JP2005349259A - 液体の無害化処理方法及びその装置 - Google Patents

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和樹 西澤
Kiyoshi Sugata
清 菅田
Ryohei Ueda
良平 植田
Kazuhiko Fujise
和彦 藤瀬
Masayuki Tabata
雅之 田畑
Takashi Ueda
隆 上田
Koichi Okada
弘一 岡田
Tomoaki Omura
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Abstract

【課題】 設備コスト及び運転コストが低減され、かつ船体側の強度低下をもたらすことなく、あらゆる大きさの微生物の殺滅又は殺菌を確実になし得、さらには船舶におけるバラスト水の無害化処理装置の設置スペースを低減して貨物等の搭載スペースを増大可能とし、かつ既存の船舶に対しても該無害化処理装置設置のための船体内の改造コストを最少限に抑制可能とした海水の無害化処理装置を提供する。
【解決手段】 未処理の液体中の微生物を除去して清浄な処理液体に転換する液体の無害化処理において、前記液体中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理と、前記液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理とを施し、処理液体を処理液体タンクに収容する。また、海水搬入路を通して導入された海水に陸上設置無害化設備にて該海水中の微生物を殺滅又は殺菌する無害化処理を施し、該処理海水を海水搬出路を通してバラスト水タンクに収容する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主として、未処理の海水中の微生物を除去して清浄な処理海水にしてバラスト水タンクに収容する時、又はバラスト水タンクに収容した未処理の海水を航海中に清浄な処理海水にする時、又はバラスト水タンクより未処理の海水を清浄な処理海水にして排水する時に行うバラスト水処理に適用され、未処理の液体あるいは処理液体タンク内の液体に機械的処理及び光触媒処理を施して、該液体中の微生物を除去して清浄な処理液体に転換する液体の無害化処理方法その装置に関する。
タンカー等の船舶において、オイルを搭載しない状態での航行時に、バラスト水タンクに収容する海水即ちバラスト水は、海洋汚染や公害の発生を回避するため、未処理の海水中の微生物を除去して清浄な処理海水にするための無害化処理が施こされている。
かかる海水の無害化処理方法として、特許文献1(特許第2794537号公報)、特許文献2(特開2002−192161号公報)、特許文献3(特開2003−200156号公報)の技術が提供されている。
特許文献1の技術においては、バラスト水タンクを空または底部に水が残った状態にした後、該バラスト水タンク内に残存する沈澱物を昇温させ、有害プランクトンや細菌の死滅温度以上の温度に加熱し、所定時間保持している。
特許文献2の技術においては、バラスト水タンク内のバラスト水中に高電圧パルスを印加し、有害微生物に直接高電圧パルスを印加してその内部で放電を起して、該有害微生物を殺滅又は殺菌し、あるいは電極間のアーク放電による衝撃波で間接的に該有害微生物を殺滅又は殺菌している。
特許文献3の技術においては、パイプ内流路の途中に、複数の細長いスリットを有するスリット板を横断面方向に取り付け、未処理液体を該スリットを通過させることにより、前記未処理液体の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌するようにしている。
特許第2794537号公報 特開2002−192161号公報 特開2003−200156号公報
特許文献1の技術にあっては、バラスト水タンクを空または底部に水が残った状態とするため、局部的な応力集中により船体に損傷を与える危険性がある。また、バラスト水タンク底部全体に溜まった沈澱物を昇温させるように広範囲にバラスト水タンクを加熱するので、加熱作業に時間と手間が掛かり処理コストが高くなる。
また、特許文献2の技術にあっては、大掛かりな高電圧パルス印加設備を必要とするため、設備コスト及び運転コストが高くなる。
さらに、特許文献3の技術にあっては、未処理液体をスリットを通過させることにより、サイズの大きな微生物は殺滅又は殺菌可能であるが、サイズの小さな細菌類を殺滅又は殺菌するのは困難である。
また、特許文献1、2ともに、バラスト水の無害化処理装置を全て船舶に搭載しているので、船体内における該無害化処理装置の設置スペースが大きくなり、貨物等の搭載スペースが抑制される。
また特許文献1、2の技術にあっては、かかる無害化処理装置を既存の船舶に設置するには、該無害化処理装置を設置するための船体内の大幅な改造が必要となり、改造コストが嵩む。
従って、本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、設備コスト及び運転コストが低減され、かつ船体側の強度低下をもたらすことなく、あらゆる大きさの微生物の殺滅又は殺菌を確実になし得、さらには船舶におけるバラスト水の無害化処理装置の設置スペースを低減して貨物等の搭載スペースを増大可能とし、かつ既存の船舶に対しても該無害化処理装置設置のための船体内の改造コストを最少限に抑制可能とした海水の無害化処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、かかる目的を達成するため、未処理の海水を含む未処理の液体中の微生物を除去して清浄な処理液体に転換する液体の無害化処理方法において、前記液体中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理と、前記液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理とを施し、処理液体を処理液体タンクに収容することを特徴とする。
そして、前記方法を実施する装置の発明として、未処理の海水を含む未処理の液体中の微生物を除去して清浄な処理液体に転換するように構成された液体の無害化処理装置において、前記液体中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理を該液体に施す機械的処理装置と、前記液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理を該液体に施す光触媒装置と、前記機械的処理装置及び光触媒装置による処理液体を収容する処理液体タンクとを備えたことを特徴とする液体の無害化処理装置を提案する。
かかる発明において、前記微生物とは、主に動物プランクトン及びそのシスト、植物プランクトン及びそのシスト、細菌類、菌類、ウィルスなど、毒を有するものや病原性のあるもの又は生態系を乱すものである。
また前記無害化処理とは、主に海洋汚染を起こしたり人間及び魚介類に被害をもたらしたり生態系を破壊するこれら微生物を殺滅又は殺菌又は除去することである。
また、前記光触媒処理に用いられる光触媒は、酸化チタンを含むもので反応器内に粉末、繊維状、ペレット状等にて支持するのが好ましい。
かかる発明によれば、前記機械的処理装置は、内径0.5mm程度の多数の小孔が穿孔されたスリット板を液体流路中に設けて構成するのが好適であり、該機械的処理装置においては、海水を前記小孔内を通過させる際の乱流形成によって、甲殻を有するような比較的大きな微生物を含む広範囲の微生物に損傷を与えて殺滅又は殺菌する。
また、前記光触媒装置は、前記のような酸化チタンを含む物質からなる光触媒を反応器内に単層あるいは複数層敷設して該光触媒の層内にUVランプを貫設し、該光触媒に太陽光等の照射光をUVランプを介して当てながら光触媒層内を海水等の被処理液体を通す。そして、前記照射光による光触媒の反応によって該光触媒の表面にOHラジカルが生成され、該OHラジカルによって前記被処理液体内のサイズの小さい細菌類を殺滅又は殺菌する。
従って、かかる発明によれば、比較的大きな広範囲の微生物を殺滅又は殺菌する機械的処理装置による機械的処理と、サイズの小さい細菌類を殺滅又は殺菌する光触媒装置による光触媒処理とを組み合わせることにより、あらゆる大きさの微生物の殺滅又は殺菌を確実になすことができる。
また、前記機械的処理と光触媒処理とを組み合わせることにより、機械的処理の負荷が軽減されて圧力損失が減少し、機械的処理の所要動力を低減でき、機械的処理装置を小型、小容量化できる。さらには光触媒処理では、細菌類の殺滅又は殺菌を主体的に行えばよいので光触媒処理の処理コストを最少限に抑えることが可能となる。
また、前記機械的処理及び光触媒処理は、処理用の残留物質による海水等の汚染が無く、後段機器の腐蝕の懸念も回避可能な液体の無害化処理手段となる。
