JP2005337141A - 排気還流装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 EGRガスと潤滑油との効果的な熱交換を実現して燃費を改善することが可能な排気還流装置を提供する。
【解決手段】 本発明の排気還流装置は、排気をエンジン1の吸気系に還流するEGR管13と、EGR管13に設けられ、エンジン1の潤滑油を冷媒として利用してEGR管13の排気を冷却するEGRクーラ14と、EGRクーラ14を迂回するバイパス通路16と、吸気系に還流する排気のうちEGRクーラ14を迂回する排気の占める割合であるバイパス率を調整するバイパス弁17と、エンジン1の潤滑油温Toの上昇による燃費の改善が見込まれる領域をエンジン1の冷却水温Twに基づいて判別し、その判別結果に基づいて燃費の改善効果が得られるようにバイパス率を制御するバイパス率制御手段18と、を具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の吸気系に排気を還流する排気還流装置に関する。
従来から、内燃機関の吸気系に排気を還流する排気還流装置として、吸気系に還流する排気(EGRガス)を冷却するEGRクーラと、EGRクーラを迂回するバイパス通路とを備えたものが知られている。例えば、EGRクーラを経由した低温の排気とEGRクーラを迂回した高温の排気との割合を、内燃機関の冷却水温に応じて調整し、EGRガスの温度を調整するものが提案されている(特許文献1)。その他本発明に関連する先行技術文献として、特許文献2〜4が存在する。
特開2001−041110号公報 特開平11−311114号公報 特開平5−001536号公報 特開平5−180091号公報
従来の排気還流装置で実行されるEGRクーラの迂回は、主に低温始動時等の未燃炭化水素(未燃HC)の排出を抑制するために行われるものである。このため、EGRクーラの冷媒として内燃機関の潤滑油を利用した場合には、例えば、EGRクーラの迂回を制限して潤滑油温を上昇させることが燃費の改善に寄与する状況においても、EGRクーラの迂回が行われるおそれがある。その結果、EGRガスと潤滑油との効果的な熱交換が妨げられ、燃費が悪化するおそれがある。
そこで、本発明はEGRガスと潤滑油との効果的な熱交換を実現して燃費を改善することが可能な排気還流装置を提供することを目的とする。
本発明の排気還流装置は、排気を内燃機関の吸気系に還流する排気還流通路と、前記排気還流通路に設けられ、前記内燃機関の潤滑油を冷媒として利用して該排気還流通路の排気を冷却する冷却手段と、前記冷却手段を迂回するバイパス通路と、前記吸気系に還流する排気のうち前記冷却手段を迂回する排気の占める割合であるバイパス率を調整するバイパス弁と、前記内燃機関の潤滑油温の上昇による燃費の改善が見込まれる領域を前記内燃機関の冷却水温に基づいて判別し、その判別結果に基づいて燃費の改善効果が得られるように前記バイパス率を制御するバイパス率制御手段と、を具備することにより上述した課題を解決する(請求項1)。
この発明によれば、燃費の改善が見込まれる領域内において、燃費の改善効果が得られるようにバイパス率を制御しているので、燃費が悪化するような不適切なバイパス率の制御を防止できる。これにより、排気還流通路内の排気と冷却手段の冷媒(潤滑油)との間で効果的な熱交換が実現され、燃費を改善することができる。
本発明の排気還流装置において、前記バイパス率制御手段は、前記内燃機関の潤滑油温の上昇による燃費の改善が見込まれる領域内において、前記内燃機関の潤滑油温が前記燃費の改善効果を考慮して予め設定した閾値以上の場合には、前記排気還流通路の排気が前記冷却手段を迂回して前記吸気系に還流するように前記バイパス弁の開度を制御するとともに、前記内燃機関の潤滑油温が前記閾値未満の場合には、前記冷却手段の迂回を制限するように前記バイパス弁の開度を制御してもよい(請求項2)。この態様によれば、燃費の改善効果を考慮して閾値を設定しているので、より大きな燃費の改善効果を得ることができ、燃費を更に改善できる。
