JP2005341270A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像表示部を有しながらも無線通信の信頼性の高い電子機器を提供する。
【解決手段】 電子機器は、画像を表示する画像表示部と、これを駆動するドライバと、他の電子機器と通信を行うアンテナと、ドライバから画像表示部に供給する駆動信号の変化がない信号不変期間にアンテナによる通信を有効化する通信制御部とを具備する。駆動信号の変化がない期間に通信制御部が無線通信部による通信を有効化するので、駆動信号の変化に伴うノイズの影響を通信から排除することが可能である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、他の機器と通信する機能を備えた電子機器に関する。
他の機器と無線により通信する機能を備えた種々の電子機器が従来から広く普及している。例えば、利用者や物品を識別するためのRFID(Radio Frequency Identification)を利用した技術のもとでは、種々のデータが記憶されたICタグまたはICカードのような機器と、この機器に対して電磁波により非接触にてデータの書込みや読出しを行なう機器(以下「リーダライタ」という)とが利用される。媒体およびリーダライタにはそれぞれアンテナと、電磁波を変復調する通信チップが設けられている。
通信を行う電子機器には画像表示装置を有するものが多い。例えば、多くのRFIDのリーダライタには画像表示装置が設けられており、またリーダライタで読み書きされる機器にも人間への情報提供のために画像表示装置が設けられることがある。画像表示部を備え、情報の入出力の伝達媒体として電磁波を用いる情報入出力装置には、例えば特許文献1に開示されたものがある。
特開平7−46515号公報
画像表示部を備える電子機器では、画像表示部を駆動するドライバが画像表示部に供給する駆動信号を変化させる。特に動画像を表示する場合には、駆動信号の変化の頻度は大きい。このような駆動信号の変化は、電磁波に影響を及ぼすため、アンテナが送受する電磁波にノイズを与え、通信異常をもたらすおそれがある。
本発明は、画像表示部を有しながらも無線通信の信頼性の高い電子機器を提供する。
本発明に係る電子機器は、画像を表示する画像表示部と、前記画像表示部を駆動するドライバと、他の電子機器と通信を行う無線通信部と、前記ドライバから前記画像表示部に供給する駆動信号の変化がない期間に前記無線通信部による通信を有効化する通信制御部とを具備する。
この構成の下では、ドライバから画像表示部に供給する駆動信号の変化がない期間に通信制御部が無線通信部による通信を有効化するので、駆動信号の変化に伴うノイズの影響を通信から排除し、無線通信の信頼性を改善することが可能である。ドライバから画像表示部に供給する駆動信号の変化がない期間とは、例えば、インパルス駆動方式(動画の残像によるぼやけを減少させるために、画像表示と黒表示を交互に繰り返す駆動方式)の液晶画像表示部を使用する場合には、黒表示の期間のことであるが、後述するようにこれに本発明を限定する意図ではない。
好ましくは、前記ドライバは、前記画像表示部に供給する駆動信号を変化させる信号変化期間と、前記画像表示部に供給する駆動信号の変化がない信号不変期間とを繰り返す。そして、好ましくは、前記通信制御部は、前記信号不変期間内の前記信号不変期間以下の長さを持つ通信期間に前記無線通信部による通信を有効化することが可能であり、他の電子機器へ送信または他の電子機器から受信すべきデータ単位の通信に要する総時間が一つの通信期間よりも長い場合には、先の通信期間で前記データ単位の一部を送信または受信した後、次の通信期間で前記データ単位の残りを送信または受信するように前記無線通信部を制御する。この場合にはデータ単位の通信に要する総時間が一つの通信期間より長くても、データ単位を分割して送受することが可能である。
好ましくは、各通信期間で、前記通信制御部は、前記無線通信部を介して他の電子機器に対して通信開始の契機となる通信開始信号を送信し、この後一定期間待機し、次に前記無線通信部を介して他の電子機器へデータを送信または他の電子機器からデータを受信する。一般的に、通信開始の契機を電子機器に与えても、その電子機器が実際にデータを送信または受信することが可能になるまでは、ある程度の期間がかかる。通信開始信号を他の電子機器に送信した後、一定期間待機することにより、他の電子機器とのデータ通信が有効に行えるようになる。
