JP2005349177A - 椎骨伸張装置 - Google Patents

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JP2005349177A JP2004314557A JP2004314557A JP2005349177A JP 2005349177 A JP2005349177 A JP 2005349177A JP 2004314557 A JP2004314557 A JP 2004314557A JP 2004314557 A JP2004314557 A JP 2004314557A JP 2005349177 A JP2005349177 A JP 2005349177A
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Abstract

【課題】
装着した状態でも体を自由に動かしたり衣服を着たりすることができ、普通通りの生活ができるようにする椎骨伸張装置を提供する。
【解決手段】
椎骨伸張装置K2は、脇の下側位置の胴部に巻き付けて固定される上部取着ベルト1aと、腰またはその近傍位置の胴部に巻き付けて固定される下部取着ベルト2aを備えている。上部取着ベルト1aと下部取着ベルト2aの間には、変形性を有する付勢体3a、3aが架設してある。付勢体3a、3aは、上部取着ベルト1aと下部取着ベルト2aの間隔が所定の取付位置より拡がっているときは付勢力を生じず、上部取着ベルト1aと下部取着ベルト2aの間隔を狭めて所定の位置に取り付けたときに、上部取着ベルト1aと下部取着ベルト2aの間隔を拡げる方向に付勢力を生じるよう構成してある。
【選択図】 図6

Description

本発明は、取着部材を胴部の脇の下と腰の位置に装着したときに付勢力によって椎骨(またはその一部)を強制的に伸ばし、例えば、腰痛等の治療若しくは予防を図るようにした椎骨伸張装置に関する。更に詳しくは、装着した状態でも体を自由に動かしたり衣服を着たりすることができ、普通通りの生活ができるようにするものに関する。
通常、腰痛は、椎骨を構成する骨と骨の間にある椎間板が潰され、椎間板の中にある髄核と呼ばれるゼリー状の物質が椎間板の外にはみ出て神経を圧迫することによって生じる。このような腰痛に対しては、椎骨を引っ張って伸ばす治療が一般的である。
例えば、特許文献1には、脇の下に設けられる胸部ベルトと、腰付近に設けられる腰部ベルトと、胸部ベルトと腰部ベルトの間に架け渡すよう設けられる空気シリンダーを備えており、当該空気シリンダーに加圧空気を供給することで伸長させて椎骨を伸ばすことができるようにしたストレッチコルセットが開示されている。このストレッチコルセットの空気シリンダーは、体の両側方にあたる位置に、空気が両側の空気シリンダー間で行き来可能に設けてあり、これにより体を横に曲げたときでは一方のシリンダーを縮ませて、他方のシリンダーを伸びた状態にすることも可能である。
特表平11−506351号公報
しかし、上記した特許文献1に示す装置には、次のような課題があった。
上記したストレッチコルセットでは、椎骨を伸ばすための付勢力を得る手段として空気シリンダーが用いられている。空気シリンダーは、シリンダー部と、ここから進退するロッド部からなり、剛性を有し容易には変形しないようになっている。
そのためストレッチコルセットでは、装着した状態で体を横にやや曲げたときでは、一方の空気シリンダーが縮んで体に沿った位置から外方に離れ、他方の空気シリンダーについては伸びて逆に体に近づき強く当たるようになる。つまり、ストレッチコルセットを装着した状態では、両側の空気シリンダーが邪魔になるので体を自由に動かすことができなかった。
また、このように体を動かすことにより空気シリンダーが体から離れたり近づいたりするので、上から衣服を着ることもできなかった。従って、従来のストレッチコルセットは使える場所が病院や自宅等に限られており、装着したままで外出する等、普通の生活をすることは困難であった。
本発明の目的は、装着した状態で体を自由に動かしたり衣服を着たりすることができ、普通通りの生活ができるようにする椎骨伸張装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