従ってかかる発明によれば、被処理液体中の微生物を除去する無害化処理システムの設備コスト及び運転コストを低減し、液体中の微生物を確実に除去可能でかつ海洋汚染や後段機器の腐蝕を回避した液体の無害化処理システムを提供できる。
また本発明は、前記液体の無害化処理方法において、前記液体をフィルタ等に通すろ過法又は遠心分離法により該液体中の比較的大きな前記微生物を除去する微生物分離処理と、前記液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理とを施し、処理液体を処理液体タンクに収容することを特徴とする。
そして、前記方法を実施する装置の発明として、前記液体の無害化処理装置において、前記液体をフィルタ等に通すろ過法又は遠心分離法により該液体中の比較的大きな微生物を除去する微生物分離処理を行う微生物分離処理手段と、前記液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理を該海水に施す光触媒装置と、前記機械的処理装置及び光触媒装置による処理液体を収容する処理液体タンクとを備えたことを特徴とする液体の無害化処理装置を提案する。
かかる発明によれば、前記微生物分離処理手段を用いてろ過法又は遠心分離法等によって液体中の比較的大きな微生物を除去する微生物分離処理と、光触媒装置を用いて微生物分離処理後の液体にOHラジカルによって液体内のサイズの小さい細菌類を殺滅又は殺菌する光触媒処理とを併せて施すことにより、あらゆる大きさの微生物の殺滅又は殺菌を確実になすことができて、微生物の処理機能が向上する。
また、フィルタのメッシュを微生物除去の最適メッシュに選定することにより、比較的大きな広範囲の微生物を確実に捕獲し除去できて、逆洗等により捕獲後の処理も簡単にできる。
かかる発明において、好ましくは、前記未処理の液体に、前記微生物分離処理による微生物分離処理及び光触媒装置による光触媒処理と、機械的処理装置による該液体中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理とを併せて施す。
このように構成すれば、前記ろ過法又は遠心分離法等による微生物分離処理と機械的処理装置による他の機械的処理とを併せて施すことにより、微生物の処理機能が向上するとともに、光触媒処理の負荷を低減できる。
また本発明は、バラスト水タンクを含む処理液体タンク内に収容された海水を含む液体中の微生物を除去して該液体を清浄な処理液体に転換する液体の無害化処理において、前記液体に、機械的処理装置を用いて液体中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理と、光触媒装置を用いて前記液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理とを施し、処理液体を前記処理液体タンク外に排出することを特徴とする。
かかる発明によれば、船舶への荷積み時にバラスト水をバラスト水タンクから海中に戻す前等において、該バラスト水タンク内(処理液体タンク内)に収容された海水(液体)に前記機械的処理装置による機械的処理と前記光触媒装置による光触媒処理とを併せて施すことにより、完全に無害化したバラスト水(処理液体)を海中つまり処理液体タンク外に排水できる。
また本発明は、バラスト水タンクを含む処理液体タンク内に収容された海水を含む液体中の微生物を除去して該液体を清浄な処理液体に転換する液体の無害化処理において、前記微生物分離処理手段を用いて液体をフィルタ等に通すろ過法又は遠心分離法等により該液体中の比較的大きな前記微生物を除去する微生物分離処理と、前記光触媒装置を用いて液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理とを施し、処理液体を前記処理液体タンク外に排出する。
また、好ましくは、前記処理液体タンク内に収容された液体に、前記微生物分離処理手段による微生物分離処理及び前記光触媒装置による光触媒処理と、機械的処理装置による液体中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理とを併せて施す。
かかる発明によれば、前記微生物分離処理手段を用いてろ過法又は遠心分離法等によって液体中の比較的大きな微生物を除去する微生物分離処理と、光触媒装置を用いて微生物分離処理後の液体にOHラジカルによって液体内のサイズの小さい細菌類を殺滅又は殺菌する光触媒処理とを併せて施すことにより、あらゆる大きさの微生物の殺滅又は殺菌を確実になすことができて、微生物の処理機能が向上し、完全に無害化したバラスト水(処理液体)を海中つまり処理液体タンク外に排水できる。
また、前記微生物分離処理手段による微生物分離処理及び前記光触媒装置による光触媒処理と、機械的処理装置による機械的処理とを併せて施せば、微生物の処理機能が向上するとともに、光触媒処理の負荷を低減できる。
また本発明は、バラスト水タンクを含む処理液体タンク内に収容された海水を含む液体中の微生物を除去して該液体を清浄な処理液体に転換する液体の無害化処理において、前記液体に、該液体中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理と、前記液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理とを施し、前記機械的処理及び光触媒処理後の処理液体を前記処理液体タンクに循環させることを特徴とする。
かかる発明によれば、前記手段をバラスト水タンク内に収容された海水の無害化処理に適用すれば、船舶の航行中においても、バラスト水タンク内の処理海水に機械的処理と光触媒処理とを併せて施すことによりバラスト水を無害化できるので、バラスト水排水時の無害化処理時間を短縮できる。
また本発明は、バラスト水タンクを含む処理液体タンク内に収容された海水を含む液体中の微生物を除去して該液体を清浄な処理液体に転換する液体の無害化処理において、微生物分離手段を用いて液体をフィルタ等に通すろ過法又は遠心分離法により該液体中の比較的大きな前記微生物を除去する微生物分離処理と、光触媒装置を用いて液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理とを施し、処理液体を前記処理液体タンクに循環させることを特徴とする。
かかる発明によれば、前記手段をバラスト水タンク内に収容された海水の無害化処理に適用すれば、船舶の航行中においても、バラスト水タンク内の処理海水に微生物分離処理と光触媒処理とを併せて施すことによりバラスト水を無害化できるので、バラスト水排水時の無害化処理時間を短縮できる。
また本発明は、前記処理液体タンク内の液体に、前記液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理を施し、処理液体を前記処理液体タンクに循環させることを特徴とする。
かかる発明によれば、バラスト水タンク内に収容された海水の無害化処理に適用すれば、船舶の航行中においても、バラスト水タンク内の処理海水にさらに光触媒処理を施すことによりバラスト水を完全に無害化可能となるので、バラスト水排水時の無害化処理時間を短縮できる。
また本発明は、前記液体の光触媒処理の電源に、太陽電池、風力発電電力等の自然エネルギーによる電力を用いる。
かかる発明によれば、液体の光触媒処理の電源に自然エネルギーを利用できるので、光触媒処理の処理コストを低減できるとともに、海水の光触媒処理に適用すれば、船舶の航行中においても船舶内の動力を極力使用することなくバラスト水の無害化が可能となる。
また本発明は、海水中の微生物を除去して清浄な処理海水に転換して船舶に搭載されたバラスト水タンクに収容する海水の無害化処理装置において、陸上に設置されて前記海水中の微生物を殺滅又は殺菌する陸上設置無害化設備を、前記液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理を該海水に施す光触媒装置で構成するとともに、前記海水を取水して前記陸上設置無害化設備に搬送する海水搬入路と、前記陸上設置無害化設備にて処理された海水を前記バラスト水タンクに搬送する海水搬出路とを備え、前記海水搬入路を通して導入された海水に前記陸上設置無害化設備にて該海水中の微生物を殺滅又は殺菌する無害化処理を施し、該処理海水を前記海水搬出路を通して前記バラスト水タンクに収容するように構成されたことを特徴とする。
かかる発明において、好ましくは、前記陸上設置無害化設備を、前記光触媒装置に、前記海水中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理を該海水に施す機械的処理装置及び前記液体をフィルタ等に通すろ過法又は遠心分離法により該液体中の比較的大きな微生物を除去する微生物分離処理を行う微生物分離処理手段の何れか一方または双方を追設して構成する。