本発明に係る電子機器は、典型的にはRFIDのリーダライタであるが、リーダライタで読み書きされるICタグまたはICカードのような機器であってもよい。このように本発明に係る電子機器同士が通信するシステムにおいて、一方の電子機器におけるドライバから画像表示部に供給する駆動信号の変化がない期間が他方の電子機器におけるドライバから画像表示部に供給する駆動信号の変化がない期間とずれている場合には、両方の電子機器のデータ通信可能な期間が相違することが起こりうる。そこで、両方の電子機器の間のデータ通信を実現するために、下記のようにすると好ましい。
一つの形態では、前記ドライバは、前記画像表示部に供給する駆動信号を変化させる信号変化期間と、前記画像表示部に供給する駆動信号の変化がない信号不変期間とを繰り返す。また、前記通信制御部が前記無線通信部を介して他の電子機器へデータを送信または他の電子機器からデータを受信する場合に、前記ドライバは前記信号不変期間の長さを延長する。そして、前記通信制御部は、延長された前記信号不変期間に前記無線通信部による通信を有効化する。これにより他方の電子機器によるデータの送信または受信の期間に合わせて、延長された前記信号不変期間内で、データを送受信することができる。
他の一つの形態では、前記ドライバは、前記画像表示部に供給する駆動信号を変化させる信号変化期間と、前記画像表示部に供給する駆動信号の変化がない信号不変期間とを繰り返す。また、前記通信制御部は、前記信号不変期間内の前記信号不変期間以下の長さを持つ通信期間に前記無線通信部による通信を有効化することが可能であり、前記無線通信部を介して他の電子機器へデータを送信または他の電子機器からデータを受信する場合に、前記通信期間を他の電子機器の通信期間に同期させる。これにより両方の電子機器の間のデータ通信が実現できる。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。
<1.第1実施形態>
図1に示すように、本発明の実施形態に係る電子機器10は、使用者が操作するキーパッド12と、使用者に情報を提示するための画像表示部14とを備える。また、電子機器10の内部には、アンテナ(無線通信部)16と、ICチップの形態を持つ主制御部(通信制御部)18が設けられている。
アンテナ16は、例えば、導線を一回または複数回環状に巻いた方形ループコイルであり、他の機器から送信された電磁波の受信と他の機器への電磁波の送信とを行なう。電磁波による通信に代えてまたはこれに加えてアンテナコイルは電磁誘導または電磁結合の原理を用いた充電のために使用されてもよい。
主制御部18は、アンテナ16を制御する通信回路(図示略)を有する。通信回路は、アンテナ16により受信された電磁波を復調してデジタルデータを得ることができ、またデジタルデータを変調して得られる電磁波をアンテナ16から送信することができる。例えば、通信方式としては、電磁誘導方式、電磁結合方式およびマイクロ波方式のいずれでもよい。主制御部18の他の機能については後述する。
図2は電子機器10の制御系統を示すブロック図である。画像表示部14は、マトリクス状に配列された多数の画素15を備えたアクティブマトリクス方式の液晶表示パネルである。画像表示部14は、図中の横方向に延びる多数の走査線(図示略)と、図中の縦方向に延びる多数のデータ線(図示略)を備える。これらの走査線およびデータ線の多数の交差点の近傍に画素15が設けられている。
各走査線は走査線ドライバ22により駆動され、各データ線はデータ線ドライバ24により駆動される。走査線ドライバ22は各走査線に対して走査信号を順次に出力する。データ線ドライバ24は、表示すべき階調に応じた画像信号を各データ線に供給し、これにより各画素15に表示電圧を与える。
また画像表示に必要なバックライト(図示略)はバックライトドライバ26によりオン・オフされる。表示ドライバ制御部20は画像表示部14に動画像を表示するように、走査線ドライバ22、データ線ドライバ24およびバックライトドライバ26を制御する。また、表示ドライバ制御部20は主制御部18と信号を交換するようになっている。
主制御部18は、上記の通信回路のほかに、アプリケーションプログラムを格納した記憶回路およびこのアプリケーションプログラムを実行する制御回路を有する(いずれも図示略)。第1実施形態に係る電子機器はRFIDのリーダライタであり、リーダライタのアプリケーションプログラムは、使用者に対してパラメータの入力を要求し、使用者がキーパッド12を用いてパラメータを入力すると、パラメータに応じて演算処理を行う。また、アプリケーションプログラムは、他の機器(ここではICタグまたはICカード)に対する読み取りまたは書き込みを行う。
