JP2005339320A - Atm制御装置およびatm制御方法 - Google Patents

Atm制御装置およびatm制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ATM制御装置に関し,ATMが自動的に新旧紙幣の運用モードを適切に切り替えることができるようにすることを目的とする。
【解決手段】新紙幣流通量設定情報管理手段3は,新紙幣流通量設定情報入力手段2により入力された,または新紙幣流通量設定情報変更手段5により変更された新紙幣流通量の設定情報を管理する。新紙幣流通量算出手段6は,カウンタ情報管理手段4で管理されている新旧紙幣のカウンタ情報から現在の新紙幣流通量を算出する。新紙幣流通量比較手段7は,新紙幣流通量設定情報管理手段3で管理されている新紙幣流通量の設定情報を参照し,新紙幣流通量算出手段6で算出された現在の新紙幣流通量に該当する運用モードを検出する。運用モード切替手段8は,現在の運用モードを新紙幣流通量比較手段7で検出された運用モードに自動的に切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は,新紙幣に対応するATMを制御する技術に関するものであり,特に,新旧紙幣の運用を自動的に切り替えるATM制御装置およびATM制御方法に関するものである。
新紙幣(以下,新券ともいう)が発行されると,それまで使用されていた旧紙幣(以下,旧券ともいう)を回収し,新紙幣を流通させる必要がある。このため,発行された新紙幣に対応するATM(現金自動預け入れ払い機)でも,旧紙幣の回収,新紙幣の流通が行われるようにする。ATMにおける新紙幣と旧紙幣の扱いは,段階を追ってモード(以下,運用モードという)を変化させていくのが一般的である。
図11は,ATMにおける運用モードの例を説明する図である。図11の例は,3段階の運用モードがある場合の例である。図11におけるATM100は,すべての金種(千券(千円札),二千券(2千円札),五千券(5千円札),万券(1万円札))の投入を受け付けるが,発行するのは千券と万券のみである。
図11において,ATM100は,紙幣出入口101,鑑別部102,Fスタッカ103,Rスタッカ104,Fカセット105,Rカセット106,リジェクトボックス107を備えている。
紙幣出入口101は,ATM100の利用者による紙幣の入出金口である。鑑別部102は,紙幣の種類(金種)や,使用の可否を判別する。紙幣の汚れや傷みなどがひどい場合には,その紙幣を再利用せずに,リジェクトボックス107に回収する。
スタッカ(Fスタッカ103,Rスタッカ104)は,ATM100本体からの着脱が不可能な紙幣の収納ボックスである。ここでは,ATM100の前側(利用者側)に設置されたスタッカをFスタッカ103,ATM100の後側に設置されたスタッカをRスタッカ104とし,Fスタッカ103には万券を収納し,Rスタッカには千券を収納するものとする。
カセット(Fカセット105,Rカセット106)は,ATM100本体からの着脱が可能な紙幣の収納ボックスである。ここでは,ATM100の前側に設置されたカセットをFカセット105,ATM100の後側に設置されたカセットをRカセット106とする。
スタッカ(103,104)に紙幣を補充する場合には,管理者によってカセット(105,106)に紙幣が補充され,カセット(105,106)からスタッカ(103,104)に紙幣が補充される。このとき,カセット(105,106)に千券と万券とがばらばらに混じって収納されていても,スタッカ(103,104)への補充時に金種が判別され,万券はFスタッカ103に,千券はRスタッカ104に補充される。
リジェクトボックス107は,利用者への出金に使用しない紙幣を収納する小型のボックスである。通常は,流通量の少ない五千券,二千券は出金の対象外となるため,入金された五千券,二千券はリジェクトボックス107に収納される。また,汚れや傷みなどがひどい紙幣も出金の対象外となるため,リジェクトボックス107に収納される。リジェクトボックス107は,ATM100本体からの着脱が可能である。
図11(A),図11(B)を用いて,段階(1)の運用モードを説明する。段階(1)の運用モードは,新紙幣が発行されたばかりでまだほとんど流通していない場合の運用モードである。この運用モードでは,新紙幣と旧紙幣とが混合されて運用される。