また、かかる発明において、前記海水をフィルタ等に通すろ過法又は遠心分離法により該海水中の比較的大きな前記微生物を除去する微生物分離処理手段を前記船舶に搭載することも可能である。
かかる発明によれば、陸上に設置された陸上設置無害化設備として、前記光触媒装置、あるいは該光触媒装置と、前記海水中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理装置及び前記海水をフィルタ等に通すろ過法又は遠心分離法により該海水中の比較的大きな微生物を除去する微生物分離処理手段の何れか一方または双方を陸上に設置し、該陸上設置無害化設備において未処理海水中の微生物を殺滅又は殺菌する無害化処理を行い、処理海水を、該陸上設置無害化設備と船舶に搭載されたバラスト水タンクとを接続する海水搬出路を通して該バラスト水タンクに収納するので、前記光触媒装置、機械的処理装置、微生物分離処理手段等の海水の無害化処理設備を船体内に設置する必要がなく、船舶における海水の無害化処理装置の設置スペースを低減できて、貨物等の搭載スペースを増大することが可能となる。
また、陸上に設置された前記光触媒装置、あるいは該光触媒装置及び前記機械的処理装置、前記微生物分離処理手段等の陸上設置無害化設備と船舶側のバラスト水タンクとを、海水搬出路を船舶毎に繋ぎ変えることにより、1台(1セット)の陸上設置無害化設備により複数の船舶のバラスト水タンクについての無害化処理を行うことができ、陸上設置無害化設備の稼動率を上昇できるとともに船舶1隻あたりの無害化処理装置の設置数を少なくできて装置コストを低減できる。
さらには、該光触媒装置、機械的処理装置、微生物分離処理手段等の無害化処理装置を陸上設備として設置するので、既存の船舶に対しても船体内に該無害化処理装置を新たに設置することが不要となるとともに船体内の改造が最少限で済み、該無害化処理装置設置のための船体内設置コストを最少限に抑制できる。
また、かかる発明において、前記光触媒装置、前記機械的処理装置、前記微生物分離処理手段を、前記陸上設置無害化設備あるいは船舶搭載用として置き換えることもできる。
すなわち、前記海水を光が照射される光触媒中を通流させることにより該海水中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理を該海水に施す光触媒装置を前記船舶に搭載し、陸上に設置されて前記海水中の微生物を殺滅又は殺菌する陸上設置無害化設備を、前記海水中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理装置及び前記海水をフィルタ等に通すろ過法又は遠心分離法により該海水中の比較的大きな前記微生物を除去する微生物分離処理手段の何れか一方または双方により構成する。
また本発明は、前記陸上設置無害化設備を、車両等の運搬装置に搭載して陸上を自在に移動可能に構成する。
かかる発明によれば、光触媒装置、機械的処理装置、微生物分離処理手段等の無害化処理装置で構成された陸上設置無害化設備を船舶に自在に近接させて、該陸上設置無害化設備において無害化処理を施した海水を該船舶内のバラスト水タンクに収容可能となり、海水搬送ラインの長さを最短にできる。これにより、海水搬送用ポンプの動力を低減できて海水の無害化処理コストを低減できる。
また、かかる発明によれば、複数の船舶について無害化処理を施した海水を該船舶内のバラスト水タンクに収容する場合においては、運搬装置に搭載した陸上設置無害化設備を自在に移動させて各船舶へのバラスト水の無害化処理を行うことができ、該バラスト水の無害化処理を短時間で効率的に行うことができる。
また本発明は、海水中の微生物を除去して清浄な処理海水に転換して船舶に搭載されたバラスト水タンクに収容する海水の無害化処理装置において、海上に浮設されて前記海水中の微生物を殺滅又は殺菌する海上設置無害化設備を、前記液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理を該海水に施す光触媒装置で構成するとともに、前記海水を取水して前記海上設置無害化設備に搬送する海水搬入路と、前記海上設置無害化設備にて処理された海水を前記バラスト水タンクに搬送する海水搬出路とを備え、前記海水搬入路を通して導入された海水に前記海上設置無害化設備にて該海水中の微生物を殺滅又は殺菌する無害化処理を施し、該処理海水を前記海水搬出路を通して前記バラスト水タンクに収容するように構成されたことを特徴とする。
かかる発明において、好ましくは、前記海上設置無害化設備を、前記光触媒装置と、前記海水中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理を該海水に施す機械的処理装置及び前記海水をフィルタ等に通すろ過法又は遠心分離法により該海水中の比較的大きな前記微生物を除去する微生物分離処理を該海水に施す微生物分離処理手段の何れか一方または双方とにより構成する。
かかる発明によれば、海上に移動可能に浮設された海上設置無害化設備として、前記光触媒装置あるいは機械的処理装置あるいは微生物分離処理手段を海上に浮設し、該海上設置無害化設備において未処理海水中の微生物を殺滅又は殺菌する無害化処理を行い、処理海水を、該海上設置無害化設備と船舶に搭載されたバラスト水タンクとを接続する海水搬出路を通して該バラスト水タンクに収納するので、前記前記光触媒装置、機械的処理装置等の海水の無害化処理設備を前記海上設置無害化設備として海上に浮設できて、船舶内に設置する必要がなくなる。これにより、船舶における海水の無害化処理装置の設置スペースを低減できて、貨物等の搭載スペースを増大することが可能となる。
また、海上に移動可能に浮設された前記光触媒装置あるいは機械的処理装置あるいは微生物分離処理手段等の海上設置無害化設備と船舶側のバラスト水タンクとを、海水搬出路を船舶毎に繋ぎ換えることにより、1台(1セット)の海上設置無害化設備により複数の船舶のバラスト水タンクについての無害化処理を行うことができ、海上設置無害化設備の稼動率を上昇できるとともに船舶1隻あたりの無害化処理装置の設置数を少なくできて装置コストを低減できる。
また、沖合いに停泊している船舶に対してバラスト水の無害化処理を行う際においても、海上に移動可能に浮設された海上設置無害化設備を船舶に自在に近接させて、該海上設置無害化設備において無害化処理を施した海水を該船舶内のバラスト水タンクに収することが可能となり、岸壁あるいは沖合いに停泊している船舶の何れに対しても、きわめて容易にかつ短時間でバラスト水の無害化処理を行うことができる。
さらには、前記光触媒装置等の無害化処理装置を海上設置無害化設備として船舶とは別個に浮設するので、既存の船舶に対しても該船舶内に該無害化処理装置を新たに設置するのが不要となるとともに船舶内の改造が最少限で済み、該無害化処理装置設置のための船舶内設置コストを最少限に抑制できる。
また、かかる発明において、前記光触媒装置、前記機械的処理装置、前記微生物分離処理手段を、前記海上設置無害化設備あるいは船舶搭載用として置き換えることもできる。
すなわち、前記海水を光が照射される光触媒中を通流させることにより該海水中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理を該海水に施す光触媒装置を前記船舶に搭載し、海上に設置されて前記海水中の微生物を殺滅又は殺菌する海上設置無害化設備を、前記海水中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理装置及び前記海水をフィルタ等に通すろ過法又は遠心分離法により該海水中の比較的大きな前記微生物を除去する微生物分離処理手段の何れか一方または双方により構成することもできる。
本発明によれば、比較的大きな広範囲の微生物を殺滅又は殺菌する機械的処理装置による機械的処理と、サイズの小さい細菌類を殺滅又は殺菌する光触媒装置による光触媒処理とを組み合わせることにより、あらゆる大きさの微生物の殺滅又は殺菌を確実になすことができる。
また、前記機械的処理と光触媒処理とを組み合わせることにより機械的処理の負荷が軽減されて圧力損失が減少し、機械的処理の所要動力を低減でき、機械的処理装置を小型、小容量化できる。さらには光触媒処理では、細菌類の殺滅又は殺菌を主体的に行えばよいので光触媒処理の処理コストを最少限に抑えることが可能となる。
また、前記機械的処理及び光触媒処理は、処理用の残留物質による海水等の汚染が無く、後段機器の腐蝕の懸念も回避可能な液体の無害化処理手段となる。
これにより、被処理液体中の微生物を除去する無害化処理システムの設備コスト及び運転コストを低減し、液体中の微生物を確実に除去可能で、かつ海洋汚染や後段機器の腐蝕を回避した液体の無害化処理システムを提供できる。