椎骨を強制的に伸ばす椎骨伸張装置であって、
脇の下側位置の胴部に固定した状態で装着される上部取着部材と、
腰またはその近傍位置の胴部に固定した状態で装着される下部取着部材と、
上部取着部材と下部取着部材を上記所定の位置に装着するときに付勢力によって椎骨を強制的に伸ばす付勢手段と、
を備えており、
付勢手段は変形性を有していることを特徴とする、
椎骨伸張装置である。
第2の発明にあっては、
付勢手段は、体側に沿ってまたは実質的に沿って変形すること特徴とする、
第1の発明に係る椎骨伸張装置である。
第3の発明にあっては、
付勢手段は、上部取着部材と下部取着部材の間隔が所定の装着位置より拡がっているときは付勢力を生じず、上部取着部材と下部取着部材の間隔を狭めて所定の位置に装着するときに、上部取着部材と下部取着部材の間隔を拡げる方向に付勢力を生じるよう構成してあり、上部取着部材と下部取着部材の間隔が狭まっても拡がっても体側に沿ってまたは実質的に沿って変形すること特徴とする、
第1の発明に係る椎骨伸張装置である。
(作 用)
本発明に係る椎骨伸張装置の作用を説明する。
上部取着部材と下部取着部材を所定の位置に装着することにより、付勢手段の付勢力によって椎骨を強制的に伸ばすことができる。また、付勢手段が変形性を有しているので、装着した状態で体を前後左右にやや曲げることができる。
付勢手段が体側に沿ってまたは実質的に沿って変形するものは、変形したときでも付勢手段が体から離れないので、椎骨伸張装置を装着した上から衣服を着ることもできる。従って、椎骨伸張装置は使える場所等が制限されず、例えば、装着したままで普通の生活ができる。
付勢手段が、上部取着部材と下部取着部材の間隔が所定の装着位置より拡がっているときは付勢力を生じず、上部取着部材と下部取着部材の間隔を狭めて所定の位置に装着するときに、上部取着部材と下部取着部材の間隔を拡げる方向に付勢力を生じるよう構成してあり、上部取着部材と下部取着部材の間隔が狭まっても拡がっても体側に沿ってまたは実質的に沿って変形するものは、上部取着部材と下部取着部材の間隔を狭めて所定の位置に装着することで、付勢手段によって上部取着部材と下部取着部材の間隔を拡げる方向に付勢力が生じ、椎骨を強制的に伸ばすことができる。また、付勢手段は、上部取着部材と下部取着部材の間隔が狭まっても拡がっても体側に沿ってまたは実質的に沿って変形する。
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明に係る椎骨伸張装置は、上部取着部材と下部取着部材を所定の位置に装着することにより、付勢手段の付勢力によって椎骨を強制的に伸ばすことができる。また、付勢手段が変形性を有しているので、装着した状態で体を前後左右に自由に動かすことができる。
(b)付勢手段が体側に沿ってまたは実質的に沿って変形するものは、変形したときでも付勢手段が体から離れないので、椎骨伸張装置を装着した上から衣服を着ることもできる。従って、椎骨伸張装置は使える場所等が制限されず、例えば、装着したままで普通の生活ができる。
本発明の実施の形態を図面に基づき更に詳細に説明する。
図1は本発明に係る椎骨伸張装置の第1の実施の形態を示しており、背面側から見た状態を示す斜視説明図、
図2は図1に示す椎骨伸張装置を側方から見た状態を示す側面図、
図3は椎骨伸長装置を所定の位置に装着した状態を背面側から見た状態を示す説明図、
図4は図3に示す椎骨伸長装置を側面側から見た状態を示す側面図である。
椎骨伸長装置K1は、脇の下側位置の胴部に固定した状態で装着される上部取着部材である上部取着体1と、腰またはその近傍位置の胴部に固定した状態で装着される下部取着部材である下部取着体2と、付勢手段である柔軟性(変形性)を有する弾性体3,3を備えている。
上部取着体1は、準剛性を有しており背面側に固定される上部本体10と、胴部に巻き付けて固定される帯状の装着ベルト11,11を備えている。上部本体10には、板状の垂設部100,100が所要間隔をあけて二箇所から垂設してある。上部本体10と装着ベルト11,11は一体に形成されている。
装着ベルト11,11の両端側には、係合手段(または貼着手段)である面ファスナー110,111が互いに係合可能に設けてある。