図11(A)は,紙幣が投入された場合のATMの動作を説明する図である。紙幣出入口101から投入された紙幣は,鑑別部102で金種が判別され,万券はFスタッカ103に,千券はRスタッカ104に収納される。このとき,新紙幣と旧紙幣とが混在で収納される。
図11(B)は,紙幣が発行される場合のATMの動作を説明する図である。Fスタッカ103の万券とRスタッカ104の千券は,新紙幣と旧紙幣とが混在されたまま,鑑別部102を経由して紙幣出入口101から発行される。
図11(C),図11(D)を用いて,段階(2)の運用モードを説明する。段階(2)の運用モードは,新紙幣の流通がある程度進んだ場合の運用モードである。この運用モードでは,旧紙幣は回収され,新紙幣のみが発行される。
図11(C)は,紙幣が投入された場合のATMの動作を説明する図である。紙幣出入口101から投入された紙幣は,鑑別部102で金種が判別され,新万券はFスタッカ103に,新千券はRスタッカ104に収納される。旧紙幣は,千券も万券もまとめてFカセット105に回収される。
図11(D)は,紙幣が発行される場合のATMの動作を説明する図である。Fスタッカ103の新万券とRスタッカ104の新千券は,鑑別部102を経由して紙幣出入口101から発行される。Fカセット105の旧紙幣(旧千券,旧万券)は,紙幣出入口101からは発行されず,管理者により回収される。
図11(E),図11(F)を用いて,段階(3)の運用モードを説明する。段階(3)の運用モードは,新紙幣の流通が進み,旧紙幣がほとんど使用されなくなった場合の運用モードである。この運用モードでは,段階(2)の運用モードと同様に,旧紙幣は回収され,新紙幣のみが発行される。
図11(E)は,紙幣が投入された場合のATMの動作を説明する図である。紙幣出入口101から投入された紙幣は,鑑別部102で金種が判別され,新万券はFスタッカ103に,新千券はRスタッカ104に収納される。旧紙幣は,千券も万券もまとめてリジェクトボックス107に回収される。
図11(F)は,紙幣が発行される場合のATMの動作を説明する図である。Fスタッカ103の新万券とRスタッカ104の新千券は,鑑別部102を経由して紙幣出入口101から発行される。リジェクトボックス107の旧紙幣(旧千券,旧万券)は,紙幣出入口101からは発行されず,管理者により回収される。
図12は,ATMにおける運用モード別新旧紙幣の取扱い状態の例を示す図である。図12は,図11で説明した3段階の運用モードにおける新旧紙幣の取扱い状態をまとめたものである。
段階(1):新旧紙幣リサイクルモード
入金された新紙幣,旧紙幣は,ともに出金取引にまわされる。Fスタッカ103,Rスタッカ104,Fカセット105,Rカセット106には,新紙幣と旧紙幣との双方が混ざったまま収納される。リジェクトボックス107には,利用者には発行されない新紙幣と旧紙幣とが収納される。
段階(2):旧紙幣カセット回収モード
入金された新紙幣は出金取引にまわされるが,旧紙幣はFカセット105に回収される。Fスタッカ103,Rスタッカ104には,新紙幣のみが収納される。Fカセット105には,回収する旧紙幣が収納される。Rカセット106には,補充用の新紙幣が収納される。リジェクトボックス107には,利用者には発行されない新紙幣と旧紙幣とが収納される。
段階(3):旧紙幣リジェクト回収モード
入金された新紙幣は出金取引にまわされるが,旧紙幣はリジェクトボックス107に回収される。Fスタッカ103,Rスタッカ104,Fカセット105,Rカセット106には,新紙幣のみが収納される。リジェクトボックス107には,利用者には発行されない新紙幣と旧紙幣とが収納される。
このような新旧紙幣の運用モードの切替えは,管理者がATMごとに判断して行っていた。
なお,従来は新旧紙幣の運用モードの切替えは人手によって行われていたため,ATMが自動的に新旧紙幣の運用モードを切り替える技術が記載された文献は,存在しないものと考えられる。
上述したように,従来は,管理者が,ATMごとに判断して新旧紙幣の運用モードの切替えを行っていた。また,例えば,ある金融機関の全支店を管理するホストコンピュータ(以下,ホストという)が,各ATMを監視する技術はあるが,新旧紙幣の運用モードの切替えは,結局管理者が行うしかなかった。