また本発明によれば、バラスト水タンク内に収容された海水中の微生物を除去して処理海水を海中に排水する際には、該バラスト水タンク内において前記機械的処理とサイズの小さい細菌類を殺滅又は殺菌する光触媒処理とを併せて施すことにより、完全に無害化したバラスト水を海中に排水できる。
また、バラスト水タンク内の海水を循環させながら前記機械的処理と光触媒処理とを併せて施すことにより、船舶の航行中においてもバラスト水の無害化処理を実施できることとなり、バラスト水排水時の無害化処理時間を短縮できる。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は本発明の第1実施例に係る船舶用バラスト水の無害化処理方法を示すブロック図である。図2ないし図27は第2ないし第27実施例を示す図1対応図である。図28は光触媒装置の構成図である。
図1に示す第1実施例において、1は未処理海水を濾過してごみ等の異物を捕獲するスクリーン、2は海水を処理ライン6に搬送するポンプである。3は前記スクリーン1を経た海水中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理装置である。
該機械的処理装置3は、海水の流路中に多数の小孔が穿孔された多孔板を設置して、海水が前記多数の小孔内を通過する際に発生する乱流により該海水中の微生物に損傷を与えて殺滅又は殺菌するように構成された多孔板式処理装置が好適であるが、かかる多孔板式処理装置に限られることなく、海水中の微生物に損傷を与えて殺滅又は殺菌する機能を有するものであればよい。
40は光触媒装置、5は前記機械的処理装置3及び光触媒装置40における無害化処理が施された処理海水を収容するバラスト水タンクである。
前記光触媒装置40の構成を示す図28において、41はリアクター(反応器)、43は酸化チタンを含む物質からなる光触媒、42はUVランプであり、前記光触媒装置40は前記光触媒43をリアクター41内に単層あるいは複数層敷設(この例では3層)して該光触媒43の層内にUVランプ42を貫設し、該光触媒43に太陽光等の照射光をUVランプ42を介して当てながら、光触媒43層内を未処理海水を通す。
そして、前記照射光による光触媒43の反応によって該光触媒43の表面にOHラジカルが生成され、該OHラジカルによって前記被処理海水内のサイズの小さい細菌類を殺滅又は殺菌する。
かかる第1実施例(図1)において、未処理海水は前記スクリーン1でごみ等の異物が捕獲され除去された後、前記ポンプ2により処理ラインを搬送されて機械的処理装置3に導入される。
該機械的処理装置3においては、前記海水を多数の小孔内を通過させる際に、該海水中の微生物に損傷を与えて殺滅又は殺菌する。該機械的処理装置3でかかる機械的処理が施された海水は、光触媒装置40に導入される。
該光触媒装置40においては、前記海水を、太陽光等の照射光をUVランプ42を介して当てながら光触媒43層内を通す。そして、前記照射光による光触媒43の反応によって該光触媒43の表面にOHラジカルが生成され、該OHラジカルによって前記海水内のサイズの小さい細菌類を殺滅又は殺菌する。かかる光触媒装置40での光触媒処理が施され、無害化された処理海水はバラスト水タンク5内に収容される。
前記実施例において、前記微生物とは、主に動物プランクトン及びそのシスト、植物プランクトン及びそのシスト、細菌類、菌類、ウィルスなど、毒を有するものや病原性のあるもの又は生態系を乱すものである。
また前記海水の無害化処理とは、主に海洋汚染を起こしたり人間及び魚介類に被害をもたらしたり生態系を破壊するこれら微生物を殺滅又は殺菌又は除去することである。
図2に示される第2実施例は、前記第1実施例(図1)に対して、機械的処理装置3による処理と光触媒装置40による処理の順序を逆にしたもので、未処理海水に光触媒装置40による光触媒処理を施してから機械的処理装置3による機械的処理を施している。
かかる第1、第2実施例によれば、多数の小孔が穿孔された多孔板を備えた機械的処理装置3の小孔内を海水を通して発生する乱流により比較的大きな広範囲の微生物を殺滅又は殺菌する機械的処理と、サイズの小さい細菌類を殺滅又は殺菌する光触媒装置40による光触媒処理とを組み合わせることにより、あらゆる大きさの微生物の殺滅又は殺菌を確実になすことができる。
また、前記機械的処理装置3による機械的処理と光触媒装置40による光触媒処理とを組み合わせることにより、機械的処理の負荷が軽減されて圧力損失が減少する。これにより、機械的処理装置3における機械的処理の所要動力を低減でき、該機械的処理装置3を小型、小容量化できる。
さらには前記光触媒装置40による光触媒処理では、細菌類の殺滅又は殺菌を主体的に行えばよいので、該光触媒処理の処理コストを最少限に抑えることが可能となる。
また、前記機械的処理装置3を用いての機械的処理及び光触媒装置40を用いての光触媒処理は、処理用の残留物質による海水等の汚染が無く、後段機器の腐蝕の懸念も回避可能な液体の無害化処理手段となる。
従って、かかる実施例によれば、被処理海水中の微生物を除去する無害化処理システムの設備コスト及び運転コストを低減でき、該海水中の微生物を確実に除去可能でかつ海洋汚染や後段機器の腐蝕を回避した液体の無害化処理システムが得られる。
図3ないし図27に示される第3ないし第27実施例において、前記機械的処理装置3を用いての機械的処理の作用効果、光触媒装置40を用いての光触媒処理の作用効果、及び前記機械的処理と光触媒処理とを組み合わせた作用効果は前記第1、第2実施例と同様である。また第3ないし第27実施例において、前記第1、第2実施例と同一の部材は同一の符号で示す。
図3に示される第3実施例においては、前記第1、第2実施例(図1,2)における機械的処理装置3に代えて、処理ラインにフィルタ20を設置している。21は該フィルタ20の逆洗ライン、22は該逆洗ライン21を開閉する開閉弁である。
そして、かかる第3実施例においては、海水を前記フィルタ20を通すことにより該海水中の比較的大きな微生物を除去できる。前記処理ラインのフィルタ20の下流側(上流側でもよい)には、第1、第2実施例(図1,2)と同様に、前記光触媒装置40を設置し、前記フィルタ20処理後の海水を光触媒処理してバラスト水タンク5に収容するようになっている。
かかる第3実施例によれば、前記フィルタ20を用いて液体中の比較的大きな微生物を除去する微生物分離処理と、光触媒装置40を用いて微生物分離処理後の液体にOHラジカルによって液体内のサイズの小さい細菌類を殺滅又は殺菌する光触媒処理とを併せて施すことにより、あらゆる大きさの微生物の殺滅又は殺菌を確実になすことができて、微生物の処理機能が向上する。
また、前記フィルタ20のメッシュを微生物除去の最適メッシュに選定することにより、比較的大きな広範囲の微生物を確実に捕獲し除去できて、逆洗等により捕獲後の処理も簡単にできる。
その他の構成は前記第1実施例と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
図4に示される第4実施例においては、前記第3実施例に対して、前記処理ラインのフィルタ20と光触媒装置40との間(フィルタ20の上流側でも光触媒装置40の下流側でもよい)前記各実施例と同様な機械的処理装置3を設置している。
かかる第4実施例によれば、前記フィルタ20によるフィルタ処理と機械的処理装置3による他の機械的処理とを併せて施すことにより、微生物の処理機能が向上するとともに、後流側の光触媒装置40による光触媒処理の負荷を低減できる。
その他の構成は前記第3実施例と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
尚、前記第3、第4実施例(図3,4)において、フィルタ20に代えて、遠心分離装置(図示省略)を設置し、該遠心分離装置により前記海水から微生物を遠心分離して、該海水から除去するようにしてもよい。
図5に示される第5実施例においては、バラスト水タンク5に収容された海水に、前記第1実施例(図1)と同様な、機械的処理装置3による機械的処理と光触媒装置40による光触媒処理とをこの順に施して、海水中の微生物や細菌類を殺滅又は殺菌して無害化し、排水路71を通して海中に排水している。
図6に示される第6実施例においては、バラスト水タンク5に収容された海水に、前記第5実施例とは逆の順序で、光触媒装置40による光触媒処理と機械的処理装置3による機械的処理とをこの順に施して、海水中の微生物や細菌類を殺滅又は殺菌して無害化し、排水路71を通して海中に排水している。
第5、第6実施例によれば、船舶への荷積み時にバラスト水をバラスト水タンク5から海中に戻す前において、該バラスト水タンク5内に収容された海水に機械的処理装置3による機械的処理と光触媒装置40による光触媒処理とを併せて施すことにより、完全に無害化したバラスト水を海中に排水できる。
