端縁に形成された取付片36b,36bには、前記熱風発生装置19のケーシング20の上端部分がねじ止めなどにより固定されるようになっている。また、接合面部36a,36aの内側端縁に形成された取付片36c,36cには、センサ取付板37が取り付けられるようになっている。そして、センサ取付板37には、図1および図2に示すように、モータ38が取り付けられ、このモータ38は、赤外線センサ39を正逆回転駆動する。以下に、赤外線センサ39の構成、赤外線センサ39のモータ38への取り付け構成、モータ38のセンサ取付板37への取り付け構成について述べる。
Of the two sets of
まず、赤外線センサ39について詳述する。図1および図3に示すように、赤外線センサ39は、ケース40、このケース40内に収納される取付基板41、ケース40に取り付けられる蓋42からなる。ケース40はプラスチック製で、その下面部には、筒状突部40aが突出形成されていると共に、内底面には取付基板41を載置するための複数個のリブ40bおよび取付基板41の位置決めのためのピン40cが突設されている。また、ケース40の上端部の一側縁部には、突片40dが突設され、この突片40dに複数個の係合孔40eが形成されている。これらケース40および蓋42は、導電性プラスチックで形成するか、非導電性プラスチックの場合には、成形後、表面に金属メッキを施すことが好ましい。
First, the
一方、取付基板41の下面には、図4(a)、(b)に示すように、複数個、例えば8個の赤外線検出素子43が一直線上に位置するようにして所定の間隔をもって装着されていると共に、これら8個の赤外線検出素子43と対向するようにして金属筒44内に収納された凹レンズ45が装着されている。また、取付基板41の一辺部には、コネクタ46が設けられていて当該コネクタ46に赤外線検出素子43の検出信号を前記操作部7に設けられた図示しない制御回路に接続するためのシールド線47が接続されている。このような取付基板41には、位置決め孔41aが形成されている。そして、この取付基板41は、凹レンズ45の金属筒44を筒状突部40a内に嵌合すると共に、位置決め孔41aをピン41cに嵌合するようにしてケース40内に収納されている。
On the other hand, as shown in FIGS. 4A and 4B, a plurality of, for example, eight
蓋42において、その一辺には複数個の係合突片42aが突設されていると共に、反対側の一辺には通し孔42bを有した止め片42cが突設されている。また、蓋42の下面部には、複数個のピン42dが突設されている。そして、この蓋42は、係合突片42aをケース40の突片40dの係合孔40eに挿入するようにしてケース40の上面に被せられ、止め片42cの通し孔42bに挿通されたセルフタッピングねじ(図示せず)をケース40に形成された小孔40fに螺着することによって当該ケース40に固定されている。この固定状態において、蓋42はピン42dにより取付基板41をケース40のリブ40b上に押さえ付けて当該取付基板41を動かないように固定している。また、凹レンズ45の先端は、筒状突部40aから突出することなく、筒状突部40aの先端からやや奥まって位置している。なお、蓋42をケース40に固定する際、シールド線47は、ケース40の側面部に形成された凹部40gから外方に導出される。
In the
ここで、取付基板41は赤外線検出素子43およびその信号処理回路などを構成するICチップ48などを搭載するに最小限の大きさに形成されており、ケース40はその取付基板41を収納するに最小限の大きさに形成されている。そして、ケース40の対向する2側面には、それぞれ複数個の通気孔40hが形成されており、この互いに対向する複数対の通気孔40hを通じて外気がケース40内に出入りすることによって取付基板41が冷却されるようになっている。この外気の流通の確保によってケース40を取付基板41を収納するに最小限の大きさに止めても支承がないようにしている。
Here, the mounting
而して、前記モータ38は、歯車減速機構(図示せず)を内蔵したステッピングモータなどから構成されている。このモータ38に対し、ケース40の一外側面には、ボス部50が斜め上向きに一体に突設されており、このボス部50にモータ38の出力軸51に嵌合される嵌合穴50aが形成されている。なお、嵌合穴50aおよび出力軸51は、断面形状が非円形の例えばほぼ小判形となるように形成されている。
Thus, the
ここで、ボス部50が赤外線検出素子43との関係で、どのような状態に形成されているかを説明する。即ち、ケース40内に収容された取付基板41上の複数個の赤外線検出素子43を結ぶ直線をLとしたとき、ボス部50は、ケース40の下方から見た場合に、図4(b)に示すように、その嵌合穴40aの中心軸線C1が直線Lに一致するように、且つ、ケース40の側方から見た場合、図4(a)に示すように、直線Lに対して所定角度αだけ傾くように形成されている。
Here, the state in which the
モータ38が取り付けられるセンサ取付部材37は、図2に示すように、左右両側にケーシング取付部材36の取付片36b,36bに取り付けられる取付片37a,37aを有すると共に、中央部にモータ取付部37bを有している。そして、モータ取付部37bには、ほぼL字形の係止片37cが突設されている。