本発明は,上記の問題点の解決を図り,ATMが自動的に新旧紙幣の運用モードを切り替える技術を提供することを目的とする。
本発明は,上記の課題を解決するため,新紙幣の流通量が,あらかじめ設定された運用モード切替えの基準となる値に達したときに,ATMが,自動的に新旧紙幣の運用モードを切り替えることを特徴とする。
図1は,本発明におけるATM制御システムの原理構成例を示す図である。ATM制御システム1は,新紙幣流通量設定情報入力手段2,新紙幣流通量設定情報管理手段3,カウンタ情報管理手段4,新紙幣流通量設定情報変更手段5,新紙幣流通量算出手段6,新紙幣流通量比較手段7,運用モード切替手段8から構成される。
新紙幣流通量設定情報入力手段2は,新紙幣流通量の設定情報(運用モード切替えの基準となる新紙幣流通量を示す値に関する情報)をシステム外部から入力する。
新紙幣流通量設定情報管理手段3は,新紙幣流通量の設定情報を管理し,保持する。新紙幣流通量設定情報入力手段2により新たに新紙幣流通量の設定情報が入力された場合や,新紙幣流通量設定情報変更手段5により新たに新紙幣流通量の設定情報が変更された場合には,新たな新紙幣流通量の設定情報で元の新紙幣流通量の設定情報を更新する。
カウンタ情報管理手段4は,出金紙幣枚数,入金紙幣枚数などの情報(カウンタ情報)を管理し,保持する。
新紙幣流通量設定情報変更手段5は,カウンタ情報管理手段4が保持するカウンタ情報をもとに実際にATMに入金された新紙幣および旧紙幣の枚数を集計し,その時点で最適な新紙幣流通量の設定情報を新たに算出し,その新たに算出された新紙幣流通量の設定情報で新紙幣流通量設定情報管理手段3が保持する新紙幣流通量の設定情報を変更する。
上記新紙幣流通量設定情報入力手段2をATM内に設け,新紙幣流通量設定情報変更手段5を全ATMを管理するホストコンピュータに設けることができる。
新紙幣流通量算出手段6は,カウンタ情報管理手段4が保持するカウンタ情報をもとに,新紙幣流通量を算出する。
新紙幣流通量比較手段7は,新紙幣流通量設定情報管理手段3に保持されている新紙幣流通量の設定情報と,新紙幣流通量算出手段6で算出された新紙幣流通量とを比較し,算出された新紙幣流通量に該当する運用モードの段階を検出する。
運用モード切替手段8は,新紙幣流通量比較手段7で検出された運用モードの段階が現在の運用モードの段階と異なる場合に,現在の運用モードの段階を新紙幣流通量比較手段7により検出された運用モードの段階に切り替える。
このように,新紙幣流通量の設定情報をあらかじめ設定しておくことにより,ATMが自動的に新旧紙幣の運用を切り替えることが可能となる。また,すべてのATMを管理するホストコンピュータに新紙幣流通量の設定情報の変更を指示する手段を備えておくことにより,新紙幣流通量の設定情報をホストコンピュータから容易に変更することができる。
本発明により,新紙幣対応のATM導入時に新紙幣流通量の設定情報を設定をするだけでATMにおける新旧紙幣の運用を自動的に切り替えることができるようになるため,ATM運用開始後の管理者による新旧紙幣の運用変更作業を削減することができる。
また,新紙幣流通量の設定情報をホストからの指示で切り替えることが可能となるため,ATMの運用を開始した後でも,状況に応じた新紙幣流通量の設定情報の変更が可能となる。
以下,本発明の実施の形態を図を用いて説明する。
図2は,本発明が適用されるシステムの例を示す図である。図2の例はある金融機関全体のシステムの例であり,全支店(本店を含む)のATM10や支店端末20は,ネットワーク40を介してホスト30に接続されている。支店端末20は,支店内金庫の情報など,ATM10以外の支店内の情報を管理する。ホスト30は,全支店のATM10や支店端末20を監視する。
以下,図2に示すシステムの例を前提に,本発明の実施の形態を説明する。なお,以下の実施の形態では,新紙幣流通量を示すものとして,新券比率を用いる。ここでの新券比率とは,ATM10に入金された全紙幣(新旧紙幣)に対する入金された新紙幣の枚数の割合のことである。
〔実施の形態1〕
本実施の形態1では,あらかじめATM10に設定された新券比率の設定情報に基づいて,ATM10が自動的に新旧紙幣の運用モードを切り替える。
