JP2005334867A - 有機物を含む排水の処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 有機物を含む排水の処理方法であって、従来、CODCr濃度が高いため焼却処理されていた排水の焼却処理対象排水量を削減し、且つ、蒸留によって得られた活性汚泥処理対象留出水のCODCr濃度ひいては活性汚泥処理負荷を下げることにより、設備コスト及び処理コスト負担が軽くCO2の発生量も少ないという優れた効果を有する排水の処理方法を提供する。
【解決手段】 有機物を含む排水の処理方法であって、処理すべき排水を蒸留して二種以上の留出水を得、該得られた留出水の少なくとも一種を活性汚泥処理し、該得られた留出水の残部を活性汚泥処理以外の方法で処理する排水の処理方法。蒸留を多重効用缶を用いて行うことが好ましい。
【選択図】 なし
【解決手段】 有機物を含む排水の処理方法であって、処理すべき排水を蒸留して二種以上の留出水を得、該得られた留出水の少なくとも一種を活性汚泥処理し、該得られた留出水の残部を活性汚泥処理以外の方法で処理する排水の処理方法。蒸留を多重効用缶を用いて行うことが好ましい。
【選択図】 なし
Description
本発明は、排水の処理方法に関するものであって、更に詳しくは、有機物を含む排水の処理方法である。従来、CODCr濃度が高い排水は焼却処理されることが多く処理コストが高くなっていたがこのような高濃度の排水を蒸留して二種以上の留出水を得、該得られた留出水の少なくとも一種を活性汚泥処理し、該得られた留出水の残部を活性汚泥処理以外の方法で処理することにより、焼却処理対象排水を削減し、焼却用燃料の使用量やCO2の発生量を減らすことができるコスト面及び環境面で優れた効果を有する排水の処理方法に関するものである。
たとえば石油化学プラントにおいては有機物を含む排水が発生し、環境保護浄化の観点から該排水を処理する必要がある。一般的には、CODCr濃度が高い排水は焼却処理することが考えられるが処理コストが高く、CO2の発生量も多く環境上好ましくなかった。たとえば特許文献1には、不揮発分と揮発分を蒸留分離した後、揮発分については微生物処理する方法が開示されている。
しかしながら、従来の方法においては、処理すべき排水を蒸留して得られた活性汚泥処理対象留出水のCODCr濃度が高い場合、活性汚泥処理(微生物処理)負荷が高く、設備コスト及び処理コストが高くなるという問題点があった。
かかる状況において、本発明が解決しようとする課題は、有機物を含む排水の処理方法であって、従来、CODCr濃度が高いため焼却処理されていた排水の焼却処理対象排水量を削減し、且つ、蒸留によって得られた活性汚泥処理対象留出水のCODCr濃度ひいては活性汚泥処理負荷を下げることにより、設備コスト及び処理コスト負担が軽くCO2の発生量も少ないという優れた効果を有する排水の処理方法を提供する点にある。
すなわち、本発明は、有機物を含む排水の処理方法であって、処理すべき排水を蒸留して二種以上の留出水を得、該得られた留出水の少なくとも一種を活性汚泥処理し、該得られた留出水の残部を活性汚泥処理以外の方法で処理する排水の処理方法に係るものである。
本発明により、有機物を含む排水の処理方法であって、従来、CODCr濃度が高いため焼却処理されていた排水の焼却処理対象排水量を削減し、且つ、蒸留によって得られた活性汚泥処理対象留出水のCODCr濃度ひいては活性汚泥処理負荷を下げることにより、設備コスト及び処理コスト負担が軽くCO2の発生量も少ないという優れた効果を有する排水の処理方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は該処理方法に限定されるものではない。また、下記に説明する処理方法は代表的な例であり、適宜変更が可能で、必要に応じ工程を追加あるいは削除することができる。
本発明が処理の対象とする排水は、有機物を含む排水であり、たとえば石油化学プラントから発生するものである。
排水中に含まれる有機物としては、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、プロピレングリコール、アセトフェノン、フェノール、エチルフェノール、プロピレンオキサイド、アセトン、メチルイソブチルケトン、アセトアルデヒド、メタノール、イソプロピルアルコール、プロパノール、エチルベンゼン、アリルアルコール、クメン、プロピルベンゼン、ブチルベンゼン、スチレンモノマー、クミルアルコール、メチルベンジルアルコール、レゾルシン、ハイドロキノン、アミノフェノール、蟻酸、酢酸、プロピオン酸等の有機化合物を例示することができる。
本発明は、排水のCODCr値が2万wtppm以上である場合に最適に適用できる。
本発明の処理方法は、処理すべき排水を蒸留して二種以上の留出水を得、該得られた留出水の少なくとも一種を活性汚泥処理し、該得られた留出水の残部を活性汚泥処理以外の方法で処理する。
蒸留に際しては多重効用缶を用いことがエネルギー効率の観点から好ましい。
蒸留プロセスとしては、多重効用蒸留法を採用することができ、蒸発装置としては、単蒸留装置又は精留塔を用いても良い。精留塔としては、棚段塔又は充填塔などを挙げることができる。また、蒸発装置の形式としては、自然循環式、強制循環式、液膜式等、様々な形式のものを採用できる。運転圧力としては、加圧でも減圧でも良い。加熱源としては、水蒸気を挙げることができる。以上のようなことが代表的な例だが蒸留の方法、条件等には、制限はない。
本発明おいては、処理すべき排水を蒸留して二種以上の留出水を得、該得られた留出水の少なくとも一種を活性汚泥処理し、該得られた留出水の残部を活性汚泥処理以外の方法で処理する。かかる特徴的な方法を用いることにより、前記の課題を解決することができるのである。