上部本体10を装着したときの略脇の下側にあたる部分には、脇当てスポンジ12,12が設けてある。脇当てスポンジ12,12は、上部本体10が脇の皮膚に食い込んだり、皮膚が擦れて傷んだりすることを防止する。
垂設部100,100は、弾性体3,3の付勢力を受けて椎骨を伸ばす力を支えることができる強度を備えるよう形成されている。各垂設部100の先端(下側の端部)には溝状の係合部101が形成してあり、弾性体3の一部が引っ掛けて設けてある。
下部取着体2は、準剛性を有しており上部取着体1と同じように背面側に固定される下部本体20と、腰またはその近傍位置の胴部に巻き付けて固定される帯状の装着ベルト21,21を備えている。下部本体20には、板状の垂設部200が中央の一箇所から上方へ垂設してある。下部本体20と装着ベルト21,21は一体に形成されている。
装着ベルト21,21の両端側には、係合手段(または貼着手段)である面ファスナー210,211が互いに係合可能に設けてある。
垂設部200は、弾性体3,3の付勢力を受けて椎骨を伸ばす力を支えることができる強度を備えるよう形成されている。垂設部200の先端(上側の端部)には溝状の係合部201が形成してあり、弾性体3の一部が引っ掛けて設けてある。
上部取着体1と下部取着体2は、下部取着体2の垂設部200を上部取着体1の垂設部100,100の間の空間部に、やや隙間を設けた状態で配置して組み合わせて(嵌め合わせて)ある。
(作 用)
図5は装着状態における付勢力の向きを示す拡大説明図である。
図1ないし図5を参照して本実施の形態で示す椎骨伸長装置K1の作用を説明する。
椎骨伸長装置K1は、例えば、次のようにして装着される。
まず、上部取着体1の上部本体10を背面側に設けた状態で、装着ベルト11,11を脇の下側位置における胴部に巻き付けて、面ファスナー110,111を互いに係合して固定する。このとき脇の下に脇当てスポンジ12,12が配置されるようにする。
そして、下部取着体2を持ち上げ、上部取着体1と下部取着体2の間隔を狭めて弾性体3,3を伸ばした状態で下部本体20を背面側に設けて、この状態で装着ベルト21,21を腰またはその近傍位置における胴部に巻き付けて面ファスナー210,211を互いに係合して固定する。このとき下部取着体2は、例えば、下部本体20を腰骨に引っ掛けてそれ以上下がらないように取り付けることもできる。また、下部取着体2が腰骨に当たる場合は、この当たる箇所に緩衝材を設けることもできる。
このように上部取着体1と下部取着体2の間隔を狭めることで、弾性体3,3を伸ばして緊張させた状態にすることができ、弾性体3,3が元の状態に戻ろうとする付勢力(弾性力・復元力)によって、上部取着体1が上方に、下部取着体2が下方へ押しやられるようになる。こうして椎骨を強制的に伸ばすことができる。
椎骨伸長装置K1は、垂設部100,100と垂設部200が、互いにやや隙間をあけた状態で組み合わせてあり、その間に設けてある弾性体3,3が柔軟性を有しているので、装着した状態で体を前後左右に自由に動かすことができる。
なお、本実施の形態では上部取着体1を胴部に固定した後に、下部取着体2を固定するように示したが、この順番は特に限定するものではなく、例えば、下部取着体2を固定した後に上部取着体1を固定して装着しても良い。
本実施の形態で示す弾性体3は輪状に形成したゴムを使用したが、上部取着体1と下部取着体2の間隔を拡げて椎骨を強制的に伸ばすこと出来れば、特に限定するものではない。また、弾性体3,3は、強度や数を変えることによって、付勢力を調整することもできる。
図6は本発明に係る椎骨伸張装置の第2の実施の形態を示す斜視説明図、
図7は図6に示す椎骨伸張装置の正面図、
図8は図6に示す椎骨伸張装置の側面図、
図9は図8に示すA−A断面図である。
椎骨伸張装置K2は、上部取着部材である上部取着ベルト1aと、下部取着部材である下部取着ベルト2aを備えている。上部取着ベルト1aと下部取着ベルト2aの間には、付勢手段である変形性を有する付勢体3a、3aが架設してある。