使用者に対してパラメータの入力を要求する時には、アプリケーションプログラムに従って主制御部18の制御回路は表示ドライバ制御部20に信号を供給して画像表示部14に入力要求画面を動画像形式で表示させる。入力要求画面は、例えば図1に示されるような文字(数字や記号を含む)およびバーコードを有する。また、使用者がキーパッド12を用いてパラメータを入力すると、アプリケーションプログラムに従って主制御部18の制御回路はパラメータに応じて演算処理を行い、演算処理の結果を画像表示部14が動画像形式で表示するように表示ドライバ制御部20に信号を供給する。このような使用者との対話を通じて、例えば他の機器への書き込みデータを主制御部18の制御回路は生成し、書き込みデータを主制御部18の記憶回路に格納する。
また、他の機器に対する読み取りまたは書き込みを行う時には、アプリケーションプログラムに従って主制御部18の制御回路は読み取り指令または書き込み指令を生成する。その後、主制御部18の通信回路がアンテナ16を介して読み取り指令または書き込み指令を他の機器に送信する。読み取り指令を送信した場合には、主制御部18の通信回路はこの後アンテナ16を介して他の機器からの読み取り返信データを受信し、読み取り返信データを主制御部18の記憶回路に格納する。書き込み指令を送信した場合には、主制御部18の通信回路はこの後記憶回路から読み出した書き込みデータをアンテナ16を介して送信する。このような通信時に通信回路が通信信号の変復調を行うことは上記した通りである。
図3は、第1実施形態に係る電子機器10の状態変化を示すタイミングチャートである。この電子機器10では、画像表示部14にインパルス駆動方式で動画像を表示する。インパルス駆動方式とは、残像によるぼやけを減少させるために、画像表示と黒表示を交互に繰り返す駆動方式である。この方式では画像表示時にバックライトを点灯するが黒表示時にバックライトを点灯する。
図3において、同期信号は、主制御部18の制御回路が発生するクロックパルスに基づいて表示ドライバ制御部20が定期的に生成するパルスである。同期信号の発生周期は、動画像の1フレーム期間に相当する。1フレーム期間は、例えば、16.6msである(1秒あたりの表示フレーム数は60である)。
バックライト制御信号は、バックライトドライバ26がバックライトを点灯および消灯させるために発生する信号である。表示ドライバ制御部20が同期信号を生成すると、バックライトドライバ26はバックライト制御信号をハイレベルにし、ハイレベル状態を一定期間(例えば1フレーム期間の数%〜50%)持続する。バックライト制御信号がハイレベルの期間が表示期間であり、この期間にバックライトが点灯するので、画像表示部14上の画像を視認することができる。バックライト制御信号がローレベルの期間が表示オフ期間であり、この期間にバックライトが消灯するので、画像表示部14の全面に黒が瞬間的に表示される。
走査線/データ線制御状態は、走査線ドライバ22およびデータ線ドライバ24がそれぞれ走査線およびデータ線を駆動している状態を示す。この実施の形態においては、バックライトが点灯している表示期間(表示ドライバ制御部20が同期信号を生成後の一定期間)にドライバ22,24がそれぞれ画像表示部14の走査線およびデータ線を駆動するが、バックライトが消灯している表示オフ期間にドライバ22,24は走査線およびデータ線を駆動しない。つまり、この実施の形態では、表示期間はドライバ22,24が画像表示部14に供給する駆動信号が変化する信号変化期間であり、表示オフ期間はドライバ22,24が画像表示部14に供給する駆動信号が変化しない信号不変期間である。このようにしてドライバ22,24は、信号変化期間と信号不変期間とを周期的に繰り返す。
駆動信号の変化はアンテナ16が送受する電磁波にノイズを与えるので、この実施の形態では、表示オフ期間(信号不変期間)にのみ主制御部18の通信回路がアンテナ16による読み書き通信を有効化する。「通信を有効化」するとは、具体的には、受信についてはアンテナ16で受信した電磁波を変調してデジタルデータを得ることを可能にすることであり、送信については読み取りもしくは書き込みの指令信号またはデジタルデータを変調して得られる電磁波をアンテナ16から送信することを可能にすることである。従って、図3に示すように、読み書き通信期間は、表示オフ期間(信号不変期間)内にあって、表示オフ期間(信号不変期間)以下の長さを持つ。このように、信号不変期間にのみ主制御部18がアンテナ16による読み書き通信を有効化することにより、電磁波へのノイズの混入が低減され、無線通信の信頼性を改善することが可能である。