図7に示される第7実施例においては、バラスト水タンク5に収容された海水に、前記第3、第4実施例(図3,4)と同様に、処理ラインにフィルタ20を設置して(21は該フィルタ20の逆洗ライン、22は該逆洗ライン21を開閉する開閉弁)、前記海水をフィルタ20を通すことにより該海水中の比較的大きな微生物を除去し、処理ラインのフィルタ20の下流側に光触媒装置40を設置して前記フィルタ20による微生物分離処理後の液体にOHラジカルによって液体内のサイズの小さい細菌類を殺滅又は殺菌する光触媒処理を施して無害化し、排水路71を通して海中に排水している。
かかる第7実施例によれば、前記フィルタ20によって海水中の比較的大きな微生物を除去する微生物分離処理と、光触媒装置40を用いて微生物分離処理後の液体にOHラジカルによって海水内のサイズの小さい細菌類を殺滅又は殺菌する光触媒処理とを併せて施すことにより、あらゆる大きさの微生物の殺滅又は殺菌を確実になすことができて、微生物の処理機能が向上し、完全に無害化したバラスト水を海中に排水できる。
図8に示される第8実施例は、前記第7実施例に対して、前記処理ラインのフィルタ20と光触媒装置40との間(フィルタ20の上流側でも光触媒装置40の下流側でもよい)前記各実施例と同様な機械的処理装置3を設置している。
かかる第8実施例によれば、前記フィルタ20によるフィルタ処理と機械的処理装置3による他の機械的処理とを併せて施すことにより、微生物の処理機能が向上するとともに、後流側の光触媒装置40による光触媒処理の負荷を低減できる。
図9に示される第9実施例においては、バラスト水タンク5に収容された海水に、前記第5実施例(図5)と同様な、機械的処理装置3による機械的処理と光触媒装置40による光触媒処理とをこの順に施して、海水中の微生物や細菌類を殺滅又は殺菌してから、該海水を循環路70を通して前記バラスト水タンク5に循環させる処理を繰り返すことにより無害化している。
このようにすれば、船舶の航行中においてもバラスト水タンク5内のバラスト水の無害化処理を実施できることとなり、バラスト水を船舶から排水する際の無害化処理時間を短縮あるいは無害化処理を不要とすることが可能となる。
以下の第10〜第12実施例でもこれと同一の作用効果を奏することができる。
図10に示される第10実施例においては、バラスト水タンク5に収容された海水に、前記第9実施例とは逆の順序で、光触媒装置40による光触媒処理と機械的処理装置3による機械的処理とをこの順に施して、海水中の微生物や細菌類を殺滅又は殺菌してから、該海水を循環路70を通して前記バラスト水タンク5に循環させる処理を繰り返すことにより無害化している。
図11に示される第11実施例においては、前記第7実施例(図7)と同様に、処理ラインにフィルタ20を設置して(21は該フィルタ20の逆洗ライン、22は該逆洗ライン21を開閉する開閉弁)、バラスト水タンク5に収容された海水をフィルタ20を通すことにより該海水中の比較的大きな微生物を除去し、処理ラインのフィルタ20の下流側に光触媒装置40を設置して前記フィルタ20による微生物分離処理後の液体にOHラジカルによって液体内のサイズの小さい細菌類を殺滅又は殺菌する光触媒処理を施してから、該海水を循環路70を通して前記バラスト水タンク5に循環させる処理を繰り返すことにより無害化している。
図12に示される第12実施例においては、第11実施例に対して、前記処理ラインのフィルタ20と光触媒装置40との間(フィルタ20の上流側でも光触媒装置40の下流側でもよい)前記各実施例と同様な機械的処理装置3を設置し、バラスト水タンク5に収容された海水をフィルタ20を通すことにより該海水中の比較的大きな微生物を除去し、前記フィルタ20による微生物分離処理後の海水にさらに前記機械的処理装置3による機械的処理を施した後、該海水に光触媒処理を施して該海水内のサイズの小さい細菌類を殺滅又は殺菌してから、該海水を循環路70を通して前記バラスト水タンク5に循環させる処理を繰り返すことにより無害化している。
図13に示される第13実施例においては、未処理海水に前記機械的処理装置3による
機械的処理を施してバラスト水タンク5に収容し、該バラスト水タンク5内の海水を前記光触媒装置40を循環させて、該海水中の細菌類を殺滅又は殺菌する光触媒処理を施すことにより、該バラスト水タンク5内の海水を無害化している。
かかる第13実施例によれば、船舶の航行中においても、バラスト水タンク5内の処理海水にさらに前記光触媒装置40による光触媒処理を施すことにより、バラスト水を完全に無害化可能となるので、バラスト水排水時の無害化処理時間を短縮できる。
以下の第14〜第18実施例でもこれと同一の作用効果を奏することができる。
図14に示される第14実施例においては、未処理海水をフィルタ20を通すことにより該海水中の比較的大きな微生物を除去する微生物分離処理を施してバラスト水タンク5に収容し、該バラスト水タンク5内の海水を前記光触媒装置40を循環させて海水中の細菌類を殺滅又は殺菌する光触媒処理を施すことにより、該バラスト水タンク5内の海水を無害化している。
図15に示される第15実施例においては、未処理海水をフィルタ20を通すことにより該海水中の比較的大きな微生物を除去する微生物分離処理を施した後、機械的処理装置3を通して機械的処理を施してバラスト水タンク5に収容し、該バラスト水タンク5内の海水を前記光触媒装置40を循環させて海水中の細菌類を殺滅又は殺菌する光触媒処理を施すことにより、該バラスト水タンク5内の海水を無害化している。
図16に示される第16実施例においては、該バラスト水タンク5内の海水を前記光触媒装置40を循環させて海水中の細菌類を殺滅又は殺菌する光触媒処理を施し、この処理海水にさらに機械的処理装置3により機械的処理を施して無害化し、海中に排水している。
図17に示される第17実施例においては、該バラスト水タンク5内の海水を前記光触媒装置40を循環させて海水中の細菌類を殺滅又は殺菌する光触媒処理を施し、この処理海水をさらにフィルタ20を通すことにより該海水中の比較的大きな微生物を除去する微生物分離処理を施して無害化し、排水路71を通して海中に排水している。
図18に示される第18実施例においては、前記第17実施例に対して、フィルタ20の後流に機械的処理装置3を設置し、フィルタ20処理後の海水を該機械的処理装置3を通して機械的処理を施して無害化し、排水路71を通して海中に排水している。その他の構成は前記第17実施例(図17)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
図19に示される第19実施例においては、前記光触媒装置40の電源に、太陽電池、風力発電装置33等の自然エネルギーによる電力を用いている。
また、図20に示される第20実施例においては、前記第16実施例(図16)に対し、該バラスト水タンク5内の海水を光触媒処理する光触媒装置40の電源に、太陽電池、風力発電装置33等の自然エネルギーによる電力を用いている。
また、図21に示される第21実施例においては、前記第13実施例(図13)に対し、該バラスト水タンク5内の海水を光触媒処理する光触媒装置40の電源に、太陽電池、風力発電装置33等の自然エネルギーによる電力を用いている。
前記第19〜第21実施例によれば、前記光触媒装置40の電源に自然エネルギーを利用できるので、光触媒処理の処理コストを低減できるとともに、船舶の航行中においても船舶内の動力を極力使用することなく、光触媒装置40を用いてのバラスト水の無害化が可能となる。
図22に示す第22実施例において、100は海102を航行する船舶、5は該船舶内に設置されたバラスト水タンク、50は陸上101に設置された陸上設置無害化設備である。
該陸上設置無害化設備50は、光触媒処理手段としての光触媒装置40及び機械的処理装置3により構成される。
20は海中と前記陸上設置無害化設備50の海水入口(前記光触媒装置40あるいは機械的処理装置3のいずれか一方の海水入口)とを接続する海水搬入路、21は前記陸上設置無害化設備50の海水出口(前記海水電解装置4あるいは機械的処理装置3のいずれか一方の海水出口)と前記バラスト水タンク5とを接続する海水搬出路である。
かかる第22実施例においては、海水搬入路20を通った未処理海水が陸上設置無害化設備50の機械的処理装置3→光触媒装置40の順序で無害化処理を施される場合について説明するが、前記とは逆の光触媒装置40→機械的処理装置3の順序で無害化処理してもよい。
第22実施例において、海水搬入路20を通った未処理海水は機械的処理装置3に導入される。
該機械的処理装置3においては、該海水中の微生物に損傷を与えて殺滅又は殺菌する。該機械的処理装置3でかかる機械的処理が施された海水は、前記光触媒装置40海水電解装置4に送り込まれる。該光触媒装置40では前記と同様な光触媒処理を行って、海水中の細菌類を殺滅又は殺菌する。