モータ38をセンサ取付部材37に取り付けるに先立って、その出力軸51には、赤外線センサ39が取り付けられる。この出力軸51への赤外線センサ39の取り付けは、ケース40のボス部50の嵌合穴50aを出力軸51に嵌合することによって行われる。そして、赤外線センサ39を取り付けたモータ38は、その取付片38a,38aをセンサ取付部材37のモータ取付部37bにねじ止めすることによって当該センサ取付部材37に固定される。このモータ38の固定状態において、センサ取付部材37の係止片37cの先端の立上片37dが出力軸51に嵌合されたケース40のボス部50先端に小隙間をもって対向することにより、出力軸51からのボス部50の不用意な抜けが防止される。
As shown in FIG. 2, the
Prior to attaching the
モータ38を固定したセンサ取付部材37は、その取付片37a,37aをケーシング取付部材36の取付片36a,36aへねじ止めすることによって当該ケーシング取付部材36に固定される。そして、この固定状態において、モータ38は、図1に示すように、その出力軸51がほぼ水平に前向きに突出した状態となる。このため、赤外線センサ39のケース40は、傾斜状態に突設されたボス部50がほぼ水平の出力軸51に取り付けられていることによって、前方に向って斜め上向きとなるように傾斜した状態になると共に、複数個の赤外線検出素子43を結ぶ直線Lが出力軸51の回転中心軸線C1に対して角度αだけ傾斜した状態になる。
The
また、モータ38の出力軸51は、その回転中心軸線C2(C1に合致)を延長したとき、図1に示すように、その回転中心軸線C2が隆起部33の窓34内を挿通するようになると共に、赤外線センサ39の凹レンズ45が窓34を通して加熱室4内を臨むようになる。
上記構成において、マグネトロン11を駆動して行う高周波調理時において、食品や容器に入れられた飲料などの被加熱物は、加熱室4の底部の任意の場所に置かれる。そして、マグネトロン11が発した高周波は、導波管12を介し回転アンテナ16によって撹拌されつつ加熱室4内に供給される。これにより被加熱物が加熱される。
Further, when the
In the above configuration, during high frequency cooking performed by driving the
この高周波調理時において、赤外線センサ39を駆動するモータ38の出力軸51は、回転角度を0°の位置(8個の赤外線検出素子43の視野S(図8参照)が加熱室4の底面の左右方向の中央に一列に並ぶ状態のとき。)から、時計回り方向へ35°、反時計回り方向へ35°を回転範囲として、正逆方向に70°回転することを繰り返し行う。これにより、赤外線センサ39の複数個の赤外線検出素子43は、実質的に加熱室4の底面のほぼ全域から赤外線を受光することになる。このとき、出力軸51は5°ずつ間欠的に回転し、5°回転する毎に制御回路に赤外線検出素子43の検出信号を送る。そして、制御回路は、この温度センサ39から出力される検出信号に基づいて被加熱物の温度を検出し、高周波調理を制御する。
During the high frequency cooking, the
図8(a)は、本実施例において、赤外線センサ39が正逆方向に70°回転する際、5°回転する毎の各赤外線検出素子43の視野Sを加熱室4の底面上に示したものである。図8(b)は、本実施例と同様の赤外線センサ39を、図4(b)に示すように、モータ38の出力軸に対して、出力軸51の回転中心軸線C2が8個の赤外線検出素子43を結んだ直線Lと一致するように、即ち8個の赤外線検出素子43を結んだ直線Lを中心にして赤外線センサ39が回転するように構成し、赤外線センサ39を正逆方向に70°回転させた際、5°回転する毎の各赤外線検出素子43の視野Sを加熱室4の底面上に示したものである。ここで、図8では、出力軸51が正面から見て0°から時計回り方向に回転する角度を(+)の符号、反時計回り方向に回転する角度を(−)の符号を付して示した。
FIG. 8A shows the field of view S of each infrared detecting
この図8(a)および(b)を比較すると、本実施例では、5°回転する毎の8個の赤外線検出素子43の視野は、ほぼ平行に移動してゆくが、比較構成のものでは、5°回転する毎の8個の赤外線検出素子43の視野は扇状に移動していっている。そして、本実施例では、加熱室4の底面の中央部および中央寄りの部分では、8個の赤外線検出素子43の視野が加熱室4の底面に存在する。また、加熱室4の底面の左右両端部分では、最前部の1個の赤外線検出素子43の視野が加熱室4の底面から外れるが、未だ7個の赤外線検出素子43の視野が加熱室4の底面に存在している。
Comparing FIGS. 8A and 8B, in the present embodiment, the field of view of the eight
これに対し、比較構成のものでは、加熱室4の底面の中央部および中央寄りの部分では、8個の赤外線検出素子43の視野が加熱室4の底面に存在する。しかし、加熱室4の底面の左右両端部分では、2個〜5個の赤外線検出素子43の視野が加熱室4の底面から外れ、3個〜6個の赤外線検出素子43の視野しか加熱室4の底面上に存在しなくなる。
このように、加熱室4の底面の左右両端部分で、視野が底面から外れる赤外線検出素子43の数が本実施例では少なく、比較構成では多いことの理由は、出力軸51の回転角が0°から時計回り方向或は反時計回り方向に回転してゆくと、赤外線センサ39を横から見ると、回転角が0度のときには、本実施例では、図9(a−1)に示すようにα°だけ傾斜した状態にあるが、回転してゆくと、それに伴って赤外線センサ39の傾きが次第に小さくなって水平に近付いてゆく。