本発明の排気還流装置において、前記バイパス弁は、その開度を前記バイパス率制御手段の指示に従って連続的に変更可能に構成されていてもよい(請求項3)。この場合は、より精度の高いバイパス率の制御の実現に寄与することができる。
本発明の排気還流装置において、前記バイパス率制御手段は、前記内燃機関の潤滑油温の上昇による燃費の改善が見込まれる領域内において、前記内燃機関の潤滑油温と、単位時間あたりの潤滑油温の上昇度である油温上昇率とに基づいて前記燃費の改善効果を算出し、その算出結果を考慮して前記バイパス率を決定してもよい(請求項4)。この場合には、前記バイパス率制御手段は、前記バイパス率の決定に際し、前記内燃機関の運転条件に基づいて算出した前記燃費の改善効果を更に考慮してもよい(請求項5)。これらの態様によれば、潤滑油温のみで燃費改善効果の程度を評価する態様と比較してより的確なバイパス率を決定することができるので、排気還流通路内の排気と潤滑油との間で行われる熱交換の効率性が向上する。
なお、本発明の「冷却水温に基づいて判別」とは、冷却水温を直接測定して判別する場合、及び冷却水温と相関する物理量から冷却水温を推定して判別する場合のいずれも含む概念である。
以上説明したように、本発明によれば、内燃機関の潤滑油温の上昇による燃費の改善が見込まれる領域を内燃機関の冷却水温に基づいて判別し、その判別結果に基づいてバイパス率を制御しているので、排気還流通路内の排気と潤滑油との間で効果的な熱交換を実現して燃費を改善することが可能な排気還流装置を提供することができる。
(第1実施形態)
図1は本発明の排気還流装置を適用した内燃機関の一形態を示したものである。内燃機関(以下エンジンという)1はディーゼルエンジンであり、4つの気筒2が形成されたシリンダブロック3を備えている。各気筒2にはそれぞれ吸気ポート4と排気ポート5とが設けられている。吸気ポート4には吸気通路6が接続されて吸気系が構成され、排気ポート5には排気通路7が接続されて排気系が構成される。吸気通路6には、その上流側から吸気ポート4に向かって、吸入空気の異物を除去するエアクリーナ8、ターボチャージャー9のコンプレッサ9a、及び吸入空気量を調整するスロットル弁10がそれぞれ設けられている。排気通路7には、排気ポート5側から下流に向かって、ターボチャージャー9のタービン9b、及び図示はしないが窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)等の排気中の有害物質の排出を防止する排気浄化装置がそれぞれ設けられている。ターボチャージャー9は、周知のように、排気エネルギーを利用して過給を行う装置であり、コンプレッサ9a及びタービン9dは図示しない回転軸により連結され、これらは一体的に回転する。
吸気通路6と排気通路7とは、排気通路7に設けられた排気取出口11から吸気通路6に設けられた排気導入口12へ向かって排気の一部が吸気系に導かれるように、排気還流通路としてのEGR管13によって連結されている。EGR管13には、その内部を流れる排気を冷却する冷却手段としてのEGRクーラ14、EGRガスの流量を調整するEGR弁15、及びEGRクーラ14を迂回するバイパス通路16がそれぞれ設けられている。EGR管13とバイパス通路16との排気導入口12側の連結箇所には、吸気系に導入するEGRガスのうちEGRクーラ14を迂回する排気の占める割合(バイパス率)を調整するバイパス弁17が設けられている。
EGRクーラ14は、その冷媒としてエンジン1の潤滑油が用いられている。潤滑油は、図1の矢印で示したように、EGRクーラ14の下方の一端に設けられた入口14aから流入し、EGRクーラ14内を所定の経路で流通してEGR管13内の排気と熱交換を行い、その後、上方の他端に設けられた出口14bから流出する。出口14bから流出した潤滑油は、エンジン1の各部の潤滑のためエンジン1に供給される。潤滑油の循環経路の図示は省略したが、潤滑油は、EGRクーラ14→エンジン1→オイルポンプ(不図示)→EGRクーラ14→エンジン1・・と循環する。