上部取着ベルト1aは、所要長さを有する帯状体で形成されており、その一端側には、所要長さを有する幅狭の二本の係合ベルト10a、10aが、縁部より延設してある。各係合ベルト10aには、所要間隔をおいてパンチ穴100aが複数個(図では隠れて見えない箇所がある)設けてある。また、他端側には係合ベルト10a、10aと係合可能なバックル11a、11a及びベルト通し部12a、12aが対応するようそれぞれ二箇所に設けてある。
上部取着ベルト1aを胴部に巻き付けたときに体の略両側部に対応すると想定される位置には、それぞれ付勢体3aを取り付けるための取着孔13a・・・が複数箇所(図では三箇所)に貫通して設けてある。
下部取着ベルト2aは、長さが上記した上部取着ベルト1aよりやや短いだけで、その他の構造は上部取着ベルト1aと略同じ構造を備えるので、詳細な説明は省略する。なお、符号20aは係合ベルトを、符号200aはパンチ穴を、符号21aはバックルを、符号22aはベルト通し部を、符号23aは取着孔を示している。
各付勢体3aは、取着孔13aに取り付けられる案内部材30aと、取着孔23aに取り付けられ、案内部材30aに対して相対的にスライド可能に設けられるスライド部材31aと、スライド部材31aが案内部材30aから外れないように止めるストッパー部材32aと、上部取着ベルト1aと下部取着ベルト2aの間の間隔が狭まったときに拡がる方向に付勢力を生じさせるゴム製の弾性体33aを備えている。付勢体3aは、可撓性(変形性)を有する合成樹脂で形成してある(弾性体33aを除く)。
案内部材30aは、取着孔13aに取り付けられる基部300aを備え、その両端から案内部301a、301aが略平行に垂設してなる側面視略逆「U」型形状を有している。基部300aと案内部301a、301aは一体に形成してある。
案内部材30aは、上部取着ベルト1aの内側から取着孔13aを通して設けた取着ピンP1に、基部300aの略中央部を貫通させて、取着ピンP1を中心に回動可能に取り付けてある。
スライド部材31aは、案内部301a、301aで挟まれてできた空間部に、やや隙間を設けた状態で配置される所要長さを有する基板部310aと、基板部310aの先部(図では上部)に、対応する案内部301a、301aの表側と裏側を挟むよう設けてあるガイド部311aを備えており、側面視略「T」型形状を有している。基板部310aとガイド部311aは一体に形成してある。
詳しくは、基板部310aの先部には、二枚のガイド板312a、312aと、ガイド板312a、312aの中央部分を繋ぐ連結部313aが形成してあり、ガイド部311aは、ガイド板312a、312aを180度折り曲げて間に若干の隙間が形成されるよう対向させて形成してある(図9参照)。ガイド板312a、312aで形成された隙間には、間隔を保つためのスペーサ314aが設けてある。
スライド部材31aは、下部取着ベルト2aの内側から取着孔23aを通して設けた取着ピンP2に、基板部310aの基部側(図では下部側)を貫通させて、取着ピンP2を中心に回動可能に取り付けてある。
スライド部材31aは、基板部310aが案内部301a、301a間の空間部に配置され、ガイド部311aのガイド板312a、312aが案内部301a、301aの表側と裏側に配置されるように、案内部材30aの先部(図では下部)からスライドさせて、案内部材30aと組み合わされる。
ストッパー部材32aは、スライド部材31aを案内部材30aに組み合わせた状態の案内部301a、301aの先端部間に架設してある。これによりスライド部材31aは案内部材30aから外れない。
スライド部材31aのガイド部311aが、案内部301a、301aの長さ方向の略中間部分で停止した状態において、ガイド部311aの外面側と、ストッパー部材32aと対応する箇所の案内部301a、301aの外面側には、弾性体33aの一端側と他端側が伸びていない状態で固定してある。弾性体33aは、リベット等の固定金具330aによって固定してある。弾性体33aは、スライド部材31aをスライドさせてガイド部311aを基部300a側に近づけることで伸ばすことができ、伸ばした状態では元の位置に戻る方向への付勢力が発生する。