図4は、第1実施形態に係る主制御部18の通信回路の動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、アプリケーションプログラムに従って主制御部18の制御回路が読み取り指令または書き込み指令を生成すると開始する。まずステップS1で通信回路は、表示ドライバ制御部20から表示オフ信号(図2参照)を受けているか否かチェックする。表示ドライバ制御部20は、表示オフ期間(信号不変期間)には表示オフ信号を持続的に主制御部18に供給している。
表示期間である場合(表示オフ信号を受けていない場合)には、ステップS1の判断結果は否定的となり、動作はステップS2で一定時間待機した後、ステップS1に戻る。他方、表示オフ期間である場合(表示オフ信号を受けている場合)には、ステップS1の判断結果は肯定的となり、動作はステップS3に進む。ステップS3では、他の機器に対する読み取りまたは書き込みのための通信を行う。つまり、上記のように、読み取り指令または書き込み指令を他の機器に送信した後、他の機器からの読み取り返信データを受信するか、他の機器へ書き込みデータを送信する。以上のようにして、実質的な通信期間を表示オフ期間(信号不変期間)に限定することにより、電磁波へのノイズの混入が低減され、無線通信の信頼性を改善することが可能である。
<2.第2実施形態>
上記の第1実施形態では、一つの表示オフ期間(信号不変期間)中で読み取りまたは書き込み通信を満了させる。従って、読み取りまたは書き込みのデータの長さが短い場合には適しているが、長いデータの読み取りまたは書き込みの場合には一つの表示オフ期間では通信できないおそれがある。以下に述べる第2実施形態では、長いデータでも読み取りまたは書き込みができるようにする。第2実施形態に係る電子機器は第1実施形態と同様の構成を持つRFIDのリーダライタであり、下記の点を除いて動作も第1実施形態と同様である。
図5は、第2実施形態に係る電子機器10の状態変化を示すタイミングチャートであり、その見方は図3と同様である。読み書き通信期間は、表示オフ期間(信号不変期間)内にあって、表示オフ期間(信号不変期間)以下の長さを持つ。ただし、図5に示すように、第2実施形態では、他の電子機器(ICタグまたはICカード)へ送信または他の電子機器から受信すべきデータ単位の通信に要する総時間が一つの読み書き通信期間よりも長い場合には、先の通信期間で前記データ単位の一部を送信または受信した後、次の読み書き通信期間で前記データ単位の残りを送信または受信するように主制御部18の通信回路がアンテナ16による通信を有効化する。この場合にはデータ単位の通信に要する総時間が一つの読み書き通信期間より長くても、データ単位を複数の読み書き通信期間に分割して送受することが可能である。
図6は、第2実施形態に係る主制御部18の通信回路の動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、アプリケーションプログラムに従って主制御部18の制御回路が読み取り指令または書き込み指令を生成すると開始する。まずステップS11で通信回路は、表示ドライバ制御部20から表示オフ信号(図2参照)を受けているか否かチェックする。
表示期間である場合(表示オフ信号を受けていない場合)には、ステップS11の判断結果は否定的となり、動作はステップS12で一定時間待機した後、ステップS11に戻る。他方、表示オフ期間である場合(表示オフ信号を受けている場合)には、ステップS11の判断結果は肯定的となり、動作はステップS13に進む。ステップS13で通信回路は他の機器に対する読み取りまたは書き込みのための通信を行う。つまり、上記のように、読み取り指令または書き込み指令を他の機器に送信した後、他の機器からの読み取り返信データを受信するか、他の機器へ書き込みデータを送信する。
さらに、ステップS14で通信回路は、表示ドライバ制御部20から表示オフ信号(図2参照)を受けているか否かチェックする。表示オフ期間である場合(表示オフ信号を受けている場合)には、ステップS14の判断結果は否定的となり、動作はステップS13に戻り、通信回路は他の機器に対する読み取り受信または書き込み送信を続行する。他方、表示期間である場合(表示オフ信号を受けていない場合)には、ステップS14の判断結果は肯定的となり、動作はステップS15に進む。
ステップS15で通信回路は、ここまで読み取り受信または書き込み送信していたデータ単位が既に終了しているか否か判断する。データの読み取り受信をしていた場合には、例えば他の機器からデータ単位の通信終了を示す情報要素を既に受信したか否かを主制御部18の制御回路が判断し、判断結果を通信回路に通知すればよい。あるいはエンドオブファイルのようなデータ単位の末尾を示す識別子を既に受信したか否かを主制御部18の制御回路が判断し、判断結果を通信回路に通知してもよい。他方、データの書き込み送信をしていた場合には、例えば、送信すべきデータ単位の残りがなくなったか否かを通信回路が判断すればよい。