バイパス弁17は、バイパス率を制御するためその開度を連続的に変更可能な周知の電子制御弁である。本実施形態では、バイパス弁17が全開状態の場合にバイパス率が100%となるように、他方、バイパス弁17が全閉状態の場合にバイパス率が0%となるようにそれぞれ設定されている。換言すれば、バイパス弁17の開度が全開状態の場合には、吸気系に導かれるEGRガスの全てがEGRクーラ14を迂回したものとなり、他方、その開度が全閉状態の場合には、吸気系に導かれるEGRガスの全てがEGRクーラ14を経由したものとなる。バイパス弁17の機械的、電気的構造は周知のものと同様でよいので詳細な説明は省略する。
エンジン1の運転状態は、マイクロプロセッサ等を内蔵したエンジンコントロールユニット(ECU)18にて制御される。ECU18は、接続された各種センサの入力信号に応じ、例えば、所望の燃料噴射時期及び燃料噴射量となるように、インジェクタ19を含む燃料噴射装置20を制御する燃料噴射制御手段、及び気筒2に導かれる吸入ガスに占めるEGRガスの割合(EGR率)が目標値となるように、EGR弁15及びスロットル弁10のそれぞれの開度を制御するEGR率制御手段としてそれぞれ機能する。ECU18のROMには、ECU18をこれらの制御手段として機能させるための各種制御ルーチンが記述された所定のプログラムが格納されている。これらの一般的な各種制御ルーチンの詳細は本発明の要旨とは直接関係しないので、ここでは詳細な説明を省略する。本実施形態では、これらの制御手段の他に、バイパス率を制御するバイパス率制御手段としてもECU18は機能する。
図2は、ECU18をバイパス率制御手段として機能させるための制御ルーチンの内容を示したフローチャートである。この制御ルーチンは、ECU18のROMに格納された所定のプログラムに従って、上記の各種制御ルーチンと併行して所定間隔で繰り返し実行される。まず、ECU18は、ステップS1において、水温センサ21及び油温センサ22(図1参照)からの入力信号に基づいて、エンジン1の冷却水温Tw及び潤滑油温Toをそれぞれ取得する。次に、ステップS2において、ECU18は冷却水温Twが所定値Tw1未満であるか否かを判定する。所定値Tw1はエンジン1が極低温状態にあるか否かを判断するための指標として予め設定される値である。エンジン1が極低温状態にあるときに、EGRクーラ14にて冷却されたEGRガスが吸気系に導入されると、気筒2内の燃焼温度が下がりすぎて未燃HCの排出抑制ができなくなる。この意味で、所定値Tw1は、EGRクーラ14を迂回することにより、許容限度を超えた未燃HCの排出の抑制が必要となる冷却水温の閾値としての意義を有する。従って、ステップS2において、冷却水温Twが所定値Tw1未満であると肯定判定(YES)したときは、ECU18は処理をステップS3に進め、未燃HCの排出抑制のためバイパス弁17の開度が全開状態(バイパス率=100%)となるように、バイパス弁17に開度を指示し、今回のルーチンを終了する。
一方、ステップS2において、否定判定(NO)したときは、ECU18は処理をステップS4に進め、冷却水温Twが所定値Tw2を超えているか否かを判定する。所定値Tw2は、エンジン1が十分に暖機された状態にあるか否かを判断ための指標として予め設定される値であり、EGRクーラ14を迂回しなくても未燃HCの排出が許容範囲内に収まる冷却水温の閾値としての意義がある。従って、ステップS4において、冷却水温Twが所定値Tw2を超えていると肯定判定(YES)したときは、ECU18は処理をステップS5に進め、バイパス弁17の開度が全閉状態(バイパス率=0%)となるように、バイパス弁17に開度を指示する。この場合は、EGRガスとEGRクーラ14の冷媒(潤滑油)との間で十分な熱交換が実行されるので、EGRガスの温度を下げることができる。このため、EGRクーラ14を迂回する場合と比較して、NOxの排出量が低下する。そこで、ECU18は次のステップS6において、NOxの排出量の低下により生じる余裕分に応じて燃料噴射時期を進角するように、燃料噴射装置20に燃料噴射時期を指示して今回のルーチンを終了する。NOxの排出量の低下の推定は、例えばこれを冷却水温Tw及び燃料噴射量に関連付けたマップをECU18のROMに記憶させ、このマップを参照することにより実現できる。そして、燃料噴射時期の進角量の算出は、例えばNOxの排出量の低下量に進角量を対応付けたマップをECU18のROMに記憶させ、このマップを参照することにより実現できる。燃料噴射時期を進角させることにより、燃費を改善することができる。