On the other hand, in the comparative configuration, the field of view of the eight
As described above, the number of
これに対し、比較構成のものでは、出力軸51の回転回転中心軸線Lが複数個の赤外線検出素子43を結ぶ直線と一致しているので、赤外線センサ39の傾きは、モータ38の出力軸51の回転角が0°のときでも、また、そこから時計回り方向に35°、反時計回り方向に35°回転したときでも、横から見た赤外線センサ39の傾斜角度に変化はない。このため、加熱室4の底面の左右両側端の部分から赤外線を受光する際には、加熱室4の底面に対する赤外線検出素子43の光軸Pの傾きが、図9(a−3)、(b−3)に占めるように、本実施例の方が比較構成のものに比べて小さくなり、視野が加熱室4の底面から外れる赤外線検出素子43の数が少なくなるからであると思われる。
On the other hand, in the comparative configuration, since the rotation rotation center axis L of the
以上のように、本実施例によれば、比較構成のものに比べて、加熱室4の底面を見る赤外線検出素子43の視野の密度が大きくなり、検出精度をより高くすることができる。
また、本実施例によれば、加熱室4の上部後側の稜角部全体を傾斜面32に形成したので、オーブン調理時に吐気口25から吐出される熱風を円滑に加熱室4の前方へと案内することができる。
As described above, according to the present embodiment, the visual field density of the
In addition, according to the present embodiment, since the entire ridge corner on the upper rear side of the
その上、本実施例では、傾斜面32に隆起部33を形成し、赤外線センサ39の赤外線検出素子43はこの隆起部33の窓34を介して加熱室4内から赤外線を受光するようにしたので、赤外線検出素子43に赤外線を集光させるための凹レンズ45を窓34に近付けることができる。このため、小さい窓34でも、赤外線センサ39は加熱室4内の底面の全体をカバーすることができ、オーブン調理時での熱風漏れを極力防止することができる。
In addition, in this embodiment, a raised
また、モータ38の出力軸51の回転中心軸線の延長が窓34内を通過するようにしたので、より一層窓34を小さくすることができ、このようにしても、赤外線検出素子43によって加熱室4内の底面の全体をカバーすることができる。
In addition, since the extension of the rotation center axis of the
また、本実施例によれば、ほぼ水平に配置されたモータ38の出力軸51に赤外線センサ39のケース40を傾けて取り付けたので、図10(a)に示すように、モータ38が赤外線センサ40から下方に突出する長さが短くなる。これに対し、赤外線センサ39をモータ38に直線状に連結した比較構成のものでは、図10(b)に示すように、モータ38が赤外線センサ39のケース40から下方に突出する長さが長くなる。このため、熱風発生装置19のケーシング20の上部にモータ38の逃げのために凹部を部分的に設けなくてはならなくなる。ケーシング20の上部に当該ケーシング20内に窪む凹部を設けると、オーブン調理時に、その凹部を形成した部分から加熱室4内に送風される熱風量が減少し、加熱むらを生ずるおそれがある。
しかしながら、本実施例では、そのような凹部をケーシング20に形成する必要がないので、オーブン調理時に熱風供給量の不足部分が生じて加熱むらを生ずるといったおそれがない。
Further, according to the present embodiment, the
However, in this embodiment, since it is not necessary to form such a recess in the
その他、本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
赤外線センサ39を内箱3の上部後方に配設したので、モータ38が内箱3の上面から突出しても、その突出部分は機械室10となる。このため、赤外線センサ39を内箱3の上部側方に配設した場合とは異なり、内箱3の側面と外箱2の側面との隙間を広げなくとも済む。
ケーシング取付部材36に、内箱3の上面の上ヒータ18と赤外線センサ39との間に位置する遮熱部36dが形成されているので、オーブン調理時に、赤外線センサ39が上ヒータ28から放出される熱の影響を受けて損傷するといった危険性を防止することができる。
ケース40および蓋42は、導電性プラスチック製、または非導電性プラスチック製で表面に金属メッキが施されているので、電磁シールドして赤外線センサ39にノイズが入らないように保護することができる。
In addition, according to the present invention, the following effects can be obtained.