図3は,本実施の形態1におけるATM制御システムの構成例を示す図である。ATM10内部に備えられた運用モード自動切替装置11は,新券比率設定情報入力部12,新券比率設定情報管理部13,カウンタ情報管理部14,新券比率算出部15,新券比率比較部16,運用モード切替部17から構成される。
新券比率設定情報入力部12は,ATM10の導入時や新券比率の変更が必要な場合などに管理者が行う新券比率の設定情報の入力を受け付ける。ここで,導入前のATM10に,新券比率の設定情報のデフォルト値があらかじめ設定されていてもよい。
新券比率設定情報管理部13は,あらかじめ設定された新券比率の設定情報を管理し,保持する。また,新券比率設定情報入力部12から新たに新券比率の設定情報の入力があった場合には,その新たに入力された新券比率の設定情報で現在の新券比率の設定情報を更新する。
図4は,本実施の形態における新券比率の設定情報の例を示す図である。図4に示すように,各段階ごとに,対応する新券比率の範囲が記録されている。
カウンタ情報管理部14は,ATM10における出金紙幣枚数,入金紙幣枚数などのカウンタ情報を管理し,保持する。
図5は,本実施の形態におけるカウンタ情報の例を示す図である。図5の例のカウンタ情報は,出金紙幣枚数,入金紙幣枚数(新券),入金紙幣枚数(旧券),保有紙幣枚数(新券),保有紙幣枚数(旧券),振替金額,おつり枚数等のATM内における様々なカウンタ値を持つ。
新券比率算出部15は,新券の流通量を示す新券比率を算出する。新券比率は,例えば,カウンタ情報管理部14に保持されているカウンタ情報を用いて,
新券比率
=入金紙幣枚数(新券)/(入金紙幣枚数(新券)+入金紙幣枚数(旧券))
という式で求めることができる。
新券比率比較部16は,新券比率設定情報管理部13に保持されている新券比率の設定情報と,新券比率算出部15で算出された新券比率とを比較し,算出された新券比率に該当する運用モードの段階を検出する。
運用モード切替部17は,新券比率比較部16で検出された運用モードの段階が現在のATM10の運用モードの段階と異なる場合に,ATM10の運用モードの段階を新券比率比較部16で検出された運用モードの段階に切り替える。ただし,本システムは旧紙幣を回収して新紙幣を発行することを目的としているため,一度上げた段階を元に戻さないようにする方が好適である。図11の例でいえば,段階(1)→段階(2)→段階(3)と段階を上げても,段階(2)→段階(1),段階(3)→段階(2)などのように段階を下げるようにはしない方がよい。
図6は,本実施の形態1における運用モード自動切替処理フローチャートである。図6の例は,ATM10における運用モードの段階が,図11に示すように3段階である場合の例である。ATM10では,毎日の電源投入時などに,図6に示す運用モード自動切替処理を行う。
まず,運用モード自動切替装置11は,カウンタ情報から新券比率を算出する(ステップS10)。算出された新券比率と,あらかじめ設定されている新券比率の設定情報とを比較し,算出された新券比率が該当する運用モードの段階を検出する(ステップS11)。
検出された運用モードの段階が現在の運用モードの段階より上か否かを確認し(ステップS12),上でなければ,運用モードの段階を切り替えずに,ATM10の通常運用を開始する(ステップS17)。
ステップS12において検出された運用モードの段階の方が上であれば,ATM10の運用モードの段階を検出された運用モードの段階に切り替える(ステップS13)。
ATM10は,切り替える前の運用モードが段階(1)であれば(ステップS14),スタッカ内に新旧の紙幣が混在しているので,1度スタッカ内のすべての紙幣をカセットに回収し(ステップS15),新券のみをカセットからスタッカに補充する(ステップS16)。
その後,新たな運用モードの段階で,ATM10の通常運用を開始する(ステップS17)。
〔実施の形態2〕
本実施の形態2では,ATM10がホスト30に保有する新券,旧券の枚数に関する情報を送信し,ホスト30が各ATM10,各支店端末20から受信した新券,旧券の枚数に関する情報をもとにその金融機関全体が保有する新券の枚数を算出し,それをもとにATMごとの最適な新券比率の設定情報を算出して各ATM10に通知し,ATM10がホスト30から受信した新券比率の設定情報で元の新券比率の設定情報を更新し,更新した設定情報に基づいて自動的に新旧紙幣の運用モードを切り替える。