第22実施例によれば、前記光触媒装置40及び機械的処理装置3を陸上に設置し、該陸上設置無害化設備50において未処理海水中の微生物を殺滅又は殺菌する無害化処理を行い、処理海水を、該陸上設置無害化設備50と船舶100に搭載されたバラスト水タンク5とを接続する海水搬出路21を通して該バラスト水タンク5に収容するので、前記光触媒装置40、機械的処理装置3等の海水の無害化処理設備を船舶100に設置する必要がなく、該船舶100における海水の無害化処理装置の設置スペースを低減できて、貨物等の搭載スペースを増大することが可能となる。
また、陸上に設置された該光触媒装置40及び機械的処理装置3等の陸上設置無害化設備50と船舶100側のバラスト水タンク5とを、海水搬出路21を船舶100毎に繋ぎ変えることにより、1台(1セット)の陸上設置無害化設備50により複数の船舶100のバラスト水タンク5についての無害化処理を行うことができ、陸上設置無害化設備50の稼動率を上昇できるとともに船舶100の1隻あたりの無害化処理装置の設置数を少なくできて、装置コストを低減できる。
さらには、該光触媒装置40、機械的処理装置3等の無害化処理装置を陸上設備として設置するので、既存の船舶100に対しても船舶100内に該無害化処理装置を新たに設置することが不要となるとともに船体内の改造が最少限で済み、該無害化処理装置設置のための船体内設置コストを最少限に抑制できる。
また、かかる第22実施例において、陸上設置無害化設備50として、図3に示す第3実施例と同様なフィルタ20、逆洗ライン21、該逆洗ライン21を開閉する開閉弁22等からなる微生物分離処理手段020(図22に鎖線で示す)を追設することもできる。
この場合、前記光触媒装置40と前記微生物分離処理手段020とを組み合わせても良い。
図23に示す第23実施例においては、前記陸上設置無害化設備50を、前記光触媒装置40で構成し、前記機械的処理装置3を船舶100に搭載している。
かかる第23実施例によれば、陸上設置無害化設備50として陸上に設置された前記光触媒装置40により無害化処理された処理海水を、該陸上設置無害化設備50と船舶内のバラスト水タンク5とを接続する海水搬出路21を通して、船舶100内に設置された機械的処理装置3に導入する。そして、該機械的処理装置3において無害化処理された処理海水を、バラスト水タンク5に収容する。
また、かかる第23実施例において、前記機械的処理装置3とともに、微生物分離処理手段020(図23に鎖線で示す)を前記船舶100に搭載することもできる。
さらに、かかる第23実施例において、前記光触媒装置40、機械的処理装置3、微生物分離処理手段020を、前記陸上設置無害化設備50あるいは船舶10搭載用として置き換えることもできる。
すなわち、図23において、前記光触媒装置40を船舶100に搭載し、陸上設置無害化設備50として、前記機械的処理装置3及び微生物分離処理手段020(図22参照)の何れか一方または双方を設置することも可能である。
その他の構成及び作用効果は前記第22実施例(図22)と同一である。また前記第1実施例と同一の部材は同一の符号で示す。
図24ないし図25に示される第24ないし第25実施例においては、前記陸上設置無害化設備50を、車両22に搭載して陸上101を自在に移動可能に構成している。
図24に示される第24実施例においては、前記第22実施例における陸上設置無害化設備50を車両22に搭載して陸上101を自在に移動可能としている。
図25に示される第25実施例においては、前記第23実施例における陸上設置無害化設備50を車両22に搭載して陸上101を自在に移動可能としている。
かかる第24ないし第25実施例によれば、車両22に搭載された陸上設置無害化設備50を船舶100に自在に近接させて、該陸上設置無害化設備50において無害化処理を施した海水を該船舶100内のバラスト水タンク5に収容可能となり、海水搬出管21等の海水搬送ラインの長さを最短にできる。これにより、図示しない海水搬送用ポンプの動力を低減できて、海水の無害化処理コストを低減できる。
また、かかる実施例によれば、複数の船舶100について無害化処理を施した海水を該船舶100内のバラスト水タンク5に収容する場合においては、車両22に搭載した陸上設置無害化設備50を自在に移動させて、各船舶100へのバラスト水の無害化処理を行うことができることとなり、該バラスト水の無害化処理を短時間で効率的に行うことができる。
その他の構成は前記第22ないし第23実施例と同一であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
図26に示す第26実施例において、100は海102を航行する船舶、5は該船舶内に設置されたバラスト水タンク、23は海上(102)に移動可能に浮設された装置搭載船、60は該装置搭載船23上に搭載された海上設置無害化設備である。該海上設置無害化設備60は前記第各実施例と同様な光触媒装置40及び機械的処理装置3により構成される。
25は海水を取水して前記海上設置無害化設備60に搬送する海水搬入路、24は前記海上設置無害化設備60と前記船舶100内のバラスト水タンク5とを接続し該海上設置無害化設備60で処理された処理海水を前記バラスト水タンク5に搬送する海水搬出路である。
かかる第26実施例においては、海水搬入路25を通った未処理海水が海上設置無害化設備60の機械的処理装置3→光触媒装置40の順序で無害化処理を施される場合について説明するが、前記とは逆の光触媒装置40→機械的処理装置3の順序で無害化処理してもよい。
第26実施例において、海水搬入路25を通った未処理海水は機械的処理装置3に導入される。該機械的処理装置3においては、前記各実施例と同様な機械的処理が施され、次いで前記光触媒装置40に送り込まれ、該光触媒装置40で前記各実施例と同様な光触媒処理が施される。
前記光触媒装置40及び機械的処理装置3によって無害化処理が施された処理海水は、海水搬出路24を通って船舶100内のバラスト水タンク5に収容される。101は陸上である。
かかる第26実施例によれば、海上設置無害化設備60を構成する光触媒装置40及び機械的処理装置3を、海上(102)に移動可能に浮設された装置搭載船23に搭載し、該海上設置無害化設備60において未処理海水中の微生物を殺滅又は殺菌する無害化処理を行い、処理海水を、該海上設置無害化設備60と船舶100に内のバラスト水タンク5とを接続する海水搬出路24を通して該バラスト水タンク5に収納するので、前記光触媒装置40、機械的処理装置3等の海水の無害化処理設備を前記海上設置無害化設備60として浮設できて、船舶100内に設置する必要がなくなる。
これにより、船舶100における海水の無害化処理装置の設置スペースを低減できて、貨物等の搭載スペースを増大することが可能となる。
また、海上(102)に移動可能に浮設された海上設置無害化設備60を構成する光触媒装置40及び機械的処理装置3と船100側のバラスト水タンク5とを、海水搬出路24を船舶100毎に繋ぎ換えることにより、1台(1セット)の海上設置無害化設備60により複数の船舶100のバラスト水タンク5についての無害化処理を行うことができる。これにより、海上設置無害化設備60の稼動率を上昇できるとともに、船舶1隻あたりの無害化処理装置の設置数を少なくできて装置コストを低減できる。
また、沖合いに停泊している船舶100に対してバラスト水の無害化処理を行う際においても、海上に移動可能に浮設された海上設置無害化設備60を装置搭載船23の移動により船舶100に自在に近接させて、該海上設置無害化設備60において無害化処理を施した海水を該船舶100内のバラスト水タンク5に収容可能となる。これにより、岸壁あるいは沖合いに停泊している船舶の何れに対しても、きわめて容易にかつ短時間でバラスト水の無害化処理を行うことができる。
さらには、前記光触媒装置40及び機械的処理装置3等の無害化処理装置を海上設置無害化設備60として船舶100とは別個に浮設するので、既存の船舶100に対しても船体内に該無害化処理装置を新たに設置するのが不要となるとともに、船舶100内の改造が最少限で済み、該無害化処理装置設置のための船舶100内設置コストを最少限に抑制できる。
また、かかる第26実施例において、前記海上設置無害化設備60として、前記光触媒装置40と、前記機械的処理装置3及び前記微生物分離処理を該海水に施す微生物分離処理手段020(図26に鎖線で示す)の何れか一方または双方とにより構成することもできる。
図27に示す第27実施例においては、海上設置無害化設備60は光触媒装置40により構成し、機械的処理装置3を船舶100に搭載している。
この場合、前記光触媒装置40と前記微生物分離処理手段020とを組み合わせても良い。