Since the
Since the heat-insulating
Since the
ケーシング取付部材36に、ケース40のボス部50が出力軸51から抜け出ることを防止する係止片36cが形成されているので、ボス部50を出力軸51に固定しなくとも済み、固定用のねじなどを省略することができる。
モータ38を内箱3から離すことができるので、モータ38をオーブン調理時に内箱3から放出される熱の影響を受け難くすることができると共に、モータ38の周りを空気が流れ易くなるので、モータ38の冷却効果が高くなる。
内箱3において、上面板27、後面板28、傾斜面32が一枚の板を折り曲げることによって形成されているので、部品点数を少なくすることができる。ケース40に蓋41を1本のねじによって固定できるので、部品点数が減少する。
凹レンズ45を金属筒44内に収納したので、高周波加熱時の高周波の影響を低減できる。
The
Since the
In the
Since the
なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限定されるものではなく、以下のような拡張或は変更が可能である。
赤外線検出素子43の数は8個に限られない。
傾斜面32は、内箱3の上部後側の稜角部の全体に形成せず、温度センサ39を取り付ける部分にだけ形成するようにしても良い。
窓34は傾斜面32に直接形成しても良い。
温度センサ39を設ける部位は、内箱3の上後部に限られない。
赤外線センサ39による赤外線の検出は高周波調理時に限られない。
The present invention is not limited to the embodiments described above and shown in the drawings, and can be expanded or changed as follows.
The number of
The
The
The part where the
Detection of infrared rays by the
図面中、2は外箱、3は内箱(筺体)、4は加熱室、5は扉、11はマグネトロン、17は下ヒータ、18は上ヒータ、19は熱風発生装置、20はケーシング、22はファン、23はヒータ、24は吸気口、25は吐気口、32は傾斜面、33は隆起部、34は窓、36はケーシング取付部材、37はセンサ取付部材、38はモータ(駆動装置)、39は赤外線センサ、40はケース、41は取付基板、42は蓋、43は赤外線検出素子、45は凹レンズ、50はボス部、51は出力軸である。 In the drawings, 2 is an outer box, 3 is an inner box (frame), 4 is a heating chamber, 5 is a door, 11 is a magnetron, 17 is a lower heater, 18 is an upper heater, 19 is a hot air generator, 20 is a casing, 22 Is a fan, 23 is a heater, 24 is an air inlet, 25 is an air outlet, 32 is an inclined surface, 33 is a raised portion, 34 is a window, 36 is a casing mounting member, 37 is a sensor mounting member, and 38 is a motor (drive device). , 39 is an infrared sensor, 40 is a case, 41 is a mounting substrate, 42 is a lid, 43 is an infrared detection element, 45 is a concave lens, 50 is a boss portion, and 51 is an output shaft.
Claims (4)
一列に並べられた複数個の赤外線検出素子を有し、前記加熱室の上部に形成された窓を通じて前記加熱室内からの赤外線を検出する赤外線センサと、
前記赤外線センサを取り付けた出力軸を備え、前記赤外線検出素子の検出視野を移動させるために当該赤外線センサを正逆回転させる駆動装置とを備えた加熱調理器において、
前記駆動装置は、前記出力軸がほぼ水平となるように配設され、
前記赤外線センサは、前記出力軸に、前記複数個の赤外線検出素子を結ぶ直線が前記出力軸の回転中心軸線に対して傾斜するように取り付けられていることを特徴とする加熱調理器。 Heating means for heating an object to be heated contained in a heating chamber;
An infrared sensor having a plurality of infrared detection elements arranged in a row, and detecting infrared from the heating chamber through a window formed in an upper portion of the heating chamber;
In a heating cooker comprising an output shaft to which the infrared sensor is attached, and a drive device that rotates the infrared sensor forward and backward in order to move the detection visual field of the infrared detection element,
The drive device is disposed so that the output shaft is substantially horizontal,
The heating cooker, wherein the infrared sensor is attached to the output shaft so that a straight line connecting the plurality of infrared detection elements is inclined with respect to a rotation center axis of the output shaft.
The said window is inclined and the said drive device is arrange | positioned in the position where the extension line of the rotation center axis line of the said output shaft passes the inside of the said window. Cooking cooker.
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2004
- 2004-06-11 JP JP2004174014A patent/JP2005351566A/en active Pending
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