活性汚泥処理する留出水のCODCr値は2万wtppm未満であることが好ましい。該値が大きすぎると活性汚泥処理負荷が高く、設備コスト及び処理コストが高く、余剰汚泥やCO2の発生量が多くなる場合がある。また、活性汚泥処理する留出水のBOD5/CODCrの比の値は0.2以上であることが好ましい。該値が小さすぎると活性汚泥処理設備の処理効率及び処理性能が低下し、安定性をかき、良好な処理水質を保つことができなくなる場合がある。
活性汚泥処理以外の方法で処理する留出水のCODCr値が2万wtppm以上であることが好ましい。該値が小さすぎると焼却処理では、焼却用燃料量が多くなり、又は湿式酸化処理では、熱的自立運転が確保できなくなり、加熱エネルギーが必要となる場合がある。
蒸留して得られた液が油層と水層に分液する場合には、油層をプロセス回収または燃料として利用することができる。このことにより、有効成分の回収または燃料源の回収という利点を得ることができる。
有機物を含む排水を蒸留して得られた留出水の残部は焼却処理又は湿式酸化処理又は放流処理を選択できる。
蒸留により得られた缶液は焼却処理すればよい。ここで缶液とは、蒸留に付した排水のうち留出水以外の液(すなわち、蒸留塔の塔底から得られる液)である。
次に本発明を実施例により説明する。
実施例1
有機物を含む排水(芳香族化合物を含み、CODCr値が90000wtppmであるもの。)100重量部を連続的に蒸留し、1段目の留出水として、20重量部を得た。一段目の缶液を更に連続的に蒸留し、2段目の留出水として63重量部を得た。2段目の留出水のCODCr濃度は6800wtppmだった。該2段目の留出水(TOD=7000wtppm、BOD5/CODCr=0.6)を活性汚泥処理した。この時の活性汚泥処理TOD負荷は0.4重量部TOD*1であった。CODCr濃度54000wtppmの1段目留出水20重量部とCODCr濃度440000wtppmの缶液17重量部を混合し、焼却処理した。
実施例1
有機物を含む排水(芳香族化合物を含み、CODCr値が90000wtppmであるもの。)100重量部を連続的に蒸留し、1段目の留出水として、20重量部を得た。一段目の缶液を更に連続的に蒸留し、2段目の留出水として63重量部を得た。2段目の留出水のCODCr濃度は6800wtppmだった。該2段目の留出水(TOD=7000wtppm、BOD5/CODCr=0.6)を活性汚泥処理した。この時の活性汚泥処理TOD負荷は0.4重量部TOD*1であった。CODCr濃度54000wtppmの1段目留出水20重量部とCODCr濃度440000wtppmの缶液17重量部を混合し、焼却処理した。
比較例1
実施例1と同じ排水を100重量部連続的に蒸留し、連続的に蒸留し、留出水として、83重量部を得た。留出水のCODCr濃度は18000wtppmだった。該留出水(TOD=22000wtppm、BOD5/CODCr=0.5)を活性汚泥処理した。この時の活性汚泥処理TOD負荷は1.8重量部TOD*1であった。CODCr濃度440000wtppmの缶液17重量部を焼却処理した。
*1:重量部×TOD濃度を重量部TODとする。
実施例1と同じ排水を100重量部連続的に蒸留し、連続的に蒸留し、留出水として、83重量部を得た。留出水のCODCr濃度は18000wtppmだった。該留出水(TOD=22000wtppm、BOD5/CODCr=0.5)を活性汚泥処理した。この時の活性汚泥処理TOD負荷は1.8重量部TOD*1であった。CODCr濃度440000wtppmの缶液17重量部を焼却処理した。
*1:重量部×TOD濃度を重量部TODとする。
Claims (11)
- 有機物を含む排水の処理方法であって、処理すべき排水を蒸留して二種以上の留出水を得、該得られた留出水の少なくとも一種を活性汚泥処理し、該得られた留出水の残部を活性汚泥処理以外の方法で処理する排水の処理方法。
- 蒸留を多重効用缶を用いて行う請求項1記載の方法。
- 有機物を含む排水中に含まれる有機物が芳香族化合物を含む請求項1記載の方法。
- 有機物を含む排水のCODCr値が2万wtppm以上である請求項1記載の方法。
- 活性汚泥処理以外の方法で処理する留出水のCODCr値が2万wtppm以上である請求項1記載の方法。
- 活性汚泥処理する留出水のCODCr値が2万wtppm未満である請求項1記載の方法。
- 活性汚泥処理する留出水のBOD5/CODCrの比の値が0.2以上である請求項1記載の方法。
- 蒸留して得られた液が油層と水層に分液する場合には、油層をプロセス回収または燃料として利用する請求項1記載の方法。
- 蒸留により得られた缶液を焼却処理する請求項1記載の方法。
- 活性汚泥処理以外の方法が焼却処理又は湿式酸化処理である請求項1記載の方法。
- 有機物を含む排水を蒸留して該得られた留出水の残部を焼却処理又は放流処理する請求項1記載の方法。
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---|---|---|---|---|
JP2010184211A (ja) * | 2009-02-13 | 2010-08-26 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 廃水処理方法 |
JP2016221443A (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-28 | 三菱レイヨン株式会社 | 液体の処理方法 |
JP2020522377A (ja) * | 2017-06-08 | 2020-07-30 | ライオンデル・ケミー・ネーデルラント・ベスローテン・ヴェンノーツハップ | 廃水処理システム |
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2005
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