ステップS15の判断結果が肯定的であれば動作は終了する。他方、この判断結果が否定的であれば動作はステップS12で一定時間待機した後、ステップS11に戻る。そして次の表示オフ期間(信号不変期間)にて、通信回路はデータ単位の残りを送信または受信する(ステップS13)。以上のようにして、一つの読み書き通信期間(≧信号不変期間)より大きい時間を通信に要する長いデータ単位を複数の読み書き通信期間に分割して送受することが可能である。
<3.第3実施形態>
次に本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態の電子機器は第1および第2実施形態と同様の構成を持つRFIDのリーダライタであり、下記の点を除いて動作も第2実施形態と同様である。
RFIDのリーダライタでICタグまたはICカードに読み書きする場合には、ICタグまたはICカードに通信開始の契機となる信号を与えても、ICタグまたはICカードがデータを通信可能な状態になるまでには、短いながらも時間を要することがある。特にパッシブタイプ(リーダライタからの電磁波により発電する形式)のICタグまたはICカードでは、ICチップが動作可能になるまで時間がかかる。そこで、第3実施形態では、他の電子機器に通信開始の契機となる通信開始信号を送信した後に、実際にデータの読み書きのための通信を行う前にアイドル期間を設けることにより、他の電子機器がデータ通信可能になるまで待機する。
図7は、第3実施形態に係る電子機器10の状態変化を示すタイミングチャートであり、その見方は図5と同様である。読み書き通信期間は、表示オフ期間(信号不変期間)内にあって、表示オフ期間(信号不変期間)以下の長さを持つ。第2実施形態と同様に、データ単位の通信に要する総時間が一つの読み書き通信期間より長い場合には、データ単位を複数の読み書き通信期間に分割して送受する。
ただし、表示オフ期間(信号不変期間)において、データの読み書き通信期間の前にはアイドル期間が設けられている。このアイドル期間は、他の機器に通信開始の契機となる信号を与えた後、他の機器が実際にデータの読み書きを可能になるまでの時間である。例えばアクティブタイプ(電池内蔵型)のICタグまたはICカードと通信する場合には、アイドル期間にはリーダライタは待機するだけでよく、特にアンテナ16から電磁波を発する必要はない。しかし、パッシブタイプのICタグまたはICカードと通信する場合には、アイドル期間にはリーダライタはアンテナ16からICタグまたはICカードへの給電のための電磁波を送出し続ける。
図8は、第3実施形態に係る主制御部18の通信回路の動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、第2実施形態のフローチャート(図6)と比較して、ステップS20,S21を有する点で異なる。第2実施形態と同様のステップについては説明を省略し、第3実施形態の特有の動作を説明する。
まずステップS11で表示オフ期間である(表示オフ信号を受けている)と判断された場合には、動作はステップS20に進み、読み書きされるデータとは別種の通信開始信号を送信する。通信開始信号としては、アクティブタイプの機器と通信する場合には機器に読み書きを指令するコマンドでよいし、パッシブタイプの機器と通信する場合には機器に給電する電磁波に相当する信号でよい。
この後、ステップS21でアイドル期間待機した後、動作はステップS13に進み、通信回路は他の機器に対する読み取りまたは書き込みのための通信を行う。以上のように通信開始信号を他の電子機器に送信した後、アイドル期間待機することにより、通信可能になるまで時間を要する他の電子機器とのデータ通信が有効に行えるようになる。
<4.第4実施形態>
上記の第1〜第3実施形態に係る電子機器は、RFIDのリーダライタであるが、リーダライタで読み書きされる機器(ICタグまたはICカード)であってもよい。しかし、本発明に係る電子機器同士が通信するシステムでは、図9に示すように、一方の電子機器(例えばリーダライタ)におけるドライバ22,24から画像表示部14に供給する信号の変化がない期間(表示オフ期間)が他方の電子機器(例えばICタグまたはICカード)におけるドライバ22,24から画像表示部14に供給する信号の変化がない期間(表示オフ期間)とずれている場合には、両方の電子機器のデータ通信可能な期間が相違することが起こりうる。そこで、両方の電子機器の間のデータ通信を実現するために、本発明に係る第4実施形態では、下記のように動作を行う。