また、かかる第27実施例において、前記機械的処理装置3とともに、微生物分離処理手段020(図26に鎖線で示す)を前記船舶100に搭載することもできる。
さらに、かかる第27実施例において、前記光触媒装置40、機械的処理装置3、微生物分離処理手段020を、前記海上設置無害化設備60あるいは船舶100搭載用として置き換えることもできる。
すなわち、図27において、前記光触媒装置40を船舶100に搭載し、海上設置無害化設備50として、前記機械的処理装置3及び微生物分離処理手段020(図26参照)の何れか一方または双方を設置することも可能である。
その他の構成及び作用効果は前記第26実施例(図26)と同一である。また前記第1実施例と同一の部材は同一の符号で示す。
以上の実施例は海水を無害化処理する方法及びその装置であるが、本発明はこれに限られることなく、微生物を含む液体を前記各実施例と同様な方法及び装置でもって無害化処理する場合にも広く適用できる。
本発明によれば、設備コスト及び運転コストが低減され、かつ船体側の強度低下をもたらすことなく、あらゆる大きさの微生物の殺滅又は殺菌を確実になし得、さらには船舶におけるバラスト水の無害化処理装置の設置スペースを低減して貨物等の搭載スペースを増大可能とし、かつ既存の船舶に対しても該無害化処理装置設置のための船体内の改造コストを最少限に抑制可能とした海水の無害化処理装置を提供できる。
本発明の第1実施例に係る船舶用バラスト水の無害化処理方法を示すブロック図である。 第2実施例を示す図1対応図である。 第3実施例を示す図1対応図である。 第4実施例を示す図1対応図である。 第5実施例を示す図1対応図である。 第6実施例を示す図1対応図である。 第7実施例を示す図1対応図である。 第8実施例を示す図1対応図である。 第9実施例を示す図1対応図である。 第10実施例を示す図1対応図である。 第11実施例を示す図1対応図である。 第12実施例を示す図1対応図である。 第13実施例を示す図1対応図である。 第14実施例を示す図1対応図である。 第15実施例を示す図1対応図である。 第16実施例を示す図1対応図である。 第17実施例を示す図1対応図である。 第18実施例を示す図1対応図である。 第19実施例を示す図1対応図である。 第20実施例を示す図1対応図である。 第21実施例を示す図1対応図である。 第22実施例に係る船舶用バラスト水の無害化処理装置を示すブロック図である。 第23実施例を示す図22対応図である。 第24実施例を示す図22対応図である。 第25実施例を示す図22対応図である。 第26実施例を示す図22対応図である。 第27実施例を示す図22対応図である。 光触媒装置の構成図である。
符号の説明
1 スクリーン
2 ポンプ
3 機械的処理装置
5 バラスト水タンク
33 太陽電池、風力発電装置
20 フィルタ
40 光触媒装置
100 船舶
101 陸上
102 海(海上)
20、25 海水搬入路
21、24 海水搬出路
22 車両
23 装置搭載船
50 陸上設置無害化設備
60 海上設置無害化設備

Claims (29)

  1. 未処理の海水を含む未処理の液体中の微生物を除去して清浄な処理液体に転換する液体の無害化処理方法において、前記液体中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理と、前記液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理とを施し、処理液体を処理液体タンクに収容することを特徴とする液体の無害化処理方法。
  2. 未処理の海水を含む未処理の液体中の微生物を除去して清浄な処理液体に転換する液体の無害化処理方法において、前記液体をフィルタ等に通すろ過法又は遠心分離法により該液体中の比較的大きな前記微生物を除去する微生物分離処理と、前記液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理とを施し、処理液体を処理液体タンクに収容することを特徴とする液体の無害化処理方法。
  3. 未処理の海水を含む未処理の液体に、前記微生物分離処理及び光触媒処理と、該液体中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理とを併せて施すことを特徴とする請求項2記載の液体の無害化処理方法。
  4. バラスト水タンクを含む処理液体タンク内に収容された海水を含む液体中の微生物を除去して該液体を清浄な処理液体に転換する液体の無害化処理方法において、前記液体に、該液体中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理と、前記液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理とを施し、処理液体を前記処理液体タンク外に排出することを特徴とする液体の無害化処理方法。
  5. バラスト水タンクを含む処理液体タンク内に収容された海水を含む液体中の微生物を除去して該液体を清浄な処理液体に転換する液体の無害化処理方法において、前記液体をフィルタ等に通すろ過法又は遠心分離法により該液体中の比較的大きな前記微生物を除去する微生物分離処理と、前記液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理とを施し、処理液体を前記処理液体タンク外に排出することを特徴とする液体の無害化処理方法。
  6. 前記処理液体タンク内に収容された液体に、前記微生物分離処理及び光触媒処理と、該液体中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理とを併せて施すことを特徴とする請求項5記載の液体の無害化処理方法。
  7. バラスト水タンクを含む処理液体タンク内に収容された海水を含む液体中の微生物を除去して該液体を清浄な処理液体に転換する液体の無害化処理方法において、前記液体に、該液体中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理と、前記液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理とを施し、処理液体を前記処理液体タンクに循環させることを特徴とする液体の無害化処理方法。
  8. バラスト水タンクを含む処理液体タンク内に収容された海水を含む液体中の微生物を除去して該液体を清浄な処理液体に転換する液体の無害化処理方法において、前記液体をフィルタ等に通すろ過法又は遠心分離法により該液体中の比較的大きな前記微生物を除去する微生物分離処理と、前記液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理とを施し、処理液体を前記処理液体タンクに循環させることを特徴とする液体の無害化処理方法。
  9. 前記処理液体タンク内に収容された液体に、前記微生物分離処理及び光触媒処理と、該液体中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理とを併せて施こして前記処理液体タンクに循環させることを特徴とする請求項8記載の液体の無害化処理方法。
  10. 前記処理液体タンク内の液体に、前記液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理を施し、処理液体を前記処理液体タンクに循環させることを特徴とする請求項1ないし9の何れかの項に記載の液体の無害化処理方法。
  11. 前記液体の光触媒処理の電源に、太陽電池、風力発電電力等の自然エネルギーによる電力を用いることを特徴とする請求項1、2、4、5、7、8、10の何れかの項に記載の液体の無害化処理方法。
  12. 未処理の海水を含む未処理の液体中の微生物を除去して清浄な処理液体に転換するように構成された液体の無害化処理装置において、前記液体中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理を該液体に施す機械的処理装置と、前記液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理を該液体に施す光触媒装置と、前記機械的処理装置及び光触媒装置による処理液体を収容する処理液体タンクとを備えたことを特徴とする液体の無害化処理装置。
  13. 未処理の海水を含む未処理の液体中の微生物を除去して清浄な処理液体に転換するように構成された液体の無害化処理装置において、前記液体をフィルタ等に通すろ過法又は遠心分離法により該液体中の比較的大きな微生物を除去する微生物分離処理を行う微生物分離処理手段と、前記液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理を該海水に施す光触媒装置と、前記微生物分離処理装置及び光触媒装置による処理液体を収容する処理液体タンクとを備えたことを特徴とする液体の無害化処理装置。