ステップS4にて否定判定(NO)したときは、冷却水温Twが所定値Tw1以上所定値Tw2以下の範囲内にある。この温度範囲は、潤滑油温の上昇による燃費の改善が見込まれる領域に相当する。例えば、図3に示したように、エンジン1の潤滑油温Toが低いほどエンジン1のフリクションが増加するので燃費が悪化する。本実施形態ではEGRクーラ14の冷媒として潤滑油を用いているので、EGRガスと潤滑油との間で熱交換を行うことにより潤滑油温を上昇させることができる。従って、EGRクーラ14の迂回を制限することにより燃費の改善が期待できる。もっとも現在の潤滑油温Toが一定以上高い場合には、潤滑油温Toの上昇によって燃費が改善する効果(燃費改善効果)は小さくなる。
そこで、ECU18は、続くステップS7において、現在の潤滑油温Toが、燃費改善効果が十分に期待できる潤滑油温の閾値として予め定めた所定値To1未満であるか否かを判定する。この所定値To1は、EGRクーラ14の迂回を制限することによる弊害(例えば排気エミッションの悪化)や、エンジン1に使用する潤滑油のグレード等の各種要因を考慮して実験的に定めればよい。潤滑油温Toが所定値To1未満であると肯定判定(YES)したときは、EGRクーラ14の迂回を制限するとともに(ステップS5)、燃料噴射時期を進角して(ステップS6)、今回のルーチンを終了する。ステップS5及びS6の詳細は上述の通りである。一方、ステップS7において、否定判定(NO)したときは、ECU18は処理をステップS3に進め、バイパス弁17が全開状態となるようにバイパス弁17に開度を指示して今回のルーチンを終了する。
以上のバイパス率の制御によれば、エンジン1が極低温状態にある場合においてはEGRクーラ14が迂回されて燃焼温度の過分な低下が抑えられるので、未燃HCの排出を抑制することができる。そして、エンジン1が十分な暖機状態にあるときには、EGRクーラ14の迂回が制限されて燃料噴射時期を進角できるので、燃費を改善することができる。更に、これらの中間の状態、即ち潤滑油温の上昇により燃費の改善が見込まれる領域においては、十分な燃費改善効果を得ることができるので、EGRクーラと潤滑油と効果的な熱交換が実現され燃費を改善することができる。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態を説明する。この実施形態はバイパス率の制御ルーチンの内容が第1実施形態と相違する。エンジン1及びその付属装置の構成は図1と同一である。図4は本実施形態に係るバイパス率の制御ルーチンの内容を示したフローチャートである。この制御ルーチンは、図2と同様にECU18をバイパス率制御手段として機能させるためのものであり、ECU18のROMに格納された所定のプログラムに従って繰り返し実行される。
まず、ECU18はステップS11において、冷却水温Twを水温センサ21(図1参照)からの入力信号に基づいて取得する。次にECU18は、ステップS12において冷却水温Twが所定値Tw1未満であるか否か、ステップS13において所定値Tw2を超えるか否かをそれぞれ判定する。これらの所定値Tw1,Tw2の意義は第1実施形態と同一である。従って、ステップS12において肯定判定(YES)したときは、バイパス弁17の開度が全開状態(バイパス率=100%)となるようにバイパス弁17に開度を指示し(ステップS14)、ステップS13において肯定判定(YES)したときは、バイパス弁17の開度が全閉状態(バイパス率=0%)となるようにバイパス弁17に開度を指示するとともに、燃料噴射時期を進角する(ステップS15、ステップS16)。これらのステップS14〜ステップS16は、図2のステップS3、ステップS5、及びステップS6に相当するので、処理内容の詳細な説明は省略する。