付勢体3aは、変形性を有する合成樹脂製のものを使用したが、これは限定するものではなく、付勢体は変形性を備えていれば他の材料を使用することもできる。また、弾性体33aは、ゴム製のものを使用したが、これも限定するものではなく、上部取着ベルトと下部取着ベルトの間の間隔を狭めたときに拡がる方向に付勢力を生じさせることができれば、例えば、ばね等の他の弾性手段を使用することもできる。
(作 用)
図10は図6に示す椎骨伸張装置を装着し、体を横にやや曲げたときの状態を示す使用状態説明図である。
図6ないし図10を参照して本実施の形態で示す椎骨伸張装置K2の作用を説明する。
椎骨伸張装置K2は、例えば、次のようにして装着される。
まず、付勢体3aが体の略両側部に位置するよう上部取着ベルト1aを脇の下側位置における胴部に巻き付けて取付位置を調整する。同様に、下部取着ベルト2aについても付勢体3aが体の略両側部に位置するよう腰またはその近傍位置における胴部に巻き付けて取付位置を調整する。付勢体3aの取付位置は、取着ピンP1,P2を通す取着孔13a・・・、23a・・・を変えることによって行われる。
上部取着ベルト1aを脇の下側位置における胴部に巻き付けて、各係合ベルト10aとバックル11aを係合して固定する。
次に、下部取着ベルト2aを持ち上げて、スライド部材31aを案内部材30aの空間部に沿ってスライドさせて、上部取着ベルト1aと下部取着ベルト2aの間隔を狭めた状態にする。これにより弾性体33aが伸びた状態になる。そして、この状態で下部取着ベルト2aを腰またはその近傍位置における胴部に巻き付けて、各係合ベルト20aとバックル21aを係合して固定する。例えば、下部取着ベルト2aは腰骨に引っ掛けてそれ以上下がらないように取り付けられる。なお、椎骨伸張装置K2の装着方法は特に限定するものではなく、下部取着ベルト2aを先に取り付けても良い。
このように上部取着ベルト1aと下部取着ベルト2aの間隔を弾性体33aに付勢力が生じるまで狭めることで、弾性体33aを伸ばして緊張させた状態にすることができ、弾性体33aが元の状態に戻ろうとする付勢力(弾性力・復元力)によって、上部取着ベルト1aが上方に、下部取着ベルト2aが下方へ押しやられるようになる。こうして上部取着ベルト1aと下部取着ベルト2aに拡がる方向への付勢力を生じさせることができ、椎骨を強制的に伸ばすことができる。
また、椎骨伸張装置K2は、付勢体3a、3aが変形性を有しており、取着ピンP1,P2を中心に回動可能に取り付けているので、装着した状態で上部取着ベルト1aと下部取着ベルト2aとの間で体を前後左右にやや曲げることができ、更に付勢体3a、3aは、体を横に曲げた場合では体側に実質的に沿った状態となるよう変形する。このように椎骨伸張装置K2は、体を曲げて上部取着ベルト1aと下部取着ベルト2aの間隔が狭まっても拡がっても体側に沿って変形できるので、椎骨伸張装置K2を装着した上から衣服を着ることもできる。従って、椎骨伸張装置K2は使える場所等が制限されず、装着したままで普通の生活ができる。
なお、本実施の形態では示していないが、上部取着ベルト1aや下部取着ベルト2aには、例えば、スポンジ等の緩衝材を設けたりして、各取着ベルトが皮膚に食い込んだり皮膚が擦れて傷んだりしないようにすることもできる。
また、椎骨伸張装置K2は、上部取着ベルト1aを脇の下側位置における胴部に巻き付け、下部取着ベルト2aを腰またはその近傍位置における胴部に巻き付けて使用する場合を説明したが、例えば、逆さにして上部取着ベルト1aを腰側に巻き付けて、下部取着ベルト2aを脇側に巻き付けて使用することもできる。
図11は本発明に係る椎骨伸張装置の他の実施の形態を示す斜視説明図である。
なお、図11において、上記図1ないし図10で示したものと同一または同等箇所には同一の符号を付して示している。また、以下の説明において構造について上記で示した箇所と重複する説明は、必要な事項を除き省略する。
椎骨伸張装置K3を構成する上部取着ベルト1bは、所要長さを有する二本の帯状体10b、10bに分けて構成されており、各付勢体3aにそれぞれ一本ずつ取り付けてある。各帯状体10bの両端には面ファスナー11b、12bが設けてあり、他方の帯状体10bの端部に設けられた面ファスナー11b、12bと係合できるようにしてある。
下部取着ベルト2bも上記した上部取着ベルト1bと略同じ構造を有している。即ち、下部取着ベルト2bは帯状体20b、20bに分けて構成されており、各帯状体20bの両端には面ファスナー21b、22bが設けてある。