  14. 前記微生物分離処理手段及び光触媒装置に、前記液体中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理を該液体に施す機械的処理装置を併設し、前記微生物分離処理手段及び光触媒装置及び機械的処理装置による処理後の処理液体を前記処理液体タンクに収容するように構成したことを特徴とする請求項13記載の液体の無害化処理装置。
  15. バラスト水タンクを含む処理液体タンク内に収容された海水を含む液体中の微生物を除去して該液体を清浄な処理液体に転換するように構成された液体の無害化処理装置において、前記処理液体タンク内の液体中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理を該液体に施す機械的処理装置と、前記液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理を該液体に施す光触媒装置とを備えたことを特徴とする液体の無害化処理装置。
  16. バラスト水タンクを含む処理液体タンク内に収容された海水を含む液体中の微生物を除去して該液体を清浄な処理液体に転換するように構成された液体の無害化処理装置において、前記処理液体タンク内の液体をフィルタ等に通すろ過法又は遠心分離法により該液体中の比較的大きな微生物を除去する微生物分離処理を行う微生物分離処理手段と、前記液体を光が照射される光触媒中を通流させることにより該液体中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理を該海水に施す光触媒装置とを備えたことを特徴とする液体の無害化処理装置。
  17. 前記微生物分離処理手段及び光触媒装置に、前記処理液体タンクからの液体中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理を該液体に施す機械的処理装置を併設したことを特徴とする請求項16記載の液体の無害化処理装置。
  18. 前記微生物分離処理手段、あるいは光触媒装置、あるいは機械的処理装置による処理後の処理液体を前記処理液体タンクに循環させる循環路を設けたことを特徴とする請求項15ないし17の何れかの項に記載の液体の無害化処理装置。
  19. 海水中の微生物を除去して清浄な処理海水に転換して船舶に搭載されたバラスト水タンクに収容する海水の無害化処理装置において、陸上に設置されて前記海水中の微生物を殺滅又は殺菌する陸上設置無害化設備を、前記海水を光が照射される光触媒中を通流させることにより該海水中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理を該海水に施す光触媒装置で構成するとともに、前記海水を取水して前記陸上設置無害化設備に搬送する海水搬入路と、前記陸上設置無害化設備にて処理された海水を前記バラスト水タンクに搬送する海水搬出路とを備え、前記海水搬入路を通して導入された海水に前記陸上設置無害化設備にて該海水中の微生物を殺滅又は殺菌する無害化処理を施し、該処理海水を前記海水搬出路を通して前記バラスト水タンクに収容するように構成されたことを特徴とする液体の無害化処理装置。
  20. 前記陸上設置無害化設備を、前記光触媒装置に、前記海水中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理を該海水に施す機械的処理装置及び前記海水をフィルタ等に通すろ過法又は遠心分離法により該海水中の比較的大きな微生物を除去する微生物分離処理を行う微生物分離処理手段の何れか一方または双方を追設したことを特徴とする請求項19記載の海水の無害化処理装置。
  21. 前記海水中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理を該海水に施す機械的処理装置を前記船舶に搭載し、前記陸上設置無害化設備での処理海水を前記海水搬出路を通して船舶内の前記機械的処理装置に導入し、該機械的処理装置による処理を施して前記バラスト水タンクに収容するように構成したことを特徴とする請求項19記載の海水の無害化処理装置。
  22. 前記海水をフィルタ等に通すろ過法又は遠心分離法により該海水中の比較的大きな前記微生物を除去する微生物分離処理手段を前記船舶に搭載し、前記陸上設置無害化設備での処理海水を前記海水搬出路を通して船舶内の前記微生物分離処理手段に導入し、該微生物分離処理手段による処理を施して前記バラスト水タンクに収容するように構成したことを特徴とする請求項19記載の海水の無害化処理装置。
  23. 海水中の微生物を除去して清浄な処理海水に転換して船舶に搭載されたバラスト水タンクに収容する海水の無害化処理装置において、前記海水を光が照射される光触媒中を通流させることにより該海水中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理を該海水に施す光触媒装置を前記船舶に搭載し、陸上に設置されて前記海水中の微生物を殺滅又は殺菌する陸上設置無害化設備を、前記海水中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理装置及び前記海水をフィルタ等に通すろ過法又は遠心分離法により該海水中の比較的大きな前記微生物を除去する微生物分離処理手段の何れか一方または双方により構成したことを特徴とする海水の無害化処理装置。
  24. 前記陸上設置無害化設備を、車両等の運搬装置に搭載して陸上を自在に移動可能に構成したことを特徴とする請求項19ないし23のいずれかの項に記載の海水の無害化処理装置。
  25. 海水中の微生物を除去して清浄な処理海水に転換して船舶に搭載されたバラスト水タンクに収容する海水の無害化処理装置において、海上に浮設されて前記海水中の微生物を殺滅又は殺菌する海上設置無害化設備を、前記海水を光が照射される光触媒中を通流させることにより該海水中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理を該海水に施す光触媒装置で構成するとともに、前記海水を取水して前記海上設置無害化設備に搬送する海水搬入路と、前記海上設置無害化設備にて処理された海水を前記バラスト水タンクに搬送する海水搬出路とを備え、前記海水搬入路を通して導入された海水に前記海上設置無害化設備にて該海水中の微生物を殺滅又は殺菌する無害化処理を施し、該処理海水を前記海水搬出路を通して前記バラスト水タンクに収容するように構成されたことを特徴とする液体の無害化処理装置。
  26. 前記海上設置無害化設備を、前記光触媒装置と、前記海水中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理装置及び前記海水をフィルタ等に通すろ過法又は遠心分離法により該海水中の比較的大きな前記微生物を除去する微生物分離処理を該海水に施す微生物分離処理手段の何れか一方または双方とにより構成したことを特徴とする請求項25記載の海水の無害化処理装置。
  27. 前記海水中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理を該海水に施す機械的処理装置を前記船舶に搭載し、前記海上設置無害化設備での処理海水を前記海水搬出路を通して船舶内の前記機械的処理装置に導入し、該機械的処理装置による処理を施して前記バラスト水タンクに収容するように構成したことを特徴とする請求項23記載の海水の無害化処理装置。
  28. 前記海水をフィルタ等に通すろ過法又は遠心分離法により該海水中の比較的大きな前記微生物を除去する微生物分離処理を該海水に施す微生物分離処理手段を前記船舶に搭載し、前記海上設置無害化設備での処理海水を前記海水搬出路を通して船舶内の前記微生物分離処理手段に導入し、該微生物分離処理手段による処理を施して前記バラスト水タンクに収容するように構成したことを特徴とする請求項25記載の海水の無害化処理装置。
  29. 海水中の微生物を除去して清浄な処理海水に転換して船舶に搭載されたバラスト水タンクに収容する海水の無害化処理装置において、前記海水を光が照射される光触媒中を通流させることにより該海水中の微生物を殺滅又は殺菌する光触媒処理を該海水に施す光触媒装置を前記船舶に搭載し、海上に設置されて前記海水中の微生物を殺滅又は殺菌する海上設置無害化設備を、前記海水中の微生物に損傷を与え殺滅又は殺菌する機械的処理装置及び前記海水をフィルタ等に通すろ過法又は遠心分離法により該海水中の比較的大きな前記微生物を除去する微生物分離処理手段の何れか一方または双方により構成してなることを特徴とする海水の無害化処理装置。
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