ステップS12及びステップS13のいずれにおいても否定判定(NO)したときは、エンジン1が潤滑油温の上昇による燃費の改善が見込まれる領域内にある。ECU18はこの領域内においてステップS17〜ステップS23の処理を実行する。まず、ステップS17において、ECU18はエンジン1の運転条件を取得する。具体的には、エンジン1の回転数(回転速度)を回転数センサ23(図1参照)の入力信号から取得し、これを考慮してエンジン1の負荷を算出する。負荷の算出においては、エンジン1の回転数に加え、アクセル開度及びその変化量を考慮してもよい。次に、ECU18は、ステップS18において、エンジン1の負荷に応じた燃費の改善効果(燃費改善効果E1)を予め設定したバイパス率毎に(例えば1%刻みで)算出する。
燃費改善効果E1の算出は、負荷及びバイパス率を燃費改善効果E1に対応づけたマップをECU18のROMに記憶しておき、これを参照することにより実現できる。図5はこのマップの一例を示したものである。この図において、L1は負荷が大きいとき、L2は負荷が小さいとき、L3はこれらの中間の負荷のときをそれぞれ示した曲線である。この図から明らかなように、燃費改善効果E1の傾向は負荷に応じて異なる。即ち、負荷が大きいときにはEGRクーラ14の迂回を制限するほど燃費の改善に寄与し、反対に、負荷が小さいときにはEGRクーラ14を迂回するほど燃費の改善に寄与する。
次に、ECU18は続くステップS19において、排気温度Te及び潤滑油温Toを、排気温度センサ24及び油温センサ22(図1参照)からの入力信号に基づいて取得する。続いて、ECU18はステップS20において、油温上昇率Roを算出する。油温上昇率Roは単位時間あたりの潤滑油温Toの上昇度である。油温上昇率Roは、ステップS19にて取得した排気温度Te及び潤滑油温Toに基づいて、予め設定したバイパス率毎に(例えば1%刻みで)算出する。次に、ECU18はステップS21において、油温上昇率Roに応じた燃費改善効果E2を算出する。油温上昇率Roの算出は、例えば図6に示したように、油温上昇率Ro及び潤滑油温Toを燃費改善効果E2に対応付けたマップをECU18のROMに格納しておき、これを参照することにより実現できる。この図において、L11は潤滑油温Toが高い場合、L12は潤滑油温Toが低い場合、及びL13はこれらの中間の場合の曲線をそれぞれ示している。この図から明らかなように、油温上昇率Roが高く、潤滑油温Toが低いほど燃費改善効果E2が大きくなる。
以上の処理により、予め設定されたバイパス率毎に燃費改善効果E1及び燃費改善効果E2が対応づけられて算出される。そこで、ECU18は続くステップS22において、燃費改善効果E1,E2の評価及びバイパス弁17に指示する最終バイパス率Rvの決定を行う。ここでは、バイパス率毎に算出された燃費改善効果E1及び燃費改善効果E2の和を算出する。そして、この和が最大となるバイパス率を特定し、これを最終バイパス率Rvとして決定する。なお、燃費改善効果E1,E2の評価及び最終バイパス率Rvの決定の手法は、これに限定されず、例えば、燃費改善効果E1,E2の積を算出し、この積が最大となるバイパス率を最終バイパス率Rvとしてもよい。次に、ECU18はステップS23において、ステップS22で決定した最終バイパス率Rvをバイパス弁17に指示して今回のルーチンを終了する。
以上、本実施形態に係るバイパス率の制御によれば、エンジン1の負荷及び油温上昇率Roという異なる観点から燃費改善効果をそれぞれ算出し、これに基づいてバイパス率を決定しているので、第1実施形態の場合よりもより精密かつきめ細かな制御が実現される。これにより、より効果的なEGRガスと潤滑油との熱交換が実現される。
以上本発明の排気還流装置について第1及び第2実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されない。本発明の排気還流装置は、ディーゼルエンジンの他、ガソリンエンジンにも適用できる。また、図1では、バイパス弁17を排気導入口12側のEGR管13とバイパス通路16との連結部に設けたが、排気取出口11側の連結部に設けてもよい。また、図2のステップS7においては、潤滑油温Toに基づいた判定処理としているが、潤滑油温Toの代わりに潤滑油の粘度に基づいた判定処理としてもよい。これによれば、潤滑油のグレードに左右されず、正確に燃費改善効果の大小を判断することができる。更に、第1実施形態のように、バイパス率を0又は100%の2値制御する場合おいては、バイパス弁17として、開度を全開状態及び全閉状態のいずれかを選択的に切替可能なものを用いてもよい。