図7は,本実施の形態2におけるATM制御システムの概念を説明する図である。ホスト30は,各支店のATM10,支店端末20から保有する新券,旧券の枚数に関する情報を収集し,収集した情報からその金融機関全体が保有する新券の枚数を算出する(図7(A))。ホスト30は,算出した金融機関全体が保有する新券の枚数や,各支店が保有する新券,旧券の枚数に関する情報をもとに,各支店のATM10ごとに最適な新券比率の設定情報を算出し,それぞれのATM10に通知する(図7(B))。
このとき,各支店のATM10に通知する新券比率の設定情報は,全支店で同一の内容である必要はない。例えば,都市部は新券の流通が早く,地方部は新券の流通が遅れると考えられるため,都市部のATM10に対して優先的に新券が割り当てられるように新券比率の設定情報を決定することができる。
図8は,本実施の形態2におけるATM制御システムの構成例を示す図である。ATM10内部に備えられた運用モード自動切替装置11は,実施の形態1と同様に,新券比率設定情報入力部12,新券比率設定情報管理部13,カウンタ情報管理部14,新券比率算出部15,新券比率比較部16,運用モード切替部17から構成される。また,ATM10は,新券比率設定情報変更装置31を備えるホスト30とネットワーク40を介して接続されている。
新券比率設定情報入力部12は,前述の実施の形態1の場合と同様に,ATM10の導入時や新券比率の変更が必要な場合などに管理者が行う新券比率の設定情報の入力を受け付ける。
新券比率設定情報管理部13は,あらかじめ設定された新券比率の設定情報を管理し,保持する。また,新券比率設定情報入力部12から新たに新券比率の設定情報の入力があった場合には,その新たに入力された新券比率の設定情報で現在の新券比率の設定情報を更新する。また,ホスト30からの新券比率の設定情報を受信した場合には,その受信された新券比率の設定情報で現在の新券比率の設定情報を更新する。
カウンタ情報管理部14は,ATM10における出金紙幣枚数,入金紙幣枚数などのカウンタ情報を管理し,保持する。また,ATM10が保有する新券,旧券の枚数に関する情報をホスト30に通知する。
図9は,本実施の形態におけるATMが保有する新券,旧券の枚数に関する情報の構成例を示す図である。図9の例の情報は,金種ごとに,ATM10が保有する新券の枚数,旧券の枚数の情報を持つ。
新券比率算出部15は,前述の実施の形態1の場合と同様に,新券の流通量を示す新券比率を算出する。新券比率は,例えば,カウンタ情報管理部14に保持されているカウンタ情報を用いて,
新券比率
=入金紙幣枚数(新券)/(入金紙幣枚数(新券)+入金紙幣枚数(旧券))
という式で求めることができる。
新券比率比較部16は,前述の実施の形態1の場合と同様に,新券比率設定情報管理部13に保持されている新券比率の設定情報と,新券比率算出部15で算出された新券比率とを比較し,算出された新券比率に該当する運用モードの段階を検出する。
運用モード切替部17は,前述の実施の形態1の場合と同様に,新券比率比較部16で検出された運用モードの段階が現在のATM10の運用モードの段階と異なる場合に,ATM10の運用モードの段階を新券比率比較部16で検出された運用モードの段階に切り替える。
ホスト30において,新券比率設定情報変更装置31は,各支店のATM10,支店端末20から保有する新券,旧券の枚数に関する情報を収集し,収集した情報からその金融機関全体が保有する新券の枚数を算出する。算出された金融機関全体が保有する新券の枚数や,各支店が保有する新券,旧券の枚数に関する情報をもとに,各支店のATM10ごとに最適な新券比率の設定情報を算出し,それぞれのATM10に通知する。
図10は,本実施の形態2における運用モード自動切替処理フローチャートである。図10の例は,ATM10における運用モードの段階が,図11に示すように3段階である場合の例である。ATM10では,毎日の電源投入時などに,図10に示す運用モード自動切替処理を行う。なお,このフローチャートでは,電源投入時の運用モード自動切替処理であるものとする。また,本フローチャートで着目する特定のATM10を他のATM10と区別するために,ATM10aと表すものとする。図10(A)は,ATM10aにおける処理フローチャートであり,図10(B)は,ホスト30における処理フローチャートである。