第4実施形態では、RFIDのリーダライタもリーダライタで読み書きされる機器も、基本的には第1〜第3実施形態に係る電子機器と同様に動作する。ただし、両方の機器が相互に通信する場合には、下記のように動作する。
図10は第4実施形態に係る第1の電子機器と第2の電子機器の状態変化を示すタイミングチャートである。第1の電子機器はリーダライタであり、第2の電子機器はリーダライタで読み書きされる機器である。図10には同期信号および走査線/データ線制御状態を示していないが、前述と同様に同期信号の生成によりバックライト制御信号がハイレベルになって一定長さの表示期間が開始する。また、表示期間はドライバ22,24が画像表示部14の走査線およびデータ線を駆動する信号変化期間であり、バックライトが消灯している表示オフ期間が信号不変期間である。
第2の電子機器とデータ通信する場合には、第1の電子機器の主制御部18は、第2の電子機器への表示オフ延長指令を生成して、第1の機器の表示オフ期間にこの指令を送信する。第1の機器から表示オフ延長指令が送信される時には第2の機器は表示期間(信号変化期間)にあるかもしれない。信号変化期間には受信電磁波にノイズが混入しやすいので、精密なデータ通信は不適切であるが、通信ができないわけではない。第2の機器は信号変化期間でも表示オフ延長指令を受信する。表示オフ延長指令が確実に第2の機器で受信できるように、表示オフ延長指令の送信期間は長くすると好ましい。
表示オフ延長指令を受信すると、第2の機器の主制御部18は、データ通信が可能なように次の表示オフ期間を延長するように表示ドライバ制御部20に指令する。この指令に従って、表示ドライバ制御部20は、次の表示オフ期間を延長し、この表示オフ期間に画像表示部14へ供給する駆動信号が変化しないようにドライバ22,24,26を制御する。従って、バックライトドライバ26は通常より長期間バックライト制御信号をローレベルに保持し、走査線ドライバ22およびデータ線ドライバ24は走査線およびデータ線を通常より長期間駆動しない。
第2の機器の主制御部18は、この延長された表示オフ期間にアンテナ16による通信を有効化する。従って、第1の機器によるデータの書き込み送信または読み取り受信の期間に合わせて、延長された表示オフ期間内で、第2の機器はデータを送受信することができる。
<5.第5実施形態>
本発明に係る第5実施形態も、データ通信可能な期間が相違する二つの電子機器の間のデータ通信を実現するための技術に関する。
第5実施形態では、RFIDのリーダライタもリーダライタで読み書きされる機器も、基本的には第1〜第3実施形態に係る電子機器と同様に動作する。ただし、両方の機器が相互に通信する場合には、下記のように動作する。
図11は第5実施形態に係る第1の電子機器と第2の電子機器の状態変化を示すタイミングチャートである。図11の見方は図10と同様である。第2の電子機器とデータ通信する場合には、第1の電子機器の主制御部18は、第2の電子機器への同期確立指令を生成して、第1の機器の表示オフ期間にこの指令を送信する。第1の機器から同期確立指令が送信される時には第2の機器は表示期間(信号変化期間)にあるかもしれないが、第2の機器は信号変化期間でも同期確立指令を受信する。同期確立指令が確実に第2の機器で受信できるように、同期確立指令の送信期間は長くすると好ましい。
同期確立指令を受信すると、第2の機器の主制御部18は、第2の機器の表示期間(信号変化期間)および表示オフ期間(信号不変期間)が第1の機器に同期するように表示ドライバ制御部20に指令する。この指令に従って、表示ドライバ制御部20は、第1の機器の表示期間(信号変化期間)および表示オフ期間(信号不変期間)に同期するようにドライバ22,24,26を制御する。また、第2の機器の主制御部18は、読み書き通信期間を第1の機器に同期させる。これらの同期確立動作を第2の機器で実行できるように、同期確立指令には第1の機器と同期するのに必要な情報要素(例えばタイムスタンプ)が含まれている。以上のようにして両方の電子機器の間のデータ通信が実現できる。
<6.変形例>
上記実施形態に対しては種々の変形が施される。具体的な変形の態様は以下の通りである。以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)上記の実施形態では、表示期間が信号変化期間であり、表示オフ期間が信号不変期間であるが、本発明を上記実施形態に限定する意図ではない。例えば、バックライトを消灯する表示オフ期間にドライバが画像表示部に供給する駆動信号を変化させた後に画像をホールドし、バックライトを点灯する表示期間にはホールドされた画像を表示する形式の電子機器も考えうる。この電子機器では、表示オフ期間が信号変化期間であり、表示期間が信号不変期間である。この場合には、表示オフ期間にはアンテナ16による通信を無効化し、表示期間にアンテナ16による通信を有効化すればよい。