(作 用)
図11を参照して本実施の形態で示す椎骨伸張装置K3の作用を説明する。
なお、上記した椎骨伸張装置K2と共通する構成により生じる同様の作用、効果については説明を省略し、相違する点についてのみ説明する。
椎骨伸張装置K3は、付勢体3aが体の略両側部に位置するように、上部取着ベルト1bを構成する帯状体10bと帯状体10bの面ファスナー11b、12bを、体の前側と後側とで互いに係合させることによって装着される。
椎骨伸張装置K3によれば、帯状体10bと帯状体10bを面ファスナー11b、12bで係合するので装着が簡単で迅速にでき、しかも、特に調整することなく簡単に胴回りや胸囲に合った状態での装着が可能である。なお、各取着ベルトは面ファスナーで係合した状態から更に固定手段を設けて簡単に外れないようにすることもできる。
本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
本発明に係る椎骨伸張装置の第1の実施の形態を示しており、背面側から見た状態を示す斜視説明図。 図1に示す椎骨伸張装置を側方から見た状態を示す側面図。 椎骨伸長装置を所定の位置に装着した状態を背面側から見た状態を示す説明図。 図3に示す椎骨伸長装置を側面側から見た状態を示す側面図。 装着状態における付勢力の向きを示す拡大説明図。 本発明に係る椎骨伸張装置の第2の実施の形態を示す斜視説明図。 図6に示す椎骨伸張装置の正面図。 図6に示す椎骨伸張装置の側面図。 図8に示すA−A断面図。 図6に示す椎骨伸張装置を装着し、体を横にやや曲げたときの状態を示す使用状態説明図。 本発明に係る椎骨伸張装置の他の実施の形態を示す斜視説明図。
符号の説明
K1,K2,K3 椎骨伸張装置
P1,P2 取着ピン
1 上部取着体
1a 上部取着ベルト
1b 上部取着ベルト
10 上部本体
10a 係合ベルト
10b 帯状体
100 垂設部
100a パンチ穴
101 係合部
11 装着ベルト
11a バックル
11b 面ファスナー
110,111 面ファスナー
12 脇当てスポンジ
12a ベルト通し部
13a 取着孔
2 下部取着体
2a 下部取着ベルト
2b 下部取着ベルト
20 下部本体
20a 係合ベルト
20b 帯状体
200 垂設部
200a パンチ穴
201 係合部
21 装着ベルト
21a バックル
21b 面ファスナー
210,211 面ファスナー
22a ベルト通し部
23a 取着孔
3 弾性体
3a 付勢体
30a 案内部材
300a 基部
301a 案内部
31a スライド部材
310a 基板部
311a ガイド部
312a ガイド板
313a 連結部
314a スペーサ
32a ストッパー部材
33a 弾性体
330a 固定金具

Claims (3)

  1. 椎骨を強制的に伸ばす椎骨伸張装置であって、
    脇の下側位置の胴部に固定した状態で装着される上部取着部材と、
    腰またはその近傍位置の胴部に固定した状態で装着される下部取着部材と、
    上部取着部材と下部取着部材を上記所定の位置に装着するときに付勢力によって椎骨を強制的に伸ばす付勢手段と、
    を備えており、
    付勢手段は変形性を有していることを特徴とする、
    椎骨伸張装置。
  2. 付勢手段は、体側に沿ってまたは実質的に沿って変形すること特徴とする、
    請求項1記載の椎骨伸張装置。
  3. 付勢手段は、上部取着部材と下部取着部材の間隔が所定の装着位置より拡がっているときは付勢力を生じず、上部取着部材と下部取着部材の間隔を狭めて所定の位置に装着するときに、上部取着部材と下部取着部材の間隔を拡げる方向に付勢力を生じるよう構成してあり、上部取着部材と下部取着部材の間隔が狭まっても拡がっても体側に沿ってまたは実質的に沿って変形すること特徴とする、
    請求項1記載の椎骨伸張装置。
JP2004314557A 2004-05-14 2004-10-28 椎骨伸張装置 Pending JP2005349177A (ja)

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