まず,ATM10aの運用モード自動切替装置11は,電源が投入されると,ATM10aが保有する新券,旧券の枚数に関する情報を含む開局要求をホスト30に送信する(ステップS20)。
ホスト30の新券比率設定情報変更装置31は,各支店のATM10(ATM10aを含む),支店端末20から保有する新券,旧券の枚数に関する情報を収集し(ステップS30),収集した情報からその金融機関全体が保有する新券の枚数を算出する(ステップS31)。算出された金融機関全体が保有する新券の枚数や,各支店が保有する新券,旧券の枚数に関する情報をもとに,各支店のATM10ごとに最適な新券比率の設定情報を算出し(ステップS32),その算出された新券比率の設定情報を含む開局応答を,それぞれのATM10に通知する(ステップS33)。
ATM10aの運用モード自動切替装置11は,ホストから受信した開局応答に含まれる新券比率の設定情報で,現在の新券比率の設定情報を更新する(ステップS21)。
次に,ATM10aの運用モード自動切替装置11は,カウンタ情報から新券比率を算出する(ステップS22)。算出された新券比率と,あらかじめ設定されている新券比率の設定情報とを比較し,算出された新券比率が該当する運用モードの段階を検出する(ステップS23)。
検出された運用モードの段階が現在の運用モードの段階より上か否かを確認し(ステップS24),上でなければ,運用モードの段階を切り替えずに,ATM10aの通常運用を開始する(ステップS29)。
ステップS24において検出された運用モードの段階の方が上であれば,ATM10aの運用モードの段階を検出された運用モードの段階に切り替える(ステップS25)。
ATM10aは,切り替える前の運用モードが段階(1)であれば(ステップS26),スタッカ内に新旧の紙幣が混在しているので,1度スタッカ内のすべての紙幣をカセットに回収し(ステップS27),新券のみをカセットからスタッカに補充する(ステップS28)。
その後,新たな運用モードの段階で,ATM10aの通常運用を開始する(ステップS29)。
以上,本発明の実施の形態について説明したが,本発明はこれに限られるものではない。例えば,前述の実施の形態では新券比率の設定情報で各段階ごとの新券比率の範囲を設定しているが,新券比率の設定情報で各段階の境となる新券比率の値(閾値)を設定し,算出された新券比率の値が新券比率の設定情報に設定された値(閾値)に達したときに,運用モードの段階を上げるようにしてもよい。
また,前述の実施の形態2において,ホスト30では変更する新券比率の設定情報の算出のみを行っているが,ホスト30が,各ATM10の新券比率の設定情報を管理し,各ATM10から受信したカウンタ情報から各ATM10の新券比率を算出し,各ATM10に最適な運用モードの段階を検出し,運用モードの切替えが必要なATM10に対して運用モードの切替え指示を送るようにしてもよい。このとき,ATM10は,ホスト30からの指示により,自動的に運用モードを切り替える。
本発明におけるATM制御システムの原理構成例を示す図である。 本発明が適用されるシステムの例を示す図である。 本実施の形態1におけるATM制御システムの構成例を示す図である。 本実施の形態における新券比率の設定情報の例を示す図である。 本実施の形態におけるカウンタ情報の例を示す図である。 本実施の形態1における運用モード自動切替処理フローチャートである。 本実施の形態2におけるATM制御システムの概念を説明する図である。 本実施の形態2におけるATM制御システムの構成例を示す図である。 本実施の形態におけるATMが保有する新券,旧券の枚数に関する情報の構成例を示す図である。 本実施の形態2における運用モード自動切替処理フローチャートである。 ATMにおける運用モードの例を説明する図である。 ATMにおける運用モード別新旧紙幣の取扱い状態の例を示す図である。
符号の説明
1 ATM制御システム
2 新紙幣流通量設定情報入力手段
3 新紙幣流通量設定情報管理手段
4 カウンタ情報管理手段
5 新紙幣流通量設定情報変更手段
6 新紙幣流通量算出手段
7 新紙幣流通量比較手段
8 運用モード切替手段
10 ATM
11 運用モード自動切替装置
12 新券比率設定情報入力部
13 新券比率設定情報管理部