また、第2実施形態において、更に、運転条件と冷却水温度Twから目標となるEGR率と吸気温度を決定し、潤滑油温Toを考慮して最適な吸気温度となるようにバイパス率を決定してもよい。この場合、目標EGR率と吸気温度の決定は、運転条件と冷却水温度に適合する最適な目標EGR率と吸気温度とを実験的に定めたマップをECU18のROMに記憶させ、これを参照することにより実現できる。また、バイパス率の決定も、吸気温度とバイパス率との関係を規定したマップを参照することにより実現できる。これによれば、常時最適なEGR率と吸気温度が実現されるので、低エミッション、低燃費を実現できる。
なお、上述した実施形態においては、EGRクーラ14の冷媒として潤滑油を用いているので、これを目標EGR率の決定要素として考慮にいれてもよい。例えば、潤滑油温Toが低い場合にはEGRガスの温度が下がるので、EGR率を下げてもNOxの排出量は増えない。このため、PM及び未燃HCを低減できる。そこで、目標EGR率の決定の際には、運転条件と冷却水温度Twに加えて潤滑油温Toを考慮してもよい。これによれば、排気エミッションが低減できるとともに、空燃比A/Fがリーン側に変化するため燃費を低減できる。
本発明の第1実施形態に係る全体構成図。 第1実施形態に係るバイパス率の制御内容を示したフローチャート。 潤滑油温と燃費との関係を示した説明図。 第2実施形態に係るバイパス率の制御内容を示したフローチャート。 負荷及びバイパス率を燃費改善効果に対応させたマップの一例を示した図。 潤滑油温及び油温上昇率を燃費改善効果に対応させたマップの一例を示した図。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
13 EGR管(排気還流通路)
14 EGRクーラ(冷却手段)
16 バイパス通路
17 バイパス弁
18 ECU(バイパス率制御手段)
Tw 冷却水温
To 潤滑油温

Claims (5)

  1. 排気を内燃機関の吸気系に還流する排気還流通路と、前記排気還流通路に設けられ、前記内燃機関の潤滑油を冷媒として利用して該排気還流通路の排気を冷却する冷却手段と、前記冷却手段を迂回するバイパス通路と、前記吸気系に還流する排気のうち前記冷却手段を迂回する排気の占める割合であるバイパス率を調整するバイパス弁と、前記内燃機関の潤滑油温の上昇による燃費の改善が見込まれる領域を前記内燃機関の冷却水温に基づいて判別し、その判別結果に基づいて燃費の改善効果が得られるように前記バイパス率を制御するバイパス率制御手段と、を具備することを特徴とする排気還流装置。
  2. 前記バイパス率制御手段は、前記内燃機関の潤滑油温の上昇による燃費の改善が見込まれる領域内において、前記内燃機関の潤滑油温が前記燃費の改善効果を考慮して予め設定した閾値以上の場合には、前記排気還流通路の排気が前記冷却手段を迂回して前記吸気系に還流するように前記バイパス弁の開度を制御するとともに、前記内燃機関の潤滑油温が前記閾値未満の場合には、前記冷却手段の迂回を制限するように前記バイパス弁の開度を制御することを特徴とする請求項1に記載の排気還流装置。
  3. 前記バイパス弁は、その開度を前記バイパス率制御手段の指示に従って連続的に変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の排気還流装置。
  4. 前記バイパス率制御手段は、前記内燃機関の潤滑油温の上昇による燃費の改善が見込まれる領域内において、前記内燃機関の潤滑油温と、単位時間あたりの潤滑油温の上昇度である油温上昇率とに基づいて前記燃費の改善効果を算出し、その算出結果を考慮して前記バイパス率を決定することを特徴とする請求項3に記載の排気還流装置。
  5. 前記バイパス率制御手段は、前記バイパス率の決定に際し、前記内燃機関の運転条件に基づいて算出した前記燃費の改善効果を更に考慮することを特徴とする請求項4に記載の排気還流装置。
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