(2)上記の実施形態では、画像表示部14としてアクティブマトリクス方式の液晶表示パネルを例示したが、画像表示部の構成の如何は不問である。例えば、他の液晶表示パネル、有機EL(Electroluminescent)表示パネル、プラズマ表示パネル、電気泳動表示パネルなど各種の表示パネルに本発明が適用され得る。
本発明の実施形態に係る電子機器の外観を示す正面図である。 前記電子機器の制御系統を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る電子機器の状態変化を示すタイミングチャートである。 第1実施形態に係る電子機器の主制御部の通信回路の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る電子機器の状態変化を示すタイミングチャートである。 第2実施形態に係る電子機器の主制御部の通信回路の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る電子機器の状態変化を示すタイミングチャートである。 第3実施形態に係る電子機器の主制御部の通信回路の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る電子機器同士が通信するシステムで起こりうる問題点を示すタイミングチャートである。 本発明の第4実施形態に係る第1の電子機器と第2の電子機器の状態変化を示すタイミングチャートである。 本発明の第5実施形態に係る第1の電子機器と第2の電子機器の状態変化を示すタイミングチャートである。
符号の説明
10…電子機器、12…キーパッド、14…画像表示部、15…画素、16…アンテナ(無線通信部)、18…主制御部(通信制御部)、20…表示ドライバ制御部、22…走査線ドライバ、24…データ線ドライバ、26…バックライトドライバ。

Claims (5)

  1. 画像を表示する画像表示部と、
    前記画像表示部を駆動するドライバと、
    他の電子機器と通信を行う無線通信部と、
    前記ドライバから前記画像表示部に供給する駆動信号の変化がない期間に前記無線通信部による通信を有効化する通信制御部とを具備する電子機器。
  2. 前記ドライバは、前記画像表示部に供給する駆動信号を変化させる信号変化期間と、前記画像表示部に供給する駆動信号の変化がない信号不変期間とを繰り返し、
    前記通信制御部は、前記信号不変期間内の前記信号不変期間以下の長さを持つ通信期間に前記無線通信部による通信を有効化することが可能であり、他の電子機器へ送信または他の電子機器から受信すべきデータ単位が一つの通信期間よりも長い場合には、先の通信期間で前記データ単位の一部を送信または受信した後、次の通信期間で前記データ単位の残りを送信または受信するように前記無線通信部を制御する請求項1に記載の電子機器。
  3. 各通信期間で、前記通信制御部は、前記無線通信部を介して他の電子機器に対して通信開始の契機となる通信開始信号を送信し、この後一定期間待機し、次に前記無線通信部を介して他の電子機器へデータを送信または他の電子機器からデータを受信する請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記ドライバは、前記画像表示部に供給する駆動信号を変化させる信号変化期間と、前記画像表示部に供給する駆動信号の変化がない信号不変期間とを繰り返し、
    前記通信制御部が前記無線通信部を介して他の電子機器へデータを送信または他の電子機器からデータを受信する場合に、前記ドライバは前記信号不変期間の長さを延長し、
    前記通信制御部は、延長された前記信号不変期間に前記無線通信部による通信を有効化する請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記ドライバは、前記画像表示部に供給する駆動信号を変化させる信号変化期間と、前記画像表示部に供給する駆動信号の変化がない信号不変期間とを繰り返し、
    前記通信制御部は、前記信号不変期間内の前記信号不変期間以下の長さを持つ通信期間に前記無線通信部による通信を有効化することが可能であり、前記無線通信部を介して他の電子機器へデータを送信または他の電子機器からデータを受信する場合に、前記通信期間を他の電子機器の通信期間に同期させる請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電子機器。
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