14 カウンタ情報管理部
15 新券比率算出部
16 新券比率比較部
17 運用モード切替部
20 支店端末
30 ホスト
31 新券比率設定情報変更装置
40 ネットワーク

Claims (5)

  1. 新紙幣に対応するATMを制御するATM制御装置であって,
    新紙幣と旧紙幣の扱いの運用モードを切り替える基準となる新紙幣流通量を示す値に関する情報である新紙幣流通量の設定情報を入力する手段と,
    前記入力された新紙幣流通量の設定情報を記録する手段と,
    現時点での新紙幣流通量を算出する手段と,
    前記記録された新紙幣流通量の設定情報を参照することにより,前記現時点での新紙幣流通量に適した新紙幣と旧紙幣の扱いの運用モードを検出する手段と,
    前記ATMにおける新紙幣と旧紙幣の扱いの運用モードを,前記検出された新紙幣と旧紙幣の扱いの運用モードに切り替える手段とを備える
    ことを特徴とするATM制御装置。
  2. 新紙幣に対応するATMを制御するATM制御装置であって,
    新紙幣および旧紙幣の枚数情報をホストコンピュータへ送信する手段と,
    新紙幣と旧紙幣の扱いの運用モードを切り替える基準となる新紙幣流通量を示す値に関する情報である新紙幣流通量の設定情報を,ホストコンピュータから受信する手段と,
    前記受信した新紙幣流通量の設定情報を記録する手段と,
    現時点での新紙幣流通量を算出する手段と,
    前記記録された新紙幣流通量の設定情報を参照することにより,前記現時点での新紙幣流通量に適した新紙幣と旧紙幣の扱いの運用モードを検出する手段と,
    前記ATMにおける新紙幣と旧紙幣の扱いの運用モードを,前記検出された新紙幣と旧紙幣の扱いの運用モードに切り替える手段とを備える
    ことを特徴とするATM制御装置。
  3. 請求項1または請求項2記載のATM制御装置において,
    前記運用モードは,第1,第2および第3の段階のモードを含み,
    第1の段階が,新紙幣の流通が少ない場合に入金された新紙幣および旧紙幣をともに出金取引へ回す新旧紙幣リサイクルモードであり,
    第2の段階が,新紙幣の流通量が所定の量になった場合に,入金された旧紙幣を回収用のカセットに回収し,新紙幣だけを出金取引へ回す旧紙幣カセット回収モードであり,
    第3の段階が,旧紙幣の流通量が少なくなった場合に,入金された旧紙幣を前記回収用のカセットよりも収納容量の少ない収納箱に回収し,新紙幣だけを出金取引へ回す旧紙幣リジェクト回収モードである
    ことを特徴とするATM制御装置。
  4. 新紙幣に対応するATMを制御するATM制御方法であって,
    新紙幣と旧紙幣の扱いの運用モードを切り替える基準となる新紙幣流通量を示す値に関する情報である新紙幣流通量の設定情報を入力する過程と,
    前記入力された新紙幣流通量の設定情報を記録する過程と,
    現時点での新紙幣流通量を算出する過程と,
    前記記録された新紙幣流通量の設定情報を参照することにより,前記現時点での新紙幣流通量に適した新紙幣と旧紙幣の扱いの運用モードを検出する過程と,
    前記ATMにおける新紙幣と旧紙幣の扱いの運用モードを,前記検出された新紙幣と旧紙幣の扱いの運用モードに切り替える過程とを有する
    ことを特徴とするATM制御方法。
  5. 新紙幣に対応するATMを制御するATM制御方法であって,
    新紙幣および旧紙幣の枚数情報をホストコンピュータへ送信する過程と,
    新紙幣と旧紙幣の扱いの運用モードを切り替える基準となる新紙幣流通量を示す値に関する情報である新紙幣流通量の設定情報を,ホストコンピュータから受信する過程と,
    前記受信した新紙幣流通量の設定情報を記録する過程と,
    現時点での新紙幣流通量を算出する過程と,
    前記記録された新紙幣流通量の設定情報を参照することにより,前記現時点での新紙幣流通量に適した新紙幣と旧紙幣の扱いの運用モードを検出する過程と,
    前記ATMにおける新紙幣と旧紙幣の扱いの運用モードを,前記検出された新紙幣と旧紙幣の扱いの運用モードに切り替える過程とを備える
    ことを特徴とするATM制御方法。
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